JP7230202B2 - 放射線検出器及び放射線画像撮影装置 - Google Patents

放射線検出器及び放射線画像撮影装置 Download PDF

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Description

本発明は、放射線検出器及び放射線画像撮影装置に関する。
従来、医療診断を目的とした放射線撮影を行う放射線画像撮影装置が知られている。このような放射線画像撮影装置には、被写体を透過した放射線を検出し放射線画像を生成するための放射線検出器が用いられている。
放射線検出器としては、放射線を光に変換するシンチレータ等の変換層と、変換層で変換された光に応じて発生した電荷を蓄積する複数の画素が設けられた基板と、を備えたものがある。
放射線検出器の端部が反る方向に力が働く場合があり、放射線検出器の端部に電気的に接続されたケーブルに応力がかかり、放射線検出器とケーブルとの電気的な接続が切断されるという問題が知られている。本問題を解決する技術として、例えば、特開2018-119891号公報に記載の技術では、放射線検出器の端部とケーブル(フレキシブル配線基板)を基台の側面に固定することで、放射線検出器の端部の反りを抑制している。
ところで、放射線検出器として、基板に可撓性の基材を用いたものが知られている。可撓性の基材を用いることにより、例えば、放射線検出器及び放射線画像撮影装置を軽量化でき、また、被写体の撮影が容易となる場合がある。
可撓性の基材を用いた基板は撓み易い。特に放射線画像撮影装置の製造工程の途中等において、放射線検出器に設けられた端子部に電気的にケーブルが接続された状態では、基板が撓み易い。特開2018-119891号公報に記載の技術では、可撓性の基材を用いた基板を備えた放射線検出器における反り(撓み)を十分には抑制できない場合があった。
本開示は、ケーブルと端子部の電気的な接続が切断されるのを簡便に抑制することができる、放射線検出器及び放射線画像撮影装置を提供する。
本開示の第1の態様の放射線検出器は、可撓性の基材の第1の面の画素領域に、放射線から変換された光に応じて発生した電荷を蓄積する複数の画素が形成されかつ、第1の面の端子領域に、ケーブルを電気的に接続するための端子部が設けられた基板と、基材の第1の面における端子領域外に設けられた、放射線を光に変換する変換層と、基材の第1の面と反対側の第2の面に設けられた、基材の強度を補強する補強部材と、かつ端子部に電気的に接続されたケーブルの端子領域内に対応する少なくとも一部に設けられ、補強部材、基板の端子部、及び端子部に電気的に接続されたケーブルが積層された積層体に対応する領域における応力中立面の位置を調整する応力中立面調整部材と、を備える。
また、本開示の第2の態様の放射線検出器は、第1の態様の放射線検出器において、応力中立面調整部材は、応力中立面の積層体の積層方向における位置を、端子部に電気的にケーブルが接続された界面から予め定められた範囲内に調整する。
また、本開示の第3の態様の放射線検出器は、第2の態様の放射線検出器において、予め定められた範囲内となる位置は、積層体内の位置である。
また、本開示の第4の態様の放射線検出器は、第1の態様から第3の態様のいずれか1態様の放射線検出器において、応力中立面調整部材の曲げ剛性は、540Pacm以上、140000Pacm以下である。
また、本開示の第5の態様の放射線検出器は、第1の態様から第4の態様のいずれか1態様の放射線検出器において、応力中立面調整部材は、曲げ弾性率が150MPa以上、2500MPa以下である。
また、本開示の第6の態様の放射線検出器は、第1の態様から第5の態様のいずれか1態様の放射線検出器において、基板には複数の端子部が設けられており、応力中立面調整部材は、少なくとも1つ以上の端子部に渡って設けられている。
また、本開示の第7の態様の放射線検出器は、第1の態様から第6の態様のいずれか1態様の放射線検出器において、ケーブルと端子部との電気的な接続を強化する強化部材をさらに備え、応力中立面調整部材は、強化部材に覆われたケーブルの少なくとも一部に設けられている。
また、本開示の第8の態様の放射線検出器は、第7の態様の放射線検出器において、強化部材は、さらに防湿性を有する。
また、本開示の第9の態様の放射線検出器は、第1の態様から第6の態様のいずれか1態様の放射線検出器において、応力中立面調整部材は、さらに、ケーブルと端子部との電気的な接続を強化する。
また、本開示の第10の態様の放射線検出器は、第9の態様の放射線検出器において、応力中立面調整部材は、さらに防湿性を有する。
また、本開示の第11の態様の放射線検出器は、第1の態様から第10の態様のいずれか1態様の放射線検出器において、応力中立面調整部材は、さらに変換層の端部にかかる。
また、本開示の第12の態様の放射線検出器は、第1の態様から第11の態様のいずれか1態様の放射線検出器において、変換層における基材側の面と反対側の面に設けられ、基材よりも剛性が高い補強層をさらに備える。
また、本開示の第13の態様の放射線画像撮影装置は、第1の態様から第12の態様のいずれか1態様の放射線検出器と、複数の画素に蓄積された電荷を読み出すための制御信号を出力する制御部と、ケーブルを介して、放射線検出器の端子部に電気的に接続され、制御信号に応じて、複数の画素から電荷を読み出すための駆動信号を出力する駆動部と、ケーブルを介して、放射線検出器の端子部に電気的に接続され、複数の画素から読み出された電荷に応じた電気信号が入力され、入力された電気信号に応じた画像データを生成して出力する信号処理部と、を備える。
また、本開示の第14の態様の放射線画像撮影装置は、第13の態様の放射線画像撮影装置において、放射線が照射される照射面を有し、放射線検出器におけるセンサ基板及び変換層のうち、センサ基板が照射面と対向する状態に放射線検出器を収納する筐体をさらに備える。
本開示によれば、ケーブルと端子部の電気的な接続が切断されるのを簡便に抑制することができる。
実施形態の放射線画像撮影装置における電気系の要部構成の一例を示すブロック図である。 実施形態の放射線検出器の一例を基材の第1の面側からみた平面図である。 図2に示した放射線検出器のA-A線断面図である。 図2に示した放射線検出器のB-B線断面図である。 応力中立面調整部材の作用を説明するための模式図である。 応力中立面調整部材の作用を説明するための模式図である。 応力中立面調整部材の作用を説明するための模式図である。 実施形態の放射線検出器の製造方法の一例を説明する図である。 実施形態の放射線検出器の製造方法の一例を説明する図である。 実施形態の放射線検出器の製造方法の一例を説明する図である。 実施形態の放射線検出器の製造方法の一例を説明する図である。 実施形態の放射線検出器の製造方法の一例を説明する図である。 変形例1の放射線検出器のB-B線断面図である。 変形例2の放射線検出器の一例のB-B線断面図である。 変形例2の放射線検出器の他の例のB-B線断面図である。 変形例3の放射線検出器の一例を基材の第1の面側からみた平面図である。 変形例4の放射線検出器の一例のA-A線断面図である。 変形例5の放射線検出器の一例のA-A線断面図である。 放射線検出器の他の例を基材の第1の面側からみた平面図である。 放射線検出器の他の例のA-A線断面図である。 筐体に収納された状態の実施形態の放射線画像撮影装置の一例の断面図である。 筐体に収納された状態の実施形態の放射線画像撮影装置の他の例の断面図である。 筐体に収納された状態の実施形態の放射線画像撮影装置の他の例の断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本実施形態は本発明を限定するものではない。
本実施形態の放射線検出器は、被写体を透過した放射線を検出して被写体の放射線画像を表す画像情報を出力する機能を有する。本実施形態の放射線検出器は、センサ基板と、放射線を光に変換する変換層と、を備えている(図2、放射線検出器10のセンサ基板12及び変換層14参照)。本実施形態のセンサ基板12が、本開示の基板の一例である。
まず、図1を参照して本実施形態の放射線画像撮影装置における電気系の構成の一例の概略を説明する。図1は、本実施形態の放射線画像撮影装置における電気系の要部構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の放射線画像撮影装置1は、放射線検出器10、制御部100、駆動部102、信号処理部104、画像メモリ106、及び電源部108を備える。
放射線検出器10は、センサ基板12と、放射線を光に変換する変換層(図2参照)と、を備える。センサ基板12は、可撓性の基材11と、基材11の第1の面11Aに設けられた複数の画素30と、を備えている。なお、以下では、複数の画素30について、単に「画素30」という場合がある。
