JP7236332B2 - グリーンタイヤ保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、成型後のグリーンタイヤを一時的に保持するためのグリーンタイヤ保持装置に関する。
空気入りタイヤの製造工程では、種々のゴム材を組み合わせてグリーンタイヤ(未加硫タイヤ)を成型し、その成型したグリーンタイヤを加硫機に供給して加硫を行う。成型されたグリーンタイヤは、加硫機に供給されるまでの間、保持装置によって一時的に保持される。成型後のグリーンタイヤを加硫機まで運搬できるよう、保持装置が運搬台車として構成される場合もある(例えば、特許文献1)。
グリーンタイヤは、タイヤ軸方向を水平に向けた縦置きの状態で、または、タイヤ軸方向を上下に向けた横置きの状態で保持される。グリーンタイヤを縦置きの状態で保持する場合には、水平に配置されたバーなどを用いてグリーンタイヤを吊り下げることが考えられる(例えば、特許文献2)。しかし、そのようにして保持されたグリーンタイヤは、時間の経過に伴って自重により変形しやすく、加硫後の製品タイヤにおいてユニフォミティの悪化が懸念される。
グリーンタイヤを横置きの状態で保持する場合には、図8のようなリング状部材8にグリーンタイヤ9を載置することが考えられる(例えば、特許文献3)。リング状部材8は、金属やプラスチックで形成されている。下方を向いたグリーンタイヤ9のビード部91は、中央の穴部81に配置される。この方式では、タイヤのサイズや品種に応じてビード部91の外径D1が変動したときに、ビード部91がリング状部材8と不適切に干渉することがあり、そのためタイヤ表面に変形(凹み)や外傷を生じる恐れがあった。
特開2016-215514号公報 特開2016-215515号公報 特開2011-183555号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、横置きの状態で保持したグリーンタイヤの変形や外傷の発生を抑制できる、グリーンタイヤ保持装置を提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。即ち、本発明に係るグリーンタイヤ保持装置は、グリーンタイヤが横置きの状態で載置される布材と、前記布材を水平に広げた状態で支持する支持部材とを備え、前記布材が、下方を向いた前記グリーンタイヤのビード部が嵌入される嵌入穴と、前記嵌入穴の周縁で厚み方向に貫通して形成されたスリットとを有するものである。
この装置では、水平に広げた状態で支持された布材に、グリーンタイヤが横置きの状態で載置される。下方を向いたビード部が嵌入穴に嵌入されることにより、布材に対するグリーンタイヤの大凡の位置が定まる。また、スリットが形成されていることにより、嵌入穴の周縁部がグリーンタイヤに合わせて下方に撓み、様々なビード部の外径に対して適宜に対応できる。その結果、横置きの状態で保持したグリーンタイヤの変形や外傷の発生を抑制できる。
四本以上の前記スリットが略等間隔で配置されていることが好ましい。これにより、嵌入穴の周縁部が適度に且つ均等に撓みやすくなり、グリーンタイヤの変形や外傷の発生をより効果的に抑制できる。
複数の前記支持部材が上下に並べて配置され、上方に位置する前記支持部材が上下回動自在に構成されていることが好ましい。これにより、複数のグリーンタイヤを効率良く積載できる。また、上方に位置する支持部材を上下回動させることで、その下方に位置する支持部材においてグリーンタイヤを出し入れしやすい。
キャスターを有することにより、グリーンタイヤ保持装置が運搬台車として構成される。これによって、成型後のグリーンタイヤを加硫機まで運搬し、加硫工程に円滑に移行できる。
グリーンタイヤの一例を示す半断面図 本発明のグリーンタイヤ保持装置の一例を示す側面図 図2のA-A矢視図 図2のB-B矢視図 図2のC-C矢視図 布材上に載置されたグリーンタイヤを示す斜視図 布材上に載置されたグリーンタイヤを示す縦断面図 従来の方式でグリーンタイヤを保持する様子を示した図
