JP7227413B2 - 人工気象室及び降雪試験方法 - Google Patents
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Description
本発明は、人工気象室及び降雪試験方法に関する。
従来、日射、降雨、降雪又は気圧等の様々な気象環境下における各種製品や部品の品質、性能等の信頼性を評価する環境試験に用いられる人工気象室が知られている。このような人工気象室の1つとして、特許文献1に記載されているように、降雪環境を人工的に再現することができる人工降雪装置がある。
特許文献1に記載された人工降雪装置は、降雪室と、当該降雪室から取り込まれた室内空気を冷却する蒸発器と、冷却された低温空気を循環させるファンと、水と圧縮空気とにより微小水滴を噴霧する二流体ノズルと、を有している。この装置によれば、二流体ノズルから噴霧された微小水滴が微小氷塊となり、降雪室内に人工雪を放出することができる。
特許文献1に記載された人工降雪装置では、降雪室の下部に設けられた吸入口から降雪室内の空気が空気調和機内に吸い込まれる。この時、降雪室内の人工雪が空気の気流により空気調和機内に吸い込まれる場合がある。この場合、蒸発器において霜付きが発生し、除霜運転を頻繁に行う必要が生じて、降雪試験を円滑に行うことが困難になる場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、降雪試験を円滑に行うことが可能な人工気象室及び当該人工気象室を用いて行われる降雪試験方法を提供することである。
本発明の一の局面に係る人工気象室は、降雪環境下における環境試験を行うためのものである。この人工気象室は、被試験物が配置される試験空間が形成された試験室と、前記試験空間に降雪させる降雪部と、前記試験室内を循環する空調空気の温度を調整する空調部と、前記空調部が配置されると共に前記試験空間から隔離された空調空間が形成された空調室と、前記試験空間及び前記空調空間から隔離されると共に前記試験空間を流れた後前記空調空間に吸い込まれる前の前記空調空気が流れる空調前空間が形成された空調前室と、を備えている。前記空調前室は、前記試験空間から前記空調前空間への前記空調空気の風速の影響を低減するように前記空調前空間を前記試験空間から隔離すると共に、前記空調前空間を流れる前記空調空気の風速が、前記空調前空間から前記空調空間へ前記空調空気を吸い込むための吸込口を通過する前記空調空気の風速よりも小さくなるように前記空調空気の流路面積が規定されている。
この人工気象室によれば、空調前空間を試験空間から隔離することによって試験空間から空調前空間への空調空気の風速の影響を低減し、且つ空調前空間を流れる空調空気の風速を、空調空間への吸込時よりも小さくすることができる。このため、試験空間から空調前空間に運ばれた人工雪を、空調空間に吸い込まれる前に落下させることができる。これにより、空調空気の気流によって空調空間まで運ばれる人工雪を減らし、空調部に人工雪が吸い込まれるのを抑制することができるため、空調部における霜付きの発生を抑制することができる。したがって、除霜運転の頻度を減らすことが可能になり、降雪試験を円滑に行うことができる。
上記人工気象室において、前記空調前空間には、前記空調空気が自然対流以下の風速で流れる流路面積を有する前記空調空気の流路が形成されていてもよい。前記流路は、前記空調空気が0.1m/s以上0.3m/s以下の風速で流れる前記流路面積を有していてもよい。
この構成によれば、空調前空間における空調空気の風速を自然対流以下の風速(好ましくは0.1m/s以上0.3m/s以下の風速)まで下げることにより、空調前空間に運ばれた人工雪を空調空間に吸い込まれる前により確実に落下させることができる。
上記人工気象室は、前記空調前空間において前記空調空気が蛇行して流れるように前記空調空気を案内する案内板をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、空調前空間において空調空気が空調空間への吸込口に至るまでの距離をより長く確保することができるため、当該空調前空間において人工雪をより確実に落下させることができる。