図1に示すように本実施形態の各画素30は、変換層が変換した光に応じて電荷を発生して蓄積するセンサ部34、及びセンサ部34にて蓄積された電荷を読み出すスイッチング素子32を備える。本実施形態では、一例として、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)をスイッチング素子32として用いている。そのため、以下では、スイッチング素子32を「TFT32」という。本実施形態では、センサ部34及びTFT32が形成され、さらに平坦化された層として基材11の第1の面11Aに画素30が形成された層が設けられる。
画素30は、センサ基板12の画素領域35に、一方向(図1の横方向に対応する走査配線方向、以下「行方向」ともいう)及び行方向に対する交差方向(図1の縦方向に対応する信号配線方向、以下「列方向」ともいう)に沿って二次元状に配置されている。図1では、画素30の配列を簡略化して示しているが、例えば、画素30は行方向及び列方向に1024個×1024個配置される。
また、放射線検出器10には、画素30の行毎に備えられた、TFT32のスイッチング状態(オン及びオフ)を制御するための複数の走査配線38と、画素30の列毎に備えられた、センサ部34に蓄積された電荷が読み出される複数の信号配線36と、が互いに交差して設けられている。複数の走査配線38の各々は、それぞれケーブル112A(図2参照)を介して、駆動部102に接続されることにより、駆動部102から出力される、TFT32を駆動してスイッチング状態を制御する駆動信号が、複数の走査配線38の各々に流れる。また、複数の信号配線36の各々が、それぞれケーブル112B(図2参照)を介して、信号処理部104に接続されることにより、各画素30から読み出された電荷が、電気信号として信号処理部104に出力される。信号処理部104は、入力された電気信号に応じた画像データを生成して出力する。
信号処理部104には後述する制御部100が接続されており、信号処理部104から出力された画像データは制御部100に順次出力される。制御部100には画像メモリ106が接続されており、信号処理部104から順次出力された画像データは、制御部100による制御によって画像メモリ106に順次記憶される。画像メモリ106は所定の枚数分の画像データを記憶可能な記憶容量を有しており、放射線画像の撮影が行われる毎に、撮影によって得られた画像データが画像メモリ106に順次記憶される。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)100A、ROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)等を含むメモリ100B、及びフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶部100Cを備えている。制御部100の一例としては、マイクロコンピュータ等が挙げられる。制御部100は、放射線画像撮影装置1の全体の動作を制御する。
なお、本実施形態の放射線画像撮影装置1では、画像メモリ106及び制御部100等は、制御基板110に形成されている。
また、各画素30のセンサ部34には、各画素30にバイアス電圧を印加するために、共通配線39が信号配線36の配線方向に設けられている。共通配線39が、センサ基板12の外部のバイアス電源(図示省略)に接続されることにより、バイアス電源から各画素30にバイアス電圧が印加される。
電源部108は、制御部100、駆動部102、信号処理部104、画像メモリ106、及び電源部108等の各種素子や各種回路に電力を供給する。なお、図1では、錯綜を回避するために、電源部108と各種素子や各種回路を接続する配線の図示を省略している。
さらに、放射線画像撮影装置1について詳細に説明する。図2は、本実施形態の放射線検出器10を、基材11の第1の面11A側からみた平面図の一例である。また、図3Aは、図2における放射線検出器10のA-A線断面図の一例である。さらに、図3Bは、図2における放射線検出器10のB-B線断面図の一例である。
基材11の第1の面11Aは、端子部60が設けられた端子領域60Aと、端子部60が設けられていない端子領域外60Bとに分けられる。端子領域外60Bには、上述の画素30が設けられた画素領域35が設けられている。
基材11は、可撓性を有し、例えば、PI(PolyImide:ポリイミド)等のプラスチックを含む樹脂シートである。基材11の厚みは、材質の硬度、及びセンサ基板12の大きさ(第1の面11Aまたは第2の面11Bの面積)等に応じて、所望の可撓性が得られる厚みであればよい。可撓性を有する例としては、矩形状の基材11単体の場合に、基材11の1辺を固定した状態で、固定した辺より10cm離れた位置で基材11の自重による重力で2mm以上、基材11が垂れ下がる(固定した辺の高さよりも低くなる)ものを指す。基材11が樹脂シートの場合の具体例としては、厚みが5μm~125μmのものであればよく、厚みが20μm~50μmのものであればより好ましい。
なお、基材11は、画素30の製造に耐え得る特性を有しており、本実施形態では、アモルファスシリコンTFT(a-Si TFT)の製造に耐え得る特性を有している。このような、基材11が有する特性としては、300℃~400℃における熱膨張率(CTE:Coefficient of Thermal Expansion)が、アモルファスシリコン(Si)ウェハと同程度(例えば、±5ppm/K)であることが好ましく、具体的には、20ppm/K以下であることが好ましい。また、基材11の熱収縮率としては、厚みが25μmの状態において400℃における熱収縮率が0.5%以下であることが好ましい。また、基材11の弾性率は、300℃~400℃間の温度領域において、一般的なPIが有する転移点を有さず、500℃における弾性率が1GPa以上であることが好ましい。
また、本実施形態の基材11は、自身による後方散乱線を抑制するために、平均粒子径が0.05μm以上、2.5μm以下の、後方散乱線を吸収する無機の微粒子を含む微粒子層を有することが好ましい。なおこのような無機の微粒子としては、樹脂性の基材11の場合、原子番号が、基材11である有機物を構成する原子よりも大きく、かつ30以下である無機物を用いることが好ましい。このような微粒子の具体例としては、原子番号が14のSiの酸化物であるSiO、原子番号が12のMgの酸化物であるMgO、原子番号が13のAlの酸化物であるAl、及び原子番号が22のTiの酸化物であるTiO等が挙げられる。このような特性を有する樹脂シートの具体例としては、XENOMAX(登録商標)が挙げられる。
なお、本実施形態における上記の厚みについては、マイクロメーターを用いて測定した。熱膨張率については、JIS K7197:1991に則して測定した。なお測定は、基材11の主面から、15度ずつ角度を変えて試験片を切り出し、切り出した各試験片について熱膨張率を測定し、最も高い値を基材11の熱膨張率とした。熱膨張率の測定は、MD(Machine Direction)方向およびTD(Transverse Direction)方向のそれぞれについて、-50℃~450℃において10℃間隔で行い、(ppm/℃)を(ppm/K)に換算した。熱膨張率の測定には、MACサイエンス社製 TMA4000S装置を用い、サンプル長さを10mm、サンプル幅を2mm、初荷重を34.5g/mm 、昇温速度を5℃/min、及び雰囲気をアルゴンとした。
所望の可撓性を有する基材11としては、樹脂シート等、樹脂製のものに限定されない。例えば、基材11は、厚みが比較的薄いガラス基板等であってもよい。基材11がガラス基板の場合の具体例としては、一般に、一辺が43cm程度のサイズでは、厚さが0.3mm以下ならば可撓性を有しているため、厚さが0.3mm以下のものであれば所望のガラス基板であってもよい。
図2及び図3Aに示すように、複数の画素30は、基材11の第1の面11Aにおける端子領域外60Bの内側の一部の領域に設けられている。また、本実施形態のセンサ基板12では、基材11の第1の面11Aにおける端子領域60Aには、画素30が設けられていない。本実施形態では、基材11の第1の面11Aにおける画素30が設けられた領域を画素領域35としている。
また、図2及び図3Aに示すように、本実施形態の変換層14は、画素領域35を覆っている。本実施形態では、変換層14の一例としてCsI(ヨウ化セシウム)を含むシンチレータを用いている。このようなシンチレータとしては、例えば、X線照射時の発光スペクトルが400nm~700nmであるCsI:Tl(タリウムが添加されたヨウ化セシウム)やCsI:Na(ナトリウムが添加されたヨウ化セシウム)を含むことが好ましい。なお、CsI:Tlの可視光域における発光ピーク波長は565nmである。
