JP7228371B2 - 空調システム - Google Patents

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Description

本発明は、空調システムに関する。
住宅や建物の空調において、全館空調システムを実現するために様々な構成が考案されている。全館空調システムを用いることで、計画換気、冷暖房や空気清浄等の様々な処理を統合的に運用し、24時間快適な環境を維持することが期待されている。
図7に、全館空調システムの一例を示す。全館空調システム1は、換気給気装置210の換気給気ファン212により外気501を建物内に取り込んで計画換気のための換気給気502とし、換気給気ダクト243を介してチャンバー323に送り込む。また、計画換気のための排気は、トイレ等から建物内の空気を換気排気ファンにより取り込み、換気排気ダクトを介して屋外に送り出す。
エアコン240は、チャンバー内の空気の温度や湿度等を調整して空調給気506とし、空調給気ダクト245に送り込む。空調給気ダクト内の空気は、各室に分岐した空調給気ダクト245a~245cを介して居住空間30のうち空調が行われる部屋(個室31a、LD31c)に送り込まれ、吹出口310a~310cから空調給気506a~506cとして吹き出す。各部屋の室内空気は、アンダーカット36a、36bやパスガラリ等を介して移動し、部屋(廊下31b)にあるエアコンの吸込口320に配置された吸込みガラリから、チャンバー323を経由してエアコン240に吸い込まれて循環する。
このような構成における部屋毎の空調制御は、例えば、吹出口310の内部に配置された風量制御ダンパー315により実施できる。なお、空調給気ダクト245a~245cの根元や中間部に風量制御ダンパーを配置してもよい。そして、ユーザが風量制御ダンパーの開度やエアコンの風量を調整したり、各室に設けられた温度検出器の出力に応じてダンパー開度やエアコン風量を自動的に制御したりすることで、環境を部屋毎に調節できる。
このような構成により全館空調システムを運用できると共に、空調装置に係る機器やダクトなどの構成物が主として天井空間に配置されており、インテリア性が向上するといった効果が得られる。
また、特許文献1(特許第2734280号公報)にも、吸気ファンにより吸い込んだ外気をエアコンユニットにより調整して室内に供給するタイプの空調装置が開示されている。
一方、上記のような換気給気をエアコン吸込側に供給する方式ではなく、換気給気をエアコン吹出側に供給する方法が考案されている。
例えば、特許文献2(特開平11-294839号公報)に記載の全館空調システムでは、各部屋へ繋がる部屋数の分の換気空調サブダクトに室内空調用と換気用のメインダクトを接続する構成を採っている。また、接続部には流量調整機構を設けている。その結果、空調装置で調整された空気と換気用空気がサブダクト内で所望の割合で混合して各部屋に供給される。
また、特許文献3(特許第5762317号公報)にも、室外から吸い込まれて室内側に送り出される換気給気と、室内から取り込まれてエアコンにより調整されたのち室内に循環する給気とが合流する、風路合流部を備える空調装置が開示されている。特許文献3
では、風路合流部に各風路のダクトが接続される部分に、非電動式で重力利用型のシャッターを用いることで、エアコンの特殊な風量制御や中間期ファン運転を不要としている。
なお、全館空調システムは、二重床構造を持つ建物に好適に利用できる。例えば特許文献4(特許第5137599号公報)は、二重床の床下空間を給気経路とし、各部屋の床に設けられた床吹出口から室内に給気が吹き出す床吹出し方式の空調システムを開示している。このように床下空間をエアコンの給気経路として利用することで、一般的な床暖房よりエネルギー効率を向上させつつ、床からの輻射熱により上下の温度差が少ない快適性を生むことができる。とりわけ、天井空間が狭くまた梁によりダクト敷設に制約が多い集合住宅では、床下空間を活用することで各室への空調給気ダクトを省略できる点で効果が大きい。
また、特許文献5(特許第4418885号公報)には、天井に設置されたエアコンを用いて天井空間に蓄熱しておく空調システムが開示されている。特許文献5の空調システムは、蓄熱時には天井から室内へのアネモファン型吹出口を運転させず、空調時には同吹出口が運転して室内の環境を調整する。また同吹出口には、空調時のみ運転するファンと同ファンの運転に伴って開となる逆流防止ダンパーが設けられている。
特許第2734280号公報 特開平11-294839号公報 特許第5762317号公報 特許第5137599号公報 特許第4418885号公報
