JP7241446B2 - 超伝導デバイス、超伝導デバイスを形成する方法、超伝導4ポート・サーキュレータ、超伝導4ポート・サーキュレータを形成する方法、および超伝導4ポート・サーキュレータを動作させる方法 - Google Patents

超伝導デバイス、超伝導デバイスを形成する方法、超伝導4ポート・サーキュレータ、超伝導4ポート・サーキュレータを形成する方法、および超伝導4ポート・サーキュレータを動作させる方法 Download PDF

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Description

本発明は、一般に、超伝導デバイスに関連している。より詳細には、本発明は、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス(nondegenerate three-wave mixing Josephson devices)に基づく周波数変換を使用する4ポート・サーキュレータに関連している。
サーキュレータは、受動的な非可逆の3ポートまたは4ポート・デバイスであり、それらのいずれかのポートに入るマイクロ波または無線周波数信号は、順番に次のポート(のみ)に送信される。この文脈において、ポートは、外部の導波管または伝送線(マイクロストリップ・ラインまたは同軸ケーブルなど)がデバイスに接続される平面である。3ポート・サーキュレータの場合、ポート1に加えられた信号は、ポート2のみから外に出る。ポート2に加えられた信号は、ポート3のみから外に出る。ポート3に加えられた信号は、ポート1のみから外に出る。位相因子の範囲内で、理想周波数を維持する3ポート・サーキュレータの散乱行列は次のようになる。
Figure 0007241446000001
サーキュレータは、超伝導回路において使用される。
本発明は、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイスに基づく周波数変換を使用する4ポート・サーキュレータに関連する次の実施形態を提供する。
本発明の実施形態は、超伝導デバイスを対象にする。超伝導デバイスの非限定的な例は、第1の混合ポートおよび第2の混合ポートを含んでいる第1の混合デバイスと、別の第1の混合ポートおよび別の第2の混合ポートを含んでいる第2の混合デバイスとを含む。第1および第2の混合デバイスは、非縮退の三波混合超伝導デバイスであり、第1の混合ポートおよび別の第1の混合ポートが、第1の結合器に結合するように構成されており、第2の混合ポートおよび別の第2の混合ポートが、第2の結合器に結合するように構成されている。
本発明の実施形態は、超伝導デバイスを形成する方法を対象にする。超伝導デバイスを形成する非限定的な例は、第1の混合ポートおよび第2の混合ポートを含んでいる第1の混合デバイスを提供することと、別の第1の混合ポートおよび別の第2の混合ポートを含んでいる第2の混合デバイスを提供することと含む。第1および第2の混合デバイスは、非縮退の三波混合超伝導デバイスである。この方法は、第1の混合ポートおよび別の第1の混合ポートを第1の結合器に結合することと、第2の混合ポートおよび別の第2の混合ポートを第2の結合器に結合することとを含む。
本発明の実施形態は、超伝導4ポート・サーキュレータ(superconducting four-port circulator)を対象にする。超伝導4ポート・サーキュレータの非限定的な例は、第1の信号ポートおよび第2のアイドラー・ポートを含んでいる第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイス(Josephson parametric device)と、別の第1の信号ポートおよび別の第2のアイドラー・ポートを含んでいる第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスとを含む。第1および第2の混合デバイスは、非縮退の三波混合超伝導デバイスであり、第1の信号ポートおよび別の第1の信号ポートが、第1の結合器に結合するように構成されており、第2のアイドラー・ポートおよび別の第2のアイドラー・ポートが、第2の結合器に結合するように構成されている。
本発明の実施形態は、超伝導4ポート・サーキュレータを形成する方法を対象にする。超伝導4ポート・サーキュレータを形成する方法の非限定的な例は、第1の信号ポートおよび第2のアイドラー・ポートを含んでいる第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスを提供することと、別の第1の信号ポートおよび別の第2のアイドラー・ポートを含んでいる第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスを提供することとを含む。第1および第2の混合デバイスは、非縮退の三波混合超伝導デバイスである。また、この方法は、第1の信号ポートおよび別の第1の信号ポートを第1の結合器に結合することと、第2のアイドラー・ポートおよび別の第2のアイドラー・ポートを第2の結合器に結合することとを含む。
本発明の実施形態は、超伝導4ポート・サーキュレータを動作させる方法を対象にする。超伝導4ポート・サーキュレータを動作させる方法の非限定的な例は、第1の結合器のポートで信号を受信することを含んでおり、第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスおよび第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスが、この第1の結合器および第2の結合器と並列に結合される。この方法は、第2の結合器の事前に定義されたポートで信号を出力することを含む。
その他の技術的特徴および利点が、本発明の手法によって実現される。本発明の実施形態および態様は、本明細書において詳細に説明され、請求される対象の一部と見なされる。さらに良く理解するために、詳細な説明および図面を参照すること。
本明細書に記載された専有権の詳細は、本明細書の最後にある特許請求の範囲において具体的に指摘され、明確に請求される。本発明の各実施形態の前述およびその他の特徴と長所は、添付の図面と併せて行われる以下の詳細な説明から明らかになる。
本発明の実施形態に従う非縮退の三波混合超伝導デバイスの回路図である。 本発明の実施形態に従う非縮退の三波混合超伝導デバイスの信号フロー・グラフである。 本発明の実施形態に従う4ポート・サーキュレータの回路図である。 本発明の実施形態に従う4ポート・サーキュレータのシンボルである。 本発明の実施形態に従う4ポート・サーキュレータの回路図である。 本発明の実施形態に従って4ポート・サーキュレータの動作を示す図である。 本発明の実施形態に従って4ポート・サーキュレータの動作を示す図である。 本発明の実施形態に従って4ポート・サーキュレータの動作を示す図である。 本発明の実施形態に従って4ポート・サーキュレータの動作を示す図である。 本発明の実施形態に従って4ポート・サーキュレータの動作を示す図である。 本発明の実施形態に従って4ポート・サーキュレータの動作を示す図である。 本発明の実施形態に従って4ポート・サーキュレータの動作を示す図である。 本発明の実施形態に従って超伝導デバイスを形成する方法のフローチャートである。 本発明の実施形態に従って超伝導4ポート・サーキュレータを形成する方法のフローチャートである。 本発明の実施形態に従って超伝導4ポート・サーキュレータを動作させる方法のフローチャートである。
本明細書において示される図は、実例である。本発明の思想から逸脱することなく、本明細書に記載された図または動作の多くの変形が存在することが可能である。例えば、動作は異なる順序で実行されることが可能であり、あるいは動作は追加、削除、または変更されることが可能である。また、「結合される」という用語およびその変形は、2つの要素間に通信経路が存在することを表しており、それらの要素間に要素/接続が介在しない要素間の直接的接続を意味していない。これらのすべての変形は、本明細書の一部であると見なされる。
添付の図および開示された実施形態に関する以下の詳細な説明では、図に示されたさまざまな要素が、2桁または3桁の参照番号付きで提供されている。わずかな例外を除いて、各参照番号の左端の数字は、その要素が最初に示された図に対応している。
簡潔にするために、半導体デバイスおよび集積回路(IC:integrated circuit)の製造に関連する従来技術は、本明細書において詳細に説明されることもあれば、説明されないこともある。さらに、本明細書に記載されたさまざまな作業および工程段階は、本明細書に詳細に記載されない追加の段階または機能を含んでいるさらに包括的な手順または工程に組み込まれ得る。具体的には、半導体デバイスおよび半導体ベースのICの製造におけるさまざまな段階はよく知られているため、簡潔にするために、多くの従来の段階は、本明細書では、周知の工程の詳細を提供することなく、簡潔にのみ述べられるか、または全体的に省略される。
ここで、本発明の態様に特に関連する技術の概要について説明すると、固体量子情報処理における進歩が、マイクロ波領域における量子限定された性能を有する増幅器および周波数変換器に関する探求に動機を与えた。電磁場の単一の空間的および時間的モードの直角位相に適用される利得に応じて、線形増幅器は、根本的に異なるノイズ特性をそれぞれ有している、位相敏感および位相保存という2つのカテゴリに分類され得る。位相敏感増幅器は、それ自身のノイズを処理される信号に追加せずに、他の直角位相におけるノイズおよび信号が増大することを犠牲にして、マイクロ波場の1つの直角位相における入力ノイズおよび入力信号を圧縮する。しかし、位相敏感増幅器は、量子情報がマイクロ波場の1つの直角位相においてエンコードされている場合にのみ役立つ。一方、位相保存増幅器は、信号周波数での入力光子の半分に相当するノイズを少なくとも追加することを犠牲にして、入力ノイズおよび入力信号の両方の直角位相を増幅する。そのような増幅器は、量子ビット読み出しを含む、多くの量子的応用において役立つ。非縮退の本質的に位相保存である超伝導パラメトリック増幅器の1つの実現は、ジョセフソン・リング変調器(Josephson ring modulator)に基づく。ジョセフソン・リング変調器は、ホイートストン・ブリッジ構成で、4つのジョセフソン接合を含むことができる。このデバイスの対称性は、増幅プロセスの純度を高める(すなわち、特定の望ましくない非線形プロセスを除去するか、または最小限に抑え、その動作およびその解析の両方の簡略化も行う)。
