JP7227838B2 - 無線品質管理装置、無線品質管理方法、およびプログラム - Google Patents

無線品質管理装置、無線品質管理方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本開示は、無線親機と無線子機との間の通信品質の管理に関する。
IEEE802.11で定義される無線LANは、低コストでネットワークを構築でき、例えば監視制御用途や建設現場などにおける通信手段としても利用されるなど、幅広く利用されている。無線LANは、ISM(Industry Science Medical)バンドを利用しており、免許不要であることから、無線LANなどを設置した後に、その周辺に設置された他のISMバンドを利用する装置による干渉等により通信品質が劣化することがある。このような課題に対して、例えば特許文献1では、無線LANに準拠して無線通信を行うアクセスポイントが使用する通信チャンネルを、他のアクセスポイントが使用中の使用中チャンネルの受信信号強度に応じて選択することが開示されている。また、特許文献2には、送信と受信とで異なる無線チャネルを用いて他の無線通信装置と通信することで、通信品質の劣化の原因が干渉源によるものか、距離が長くなることによるものかを判定し、干渉源によるものと判定した場合にチャネルを変更することが開示されている。
また、無線LANは、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)と呼ばれる通信制御方式を採用しており、移動局(無線子機)の増加に伴って通信が競合するようなり、各移動局の伝送速度が低下するという課題がある。CSMA/CAでは、無線端末が送信する前に、現収容チャネル上に通信している他の無線端末がないかを検査し、他の無線端末の存在が分かった際は、ランダム時間を待ってから送信する仕組みとなっている(バックオフアルゴリズム)。このような課題に対して、例えば特許文献3では、同時に複数のチャネルのネットワークを開設、運用可能な基地局(無線親機)が、各チャネルに収容されている移動局の数を管理すると共に、チャネル毎の移動局の収容数が均等になるように、パッシブスキャンで受信したビーコンや、アクティブスキャンで受信したプローブ応答に搭載されるチャネル指定情報を指定する。これによって、複数のチャネルに偏りなく移動局を収容し、移動局の収容数の不均衡に起因する実効速度(移動局毎の通信速度)の低下を防止する。
特許第5210404号公報 特開2017-69875号公報 特開2007-221286号公報
上述した特許文献1~2は、干渉源との干渉を避けるために現収容チャネルの変更を行うが、無線子機の収容数の増加に伴う通信品質の劣化への対応を目的としたものではない。また、特許文献3は、基地局自体がそのための機能を備える必要があり、また、チャネル毎の無線子機の通信頻度に違いがある場合に、無線子機の収容数の不均衡による通信速度の低下の防止が十分になされない可能性がある。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、無線子機の増加に伴う通信品質の劣化を抑制可能な無線品質管理装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る無線品質管理装置は、
複数の無線子機から無線親機にそれぞれ送信される複数の無線フレームの送信間隔を監視するよう構成された監視部と、
前記複数の無線子機のうち、前記送信間隔が第1閾値以上となっている前記無線子機、および前記送信間隔が前記第1閾値よりも小さいものとなっている前記無線子機をそれぞれ判別するよう構成された判別部と、
前記送信間隔が前記第1閾値以上となっている1台以上の前記無線子機のうちの少なくとも1台を対象無線子機とすると共に、前記送信間隔が前記第1閾値よりも小さい前記無線子機であって、該無線子機から送信された前記無線フレームから抽出される無線品質指標情報の値に基づいて選定される1台以上の前記無線子機の少なくとも1台を前記対象無線子機として、前記対象無線子機が収容されている現収容チャネルを他のチャネルへ変更するための変更命令を出力するよう構成された変更命令部と、を備える。
上記(1)の構成によれば、複数の無線子機のうち、無線フレームの送信間隔が第1閾値以上となっている無線子機が存在している場合に、そのうちの少なくとも1台の無線子機(対象無線子機)について、その無線子機が収容されているチャネル(現収容チャネル)が、他のチャネル(以下、適宜、変更先チャネル)に変更される。つまり、無線子機毎に無線フレームの送信間隔を監視することによって、無線子機ごとに通信速度の低下を検知すると共に、速度低下が検知された無線子機のうちから選択された対象無線子機が収容されるチャネルが変更される。
また、無線フレームの送信間隔が上記の第1閾値よりも小さいものとなっている無線子機については、その無線子機が送信した無線フレームの例えばヘッダ情報などから得られる、無線品質を示す無線品質指標情報の値に基づいて選定される無線子機のうちの少なくとも1台の無線子機(対象無線子機)について、その無線子機の現収容チャネルが、変更先チャネルに変更される。
これによって、対象無線子機のチャネルを、無線子機の台数がより少ないような他の変更先チャネルに変更するなど、使用するチャネルの変更により対象無線子機の通信速度の改善を図ることができる。また、変更前のチャネル(現収容チャネル)についても、収容されている無線子機の台数を減らすことで、通信速度の改善を図ることができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記他のチャネルを決定するよう構成された決定部を、さらに備え、
前記変更命令部は、決定された前記他のチャネルへ変更する前記変更命令を出力する。
上記(2)の構成によれば、無線品質管理装置が変更先チャネルを決定すると共に、送信間隔が第1閾値以上であった対象無線子機が使用するチャネルが、この無線品質管理装置により決定された変更先チャネルへ変更される。これによって、後述するような決定方法に基づくなどして、適切な変更先チャネルへの変更を可能とすることができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記無線子機が利用可能な複数のチャネルの各々の前記無線子機の収容台数を管理するよう構成された管理部を、さらに備え、
前記決定部は、前記複数のチャネルの各々の前記収容台数に基づいて、前記他のチャネルを決定する。
上記(3)の構成によれば、上記の変更先チャネルを、複数のチャネルの各々の収容台数に基づいて決定する。CSMA/CAでは、各チャネルを使用する無線子機の台数が少ないほど送信待ちの時間が短くなり、無線子機毎の通信速度が改善される可能性が高くなる。よって、複数のチャネルのうちの例えば収容台数が少ないチャネルを変更先チャネルとして決定するなど、複数のチャネルの各々の収容台数に基づいて変更先チャネルを決定することで、対象無線子機の通信速度の改善が期待できるような他のチャネルを変更先チャネルとして決定することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)の構成において、