本発明の他の局面に係る降雪試験方法は、上記人工気象室を用いて、降雪環境下における環境試験を行う方法であって、前記被試験物を前記試験空間に配置するステップと、前記空調部により前記試験空間の温度を調整すると共に前記降雪部により前記試験空間に降雪させることにより、前記試験空間において降雪環境を模擬した状態で、前記被試験物の評価を行うステップと、を有している。前記被試験物の評価を行うステップでは、前記空調部により温度調整された前記空調空気を、前記空調空間、前記試験空間、前記空調前空間、前記空調空間の順に循環させると共に、前記空調前空間において前記試験空間よりも小さい風速で前記空調空気が流れる。
この方法によれば、空調前空間において試験空間よりも空調空気の風速を下げることにより、試験空間から空調前空間に運ばれた人工雪を、空調空間に吸い込まれる前に落下させることができる。これにより、空調空気の気流によって空調空間まで運ばれる人工雪を減らし、空調部に人工雪が吸い込まれるのを抑制することができるため、空調部における霜付きの発生を抑制することができる。したがって、除霜運転の頻度を減らすことが可能になり、降雪試験を円滑に行うことができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、降雪試験を円滑に行うことが可能な人工気象室及び当該人工気象室を用いて行われる降雪試験方法を提供することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係る人工気象室について詳細に説明する。
(実施形態1)
<人工気象室>
まず、本発明の実施形態1に係る人工気象室1の構成を、図1~図3を参照して説明する。なお、図1~図3は、人工気象室1における主要な構成要素のみを示しており、人工気象室1は、これらの図に現れていない他の構成要素も備え得るものである。
<人工気象室>
まず、本発明の実施形態1に係る人工気象室1の構成を、図1~図3を参照して説明する。なお、図1~図3は、人工気象室1における主要な構成要素のみを示しており、人工気象室1は、これらの図に現れていない他の構成要素も備え得るものである。
人工気象室1は、降雪環境下における環境試験(降雪試験)を行うためのものであり、試験室10と、降雪部20と、空調室30と、空調部40と、を主に備えている。以下の説明において、人工気象室1の「上下方向」、「前後方向」及び「左右方向」の各方向は、図1~図3に示す方向に準じるものとする。
試験室10は、降雪試験の対象である被試験物(図示しない)が配置される試験空間S1が内部に形成された筐体である。図1に示すように、試験室10は、例えば直方体形状を有しており、被試験物が設置される底壁11と、底壁11の各辺から上方に立ち上がった前壁12、後壁13、右側壁14及び左側壁15と、底壁11に対して上下方向に対向する天井壁16と、を有している。上記の各壁は、平面視矩形状を有しており、断熱壁により構成されている。また図2に示すように、前壁12には試験室10内(試験空間S1)への入口12Aが設けられており、当該入口12Aは扉12Bにより開閉可能となっている。被試験物の種類は特に限定されないが、例えば自動車等である。
降雪部20は、試験空間S1に降雪させるものである。降雪部20は、人工雪101を形成するための水100(降雪用水)を試験空間S1に供給するノズル22からなるもの、人工雪101を試験空間S1に供給する造雪装置21からなるもの、又はノズル22及び造雪装置21の双方からなるものである。図1及び図3に示すように、本実施形態では、降雪部20が、水100を試験空間S1に噴霧するノズル22と、予め作られた人工雪101を試験空間S1に落下させる造雪装置21の双方を有している場合について説明する。この場合、降雪部20は、水100及び人工雪101のうち少なくとも一方を、試験空間S1に供給可能である。具体的には、降雪部20は、造雪装置21からの人工雪101の落下を停止してノズル22から水100を噴霧するように作動してもよいし、ノズル22からの水100の噴霧を停止して造雪装置21から人工雪101を落下させるように作動してもよいし、ノズル22から水100を噴霧し且つ造雪装置21から人工雪101を落下させるように作動してもよい。後述する通り、本実施形態では、試験空間S1の温度は、空調部40により氷点下(例えばマイナス30℃)に調整される。このため、ノズル22から噴霧された水100は、試験空間S1において凍結し、人工雪101を形成する。
