JP7233469B2 - 処理装置、処理方法及び処理プログラム - Google Patents

Description

本発明は、処理装置、処理方法及び処理プログラムに関する。

従来、インターネット上で商品を販売するWebサイト（ＥＣサイト（Electronic Commerce site））を利用した商品の購入が一般化している。さらに、近年では、仮想空間上に店舗を再現し、ＥＣサイトと連動することで、実店舗における商品の購買と同程度の購買体験をユーザに提供する技術が提案されている。

特開２００４－２２００７４号公報

実店舗の場合、店舗側の従業員は、顧客の注目度合いやトレンドに合わせて商品を入れ替えてレイアウトの変更を通常の業務として行っている。

しかしながら、仮想店舗の場合、店舗側の従業員が仮想店舗内のコンテンツである商品の入れ替えや商品のレイアウト変更を行うためには、商品を選択し、商品の閲覧先や購入先とのリンクを張りながら、仮想空間上の商品の配置位置を設定し、さらに、展示方法によっては商品画像を作り替えるという煩雑な処理が必要である。

また、店舗側の従業員が仮想店舗の設定に不慣れである場合や仮想店舗の内装の変更設定が煩雑である場合、仮想店舗の内装の内装を変更することは店舗側の従業員に大きな負担であった。

このため、仮想店舗を定常的な運用のために、容易かつ効率的な商品の差し替えを可能とする技術が要望されていた。

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、仮想空間に再現された仮想店舗において、容易かつ効率的な商品の差し替えを可能とする処理装置、処理方法及び処理プログラムを提供することを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の処理装置は、ユーザによる商品の閲覧及び購買が可能である仮想店舗を仮想空間に構築し、各ユーザが使用するユーザ端末にそれぞれ提供する構築部と、商品の注目度または商品の展示期間を基に、仮想店舗の商品の差し替えを管理者にレコメンドするレコメンド部と、レコメンドの内容に対する管理者の指示に応じて、前記仮想店舗の商品の差し替えを行う変更部と、を有することを特徴とする。

本発明によれば、仮想空間に再現された仮想店舗において、容易かつ効率的な商品の差し替えを可能とする。

図１は、実施の形態における通信システムの構成の一例を示すブロック図である。 図２は、図１に示すサーバ装置の構成の一例を示すブロック図である。 図３は、図３は、テンプレートを説明する図である。 図４は、ＶＲストアに展示されている商品のレイアウト画像と、テンプレートに含まれるレイアウトとの一例を示す図である。 図５は、ＶＲストアの内装画像と、テンプレートに含まれる内装画像との一例を示す図である。 図６は、実施の形態に係る通信システムにおける通信処理の処理手順を示すシーケンス図である。 図７は、実施の形態に係る通信システムにおける通信処理の他の処理手順を示すシーケンス図である。 図８は、ユーザ端末の画面に表示されるＶＲショッピングモールの一例を示す図である。 図９は、プログラムを実行するコンピュータを示す図である。

以下に、本願に係る処理装置、処理方法及び処理プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本願に係る処理装置、処理方法及び処理プログラムが限定されるものではない。

以下の実施の形態では、実施の形態に係る処理装置、処理方法及び処理プログラムの処理の流れを順に説明し、最後に実施の形態による効果を説明する。

［実施の形態］
まず、実施の形態について説明する。実施の形態では、仮想空間でのショッピング環境をユーザに提供するための通信システムについて説明する。

［通信システムの構成］
実施の形態に係る通信システムの構成を説明する。実施の形態における通信システムでは、ショッピング環境をユーザに提供するＶＲ（Virtual Reality）ストア提供事業者側のサーバ装置において、仮想空間上にＶＲストア（仮想店舗）を構築し、閲覧及び購入が可能なようにＶＲストア内に商品を配置する。図１は、実施の形態における通信システムの構成の一例を示すブロック図である。

図１に示すように、実施の形態に係る通信システムは、各ユーザが使用するユーザ端末２０と、ＶＲストア提供事業者のサーバ装置１０（処理装置）と、を有する。また、サーバ装置１０は、商品を販売する店舗Ｐの店舗サーバ装置３０と接続する。なお、図１に示す構成は一例にすぎず、具体的な構成や各装置の数は特に限定されない。

ＶＲストア提供事業者のサーバ装置１０（処理装置）は、商品を販売する店舗Ｐの店舗サーバ装置３０から、ＶＲストアや広告に展示可能な商品の情報を受け、これらの商品を陳列したＶＲストアをユーザに提供する。ＶＲストアでは、ユーザが、商品を選択することによって、商品の種別、色、サイズ、価格等の商品情報を参照することができ、所定の処理を行うことによって、商品の購入処理まで進めることができる。なお、サーバ装置１０は、仮想空間上に仮想の街を再現し、その街の中に、複数のＶＲストアや街頭広告を配置した仮想ショッピングモール（ＶＲショッピングモール）を構築し、ユーザに提供することもできる。

