JP7227372B2 - 毛髪及び頭皮を洗浄及びリフレッシュするためのヘアケア組成物 - Google Patents

毛髪及び頭皮を洗浄及びリフレッシュするためのヘアケア組成物 Download PDF

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Description

本発明は、1つ以上の皮脂変性剤を含むヘアケア洗浄組成物、すなわち、皮脂の融解及び/又は粘度などの1つ以上の皮脂の物性を変性することができ、皮脂を吸収し、毛髪及び頭皮の耐久性のある洗浄を提供する物質に関する。本発明の組成物はまた、皮脂及びその酸化生成物の悪臭を持続的に軽減する、臭気ブロッキング材料、臭気マスキング材料、及び/又は臭気中和材料などの1つ以上の悪臭保護材料を含む。
清潔な頭皮及び毛髪とは、粘着感又はべた付き感がない、繊維が寄り集まることがない、臭いがない、及び毛髪にボリューム感がある(no weigh-down)ものとして消費者に説明される。概して、消費者は、一日の終わりに液状の皮脂が頭皮及び毛髪に蓄積していると、頭皮及び毛髪が不潔であると感じる。毛髪及び頭皮上の液体皮脂は、多くの場合、不潔な、べた付き感のある、脂っぽい、並びに汚い見た目、感覚及び臭いに関連する。皮脂は、液状形態で、頭皮上の皮脂腺から絶えず分泌されている。動的環境(UV及び細菌叢への曝露)のため、皮脂は不安定であり、その組成は急速に変化する。皮脂は、不飽和脂肪酸、スクアレン、及び酸化を起こしやすい(空気/UV/細菌叢)不飽和ロウエステルなどの脂質で構成されているので、特徴的な脂っぽく、魚のような臭いを生じさせる。皮脂が分泌され、経時的に酸化するにつれて、頭皮及び毛髪の悪臭は増加する。この悪臭は、日中及び洗浄していない日における消費者に対する不潔な頭皮及び毛髪の判定シグナルの1つである。ほとんどの消費者は、臭いを短時間マスクすることができる多少の芳香を含むリーブオンを使用している。しかし、悪臭は、すぐに、時には数分間未満で元に戻る。
したがって、皮脂の特性を変化させることによって、並びに皮脂悪臭化合物をブロッキング又は中和することによって、不潔な頭皮及び毛髪の悪臭を有効に遅延させることができるヘアケア製品が必要とされている。
本発明は、驚くべきことに、これが、(a)1,2-ジオール、(b)疎水性粒子、及び(c)1つ以上の悪臭保護材料、を含むヘアケア洗浄組成物の使用によって達成できることを見出した。理論に束縛されるものではないが、ヘアケア組成物中におけるこれらの物質の組み合わせの存在は、融解特性などの皮脂の物性を変性することにより及び/又は皮脂を吸収することにより、効果に寄与する。結果として、頭皮から毛髪繊維への皮脂の移動が減少し、頭皮及び毛髪が清潔かつフレッシュになる。加えて、悪臭保護材料は、皮脂に関連する悪臭を有効に軽減し、毛髪及び頭皮の不潔な状態のこのシグナルを排除する。加えて、本発明のヘアケア組成物は、シャワー中に水によるすすぎの使用を必要としないリーブオントリートメントの形態で送達することができる。これは、任意の場所及び日中の任意の時点で毛髪をリフレッシュすることができる消費者の利便性に寄与する。
本発明は、毛髪及び頭皮を洗浄及びリフレッシュするためのヘアケア組成物であって、
a)約0.1重量%~約12重量%の、8個より多い炭素の長さを有する炭素鎖を有する1,2-ジオールと、
b)約0.1重量%~約10重量%の固体粒子であって、
(1)固体粒子と皮脂との間の界面張力が、約5~約18ダイン/cmであり、
(2)当該皮脂が、固体上で約22ダイン/cmよりも大きな拡張係数を示し、
(3)当該皮脂の当該固体粒子に対する付着仕事(work of adhesion)が、約75ダイン/cm超である、固体粒子と、
約0.1重量%~約5重量%の、アニオン性、非イオン性、カチオン性、及び両性、並びにこれらの混合物からなる群から選択される乳化剤と、
c)約0.005重量%~約2重量%の悪臭保護材料と、
d)水性担体と、
を含む、ヘアケア組成物を目的とする。
本発明のヘアケア洗浄組成物は、毛髪及び頭皮に対して耐久性のある清潔さ、リフレッシュ、及び悪臭保護を提供する。当該組成物は、シャワー中にリンスオフ製品として使用されてもよく、又はリーブオン製品としてシャワーの外で消費者によって便利に使用されてもよい。
本明細書は、本発明を具体的に示しかつ明確に特許請求する特許請求の範囲で完結するが、本発明は以下の説明によってより深く理解されると考えられる。
本発明は、本明細書に記載される本発明の必要不可欠な要素及び制限事項、並びに本明細書に記載されるあらゆる追加的な若しくは任意選択的成分、構成要素、又は制限事項を含むことができ、これらからなることができ、又はこれらから本質的になることができる。
特に指定がない限り、本明細書において使用するすべての百分率及び比率は、組成物全体の重量基準である。特に指示がないかぎり、全ての測定は周囲条件で実施されるものと理解され、「周囲条件」とは、約25℃、約1気圧未満、及び約50%の相対湿度(RH)における条件を意味する。全ての数値範囲は、より狭い範囲を含む。記述された上下の範囲限界は組み合わせ可能であり、明示的に記述されていない更なる範囲を作る。
本発明の組成物は、本明細書に記載の必須成分及び任意成分を含む、それらから実質的になる、又はそれらからなることができる。本明細書で使用するとき、「~から実質的になる」とは、組成物又は構成成分が、追加成分を含み得るが、追加成分が、特許請求される組成物又は方法の基本的及び新規な特性を実質的に変えない場合に限ることを意味する。
組成物に関連して使用される「適用する」又は「適用」は、本発明の組成物を毛髪などの角質組織上に適用する又は広げることを意味する。
「皮膚科学的に許容可能な」又は「化粧品として許容可能な」とは、記載される組成物又は構成成分が、過度の毒性、不適合性、不安定性、アレルギー反応などがなく、ヒトの皮膚組織と接触させて使用するのに好適であることを意味する。本明細書に記載され、角質組織に直接適用するという目的を有する全ての組成物は、化粧品として許容可能であるものに限定される。
「安全かつ有効な量」とは、有益な効果を有意に誘導するのに十分な化合物又は組成物の量を意味する。
組成物に関して「リーブオン」とは、適用して、毛髪及び頭皮などの角質組織上に留まらせることを意図する組成物を意味する。これらのリーブオン組成物は、毛髪に適用し、その後、(数分以内に)洗浄、すすぎ、拭いなどのいずれかにより除去するリンスオフ組成物とは区別されるべきである。リーブオン組成物では、シャンプー、リンスオフコンディショナー、洗顔料、手洗浄剤、ボディウォッシュ、又は身体用洗浄剤などのリンスオフ型の施用を除外する。リーブオン組成物は、洗浄用界面活性剤又は洗浄性界面活性剤を実質的に含まなくてよい。例えば、「リーブオン」組成物は、少なくとも15分間角質組織上に放置しておいてよい。例えば、リーブオン組成物は、1%未満の洗浄性界面活性剤、0.5%未満の洗浄性界面活性剤、又は0%の洗浄性界面活性剤を含むことができる。しかし、本組成物は、毛髪に局所的に塗布した際に、何らかの有意なクレンジングによる恩恵をもたらすことを意図するものではない、乳化剤、分散剤又はその他加工用界面活性剤を含有してもよい。
組成物に関して「リンスオフ」とは、毛髪及び/又は頭皮に塗布し、これらの基材上に広げ、揉み込んだ後、水ですすぐことを意図する組成物を意味する。あるいは、本発明に関して、リンスオフ組成物は、基材を用いて除去又は部分的に除去されてもよい。
