JP7232870B2 - 超伝導量子プロセッサへの入力ラインを減少させるルータ、ルータを構成する方法、およびルータのための方法 - Google Patents

超伝導量子プロセッサへの入力ラインを減少させるルータ、ルータを構成する方法、およびルータのための方法 Download PDF

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Description

本発明は、一般に、超伝導デバイスに関し、より具体的には、周波数分割多重化コンポーネントを用いた希釈冷凍機内部に搭載された超伝導量子プロセッサへの入力ラインの本数の削減に関する。
「超伝導量子コンピューティング」という語句は、超伝導電子回路内で量子コンピュータを使用することを指す。量子コンピュテーションは、情報処理および通信のための量子現象の応用を研究する。量子コンピュテーションに関する様々なモデルが存在し、最も一般的なモデルは、量子ビットおよび量子ゲートの概念を組み込む。量子ビットは、2つの可能な状態を有するが両状態の量子重ね合わせにあり得るビットの一般化として考えることができる。量子ゲートは、このゲートが1つまたは複数の量子ビットに適用された後に、この1つまたは複数の量子ビットが受ける元の状態からの変化を量子ゲートが説明しているという点で論理ゲートの一般化として考えることができる。量子ビットおよびゲートの物理的実装は、量子現象が日常生活において観測するのが難しいのと同じ理由で実施するのが困難であり得る。手法の1つは、極端に低い作動温度という代償を払うことによって、量子効果が巨視的になる超伝導体において量子コンピュータを実施することである。
典型的には、超伝導量子コンピュータは、マイクロ波周波数範囲内で働くように設計され、希釈冷凍機内で100ミリ・ケルビン(mK)未満に冷却され、従来の電子機器を用いて通信(例えば、アドレス指定)される。量子ビットの典型的な寸法は、サブマイクロメートルの分解能でマイクロメートルのスケールであり、よく確立された集積回路技術を用いて(システムの全エネルギーに対応する演算子である)量子ハミルトニアンの都合の良い設計を可能にする。上記冷却プロセスに使用できる希釈冷凍機の一例は、3He/4He希釈冷凍機であり、この3He/4He希釈冷凍機は、低温領域内において可動部品なしで2mKほどの温度まで連続的な冷却を行う極低温装置である。冷却力は、ヘリウム3とヘリウム4の同位体を混合することに関する熱によって与えられる。0.3K未満の温度に到達する継続的な冷凍方法だけが検討され得る。現代の希釈冷凍機は、液体窒素、液体ヘリウム、および1K槽に代えてクライオクーラを用いて3Heを予冷することができる。これらの「ドライ・クライオスタット」には極低温液体の外部源は必要とされず、動作は非常に自動化され得る。ドライ希釈冷凍機は、一般に、2つの設計のうちの一方に従う。一方の設計は内部真空缶を組み込み、この内部真空缶を使用して(熱交換ガスを用いて)室温からパルス管冷凍機のベース温度に至るまで機械を最初に予冷する。しかしながら、冷凍機が冷却されるたびに、極低温温度に保持する真空シールが作製される必要があり、低温真空フィードスルーが試験配線に使用されなければならない。他方の設計は、それが予冷のために熱スイッチを必要とするので、実現するのにより多くの要求がある。しかしながら、他方の設計は内部真空缶を必要とせず、このことは試験配線の複雑さを大いに低減する。
したがって、当技術分野において前述の問題に対処する必要性がある。
本発明は、量子プロセッサの量子ビットへの入力ラインおよび読み出し共振器への入力ラインを減少させるルータ、ルータを構成する方法、およびルータのための方法を提供する。
第1の態様から見ると、本発明は、量子ビット信号分配装置と、読み出し信号分配装置と、前記量子ビット信号分配装置および前記読み出し信号分配装置に通信可能に結合されたダイプレクサと、を備えるルータを提供する。
さらなる態様から見ると、本発明は、ルータを構成する方法であって、量子ビット信号分配装置および読み出し信号分配装置を用意することと、ダイプレクサを前記量子ビット信号分配装置および前記読み出し信号分配装置に通信可能に結合されるように構成することと、を含む方法を提供する。
さらなる態様から見ると、本発明は、量子ビット信号分配装置と、読み出し信号分配装置とを備えたルータであって、前記量子ビット信号分配装置および前記読み出し信号分配装置は、それぞれの量子プロセッサにそれぞれ通信可能に結合されている、ルータを提供する。
さらなる態様から見ると、本発明は、量子ビット信号分配装置および読み出し信号分配装置を用意することと、前記量子ビット信号分配装置および前記読み出し信号分配装置をそれぞれの量子プロセッサに別々に接続可能であるように構成することと、を含む、ルータを構成する方法を提供する。
さらなる態様から見ると、本発明は、量子ビット信号分配装置によって量子ビット信号を受信することと、読み出し信号分配装置によって読み出し信号を受信することと、前記量子ビット信号および前記読み出し信号を量子プロセッサへ分配することと、を含む、ルータのための方法を提供する。
本発明の実施形態は、ルータに向けられている。前記ルータの非限定の例は、量子ビット信号分配装置と、読み出し信号分配装置と、前記量子ビット信号分配装置および前記読み出し信号分配装置に通信可能に結合されたダイプレクサと、を備える。
本発明の実施形態は、ルータを構成する方法に向けられている。前記ルータを構成する前記方法の非限定の例は、量子ビット信号分配装置および読み出し信号分配装置を用意することと、ダイプレクサを前記量子ビット信号分配装置および前記読み出し信号分配装置に通信可能に結合するように構成することと、を含む。
本発明の実施形態は、ルータに向けられている。前記ルータの非限定の例は、量子ビット信号分配装置および読み出し信号分配装置を備える。前記量子ビット信号分配装置および前記読み出し信号分配装置は、それぞれの量子プロセッサにそれぞれ通信可能に結合されている。
本発明の実施形態は、ルータを構成する方法に向けられている。前記ルータを構成する前記方法の非限定の例は、量子ビット信号分配装置および読み出し信号分配装置を用意することと、前記量子ビット信号分配装置および前記読み出し信号分配装置をそれぞれの量子プロセッサに別々に接続可能であるように構成することと、を含む。
本発明の実施形態は、ルータのための方法に向けられている。ルータのための前記方法の非限定の例は、量子ビット信号分配装置によって量子ビット信号を受信することと、読み出し信号分配装置によって読み出し信号を受信することと、前記量子ビット信号および前記読み出し信号を量子プロセッサへ分配することと、を含む。
さらなる技術的特徴および利益は、本発明の技法によって実現される。本発明の実施形態および態様は、本明細書中に詳細に説明され、クレームされた主題の一部とみなされる。より良く理解するために、詳細な説明および図面を参照する。
本明細書中に記載された排他的権利の詳細は、本明細書の最後にある特許請求の範囲に特に指し示され、明確に権利主張されている。本発明の実施形態の前述および他の特徴および利点は、添付図面と共に用いられる以下の詳細な説明から明らかになる。
本発明の実施形態によるルータまたはルーティング・アーキテクチャの概略図である。 本発明の実施形態によるルータまたはルーティング・アーキテクチャの概略図である。 本発明の実施形態によるルータまたはルーティング・アーキテクチャの概略図である。 本発明の実施形態による信号分配装置/コンバイナの概略図である。 本発明の実施形態による周波数分割多重化ダイプレクサの概略図である。 本発明の実施形態による希釈冷凍機の図である。 本発明の実施形態によるルータを構成する方法のフローチャートである。 本発明の実施形態によるルータを構成する方法のフローチャートである。 本発明の実施形態によるルータのための方法のフローチャートである。
本明細書中に示された図は例示である。図および本明細書中に示された動作には、本発明の範囲から逸脱することなく、多くの変形例が存在し得る。例えば、行為は、様々な順序で実行されてもよく、または行為は、追加、削除、または変更されてもよい。また、用語「結合される」およびその変形例は、2つの要素間に通信経路を有することを説明しており、それらの間に介在要素/接続がない要素間の直接接続を示唆していない。これらの変形例の全ては、本明細書の一部とみなされる。
説明される実施形態の添付図面および以下の詳細な説明では、図に示された様々な要素は、2桁または3桁の数字の参照番号を備える。わずかな例外を除いて、各参照番号の最も左の数字は、その要素が最初に示される図に対応する。
簡潔にするために、半導体または超伝導デバイスあるいはその両方、および集積回路(IC)の製造に関連した従来の技法は、本明細書中に詳細に説明される場合も説明されない場合もある。また、本明細書中に記載された様々なタスクおよびプロセスのステップは、本明細書中に詳細に説明されていないさらなるステップまたは機能性を有するより包括的な手順またはプロセスに組み込まれ得る。特に、半導体デバイスまたは超伝導デバイスあるいはその両方ならびに半導体/超伝導体ベースのICの製造における様々なステップは、よく知られており、したがって、簡略にするために、多くの従来のステップは、よく知られているプロセスの詳細を述べることなく、本明細書中で簡潔にのみ述べられるか、または全体的に省略される。