店舗サーバ装置３０は、それぞれ保持する商品の在庫上ＤＢを有する。店舗サーバ装置３０は、保持する商品のうち、ＶＲストアや広告に展示可能な商品の情報を、ネットワーク等を介して、サーバ装置１０に送信する。店舗サーバ装置３０は、商品の情報として、商品の識別情報、名称、サイズ、色、価格、在庫情報などを送信する。

ユーザ端末２０は、ユーザが使用する端末である。ユーザ端末２０は、ノートＰＣ（Personal Computer）やデスクトップＰＣ等の情報処理装置電子や、タブレット、スマートフォン等のスマートデバイスである。ユーザ端末２０は、ネットワークＮを介して、サーバ装置１０に接続し、ＶＲストアの提供を受ける。ユーザ端末２０は、提供されたＶＲストア内で、商品及び広告の閲覧や商品の購入を行う。

そして、サーバ装置１０は、商品の注目度または商品の展示期間を基に、ＶＲストアの商品の差し替えを店舗Ｐの店舗サーバ装置３０にレコメンドする。サーバ装置１０は、レコメンドの内容に対する店舗サーバ装置３０の指示に応じて、ＶＲストアの商品の差し替えを行う。サーバ装置１０は、ＶＲストアの商品のレイアウト変更や、ＶＲストアの内装の変更を管理者にレコメンドする。管理者は、例えば、店舗Ｐの仮想店舗を運営、運用する管理者や、システム担当者である。例えば、管理者は、店舗サーバ３０に送信されたレコメンドを確認し、店舗サーバ３０を介して、商品の差し替え指示を、サーバ装置１０に送信する。

この際、サーバ装置１０は、変更後の商品のレイアウト画像と、各商品のテキスト情報と、各商品に対応するリンク先とを含んだテンプレートを作成し、作成したテンプレートを店舗サーバ装置３０に提示する。サーバ装置１０は、変更後のＶＲストアの内装画像と、各商品のテキスト情報と、各商品に対応するリンク先とを含んだテンプレートを作成し、作成したテンプレートを店舗サーバ装置３０に提示する。サーバ装置１０は、レコメンドの内容に対する店舗サーバ装置３０の指示に応じて、ＶＲストアの商品のレイアウト変更や、ＶＲストアの内装の変更を行う。

このように、実施の形態では、サーバ装置１０が、ＶＲストアの商品の入れ替えを判定して、ＶＲストアの商品の差し替えをレコメンドするため、店舗側の従業員が商品の入れ替えを判断する必要はない。

そして、実施の形態では、サーバ装置１０が、変更後の商品のレイアウト画像または変更後のＶＲストアの内装画像と、各商品のテキスト情報と、各商品に対応するリンク先とを含んだテンプレートを作成して店舗Ｐの管理者に提示する。店舗Ｐの管理者は、このテンプレートを確認してレイアウト変更または内装変更をサーバ装置１０に指示するのみで、ＶＲストアのレイアウト変更または内装の変更が行われる。

したがって、本実施の形態では、店舗Ｐ側の管理者が、ＶＲストアのレイアウト変更または内装の変更のために、従来必要であった煩雑な処理を行う必要がない。上記より、本実施の形態では、容易かつ効率的な商品の差し替えを可能とするため、ＶＲストアの定常的な運用を実現できる。続いて、図１に示すサーバ装置１０について説明する。

［サーバ装置］
図２は、図１に示すサーバ装置１０の構成の一例を示すブロック図である。図２に示すように、このサーバ装置１０は、各種情報に関する通信を制御する通信部１１、制御部１３による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納する記憶部１２、及び、種々の処理を実行する制御部１３を有する。以下にサーバ装置１０が有する各部の処理を説明する。

通信部１１は、ネットワーク等を介して接続された他の装置との間で、各種情報を送受信する通信インタフェースである。通信部１１は、ＮＩＣ（Network Interface Card）等で実現され、ＬＡＮ（Local Area Network）やインターネットなどの電気通信回線を介した他の装置と制御部１３（後述）との間の通信を行う。例えば、通信部１１は、ネットワークを介して、店舗サーバ装置３０から、展示可能な商品の情報を受信する。また、通信部１１は、ネットワークＮを介して、ユーザ端末２０から、ＶＲストアへの入店要求、商品の閲覧要求や購入要求、ＶＲストアに対する各ユーザの操作情報を受信する。通信部１１は、商品の購入手続き、商品購入後の在庫更新に関する情報を店舗サーバ装置３０に送信する。また、通信部１１は、店舗サーバ装置３０に、ＶＲストアの商品の差し替えのレコメンド情報を送信する。通信部１１は、このレコメンドに対する店舗サーバ装置３０の指示を受信する。