「基材」は、本明細書で使用するとき、単層又は多層シート状材料を含む、水不溶性基材又は部分的に水不溶性の基材を意味する。ティッシュペーパーの他に、繊維又は不織布から作製された対応するティッシュ布(tissue cloth)を使用してもよい。天然繊維の例としては、絹、セルロース、ケラチン、羊毛、綿、黄麻、リネン、亜麻が挙げられ、合成繊維の例としては、アセテート、アクリレート、セルロースエステル、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリビニルアルコール、ポリウレタン繊維、又は更には添加剤親水化織布ポリオレフィン布地、及びこれらの繊維又は織布のブレンドが挙げられる。
「可溶性」とは、25℃及び圧力1atmにおいて、少なくとも約0.1gの溶質が100mLの溶媒に溶解することを意味する。
特に記述のないかぎり、百分率は全て、組成物全体の重量基準である。特に記載のない限り、全ての比は重量比である。全ての範囲は、端点を含み、組み合わせ可能である。有効桁数は、表示された量に対する限定を表すものでも、測定値の精度に対する限定を表すものでもない。用語「分子量」又は「M.Wt.」は、本明細書で使用するとき、特に記載のない限り、重量平均分子量を指す。重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィーによって測定することができる。「QS」は、100%とするために十分な量を意味する。
本明細書で使用するとき、用語「実質的に含まない」は、組成物の総重量基準で、約1%未満、又は約0.8%未満、又は約0.5%未満、又は約0.3%未満、又は約0%を意味する。
本明細書で使用するとき、「毛髪」は、頭皮の毛、顔面の毛及び身体の毛を含めた、哺乳動物の毛、具体的にはヒトの頭部及び頭皮上の毛を意味する。
「固体粒子」は、本明細書で使用する場合、有機化合物及び/又は無機化合物からなる、多孔質合成凝集物の自由流動性組成物又は懸濁液とすることができる、粒子及び/又は粉末ブレンドを意味する。
本明細書で使用するとき、「誘導体」としては、以下に限定されないが、所与の化合物のアミド誘導体、エーテル誘導体、エステル誘導体、アミノ誘導体、カルボキシル誘導体、アセチル誘導体、酸誘導体、塩誘導体及び/又はアルコール誘導体が挙げられる。
本明細書で使用するとき、「ポリマー」は、2つ以上のモノマーの重合から形成される化学物質を意味する。本明細書で使用するとき、用語「ポリマー」は、モノマーの重合によって作製される全ての物質、及び天然ポリマーを含むものとする。1種類のモノマーだけで作製されるポリマーをホモポリマーと呼ぶ。2種類以上の異なるモノマーから作製されるポリマーをコポリマーと呼ぶ。異なるモノマーの分布は、統計的に計算することができ、又はブロック毎に計算することもでき、どちらの可能性も本発明に好適である。特に記述のないかぎり、本明細書において使用される用語「ポリマー」には、ホモポリマー及びコポリマーを含めた、あらゆる種類のポリマーが含まれる。
「悪臭保護材料」は、毛髪及び頭皮に関する悪臭を軽減することができる物質又は物質の組み合わせを指す。悪臭保護材料は、「臭気ブロッキング」材料、「臭気中和」材料、又は「臭気マスキング」材料であってよい。
「臭気ブロッキング材料」又は「臭気中和材料」は、ヒトの嗅覚を鈍化させ得る物質又は物質の組み合わせを指し、このような物質は、(a)悪臭検出受容体に対して親和性を有していてもよく、又は(b)悪臭化合物と反応若しくは相互作用して、その化学的特性及び/若しくは物性を変化させてもよい。非限定的な例としては、ポリアミン、一級アミン、又は二級アミンが挙げられる。
「臭気マスキング材料」とは、悪臭化合物の効果をマスクする又は隠すことができる物質又は物質の組み合わせを指す。臭気マスキング材料は、悪臭化合物を感知する能力を制限するように施用される、不快ではない又は心地よい臭いを有する化合物又は化合物の組み合わせを含んでいてよい。臭気マスキング組成物の開発は、悪臭又は予期される悪臭と協調して、臭気を有する化合物の組み合わせによって提供される全体的な匂いの知覚を変化させる化合物の選択を伴い得る。
悪臭保護材料は、ジプロピレングリコールメチルエーテル、3-メトキシ-3-メチル-3-ブタノール、及びこれらの混合物などの希釈剤を含んでいてよい。悪臭保護材料はまた、香料原材料を含んでいてもよい。
本発明のヘアケア組成物は、リーブオンであってもリンスオフであってもよい。これは、長期にわたって持続する清潔な外観、清潔な感触、及びフレッシュさを、長期にわたって持続する臭いに加えて、毛髪及び頭皮に提供することができる。これら利点は、ヘアケア組成物の皮脂変性剤及び悪臭保護材料の組成によって実現される。その皮脂変性剤と悪臭保護材料との組み合わせは、融解及び/又は粘度特性などの皮脂の物性を変性することができ、皮脂を吸収することができ、皮脂及び酸化した皮脂からの悪臭を軽減することができる。皮脂の臭気除去に関連する悪臭保護効果は、本発明の成分を含有するヘアケア組成物で処理したウシコラーゲンなどの頭皮基材上で皮脂の悪臭強度を測定することによって、そして、それを、皮脂と本発明の材料の組み合わせを含有しない対応する組成物とで処理した対照頭皮基材からの悪臭強度と比較することによって示される。
本発明は、毛髪及び頭皮を洗浄及びリフレッシュするためのヘアケア組成物であって、
a)約0.1重量%~約12重量%の、8個より多い炭素の長さを有する炭素鎖を有する1,2-ジオールと、
b)約0.1重量%~約10重量%の固体粒子であって、
(1)固体粒子と皮脂との間の界面張力が、約5~約18ダイン/cmであり、
(2)当該皮脂が、固体上で約22ダイン/cmよりも大きな拡張係数を示し、
(3)当該皮脂の当該固体粒子に対する付着仕事が、約75ダイン/cm超である、固体粒子と、
約0.1重量%~約5重量%の、アニオン性、非イオン性、カチオン性、及び両性からなる群から選択される乳化剤と、
c)約0.005重量%~約2重量%の悪臭保護材料と、
d)水性担体と、
を含む、ヘアケア組成物を目的とする。
1,2-ジオールと固体粒子との組み合わせは、(a)融解特性などの皮脂の物性を変性し、(b)皮脂を吸収することができる。ヘアケア洗浄組成物は、様々な粘度値の液体の形態であってよい。高剪断粘度が低い場合、スプレーとして送達することができる。全ての場合において、組成物は、沈降し得る又は表面に浮上し得る(come to the top)粒子を含有するので、相安定性であるためには、組成物の低剪断粘度が比較的高くなければならない。
1,2-ジオール(皮脂の融解特性の変性のため
本発明のヘアケア組成物は、ヘアケア組成物の約0.1重量%~約12重量%、約0.2~約5重量%、約0.5~約4重量%、約1.0重量%~約3.0重量%の濃度範囲で1,2-ジオールを含み得る。ヘアケア組成物中の1,2-ジオールは、8個より多い炭素の長さを有する炭素鎖を有する。非限定的な例としては、1,2-ドデカンジオール、1,2-デカンジオール、1,2-オクタデカンジオールを含む1,2-ジオールが挙げられる。理論によって限定されるものではないが、このような1,2-ジオールは、皮脂の融解特性の変性に寄与し、組成物中に存在する固体によってより吸収されやすいものにする。
融解温度などの皮脂の物性を変性させることができる材料を同定するための試みでは、材料と皮脂との様々な混合物(重量比1:1)を調製し、混合物の融解特性を示差走査熱量測定(DSC)を使用して測定する。使用するDSC法については、「評価方法」の項に詳細に記載される。下表の結果は、対応するDSC測定値を提供する。
Figure 0007227372000001