ノズル22は、例えば2流体ノズルであり、圧縮空気により微粒化された水100を試験空間S1に向けて噴霧する。図示は省略するが、ノズル22には、水100の供給系統(水100を貯めるタンク、水100を圧送するポンプ、水100をノズル22に導く配管等)と、圧縮空気の供給系統(圧縮空気を生成するエアーコンプレッサ、圧縮空気をノズル22に導く配管等)と、がそれぞれ設けられている。なお、ノズル22は、2流体ノズルに限定されず、1流体ノズルであってもよい。
図3に示すように、ノズル22は、水100の噴霧口を下方に向けた状態で天井壁16に設置されている。なお、図3では、ノズル22が1つのみ示されているが、試験空間S1の広さ等に応じてノズル22が複数設けられていてもよい。造雪装置21は、人工雪101を試験空間S1に落下させるための落下口21Aを有しており、ノズル22と並んで天井壁16に設置されている。
空調室30は、空調部40が配置される空調空間S2が内部に形成された筐体である。図3に示すように、空調空間S2は、試験空間S1の後方に位置しており、後壁13により試験空間S1から隔離されている。後壁13には、空調空間S2へ空調空気A1を吸い込むための吸込口13A(第2吸込口)と、空調空間S2から試験空間S1へ空調空気A1を吹き出すための吹出口13Bと、がそれぞれ設けられている。吸込口13Aは後壁13の下部に設けられており、吹出口13Bは後壁13の上部に設けられている。また図1に示すように、吸込口13A及び吹出口13Bは、例えば矩形状を有しているが、その形状は特に限定されない。
図1に示すように、空調室30は、例えば直方体形状を有しており、試験室10の後壁13における左右方向の中央において当該後壁13の全長に亘って上下方向に延びている。より具体的には、空調室30は、左右方向に間隔を空け且つ後壁13から後方に延びる一対の側壁31と、当該一対の側壁31の上端同士を接続する上壁32と、当該一対の側壁31の下端同士を接続する下壁33と、当該一対の側壁31の後端同士を接続する後壁34と、を有している。
空調部40は、試験室10内(試験空間S1)を循環する空調空気A1の温度を調整するものであり、図3に示すように、冷凍機41と、送風機42と、を有している。冷凍機41は、蒸気圧縮冷凍サイクルを行う装置であり、冷媒が循環する冷媒回路43と、当該冷媒回路43に配置された冷却器44(蒸発器)、圧縮機、凝縮器及び膨張弁と、を有している。
図3に示すように、冷却器44は、空調空間S2において吸込口13Aよりも上方に配置されている。空調空間S2に吸い込まれた空調空気A1は、冷却器44において冷媒と熱交換することにより冷却される。また空調空気A1との熱交換により蒸発した冷媒は、圧縮機により圧縮され、凝縮器において凝縮し、膨張弁により減圧された後、再び冷却器44に流入する。
送風機42は、空調空気A1を空調空間S2から試験空間S1に向けて送り出すファンである。図3に示すように、送風機42は、空調空間S2において冷却器44よりも上方(冷却器44の風下側)に位置すると共に、吹出口13Bに臨んで配置されている。
空調部40によれば、送風機42の吸引圧によって空調空間S2に空調空気A1を吸い込み、当該空調空気A1を冷却器44により冷却した後、送風機42により試験空間S1に吹き出すことができる。これにより、試験空間S1の温度を氷点下に調整することもできる。試験空間S1における空調空気A1の風速は、送風機42により吹き出される空調空気A1の風速の影響を受ける。
人工気象室1は、試験空間S1及び空調空間S2から隔離されると共に、試験空間S1を流れた後空調空間S2に吸い込まれる前の空調空気A1が流れる空調前空間S3が内部に形成された空調前室50を備えている。空調前室50は、試験空間S1から空調前空間S3への空調空気A1の風速の影響を低減するように、空調前空間S3を試験空間S1から隔離している。上述の通り、試験空間S1内の空調空気A1の風速は、送風機42から吹き出される空調空気A1の風速により影響されるが、空調前空間S3ではその影響が低減(緩和)される。このため、空調前空間S3では、試験空間S1よりも空調空気A1の風速が小さくなる。
