JP7232468B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、植物の栽培室に配置される空気調和装置に関する。
植物を栽培するための栽培室(例えば、ビニールハウスなど)では、初夏から初秋にかけて高温乾燥状態となって植物の生育不良が発生しやすいため、栽培室内の冷房が行われる。
特許文献1では、栽培室内に取り込んだ外気中に冷水を噴霧した後、冷水が循環する熱交換器によって外気を更に冷却する手法が提案されている。
特許文献2では、栽培室の床及び天井のそれぞれに設置された地下水循環パネル内に地下水を循環させることによって、栽培室内を冷却する手法が提案されている。
特開2003-9678号公報 特開2016-86806号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の手法は、栽培室全体を冷房するものであるため非効率的かつ非経済的であるだけでなく、植物の生育に適した湿度に加湿することも困難である。
本発明は、上述した状況に鑑みてなされたものであり、植物の生育を効率的に促進可能な空気調和装置の提供を目的とする。
本発明に係る空気調和装置は、植物の栽培室に配置される空気調和装置であって、筐体と、第1送風ファンと、熱交換器と、第1噴霧ノズルと、送風ダクトとを備える。第1送風ファンは、前記筐体内に配置され、前記筐体内に空気を取り込む。熱交換器は、前記筐体内に配置され、内部に水を循環させる。第1噴霧ノズルは、前記筐体内に配置され、水を前記筐体内に噴霧する。送風ダクトは、前記筐体から延び、前記植物の成長点に向けて送風するための送風口を有する。
本発明によれば、植物の生育を効率的に促進可能な空気調和装置を提供することができる。
実施形態に係る栽培室の構成を示す模式図
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。ただし、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、各構造における縮尺および数等を、実際の構造における縮尺および数等と異ならせる場合がある。
(栽培室100の全体構成)
図1は、本実施形態に係る栽培室100の構成を示す模式図である。栽培室100は、植物PTの栽培に用いられる。栽培室100は、例えば、温室やビニールハウスなどである。植物PTは、培地CMに植えられている。植物PTは、例えばトマトやイチゴなどであるが、これに限られない。
栽培室100は、外壁10と、空気調和装置20とを備える。
外壁10は、栽培室100の側壁11と天井12とを含む。外壁10は、透光性を有する部材によって構成される。外壁10は、ビニールなどのシート部材やアクリルなどの薄板などによって構成される。側壁11のうち後述する第1送風ファン32と対向する部位には、外気を取り込むためのシャッタ13が取り付けられる。シャッタ13は、開閉可能である。
空気調和装置20は、栽培室100内に配置される。空気調和装置20は、栽培室100内の空気調和を行う。具体的には、空気調和装置20は、栽培室100内の空気の温度及び湿度を、植物PTの生育に適した環境に調整する。
(空気調和装置20の構成)
図1に示すように、空気調和装置20は、送風部30と、根域温度調整部40と、加湿部50と、暖気回収部60と、制御部70とを備える。
1.送風部30
送風部30は、筐体31と、第1送風ファン32と、熱交換器33と、第1噴霧ノズル34と、送風ダクト35とを有する。
筐体31は、第1送風ファン32と、熱交換器33と、第1噴霧ノズル34とを収容する箱である。筐体31は、シャッタ13から所定間隔を隔てて配置される。筐体31の形状及びサイズは、適宜変更可能である。