次に、本発明の態様により具体的に関連する技法の概要に移ると、超伝導量子プロセッサにおけるN個の量子ビット読み出し共振器についての最先端では、あるケースにおいて、読み出し信号および量子ビット・ドライブ(qubit drive)を搬送するN個の入力ライン、または2N個の入力ラインが存在しており、N個の入力ラインは、N個の共振器に接続し、別のN個の入力ラインは、N個の量子ビットに接続する。超伝導量子プロセッサ内の量子ビット読み出し共振器の個数Nが増加するにつれて、以下の望ましくない影響、すなわち、1)必要とされるマイクロ波コンポーネントの量の増大、2)希釈冷凍機の内部でこれらの入力ラインによって占められる体積の増大、3)室温段階から冷凍機に入るノイズの量の増大、4)希釈冷凍機ステージに掛かる重量の増大、5)(より冷却力を必要とする)希釈冷凍機に関する熱負荷の増大、または6)コンポーネントおよびラインの(例えば、物理的、財政的、技術的な)費用の増大、あるいはその組合せが生じる。
次に、本発明の態様の概要に移ると、本発明の1つまたは複数の実施形態は、超伝導量子プロセッサに給電するために使用される希釈冷凍機の内部で入力ラインおよびマイクロ波コンポーネントの個数を削減するための機構を用意することによって先行技術の上記欠点に対処する。本発明の実施形態による量子プロセッサの量子ビットへの入力ラインおよび読み出し共振器への入力ラインを減少させるルータおよび方法が提供される。このルータは、制御ラインが必要ないので、受動的マイクロ波デバイスを使用し、入力ラインの個数および室温から希釈冷凍機に入るノイズを減少させ、入力ライン上で使用されるマイクロ波コンポーネントの個数を減少させるものであり、ただし、入力ライン上のコンポーネントは、減衰器、フィルタ、および赤外フィルタを含む。さらなる技術的な利益として、ルータは、少ない冷却力しか必要としないことによって熱化も改善し、量子プロセッサ段階で読み出し信号と量子ビット信号を合成し、したがって、読み出し信号および量子ビット信号の入力ラインの別個の最適化を可能にする。さらに、本スキームは、既存のラインへの修正をせずに拡張することができるので、このルータは、モジュール性を与える。または、不良のコンポーネントは、交換することができ、量子プロセッサ・チップに影響を与えない。様々な周波数分割多重化(FDM)コンポーネントが、量子プロセッサにおける結果として得られる量子ビット周波数に応じて設計および実施され得る。ルータは、とても低損失の信号分配および信号加算を含む。ルータは、いずれのジョセフソン接合も使用せず、量子プロセッサのアーキテクチャの変更を必要としない超伝導回路を用いてチップ上に製造することができる。
より具体的には、本発明の上記態様は、超伝導量子コンピュータに給電する入力ラインを、一方のセットが量子ビット・パルス/ドライブを搬送するとともに別のセットが読み出しパルス/トーンを搬送する2セットの入力ラインに分離するように構成されている(図1、図2、および図3に示された)ルータまたはルーティング・アーキテクチャを与えることによって先行技術の欠点に対処する。ルーティング・アーキテクチャは、超伝導量子プロセッサの入力前に、周波数分割多重化を用いる1入力M出力信号分配装置を、希釈冷凍機内の混合室においてまたはより高いステージにおいて入力ラインの各セットの各入力ラインに接続するように構成されている。1入力M出力信号分配装置は、信号分配装置の入力に入るM個の異なる周波数を有するM個の異なるマイクロ波信号を、信号分配装置の出力におけるM個の異なる物理的ポートに分離する。量子ビットがそれらの読み出し共振器と同じ給電ライン(feedline)またはポートを共有する場合、量子ビットおよび読み出し共振器ごとに、ルータは、指定された読み出し信号と駆動信号を組み合わせ、次いで、(図1に示されるように)2入力1出力ダイプレクサを用いることによって、合成された信号をその共有された給電ラインまたはポートに入力するように構成されている。ダイプレクサは、これら異種の信号(読み出しおよび量子ビット・ドライブ)を(読み出し量子ビット・システムに給電する)同じ伝送ラインの上へ合成することができる。(図2に示されるように)量子ビットが、読み出し共振器から別個の給電ラインを有する場合、ルータは、量子ビットの給電ラインをそれらの指定された量子ビット・ドライブを搬送する信号分配装置の指定された出力に接続するとともに、読み出し共振器の給電ラインをそれらの読み出し信号を搬送する信号分配装置の指定された出力に接続する。
さらに、ルータは、室温から冷凍機に入る1セットの入力ラインを使用するように構成することができ、この入力ラインは、読み出し信号と量子ビット・ドライブの両方を搬送する。ルータは、(図3に示されるように)読み出しトーンおよびドライブ・トーン(readout and drive tones)のスペクトルを含む広帯域ダイプレクサを用いて、例えば4Kステージなどの希釈冷凍機におけるあるステージにおいて各入力ライン上で搬送される読み出し信号および量子ビット・ドライブを分離するように構成されている。ルータは、混合室(例えば、ステージ5)、または100mKステージなどのより高いステージ、あるいはさらにより高いものへ至る量子ビット・ドライブおよび読み出しトーンのための2つの別個の入力ラインに接続することができる。ルータは、2つの内部的に(希釈冷凍機の内部で)別個の入力ラインによって搬送される読み出しトーンと駆動信号を分割し次いで、(超伝導量子プロセッサへの入力の前に)読み出しトーンと駆動信号を合成することができる。
次に、本発明の態様のより詳細な説明に移ると、図1は、本発明の実施形態によるルータまたはルーティング・アーキテクチャ100の概略図を示す。この例では、ルーティング・アーキテクチャ100は、2つの信号分配装置108および110を有するものとして示されている。信号分配装置108は、入力量子ビット信号を受信する量子ビット入力ライン104に接続された入力と、狭帯域ダイプレクサ112に接続された出力とを有する。信号分配装置110は、入力読み出し信号を受信する入力ライン106に接続された入力ポートと、ダイプレクサ112に接続された出力ポートとを有する。それぞれのダイプレクサ112は、量子ビット共振器システム114などの量子システムにそれぞれ接続される。信号分配装置108、110、およびダイプレクサ112は、超伝導体材料または低損失材料あるいはその両方で形成することができる。ルーティング・アーキテクチャ100は、希釈冷凍機102(またはその一部)に搭載される入力ライン104および106を有し、ルータ100のコンポーネントは、希釈冷凍機102内にある。
2つの信号分配装置108および110は、それぞれが1つの入力ポートとM個の出力ポートとを有するもの(1→M)として示されている。1つの量子ビット信号分配装置108が示されているとともに、1つの読み出し共振器信号分配装置110が示されているが、複数ペアのそれぞれがあってもよい。すなわち、量子ビット信号分配装置108および読み出し共振器信号分配装置110が、ペアとして利用される。したがって、1つの入力ポートおよびM個の出力ポートを有する所与のルータについて、量子プロセッサに接続された(2つのペアのための)2つの量子ビット信号分配装置108および2つの読み出し共振器信号分配装置110があってもよく、量子プロセッサに接続された(3つのペアのための)3つの量子ビット信号分配装置108および3つの読み出し共振器信号分配装置110、4つのペア、10個のペア、50個のペア、数百個のペア、数千個のペアなどがあってもよい。
信号分配装置108は、入力ライン104上の入力量子ビット信号の合成をその入力ポートで受信するとともに、ライン105上の個々の量子ビット信号を(出力ポート1~Mから)別個のダイプレクサ112_1から112_Mへ輸送するように構成されている。入力量子ビット信号の合成は、それぞれ異なる周波数にある第1の量子ビット信号ないし最後の量子ビット信号であり得る。例えば、第1の量子ビット周波数における第1の量子ビット信号はfQ1であり、第2の量子ビット周波数における第2の量子ビット信号はfQ2であり、最後の量子ビット周波数fQMにおける最後の量子ビット周波数まで至る。fQ1<fQ2<fQ3...<fQMであると仮定される。信号分配装置108は、それらのそれぞれの量子ビット周波数に基づいて、入力ポートで受信した入力量子ビット信号の合成を異なる出力ポート1~Mへ分配する。例えば、信号分配装置108は、第1の量子ビット周波数fQ1における第1の量子ビット信号を(ポート1から)ダイプレクサ112_1のQで示された低周波数入力へ送信するように構成されている。同様に、第2の量子ビット周波数fQ2における第2の量子ビット信号は、(量子ビット信号分配装置108のポート2から)ダイプレクサ112_2の低周波数入力Qへ送信される。最後の量子ビット周波数fQMにおける最後の量子ビット周波数は、(量子ビット信号分配装置108のポートMから)ダイプレクサ112_Mの低周波数入力Qへ送信される。
