JP7234767B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本開示は、画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置は、筐体と、感光ドラムと、転写ローラと、制御装置とを備える。制御装置は、転写ローラに所定の転写電流が流れるように、転写ローラに印加されるバイアスを制御する。
制御装置は、感光ドラムと転写ローラとの間にシートが存在しない状態で、感光ドラムと転写ローラとの間の抵抗値を測定し、測定された抵抗値に応じて、転写電流の目標値を補正する(下記特許文献1参照)。
特開平11-109768号公報
上記した特許文献1に記載の画像形成装置では、感光ドラムと転写ローラとの間の抵抗値を測定する際に、転写ローラにバイアスが印加され、転写ローラおよび感光ドラムに電流が流れる。
そのため、感光ドラムと転写ローラとの間の抵抗値を測定するための電流によって感光ドラムおよび転写ローラの劣化が促進される可能性がある。
本開示の目的は、第1感光ドラムおよび第1転写ローラが劣化することを抑制しつつ、第1感光ドラムと第1転写ローラとの間の第1抵抗値が過度に上昇することが予想される条件において、第1抵抗値の上昇が画像形成に影響を与えることを抑制できる画像形成装置を提供することにある。
(1)本開示の画像形成装置は、筐体と、第1感光ドラムと、第1転写ローラと、制御装置と、温度センサと、湿度センサとを備える。第1転写ローラは、第1感光ドラムからシートにトナー像を転写する。制御装置は、第1転写ローラに第1転写電流が流れるように、第1転写ローラに印加されるバイアスを制御する。温度センサは、筐体内に位置する。湿度センサは、筐体内に位置する。
制御装置は、第1感光ドラムと第1転写ローラとの間にシートが存在しない状態で、設定値決定処理を実行する。設定値決定処理において、制御装置は、温度センサから取得した温度と、湿度センサから取得した湿度とに基づいて、第1設定値を決定する。
また、制御装置は、第1感光ドラムと第1転写ローラとの間にシートが存在しない状態で、温度センサから取得した温度が所定温度よりも高いか、または、湿度センサから取得した湿度が所定湿度よりも高い場合、第1設定処理を実行する。第1設定処理において、制御装置は、第1転写電流の目標値を第1設定値に設定する。
また、制御装置は、第1感光ドラムと第1転写ローラとの間にシートが存在しない状態で、温度センサから取得した温度が所定温度以下であり、かつ、湿度センサから取得した湿度が所定湿度以下である場合、抵抗値測定処理と、補正値決定処理と、第2設定処理とを実行する。
抵抗値測定処理において、制御装置は、第1感光ドラムと第1転写ローラとの間の第1抵抗値を測定する。
補正値決定処理において、制御装置は、第1抵抗値に応じて第1補正値を決定する。
第2設定処理において、制御装置は、第1補正値によって第1設定値を補正して、補正された第1設定値を求め、第1転写電流の目標値を、補正された第1設定値に設定する。
このような構成によれば、制御装置は、温度センサから取得した温度が所定温度以下であり、かつ、湿度センサから取得した湿度が所定湿度以下であることにより、第1感光ドラムと第1転写ローラとの間の第1抵抗値が過度に上昇して画像形成に影響する可能性があると予想される場合に限って、第1抵抗値を測定する。
そのため、温度や湿度を考慮せずに第1抵抗値を測定する場合に比べて、第1抵抗値を測定するための電流を第1転写ローラに流す回数を、低減することができる。
その結果、第1感光ドラムおよび第1転写ローラが劣化することを抑制しつつ、第1感光ドラムと第1転写ローラとの間の第1抵抗値が過度に上昇することが予想される条件において、第1抵抗値の上昇が画像形成に影響を与えることを抑制できる。
(2)制御装置は、制御装置が印刷ジョブを受信した後、シートが第1感光ドラムと第1転写ローラとの間に到達する前に、抵抗値測定処理、補正値決定処理および第2設定処理を完了してもよい。
(3)印刷ジョブは、シートに形成する画像に関する情報と、シートの厚みに関する情報と、シートの幅に関する情報とを含む。制御装置は、印刷ジョブを受信した後、設定値決定処理において、温度センサから取得した温度と、湿度センサから取得した湿度と、さらに、印刷ジョブから取得したシートの厚みに関する情報と、印刷ジョブから取得したシートの幅に関する情報とに基づいて、第1設定値を決定してもよい。制御装置は、温度センサから取得した温度が所定温度よりも高いか、湿度センサから取得した湿度が所定湿度よりも高いか、印刷ジョブから取得したシートの厚みが所定厚みよりも薄いか、または、印刷ジョブから取得したシートの幅が所定幅よりも長い場合、第1設定処理を実行してもよい。制御装置は、温度センサから取得した温度が所定温度以下であり、湿度センサから取得した湿度が所定湿度以下であり、印刷ジョブから取得したシートの厚みが所定厚み以上であり、かつ、印刷ジョブから取得したシートの幅が所定幅以下である場合、抵抗値測定処理と、補正値決定処理と、第2設定処理とを実行してもよい。
このような構成によれば、さらに、印刷ジョブから取得したシートの厚みが所定厚み以上であり、かつ、印刷ジョブから取得したシートの幅が所定幅以下である場合に、第1抵抗値を測定する。
そのため、シートの厚みおよびシートの幅によって、第1抵抗値を測定するための条件が加重されており、シートの厚みやシートの幅を考慮せずに第1抵抗値を測定する場合に比べて、第1抵抗値を測定するための電流を第1転写ローラに流す回数を、より低減することができる。
その結果、第1感光ドラムおよび第1転写ローラが劣化することを、より抑制できる。
(4)制御装置は、温度センサから取得した温度が所定温度よりも高いか、湿度センサから取得した湿度が所定湿度よりも高いか、シートの厚みが所定厚みよりも薄いか、または、シートの幅が所定幅よりも長い場合、第1設定処理を実行してもよい。制御装置は、温度センサから取得した温度が所定温度以下であり、湿度センサから取得した湿度が所定湿度以下であり、シートの厚みが所定厚み以上であり、かつ、シートの幅が所定幅以下である場合、抵抗値測定処理と、補正値決定処理と、第2設定処理とを実行してもよい。