記憶部１２は、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）、ＳＳＤ（Solid State Drive）等の記憶装置である。なお、記憶部１２は、ＲＡＭ（Random Access Memory）、フラッシュメモリ、ＮＶＳＲＡＭ（Non Volatile Static Random Access Memory）等のデータを書き換え可能な半導体メモリであってもよい。記憶部１２は、サーバ装置１０で実行されるＯＳ（Operating System）や各種プログラムを記憶する。さらに、記憶部１２は、プログラムの実行で用いられる各種情報を記憶する。記憶部１２は、構築用情報１２１、ユーザ情報１２２、店舗及び商品情報１２３、ユーザ位置情報１２４及びユーザ操作情報１２５を記憶する。

構築用情報１２１は、ＶＲストア及びＶＲショッピングモールを仮想空間上で構築するために要する情報である。構築用情報１２１は、ＶＲストア及びＶＲショッピングモールを仮想空間上で構築するための、画像処理条件や画像処理プログラムを含む。また、構築用情報１２１は、店舗内観、商品、街並み、店舗外観を、定点或いは３６０°で撮影した写真、或いは、これらの写真を画像処理して構築したＶＲストア及びＶＲショッピングモールの画像を含む。構築用情報１２１は、例えば、ＶＲストア及びＶＲショッピングモールが、ＣＧ（Computer Graphics）で構築されている場合には、店舗内観、商品、街並み及び店舗外観を再現した画像である。

ユーザ情報１２２は、ＶＲストア及びＶＲショッピングモールの入場者として登録されている各ユーザに関する情報である。ユーザ情報１２２は、例えば、ユーザのＩＤと、各ユーザＩＤに対応付けられた購入履歴、閲覧履歴を含む。例えば、購入履歴は、購入時間、商品を購入した店舗の名称、商品ＩＤ、商品名、サイズ、色、個数を項目として有する。例えば、閲覧履歴は、閲覧時間、商品を閲覧した店舗の名称、商品ＩＤ、商品名、サイズ、色、個数を項目として有する。

店舗及び商品情報１２３は、ＶＲショッピングモールに配置される店舗及びＶＲストア内に展示される商品に関する情報である。店舗及び商品情報１２３は、店舗ＩＤ、店舗種別、各店舗が保持する商品のうちＶＲストアや広告に展示可能である商品の商品ＩＤ，商品名、サイズ、色、個数を項目として有する。例えば、店舗Ｐが衣料店である場合には、ＶＲストアに展示可能である衣服や小物の画像または写真が、これらの商品のサイズ、色等の特徴、価格、在庫の個数等の情報とともに店舗及び商品情報１２３に格納される。

ユーザ位置情報１２４は、ユーザ端末２０から送信された、各ユーザＡ，Ｂ，Ｃの仮想空間上における位置情報を時間情報に対応付けた情報である。このユーザ位置情報１２４は、定期的に更新される。

ユーザ操作情報１２５は、ユーザ端末２０から送信された、各ユーザの操作情報を時間情報に対応付けた情報である。このユーザ操作情報１２５は、定期的に更新される。ユーザ操作情報１２５は、閲覧または商品の購入に関するユーザの操作情報に加え、ＶＲゴーグルを介したユーザの視線の角度情報、入力デバイスを介した画像の拡大操作情報、入力デバイスを介したポインターの位置情報のいずれか一つまたは複数を含む。

制御部１３は、サーバ装置１０全体を制御する。制御部１３は、例えば、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＭＰＵ（Micro Processing Unit）等の電子回路や、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）、ＦＰＧＡ（Field Programmable Gate Array）等の集積回路である。また、制御部１３は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、内部メモリを用いて各処理を実行する。また、制御部１３は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。制御部１３は、受付部１３１、構築部１３２、商品注目度取得部１３３、入店客数取得部１３４、レコメンド部１３５及び変更部１３６を有する。