図1に示すように、本実施形態における空調前室50は、試験室10内における後方下側において左右方向に延びるように設けられている。より具体的には、図3に示すように、空調前室50は、後壁13の内面(上下方向の中央よりも下側の部位)から前方に向かって水平に延びる第1板51と、第1板51の前端から下方に向かって延びると共に底壁11の内面(床面)に接続された第2板52と、を有している。第2板52は、第1板51に対して略直角を成している。
空調前空間S3は、第1板51及び第2板52により試験空間S1から隔離されていると共に、後壁13により空調空間S2から隔離されている。空調前空間S3は、空調空気A1の循環方向において試験空間S1の下流側に位置すると共に、当該循環方向において空調空間S2の上流側に位置している。
図1に示すように、第1板51は、左右方向の幅が試験室10と略同じであり、且つ前後方向の幅が試験室10よりも小さい矩形状の板である。また第2板52は、左右方向の幅が試験室10と略同じであり、且つ上下方向の幅が試験室10よりも小さい矩形状の板である。
第2板52には、試験空間S1から空調前空間S3へ空調空気A1を吸い込むための吸込口52A(第1吸込口)が設けられている。図1及び図2に示すように、本実施形態における第1吸込口52Aは、後壁13に対して前後方向に対向しており、且つ左右方向に離間して複数(本実施形態では2つ)設けられている。そして、一対の第1吸込口52Aは、空調前空間S3から空調空間S2へ空調空気A1を吸い込むための第2吸込口13Aを挟んで、左右方向における第2吸込口13Aの両側に設けられている。図2に示すように、各第1吸込口52Aは、左右方向において第2吸込口13Aからずれた位置に設けられている。
図2に示すように、一方の第1吸込口52Aから第2吸込口13Aまでの左右方向の距離は、他方の第1吸込口52Aから第2吸込口13Aまでの左右方向の距離と同じであってもよいがこれに限定されず、両距離が互いに異なっていてもよい。第1吸込口52Aは、左右方向において第2吸込口13Aから可能な限り距離を空けて設けられることが好ましい。また図1に示すように、第1吸込口52Aは、例えば矩形状を有しているが、その形状は特に限定されない。
このように、本実施形態に係る人工気象室1では、第2吸込口13Aに対して左右方向の両側に第1吸込口52Aを設けることにより、試験空間S1の人工雪101が空調空気A1の気流により空調空間S2まで運ばれるのを抑制することができる。すなわち、図2に示すように、第1吸込口52Aを通じて空調前空間S3に流入した空調空気A1は、当該空調前空間S3において第2吸込口13Aの両側から回り込むように流れた後、第2吸込口13Aから空調空間S2に流入する。このため、空調前空間S3において空調空気A1が第2吸込口13Aに至るまでの距離を長く確保することができる。したがって、試験空間S1の人工雪101が空調空気A1の気流により空調前空間S3に運ばれた場合でも、当該人工雪101が第2吸込口13Aに至る前に床面上に落下させることができる。これにより、空調空気A1の気流により空調空間S2まで運ばれる人工雪101の量が少なくなり、人工雪101が冷却器44に付着するのを抑制することができるため、当該冷却器44における霜付きを抑制することができる。よって、冷凍機41の除霜(デフロスト)運転の頻度を減らすことが可能になり、降雪試験を円滑に行うことができる。したがって、除霜運転のたびに空調部40が停止して試験空間S1の温度が上昇するのを抑制することができる。また第2吸込口13Aにロール状のフィルターを設けて回転させつつ付着した人工雪101を掻き落とす場合には、フィルターの目詰まりや空調空気A1の風量低下が起こり得るのに対し、本実施形態に係る人工気象室1によればこのような事態も回避できる。
また上述のように第1吸込口52Aを左右方向に互いに離間して設けることにより、試験空間S1における温度分布を改善することも可能になる。すなわち、第1吸込口52Aが第2吸込口13A及び吹出口13Bと同様に左右方向の中央にのみ設けられる場合には、試験空間S1において空調空気A1が左右方向の中央付近に偏って流れてしまう場合がある。これに対し、本実施形態に係る人工気象室1によれば、吹出口13Bから試験空間S1に吹き出された空調空気A1が、左右に振り分けられるように下方に向かって流れる。このため、試験空間S1の広い範囲に亘って氷点下に温調することが可能になり、ノズル22から噴霧された水100の凍結不良を防止することができる。したがって、試験空間S1における降雪分布が改善される。