(5)画像形成装置は、さらに、第2感光ドラムと、第2転写ローラと、搬送ベルトとを備えてもよい。第1感光ドラムは、画像形成装置が単色の画像を形成する場合と、画像形成装置が多色の画像を形成する場合との両方で用いられる。第2感光ドラムは、第1感光ドラムと並び、画像形成装置が単色の画像を形成する場合には用いられず、画像形成装置が多色の画像を形成する場合に用いられる。第2転写ローラは、第2感光ドラムからシートにトナー像を転写する。搬送ベルトは、シートを搬送する。搬送ベルトは、第1感光ドラムと第1転写ローラとの間を通り、かつ、第2感光ドラムと第2転写ローラとの間を通る。制御装置は、第1転写ローラに第1転写電流が流れるように、第1転写ローラに印加されるバイアスを制御するとともに、第2転写ローラに第2転写電流が流れるように、第2転写ローラに印加されるバイアスを制御する。
(6)制御装置は、第1感光ドラムと第1転写ローラとの間にシートが存在せず、かつ、第2感光ドラムと第2転写ローラとの間にもシートが存在しない状態で、第1設定処理において、第1転写電流を第1設定値に設定するとともに、第2転写電流を第2設定値に設定してもよい。制御装置は、第1感光ドラムと第1転写ローラとの間にシートが存在せず、かつ、第2感光ドラムと第2転写ローラとの間にもシートが存在しない状態で、抵抗値測定処理において、第1感光ドラムと第1転写ローラとの間の第1抵抗値を測定するとともに、第2感光ドラムと第2転写ローラとの間の第2抵抗値を測定してもよい。制御装置は、第1感光ドラムと第1転写ローラとの間にシートが存在せず、かつ、第2感光ドラムと第2転写ローラとの間にもシートが存在しない状態で、補正値決定処理において、第1抵抗値に応じて第1補正値を決定するとともに、第2抵抗値に応じて第2補正値を決定してもよい。制御装置は、第1感光ドラムと第1転写ローラとの間にシートが存在せず、かつ、第2感光ドラムと第2転写ローラとの間にもシートが存在しない状態で、第2設定処理において、第1補正値によって第1設定値を補正して、補正された第1設定値を求め、第1転写電流の目標値を、補正された第1設定値に設定するとともに、第2補正値によって第2設定値を補正して、補正された第2設定値を求め、第2転写電流の目標値を補正された第2設定値に設定してもよい。
(7)制御装置は、設定値決定処理で用いられる温度および湿度を、温度センサから取得した温度が所定温度以下であるか否かの判断、および、湿度センサから取得した湿度が所定湿度以下であるかの判断に用いられる温度および湿度とは、異なるタイミングで取得してもよい。
(8)制御装置は、シートの厚みが所定厚みよりも薄いか、または、シートの幅が所定幅よりも長い場合、第1設定処理を実行してもよい。制御装置は、シートの厚みが所定厚み以上であり、かつ、シートの幅が所定幅以下である場合、抵抗値測定処理と、補正値決定処理と、第2設定処理とを実行してもよい。
このような構成によれば、制御装置は、シートの厚みが所定厚み以上であり、かつ、シートの幅が所定幅以下であることにより、第1感光ドラムと第1転写ローラとの間の第1抵抗値が過度に上昇して画像形成に影響する可能性があると予想される場合に限って、第1抵抗値を測定する。
そのため、シートの厚みやシートの幅を考慮せずに第1抵抗値を測定する場合に比べて、第1抵抗値を測定するための電流を第1転写ローラに流す回数を、低減することができる。
その結果、第1感光ドラムおよび第1転写ローラが劣化することを抑制できる。
本開示の画像形成装置によれば、第1感光ドラムおよび第1転写ローラが劣化することを抑制しつつ、第1感光ドラムと第1転写ローラとの間の第1抵抗値が過度に上昇することが予想される条件において、第1抵抗値の上昇が画像形成に影響を与えることを抑制できる。
図1は、画像形成装置の概略構成図である。 図2は、図1に示す転写ローラに電力を供給するための構成を説明するブロック図である。 図3は、転写電流の設定を説明するためのフローチャートである。 図4は、図3に示す第1転写電流設定ルーチンを示すフローチャートである。 図5は、図3に示す第2転写電流設定ルーチンを示すフローチャートである。 図6は、第1の変形例を説明するためのフローチャートである。 図7は、第2の変形例を説明するためのフローチャートである。
1.画像形成装置の概略
図1を参照して、画像形成装置1の概略について説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、筐体2と、シートカセット3と、感光ドラム4Y、4M、4C、4Kと、帯電装置5Y、5M、5C、5Kと、露光装置6と、現像カートリッジ7Y、7M、7C、7Kと、転写装置8と、定着装置9とを備える。
1.1 筐体
筐体2は、シートカセット3と、感光ドラム4Y、4M、4C、4Kと、露光装置6と、現像カートリッジ7Y、7M、7C、7Kと、転写装置8と、定着装置9とを収容する。
1.2 シートカセット
図1に示すように、シートカセット3は、シートSを収容する。シートカセット3内のシートSは、感光ドラム4Yに向かって搬送される。シートSは、例えば、印刷用紙である。
1.3 感光ドラム
感光ドラム4Yは、第1方向に延びる軸について回転可能である。感光ドラム4Yは、軸に沿って第1方向に延びる。感光ドラム4Yは、円筒形状を有する。感光ドラム4M、4C、4Kは、感光ドラム4Yと同じ構造を有する。
感光ドラム4Y、4M、4Cは、画像形成装置1が単色の画像を形成する場合には用いられず、画像形成装置1が多色の画像を形成する場合に用いられる。
感光ドラム4Kは、画像形成装置1が単色の画像を形成する場合と、画像形成装置1が多色の画像を形成する場合との両方で用いられる。
感光ドラム4Y、4M、4C、4Kは、第2方向に並ぶ。すなわち、感光ドラム4Yは、第2方向において、感光ドラム4Kと並ぶ。第2方向は、第1方向と交差する方向である。好ましくは、第2方向は、第1方向と直交する。
1.4 帯電装置
帯電装置5Yは、感光ドラム4Yの表面を帯電させる。帯電装置5Mは、感光ドラム4Mの表面を帯電させる。帯電装置5Cは、感光ドラム4Cの表面を帯電させる。帯電装置5Kは、感光ドラム4Kの表面を帯電させる。
