JP7232001B2 - 撮像素子及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

撮像素子及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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本発明は、撮像素子及びその制御方法に関する。
近年、特許文献1に記載されているように、画素毎に1bit型のAD変換器とカウンタが設けられた固体撮像素子が提案されている。特許文献1に記載された固体撮像素子では、受光画素毎にAD変換が行われ、その後、走査回路によって全画素の出力データが順次出力される。そのため、従来の列毎にAD変換を行う固体撮像素子に比較して、走査線数と読み出し速度のトレードオフを解消することが可能である。
この方式においては、受光素子に一定の電荷が蓄積されるたびにリセットされるため、光電変換素子が飽和することがない。そして、検出可能な光量は、蓄積容量の電圧が基準電圧と一致したときに出力されるパルスを数えるカウンタの上限により定まる。
特開2015-173432号公報
しかしながら、特許文献1で提案されている技術においては、半導体パターンの微細化により配線部のショートが発生する可能性がある。このような場合、撮像素子の製造歩留まりが低下し、撮像素子のコストが高くなるという課題があった。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造歩留まりが高く、コストを抑えることが可能な撮像素子を提供することである。
本発明に係わる撮像素子は、光を受光する受光部と、該受光部に入射した光子の数を計数する計数手段と、をそれぞれ有する複数の画素と、前記画素の信号の初期値を生成する初期化信号生成手段と、を備え、前記複数の画素の少なくとも一部の画素について、該少なくとも一部の画素のそれぞれが有する前記計数手段同士接続され、接続された複数の計数手段のうちの最初の計数手段に前記初期化信号生成手段が接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、製造歩留まりが高く、コストを抑えることが可能な撮像素子を提供することが可能となる。
第1の実施形態における撮像素子の構成を示す図。 本発明の第1の実施形態の撮像素子における単位画素の構成を示す図。 第1の実施形態における単位画素が有するカウンタの構成を示す図。 第1の実施形態における単位画素の駆動を示すタイミングチャート。 撮像素子の積層構造を示す図。 第2の実施形態における撮像素子の構成を示す図。 第2の実施形態における単位画素の駆動を示すタイミングチャート。 第3の実施形態における撮像素子の構成を示す図。 第3の実施形態における単位画素の駆動を示すタイミングチャート。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は単なる例示であり、本発明は以下の実施形態の構成に限定されるものではない。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態における撮像素子300の構成を示す図である。撮像素子300は、単位画素100が2次元状に多数配置されているが、説明を分かりやすくするために、図1では3個×3個の単位画素100が配列されているものとして説明する。
図2は、撮像素子300における単位画素100の構成を示す図である。単位画素100は、アバランシェフォトダイオード(以下、APD)101と、クエンチ抵抗102と、波形整形回路103と、計数部としてのカウンタ104とを備えて構成されている。以下、単位画素100の各々の構成要素について説明する。
APD101は、クエンチ抵抗102を介して逆バイアス電圧VAPDと接続されており、光子が入射するとアバランシェ増倍による電荷を発生させる。APD101で発生した電荷はクエンチ抵抗102を介して排出される。波形整形回路103は、光子の入射に応じた電荷の生成と排出による電位の変化に対して、増幅とエッジ検出を行うことにより、電圧パルスを生成する。
このようにAPD101(受光部)と、クエンチ抵抗102と、波形整形回路103とは、光子の入射の有無を電圧パルスに変換することにより、1bit型AD変換器として機能する。
カウンタ104は、波形整形回路103により生成された電圧パルスの数を計数するカウンタであって、計数結果を出力することにより露光期間中の画素値を多ビットで出力する。カウンタ104は、単位画素100に入力される制御信号LOAD_ENとデータ信号LOAD_DATAとに基づいて、後述するフリップフロップ400にデータを設定する。
図3は、カウンタ104の具体的な構成を示す図である。カウンタ104は、データを保持するフリップフロップ400と、計数を行う加算部401と、カウンタ選択部402とを備える。
カウンタ選択部402は、制御信号LOAD_ENに基づいてカウンタの値をデータ信号LOAD_DATAに設定するか、加算部401の出力に設定するかを決定する。
フリップフロップ400は、非同期リセット信号によって、クロックに非同期で初期値0に初期化される。なお、本実施形態ではクロック信号及び非同期リセット信号は、撮像素子の撮像部全体で共通の信号である。
図1に示すような3個×3個の単位画素の配列において、一番左上の単位画素100(最初の画素)のデータ信号LOAD_DATAに初期値データ304が入力される。そして、以降の単位画素100のデータ信号LOAD_DATAには、各単位画素100のカウンタの出力が接続されている。すなわち、各単位画素100のカウンタ同士(計数手段同士)が接続されている。
各単位画素100の出力は、図1の左から右に向かって1行目をCNT00、CNT01、CNT02、2行目をCNT10、CNT11、CNT12、3行目をCNT20、CNT21、CNT22とする。全ての単位画素100の制御信号LOAD_ENは読み出し制御回路303の出力によって制御され、シフトレジスタのように動作する(シフトレジスタ動作)。なお、本実施形態では初期値データ304の値として0を設定する。
タイミングジェネレータ(以下、TG)306は、不図示のカウンタに基づいて、撮像期間や転送期間などのタイミングを生成し、読み出し制御回路303に通知する。読み出し制御回路303は、TG306によって通知されたタイミングに基づいて、制御信号LOAD_ENを発行する。
制御信号LOAD_ENは、初期化期間及び読み出し期間に発行され、単位画素100が3個×3個配列されている場合には、同期して動作するクロック9サイクル分発行される。このサイクル数は、初期値データ304の値が出力CNT22に伝搬するまでの期間である。
次に、図4は、撮像素子300の動作を示すタイミングチャートである。図4は、1つの単位画素100における撮像駆動を示しており、この駆動を複数の単位画素100において並列して行うことにより、光学像をデジタル信号に変換する。
図4において、APD00は、CNT00を出力する単位画素100におけるAPD101及びクエンチ抵抗102により生成される波形であり、PLS00は、同じ単位画素100における波形整形回路103の出力である。また、RESET_VALUEは初期値データ、READ_DATAは制御信号LOAD_ENがHの期間有効となる撮像素子300からの出力データである。
続いて単位画素100の駆動について説明する。
時刻t200において、単位画素100のフリップフロップ400の値の初期化を開始し、制御信号LOAD_ENがHになる。このとき、出力CNT00~CNT22の値はX(不定)である。また、不図示の遮光手段によってAPD101に光が入射しないように制御される。
時刻t201において、初期値データRESET_VALUEの値が不図示のクロックに同期して出力CNT00にロードされる。以降、時刻t202までの間、初期値データRESET_VALUEの値が出力CNT00から出力CNT22へと伝搬するまで、制御信号LOAD_ENはHになる(リセット制御)。
時刻t202において、制御信号LOAD_ENがLになり、さらに出力CNT22が0となって初期化が完了する。
時刻t203において、不図示の遮光手段による単位画素100の遮光を終了する。そして、APD101に光が入射され、波形整形回路103の出力PLS00が立ち上がることで、略同一のタイミングで出力CNT00は初期値に対して1を加算した値に変化する。
出力CNT00の値は、時刻t204までの撮像期間の間、APD101に光子が1個入射するごとに1ずつ増加する。出力CNT01からCNT22においても対応する画素のAPD101の変化によって同様の処理が行われる。
時刻t204において、出力CNT00~CNT22の値が計数結果C00~C22となって撮像期間が終了し、不図示の遮光手段がAPD101への光の入射を遮断する。略同一のタイミングで制御信号LOAD_ENがHとなって、読み出し期間が開始され、出力CNT22の計数結果C22が出力データREAD_DATAとして撮像素子300から出力される。
時刻t205は、時刻t204に対して不図示のクロックで1サイクル経過したタイミングであり、初期値データRESET_VALUEの値が出力CNT00に伝搬される。また、出力CNT00の値は出力CNT01へ伝搬され、出力CNT01~CNT21の値も同様に出力CNT02~CNT22まで同様に伝搬される。このタイミングでは、出力CNT22に伝搬した計数結果C21が出力データREAD_DATAとして撮像素子300から出力される。
このように、出力CNT22の計数結果C22が初めに出力データとして出力され、次に計数結果C21、次に計数結果C20という順番で、計数結果が出力データREAD_DATAとして撮像素子300から出力される。つまり、シフトレジスタのように順番に画素値が出力されることとなる。
時刻t206において、出力CNT00の計数結果C00が出力CNT22に伝搬し、出力データREAD_DATAとして出力される。
時刻t207において、制御信号LOAD_ENがLになり、初期値データRESET_VALUEがCNT22に伝搬し、出力CNT00~CNT22を出力する単位画素100の初期化が完了する。時刻t208以降は、時刻t203から時刻t208までの期間と同様に撮像期間と読み出し期間を繰り返す。
なお、本実施形態では制御信号LOAD_ENがHの期間、出力データREAD_DATAが有効となるが、本発明はそれに限定されるものではない。例えば、制御信号LOAD_ENとは別に出力データREAD_DATAの有効を示す信号を個別に設けてもよい。このようにすることで、後述の初期化処理中の出力データREAD_DATAを無効データとして取り扱うことが可能となる。また、波形整形回路103の出力に基づいて出力CNT00~22は計数動作を行うが、計数期間を制御する制御信号を個別に設けてもよい。
なお、本発明は撮像素子100の物理的な構成について限定するものではない。例えば、アナログ信号を扱う回路部と、デジタル信号を扱う回路部を別の基板で形成し、積層構造を取ってもよい。
図5を用いて、積層構造の具体的な構成について説明する。図5(a)は、アナログ信号を扱う回路部とデジタル信号を扱う回路部に単位画素100の機能を分けて示した図である。また、図5(b)は、撮像素子300の積層構成を説明する図である。
図5(a)のアナログ信号処理部700は、APD102と波形整形回路103を有する。カウンタ104は、デジタル信号化されたパルスを計数するデジタル回路部である。
図5(b)に示すように、上部基板702にはアナログ信号処理部700が2次元状に配列されている。また、下部基板703には、同様にカウンタ104が2次元状に配列されるとともに、読み出し制御回路303及びTG306などのデジタル回路が配置されている。
一般的にアナログ信号はデジタル信号に比べてノイズに弱いため、このようにデジタル信号に変換した上で下部基板703に伝送することによってノイズに対する堅牢性を保つことが可能となる。
また、カウンタ104のように出力ビット数が増えるほど回路規模が増大する部分を下部基板703に配置することにより、集積率を上げることが可能となる。このような場合においても、配線や制御線を削減したほうが、故障率が低下することは言うまでもない。
以上説明したように、本実施形態によれば、各画素が1bit型AD変換器とカウンタとを有する撮像素子において、撮像素子から読み出しを行うための配線及び制御線を簡略化することが可能となり、撮像素子の製造コストを抑えることが可能となる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、各単位画素の記憶素子であるフリップフロップ間をシフトレジスタのように配置し、カウンタ同士を接続することにより、配線及び制御線を簡略化する構成について説明した。しかしながら、全ての単位画素のカウンタ同士を接続する構成にしなければ効果がないわけではない。第2の実施形態では、一部の単位画素間のカウンタ同士を接続する構成とした場合の撮像素子の構造について説明する。
図6は、第2の実施形態における撮像素子600の構成を示す図である。本実施形態の撮像素子600では、各行ごとに単位画素100の制御信号LOAD_EN0、LOAD_EN1、LOAD_EN2が供給される。また、伝送用の読み出しスイッチ605が各行ごとに設けられるとともに、ORゲート素子601が加えられている。さらに、第1の実施形態の読み出し制御回路303の代わりに、垂直選択回路603を備える。
垂直選択回路603は、蓄積を完了した1行目の単位画素100のカウンタ104の出力を読み出すタイミングにおいて、制御信号LOAD_EN0をHにする。同様に2行目の単位画素100のカウンタ104の出力を読み出すタイミングにおいて、制御信号LOAD_EN1をHにし、3行目においては、制御信号LOAD_EN2をHにする。
制御信号LOAD_EN0がHになることにより、1行目の読み出しスイッチ605が導通する。同様に、制御信号LOAD_EN1がHになることにより、2行目の読み出しスイッチ605が導通し、制御信号LOAD_EN2がHになることにより、3行目の読み出しスイッチ605が導通する。そして、ORゲート素子601の出力が撮像素子600の出力となる。なお、ORゲート素子はオープンドレインによるワイヤードORで構成してもよい。
図7は、第2の実施形態における撮像素子600の動作を示すタイミングチャートである。
時刻t500において、単位画素100のフリップフロップ400の値の初期化を開始し、制御信号LOAD_EN0、LOAD_EN1、LOAD_EN2がHとなる。このとき、出力CNT00~CNT22の値はX(不定)である。また、不図示の遮光手段によってAPD101に光が入射しないように制御される。
時刻t501において、初期値データRESET_VALUEの値が不図示のクロックに同期して出力CNT00、CNT10、CNT20にロードされる。以降、時刻t502までの間、初期値データRESET_VALUEの値がCNT02、CNT12、CNT22の各々に伝搬するまで、制御信号LOAD_EN0、LOAD_EN1、LOAD_EN2はHになる。
時刻t502において、制御信号LOAD_EN0、LOAD_EN1、LOAD_EN2がLになり、さらに出力CNT02、CNT12、CNT22が0となって初期化が完了する。
時刻t503において、不図示の遮光手段による遮光が終了する。そして、APD101に光が入射され、波形整形回路103の出力PLS00が立ち上がることで、略同一のタイミングで出力CNT00は初期値に対して1を加算した値に変化する。
出力CNT00の値は、時刻t504までの撮像期間の間、APD101に光子が1個入射するごとに1ずつ増加する。出力CNT01からCNT22においても対応する画素のAPD101の変化によって同様の処理が行われる。
時刻t504において、出力CNT00~CNT22の値が計数結果C00~C22となって撮像期間が終了し、不図示の遮光手段がAPD101への光の入射を遮断する。略同一のタイミングで制御信号LOAD_EN0がHになり、読み出し期間が開始され、出力CNT02の計数結果C02がORゲート素子601を介して出力データREAD_DATAとして出力される。
時刻t505は、時刻t504に対して不図示のクロックで1サイクル経過したタイミングであり、初期値データRESET_VALUEの値が出力CNT00に伝搬される。また、出力CNT00の値はCNT01へ伝搬され、出力CNT01の値はCNT02に伝搬される。このタイミングでは出力CNT02に伝搬した計数結果C01が出力データREAD_DATAとして出力される。
時刻t506において、制御信号LOAD_EN0はLとなり1行目の読み出し制御が完了する。また、初期値データRESET_VALUEの値が出力CNT02に伝搬され、初期化が完了する。略同一のタイミングでLOAD_EN1がHになり、2行目の読み出しが開始され、出力CNT12の計数結果C12がORゲート素子601を介して出力データREAD_DATAとして出力される。
時刻t507は、時刻t506に対して不図示のクロックで1サイクル経過したタイミングであり、初期値データRESET_VALUEの値が出力CNT10に伝搬される。また、出力CNT10の値はCNT11へ伝搬され、出力CNT11の値はCNT12に伝搬される。このタイミングでは出力CNT12に伝搬した計数結果C11が出力データREAD_DATAとして出力される。
時刻t508において、時刻t506と同様に2行目の読み出し及び初期化の制御が完了する。また、時刻t506と同様にLOAD_EN2がHになって、3行目の読み出しが開始され、出力CNT22の計数結果C22がORゲート素子601を介して出力データREAD_DATAとして出力される。
時刻t509において、LOAD_EN2がLになり、初期値データRESET_VALUEがCNT22に伝搬して全行の読み出しが完了するとともに、全行の初期化も完了する。
時刻t510以降は、時刻t503から時刻t510までの期間と同様に撮像期間と読み出し期間を繰り返す。
以上のように処理を行うことにより、一部の単位画素間でカウンタ同士を接続するように構成した場合においても、撮像素子から読み出しを行うための配線及び制御線を簡略化することが可能となり、撮像素子の製造コストを抑えることが可能となる。
なお、本実施形態では奇数行と偶数行の行単位で複数の単位画素のカウンタ同士を接続する構成を取ったが、これに限定されるものではなく、例えば奇数列と偶数列のように列方向に複数の単位画素のカウンタ同士を接続する構成を取ってもよい。
また、公知の技術であるマイクロレンズの下に射出瞳を2分割した副画素を配置するような技術においても適用することが可能である。例えば分割された左側の画素の計数結果を右側の画素の計数結果に伝搬するように構成してもよい。このように処理を行うことにより、読み出しスイッチを制御する制御線を削減することが可能となる。