図3Aに示すように、本実施形態の変換層14の上には、粘着層40、反射層42、接着層44、及び保護層46が設けられている。
粘着層40は、変換層14の表面全体を覆っている。粘着層40は、反射層42を変換層14上に固定する機能を有する。粘着層40は、光透過性を有していることが好ましい。粘着層40の材料として、例えば、アクリル系粘着剤、ホットメルト系粘着剤、及びシリコーン系接着剤を用いることが可能である。アクリル系粘着剤としては、例えば、ウレタンアクリレート、アクリル樹脂アクリレート、及びエポキシアクリレート等が挙げられる。ホットメルト系粘着剤としては、例えば、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂)、EAA(エチレンとアクリル酸の共重合樹脂)、EEA(エチレン-エチルアクリレート共重合樹脂)、及びEMMA(エチレン-メタクリル酸メチル共重合体)等の熱可塑性プラスチックが挙げられる。粘着層40の厚さは、2μm以上7μm以下であることが好ましい。粘着層40の厚さを2μm以上とすることで、反射層42を変換層14上に固定する効果を十分に発揮することができる。更に、変換層14と反射層42との間に空気層が形成されるリスクを抑制することができる。変換層14と反射層42との間に空気層が形成されると、変換層14から発せられた光が、空気層と変換層14との間、及び空気層と反射層42との間で反射を繰り返す多重反射を生じるおそれがある。また、粘着層40の厚さを7μm以下とすることで、MTF(Modulation Transfer Function)及びDQE(Detective Quantum Efficiency)の低下を抑制することが可能となる。
反射層42は、粘着層40の表面全体を覆っている。反射層42は、変換層14で変換された光を反射する機能を有する。反射層42は有機系材料によって構成されていることが好ましい。反射層42の材料として、例えば、白PET(Polyethylene Terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)、TiO、Al、発泡白PET、ポリエステル系高反射シート、及び鏡面反射アルミ等を用いることができる。白PETとは、PETに、TiOや硫酸バリウム等の白色顔料を添加したものであり、発泡白PETとは、表面が多孔質になっている白PETである。また、ポリエステル系高反射シートとは、薄いポリエステルのシートを複数重ねた多層構造を有するシート(フィルム)である。反射層42の厚さは、10μm以上、40μm以下であることが好ましい。
接着層44は反射層42の表面全体を覆っている。接着層44の端部は、センサ基板12の表面にまで延在している。すなわち、接着層44は、その端部においてセンサ基板12に接着している。接着層44は、反射層42及び保護層46を変換層14に固定する機能を有する。接着層44の材料として、粘着層40の材料と同じ材料を用いることが可能であるが、接着層44が有する接着力は、粘着層40が有する接着力よりも大きいことが好ましい。
保護層46は、変換層14の全体を覆うとともに、その端部がセンサ基板12の一部を覆うように設けられている。保護層46は、変換層14への水分の浸入を防止する防湿膜として機能する。保護層46の材料として、例えば、PET、PPS(PolyPhenylene Sulfide:ポリフェニレンサルファイド)、OPP(Oriented PolyPropylene:二軸延伸ポリプロピレンフィルム)、PEN(PolyEthylene Naphthalate:ポリエチレンナフタレート)、PI等の有機材料を含む有機膜や、パリレン(登録商標)を用いることができる。また、保護層46として、樹脂フィルムと金属フィルムとの積層膜を用いてもよい。樹脂フィルムと金属フィルムとの積層膜としては、例えば、アルペット(登録商標)のシートが挙げられる。
また、図3A及び図3Bに示すように、本実施形態の放射線検出器10のセンサ基板12における、基材11の第2の面11B側には、帯電防止層54及び粘着剤52を介して、補強部材50が設けられている。
補強部材50は、基材11の強度を補強する機能を有する。本実施形態の補強部材50は、基材11よりも曲げ剛性が高く、変換層14と対向する面に対して垂直方向に加えられる力に対する、寸法変化(変形)が、基材11の第2の面11Bに対して垂直方向に加えられる力に対する、寸法変化よりも小さい。具体的には、補強部材50の曲げ剛性は、基材11の曲げ剛性の100倍以上であることが好ましい。また、本実施形態の補強部材50の厚みは、基材11の厚みよりも厚い。例えば、基材11として、XENOMAX(登録商標)を用いる場合、補強部材50の厚みは0.2mm~0.25mm程度が好ましい。
具体的には、本実施形態の補強部材50は、曲げ弾性率が150MPa以上、2500MPa以下の素材を用いることが好ましい。補強部材50は、基材11の撓みを抑制する観点からは、基材11よりも曲げ剛性が高いことが好ましい。なお、曲げ弾性率が低くなると曲げ剛性も低くなり、所望の曲げ剛性を得るためには、補強部材50の厚みを厚くしなくてはならず、放射線検出器10全体の厚みが増大してしまう。上述の補強部材50の材料を考慮すると、140000Pacmを越える曲げ剛性を得ようとする場合、補強部材50の厚みが、比較的厚くなってしまう傾向がある。そのため、適切な剛性が得られ、かつ放射線検出器10全体の厚みを考慮すると、補強部材50に用いる素材は、曲げ弾性率が150MPa以上、2500MPa以下であることがより好ましい。また、補強部材50の曲げ剛性は、540Pacm以上、140000Pacm以下であることが好ましい。
また、本実施形態の補強部材50の熱膨張率は、変換層14の材料の熱膨張率に近い方が好ましく、より好ましくは、変換層14の熱膨張率に対する補強部材50の熱膨張率の比(補強部材50の熱膨張率/変換層14の熱膨張率)が、0.5以上、2以下であることが好ましい。このような補強部材50の熱膨張率としては、30ppm/K以上、80ppm/K以下であることが好ましい。例えば、変換層14がCsI:Tlを材料とする場合、熱膨張率は、50ppm/Kである。この場合、変換層14に比較的近い材料としては、熱膨張率が60ppm/K~80ppm/KであるPVC(Polyvinyl Chloride:ポリ塩化ビニル)、熱膨張率が70ppm/K~80ppm/Kであるアクリル、熱膨張率が65ppm/K~70ppm/KであるPET、熱膨張率が65ppm/KであるPC(Polycarbonate:ポリカーボネート)、及び熱膨張率が45ppm/K~70ppm/Kであるテフロン(登録商標)等が挙げられる。さらに、上述した曲げ弾性率を考慮すると、補強部材50の材料としては、PET、及びPCの少なくとも一方を含む材料であることがより好ましい。
補強部材50は、弾力性の観点からは、降伏点を有する材料を含むことが好ましい。なお、本実施形態において「降伏点」とは、材料を引っ張った場合に、応力が一旦、急激に下がる現象をいい、応力とひずみとの関係を表す曲線上で、応力が増えずにひずみが増える点のことをいい、材料について引っ張り強度試験を行った際の応力-ひずみ曲線における頂部を指す。降伏点を有する樹脂としては、一般的に、硬くて粘りが強い樹脂、及び柔らかくて粘りが強く、かつ中程度の強度の樹脂が挙げられる。硬くて粘りが強い樹脂としては、例えば、PC等が挙げられる。また、柔らかくて粘りが強く、かつ中程度の強度の樹脂としては、例えば、ポリプロピレン等が挙げられる。
本実施形態の補強部材50は、プラスチックを材料とした基板である。補強部材50の材料となるプラスチックは、上述した理由から熱可塑性の樹脂であることが好ましく、PC、PET、スチロール、アクリル、ポリアセターゼ、ナイロン、ポリプロピレン、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)、エンプラ、及びポリフェニレンエーテルの少なくとも一つが挙げられる。なお、補強部材50は、これらのうち、ポリプロピレン、ABS、エンプラ、PET、及びポリフェニレンエーテルの少なくとも一つであることが好ましく、スチロール、アクリル、ポリアセターゼ、及びナイロンの少なくとも一つであることがより好ましく、PC及びPETの少なくとも一つであることがさらに好ましい。
一方、本実施形態の放射線検出器10の端子領域60Aには、複数(本実施形態では合計16個)の端子部60が設けられている。図2に示すように、端子領域60Aは、矩形状のセンサ基板12(基材11)の、交差する2辺の各々に設けられている。なお、端子領域60Aとは、基材11の第1の面11Aにおける、複数の端子部60が設けられる領域をいい、少なくとも端子部60が第1の面11Aに接する領域を含む。一例として、本実施形態では、センサ基板12(基材11)における、端子部60が設けられた辺の全体に亘り、端子部60が第1の面11Aに接する領域を少なくとも含む領域を端子領域60Aという。