市販の低温サーキュレータが、量子的応用において利用されている。しかし、市販の低温サーキュレータは、通常、サイズが大きく、重く、熱平衡化が困難である。さらに、市販の低温サーキュレータは、チップ上で製造/集積化することが難しいフェライトを使用し、超伝導回路に悪影響を与える可能性がある磁石を組み込む。1つの量子ビット共振器および1つの量子限定された増幅器(ジョセフソン・パラメトリック・コンバータ(JPC:Josephson parametric converter)など)を接続する標準的な1入力1出力線の設定では、最先端の技術はおよそ2つのサーキュレータおよび3つのアイソレータを使用する。
ここで、本発明の態様の概要について説明すると、本発明の1つまたは複数の実施形態は、並列に一緒に結合された非縮退の三波混合超伝導デバイスを提供することによって、従来技術の前述の欠点に対処する。さらに具体的には、本発明の前述の態様は、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイスに少なくとも部分的に基づいて周波数変換を使用する超伝導4ポート・サーキュレータを提供することによって、従来技術の欠点に対処する。本発明の実施形態によれば、4ポート・サーキュレータの技術的効果および利点は、チップ上またはプリント基板(PCB:printed circuit board)に集積化することができ、フェライトを使用せず、(大きい磁場を有する)磁石を必要としないことである。また、4ポート・サーキュレータは、十分に熱平衡化することができ、小さく/小型にすることができ、かつ軽い。さらに、2つの非縮退の三波混合デバイスに供給される2つのポンプ・トーンの間の位相差を打ち消すことによって、そのままで分離の方向を反転することができる。さらに、実施形態は、複数の4ポート・サーキュレータを同じチップ上に高密度で追加する(すなわち、拡大する)ことを考慮する。
ここで、本発明の態様を詳細に説明すると、図1は、本発明の実施形態に従って、非縮退の三波混合超伝導デバイス130の回路図を示している。非縮退の三波混合超伝導デバイス130は、(1つの例として)ジョセフソン・パラメトリック・コンバータであることができる。ジョセフソン・パラメトリック・コンバータ130は、量子限界でマイクロ波信号の三波混合を実行できる、ジョセフソン・トンネル接合102に基づく非線形分散素子であるジョセフソン・リング変調器(JRM:Josephson ring modulator)105を含む。3つのマイクロ波信号は、通常、信号マイクロ波信号、アイドラー・マイクロ波信号(Idler microwave signal)、およびポンプ・マイクロ波信号(Pump microwave signal)と呼ばれる。JRM105は、ホイートストン・ブリッジ構成で配置された4つの名目上は同一のジョセフソン接合102から成る。JRM105は、ジョセフソン接合102の交差位置に接続された4つの名目上は同一のジョセフソン接合101を含むこともできる。一部の実装例では、ジョセフソン接合101は、ジョセフソン接合102と同一であることができる。他の実装例では、ジョセフソン接合101は、ジョセフソン接合102と異なることができる。一部の実装例では、JRM105は、ジョセフソン接合101を含まなくてよい。
量子限界でマイクロ波信号の増幅または混合あるいはその両方を実行できる非縮退のパラメトリック三波混合デバイス(nondegenerate parametric three-wave mixing device)(ジョセフソン・パラメトリック・コンバータ130)を構築するために、JRM105は、2つのマイクロ波共振器に、それらの固有モードの倍数の無線周波数(RF:radio frequency)電流波腹点で、組み込まれる。JRM105は、外部磁束(Φext)によって駆動される。外部磁束は、オンチップの磁束線を使用するか、外部の磁気コイルを使用するか、またはチップ上またはパッケージ内に統合された非常に小さい磁気材料を使用するか、あるいはその組み合わせを使用して、与えられ得る。
マイクロ波共振器のうちの1つは、信号(S)共振器115Aであり、その他はアイドラー(I)共振器115Bである。このデバイスは、信号マイクロ波信号およびアイドラー・マイクロ波信号が別々のポートに入力されるため、非縮退である。結合コンデンサ110Aは共振器115Aをハイブリッド結合器に接続し、結合コンデンサ110Bは共振器115Bをハイブリッド結合器に接続する。ハイブリッド結合器は、広帯域のオフチップ/オンチップ180度ハイブリッド(off-chip/on-chip broadband 180 degree hybrids)である。ジョセフソン・パラメトリック・コンバータ130は、JRM105と共に、共振器115Aおよび共振器115Bの両方を含む。信号(S)共振器115Aは共振周波数f(fとも呼ばれる)を有し、アイドラー(I)共振器115Bは共振周波数f(fとも呼ばれる)を有する。実施形態は、ジョセフソン・パラメトリック・コンバータ130がハイブリッドを含まない場合、つまり、ジョセフソン・パラメトリック・コンバータ130がその動作(すなわち、デバイス130との間での信号送出)にハイブリッドを必要としない場合を含む。
ジョセフソン・パラメトリック・コンバータ130の性能(つまり、電力利得G、動的帯域幅γ、および最大入力電力Pmax)は、JRM105のジョセフソン接合102の臨界電流I、電磁環境(すなわち、マイクロ波共振器115Aおよびマイクロ波共振器115B)の特定の実現、JRM105と共振器115Aおよび115Bとの間の結合、ならびに共振器とフィードラインの間の結合に強く依存している。フィードラインは、共振器115Aおよび115Bを2つのハイブリッド結合器に接続する伝送線である。共振器115Aおよび115Bを2つのハイブリッド結合器に接続する伝送線は、マイクロ波同軸線またはマイクロ波導波管であることができる。図に示されていないが、ハイブリッド結合器の反対の端に、他のデバイスが接続され得る。他のデバイスの例としては、減衰器、サーキュレータ、アイソレータ、マイクロ波ローパス・フィルタ、マイクロ波バンドパス・フィルタ、赤外線フィルタ、および量子ビット空洞システムが挙げられる。図2は、実施形態に従って周波数変換モードで動作する非縮退の三波混合超伝導デバイス130の信号フロー・グラフを示している。周波数変換モードでは、光子利得は存在しない。すなわち、非縮退の三波混合超伝導デバイス130は、増幅器のように動作しない。図2は、非縮退の三波混合デバイス130の信号フロー・グラフを示している。
ジョセフソン・パラメトリック・コンバータ130は、ノイズのない周波数変換で動作しているとき、次の散乱行列を満たす。
Figure 0007241446000002
本明細書において認識されるであろうように、実施形態に従って、ポンプφの位相が利用される。散乱行列がユニタリであるため、次の関係が維持される。
|r|+|t|=1
ここで、rは反射係数、tは透過パラメータ、t’=-tである(tはtの共役である)。ユニタリとは、デバイス130がエネルギーおよび位相のコヒーレンスを維持するということである。非縮退の三波混合超伝導デバイス130の完全変換動作点(full conversion working point)は、
|r|=0、|t|=1
である。
完全変換動作点では、周波数変換で反射が存在せず、全透過が存在する。
図2では、非縮退の三波混合超伝導デバイス130は、信号ポート(S)、アイドラー・ポート(I)、およびポンプ・ポート(P)という3つのポートを含んでいる。非縮退の三波混合超伝導デバイス130は、アイドラー・ポートから信号ポートへの透過tおよび信号ポートからアイドラー・ポートへの透過t’を含んでいる。アイドラー・ポートから信号ポートへ向かうアイドラー・マイクロ波信号は、周波数fでアイドラー・ポートに入り、ダウンコンバートされ、周波数fで信号ポートから出る。信号ポートから信号ポートへ向かう信号マイクロ波信号は、周波数fで信号ポートに入り、アップコンバートされ、周波数fでアイドラー・ポートから出る。ポンプ・マイクロ波信号は、周波数のアップコンバートおよび周波数のダウンコンバートのためのエネルギーを供給する。ポンプ周波数はfであり、
=f-f=f-f
図3は、実施形態に従って、オンチップの超伝導4ポート・サーキュレータ300の回路図を示している。図4は、実施形態に従って、4ポート・サーキュレータのシンボルを示している。4ポート・サーキュレータ300は、並列に一緒に結合された2つの非縮退の三波混合超伝導デバイス130を含んでいる。これら2つの非縮退の三波混合超伝導デバイスは、本明細書において説明された非縮退の三波混合超伝導デバイス130と同様に動作する非縮退の三波混合超伝導デバイス130_1および130_2として指定されている。説明の目的で、上部の経路が非縮退の三波混合超伝導デバイス130_1を通過しており、下部の経路が非縮退の三波混合超伝導デバイス130_2を通過している。当業者によって理解されているように、4ポート・サーキュレータは、ポート1、ポート2、ポート3、およびポート4という4つのポートを含んでいる。ポート1はポート001として指定されており、ポート2はポート002として指定されており、ポート3はポート003として指定されており、ポート4は004として指定されている。4ポート・サーキュレータでは、ポート1に加えられたマイクロ波信号は、ポート2のみから外に出る。ポート2に加えられたマイクロ波信号は、ポート3のみから外に出る。ポート3に加えられたマイクロ波信号は、ポート4のみから外に出て、ポート4に加えられたマイクロ波信号は、ポート1のみから外に出る。
非縮退の三波混合超伝導デバイス130_1および130_2は、(名目上は)同一である。非縮退の三波混合超伝導デバイス130_1および130_2は、ポート320_1および320_2(共振周波数fを有する信号共振器に接続された信号ポートであることができる)をそれぞれ含んでいる。非縮退の三波混合超伝導デバイス130_1および130_2は、ポート322_1および322_2(共振周波数fを有するアイドラー共振器に接続されたアイドラー・ポートであることができる)をそれぞれ含んでいる。非縮退の三波混合超伝導デバイス130_1および130_2は、ポート324_1および324_2(ポンプ周波数fを受信するように設計されたポンプ・ポートであることができる)を含んでいる。ポンプ周波数fでのポンプ・マイクロ波信号は、ハイブリッドのΣポートのうちの1つを介して、または((最先端の技術において)複数のハイブリッドなしのJPC回路において最近示されたように)別の物理ポートを介して(ハイブリッドなしで)直接、信号共振器またはアイドラー共振器に加えられ得る。ポンプ・マイクロ波信号は、ポンプ周波数fおよび位相φでポンプ・ポート324_1および324_2に加えられる。非縮退の三波混合超伝導デバイス130_1の場合、ポンプ・マイクロ波信号は、ポンプ周波数fおよび位相φp1でポート324_1に加えられる。非縮退の三波混合超伝導デバイス130_2の場合、ポンプ・マイクロ波信号は、ポンプ周波数fおよび位相φp2でポート324_2に加えられる。三波混合デバイス130_1および130_2の両方に入力されるポンプ・マイクロ波信号のポンプ周波数fはf=|f-f|であり、f>fの場合、同じである。ポート324_1に加えられるポンプ・マイクロ波信号の位相φp1はφである。ポート324_2に加えられるポンプ・マイクロ波信号の位相φp2はφ+90°である。認識できるように、非縮退の三波混合超伝導デバイス130_1のポンプ・ポート324_1に入力されるポンプ・マイクロ波信号の位相は、非縮退の三波混合超伝導デバイス130_2のポンプ・ポート324_2に入力されるポンプ・マイクロ波信号の位相から90°ずれている。この90°の位相差は、オンチップの超伝導4ポート・サーキュレータ300を実施形態に従うサーキュレータとして形成して動作させるために、ハイブリッド結合器305Aおよび305Bと共に利用される。さらに、非縮退の三波混合超伝導デバイス130_1および130_2は、反射rが0、透過|t|が1である完全変換動作点で両方とも動作し、周波数変換において(すなわち、光子利得がある増幅器としてではなく)動作する。