また、CCDセンサのフィールド読み出しのように画素を一定間隔で間引いて読むようなモードを備える場合において、間引き読みの単位で複数の単位画素のカウンタ同士を接続するように構成してもよい。つまり、本発明は複数の単位画素のカウンタ同士を接続する構成を取る単位について何ら限定をあたえるものではない。
また、第1の実施形態では3行目、2行目、1行目の順番で画素値を出力したのに対して、本実施形態では1行目、2行目、3行目の順番で画素値を出力した。本発明はこのような出力順序に限定されるものではなく、接続関係及び制御信号LOAD_ENの出力順番を異ならせることで任意の順番で出力を行うことが可能となる。また、制御信号LOAD_ENを複数持ち、制御手順で出力順序を決定してもよい。
<第3の実施形態>
第1及び第2の実施形態では、初期値データRESET_VALUEを一律な固定値の0とし、計数を開始する前にロードする方法について説明した。しかしながら、初期値は固定値とする必要はない。例えばあらかじめ各画素単位に初期値を個別に設定することにより、画素値のOBクランプ補正や画素ごとのリミッタ処理に活用することが可能となる。
OBクランプ補正やリミッタ処理を撮像素子の中で行う場合には、補正値を保持するためのフリップフロップを個別に持つ必要があるが、本実施形態のようにカウンタの初期値に補正値を設定することにより、補正値保持用のフリップフロップが不要となる。第3の実施形態では、各画素別に単位画素100のフリップフロップ400に初期値を設定する方法について説明する。
図8は、第3の実施形態における撮像素子900の構成を示す図である。撮像素子900では、第1の実施形態で説明した撮像素子300に対して、初期化信号生成部901が加えられている。
初期化信号生成部901は、内部に初期値のパターンを生成するパターン生成回路やSRAMに代表される記憶素子を有し、各画素単位の初期値を出力する回路である。初期化信号生成部901は、読み出し制御回路303から出力される制御信号LOAD_ENに応じて、単位画素100の初期値を切り替えながら出力する。
具体的な動作について図9を用いて説明する。図9は撮像素子900の動作を示すタイミングチャートである。
時刻t800において、単位画素100のフリップフロップ400の値の初期化を開始し、制御信号LOAD_ENがHになる。このとき、出力CNT00~CNT22の値はX(不定)である。また、不図示の遮光手段によってAPD101に光が入射しないように制御される。また、初期化信号生成部901は、出力CNT22用の補正値202を初期値データRESET_VALUEとして出力する。
時刻t801において、初期値データRESET_VALUEの値が不図示のクロックに同期して出力CNT00にロードされると同時に、初期化信号生成部901は出力CNT21を補正するための補正値201を初期値データRESET_VALUEとして出力する。
時刻t802において、出力CNT00の値が不図示のクロックに同期してCNT01にロードされると同時に、初期値データRESET_VALUEの値が出力CNT00にロードされる。また、初期化信号生成部901はCNT20を補正するための補正値200を初期値データRESET_VALUEとして出力する。
以降、時刻t803までの期間、初期化信号生成部901は、順次各単位画素100のカウンタ104の初期値を生成し、シフトレジスタ構成によって各カウンタ104のフリップフロップ400にロードする。
時刻t803において、制御信号LOAD_ENがLになり、さらに出力CNT22に補正値202がロードされると初期化が完了する。このとき、出力CNT00~CNT22には補正値000~202がロードされている。
時刻t804において、不図示の遮光手段による遮光を終了する。そして、APD101に光が入射され、波形整形回路103の出力PLS00が立ち上がることで、略同一のタイミングで出力CNT00は初期値に対して1を加算した値に変化する。
出力CNT00の値は、時刻t805までの撮像期間の間、APD101に光子が1個入射するごとに1ずつ増加する。出力CNT01からCNT22においても対応する画素のAPD101の変化によって同様の処理が行われる。
時刻t805において、出力CNT00~CNT22の値が計数結果C00~C22となって撮像期間が終了し、不図示の遮光手段がAPD101への光の入射を遮断する。略同一のタイミングで制御信号LOAD_ENがHとなって、読み出し期間が開始され、出力CNT22の計数結果C22が出力データREAD_DATAとして撮像素子900から出力される。