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、後述するグリーンタイヤ保持装置で保持されるグリーンタイヤ9を示す。グリーンタイヤ9はタイヤ軸方向を上下に向けており、図1の左右方向及び上下方向は、それぞれタイヤ径方向、タイヤ幅方向に相当する。グリーンタイヤ9は、一対のビード部91と、そのビード部91の各々からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部92と、そのサイドウォール部92の各々のタイヤ径方向外側端に連なるトレッド部93とを備える。グリーンタイヤ9の内部には、ビード部91に配置された環状のビードコア91aや、図示しないカーカスやベルトなどの補強層が埋設されている。
加硫前のグリーンタイヤ9では、ビード部91がタイヤ幅方向外側に向けて湾曲している。ビード部91の外径D1(図8参照)は、タイヤのサイズや品種に応じて種々に変動しうる。このグリーンタイヤ9を加硫機に供給して加硫を行うことにより、製品タイヤが得られる。製品タイヤの外面形状は、加硫機に内蔵された金型によって規定される。加硫後の製品タイヤでは、各ビード部91がタイヤ幅方向内側に向けて緩やかに湾曲した形状となる。
グリーンタイヤ9は、種々のゴム材を組み合わせて成型される。未加硫状態にあるグリーンタイヤ9は、柔軟で変形しやすい。特にリボン巻き工法で成型されたグリーンタイヤ9は、成型後もしばらくは高温の状態を保っており、タイヤの自重または外的要因によって変形を起こしやすい。リボン巻き工法は、成型ドラムなどの回転支持体に未加硫のゴムリボンを連続的に供給し、そのゴムリボンを螺旋状に巻き付けることにより所望形状のゴム部材を成型する工法である。
成型されたグリーンタイヤ9は、加硫機に供給されるまでの間、図2~5に示すグリーンタイヤ保持装置1(以下、単に「保持装置1」と呼ぶことがある)によって一時的に保持される。保持装置1は、布材2と、その布材2を水平に広げた状態で支持する支持部材3とを備える。図6及び7に示すように、布材2には、グリーンタイヤ9がタイヤ軸方向を上下に向けた横置きの状態で載置される。布材2は、下方を向いたグリーンタイヤ9のビード部91が嵌入される嵌入穴21と、その嵌入穴21の周縁で厚み方向(上下方向)に貫通して形成されたスリット22とを有する。
この保持装置1によれば、下方を向いたビード部91が嵌入穴21に嵌入されることにより、布材2に対するグリーンタイヤ9の大凡の位置が定まる。その際、嵌入穴21の周囲に沿った周縁部23(図4参照)がビード部91の外面に接触しうる。また、スリット22が形成されていることにより、図7のように嵌入穴21の周縁部23がグリーンタイヤ9に合わせて下方に撓み、タイヤのサイズや品種に応じてビード部91の外径D1が変動した場合でも適宜に対応できる。その結果、横置きの状態で保持したグリーンタイヤ9の変形や外傷の発生が抑制される。
布材2は、その水平方向の寸法に比べて厚みtが小さいシート状に形成されている。布材2の厚みtは、例えば2.0~6.0mmである。布材2は、円形状に形成されているが、これに限られず、例えば矩形状であってもよい。布材2には、キャンバスが好ましく用いられる。キャンバスとしては、例えば、天然ゴムやスチレンブタジエンゴムなどのゴム材、ポリエステルコードなどの有機繊維コード及び綿帆布の複合物が用いられる。但し、上述のようにしてグリーンタイヤ9を保持しうるものである限り、布材2の材質は特に限定されない。
本実施形態では、嵌入穴21が円形状に形成されている。嵌入穴21の直径D2はビード部91の外径D1よりも大きいが、これに限られない。スリット22は、その嵌入穴21の周縁からタイヤ径方向外側に延びる。スリット22の長さは、例えば50~150mmに設定される。周縁部23を適度に撓ませる観点から、スリット22の長さは、その長さ方向に沿って測定される嵌入穴21の大きさ(即ち、直径D2)の10%以上であることが好ましい。また、グリーンタイヤ9を適切に保持できるよう、スリット22の長さは、直径D2の25%以下であることが好ましい。
布材2には、複数本のスリット22がタイヤ周方向に略等間隔で配置されていることが好ましい。周縁部23はスリット22によって複数の領域に区画され、その各々がグリーンタイヤ9の外面に沿って舌片状に垂れ下がるように撓む。周縁部23を適度に且つ均等に撓ませやすくするうえで、放射状に配置されたスリット22の本数は四本以上が好ましく、六本以上がより好ましく、八本以上が更に好ましい。また、周縁部23が過度に軟弱にならないよう、スリット22の本数は十八本以下が好ましく、十二本以下がより好ましい。