図3では、90°ハイブリッド結合器305Aがポート320_1および320_2に接続されている。90°ハイブリッド結合器305Aは、ポート001(すなわち、ポート1)およびポート003(すなわち、ポート3)として指定された2つの入力ポートを含んでいる。180°ハイブリッド結合器305Bがポート322_1および322_2に接続されている。180°ハイブリッド結合器305Bは、ポート002(すなわち、ポート2)およびポート004(すなわち、ポート4)として指定された2つの入力ポートを含んでいる。
90°ハイブリッドは、可逆の、整合された、理想的には無損失である、4ポート・マイクロ波デバイスである。90°ハイブリッド結合器は、位相が互いに90°ずれた2つの出力ポートを含んでいる特殊な結合器であり、2つの出力ポート間で電力を等分割する。90°ハイブリッドは、入力信号を同じ振幅の2つの出力に分割し、その1つの出力は入力信号と同相であり、他の出力の位相は、入力信号の位相から90°ずれている。
180°ハイブリッドは、可逆の、整合された、理想的には無損失である、4ポート・マイクロ波デバイスである。180°ハイブリッドは、入力信号を同じ振幅の2つの出力に分割する。180°ハイブリッドは、合計ポート(Σ)(すなわち、0°ポート)から供給された場合、同じ振幅の2つの同相出力信号(入力信号とも同相である)を供給し、差分ポート(Δ)(すなわち、180°ポート)から供給された場合、同じ振幅の、位相が180°ずれた2つの出力信号(1つの出力は入力信号と同相であり、他の出力の位相は、入力信号の位相から180°ずれている)を供給する。伝送線回路を使用して90°ハイブリッドおよび180°ハイブリッドを実装する必要はないということに、注意するべきである。90°ハイブリッドおよび180°ハイブリッドは、集中素子(集中コンデンサおよび集中インダクタ)を使用しても実装され得る。集中コンデンサの例としては、平板コンデンサ、ギャップ・コンデンサ、相互嵌合コンデンサなどが挙げられる。集中インダクタの例としては、らせんの、および狭い蛇行する、超伝導ワイヤが挙げられる。
デバイス130_1および130_2の動作モードは、供給されたポンプ周波数fがf=|f-f|という関係を満たす、(光子利得がない)ユニタリ周波数変換モードである。
ここで、4ポート・サーキュレータ・デバイス300の動作をさらに詳細に説明すると、デバイス300は、オンチップの非縮退の4ポート・サーキュレータを実現する。デバイス300は、このデバイスのポートに入るマイクロ波信号を特定の(事前に定義された)方向に送信し、それらの信号はユニタリ周波数変換(アップコンバート/ダウンコンバート)を受ける。例えば、周波数fでポート1(例えば、ポート001)に入るマイクロ波信号は、周波数fにアップコンバートされ、無損失または低損失で、ポート2(例えば、ポート002)に送信される。周波数fでポート2(例えば、ポート002)に入るマイクロ波信号は、周波数fにダウンコンバートされ、無損失または低損失で、ポート3(例えば、ポート003)に送信される。周波数fでポート3(例えば、ポート003)に入るマイクロ波信号は、周波数fにアップコンバートされ、無損失または低損失で、ポート4(例えば、ポート004)に送信される。周波数fでポート4(例えば、ポート004)に入るマイクロ波信号は、周波数fにダウンコンバートされ、無損失または低損失で、ポート1(例えば、ポート001)に送信される。デバイス300は、反対の循環方向で分離を提供し、すなわち、ポート1がポート2に入力された信号から分離され、ポート2がポート3に入力された信号から分離され、ポート3がポート4に入力された信号から分離され、ポート4がポート1に入力された信号から分離される。例えば、図4では、(事前に定義された)循環方向が円形の矢印で示されているが、反対の循環方向は、円形の矢印の反対方向になる。
デバイス300は、ジョセフソン・パラメトリック・コンバータであることができる非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_1および130_2という2つの段から成る。これらの2つの段は、2つのハイブリッド(すなわち、90°ハイブリッド305Aおよび180°ハイブリッド)を使用して並列に接続される。90°ハイブリッド305Aの2つの入力は、サーキュレータ300のポート1および3を定義し、90°ハイブリッド305Aの2つの出力は、(JPC)段の信号ポート320_1および320_2に接続される。同様に、180°ハイブリッドの入力は、サーキュレータ300のポート2および4を定義し、180°ハイブリッドの2つの出力は、(JPC)段のアイドラー・ポート322_1および322_2に接続される。
非縮退の三波混合デバイス130_1および130_2をノイズのない周波数変換モード(光子利得なし)で動作させ、それらの動作点を完全変換に設定することによって、ポート320および322からの反射が最小限に抑えされ、他のポート(ポート320および322)への透過(アップコンバート/ダウンコンバートを含む)が最大化される。2つの非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_1および130_2に供給される(ポンプ・ポート324_1および324_2を介した)ポンプ駆動間の(位相φp1=φと位相φp2=φ+90°の)位相差は、非可逆の位相シフトを、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_1および130_2間を伝搬する信号に導入する。伝搬が、説明の目的で左から右へ、または右から左へとして示されているが、当業者が図の向きを変更できることを理解するということに、注意する。非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_1は、動作中に、φの位相シフトを、ポート320_1(例えば、信号ポート)で受信され、ポート322_1(アイドラー・ポート)で出力されるすべての信号に追加するように構成される。反対方向では、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_1は、動作中に、-φの位相シフトを、ポート322_1(アイドラー・ポート)で受信され、ポート320_1(例えば、信号ポート)で出力されるすべての信号に追加するように構成される。φまたは-φの追加は、信号が非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_1に入力される(図では、単に説明のために、左または右である)方向に関連している。ポート324_1で受信されるポンプ信号(ポンプ駆動)がポンプ位相φp1=φを有しているため、ポート320_1から入力された信号にφが追加されてポート322_1に出力されることが発生するか、またはポート322_1から入力された信号に-φが追加されてポート320_1に出力されることが発生する。
位相φ+90°でのポンプ駆動に従って、同様の位相変化が、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_1において発生する。非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_2は、動作中に、φ+90°の位相シフトを、ポート320_2(例えば、信号ポート)で受信され、ポート322_2(アイドラー・ポート)で出力されるすべての信号に追加するように構成される。反対方向では、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_2は、動作中に、-φ-90°の位相シフトを、ポート322_2(アイドラー・ポート)で受信され、ポート320_2(例えば、信号ポート)で出力されるすべての信号に追加するように構成される。φ+90°または-φ-90°の追加は、信号が非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_2に入力される(図では、単に説明のために、左または右である)方向に関連している。ポート324_2で受信されるポンプ信号(ポンプ駆動)がポンプ位相φp1=φ+90°を有しているため、ポート320_2から入力された信号にφ+90°が追加されてポート322_2に出力されることが発生するか、またはポート322_2から入力された信号に-φ-90°が追加されてポート320_2に出力されることが発生する。
2つの段に供給される2つのポンプ(すなわち、周波数fでの2つポンプ・マイクロ波信号)間の位相差は、90度である。マイクロ波ポンプは、マイクロ波信号(マイクロ波トーンとも呼ばれる)を生成するデバイスである。1つのマイクロ波ポンプがポンプ・ポート324_1に接続され、別のマイクロ波ポンプがポンプ・ポート324_2に接続される。1つの実装では、2つのマイクロ波信号間のこの位相差を反転することによって、循環の循環方向がそのままで反転され得る。
図3では、各マイクロ波ポンプの駆動が、伝送線を介して各ポンプ・ポート324_1および324_2に供給されている。図3に示されているような2つのポンプ駆動を含める代わりに、実施形態に従って、図5に示されているような90°ハイブリッド結合器505を介して、単一のポンプ駆動をデバイス全体に供給することができる。90°ハイブリッド結合器505は、2つの三波混合段に注入されるポンプ駆動間の必要な位相差(すなわち、90°の位相差)を与える。ここで、2つの非縮退の三波混合デバイス130_1および130_2が名目上は同一であると仮定する。図5は、90°ハイブリッド結合器505の1つのポートがポンプ・マイクロ波信号を受信し、ハイブリッドの他の入力ポートが50Ωの終端に接続されていることを示している。
