JP2001211763A - 園芸施設の室温調節装置 - Google Patents

園芸施設の室温調節装置

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JP2001211763A JP2000028523A JP2000028523A JP2001211763A JP 2001211763 A JP2001211763 A JP 2001211763A JP 2000028523 A JP2000028523 A JP 2000028523A JP 2000028523 A JP2000028523 A JP 2000028523A JP 2001211763 A JP2001211763 A JP 2001211763A
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air
house
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buried
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Masanobu Noda
正信 野田
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KYOEI KINZOKU KOGEISHA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒートポンプに比べ少ない設備費や運転費でハ
ウスの室温を一年を通じて一定に調節すること。 【解決手段】室温調節装置はハウス2の地中に埋設され
た素焼き土管よりなる埋設管7と、ハウス2の中の空気
を埋設管7へ送入する送風機8と、埋設管7を通った空
気をハウス2の中へ吹き出す吹出口9とを備える。この
装置は、ハウス2の中の空気を送風機8により埋設管7
へ送入させ、埋設管7を通って地中温度に調節された空
気を吹出口9よりハウス2の中へ吹き出させてハウス2
と埋設管7を循環させ、空気の一部を土中に放出させ
る。埋設管7には、ポンプ17より圧送される地下水を
散水する散水ホース16が設けられる。ハウス2の中
は、透明シート3,4により植物栽培用空間5と空気循
環用空間6とに区画される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガラス等で覆わ
れたハウスの中で所要植物を栽培する園芸施設に使用さ
れる室温調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の園芸施設は、ガラスやプ
ラスチックフィルム等で覆われたハウスを備える。この
種の園芸用施設を所定室温に維持して通年使用するに
は、夏場は室温を下げるために冷房が必要となり、冬場
は室温を上げるために暖房が必要となる。そこで、室温
調節のために、冷房と暖房の機能を兼ね備えたヒートポ
ンプ等が使われている。このヒートポンプは、冷房サイ
クルと暖房サイクルを選択的に切り換えることにより、
熱交換器から冷風又は温風を選択的に放出させて園芸施
設の室温を調節するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
ヒートポンプでは、設備費や運転費が比較的高価になる
という問題があった。即ち、ヒートポンプは、室外用の
熱交換器、室内用の熱交換器、冷媒配管、冷媒圧縮用の
コンプレッサ及び冷風・温風吹き出し用のファン装置等
の多数の機器で構成されることから、設備費が嵩むこと
になった。又、コンプレッサとファン装置を同時に駆動
しなければならず、電力消費量が多くなり運転費が嵩む
ことになった。更に、ヒートポンプでは、冷媒について
漏れ防止しや補給のためのメンテナンスが頻繁に必要に
なり、この意味からも運転費が嵩むことになった。特
に、園芸施設が大型化するほど、ヒートポンプを複数組
設けなければならず、メンテナンスが大掛かりとなり、
設備費や運転費が更に嵩むという問題があった。
【0004】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、ヒートポンプを使用した場合と
比べて少ない設備費や運転費で一年を通じて室温を一定
に調節することを可能とした園芸施設の室温調節装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、ハウスの中で所要植物を
栽培する園芸施設に使用される室温調節装置であって、
ハウスの中の地中に埋設された埋設管と、ハウスの中の
空気を埋設管の中へ送入するための送風機と、埋設管を
通った空気をハウスの中へ吹き出すための吹出口とを備
え、ハウスの中の空気を送風機により埋設管の中へ送入