従来、特許文献1や図7に示すような全館空調システムについての問題点が指摘されていた。まず、冷暖房が不要な中間期の計画換気のために、エアコン内のファンの風量を換気給気ファンの風量以上となるようにする特殊な制御が必要である。また、冷暖房を行う時期には、風量制御ダンパーの開度に応じエアコン内のファンを調節する特殊な制御が必要である。これらの要因により、全館空調システムの構成要素として、専用の装置や部品を用いる必要が生じる(例えば、換気給気ファン、エアコン、メインリモコン、温度調節器、風量制御ダンパーなど)。その結果、設計自由度の低下や、コストの上昇を招くという課題があった。
また、エアコン内のファンを年中運転する必要があるため、余分な空気搬送エネルギーを消費する問題があった。すなわち、中間期にエアコンファン242を停止すると、換気給気ファン212の動作によりチャンバー323に送り出された換気給気502が吸込口320から居住空間に逆流する可能性がある。これを防ぐためエアコンファン242を動作させて空調給気ダクト245に給気を送り出す必要があった。
また、図7のような構成の場合、各部屋の吹出口が天井付近にあるため、暖房時に足元が寒いことや、気流のみによる空調であるため体にあたる風が不快といった問題があった。さらに、図7の構成では各部屋の空調給気ダクトを天井内に設置するため、天井空間が狭くまた梁によりダクト敷設に制約が多い集合住宅への適用が困難という課題があった。
また、特許文献2では、部屋数分の換気空調サブダクトにメインダクトを接続し、それぞれに流量調整機構を設けるため、給気ダクト量や流量調整機構が相当増加するのに加え
て、流量調整度合に応じてファン風量を変化させる特殊な自動制御機能が必要となる。そのため、コストの上昇を招いてしまう上、天井スペースの圧迫による集合住宅への適用困難性が課題となる。
また特許文献3では、換気給気とエアコン給気の合流部分に風力により開閉する可動式のシャッターを用いているため、故障の懸念がある。また、かかる部品を保守や修理、交換するために、天井点検口や天井内の点検空間が必要である。その結果、天井スペースが圧迫されることや、天井点検口が天井照明計画を制約することが問題となる。さらに、重力利用型のシャッターには天地設置の制約があることから、施工時のミスを誘発する可能性がある。また、特に集合住宅の狭い天井内スペースにおけるダクト設計の困難性や、ダクトの曲がりが増えることによる圧損の増加や、施工時のダクト取付けミス誘発が課題になる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、全館空調システムにおいて、エアコンの動作状態を問わず、良好な計画換気を行う技術を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は以下のような構成を採用する。すなわち、
外気を取り込み、前記外気を換気給気ファンにより換気給気ダクトを経由してエアコンに送り出して換気給気とする換気給気装置と、
室内から、前記エアコンに送り出される室内空気を吸い込む吸込口と、
前記換気給気および前記室内空気を調整して空調給気とするエアコンであって、前記空調給気を空調給気ダクトに送り出すエアコンファンを有するエアコンと、
前記空調給気を室内に供給して前記室内空気とする吹出口と、
前記吸込口と前記エアコンの間に配置された、前記吸込口の側から前記エアコンの側への空気の移動を可能とし、前記エアコンの側から前記吸込口の側への空気の移動を防止する逆流防止部材と、
を備えることを特徴とする空調システムである。
このような空調システムによれば、比較的簡易な構成で、全館空調システムのエアコンファンが停止している場合でも、通常と異なる経路で換気給気が室内に逆流することなく、好適な計画換気を行うことができる。
上記空調システムにおいて、前記換気給気ダクトに接続して設けられ、前記換気給気ダクトを経由して前記換気給気が送り込まれる第1チャンバーと、
前記吸込口に接続して設けられ、前記吸込口から吸い込まれた前記室内空気が送り込まれる第2チャンバーと、
をさらに備え、
前記第2チャンバーに送り込まれた前記室内空気は、さらに前記第1チャンバーに送り込まれ、前記第1チャンバーにおいて前記換気給気と合流し、前記エアコンに送り込まれるものであり、
前記逆流防止部材は、前記第2チャンバーと前記第1チャンバーの間に配置されている、構成を採用してもよい。
さらに、前記逆流防止部材は、前記第2チャンバーと前記第1チャンバーを接続する還流ダクトに設けられている構成を採用してもよい。
さらに、前記逆流防止部材は、逆流防止ダンパーである構成を採用してもよい。
かかる構成によれば、エアコンファン停止時の計画換気をより好適に実施できる。
上記空調システムにおいて、前記換気給気ダクトおよび前記吸込口に接続して設けられ、前記換気給気ダクトを経由して前記換気給気が送り込まれるとともに、前記吸込口から
吸い込まれた前記室内空気が送り込まれるチャンバーをさらに備え、
前記換気給気と前記室内空気は、前記チャンバーにおいて合流して前記エアコンに送り込まれ、