1.5 露光装置
露光装置6は、感光ドラム4Yを露光する。帯電装置5Yが感光ドラム4Yの周面を帯電させた後、露光装置6が、帯電された感光ドラム4Yの周面に光を照射して露光することにより、感光ドラム4Yの周面に静電潜像が形成される。なお、露光装置6は、感光ドラム4M、4C、4Kも露光する。露光装置6は、具体的には、レーザー光で感光ドラム4Yの周面を走査するレーザースキャンユニットである。露光装置6は、LEDアレイを備えるLEDユニットであってもよい。
1.6 現像カートリッジ
現像カートリッジ7Yは、トナーを収容可能である。現像カートリッジ7Yは、現像ローラ10Yを備える。
現像ローラ10Yは、第1方向に延びる軸について回転可能である。現像ローラ10Yは、軸に沿って第1方向に延びる。現像ローラ10Yは、円柱形状を有する。現像ローラ10Yの一部は、現像カートリッジ7Yの内部に収容される。現像ローラ10Yは、感光ドラム4Yの周面に接触する。これにより、現像ローラ10Yは、現像カートリッジ7Y内のトナーを感光ドラム4Yの周面に供給可能である。現像ローラ10Yが現像カートリッジ7Y内のトナーを感光ドラム4Yの周面に供給することにより、静電潜像が現像され、感光ドラム4Yの周面に、トナー像が、形成される。
なお、現像カートリッジ7M、7C、7Kのそれぞれは、現像カートリッジ7Yと同様に説明できる。そのため、現像カートリッジ7M、7C、7Kのそれぞれについての説明を省略する。
1.7 転写装置
転写装置8は、感光ドラム4Y、4M、4C、4Kのそれぞれに形成されたトナー像をシートSに転写する。シートカセット3から供給されたシートSは、転写装置8と感光ドラム4Y、4M、4C、4Kとの間を通って定着装置9に向かって搬送される。このとき、転写装置8は、感光ドラム4Y、4M、4C、4Kのそれぞれに形成されたトナー像をシートSに転写する。詳しくは、転写装置8は、搬送ベルト11と、転写ローラ12Y、12M、12C、12Kとを備える。すなわち、画像形成装置1は、搬送ベルト11と、転写ローラ12Kと、転写ローラ12Yとを備える。
搬送ベルト11は、シートカセット3から供給されたシートSを、定着装置9に向かって搬送する。搬送ベルト11は、感光ドラム4Y、4M、4C、4Kと、転写ローラ12Y、12M、12C、12Kとの間を通る。すなわち、搬送ベルト11は、感光ドラム4Kと転写ローラ12Kとの間を通り、かつ、感光ドラム4Yと転写ローラ12Yとの間を通る。
転写ローラ12Yは、感光ドラム4Yから、搬送ベルト11によって搬送されているシートSに、トナー像を転写する。転写ローラ12Mは、感光ドラム4Mから、搬送ベルト11によって搬送されているシートSに、トナー像を転写する。転写ローラ12Cは、感光ドラム4Cから、搬送ベルト11によって搬送されているシートSに、トナー像を転写する。転写ローラ12Kは、感光ドラム4Kから、搬送ベルト11によって搬送されているシートSに、トナー像を転写する。
転写ローラ12Y、12M、12Cは、画像形成装置1が単色の画像を形成する場合には用いられず、画像形成装置1が多色の画像を形成する場合に用いられる。
転写ローラ12Kは、画像形成装置1が単色の画像を形成する場合と、画像形成装置1が多色の画像を形成する場合との両方で用いられる。
1.8 定着装置
定着装置9は、トナー像が転写されたシートSを加熱および加圧して、シートSにトナー像を定着させる。定着装置9を通過したシートSは、筐体2の上面に排出される。
2.画像形成装置の詳細
次に、図2を参照して、画像形成装置1の詳細について説明する。
図2に示すように、画像形成装置1は、温度センサ21と、湿度センサ22と、転写バイアス回路23Y、23M、23C、23Kと、電圧検知部24A、24Bと、制御装置25とを、さらに備える。
2.1 温度センサ
温度センサ21は、図1に示すように、筐体2内に位置する。詳しくは、温度センサ21は、筐体2内において、シートカセット3の近くに位置する。温度センサ21は、シートカセット3の近くの温度を測定する。また、図2に示すように、温度センサ21は、制御装置25と電気的に接続される。温度センサ21は、測定した温度に対応する電気信号を発信する。温度センサ21が発信した電気信号は、制御装置25に伝わる。
2.2 湿度センサ
湿度センサ22は、図1に示すように、筐体2内に位置する。詳しくは、湿度センサ22は、筐体2内において、シートカセット3の近くに位置する。湿度センサ22は、シートカセット3の近くの湿度を測定する。また、図2に示すように、湿度センサ22は、制御装置25と電気的に接続される。湿度センサ22は、測定した湿度に対応する電気信号を発信する。湿度センサ22が発信した電気信号は、制御装置25に伝わる。
2.3 転写バイアス回路
転写バイアス回路23Yは、転写ローラ12Yと電気的に接続される。転写バイアス回路23Yは、転写ローラ12Yに転写バイアスを印加して、転写ローラ12Yに転写電流を流す。転写バイアス回路23Yは、制御装置25から転写ローラ12Yに流す転写電流の目標値を受信し、受信した目標値の転写電流が流れるように、転写ローラ12Yに転写バイアスを印加する。
転写バイアス回路23Mは、転写ローラ12Mと電気的に接続される。転写バイアス回路23Mは、転写ローラ12Mに転写バイアスを印加して、転写ローラ12Mに転写電流を流す。転写バイアス回路23Mは、制御装置25から転写ローラ12Mに流す転写電流の目標値を受信し、受信した目標値の転写電流が流れるように、転写ローラ12Mに転写バイアスを印加する。
転写バイアス回路23Cは、転写ローラ12Cと電気的に接続される。転写バイアス回路23Cは、転写ローラ12Cに転写バイアスを印加して、転写ローラ12Cに転写電流を流す。転写バイアス回路23Cは、制御装置25から転写ローラ12Cに流す転写電流の目標値を受信し、受信した目標値の転写電流が流れるように、転写ローラ12Cに転写バイアスを印加する。
転写バイアス回路23Kは、転写ローラ12Kと電気的に接続される。転写バイアス回路23Kは、転写ローラ12Kに転写バイアスを印加して、転写ローラ12Kに転写電流を流す。転写バイアス回路23Kは、制御装置25から転写ローラ12Kに流す転写電流の目標値を受信し、受信した目標値の転写電流が流れるように、転写ローラ12Kに転写バイアスを印加する。