また空調前室50は、空調前空間S3を流れる空調空気A1の風速が、第2吸込口13Aを通過する空調空気A1の風速よりも小さくなるように、空調空気A1の流路面積が規定されている。具体的には、空調前空間S3には、空調空気A1が自然対流(0.5m/s)以下の風速で流れる流路面積を有する空調空気A1の流路が形成されている。例えば、当該流路は、空調空気A1が0.1m/s以上0.3m/s以下の風速で流れる流路面積を有している。この「流路面積」とは、空調空気A1の流れ方向に対して垂直な断面の面積を意味する。また当該流路面積は、第2吸込口13Aの開口面積よりも大きくなっている。
このように、空調前空間S3を試験空間S1から隔離すると共に当該空調前空間S3における流路面積を規定することにより、空調前空間S3における空調空気A1の風速を下げることができる。すなわち、送風機42(図3)により吹き出された空調空気A1は、試験空間S1において自然対流の風速よりも大きい風速で第1吸込口52Aに向かって下降し、空調前空間S3に流入する。そして、空調前空間S3においては、空調空気A1は、試験空間S1における空調空気A1の風速の影響を受けず、自然対流以下(好ましくは0.1m/s以上0.3m/s以下)まで風速が下がった状態で流れる。
これにより、空調前空間S3における空調空気A1の滞留時間が長くなり、当該空調前空間S3に運ばれた人工雪101を空調室30よりも前においてより確実に落下させることができる。したがって、冷却器44に人工雪101が付着するのをより確実に抑制することができる。なお、空調空気A1の風速v(m/s)は、送風機42の能力により規定される空調空気A1の風量V0(m3/s)と空調空気A1の流路面積A(m2)とにより、v=V0/A、の通り算出される。したがって、空調前空間S3における空調空気A1の流路面積を、送風機42の能力に応じて、自然対流以下の風速(好ましくは0.1m/s以上0.3m/s以下)が実現されるように適宜設定することができる。
また第1吸込口52Aの開口面積は、第2吸込口13Aの開口面積よりも大きくなっている。これにより、試験空間S1から空調前空間S3へ流入する時に空調空気A1の風速が下がり、空調前空間S3内において空調空気A1の風速がさらに下がることにより、人工雪101をより確実に落下させることが可能になる。
人工気象室1は、空調前空間S3において空調空気A1が蛇行して流れるように当該空調空気A1を案内する案内板60を備えている。図3に示すように、案内板60は、前後方向において第1吸込口52A及び第2吸込口13Aに対向すると共に第1吸込口52Aと第2吸込口13Aとの間に位置しており、空調前空間S3において底壁11から上方に立ち上がっている。案内板60は、空調前空間S3を、案内板60よりも前方の空間と当該案内板60よりも後方の空間とに仕切っている。
また案内板60の上端と第1板51との間には、空調空気A1が流通可能な隙間が空いている。すなわち、案内板60は、上下方向の幅が第2板52よりも小さくなっており、図1に示す通り、空調前空間S3における左右方向の全体に亘って設けられている。
案内板60を設けることにより、第1吸込口52Aから吸い込まれた空調空気A1は、案内板60の前面に沿って上昇した後、当該案内板60の上端において流れ方向を反転させ、その後案内板60の後面に沿って下降する。そして、案内板60を乗り越えた空調空気A1が左右方向の中央に向かって流れ、第2吸込口13Aから空調空間S2に吸い込まれる。このように、空調空気A1は、空調前空間S3において上下方向に蛇行して流れるため、案内板60が設けられない場合に比べて、空調空気A1が第2吸込口13Aに至るまでの距離をより長く確保することができる。
図3に示すように、人工気象室1は、空調前空間S3の下方に設置された加熱部70(ヒータ)を備えている。これにより、空調前空間S3において床面上に落下した人工雪101をヒータの熱で融かすことができる。本実施形態では、案内板60よりも前方に位置する前側加熱部71と、案内板60よりも後方に位置する後側加熱部72と、がそれぞれ設けられているがこれに限定されず、前側加熱部71及び後側加熱部72のうちいずれか一方が省略されてもよい。また加熱部70は、本発明の人工気象室における必須の構成要素ではないため、前側加熱部71及び後側加熱部72の両方が省略されてもよい。