前記決定部は、前記複数のチャネルの各々の前記収容台数が台数閾値以下のチャネルの中から前記他のチャネルを決定する。
上記(4)の構成によれば、変更先チャネルとなる上記の他のチャネルを適切に決定することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(3)の構成において、
前記決定部は、前記複数のチャネルの各々の前記収容台数が最も少ないチャネルを前記他のチャネルとして決定する。
上記(5)の構成によれば、変更先チャネルとなる上記の他のチャネルを適切に決定することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(2)~(5)の構成において、
前記無線子機が利用可能な複数のチャネルの各々の収容台数を予測するよう構成された予測部を、さらに備え、
前記決定部は、前記複数のチャネルの各々の前記収容台数の予測結果に基づいて、前記他のチャネルを決定する。
上記(6)の構成によれば、例えば時間帯別のチャネル毎の収容台数の予測を過去の実績などに基づいて行うと共に、この収容台数の予測結果に基づいて、変更先チャネルの決定を行う。これによって、複数のチャネルのうち、例えば収容台数が少ないことが今後予測されるチャネルを変更先チャネルとして決定するなど、対象無線子機92tの通信速度の改善が期待できるようなチャネルを変更先チャネルとして決定することができる。また、例えば上記の管理部によって管理されているチャネル毎の収容台数が同じような場合などに、チャネル毎の収容台数の予測結果を考慮して変更先チャネルを決定することもでき、通信品質の改善がより良く見込まれる他のチャネルを変更先チャネルとして決定することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(3)~(6)の構成において、
前記収容台数は、他の無線親機を使用する他の無線子機の台数を含む。
上記(7)の構成によれば、無線品質管理装置が監視の対象とする無線親機の周囲には、他の無線システムが存在する場合があり、他の無線システムが使用するチャネルの状況を考慮しつつ、通信品質の改善が期待できるような他のチャネルを変更先チャネルとして決定することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(2)~(7)の構成において、
前記決定部は、前記無線品質指標情報の値に基づいて、前記他のチャネルを決定する。
上記(8)の構成によれば、無線品質指標情報の値、あるいは、無線品質指標情報の値および収容台数に基づいて、他のチャネルを適切に決定することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)~(8)の構成において、
前記複数の無線子機の各々には優先度が設定されており、
前記他のチャネルがないと判定される場合には、前記対象無線子機よりも前記優先度が低い前記無線子機の無線接続の切断命令を出力するよう構成された切断命令部を、さらに備える。
上記(9)の構成によれば、変更可能な変更先チャネルがないと判定される場合には、対象無線子機よりも優先度が低い無線子機の無線接続を切断する。これによって、対象無線子機の現収容チャネルに収容されている無線子機の台数を減らすことができ、通信速度の改善を図ることができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)~(9)の構成において、
前記無線品質指標情報は、前記無線フレームのヘッダ部に格納されたノイズレベルを含み、
前記変更命令部は、前記ノイズレベルの値が指標閾値以上である前記無線子機の少なくとも1台を前記対象無線子機として選定する。
上記(10)の構成によれば、上記の送信間隔が第1閾値よりも小さく、かつ、ノイズレベルが閾値(指標閾値)以上の無線子機が対象無線機器に選定される。これによって、無線フレームのヘッダ部に格納されたノイズレベルに基づいて対象無線子機を適切に選定することができ、対象無線子機の通信速度の向上を図ることができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(1)~(10)の構成において、
前記判別部は、前記送信間隔が前記第1閾値よりも大きい第2閾値以上の前記無線子機をさらに判別するよう構成されており、
前記対象無線子機についての前記送信間隔が前記第2閾値以上の場合において、前記他のチャネルがないと判定される場合に通知先端末に通知するよう構成された通知部を、さらに備える。
上記(11)の構成によれば、送信間隔が第2閾値以上の場合において、変更先チャネルがないと判定された場合に通知する。例えば、第2閾値として、無線親機または無線子機の故障や干渉源(外乱源)の発生が疑われるような値を設定しておくことで、通信速度の大幅な低下の検知と、それに対する現地調査などの迅速な対応の実施を図ることができる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(11)の構成において、
前記第2閾値は、無線区間の送信待ちによる理論上の最大待ち時間である。
上記(12)の構成によれば、第2閾値を適切に設定することができる。
(13)本発明の少なくとも一実施形態に係る無線品質管理方法は、
複数の無線子機から無線親機にそれぞれ送信される複数の無線フレームの送信間隔を監視するステップと、
前記複数の無線子機のうち、前記送信間隔が第1閾値以上となっている前記無線子機、および前記送信間隔が前記第1閾値よりも小さいものとなっている前記無線子機をそれぞれ判別するステップと、
前記送信間隔が前記第1閾値以上となっている1台以上の前記無線子機のうちの少なくとも1台を対象無線子機とすると共に、前記送信間隔が前記第1閾値よりも小さい前記無線子機であって、該無線子機から送信された前記無線フレームから抽出される無線品質指標情報の値に基づいて選定される1台以上の前記無線子機のうちの少なくとも1台を前記対象無線子機として、前記対象無線子機が収容されている現収容チャネルを他のチャネルへ変更するするステップと、を備える。
上記(13)の構成によれば、上記(1)と同様の効果を奏する。
(14)本発明の少なくとも一実施形態に係る無線品質管理プログラムは、
コンピュータに
複数の無線子機から無線親機にそれぞれ送信される複数の無線フレームの送信間隔を監視するよう構成された監視部と、
前記複数の無線子機のうち、前記送信間隔が第1閾値以上となっている前記無線子機、および前記送信間隔が前記第1閾値よりも小さいものとなっている前記無線子機をそれぞれ判別するよう構成された判別部と、
前記送信間隔が前記第1閾値以上となっている1台以上の前記無線子機のうちの少なくとも1台を対象無線子機とすると共に、前記送信間隔が前記第1閾値よりも小さい前記無線子機であって、該無線子機から送信された前記無線フレームから抽出される無線品質指標情報の値に基づいて選定される1台以上の前記無線子機のうちの少なくとも1台を前記対象無線子機として、前記対象無線子機が収容されている現収容チャネルを他のチャネルへ変更するための変更命令を出力するよう構成された変更命令部と、を実現させるためのプログラムである。
上記(14)の構成によれば、上記(1)と同様の効果を奏する。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、無線子機の増加に伴う通信品質の劣化を抑制可能な無線品質管理装置が提供される。
