JP4765832B2 - 車両の後部荷室構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車両のフロアパネル上にシートクッションとシートバックとを備えたシートを配設し、このシートの後方に荷室空間が形成されると共に、該荷室空間には上下方向に移動可能な荷室ボードが設けられたような車両の後部荷室構造に関する。
従来、シートクッションとシートバックとを備えたシート(リヤシート)において、シートクッションをシートバックと独立して、一対のリンクを介して車両前方に移動可能に構成すると共に、この前方に移動したシートクッションの座面上に、リクライニング軸を支点としてシートバックを略水平に前倒しすべく構成し、シートバックを倒伏させた時、リヤシート後方の後部荷室と客室とを連通させて、荷室スペースの拡大を図るように構成したものがある(特許文献1参照)。
一方、リヤシートの後部に、車幅方向に延びるケースを介してトノカバーを設けると共に、リヤシート背面のフックと上記ケースとの間にシート状部材を設け、シートバックの起立状態下においては上述のシート状部材をU字状に撓ませると共に、シートバックの前倒し時には、倒伏したシートバックとケースとの間にシート状部材を張設して、該シート状部材で荷室(後部荷室)を上下に仕切る構造が開示されている(特許文献2参照)。
この特許文献2に開示されたものは、シート状部材がシートと連動してリヤ荷室を仕切る構造であるが、上述のシート状部材の上部に荷物が搭載できるものではない。
また、リヤシートのシートバックをシートクッション上に倒伏させた時、フラットな荷室を形成することが要請されるが、荷室フロアと前倒しされたシートバックの上面との間には段差が形成されるのが一般的であり、シートバック倒伏時において該シートバックの上面と荷室フロアとの間の段差を解消しつつ、荷室の使い勝手を向上させることは困難であった。
特開2004−359158号公報 特開平6−270745号公報
そこで、この発明は、シートクッション上にシートバックが倒伏して折畳み可能に構成されたシートを設け、該シート後方の荷室空間に設けられた荷室ボードは、フロアパネルに沿って平坦に収納される収納状態と、折畳まれたシートバック後端部と略同一高さに位置する使用状態とに選択的に移動可能に設けられると共に、上記荷室ボードとシートバック後端部との間に、これら両者間を覆う状態と、覆わない状態とに移動するカバー部材を設けることで、シート折畳み時におけるシートバックと荷室フロア面との間の段差の解消と、荷室およびシートの使い勝手確保との両立を図ることができ、また、カバー部材で荷室ボードとシートバック後端部との間を覆わない時には、シートバック直下方かつ直後の空間部を有効利用することができる車両の後部荷室構造の提供を目的とする。
この発明による車両の後部荷室構造は、車両のフロアパネル上にシートクッションとシートバックとを備えたシートを配設し、該シートの後方に荷室空間が形成されると共に、該荷室空間には少なくとも上下方向に移動可能な荷室ボードが設けられた車両の後部荷室構造であって、上記シートは、シートクッション上にシートバックが倒伏して折畳み可能に構成され、上記荷室ボードは、複数に分割されたボード部で構成されるとともに、該ボード部の前端と回動可動に連結されたリンク部材にて、フロアパネルに沿って平坦に収納された収納状態と、上記シートが折畳まれた状態でのシートバック後端部と略同一高さに位置する使用状態とに選択的に移動可能に設けられ、上記リンク部材は、左右のリンク部と、該左右のリンク部間に張架された連結部とで構成されるとともに、上記左右のリンク部相互間に空間部を形成する構成とし、上記左右のリンク部の基端部が、上記収容状態において、前記ボード部の前端より高位置で機軸により回動可能に枢支されて、上記リンク部材が下方に回動して上記荷室ボードが上記収容状態に移動した時には、上記空間部を開放し、上記リンク部材が上方に回動して上記荷室ボードが上記使用状態に移動した時には、上記空間部を覆うカバー部材を上記リンク部材に設けたものである。
上述のカバー部材は、荷室ボードを使用状態に移動させた時、該荷室ボードとシートバック後端部との間を覆い、荷室ボードを収納状態に移動させた時、該荷室ボードとシートバック後端部との間を覆わない状態となるように構成してもよい。
上記構成によれば、シートバックをシートクッション上に倒伏して折畳むと共に、荷室ボードを使用状態に移動すると、シートバックと荷室フロア面との間の段差が解消され、シートバックと荷室ボードとが前後方向に連続したフラットな荷室面が形成されるので、この荷室面上に前後方向寸法が大きい荷物の搭載が許容される。
