JP7234952B2 - 車両のジャッキ搭載構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両後部にジャッキを搭載するための車両のジャッキ搭載構造に関する。
この種の車両には、タイヤ交換時等の利便性を考慮して、車両を昇降させるジャッキが搭載されていることがある。例えば特許文献1に開示の技術では、本発明の後部フロアに相当するリアフロアパネル上に、ジャッキ用の支持ブラケットが配設されている。この支持ブラケットは、ジャッキを挿通して載置可能な部材であり、本発明の載置用部材に相当する。そして支持ブラケットは、断面視で概ねコ字をなすように形成され、さらに上面には車幅方向外側に大きく張り出す上側固定片部が形成されている。またリアフロアパネルには、スペアタイヤ用のスペアタイヤパンが凹設され、さらにスペアタイヤパンの車両右側にジャッキ収容用凹部が凹設されている。特許文献1の技術では、支持ブラケットの下面を、ジャッキ収容用凹部に配置して、ジャッキを車両前後方向から挿通可能な状態で固着しておく。また支持ブラケットの上側固定片部も、車幅方向に遠隔配置されているメンバ部材とともに、リアフロアパネルの右縁に固着される。そして特許文献1の技術では、ジャッキが、支持ブラケットを介してジャッキ収容用凹部に設置されて、スペアタイヤパン上のスペアタイヤに並設される。このようにジャッキをスペアタイヤに並設させてコンパクトに収容しておくことで、トランクルームのスペース確保に資する構成となる。
ここで上述の構成では、車両後突時において車両の後端から荷重が入力されることがあるが、このような場合にジャッキが意図しない方向に飛散しないように、後部フロアの適所にジャッキを配置することが望まれる。例えばジャッキを上下方向に傾けるなどして、車両の後端との間に大きなクリアランスを確保しておくことが考えられる。しかしこのような構成では、ジャッキを上下に傾けた分、載置用部材の上下の寸法を大きくしなければならず、スペース確保の観点から好ましくない。そこで特許文献2に開示の技術では、フロアパネル上に、本発明の載置用部材に相当するジャッキ支持部と、車幅方向に延びるクロスメンバとが配設されている。そしてクロスメンバには、後方が解放された箱状の規制部材が固定されて、ジャッキ支持部の前方に配置されている。そして特許文献2の技術では、ジャッキを概ね水平な状態でジャッキ支持部にて支持し、ジャッキと車両の後端との間に適度なクリアランスを設け、さらにジャッキの前側を規制部材で囲っておく。このような構成であると、ジャッキを水平な状態で載置したとしても、車両後突時において前側に飛散しようとするジャッキを規制部材で受止めることが可能となる。
特開平11-286248号公報 特開2006‐188190号公報
ところで上述のジャッキ搭載構造では、乗員に対する利便性を考慮して、車両からジャッキをスムーズに取出せることが望ましいといえる。しかし特許文献2の技術では、ジャッキの前側を覆う規制部材が邪魔となるなどして、ジャッキの取出し性の確保には不向きの構成となっていた。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、比較的コンパクトな構成によって、ジャッキを、その取出し性を確保しつつ後部フロアの適所に搭載しておくことにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の車両のジャッキ搭載構造は、車両昇降用のジャッキを、載置用部材に載置して保持しつつ、サイドメンバの車幅方向内側に配置された後部フロアに取出し可能に搭載するための構造である。この種の構成では、比較的コンパクトな構成によって、ジャッキを、その取出し性を確保しつつ、後部フロアの適所に搭載しておくことが望まれる。ここで本発明のサイドメンバは、車両後部側において車両前後方向に延びる前側部位及び後側部位と、前側部位と後側部位の間に位置する屈曲部位とを有するとともに、屈曲部位にて、車幅方向及び上方の少なくとも一つの方向に曲げられている。このためサイドメンバでは、屈曲部位が車幅方向又は上方に曲げられていることで、屈曲部位から後側部位にかけての部分が、車両の後端から入力された荷重にて車両前方に向けて変形可能となっている。
そこで本発明の載置用部材は、サイドメンバに固定されて、屈曲部位に近接した状態で後側部位よりも車両前側に配置されている。本発明では、サイドメンバの後側部位よりも車両前方位置に載置用部材を配置することで、この載置用部材を介して搭載されたジャッキと車両の後端との間に所定のクリアランスを確保している。そして載置用部材を、ジャッキとともに屈曲部位の近接位置に配置することで、サイドメンバの前側への変形に追従させることが可能となり、車両後突の際においても上述のクリアランスを極力維持することができる。こうして本発明では、サイドメンバの変形を利用して上述のクリアランスを確保するため、ジャッキの取出しを妨げるような部材が不要となり、ジャッキの取出し性の確保に資する構成となる。また本発明では、ジャッキを傾斜姿勢としてクリアランスを確保する必要がないことから、ジャッキを後部フロアに沿わせて配置することが可能となり、載置用部材を極力コンパクト化することができる。