前記逆流防止部材は、前記吸込口に対応する領域に設けられ、前記吸込口から前記チャンバーへの空気の吸込みを可能とし、前記チャンバーから前記室内への空気の移動を防止する構成を採用してもよい。
さらに、前記逆流防止部材は、前記室内の側から気流を受けると空気を通過させる隙間を形成し、前記チャンバーの内部から気流を受けると平面状になって前記吸込口を覆う構成を採用してもよい。
さらに、前記逆流防止部材は、可とう性のあるシート部材を有する構成を採用してもよい。
かかる構成によれば、エアコンファン停止時の計画換気をより好適に実施できる。
上記空調システムにおいて、前記室内は、複数のエリアに区画されており、
前記複数のエリアにそれぞれ対応する、複数の前記空調給気ダクトおよび複数の前記吹出口と、
前記複数の空調給気ダクトのそれぞれにおいて前記エアコンと前記吹出口の間に配置されており、前記空調給気の風量を個別に制御する複数の風量制御ダンパーと、を備え、
前記複数の風量制御ダンパーは、全閉防止機構を備える構成を採用してもよい。
かかる構成によれば、本発明のメリットを享受しつつ、複数のエリアについて個別に空調制御を実施できるため、居住者の快適性の向上と冷暖房コストの低減を両立させられる。
上記空調システムにおいて、前記換気給気装置、前記エアコンおよび前記複数の風量制御ダンパーは、天井空間に配置され、
前記室内の前記複数のエリアにはそれぞれ、複数の床下空間が対応しており、
前記複数の吹出口は床吹出口であり、
前記複数の空調給気ダクトはそれぞれ、前記天井空間から前記複数の床下空間に前記空調給気を送り出す、構成を採用してもよい。
かかる構成によれば、本発明のメリットを享受しつつ、放射空調による空調と吹出口からの気流による空調を併用して、居住者に好適な環境を提供できるようになる。
上記空調システムにおいて、差圧ダンパーをさらに備え、
前記差圧ダンパーの一方は、前記空調給気ダクトにおいて前記空調給気の風量を制御する風量制御ダンパーよりも前記エアコン寄りの位置に接続され、前記差圧ダンパーのもう一方は前記エアコンの吸込み側に接続されている構成を採用してもよい。
これにより、風量制御ダンパーの閉塞度合いが高まったときに差圧ダンパーが開くことで、エアコンが備える自動制御を活用してエアコンへの負荷を軽減できる。
本発明によれば、全館空調システムにおいて、エアコンの動作状態を問わず、良好な計画換気を行う技術を提供することができる。
実施形態1に係る空調システムを示す図である。 実施形態2に係る空調システムの特徴を示す部分拡大図である。 実施形態2に係る逆流防止部材の構成を示す図である。 実施形態3に係る空調システムを示す図である。 実施形態4に係る空調システムを示す図である。 空調システムの制御を説明するブロック図である。 背景技術にかかる空調システムを備える建物の構成を示す図である。
以下に図面を参照しつつ、本発明の好適な実施の形態を説明する。ただし、以下に記載されている構成ブロックやそれらの相対配置などは、発明が適用されるシステムの各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
本発明は、空調装置および空調システム、それらを備える建物、ならびに、それらの制御方法に好ましく適用できる。本発明はまた、情報処理装置の演算資源を利用して動作し、制御方法の各工程を情報処理装置に実行させるプログラムや、かかるプログラムが格納されたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体としても捉えられる。記憶媒体は、非一時的な記憶媒体であっても良い。
[実施形態1]
図1は、本実施形態の構成と配置の一例を説明するための模式図であり、建物の1つの階層にある、集合住宅の一住戸を想定した一区画の断面を示す。なお本実施形態の技術は、集合住宅だけでなく、オフィスや公共施設、戸建住宅など様々な建物に適用できる。
(全体構造)
図1において、空調システムに関わる区画は概略、下の階層との境界である下部境界面21、上の階層との境界である上部境界面11、隣の部屋または建物外との境界である壁面33によって区切られた領域である。下部境界面21は、床スラブなどの構造体の上面や、その上に敷設された断熱材等である。上部境界面11は、天井スラブなどの構造体の下面や、その下に設置された断熱材等である。壁面33は壁材などの構造体からなり、該壁材は隣接する部屋の壁面や建物の外壁を兼ねていてもよい。
部屋の内部は、高さ方向において、天井12より上部の天井空間10、二重床22より下部の床下空間20、天井12と二重床22の間の居住空間30に区画されている。居住空間30は居住者が活動する領域であり、温度等の環境を調整する対象空間である。天井空間10には、全館空調システム1の様々な構成要素が配置される。天井12、二重床22および壁面33は、水平または垂直でなくてもよい。例えば居住者が主に活動する個室31aやLD31cの天井を比較的高くし、廊下31bの天井を比較的低くしてもよい。これにより、廊下の天井裏に空調装置やダクトを配置するスペースを広く確保できる。また天井12、二重床22および壁面33は、一部に段差や出っ張り、引っ込み等があってもよい。例えば、本発明に床吹出し方式のシステムを組み合わせる場合、天井空間10から床下空間20に空調給気ダクトを配する場合、ダクトを隠すような覆いを設けてもよい。