受付部１３１は、ユーザによる、ＶＲショッピングモールへの入場、ＶＲショッピングモール内のＶＲストアへの入店、商品の閲覧、商品の購入を受け付ける。

構築部１３２は、画像或いはＣＧを用いて、ＶＲストアやＶＲショッピングモールを仮想空間上に構築する。構築部１３２は、ユーザのＶＲストアへの入店を受け付けると、ＶＲストアを仮想空間上に構築する。そして、構築部１３２は、構築したＶＲストアを、ユーザが使用するユーザ端末２０に提供する。

ＶＲストアでは、実店舗に基づいて内観が構築され、実店舗が保持する商品のうち展示可能である商品が実際の店舗内での展示方法（陳列棚に一列に配置する等）で展示されるように表示される。そして、展示された商品については、商品情報（種別、色、形、サイズ、価格、在庫状況）が閲覧可能なように提供される。展示された商品については、購入も可能である。また、ＶＲストアでは、店舗内の任意の領域に、該店舗において展示される商品等の広告の表示も可能である。ＶＲストアでは、ユーザは、実際の店舗内を歩くように、ユーザのアバターを移動させることができる。

そして、構築部１３２は、ユーザのＶＲショッピングモールへの入場を受け付けると、構築用情報１２１を取得して、ＶＲショッピングモールを仮想空間上に構築してもよい。ＶＲショッピングモールでは、実際の街並みに基づいて、各店舗の配置、各店舗の外観、道路、該当広告が構築される。ＶＲショッピングモールでは、ユーザは、実際の街並みを歩くように、ユーザのアバターを移動させることができる。そして、ＶＲショッピングモールでは、例えば、ユーザは、店舗外観に表示される店舗名や店舗の入り口をクリックまたはタップすることで、選択したＶＲストアに入店することができる。

なお、構築部１３２は、ユーザのＶＲショッピングモールへの入場を受け付けた際に、ＶＲショッピングモールとともに、ＶＲショッピングモールに配置される各ＶＲストアも構築してもよい。また、構築部１３２は、シーズンごとに、ＶＲショッピングモールの街並みの風景、ＶＲストアに展示する商品、及び、広告に表示する商品を変更してもよい。

商品注目度取得部１３３は、ＶＲストアに対する各ユーザの操作情報及び視線情報を基に、ＶＲストアに配置された各商品の注目度を取得する。商品注目度取得部１３３は、ユーザ操作情報１２５のうち、ＶＲゴーグルを介したユーザの視線の角度情報、入力デバイスを介した画像の拡大操作情報、または、入力デバイスを介したポインターの位置情報を用いて、どの位置に視線に集まっているかを推定することで、各商品の注目度を推定する。商品注目度取得部１３３は、商品にユーザの視線が向いた回数、商品視線が向いている時間、商品が拡大された操作回数、ポインターで商品が指示された回数及びその時間を基に、各商品の注目度を推定する。商品注目度取得部１３３は、商品にユーザの視線が向いた回数、商品が拡大された操作回数及びポインターで商品が指示された回数が多いほど注目度を高く推定し、商品に視線が向いている時間及びポインターで商品が指示されている時間が長いほど、注目度を高く推定する。

入店客数取得部１３４は、ＶＲストアに入店した客数を、ユーザ位置情報１２４及びユーザ操作情報１２５を基に取得する。

レコメンド部１３５は、商品の注目度または商品の展示期間を基に、ＶＲストアの商品の差し替えを店舗サーバ装置３０にレコメンドする。レコメンド部１３５は、売れていない商品、時間がたった商品を検出し、店舗サーバ装置３０に差し替えをレコメンドする。レコメンド部１３５は、商品の注目度が所定の閾値未満である商品がある場合、または、展示期間が所定期間を超えた商品がある場合、ＶＲストアの商品の差し替えを店舗サーバ装置３０にレコメンドする。

レコメンド部１３５は、ＶＲストアの商品のレイアウト変更を店舗サーバ装置３０にレコメンドする。レコメンド部１３５は、テンプレートを作成し、作成したテンプレートを店舗サーバ装置３０に提示する。図３は、テンプレートを説明する図である。レコメンド部１３５は、変更後の商品のレイアウト画像（図３の場合、レイアウト写真）と、各商品のテキスト情報と、各商品に対応するリンク先とを含んだテンプレートを作成する。レコメンド部１３５は、商品に対する各ユーザの操作情報を基に求めた注目度が所定値よりも高い商品、または、トレンドに沿った商品をテンプレートに含ませる。テンプレートに含まれるテキスト情報、レイアウト写真、リンク情報の各コンテンツは、店舗サーバ装置３０において変更が可能である。