第2発明の車両のジャッキ搭載構造は、第1発明の車両のジャッキ搭載構造において、載置用部材は、車幅方向からサイドメンバと後部フロアとに渡されてこれらに固定されている。本発明では、サイドメンバと後部フロアの双方に載置用部材を固定して安定的に配設しておくことができ、さらにこの載置用部材によってサイドメンバと後部フロアの間の部分を補強することができる。
第3発明の車両のジャッキ搭載構造は、第1発明又は第2発明の車両のジャッキ搭載構造において、屈曲部位は、前側部位に対する屈曲起点となる前屈曲部と、後側部位に対する屈曲起点となる後屈曲部との間で一つの方向に曲げられており、載置用部材は、前屈曲部と後屈曲部の間に固定されて配設されている。本発明では、載置用部材が屈曲部位に概ね収まるように配設されることで、ジャッキと車両の後端とのクリアランスをより確実に確保することが可能となる。
第4発明の車両のジャッキ搭載構造は、第3発明の車両のジャッキ搭載構造において、載置用部材は、前屈曲部側に設けられた前固定部位と、後屈曲部側に設けられた後固定部位にて屈曲部位に固定されている。本発明では、載置用部材を、前後の固定部位でバランスよく屈曲部位に固定しておくことで、変形時のサイドメンバにより確実に追従させることができる。
第5発明の車両のジャッキ搭載構造は、第1発明~第4発明のいずれかの車両のジャッキ搭載構造において、サイドメンバには、その変形を助長する脆弱部が設けられている。本発明では、サイドメンバの変形が脆弱部によって助長されるため、サイドメンバの変形時に、ジャッキと車両の後端との間のクリアランスをより確実に維持することができる。
第6発明の車両のジャッキ搭載構造は、第1発明~第5発明のいずれかの車両のジャッキ搭載構造において、後部フロアには、サイドメンバの車幅方向内側に、車両と路面間に掛け渡し可能なスロープ板が配設されるセンター部が設けられているとともに、サイドメンバとセンター部の間に、載置用部材に搭載されたジャッキが配置されるサイド部が設けられている。本発明の後部フロアには、車両の利便性向上等の観点から、スロープ板配置用のセンター部がサイドメンバの車幅方向内側に設けられている。またサイドメンバとセンター部の間の後部フロアにジャッキ配置用のサイド部が設けられるのであるが、このサイド部は、センター部との関係から相対的に狭小となりがちである。そして本発明では、載置用部材を比較的コンパクト化することで、サイド部が相対的に狭小であったとしてもジャッキを収まり良く配置することが可能となる。
本発明に係る第1発明によれば、比較的コンパクトな構成によって、ジャッキを、その取出し性を確保しつつ後部フロアの適所に搭載しておくことができる。また第2発明によれば、より強度性に優れる構成によって、ジャッキを後部フロアの適所に安定的に搭載することができる。また第3発明によれば、ジャッキと車両の後端との間のクリアランスをより確実に確保することができる。また第4発明によれば、ジャッキと車両の後端との間のクリアランスをより確実に維持することができる。また第5発明によれば、ジャッキと車両の後端との間のクリアランスを更に確実に維持することができる。そして第6発明によれば、車両の利便性を確保しつつ、比較的コンパクトな構成によって、ジャッキを後部フロアの適所に搭載しておくことができる。
格納状態のスロープ装置を示す車両後部の概略斜視図である。 展開状態のスロープ装置を示す車両後部の概略斜視図である。 ジャッキとジャッキ搭載構造を示す車両後部の上面図である。 ジャッキとジャッキ搭載構造を示す車両後部の斜視図である。 ジャッキの斜視図である。 後部フロア側のサイドメンバの斜視図である。 載置用部材の斜視図である。 保持ブラケットの斜視図である。 載置用部材とサイドメンバと後部フロアの斜視図である。 図3のX-X線断面に相当する車両の概略断面図である。 ジャッキを示す車両後部の概略側面図である。 車両後突の際のジャッキとサイドメンバの挙動を示す概略上面図である。 車両後突後のジャッキとサイドメンバの挙動を示す概略上面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1~図13を参照して説明する。各図には、便宜上、車両の前後方向と上下方向と左右方向を示す矢線を適宜図示する。また図5~図8では、各部材が車両に設置された状態を基準として、各部材の前後方向と上下方向と左右方向を示す矢線を適宜図示する。そして各図に示す前後方向が車両前後方向に相当し、各図に示す左右方向が車幅方向に相当する。
[車両後部の概要]
ここでジャッキ搭載構造JMを説明する前に、先ず、車両後部の概要について説明する。この車両2は、図1及び図2に示すように、その車室3の後端側に後側開口部4を備えており、この後側開口部4が上方に跳ね上げ式のバックドア5によって開閉可能に構成されている。また車室3の床側にはカーペット400が敷設され、後側開口部4側には後述するスロープ装置10が設けられている。そして後述するスロープ装置10にて、車椅子等の部材(図示省略)を車室3と路面間で乗降させることが可能となっている。