本発明の一実施形態に係る無線通信システムの構成を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る無線品質管理装置の構成を示すブロック図である。 IEEE802.11のヘッダ部から得られる情報を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る無線品質管理装置の処理フローを示す図である。 本発明の一実施形態に係るチャネル毎の収容台数を管理する無線品質管理装置を示す図である。 本発明の一実施形態に係る無線子機の理論上の最大の送信待機時間を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信システム9の構成を概略的に示す図である。
図1(後述する図5も同様)に示すように、無線通信システム9は、1台以上の無線親機91(図1では1台)と、複数の無線子機92と、無線品質管理装置1と、を備える。無線通信システム9においては、この無線親機91は、複数の通信チャネル(以下、チャネル)の各々を用いて複数の無線子機92と同時に無線フレームFの送受信が可能な基地局であり、各チャネルには1以上の無線子機92が接続(収容)可能である。そして、各無線子機92は、他の無線子機92とチャネル(帯域)をシェアしつつ、無線親機91を介して他のネットワークに接続された宛先装置94(通信相手)などと通信を行う。
図1に示す実施形態では、無線通信システム9は、IEEE802.11シリーズの通信規格に準拠(利用)した無線LANである。複数の無線子機92の各々は、CSMA/CA方式により、使用するチャネルがアイドル状態になった時、DIFS(Distributed Inter-Frame Space)と呼ばれる一定時間の後、発生させた乱数に応じたランダム時間(バックオフ)だけ待機してから、宛先装置94へ送信する通信データDの送信を開始する。このような方式では、1台の無線親機91に接続される無線子機92の台数(ユーザ数)の増加に伴い、複数の無線子機92間で通信が競合することで、各無線子機92は無線フレームFのタイムリーな送信ができなくなるなど、通信速度の低下が生じ得る。
上述したような無線LANなどの無線通信システム9において、無線品質管理装置1は、管理対象とする無線親機91と、その無線親機91に収容される複数の無線子機92の各々との間の無線品質を管理する。この複数の無線子機92は、管理対象の無線親機91を介して通信を行う複数の無線子機92の全てであっても良いし、そのうちの一部であっても良い。より詳細には、無線品質管理装置1は、無線子機92から無線親機91に送信される無線フレームFのキャプチャを通して、通信速度の低下を検知し、その検知がなされた無線子機92が使用するチャネル(後述する現収容チャネル)を変更(切替)させる。
以下、上記の無線品質管理装置1について、図2~図4を用いて説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る無線品質管理装置1の構成を示すブロック図である。図3は、IEEE802.11のヘッダ部から得られる情報を説明するための図である。また、図4は、本発明の一実施形態に係る無線品質管理装置1の処理フローを示す図である。
図2に示すように、無線品質管理装置1(以下、単に、管理装置1)は、監視部2と、判別部3と、変更命令部51と、を備える。これらの機能部について、それぞれ説明する。
なお、管理装置1は、例えばコンピュータで構成されても良い。コンピュータは、図示しないCPU(プロセッサ)や、ROMやRAMといったメモリを備えている。さらに、外部記憶装置を備えても良い。そして、主記憶装置にロードされたプログラム(無線品質管理プログラム)の命令に従ってCPUが動作(データの演算など)することで、動作する。
監視部2は、複数の無線子機92から無線親機91にそれぞれ送信される複数の無線フレームFの送信間隔G(以下、単に、送信間隔G)を監視するよう構成された機能部である。監視部2は、監視の対象(以下、監視対象)となる無線フレームFを、記憶装置mなどに記憶された管理対象の無線子機92のリスト(MACアドレスのリストなど)を用いて、無線フレームFに含まれる対応する情報(送信元MACアドレスなど)と比較することによって、識別しても良い。あるいは、キャプチャした無線フレームF(MACフレーム)から得られる、ヘッダ部の情報や、データ部に格納される上位層(第3層以上)の情報などの通信制御情報(例えばQoSなど)に基づいて、監視対象の無線フレームFを識別しても良い。例えば、無線子機92が送信する通信データDが監視カメラの動画(撮像画像)などのリアルタイムデータである場合などには、高優先のQoSが設定され得る。
また、監視部2は、所定の監視単位毎に送信間隔Gを監視する。より具体的には、キャプチャした無線フレームFに含まれる1以上の通信制御情報に基づいて、キャプチャした全ての監視対象の無線フレームFを所定の監視単位毎に分ける。そして、監視単位毎に、時系列で隣接する2つの無線フレームFの各々の受信時刻に基づいて、複数の無線フレームFの隣接間の送信間隔Gをそれぞれ算出する。また、上記の管理単位は、複数の無線子機92の通信が競合していない場合には、各管理単位内の送信間隔Gが後述する第1閾値L1よりも短くなるような通信を行う単位である。
例えば、上記の監視単位は、無線子機92毎であっても良い。この場合には、監視部2は、無線フレームFのヘッダ部の送信元アドレス、あるいは送信元アドレスおよび送信先アドレスの組合せなどに基づいて、キャプチャした無線フレームFが属する監視単位を識別しても良い。例えば、無線子機92は、プラントなどに設置された、定期的に監視データの送信を行うフィールド機器であっても良い。あるいは、監視単位は、無線子機92と宛先装置94との間で確立された通信セッション毎であっても良い。この場合には、監視部2は、無線フレームFで運ばれる上位層の通信制御情報(IPアドレス、ポート番号)などで識別しても良い。例えば、通信データDがリアルタイムデータである場合などには、事前に確立した通信セッションを介して無線子機92からの無線フレームFの定期的な送信が行われる。その他、監視単位は、無線子機92と宛先装置94との組合せであっても良い。無線フレームFのヘッダ部に含まれるQoS毎であっても良いし、送信元アドレスと、送信先アドレスと、QoSあるいはシーケンス番号の少なくとも一方で区別される単位であっても良い。
判別部3は、複数の無線子機92のうち、上記の送信間隔Gが第1閾値L1以上となっている無線子機92、および上記の送信間隔Gが第1閾値L1よりも小さいものとなっている無線子機92をそれぞれ判別するよう構成された機能部である。換言すれば、判別部3は、複数の無線子機92を第1閾値L1に基づいて分類する。この第1閾値L1は、無線子機92の接続台数の増加に伴う無線区間の混雑の発生を判別するための閾値である。第1閾値L1は、複数の無線子機92で一律に設定されても良いし、上記の監視単位毎あるいは通信の種類毎に定められても良い。例えば、動画配信の場合は50ms、音声通話の場合は30msなどというように、通信の種類毎(アプリケーション毎)に要求される遅延時間があり、これらの値に基づいて第1閾値L1を定めても良い。各監視単位の通信の種類が識別可能な場合には、監視単位毎に通信の種類に応じた第1閾値L1を設定することが可能である。
