JP7236863B2 - 間仕切壁及びその作製方法 - Google Patents
間仕切壁及びその作製方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7236863B2 JP7236863B2 JP2018245631A JP2018245631A JP7236863B2 JP 7236863 B2 JP7236863 B2 JP 7236863B2 JP 2018245631 A JP2018245631 A JP 2018245631A JP 2018245631 A JP2018245631 A JP 2018245631A JP 7236863 B2 JP7236863 B2 JP 7236863B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- partition wall
- covering
- facing
- organic adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Description
また、隣り合う上張り面材の結合は、施工者が直接的に目視できる上張り面材の端面に有機系接着剤を供給して行うことができるため、所望の結合状態を安定的に得ることができ、上張りの変形の抑制による耐火性能の向上の効果が安定的に得られる。しかも、上張り面材の結合に用いる有機系接着剤は、間仕切壁の施工において汎用的に用いられるものであるため、入手の負荷及びコストを抑制でき、且つセメント等の無機質系接着剤よりも取り扱いが容易で結合作業の負荷が小さい。
したがって、本発明にかかる間仕切壁によれば、容易に且つコストを抑制しつつ、安定的に耐火性能を向上できる間仕切壁を提供できる。
有機系接着剤は、通常、可燃性のものであるため、耐火性能を向上させる間仕切壁においては、極力使用量を抑えることが、この分野において常識であった。しかしながら、本件発明者は、目地を塞ぐことによって耐火性能を向上させるという観点で有機系接着剤を目地間の接着に使用したところ、予想外の耐火性能を極めて低コストで且つ容易に実現できることを知見し、本発明に至った。このような本発明は、耐火の間仕切壁の分野におけるこれまでの技術常識を覆すものであり、予測困難なものと考える。
また、前記有機系接着剤は、非弾性接着剤であってもよい。
なお、ここで言う塗布量は、乾燥前の塗布量である。
本実施の形態では、下張り面材22が横張りで、上張り面材32が縦張りとなるが、下張り面材22が縦張りで、上張り面材32が横張りとなっていてもよいし、下張り面材22及び上張り面材32が共に縦張りであってもよいし、横張りであってもよい。また、下張り面材22及び上張り面材32は表裏を入れ替えても使用することができる。
また、隣り合う上張り面材32の結合は、施工者が直接的に目視できる上張り面材32の端面に有機系接着剤40を供給して行うことができるため、所望の結合状態を安定的に得ることができ、壁面の変形の抑制による耐火性能の向上の効果が安定的に得られる。しかも、隣り合う上張り面材32の結合に用いる有機系接着剤40は、間仕切壁1の施工において汎用的に用いられるものであるため、入手の負荷及びコストを抑制でき、且つ無機質系接着剤よりも取り扱いが容易で結合作業の負荷が小さい。
次に、本実施の形態にかかる間仕切壁1を具体的に作製した実施例の耐火性能と、比較例にかかる間仕切壁の耐火性能について説明する。
(1)炉に面しない非加熱側の面の縦目地、横目地、縦目地と横目地との交差部、目地以外の表面所定位置における各温度
(2)炉内貫通の有無(目視観察)
(3)間仕切壁の面外方向への変位量
これに対して、初期温度(例えば、23℃)から+180℃を越えた場合、計測した温度の平均温度が、初期温度(例えば、23℃)から+140℃を越えた場合、又は、炉内貫通が生じた場合に、耐火性能が所望の基準に対して不足すると評価するようにした。
また、面外方向の変位量が過剰である場合には、耐火性能が所望の基準に対して不足するものと評価するようにした。
また、上述のように取り扱いに関して溶媒希散タイプは有益であるが、化学反応タイプの接着剤も、上張り面材32の端面の結合のために用いてもよい。すなわち、流動状態から硬化することにより接着機能を発揮する化学反応タイプの接着剤も用いられ得る。化学反応タイプの接着剤を用いる場合には、作業性を考慮すると、熱硬化形接着剤や、硬化剤配合形接着剤よりも、常温硬化形の接着剤が好ましい。常温硬化形の接着剤の中でも、湿気硬化形接着剤や、嫌気硬化形接着剤が好ましい。
Claims (7)
- 間隔を空けて並ぶ複数の柱状の下地材と、
前記下地材に支持される下張りと該下張りに支持される上張りとを有する壁面部材と、を備え、
前記上張りは、壁状をなすように配列され前記下張りに固定されて支持される複数の上張り面材を有し、
前記上張り面材は、石膏ボードであり、
隣り合う前記上張り面材の互いに対向する端面が、流動状態から固化又は硬化することにより接着機能を発揮する非弾性接着剤である有機系接着剤により結合され、一体化された隣り合う前記上張り面材と前記有機系接着剤とが剛体をなしている、間仕切壁。 - 前記有機系接着剤は、水系接着剤である、請求項1に記載の間仕切壁。
- 前記有機系接着剤は、酢酸ビニル樹脂系エマルジョン形接着剤である、請求項1又は2に記載の間仕切壁。
- 前記酢酸ビニル樹脂系エマルジョン形接着剤の固化前の粘度は、30Pa・S以上120Pa・S以下である、請求項3に記載の間仕切壁。
- 隣り合う前記上張り面材の互いに結合される端面の間の前記酢酸ビニル樹脂系エマルジョン形接着剤の塗布量が、238g/m2以上2856g/m2以下になっている、請求項3又は4に記載の間仕切壁。
- 前記上張り面材の裏面は、前記下張り面材の表面に前記有機系接着剤と同一の接着剤により留め付けられている、請求項1乃至5のいずれかに記載の間仕切壁。
- 間隔を空けて並ぶ複数の柱状の下地材に、壁状をなす下張りを形成する下張り形成工程と、
前記下張りに、複数の上張り面材を壁状をなすように配列して固定して支持することで、上張りを形成する上張り形成工程と、を備え、
前記上張り面材は、石膏ボードであり、
前記上張り形成工程では、隣り合う前記上張り面材の互いに対向する端面を、流動状態から固化又は硬化することにより接着機能を発揮する非弾性接着剤である有機系接着剤により結合し、一体化された隣り合う前記上張り面材と前記有機系接着剤とが剛体をなすように形成される、間仕切壁の作製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018245631A JP7236863B2 (ja) | 2018-12-27 | 2018-12-27 | 間仕切壁及びその作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018245631A JP7236863B2 (ja) | 2018-12-27 | 2018-12-27 | 間仕切壁及びその作製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020105808A JP2020105808A (ja) | 2020-07-09 |