第1送風ファン32は、筐体31内に配置される。第1送風ファン32は、筐体31内に空気を取り込む。第1送風ファン32は、シャッタ13が開いている場合、シャッタ13から空気(外気)を筐体31内に取り込む。第1送風ファン32は、シャッタ13が閉まっている場合、シャッタ13と筐体31との隙間から、栽培室100内の空気(内気)を筐体31内に取り込む。第1送風ファン32は、後述する制御部70によって回転駆動制御される。
熱交換器33は、筐体31内に配置される。熱交換器33は、給水管L1を介して配水弁71から水が供給される場合、内部に水を循環させる。熱交換器33の内部を循環した水は、後述する水受け部41に流出する。熱交換器33は、給水管L1を介して配水弁71から水が供給されない場合、内部に水を循環させない。
熱媒体としての水には、地下水、水道水、川の水、湖沼の水などを利用することができる。特に、地下水は年間を通して水温が安定しており、熱媒体として利用することで運転コストを低減させることができるので好ましい。
熱交換器33は、第1送風ファン32から送風される空気を冷却又は加温する。熱交換器33内を循環する水の温度が、第1送風ファン32から熱交換器33に送風される空気の温度より低い場合、空気は熱交換器33によって冷却される。熱交換器33内を循環する水の温度が、第1送風ファン32から熱交換器33に送風される空気の温度より高い場合、空気は熱交換器33によって加温される。熱交換器33によって冷却又は加温された空気は、熱交換器33を通過して第1噴霧ノズル34に向かって流れる。
熱交換器33は、パイプによって構成することができる。熱交換器33を構成するパイプは、例えばジグザグ状に配管される。熱交換器33を構成するパイプには、熱交換を促進させるためのフィンなどが設けられていてもよい。
第1噴霧ノズル34は、筐体31内に配置される。本実施形態において、第1噴霧ノズル34は、第1送風ファン32から送風される空気の流れ方向において、熱交換器33の下流側に配置される。第1噴霧ノズル34は、給水管L2に取り付けられる。
第1噴霧ノズル34は、給水管L2を介して配水弁71から水が供給される場合、筐体31内に水を噴霧する。第1噴霧ノズル34は、給水管L2を介して配水弁71から水が供給されない場合、筐体31内に水を噴霧しない。
第1噴霧ノズル34は、水を噴射するノズル孔を有する。ノズル孔から噴射された水は、減圧に伴う急激な膨張によって霧化する。第1噴霧ノズル34から噴霧される細霧は、熱交換器を介して第1送風ファン32から送風される空気中に気化する。これにより、熱交換器33によって冷却された空気は、第1噴霧ノズル34から噴霧される細霧の気化熱によって更に冷却される。
第1噴霧ノズル34は、細霧だけでなく粗霧も噴霧できることが好ましい。第1噴霧ノズル34から粗霧が噴霧される場合、粗霧の多くは自重により落下して後述する水受け部41に収集される一方、粗霧の一部は送風ダクト35に放出される。
本明細書において、細霧とは、粒子径220μm以下の微細な霧を意味し、粗霧とは、粒子径220μm超の細霧より粗大な霧を意味する。霧の粒子径は、液浸法によって測定される。液浸法とは、シリコンオイルを塗布したプレートグラス上に霧を受け止め、シリコンオイル中に沈降した霧(水分)の拡大撮像写真上で霧の直径を測定する手法である(URL:https://www.kirinoikeuchi.co.jp/technology/18/、令和1年5月20日検索)。
なお、第1噴霧ノズル34が細霧及び粗霧の両方を噴霧できる場合、ノズル孔に目詰まりが生じにくいため、水道水に比べて不純物を多く含む地下水を継続的に利用することができる。
送風ダクト35は、筐体31から延びる。送風ダクト35は、植物PTの上方に配置される。送風ダクト35には、筐体31内で冷却又は加温された空気が流される。
送風ダクト35は、植物PTの成長点に向けて送風するための送風口35aを有する。送風口35aは、植物PTの成長点の近傍に配置される。送風口35aから植物PTの成長点周辺に空気が送風されることによって、植物PTの成長点を生育に適した温度に維持することができる。