信号分配装置108に類似して、信号分配装置110は、入力ライン106上の入力読み出し信号の合成をその(単一の)入力ポートで受信するとともに、ライン107上の個々の読み出し信号を(出力ポート1~Mから)別個のダイプレクサ112_1から112_Mへ輸送するように構成されている。入力読み出し信号の合成は、それぞれ異なる周波数にある第1の読み出し信号ないし最後の読み出し信号であり得る。例えば、第1の読み出し周波数における第1の読み出し信号はfR1であり、第2の読み出し周波数における第2の読み出し信号はfR2であり、および最後の読み出し周波数における最後の読み出し周波数はfRMである。fR1<fR2<fR3...<fRMであると仮定される。信号分配装置110は、それらのそれぞれの読み出し周波数に基づいて、入力ポートで受信した入力読み出し信号の合成を異なる出力ポート1~Mへ分配する。例えば、信号分配装置110は、第1の読み出し周波数fR1における第1の読み出し信号を(出力ポート1から)ダイプレクサ112_1のRで示される高周波入力へ送信するように構成されている。同様に、第2の読み出し周波数fR2における第2の読み出し信号は、(読み出し信号分配装置110の出力ポート2から)ダイプレクサ112_2の高周波入力Rへ送信される。最後の量子ビット周波数fQMにおける最後の読み出し周波数は、(読み出し信号分配装置110の出力ポートMから)ダイプレクサ112_Mの高周波入力Rへ送信される。
ダイプレクサ112_1から112_Mは、低周波数入力(Q)で受信した量子ビット信号と高周波入力(R)で受信したそれぞれの読み出し信号を合成するようにそれぞれ構成されている。例えば、低周波数ポートQにおいて、ダイプレクサ112_1は、信号分配装置108のポート1から第1の量子ビット周波数fQ1における第1の量子ビット信号を受信し、高周波数ポートRにおいて、ダイプレクサ112_1は、信号分配装置110のポート1から第1の読み出し周波数fR1における第1の読み出し信号を受信する。ダイプレクサ112_1は、ポートQおよびRで受信した信号を合成し、ポートQ+Rで合成した量子ビット信号および読み出し信号を量子コンピュータ150の量子ビット共振器114_1へ出力する。量子ビット共振器114_1から114_Mは、全て一緒に個々の量子プロセッサである。量子ビット共振器114は、図2に示された量子ビット202などの量子ビットおよび共振器204などの読み出し共振器をそれぞれ含む。
同様に、低周波数ポートQにおいて、ダイプレクサ112_2は、信号分配装置108の出力ポート2から第2の量子ビット周波数fQ2における第2の量子ビット信号を受信し、高周波数ポートRにおいて、ダイプレクサ112_2は、信号分配装置110の出力ポート2から第2の読み出し周波数fR2における第2の読み出し信号を受信する。ダイプレクサ112_2は、ポートQおよびRで受信した信号を合成し、ポートQ+Rで合成した量子ビット信号および読み出し信号を量子コンピュータ150の量子ビット共振器114_2へ出力する。同様に、低周波数ポートQにおいて、ダイプレクサ112_Mは、信号分配装置108の出力ポートMから最後の量子ビット周波数fQMにおける最後の量子ビット信号を受信し、高周波数ポートRにおいて、ダイプレクサ112_Mは、信号分配装置110の出力ポートMから最後の読み出し周波数fRMにおける最後の読み出し信号を受信する。ダイプレクサ112_Mは、ポートQおよびRで受信した信号を合成し、ポートQ+Rで合成した量子ビット信号および読み出し信号を量子コンピュータ150の量子ビット共振器114_Mへ出力する。
ルータ100は希釈冷凍機102内にあり、一方、入力ライン104および106は、冷凍機102の内部からルータ100に接続するたった2つのラインである。ルータ100は、信号分配装置108および110(量子ビット信号を分配する1つと読み出し信号を分配する1つ)、伝送ライン105および107、ならびにダイプレクサ112_1から112_Mを含む。伝送ライン109は、ダイプレクサ112をそれぞれの量子ビット共振器114に接続する。
図1では、各量子ビット共振器114_1から114_Mが単一ラインと、入力量子ビット信号と読み出し共振器信号の両方を受信する単一ポートとを有すると仮定される。言い換えれば、各量子ビット共振器114_1から114_Mは、同じポート/ライン上でその入力量子ビット信号および入力読み出し信号を受信する。いくつかの量子コンピュータ/プロセッサでは、入力読み出し共振器信号から入力量子ビット信号が別個のラインおよびポートで受信されるように、量子ビットのポートおよび読み出し共振器のポートは別個である。
図2は、本発明の実施形態によるルータ100の概略を示す。図2のルータ100は、図1に示されたものとわずかに異なる構成を有する。特に、量子ビット共振器114_1から114_Mが量子ビット202ごとにおよび読み出し共振器204ごとに別個のポートを有するので、図2のルータ100は、ダイプレクサ112_1から112_Mを利用しない。したがって、量子ビット信号および読み出し信号は、図2の量子ビット共振器114へ送られる前に、ダイプレクサ112を用いて単一ポートに合成される必要がない。したがって、図2は、ルータ100が量子ビット共振器114_1から114_Mの量子ビット202および読み出し共振器204のために別個のポートおよび入力ラインを有する量子コンピュータ150に利用できることを示す。
図2では、2つの信号分配装置108および110は、それぞれが1つの入力ポートおよびM個の出力ポートを有するもの(1→M)として示され、信号分配装置108は、その入力ポートにおける入力ライン104上の入力量子ビット信号の合成を受信し、ライン105上の個々の量子ビット信号を量子ビット共振器114_1から114_M上の別個の量子ビット・ポートに輸送するように構成されている。上述したように、入力量子ビット信号の合成は、それぞれ異なる周波数にある第1の量子ビット信号ないし最後の量子ビット信号であり得る。第1の量子ビット周波数における第1の量子ビット信号はfQ1であり、第2の量子ビット周波数における第2の量子ビット信号はfQ2であり、最後の量子ビット周波数fQMにおける最後の量子ビット周波数まで至り、fQ1<fQ2<fQ3...<fQMであると仮定される。再び、信号分配装置108は、それらのそれぞれの量子ビット周波数に基づいて、入力ポートで受信した入力量子ビット信号の合成を異なる出力ポート1~Mへ分配する。しかしながら、図1とは異なり、信号分配装置108は、第1の量子ビット周波数fQ1における第1の量子ビット信号を(出力ポート1から)別個の量子ビット・ポートを介して量子ビット共振器114_1の量子ビット202へ(直接)送信するように構成されている。見られるように、量子ビット202および読み出し共振器204が別個の入力ラインに接続されている別個の入力ポートを有するので、図2において、ダイプレクサ112は必要とされない。同様に、第2の量子ビット周波数fQ2における第2の量子ビット信号は、(量子ビット信号分配装置108の出力ポート2から)別個の量子ビット・ポートを介して量子ビット共振器114_2の量子ビット202へ(直接)送信される。最後の量子ビット周波数fQMにおける最後の量子ビット周波数は、(量子ビット信号分配装置108の出力ポートMから)別個の量子ビット・ポートを介して量子ビット共振器114_Mの量子ビット202へ(直接)送信される。
信号分配装置108に類似して、信号分配装置110は、入力ライン106上の入力読み出し信号の合成をその(単一の)入力ポートで受信するとともに、ライン107上の個々の読み出し信号を量子ビット共振器114_1から114_Mの読み出し共振器の別個のポートへ輸送するように構成されている。入力読み出し信号の合成は、それぞれ異なる周波数にある第1の読み出し信号ないし最後の読み出し信号であり得る。上述したように、第1の読み出し周波数における第1の読み出し信号はfR1であり、第2の読み出し周波数における第2の読み出し信号はfR2であり、最後の読み出し周波数fRMにおける最後の読み出し周波数まで至り、fR1<fR2<fR3...<fRMである。再び、信号分配装置110は、それらのそれぞれの読み出し周波数に基づいて、入力ポートで受信した入力読み出し信号の合成を異なる出力ポート1~Mへ分配する。しかしながら、図1とは異なり、信号分配装置110は、第1の読み出し周波数fR1における第1の読み出し信号を(出力ポート1から)別個の読み出しポートを介して量子ビット共振器114_1の読み出し共振器204へ(直接)送信するように構成されている。同様に、第2の読み出し周波数fR2における第2の読み出し信号は、(信号分配装置110の出力ポート2から)別個の読み出しポートを介して量子ビット共振器114_2の読み出し共振器204へ(直接)送信される。最後の量子ビット周波数fQMにおける最後の読み出し周波数は、(信号分配装置110の出力ポートMから)別個の読み出しポートを介して量子ビット共振器114_Mの読み出し共振器204へ(直接)送信される。