2.4 電圧検知部
電圧検知部24Aは、感光ドラム4Kおよび転写ローラ12Kと電気的に接続される。電圧検知部24Aは、感光ドラム4Kと転写ローラ12Kとの間の電圧を検知する。電圧検知部24Aは、検知した電圧に応じて電気信号を発信する。電圧検知部24Aが発信した電気信号は、制御装置25に伝わる。本実施形態では、感光ドラム4Kは、基準電位と電気的に接続されている。感光ドラム4Kと基準電位とが電気的に接続されている構成では、感光ドラム4Kと転写ローラ12Kとの間の電圧を測る代わりに、基準電位と転写ローラ12Kとの間の電圧を測定してもよい。
電圧検知部24Bは、感光ドラム4Yおよび転写ローラ12Yと電気的に接続される。電圧検知部24Bは、感光ドラム4Yと転写ローラ12Yとの間の電圧を検知する。電圧検知部24Bは、検知した電圧に応じて電気信号を発信する。電圧検知部24Bが発信した電気信号は、制御装置25に伝わる。本実施形態では、感光ドラム4Yは、基準電位と電気的に接続されている。感光ドラム4Yと基準電位とが電気的に接続されている構成では、感光ドラム4Yと転写ローラ12Yとの間の電圧を測る代わりに、基準電位と転写ローラ12Yとの間の電圧を測定してもよい。
2.5 制御装置
制御装置25は、特定用途向け集積回路(ASIC)と、メモリとを有する。なお、制御装置25は、中央演算処理装置(CPU)を有してもよい。
制御装置25は、転写バイアス回路23Yを制御することにより、転写ローラ12Yに転写電流IYを流す。また、制御装置25は、転写バイアス回路23Mを制御することにより、転写ローラ12Mに転写電流IMを流す。制御装置25は、転写バイアス回路23Cを制御することにより、転写ローラ12Cに転写電流ICを流す。制御装置25は、転写バイアス回路23Kを制御することにより、転写ローラ12Kに転写電流IKを流す。
3.画像形成装置の制御
次に、図3および図4を参照して、画像形成装置1の制御について説明する。
図3に示すように、制御装置25は、印刷ジョブを受信した後、印刷処理(S10)を実行する前に、取得処理(S1からS3)と、判断処理(S4からS7)と、第1転写電流設定ルーチン(S8)または第2転写電流設定ルーチン(S9)とを実行する。つまり、制御装置25は、印刷ジョブを受信した後、感光ドラム4Y、4M、4C、4Kと、転写ローラ12Y、12M、12C、12Kとの間にシートSが存在しない状態で、取得処理を実行する。なお、制御装置25は、パーソナルコンピュータなどの端末との通信により、印刷ジョブを受信してもよい。また、制御装置25は、ユーザーによって画像形成装置1の操作パネルに入力された印刷ジョブを受信してもよい。
3.1 取得処理
まず、制御装置25は、印刷ジョブを受信した後、取得処理を実行する。取得処理は、処理(S1)と、処理(S2)と、処理(S3)とを含む。
処理(S1)では、制御装置25は、温度センサ21(図2参照)から温度T1を取得する。処理(S2)では、制御装置25は、湿度センサ22(図2参照)から湿度H1を取得する。処理(S3)では、制御装置25は、印刷ジョブから、シートSの厚みDに関する情報と、シートSの幅Wに関する情報とを取得する。なお、印刷ジョブは、シートSに形成する画像に関する情報と、シートSの厚みDに関する情報と、シートSの幅Wに関する情報とを含む。
3.2 判断処理
次に、制御装置25は、判断処理を実行する。判断処理は、処理(S4)と、処理(S5)と、処理(S6)と、処理(S7)とを含む。
処理(S4)では、制御装置25は、温度T1が所定温度T0以下であるか否かを判断する。処理(S5)では、制御装置25は、湿度H1が所定湿度H0以下であるか否かを判断する。処理(S6)では、制御装置25は、シートSの厚みDが所定厚みD0以上であるか否かを判断する。処理(S7)では、制御装置25は、シートSの幅Wが所定幅W0以下であるか否かを判断する。
3.3 第1転写電流設定ルーチン
次に、制御装置25は、温度T1が所定温度T0よりも高い(S4:NO)か、湿度H1が所定湿度H0よりも高い(S5:NO)か、シートSの厚みDが所定厚みD0よりも薄い(S6:NO)か、または、シートSの幅Wが所定幅W0よりも長い(S7:NO)場合、第1転写電流設定ルーチン(S8)を実行する。
図4に示すように、第1転写電流設定ルーチン(S8)は、設定値決定処理(S16)と、第1設定処理(S17)とを含む。すなわち、制御装置25は、印刷ジョブを受信した後、感光ドラム4Y、4M、4C、4Kと、転写ローラ12Y、12M、12C、12Kとの間にシートSが存在しない状態で、設定値決定処理(S16)を実行する。また、制御装置25は、温度センサ21から取得した温度T1が所定温度T0よりも高い(S4:NO)か、湿度センサ22から取得した湿度H1が所定湿度H0よりも高い(S5:NO)か、印刷ジョブから取得したシートSの厚みDが所定厚みD0よりも薄い(S6:NO)か、または、印刷ジョブから取得したシートSの幅Wが所定幅W0よりも長い(S7:NO)場合、第1設定処理(S17)を実行する。
詳しくは、第1転写電流設定ルーチン(S8)において、制御装置25は、まず、感光ドラム4Y、4M、4C、4K(図1参照)を駆動させる(S11)とともに、帯電装置5Y、5M、5C、5K(図1参照)のそれぞれに所定の帯電バイアスを印加する(S12)。
次に、制御装置25は、所定時間t経過後(S13:YES)に、再度、取得処理(S14、S15)を実行する。この取得処理は、処理(S14)と、処理(S15)とを含む。処理(S14)では、制御装置25は、温度センサ21(図2参照)から温度T2を取得する。処理(S15)では、制御装置25は、湿度センサ22(図2参照)から湿度H2を取得する。つまり、制御装置25は、設定値決定処理(S16)で用いられる温度T2および湿度H2を、温度センサ21から取得した温度T1が所定温度T0以下であるか否かの判断(S4)、および、湿度センサ22から取得した湿度H1が所定湿度H0以下であるかの判断(S5)に用いられる温度T1および湿度H1とは、異なるタイミングで取得する。