させ、埋設管を通って地中温度に近付けられた空気を吹
出口よりハウスの中へ吹き出させてハウスと埋設管とを
循環させるようにしたことを趣旨とする。
【0006】上記発明の構成によれば、ハウスの中の空
気を送風機により埋設管の中へ送入させ、埋設管を通っ
て地中温度に近付けられた空気を吹出口よりハウスの中
へ吹き出させてハウスと埋設管とを循環させることによ
り、ハウスの中の室温が地中温度に近付けられる。
【0007】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の発明は、請求項1に記載の発明において、埋設管の
中に地下水を流すための地下水流通手段を備えたことを
趣旨とする。
【0008】上記発明の構成によれば、地下水流通手段
により埋設管の中に地下水が流れることにより、埋設管
を通る空気が地下水温度に近付けられ、その空気がハウ
スと埋設管とを循環することになる。従って、ハウスの
中の室温が地下水温度へ近付けられる。
【0009】上記目的を達成するために、請求項3に記
載の発明は、請求項2に記載の発明において、地下水流
通手段は、埋設管の中に配置され、多数の細孔を有する
散水ホースと、その散水ホースへ地下水を圧送するため
のポンプとを備え、地下水をポンプにより散水ホースへ
圧送することにより、埋設管の中で各細孔から地下水を
散水するものであることを趣旨とする。
【0010】上記発明の構成によれば、請求項2に記載
の発明の作用に加えて、地下水が埋設管の中で散水され
ることから、埋設管を通る空気がより一層有効に地下水
温度に近付けられる。
【0011】上記目的を達成するために、請求項4に記
載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載
の発明において、ハウスの中を植物栽培用の空間と空気
循環用の空間とに区画するための透明シートを設けたこ
とを趣旨とする。
【0012】上記発明の構成によれば、請求項1乃至請
求項3の何れか一つに記載の発明の作用に加え、ハウス
の中に専用の空気循環用の空間が設けられることから、
その空間によりハウスと埋設管との間の空気の循環効率
が良くなり、この循環空気により植物栽培用の空間の室
温の調節効率が良くなる。
【0013】上記目的を達成するために、請求項5に記
載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載
の発明において、埋設管は、少なくともその地上側の土
中に通じる通孔を含むことを趣旨とする。
【0014】上記発明の構成によれば、請求項1乃至請
求項4の何れか一つに記載の発明の作用に加え、埋設管
が、少なくともその地上側の土中に通じる通孔を含むこ
とから、埋設管を通る空気の一部が通孔を通じて土中に
流れ、栽培植物の根に供給されるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の園芸施設の室温調
節装置を具体化した一実施の形態を図面を参照して詳細
に説明する。
【0016】図1には、園芸施設の室温調節装置の概略
構成を正面図に示す。図2には、同じく室温調節装置の
一部を平面図に示す。この実施の形態の園芸施設1は、
ガラス製の外壁を有するハウス2を備える。園芸施設は
ハウス2の中で所要の植物PTを栽培するものである。
ハウス2の中は二つの透明シート3,4により、植物栽
培用の空間5と、空気循環用の空間6とに区画される。
即ち、第1の透明シート3は、ハウス2の天井付近を全
面的に覆うように配置される。第2の透明シート4は、
第1の透明シート3の下方において、ハウス2の内部に
立体的に設けられる。この二つの透明シート3,4の間
が空気循環用の空間6となっている。この空間6の天井
側の高さH1は、ここでは「30〜40cm」に設定さ
れる。この空間6のハウス2の一側端における幅W1
は、ここでは「150cm」に設定される。植物栽培用
の空間5の地面には、所要の植物PTが栽培される。こ
こでは、透明シート3,4として、プラスチックフィル
ム(「ビニールフィルム」)が使用される。
【0017】この実施の形態の室温調節装置は、地中温
度が一年を通じてほぼ一定であることを利用してハウス
2の室温をほぼ一定に保つためのものである。この室温
調節装置は、ハウス2の中の地中に埋設された埋設管7
と、ハウス2の中の空気を埋設管7の中へ送入するため
の送風機8と、埋設管7を通った空気をハウス2の中へ
吹き出すための吹出口9とを備える。そして、室温調節
装置は、ハウス2の中の空気を送風機8により埋設管7
の中へ送入させ、その埋設管7を通って地中温度に近付
けられた空気を吹出口9よりハウス2の中へ吹き出させ
てハウス2と埋設管7とを循環させるようになってい
る。