図3は、本発明の実施形態によるルータ100の概略を示す。図3は図1および図2のルータ100の構成を利用することができる。したがって、ルータ100の一部の詳細は、図3では省略されているが、図1および図2では見ることができる。
図3は、単一入力ライン302が、希釈冷凍機102の内部にあり、希釈冷凍機102内のルータまたはルータ・アーキテクチャ100に接続する一例を示す。単一入力ライン302は、希釈冷凍機102の内部の2つの別個の入力ライン104および106の代わりに、入力量子ビット信号(fQ1、fQ2、fQ3、...fQM)と入力読み出し信号(fR1、fR2、fR3、...fRM)の両方を(同時に)搬送する。
単一入力ライン302は、加算ポート(Q+R)で広帯域ダイプレクサ304に接続する。これは、ダイプレクサ304が、量子プロセッサ150内の量子ビットの全部について量子ビット周波数の全部を包含するとともに量子プロセッサ150内の読み出し共振器の全部について読み出し共振器周波数の全部を包含する周波数帯域を有する(ここでは、簡潔にするために、プロセッサ内にM個の量子ビットがあると仮定される)ことを意味する広帯域ダイプレクサ304である。広帯域ダイプレクサ304のやはりQで示される低周波ポートは、伝送ライン104を介して信号分配装置108の単一入力ポートに接続される。広帯域ダイプレクサ304のやはりRで示される高周波ポートは、伝送ライン106を介して信号分配装置110の単一入力ポートに接続される。簡潔にするためにおよび図3をあいまいにさせないように省略されるが、信号分配装置108および110は、図1および図2に示されるように、量子コンピュータ150の量子ビット共振器114に接続されている。
図3のルータ100を動作させる一例を、以下に説明する。加算入力ポートQ+Rにおいて、広帯域ダイプレクサ304は、入力ライン302上で、第1の量子ビット周波数fQ1における第1の量子ビット信号、第2の量子ビット周波数fQ2における第2の量子ビット信号、ないし最後の量子ビット周波数fQMにおける最後の量子ビット信号を受信するとともに、第1の読み出し周波数fR1における第1の読み出し信号、第2の読み出し周波数fR2における第2の読み出し信号、ないし最後の読み出し周波数fRMを受信するように構成されている。この例では、量子ビット周波数は、例えば、fQ1、fQ2、fQ3、...fQM<fR1、fR2、fR3、...fRMなどの読み出し周波数未満である。したがって、広帯域ダイプレクサ304は、量子ビット周波数fQ1、fQ2、fQ3、...fQMにおける全ての入力量子ビット信号を低周波出力上で出力するように構成されている。広帯域ダイプレクサ304は、読み取り周波数fR1、fR2、fR3、...fRMにおける全ての入力読み出し信号を周波出力Rで出力するように構成されている。
(量子ビット)信号分配装置108は、量子ビット入力ライン104上の量子ビット周波数fQ1、fQ2、fQ3、...fQMにおいてそれぞれ第1のないし最後の量子ビット信号を受信するように構成されている。同様に、(読み出し)信号分配装置110は、それぞれ読み取り周波数fR1、fR2、fR3、...fRMにおける第1のない最後の読み出し信号を読み出し共振器ライン106上で受信するように構成されている。次に、信号分配装置108および信号分配装置110は、それぞれ入力量子ビット信号および入力読み出し信号を受信しているので、ルータ100の動作は、図1および図2において上述されたものと同じことを継続し、したがって繰り返されない。
図4は、本発明の実施形態による信号分配装置/コンバイナ108、110の概略を示す。信号分配装置108、110は、共通ポート20に入力されるマイクロ波信号450_1から450_Nを、個々のポート1からMへ分配するために周波数分割多重化を利用するように構成されており、マイクロ波信号450_1から450_Mがそれぞれのバンドパス・フィルタ405_1から405_Mの通過帯域に従って向けられる/分配される。説明のために、マイクロ波信号450_1から450_Mは、信号分配装置108と信号分配装置110の両方に適用できる一般的な信号を表し、(それぞれの周波数f、f、f、...fを有する)マイクロ波信号450_1から450_Mは、量子ビットfQ1、fQ2、fQ3、...fQMにおける量子ビット信号、または読み取り周波数fR1、fR2、fR3、...fRMにおける読み出し信号あるいはその両方を表すことができる。
図4では、信号分配装置108、110は、一般にバンドパス・フィルタ405と呼ばれるバンドパス・マイクロ波フィルタを含む。異なるバンドパス・フィルタ405は、バンドパス・フィルタ405_1からバンドパス・フィルタ405_Nとして示される。各バンドパス・フィルタ405は、特定の狭い通過帯域内の周波数を有するマイクロ波信号が透過(すなわち、通過)され、特定の狭い通過帯域の外側の周波数を有する信号が反射(すなわち、阻止)される、異なる狭い通過帯域を有する。バンドパス・フィルタ405_1は、帯域幅1(BW)を有するそれ自体の狭い通過帯域を有し、バンドパス・フィルタ405_2は、帯域幅2(BW)を有するそれ自体の狭い通過帯域を有し、ないしバンドパス・フィルタ405_Mは、帯域幅N(BW)を有するそれ自体の狭い通過帯域を有する。
例えば、バンドパス・フィルタ405_1は、周波数fを有するマイクロ波信号450_1が通過(透過)することを可能にするが、バンドパス・フィルタ405_1についての通過帯域の外側にある周波数fからfを有する全ての他のマイクロ波信号450_2から450_Mを阻止(反射)する通過帯域(周波数帯域)を備えて構成される。同様に、バンドパス・フィルタ405_2は、周波数fを有するマイクロ波信号450_2が通過(透過)することを可能にするが、バンドパス・フィルタ405_2についての通過帯域の外側にある周波数f、fからfを有する全て他のマイクロ波信号450_1、450_3から450_Mを阻止(反射)する通過帯域(周波数帯域)を備えて構成される。類似的に、バンドパス・フィルタ405_Mは、周波数fを有するマイクロ波信号450_Mが通過(透過)することを可能にするが、バンドパス・フィルタ405_Mについての通過帯域の外側にある周波数fからfM-1を有する全ての他のマイクロ波信号450_1から450_M-1を阻止(反射)する通過帯域(周波数帯域)を備えて構成される。マイクロ波信号450_1から450_Nは、一般にマイクロ波信号450と呼ばれる。当業者によって理解されるように、キャビティ-量子ビット量子システムが信号分配装置108、110に動作可能に接続されているとき、マイクロ波信号450は、特定の量子ビットを駆動させるように指定したまたは(読み出し共振器またはキャビティを介して)量子ビットを読み出すように指定したそれぞれの周波数fからfであり得る。
信号分配装置108、110は、それぞれのバンドパス・フィルタ405に個々に接続されているポート410を含む。特に、様々なポート410が、ポート410_1、ポート410_2からポート410_Mとして指定され、ここで、ポートMは、ポート410の最後を表す。同様に、Mは、周波数、マイクロ波信号450、バンドパス・フィルタ405などの最後を表す。ポート410_1から410_Mは、一般に、図1~図3の出力ポート1~Mを表すことができる。信号分配装置108、110では、ポート410_1はバンドパス・フィルタ405_1に接続され、ポート410_2はバンドパス・フィルタ405_2に接続され、ポート410_Mはバンドパス・フィルタ405_Mに接続される。各ポート410_1からポート410_Mは、それ自体のバンドパス・フィルタ405_1からバンドパス・フィルタ405_Mの一端に接続される。バンドパス・フィルタ405_1からバンドパス・フィルタ405_Mの他端は、共通ノード415を介して共通ポート420に接続される。共通ノード415は、電気接続のための相互位置として、共通接続点、共通伝送ライン、共通電線などであり得る。共通ポート420は、各バンドパス・フィルタ405_1からバンドパス・フィルタ405_Mに接続し、一方、個々のポート410は、それらのそれぞれのバンドパス・フィルタ405_1からバンドパス・フィルタ405_Mに(だけ)接続されている。
バンドパス・フィルタ405_1から405_Mだけが、それぞれの通過帯域内でそれぞれのマイクロ波信号450_1から450_Mを透過させるので、信号分配装置108、110は、(バンドパス・フィルタ405の)通過帯域のどれも重なり合っていないように、各バンドパス・フィルタ405_1からバンドパス・フィルタ405_Mが、周波数の異なる帯域(またはサブ帯域)を含むように構成される。したがって、各ポート410_1、ポート410_2、ないしポート410_Mは、そのそれぞれのバンドパス・フィルタ405_1から405_Mに接続されるので、マイクロ波信号450が任意の1つのポート410を通じて共通ノード415を介して別のポート410の中に(入るのか出るのかに関わらず)漏れないように互いから隔絶される。したがって、各ポート410は、他のポート410から隔絶され、それ自体のバンドパス・フィルタ405に接続される結果として、それ自体のマイクロ波信号450を予め定められた周波数で(または予め定められた周波数帯域内で)透過するように設計される。