なお、所定時間tは、感光ドラム4Y、4M、4C、4Kのそれぞれの表面が均一に帯電されて所定の表面電位になるまでの時間である。
3.3.1 設定値決定処理
次に、設定値決定処理(S16)において、制御装置25は、温度センサ21から取得した温度T2と、湿度センサ22から取得した湿度H2と、印刷ジョブから取得したシートSの厚みDに関する情報と、印刷ジョブから取得したシートSの幅Wに関する情報とに基づいて、転写電流IYの設定値PY、転写電流IMの設定値PM、転写電流ICの設定値PC、および、転写電流IKの設定値PKを決定する。
具体的には、制御装置25は、設定値PYを決定するための設定値テーブルT1Yと、設定値PMを決定するための設定値テーブルT1Mと、設定値PCを決定するための設定値テーブルT1Cと、設定値PKを決定するための設定値テーブルT1Kとを有する。設定値テーブルT1Yは、温度、湿度、シートSの厚み、および、シートSの幅に応じて決まる設定値PYの集合である。設定値テーブルT1Mは、温度、湿度、シートSの厚み、および、シートSの幅に応じて決まる設定値PMの集合である。設定値テーブルT1Cは、温度、湿度、シートSの厚み、および、シートSの幅に応じて決まる設定値PCの集合である。設定値テーブルT1Kは、温度、湿度、シートSの厚み、および、シートSの幅に応じて決まる設定値PKの集合である。設定値テーブルT1Y、T1M、T1C、T1Kは、制御装置25のメモリに格納されている。
制御装置25は、設定値テーブルT1Y、T1M、T1C、T1Kのそれぞれを参照することにより、温度T2、湿度H2、シートSの厚みD、および、シートSの幅Wに応じた設定値PY、PM、PC、PKを決定する。制御装置25は、設定値テーブルT1Yから、決定した設定値PYを取得し、設定値テーブルT1Mから、決定した設定値PMを取得し、設定値テーブルT1Cから、決定した設定値PCを取得し、設定値テーブルT1Kから、決定した設定値PKを取得する。
なお、制御装置25は、温度T2、湿度H2、シートSの厚みD、および、シートSの幅Wから計算処理によって、設定値PY、PM、PC、PKを決定してもよい。
3.3.2 第1設定処理
次に、第1設定処理(S17)において、転写電流IYの目標値を設定値PYに設定し、転写電流IMの目標値を設定値PMに設定し、転写電流ICの目標値を設定値PCに設定し、制御装置25は、転写電流IKの目標値を設定値PKに設定する。
その後、制御装置25は、図3に示すように、印刷処理(S10)を実行し、印刷ジョブに従って、シートSに画像を印刷する。印刷処理(S10)において、制御装置25は、転写バイアス回路23Y(図2参照)を制御することにより、転写ローラ12Yに設定値PYの転写電流IYを流す。また、制御装置25は、転写バイアス回路23M(図2参照)を制御することにより、転写ローラ12Mに設定値PMの転写電流IMを流す。制御装置25は、転写バイアス回路23C(図2参照)を制御することにより、転写ローラ12Cに設定値PCの転写電流ICを流す。制御装置25は、転写バイアス回路23K(図2参照)を制御することにより、転写ローラ12Kに設定値PKの転写電流IKを流す。
3.4 第2転写電流設定ルーチン
一方、制御装置25は、温度T1が所定温度T0以下であり(S4:YES)、湿度H1が所定湿度H0以下であり(S5:YES)、シートSの厚みDが所定厚みD0以上であり(S6:YES)、かつ、シートSの幅Wが所定幅W0以下である(S7:YES)場合、第2転写電流設定ルーチン(S9)を実行する。
図5に示すように、第2転写電流設定ルーチン(S9)は、抵抗値測定処理(S21)と、補正値決定処理(S22)と、第2設定処理(S23)とを含む。すなわち、制御装置25は、温度センサ21から取得した温度T1が所定温度T0以下であり(S4:YES)、湿度センサ22から取得した湿度H1が所定湿度H0以下であり(S5:YES)、印刷ジョブから取得したシートSの厚みDが所定厚みD0以上であり(S6:YES)、かつ、印刷ジョブから取得したシートSの幅Wが所定幅W0以下である(S7:YES)場合、抵抗値測定処理(S21)と、補正値決定処理(S22)と、第2設定処理(S23)とを実行する。
なお、第2転写電流設定ルーチン(S9)において、処理(S11)から処理(S13)まで、および、処理(S14)から処理(S16)までは、第1転写電流設定ルーチン(S8)と同一の処理であるため、説明を省略する。
3.4.1 抵抗値測定処理
抵抗値測定処理(S21)は、処理(S13)と処理(S14)との間で実行される。
抵抗値測定処理(S21)では、制御装置25は、感光ドラム4Kと転写ローラ12Kとの間の抵抗値RKと、感光ドラム4Yと転写ローラ12Yとの間の抵抗値RYとを測定する。
抵抗値RKを測定するには、制御装置25は、転写バイアス回路23K(図2参照)を制御することにより、転写ローラ12Kに所定の検知電流を流す。すると、転写ローラ12Kおよび感光ドラム4Kに、検知電流が流れる。このとき、感光ドラム4Kと転写ローラ12Kとの間の電圧は、上記したように、電圧検知部24A(図2参照)によって検知される。制御装置25は、流した検知電流と、感光ドラム4Kと転写ローラ12Kとの間の電圧とから、抵抗値RKを算出する。
同様に、制御装置25は、転写バイアス回路23Y(図2参照)を制御することにより、転写ローラ12Yに所定の検知電流を流して、流した検知電流と、感光ドラム4Yと転写ローラ12Yとの間の電圧とから、抵抗値RYを算出する。
3.4.2 補正値決定処理
補正値決定処理(S22)は、処理(S16)の後に実行される。
補正値決定処理(S22)では、制御装置25は、抵抗値RKに応じて、補正値CKを決定する。また、制御装置25は、抵抗値RYに応じて、補正値CY、CM、CCを決定する。
具体的には、制御装置25は、補正値CYを決定するための補正値テーブルT2Yと、補正値CMを決定するための補正値テーブルT2Mと、補正値CCを決定するための補正値テーブルT2Cと、補正値CKを決定するための補正値テーブルT2Kとを有する。補正値テーブルT2Yは、抵抗値RYに応じて決まる補正値CYの集合である。補正値テーブルT2Mは、抵抗値RYに応じて決まる補正値CMの集合である。補正値テーブルT2Cは、抵抗値RYに応じて決まる補正値CCの集合である。補正値テーブルT2Kは、抵抗値RKに応じて決まる補正値CKの集合である。補正値テーブルT2Y、T2M、T2C、T2Kは、制御装置25のメモリに格納されている。