JP7236863B2 true JP7236863B2 (ja) | 2023-03-10 |
Family
ID=71448500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018245631A Active JP7236863B2 (ja) | 2018-12-27 | 2018-12-27 | 間仕切壁及びその作製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7236863B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7104745B2 (ja) * | 2020-06-19 | 2022-07-21 | 株式会社三共 | 遊技機 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010059634A (ja) | 2008-09-02 | 2010-03-18 | Yoshino Gypsum Co Ltd | 耐火間仕切壁の面材接着方法 |
JP5363852B2 (ja) | 2009-03-26 | 2013-12-11 | 吉野石膏株式会社 | 間仕切壁の目地構造及びその施工方法 |
-
2018
- 2018-12-27 JP JP2018245631A patent/JP7236863B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010059634A (ja) | 2008-09-02 | 2010-03-18 | Yoshino Gypsum Co Ltd | 耐火間仕切壁の面材接着方法 |
JP5363852B2 (ja) | 2009-03-26 | 2013-12-11 | 吉野石膏株式会社 | 間仕切壁の目地構造及びその施工方法 |
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
ボンド 木工用 製品安全データシート,日本,コニシ株式会社,2011年07月20日,https://jp.misumi-ec.com/pdf/sds/japan/KNI1/CH18-50HP.pdf |
建設省住宅局建築指導課編集,耐火W1088,耐火防火構造・材料等便覧,日本,新日本法規出版株式会社,1998年03月26日,44-363~44-380 |
建設省住宅局建築指導課編集,耐火W2164,耐火防火構造・材料等便覧,日本,新日本法規出版株式会社,1998年03月26日,32-639~32-644 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020105808A (ja) | 2020-07-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6378858B2 (ja) | 軽量耐火間仕切壁の目地構造及びその施工方法 | |
US6125608A (en) | Composite insulated framing members and envelope extension system for buildings | |
KR100899597B1 (ko) | 내화 칸막이 및 이의 시공방법 | |
JP7236863B2 (ja) | 間仕切壁及びその作製方法 | |
KR100512119B1 (ko) | 단열보드를 이용한 외단열 시공 방법 | |
JP5398671B2 (ja) | 間仕切り壁の耐火壁構造 | |
CA3171064A1 (en) | Area separation firewall system | |
WO2020036228A1 (ja) | 間仕切用パネル、間仕切壁および部屋構造 | |
CN220058397U (zh) | 石墨聚苯板外墙保温节点 | |
KR20050013663A (ko) | 단열보드를 이용한 외장 시공 방법 | |
JP6534852B2 (ja) | 耐火天井下地材取付装置 | |
JP4159091B2 (ja) | 間仕切壁構造 | |
JP2021130963A (ja) | 目地部構造および間仕切壁 | |
JP2022052546A (ja) | サンドイッチパネルおよび壁構造 | |
JP2010059634A (ja) | 耐火間仕切壁の面材接着方法 | |
JP4918333B2 (ja) | 間仕切壁構造 | |
WO2023149223A1 (ja) | 建物壁とその施工方法 | |
JP4505396B2 (ja) | トンネル耐火内装構造およびその施工方法 | |
JP2014105565A (ja) | 断熱パネル | |
KR20050034914A (ko) | 건축용 칸막이 패널과 그 제조 방법 | |
CN217500689U (zh) | 一种墙体单元和墙体 | |
KR101164585B1 (ko) | 외벽마감용 하이브리드 유니트패널 | |
KR20110006731U (ko) | 외장 조립판넬 | |
JP2022079983A (ja) | 間仕切壁とその施工方法 | |
JP4785495B2 (ja) | 軽量・耐火連結屋根 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211006 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220817 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220819 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221011 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230131 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230228 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7236863 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |