JP7229131B2 - 監視カメラ装置とモニタ装置および監視システム - Google Patents

監視カメラ装置とモニタ装置および監視システム Download PDF

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Description

本願は、監視カメラ装置とモニタ装置、および監視システムに関するものである。
監視システムにおいては、カメラで取得した監視対象の画像情報のうち、過去のある時点の画像からの変化部分のみを抽出した差分信号を抽出し、例えばJPEG方式で圧縮してモニタ側に伝送することにより、遠隔監視を行っていた(例えば、特許文献1参照。)。これにより、高画質の画像情報を少ない情報量で伝送することが可能となる。
しかし、伝送対象となる変化部分の割合は、撮像時点ごとに変化するため、伝送に必要な情報量は絶えず変化する。一方、時間当たりに伝送できる情報量はキャリア周波数が高くなるほど多くなるが、周波数が高くなるほど、消費電力が増大するため、情報量の確保と省電力を両立させることは困難であった。
それに対し、モバイル通信装置とLPWA通信装置を有し、異常が発生した際に、高解像度の画像をモバイル通信によって送信する監視装置(たとえば、特許文献2参照。)の技術を適用することも考えられる。
特開2000-83239号公報(段落0025~0038、図1~図3) 特開2018-152642号公報(段落0019~0044、図3~図9)
しかしながら、通信方式の異なる複数の通信装置を備えるようにすると、機器構成が複雑化するとともに、肥大化するという課題が生じる。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、システムの肥大化を抑制し、情報量の確保と省電力性を両立させた監視カメラ装置を得ることを目的とする。
本願に開示される監視カメラ装置は、監視対象を撮像して画像データを取得する画像データ取得部、前記取得した画像データのなかから、ある画像データを基準画像データとして保持する基準画像データ保持部、前記取得した画像データそれぞれに対して、前記基準画像データと差分のある領域を抽出し、抽出した領域のデータを圧縮して送信データを生成する送信データ生成部、前記生成された送信データを送信する、キャリア周波数を変更可能な送信部、および前記送信データのデータサイズが大きいほど、前記キャリア周波数が高くなるように、前記キャリア周波数を前記送信データごとに設定するキャリア周波数設定部、を備えたことを特徴とする。
本願に開示される監視カメラ装置によれば、情報量に応じてキャリア周波数を変更できるように構成したので、システムの肥大化を抑制し、情報量の確保と省電力性を両立させることができる。
実施の形態1にかかる監視カメラ装置、およびモニタ装置を有する監視システムの構成を説明するためのブロック図である。 実施の形態1にかかる監視カメラ装置とモニタ装置の組を複数有する監視システムの構成を説明するためのブロック図である。 実施の形態1にかかる監視カメラ装置が、キャリア周波数切替のための通知をモニタ装置に送信する手順を示すタイミングチャートである。 実施の形態1にかかる監視カメラ装置とモニタ装置間の動作を説明するためのシーケンス図である。
実施の形態1.
図1~図4は、実施の形態1にかかる監視カメラ装置、モニタ装置、および監視カメラ装置と対応するモニタ装置の組である監視システムの構成、および動作について説明するためのものであり、図1は監視カメラ装置、および監視カメラ装置に対応するモニタ装置を通信接続した監視システムの構成を説明するためのブロック図、図2は監視カメラ装置とモニタ装置の組を複数有する監視システムの構成を説明するためのブロック図である。また、図3は監視カメラ装置が、モニタ装置に情報を伝送する際の、画像データとキャリア周波数切替のための通知の送信手順を示すタイミングチャート、図4は監視カメラ装置とモニタ装置との間、および装置毎の動作を説明するためのシーケンス図である。
本実施の形態1にかかる監視システム3は、図1に示すように、監視対象を撮像する監視カメラ装置1と、撮像した画像を表示するモニタ装置2とを通信によって接続し、監視対象から離れた位置で監視作業をできるように構成したものである。
<監視カメラ装置>
監視カメラ装置1は、監視対象を撮像して画像データを取得する画像データ取得部11と、時系列上の差分がある領域を抽出するための基準画像を設定する基準画像設定部12を備えている。そして、画像データが取得されるごとに、基準画像データと比較して、差分がある領域を抽出し、圧縮して送信データDdを生成する送信データ生成部13と、送信データ生成部13が生成した送信データDdをモニタ装置2に向けて送信する通信部15を備えている。さらに、特徴的な構成として、通信部15はキャリア周波数可変型であり、送信データDdごとに、送信データDdのサイズが大きいほど、キャリア周波数fを高く設定するキャリア周波数設定部14を備えている。
画像データ取得部11は、監視対象である被写体に向けて設置される図示しない鏡筒を有し、被写体からの光を図示しない撮像素子上に結像させ、画素ごとの電気信号として出力するカメラ111を備えている。さらに、カメラ111から出力されたるアナログの電気信号をデジタル変換するA/D変換器112と、デジタル変換された撮像時点毎のデータを画像データとして保持する画像データ保持部113とを備えている。デジタル変換された信号としては、カラーの場合、例えば、RGB信号でもよく、あるいは、さらにYUV(Y、Cb、Cr)信号でもよい。
基準画像設定部12は、基準画像のデータを保持する基準画像データ保持部122と、基準画像として保持する画像を決定し、基準画像データ保持部122に保持するデータを更新する基準画像データ更新部121を有している。基準画像データ更新部121は、例えば、初期起動時、および監視中に、画像データ保持部113に保持された現時点の画像データを基準画像として選定し、保持内容を更新する。更新は、用途によって異なるが、数秒から数分、数時間のような周期的でも良いが、監視対象、あるいは監視側の状況に応じて随時更新するようにしてもよい。
送信データ生成部13は、基準画像との差分の有無を判断するための比較領域として、画像データを複数のブロックに分割する比較領域設定部131と、分割された領域ごとに差分の有無を判断し、差分のある領域を抽出する差分領域抽出部132を備えている。そして、差分領域抽出部132が差分のある領域ごとのデータを、領域を特定する情報とともに、例えばJPEGファイルに圧縮(符号化)し、送信データDdを生成するデータ圧縮部133を備えている。
なお、上述した画像データ取得部11、基準画像設定部12、送信データ生成部13として記載した技術は、本形態に限ることなく、一般的に知られている技術に置き換えることは可能である。例えば、送信データ生成部13における、差分の抽出とデータを圧縮(符号化)する技術については、上述した形態に限ることなく、特許文献1に開示された技術、あるいは、公知の技術に置き換えてもよい。
キャリア周波数設定部14は、データ圧縮部133から出力された送信データDdのデータサイズXを測定するデータサイズ測定部141と、測定したデータサイズXから、送信に用いるキャリア周波数fを算出するキャリア周波数算出部142を備えている。
通信部15は、1MHz~100MHzの間でキャリア周波数fを変更可能な周波数変調方式(FM方式)の送信部152と、キャリア周波数算出部142からの出力に応じ、送信部152でのキャリア周波数fの切り替えを制御するキャリア周波数制御部151とを備えている。さらに、キャリア周波数制御部151が、設定されたキャリア周波数fへの切り替えの可否を判断するために、後述するモニタ装置2におけるキャリア周波数fの切替状況を確認する切替状況確認部153を備えている。
<モニタ装置>
モニタ装置2は、監視カメラ装置1の通信部15との送受信を行う通信部21と、通信部21が監視カメラ装置1から受け取った画像に関するデータを復元する画像データ復元部22と、復元した画像データを表示する表示部23を備えている。
通信部21は、監視カメラ装置1の通信部15に対応し、1MHz~100MHzの間でキャリア周波数fを変更可能なFM方式の受信部211を備えている。さらに、監視カメラ装置1から送信された後述する周波数を通知する信号(通知N:図3、図4)に基づき、受信部211で用いるキャリア周波数fを制御するキャリア周波数制御部212を備えている。
画像データ復元部22は、受信部211が受信した監視カメラ装置1から送信された圧縮データを復号し、差分領域を特定する情報とその領域の画像データに分離する復号器221を有している。そして、差分領域を特定する情報とその領域の画像データを含む差分データを保持する差分データ保持部222と、差分データ保持部222に出力されたデータが基準画像のデータであった場合に、そのデータを基準画像として保持する基準画像データ保持部223を有している。なお、基準画像であるか否かは、例えば、領域を特定する情報が全面を示している、あるいは、基準画像である旨の情報が含まれているか否か等で判断できる。
さらに、差分データ保持部222から出力された画像データと差分領域を特定する情報、および基準画像データ保持部223から出力された基準画像データを合成し、1枚の画像に復元して表示部23に出力する差分合成器224を有している。
なお、上述した画像データ復元部22に記載した技術は、本形態に限ることなく、例えば、復号技術、差分合成に関する技術は、特許文献1に開示された技術、あるいは、公知の技術に置き換えてもよい。
上述した監視カメラ装置1と、それに対応するモニタ装置2とで、監視対象を遠隔監視できる監視システム3を構成している。なお、監視対象が複数である場合の監視システム3としては、図2に示すように、監視対象に応じて配置された監視カメラ装置1のそれぞれにモニタ装置2を対応させ、監視カメラ装置1とモニタ装置2との組み合わせを複数有する構成を想定している。その場合において、表示部23をモニタ装置2と独立させ、モニタ装置2の数よりも少ない表示部23に、まとめて表示させるようにしてもよい。
つぎに、動作について説明する。なお、画像データ取得部11、基準画像設定部12、および比較領域設定部131での動作については、特徴的な部分ではないため、記載を省略する。例えば、監視対象が事業所の室内であれば、室内に設置されたカメラ111は、同じ場所を常時撮影している。このとき、例えば、侵入者がいれば、背景の画像には変化はないが、侵入者、あるいは侵入者が動かした物品等は時系列上変化するため、差分領域抽出部132は、基準画像に対して変化した領域を抽出することができる。
なお、変化(差分)があるか否かの判定は、比較領域内の画素ごとの変化量(例えば、階調変化量)の大きさ、あるいは基準値以上の変化があった画素の総数、連続する数等、適宜設定可能である。このようにして、画面のうち、変化のある領域(差分領域)が抽出されると、データ圧縮部133は、差分領域を特定する情報を同伴させて差分領域の画像データを圧縮し、送信データDdを生成する。差分領域を特定する情報は、例えば、JPEGファイルのヘッダ部に埋め込むことで、同伴させることができ、生成した送信データDdは、キャリア周波数設定部14と通信部15に出力される。
なお、送信対象となる差分領域の画像データとしては、基準画像と同等の解像度のデータを用いてもよいが、例えば、侵入者の人相、服装等の解析を容易にするため、基準画像よりも解像度の高い画像データを使用するようにしてもよい。この場合、例えば、基準画像は、カメラ111の撮像で得たデータよりも解像度が低いデータを用いることになる。
キャリア周波数設定部14に、データ圧縮部133から上記のように圧縮された送信データDdが出力されると、データサイズ測定部141は、そのデータサイズXを測定し、測定結果をキャリア周波数算出部142に出力する。キャリア周波数算出部142は、測定されたデータサイズXを元に、通信部15が送信に使用するキャリア周波数fを算出する。キャリア周波数fは、例えば、データサイズXに比例するように算出する。
この構成において、データ送信に用いるキャリア周波数fの情報を送信側である監視カメラ装置1から送信先(受信側)であるモニタ装置2に通知しておく必要がある。このキャリア周波数fの通知Nについて、図3を用いて説明する。時刻Tdsにおいて、30MHzのキャリア周波数fでデータ送信Di-1を開始し、時刻Tdcに完了したとする。その後は、次のデータ送信D用の送信データDdが生成され、送信部152に出力されるまでの間は待機状態Pwとなる。
このとき、キャリア周波数設定部14において、次のデータ送信Dに用いるキャリア周波数fの算出を終えていることがあるが、キャリア周波数fはデータ送信Di-1で用いたキャリア周波数fを維持しておく。待機状態Pwを経て、時刻Tnsに次のデータ送信Di-1の送信データDdとキャリア周波数fが確定すると、直前のデータ送信Di-1で用いたキャリア周波数f(30MHz)で、次のキャリア周波数fが90MHzであることの通知Nを開始する。時刻Tncで通知が完了すると、監視カメラ装置1、モニタ装置2の双方で、キャリア周波数fの切り替えを行う。切り替えが完了次第、90MHzでのデータ送信Dを開始する。
上記例では、データ送信Dと通知Nを同じチャンネルを用いて送信する例を示したが、これに限ることはなく、通知Nをデータ送信Dとは別の専用チャンネルを用いて、次のデータ送信Dに用いるキャリア周波数fの通知Nを行ってもよい。その場合、通知Nに用いるキャリア周波数fは固定にしてもよく、別の通信方式で通知してもよい。
つぎに、監視カメラ装置1側とモニタ装置2側の画像データの伝送から周波数切替までの一連の流れについて、シーケンス図のライフラインである図4を用いて説明する。画像データのデータ送信Dでは、送信データDdは分割(Dd~Dd)して伝送され、フレームの末端データDdをモニタ装置2が受信すると、フレーム受信完了通知Aadを監視カメラ装置1に送信する。
送信データDdの伝送フェーズ(S10)が完了すると、次の画像データの撮影・送信タイミングまで待機状態(S20:図2のPwに対応)となる。待機状態中は監視カメラ装置1から生存確認のメッセージRqsを送信し、これをモニタ装置2が受信すると生存確認応答Reaを監視カメラ装置1に送信する。その後、一定時間待機(S210)し、次の撮影・送信タイミングまでこの処理を繰り返す。待機状態(S20)での生存確認間隔は監視システム3の稼働前にあらかじめ設定する。
そして、次の撮影・送信タイミングが来たら、画像データ取得部11~送信データ生成部13による、撮影・画像処理工程(S310)を実行する。その後、キャリア周波数設定部14による送信データDdのデータサイズXの測定工程(S320)、周波数設定工程(S330)を実行後、モニタ装置2に対し、次の画像伝送で使用するキャリア周波数fの通知Nを送信する。
モニタ装置2は、キャリア周波数fの通知Nを受信すると、キャリア周波数受信完了通知Aanを監視カメラ装置1に送信し、キャリア周波数制御部212により、受信部211に対してキャリア周波数切替処理(S340R)を実行する。監視カメラ装置1では、切替状況確認部153が、キャリア周波数受信完了通知Aanの受信を確認すると、キャリア周波数制御部151により、送信部152に対し、キャリア周波数切替処理(S340S)を実行する。
また、モニタ装置2は、周波数切替処理(S340R)を完了すると、周波数切替完了通知Afsを監視カメラ装置1に送信する。監視カメラ装置1は、周波数切替完了通知Afsを受信するまで待機(S350)し、周波数切替完了通知Afsを受信すると、画像データ送信準備工程(S30)を完了する。そして、次の画像の伝送フェーズ(S10)に移行し、分割(Dd~Dd)された送信データDdのデータ送信Dを開始する。
このようにして、新たに設定されたキャリア周波数fで、モニタ装置2の通信部21は、送信データDdを受信し、復号器221に出力する。復号器221は、送信データDdのヘッダ部に埋め込まれた差分領域を特定する情報の抜き出しと、その領域の画像データの復号を行い、差分データ保持部222に出力する。
差分データ保持部222は、差分領域を特定する情報が全画面を示す場合のように、画像データが、基準画像データと判断した場合、そのデータを基準画像として、基準画像データ保持部223に出力する。この場合、差分データ保持部222は基準画像データ保持部223に出力した画像を表示部23に表示させるよう、差分合成器224を制御する。
一方、基準画像ではない差分を示す画像の場合は、そのデータを差分合成器224に出力するとともに、基準画像データ保持部223に保持された基準画像データを差分合成器224に出力させる。差分合成器224は、基準画像のうち、差分領域に対応する部分に、差分データ保持部222から出力された画像を合成(置換)し、表示部23に表示させる。
このように、監視に必要な画面領域を絞り込んで、画像データを伝送するので、伝送量を抑えて、監視に必要な画像を表示することが可能な監視システム3を構築することができる。このとき、送信データ生成部13で生成された送信データDdを固定されたキャリア周波数fで送信する場合でも、全画面データを送信する場合よりもデータ量を低減する、あるいは必要性の高い情報を選択的に高精度化して送ることが可能になる。
しかし、背景技術で説明したように、差分領域の変化によって情報量が変化するが、キャリア周波数fは、データ量が最大時にも時間内で送信できるように高めに設定されることになる。その結果、監視期間の大半は、必要以上の高速化、つまり過大な消費電力で動作させることになる。
それに対して、本実施の形態にかかる監視システム3では、同じ伝送方式で伝送する場合、周波数に比例して送信レートが上昇することを利用し、生成した送信データDdごとに、データサイズXに比例して、キャリア周波数fを設定するようにした。これにより、送信データDdのデータサイズXの変化に伴うデータ送信Dに必要な時間の変化を解消し、安定した送信動作を実現する。その際、例えば、データサイズXをキャリア周波数fで除した値、あるいはその逆数が、定数kになるようにキャリア周波数fを算出し、定数kを適切に設定することで、消費電力を抑え、かつ、データ送信Dの所要時間を適切な範囲内に抑えることが可能となる。
例えば、ある監視システム3の監視カメラ装置1の送信部152、モニタ装置2の受信部211の送信キャリア周波数fが1MHz~100MHzの間で変更可能であり、送信データDdのデータサイズXが最大100kBだとする。この監視システム3において、最大キャリア周波数fmax(100MHz)で、最大データサイズXmax(100kB)の送信データDd送信したときに、全データ(Dd~Dd)を送信するために1秒かかった。ここから、キャリア周波数fを最大の100MHzに設定した場合、画像データ1枚分の送信データDdを送る際の最大時間は1秒になる。
一方、最小キャリア周波数fmin(1MHz)に設定した場合、最大データサイズXmax(100kB)の送信データDdを送信すると、100秒かかることになるが、1kBの送信データDdの送信に要する時間は1秒になる。そこで、この監視システム3において、送信データDdの転送時間を1秒に揃えたい場合、例えば、定数kとして、キャリア周波数fをデータサイズXで除した値として、100kHz/Bを用い、キャリア周波数fを式(1)のように算出することになる。
f=kX ・・・(1)
このように算出基準を設定すると、送信データDdのデータサイズXが50kBだったときは、キャリア周波数fは50MHzになり、10kBだったときは10MHzになり、送信データDdのデータ送信Dでの所要時間を一定(1秒)に保つことができる。
なお、最小キャリア周波数fminに対する最大キャリア周波数fmaxの比Rf(=fmax/fmin)が、最小データサイズXminに対する最大データサイズXmaxの比Rx(=Xmax/Xmin)より大きな場合、上述した定数kを容易に定めることができる。
一方、比Rfが比Rxより小さな場合、すべてのデータサイズXに対して式(1)を当てはめてキャリア周波数fを設定することはできなくなる。この場合、データサイズXが、あるデータサイズXt以上の場合は、データサイズXtであるとみなして式(1)を適用する、あるいはデータサイズXが、データサイズXt以下の場合は、データサイズXtとみなして式(1)を適用するようにしてもよい。
あるいは、比Rfと比Rxの大小関係によらず、式(2)に示すように、データサイズXの変化に応じて、キャリア周波数fを最小キャリア周波数fminから最大キャリア周波数fmaxの間でフルに変化させるようにしてもよい。
f=(X-Xmin)/(Xmax-Xmin)×(fmax-fmin)+fmin ・・・(2)
この場合、データ送信Dでの所要時間を同じ値にすることはできないが、キャリア周波数fを一定にする場合と比べて、所要時間の変化が小さくなり、実用上は、一定とみなすことが可能である。また、式(1)、式(2)によらず、データサイズXに応じたキャリア周波数fの設定値を保持したテーブルを用いるようにしてもよい。その場合、データサイズXの範囲毎にクラス分けし、段階的にキャリア周波数fを変化させるようにしてもよい。
なお、上述したキャリア周波数fの切替効果は、監視カメラ装置1とモニタ装置2の組合せが単数の場合を想定したものであるが、監視システム3内には、監視カメラ装置1とモニタ装置2の組合せが複数ある場合がある。
その際、監視を行うためのカメラには、用途に応じた種類があり、例えば、カラーカメラとサーモカメラのように、RGBの三原色とモノクロでは、画素数(解像度)、階調が同じでも、必要な情報量が3倍も異なる。つまり、図2に示したような監視システム3において、例えば、画素数と階調が同じサーモカメラの監視カメラ装置1Aと、カラーカメラの監視カメラ装置1Bが、それぞれ同じ被写体を撮影し、モニタ装置2A、モニタ装置2Bにデータ送信Dを行うとする。
その場合、双方が同じキャリア周波数fで固定されている場合には、監視カメラ装置1Bからのデータ送信Dに必要な時間は、監視カメラ装置1Aからのデータ送信Dに必要な時間の3倍になる。そのため、場合によっては、監視カメラ装置1ごとのデータ送信Di+1の開始タイミングがずれ、異なる監視カメラ装置1からの同じ撮像時刻の画像を、複数の監視カメラ装置1それぞれに対応したモニタ装置2で、同時にチェックすることができなくなる可能性がある。