また、レコメンド部１３５は、店舗の内装の変更を店舗サーバ装置３０にレコメンドしてもよい。レコメンド部１３５は、ＶＲストアにおける現在の内装を導入してからの期間、または、ＶＲストアへの入店客数を基に、ＶＲの内装の変更を店舗Ｐの管理者にレコメンドする。レコメンド部１３５は、ＶＲストアの現在の内装を導入してからの期間が所定期間を超えた場合、または、所定期間におけるＶＲストアへの入店客数が所定数未満である場合、ＶＲストアの内装の変更を店舗サーバ装置３０にレコメンドする。

レコメンド部１３５は、変更後のＶＲストアの内装画像と、各商品のテキスト情報と、各商品に対応するリンク先とを含んだテンプレートを作成し、作成したテンプレートを店舗サーバ装置３０に提示する。

変更部１３６は、レコメンドの内容に対する店舗サーバ装置３０の指示に応じて、ＶＲストアの商品の差し替えを行う。具体的には、変更部１３６は、レコメンドの内容に対する店舗サーバ装置３０の指示に応じて、ＶＲストアの商品のレイアウト変更を行う。また、変更部１３６は、レコメンドの内容に対する店舗サーバ装置３０の指示に応じて、ＶＲストアの内装の変更を行う。

図４は、ＶＲストアに展示されている商品のレイアウト画像と、テンプレートに含まれるレイアウトとの一例を示す図である。現在、ＶＲストアには、レイアウト画像Ｐ１に示すように、商品Ｃ１１，Ｃ１２が展示されている。この商品Ｃ１１，Ｃ１２は、注目度が所定値よりも低く、展示期間が所定期間を経過しており、店舗Ｐの在庫管理情報でも売れ行きが他の商品よりもよくない商品である。

そこで、レコメンド部１３５は、商品Ｃ１１，Ｃ１２から、次のシーズンのトレンドに沿った色味の商品Ｃ２１，Ｃ２２への差し替えをレコメンドする。具体的には、レコメンド部１３５は、商品Ｃ１１，Ｃ１２を商品Ｃ２１，Ｃ２２に差し替えたレイアウト画像Ｐ２をテンプレートに含めて、店舗サーバ装置３０にレコメンドする。レイアウト画像Ｐ２では、商品の展示や商品の組み合わせも、次のシーズンに合うように調整されている。そして、店舗サーバ装置３０により、レイアウト画像Ｐ２のレイアウトに変更することが指示された場合、変更部１３６は、ＶＲストアのレイアウトを、レイアウト画像Ｐ２のレイアウトに変更してユーザに提供する。

このように、サーバ装置１０は、売れ行きの悪い商品や展示期間が長い商品を検知して、商品の差し替えを自動で提案する。そして、サーバ装置１０が、変更後の商品レイアウトの具体的なテンプレートまで提案することで、店舗側では、容易に商品の入れ替えを決定することができ、ＶＲストアの商品レイアウトを効率的に変更できる。

図５は、ＶＲストアの内装画像と、テンプレートに含まれる内装画像との一例を示す図である。現在、あるＶＲストアの内装は、内装画像Ｐ３に示す内装である。このＶＲストアの内装は、ＶＲストアにおける現在の内装を導入してからの期間が所定期間を超えており、このＶＲストアへの入店客数は、所定数未満である。

そこで、レコメンド部１３５は、このＶＲストアの内装を、最近のトレンドに沿った内装に変更することをレコメンドする。具体的には、レコメンド部１３５は、トレンドに沿った内装を示す内装写真Ｐ４をテンプレートに含めて、店舗サーバ装置３０にレコメンドする。店舗サーバ装置３０により、内装写真Ｐ４の内装に変更することが指示された場合には、変更部１３６は、ＶＲストアの内装を、内装写真Ｐ４の内装に変更してユーザに提供する。

このように、サーバ装置１０は、導入してから所定期間経過したＶＲストアや入店客数が少ないＶＲストアを検知して、このＶＲストアの内装の変更を自動で提案する。そして、サーバ装置１０が、変更後の内装の具体的なテンプレートまで提案することで、店舗側では、容易に内装の変更を決定することができ、ＶＲストアの内装を効率的に変更できる。

［通信処理の処理手順］
図６は、実施の形態に係る通信システムにおける通信処理の処理手順を示すシーケンス図である。図６では、サーバ装置１０がＶＲストアに展示される商品の入れ替えをレコメンドする場合について説明する。