(換気および空調)
全館空調システム1は計画換気に関して、換気給気装置210の換気給気ファン212により外気501を建物内に取り込んで換気給気502とし、換気給気ダクト243を介して第1チャンバー325aに送り込む。また、計画換気のための排気は、トイレ等から建物内の空気を換気排気ファンにより取り込み、換気排気ダクトを介して屋外に送り出す。換気給気ファンは、同一ユニット内に換気排気ファンを備え一体化した同時給排気型の換気ユニットであっても、さらにこれに熱交換構造を備え一体化した熱交換型換気ユニットであっても良い。熱交換構造としては、静止型の熱交換素子や回転型の熱交換ローターに加え、ヒートパイプ、ヒートポンプ、吸放湿素材を用いた熱交換方式でも良い。
全館空調システム1はエアコン240を用いて空調を行う。エアコン240は通常はエ
アコン室内機と呼ばれ、典型的には、エアコン240内に図示したエアコンファン242や熱交換器や、図示していない制御装置等を備える。さらに、エアコン240に接続するダクトの他に、圧縮機、膨張弁、熱交換器などを内包する室外機と、該室外機とエアコン240を結ぶ冷媒管を備え、建物内の温度や湿度の環境を調整する空調装置である。エアコン240は、除塵や空気浄化等の空気の状態を調整する機能も持ち得る。エアコンファン242は、第1チャンバー325aから空気を吸い込み、温度等を調整して空調給気506とし、後続の空調給気ダクト245に送り出す。空調給気は、分岐した空調給気ダクト245a~245cを経由し、各部屋の吹出口310a~310cによって居住空間に供給される。
第1チャンバー325aには、上述した換気給気502のほか、廊下31bにある吸込口320に配置された吸込みガラリから吸い込まれた室内空気509が流入する。そのため、第1チャンバー325aにおいて取り入れた換気給気と循環した室内空気が合流し、エアコンにより調整される。その結果、換気と空調済みの空調給気を室内に供給できる。なお、第2チャンバー325bと第1チャンバー325aの間の還流ダクト328には、矢印の方向にのみ空気の移動を可能とし、逆方向への移動を防止する逆流防止ダンパー330が配置されている。
それぞれの吹出口310a~310cには、開度に応じて風量が変化する風量制御ダンパー315a、315bが設けられている。風量制御ダンパー315が、コントローラからの制御信号に従って開度を変化することにより、各部屋に送られる給気量を調節できる。この時、エアコンファン242の風量は、各部屋に送られる給気量の総計を考慮して調節される。
各部屋に吹き出した空調給気は室内空気となって環境を調整したあと、アンダーカット36a、36bやパスガラリ等を介して移動し、吸込口320の吸込みガラリから第2チャンバー325bに吸い込まれる。
このように本実施形態では、空調装置のエアコンの吸込口320から吸い込まれた室内空気が、第2チャンバー325bと逆流防止ダンパー330を経由して第1チャンバー325aに入る。また、外部から取り込まれた換気給気も第1チャンバー325aに入る。そして、エアコン240が第1チャンバー内の空気を調整して、空調給気ダクト245を介して各部屋に供給する。
(エアコン停止時の換気方法)
続いて、エアコン240が停止している場合でも十分な計画換気が行われるような、空調システムの構造および動作について述べる。
上述したように、図7のような構成であれば、エアコンファンの動作を止めることで吸込口320からの逆流が発生するおそれがあった。一方、本実施形態の構成では、エアコン240の上流側に配置された第1チャンバー325aのさらに上流側に逆流防止ダンパー330が設けられている。このように構成することで、エアコンファン停止時でも換気給気の移動が逆流防止ダンパーにより防止されるため、エアコン給気経路の上流側に逆流しない。なお、エアコン給気経路(空調給気経路)に関する上流側とは、室内空気を吸い込んでエアコンに送り込み給気する流れにおける上流側を言う。また換気給気経路に関する上流側とは、外気を取り入れて室内に供給する一連の流れにおける上流側を言う。本実施形態では、逆流防止ダンパーが逆流防止部材に相当する。
なお、エアコン停止時には風量制御ダンパー315のそれぞれは、全開などの同一開度となり、各部屋に所定の換気給気がなされて計画換気がなされる。
なお、エアコンファン停止時に換気給気ファンが動作したときに、逆流防止ダンパー330や還流ダクト328の構造や性能によっては、わずかに換気給気が第2チャンバー側