また、送風ダクト35内を流れる空気中に粗霧が混入している場合、送風口35aから放出される粗霧は、培地CMに落下する。そして、培地CMに落下した粗霧が空気中に気化することによって、植物PTの葉近傍の空気を光合成に適した湿度に加湿することができる。
2.根域温度調整部40
根域温度調整部40は、水受け部41と、流水管42とを有する。
水受け部41は、筐体31内に配置される。水受け部41は、第1噴霧ノズル34の下方に配置される。水受け部41は、第1噴霧ノズル34から噴霧される水の一部(具体的には、粗霧)と、熱交換器33から流出する水とを受ける。水受け部41は、水を貯留可能に構成されていてもよい。
流水管42は、水受け部41に接続される。流水管42には、水受け部41から流入する水が流される。流水管42は、例えばパイプによって構成することができる。流水管42は、培地CM内を通されており、植物PTの根域(すなわち、根の近傍)に配管される。このように、第1噴霧ノズル34から噴霧される水の一部を流水管42に流すことによって、植物PTの根域を生育に適した温度に維持することができる。
なお、流水管42を通過した水は、栽培室100の外部に排出される。
3.加湿部50
加湿部50は、配水管51と、第2噴霧ノズル52とを有する。
配水管51は、植物PTの上方に配管される。配水管51は、給水管L3を介して配水弁71から水が供給される場合、内部に水を通す。配水管51は、給水管L3を介して配水弁71から水が供給されない場合、内部に水を通さない。配水管51は、パイプによって構成することができる。
第2噴霧ノズル52は、配水管51に取り付けられる。第2噴霧ノズル52は、植物PTの上方に配置される。第2噴霧ノズル52は、配水管51から水が供給される場合、栽培室100内に水を噴霧する。第2噴霧ノズル52は、配水管51から水が供給されない場合、栽培室100内に水を噴霧しない。
第2噴霧ノズル52から噴霧される細霧は、植物PT周辺の空気中に気化する。これにより、植物PT周辺の空気を全体的に冷却することができる。
第2噴霧ノズル52は、細霧だけでなく粗霧も噴霧できることが好ましい。第2噴霧ノズル52から粗霧が噴霧される場合、粗霧は自重により培地CM周辺に落下する。これにより、培地CM周辺から水を空気中に気化させることによって、植物PT周辺の空気を全体的に加湿することができる。
なお、第2噴霧ノズル52のノズル孔が細霧及び粗霧の両方を噴霧できる大きさである場合、ノズル孔に目詰まりが生じにくいので、水道水に比べて不純物を多く含む地下水を継続的に利用することができる。
4.暖気回収部60
暖気回収部60は、吸気ダクト61と、第2送風ファン62と、循環ダクト63と、放出ダクト64とを有する。ただし、循環ダクト63及び放出ダクト64は、季節に応じて、いずれか一方のみが用いられる。
吸気ダクト61は、栽培室100の天井12に沿って配置される。吸気ダクト61は、栽培室100内の空気を吸入するための吸気口61aを有する。
第2送風ファン62は、吸気ダクト61と循環ダクト63との間、又は、吸気ダクト61と放出ダクト64との間に配置される。第2送風ファン62は、吸気ダクト61内の空気を取り込み、循環ダクト63又は放出ダクト64に送風する。第2送風ファン62は、後述する制御部70によって回転駆動制御される。
循環ダクト63は、栽培室100内の空気を暖めたい場合に用いられる。循環ダクト63は、第2送風ファン62から送風される空気を第1送風ファン32に送る。循環ダクト63の一端部は、第2送風ファン62に向かって開口する。循環ダクト63の他端部は、シャッタ13と筐体31との隙間に向かって開口する。
放出ダクト64は、栽培室100内の空気を冷却したい場合に用いられる。放出ダクト64は、第2送風ファン62から送風される空気を栽培室100の外部に放出する。放出ダクト64の一端部は、第2送風ファン62に向かって開口する。放出ダクト64の他端部は、栽培室100の外部に開口する。
5.制御部70
