JP7234759B2 - 非接触給電システム - Google Patents

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Description

本開示は、非接触給電システムに関する。
非接触給電システムにおいて、受電側で検出した電流値を送電側に送信し、受信した電流値から共振回路への入力電圧を送電側で調節することによって送電側と受電側との電力伝送効率を高める技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2014-155328号公報
従来の技術では、受電側の情報を送電側へ送信するため、例えば、送電側と受電側との通信状態の低下や送電側と受電側との通信ラグによって、電力伝送効率が低下するといった問題がある。このような問題は、受電側が車両のような移動体である場合には、受電側の環境が時々刻々と変化しうるためより顕著となる。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
[形態1]
本開示の一形態によれば、非接触給電システム(300,300b,300c)が提供される。この非接触給電システムは、電源(130)から入力される直流電力を交流電力に変換して出力する交流変換回路(122)と、前記交流変換回路から出力される交流電力を送電する送電コイル(112)とを有する送電機器(100,100b,100c)と、前記送電コイルから非接触で交流電力を受電する受電コイル(212)を有する受電機器(205)と、を備える。前記送電機器は、前記送電コイルと前記受電コイルとを含む等価回路で表される送受電回路(TEC)の特性インピーダンス(Z02)を、前記送電コイルと前記受電コイルとの位置関係に対応する前記送受電回路の相互インダクタンス(Lm)を用いて補正し、前記送電機器を流れる電流値を取得し、前記取得した電流値および前記補正した特性インピーダンスを用いて前記送電コイルから前記受電コイルへの交流電力の伝送効率が高くなる電圧値を算出し、前記算出した電圧値の交流電力を出力するように前記交流変換回路を制御する送電制御装置(150,150c)、を備える。
[形態2]
本開示の第二の形態によれば、非接触給電システムが提供される。この非接触給電システムは、電源(130)から入力される直流電力を交流電力に変換して出力する交流変換回路(122)と、前記交流変換回路から出力される交流電力を送電する送電コイル(112)とを有する送電機器と、前記送電コイルから非接触で交流電力を受電する受電コイル(212)を有する受電機器(205)と、を備える。前記送電機器は、前記送電機器を流れる電流値を取得し、前記取得した電流値を用いて前記送電コイルから前記受電コイルへの交流電力の伝送効率が最大となる電圧値を算出し、前記算出した前記伝送効率が最大となる電圧値の交流電力を出力するように前記交流変換回路を制御する送電制御装置と、前記交流変換回路と、前記送電コイルとの間に設けられるフィルタ回路(124)と、を備える。前記伝送効率が最大となる電圧値V1は、下記式(1)によって求められる。
V1=a1・Z01 ・I1/Z02 ・・・式(1)
I1:交流変換回路が出力する交流電力の電流値
Z01:フィルタ回路の特性インピーダンス値
Z02:送電コイルと受電コイルとを含む等価回路で表される送受電回路(TEC)の特性インピーダンス値
a1:送受電回路の特性インピーダンス値に応じて変化する最適電圧比であって、送電コイルに印加される交流電圧に対して受電コイルが出力する交流電圧の最適電圧比の設定値
(1)本開示の一形態によれば、非接触給電システム(300,300b,300c)が提供される。この非接触給電システムは、電源(130)から入力される直流電力を交流電力に変換して出力する交流変換回路(122)と、前記交流変換回路から出力される交流電力を送電する送電コイル(112)とを有する送電機器(100,100b,100c)と、前記送電コイルから非接触で交流電力を受電する受電コイル(212)を有する受電機器(205)と、を備える。前記送電機器は、前記送電機器を流れる電流値を取得し、前記取得した電流値を用いて前記送電コイルから前記受電コイルへの交流電力の伝送効率が高くなる電圧値を算出し、前記算出した電圧値の交流電力を出力するように前記交流変換回路を制御する送電制御装置(150,150c)、を備えてよい。
この形態の非接触給電システムによれば、送電機器の送電制御装置が、送電機器を流れる電流値を用いて、送電側と受電側との通信を行うことなく、交流変換回路に出力させる電圧値を算出することができる。送電制御装置は、伝送効率が高くなる電圧値を出力するように交流変換回路を制御するので、送電側と受電側との通信を行うことなく、送電側から受電側への電力伝送効率を高くすることができる。