【0018】図1,2に示すように、埋設管7はハウス
2の長手方向に沿って延びると共に、複数本が互いに同
一間隔隔てて平行に配置される。隣接する埋設管7の間
隔D1は、ここでは「150〜200cm」に設定され
る。又、埋設管7の埋設深さDPとして、少なくとも
「120cm」が確保されるようになっている。これは
植物PTの根Rtに必要なスペースを十分に確保するた
めと、その程度の深さDPであれば地中温度が地上の光
熱の影響を受けることなく安定するからである。
【0019】各埋設管7の一端は、ハウス2の長手方向
の一側端において、地面を貫通して上方へ開口すること
により、複数の吹出口9が一列に配置される。各吹出口
9の反対側に位置する各埋設管7の吸込口10は、地中
に埋設されたU字溝11の中に連通する。U字溝11は
ハウス2の長手方向の他側端に埋設されており、このU
字溝11の底壁に開口するように各吸込口10がU字溝
11に接続される。
【0020】図3には、送風機8とU字溝11との接続
構造を示す。送風機8の吹出フランジ12は、送風ダク
ト13の一端に接続され、送風ダクト13の他端はU字
溝11に設けられた吸込フランジ14に接続される。こ
こで、送風機8は、ファンをモータで回転駆動させるこ
とにより、送風力を発生させるものである。
【0021】図4に示すように、この実施の形態で、各
埋設管7は複数の素焼き土管15を互いに連結すること
により構成される。各土管15は素焼きであることか
ら、その管壁には内外に通じる多数の微細孔が含まれ
る。各土管15の継目はコンクリート等では固められ
ず、その継目にある程度の隙間が設けられる。この実施
の形態では、「15〜20cm」程度の外径と、「60
cm」程度の長さとを有する素焼き土管15が使用され
る。この実施の形態で、各土管15の管壁の微細孔及び
継目の隙間が本発明の土中に通じる通孔に相当する。
【0022】図1,4に示すように、この実施の形態で
は、各埋設管7の中に地下水を流すための散水ホース1
6が配置される。図1に示すように、散水ホース16の
一端は、地上に設けられたポンプ17に接続される。こ
のポンプ17は地下水を汲み上げて散水ホース16へ圧
送するためのものである。図4に示すように、散水ホー
ス16は、その長手方向に沿って配列された多数の細孔
16aを有する。そして、地下水をポンプ17により散
水ホース16へ圧送することにより、埋設管7の中で各
細孔16aから地下水を散水させるようになっている。
図1に示すように、埋設管7の一端には、散水された地
下水を埋設管7から排出するための排水路18が設けら
れる。この実施の形態では、散水ホース16及びポンプ
17により、埋設管7の中に地下水を流すための本発明
の地下水流通手段が構成される。
【0023】図5には、この室温調節装置全体の概略構
成を平面図に示す。この実施の形態では、一例として、
ハウス2の長さL1が「50m」に設定され、ハウス2
の横幅L2が「20m」に設定される。室温調節装置
は、送風機8を制御するための制御盤19と、その制御
盤19に電気を分配する分電盤20と、植物栽培用の空
間5の温度を検出するための温度センサ21とを備え
る。送風機8及び温度センサ21は、配線22により制
御盤19に接続される。制御盤19から送風機8へ延び
る配線22は、フレキシブル管23に覆われて地中に埋
設される。温度センサ21は、植物栽培用の空間5の中
央に設置されることにより、同空間5内の平均的な室温
を検出するようになっている。制御盤19は、温度セン
サ21で検出される室温が所定の温度範囲から逸脱して
いるときに送風機8に通電して送風動作を行わせ、それ
以外のときには送風機8への通電を停止させるようにな
っている。
【0024】次に、上記のように構成した園芸施設の室
温調節装置の動作を説明する。室温を調節するために、
ハウス2の中の空気を送風機8により各埋設管7の中へ
送入させ、各埋設管7を通って地中温度に近付けられた
空気を各吹出口9よりハウス2の中の空気循環用の空間
6へ吹き出させてその空間6と各埋設管7とを循環させ
る。これにより、ハウス2の中の植物栽培用の空間5の
室温が地中温度に近付けられる。
【0025】例えば、一年を通じて変動の少ない地中温
度を「15℃」と想定する。この場合、空気循環用の空
間6及び各埋設管7を循環する空気は、徐々に「15
℃」に近付けられることになる。このため、植物栽培用
の空間5の室温は、通年変動の少ない地中温度である
「15℃」に近付けられるようになる。
【0026】ここで、従来の園芸施設では、一年を通じ
てほぼ一定の室温に調節するために、季節に合わせて冷
房又は暖房を行う必要があり、そのために設備費や運転
費が比較的高価なヒートポンプが使用されていた。しか