また、上述の荷室ボードをフロアパネルに沿って平坦に収納される収納状態に移動すると、上下方向の寸法が大きい荷室スペースが形成されるので、この荷室スペースに高さが大きい荷物の搭載が許容される。
さらに、上記リンク部材により、シンプルな構造で荷室ボードを収納状態と、使用状態とに択一的に移動させることができる。
また、上述のリンク部材は、連結部で左右のリンク部間を連結しているので、リンク部材の剛性向上を図ることができる。さらに、左右のリンク部間には空間部を形成したので、この空間部(シートバック直下方かつ直後に位置する空間部)を有効利用することができる。
しかも、上述のカバー部材は、荷室ボードとシートバック後端部との間を覆う状態と、覆わない状態とに移動する。
このように、シート折畳み時におけるシートバックと荷室フロア面との間の段差の解消と、荷室およびシートの使い勝手確保との両立を図ることができ、しかも、上述のカバー部材で荷室ボードとシートバック後端部との間を覆わない時には、シートバック直下方かつ直後の空間部を有効利用することができる。
この発明の一実施態様においては、上記カバー部材は上記リンク部材の遊端部に回動可能に枢着されると共に、上記荷室ボードの上方への移動時にのみ該荷室ボードと上記シートバックの後端部との間を覆うよう移動するものである。
上記構成によれば、荷室ボードが上方へ移動して使用状態となった時には、上述のカバー部材で、荷室ボードとシートバック後端部との間を覆うので、これら両者間の隙間を解消することができ、しかも荷室ボードが収納状態にある時には、上述のカバー部材で両者間を覆わないので、シートバック直下方かつ直後の空間部を有効利用することができる。
この発明の一実施態様においては、上記シートバックにはサブボードが設けられ、該サブボードはシートバック背面に沿設される状態と、荷室ボードとシートバックとの間に架渡される状態とに選択的に移動可能に設けられたものである。
上記構成によれば、シートを前方にスライドさせた場合においても、上記サブボードが使用状態下の荷室ボードとシートバック後端部との間に架渡されるので、これら両者間の隙間を解消することができる。
この発明によれば、シートクッション上にシートバックが倒伏して折畳み可能に構成されたシートを設け、該シート後方の荷室空間に設けられた荷室ボードは、フロアパネルに沿って平坦に収納される収納状態と、折畳まれたシートバック後端部と略同一高さに位置する使用状態とに選択的に移動可能に設けられると共に、上記荷室ボードとシートバック後端部との間に、これら両者間を覆う状態と、覆わない状態とに移動するカバー部材を設けたので、シート折畳み時におけるシートバックと荷室フロア面との間の段差の解消と、荷室およびシートの使い勝手確保との両立を図ることができ、また、カバー部材で荷室ボードとシートバック後端部との間を覆わない時には、シートバック直下方かつ直後の空間部を有効利用することができる効果がある。
シート折畳み時のシートバックと荷室フロア面との間の段差の解消と、荷室、シートの使い勝手確保との両立を図り、かつカバー部材で上記両者間を覆わない時に空間部を有効利用するという目的を、車両のフロアパネル上にシートクッションとシートバックとを備えたシートを配設し、該シートの後方に荷室空間が形成されると共に、該荷室空間には少なくとも上下方向に移動可能な荷室ボードが設けられた車両の後部荷室構造において、上記シートは、シートクッション上にシートバックが倒伏して折畳み可能に構成され、上記荷室ボードは、フロアパネルに沿って平坦に収納された収納状態と、上記シートが折畳まれた状態でのシートバック後端部と略同一高さに位置する使用状態とに選択的に移動可能に設けられ、上記荷室ボードとシートバック後端部との間に、これら両者間を覆う状態と、覆わない状態とに移動するカバー部材を設けるという構造にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の後部荷室構造を示すが、まず、図1を参照して車体構造について説明する。
図1において、車室1の床面(底部)を形成するフロアパネル2を設け、このフロアパネル2の後部にはキックアップ部3を連設している。
このキックアップ部3はフロアパネル2から上方に立上がる縦壁部3aと、この縦壁部3aから後方に延びるキックアップフロア部3bとを備えている。