しかし、本実施の形態に示す監視システム3においては、複数の監視カメラ装置1に対し、キャリア周波数fの設定基準を調整する周波数設定基準調整部31を設けるようにした。これにより、例えば、各監視カメラ装置1が同じ定数kを用いた式(1)、式(2)、あるいはテーブルによるキャリア周波数fを設定するようにすれば、カメラの仕様が異なっても、同じ撮像時刻の画像を同時、あるいは実質同時にチェックできるようになる。
なお、周波数設定基準調整部31は、監視カメラ装置1とモニタ装置2の組合せとは別体で設ける必要はなく、いずれかの監視カメラ装置1あるいはいずれかのモニタ装置2の中に設けるようにしてもよい。そして、監視カメラ装置1とモニタ装置2との通信により、必要な情報の収集と設定値の配布を行うようにすればよい。
また、監視カメラ装置1ごとのキャリア周波数fの設定基準がバラバラな場合でも、それぞれのデータ送信Dでのキャリア周波数fは変化することになる。そのため、複数の監視カメラ装置1から、同時にデータ送信Dが始まっても、キャリア周波数が一つの帯域に集中して圧迫されることがなく、スムーズな通信が可能となる。
なお、本願は、例示的な実施の形態が記載されているが、実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合が含まれるものとする。
例えば、キャリア周波数fの設定についても、式(1)、および式(2)に限ることはなく、基本的にデータサイズXの増大に応じてキャリア周波数fが高くなるように設定すればよい。また、通信方式についてもFM方式に限らず、他の方式でもよい。さらには、差分を抽出し、圧縮(符号化)する技術については、本願に開示した例に限ることなく、例えば、特許文献1に開示された内容、あるいは、一般的に知られているものに置き換えてもよい。
以上のように、本願の実施の形態にかかる監視カメラ装置1によれば、監視対象を撮像して画像データを取得する画像データ取得部11、取得した画像データのなかから、ある画像データを基準画像データとして保持する基準画像データ保持部122、取得した画像データそれぞれに対して、基準画像データと差分のある領域を抽出し、抽出した領域のデータを圧縮(符号化)して送信データDdを生成する送信データ生成部13、生成された送信データDdを送信する、キャリア周波数fを変更可能な送信部152、および送信データDdのデータサイズXが大きいほど、キャリア周波数fが高くなるように、キャリア周波数fを送信データDdごとに設定するキャリア周波数設定部14、を備えるように構成したので、システムの肥大化を抑制し、情報量の確保と省電力性を両立させることができる。
キャリア周波数設定部14は、キャリア周波数fがデータサイズXに比例するように、キャリア周波数fを設定するようにしたので、送信データDdのデータ送信Dに要する時間が一定になる。そのため、監視カメラ装置1とモニタ装置2の組が複数あり、カメラの仕様が異なっていても、送信データDdのデータ送信Dに要する時間が揃い、同じ撮像タイミングで得た画像の同時チェックが可能になる。
送信部152(を含む通信部15)は、設定したキャリア周波数fを特定する情報(通知N)を当該送信データDdの送信先(モニタ装置2)に送信し、送信先からキャリア周波数fを特定する情報を受信した旨の通知Aanを受信してから、設定したキャリア周波数fへの切り替えを行うように構成したので、モニタ装置2が切り替えたキャリア周波数fで確実に送信データDdを受信することができる。
送信部152は、キャリア周波数fが1MHz以上100MHz以下の範囲で可変可能なFM方式の通信機であるので、装置構成を複雑化することなく、確実にキャリア周波数fを切り替えることができる。
また、本願の実施の形態にかかるモニタ装置2によれば、上述した監視カメラ装置1に対応するモニタ装置2であって、送信データDdを受信する受信部211、受信部211が受信したデータ(送信データDd)を復号化し、基準画像データに復号化したデータを合成して画像データを復元する画像データ復元部22、および監視カメラ装置1からの信号(通知N)に基づいて、受信部211のキャリア周波数を制御するキャリア周波数制御部212、を備えるように構成したので、システムの肥大化を抑制し、情報量の確保と省電力性を両立させることができる。