図６に示すように、サーバ装置１０は、店舗サーバ装置３０から商品情報及び在庫情報を受けると（ステップＳ１）、店舗及び商品情報１２３を更新する（ステップＳ２）。

サーバ装置１０では、受付部１３１が、ユーザ端末２０からＶＲストアへの入店申し込みを受け付けると（ステップＳ３，Ｓ４）、構築部１３２が、構築用情報１２１と店舗及び商品情報１２３とを取得して（ステップＳ５）、ＶＲストアを仮想空間上に構築する（ステップＳ６）。そして、構築部１３２は、ユーザ端末２０にＶＲストアを提供する（ステップＳ７）。なお、構築部１３２は、ＶＲショッピングモールを仮想空間上に構築して、ユーザ端末２０に提供してもよい。

サーバ装置１０は、ユーザ端末２０から、ＶＲストアにおける各ユーザの位置情報及びユーザ端末２０に対するユーザによる操作情報をそれぞれ受信する（ステップＳ８，Ｓ９）。

サーバ装置１０は、各商品の展示開始日時を基に、展示期間が所定期間を超えた商品があるか否かを判定する（ステップＳ１０）。サーバ装置１０は、展示期間が所定期間を超えた商品がない場合（ステップＳ１０：Ｎｏ）、各商品の注目度を取得する（ステップＳ１１）。サーバ装置１０は、商品の注目度が所定の閾値未満である商品があるか否かを判定する（ステップＳ１２）。

サーバ装置１０は、商品の注目度が所定の閾値未満である商品がない場合（ステップＳ１２：Ｎｏ）、ステップＳ８に戻り、ユーザ端末２０から、ＶＲストアにおける各ユーザの位置情報及びユーザ端末２０に対するユーザによる操作情報をそれぞれ受信する。

サーバ装置１０は、展示期間が所定期間を超えた商品がある場合（ステップＳ１０：Ｙｅｓ）、または、商品の注目度が所定の閾値未満である商品がある場合（ステップＳ１２：Ｙｅｓ）、ＶＲストアの商品の入れ替えを店舗サーバ装置３０にレコメンドする（ステップＳ１３）。

サーバ装置１０は、店舗サーバ装置３０からＶＲストアの商品の入れ替え指示を受けると（ステップＳ１４）、商品の注目度が所定の閾値未満である商品または展示期間が所定期間を超えた商品を、注目度が所定値よりも高い商品、または、トレンドに沿った商品に入れ替えたレイアウト画像を含むテンプレートを作成する（ステップＳ１５）。

サーバ装置１０は、作成したテンプレートを店舗サーバ装置３０に提示する（ステップＳ１６）。サーバ装置１０は、店舗サーバ装置３０からレイアウト変更の指示を受けると（ステップＳ１７）、レコメンドの内容に対する店舗サーバ装置３０の指示に応じて、ＶＲストアの商品のレイアウト変更を行う（ステップＳ１８）。そして、サーバ装置１０は、商品のレイアウトを変更したＶＲストアをユーザ端末２０に提供する（ステップＳ１９）。

図７は、実施の形態に係る通信システムにおける通信処理の他の処理手順を示すシーケンス図である。図７では、サーバ装置１０がＶＲストアの内装の変更をレコメンドする合について説明する。

図７に示すステップＳ３１～ステップＳ３８は、図６に示すステップＳ１～ステップＳ８と同じ処理である。サーバ装置１０は、判定対象のＶＲストアにおける現在の内装を導入してからの期間が所定期間を超えたか否かを判定する（ステップＳ４０）。

サーバ装置１０は、ＶＲストアにおける現在の内装を導入してからの期間が所定期間を超えていない場合（ステップＳ４０：Ｎｏ）、判定対象のＶＲストアの所定期間における入店客数を取得する（ステップＳ４１）。サーバ装置１０は、ＶＲストアの所定期間における入店客数が所定数未満であるか否かを判定する（ステップＳ４２）。

サーバ装置１０は、ＶＲストアの所定期間における入店客数が所定数未満でない場合（ステップＳ４２：Ｎｏ）、ステップＳ３８に戻る。

サーバ装置１０は、ＶＲストアにおける現在の内装を導入してからの期間が所定期間を超えた場合（ステップＳ４０：Ｙｅｓ）、または、ＶＲストアの所定期間における入店客数が所定数未満である場合（ステップＳ４２：Ｙｅｓ）、ＶＲストアの内装の変更を店舗サーバ装置３０にレコメンドする（ステップＳ４３）。

サーバ装置１０は、店舗サーバ装置３０からＶＲストアの内装の変更指示を受けると（ステップＳ４４）、変更後のＶＲストアの内装画像を含むテンプレートを作成する（ステップＳ４５）。