図2に示すように、基材11の端子領域60Aに設けられた端子部60の各々には、ケーブル112が電気的に接続されている。具体的には、図2に示すように、基材11の一辺に設けられた複数(図2では8個)の端子部60の各々に、ケーブル112Aが熱圧着されている。ケーブル112Aは、いわゆるCOF(Chip on Film)であり、ケーブル112Aには、駆動IC(Integrated Circuit)210が搭載されている。駆動IC210は、ケーブル112Aに含まれる複数の信号線(図4、信号線113参照)に接続されている。なお、本実施形態では、ケーブル112A及び後述するケーブル112Bについて、各々を区別せずに総称する場合、単に「ケーブル112」という。
ケーブル112Aにおける、センサ基板12の端子部60と電気的に接続された一端と反対側の他端は、駆動基板200の接続領域202に、電気的に接続される。一例として、本実施形態では、ケーブル112Aに含まれる複数の信号線(図4A、信号線113参照)は、駆動基板200に熱圧着されることにより、駆動基板200に搭載された回路及び素子等(図示省略)と接続される。なお、駆動基板200とケーブル112Aとを電気的に接続する方法は、本実施形態に限定されず、例えば、コネクタにより、電気的に接続する形態としてもよい。このようなコネクタとしては、ZIF(Zero Insertion Force)構造のコネクタや、Non-ZIF構造のコネクタ等が挙げられる。
本実施形態の駆動基板200は、可撓性のPCB(Printed Circuit Board)基板であり、いわゆるフレキシブル基板である。また、駆動基板200に搭載される回路部品(図示省略)は主にデジタル信号の処理に用いられる部品(以下、「デジタル系部品」という)である。デジタル系部品は、後述するアナログ系部品よりも、比較的面積(大きさ)が小さい傾向がある。デジタル系部品の具体例としては、デジタルバッファ、バイパスコンデンサ、プルアップ/プルダウン抵抗、ダンピング抵抗、及びEMC(Electro Magnetic Compatibility)対策チップ部品、及び電源IC等が挙げられる。なお、駆動基板200は、必ずしもフレキシブル基板でなくてもよく、非可撓性のリジッド基板であってもよいし、リジッドフレキ基板を用いてもよい。
本実施形態では、駆動基板200と、ケーブル112Aに搭載された駆動IC210とにより、駆動部102が実現される。なお、駆動IC210には、駆動部102を実現する各種回路及び素子のうち、駆動基板200に搭載されているデジタル系部品と異なる回路が含まれる。
一方、ケーブル112Aが電気的に接続された基材11の一辺と交差する辺に設けられた複数(図2では8個)の端子部60の各々には、ケーブル112Bが電気的に接続されている。ケーブル112Bは、ケーブル112Aと同様に、いわゆるCOF(Chip on Film)であり、ケーブル112Bには、信号処理IC310が搭載されている。信号処理IC310は、ケーブル112Bに含まれる複数の信号線(図4、信号線113参照)に接続されている。
ケーブル112Bにおける、センサ基板12の端子部60と電気的に接続された一端と反対側の他端は、信号処理基板300の接続領域302に、電気的に接続される。一例として、本実施形態では、ケーブル112Bに含まれる複数の信号線(図4A、信号線113参照)は、信号処理基板300に熱圧着されることにより、信号処理基板300に搭載された回路及び素子等(図示省略)と接続される。なお、信号処理基板300とケーブル112Bとを電気的に接続する方法は、本実施形態に限定されず、例えば、コネクタにより、電気的に接続する形態としてもよい。このようなコネクタとしては、ZIF(Zero Insertion Force)構造のコネクタや、Non-ZIF構造のコネクタ等が挙げられる。また、ケーブル112Aと駆動基板200とを電気的に接続する方法と、ケーブル112Bと信号処理基板300とを電気的に接続する方法は、同様で有ってもよいし、異なっていてもよい。例えば、ケーブル112Aと駆動基板200とは、熱圧着により電気的に接続し、ケーブル112Bと信号処理基板300とはコネクタにより電気的に接続する形態としてもよい。
本実施形態の信号処理基板300は、上述した駆動基板200と同様に、可撓性のPCB基板であり、いわゆるフレキシブル基板である。信号処理基板300に搭載される回路部品(図示省略)は主にアナログ信号の処理に用いられる部品(以下、「アナログ系部品」という)である。アナログ系部品の具体例としては、チャージアンプ、アナログデジタルコンバータ(ADC)、デジタルアナログコンバータ(DAC)、及び電源IC等が挙げられる。また、本実施形態の回路部品は、比較的部品サイズが大きい電源周りのコイル、及び平滑用大容量コンデンサも含む。なお、信号処理基板300は、必ずしもフレキシブル基板でなくてもよく、非可撓性のリジッド基板であってもよいし、リジッドフレキ基板を用いてもよい。
本実施形態では、信号処理基板300と、ケーブル112Bに搭載された信号処理IC310とにより、信号処理部104が実現される。なお、信号処理IC310には、信号処理部104を実現する各種回路及び素子のうち、信号処理基板300に搭載されているアナログ系部品と異なる回路が含まれる。
なお、本実施形態では、駆動基板200及び信号処理基板300が各々、複数(図2では2つずつ)設けられている形態について説明したが、駆動基板200及び信号処理基板300の数は、本実施形態に限定されない。例えば、駆動基板200及び信号処理基板300のいずれか一方を、1つの基板とした形態であってもよい。
一方、図3A及び図3Bに示すように、本実施形態の放射線検出器10では、接続層62を介してケーブル112を端子部60に熱圧着することにより、ケーブル112が端子部60に電気的に接続される。なお、図3A及び図3Bは、ケーブル112Aと放射線検出器10との電気的な接続に関する構造の一例を示す図であるが、本実施形態のケーブル112Bと放射線検出器10との電気的に接続に関する構造も、図3A及び図3Bに例示した形態と同様である。
接続層62は、端子部60とケーブル112とを電気的に接続させる機能を有している。接続層62としては、例えば、異方性導電膜等が挙げられ、熱によって硬化する接着剤に導電性粒子(図4A、導電性粒子62A参照)を分散させたACF(Anisotropic Conductive Film)を用いることができる。
図3A及び図3Bに示すように、端子部60、接続層62、及びケーブル112が積層された積層体63における基材11の第1の面11A側は、強化部材64により覆われている。また、端子部60、接続層62、及びケーブル112が積層された積層体の側面及び基材11の側面は、強化部材65により覆われている。強化部材64及び強化部材65は、端子部60とケーブル112との電気的な接続を強化する機能を有する。また、本実施形態の強化部材64及び強化部材65は、防湿性を有している。強化部材64及び強化部材65としては、例えば、防湿絶縁膜を用いることができ、FPD(Flat Panel Display)用防湿絶縁材料であるタッフィー:Tuffy(登録商標)等が利用可能である。なお強化部材64及び強化部材65の各々は、同様の材料による部材であってもよいし、異なる材料による部材であってもよい。
さらに、図3A及び図3Bに示すように、強化部材64によって覆われた、積層体63の上には、粘着剤66を介して応力中立面調整部材70が設けられている。応力中立面調整部材70は、放射線検出器10を撓ませた場合における、放射線検出器10の積層体63が設けられた領域における応力中立面71(図5参照、詳細後述)の積層体63の積層方向Pに対する位置を調整する。本実施形態では、応力中立面調整部材70の一例としてPETを用いており、白PETや発泡白PET等を用いてもよい。また、応力中立面調整部材70の他の例としては、PC、LDPE(Low Density Polyethylene:低密度ポリエチレン)、PPS、OPP、PEN、及びPI等の有機膜等が挙げられる。