[スロープ装置(スロープ板)]
図1及び図2に示すスロープ装置10は、スロープ板12とテールゲート部13とを有し、格納状態と展開状態との間で変位可能とされている。ここでテールゲート部13は、スロープ板12の基端部を支持する板状の部材であり、車両2の後側開口部4の下辺位置に上下回動可能な状態で連結されている。またスロープ板12は、車両2の後側開口部4と路面との間に掛け渡される板状の部材であり、テールゲート部13とともに上下回動可能な状態で車室3に連結されている。このスロープ板12は、第一平板部12aと、第一平板部12aを前後スライド可能な状態で収納する第二収納板部12bとから構成されている。そして図1に示すスロープ装置10が車両2に格納されている格納状態では、スロープ板12とテールゲート部13がともに起立位置で後側開口部4付近に保持されている。このとき第一平板部12aは、第二収納板部12bに重ねられた状態でその第二収納板部12b内に収納されている。そして図2に示すようにスロープ板12を展開状態とする際には、第二収納板部12bから第一平板部12aを引き出しつつ、テールゲート部13とともに後方且つ下方に傾けていく。そしてスロープ板12が、車両2の後側開口部4と路面との間に掛け渡された展開状態となり、この展開状態のスロープ板12を利用して車椅子等を車室3と路面等の間で乗降させることができる。
[ジャッキ搭載構造]
そして図3及び図4に示す車室3の床側には、左右一対のサイドメンバ20,30と、後部フロア40と、ジャッキ搭載構造JMとが設けられている(各図では、カーペットを省略して車室3を図示している)。このジャッキ搭載構造JMは、ジャッキJKを、後述する載置用部材50に載置して保持しつつ、特定のサイドメンバ(20)の車幅方向内側に位置する後部フロア40の適所(右サイド部42)に取出し可能に搭載する構造である。そしてこの種のジャッキ搭載構造JMでは、ジャッキJKを、その取出し性を確保しつつ、車両後突の際の飛散を極力回避できるように後部フロア40に搭載することが望まれる。そこで本実施例では、後述する比較的コンパクトな構成によって、ジャッキJKを、その取出し性を確保しつつ後部フロア40の適所に搭載しておくこととした。以下、ジャッキJKの構成と、ジャッキ搭載構造JMの各構成とを詳述する。
[ジャッキ]
図4及び図5に示すジャッキJKは、自動車の車両昇降用に用いられるパンタグラフ式ジャッキであり、ベース2jと、受座3jと、パンタグラフリンク4jと、操作螺旋軸5jとを備えている。ベース2jは、ジャッキJKを支持する台座として機能し、ジャッキJKの使用時において下側に位置する路面に載置される。また受座3jは、上側に位置する車両(ボディ)を受ける座として機能し、車両の図示しない突部に嵌合可能な凹部33jを有している。またパンタグラフリンク4jは、逆ハ字形に配置される一対の下側リンク41jの上(各図では右側)に、ハ字形に配置される一対の上側リンク42jが配置されることによって形成されている。これら下側リンク41jと上側リンク42jとは、互いに相対回転できるように前後の連結軸部6j,7jによって軸連結されている。
そして図5に示すパンタグラフリンク4jは、操作螺旋軸5jにて操作可能になっている。この操作螺旋軸5jは、図示では見え難いが、下側リンク41jと上側リンク42jとが延在する軸方向(図では前後方向)に沿って棒状に延びる螺旋軸として形成され、前側の連結軸部6jに螺合している。そして操作螺旋軸5jを螺旋回しすると、この操作螺旋軸5jが螺合される前側の連結軸部6jが後側の連結軸部7jに接近したり離間したりする。そこで操作螺旋軸5jを正転方向に螺旋回しして、連結軸部6j,7j同士を相対的に接近させる。こうすることでパンタグラフリンク4jの高さ(図では左右の寸法)が相対的に大きくなって、ベース2jに対する受座3jの高さ位置を高くすることができる。また操作螺旋軸5jを逆転方向に螺旋回しして、連結軸部6j,7j同士を離間させる。こうすることでパンタグラフリンク4jの高さが相対的に小さくなって、ベース2jに対する受座3jの高さ位置を低くすることができる。そしてベース2jに対する受座3jの高さ位置を低くした状態は、ジャッキJKの未使用状態であり、この未使用状態のジャッキJKが、図3に示すジャッキ搭載構造JMによって後部フロア40に搭載されることとなる。
[サイドメンバ]
図3に示す一対のサイドメンバ(右サイドメンバ20,左サイドメンバ30)は、左右対称形状を有している以外は概ね同一の基本構成を有するため、以下に、専ら右サイドメンバ20を一例にその詳細を説明する。図4及び図6に示す右サイドメンバ20は、車両2の右側に配置された柱状の部材であり、後述の載置用部材50が固定される本発明のサイドメンバに相当する。この右サイドメンバ20は、車両後部側において上方視でクランク状に曲げられているとともに、その曲げ起点として、前側に位置する前屈曲部20Aと、後側に位置する後屈曲部20Bとを有している。そして右サイドメンバ20には、前後の各屈曲部20A,20Bを境に、後述する前側部位21と屈曲部位22と後側部位23とが前から後に向けて形成されている。
[前側部位,後側部位,屈曲部位]