図1に示すように、底壁11には、加熱部70により人工雪101が融けた時に生じる水を排出するための排水口11Aが設けられている。より具体的には、排水口11Aは、前後方向における第2板52と案内板60との間の位置及び前後方向における案内板60と後壁13との間の位置にそれぞれ設けられており、且つ排水管81,82が接続されている。各排水管81,82には、水封用のU字管部81A,82Aが設けられている。これらのU字管部81A,82Aは、当該U字管部81A,82Aに溜まった水が凍結しない位置に設けられており、排水管81,82を通じて空調前空間S3に空気が流入するのを防ぐ。なお、人工雪101は、加熱部70が設けられない場合でも床面上において自然に融け、その融解水は排水口11Aを通じて排出される。
<降雪試験方法>
次に、上記人工気象室1を用いて、降雪環境下における環境試験を行う方法(降雪試験方法)について説明する。
次に、上記人工気象室1を用いて、降雪環境下における環境試験を行う方法(降雪試験方法)について説明する。
まず、被試験物を試験空間S1に配置するステップが行われる。このステップでは、例えば自動車等の被試験物を、試験室10の入口12A(図2)から試験空間S1に入れる。
次に、試験空間S1において降雪環境を模擬した状態で、被試験物の評価を行うステップが行われる。具体的には、以下のようにして降雪環境が模擬される。
まず、空調部40(図3)により試験空間S1の温度を調整する。すなわち、冷凍機41及び送風機42をそれぞれ作動させ、冷却器44により温度調整された空調空気A1を、空調空間S2、試験空間S1、空調前空間S3、空調空間S2の順に循環させる。より具体的には、空調空気A1は、試験空間S1において第1吸込口52Aに向かって下降し、空調前空間S3において案内板60に沿って上下方向に蛇行して流れた後に第2吸込口13Aの両側から回り込むように流れ、その後第2吸込口13Aから空調空間S2に吸い込まれる。このようにして空調空気A1を人工気象室1内で循環させることにより、試験空間S1の温度が調整される。
またこのように空調空気A1を循環させると共に、降雪部20により試験空間S1に降雪用の水100及び人工雪101のうち少なくとも一方を供給する。具体的には、ノズル22から試験空間S1への水100の噴霧及び造雪装置21から試験空間S1への人工雪101の落下のうち少なくとも一方を行う。ここで、水100の噴霧を行う場合には、試験空間S1を氷点下の温度に制御する。これにより、当該水100は氷点下の試験空間S1において凍結し、人工雪101を形成する。このようにして、試験空間S1において降雪環境を模擬的に再現することができる。そして、当該降雪環境におかれた被試験物について各種性能、品質等の評価を行う。
この降雪試験方法(被試験物の評価を行うステップ)では、空調前空間S3において試験空間S1よりも小さい風速で空調空気A1が流れる。具体的には、試験空間S1においては空調空気A1が自然対流の風速よりも大きい風速で流れる一方で、空調前空間S3においては自然対流の風速以下の風速(好ましくは0.1m/s以上0.3m/s以下)で空調空気A1が流れる。このようにすることで、空調空気A1の気流により試験空間S1から空調前空間S3に運ばれた人工雪101を、空調空間S2よりも前において床面上に落下させることができる。したがって、人工雪101が空調空間S2に吸い込まれるのを抑制し、冷却器44における霜付きの発生を抑制することができる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2に係る人工気象室1Aについて、図4を参照して説明する。実施形態2に係る人工気象室1Aは、基本的に実施形態1に係る人工気象室1と同様の構成を備え、且つ同様の効果を奏するものであるが、第1吸込口52Aの位置において実施形態1に係る人工気象室1とは異なっている。以下、実施形態1と異なる点についてのみ説明する。
次に、本発明の実施形態2に係る人工気象室1Aについて、図4を参照して説明する。実施形態2に係る人工気象室1Aは、基本的に実施形態1に係る人工気象室1と同様の構成を備え、且つ同様の効果を奏するものであるが、第1吸込口52Aの位置において実施形態1に係る人工気象室1とは異なっている。以下、実施形態1と異なる点についてのみ説明する。