より具体的には、管理対象の無線子機92毎の使用アプリケーションのリストを予め記憶装置mに記憶しておき、判別部3は、このリストに基づいて、監視単位毎に通信の種類に応じた第1閾値L1を設定しても良い。あるいは、キャプチャした無線フレームFから得られる通信制御情報(前述)に基づいて、監視単位毎に第1閾値L1を定めても良い。または、第1閾値L1は、上述した監視部2によって監視単位毎に算出された、例えば無線親機91および無線子機92の接続手続き(アソシエーション手続きや認証手続)の完了後の所定期間における送信間隔Gの履歴に基づいて設定されても良い。例えば、監視単位毎の送信間隔Gの平均に基づいて第1閾値L1を設定するなどすれば、通信速度の低下を過去の実績との比較に基づいて判別することが可能となる。
変更命令部51は、上述した判別部3によって判別された無線子機92のうちの、上記の送信間隔Gが第1閾値L1以上となっている1台以上の無線子機92のうちの少なくとも1台を対象無線子機92tとする。また、変更命令部51は、上記の送信間隔Gが第1閾値L1よりも小さい無線子機92であって、その無線子機92から送信された無線フレームFから抽出される無線品質指標情報Qの値に基づいて選定される1台以上の無線子機92のうちの少なくとも1台を対象無線子機92tとする。そして、こうして得られた各対象無線子機92tについて、それぞれ、対象無線子機92tが収容されているチャネル(以下、現収容チャネル)を他のチャネル(以下、変更先チャネル)へ変更するための変更命令Csを出力する機能部である。
つまり、対象無線子機92tは、無線親機91との無線フレームFの送信に使用するチャネル(現収容チャネル)を変更する対象となる無線子機92である。そして、送信間隔Gが第1閾値L1以上(G≧L1)となっている無線子機92がある場合には、そのうちの全部または一部が対象無線子機92tとされる。また、送信間隔Gが第1閾値L1よりも小さい(G<L1)ものとなっている無線子機92がある場合において、例えば上記の無線品質指標情報Qの値と閾値(指標閾値Lq)との比較などに基づくなど、無線品質指標情報Qの値に基づいて選定される無線子機92がある場合には、そのうちの全部または一部が対象無線子機92tとされる。
より詳細には、上記の現収容チャネルは、例えばパッシブスキャンによって無線親機91が送信するビーコンから得られたチャネル、あるいは、アクティブスキャンにより無線親機91が送信したプローブ応答から得られたチャネルであっても良い。なお、無線子機92は、こうして得られたチャネルを用いて無線親機91との接続手続きを経て、このチャネル(現収容チャネル)を用いた無線親機91との通信データDの送受信が可能となる。
また、上記の無線品質指標情報Qは、無線による通信品質を示すことが可能な情報である。例えば、ノイズレベルQn(Noise Level(dB))であっても良い。このノイズレベルQnは、無線フレームFがIEEE802.11に準拠したものである場合に、そのヘッダ部に規定されたRadio Informationに含まれる情報である。そして、この場合には、変更命令部51は、上記の送信間隔Gが上記の第1閾値L1よりも小さい(G<L1)ものとなっている無線子機92であって、このような無線子機92から送信された無線フレームFのヘッダ部から抽出されるノイズレベルQnの値が指標閾値Lq以上である無線子機92の少なくとも1台を対象無線子機92tとしても良い。これによって、ノイズレベルQnがより低い変更先チャネルに現収容チャネルが変更されるようにすることができ、対象無線子機92tの通信速度をより良好なものとすることが可能となる。
また、変更命令部51は、図1に示すように、管理装置1は無線親機91に有線により接続されている場合には、無線親機91に対して上記の変更命令Csを送信する。他の幾つかの実施形態では、管理装置1は、一機能部などとして、無線親機91の筐体の内部に設けられていても良い。この場合には、無線親機91の制御部(不図示)に対して変更命令Csを送信しても良い。このようにすることで、対象無線子機92tが使用するチャネルを、現在の現収容チャネルから変更先チャネルに変更することが可能となる。
この際、変更命令部51は、対象無線子機92tの現収容チャネルの変更のみを上記の変更命令Csにより命令しても良い。この場合には、変更命令Csを受信した無線親機91(あるいは制御部。以下同様)が、変更命令Csの受信に応じて、対象無線子機92tを識別する識別情報(MACアドレスなど)によって指定された対象無線子機92tの変更先チャネルを決定し、その現収容チャネルを変更先チャネルに変更する。あるいは、管理装置1(後述する決定部4。図2参照)が変更先チャネルを決定し、決定した変更先チャネルを、対象無線子機92tを識別する識別情報と共に上記の変更命令Csに含めることで、無線親機91に、その決定した変更先チャネルへの変更を行わせるようにしても良い。
上述した構成を備える管理装置1は、図2に示す実施形態では、無線区間を伝送されている無線フレームFを収集(キャプチャ)するキャプチャ部12と、上記の変更先チャネルを決定するよう構成された決定部4を、さらに備えている。キャプチャ部12は、キャプチャした無線フレームFを記憶装置mに記憶する。また、上記の監視部2は、記憶装置mに記憶された無線フレームFの解析を通して、上述した送信間隔Gを算出し、記憶装置mに記憶する。そして、判別部3は、記憶装置mに記憶された送信間隔Gが第1閾値L1以上となっているか否かを判定し、第1閾値L1以上となっている送信間隔Gを判別した場合(G≧L1)に、その無線フレームFを送信した無線子機92を判別して決定部4に通知する。同様に、判別部3は、送信間隔Gが第1閾値L1よりも小さいものとなっている送信間隔Gを判別した場合(G<L1)にも、その無線フレームFを送信した無線子機92を判別して決定部4に通知する。
他方、決定部4は、上述した変更命令部51に接続されており、所定のアルゴリズムに従って決定した変更先チャネルを変更命令部51に通知する。また、本実施形態では、決定部4が、対象無線子機92tの決定も行うように構成されており、決定した対象無線子機92tについての変更先チャネルを決定する。そして、上記の通知を受信した変更命令部51は、対象無線子機92tの現収容チャネルを、決定された変更先チャネルへ変更する変更命令Csを出力する。つまり、管理装置1で変更先チャネルを決定し、決定した変更先チャネルを上記の変更命令Csに含めることで、無線親機91に、その決定した変更先チャネルへの変更を実行させるようになっている。例えば、変更命令部51は、決定部4から通知された対象無線子機92tの識別情報を含む変更命令Csを無線親機91に送信する。無線親機91は、この変更命令Csを受信すると、識別情報で示された無線子機92の現収容チャネルの変更を実行するようになっている。