も、園芸施設が大型化するほど、ヒートポンプを複数組
設けなければならず、設備費や運転費が更に嵩む傾向が
あった。しかしながら、この実施の形態の室温調節装置
では、園芸施設の施工時に埋設管7やU字溝11等を地
中に埋設し、その他は送風機8や制御盤19等を設置し
て配線するだけなので、ヒートポンプに比べて少ない設
備費で装置を設けることができる。又、この室温調節装
置では、ヒートポンプと異なり冷媒を使用しないことか
ら、冷媒の漏れや補給のためのメンテナンスが一切不要
となる。更に、園芸施設がある程度大型化しても、一台
の送風機8と、一台のポンプ17を設けて運転するだけ
で足りる。つまり、この実施の形態の室温調節装置で
は、従来のヒートポンプを使用した場合と比べて少ない
設備費や少ない運転費で、一年を通じてハウス2の中の
植物栽培用の空間5の室温を一定に調節することができ
るようになるのである。
【0027】加えて、この実施の形態では、散水ホース
16により各埋設管7の中に地下水が流れれることか
ら、同管7を通る空気が地下水温度にも近付けられるこ
とになる。しかも、地下水が各埋設管7の中で散水ホー
ス16の細孔16aから散水されることから、埋設管7
を通る空気が地下水と有効に接触することになり、その
空気がより一層有効に地下水温度に近付けられることに
なる。ここで、地中温度と地下水温度は互いに近似し、
一年を通じて変動が少ないと言われている。従って、空
気が地中の各埋設管7の中を通ることと、各埋設管7の
中で地下水が散水されることとの相乗効果により、各埋
設管7を通る空気がより一層有効に地下水温度(地中温
度)に近付けられる。このため、埋設管7に地下水を流
さない場合と比べ、植物栽培用の空間5の室温をより一
層安定的にほぼ一定温度に調節することができるように
なる。
【0028】この実施の形態では、ハウス2の中に専用
の空気循環用の空間6が設けられる。このことから、そ
の空間6によりハウス2と各埋設管7との間の空気の循
環効率が良くなり、この循環空気により植物栽培用の空
間5の室温が効率よく調節されるようになる。このた
め、室温の調節ロスが少なくなり、送風機8を運転する
のに必要な電力を削減することができ、この意味で室温
調節装置の運転費を更に削減することができるようにな
る。
【0029】この実施の形態では、各埋設管7が互いに
連結された複数の素焼き土管15により構成される。こ
のことから、図4に示すように、各埋設管7を通る空気
の一部が、素焼き土管15の継目の隙間や管壁の微細孔
を通じて土中に流れ、栽培植物PTの根Rtに供給され
るようになる。このため、植物PTの根Rtに通常より
も多くの酸素を供給することができるようになり、この
結果として植物育成の活性効果を高めることができるよ
うになる。その効果の一例として、特に、好気性の根を
有する植物の栽培で好結果が得られ、根腐れも無くなっ
た。又、トマト、ホウレンソウを通常の半分の日数で栽
培して収穫することができた。
【0030】尚、この発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲
で以下のように実施することもできる。
【0031】(1)前記実施の形態では、図1,4に示
すように、埋設管7の中に設けられた散水ホース16へ
ポンプ17で地下水を圧送し、同ホース16の細孔16
aから地下水を散水するようにした。これに対し、埋設
管の中に配置される散水ホースを省略して、ポンプで汲
み上げられる地下水を単に埋設管の中に流すようにして
もよい。
【0032】(2)前記実施の形態では、図1,4に示
すように、埋設管7の中に設けられた散水ホース16へ
ポンプ17で地下水を圧送し、同ホース16の細孔16
aから地下水を散水するようにした。これに対し、図
6,7に示すように、散水ホース16及びポンプ17を
省略して、単に埋設管7に空気を通すだけとしてもよ
い。
【0033】(3)前記実施の形態では、ハウス2の中
を二つの透明シート3,4により植物栽培用の空間5
と、空気循環用の空間6とに区画したが、これら透明シ
ート3,4による空間5,6の区画を省略してもよい。
【0034】(4)前記実施の形態では、図4に示すよ
うに、互いに連結された複数の素焼き土管15により埋
設管7を構成したが、埋設管を素焼き土管以外の管材に
より構成してもよい。例えば、コンクリート製パイプ、
樹脂製パイプ、金属製パイプ等により埋設管を構成する
こともできる。又、コンクリート製パイプ、樹脂製パイ
プ、金属製パイプ等の少なくとも地上側の部分に土中に
通じる通孔を形成することにより、土中の根に多めの酸
素を供給することができる。特に、各パイプが複数の単
体を互いに連結したものである場合、各単体の継目に通
孔としての隙間を設けることにより、土中の根に多めの