サーバ装置１０は、作成したテンプレートを店舗サーバ装置３０に提示する（ステップＳ４６）。サーバ装置１０は、店舗サーバ装置３０からＶＲストアの内装の変更の指示を受けると（ステップＳ４７）、レコメンドの内容に対する店舗サーバ装置３０の指示に応じて、ＶＲストアの商品のレイアウト変更を行う（ステップＳ４８）。そして、サーバ装置１０は、内装を変更したＶＲストアをユーザ端末２０に提供する（ステップＳ４９）。

［実施の形態の効果］
このように、実施の形態では、サーバ装置１０が、ＶＲストアの商品の入れ替えを判定して、ＶＲストアの商品の差し替えをレコメンドするため、店舗側の管理者が商品の入れ替えを判断する必要はない。実施の形態では、サーバ装置１０が、ＶＲストアの商品のレイアウトの変更や内装の変更を判定して、ＶＲストアの商品のレイアウト変更や内装の変更をレコメンドするため、店舗側の管理者がレイアウト変更や内装の変更を判断する必要はない。

そして、実施の形態では、サーバ装置１０が、変更後の商品のレイアウト画像または変更後のＶＲストアの内装画像と、各商品のテキスト情報と、各商品に対応するリンク先とを含んだテンプレートを作成して店舗側の管理者に提示する。店舗側の管理者は、このテンプレートを確認してレイアウト変更または内装変更をサーバ装置１０に指示するのみで、ＶＲストアのレイアウト変更または内装の変更が行われる。

したがって、本実施の形態では、店舗側の管理者が、ＶＲストアのレイアウト変更または内装の変更のために、従来必要であった煩雑な処理を行う必要がない。上記より、本実施の形態では、容易かつ効率的な商品の差し替えを可能とするため、ＶＲストアの定常的な運用を実現できる。

なお、実施の形態では、ＶＲストアのレイアウト変更または内装の変更をレコメンドする例について説明したが、これに限らない。図８は、ユーザ端末２０の画面に表示されるＶＲショッピングモールの一例を示す図である。

例えば、ある事業者が有する複数のブランド店でショッピングモールが構成される場合、サーバ装置１０は、画面Ｖ１に示すように、ユーザの注目度が高い順或いはトレンドに沿った順でブランド店が並ぶ並び順Ｎ１を事業者にレコメンドしてもよい。また、サーバ装置１０は、街頭広告Ｄ１が表示する商品を、ユーザの注目度が高い商品またはトレンドに沿った商品に差し替えるよう事業者にレコメンドしてもよい。

［システム構成等］
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、ＣＰＵやＧＰＵ及び当該ＣＰＵやＧＰＵにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。

また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。

［プログラム］
また、上記実施形態において説明したサーバ装置１０及びが実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。例えば、実施形態におけるサーバ装置１０が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータがプログラムを実行することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、かかるプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施形態と同様の処理を実現してもよい。

図９は、プログラムを実行するコンピュータを示す図である。図９に例示するように、コンピュータ１０００は、例えば、メモリ１０１０と、ＣＰＵ１０２０と、ハードディスクドライブインタフェース１０３０と、ディスクドライブインタフェース１０４０と、シリアルポートインタフェース１０５０と、ビデオアダプタ１０６０と、ネットワークインタフェース１０７０とを有し、これらの各部はバス１０８０によって接続される。

メモリ１０１０は、図９に例示するように、ＲＯＭ（Read Only Memory）１０１１及びＲＡＭ１０１２を含む。ＲＯＭ１０１１は、例えば、ＢＩＯＳ（Basic Input Output System）等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース１０３０は、図９に例示するように、ハードディスクドライブ１０９０に接続される。ディスクドライブインタフェース１０４０は、ディスクドライブ１１００に接続される。例えば磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が、ディスクドライブ１１００に挿入される。シリアルポートインタフェース１０５０は、例えばマウス１１１０、キーボード１１２０に接続される。ビデオアダプタ１０６０は、例えばディスプレイ１１３０に接続される。

ここで、図９に例示するように、ハードディスクドライブ１０９０は、例えば、ＯＳ１０９１、アプリケーションプログラム１０９２、プログラムモジュール１０９３、プログラムデータ１０９４を記憶する。すなわち、上記の、プログラムは、コンピュータ１０００によって実行される指令が記述されたプログラムモジュールとして、例えばハードディスクドライブ１０９０に記憶される。

また、上記実施形態で説明した各種データは、プログラムデータとして、例えばメモリ１０１０やハードディスクドライブ１０９０に記憶される。そして、ＣＰＵ１０２０が、メモリ１０１０やハードディスクドライブ１０９０に記憶されたプログラムモジュール１０９３やプログラムデータ１０９４を必要に応じてＲＡＭ１０１２に読み出し、各種処理手順を実行する。