制御装置25は、補正値テーブルT2Y、T2M、T2C、T2Kのそれぞれを参照することにより、抵抗値RKに応じた補正値CKと、抵抗値RYに応じた補正値CY、CM、CCとを決定する。制御装置25は、補正値テーブルT2Yから、決定した補正値CYを取得し、補正値テーブルT2Mから、決定した補正値CMを取得し、補正値テーブルT2Cから、決定した補正値CCを取得し、補正値テーブルT2Kから、決定した補正値CKを取得する。
3.4.3 第2設定処理
第2設定処理(S23)は、補正値決定処理(S22)の後に実行される。
第2設定処理(S23)では、制御装置25は、補正値CYによって設定値PYを補正して、補正された設定値PY’を求め、転写電流IYの目標値を、補正された設定値PY’に設定する。また、制御装置25は、補正値CMによって設定値PMを補正して、補正された設定値PM’を求め、転写電流IMの目標値を、補正された設定値PM’に設定する。また、制御装置25は、補正値CCによって設定値PCを補正して、補正された設定値PC’を求め、転写電流ICの目標値を、補正された設定値PC’に設定する。また、制御装置25は、補正値CKによって設定値PKを補正して、補正された設定値PK’を求め、転写電流IKの目標値を、補正された設定値PK’に設定する。
その後、制御装置25は、図3に示すように、印刷処理(S10)を実行し、印刷ジョブに従って、シートSに画像を印刷する。すなわち、制御装置25は、制御装置25が印刷ジョブを受信した後、シートSが感光ドラム4Y、4M、4C、4Kと転写ローラ12Y、12M、12C、12Kとの間に到達する前に、抵抗値測定処理、補正値決定処理および第2設定処理を完了する。
印刷処理(S10)において、制御装置25は、転写バイアス回路23Y(図2参照)を制御することにより、設定値PY’の転写電流IYを、転写ローラ12Yに流す。また、制御装置25は、転写バイアス回路23M(図2参照)を制御することにより、設定値PM’の転写電流IMを、転写ローラ12Mに流す。制御装置25は、転写バイアス回路23C(図2参照)を制御することにより、設定値PC’の転写電流ICを、転写ローラ12Cに流す。制御装置25は、転写バイアス回路23K(図2参照)を制御することにより、設定値PK’の転写電流IKを、転写ローラ12Kに流す。
4.作用効果
画像形成装置1によれば、図3に示すように、制御装置25は、温度センサ21(図2参照)から取得した温度T1が所定温度T0以下であり(S4:YES)、かつ、湿度センサ22(図2参照)から取得した湿度H1が所定湿度H0以下である(S5:YES)場合に、第2転写電流設定ルーチン(S9)を実行し、図5に示すように、抵抗値測定処理(S21)と、補正値決定処理(S22)と、第2設定処理(S23)とを実行する。
そのため、感光ドラム4Kと転写ローラ12Kとの間の抵抗値RKが過度に上昇して画像形成に影響する可能性があると予想される場合に限って、抵抗値RKを測定する。
これにより、温度や湿度を考慮せずに抵抗値RKを測定する場合に比べて、抵抗値RKを測定するための検知電流を転写ローラ12Kに流す回数を、低減することができる。
その結果、感光ドラム4Kおよび転写ローラ12Kが劣化することを抑制しつつ、感光ドラム4Kと転写ローラ12Kとの間の抵抗値RKが過度に上昇することが予想される条件において、抵抗値RKの上昇が画像形成に影響を与えることを抑制できる。
また、画像形成装置1によれば、制御装置25は、図3に示すように、さらに、印刷ジョブから取得したシートSの厚みDが所定厚みD0以上であり(S5:YES)、かつ、印刷ジョブから取得したシートSの幅Wが所定幅W0以下である(S6:YES)場合に、第2転写電流設定ルーチン(S9)を実行し、図5に示すように、抵抗値RKを測定する(S21)。
そのため、シートSの厚みDおよびシートSの幅Wによって、抵抗値RKを測定するための条件が加重されており、シートSの厚みDやシートSの幅Wを考慮せずに抵抗値RKを測定する場合に比べて、抵抗値RKを測定するための検知電流を転写ローラ12Kに流す回数を、より低減することができる。
その結果、感光ドラム4Kおよび転写ローラ12Kが劣化することを、より抑制できる。
5.変形例
次に、変形例について説明する。変形例において、上記した実施形態と同様の部材や同様の処理には同様の符号を付し、説明を省略する。
画像形成装置は、単色の画像を形成可能であり、多色の画像を形成できない単色画像専用機であってもよい。
また、シートSの厚みD、および、シートSの幅Wは、印刷ジョブから取得しなくてもよい。例えば、画像形成装置1内に設けられるセンサにより、シートSの厚みDやシートSの幅Wを計測してもよい。
また、制御装置25は、設定値決定処理(S16)において、温度センサ21から取得した温度T1が所定温度T0以下であるか否かの判断(S4)、および、湿度センサ22から取得した湿度H1が所定湿度H0以下であるかの判断(S5)に用いられる温度T1および湿度H1を用いてもよい。
また、制御装置25は、図6に示すように、第1転写電流設定ルーチン(S8)を実行するか、第2転写電流設定ルーチン(S9)を実行するかを、温度センサ21から取得した温度T1、および、湿度センサ22から取得した湿度H1のみによって判断してもよい。詳しくは、制御装置25は、温度センサ21から取得した温度T1が所定温度T0よりも高い(S4:NO)か、または、湿度センサ22から取得した湿度H1が所定湿度H0よりも高い(S5:NO)場合、第1転写電流設定ルーチン(S8)を実行し、温度センサ21から取得した温度T1が所定温度T0以下であり(S4:YES)、かつ、湿度センサ22から取得した湿度H1が所定湿度H0以下である(S5:YES)場合、第2転写電流設定ルーチン(S9)を実行する。