デバイス300のデバイス動作は、2つの経路間の波の干渉に基づいており、それらの経路の1つが第1の段(例えば、上部の経路)を通過し、他の経路が第2の段(例えば、下部の経路)を通過する。波の干渉は、ビームスプリッタとして機能するハイブリッド305_Aおよび305_Bを介して可能にされる。1つのポートの入力信号の2つに分割された波が、2つの経路を通過して、アップコンバートまたはダウンコンバートされた後に、特定のポートで建設的に(同相で、すなわちピークが一致して)合計される場合、信号は、ほぼ1の透過でそのポートを出る。反対に、出力された波が、特定のポートで相殺的に干渉する(180°の位相差を有する)場合、そのポートは、信号が入った入力ポートから分離される。
制限ではなく説明の目的で、図6~12は、実施形態に従って、波の干渉を使用する4ポート・サーキュレータ300の動作の例を示している。
図6は、実施形態に従って、マイクロ波信号が周波数fで90°ハイブリッド305Aのポート001(例えば、ポート1)に入力され、周波数fでポート002(例えば、ポート2)に出力される場合の、4ポート・サーキュレータ300の動作を示している。周波数fでのマイクロ波信号が、90°ハイブリッド結合器305Aのポート001で受信される。ハイブリッド結合器305Aは、ポート001で受信されたマイクロ波信号の電力を分割するように構成される。ハイブリッド結合器305Aは、マイクロ波信号の第1の部分(すなわち、1/2)を(位相シフトなしで)、非縮退の三波混合超伝導デバイス130_1のポート320_1に送信するように構成される。また、90°ハイブリッド結合器305Aは、90°の位相シフトをマイクロ波信号の第2の部分(すなわち、1/2)に追加し、マイクロ波信号の第2の部分を非縮退の三波混合超伝導デバイス130_2のポート320_2に送信するように構成される。
ポート320_1で受信されたマイクロ波信号の第1の部分(位相変化がない)およびポート320_2で受信されたマイクロ波信号の第2の部分(位相が90°増えている)は、各混合デバイス130_1および130_2によって、両方とも周波数fから周波数fにアップコンバートされる。さらに、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_1は、φの位相シフトを、ポート320_1で受信されているマイクロ波信号の第1の部分に追加するように構成される。同様に、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_2は、φ+90°の位相シフトを、ポート320_2で受信されているマイクロ波信号の第2の部分の90°の位相に追加して、φ+180°を得るように構成される。
位相φを有する周波数fでのマイクロ波信号のアップコンバートされた第1の部分が、混合デバイス130_1からハイブリッド結合器305Bに送信され、位相φ+180°を有する周波数fでのマイクロ波信号のアップコンバートされた第2の部分が、混合デバイス130_2から180°ハイブリッド結合器305Bに送信される。180°ハイブリッド結合器305Bは、位相φを有する周波数fでのマイクロ波信号のアップコンバートされた第1の部分をポート002に送信する(つまり、180°ハイブリッド結合器305Bが位相を追加しない)ように構成される。180°ハイブリッド結合器305Bは、位相φ+180°を有する周波数fでのマイクロ波信号のアップコンバートされた第2の部分を受信した後に、180°の位相を位相φ+180°に追加し、位相φ+360°を得て、位相φ+360°を有する周波数fでのマイクロ波信号のアップコンバートされた第2の部分をポート002に送信するように構成される。混合デバイス130_1および130_2から送信されたマイクロ波信号の建設的干渉が、ポート002で発生する。180°ハイブリッド結合器305Bの出力ポート002で、上部の経路からのマイクロ波信号の第1の部分の位相は、位相φを有しており、下部の経路からのマイクロ波信号の第2の部分の位相は、位相φ+360°を有している。したがって、周波数fで、マイクロ波信号が90°ハイブリッド305Aのポート001に入力され、周波数fで、180°ハイブリッド305Bのポート002(例えば、ポート2)に出力されるように、(混合デバイス130_1および130_2から受信された)2つのマイクロ波信号が、ハイブリッド結合器305Bを介して建設的に加算され、ポート002に出力される。しかし、180°ハイブリッド305Bのポート004に関しては、(混合デバイス130_1および130_2から受信された)マイクロ波信号の第1の部分および第2の部分が、ハイブリッド結合器305Bを介して相殺的に加算され、マイクロ波信号がポート004から出力されない。
図7は、実施形態に従って、マイクロ波信号が周波数fで180°ハイブリッド305Bのポート002(例えば、ポート2)に入力され、周波数fでポート001(例えば、ポート1)に出力される場合の、4ポート・サーキュレータ300の動作を示している。ただしこの例では、相殺的干渉が発生する。周波数fでのマイクロ波信号が、180°ハイブリッド結合器305Bのポート002で受信される。ハイブリッド結合器305Bは、ポート002で受信されたマイクロ波信号の電力を分割するように構成される。ハイブリッド結合器305Bは、マイクロ波信号の第1の部分(すなわち、1/2)を(位相シフトなしで)、非縮退の三波混合超伝導デバイス130_1のポート322_1に送信するように構成される。また、180°ハイブリッド結合器305Aは、180°の位相シフトをマイクロ波信号の第2の部分(すなわち、1/2)に追加し、マイクロ波信号の第2の部分を非縮退の三波混合超伝導デバイス130_2のポート322_2に送信するように構成される。
ポート322_1で受信されたマイクロ波信号の第1の部分(位相変化がない)およびポート322_2で受信されたマイクロ波信号の180°の位相を有する第2の部分は、各混合デバイス130_1および130_2によって、両方とも周波数fから周波数fにダウンコンバートされる。さらに、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_1は、-φの位相シフトを、ポート322_1で受信されているマイクロ波信号の第1の部分に追加するように構成される。同様に、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_2は、-φ-90°の位相シフトを、ポート322_2で受信されているマイクロ波信号の第2の部分の180°の位相に追加して、-φ+90°を得るように構成される。
位相φを有する周波数fでのマイクロ波信号のダウンコンバートされた第1の部分が、混合デバイス130_1から90°ハイブリッド結合器305Aに送信され、位相-φ+90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のダウンコンバートされた第2の部分が、混合デバイス130_2から90°ハイブリッド結合器305Aに送信される。90°ハイブリッド結合器305Aは、位相-φを有する周波数fでのマイクロ波信号のダウンコンバートされた第1の部分をポート001に送信する(つまり、90°ハイブリッド結合器305Aが位相を追加しない)ように構成される。90°ハイブリッド結合器305Aは、位相-φ+90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のダウンコンバートされた第2の部分を受信した後に、90°の位相を位相-φ+90°に追加し、位相-φ+180°を得て、位相-φ+180°を有する周波数fでのマイクロ波信号のアップコンバートされた第2の部分をポート001に送信するように構成される。混合デバイス130_1および130_2から送信されたマイクロ波信号の相殺的干渉が、ポート001で発生する。90°ハイブリッド結合器305Aの出力ポート001で、上部の経路からのマイクロ波信号の第1の部分の位相は、位相-φを有しており、下部の経路からのマイクロ波信号の第2の部分の位相は、位相-φ+180°を有している。したがって、(混合デバイス130_1および130_2から受信された)2つのマイクロ波信号が、ハイブリッド結合器305Aを介して相殺的に加算され、マイクロ波信号がポート001に出力されない。しかし、90°ハイブリッド305Aのポート003に関しては、(混合デバイス130_1および130_2から受信された)マイクロ波信号の第1の部分および第2の部分が、ハイブリッド結合器305Aを介して建設的に加算され、図8に示されているように、マイクロ波信号がポート003から出力される。
図8は、実施形態に従って、マイクロ波信号が周波数fで180°ハイブリッド305Bのポート002(例えば、ポート2)に入力され、周波数fでポート003(例えば、ポート3)に出力される場合の、4ポート・サーキュレータ300の動作を示している。周波数fでのマイクロ波信号が、180°ハイブリッド結合器305Bのポート002で受信される。ハイブリッド結合器305Bは、ポート002で受信されたマイクロ波信号の電力を分割するように構成される。ハイブリッド結合器305Bは、マイクロ波信号の第1の部分(すなわち、1/2)を(位相シフトなしで)、非縮退の三波混合超伝導デバイス130_1のポート322_1に送信するように構成される。また、180°ハイブリッド結合器305Aは、180°の位相シフトをマイクロ波信号の第2の部分(すなわち、1/2)に追加し、マイクロ波信号の第2の部分を非縮退の三波混合超伝導デバイス130_2のポート322_2に送信するように構成される。
ポート322_1で受信されたマイクロ波信号の第1の部分(位相変化がない)およびポート322_2で受信されたマイクロ波信号の180°の位相を有する第2の部分は、各混合デバイス130_1および130_2によって、両方とも周波数fから周波数fにダウンコンバートされる。さらに、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_1は、動作中に、-φの位相シフトを、ポート322_1で受信されているマイクロ波信号の第1の部分に追加するように構成される。同様に、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_2は、動作中に、-φ-90°の位相シフトを、ポート322_2で受信されているマイクロ波信号の第2の部分の180°の位相に追加して、位相-φ+90°を得るように構成される。