また、本実施形態の応力中立面調整部材70は、曲げ弾性率が150MPa以上、2500MPa以下の素材を用いることが好ましい。曲げ弾性率の測定方法は、例えばJIS K 7171:2016準拠に基づく。応力中立面調整部材70は、基材11の撓みを抑制する観点からは、基材11よりも曲げ剛性が高いことが好ましい。なお、ここでいう曲げ剛性とは、曲げ難さを意味し、曲げ剛性が高いほど曲げ難いことを表している。曲げ弾性率が低くなると曲げ剛性も低くなり、所望の曲げ剛性を得るためには、応力中立面調整部材70の厚みを厚くしなくてはならず、放射線検出器10全体の厚みが増大してしまう。上述の応力中立面調整部材70の材料を考慮すると、140000Pacmを越える曲げ剛性を得ようとする場合、応力中立面調整部材70の厚みが、比較的厚くなってしまう傾向がある。そのため、適切な剛性が得られ、かつ放射線検出器10全体の厚みを考慮すると、応力中立面調整部材70に用いる素材は、曲げ弾性率が150MPa以上、2500MPa以下であることがより好ましい。また、応力中立面調整部材70の曲げ剛性は、540Pacm以上、140000Pacm以下であることが好ましい。
また、本実施形態の応力中立面調整部材70の熱膨張率は、変換層14の材料の熱膨張率に近い方が好ましく、より好ましくは、変換層14の熱膨張率に対する応力中立面調整部材70の熱膨張率の比(応力中立面調整部材70の熱膨張率/変換層14の熱膨張率)が、0.5以上、4以下であることが好ましい。このような応力中立面調整部材70の熱膨張率としては、30ppm/K以上、200ppm/K以下であることが好ましい。例えば、変換層14がCsI:Tlを材料とする場合、熱膨張率は、50ppm/Kである。この場合、熱膨張率が100ppm/K~200ppm/KであるLDPE、熱膨張率が60ppm/K~80ppm/KであるPVC、熱膨張率が70ppm/K~80ppm/Kであるアクリル、熱膨張率が65ppm/K~70ppm/KであるPET、熱膨張率が65ppm/KであるPC、及び熱膨張率が45ppm/K~70ppm/Kであるテフロン(登録商標)等が、応力中立面調整部材70の材料として挙げられる。
さらに、上述した曲げ弾性率を考慮すると、応力中立面調整部材70の材料としては、PET、PC、及びLDPEの少なくとも一つを含む材料であることがより好ましい。
なお、応力中立面調整部材70は、応力中立面の位置を調整する機能の他、帯電防止機能や、防湿機能等のその他の機能も有することが好ましい。
本実施形態の放射線検出器10における応力中立面調整部材70の作用について、図4A、図4B、及び図5を参照して説明する。なお、図4A、図4B、及び図5では、簡略化するため、放射線検出器10のうち、応力中立面調整部材70の作用の説明に必要な構成のみを模式的に図示している。
図4Aに示すように、接続層62は、導電性粒子62Aを含んでいる。導電性粒子62Aが基材11の第1の面11Aに設けられた端子部60と信号線113との間に配置されることにより、端子部60とケーブル112の信号線113とが電気的に接続される。
図4Bは、本実施形態の応力中立面調整部材70が設けられていない状態について示している。図4Bに示すように、センサ基板12(基材11)の第2の面11Bに補強部材50が設けられた状態では、例えば、積層体63の積層方向に荷重Wがかかった場合や、膜応力が作用することによりセンサ基板12及び補強部材50が撓む。補強部材50が設けられており、応力中立面調整部材70が設けられていない状態では、センサ基板12及び補強部材50が撓んだ場合において生じる応力中立面71の積層方向Pにおける位置が、端子部60と接続層62の導電性粒子62Aとが接する界面67よりも、補強部材50側に近寄った位置となる。図4Bに示した例では、補強部材50内に応力中立面71が位置している状態を示している。なお、「応力中立面71」とは、センサ基板12及び補強部材50が撓んでも延びも縮みもしない面、換言すると積層方向Pと交差する方向の面のことをいう。応力中立面71では、応力が0となる。
図4Bに示した例では、応力中立面71の位置が、界面67から比較的離れた位置であるため、センサ基板12及び補強部材50の撓みに応じて端子部60も撓む。具体的には、界面67が撓む。そのため、図4Bに示すように、端子部60と導電性粒子62Aとが非接触状態となり、端子部60とケーブル112との電気的な接続が切断される。端子部60とケーブル112との電気的な接続が切断された場合、放射線検出器10により得られる放射線画像の画質が低下する場合があり、例えば、いわゆる線欠陥が生じる場合がある。
一方、本実施形態の放射線検出器10では、応力中立面調整部材70を積層体63の上に設けたため、応力中立面71の位置は、応力中立面調整部材70を設けない場合よりも積層体63側に移動する。
図5に示すように、応力中立面調整部材70を設けた場合、応力中立面71と界面67との間隔を、応力中立面調整部材70を設けない場合(図4Bの場合)よりも小さくすることができる。換言すると、応力中立面調整部材70を設けた場合、応力中立面71の位置と界面67の位置との差を、応力中立面調整部材70を設けない場合(図4Bの場合)よりも小さくすることができる。応力中立面71の位置を界面67の位置に近づけることにより、センサ基板12及び補強部材50が撓んだ場合の界面67における応力を小さくすることができるため、端子部60と接続層62の導電性粒子62Aとが非接触状態となり難くなる。従って、端子部60とケーブル112との電気的な接続が切断され難くなる。
なお、応力中立面71の位置は、積層体63内の位置であることが好ましい。応力中立面71の位置について、本実施形態における積層体63内が、本開示の予め定められた範囲内の一例である。
また、図5に示すように、応力中立面71の位置と、界面67の位置とが一致していることがより好ましい。この場合、センサ基板12及び補強部材50が撓んだ場合でも、界面67における応力を0とすることができるため、端子部60と接続層62の導電性粒子62Aとがより非接触状態となり難くなる。従って、端子部60とケーブル112との電気的な接続がより切断され難くなる。
このように、本実施形態の放射線検出器10では、応力中立面調整部材70をセンサ基板12(基材11)の第1の面11Aにおける、端子部60、接続層62、及びケーブル112が積層された積層体63上に設けることにより、応力中立面71の積層方向Pにおける位置を、界面67の近傍に調整することができる。これにより、本実施形態の放射線検出器10では、センサ基板12及び補強部材50が撓んだ場合に、界面67に生じる応力を0に近付けることができるため、端子部60とケーブル112との電気的な接続が切断され難くなる。
なお、応力中立面調整部材70の厚みは、応力中立面71の界面67からの位置として許容できる範囲に応じて定まる。許容できる範囲としては、例えば、上述のように積層体63内が挙げられる。具体的な応力中立面調整部材70の厚みは、接続層62の導電性粒子62Aと端子部60との接触が非接触状態となり易さ、及び想定される撓みの程度等に応じて定められる。例えば、補強部材50の厚みが厚いほど、応力中立面調整部材70の厚みも厚くすることが好ましい。
本実施形態の放射線検出器10の製造方法について図6A~図6Eを参照して説明する。
図6Aに示すように、基材11に比べて厚さの厚いガラス基板等の支持体400に、剥離層402を介して、基材11が形成される。例えば、ラミネート法により基材11を形成する場合、支持体400上に、基材11となるシートを貼り合わせる。基材11の第2の面11Bが剥離層402に接する。なお、基材11を形成する方法は、本実施形態に限定されず、例えば、塗布法で基材11を形成する形態であってもよい。
さらに、基材11の第1の面11Aの端子領域外60Bに、画素30が形成される。なお、本実施形態では、一例として、基材11の第1の面11Aに、SiN等を用いたアンダーコート層(図示省略)を介して、画素30が形成される。
さらに、画素30が形成された層(以下、単に「画素30」という)の上に、変換層14が形成される。本実施形態では、センサ基板12上に直接、真空蒸着法、スパッタリング法、及びCVD(Chemical Vapor Deposition)法等の気相堆積法によって柱状結晶としてCsIの変換層14が形成される。この場合、変換層14における画素30と接する側が、柱状結晶の成長方向基点側となる。
なお、変換層14としてCsIのシンチレータを用いる場合、本実施形態と異なる方法で、センサ基板12に変換層14を形成することもできる。例えば、アルミの板等に気相堆積法によってCsIを蒸着させたものを用意し、CsIのアルミの板と接していない側と、センサ基板12の画素30とを粘着性のシート等により貼り合わせることにより、センサ基板12に変換層14を形成してもよい。この場合、アルミの板も含めた状態の変換層14全体を保護層46により覆った状態のものを、センサ基板12の画素30と貼り合わせることが好ましい。なお、この場合、変換層14における画素30と接する側が、柱状結晶の成長方向の先端側となる。
また、本実施形態の放射線検出器10と異なり、変換層14としてCsIに替わり、GOS(GdS:Tb)等を用いてもよい。この場合、例えば、GOSを樹脂等のバインダに分散させたシートを、白PET等により形成された支持体に粘着層等により貼り合わせたものを用意し、GOSの支持体が貼り合わせられていない側と、センサ基板12の画素30とを粘着性のシート等により貼り合わせることにより、センサ基板12に変換層14を形成することができる。なお、変換層14にCsIを用いる場合の方が、GOSを用いる場合に比べて、放射線から可視光への変換効率が高くなる。