また、本願の実施の形態にかかる監視システム3によれば、上述した監視カメラ装置1、および監視カメラ装置1から離れた位置に設置された、上述したモニタ装置2、を備えるように構成したので、システムの肥大化を抑制し、情報量の確保と省電力性を両立させて遠隔監視が可能になる。
さらに、監視カメラ装置1と監視カメラ装置1に対応するモニタ装置2の複数組、および複数組それぞれに対して、キャリア周波数fの設定基準を調整する周波数設定基準調整部31、を備えるように構成したので、組ごとにカメラの仕様が異なっても、同じ撮像時刻の画像を同時、あるいは実質同時にチェックできるようになる。
1:監視カメラ装置、 11:画像データ取得部、 12:基準画像設定部、 122:基準画像データ保持部、 13:送信データ生成部、 14:キャリア周波数設定部、 15:通信部、 152:送信部、 2:モニタ装置、 21:通信部、 211:受信部、 212:キャリア周波数制御部、 22:画像データ復元部、 223:基準画像データ保持部(基準画像保持部)、 23:表示部、 3:監視システム、 31:周波数設定基準調整部、 D:データ送信、 Dd:送信データ、 f:キャリア周波数、 N:通知、 X:データサイズ。

Claims (7)

  1. 監視対象を撮像して画像データを取得する画像データ取得部、
    前記取得した画像データのなかから、ある画像データを基準画像データとして保持する基準画像データ保持部、
    前記取得した画像データそれぞれに対して、前記基準画像データと差分のある領域を抽出し、抽出した領域のデータを圧縮して送信データを生成する送信データ生成部、
    前記生成された送信データを送信する、キャリア周波数を変更可能な送信部、および
    前記送信データのデータサイズが大きいほど、前記キャリア周波数が高くなるように、前記キャリア周波数を前記送信データごとに設定するキャリア周波数設定部、
    を備えたことを特徴とする監視カメラ装置。
  2. 前記キャリア周波数設定部は、前記キャリア周波数が前記データサイズに比例するように、前記キャリア周波数を設定することを特徴とする請求項1に記載の監視カメラ装置。
  3. 前記送信部は、
    前記設定したキャリア周波数を特定する情報を当該送信データの送信先に送信し、
    前記送信先から前記キャリア周波数を特定する情報を受信した旨の通知を受信してから、設定したキャリア周波数への切り替えを行うことを特徴とする請求項1または2に記載の監視カメラ装置。
  4. 前記送信部は、前記キャリア周波数が1MHz以上100MHz以下の範囲で可変可能なFM方式の通信機であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の監視カメラ装置。
  5. 請求項に記載の監視カメラ装置に対応するモニタ装置であって、
    前記送信データを受信する受信部、
    前記受信部が受信したデータを復号化し、前記基準画像データに前記復号化したデータを合成して前記画像データを復元する画像データ復元部、および
    前記監視カメラ装置からの信号に基づいて、前記受信部のキャリア周波数を制御するキャリア周波数制御部を備え、
    前記キャリア周波数を特定する情報を受信すると、前記キャリア周波数を特定する情報を受信した旨の通知を前記監視カメラ装置に送信することを特徴とするモニタ装置。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載の監視カメラ装置、および
    前記監視カメラ装置から離れた位置に設置され、前記送信データを受信する受信部と、前記受信部が受信したデータを復号化し、前記基準画像データに前記復号化したデータを合成して前記画像データを復元する画像データ復元部と、前記監視カメラ装置からの信号に基づいて、前記受信部のキャリア周波数を制御するキャリア周波数制御部とを有し、前記監視カメラ装置に対応するモニタ装置、
    を備えたことを特徴とする監視システム。
  7. 前記監視カメラ装置と当該監視カメラ装置に対応する前記モニタ装置の複数組、および
    前記複数組それぞれに対して、前記キャリア周波数の設定基準を調整する周波数設定基準調整部、
    を備えたことを特徴とする請求項6に記載の監視システム。
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