このキックアップフロア部3bのさらに後方には、後方に延びる凹状の荷室フロアパネル4を形成し、この荷室フロアパネル4の上方に荷室空間5を形成する一方、上述の凹状の荷室フロアパネル4には仕切り板6と収納ボックス7(収納部)とを取付けている。
ここで、仕切り板6の前側にはジャッキ(図示せず)が格納され、また上述の収納ボックス7はその上方が開口された形状に構成されている。
一方、上述の凹状の荷室フロアパネル4の後端開放側には車幅方向に延びるリヤエンドパネル8を取付け、このリヤエンドパネル8のリヤ側の面には車幅方向に延びるリヤエンドメンバ9を接合固定して、このリヤエンドメンバ9と上述のリヤエンドパネル8との間には車幅方向に延びるリヤエンド閉断面9aを形成して、後部車体剛性を確保すべく構成すると共に、リヤエンドメンバ9のさらに後方にはリヤバンパ10を配設している。
さらに、荷室空間5(つまり後部荷室)の後方には後部荷室開口11を形成し、この後部荷室開口11をリヤゲート12によって開閉可能に覆うように形成して、ハッチバック型の車両を構成している。
ここで、上述のリヤゲート12は、リヤゲートインナパネル13と、リヤゲートアウタパネル14と、リヤウインド15とを備え、荷室空間5と対向する車室側の所定部が内装材としてのリヤゲートトリム16で覆われている。
一方、ルーフパネル17の後端部には車幅方向に延びるリヤヘッダ18(車体剛性部材)を接合固定し、ルーフパネル17の後端部とリヤヘッダ18との間には車幅方向に延びるヘッダ閉断面18aを形成して、後部車体剛性を確保すべく構成すると共に、このヘッダ閉断面18aの直後に設けられたヒンジ部材(図示せず)を介して、上述のリヤゲート12を開閉可能に支持している。
同様に、ルーフパネル17の前端部には車幅方向に延びるフロントヘッダ19(車体剛性部材)を接合固定し、ルーフパネル17の前端部とフロントヘッダ19との間には車幅方向に延びるヘッダ閉断面19aを形成して、前部車体剛性を確保すべく構成している。
そして、上述のフロントヘッダ19、ルーフパネル17およびリヤヘッダ18の車室1側を図1に示すように、内装材としてのトップシーリング20で一体的に覆っている。
また、上述のルーフパネル17の前後方向中間部には、車幅方向に延びるルーフレインフォースメント21(車体剛性部材)を接合固定し、このルーフレインフォースメント21とルーフパネル17との間には車幅方向に延びる閉断面21aを形成して、ルーフ部の剛性を確保すべく構成している。
さらに、上述のフロアパネル2には、ダッシュロアパネル(ダッシュパネル)とキックアップ部3の縦壁部3aとの間において車両の前後方向に延び、かつ車室1の内側へ突出したトンネル部22を設けている。
このトンネル部22はフロア剛性の中心となるもので、該トンネル部22の左右の側壁部と、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面をもった左右のサイドシル(詳しくは、サイドシルインナ)との間には、車幅方向に延び、かつ前後方向に離間した複数のフロアクロスメンバ23,24(車体剛性部材)を接合固定し、これら各フロアクロスメンバ23,24と上述のフロアパネル2との間には、車幅方向に延びる閉断面23a,24aを形成して、下部車体剛性を確保すべく構成している。
また、上述のキックアップフロア部3bの後部下面には、リヤクロスメンバ25(車体剛性部材)を接合固定し、これら両者3b,25間には車幅方向に延びる閉断面25aを形成して、下部車体剛性を確保すべく構成している。
なお、図中、26はフロントウインド、27はフロントドア、28はリヤドア、29は車体剛性部材としてのセンタピラー、30はキックアップ部3の車外側下部に設けられた大型車両補機としての燃料タンクである。
ところで、図1、図2に示すように、上述のフロアパネル2上にはシートクッション31C、シートバック31B、ヘッドレスト31Hを備えた運転席シート31と、シートクッション32C、シートバック32B、ヘッドレスト32Hを備えた助手席シート32とを配設している。
また、キックアップフロア部3b上には、シートクッション33Cと、シートバック33Bと、2つのヘッドレスト33H,33Hとを備えたベンチシート型のリヤシート33を配設し、このリヤシート33の後方に上述の荷室空間5を形成している。
ここで、上述のリヤシート33は、そのシートバック33Bがシートクッション33C上に倒伏動作を行ない折畳み状態を形成可能に構成したものである。