制御部70は、第1送風ファン32及び第2送風ファン62のそれぞれを回転駆動制御する。
制御部70は、配水弁71を制御することによって、送風部30の第1噴霧ノズル34と加湿部50の第2噴霧ノズル52(配水管51)とへの給水量を制御する。配水弁71には、給水管L4を介して水が供給される。
制御部70は、第1噴霧ノズル34に給水する場合、第1噴霧ノズル34への給水量を第2噴霧ノズル52(配水管51)への給水量よりも多くしてもよいが、第2噴霧ノズル52への給水を停止して第1噴霧ノズル34のみへ給水することが好ましい。制御部70は、第2噴霧ノズル52に給水する場合、第2噴霧ノズル52への給水量を第1噴霧ノズル34への給水量よりも多くしてもよいが、第1噴霧ノズル34への給水を停止して第2噴霧ノズル52のみへ給水することが好ましい。
制御部70は、第1噴霧ノズル34及び第2噴霧ノズル52へ交互に給水することが好ましい。すなわち、制御部70は、第1噴霧ノズル34への給水と第2噴霧ノズル52への給水とを繰り返すことが好ましい。この場合、第1噴霧ノズル34への給水が間欠的に行われて、送風口35aから送風される空気に含まれる粗霧の量を適度に抑えることができるため、植物PTの葉近傍の空気が過剰に加湿されることを抑制できる。また、第2噴霧ノズル52への給水が間欠的に行われるため、第2噴霧ノズル52から粗霧が過剰に噴霧されることによって植物PTの葉が濡れてしまうことを抑制できる。
制御部70は、第1噴霧ノズル34及び第2噴霧ノズル52それぞれへの給水とは別に、熱交換器33への給水量を制御する。制御部70は、例えば、第1噴霧ノズル34に給水する場合にのみ熱交換器33へ給水してもよいし、熱交換器33へ常時給水してもよい。
(空気調和装置20による空気調和方法)
1.初夏~初秋の日中
初夏~初秋の日中は、外気温が高く、栽培室100内も高温になる。そこで、シャッタ13を開いた状態で、第1送風ファン32及び第2送風ファン62を回転駆動させるとともに、配水弁71から熱交換器33及び第1噴霧ノズル34への給水と、第2噴霧ノズル52への給水とを交互に行う。
これにより、送風部30では、第1送風ファン32から筐体31内に取り込まれる空気(外気)が、熱交換器33によって冷却されるとともに、第1噴霧ノズル34から噴霧される細霧の気化熱によって更に冷却された後、送風ダクト35の送風口35aから植物PTの成長点に供給される。従って、植物PTの成長点を局所冷却できる。また、第1噴霧ノズル34から粗霧が噴霧される場合には、第1噴霧ノズル34から噴霧される粗霧の一部が、送風ダクト35内を流れて送風口35aから放出され、培地CMに落下した後に空気中に気化するため、植物PTの葉近傍の空気を光合成に適した湿度に加湿することができる。その結果、栽培室100全体を冷却する場合に比べて運転コストを低減しながら、植物PTの生育を促進させることができる。
また、根域温度調整部40では、熱交換器33から流出する水と第1噴霧ノズル34から噴霧される粗霧とが流水管42に流れることにより、植物PTの根域を生育に適した温度に冷却することができる。
また、加湿部50では、第2噴霧ノズル52から噴霧される細霧の気化熱によって植物PT周辺の空気を全体的に冷却するとともに、第2噴霧ノズル52から噴霧される粗霧が培地CM周辺から気化することにより、植物PT周辺の空気を全体的に加湿できる。
また、暖気回収部60では、天井12付近に溜まった高温の空気が吸気ダクト61から取り込まれて、放出ダクト64から栽培室100の外部に放出されるため、送風部30、根域温度調整部40及び加湿部50による冷却効率及び加湿効率を向上させることができる。
2.初夏~初秋の夜間
初夏~初秋の夜間は、栽培室100内は高温になるものの、外気温の低下に伴って栽培室100内の湿度は保持されるため、加湿の必要性は低い。そこで、シャッタ13を閉じた状態で、第1送風ファン32及び第2送風ファン62を回転駆動させるとともに、熱交換器33のみに給水する。