また、制御装置25は、図7に示すように、第1転写電流設定ルーチン(S8)を実行するか、第2転写電流設定ルーチン(S9)を実行するかを、温度センサ21から取得した温度T1、および、湿度センサ22から取得した湿度H1によらず、シートSの厚みD、および、シートSの幅Wによって判断してもよい。詳しくは、制御装置25は、シートSの厚みDが所定厚みD0よりも薄い(S6:NO)か、または、シートSの幅Wが所定幅W0よりも長い(S7:NO)場合、第1転写電流設定ルーチン(S8)を実行し、シートSの厚みDが所定厚みD0以上であり(S6:YES)、かつ、シートSの幅Wが所定幅W0以下である(S7:YES)場合、第2転写電流設定ルーチン(S9)を実行する。
また、画像形成装置1は、転写バイアス回路23Mと転写ローラ12Mとの間の電圧を検知する電圧検知部と、転写バイアス回路23Cと転写ローラ12Cとの間の電圧を検知する電圧検知部とをさらに備えてもよい。この場合、制御装置25は、抵抗値測定処理(S21、図5参照)において、感光ドラム4Mと転写ローラ12Mとの間の抵抗値RM、および、感光ドラム4Cと転写ローラ12Cとの間の抵抗値RCを、さらに測定してもよい。そして、制御装置25は、補正値決定処理(S22、図2参照)において、抵抗値RMに応じた補正値CMと、抵抗値RCに応じた補正値CCとを決定し、第2設定処理(S23、図2参照)において、補正値CMによって設定値PMを補正することにより、補正された設定値PM’を求め、補正値CCによって設定値PCを補正することにより、補正された設定値PC’を求めてもよい。このようにすることで、転写ローラ12Y、12M、12C、12Kについて、それぞれの抵抗値に基づいて補正した転写電流を流すことができる。
1 画像形成装置
2 筐体
4K 感光ドラム
4Y 感光ドラム
11 搬送ベルト
12K 転写ローラ
12Y 転写ローラ
21 温度センサ
22 湿度センサ
25 制御装置
S シート
S16 設定値決定処理
S17 第1設定処理
S21 抵抗値測定処理
S22 補正値決定処理
S23 第2設定処理
H0 所定湿度
H1 湿度
H2 湿度
T0 所定温度
T1 温度
T2 温度
D 厚み
D0 所定厚み
W 幅
W0 所定幅

Claims (9)

  1. 筐体と、
    第1感光ドラムと、
    前記第1感光ドラムからシートにトナー像を転写する第1転写ローラと、
    前記第1転写ローラに第1転写電流が流れるように、前記第1転写ローラに印加されるバイアスを制御する制御装置と、
    前記筐体内に位置する温度センサと、
    前記筐体内に位置する湿度センサと、
    を備え、
    前記制御装置は、前記第1感光ドラムと前記第1転写ローラとの間に前記シートが存在しない状態で、
    前記温度センサから取得した温度と、前記湿度センサから取得した湿度とに基づいて、第1設定値を決定する設定値決定処理を実行し、
    前記温度センサから取得した温度が所定温度よりも高いか、または、前記湿度センサから取得した湿度が所定湿度よりも高い場合、前記第1転写電流の目標値を前記第1設定値に設定する第1設定処理を実行し、
    前記温度センサから取得した温度が前記所定温度以下であり、かつ、前記湿度センサから取得した湿度が前記所定湿度以下である場合、
    前記第1感光ドラムと前記第1転写ローラとの間の第1抵抗値を測定する抵抗値測定処理と、
    前記第1抵抗値に応じて第1補正値を決定する補正値決定処理と、
    前記第1補正値によって前記第1設定値を補正して、補正された第1設定値を求め、前記第1転写電流の目標値を、前記補正された第1設定値に設定する第2設定処理と
    を実行することを特徴とする、画像形成装置。
  2. 前記制御装置は、前記制御装置が印刷ジョブを受信した後、前記シートが前記第1感光ドラムと前記第1転写ローラとの間に到達する前に、前記抵抗値測定処理、前記補正値決定処理および前記第2設定処理を完了することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記印刷ジョブは、
    前記シートに形成する画像に関する情報と、
    前記シートの厚みに関する情報と、
    前記シートの幅に関する情報と
    を含み、
    前記制御装置は、前記印刷ジョブを受信した後、
    前記設定値決定処理において、前記温度センサから取得した温度と、前記湿度センサから取得した湿度と、さらに、前記印刷ジョブから取得した前記シートの厚みに関する情報と、前記印刷ジョブから取得した前記シートの幅に関する情報とに基づいて、前記第1設定値を決定し、
    前記温度センサから取得した温度が所定温度よりも高いか、前記湿度センサから取得した湿度が所定湿度よりも高いか、前記印刷ジョブから取得した前記シートの厚みが所定厚みよりも薄いか、または、前記印刷ジョブから取得した前記シートの幅が所定幅よりも長い場合、前記第1設定処理を実行し、
    前記温度センサから取得した温度が所定温度以下であり、前記湿度センサから取得した湿度が所定湿度以下であり、前記印刷ジョブから取得した前記シートの厚みが所定厚み以上であり、かつ、前記印刷ジョブから取得した前記シートの幅が所定幅以下である場合、前記抵抗値測定処理と、前記補正値決定処理と、前記第2設定処理とを実行することを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記温度センサから取得した温度が所定温度よりも高いか、前記湿度センサから取得した湿度が所定湿度よりも高いか、前記シートの厚みが所定厚みよりも薄いか、または、前記シートの幅が所定幅よりも長い場合、前記第1設定処理を実行し、
    前記温度センサから取得した温度が前記所定温度以下であり、前記湿度センサから取得した湿度が前記所定湿度以下であり、前記シートの厚みが所定厚み以上であり、かつ、前記シートの幅が所定幅以下である場合、前記抵抗値測定処理と、前記補正値決定処理と、前記第2設定処理とを実行することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1感光ドラムは、前記画像形成装置が単色の画像を形成する場合と、前記画像形成装置が多色の画像を形成する場合との両方で用いられ、
    前記画像形成装置は、