支持部材3は、環状の固定枠31によって布材2の外縁部を固定し、布材2を適度に張った状態で支持している。固定枠31は、円形状に形成されているが、これに限られず、例えば矩形状であってもよい。支持部材3は、例えば金属で形成されている。この保持装置1では、複数(本実施形態では三つ)の支持部材3が上下に並べて配置されている。説明の都合上、これらを支持部材3a,3b,3cと呼んで区別する。支持部材3a~3cは、それぞれ機体フレーム4に搭載されている。機体フレーム4は、金属製の管材または柱材で形成されている。
機体フレーム4は、平面視で矩形状をなす台枠部41と、台枠部41から立ち上がった立設部42とを有する。台枠部41には、最も下方に位置する支持部材3cが取り付けられている。立設部42には、残りの支持部材3a,3bが、それぞれアーム32とベアリングユニット33を介して取り付けられている。ベアリングユニット33は、水平方向に延びた回動軸33aを備え、その回動軸32aの軸線周りに支持部材3a,3bを回動できる。よって、本実施形態では、複数の支持部材3のうち、相対的に上方に位置する支持部材3a,3bが上下回動自在に構成されている。
図2に破線で示したように支持部材3aを上方に回動させることで、その下方に位置する支持部材3bの上方が開放され、グリーンタイヤ9の出し入れが容易になる。支持部材3aは、グリーンタイヤ9が載置される水平姿勢と、上方に回動した開放姿勢との間で変位する。保持装置1は、支持部材3aを開放姿勢に向けて付勢する付勢部材としてのガススプリング34と、支持部材3aを水平姿勢でロックする留め具(図示せず)とを有する。留め具を操作してロックを解除すると、ガススプリング34の付勢力によって支持部材3aが上方に回動する。支持部材3bも、これと同様に構成されている。
本実施形態の保持装置1は、キャスター5を有し、運搬台車として構成されている。キャスター5は、機体フレーム4の下部に設けられている。これにより、成型後のグリーンタイヤ9を保持装置1によって加硫機まで運搬し、グリーンタイヤ成型工程から加硫工程へ円滑に移行できる。また、保持装置1には、作業者が把持するための把手6が設けられている。牽引車、または牽引車に牽引される別の保持装置と連結するための連結具を立設部42に設けて、保持装置1を牽引して移動できるように構成することも可能である。
本実施形態では、保持装置1が、上下に並べて配置された三段の支持部材3の各々に一本のグリーンタイヤ9を載置できる構成、言わば、三本のグリーンタイヤ9を積載可能な「三段×一本」の構成を有する。変形例として、複数の固定枠31を水平方向に並べて配置し、一つの支持部材3で複数本のグリーンタイヤ9を保持できるように構成してもよい。その場合、保持装置は、例えば、六本のグリーンタイヤを積載可能な「三段×二本」の構成にしたり、十二本のグリーンタイヤを積載可能な「四段×三本」の構成にしたりすることが考えられる。
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
1 グリーンタイヤ保持装置
2 布材
3 支持部材
4 機体フレーム
5 キャスター
9 グリーンタイヤ
21 嵌入穴
22 スリット
23 周縁部

Claims (4)

  1. グリーンタイヤが横置きの状態で載置される布材と、前記布材を水平に広げた状態で支持する支持部材とを備え、
    前記布材が、下方を向いた前記グリーンタイヤのビード部が嵌入される嵌入穴と、前記嵌入穴の周縁で厚み方向に貫通して形成されたスリットとを有するグリーンタイヤ保持装置。
  2. 四本以上の前記スリットが略等間隔で配置されている請求項1に記載のグリーンタイヤ保持装置。
  3. 複数の前記支持部材が上下に並べて配置され、上方に位置する前記支持部材が上下回動自在に構成されている請求項1または2に記載のグリーンタイヤ保持装置。
  4. キャスターを有する請求項1~3いずれか1項に記載のグリーンタイヤ保持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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