これにより、送風部30では、第1送風ファン32から筐体31内に取り込まれる空気(内気)が、熱交換器33のみによって冷却された後に、送風ダクト35の送風口35aから植物PTの成長点に供給される。従って、植物PTの成長点を局所冷却することができる。
また、根域温度調整部40では、熱交換器33から流出する水が流水管42に流れることによって、植物PTの根域を生育に適した温度に冷却することができる。
また、暖気回収部60では、天井12付近に溜まった高温の空気が吸気ダクト61から取り込まれて、放出ダクト64から栽培室100の外部に放出されるため、送風部30及び根域温度調整部40による冷却効率を向上させることができる。
3.春季及び秋季
春季及び秋季などの中間期は、外気の温度及び湿度が植物PTの成長に適した範囲に留まるため、基本的には冷却及び加湿の必要性は低いが、栽培室100内の空気が滞留すると、植物PTの成長に必要な二酸化炭素が不足してしまう場合がある。
そこで、シャッタ13を開いた状態で、第1送風ファン32及び第2送風ファン62を回転駆動させる。この場合、配水弁71から熱交換器33、第1噴霧ノズル34及び第2噴霧ノズル52へは給水しない。
これにより、送風部30では、第1送風ファン32から筐体31内に取り込まれる空気(外気)が、冷却されることなく送風ダクト35の送風口35aから植物PTに供給される。従って、植物PTに二酸化炭素を十分供給できるため、植物PTの生育を促進させることができる。
また、暖気回収部60では、天井12付近に溜まった空気が吸気ダクト61から取り込まれて、放出ダクト64から栽培室100の外部に放出されるため、栽培室100内の空気循環効率を向上させることができる。
4.晩秋~冬季
晩秋~冬季は、外気温が低く、栽培室100内も低温になるが、湿度は保持される。そこで、シャッタ13を閉じた状態で、第1送風ファン32及び第2送風ファン62を回転駆動させるとともに、熱交換器33のみに給水する。この際、放出ダクト64に代えて循環ダクト63を取り付ける。
これにより、送風部30では、暖気回収部60から回収された天井付近の空気が、第1送風ファン32から筐体31内に取り込まれ、熱交換器33によって加温された後に、送風ダクト35の送風口35aから植物PTの成長点に供給される。従って、植物PTの成長点を局所加温できるため、栽培室100全体を加温する場合に比べて運転コストを低減しつつ、植物PTの生育を促進させることができる。
また、根域温度調整部40では、熱交換器33から流出する水が流水管42に流れることによって、植物PTの根域を生育に適した温度に加温することができる。
また、暖気回収部60では、天井12付近に溜まった暖気が吸気ダクト61から取り込まれて、循環ダクト63を介して送風部30に送り込まれるため、送風部30及び根域温度調整部40による加温効率を向上させることができる。
(特徴)
(1)空気調和装置20は、筐体31と、第1送風ファン32と、熱交換器33と、第1噴霧ノズル34と、送風ダクト35とを備える。第1送風ファン32、熱交換器33及び第1噴霧ノズル34は、筐体31内に配置される。送風ダクト35は、筐体31から延び、植物PTの成長点に向けて送風するための送風口35aを有する。
このように、空気調和装置20の主要部が筐体31内に集約されているため、省スペース化できるとともに、作製コストも低減できる。また、上述のとおり、第1送風ファン32の回転駆動と熱交換器33及び第1噴霧ノズル34への給水とを組み合わせることにより、季節に応じて、植物PTの生育を効率的に促進することができる。
(2)熱交換器33及び第1噴霧ノズル34の少なくとも一方に供給される水は、地下水であることが好ましい。これによって、年間を通して水温が安定した地下水で効率的に空気調和を行うとともに、空気調和装置20の運転コストを低減させることができる。