それぞれのポート410、バンドパス・フィルタ405、共通ノード415、および共通ポート420は、伝送ライン430を介して互いに接続される。伝送ライン430は、ストリップ・ライン、マイクロストリップ、共平面導波路などであり得る。マイクロ波バンドパス・フィルタ405は、超伝導共振器、超伝導インダクタ、超伝導ギャップ・コンデンサ、または板コンデンサあるいはその組合せなどの損失のないまたは低損失集中要素、および受動的超伝導要素を用いて設計および実施される。超伝導要素は、(低損失誘電体を有する)集中要素インダクタ、ギャップ・コンデンサ、または板コンデンサあるいはその組合せを含む。他の可能なバンドパス・フィルタの実施は、結合されたライン・フィルタ、または容量結合された直列共振器あるいはその両方を含む。
それぞれのポート410、バンドパス・フィルタ405、共通ノード415、共通ポート420、および伝送ライン430は、超伝導材料で作製される。さらに、(図1、図2、図3、図4、および図5における)ルータ100の材料の縁部は、超伝導材料または低損失材料あるいはその両方で作製され得る。(約10~100ミリ・ケルビン(mK)、または約4Kなどの低温における)超伝導材料の例には、ニオブ、アルミニウム、タンタルなどが含まれる。
信号分配装置108、110は、周波数関係f<f<...<fで構成され、ただし、各周波数f、f、...fは、それぞれ、バンドパス・フィルタ405_1から405_Mの中心周波数である。信号分配装置108、110は、それが不等式
Figure 0007232870000001

を満足するように構成され、ただしi、j=1、2、...M、およびj≠iである。この不等式は、バンドパス・フィルタの各ペアの中心周波数fとfの間の周波数間隔がそれらの平均帯域幅を超えることを要求する。言い換えれば、不等式は、バンドパス・フィルタのどれも重なり合う帯域幅(すなわち、周波数範囲)を有さないことを確実にする。
信号分配装置108、110の一実施では、同軸ケーブルは、共通ポート420に接続された同軸ケーブルは、異なる周波数fからfでマイクロ波信号450_1から450_Mを入力し、一方、出力ポート410に接続された他の同軸ケーブルは、個々のマイクロ波信号450_1から450_Mを出力するように、共通ポート420の外部端に接続することができる。同軸ケーブルの代わりに、ストリップ・ライン、マイクロストリップ、電線などが使用されてもよい。そのそれぞれの周波数fからfにおける各マイクロ波信号450_1から450_Nについて、個々の周波数fからfだけが、対応する周波数fからfを含む通過帯域を有するそれぞれのバンドパス・フィルタ405_1から405_Mを通過することが可能にされ、したがって、個々のポート410_1からポート410_Mを通過する。バンドパス・フィルタ405_1から405_Mの各々が重なり合う通過帯域を有さないので、各マイクロ波信号450_1から450_Mは、バンドパス・フィルタ405_1から405_Mのうちの1つを単に通過するように予め定められたそれ自体の周波数fからfを有する。周波数fからfのうちのそれ自体の1つにおけるマイクロ波信号450は、共通ポート420を通じて入力され、各マイクロ波信号450_1から450_Mは、共通ノード415を通過し、そのそれぞれのバンドパス・フィルタ405_1から405_Mを通じて送信され、周波数fからfに従って個々のポート410_1~Mを通じて出てくる。各ポート410_1~M(のみ)は、それぞれのバンドパス・フィルタ405_1から405_Mによるフィルタリングのために、それ自体のそれぞれの周波数fからfを出力する。言い換えれば、ポート410_1は、(バンドパス・フィルタ405_1を介して)周波数fにおいてマイクロ波信号450_1を出力し、一方、バンドパス・フィルタ405_1は、周波数f~fを阻止する。ポート410_2は、(バンドパス・フィルタ405_2を介して)周波数fにおいてマイクロ波信号450_2を出力し、一方、バンドパス・フィルタ405_2は、周波数f、f~fを阻止する。同様に、ポート410_Mは、周波数fにおけるマイクロ波信号450_Mを(バンドパス・フィルタ405_Mを介して)出力し、一方、バンドパス・フィルタ405_Mは、周波数f~fM-1を阻止する。
図5は、本発明の実施形態による周波数分割多重化ダイプレクサ112、304の例の概略図を示す。ダイプレクサ112、304は、周波数選択的である3ポートのマイクロ波デバイスである。ダイプレクサは、出力ポートで入力信号と入力ポートに入る異なる周波数を合成することができ、その逆も同様である。概して、量子ビット周波数(fQ1、fQ2、fQ3、...fQM)は、例えば、帯域3~5.5GHz内にあり、読み出し周波数(fQ1、fQ2、fQ3、...fQM)は、例えば、帯域6.5~10GHz内にある。ダイプレクサ112を使用することによって、304は、帯域3~5.5GHz内の信号を通過させる一方の入力ポート(Q)、帯域6.5~10GHz内の信号を通過させる別の入力ポート(R)、および共通とも呼ばれ得る1つの出力ポートQ+Rを有し、これらの2つの周波数帯域内にある信号を合成する。類似のやり方では、ダイプレクサ304は、図3の信号を分離することに留意されたい。各ダイプレクサ112_1から112_Mは、それが合成する量子ビットおよび読み出し信号に応じて、別々に設計および最適化され得る。代替として、全てのダイプレクサ112_1から112_Mは、それぞれ、使用時の全ての量子ビット周波数、および使用時の全ての読み取り周波数を含む量子ビットおよび読み出しポートのための周波数帯域と同一であるように設計することができる。
全てのダイプレクサが半同一である場合には、ダイプレクサ112、304のQ側は、使用時に最大量子ビット周波数よりも大きいカットオフ周波数を有するローパス・フィルタ(LPF)、または中心周波数が平均量子ビット周波数に適合するバンドパス・フィルタあるいはその両方を含むことができる。ダイプレクサ112、304のR側は、使用時に最小読み出し周波数よりも小さいカットオフ周波数、または中心周波数が平均読み出し周波数に適合するバンドパス・フィルタあるいはその両方を有するハイパス・フィルタ(HPF)を含むことができる。
図6は、本発明の実施形態による一例の希釈冷凍機102の図を示す。この例は、5つのステージを有する希釈冷凍機102を示しており、ステージ1は最も温かく、ステージ5は最も冷たい。より多くのステージまたはより少ないステージが利用され得ることを理解されたい。一例として、ステージ1は約40K、ステージ2は約4K、ステージ3は約0.7K、ステージ4は約0.1K、およびステージ5は約10mKとすることができる。ステージ5は、混合室とも呼ばれる。これらの温度は、例示の値に過ぎないことを理解されたい。例えば、ステージ5は、4mK、10mK、15mK、20mKなどとすることができる。
一実施では、希釈冷凍機102は、図1および図2に示されるように(希釈冷凍装置の上部の)室温ステージから延びる希釈冷凍機102に入るまたはその内部の2つの入力ライン104および106(1つは量子ビット信号のためのもの、および1つは読み出し信号のためのもの)を有することができ、別の実施は、図3に示されるように、(希釈冷凍装置の上部の)室温ステージから延びる希釈冷凍機102に入るまたはその内部の(同時に量子ビット信号と読み出し信号のための)1つの入力ライン302を有することができる。破線302は、図3に示されるように、ダイプレクサ304を有するルータ100のためのオプション例を表すために示されている。2つの実線104および106は、ダイプレクサ304が存在しないときのルータ100を表すために、室温から希釈冷凍機102に入るものとして示されている。
希釈冷凍機102のステージ5は、超伝導量子ビットが配置される場所であり、すなわち、量子ビット共振器114_1から114_Mを有する量子コンピュータ150は、ステージ5内にある。図1、図2、図3に示されたルータ/ルーティング・アーキテクチャの全てのコンポーネント(例えば、コンポーネント108、110,105、107、112_1-M)がステージ5に位置し、それらが1つのデバイスに組み合わされ、集積回路の一部としてチップ上に実装または一緒に接合される場合、この組み合わされた装置は、ルータと呼ばれ得ることに留意されたい。しかしながら、信号分配装置108、110などのある種の部品が、より高いステージ、例えば、4K(ステージ2)に位置し、これに対して、図1のダイプレクサ112_1から112_Mが、ステージ5(0.01K)に位置する場合、コンポーネント間の物理的分離、ならびに減衰器および異なるステージにおける同軸ライン・セクションなどの中間コンポーネントの存在により、図1、図2、図3の回路図をルーティング・アーキテクチャとして指すことはより適切である。