位相φを有する周波数fでのマイクロ波信号のダウンコンバートされた第1の部分が、混合デバイス130_1から90°ハイブリッド結合器305Aに送信され、位相-φ+90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のダウンコンバートされた第2の部分が、混合デバイス130_2から90°ハイブリッド結合器305Aに送信される。90°ハイブリッド結合器305Aは、位相-φを有する周波数fでのマイクロ波信号のダウンコンバートされた第1の部分を受信した後に、90°の位相を位相-φに追加し、位相-φ+90°を得て、位相-φ+90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のダウンコンバートされた第1の部分をポート003に送信するように構成される。90°ハイブリッド結合器305Aは、位相-φ+90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のダウンコンバートされた第2の部分をポート003に送信する(つまり、90°ハイブリッド結合器305Aが位相を追加しない)ように構成される。混合デバイス130_1および130_2から送信されたマイクロ波信号の建設的干渉が、ポート003で発生する。90°ハイブリッド結合器305Aの出力ポート003で、上部の経路からのマイクロ波信号の第1の部分の位相は、位相-φ+90°を有しており、下部の経路からのマイクロ波信号の第2の部分の位相は、位相-φ+90°を有している。したがって、(混合デバイス130_1および130_2から受信された)2つのマイクロ波信号が、ハイブリッド結合器305Aを介して建設的に加算され、結合マイクロ波信号がポート003に出力される。相殺的干渉は、図7のポート001に示されている。
図9は、実施形態に従って、マイクロ波信号が周波数fで90°ハイブリッド305Aのポート003(例えば、ポート3)に入力され、周波数fでポート002(例えば、ポート2)に出力される場合の、4ポート・サーキュレータ300の動作を示している。この状況では、相殺的干渉が発生する。周波数fでのマイクロ波信号が、90°ハイブリッド結合器305Aのポート003で受信される。ハイブリッド結合器305Aは、ポート003で受信されたマイクロ波信号の電力を分割するように構成される。また、90°ハイブリッド結合器305Aは、90°の位相シフトをマイクロ波信号の第1の部分(すなわち、1/2)に追加し、マイクロ波信号の第1の部分を非縮退の三波混合超伝導デバイス130_1のポート320_1に送信するように構成される。ハイブリッド結合器305Aは、マイクロ波信号の第2の部分(すなわち、1/2)を(位相シフトなしで)、非縮退の三波混合超伝導デバイス130_2のポート320_2に送信するように構成される。
ポート320_1で受信されたマイクロ波信号の第1の部分(位相が90°増えている)およびポート320_2で受信されたマイクロ波信号の第2の部分(位相変化がない)は、各混合デバイス130_1および130_2によって、両方とも周波数fから周波数fにアップコンバートされる。さらに、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_1は、動作中に、φの位相シフトを、ポート320_1で受信されているマイクロ波信号の第1の部分に追加して、φ+90°を得るように構成される。同様に、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_2は、動作中に、φ+90°の位相シフトを、ポート320_2で受信されているマイクロ波信号の第2の部分に追加して、位相φ+90°を得るように構成される。
位相φ+90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のアップコンバートされた第1の部分が、混合デバイス130_1からハイブリッド結合器305Bに送信され、位相φ+90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のアップコンバートされた第2の部分が、混合デバイス130_2から180°ハイブリッド結合器305Bに送信される。180°ハイブリッド結合器305Bは、位相φ+90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のアップコンバートされた第1の部分をポート002に送信する(つまり、180°ハイブリッド結合器305Bが位相を追加しない)ように構成される。180°ハイブリッド結合器305Bは、位相φ+90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のアップコンバートされた第2の部分を受信した後に、180°の位相を位相φ+90°に追加し、位相φ+270°を得て、位相φ+270°を有する周波数fでのマイクロ波信号のアップコンバートされた第2の部分をポート002に送信するように構成される。混合デバイス130_1および130_2から送信されたマイクロ波信号の相殺的干渉が、ポート002で発生する。180°ハイブリッド結合器305Bの出力ポート002で、上部の経路からのマイクロ波信号の第1の部分の位相は、位相φ+90°を有しており、下部の経路からのマイクロ波信号の第2の部分の位相は、位相φ+270°を有している。したがって、(混合デバイス130_1および130_2から受信された)2つのマイクロ波信号が、ハイブリッド結合器305Bを介して相殺的に加算され、マイクロ波信号がポート002に出力されない。しかし、180°ハイブリッド305Bのポート004に関しては、(混合デバイス130_1および130_2から受信された)マイクロ波信号の第1の部分および第2の部分が、ハイブリッド結合器305Bを介して建設的に加算され、図10に示されているように、結合マイクロ波信号がポート004から出力される。
図10は、実施形態に従って、マイクロ波信号が周波数fで90°ハイブリッド305Aのポート003(例えば、ポート3)に入力され、周波数fでポート004(例えば、ポート4)に出力される場合の、4ポート・サーキュレータ300の動作を示している。周波数fでのマイクロ波信号が、90°ハイブリッド結合器305Aのポート003で受信される。ハイブリッド結合器305Aは、ポート003で受信されたマイクロ波信号の電力を分割するように構成される。また、90°ハイブリッド結合器305Aは、90°の位相シフトをマイクロ波信号の第1の部分(すなわち、1/2)に追加し、マイクロ波信号の第1の部分を非縮退の三波混合超伝導デバイス130_1のポート320_1に送信するように構成される。ハイブリッド結合器305Aは、マイクロ波信号の第2の部分(すなわち、1/2)を(位相シフトなしで)、非縮退の三波混合超伝導デバイス130_2のポート320_2に送信するように構成される。
ポート320_1で受信されたマイクロ波信号の第1の部分(位相が90°増えている)およびポート320_2で受信されたマイクロ波信号の第2の部分(位相変化がない)は、各混合デバイス130_1および130_2によって、両方とも周波数fから周波数fにアップコンバートされる。さらに、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_1は、動作中に、φの位相シフトを、ポート320_1で受信されているマイクロ波信号の第1の部分に追加して、位相φ+90°を得るように構成される。同様に、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_2は、動作中に、φ+90°の位相シフトを、ポート320_2で受信されているマイクロ波信号の第2の部分に追加して、位相φ+90°を得るように構成される。
位相φ+90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のアップコンバートされた第1の部分が、混合デバイス130_1からハイブリッド結合器305Bに送信され、位相φ+90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のアップコンバートされた第2の部分が、混合デバイス130_2から180°ハイブリッド結合器305Bに送信される。180°ハイブリッド結合器305Bは、位相φ+90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のアップコンバートされた第1の部分を受信した後に、0°の位相(位相シフトなし)を位相φ+90°に追加し、位相φ+90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のアップコンバートされた第1の部分をポート004に送信する(つまり、180°ハイブリッド結合器305Bが位相を追加しない)ように構成される。180°ハイブリッド結合器305Bは、位相φ+90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のアップコンバートされた第2の部分を受信した後に、位相φ+90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のアップコンバートされた第2の部分をポート004に送信するように構成される。混合デバイス130_1および130_2から送信されたマイクロ波信号の建設的干渉が、ポート004で発生する。180°ハイブリッド結合器305Bの出力ポート004で、上部の経路からのマイクロ波信号の第1の部分の位相は、位相φ+90°を有しており、下部の経路からのマイクロ波信号の第2の部分の位相は、位相φ+90°を有している。したがって、(混合デバイス130_1および130_2から受信された)2つのマイクロ波信号が、ハイブリッド結合器305Bを介して建設的に加算され、結合マイクロ波信号がポート004に出力される。しかし、180°ハイブリッド305Bのポート002に関しては、(混合デバイス130_1および130_2から受信された)マイクロ波信号の第1の部分および第2の部分が、ハイブリッド結合器305Bを介して相殺的に加算され、図9に示されているように、マイクロ波信号がポート002から出力されない。
図11は、実施形態に従って、マイクロ波信号が周波数fで180°ハイブリッド305Bのポート004(例えば、ポート4)に入力され、周波数fでポート003(例えば、ポート3)に出力される場合の、4ポート・サーキュレータ300の動作を示している。この状況は、相殺的干渉を示している。周波数fでのマイクロ波信号が、180°ハイブリッド結合器305Bのポート004で受信される。ハイブリッド結合器305Bは、ポート004で受信されたマイクロ波信号の電力を分割するように構成される。180°ハイブリッド結合器305Aは、0°の位相シフトをマイクロ波信号の第1の部分(すなわち、1/2)に追加し、マイクロ波信号の第1の部分を非縮退の三波混合超伝導デバイス130_1のポート322_1に送信するように構成される。ハイブリッド結合器305Bは、マイクロ波信号の第2の部分(すなわち、1/2)を(位相シフトなしで)、非縮退の三波混合超伝導デバイス130_2のポート322_2に送信するように構成される。