非接触給電システムの全体構成を示すブロック図。 非接触送電装置と非接触受電装置とを示すブロック図。 図2の等価回路を示す説明図。 第2実施形態での非接触送電装置を示すブロック図。 第3実施形態での非接触送電装置を示すブロック図。
A.第1実施形態:
図1に示すように、本実施形態の非接触給電システム300は、車両200の走行中に電力を供給することが可能なシステムである。車両200は、例えば、電気自動車やハイブリッド車等の駆動モータを搭載する車両で構成される。非接触給電システム300は、道路RSに設置され送電機器として機能する非接触送電装置100と、道路RSを走行する車両200に搭載され受電機器として機能する非接触受電装置205とを含む。
非接触送電装置100は、複数の送電共振回路110と、複数の送電共振回路110に交流電圧を供給する複数の送電回路120と、複数の送電回路120に直流電圧を供給する電源回路130と、受電コイル位置検出部140と、送電制御装置150とを備えている。
複数の送電共振回路110は、道路RSの延在方向である車両200の進行方向に沿って道路RSの内部に埋設されている。個々の送電共振回路110は、後述するように送電コイルおよび共振コンデンサを含む。送電共振回路110は、送電コイルおよび共振コンデンサの両方を道路RSの延在方向に沿って設置する必要はなく、複数の送電コイルを道路RSの延在方向に沿って設置していればよい。
複数の送電回路120は、電源回路130から供給される直流電力を高周波の交流電力に変換して送電共振回路110の送電コイルに供給する回路である。送電回路120の具体的な構成例については後述する。電源回路130は、直流電力を送電回路120に供給する回路である。
受電コイル位置検出部140は、後述する受電共振回路210の車両200の底部に設置された受電コイルの位置を検出する。複数の送電回路120は、受電コイル位置検出部140で検出された受電共振回路210の受電コイルの位置に応じて、受電共振回路210に近い1つ以上の送電共振回路110を用いて送電を実行する。
車両200は、非接触受電装置205と、メインバッテリ230と、モータジェネレータ240と、受電側インバータ回路250と、DC/DCコンバータ回路260と、補機バッテリ270と、補機280と、受電制御装置290とを備えている。非接触受電装置205は、受電共振回路210と受電回路220とを有している。
受電共振回路210は、後述する受電コイルおよび共振コンデンサを含んでおり、送電共振回路110との間の電磁誘導現象によって受電コイルに誘導された交流電力を受電する装置である。受電回路220は、受電共振回路210から出力される交流電力を直流電力に変換する回路である。受電回路220の具体的な構成例については後述する。受電回路220から出力される直流電力は、負荷としてのメインバッテリ230の充電に利用することができ、また、補機バッテリ270の充電や、モータジェネレータ240の駆動、及び、補機280の駆動にも利用可能である。
メインバッテリ230は、モータジェネレータ240を駆動するための直流電力を出力する2次電池である。モータジェネレータ240は、3相交流モータとして動作し、車両200の走行のための駆動力を発生する。モータジェネレータ240は、車両200の減速時にはジェネレータとして動作し、3相交流電力を発生する。受電側インバータ回路250は、モータジェネレータ240がモータとして動作するとき、メインバッテリ230の直流電力を3相交流電力に変換してモータジェネレータ240を駆動する。受電側インバータ回路250は、モータジェネレータ240がジェネレータとして動作するとき、モータジェネレータ240が出力する3相交流電力を直流電力に変換してメインバッテリ230に供給する。
DC/DCコンバータ回路260は、メインバッテリ230の直流電圧を、より低い直流電圧に変換して補機バッテリ270及び補機280に供給する。補機バッテリ270は、補機280を駆動するための直流電力を出力する2次電池である。補機280は、空調装置や電動パワーステアリング装置等の周辺装置である。
受電制御装置290は、CPUやメモリを備え、車両200内の各部を制御する。受電制御装置290は、走行中に非接触給電を受ける際には、受電回路220を制御して受電を実行する。
非接触送電装置100の1つの送電回路120および送電共振回路110と、車両200の非接触受電装置205の受電共振回路210および受電回路220とは、図2に示す回路で構成されている。
送電共振回路110は、本実施形態において、直列に接続された送電コイル112と共振コンデンサ116とを有している。受電共振回路210は、直列に接続された受電コイル212と共振コンデンサ216とを有している。本実施形態において、送電共振回路110および受電共振回路210には、一次直列二次直列コンデンサ方式(「SS方式」とも呼ばれる)による磁気共振方式が適用されている。