なお、図2に示す実施形態では、決定部4が、対象無線子機92tの決定および変更先チャネルの決定を実行するように構成されているが、他の幾つかの実施形態では、変更先チャネルを無線親機91が決定する場合には、決定部4は、対象無線子機92tの決定のみを実行するように構成されても良い。また、判別部3によって判別された無線子機92の全てを対象無線子機92tとする場合や、無線親機91が変更先チャネルを決定する場合には、決定部4は省略しても良い。
上述したような構成を備える管理装置1は、図4に示すようなフローに従って、処理を実行しても良い。このフローは、周期的に行われるものとする。また、無線品質指標情報Qは、ノイズレベルQnであるものとして説明する。
図4のステップS1において、1以上の無線子機92から無線親機91に向けて送信される無線フレームFを収集(キャプチャ)する。このステップS1は、後述する他のステップとは独立して常時実行される(バックグランド処理)。そして、ステップS2において、上記の送信間隔Gを算出する。このステップS2においては、後述するような、上記のチャネル毎の収容台数の管理や、ノイズレベルQnの確認等を行っても良い。
次のステップS3において、送信間隔Gの閾値判定を実行する。そして、送信間隔Gが第1閾値以上のものがあった場合において、送信間隔が第2閾値L2(後述)よりも小さい場合(L1≦G<L2)には、無線子機92の増加に伴う混雑が発生していると判定し、この判定に応じた処理を実行する。具体的には、ステップS41において変更可能なチャネルがあるかの判定を、チャネル毎の収容台数(後述)に基づいて実行する。そして、変更可能なチャネルがあると判定した場合には、ステップS42において変更先チャネルへの変更を実行する。すなわち、管理装置1から上述した変更命令Csが無線親機91(制御部)に出力される。
そして、ステップS43において、新たなチャネル(変更先チャネル)を使用して送信した複数の無線フレームFの送信間隔Gを算出すると共に、この変更先チャネルでの送信間隔Gが第1閾値L1以上、かつ、第2閾値L2よりも小さい場合には、ステップS41に戻る。そして、再度、ステップS41において、その他の変更可能な1以上のチャネルが有ると判定された場合に、そのうちの1つのチャネルを変更先チャネルとして、チャネルの変更を実行するというように、ステップS41~S42を、ステップS43において送信間隔GがG<L1またはG≧L2の条件を満たすまで実行する。そして、この条件が満たされた場合には、このループを抜けた後のステップS44において、G>L2の場合には、ステップS71に進むようになっている。逆に、G<L1の場合には、対象無線子機92tが使用するチャネルを、現収容チャネルから変更先チャネルに変更した旨の通知(トラブルレポート)の実行やログに残した後、フローを終了するようになっている。
逆に、上記のステップS3において、送信間隔Gが第1閾値L1よりも小さい場合(G<L1)には、ステップS61に進む。このステップS61においては、ノイズレベルQnの値が指標閾値Lq以上(Qn≧Lq)であるか否かを判定する。そして、Qn≧Lqの場合には、ステップS62において、変更可能な他のチャネルがあるか否かを判断し、変更可能な他のチャネルが存在する場合には、ステップS63においてチャネルの変更を実行する。逆に、ステップS61において、Qn≧Lqとなっている無線フレームFがない場合(Qn<Lq)や、ステップS62において変更可能なチャネルが存在しない場合には、フローを終了する。
他方、ステップS3において、送信間隔Gが第2閾値L2以上の場合(G≧L2>L1)には、機器故障または干渉源が発生したと判定し、この判定に応じた処理を実行する。詳細は、後述するが、ステップS71における変更可能なチャネルがあるかの判断を経て、ステップS72おいて変更先チャネルへの変更を実行するようになっている。
ただし、上述した実施形態に本発明は限定されない。上述した実施形態では、無線親機91は、複数のチャネルの各々による無線ネットワークを構築可能な基地局としていたが、他の幾つかの実施形態では、1つのチャネルによる無線ネットワークをそれぞれ開設する複数の無線親機91の間でチャネルの変更を実行しても良い。例えば、無線子機92がそれぞれ接続可能な2以上の無線親機91がそれぞれカバーする範囲が少なくとも一部において重複している場合に、少なくとも一方の無線親機91に上述した管理装置1が接続されていても良い。この場合、上記の変更命令Csは、対象無線子機92tの接続の切断命令であっても良く、接続を切断された対象無線子機92tが他の無線親機91に接続するようにすることで、上述したチャネルの変更が実行される。
上記の構成によれば、複数の無線子機92のうち、無線フレームFの送信間隔Gが第1閾値L1以上となっている無線子機92が存在している場合に、そのうちの少なくとも1台の無線子機92(対象無線子機92t)について、その無線子機92が収容されているチャネル(現収容チャネル)が、他のチャネル(変更先チャネル)に変更される。つまり、無線子機92毎に無線フレームFの送信間隔Gを監視することによって、無線子機92ごとに通信速度の低下を検知すると共に、速度低下が検知された無線子機92のうちから選択された対象無線子機92tが収容されるチャネルが変更される。
同様に、無線フレームFの送信間隔が上記の第1閾値L1よりも小さいものとなっている無線子機92については、その無線子機92が送信した無線フレームFの例えばヘッダ情報などから得られる、無線品質を示す無線品質指標情報Qの値に基づいて選定される無線子機92のうちの少なくとも1台の無線子機(対象無線子機92t)について、その無線子機の現収容チャネルが、変更先チャネルに変更される。
これによって、対象無線子機92tのチャネルを、無線子機92の台数がより少ないような他のチャネル(変更先チャネル)に変更するなど、使用するチャネルの変更により対象無線子機92tの通信速度の改善を図ることができる。また、変更前のチャネル(現収容チャネル)についても、収容されている無線子機92の台数を減らすことで、通信速度の改善を図ることができる。
次に、上述した管理装置1(決定部4)が上記の変更先チャネルを決定する場合について、図2、図5を用いて説明する。図5は、本発明の一実施形態に係るチャネル毎の収容台数を管理する無線品質管理装置1を示す図である。
幾つかの実施形態では、図2に示すように、管理装置1は、無線子機92が利用可能な複数のチャネルの各々の無線子機92の収容台数n(使用台数)を管理するよう構成された管理部61を、さらに備えても良い(図5参照)。この場合、決定部4は、複数のチャネルの各々の収容台数nに基づいて、変更先チャネルを決定する。具体的には、上述したキャプチャ部12が各無線フレームFの情報と共にそれを受信した時の使用チャネルを記憶しても良いし、上述した無線親機91と無線子機92との間の接続手続きを監視することで、各無線子機92が使用するチャネルを記憶しても良い。そして、チャネルごとに送信元MACアドレスの種類数を計数し、その計数結果を収容台数nとしても良い。
また、決定部4は、上記の収容台数nが最も少ないチャネルを変更先チャネルとして決定しても良いし、収容台数nが閾値以下のチャネルを候補として、その候補の中から変更先チャネルを決定しても良い。