このとき、計数結果C00からC22は、初期化信号生成部901により生成された初期値に対して波形生成部103の出力PLSを計数した結果を加算した値である。つまり、初期値にOBクランプを行うためのオフセット値の反転信号を設定することで、撮像素子900の出力に対するOBクランプ補正を行う回路を設ける必要がなくなる。
時刻t806は、時刻t805に対して不図示のクロックで1サイクル経過したタイミングであり、初期値データRESET_VALUEの値が出力CNT00に伝搬される。この初期値データRESET_VALUEの値は、時刻t801の説明と同様に初期化信号生成部901の出力に基づいて生成される。
また、出力CNT00の値はCNT01へ伝搬され、出力CNT01~CNT21の値も同様に出力CNT02~CNT22まで同様に伝搬される。このタイミングでは、出力CNT22に伝搬した計数結果C21が出力データREAD_DATAとして撮像素子900から出力される。
以降、時刻t807、t808、t809では、時刻t206、t207、t208と同様の処理が行われる。
以上説明したように、カウンタが有するフリップフロップの初期値を任意に設定することにより、補正値を保持するためのフリップフロップを個別に持つ必要がなくなり、回路規模を削減することが可能となる。
なお、本実施形態ではOBクランプ補正について説明したが、他の用途に用いてもよい。例えば水平像高別にリミッタ値を変更したい場合に、各画素の出力にリミッタを設けるためには、リミッタの閾値設定用フリップフロップ、比較用のコンパレータ及び出力制御用セレクタが必要となる。
一方、初期値に閾値の符号反転信号を予め設定することにより、計数結果が0以上となった際に0を出力するように構成すればよい。一般的に可変リミッタに比べ、0と比較するリミッタは回路規模を小さく構成することが可能である。このような場合は、出力結果に対してフリップフロップに設定した像高別の初期値を加算することにより本来の計数結果を復元することが可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:単位画素、101:アバランシェフォトダイオード(APD)、102:クエンチ抵抗、103:波形整形回路、104:カウンタ、300:撮像素子

Claims (9)

  1. 光を受光する受光部と、該受光部に入射した光子の数を計数する計数手段と、をそれぞれ有する複数の画素と、
    前記画素の信号の初期値を生成する初期化信号生成手段と、
    を備え、
    前記複数の画素の少なくとも一部の画素について、該少なくとも一部の画素のそれぞれが有する前記計数手段同士接続され、接続された複数の計数手段のうちの最初の計数手段に前記初期化信号生成手段が接続されていることを特徴とする撮像素子。
  2. 前記計数手段は、前記受光部が光子の入射に伴って発生する電荷に基づいてパルスを発生する発生手段と、該発生手段が発生したパルスを計数するカウンタとを有することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子。
  3. 前記計数手段は、前記画素からの信号の読み出し制御、もしくは前記画素のリセット制御において、シフトレジスタ動作を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像素子。
  4. 前記初期化信号生成手段は、一律の固定値を出力することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像素子。
  5. 前記初期化信号生成手段は、画素ごとに個別の値を出力することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像素子。
  6. 前記撮像素子の偶数行の画素に対応する計数手段同士が接続され、奇数行の画素に対応する計数手段同士が接続されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像素子。
  7. 前記撮像素子の偶数列の画素に対応する計数手段同士が接続され、奇数列の画素に対応する計数手段同士が接続されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像素子。
  8. 前記受光部は、1つのマイクロレンズの下に射出瞳を分割する少なくとも2つの副画素を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像素子。
  9. 前記複数の画素のうちの間引いて読み出される画素に対応したそれぞれの計数手段同士が接続されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像素子。
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