なお、図2において34はインストルメントパネル、35はステアリングホイール、36はフロントピラー、37はドアミラーである。
次に図2〜図15を参照して車両の後部荷室構造について詳述する。
図3は図1の要部拡大側面図であって、上述の荷室空間5には、少なくとも上下方向に移動可能な荷室ボード40が設けられている。
上述の荷室ボード40は、その上部に荷物を搭載することができるように、所定剛性を有するように構成されると共に、この荷室ボード40は車幅方向つまり左右方向には非分割に形成されている。
また、この荷室ボード40は、図2、図3に示すように、前側に位置する前部ボード41と、後側に位置する後部ボード42とに車両の前後方向に複数に分割(この実施例では前後2分割に形成)されており、前部ボード41の後端部と後部ボード42の前端部とは、ヒンジ部43により屈曲可能に連結されている。
さらに、後部ボード42の後端部左右には、支軸44,44を、車幅方向に向けて一体的に突設し、これらの支軸44,44を荷室フロアパネル4の荷室フロア面4aから上方に向けて突設した左右の突起45,45で位置規制するように構成している。
図2、図3は荷室ボード40がフロアパネルとしての荷室フロア面4aに沿って平坦に(つまりフラット)に収納された収納状態を示し、この収納状態下における前部ボード41の前端部と、該前端部よりも高位置とを結ぶリンク部材50を設けている。
このリンク部材50は左リンク部50aと、右リンク部50bと、左右の各リンク部50a,50bの遊端部相互間に張架されて車幅方向に延びる連結部50cとを備え、左右のリンク部50a,50b相互間には空間部51(図2参照)が形成されている。
上述の左右の各リンク部50a,50bの上記高位置としての基端部には、車幅方向外方に突出する機軸52,52が設けられており、これら左右の機軸52,52は荷室側方のボディーに枢支されている。
また上述のリンク部材50遊端の連結部50cと前部ボード41の前端部とは、ヒンジ部53により屈曲可能に連結されている。
そして、上述の荷室ボード40は乗員の手動操作時に、上記リンク部材50にて図2、図3に示す収納状態と、図8、図9に示す使用状態とに選択的に移動可能に設けられている。この使用状態においては、図8、図9に示すように、リヤシート33が折畳まれた状態でのシートバック33Bの後端部と荷室ボード40の前部ボード41との高さが略同一高さに位置するようになっている。
ところで、上述のリンク部材50の遊端部に位置する連結部50cには、ヒンジ部54を介してカバー部材55が回動可能に枢着されると共に、このカバー部材55の遊端部にはウエイト(いわゆる重り)56(図3参照)が取付けられている。
上述のカバー部材55は、荷室ボード40が図2、図3に示す収納状態にある時には、荷室ボード40とシートバック33Bの後端部との間を覆わない状態で、かつリンク部50a,50b間の空間部51を開放した状態となり、荷室ボード40が収納状態から上方に移動して図8、図9に示す使用状態に位置すると、ウエイト56により前方に倒伏してカバー部材55にて荷室ボード40とシートバック33Bの後端部との間を覆う状態となる。
つまり、上述のカバー部材55は、荷室ボード40とシートバック33B後端部との間に、これら両者40,33B間を覆う状態(図9参照)と、覆わない状態(図3参照)とに移動するものであって、このカバー部材55は図3に示す位置と図9に示す位置との約90度の範囲(リンク部材50に対するカバー部材55の回動範囲角度)内においてのみその回動が許容される。
さらに、上述のシートバック33Bの背面部には、ヒンジ部57を介してサブボード58が設けられており、このサブボード58はシートバック33Bの背面に沿設される状態(図2、図3参照)と、荷室ボード40とシートバック33Bとの間に架渡される状態(図8、図9、図10、図11参照)とに選択的に移動可能に設けられている。
ここで、上述のサブボード58とシートバック33Bとの対応部には、それぞれ面ファスナ59,60(図8参照)が取付けられ、これら面ファスナ59,60により該サブボード58のシートバック33B背面への沿設状態が保持されるように構成している。なお、図中、61は荷室サイドトリムである。
上述の荷室ボード40は図2、図3に示す収納状態と、図3に仮想線αで示す開放状態と、図4、図5に示す上方移動状態と、図6、図7に示すアクセス状態と、図8、図9に示す使用状態と、図10、図11に示す状態と、図12、図13に示す起立状態に選択的に移動可能に設けられている。