上記の構成によれば、上記の変更先チャネルを、複数のチャネルの各々の収容台数nに基づいて決定する。CSMA/CAでは、各チャネルを使用する無線子機92の台数が少ないほど送信待ちの時間が短くなり、無線子機92毎の通信速度が改善される可能性が高くなる。よって、複数のチャネルのうちの例えば収容台数nが少ないチャネルを変更先チャネルとして決定するなど、複数のチャネルの各々の収容台数nに基づいて変更先チャネルを決定することで、対象無線子機92tの通信速度の改善が期待できるような他のチャネルを変更先チャネルとして決定することができる。
また、幾つかの実施形態では、図2に示すように、管理装置1は、無線子機92が利用可能な複数のチャネルの各々の収容台数nを予測するよう構成された予測部62を、さらに備えても良い(図5参照)。この場合、上述した決定部4は、上記の予測部62によってなされた、複数のチャネルの各々の収容台数nの予測結果に基づいて、上記の変更先チャネルを決定する。具体的には、キャプチャした無線フレームFと共に、上述したような手法により、その無線フレームFの送信に使用されたチャネルの情報を蓄積しておく。そして、蓄積された情報を分析することで、例えば時間帯毎のチャネル毎の収容台数nの傾向を把握する。この際、例えば日中帯は1chが混雑といった傾向や、夜間は1chが空き、6chが混雑するなどの傾向が分かれば、決定部4は、現収容チャネルの変更しようとする時間が属する時間帯と、上記の傾向とを比較し、収容台数nが今後少なくなると予測されるチャネルを、変更先チャネルとして決定する。
また、決定部4は、上述した管理部61が管理する現在のチャネルごとの収容台数nと、上記の予測結果の両方とに基づいて、変更先チャネルを決定しても良い。例えば、現在のチャネル毎の収容台数nから複数の変更先チャネルの候補が存在した場合に、その候補のうちから、今後の収容台数nが最も小さくなると予測されるチャネルを、変更先チャネルとして決定しても良い。
図2、図5に示す実施形態では、上記の傾向が記憶装置mなどに記憶されており、決定部4は、変更先チャネルの決定に際して、管理部61が管理する現在のチャネル毎の収容台数nと、予測部62の予測結果の少なくとも一方を取得し、取得した情報に基づいて、変更先チャネルを決定するようになっている。
上記の構成によれば、例えば時間帯別のチャネル毎の収容台数nの予測を過去の実績などに基づいて行うと共に、この収容台数nの予測結果に基づいて、変更先チャネルの決定を行う。これによって、複数のチャネルのうち、例えば収容台数nが少ないことが今後予測されるチャネルを変更先チャネルとして決定するなど、対象無線子機の通信速度の改善が期待できるようなチャネルを変更先チャネルとして決定することができる。また、例えば管理部によって管理されているチャネル毎の収容台数nが同じような場合などに、チャネル毎の収容台数nの予測結果を考慮して変更先チャネルを決定することもでき、通信品質の改善がより良く見込まれる他のチャネルを変更先チャネルとして決定することができる。
また、幾つかの実施形態では、図5に示すように、上記の管理部61により管理されている収容台数nや、予測部62により予測された収容台数nは、他の無線親機91を使用する他の無線子機92の台数を含んでも良い。管理装置1の設置位置によっては、管理装置1の管理対象の無線親機91の周囲に設置された、他の無線親機91で用いられているチャネルを介して送信された無線フレームFがキャプチャされる。この際、管理対象の無線親機91の電波と、他の無線親機91の電波との干渉が生じると、通信速度の低下が生じ得る。
よって、管理部61や予測部62が、他の無線親機91が使用する無線子機92を含めて、チャネル毎の収容台数nを管理することで、チャネルごとの雑音状況を含めて収集することが可能となる。そして、送信間隔Gが第1閾値L1以上となっている無線子機92があった場合などの他の無線親機91からの外乱の影響が確認できた場合、決定部4は、上で収集したチャネル毎の収容台数nあるいはノイズレベルQnの少なくとも一方を含むようなチャネル毎の利用状況U(図5参照)に基づいて、例えばチャネル毎の収容台数nが少なく、かつ、ノイズの小さいチャネルなど利用状況Uが相対的に良好と判断されるような変更先チャネルを決定する。
上記の構成によれば、管理装置1が監視の対象とする無線親機91の周囲には、他の無線システムが存在する場合があり、他の無線システムが使用するチャネルの状況を考慮しつつ、通信品質の改善が期待できるような他のチャネルを変更先チャネルとして決定することができる。
次に、上述した変更先チャネルがないと判定された場合の実施形態について、説明する。
幾つかの実施形態では、図2に示すように、複数の無線子機92の各々には優先度が設定されていても良い。そして、管理装置1は、現収容チャネルからの変更が可能な変更先チャネルがないと判定される場合には、対象無線子機92tよりも優先度が低い無線子機92の無線接続の切断命令Cdを出力するよう構成された切断命令部52を、さらに備えても良い。
各無線子機92の優先度は、予め無線子機92毎に定められていても良い。この場合には、無線子機92の識別情報と優先度との対応関係を規定したテーブル(優先度テーブル)を管理装置1の記憶装置mなどに記憶しておき、この優先度テーブルを確認することで、無線子機92の優先度を得ても良い。例えば、優先度を高くする無線子機92のみ優先度テーブルに記憶し、優先度テーブルに記憶されていない無線子機92は、相対的に優先度が低いものとして判断しても良い。また、無線フレームFから得られる、無線フレームFのヘッダ部のQoS情報やボート番号などの情報に基づいて、優先度を識別しても良い。
また、上記の変更先チャネルが有るか否かの判定は、現収容チャネルの他に利用可能な他の各チャネルの全てについて、対象無線子機92tが各チャネルを使用した場合に、送信間隔Gがより長くなると予測される場合には、変更先チャネルがないと判定しても良い。具体的には、他のチャネルの全てにおいて、他のチャネル毎の収容台数nが現収容チャネルの収容台数nよりも多い場合や、他のチャネル毎の収容台数nが所定の台数閾値以上の場合に、変更先チャネルがないと判定しても良い。
そして、変更先チャネルがないと判定された場合には、対象無線子機92tの通信速度を改善するために、切断命令Cdを無線親機91に出力し、より優先度の低い通信を行っている無線子機92と無線親機91との接続を切断させる。切断させる無線子機92は管理装置1が決定しても良いし、無線親機91に決定させても良い。そして、この切断命令Cdを受信した無線親機91は、無線親機91と無線子機92との間で既に行われているアソシエーションや認証を解除(クリア)する。さらに、無線親機91から無線子機92に対して、切断要求を送信しても良い。
また、図4に示す実施形態では、既に説明したステップS41において、変更可能な変更先チャネルがない場合には、ステップS51において、接続を切断可能な無線子機92が存在するか否かを判断し、切断可能な無線子機92が存在している場合には、ステップS52において、上記の上述した切断命令Cdを出力するようになっている。その後、ステップS53において、無線子機92の切断後のチャネルを使用して送信した複数の無線フレームFの送信間隔Gを算出すると共に、この算出した送信間隔Gが第1閾値L1以上の場合(G≧L1)には、ステップS51に戻る。そして、再度、ステップS51において、他の切断可能な無線子機92が有ると判断された場合に、他の切断可能な無線子機92の切断を実行するというように、ステップS51~S52を、切断可能な無線子機92なくなるまで実行する。逆に、ステップS53において送信間隔GがG<L1の条件を満たす場合には、上述したステップS45において、他の無線子機92を切断することによって対象無線子機92tの送信間隔Gが第1閾値L1よりも小さくなった旨の通知(トラブルレポート)やログに残す処理の実行後、フローを終了する。