送電共振回路110および受電共振回路210は、送電側単相-受電側単相の非接触給電方式を適用し、送電側を単相の送電コイル112で構成し、受電側を単相の受電コイル212で構成する。送電コイル112のインダクタンス値はLr1で表され、共振コンデンサ116のキャパシタンス値はCr1で表される。受電コイル212のインダクタンス値はLr2で表され、共振コンデンサ216のキャパシタンス値はCr2で表される。
送電回路120は、インバータ回路122と、インバータ回路122から出力された交流電力の電流値を取得する電流センサ123と、2つのインダクタンス124Lと1つのコンデンサ124Cを有するイミタンス変換回路124とを有している。イミタンス変換回路124は、T-LCL型のローパスフィルタとして構成される。インダクタンス124Lのインダクタンス値はL1で表され、コンデンサ124Cのキャパシタンス値はC1で表される。インバータ回路122は、電源回路130からの直流電力を交流電力に変換して出力する交流変換回路として機能する。本実施形態において、インバータ回路122は、PWM制御により、スイッチングのパルス幅(デューティサイクルとも呼ばれる)を切り換えて出力電圧を調節する。
受電回路220は、2つのインダクタンス224Lと1つのコンデンサ224Cを有するイミタンス変換回路224と、交流電力を直流電力に変換する整流回路226と、メインバッテリ230の充電に適した直流電力に変換する電力変換回路としてのDC/DCコンバータ回路228とを有する。イミタンス変換回路224は、T-LCL型ローパスフィルタとして構成される。インダクタンス224Lのインダクタンス値はL2で表され、コンデンサ224Cのキャパシタンス値はC2で表される。
以下の説明では、イミタンス変換回路124,224に含まれるインダクタンスおよびコンデンサや、送電共振回路110および受電共振回路210に含まれるコイルおよびコンデンサを、説明の都合上、それぞれの値を示す記号を符号として用いて示す場合もある。例えば、イミタンス変換回路124のインダクタンス124Lをそのインダクタンス値L1を用いて、「インダクタンスL1」と示す場合もある。
図2に示した非接触送電装置100の電源回路130から受電側の受電回路220までの構成は、図3に示した等価回路で表される。電源回路130およびインバータ回路122は、交流電源SACに置き換えられる。送電共振回路110および受電共振回路210は、送電コイルLr1と受電コイルLr2との間の相互インダクタンスLmを用いたT型等価回路TECに置き換えられる。T型等価回路TECを送受電回路TECとも呼ぶ。R1,R2は巻線抵抗である。整流回路226およびDC/DCコンバータ回路228は、インピーダンスZ4に置き換えられる。
以下の説明において、送電側のイミタンス変換回路124の入力側の端子対P1-P1*からイミタンス変換回路124の入力側を見たインピーダンスをZ1とする。インピーダンスZ1はV1/I1である。V1は端子対P1-P1*間の電圧であり、インバータ回路122から出力される交流電力の電圧である。I1はインバータ回路122から出力される交流電力の電流であり、イミタンス変換回路124に流れる電流である。イミタンス変換回路124の特性インピーダンスをZ01とする。
イミタンス変換回路124の出力側の端子対P2-P2*から後段側を見たインピーダンスをZ2とする。インピーダンスZ2はV2/I2である。V2は端子対P2-P2*間の電圧であり、I2は後段側に流れる電流である。受電側のイミタンス変換回路224の入力側の端子対P3-P3*からイミタンス変換回路224の入力側を見たインピーダンスをZ3とする。インピーダンスZ3はV3/I3である。V3は端子対P3-P3*間の電圧であり、I3はイミタンス変換回路224に流れる電流である。イミタンス変換回路224の特性インピーダンスをZ03とする。イミタンス変換回路224の出力側の端子対P4-P4*から後段側を見たインピーダンスは、Z4とする。インピーダンスZ4はV4/I4で表される。V4は端子対P4-P4*間の電圧であり、I4は後段側に流れる電流である。このインピーダンスZ4は、メインバッテリ230の状態に応じて変化するインピーダンスである。インピーダンスZ4が最も大きくなるのは、メインバッテリ230が満充電の状態であり、インピーダンスZ4が最も小さくなるのは、メインバッテリ230の電圧が使用範囲として許容されている最も低い電圧において、許容されている最も大きい電流で充電が実行される場合である。
図3の送電側のイミタンス変換回路124は、交流電源SACから電圧V1および電流I1の交流電力が入力され、イミタンス変換回路124の出力側(「後段側」とも呼ぶ)にインピーダンスZ2が接続された等価回路として考えることができる。なお、以下の説明では、このインピーダンスZ2を「後段側インピーダンスZ2」とも呼ぶ。