図4及び図6に示す右サイドメンバ20では、前屈曲部20Aの前方に位置する前側部位21と、後屈曲部20Bの後方に位置する後側部位23とが概ね車両前後方向に延びている。そして後側部位23は、前側部位21よりも右側に配置されているとともに、その後端23Eが、車両2の後端のボディに設けられた孔部Hに挿通されている。この後側部位23の後端23Eは、概ね車両2の後端に位置し、後述するジャッキとのクリアランスを設定する際の基準となる。また屈曲部位22は、前側部位21に対する屈曲起点となる前屈曲部20Aと、後側部位23に対する屈曲起点となる後屈曲部20Bとの間で車幅方向(一つの方向)に曲げられている。すなわち屈曲部位22は、前側部位21と後側部位23の間で車幅方向外側(各図の右側)に曲げられており、前屈曲部20Aから後屈曲部20Bに向かうにつれて次第に右側に傾斜している。
[脆弱部]
ここで右サイドメンバ20は、図6及び図10に示すように車幅方向外側(各図の右側)が解放されたハット断面を有し、車両内側を臨む内側面24と、上側を臨む上側面25と、下側を臨む下側面26とを有している。さらに上側面25の右端には、上方に向けて曲げられた上フランジ部25aが形成され、下側面26の右端には、下方に向けて曲げられた下フランジ部26aが形成されている。そして図6に示すように、右サイドメンバ20には、その変形を助長するための前後の脆弱部27,28が形成されている。前側の脆弱部27は、右サイドメンバ20の上側に形成された複数(図では3つ)の上ビード部27a,27b,27cで構成されている。これら各上ビード部27a~27cは、右サイドメンバ20の上側面25と上フランジ部25aの間の角部を局部的に上側へ盛り上がらせる方向に変形させて設けられている。そして各上ビード部27a~27cが、前屈曲部20Aの上側で前後方向に並列して形成されることで、前側部位21に対する屈曲部位22の変形が助長される。また後側の脆弱部28は、右サイドメンバ20の内側面24に形成された内ビード部28aで構成されている。この内ビード部28aは、右サイドメンバ20の内側面24を局部的に右側へ凹ませる方向に変形させて設けられており、概ね上下に長尺な矩形に形成されている。そして内ビード部28aが、後屈曲部20Bの内側面24に形成されることで、後側部位23に対する屈曲部位22の変形が助長される。
そして図3に示す右サイドメンバ20は、屈曲部位22にて右側に向けて曲げられていることで、屈曲部位22から後側部位23にかけての部分が、車両の後端(23E)から入力された荷重Fにて車両前方に変形可能とされている。また左サイドメンバ30も、右サイドメンバ20と左右対称となるように左側に向けてクランク状に曲げられている。すなわち左サイドメンバ30は、右サイドメンバ20と概ね同一の基本構成を有し、前後一対の別の屈曲部30A,30Bを境に、別の前側部位31と、別の屈曲部位32と、別の後側部位33とが形成されている。このため左サイドメンバ30も、右サイドメンバ20と同様に、車両の後端(別の後側部位の後端33E)から入力された荷重Fにて車両前方に変形可能とされている。
[後部フロア(センター部)]
図3に示す後部フロア40は、上方視において概ね台形に形成された板材であり、前側は相対的に幅狭となっているが、後端に向かうにつれて次第に幅広となっている。この後部フロア40には、スロープ装置10(スロープ板)が配設されるセンター部41と、左右一対のサイド部42,43とが形成されている。ここでセンター部41は、左右のサイドメンバ20(30)の前側部位21(31)間に形成された概ね矩形の部位であり、後部フロア40の大部分をなして車両前後方向に延びている。そしてセンター部41は、相対的に下方に凹の凹み部位となっており、その左右には、センター部41よりも一段高い各サイド部42,43が設けられている。
[サイド部]
図3及び図4を参照して、左右のサイド部(右サイド部42,左サイド部43)は、上述したようにセンター部41よりも一段高い部位であり、後部フロア40の右後側と左後側に分かれて設けられている。ここで各サイド部42,43は、左右対称となっている以外は概ね同一の基本構成を有しているため、以下に、右後側の右サイド部42を一例にその詳細を説明する。この右サイド部42は、本発明のサイド部に相当する部分であり、右サイドメンバ20の屈曲部位22から後側部位23にかけての部分とセンター部41の間に形成されている。なお右サイド部42の右縁は階段状に屈曲しており、図6に示す右サイドメンバ20の内側面24から上側面25にかけての部分にあてがって部分的に固定しておくことができる。そして図3に示す右サイド部42は、センター部41に比して前後左右の寸法が小さく狭小となっている。例えば本実施例の右サイド部42は、後部側の車幅方向の幅寸法W1が相対的に大きくとられているが、センター部41と比べると幅狭となっており、さらに前方に向かうにつれて次第に幅寸法が小さくなっていく。そして右サイド部42上には、図4に示す平板状のサイド板部420が固定されて一体化されており、このサイド板部420上に後述の載置用部材50が配設されている。
[載置用部材]