上記の構成によれば、変更可能な変更先チャネルがないと判定される場合には、対象無線子機92tよりも優先度が低い無線子機92の無線接続を切断する。これによって、対象無線子機92tの現収容チャネルに収容されている無線子機92の台数を減らすことができ、通信速度の改善を図ることができる。
次に、管理装置1が備えることが可能な他の構成について、図2~図6を用いて説明する。図6は、本発明の一実施形態に係る無線子機の理論上の最大の送信待機時間を説明するための図である。
幾つかの実施形態では、上記の判別部3は、送信間隔Gが第1閾値L1よりも大きい第2閾値L2以上の無線子機92をさらに判別するよう構成されても良い。この場合、管理装置1は、図2に示すように、対象無線子機92tについての送信間隔Gが、上記の第2閾値L2以上の場合(L1<L2≦G)において、現収容チャネルの変更が可能な変更先チャネルがないと判定される場合に、管理者の管理する管理端末などの予め指定された通知先端末にその旨を通知するよう構成された通知部7を、さらに備えても良い。この第2閾値L2は、無線子機92からの無線フレームFの送信間隔Gが、無線子機92の収容台数nの増加以外の、例えば干渉源の発生や、無線親機91や無線子機92の機器故障の発生などの他の理由の発生を疑うべき場合を判定するための値に設定される。
具体的には、第2閾値L2は、無線区間の送信待ちによる理論上の最大待ち時間としても良い(図6参照)。この理論上の最大待ち時間Twは、無線規格ごとに、1つの無線フレームFを送信に要する時間(送信時間Ts)を計算する(Ts=フレーム長÷伝送速度)。また、図6に示すように、チャネル毎の無線子機92の収容数をnとした場合に、n台の全ての無線子機92が無線フレームFの送信を完了するまでの時間(最大待ち時間Tw)は、Tw=Ts×(n-1)となる。よって、この最大待ち時間Tw以上の値を第2閾値L2として設定しても良い。
また、上記の変更先チャネルが有るか否かの判定は、現収容チャネルの他に利用可能な他の各チャネルの全てについて、無線フレームFから得られるノイズレベルQnなどの無線品質指標情報Qの値がより小さいものとなっているチャネルがない場合に、変更先チャネルがないと判定しても良い。例えば機器故障が発生した場合には、収容台数nの少ないチャネルを変更先チャネルとして変更しても、対象無線子機92tの通信速度の改善は期待できない。よって、ノイズレベルQnがより小さい他のチャネルを変更先チャネルとして決定すると共に、このようなチャネルがない場合には、通知部7は、その旨の通知を実行する。
図2に示す実施形態では、決定部4は、上記の通知部7に接続されており、判別部3によって第2閾値L2以上となっている無線子機92が判別された場合において、その無線子機92の識別情報を通知部7に通知するようになっている(後述する図4のS74およびS75参照)。そして、通知部7は、決定部4から通知を受信すると、通知先端末に識別情報を送信するようになっている。
上述した通知部7を備える管理装置1に対応する処理を、図4を用いて説明する。図4に示す実施形態では、既に説明したステップS3において、送信間隔Gが第2閾値以上の場合(G≧L2)には、ステップS71に進む。このステップS71においては、変更可能な他のチャネルがあるか否かをノイズレベルQnに基づいて判断し、変更可能な他のチャネルが存在する場合には、ステップS72においてチャネルの変更を実行する。ステップS73において、変更先チャネルを使用して送信した複数の無線フレームFの送信間隔Gを算出すると共に、この送信間隔Gが第2閾値以上の場合には、ステップS71に戻る。そして、再度、ステップS71において、その他の変更可能なチャネルが有ると判断された場合に、そのうちの1つのチャネルを変更先チャネルとして、チャネルの変更を実行するというように、ステップS71~S72を、ステップS73において送信間隔GがG<L2の条件を満たすまで実行するようになっている。そして、この条件(G<L2)が満たされた場合には、ステップS74において、干渉源の発生など機器故障以外の原因によるものとして、上記の通知部7によって管理者の管理する管理端末への通知(トラブルレポート)やログに残す処理を実行する。逆に、ステップS71において、変更可能な他のチャネルが無かった場合には、ステップS75に、上記の通知部7によって機器交換などの現地調査の必要性を通知した後、フローを終了する。
上記の構成によれば、送信間隔Gが第2閾値以上の場合に通知する。例えば、第2閾値として、無線親機91または無線子機92の故障や干渉源(外乱源)の発生が疑われるような値を設定しておくことで、通信速度の大幅な低下の検知と、それに対する現地調査などの迅速な対応の実施を図ることができる。
以下、上述した管理装置1の処理に対応する無線品質管理方法について、図4を用いて説明する。
図4に示すように、無線品質管理方法は、上述した送信間隔Gを監視する監視ステップ(図4のS2)と、複数の無線子機92のうち、送信間隔Gが第1閾値L1以上となっている無線子機92、および上記の送信間隔Gが第1閾値L1よりも小さいものとなっている無線子機92をそれぞれ判別する判別ステップ(図4のS3)と、この判別ステップによって判別された無線子機92となる、上記の送信間隔Gが第1閾値L1以上となっている1台以上の無線子機92のうちの少なくとも1台を対象無線子機92tとすると共に、送信間隔Gが第1閾値L1よりも小さい無線子機92であって、その無線子機92から送信された無線フレームFから抽出される無線品質指標情報Qの値に基づいて選定される1台以上の無線子機92のうちの少なくとも1台を対象無線子機92tとして、この対象無線子機92tが収容されている現収容チャネルを変更先チャネルへ変更する変更ステップ(図4のS42、S72)と、を備える。これら、監視ステップ、判別ステップ、変更ステップは、それぞれ、既に説明した監視部2、判別部3、変更命令部51が実行する処理内容と同様であるため、詳細は省略する。
また、幾つかの実施形態では、図4に示すように、無線品質管理方法は、変更先チャネルを決定する決定ステップを、さらに備えても良い。決定ステップは、既に説明した決定部4が実行する処理内容と同様であるため、詳細は省略するが、チャネル毎の収容台数nの現在値または予測値の少なくとも一方に基づいて決定しても良い。また、図4のステップS42、S72では、この決定ステップで決定された変更先チャネルへの変更が実行される。
また、幾つかの実施形態では、図4に示すように、無線品質管理方法は、変更先チャネルがないと判定される場合には、対象無線子機92tよりも優先度が低い無線子機92の無線接続を切断する切断ステップ(図4のS52)を、さらに備えても良い。切断ステップは、既に説明した切断命令部52が実行する処理内容と同様であるため、詳細は省略する。