また、センサ基板12に形成された変換層14の上に、粘着層40を介して反射層42を設けられ、さらに、接着層44を介して保護層46を設けられる。また、基材11の第1の面11Aの端子領域60Aに、端子部60が形成される。
次に、図6Bに示すように、端子部60に接続層62を介してケーブル112を熱圧着させて、端子部60と接続層62とを電気的に接続する。さらに、強化部材64により、積層体63を覆う。
次に、図6Cに示すように、強化部材64で覆われた積層体63の上に、粘着剤66により応力中立面調整部材70を設ける。
応力中立面調整部材70を設けた後、変換層14及び端子部60にケーブル112が電気的に接続された状態のセンサ基板12を支持体400から剥離し、図6Dに示した状態にする。例えば、ラミネート法では、センサ基板12(基材11)の四辺のいずれかを剥離の起点とし、起点となる辺から対向する辺に向けて徐々にセンサ基板12を支持体400から引きはがすことにより、メカニカル剥離を行う。
さらに、支持体400からセンサ基板12を剥離した後、図6Eに示すように、基材11の第2の面11Bに、帯電防止層54及び粘着剤52を介して、貼り付け等により補強部材50が形成される。このようにして、本実施形態の放射線検出器10が製造される。
なお、本実施形態の放射線検出器10は、例えば、以下の変形例1~変形例5に示す形態としてもよい。なお、変形例1~変形例5の各々を適宜、組み合わせた形態としてもよい。
(変形例1)
図7には、上記図3Bに示した放射線検出器10のB-B線断面図に相当する、本変形例の放射線検出器10の断面図の一例を示す。なお、図7では、粘着剤52、帯電防止層54、及び粘着剤66の記載を省略している。
上記図3Bに示した放射線検出器10では、強化部材64が、積層体63毎、換言すると端子部60毎に覆っていたが、図7に示すように、本変形例の放射線検出器10では、強化部材64が、複数の積層体63毎にまとめて全体を覆っている。そのため、強化部材64により、積層体63同士の間が埋められた状態となっている。従って、本変形例の放射線検出器10では、複数の積層体63が一体的に、センサ基板12に固定された状態となる。なお、強化部材64がいくつの積層体63をまとめて覆うかについては特に限定されない。例えば、ケーブル112によって電気的に接続される駆動基板200または信号処理基板300が同一の積層体63同士をまとめて強化部材64が覆う形態としてもよい。また例えば、センサ基板12(基材11)の一辺に設けられた全ての端子部60による積層体63をまとめて強化部材64が覆う形態としてもよい。
(変形例2)
図8A及び図8Bには、上記図3Bに示した放射線検出器10のB-B線断面図に相当する、本変形例の放射線検出器10の断面図の一例を示す。なお、図8A及び図8Bでは、粘着剤52、帯電防止層54、及び粘着剤66の記載を省略している。
図8Aに示した本変形例の放射線検出器10では、応力中立面調整部材70により、強化部材64により覆われた積層体63同士の間が埋められた状態となっており、応力中立面調整部材70が、センサ基板12(基材11)の第1の面11Aにまで至る。
基材11の第1の面11Aにまで至る応力中立面調整部材70により、積層体63同士の間が埋められた状態とすることにより、応力中立面調整部材70により、端子部60とケーブル112の電気的な接続が強化される。
なお、図8Bに示すように、強化部材64を設けずに、応力中立面調整部材70が複数の積層体63毎にまとめて全体を覆う状態としてもよい。図8Bに示した形態の場合、応力中立面調整部材70は、上述した材料による部材に限定されず、強化部材64と同等の材料による部材であってもよい。すなわち、図8Bに示した形態の場合、強化部材64を、応力中立面調整部材70として用いてもよい。
(変形例3)
図9には、上記図2示した放射線検出器10の平面図に相当する、本変形例の放射線検出器10の平面図の一例を示す。
上記図2に示した放射線検出器10では応力中立面調整部材70が、センサ基板12(基材11)の、端子領域60Aに対応する各辺毎に設けられていた。換言すると、図2に示した放射線検出器10では応力中立面調整部材70が、ケーブル112Aに対応する積層体63(図3B等参照)、及びケーブル112Bに対応する積層体63(図3B等参照)毎に設けられていた。
しかしながら、応力中立面調整部材70は少なくとも1つ以上の積層体63(端子部60)に亘って設けられておればよく、その数は限定されない。例えば、図9に示した本変形例の放射線検出器10では、ケーブル112A側、及びケーブル112B側の各々について、2つずつ応力中立面調整部材70が設けられた状態を示している。なお、本変形例に限定されず、各積層体63(端子部60)毎に応力中立面調整部材70が設けられた状態としてもよい。複数の積層体63(端子部60)に亘って、応力中立面調整部材70が設けられることにより、端子部60とケーブル112とが電気的に切断されるのをより抑制することができる。一方、複数の応力中立面調整部材70を設けることにより、応力中立面調整部材70を軽量化することができるため、放射線検出器10全体を軽量化することができる。
このように、応力中立面調整部材70は、端子領域60A全体に設けられていなくてもよい。また、応力中立面調整部材70が、個々の積層体63の上面の全体に設けられていなくてもよい。
(変形例4)
図10には、上記図3Aに示した放射線検出器10のA-A線断面図に相当する、本変形例の放射線検出器10の断面図の一例を示す。
図10に示すように、本変形例の放射線検出器10では、保護層46で覆われた変換層14上に、補強層48がさらに設けられている。
補強層48は、基材11よりも曲げ剛性が高く、変換層14と対向する面に対して垂直方向に加えられる力に対する、寸法変化(変形)が、基材11の第1の面11Aに対して垂直方向に加えられる力に対する、寸法変化よりも小さい。また、本変形例の補強層48の厚みは、基材11の厚みよりも厚い。
補強層48として好ましい特性は、上述した補強層48と同様の特性である。本変形例の補強層48は、曲げ弾性率が150MPa以上、2500MPa以下の素材を用いることが好ましい。補強層48は、基材11の撓みを抑制する観点からは、基材11よりも曲げ剛性が高いことが好ましい。なお、曲げ弾性率が低くなると曲げ剛性も低くなり、所望の曲げ剛性を得るためには、補強層48の厚みを厚くしなくてはならず、放射線検出器10全体の厚みが増大してしまう。補強層48の材料を考慮すると、140000Pacmを越える曲げ剛性を得ようとする場合、補強層48の厚みが、比較的厚くなってしまう傾向がある。そのため、適切な剛性が得られ、かつ放射線検出器10全体の厚みを考慮すると、補強層48に用いる素材は、曲げ弾性率が150MPa以上、2500MPa以下であることがより好ましい。また、補強層48の曲げ剛性は、540Pacm以上、140000Pacm以下であることが好ましい。
また、補強層48の熱膨張率は、変換層14の材料の熱膨張率に近い方が好ましく、より好ましくは、変換層14の熱膨張率に対する補強層48の熱膨張率の比(補強層48の熱膨張率/変換層14の熱膨張率)が、0.5以上、2以下であることが好ましい。このような補強層48の熱膨張率としては、30ppm/K以上、80ppm/K以下であることが好ましい。例えば、変換層14がCsI:Tlを材料とする場合、熱膨張率は、50ppm/Kである。この場合、変換層14に比較的近い材料としては、PVC、アクリル、PET、PC、及びテフロン(登録商標)等が挙げられる。さらに、上述した曲げ弾性率を考慮すると、補強層48の材料としては、PET、及びPCの少なくとも一方を含む材料であることがより好ましい。また、補強層48は、弾力性の観点からは、降伏点を有する材料を含むことが好ましい。
本変形例の補強層48は、プラスチックを材料とした基板である。補強層48の材料となるプラスチックは、上述した理由から熱可塑性の樹脂であることが好ましく、PC、PET、スチロール、アクリル、ポリアセターゼ、ナイロン、ポリプロピレン、ABS、エンプラ、及びポリフェニレンエーテルの少なくとも一つが挙げられる。なお、補強層48は、これらのうち、ポリプロピレン、ABS、エンプラ、PET、及びポリフェニレンエーテルの少なくとも一つであることが好ましく、スチロール、アクリル、ポリアセターゼ、及びナイロンの少なくとも一つであることがより好ましく、PC及びPETの少なくとも一つであることがさらに好ましい。