図4及び図7に示す載置用部材50は、未使用状態のジャッキJKを載置可能な板状の部材であり、本実施例では、後述する保持ブラケット60を介してジャッキJKを保持できる。この載置用部材50は、図7及び図9を参照して、上方及び左方が解放された断面略L字状に形成されており、底壁部51及び右壁部52で本体部が形成され、さらに補助壁部53が設けられている。なお後述する載置用部材50の配置位置は、本体部をなす底壁部51及び右壁部52の配置位置で規定でき、補助壁部53の配置位置は特に考慮しなくともよい。そして右壁部52は、底壁部51(詳細後述)の右縁から起立する立壁状の部位であり、その前側には、右サイドメンバ20との溶接用の凹部位52aが形成されている。また右壁部52の上縁には、右側に向けて張り出す上側フランジ52bが形成されており、この上側フランジ52bは、右サイドメンバ20の上側面25に沿うように配置される。
また底壁部51は、図7及び図9を参照して、上方視で前側を頂点とした概ね三角形状に形成され、その左縁側は、前方に向かうにつれて次第に右方に湾曲している。なお底壁部51の外向きに湾曲する左縁には、上方に向けて突出する補強リブ511が形成されている。また底壁部51の前側は、段差部51aを挟んで後側よりも一段高くされており、ジャッキ(パンタグラフリンク)を下支えすることができる。また底壁部51の左端からは、概ね矩形の小片部51bが起立し、この小片部51bの左面には、図示しない内装材を固定することができる。また小片部51bの前縁には位置決め片510が右方に突出しており、後述する保持ブラケット60の位置決めに用いることができる。そして底壁部51の後縁の左側には、後側を頂点とした補助壁部53が張出状に設けられている。また底壁部51の前部と補助壁部53とには、それぞれ一つの位置決め孔(51c,53c)が設けられており、各位置決め孔51c,53cによって、右サイド部42に対する溶接固定時の位置決めをすることができる。
[保持ブラケット]
図4及び図8に示す保持ブラケット60は、上方が解放された断面横コ字状の板材であり、載置用部材50上に配置される底板部61と、この底板部61の左右端から起立する右板部62及び左板部63とを有している。底板部61は、上方視で概ね矩形をなしているとともに、その前部側が一段高くされて、横向きに寝かせられたジャッキJKの下側形状に合わせられている。そして底板部61の前縁左側には、上方に延長したのち前方に延長するストッパ片610が設けられている。このストッパ片610は、ジャッキJKのベース2jに当接可能な位置に配置されており、ジャッキJKの前側への過移動を規制することができる。またストッパ片610の前端は、載置用部材50の位置決め片510に当接可能な位置に配置されており、載置用部材50に対する位置決めに利用できる。
また図4及び図8を参照して、右板部62と左板部63との間には、横向きに寝かせられたジャッキJKを車両前後方向から挿通した状態で保持することができる。この右板部62には、ジャッキJKの受座3jを配置可能な凹み箇所620が設けられ、左板部63の前後の端は、ベース2jの形状に合わせて左方にへこんでいる。また右板部62と左板部63の上縁には、それぞれ外方に向けて張出す支持フランジ62a,63aが形成されており、各支持フランジ62a,63aによって、工具などの部材(図示省略)を支持することができる。そして図10及び図11を参照して、保持ブラケット60の上下の寸法H0は、搭載時のジャッキJKの寸法H1を基準に設定することができる。本実施例では、保持ブラケット60の上下の寸法H0を、横向きに寝かせられたジャッキJKの寸法H1を基準に設定でき、上下に傾斜させたジャッキ(図示省略)を搭載する場合に比して短寸化してコンパクト化することが可能となっている。
[載置用部材の配設作業(前固定部位,後固定部位)]
図9を参照して、載置用部材50及び保持ブラケット60を、後部フロア40に配設する(図9では、便宜上、保持ブラケットを二点破線で図示する)。このとき載置用部材50を、右サイドメンバ20の屈曲部位22に沿わせながら右サイド部42のサイド板部420上に配置する。さらに底壁部51の後部と補助壁部53の上に、右サイドメンバ20に沿うように保持ブラケット60を傾斜させて位置決めして配置しておく。そして載置用部材50の底壁部51を、その後部に位置する保持ブラケット60とともにサイド板部420に溶接して固定する。
また載置用部材50の右壁部52を、屈曲部位22に設けられた前固定部位71と後固定部位72に溶接して固定する。ここで前固定部位71は、前屈曲部20A側に設定された溶接箇所であり、その内側面24と上側面25とにそれぞれ設定されている(図9では溶接箇所を丸で示す)。そして前固定部位71によって、載置用部材50の前側が、その右壁部52の凹部位52aと上側フランジ52bで屈曲部位22に固定される。また後固定部位72は、後屈曲部20B側に設定された溶接箇所であり、その内側面24と上側面25にそれぞれ設定されている。そして後固定部位72によって、載置用部材50の後側が、その右壁部52と上側フランジ52bで屈曲部位22に固定される。このように本実施例では、載置用部材50を、屈曲部位22の前後にバランスよく固定しておくことにより、後述する右サイドメンバ20の変形にスムーズに追従させることが可能となる。