図4は、図2に対応する位置における人工気象室1Aの断面を模式的に示している。図4に示すように、実施形態2に係る人工気象室1Aでは、第1吸込口52Aが、右側壁14及び左側壁15のそれぞれに対向する位置に設けられている。より具体的には、第2板52は、後壁13に沿って左右方向に延びる第1板部52Bと、右側壁14に沿って前後方向に延びる第2板部52Cと、左側壁15に沿って前後方向に延びる第3板部52Dと、を有している。第2板部52Cは、前端が前壁12に接続されると共に、後端が第1板部52Bの右端に接続されている。また第3板部52Dは、前端が前壁12に接続されると共に、後端が第1板部52Bの左端に接続されている。
これにより、本実施形態における空調前空間S3は、試験室10内において右側壁14、左側壁15及び後壁13の各々に沿うように設けられている(前方に開口するコの字状)。そして、第1吸込口52Aは、第2板部52C及び第3板部52Dにおける前後方向の中央よりも前方の部位にそれぞれ設けられている。
実施形態2に係る人工気象室1Aでは、空調空気A1が空調前空間S3において以下のように流れる。すなわち、第1吸込口52Aから吸い込まれた空調空気A1は、右側壁14と第2板部52Cとの間の空間を前後方向の後向きに流れ、また左側壁15と第3板部52Dとの間の空間を前後方向の後向きに流れる。そして、空調空気A1は、後方の隅部において流れ方向を変更し、第2吸込口13Aに向かって左右方向内向きに流れる。この構成によれば、空調前空間S3において空調空気A1が流れる距離をより長く確保することができるため、空調空間S2に人工雪101が吸い込まれるのをより確実に抑制することができる。
(その他実施形態)
ここで、本発明のその他実施形態について説明する。
ここで、本発明のその他実施形態について説明する。
実施形態1,2では、第1吸込口52Aが2つ設けられる場合について説明したがこれに限定されず、3つ以上の第1吸込口52Aが設けられてもよい。
実施形態1では、降雪部20が造雪装置21及びノズル22の両方を有している場合について説明したが、造雪装置21及びノズル22のうちいずれか一方が省略されてもよい。
実施形態1では、案内板60が1枚のみ設けられる場合について説明したが、案内板60は複数枚設けられていてもよい。一例として、底壁11から上方に延びる案内板と第1板51から下方に延びる案内板とを、前後方向において交互に配置してもよい。また案内板60は、本発明の人工気象室において必須の構成要素ではなく、省略されてもよい。
実施形態1では、空調空気A1が空調前空間S3において自然対流の風速以下の風速で流れる場合について説明したが、自然対流の風速よりも大きい風速で流れてもよい。しかし、自然対流の風速以下とすることで人工雪101の落下効果が高まることは、上述した通りである。
実施形態1では、空調部40が冷凍機41及び送風機42を有する場合について説明したが、空調空気A1を加熱する加熱器をさらに有していてもよい。この場合、当該加熱器は、空調空間S2において冷却器44の風上側又は風下側のいずれかに配置される。
実施形態1,2では、第1吸込口52Aが第2吸込口13Aを挟んで当該第2吸込口13Aの両側に設けられる場合について説明したが、本発明の人工気象室は、例えば図5及び図6に示す形態においても適用可能である。図5に示す人工気象室1Bでは、1つの第1吸込口52Aが第2吸込口13Aの左方に設けられ、図6に示す人工気象室1Cでは、1つの第1吸込口52Aが前後方向において第2吸込口13Aに対向するように左右方向の中央に設けられている。図5及び図6の形態においても、空調前空間S3が試験空間S1から隔離されており、且つ空調前空間S3を流れる空調空気A1の風速が第2吸込口13Aを通過する空調空気A1の風速よりも小さくなるように流路面積が規定されているため、実施形態1,2と同様に、空調空間S2への人工雪101の吸い込み抑制の効果を得ることができる。これらの場合には、案内板60を設けることによる効果がより大きい。また図5及び図6に示す形態においても、実施形態1と同様に、第1吸込口52Aの開口面積(第1吸込口52Aにおける空調空気A1の流路面積)が、第2吸込口13Aの開口面積(第2吸込口13Aにおける空調空気A1の流路面積)よりも大きいことが好ましい。これにより、試験空間S1から空調前空間S3へ空調空気A1が流入する時に空調空気A1の風速が下がり、空調前空間S3内において空調空気A1の風速がさらに下がることにより、第2吸込口13Aよりも前で人工雪101をより確実に落下させることが可能になる。さらに図5の変形例としては、第2吸込口13Aの左方に複数の第1吸込口52Aが設けられていてもよいし、第2吸込口13Aの右方に1つ又は複数の第1吸込口52Aが設けられていてもよい。