    前記第1感光ドラムと並び、前記画像形成装置が単色の画像を形成する場合には用いられず、前記画像形成装置が多色の画像を形成する場合に用いられる第2感光ドラムと、
    前記第2感光ドラムからシートにトナー像を転写する第2転写ローラと、
    前記シートを搬送する搬送ベルトであって、前記第1感光ドラムと前記第1転写ローラとの間を通り、かつ、前記第2感光ドラムと前記第2転写ローラとの間を通る搬送ベルトと
    を備え、
    前記制御装置は、前記第1転写ローラに前記第1転写電流が流れるように、前記第1転写ローラに印加されるバイアスを制御するとともに、前記第2転写ローラに第2転写電流が流れるように、前記第2転写ローラに印加されるバイアスを制御することを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御装置は、前記第1感光ドラムと前記第1転写ローラとの間に前記シートが存在せず、かつ、前記第2感光ドラムと前記第2転写ローラとの間にも前記シートが存在しない状態で、
    前記第1設定処理において、前記第1転写電流を第1設定値に設定するとともに、前記第2転写電流を第2設定値に設定し、
    前記抵抗値測定処理において、前記第1感光ドラムと前記第1転写ローラとの間の第1抵抗値を測定するとともに、前記第2感光ドラムと前記第2転写ローラとの間の第2抵抗値を測定し、
    前記補正値決定処理において、前記第1抵抗値に応じて第1補正値を決定するとともに、前記第2抵抗値に応じて第2補正値を決定し、
    前記第2設定処理において、前記第1補正値によって前記第1設定値を補正して、補正された第1設定値を求め、前記第1転写電流の目標値を、前記補正された第1設定値に設定するとともに、前記第2補正値によって前記第2設定値を補正して、補正された第2設定値を求め、前記第2転写電流の目標値を前記補正された第2設定値に設定することを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 筐体と、
    第1感光ドラムと、
    前記第1感光ドラムからシートにトナー像を転写する第1転写ローラと、
    前記第1転写ローラに第1転写電流が流れるように、前記第1転写ローラに印加されるバイアスを制御する制御装置と、
    前記筐体内に位置する温度センサと、
    前記筐体内に位置する湿度センサと、
    を備え、
    前記制御装置は、前記シートに形成する画像に関する情報と、前記シートの厚みに関する情報と、前記シートの幅に関する情報とを含む印刷ジョブを受信した後、前記第1感光ドラムと前記第1転写ローラとの間に前記シートが存在しない状態で、
    前記温度センサから取得した温度と、前記湿度センサから取得した湿度と、前記印刷ジョブから取得した前記シートの厚みに関する情報と、前記印刷ジョブから取得した前記シートの幅に関する情報とに基づいて、第1設定値を決定する設定値決定処理と、を実行し、
    前記温度センサから取得した温度が所定温度よりも高いか、前記湿度センサから取得した湿度が所定湿度よりも高いか、前記シートの厚みが所定厚みよりも薄いか、または、前記シートの幅が所定幅よりも長い場合、前記第1転写電流の目標値を前記第1設定値に設定する第1設定処理を実行し、
    前記温度センサから取得した温度が所定温度以下であり、前記湿度センサから取得した湿度が所定湿度以下であり、前記シートの厚みが所定厚み以上であり、かつ、前記シートの幅が所定幅以下である場合、
    前記第1感光ドラムと前記第1転写ローラとの間の第1抵抗値を測定する抵抗値測定処理と、
    前記第1抵抗値に応じて第1補正値を決定する補正値決定処理と、
    前記第1補正値によって前記第1設定値を補正して、補正された第1設定値を求め、前記第1転写電流の目標値を、前記補正された第1設定値に設定する第2設定処理と
    を実行することを特徴とする、画像形成装置。
  8. 前記制御装置は、前記設定値決定処理で用いられる温度および湿度を、前記温度センサから取得した温度が所定温度以下であるか否かの判断、および、前記湿度センサから取得した湿度が所定湿度以下であるかの判断に用いられる温度および湿度とは、異なるタイミングで取得することを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 筐体と、
    第1感光ドラムと、
    前記第1感光ドラムからシートにトナー像を転写する第1転写ローラと、
    前記第1転写ローラに第1転写電流が流れるように、前記第1転写ローラに印加されるバイアスを制御する制御装置と、
    前記筐体内に位置する温度センサと、
    前記筐体内に位置する湿度センサと、
    を備え、
    前記制御装置は、前記シートに形成する画像に関する情報と、前記シートの厚みに関する情報と、前記シートの幅に関する情報とを含む印刷ジョブを受信した後、前記第1感光ドラムと前記第1転写ローラとの間に前記シートが存在しない状態で、
    前記温度センサから取得した温度と、前記湿度センサから取得した湿度と、前記印刷ジョブから取得した前記シートの厚みに関する情報と、前記印刷ジョブから取得した前記シートの幅に関する情報とに基づいて、第1設定値を決定する設定値決定処理と、を実行し、
    前記シートの厚みが所定厚みよりも薄いか、または、前記シートの幅が所定幅よりも長い場合、前記第1転写電流の目標値を前記第1設定値に設定する第1設定処理を実行し、
    前記シートの厚みが所定厚み以上であり、かつ、前記シートの幅が所定幅以下である場合、
    前記第1感光ドラムと前記第1転写ローラとの間の第1抵抗値を測定する抵抗値測定処理と、
    前記第1抵抗値に応じて第1補正値を決定する補正値決定処理と、
    前記第1補正値によって前記第1設定値を補正して、補正された第1設定値を求め、前記第1転写電流の目標値を、前記補正された第1設定値に設定する第2設定処理と
    を実行することを特徴とする、画像形成装置。
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