こうして載置用部材50の本体部(補助壁部53を除く部分)は、図9及び図10に示すように、右サイドメンバ20の屈曲部位22に近接した状態で、後側部位23よりも車両前側に配置される。このとき載置用部材50は、図10に示すように屈曲部位22と、その右側に位置する右サイド部42のサイド板部420との間に渡されてこれらに固定される。そして載置用部材50は、屈曲部位22と右サイド部42の双方に安定的に固定され、さらにこの載置用部材50によって、右サイドメンバ20と右サイド部42の間の部分を補強することができる。そして図9を参照して、載置用部材50の本体部を、後側部位23よりも車両前方位置に配置することで、後述するジャッキと車両の後端(23E)の間のクリアランスの確保に資する構成となる。特に本実施例では、載置用部材50の本体部を、右サイドメンバ20の前屈曲部20Aと後屈曲部20Bとの間に配置しているため、上述のクリアランスをより確実に確保することが可能となっている。
[ジャッキの搭載]
つぎに図3及び図4を参照して、載置用部材50の保持ブラケット60に、横向きに寝かせた未使用状態のジャッキJKを前後から挿通させた状態とする。このとき保持ブラケット60の右板部62と左板部63の間にベース2jと受座3jを配置し、この状態でジャッキJKの操作螺旋軸5jを正転方向に螺旋回ししていく。こうすることでパンタグラフリンク4jの高さ(横向きの状態では左右の長さ)が大きくなり、ベース2jと受座3jとが右板部62と左板部63に押し当てられる。このようにジャッキJKの適所を保持ブラケット60に押し当てておくことで、このジャッキJKを載置用部材50に載置しつつ安定的に保持しておくことができる。そして本実施例では、図10に示すように横向きに寝かせた状態のジャッキJKを、右サイド部42のサイド板部420に沿わせて平行に配置することで、車室3における効率的なスペースの確保が可能となっている。
そして載置用部材50に載置されたジャッキJKは、図3及び図4に示すように屈曲部位22に沿うように前から後に向かうにつれて右側に傾いた状態となり、右サイド部42に収まり良く配置される。さらに載置用部材50は、上述の通り右サイドメンバ20の後側部位23よりも車両前方位置に配設されている。このため搭載状態のジャッキJKは、図3及び図11に示すように車両2の後端(23E)との間に所定のクリアランスCを確保した状態で右サイド部42の適所に搭載されることとなる。ここでジャッキJKと車両2の後端(23E)との間のクリアランスCは、車両後突の際に入力される荷重F(車両後部の変形度合い)を考慮して設定することができる。そして本実施例では、後述するように右サイドメンバ20の変形に載置用部材50を追従させることにより、上述のクリアランスCを、ジャッキJKを傾斜姿勢とした場合よりも小さく(狭く)設定することが可能となっている。さらに本実施例では、後述する右サイドメンバ20の変形を利用して上述のクリアランスCを確保するため、ジャッキJKの取出しを妨げるような部材が不要となり、ジャッキJKの取出し性の確保に資する構成となっている。
[車両後突の際のサイドメンバの挙動]
図3、図12及び図13を参照して、車両後突の際には、車両2の後端(23E,33E)から入力された荷重Fを各サイドメンバ20,30が変形することで吸収する。そして各サイドメンバ20,30の変形時の挙動は、左右対称となっている以外は概ね同一であるため、以下に、右サイドメンバ20を一例にその挙動を説明する。図12に示す右サイドメンバ20は、屈曲部位22にて車幅方向外側に曲げられていることで、屈曲部位22から後側部位23にかけての部分が荷重Fにて車両前方に変形していく(図12では、便宜上、変形途中のサイドメンバを、ハッチを付した二点破線で図示している)。すなわち右サイドメンバ20では、後側部位23が、その軸方向から荷重Fを受け止めながら車両前側に移動していく。つづいて屈曲部位22は、後側部位23の押圧を後屈曲部20B側で受けることで、前屈曲部20Aを起点に次第に右方に傾きながら前側に変形していく。このとき右サイドメンバ20では、図6及び図9に示す各脆弱部27,28によって変形が助長されるため、屈曲部位22が前側に向けて傾くようにスムーズに曲げられていく。そして図13に示すように、後側部位23が前後に潰れた状態となり、さらに屈曲部位22が大きく前方且つ右方に傾くことにより、車両2の後端(23E)から入力された荷重を右サイドメンバ20で吸収することができる。
そして図3及び図12に示すジャッキ搭載構造JMでは、ジャッキJKを、車両後突の際の飛散を極力回避できるように後部フロア40(右サイド部42)の適所に搭載することが望まれる。そこで本実施例の載置用部材50は、右サイドメンバ20に固定されて、後側部位23よりも車両前方位置に配置することで、この載置用部材50を介して搭載されたジャッキJKと車両の後端(23E)との間に所定のクリアランスCを確保している。さらに載置用部材50は、右サイドメンバ20の変形に追従可能なように屈曲部位22の近接位置に配置されている。すなわちジャッキ搭載構造JMでは、載置用部材50を、ジャッキJKとともに屈曲部位22の近接位置に配置して右サイドメンバ20の変形に追従させることで、車両後突の際にクリアランスCを極力維持することとしている。そこで以下に、車両後突の際における載置用部材50及びジャッキJKの挙動を説明する。