なお、補強層48と補強部材50との具体的な特性、及び材料等は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
変換層14を気相堆積法を用いて形成した場合、図10及び上記図3Aに示すように、変換層14は、その外縁に向けて厚さが徐々に薄くなる傾斜を有して形成される。以下において、製造誤差及び測定誤差を無視した場合の厚さが略一定とみなせる、変換層14の中央領域を中央部という。また、変換層14の中央部の平均厚さに対して例えば90%以下の厚さを有する、変換層14の外周領域を周縁部という。すなわち、変換層14は、周縁部においてセンサ基板12に対して傾斜した傾斜面を有する。図10に示すように、本変形例の補強層48は、変換層14の中央部全体、及び周縁部の一部を覆う。換言すると、補強層48の外縁が、変換層14の周縁部の傾斜面上に位置する。
なお、補強層48を設ける位置等は、本変形例に限定されない。例えば、補強層48が、変換層14の全体を覆う形態であってもよい。また例えば、図10に示すように、本変形例では補強層48が変換層14の傾斜部に沿って曲がった状態に設けられているが、曲がらずに板状に、変換層14の傾斜部と補強層48との間に空間が設けられる状態としてもよい。
このように、変換層14上に補強層48を設けることにより、基材11の強度がより補強される。
また、本変形例では、補強層48と、応力中立面調整部材70とを別個に設けることで、例えば、応力中立面調整部材70を変換層14の上部にまで伸ばして補強層48としての機能も有するとした場合に比べて、放射線検出器10を軽量化している。
(変形例5)
図11には、上記図3Aに示した放射線検出器10のA-A線断面図に相当する、本変形例の放射線検出器10の断面図の一例を示す。
図11に示すように、本変形例の放射線検出器10では、保護膜49により、変換層14、積層体63、及び応力中立面調整部材70が設けられたセンサ基板12(基材11)の第1の面11A側全体を覆っている。図11に示すように、本変形例の放射線検出器10では、粘着層57により変換層14に保護膜49が設けられ、粘着層72により応力中立面調整部材70に保護膜49が設けられている。
保護膜49は、厚みが比較的薄い、防湿機能を有する膜である。例えば、上記変形例4の放射線検出器10における補強層48に比べて、厚みが比較的薄い。保護膜49としては、例えば、パリレン(登録商標)、ポリエチレンテレフタレート等の絶縁性のシート、及びアルペット(登録商標)のシート等の防湿膜が用いられる。なお、保護膜49は、防湿機能に代えて、または防湿機能と共に帯電防止機能を有していてもよい。
このように、変換層14、積層体63、及び応力中立面調整部材70が設けられたセンサ基板12(基材11)の第1の面11A側全体を保護膜49により覆うことにより、放射線検出器10全体の防湿性が向上する。
また、本変形例の放射線検出器10によれば、保護膜49により応力中立面調整部材70が変換層14と連結されるため、応力中立面調整部材70による応力中立面71の調整機能を向上させることができる。
以上説明したように、上記各形態の放射線検出器10は、センサ基板12と、変換層14と、補強部材50と、応力中立面調整部材70とを備える。センサ基板12には、可撓性の基材11の第1の面11Aの画素領域35に、放射線から変換された光に応じて発生した電荷を蓄積する複数の画素30が形成されかつ、第1の面11Aの端子領域60Aに、ケーブル112を電気的に接続するための端子部60が設けられている。変換層14は、基材11の第1の面11Aにおける端子領域外60Bに設けられ、放射線を光に変換する。補強部材50は、基材11の第1の面11Aと反対側の第2の面11Bに設けられ、基材11の強度を補強する。応力中立面調整部材70は、端子領域60A内で、かつ端子部60に電気的に接続されたケーブル112の端子領域60A内に対応する少なくとも一部に設けられ、補強部材50、センサ基板12の端子部60、及び端子部60に電気的に接続されたケーブル112が積層された積層体63に対応する領域における応力中立面71の位置を調整する。
センサ基板12に可撓性の基材11を用いた放射線検出器10では、補強部材50を設けることにより、センサ基板12及び補強部材50が撓むことに起因して端子部60とケーブル112との電気的な接続が切断され易くなる場合がある。
これに対して、本実施形態及び上記各変形例の放射線検出器10によれば、積層体63上に応力中立面調整部材70が設けられているため、応力中立面71の位置を、端子部60と接続層62の導電性粒子62Aとが接する界面67の近傍とすることができる。これにより、本実施形態及び上記各変形例の放射線検出器10によれば、界面67における応力を小さくすることができるため、端子部60と接続層62の導電性粒子62Aとが非接触状態となり難くなる。
従って、本実施形態及び上記各変形例の放射線検出器10によれば、端子部60とケーブル112との電気的な接続が切断されるのを簡便に抑制することができる。特に、本実施形態及び上記各変形例の放射線検出器10では、センサ基板12及び補強部材50が撓んだ場合であっても、端子部60とケーブル112との電気的な接続が切断されるのを抑制することができる。
なお、放射線検出器10は、本実施形態及び上記各変形例で説明した形態に限定されるものではない。例えば、上述した放射線検出器10では、ケーブル112Aと電気的に接続される端子部60による積層体63上に設けられる応力中立面調整部材70と、ケーブル112Bと電気的に接続される端子部60による積層体63上に設けられる応力中立面調整部材70との各々が、同様の材料による部材であってもよいし、異なる材料による部材であってもよい。
また、上述した放射線検出器10では、ケーブル112Aと電気的に接続される端子部60による積層体63、及びケーブル112Bと電気的に接続される端子部60による積層体63の両方について、応力中立面調整部材70を設ける形態としたが、いずれか一方のみに応力中立面調整部材70を設ける形態としてもよい。この場合、図12に示すように、アナログ系部品はデジタル系部品に比べて重い傾向があるため、アナログ系部品であるある信号処理基板300及び信号処理IC310と電気的に接続するためのケーブル112Bが電気的に接続される端子部60に対して応力中立面調整部材70を設けることが好ましい。
また、図13に示した一例のように、応力中立面調整部材70が、さらに変換層14の端部にかかる状態に設けられていてもよい。変形例2(図8B参照)で上述したように、応力中立面調整部材70が例えば、上述のタッフィー(登録商標)のように、塗布時において流動性を有する場合、積層体63上を越えて、端子領域60A全面に亘り、さらに図13に示すように変換層14の端部にかかる場合がある。このように応力中立面調整部材70が変換層14の端部にかかる形態であってもよい。なお、「変換層14の端部」とは、上述した変換層14の傾斜部を少なくとも含み、変換層14の中央部における、画素領域35と対応する領域よりも外縁に至る領域をさらに含んでいてもよい。
なお、上記本実施形態及び各変形例の放射線検出器10等を用いた放射線画像撮影装置1は、図14~図15に示すように、筐体120に収納された状態で使用される。
図14には、基材11の第2の面11B側から放射線が照射されるISS(Irradiation Side Sampling)方式の放射線画像撮影装置1の一例の断面図を示す。図14に示すように、筐体120内には、放射線検出器10、電源部108、及び制御基板110が放射線の入射方向と交差する方向に並んで設けられている。放射線検出器10は、被写体を透過した放射線が照射される筐体120の照射面120A側に、センサ基板12における基材11の第1の面11A側が対向する状態に配置されている。
また、図15には、変換層14側から放射線が照射されるPSS(Penetration Side Sampling)方式の放射線画像撮影装置1の一例の断面図を示す。図15に示すように、筐体120内には、放射線検出器10、電源部108、及び制御基板110が放射線の入射方向と交差する方向に並んで設けられている。放射線検出器10は、被写体を透過した放射線が照射される筐体120の照射面120A側に、センサ基板12における基材11の第2の面11B側が対向する状態に配置されている。
制御基板110と駆動基板200とは、ケーブル220によって電気的に接続されている。また、図14及び図15では記載が省略されているが、制御基板110と信号処理基板300とは、ケーブルによって電気的に接続されている。
また、制御基板110は、電源線115により、制御基板110に形成された画像メモリ106や制御部100等に電源を供給する電源部108と接続されている。