後段側インピーダンスZ2は、下記式(1)で表される。
Z2=Z02/Z3=(Z02/Z03)・Z4 ・・・(1)
Z02はT型等価回路TECの特性インピーダンスであり、Z03は受電側のイミタンス変換回路124の特性インピーダンスである。T型等価回路TECの特性インピーダンスZ02は、交流電力の角周波数をω1として用いて下記式(2)で表される。
Z02=ω1・Lm ・・・(2)
送電共振回路110から受電共振回路210へのT型等価回路TECを介した伝送効率は、電圧比V3/V2で表される。V2=Z01・I1、V3=V1・Z02/Z01であり、最大効率が得られる最適電圧比をa1としたとき、最大効率が得られる伝送効率と最適電圧比a1との関係は、下記式(3)によって表される。最大効率が得られる端子対P1-P1*間の電圧V1は、式(3)から下記式(4)によって表すことができる。
Figure 0007234759000001
Figure 0007234759000002
本実施形態において、上述したように、送電共振回路110および受電共振回路210には、SS方式による磁気共振方式が適用されている。そのため、最適電圧比a1は、以下の式(5)によって表すことができる。
Figure 0007234759000003
次に、図2を用いて、送電制御装置150の詳細について説明する。送電制御装置150は、相互インダクタンス推定部152と、補正部154と、指令電圧算出部156と、信号生成部158とを備える。送電制御装置150は、CPUとメモリとを備えるマイクロコンピュータで構成され、メモリ内のプログラムをCPUが読み込むことによって各部を機能させる。
相互インダクタンス推定部152は、相互インダクタンスLmの推定値を取得する。本実施形態において、相互インダクタンス推定部152は、送電コイル112に対する受電コイル212の相対位置と相互インダクタンスLmとの対応関係を表す対応マップを持つ。送電コイル112に対する受電コイル212の相対位置と相互インダクタンスLmとの対応関係を表す対応マップは、理論値を用いて作成されるほか、解析や実機評価の結果を用いて作成され、送電制御装置150のメモリ内に予め記憶されている。相互インダクタンス推定部152は、受電コイル位置検出部140によって検出された受電コイル212の相対位置を用いて、対応マップから相互インダクタンスLmの推定値を決定し、補正部154に出力する。受電コイル位置検出部140は、例えば、複数の送電回路120における送電電力や送電電流の大きさから受電共振回路210の受電コイル212の位置を検出してもよく、或いは、車両200の位置を検出する位置センサや測距装置を利用して受電共振回路210の受電コイル212の位置を検出してもよい。
補正部154は、相互インダクタンスLmの推定値からT型等価回路TECの特性インピーダンスZ02を補正する。より具体的には、補正部154は、相互インダクタンス推定部152から相互インダクタンスLmの推定値の入力を受け付けると、上述した式(2)から補正後の特性インピーダンスZ02を算出する。補正後の特性インピーダンスZ02は、指令電圧算出部156に出力される。
指令電圧算出部156は、算出した指令電圧値V1を信号生成部158に出力する。より具体的には、指令電圧算出部156は、電流センサ123から取得するインバータ回路122からの出力電流の電流値I1と、補正部154から取得する補正後の特性インピーダンスZ02とを用いて、上述した式(4)および式(5)から指令電圧値V1を算出する。算出した指令電圧値V1は、信号生成部158に出力される。式(5)の相互インダクタンスLmには、相互インダクタンス推定部152から取得した相互インダクタンスLmの推定値を用いてもよいし、予め定められた設定値の相互インダクタンスLmを用いてもよい。
信号生成部158は、入力された指令電圧値V1に基づき、インバータ回路122の出力電圧を指令電圧値V1とするデューティサイクルDuty1を、下記式(6)を用いて算出する。電源回路130から出力されるインバータ回路122への入力電圧をVinとする。
Figure 0007234759000004
デューティサイクルDuty1は、上記式(6)を用いず、例えば、指令電圧値V1とデューティサイクルDuty1とが関係付けられたマップを用いて算出されてもよい。信号生成部158と指令電圧算出部156との間にレートリミッタを備え、レートリミッタによって制御応答を調整してもよい。インバータ回路122は、入力されたデューティサイクルDuty1に基づいてPWM制御により出力電圧を変調して出力する。