図12を参照して、載置用部材50は、ジャッキJKとともに屈曲部位22の移動に追従して次第に前方に移動していく(図12では、便宜上、追従していくジャッキを、ハッチを付した二点破線で図示している)。このときジャッキJKは、その後側を前方且つ右方に次第に大きく傾かせながら移動していくため、車両2の後端(23E)とのクリアランスが極力維持されている。そして図13に示すように後側部位23が前後に潰れた状態となって、屈曲部位22が大きく前方に傾くと、ジャッキJKは、その後側をさらに前方且つ右方に次第に大きく傾かせた状態となり、これにより車両2の後端(23E)とのクリアランスCが極力維持されることとなる。こうして本実施例では、右サイドメンバ20の変形を利用することにより、車両後突の際においてもジャッキJKと車両2の後端(23E)との間に所定のクリアランスCを極力維持することが可能となる。
以上説明した通り本実施例では、右サイドメンバ20の後側部位23よりも車両前方位置に載置用部材50を配置することで、この載置用部材50を介して搭載されたジャッキJKと車両の後端(23E)との間に所定のクリアランスCを確保している。そして載置用部材50を、ジャッキJKとともに屈曲部位22の近接位置に配置することで、右サイドメンバ20の前側への変形に追従させることが可能となり、車両後突の際においても上述のクリアランスCを極力維持することができる。こうして本実施例では、右サイドメンバ20の変形を利用して上述のクリアランスCを確保するため、ジャッキJKの取出しを妨げるような部材が不要となり、ジャッキJKの取出し性の確保に資する構成となる。また本実施例では、ジャッキJKを傾斜姿勢としてクリアランスCを確保する必要がないことから、ジャッキJKを後部フロア40に沿わせて配置することが可能となる。このため載置用部材50(保持ブラケット60)を極力コンパクト化することができ、その原価(製造コスト)の低減に資する構成となる。このため本実施例によれば、比較的コンパクトな構成によって、ジャッキJKを、その取出し性を確保しつつ後部フロア40の適所に搭載しておくことができる。
さらに本実施例では、右サイドメンバ20と後部フロア40(サイド板部420)の双方に載置用部材50を固定して安定的に配設しておくことができ、さらにこの載置用部材50によって右サイドメンバ20と後部フロア40の間の部分を補強することができる。また本実施例では、載置用部材50が屈曲部位22に概ね収まるように配設されることで、ジャッキJKと車両の後端(23E)とのクリアランスCをより確実に確保することが可能となる。また本実施例では、載置用部材50を、前後の固定部位71,72でバランスよく屈曲部位22に固定しておくことで、変形時の右サイドメンバ20により確実に移動させることができる。また本実施例では、右サイドメンバ20の変形が脆弱部27,28によって助長されるため、右サイドメンバ20の変形時に、ジャッキJKと車両の後端(23E)との間のクリアランスCをより確実に維持することができる。また本実施例の後部フロア40には、車両の利便性向上等の観点から、スロープ板配置用のセンター部41が右サイドメンバ20の車幅方向内側に設けられている。また右サイドメンバ20とセンター部41の間の後部フロア40にジャッキ配置用の右サイド部42が設けられるのであるが、この右サイド部42は、センター部41との関係から相対的に狭小となりがちである。そして本実施例では、載置用部材50を比較的コンパクト化することで、右サイド部42が相対的に狭小であったとしてもジャッキJKを収まり良く配置することが可能となる。
本実施形態のジャッキ搭載構造は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、右サイドメンバ20と右サイド部42と載置用部材50を一例にジャッキ搭載構造JMの構成を説明したが、同構造の構成を限定する趣旨ではない。例えばジャッキ搭載構造は、車両後部の適宜の位置に設けることができ、例えば左側に設ける場合には、左サイドメンバと左サイド部を利用して載置用部材を配設することができる。また載置用部材は、支持ブラケットを用いてジャッキを間接的に保持する構成のほか、ジャッキを直接的に保持する構成とすることもできる。また載置用部材は、必ずしもサイドメンバと後部フロアに渡されて固定されている必要はなく、またサイドメンバの変形に追従可能ならば各屈曲部からはみ出して配置されていてもよい。そして載置用部材は、屈曲部位に対して車幅方向から近接(隣接を含む)して配置されていてもよく、上下方向から近接(隣接を含む)して配置されていてもよい。