また、幾つかの実施形態では、上記の判別ステップ(S3)は、送信間隔Gが、既に説明した第2閾値L2以上の無線子機92をさらに判別しても良い。この場合、無線品質管理方法は、対象無線子機92tについての送信間隔Gが、上述した第2閾値L2以上の場合(G≧L2)において、変更先チャネルがないと判定される場合に通知する通知ステップ(図4のS75)を、さらに備えても良い。通知ステップは、既に説明した通知部7が実行する処理内容と同様であるため、詳細は省略する。
以上、無線LANを例に本発明を説明した。本発明は、無線LAN以外の上述したのと同様の課題を有する他の無線通信システム9に適用可能である。また、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 無線品質管理装置(管理装置)
12 キャプチャ部
m 記憶装置
2 監視部
3 判別部
4 決定部
51 変更命令部
52 切断命令部
51s 第2変更命令部
61 管理部
62 予測部
7 通知部
9 無線通信システム
91 無線親機
92 無線子機
92t 対象無線子機
94 宛先装置
F 無線フレーム
D 通信データ
Cs 変更命令
Cd 切断命令
G 送信間隔
L1 第1閾値
L2 第2閾値
Lq 指標閾値
n 収容台数
U チャネルごとの利用状況
Q 無線品質指標情報
Qn ノイズレベル
Ts 送信時間
Tw 最大待ち時間

Claims (14)

  1. 複数の無線子機から無線親機にそれぞれ送信される複数の無線フレームの送信間隔を監視するよう構成された監視部と、
    前記複数の無線子機のうち、前記送信間隔が第1閾値以上となっている前記無線子機、および前記送信間隔が前記第1閾値よりも小さいものとなっている前記無線子機をそれぞれ判別するよう構成された判別部と、
    前記送信間隔が前記第1閾値以上となっている1台以上の前記無線子機のうちの少なくとも1台を対象無線子機とすると共に、前記送信間隔が前記第1閾値よりも小さい前記無線子機であって、該無線子機から送信された前記無線フレームから抽出される無線品質指標情報の値に基づいて選定される1台以上の前記無線子機のうちの少なくとも1台を前記対象無線子機として、前記対象無線子機が収容されている現収容チャネルを他のチャネルへ変更するための変更命令を出力するよう構成された変更命令部と、を備えることを特徴とする無線品質管理装置。
  2. 前記他のチャネルを決定するよう構成された決定部を、さらに備え、
    前記変更命令部は、決定された前記他のチャネルへ変更する前記変更命令を出力することを特徴とする請求項1に記載の無線品質管理装置。
  3. 前記無線子機が利用可能な複数のチャネルの各々の前記無線子機の収容台数を管理するよう構成された管理部を、さらに備え、
    前記決定部は、前記複数のチャネルの各々の前記収容台数に基づいて、前記他のチャネルを決定することを特徴とする請求項2に記載の無線品質管理装置。
  4. 前記決定部は、前記複数のチャネルの各々の前記収容台数が台数閾値以下のチャネルの中から前記他のチャネルを決定することを特徴とする請求項3に記載の無線品質管理装置。
  5. 前記決定部は、前記複数のチャネルの各々の前記収容台数が最も少ないチャネルを前記他のチャネルとして決定することを特徴とする請求項3に記載の無線品質管理装置。
  6. 前記無線子機が利用可能な複数のチャネルの各々の収容台数を予測するよう構成された予測部を、さらに備え、
    前記決定部は、前記複数のチャネルの各々の前記収容台数の予測結果に基づいて、前記他のチャネルを決定することを特徴とする請求項2~5のいずれか1項に記載の無線品質管理装置。
  7. 前記収容台数は、他の無線親機を使用する他の無線子機の台数を含むことを特徴とする請求項3~6のいずれか1項に記載の無線品質管理装置。
  8. 前記決定部は、前記無線品質指標情報の値に基づいて、前記他のチャネルを決定することを特徴とする請求項2~7のいずれか1項に記載の無線品質管理装置。
  9. 前記複数の無線子機の各々には優先度が設定されており、
    前記他のチャネルがないと判定される場合には、前記対象無線子機よりも前記優先度が低い前記無線子機の無線接続の切断命令を出力するよう構成された切断命令部を、さらに備えることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の無線品質管理装置。
  10. 前記無線品質指標情報は、前記無線フレームのヘッダ部に格納されたノイズレベルを含み、
    前記変更命令部は、前記ノイズレベルの値が指標閾値以上である前記無線子機の少なくとも1台を前記対象無線子機として選定することを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の無線品質管理装置。
  11. 前記判別部は、前記送信間隔が前記第1閾値よりも大きい第2閾値以上の前記無線子機をさらに判別するよう構成されており、
    前記対象無線子機についての前記送信間隔が前記第2閾値以上の場合において、前記他のチャネルがないと判定される場合に通知先端末に通知するよう構成された通知部を、さらに備えることを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の無線品質管理装置。
  12. 前記第2閾値は、無線区間の送信待ちによる理論上の最大待ち時間であることを特徴とする請求項11に記載の無線品質管理装置。
  13. 複数の無線子機から無線親機にそれぞれ送信される複数の無線フレームの送信間隔を監視するステップと、
    前記複数の無線子機のうち、前記送信間隔が第1閾値以上となっている前記無線子機、および前記送信間隔が前記第1閾値よりも小さいものとなっている前記無線子機をそれぞれ判別するステップと、
    前記送信間隔が前記第1閾値以上となっている1台以上の前記無線子機のうちの少なくとも1台を対象無線子機とすると共に、前記送信間隔が前記第1閾値よりも小さい前記無線子機であって、該無線子機から送信された前記無線フレームから抽出される無線品質指標情報の値に基づいて選定される1台以上の前記無線子機のうちの少なくとも1台を前記対象無線子機として、前記対象無線子機が収容されている現収容チャネルを他のチャネルへ変更するするステップと、を備えることを特徴とする無線品質管理方法。
  14. コンピュータに
    複数の無線子機から無線親機にそれぞれ送信される複数の無線フレームの送信間隔を監視するよう構成された監視部と、
    前記複数の無線子機のうち、前記送信間隔が第1閾値以上となっている前記無線子機、および前記送信間隔が前記第1閾値よりも小さいものとなっている前記無線子機をそれぞれ判別するよう構成された判別部と、
    前記送信間隔が前記第1閾値以上となっている1台以上の前記無線子機のうちの少なくとも1台を対象無線子機とすると共に、前記送信間隔が前記第1閾値よりも小さい前記無線子機であって、該無線子機から送信された前記無線フレームから抽出される無線品質指標情報の値に基づいて選定される1台以上の前記無線子機のうちの少なくとも1台を前記対象無線子機として、前記対象無線子機が収容されている現収容チャネルを他のチャネルへ変更するための変更命令を出力するよう構成された変更命令部と、を実現させるためのプログラム。
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