(3)第1噴霧ノズル34は、細霧及び粗霧を噴霧できることが好ましい。これによって、第1送風ファン32から送風される空気を細霧の気化熱によって冷却できるとともに、送風ダクト35の送風口35aから粗霧を放出させることによって植物PTの葉近傍の空気を加湿することができる。
(4)空気調和装置20は、第1噴霧ノズル34から噴霧される水の一部を受ける水受け部41と、植物PTの根域に配置される流水管42とを備えることが好ましい。これによって、第1噴霧ノズル34から噴霧される水の一部を流水管42に流すことによって、植物PTの根域を生育に適した温度に冷却又は加温することができる。
(5)空気調和装置20は、間欠的に第1噴霧ノズル34へ給水する制御部70を備えることが好ましい。これによって、送風口35aから送風される空気の湿度を適度に抑えることができるため、植物PTの葉近傍の空気が過剰に加湿されることを抑制できる。
(6)空気調和装置20は、植物PTの上方に配管される配水管51と、水を栽培室100内に噴霧する第2噴霧ノズル52とを備えることが好ましい。これによって、第2噴霧ノズル52から噴霧される水の気化熱により、植物PT周辺の空気を全体的に冷却するとともに、第2噴霧ノズル52から噴霧される粗霧が培地CM周辺から気化することにより、植物PT周辺の空気を全体的に加湿することができる。
(7)制御部70は、間欠的に第2噴霧ノズル52へ給水することが好ましい。これによって、第2噴霧ノズル52から噴霧される水によって植物PTの葉が濡れてしまうことを抑制できる。
(8)空気調和装置20は、栽培室100内の空気を吸入するための吸気口61aを有する吸気ダクト61と、吸気ダクト61内の空気を取り込む第2送風ファン62と、第2送風ファン62から送風される空気を第1送風ファン32に送る循環ダクト63とを備えることが好ましい。これによって、栽培室100内に暖かい空気を循環させることができるため、植物PTの加温効率を向上させることができる。
(9)空気調和装置20は、栽培室100内の空気を吸入するための吸気口61aを有する吸気ダクト61と、吸気ダクト61内の空気を取り込む第2送風ファン62と、第2送風ファン62から送風される空気を外部に放出する放出ダクト64とを備えることが好ましい。これによって、栽培室100内の暖かい空気を外部に放出できるため、植物PTの冷却効率を向上させることができる。
(実施形態の変形例)
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形又は変更が可能である。
1.変形例1
上記実施形態において、空気調和装置20は、送風部30と、根域温度調整部40と、加湿部50と、暖気回収部60と、制御部70とを備えることとしたが、少なくとも送風部30を備えていればよい。
2.変形例2
上記実施形態において、栽培室100の外壁10にはシャッタ13が取り付けられることとしたが、シャッタ13は取り付けられていなくてもよい。
3.変形例3
上記実施形態において、筐体31は、シャッタ13から所定間隔を隔てて配置されることとしたが、筐体31とシャッタ13はダクトによって連結されていてもよい。
4.変形例4
上記実施形態において、第1噴霧ノズル34は、空気の流れ方向において、熱交換器33の下流側に配置されることとしたが、熱交換器33の上流側に配置されていてもよい。
5.変形例5
上記実施形態において、制御部70は、第1噴霧ノズル34及び第2噴霧ノズル52へ交互に給水することとしたが、第1噴霧ノズル34及び第2噴霧ノズル52の少なくとも一方へは連続的に給水してもよい。
6.変形例6
上記実施形態において、水受け部41は、第1噴霧ノズル34から噴霧される水の一部と、熱交換器33から放出される水とを受けることとしたが、少なくとも第1噴霧ノズル34から噴霧される水の一部を受けることができればよい。
7.変形例7