また本実施形態では、サイドメンバ(20,30)の構成を例示したが、サイドメンバの構成を限定する趣旨ではない。例えばサイドメンバは、その変形を可能とするように屈曲部位で適宜の向きに曲げておくことができる。すなわちサイドメンバは、屈曲部位にて車幅方向外側や内側に曲げられていてもよく、キックアップ構造のように後方に向かうにつれて次第に上方に向けて曲げられていてもよい。そして屈曲部位が上方に曲げられている場合には、車両後突時の際の荷重によって次第に起立するように前側に変形する屈曲部位に載置用部材が追従することとなる。なお屈曲部位は、後方に向かうにつれて車幅方向且つ上方に曲げられていてもよい。また脆弱部は、サイドメンバの適宜の位置に複数又は単数設けることができ、ビード部で構成されている場合のほか、孔部や薄肉箇所で形成されていてもよい。また固定部位は、サイドメンバの変形に載置用部材が追従可能な適宜の位置に設定することができる。そして載置用部材は、複数の固定部位でサイドメンバに固定されていてもよく、単数の固定部位でサイドメンバに固定されていてもよい。そして載置用部材の固定手法として、溶接などの冶金的接合手法のほか、締結などの機械的接合手法を例示できる。
また本実施形態では、後部フロア40の構成を例示したが、後部フロアの構成を限定する趣旨ではない。例えば後部フロアのセンター部には、スロープ装置(スロープ板)のほか、スペアタイヤなどの部材を配置することができる。またスロープ板の構成も適宜変更可能であり、例えば格納状態で複数の板部が上下に重ねられた状態となり、展開状態で複数の板部が前後方向にスライド移動する構成を採用することもできる。また後部フロアには、ジャッキ搭載構造が設けられておればよく、スロープ板などの部材を設置しない場合には後部フロアを概ね平坦に形成することも可能である。
JK ジャッキ
2j ベース
3j 受座
33j 凹部
4j パンタグラフリンク
41j 下側リンク
42j 上側リンク
5j 操作螺旋軸
6j,7j 連結軸部
2 車両
3 車室
4 後側開口部
5 バックドア
10 スロープ装置
12 スロープ板
12a 第一平板部
12b 第二収納板部
13 テールゲート部
400 カーペット
JM ジャッキ搭載構造
20 右サイドメンバ(本発明のサイドメンバ)
20A 前屈曲部
20B 後屈曲部
21 前側部位
22 屈曲部位
23 後側部位
23E 後側部位の後端(車両の後端)
24 内側面
25 上側面
25a 上フランジ部
26 下側面
26a 下フランジ部
27 前側の脆弱部
27a,27b,27c 上ビード部
28 後側の脆弱部
28a 内ビード部
30 左サイドメンバ
30A,30B 別の屈曲部
31 別の前側部位
32 別の屈曲部位
33 別の後側部位
33E 別の後側部位の後端
40 後部フロア
41 センター部
42 右サイド部(本発明のサイド部)
43 左サイド部
420 サイド板部
50 載置用部材
51 底壁部
51a 段差部
51b 小片部
510 位置決め片
511 補強リブ
51c,53c 位置決め孔
52 右壁部
52a 凹部位
52b 上側フランジ
53 補助壁部
60 保持ブラケット
61 底板部
62 右板部
620 凹み箇所
63 左板部
610 ストッパ片
62a,63a 支持フランジ
71 前固定部位
72 後固定部位

Claims (6)

  1. 車両昇降用のジャッキを、載置用部材に載置して保持しつつ、サイドメンバの車幅方向内側に配置された後部フロアに取出し可能に搭載する車両のジャッキ搭載構造において、
    前記サイドメンバは、車両後部側において車両前後方向に延びる前側部位及び後側部位と、前記前側部位と前記後側部位の間に位置する屈曲部位とを有するとともに、前記屈曲部位にて、車幅方向及び上方の少なくとも一つの方向に曲げられており、
    前記載置用部材は、前記サイドメンバに固定されて、前記屈曲部位に近接した状態で前記後側部位よりも車両前側に配置されている車両のジャッキ搭載構造。
  2. 前記載置用部材は、車幅方向から前記サイドメンバと前記後部フロアとに渡されてこれらに固定されている請求項1に記載の車両のジャッキ搭載構造。
  3. 前記屈曲部位は、前記前側部位に対する屈曲起点となる前屈曲部と、前記後側部位に対する屈曲起点となる後屈曲部との間で前記一つの方向に曲げられており、
    前記載置用部材は、前記前屈曲部と前記後屈曲部の間に固定されて配設されている請求項1又は2に記載の車両のジャッキ搭載構造。
  4. 前記載置用部材は、前屈曲部側に設けられた前固定部位と、後屈曲部側に設けられた後固定部位にて前記屈曲部位に固定されて配設されている請求項3に記載の車両のジャッキ搭載構造。
  5. 前記サイドメンバには、その変形を助長する脆弱部が設けられている請求項1~4のいずれか一項に記載の車両のジャッキ搭載構造。
  6. 前記後部フロアには、前記サイドメンバの車幅方向内側に、車両と路面間に掛け渡し可能なスロープ板が配設されるセンター部が設けられているとともに、
    前記サイドメンバと前記センター部の間に、前記載置用部材に搭載されたジャッキが配置されるサイド部が設けられている請求項1~5のいずれか一項に記載の車両のジャッキ搭載構造。
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