実施形態1では、試験空間S1を氷点下の温度に調整する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、降雪部20が造雪装置21のみからなる場合、又は降雪部20が造雪装置21及びノズル22からなる場合であって造雪装置21のみを作動させる場合には、試験空間S1が0℃以上の温度に調整されてもよい。この場合でも、試験空間S1において降雪環境を再現することが可能である。
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと解されるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1,1A,1B,1C 人工気象室
10 試験室
13A 吸込口(第2吸込口)
20 降雪部
30 空調室
40 空調部
50 空調前室
52A 吸込口(第1吸込口)
60 案内板
100 水
101 人工雪
A1 空調空気
S1 試験空間
S2 空調空間
S3 空調前空間
10 試験室
13A 吸込口(第2吸込口)
20 降雪部
30 空調室
40 空調部
50 空調前室
52A 吸込口(第1吸込口)
60 案内板
100 水
101 人工雪
A1 空調空気
S1 試験空間
S2 空調空間
S3 空調前空間
Claims (5)
- 降雪環境下における環境試験を行うための人工気象室であって、
被試験物が配置される試験空間が形成された試験室と、
前記試験空間に降雪させる降雪部と、
前記試験室内を循環する空調空気の温度を調整する空調部と、
前記空調部が配置されると共に前記試験空間から隔離された空調空間が形成された空調室と、
前記試験空間及び前記空調空間から隔離されると共に前記試験空間を流れた後前記空調空間に吸い込まれる前の前記空調空気が流れる空調前空間が形成された空調前室と、を備え、
前記空調前室は、前記試験空間から前記空調前空間への前記空調空気の風速の影響を低減するように前記空調前空間を前記試験空間から隔離すると共に、前記空調前空間を流れる前記空調空気の風速が、前記空調前空間から前記空調空間へ前記空調空気を吸い込むための吸込口を通過する前記空調空気の風速よりも小さくなるように前記空調空気の流路面積が規定されている、人工気象室。 - 前記空調前空間には、前記空調空気が自然対流以下の風速で流れる流路面積を有する前記空調空気の流路が形成されている、請求項1に記載の人工気象室。
- 前記流路は、前記空調空気が0.1m/s以上0.3m/s以下の風速で流れる前記流路面積を有している、請求項2に記載の人工気象室。
- 前記空調前空間において前記空調空気が蛇行して流れるように前記空調空気を案内する案内板をさらに備えた、請求項1~3のいずれか1項に記載の人工気象室。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の人工気象室を用いて、降雪環境下における環境試験を行う方法であって、
前記被試験物を前記試験空間に配置するステップと、
前記空調部により前記試験空間の温度を調整すると共に前記降雪部により前記試験空間に降雪させることにより、前記試験空間において降雪環境を模擬した状態で、前記被試験物の評価を行うステップと、を有し、
前記被試験物の評価を行うステップでは、前記空調部により温度調整された前記空調空気を、前記空調空間、前記試験空間、前記空調前空間、前記空調空間の順に循環させると共に、前記空調前空間において前記試験空間よりも小さい風速で前記空調空気が流れる、降雪試験方法。
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JP2012107904A (ja) | 2010-11-15 | 2012-06-07 | Toyo Eng Works Ltd | 環境試験装置 |
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