に逆流する可能性がある。しかし、計画換気に影響を与えない程度の逆流防止性能があれば、本発明の目的は達成できる。その結果、換気給気ファンとエアコンファンの運転または停止状態を問わず、計画通りの換気給気風量やエアコン給気風量を空調給気ダクトに送り込めるので、時期を問わずに計画換気と冷暖房が適切に行われる。なお、図1では第1チャンバーと第2チャンバーを用いたが、計画換気を実現する上で問題ない程度の気密性を保てるのであれば、このような構成に限定されない。本実施形態の目的は、室内空気の吸込口から、エアコン給気と換気給気が合流する位置までの間に、空気の逆流を防止する構成を配置すれば、達成できる。
(効果)
本実施形態の構成によれば、冷暖房を行わない中間期においては、エアコンファンの運転を必要とせずに計画換気を実現できる。そのため運用コストの低減が期待できる。また、冷暖房を行う時期においても、吹出口などに設けた風量制御ダンパーを操作することで、エアコン用ファンの複雑な制御なしでも計画換気とエアコン処理とを統合した空調給気を居住空間に送り出して、居住者に好適な環境を提供できる。
さらに、本実施形態では、比較的簡易でかつ可動部が少ない構成で効果を発揮できる。そのため、故障が発生しにくい。また、逆流防止ダンパーの可動部は第2チャンバー側からの点検が可能なため、天井点検口や天井内外の保守点検スペースを必要としない。その結果、集合住宅などスペースが限られる状況でも施工が容易になる上、ダクト配置の自由度が高まる。
[実施形態2]
図2は、本実施形態の構成と配置の一例を説明するための模式図であり、図1と同様の建物に設置されたエアコン240の周辺構造を示す部分拡大図である。以下、実施形態1と異なる部分を中心に説明し、共通の部分については説明を簡略化する。
換気給気ファンは、外気を取り込んで換気給気502とし、チャンバー325に送り込む。またエアコンファン242は、チャンバー325から空気を吸込み、温度等を調整して空調給気506として空調給気ダクト245に送り出す。また、チャンバー325には、換気給気502のほか、廊下31bにある吸込口320に配置された吸込みガラリから吸い込まれた室内空気509が流入する。チャンバー325において取り入れた換気給気と循環した室内空気が合流し、エアコンにより調整されるので、換気と空調済みの空調給気を供給できる。
本実施形態では、還流ダクトにおける逆流防止ダンパーが配置されていない一方、吸込口320の吸込みガラリ内部に、室内側からチャンバー側への空気の移動を可能とし、チャンバー側から室内側への空気の移動を防止する、逆流防止部材335が配置されている。逆流防止部材335は、吸込口320の開口部に対応する領域において、当該開口部を覆うように配置される。また、逆流防止部材335よりも室内側に粉塵除去フィルター333を設けることも好ましい。粉塵除去フィルターによりチャンバー内への粉塵の侵入を防ぐことで、空気浄化や装置の故障防止の効果が得られる。さらに本図の例では、粉塵除去フィルター333が、逆流防止部材を室内側に開かせずに形状を維持するための保持部材を兼ねている。ただし、粉塵除去フィルターとは別に、または粉塵除去フィルターを設けずに、保持部材を設けてもよい。保持部材は、エアコン側から気流が発生したときにも逆流防止部材335を保持できるような、樹脂製や金属製の骨組みなどの構造体を含むことが好ましい。
図3(a)を参照して、空気を一方向だけに通過させる逆流防止部材335の構成例を説明する。逆流防止部材335は、枠体335aと補強材335bにより構成される骨組みに、複数のシート部材335cを配置した構成である。枠体335aをチャンバーと嵌
合させたりチャンバーに係止したりすることで、逆流防止部材を吸込口に対応する領域に設置する。
シート部材335cは、可とう性があり、通常時は略平面状で、気流の風力等を受けると変形する部材である。材料としては弾性部材が好ましく、シート状の樹脂などを利用できるが、これに限定されない。風力を受けると変形し、風力が無くなると元の形状に戻る部材であればよい。
本例の複数のシート部材335cはそれぞれ、長辺と短辺を有する短冊状である。シート部材は、一方の長辺が補強材335bに固定され、他方の長辺が自由な状態となるように、片持ち状に支持されている。本例では、隣接するシート部材335cが、自由な長辺同士が隙間335dを隔てて向かい合うように配置される。ただし、シート部材の固定方法はこれに限られず、少なくともシートの一部が固定されていればよい。
図3(b)は、逆流防止部材335をチャンバーに嵌合させたときの、チャンバー、吸込口、逆流防止部材および粉塵除去フィルターの断面図である。逆流防止部材については、図3(a)のA-A’線で示した部分だけを示しており、残余の部分は図と左右対称の構造となる。図3(b)に示したように、室内空気509が吹き込んだときに、シート部材335cがチャンバー側に観音開きに開くように変形して、空気を通過させる隙間が形成される。そして、空気の吹き込みが停止するとシートが元の形状に戻る。
一方、図3(c)は、エアコンファン242が停止しているときに、チャンバー325に換気給気502が流入している様子を示す。図示したように、気流によってシート部材335cに風圧がおよぶものの、粉塵除去フィルター333が保持部材として機能することでシートを平面状に維持する。その結果、開口部が覆われるため、空気が吸込みガラリ320aを介して室内に移動することを防止できる。
本実施形態によれば、冷暖房を行わない中間期において、エアコンファンの運転を必要とせずに計画換気を実現できる。なお、図3(c)のような構成の場合、隙間335dなどからわずかに空気が室内に流出する可能性がある。しかし、流出量が計画換気の換気量と比べて十分に小さければ、本発明の目的は達成される。逆流防止部材335は吸込口320から点検が可能なため、天井点検口や天井内外の保守点検スペースを必要としない。その結果、集合住宅などスペースが限られる状況でも施工が容易になる上、ダクト配置の自由度が高まる。
逆流防止部材の構成は、図3に示したものに限られない。一方向からの空気を通過させ、他方からの空気を通過させない部材であれば利用可能である。例えば、シート自体に可とう性を持たせるのではなく、シートとバネ等の弾性部材を組合せてもよい。また、一方向からの気流のみ透過させるような材質を用いてもよい。
[実施形態3]
図4を参照して、本実施形態の構成を説明する。上記各実施形態と同様の構成については説明を簡略化する。本図では、エアコン停止時に換気給気が室内へ逆流することを防ぐために、逆流防止部材335を用いている。ただし実施形態1のように、第1チャンバーと第2チャンバーを設け、両者の間に逆流防止ダンパーを用いる構成でも構わない。
本実施形態では、エアコン240により調整されてエアコンファン242によって送り出された空調給気が、2本の空調給気ダクト(第1空調給気ダクト256a、第2空調給気ダクト256b)に分岐され導入されて、第1空調給気512a、第2空調給気512bとなる。なお、分岐数は2本とは限らず、部屋やエリアの数に応じて設定すればよい。第1空調給気512aは吹出口310b、310cからLD31cに送り込まれる。第2
空調給気512bは吹出口310aから個室31aに送り込まれる。
第1空調給気ダクト256aには風量制御ダンパー350aが、第2空調吸気ダクト256bには風量制御ダンパー350bが、それぞれ設置される。遠隔操作器や手動制御でダンパーの開度を調整することで、部屋毎やエリア毎の空調制御を容易に実施できる。好ましくは、風量制御ダンパー350は、ストッパー等を用いた全閉防止機構を備えるとよい。これにより、エアコン給気の出口が詰まることを防止できるので、エアコンの安定的な運転にとっての最低限必要な風量を確保できる。その結果、エアコンの冷暖房運転時にエアコン出口が閉塞することがなくなり、エアコン240として汎用的な空調装置を利用できるので、コストの低減につながる。また、風量制御ダンパー350は、エアコン給気側から吹出口までのいずれかの位置に設置する。
そして、本実施形態の全館空調システム1は差圧ダンパー701を備える。差圧ダンパー701の一方は、第1空調給気ダクト256aにおいて、風量制御ダンパー350aの設置箇所よりも上流側(エアコン寄りの位置)に、第1ダクト703によって接続されている。第1ダクト703を設ける位置は、第1空調給気ダクト256a以外の空調給気ダクトや、エアコン出口側に設けたチャンバーボックスでも良い。差圧ダンパー701の他方は、エアコン吸込み側に配置されたチャンバー325に、第2ダクト705によって接続されている。差圧ダンパー701としては、接続先の空間それぞれの圧力差が設定値を超えると開口が大きくなるような、既往の圧力逃しダンパーを始めとする圧力調整ダンパーを利用できる。なお、差圧ダンパーを設ける位置は本図の例には限られない。
かかる構成において風量制御ダンパー350aが閉塞した場合、または風量制御ダンパー350の閉塞度合いが高まった場合、差圧ダンパー701前後の差圧が大きくなり、差圧ダンパー701が開く。その結果、エアコン240からの第1空調給気512aがエアコン吸込み側に流れていき、エアコン吸込温度がエアコン給気温度に近づく。すると、汎用エアコンが通常備える自動制御により、エアコンの冷暖房出力や風量が抑制されるため、エアコンに過度な負荷をかけてしまうことを回避できる。その結果、全館空調システムを安定的に継続運転できるようになる。
[実施形態4]
図5を参照して、本実施形態の構成を説明する。上記各実施形態と同様の構成については説明を簡略化する。本図では、エアコン停止時に換気給気が室内へ逆流することを防ぐために、逆流防止部材335を用いている。ただし実施形態1のように、第1チャンバーと第2チャンバーを設け、両者の間に逆流防止ダンパーを用いる構成でも構わない。