ポート322_1で受信されたマイクロ波信号の0°の位相を有する第1の部分およびポート322_2で受信されたマイクロ波信号の位相変化がない(すなわち、0°の)第2の部分は、各混合デバイス130_1および130_2によって、両方とも周波数fから周波数fにダウンコンバートされる。さらに、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_1は、動作中に、-φの位相シフトを、ポート322_1で受信されているマイクロ波信号の第1の部分の0°の位相に追加して、位相-φを得るように構成される。同様に、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_2は、動作中に、-φ-90°の位相シフトを、ポート322_2で受信されているマイクロ波信号の第2の部分の0°の位相に追加して、位相-φ-90°を得るように構成される。
位相-φを有する周波数fでのマイクロ波信号のダウンコンバートされた第1の部分が、混合デバイス130_1から90°ハイブリッド結合器305Aに送信され、位相-φ-90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のダウンコンバートされた第2の部分が、混合デバイス130_2から90°ハイブリッド結合器305Aに送信される。90°ハイブリッド結合器305Aは、位相-φを有する周波数fでのマイクロ波信号のダウンコンバートされた第1の部分を受信した後に、90°の位相を位相-φに追加し、位相-φ+90°を得て、位相-φ+90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のアップコンバートされた第1の部分をポート003に送信するように構成される。90°ハイブリッド結合器305Aは、位相-φ-90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のダウンコンバートされた第2の部分をポート003に送信する(つまり、90°ハイブリッド結合器305Aが位相を追加しない)ように構成される。混合デバイス130_1および130_2から送信されたマイクロ波信号の相殺的干渉が、ポート003で発生する。したがって、(混合デバイス130_1および130_2から受信された)2つのマイクロ波信号が、ハイブリッド結合器305Aを介して相殺的に加算され、マイクロ波信号がポート003に出力されない。図12に示されているように、建設的干渉がポート001で発生する。
図12は、実施形態に従って、マイクロ波信号が周波数fで180°ハイブリッド305Bのポート004(例えば、ポート4)に入力され、周波数fでポート001(例えば、ポート1)に出力される場合の、4ポート・サーキュレータ300の動作を示している。周波数fでのマイクロ波信号が、180°ハイブリッド結合器305Bのポート004で受信される。ハイブリッド結合器305Bは、ポート004で受信されたマイクロ波信号の電力を分割するように構成される。180°ハイブリッド結合器305Aは、0°の位相シフトをマイクロ波信号の第1の部分(すなわち、1/2)に追加し、マイクロ波信号の第1の部分を非縮退の三波混合超伝導デバイス130_1のポート322_1に送信するように構成される。ハイブリッド結合器305Bは、マイクロ波信号の第2の部分(すなわち、1/2)を(位相シフトなしで)、非縮退の三波混合超伝導デバイス130_2のポート322_2に送信するように構成される。
ポート322_1で受信されたマイクロ波信号の0°の位相を有する第1の部分およびポート322_2で受信されたマイクロ波信号の位相変化がない(すなわち、0°の)第2の部分は、各混合デバイス130_1および130_2によって、両方とも周波数fから周波数fにダウンコンバートされる。さらに、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_1は、動作中に、-φの位相シフトを、ポート322_1で受信されているマイクロ波信号の第1の部分の0°の位相に追加して、位相-φを得るように構成される。同様に、非縮退の三波混合ジョセフソン・デバイス130_2は、動作中に、-φ-90°の位相シフトを、ポート322_2で受信されているマイクロ波信号の第2の部分の0°の位相に追加して、位相-φ-90°を得るように構成される。
位相-φを有する周波数fでのマイクロ波信号のダウンコンバートされた第1の部分が、混合デバイス130_1から90°ハイブリッド結合器305Aに送信され、位相-φ-90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のダウンコンバートされた第2の部分が、混合デバイス130_2から90°ハイブリッド結合器305Aに送信される。90°ハイブリッド結合器305Aは、位相-φを有する周波数fでのマイクロ波信号のダウンコンバートされた第1の部分をポート001に送信する(つまり、90°ハイブリッド結合器305Aが位相を追加しない)ように構成される。90°ハイブリッド結合器305Aは、位相-φ-90°を有する周波数fでのマイクロ波信号のダウンコンバートされた第2の部分を受信した後に、90°の位相を位相-φ-90°に追加し、位相-φを得て、位相-φを有する周波数fでのマイクロ波信号のアップコンバートされた第1の部分をポート001に送信するように構成される。
混合デバイス130_1および130_2から送信されたマイクロ波信号の建設的干渉が、ポート001で発生する。したがって、(混合デバイス130_1および130_2から受信された)2つのマイクロ波信号が、ハイブリッド結合器305Aを介して建設的に加算され、結合マイクロ波信号がポート001に出力される。図11に示されているように、相殺的干渉がポート003で発生する。
前述した状況から、結合マイクロ波信号がハイブリッド結合器305Aの1つの出力ポートから(建設的干渉を介して)出力されるときに、ハイブリッド結合器305Aの他の出力ポートで、信号が出力されないように、相殺的干渉が発生するということが理解されるべきである。同様に、結合マイクロ波信号がハイブリッド結合器305Bの1つの出力ポートから(建設的干渉を介して)出力されるときに、ハイブリッド結合器305Bの他の出力ポートで、信号が出力されないように、相殺的干渉が発生するということが理解されるべきである。
図13は、実施形態に従って超伝導デバイス300を形成する方法のフローチャート1300を示している。ブロック1302で、第1の混合ポート320_1および第2の混合ポート322_1を含んでいる第1の混合デバイス130_1が提供される。ブロック1304で、別の第1の混合ポート320_2および別の第2の混合ポート322_2を含んでいる第2の混合デバイス130_2が提供される。第1および第2の混合デバイス130_1、130_2は、非縮退の三波混合超伝導デバイスである。
ブロック1306で、第1の混合ポート320_1および別の第1の混合ポート320_2が、第1の結合器305Aに結合される。ブロック1308で、第2の混合ポート322_1および別の第2の混合ポート322_2が、第2の結合器305Bに結合される。
第1の混合デバイス130_1および第2の混合デバイス130_2が、並列に一緒に結合される。第1の混合デバイス130_1の第1の混合ポート320_1および第2の混合デバイス130_2の別の第1の混合ポート320_2が、第1の機能を有するように構成される。第1の機能は、信号共振器115Aとして動作すること、周波数fで信号を受信すること、および周波数fで信号を出力することが、それぞれできる。
第1の混合デバイス130_1の第2の混合ポート322_1および第2の混合デバイス130_2の別の第2の混合ポート322_2が、第2の機能を有するように構成される。第2の機能は、アイドラー共振器115Bとして動作すること、周波数fで信号を受信すること、および周波数fで信号を出力することが、それぞれできる。
第1の混合デバイス130_1は第3の混合ポート324_1を含み、第2の混合デバイス130_2は別の第3の混合ポート324_2を含む。第1の混合デバイス130_1の第3の混合ポート324_1および第2の混合デバイス130_2の別の第3の混合ポート324_2が、第3の機能を有するように構成される。第3の機能は、供給されたポンプ周波数fがf=|f-f|または|f-f|の関係を満たす(光子利得がない)変換モードでデバイスを動作させるためのポンプ信号をそれぞれ受信することができ、ポート324_1に入力されるポンプ信号は位相φp1=φを有し、ポート324_2に入力されるポンプ信号は位相φp2=φ+90°を有する。
第1の混合デバイス130_1および第2の混合デバイス130_2は、第1の結合器305Aから信号を受信するように構成される。第1の混合デバイス130_1および第2の混合デバイス130_2は、信号を第2の結合器305Bに出力するように構成され、この信号は、第2の結合器305Bが1つのポートを介して信号を出力するよう構成されるように、第1の混合デバイス130_1および第2の混合デバイス130_2によって変換されている。
第1の混合デバイス130_1および第2の混合デバイス130_2は、第2の結合器305Aから信号を受信するように構成される。第1の混合デバイス130_1および第2の混合デバイス130_2は、信号を第1の結合器305Aに出力するように構成され、この信号は、第1の結合器305Aが1つのポートを介して信号を出力するよう構成されるように、第1の混合デバイス130_1および第2の混合デバイス130_2によって変換されている。
第1の結合器および第2の結合器が90度ハイブリッド結合器であるか、第1の結合器が90度ハイブリッド結合器であり、第2の結合器が180度ハイブリッド結合器であるか、または第1の結合器が180度ハイブリッド結合器であり、第2の結合器が90度ハイブリッド結合器である。
図14は、実施形態に従って超伝導4ポート・サーキュレータ300を形成する方法のフローチャート1400を示している。ブロック1402で、第1の信号ポート320_1および第2のアイドラー・ポート322_1を含んでいる第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイス130_1が提供される。ブロック1404で、別の第1の信号ポート320_2および別の第2のアイドラー・ポート322_2を含んでいる第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイス130_1が提供され、第1および第2の混合デバイス130_1、130_2が非縮退の三波混合超伝導デバイスである。
ブロック1406で、第1の信号ポート320_1および別の第1の信号ポート320_2が、第1の結合器305Aに結合される。ブロック1408で、第2のアイドラー・ポート322_1および別の第2のアイドラー・ポート322_2が、第2の結合器305Bに結合される。