以上、説明したように、本実施形態の非接触給電システム300によれば、非接触送電装置100の送電制御装置150が、非接触送電装置100を流れる電流値I1を用いて、送電側と受電側との通信を行うことなくインバータ回路122の指令電圧値V1を算出することができる。送電制御装置150は、インバータ回路122の出力電力の電流値I1を用いて、伝送効率が高くなる指令電圧値V1を算出し、指令電圧値V1を出力するようにインバータ回路122を制御する。そのため、送電側と受電側との通信を行うことなく、送電側から受電側への電力伝送効率を高くすることができる。
本実施形態の非接触給電システム300によれば、送電制御装置150は、伝送効率が最大となる指令電圧値V1を出力するようにインバータ回路122を制御することにより、非接触送電装置100から非接触受電装置205への伝送効率を最大化することができる。
本実施形態の非接触給電システム300によれば、上記式(2)、式(4)および式(5)を用いて伝送効率が最大となる指令電圧値V1を算出する。したがって、送電側である非接触送電装置100で取得可能な値を用いて、理論値に基づいて正確な指令電圧値V1を算出することができる。
本実施形態の非接触給電システム300によれば、送電側の非接触送電装置100で取得した相互インダクタンスLmの推定値を用いて、上記式(2)から特性インピーダンスZ02を算出する。したがって、送電側で送電コイル112と受電コイル212との位置ずれを補正した指令電圧値V1を算出し、非接触送電装置100から非接触受電装置205への伝送効率をより高くすることができる。
B.第2実施形態:
図4を用いて第2実施形態の非接触給電システム300bについて説明する。第2実施形態の非接触給電システム300bは、非接触送電装置100に代えて非接触送電装置100bを備える点で第1実施形態の非接触給電システム300と相違する。非接触送電装置100bは、電源回路130に代えて、PAM制御を行う電源回路130bを備える。
電源回路130bは、直流電源に接続されるPAM回路131を備える。PAM回路は、昇圧回路で構成され、インバータ回路122に入力する入力電圧Vinの電圧値を調整する。
本実施形態において、非接触送電装置100bは、PAM回路131により、インバータ回路122からの出力電圧が指令電圧値V1となるようにインバータ回路122への入力電圧Vinの電圧値を調節する。より具体的には、上記第1実施形態と同様に算出された指令電圧値V1の入力を受け付けた信号生成部158は、以下の式(7)を用いてインバータ回路122への入力電圧Vinを算出する。duty2は、インバータ回路122が駆動可能な最大値で設定される。算出した入力電圧VinをPAM回路131から入力されたインバータ回路122は、指令電圧値V1の交流電圧を出力する。
Figure 0007234759000005
本実施形態の非接触給電システム300bによれば、送電制御装置150は、電源回路130bのPAM制御によって、伝送効率が最大となる指令電圧値V1を出力するようにインバータ回路122を制御し、非接触送電装置100bから非接触受電装置205への伝送効率を最大化することができる。
C.第3実施形態:
図5を用いて、第3実施形態の非接触給電システム300cについて説明する。第3実施形態の非接触給電システム300cは、非接触送電装置100に代えて非接触送電装置100cを備える点で第1実施形態の非接触給電システム300と相違する。非接触送電装置100cは、送電制御装置150に代えて送電制御装置150cを備え、電流センサ123に代えて電源回路130とインバータ回路122との間に入力電流センサ132を備える。入力電流センサ132は、電源回路130から出力される直流電流、すなわちインバータ回路122への入力電流の電流値Iinを検出する。
送電制御装置150cは、更に電流補正部159を備える点で送電制御装置150と相違する。本実施形態において、送電制御装置150cは、入力電流センサ132により取得したインバータ回路122への入力電流Iinを用いて、インバータ回路122の指令電圧値V1を算出する。入力電流センサ132により検出された入力電流Iinの入力を受け付けた電流補正部159は、以下の式(8)により、インバータ回路122からの出力電流の電流値I1を実効値として算出する。
Figure 0007234759000006
指令電圧算出部156は、電流補正部159から入力された電流値I1と、補正部154から取得する補正後の特性インピーダンスZ02とを用いて、上述した式(4)および式(5)から指令電圧値V1を算出する。
本実施形態の非接触給電システム300cによれば、インバータ回路122への入力電流の電流値Iinを取得し、インバータ回路122に出力させる実効値としての電流値I1を算出し、電流値Iinを用いて、インバータ回路122の指令電圧値V1を算出する。入力電流Iinは直流電流であるので容易に検出できるとともに、検出精度の高い電流値を用いて指令電圧値V1を算出することができる。