なお、プログラムに係るプログラムモジュール１０９３やプログラムデータ１０９４は、ハードディスクドライブ１０９０に記憶される場合に限られず、例えば着脱可能な記憶媒体に記憶され、ディスクドライブ等を介してＣＰＵ１０２０によって読み出されてもよい。あるいは、プログラムに係るプログラムモジュール１０９３やプログラムデータ１０９４は、ネットワーク（ＬＡＮ（Local Area Network）、ＷＡＮ（Wide Area Network）等）を介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース１０７０を介してＣＰＵ１０２０によって読み出されてもよい。

上記の実施形態やその変形は、本願が開示する技術に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。

１０ サーバ装置
１１ 通信部
１２ 記憶部
１３ 制御部
２０ ユーザ端末
３０ 店舗サーバ装置
１２１ 構築用情報
１２２ ユーザ情報
１２３ 店舗及び商品情報
１２４ ユーザ位置情報
１２５ ユーザ操作情報
１３１ 受付部
１３２ 構築部
１３３ 商品注目度取得部
１３４ 入店客数取得部
１３５ レコメンド部
１３６ 変更部

Claims (6)

1. ユーザによる商品の閲覧及び購買が可能である仮想店舗を仮想空間に構築し、各ユーザが使用するユーザ端末にそれぞれ提供する構築部と、
   前記商品の注目度または前記商品の展示期間を基に、前記仮想店舗の商品の差し替えを管理者にレコメンドするレコメンド部と、
   前記レコメンドの内容に対する前記管理者の指示に応じて、前記仮想店舗の商品の差し替えを行う変更部と、
   を有し、
   前記レコメンド部は、前記仮想店舗における現在の内装を導入してからの期間、前記仮想店舗への入店客数を基に、前記仮想店舗の内装の変更を前記管理者にレコメンドし、
   前記変更部は、前記レコメンドの内容に対する前記管理者の指示に応じて、前記仮想店舗の内装の変更を行うことを特徴とする処理装置。
2. 前記レコメンド部は、前記商品の注目度が所定の閾値未満である商品がある場合、または、前記展示期間が所定期間を超えた商品がある場合、前記仮想店舗の商品の差し替えを前記管理者にレコメンドすることを特徴とする請求項１に記載の処理装置。
3. 前記レコメンド部は、変更後の前記仮想店舗の内装画像と、各商品のテキスト情報と、各商品に対応するリンク先とを含んだテンプレートを作成し、作成したテンプレートを前記管理者に提示することを特徴とする請求項１に記載の処理装置。
4. 前記レコメンド部は、前記仮想店舗の現在の内装を導入してからの期間が所定期間を超えた場合、または、所定期間における前記仮想店舗への入店客数が所定数未満である場合、前記仮想店舗の内装の変更を前記管理者にレコメンドすることを特徴とする請求項１または３に記載の処理装置。
5. 処理装置が実行する処理方法であって、
   ユーザによる商品の閲覧及び購買が可能である仮想店舗を仮想空間に構築し、各ユーザが使用するユーザ端末にそれぞれ提供する工程と、
   前記商品の注目度または前記商品の展示期間を基に、前記仮想店舗の商品の差し替えを管理者にレコメンドする工程と、
   前記レコメンドの内容に対する前記管理者の指示に応じて、前記仮想店舗の商品の差し替えを行う工程と、
   を含み、
   前記レコメンドする工程は、前記仮想店舗における現在の内装を導入してからの期間、前記仮想店舗への入店客数を基に、前記仮想店舗の内装の変更を前記管理者にレコメンドし、
   前記差し替えを行う工程は、前記レコメンドの内容に対する前記管理者の指示に応じて、前記仮想店舗の内装の変更を行うことを特徴とする処理方法。
6. ユーザによる商品の閲覧及び購買が可能である仮想店舗を仮想空間に構築し、各ユーザが使用するユーザ端末にそれぞれ提供するステップと、
   前記商品の注目度または前記商品の展示期間を基に、前記仮想店舗の商品の差し替えを管理者にレコメンドするステップと、
   前記レコメンドの内容に対する前記管理者の指示に応じて、前記仮想店舗の商品の差し替えを行うステップと、
   をコンピュータに実行させ、
   前記レコメンドするステップは、前記仮想店舗における現在の内装を導入してからの期間、前記仮想店舗への入店客数を基に、前記仮想店舗の内装の変更を前記管理者にレコメンドし、
   前記差し替えを行うステップは、前記レコメンドの内容に対する前記管理者の指示に応じて、前記仮想店舗の内装の変更を行うための処理プログラム。

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