図2、図3に示す状態(収納状態)は、荷室ボード40が荷室フロア面4aに沿って平坦に収納され、かつ前後の各ボード41,42にて収納ボックス7の上端開口部を覆った状態であり、この収納状態下においては荷室空間5に上下寸法が大きい荷物の搭載が許容されると共に、荷室空間5と収納ボックス7とに荷物を区別して収納、搭載することができる。しかも、図2に示すように該収納状態下においてはカバー部材55で両者40,33B間を覆わないアンカバー状態であるから、上記空間部51の有効利用を図ることができる。
図2、図3に示す荷室ボード40の収納状態から、ヒンジ部43を支点として後部ボード42を車両前方側へ引き起こすと図3に仮想線αで示す状態となる。つまり、後部ボード42の開放により収納ボックス7の上端開口部後側がアクセス可能に開放されるので、収納ボックス7に対する荷物の出し入れを容易に行なうことができる。
図2、図3に示す荷室ボード40の収納状態から、支軸44を支点として後部ボード42を後方へ回動すると共に、リンク部材50の基軸52を中心に該リンク部材50および前部ボード41を上方へ移動すると、リンク部材50の左右のリンク部50a,50bと前部ボード41とが上方位置で水平かつ前後方向に並設された上方移動状態(図4、図5参照)となる。
この場合、カバー部材55はウエイト56によりヒンジ部54を支点として前方に倒伏し、シートバック33Bの後部と前部ボード41との間を覆うので、カバー部材55と前部ボード41とが前後方向に連続した隙間がない荷室面が形成される。
図4、図5に示す荷室ボード40の上方移動状態から、ヒンジ部53を支点として荷室ボード40を図6、図7に示すように上方に持上げると、荷室ボード40の下方および収納ボックス7の内部に対してアクセス可能な状態となり、荷物の出し入れを容易に行なうことができる。
図4、図5に示す荷室ボード40の上方移動状態下において、リヤシート33のシートバック33Bをシートクッション33C上に倒伏して折畳み、かつシートバック33B背面のヒンジ部57を支点としてサブボード58を後方へ回動し、このサブボード58をシートバック33Bとカバー部材55との間に架渡すと、図8、図9に示す使用状態となる。
この図8、図9に示す荷室ボード40の使用状態では、上述のサブボード58およびカバー部材55と、前部ボード41とは、リヤシート33が折畳まれた状態でのシートバック33B後端部と略同一高さに位置し、かつ倒伏されたシートバック33Bの背面と各要素58,55,41の上面とが前後方向に連続したフラットで、広い荷室面を形成するので、シートバック33Bと荷室フロア面4aとの間の段落が解消されると共に、荷室空間5と、倒伏したシートバック33B上方の車室1とが前後方向に連通されて荷室スペースが拡大する。この結果、前後方向の寸法が大きい荷物の搭載が許容される。
さらに、図9に示す使用状態下において、サブボード58をシートバック33Bとカバー部材55との間に架渡すと、シートバック33Bと荷室ボード40との間の隙間を完全に解消することができる。
図4、図5に示す荷室ボード40の上方移動状態下において、リヤシート33を車両前方にシートスライドさせると共に、シートバック33B背面のヒンジ部57を支点としてサブボード58を後方へ回動し、このサブボード58をシートバック33Bとカバー部材55との間に架渡すと、図10、図11に示す状態となる。
この図10、図11の状態下においては、サブボード58、カバー部材55、前部ボード41が前後方向に連続したフラットかつ広い荷室面が形成されるので、図5と図11との対比からも明らかなように荷室スペースの拡大を図ることができる。
一方、図2、図3で示した荷室ボード40の収納状態から、ヒンジ部53を支点として前部ボード41を前方に引き上げると共に、ヒンジ部43を支点として後部ボード42を前部ボード41のリヤ側面に折畳むと、荷室ボード40は図12、図13に示すように、シートバック33Bの起立した状態での背面に沿って上下方向に延びて配設される起立状態となる。
つまり図12、図13に示す荷室ボード40の起立状態では、リヤシート33後方の荷室空間5と、収納ボックス7内とが上下方向に連通するので、高さ寸法が大きい大型の荷物の積載に対応することができる。
図14はリンク部材50に対するカバー部材55の取付け構造を示し、図14に示す実施例では上記リンク部材50の連結部50cにヒンジ部54を介してカバー部材55を枢支し、このカバー部材55の遊端側中央にウエイト56を取付けている。