D.他の実施形態:
(D1)上記各実施形態では、送電共振回路110および受電共振回路210には、SS方式による磁気共振方式が適用されているが、一次並列二次並列コンデンサ方式(「PP方式」とも呼ばれる)を適用してもよい。このような態様において、送電共振回路110において送電コイル112と共振コンデンサ116とを並列に接続するとともに、受電共振回路210において受電コイル212と共振コンデンサ216とを並列に接続する。この場合において、最適電圧比a1は、上述の式(5)に代えて、以下の式(9)を用いて算出される。
Figure 0007234759000007
(D2)上記各実施形態では、式(4)および式(5)から指令電圧値V1を算出するが、これに代えて、以下の式(10)を用いて算出してもよい。この場合において、イミタンス変換回路124の特性インピーダンスZ03と、インピーダンスZ4とは、伝送効率が最大となる設定値として予め設定されることが好ましい。
Figure 0007234759000008
(D3)上記各実施形態では、式(4)および式(5)から指令電圧値V1を算出する。これに対して、最大出力時に伝送効率が最大となるよう設計された非接触給電システムにおいて、最大出力で動作させた際のインバータ回路122の出力電圧V1と出力電流I1とを用いて伝送効率が最大となる出力電圧電流比(V1/I1)を予め設定してもよい。この場合において、例えば、電流センサ123で取得したインバータ回路122からの出力電流の電流値I1と、予め設定した伝送効率が最大となる出力電圧電流比とから指令電圧値V1を導出してもよい。また、最大出力で動作させた際のインバータ回路122の入力電圧Vinと入力電流Iinとを用いて伝送効率が最大となる入力電圧電流比(Vin/Iin)を予め設定してもよい。この場合において、例えば、入力電流センサ132で取得した電流値Iinと、予め設定した伝送効率が最大となる入力電圧電流比とを用いてインバータ回路122への入力電圧Vinを導出してもよい。この形態の非接触給電システムによれば、相互インダクタンスLmの推定値を用いることなく非接触送電装置から非接触受電装置への伝送効率を最大化することができる。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
100,100b,100c 非接触送電装置、112 送電コイル、122 インバータ回路、130 電源回路、150,150c 送電制御装置、205 非接触受電装置、212 受電コイル、300,300b,300c 非接触給電システム

Claims (3)

  1. 非接触給電システムであって、
    電源(130)から入力される直流電力を交流電力に変換して出力する交流変換回路(122)と、前記交流変換回路から出力される交流電力を送電する送電コイル(112)とを有する送電機器と、
    前記送電コイルから非接触で交流電力を受電する受電コイル(212)を有する受電機器(205)と、を備え、
    前記送電機器は、
    前記送電機器を流れる電流値を取得し、前記取得した電流値を用いて前記送電コイルから前記受電コイルへの交流電力の伝送効率が最大となる電圧値を算出し、前記算出した前記伝送効率が最大となる電圧値の交流電力を出力するように前記交流変換回路を制御する送電制御装置と、
    前記交流変換回路と、前記送電コイルとの間に設けられるフィルタ回路(124)と、を備え、
    前記伝送効率が最大となる電圧値V1は、下記式(1)によって求められる、
    非接触給電システム。
    V1=a1・Z01・I1/Z02 ・・・式(1)
    I1:交流変換回路が出力する交流電力の電流値
    Z01:フィルタ回路の特性インピーダンス値
    Z02:送電コイルと受電コイルとを含む等価回路で表される送受電回路(TEC)の特性インピーダンス値
    a1:送受電回路の特性インピーダンス値に応じて変化する最適電圧比であって、送電コイルに印加される交流電圧に対して受電コイルが出力する交流電圧の最適電圧比の設定値
  2. 前記送電制御装置は、前記送電コイルと前記受電コイルとの相互インダクタンス値を取得し、下記式(2)によって求められる特性インピーダンスZ02を用いて前記伝送効率が最大となる電圧値V1を補正する
    請求項に記載の非接触給電システム。
    Z02=ω1・Lm ・・・式(2)
    ω1:送電コイルに印加される交流電圧の周波数
    Lm:送受電回路における送電コイルと受電コイルとの間の相互インダクタンス
  3. 前記送電機器に流れる電流値は、前記交流変換回路に入力される前記直流電力の電流値である
    請求項1または請求項2に記載の非接触給電システム。
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