減衰器602として表された減衰器は、希釈冷凍機102内のステージごとに、入力ライン(例えば、量子ビット入力ライン104および読み出し共振器入力ライン106、または量子ビットと読み出し共振器入力を組み合わせたライン302)上にあることに留意されたい。他のマイクロ波コンポーネントが加えられてもよい。当業者に理解されるように、入力ライン(量子ビット入力ライン104および読み出し共振器入力ライン106、または量子ビットと読み出し共振器入力を組み合わせたライン302かに関わらず)は、最終的に超伝導量子コンピュータ150に結合する希釈冷凍機102内で実施される。
本発明の実施形態は、超伝導量子プロセッサに給電するために使用されている希釈冷凍機内部の入力ラインおよびマイクロ波コンポーネントの個数を減少させることによって、本明細書中に述べられた望ましくない影響を減少させることを理解されたい。例えば、読み出し入力ライン106のセット、および量子ビット入力ライン104のセット上で1入力M出力(1→M)信号分配装置108、110を用いることによって、本スキームにおける入力ラインの総数は
Figure 0007232870000002

である。ただし、Nは、駆動される必要がある量子プロセッサ/量子コンピュータ150内の量子ビットの個数である。上で利用された例の一部では、N=Mであり、ただし、Mは、信号分配装置108、110からの出力ポート/ラインの個数であると仮定された。N=Mであるとき、たった1つの信号分配装置108が量子ビット入力ライン104のために必要とされるとともに、1つの信号分配装置110が読み出し入力ライン106のために必要とされる、ルータ100が存在し得る。しかしながら、NがMよりも大きい場合があり得る。一部の場合では、信号分配装置108、110の出力Mよりも多く、総量子ビット(N)があり得る。数値例として、
Figure 0007232870000003

のためにN=1000、M=7が仮定され、入力ラインの総数は、2×(143)=286である。したがって、読み出しセットのための143本の入力ライン、および量子ビット・セットのための143本の入力ラインがあり、これは、143個のペアの入力ライン104および106が存在することを意味する。同様に、量子ビット信号分配装置108の総数は143個となり、および読み出し信号分配装置110の総数は143個となり、これは、143個のペアの信号分配装置108および110が存在することになり、それぞれは、1つの入力ポートおよびM=7の出力ポートを有することを意味する。ブラケット
Figure 0007232870000004

は、小数部の解決策が、次の整数(whole number)(すなわち、次の整数(integer))まで切り上げられたことを示す。したがって、入力ラインの小数部および信号分配装置の小数部がないので、(全ての出力ポートMが利用されてもよくまたは利用されなくてもよいが)142.857は、143に切り上げられた。上の計算に出現する因子2は、図1および図2に示されるように、量子ビット・ドライブおよび読み出しトーンのために別個の入力ラインが存在することを指すことに留意されたい。
別の数値例として、入力ラインの総数が2×20=40となるように、N=100およびM=5である。したがって、読み出しセットのための20個の読み出し入力ライン、および量子ビット・セットのための20個の量子ビット入力ラインが存在し、これは、20ペアの入力ライン104および106があることを意味する。同様に、量子ビット信号分配装置108の総数は20個であり、および読み出し信号分配装置110の総数は20個であり、これは、20ペアの信号分配装置108および110が存在し、それぞれは1入力ポートおよびM=5の出力ポートを有することを意味する。
最先端のものは、希釈冷凍機102に外部から入る入力ラインを本発明の実施形態よりも多く必要とする。最先端のものは、これらの入力ラインが希釈冷凍機に外部から入り、異なるステージを通過して量子プロセッサに到達するように、(それらが別個のポートを有するとき)量子プロセッサ内の量子ビットごとの入力ラインと、量子プロセッサ内の読み出し共振器ごとの入力ラインとを必要とする。当業者によって理解されるように、これらの入力ラインは、異なるステージにおける異なるセクションからなり、異なるステージで異なる減衰器およびフィルタに接続される。入力ラインの異なるセクションは、希釈冷凍装置内のステージを熱的に隔離し、ラインの異なるステージへの良好な熱アンカリング(thermal anchoring)も実現するために必要である。したがって、1000個の量子ビットがある場合、最先端では、1000個の量子ビット入力ラインが必要とされる。同様に、量子ビットおよび読み出し共振器が最先端の量子プロセッサにおいて別個のポートを有する場合に、さらなる1000個の読み出し共振器ラインが必要とされる。
さらに、ルータ100は、何ら制御ラインまたは制御信号を使用しないことに留意されたい。特に、ルータ100は、受動的マイクロ波コンポーネント(だけ)を使用する。ルータ100は、読み出し入力ライン・セットおよび量子ビット入力ライン・セットに別々に搭載された減衰およびコンポーネントの最適化を可能にする。上述したように、ルータ100は、入力ライン上のコンポーネントが減衰器、フィルタ、および赤外フィルタを含む場合に、入力ラインの個数および室温から希釈冷凍機102に入るノイズを減少させ、入力ラインに使用されるマイクロ波コンポーネントの個数を減少させる。例えば、図6に示されるように、各入力ラインが、希釈冷凍装置内で異なるステージに6つのセクション、すなわち、室温(冷凍装置の上部)、40K(ステージ1)、4K(ステージ2)、0.7K(ステージ3)、0.1K(ステージ4)、0.01K(ステージ5)を有する場合、かつ、室温のセクションを除いて、各セクションが固定された減衰器に接続する場合、実施形態は、入力ラインあたり6本のケーブル・セクションおよび5個の減衰器を有することができる。したがって、入力ラインの本数を減少させることによって、本発明の実施形態は、使用するケーブル・セクションおよび減衰器の個数を有効にカットする。また、(入力ラインの本数を減少させることにより)大量のこれらのコンポーネントをなくすことによって、本発明の実施形態は、冷凍装置によって保持される重量を減少させ、冷凍装置を配線する費用を削減し、冷却される必要がある冷凍装置の内部の熱質量を減少させる(したがって、必要とされる冷凍装置の冷却力を減少させ、またはより多くの入力ラインが同じ冷却力のために設置されることを可能にする)ことに留意されたい。
さらに、ルータ100のセットアップは、1つまたは複数のステージについてルータ100(すなわち、そのコンポーネント)が中に配置され得るオプションを与える。オプションの1つとして、ルータ100は、最適な位置とみなされ得る希釈冷凍機102のステージ5に配置される。ステージ5において、ルータ100は、量子プロセッサ150に最も近い。したがって、(N=Mと仮定するときの)2つの入力ライン104および106、または(N>Mの場合でも)1つの入力ライン302は、ステージ5におけるルータ100に到達するために、ステージ1~5を通過する。1つ入力ライン302が、希釈冷凍機102の外側からルータ100へ給電している場合、これは、1×5=5個減衰器を必要とする。2つの入力ライン104および106が希釈冷凍機102の外側からルータ100に給電している場合、これは、2×5=10個の減衰器を必要とする。ステージ5にルータ100を有することによって、これは、量子ビット信号分配装置108がステージ5にあり、読み出し信号分配装置110がステージ5にあることを意味する。
他のオプションとして、ルータ100は、ステージ1、2、3、または4あるいはその組合せに配置されてもよい。言い換えれば、信号分配装置108、110、ダイプレクサ112(使用する場合)、およびダイプレクサ304(使用する場合)は、まとめてまたは個々にあるいはその両方でステージ1、2、3、4、または5あるいはその組合せに配置され得る。一実施では、ダイプレクサ304は、(信号分配装置108、110、ダイプレクサ112などの)他のコンポーネントよりも温かいステージに配置され得る。
さらに、ルータ100は、チップ上の集積回路、プリント回路基板などとして実施することができ、チップ/回路基板は、ステージ5などの所望のステージに配置することができる。
本明細書中に述べられた入力スキームは、量子制限されたジョセフソン増幅器に給電するポンプ・ラインまたは他のマイクロ波ベースの制御ラインなどの超伝導量子コンピュータのための他のマイクロ波入力ラインに同様に適用され得ることに留意されたい。