本実施形態では床吹出し方式のシステムを利用している。まず、天井空間10内のエアコン240で調整された空気は、実施形態3と同様に、風量制御ダンパー350を備える第1空調給気ダクト256aには第1空調給気512aが、風量制御ダンパー350bを備える第2空調吸気ダクト256bには第2空調給気512bが送り込まれる。第1空調給気512a、第2空調給気512bは、それぞれ対応するダクトを通って床下空間20a、20bに到達し、床吹出口340a~340cから室内に送り込まれる。
このとき、床下空間20aを仕切り20cにより床下空間20a、20bの2つのエリアに分割する方法以外に、第1空調給気ダクト256a、第2空調給気ダクト256bそれぞれの空調給気が持つ冷暖房熱量の過半がそれぞれが対象とするエリアの床吹出口340a、340b+340cに送り込まれるように、空調給気ダクト256の出口部分に風向き調整板を設けてもよい。また、複数の空調給気ダクトを束ねて壁沿いに配置し、全体を覆うカバーを設けてもよい。床下空間20は、下部境界面21と、その上部に支持脚などを用いて設置された二重床22の間に形成される。床下空間20の下部境界面21や壁面33に断熱材を敷設することも好ましい。本実施形態では、仕切り20cを設けて床下
空間を2つのエリアに分割している(床下空間20a、20b)。これにより、各部屋や各エリアの空調能力を個別に制御可能になる。
本実施形態のように床吹出し方式のシステムを用いることで、床下空間20を移動する空調給気の熱が二重床22に伝わることによる床面からの放射空調(輻射空調)が可能になる。放射空調を用いることで、例えば暖房時の足元の寒さを軽減したり、温度むらの少ない空調環境を作れたり、気流が体に当たる不快感を低減したりできる。特に、天井空間が狭い集合住宅では、床下空間を活用することで各室への空調給気ダクトを省略できる効果が大きい。
また、床吹出口の開口面積を調節可能とすることも好ましい。これにより空調給気の量を調節できるため、部屋毎やエリア毎、もしくは部屋内やエリア内で異なる冷暖房需要に柔軟に対応できる。特に、室内に吹出口が複数ある場合のパーソナル空調を実現できる。
また、ダクトごとに設けた風量制御ダンパーを調節することで、部屋毎やエリア毎の個別の空調制御を行うことが好ましい。
[実施形態5]
本実施形態では、全館空調システムの制御に関する構成例を説明する。上記各実施形態と同じ部分については説明を簡略化する。以下の説明では図5を参照しているが、本実施形態の構成及び処理の少なくとも一部は、上記各実施形態に適用可能である。
図5において、個室31aとLD31cには、風量制御ダンパー350a、350bのダンパー開度を制御するための、遠隔指示器601a、601bがそれぞれ配置されている。遠隔指示器601は、制御線を介してまたは無線通信によって、コントローラ605と通信可能である。遠隔指示器601として例えば、壁に埋め込み式の操作パネルや、赤外線等を用いて室内に配置された受信部と通信可能なリモコン操作器が利用される。
図6は、本実施形態の制御を説明するための機能ブロック図である。かかる構成において、居住者5は遠隔指示器601を操作して所望の環境を設定する。設定項目は例えば室内の温度や風量である。遠隔指示器601は、指示内容に基づいて温度や風量に関する指示情報を生成し、コントローラ605に送信する。また各部屋には、温度センサ608が配置されている。コントローラ605は、温度センサとの通信によって温度検出値を取得する。なお、部屋の温度などの環境を測定する方法はこれに限られず、例えば熱画像認識処理等を行ってもよい。また、コントローラ605は、居住者5からの指示を受けて動作するのではなく、予めプログラムされた温度や風量を維持するように動作してもよい。
コントローラ605としては、CPUやメモリ等の演算資源を有し、メモリ上に展開されたプログラムの指令に従って動作する情報処理装置、例えばコンピュータ、ワークステーションや、ホームオートメーション用ゲートウェイ等が考えられる。遠隔指示器と温度センサは一体化していると好適であり、さらにはコントローラもこれに一体化していることが好適である。建物が集合住宅やビルディングである場合、その建物の集中管理システムを用いてもよい。
コントローラ605は、温度や風量に関する指示情報と、温度検出値を取得する。またコントローラ605は、風量制御ダンパー350から現在の開度情報を、エアコン240から現在のエアコン動作情報を取得する。そしてコントローラ605は、居住者5の指示を実現させるためのダンパー開度およびエアコン動作の制御情報を算出し、風量制御ダンパー350に対して開度の制御情報を、エアコン240に対して動作の制御情報を送信する。
本実施形態によれば、居住者が容易に環境制御を実施できる。特に、居住空間が複数のエリアや部屋に分かれている場合でも、エリア毎や部屋毎の制御が可能になる。