図14及び図15に示した放射線画像撮影装置1の筐体120内には、放射線検出器10を透過した放射線が出射される側にシート116がさらに設けられている。シート116としては、例えば、銅製のシートが挙げられる。銅製のシートは入射放射線によって2次放射線を発生し難く、よって、後方、すなわち変換層14側への散乱を防止する機能を有する。なお、シート116は、少なくとも変換層14の放射線が出射する側の面全体を覆い、また、変換層14全体を覆うことが好ましい。
また、図14及び図15に示した放射線画像撮影装置1の筐体120内には、放射線が入射される側(照射面120A側)に保護層117がさらに設けられている。保護層117としては、絶縁性のシート(フィルム)に、アルペット(登録商標)のシート、パリレン(登録商標)膜、及びポリエチレンテレフタレート等の絶縁性のシート等の防湿膜が適用できる。保護層117は、画素領域35に対する防湿機能及び帯電防止機能を有している。そのため、保護層117は、少なくとも画素領域35の放射線が入射される側の面全体を覆うことが好ましく、放射線が入射される側のセンサ基板12の面全体を覆うことが好ましい。
図14及び図15に示す例のように、電源部108及び制御基板110の各々の方が、放射線検出器10よりも厚みを有している場合が多い。このような場合、図16に示す例のように、電源部108及び制御基板110の各々が設けられている筐体120の部分の厚みよりも、放射線検出器10が設けられている筐体120の部分の厚みの方が薄くてもよい。なお、このように、電源部108及び制御基板110の各々が設けられている筐体120の部分と、放射線検出器10が設けられている筐体120の部分とで、厚みを異ならせる場合、両部分の境界部に段差が生じていると境界部120Bに接触した被検者に違和感等を与える懸念があるため、境界部120Bの形態は傾斜を有する状態とすることが好ましい。
これにより、放射線検出器10の厚さに応じた極薄型の可搬型電子カセッテを構成することが可能となる。
また例えば、この場合、電源部108及び制御基板110の各々が設けられている筐体120の部分と、放射線検出器10が設けられている筐体120の部分とで、筐体120の材質が異なっていてもよい。さらに、例えば、電源部108及び制御基板110の各々が設けられている筐体120の部分と、放射線検出器10が設けられている筐体120の部分とが、別体として構成されていてもよい。
また、上述したように、筐体120は、放射線、特にX線の吸収率が低く、且つ高剛性であることが好ましく、弾性率が十分に高い材料により構成されることが好ましいが、筐体120の照射面120Aに対応する部分について、放射線の吸収率が低く、且つ高剛性であり、弾性率が十分に高い材料で構成し、その他の部分については、照射面120Aに対応する部分と異なる材料、例えば、照射面120Aの部分よりも弾性率が低い材料で構成してもよい。
また、上記各実施形態では、図1に示したように画素30がマトリクス状に2次元配列されている態様について説明したがこれに限らず、例えば、1次元配列であってもよいし、ハニカム配列であってもよい。また、画素の形状も限定されず、矩形であってもよいし、六角形等の多角形であってもよい。さらに、画素領域35の形状も限定されないことはいうまでもない。
その他、上記各実施形態で説明した放射線画像撮影装置1及び放射線検出器10等の構成や製造方法等は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更可能であることはいうまでもない。
2019年7月9日出願の日本国特許出願2019-127738号の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
1 放射線画像撮影装置
10 放射線検出器
11 基材、11A 第1の面、11B 第2の面
12 センサ基板
14 変換層
30 画素
32 TFT(スイッチング素子)
34 センサ部
35 画素領域
36 信号配線
38 走査配線
39 共通配線
40、57、72 粘着層
42 反射層
44 接着層
46 保護層
48 補強層
49 保護膜
50 補強部材
52 粘着剤
54 帯電防止層
60 端子部、60A 端子領域、60B 端子領域外
62 接続層、62A 導電性粒子
63 積層体
64、65 強化部材
66 粘着剤
67 界面
70 応力中立面調整部材
71 応力中立面
100 制御部、100A CPU、100B メモリ、100C 記憶部
102 駆動部
104 信号処理部
106 画像メモリ
108 電源部
110 制御基板
112、112A、112B、220 ケーブル
113 信号線
115 電源線
116 シート
117 保護層
120 筐体、120A 照射面、120B 境界部
200 駆動基板
202、302 接続領域
210 駆動IC
300 信号処理基板
310 信号処理IC
400 支持体
402 剥離層
P 積層方向
W 荷重

Claims (12)

  1. 可撓性の基材の第1の面の画素領域に、放射線から変換された光に応じて発生した電荷を蓄積する複数の画素が形成されかつ、前記第1の面の端子領域に、ケーブルを電気的に接続するための端子部が設けられた基板と、
    前記基材の前記第1の面における前記端子領域外に設けられた、前記放射線を光に変換する変換層と、
    前記基材の前記第1の面と反対側の第2の面に設けられた、前記基材の強度を補強する補強部材と、
    かつ前記端子部に電気的に接続されたケーブルの前記端子領域内に対応する少なくとも一部に設けられ、前記補強部材、前記基板の前記端子部、及び前記端子部に電気的に接続された前記ケーブルが積層された積層体に対応する領域における応力中立面の位置を調整する応力中立面調整部材と、
    を備え
    前記応力中立面調整部材は、前記応力中立面の前記積層体の積層方向における位置を前記積層体内に調整する、
    放射線検出器。
  2. 前記応力中立面調整部材の曲げ剛性は、540Pacm以上、140000Pacm以下である、
    請求項1に記載の放射線検出器。
  3. 前記応力中立面調整部材は、曲げ弾性率が150MPa以上、2500MPa以下である、
    請求項1又は請求項2に記載の放射線検出器。
  4. 前記基板には複数の前記端子部が設けられており、
    前記応力中立面調整部材は、少なくとも1つ以上の前記端子部に渡って設けられている、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の放射線検出器。
  5. 前記ケーブルと前記端子部との電気的な接続を強化する強化部材をさらに備え、
    前記応力中立面調整部材は、前記強化部材に覆われた前記ケーブルの少なくとも一部に設けられている、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の放射線検出器。
  6. 前記強化部材は、さらに防湿性を有する、
    請求項に記載の放射線検出器。
  7. 前記応力中立面調整部材は、さらに、前記ケーブルと前記端子部との電気的な接続を強化する、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の放射線検出器。
  8. 前記応力中立面調整部材は、さらに防湿性を有する、
    請求項に記載の放射線検出器。
  9. 前記応力中立面調整部材は、さらに前記変換層の端部にかかる、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の放射線検出器。
  10. 前記変換層における前記基材側の面と反対側の面に設けられ、前記基材よりも剛性が高い補強層をさらに備える、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の放射線検出器。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の放射線検出器と、
    前記複数の画素に蓄積された電荷を読み出すための制御信号を出力する制御部と、
    ケーブルを介して、前記放射線検出器の端子部に電気的に接続され、前記制御信号に応じて、前記複数の画素から電荷を読み出すための駆動信号を出力する駆動部と、
    ケーブルを介して、前記放射線検出器の端子部に電気的に接続され、前記複数の画素から読み出された電荷に応じた電気信号が入力され、入力された前記電気信号に応じた画像データを生成して出力する信号処理部と、
    を備えた放射線画像撮影装置。
  12. 放射線が照射される照射面を有し、前記放射線検出器におけるセンサ基板及び変換層のうち、前記センサ基板が前記照射面と対向する状態に前記放射線検出器を収納する筐体をさらに備えた、
    請求項11に記載の放射線画像撮影装置。
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