酸素を供給することができるようになる。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の構成によれば、
ヒートポンプを使用した場合に比べて少ない設備費や少
ない運転費で一年を通じてハウスの室温をほぼ一定に調
節することができるという効果を発揮する。
【0036】請求項2に記載の発明の構成によれば、請
求項1に記載の発明の効果に加え、ハウスの中の室温を
より安定的にほぼ一定温度に調節することができるとい
う効果を発揮する。
【0037】請求項3に記載の発明の構成によれば、請
求項1に記載の発明の効果に加え、ハウスの中の室温を
より安定的にほぼ一定温度に調節することができるとい
う効果を発揮する。
【0038】請求項4に記載の発明の構成によれば、請
求項1乃至請求項3の何れか一つの発明の効果に加え、
室温の調節ロスを少なくし、室温調節装置の運転費を更
に削減することができるという効果を発揮する。
【0039】請求項5に記載の発明の構成によれば、請
求項1乃至請求項4の何れか一つの発明の効果に加え、
植物の根に通常より多く酸素を供給することができ、植
物育成の活性効果を高めることができるという効果を発
揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係り、室温調節装置の概略構成
を示す正面図である。
【図2】同じく、室温調節装置の一部を示す平面図であ
る。
【図3】同じく、送風機とU字溝との接続構造を示す正
面図である。
【図4】同じく、埋設管の構成を示す断面図である。
【図5】同じく、室温調節装置全体の概略構成を示す平
面図である。
【図6】別の実施の形態に係り、室温調節装置の概略構
成を示す正面図である。
【図7】同じく、埋設管の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 園芸施設 2 ハウス 3 第1の透明シート 4 第2の透明シート 5 植物栽培用の空間 6 空気循環用の空間 7 埋設管 8 送風機 9 吹出口 15 素焼き土管 16 散水ホース 17 ポンプ PT 植物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B029 AA01 GA10 MA04 PA06 SA05 SF10 3L044 AA04 CA18 DA01 FA02 FA03 FA09 KA04 3L050 BB07 BB16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウスの中で所要植物を栽培する園芸施
    設に使用される室温調節装置であって、 前記ハウスの中の地中に埋設された埋設管と、 前記ハウスの中の空気を前記埋設管の中へ送入するため
    の送風機と、 前記埋設管を通った空気を前記ハウスの中へ吹き出すた
    めの吹出口とを備え、前記ハウスの中の空気を前記送風
    機により前記埋設管の中へ送入させ、前記埋設管を通っ
    て地中温度に近付けられた空気を前記吹出口より前記ハ
    ウスの中へ吹き出させて前記ハウスと前記埋設管とを循
    環させるようにしたことを特徴とする園芸施設の室温調
    節装置。
  2. 【請求項2】 前記埋設管の中に地下水を流すための地
    下水流通手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載
    の園芸施設の室温調節装置。
  3. 【請求項3】 前記地下水流通手段は、前記埋設管の中
    に配置され、多数の細孔を有する散水ホースと、前記散
    水ホースへ前記地下水を圧送するためのポンプとを備
    え、前記地下水を前記ポンプにより前記散水ホースへ圧
    送することにより、前記埋設管の中で前記各細孔から地
    下水を散水するものであることを特徴とする請求項2に
    記載の園芸施設の室温調節装置。
  4. 【請求項4】 前記ハウスの中を植物栽培用の空間と空
    気循環用の空間とに区画するための透明シートを設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに
    記載の園芸施設の室温調節装置。
  5. 【請求項5】 前記埋設管は、少なくともその地上側の
    土中に通じる通孔を含むことを特徴とする請求項1乃至
    請求項4の何れか一つに記載の園芸施設の室温調節装
    置。
JP2000028523A 2000-02-07 2000-02-07 園芸施設の室温調節装置 Pending JP2001211763A (ja)

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