なお、上記の説明においては、コントローラ605が風量制御ダンパー350とエアコン240の二つの装置を制御した。しかし、居住者5からの指示内容や現在の温度にもよるが、少なくとも風量制御ダンパー350の開度制御を行うことで、計画換気を含む全館空調を実行可能である。また逆にコントローラ605は、エアコン240と風量制御ダンパー350だけでなく、換気給気ファンの動作を制御してもよい。また、遠隔指示器601は、回転ダイヤル等からの電気信号で電動の風量制御ダンパーの開度を直接調節する方式でもよい。
1:全館空調システム、210:換気給気装置、243:換気給気ダクト、240:エアコン、245:空調給気ダクト、310:吹出口、320:吸込口、335:逆流防止部材

Claims (10)

  1. 外気を取り込み、前記外気を換気給気ファンにより換気給気ダクトを経由してエアコンに送り出して換気給気とする換気給気装置と、
    室内から、前記エアコンに送り出される室内空気を吸い込む吸込口と、
    前記換気給気および前記室内空気を調整して空調給気とするエアコンであって、前記空調給気を空調給気ダクトに送り出すエアコンファンを有するエアコンと、
    前記空調給気を室内に供給して前記室内空気とする吹出口と、
    前記吸込口と前記エアコンの間に配置された、常に、前記吸込口の側から前記エアコンの側への空気の移動を可能とし、前記エアコンの側から前記吸込口の側への空気の移動を防止する逆流防止部材と、
    を備えることを特徴とする空調システム。
  2. 前記換気給気ダクトに接続して設けられ、前記換気給気ダクトを経由して前記換気給気が送り込まれる第1チャンバーと、
    前記吸込口に接続して設けられ、前記吸込口から吸い込まれた前記室内空気が送り込まれる第2チャンバーと、
    をさらに備え、
    前記第2チャンバーに送り込まれた前記室内空気は、さらに前記第1チャンバーに送り込まれ、前記第1チャンバーにおいて前記換気給気と合流し、前記エアコンに送り込まれるものであり、
    前記逆流防止部材は、前記第2チャンバーと前記第1チャンバーの間に配置されていることを特徴とする請求項1記載の空調システム。
  3. 前記逆流防止部材は、前記第2チャンバーと前記第1チャンバーを接続する還流ダクトに設けられている
    ことを特徴とする請求項に記載の空調システム。
  4. 前記逆流防止部材は、逆流防止ダンパーである
    ことを特徴とする請求項またはに記載の空調システム。
  5. 前記換気給気ダクトおよび前記吸込口に接続して設けられ、前記換気給気ダクトを経由
    して前記換気給気が送り込まれるとともに、前記吸込口から吸い込まれた前記室内空気が送り込まれるチャンバーをさらに備え、
    前記換気給気と前記室内空気は、前記チャンバーにおいて合流して前記エアコンに送り込まれ、
    前記逆流防止部材は、前記吸込口に対応する領域に設けられ、前記吸込口から前記チャンバーへの空気の吸込みを可能とし、前記チャンバーから前記室内への空気の移動を防止する
    ことを特徴とする請求項1記載の空調システム。
  6. 前記逆流防止部材は、前記室内の側から気流を受けると空気を通過させる隙間を形成し、前記チャンバーの内部から気流を受けると平面状になって前記吸込口を覆う
    ことを特徴とする請求項に記載の空調システム。
  7. 前記逆流防止部材は、可とう性のあるシート部材を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の空調システム。
  8. 前記室内は、複数のエリアに区画されており、
    前記複数のエリアにそれぞれ対応する、複数の前記空調給気ダクトおよび複数の前記吹出口と、
    前記複数の空調給気ダクトのそれぞれにおいて前記エアコンと前記吹出口の間に配置されており、前記空調給気の風量を個別に制御する複数の風量制御ダンパーと、
    を備え、
    前記複数の風量制御ダンパーは、全閉防止機構を備える
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の空調システム。
  9. 前記換気給気装置、前記エアコンおよび前記複数の風量制御ダンパーは、天井空間に配置され、
    前記室内の前記複数のエリアにはそれぞれ、複数の床下空間が対応しており、
    前記複数の吹出口は床吹出口であり、
    前記複数の空調給気ダクトはそれぞれ、前記天井空間から前記複数の床下空間に前記空調給気を送り出す
    ことを特徴とする請求項に記載の空調システム。
  10. 差圧ダンパーをさらに備え、
    前記差圧ダンパーの一方は、前記空調給気ダクトにおいて前記空調給気の風量を制御する風量制御ダンパーよりも前記エアコン寄りの位置に接続され、前記差圧ダンパーのもう一方は前記エアコンの吸込み側に接続されている
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の空調システム。
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