様々なタイプの量子プロセッサが存在する。本発明の実施形態は、(表面符号(surface code)誤り訂正アルゴリズムを実行するためのプラットフォームとしての)表面符号アーキテクチャ、または任意の様々な誤り訂正アーキテクチャを使用する量子プロセッサに給電するために使用できることを理解されたい。表面符号アーキテクチャに関して、主な要求は、アーキテクチャがブロックを構築するcQED(回路量子電磁力学)を使用することと、量子ビットおよび読み出し信号が、同じ給電ライン(後者はオプション)を用いて各量子ビット読み出しシステムへ供給されることである。別の要求は、量子ビット周波数が、Mまたはよりはっきりした周波数帯域内で区別できるまたは存在するということである。量子プロセッサに使用される量子ゲートが多重共鳴ゲート(またはその変形例)に基づき、量子ビットがその量子ビット共鳴または量子ビット共鳴近くの周波数を有する量子ビット信号を受信することができる(ただし、近くの量子ビットは、バス/カプラによって共に結合される量子ビットであり、多重共鳴ゲートにかけられ得る)状況が存在する場合があり、この場合には、ルータ100のこの拡張可能性スキームを用いて、量子ビット信号と指定された量子ビットの間の一対一のマッピングを与えるために、近くの量子ビットの給電ラインと異なる信号分配装置の間で適合することが可能である。以下は、表面符号アーキテクチャを有するとともに多重共鳴ゲートを用いる量子コンピュータ150と共に使用されるルータ100を使用/構成する一例である。1)表面符号の単位セル内の近くの量子ビットは、5つの明確な周波数帯域、例えば、4~4.2GHz、4.3~4.5GHz、4.6~4.8GHz、4.9~5.1GHz、5.2~5.4GHzのうちの1つの周波数帯域内にある量子ビット周波数を有するように設計され得る。2)量子ビット・ライン上の信号分配装置は、5つの出力物理ポートを有し、それぞれは、これらの帯域のうちの1つの内にある量子ビット信号を送信し、すなわち、第1の出力は、帯域4~4.2GHz内で送信し、第2の出力は、帯域4.3~4.5GHz内で送信し、第3の出力は、帯域4.6~4.8GHz内で送信し、第4のポートは、帯域4.9~5.1GHz内で送信し、第5のポートは、帯域5.2~5.4GHz内で送信する。そして、各信号分配装置の出力ポートは、それらの共通の帯域に基づいて異なる単位セル内で近くにない量子ビットに接続する。
ルータ100の回路要素およびルータ100に接続された回路要素は、超伝導材料で作製することができる。それぞれの共振器、および伝送/給電/ポンプ・ラインは、超伝導材料、または銅、銀、金等などの非常に低損失の通常の金属で作製される。ハイブリッド・カプラは、超伝導材料で作製することができる。(約10~100ミリ・ケルビン(mK)または約4Kなどの低温における)超伝導材料例には、ニオブ、アルミニウム、タンタルなどを含む。例えば、ジョセフソン接合は、超伝導材料から作製され、そのトンネル接合は、酸化物などの薄いトンネル障壁で作製され得る。コンデンサは、低損失誘電体材料によって隔てられた超伝導材料で作製され得る。様々な要素を接続する伝送ライン(すなわち、電線)は、超伝導材料または銅、銀、金等などの非常に低損失の通常の金属で作製される。
図7は、本発明の実施形態によるルータ100を構成する方法のフローチャート700を示す。ブロック702において、1つまたは複数の量子ビット信号分配装置108(1つの量子ビット信号分配装置108が示されているが、複数の量子ビット信号分配装置108があってもよい)、および1つまたは複数の読み出し信号分配装置110(1つの読み出し信号分配装置110が示されているが、複数の読み出し信号分配装置110があってもよい)が用意される。ブロック704において、図1に示されるように、ダイプレクサ112_1から112_Mは、(1つまたは複数の)量子ビット信号分配装置108と(1つまたは複数の)読み出し信号分配装置110の両方に接続されるように構成されている。
量子ビット信号分配装置108は、量子ビット入力ライン104に接続するように構成されている。読み出し信号分配装置110は、読み出し入力ライン106に接続するように構成されている。
ダイプレクサ112_1から112_Mは、量子ビット信号分配装置108および読み出し信号分配装置110を量子プロセッサ150に接続するように構成されている。量子ビット信号分配装置108および読み出し信号分配装置110は、量子ビット信号および読み出し信号分配装置なしで量子プロセッサに接続するのと比較して、より少ない量子ビット入力ライン104および読み出し入力ライン106しか必要としない。
図3に示されるように、広帯域ダイプレクサ304は、量子ビット信号分配装置108および読み出し信号分配装置110の入力側に接続されるように構成されている。広帯域ダイプレクサ304は、量子ビット入力と読み出し入力を組み合わせたライン(combination qubit input and readout input line)302に接続するように構成されている。
図8は、本発明の実施形態によるルータ100を構成する方法のフローチャート800を示す。ブロック802において、1つまたは複数の量子ビット信号分配装置108(1つの量子ビット信号分配装置108が示されているが、複数の量子ビット信号分配装置108があってもよい)、および1つまたは複数の読み出し信号分配装置110(1つの読み出し信号分配装置110が示されているが、複数の読み出し信号分配装置110があってもよい)が用意される。ブロック804において、図2に示されるように、量子ビット信号分配装置108および読み出し信号分配装置110は、量子プロセッサに別々に接続可能であるように構成されている。
量子ビット信号分配装置108は、量子ビット入力ライン104に接続するように構成され、読み出し信号分配装置110は、読み出し入力ライン106に接続するように構成されている。量子ビット信号および読み出し信号分配装置を用いずに量子プロセッサ150に接続するものと比較して、量子ビット信号分配装置108および読み出し信号分配装置110は、より少ない量子ビット入力ラインおよび読み出し入力ラインしか必要としない。
広帯域ダイプレクサ304は、量子ビット信号分配装置108および読み出し信号分配装置110の入力側に接続されている。広帯域ダイプレクサは、(量子プロセッサ150内の量子ビットを駆動するのに必要な)量子ビット入力信号と(量子プロセッサ150内の読み出し共振器を駆動するのに必要な)読み出し入力信号の両方を受信するために、量子ビット入力と読み出し入力を組み合わせたライン302に接続するように構成されている。
図9は、本発明の実施形態によるルータ100のための方法のフローチャート900である。ブロック902において、量子ビット信号は、量子ビット信号分配装置108によって受信される。ブロック904において、読み出し信号は、読み出し信号分配装置110によって受信される。ブロック906において、量子ビット信号および読み出し信号は、量子ビット信号分配装置108および読み出し信号分配装置110によって量子プロセッサ150へ分配される。
量子ビット信号および読み出し信号を量子プロセッサ150へ分配することは、ダイプレクサ112が量子ビット信号および読み出し信号を量子プロセッサへ供給するように量子ビット信号および読み出し信号を量子ビット信号分配装置108および読み出し信号分配装置110の両方からダイプレクサ112_1から112_Mへ分配することを含む。量子ビット信号と読み出し信号の組合せは、広帯域ダイプレクサ304によって受信され、広帯域ダイプレクサ304は、量子ビット信号を量子ビット信号分配装置108へ分配するとともに、読み出し信号を読み出し信号分配装置110へ分配するようになっている。
様々な本発明の実施形態は、関連した図面を参照しつつ本明細書中に説明されている。代替実施形態は、本発明の範囲から逸脱することなく考案され得る。様々な接続および位置の関係(例えば、上、下方、隣接など)が、以下の説明および図面において要素間に記述されているが、当業者は、本明細書中に記載された位置関係の多くは、向きが変わったとしても記載された機能が維持されるとき、向きに依存しないと認識するであろう。これらの接続関係または位置関係あるいはその両方は、別段の定めがない限り、直接または間接とすることができ、本発明は、この点に限定されるものではない。したがって、実在の結合は、直接結合または間接的結合のどちらかを指すことができ、実在の間の位置関係は、直接の位置関係または間接的な位置関係であり得る。間接的な位置関係の一例としては、層「B」を覆う層「A」を形成することの本説明における言及は、層「A」および層「B」の関連特性および機能性が中間層によって実質的に変更されない限り、1つまたは複数の中間層(例えば、層「C」)が層「A」層「B」の間にある状況を含む。
以下の定義および略語は、特許請求の範囲および本明細書の解釈のために使用されるものとする。本明細書中に使用されるとき、用語「備える」、「備えている」、「含む」、「含んでいる」、「有する」、「有している」、「収容する」、または「収容している」、あるいはそれらの任意の他の変形は、非排他的な介在物(inclusion)を含むものとする。例えば、様々な要素を含む組成物、混合物、プロセス、方法、物品、または装置は、必ずしもそれらの要素だけに限定される必要はなく、明確にリストアップされていない他の要素またはそのような組成物、混合物、プロセス、方法、物品、または装置に固有の要素を含むことができる。