そして、このウエイト56によりカバー部材55を前方に倒伏させた時、左右のリンク部50a,50bにてカバー部材55を支持するように構成している。
図15はリンク部材50によるカバー部材55の支持構造並びに、カバー部材55に対するウエイト56の取付け構造の他の実施例を示し、上記リンク部材50の連結部50cにヒンジ部54を介してカバー部材55を枢支し、このカバー部材55の遊端側左右にウエイト56,56を取付けている。
また、上記リンク部材50の左右の各リンク部50a,50bには支持片50d,50eを一体に折曲げ形成し、ウエイト56によりカバー部材55を前方に倒伏させた時、左右の支持片50d,50eにてカバー部材55を支持すべく構成したものである。
図15に示すようにウエイト56を左右に分けてカバー部材55の遊端側左右に取付けると、荷室ボード40の収納状態時(図3参照)に、該ウエイト56が荷物積載の邪魔にならず、またカバー部材55を支持片50d,50eで支持するので、該カバー部材55の車幅方向の寸法設定の自由度が向上するものである。なお、図14、図15において矢印Fは車両前方を示す。
このように、上記実施例の車両の後部荷室構造は、車両のフロアパネル(キックアップフロア部3b参照)上にシートクッション33Cとシートバック33Bとを備えたリヤシート33を配設し、該リヤシート33の後方に荷室空間5が形成されると共に、該荷室空間5には少なくとも上下方向に移動可能な荷室ボード40が設けられた車両の後部荷室構造であって、上記リヤシート33は、シートクッション33C上にシートバック33Bが倒伏して折畳み可能に構成され、上記荷室ボード40はフロアパネル(荷室フロア面4a参照)に沿って平坦に収納された収納状態(図3参照)と、上記リヤシート33が折畳まれた状態でのシートバック33B後端部と略同一高さに位置する使用状態(図9参照)とに選択的に移動可能に設けられ、上記荷室ボード40とシートバック33B後端部との間に、これら両者間を覆う状態(図9参照)と、覆わない状態(図3参照)とに移動するカバー部材55を設けたものである。
この実施例では、上述のカバー部材55は、荷室ボード40を使用状態(図9参照)に移動させた時、該荷室ボード40とシートバック33B後端部との間を覆い、荷室ボード40を収納状態(図3参照)に移動させた時、該荷室ボード40とシートバック33後端部との間を覆わない状態となるように構成している。
この構成によれば、シートバック33Bをシートクッション33C上に倒伏して折畳むと共に、荷室ボード40を使用状態に移動すると、シートバック33Bと荷室フロア面4aとの間の段差が解消され、シートバック33Bと荷室ボード40とが前後方向に連続したフラットな荷室面が形成されるので、この荷室面上に前後方向寸法が大きい荷物の搭載が許容される。
また、上述の荷室ボード40をフロアパネル(荷室フロア面4a参照)に沿って平坦に収納される収納状態(図3参照)に移動すると、上下方向の寸法が大きい荷室スペースが形成されるので、この荷室スペースに高さが大きい荷物の搭載が許容される。
しかも、上述のカバー部材55は、荷室ボード40とシートバック33B後端部との間を覆う状態と、覆わない状態とに移動する。
このように、リヤシート33の折畳み時におけるシートバック33Bと荷室フロア面4aとの間の段差の解消と、車室およびシートの使い勝手確保との両立を図ることができ、しかも、上述のカバー部材55で荷室ボード40とシートバック33B後端部との間を覆わない時には、シートバック33B直下方かつ直後の空間部51を有効利用することができる。
また、上記荷室ボード40は複数に分割され、分割されたボード部(前部ボード41参照)の前端と、該前端よりも高位置とを結ぶリンク部材50を設け、上記荷室ボード40は該リンク部材50にて収納状態と使用状態とに移動するものである。
この構成によれば、シンプルな構造により荷室ボード40を収納状態(図3参照)と、使用状態(図9参照)とに択一的に移動させることができる。
さらに、上記カバー部材55は上記リンク部材50の遊端部に回動可能に枢着されると共に、上記荷室ボード40の上方への移動時にのみ該荷室ボード40と上記シートバック33Bの後端部との間を覆うよう移動するものである。
この構成によれば、荷室ボード40が上方へ移動して使用状態(図9参照)となった時には、上述のカバー部材55で、荷室ボード40とシートバック33B後端部との間を覆うので、これら両者40,33B間の隙間を解消することができ、しかも荷室ボード40が収納状態(図3参照)にある時には、上述のカバー部材55で両者40,33B間を覆わないので、シートバック33B直下方かつ直後の空間部51を有効利用することができる。