図15は、実施形態に従って超伝導4ポート・サーキュレータ300を動作させる方法のフローチャート1500である。ブロック1502で、信号が第1の結合器305Aのポートで受信され、第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイス130_1および第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイス130_2が、第1の結合器305Aおよび第2の結合器305Bに並列に結合される。ブロック1504で、信号が、(サーキュレータ400の事前に定義された循環パターンに従って)第2の結合器305Bの事前に定義されたポートに出力される。
回路330、130_1、130_2の回路素子は超伝導材料で作られ得る。各共振器および伝送線/フィードライン/ポンプ・ラインは、超伝導材料で作られている。ハイブリッド結合器は、超伝導材料で作られ得る。(約10~100ミリケルビン(mK)または約4Kなどの低温での)超伝導材料の例としては、ニオブ、アルミニウム、タンタルなどが挙げられる。例えば、ジョセフソン接合は超伝導材料で作られており、それらのトンネル接合は、酸化物などの薄いトンネル・バリアで作られ得る。コンデンサは、極めて低損失の誘電材料によって分離された超伝導材料で作られ得る。さまざまな素子を接続する伝送線(すなわち、ワイヤ)は、超伝導材料で作られている。
本明細書では、関連する図面を参照して、本発明のさまざまな実施形態が説明される。本発明の範囲を逸脱することなく、代替の実施形態が考案され得る。さまざまな接続および位置関係(例えば、上、下、隣接など)が、以下の説明および図面における要素間で示されているが、当業者は、本明細書に記載された位置関係の多くが、向きが変更されても説明されている機能が維持される場合に、向きに依存しないということを認識するであろう。それらの接続または位置関係あるいはその両方は、特に規定されない限り、直接的または間接的であることができ、本発明はこの点において限定するよう意図されていない。したがって、各実体の結合は、直接的結合または間接的結合を指すことができ、各実体間の位置関係は、直接的位置関係または間接的位置関係であることができる。間接的位置関係の一例として、本説明において、層「B」の上に層「A」を形成することへの言及は、層「A」および層「B」の関連する特性および機能が中間層によって大幅に変更されない限り、1つまたは複数の中間層(例えば、層「C」)が層「A」と層「B」の間にある状況を含んでいる。
以下の定義および略称が、特許請求の範囲および本明細書の解釈に使用される。本明細書において使用されているように、「備える」、「備えている」、「含む」、「含んでいる」、「有する」、「有している」、「含有する」、「含有している」という用語、またはこれらの任意のその他の変形は、非排他的包含をカバーするよう意図されている。例えば、要素のリストを含んでいる組成、混合、工程、方法、製品、または装置は、それらの要素のみに必ずしも限定されず、明示されていないか、またはそのような組成、混合、工程、方法、製品、または装置に固有の、その他の要素を含むことができる。
さらに、「例」という用語は、本明細書では「例、事例、または実例としての役割を果たす」ことを意味するために使用される。「例」として本明細書に記載された実施形態または設計は、必ずしも他の実施形態または設計よりも好ましいか、または有利であると解釈されるべきではない。「少なくとも1つ」および「1つまたは複数」という用語は、1以上の任意の整数(すなわち、1、2、3、4など)を含んでいると理解される。「複数」という用語は、2以上の任意の整数(すなわち、2、3、4、5など)を含んでいると理解される。「接続」という用語は、間接的「接続」および直接的「接続」を含むことができる。
本明細書における「一実施形態」、「実施形態」、「実施形態例」などへの参照は、記載された実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含むことができるが、すべての実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含んでも含まなくてもよいということを示している。さらに、そのような語句は必ずしも同じ実施形態を参照していない。また、特定の特徴、構造、または特性がある実施形態に関連して説明される場合、明示的に説明されるかどうかにかかわらず、他の実施形態に関連してそのような特徴、構造、または特性に影響を与えることは、当業者の知識の範囲内にあると考えられる。
以下では、説明の目的で、「上方」、「下方」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「上部」、「下部」という用語、およびこれらの派生語は、図面内で方向付けられている通りに、説明される構造および方法に関連しているものとする。「覆っている」、「上に(atop)」、「上に(on top)」、「上に位置する(positioned on)、または「上に位置する(positioned atop)」」という用語は、第1の構造などの第1の要素が、第2の構造などの第2の要素の上に存在しており、インターフェイス構造などの介在する要素が、第1の要素と第2の要素の間に存在し得るということを意味している。「直接的接触」という用語は、第1の構造などの第1の要素および第2の構造などの第2の要素が、これらの2つの要素のインターフェイスに中間の導電層、絶縁層、半導体層がいずれも存在せずに、接続されているということを意味している。
例えば「第2の要素に対して選択的な第1の要素」などの、「~に対して選択的」という語句は、第1の要素をエッチングすることができ、第2の要素がエッチング停止として機能できるということを意味している。
「約」、「実質的に」、「近似的に」、およびこれらの変形の用語は、本願書の出願時に使用できる機器に基づいて、特定の量の測定に関連付けられた誤差の程度を含むよう意図されている。例えば、「約」は、特定の値の±8%または5%、あるいは2%の範囲を含むことができる。
本明細書において前述したように、簡潔にするために、超伝導デバイスおよび集積回路(IC)の製造に関連する従来技術は、本明細書において詳細に説明されることもあれば、説明されないこともある。しかし、背景の目的で、本発明の1つまたは複数の実施形態の実装に利用できる超伝導デバイス製造工程の概要が、ここで説明される。本発明の1つまたは複数の実施形態の実装に使用される特定の製造作業は個別に知られ得るが、本発明の説明された作業の組み合わせまたは得られる構造あるいはその両方は一意である。したがって、本発明に従って半導体デバイスの製造に関連して説明された作業の一意の組み合わせは、誘電体(例えば、シリコン)基板上の超伝導体に対して実行される、さまざまな個別に知られている物理的および化学的工程を利用し、それらの工程の一部が以下で説明される。
一般に、ICにパッケージ化されるマイクロチップを形成するために使用されるさまざまな工程は、成膜、除去/エッチング、およびパターン形成/リソグラフィを含む、一般的なカテゴリに分類される。成膜は、材料をウエハー上で成長させるか、材料でウエハーを覆うか、またはその他の方法で材料をウエハーに移す、任意の工程である。使用可能な技術は、特に、物理蒸着(PVD:physical vapor deposition)、化学蒸着(CVD:chemicalvapor deposition)、電気化学堆積(ECD:electrochemical deposition)、分子線エピタキシ(MBE:molecular beam epitaxy)、および最近の原子層堆積(ALD:atomic layer deposition)を含む。除去/エッチングは、材料をウエハーから除去する任意の工程である。例としては、エッチング工程(ウェットまたはドライのいずれか)および化学機械平坦化(CMP:chemical-mechanical planarization)などが挙げられる。導体(例えば、ポリシリコン、アルミニウム、銅など)および絶縁体(例えば、さまざまな形態の二酸化ケイ素、窒化ケイ素など)の両方の膜が、コンポーネントを接続するため、および分離するために使用される。リソグラフィは、基板へのその後のパターンの転写のための、半導体基板上への3次元レリーフ画像またはパターンの形成である。リソグラフィでは、パターンは、フォトレジストと呼ばれる感光性ポリマーによって形成される。回路の複雑な構造を構築するために、リソグラフィおよびエッチング・パターン転写のステップが複数回繰り返される。ウエハー上に印刷される各パターンが、すでに形成されているパターンに揃えられ、導体、絶縁体、およびその他の領域が徐々に構築されて、最終的なデバイスを形成する。
図内のフローチャートおよびブロック図は、本発明のさまざまな実施形態に従って、製造方法または動作方法あるいはその両方の可能な実装を示す。方法のさまざまな機能/動作が、フロー図においてブロックで表されている。一部の代替の実装では、ブロックに示された機能は、図に示された順序とは異なる順序で発生することができる。例えば、連続して示された2つのブロックは、実際には、含まれている機能に応じて、実質的に同時に実行されるか、または場合によっては逆の順序で実行され得る。
本発明のさまざまな実施形態の説明は、例示の目的で提示されているが、網羅的であることは意図されておらず、開示された実施形態に限定されない。記載された実施形態の範囲および思想を逸脱することなく多くの変更および変形が可能であることは、当業者にとって明らかであろう。本明細書で使用された用語は、実施形態の原理、実際の適用、または市場で見られる技術を超える技術的改良を最も適切に説明するため、または他の当業者が本明細書に記載された実施形態を理解できるようにするために選択されている。

Claims (15)

  1. 超伝導デバイスであって、
    第1の信号ポートおよび第アイドラー・ポートを備えている第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスと、
    信号ポートおよび第2アイドラー・ポートを備えている第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスと
    を備えており
    前記第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスおよび前記第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスが、非縮退の三波混合超伝導デバイスであり、前記非縮退の三波混合超伝導デバイスがジョセフソン・リング変調器を備えており、該ジョセフソン・リング変調器は、前記第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスおよび前記第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスに結合されている
    前記第1の信号ポートおよび前記第信号ポートが、第1の結合器に結合するように構成されており、