さらに、用語「例示的な」は、「一例、例、または例示として働くこと」を意味するために本明細書中に使用される。「例示的な」として本明細書中に記載された任意の実施形態または設計は、必ずしも他の実施形態または設計よりも好ましいまたは有利であるとして解釈される必要はない。用語「少なくとも1つの」および「1つまたは複数の」は、1以上の任意の整数、すなわち、1、2、3、4などを含むと理解される。用語「複数」は、2以上の任意の整数、すなわち、2、3、4、5などを含むと理解される。用語「接続」は、間接的「接続」と直接「接続」を含み得る。
本明細書における「一実施形態」、「ある実施形態」、「一例の実施形態」などの参照は、説明された実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含むことができるが、全ての実施形態がこの特定の特徴、構造、または特性を含んでも、含まなくてもよいことを示す。また、そのような語句は、必ずしも同じ実施形態を参照しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性がある実施形態と共に説明されているとき、明示的に説明されているか否かに関わらず、他の実施形態と共にあるそのような特徴、構造、または特性に影響を与えることは当業者の知識の範囲内にあることを申し上げる。
以下説明のために、用語「上」、「下」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「上部」、「下部」、およびそれらの派生語は、描かれている図中で向けられているように、説明された構造および方法に関するものとする。用語「上に重なる」、「頂上に」、「上部上に」、「上に配置される」、または「頂上に配置される」は、第1の構造などの第1の要素が、第2の構造などの第2の要素上に存在することを意味し、インタフェース構造などの介在要素は、第1の要素と第2の要素の間に存在することができる。用語「直接接触」は、第1の構造などの第1の要素、および第2の構造などの第2の要素が、2つの要素の界面で何らの中間伝導層、絶縁層または半導体層もなく接続されることを意味する。
例えば、「第2の要素に選択的な第1の要素」などの語句「に選択的な」は、第1の要素はエッチングすることができ、第2の要素は、エッチング止めとして働くことができることを意味する。
用語「約」、「実質的に」、「おおよそ」、およびそれらの変形は、本出願の出願時に利用可能な装備に基づいて特定の量の測定に関連した誤差の程度を含むことが意図されている。例えば、「約」は、所与の値の±8%、または5%、または2%の範囲を含むことができる。
本明細書中に前述したように、簡潔にするために、超伝導デバイスおよび集積回路(IC)製造に関連した従来の技法は、本明細書中に詳細に説明されている場合もそうでない場合もある。しかしながら、次に、背景によって、本発明の1つまたは複数の実施形態の実施に利用され得る超伝導デバイス製造プロセスのより一般的な説明は与えられる。本発明の1つまたは複数の実施形態の実施に使用される特定の製造動作は、個々に知られ得るが、記載されている本発明の動作または結果として得られる構造あるいはその両方の組合せは独特である。したがって、本発明による半導体または超伝導デバイスの製造と共に説明される動作の独特な組合せは、絶縁(例えば、シリコン)基板を覆う超伝導上で実行される種々の個々に知られた物理的および化学的プロセスを利用し、それらの一部は、直後の段落に記載されている。
概して、ICの中にパッケージされるマイクロチップを形成するために使用される様々なプロセスは、膜堆積、除去/エッチング、およびパターンニング/リソグラフィを含む一般的なカテゴリーに分類される。堆積は、ウェハ上へ材料を成長、コーティング、または他の方法で移送する任意のプロセスである。利用可能な技術には、とりわけ、物理蒸着(PVD)、化学蒸着(CVD)、電気化学堆積(ECD)、分子線エピタキシ(MBE)、およびより最近は、原子層堆積(ALD)が含まれる。除去/エッチングは、ウェハから材料を除去する任意のプロセスである。例には、エッチング・プロセス(ウェットまたはドライ)、および化学機械平坦化(CMP)などが含まれる。導体(例えば、ポリシリコン、アルミニウム、銅など)と絶縁体(例えば、二酸化シリコン、窒化シリコンなどの様々な形態)の両方の膜は、コンポーネントを接続および隔離するために使用される。リソグラフィは、基板へのパターンの続く転写のための半導体基板上の3次元レリーフ像またはパターンの形成である。リソグラフィでは、パターンは、フォトレジストと呼ばれる感光性ポリマーによって形成される。回路の複雑な構造を構築するために、リソグラフィおよびエッチング・パターンの転写ステップは、複数回繰り返される。ウェハ上に印刷される各パターンは、前に形成されたパターンに位置合わせされ、ゆっくりと、導体、絶縁体,および他の領域は、最終的なデバイスを形成するまで構築される。
図中のフローチャートおよびブロック図は、様々な本発明の実施形態による製造方法または動作方法あるいはその両方の可能な実施を示す。方法の様々な機能/動作は、流れ図にブロックで表される。いくつかの代替実施形態では、ブロックに示された機能は、図に示された順序以外で行われてもよい。例えば、含まれている機能に応じて、連続して示された2つのブロックは、実際には、ほぼ同時に実行されてもよく、または、場合によっては、これらのブロックは、逆の順序で実行されてもよい。
様々な本発明の実施形態の説明は、例示のために示されており、排他的であるまたは説明した実施形態に限定されることは意図されていない。多くの修正および変形が、説明された実施形態の範囲から逸脱することなく、当業者に明らかであろう。本明細書中に使用される専門用語は、実施形態の原理、実際の応用、または市場で見られる技術を超える技術的改善を最もよく説明するために、あるいは当業者が本明細書中に記載された実施形態を理解できるように選択された。

Claims (8)

  1. 複数の量子ビットおよび前記複数の量子ビットに対応する複数の読み出し共振器を備える量子プロセッサのためのルータであって、
    量子ビット信号分配装置と、
    読み出し信号分配装置と
    を備え、
    前記量子ビット信号分配装置は、前記量子ビット信号分配装置に合成されて入力された異なる周波数の量子ビット信号のそれぞれを、前記複数の量子ビットのそれぞれに出力するように、前記複数の量子ビットと通信可能に結合されており、
    前記読み出し信号分配装置は、前記読み出し信号分配装置に合成されて入力された異なる読み出し周波数の読み出し信号のそれぞれを、前記複数の読み出し共振器のそれぞれに出力するように、前記複数の読み出し共振器と通信可能に結合されている、ルータ。
  2. 前記量子ビット信号分配装置および前記読み出し信号分配装置の入力側に通信可能に結合された広帯域ダイプレクサをさらに備え、前記広帯域ダイプレクサは、前記異なる周波数の量子ビット信号のそれぞれと、前記異なる読み出し周波数の読み出し信号のそれぞれとを含む信号を受信し、前記異なる周波数の量子ビット信号のそれぞれを合成して前記量子ビット信号分配装置に入力し、前記異なる読み出し周波数の読み出し信号のそれぞれを合成して前記読み出し信号分配装置に入力するように構成されている、請求項1に記載のルータ。
  3. 前記量子ビット信号の前記周波数は、前記読み出し信号の前記読み出し周波数未満である、請求項1または2に記載のルータ。
  4. 前記ルータは、前記量子プロセッサが置かれている希釈冷凍装置内に置かれる、請求項1ないし3のいずれかに記載のルータ。
  5. 複数の量子ビットおよび前記複数の量子ビットに対応する複数の読み出し共振器を備える量子プロセッサのためのルータを構成する方法であって、
    量子ビット信号分配装置および読み出し信号分配装置を用意することと、
    前記量子ビット信号分配装置は、合成されて入力された異なる周波数にある量子ビット信号のそれぞれを、前記複数の量子ビットのそれぞれに出力するように、前記複数の量子ビットと通信可能に結合することと、
    前記読み出し信号分配装置は、合成されて入力された異なる読み出し周波数にある読み出し信号のそれぞれを、前記複数の読み出し共振器のそれぞれに出力するように、前記複数の読み出し共振器と通信可能に結合することと
    を含む方法。
  6. 広帯域ダイプレクサを用意することと、
    前記広帯域ダイプレクサを、前記量子ビット信号分配装置および前記読み出し信号分配装置の入力側に通信可能に結合することと
    をさらに含み、
    前記広帯域ダイプレクサは、前記異なる周波数の量子ビット信号のそれぞれと、前記異なる読み出し周波数の読み出し信号のそれぞれとを含む信号を受信し、前記異なる周波数の量子ビット信号のそれぞれを合成して前記量子ビット信号分配装置に入力し、前記異なる読み出し周波数の読み出し信号のそれぞれを合成して前記読み出し信号分配装置に入力するように構成されている、請求項5に記載の方法。
  7. 前記量子ビット信号の前記周波数は、前記読み出し信号の前記読み出し周波数未満である、請求項5または6に記載の方法。
  8. 前記ルータを、前記量子プロセッサが置かれている希釈冷凍装置内に置くことをさらに含む、請求項5ないし7のいずれかに記載の方法。
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