加えて、上記シートバック33Bにはサブボード58が設けられ、該サブボード58はシートバック33B背面に沿設される状態と、荷室ボード40とシートバック33Bとの間に架渡される状態とに選択的に移動可能に設けられたものである。
この構成によれば、リヤシート33を前方にスライドさせた場合(図11参照)においても、上記サブボード58が使用状態下の荷室ボード40とシートバック33B後端部との間に架渡されるので、これら両者40,33B間の隙間を解消することができる。
また、上記リンク部材50は、左右のリンク部50a,50bと、該左右のリンク部50a,50b間に張架された連結部50cとを備え、上記左右のリンク部50a,50b相互間には空間部51が形成されたものである。
この構成によれば、連結部50cで左右のリンク部50a,50b間を連結しているので、リンク部材50の剛性向上を図ることができ、また左右のリンク部50a,50b間には空間部51を形成したので、この空間部51(シートバック直下方かつ直後に位置する空間部)を有効利用することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のシートは、実施例のリヤシート33に対応し、
以下同様に、
シートが配設されるフロアパネルは、キックアップフロア部3bに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
本発明の車両の後部荷室構造を示す側面図 図1の要部斜視図 荷室ボードの収納状態を示す側面図 荷室ボードの上方移動状態を示す斜視図 図4の側面図 荷室ボードのアクセス状態を示す斜視図 図6の側面図 荷室ボードの使用状態を示す斜視図 図8の側面図 シート前方スライド時の斜視図 図10の側面図 荷室ボードの起立状態を示す斜視図 図12の側面図 リンク部材、カバー部材およびウエイトの関連構造を示す斜視図 リンク部材、カバー部材、ウエイトの関連構造の他の実施例を示す斜視図
3b…キックアップフロア部(フロアパネル)
5…荷室空間
33…リヤシート(シート)
33B…シートバック
33C…シートクッション
40…荷室ボード
41…前部ボード(ボード部)
50…リンク部材
50a,50b…リンク部
50c…連結部
51…空間部
55…カバー部材
58…サブボード

Claims (3)

  1. 車両のフロアパネル上にシートクッションとシートバックとを備えたシートを配設し、
    該シートの後方に荷室空間が形成されると共に、該荷室空間には少なくとも上下方向に移動可能な荷室ボードが設けられた車両の後部荷室構造であって、
    上記シートは、シートクッション上にシートバックが倒伏して折畳み可能に構成され、
    上記荷室ボードは、
    複数に分割されたボード部で構成されるとともに、該ボード部の前端と回動可動に連結されたリンク部材にて、フロアパネルに沿って平坦に収納された収納状態と、上記シートが折畳まれた状態でのシートバック後端部と略同一高さに位置する使用状態とに選択的に移動可能に設けられ、
    上記リンク部材は、
    左右のリンク部と、該左右のリンク部間に張架された連結部とで構成されるとともに、上記左右のリンク部相互間に空間部を形成する構成とし、
    上記左右のリンク部の基端部が、
    上記収容状態において、前記ボード部の前端より高位置で機軸により回動可能に枢支されて、
    上記リンク部材が下方に回動して上記荷室ボードが上記収容状態に移動した時には、上記空間部を開放し、上記リンク部材が上方に回動して上記荷室ボードが上記使用状態に移動した時には、上記空間部を覆うカバー部材を上記リンク部材に設けた
    車両の後部荷室構造。
  2. 上記カバー部材は上記リンク部材の遊端部に回動可能に枢着されると共に、
    上記荷室ボードの上記使用状態への移動時にのみ上記空間部を覆うよう移動する
    請求項記載の車両の後部荷室構造。
  3. 上記シートバックにはサブボードが設けられ、該サブボードはシートバック背面に沿設される状態と、カバー部材とシートバックとの間に架渡される状態とに選択的に移動可能に設けられた
    請求項1または2に記載の車両の後部荷室構造。
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