    前記第アイドラー・ポートおよび前記第2のアイドラー・ポートが、第2の結合器に結合するように構成されている、
    前記超伝導デバイス。
  2. 前記第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスおよび前記第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスが並列に結合されている、請求項1に記載の超伝導デバイス。
  3. 前記第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスの前記第1の信号ポートおよび前記第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスの前記第信号ポートが第1の機能を有するように構成されている、請求項1に記載の超伝導デバイス。
  4. 前記第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスの前記第アイドラー・ポートおよび前記第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスの前記第2のアイドラー・ポートが第2の機能を有するように構成されている、請求項3に記載の超伝導デバイス。
  5. 前記第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスが第3の混合ポートを備えており、前記第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスが別の第3の混合ポートを備えている、請求項4に記載の超伝導デバイス。
  6. 前記第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスの前記第3の混合ポートおよび前記第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスの前記別の第3の混合ポートが第3の機能を有するように構成されている、請求項5に記載の超伝導デバイス。
  7. 前記第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスおよび前記第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスが前記第1の結合器から信号を受信するように構成されている、請求項1乃至のいずれか1項に記載の超伝導デバイス。
  8. 前記第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスおよび前記第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスが、前記信号を前記第2の結合器に出力するように構成されており、前記信号が、前記第2の結合器が1つのポートを介して前記信号を出力するよう構成されるように、前記第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスおよび前記第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスによって変換されている、請求項7に記載の超伝導デバイス。
  9. 前記第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスおよび前記第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスが前記第2の結合器から信号を受信するように構成されている、請求項1乃至のいずれか1項に記載の超伝導デバイス。
  10. 前記第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスおよび前記第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスが、前記信号を前記第1の結合器に出力するように構成されており、前記信号が、前記第1の結合器が1つのポートを介して前記信号を出力するよう構成されるように、前記第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスおよび前記第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスによって変換されている、請求項9に記載の超伝導デバイス。
  11. 前記第1の結合器および前記第2の結合器が90度ハイブリッド結合器であるか、
    前記第1の結合器が90度ハイブリッド結合器であり、且つ前記第2の結合器が180度ハイブリッド結合器であるか、または
    前記第1の結合器が180度ハイブリッド結合器であり、且つ前記第2の結合器が90度ハイブリッド結合器である、
    請求項1乃至10のいずれか1項に記載の超伝導デバイス。
  12. 超伝導デバイスを形成する方法であって、
    第1の信号ポートおよび第アイドラー・ポートを備えている第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスを提供することと、
    信号ポートおよび2のアイドラー・ポートを備えている第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスを提供することであって、前記第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスおよび第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスが非縮退の三波混合超伝導デバイスであり、前記非縮退の三波混合超伝導デバイスがジョセフソン・リング変調器を備えており、該ジョセフソン・リング変調器は、前記第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスおよび前記第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスに結合されている、前記提供することと、
    前記第1の信号ポートおよび前記第信号ポートを第1の結合器に結合することと、
    前記第アイドラー・ポートおよび前記第2のアイドラー・ポートを第2の結合器に結合することと
    を含む、前記方法。
  13. 超伝導4ポート・サーキュレータであって、
    第1の信号ポートおよび第1のアイドラー・ポートを備えている第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスと、
    第2の信号ポートおよび第2のアイドラー・ポートを備えている第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスと
    を備えており
    前記第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスおよび前記第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスが、非縮退の三波混合超伝導デバイスであり、前記非縮退の三波混合超伝導デバイスがジョセフソン・リング変調器を備えており、該ジョセフソン・リング変調器は、前記第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスおよび前記第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスに結合されている、
    前記第1の信号ポートおよび前記第の信号ポートが、第1の結合器に結合するように構成されており、
    前記第のアイドラー・ポートおよび前記第2のアイドラー・ポートが、第2の結合器に結合するように構成されている、
    前記超伝導4ポート・サーキュレータ。
  14. 超伝導4ポート・サーキュレータを形成する方法であって、前記超伝導4ポート・サーキュレータが、
    第1の信号ポートおよび第1のアイドラー・ポートを備えている第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスと、
    第2の信号ポートおよび第2のアイドラー・ポートを備えている第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスと
    とを備えており、
    前記方法が、
    第1の信号ポートおよび第のアイドラー・ポートを備えている第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスを提供することと、
    の信号ポートおよび2のアイドラー・ポートを備えている第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスを提供することと、
    前記第1の信号ポートおよび前記第の信号ポートを第1の結合器に結合することと、
    前記第のアイドラー・ポートおよび前記第2のアイドラー・ポートを第2の結合器に結合することと
    を含み、前記第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスおよび前記第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスが非縮退の三波混合超伝導デバイスであり、前記非縮退の三波混合超伝導デバイスがジョセフソン・リング変調器を備えており、該ジョセフソン・リング変調器は、前記第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスおよび前記第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスに結合されている、前記方法。
  15. 請求項13に記載の超伝導4ポート・サーキュレータを動作させる方法であって、
    第1の結合器のポートで信号を受信することであって、第1のジョセフソン・パラメトリック・デバイスおよび第2のジョセフソン・パラメトリック・デバイスが、前記第1の結合器および第2の結合器に並列に結合される、前記受信することと、
    前記第2の結合器の事前に定義されたポートで前記信号を出力することと
    を含む、前記方法。
JP2019555209A 2017-04-18 2017-12-01 超伝導デバイス、超伝導デバイスを形成する方法、超伝導4ポート・サーキュレータ、超伝導4ポート・サーキュレータを形成する方法、および超伝導4ポート・サーキュレータを動作させる方法 Active JP7241446B2 (ja)

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