上記実施形態では特に触れていないが、第1噴霧ノズル34は、1つのノズルによって構成されていてもよいし、2以上のノズルによって構成されていてもよい。第1噴霧ノズル34が2以上のノズルによって構成される場合、第1噴霧ノズル34は、主に細霧を噴霧する細霧用ノズルと、主に粗霧を噴霧する粗霧用ノズルとを含んでいてもよい。
8.変形例8
上記実施形態では、循環ダクト63及び放出ダクト64の一方のみが用いられることとしたが、両方を常時設置してもよい。この場合、循環ダクト63と放出ダクト64との分岐部にシャッタやダンパー等を設置することによって、第2送風ファン62から送風される空気を循環ダクト63及び放出ダクト64の一方に送出することができる。
9.変形例9
上記実施形態では、熱交換器33、第1噴霧ノズル34及び第2噴霧ノズル52のそれぞれに配水弁71から1種類の水(好ましくは、地下水)が供給されることとしたが、熱交換器33、第1噴霧ノズル34及び第2噴霧ノズル52のそれぞれには、別種類の水を供給してもよい。従って、例えば、熱交換器33及び第1噴霧ノズル34には地下水を供給し、第2噴霧ノズル52には水道水を供給することとしてもよい。
10 外壁
11 側壁
12 天井
13 シャッタ
20 空気調和装置
30 送風部
31 筐体
32 第1送風ファン
33 熱交換器
34 第1噴霧ノズル
35 送風ダクト
35a 送風口
40 根域温度調整部
41 水受け部
42 流水管
50 加湿部
51 配水管
52 第2噴霧ノズル
60 暖気回収部
61 吸気ダクト
61a 吸気口
62 第2送風ファン
63 循環ダクト
64 放出ダクト
70 制御部
100 栽培室
PT 植物
CM 培地

Claims (6)

  1. 植物の栽培室に配置される空気調和装置であって、
    筐体と、
    前記筐体内に配置され、前記筐体内に空気を取り込む第1送風ファンと、
    前記筐体内に配置され、内部に水を循環させる熱交換器と、
    前記筐体内に配置され、水を前記筐体内に噴霧する第1噴霧ノズルと、
    前記筐体から延び、前記植物の成長点に向けて送風するための送風口を有する送風ダクトと、
    前記植物の上方に配管される配水管と、
    前記配水管に取り付けられ、水を前記栽培室内に噴霧する第2噴霧ノズルと、
    前記第1噴霧ノズル前記第2噴霧ノズル及び前記熱交換器への給水量を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1噴霧ノズル及び前記第2噴霧ノズルへ交互に給水するとともに、前記第1噴霧ノズルに給水する場合にのみ前記熱交換器へ給水する
    空気調和装置。
  2. 前記熱交換器及び前記第1噴霧ノズル供給される水は、地下水である、
    請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記第1噴霧ノズルは、細霧及び粗霧を噴霧できる、
    請求項1又は2に記載の空気調和装置。
  4. 前記筐体内に配置され、前記第1噴霧ノズルから噴霧される水の一部を受ける水受け部と、
    前記水受け部に接続され、前記植物の根域に配置される流水管と、
    を備える請求項1乃至3のいずれかに記載の空気調和装置。
  5. 前記栽培室の天井に沿って配置され、前記栽培室内の空気を吸入するための吸気口を有する吸気ダクトと、
    前記吸気ダクト内の空気を取り込む第2送風ファンと、
    前記第2送風ファンから送風される空気を前記第1送風ファンに送る循環ダクトと、
    を備える請求項1乃至4のいずれかに記載の空気調和装置。
  6. 前記栽培室の天井に沿って配置され、前記栽培室内の空気を吸入するための吸気口を有する吸気ダクトと、
    前記吸気ダクト内の空気を取り込む第2送風ファンと、
    前記第2送風ファンから送風される空気を前記栽培室の外部に放出する放出ダクトと、
    を備える請求項1乃至4のいずれかに記載の空気調和装置。
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