2.疎水性固体粒子(皮脂を吸収するため)
本発明のヘアケア組成物は、ヘアケア組成物の約0.1重量%~約10重量%、約0.5重量%~約5重量%、約1.0重量%~約2.0重量%、更なる実施形態では、ヘアケア組成物の約1.0~約2.0重量%の濃度範囲で固体粒子を含み得る。
ヘアケア組成物中に存在する粒子の粒子表面は、以下の特性を有する:
(a)固体粒子と皮脂との間の界面張力が、約5~約18ダイン/cmであり、
(b)皮脂が、固体上で約22ダイン/cmよりも大きな拡張係数を示し、
(c)皮脂の固体粒子に対する付着仕事が、約75ダイン/cmよりも大きい。
ヘアケア組成物中に存在し得る疎水性固体粒子又は疎水変性固体粒子の非限定的な例は、シリカシリレート、炭酸亜鉛、疎水性粘土、酸化亜鉛、ポリエチレン粉末、ポリプロピレン粉末、ポリスチレン粉末、ケイ酸カルシウム、ポリエチレン、ナイロン、窒化ホウ素、雲母、粘土(ベントナイト、モンモリロナイト、及びカオリンなど)、ゼオライト、シクロデキストリン、ヒュームドシリカ、合成粘土(天然、合成、及び半合成のセルロースを含むポリマー粉末など)、フルオロカーボン樹脂、ポリプロピレン、酢酸セルロースの変性デンプン、微粒子架橋疎水性アクリレート又はメタクリレートコポリマー、並びにこれらの混合物である。リーブオン水性洗浄組成物用の固体粒子の非限定的な例は、シリカシリレート、サリチル酸、2,4-ジヒドロキシ安息香酸、4-クロロレゾルシノール、1,2,4-トリヒドロキシベンゼン、及び炭酸亜鉛である。
ヘアケア組成物中に存在し得る疎水性固体粒子又は疎水変性固体粒子の他の非限定的な例としては、油を吸収するために高い容量を有するように疎水変性されたデンプンが挙げられ、このようなデンプンは、アルキル又はアルケニル置換ジカルボン酸で修飾されていてもよく、このような物質は、対イオン、例えば、アルミニウムなどの金属を含有していてもよい。このような物質の非限定的な例は、National Starch and Chemical Company(U.S.A.)から入手可能なNatrasorb HFBであり、これは、デンプンオクテニルコハク酸アルミニウムを含有する。National Starch and Chemicalからの他の好適な物質には、Natrasorb Bath、Dry-Flow PC、Dry-How XT、及びDry-Flow Pureが含まれる。
ヘアケア組成物中に存在し得る疎水性固体粒子又は疎水変性固体粒子の他の非限定的な例としては、Brooks Industries,NJ製のVegepol(C8~16イソアルキルスクシニルダイズタンパク質コハク酸ナトリウム)などの変性タンパク質が挙げられる。
皮脂を有効に吸収することができる固体粒子を同定するために、様々な固体粒子上における皮脂の吸収/吸着特性を、「評価方法」の項に記載する接触角法を用いて測定する。下表は、対応する測定値を提示している。
Figure 0007227372000002
3.悪臭保護材料
ヘアケア組成物は、悪臭保護材料を含む。「悪臭保護材料」は、毛髪及び頭皮に関する悪臭を軽減することができる物質又は物質の組み合わせであってよい。一般的な悪臭保護材料の部類は、臭気ブロッキング材料、臭気中和材料、及び臭気マスキング材料などのサブクラスに更に分類することができる。本発明のヘアケア組成物中の悪臭保護材料は、1つの物質又はこれら全てのサブクラスからの材料の組み合わせを含んでいてもよい。希釈剤又は希釈剤の組み合わせを含んでいてもよい。希釈剤の非限定的な例としては、エチルアミルトール、2-ペンテン酸、ジプロピレングリコールメチルエーテル、及び3-メトキシ-3メチル-3-ブタノール、並びにこれらの混合物が挙げられる。
これは、香料原材料又は香料原材料の組み合わせであって、単に芳香を提供するものもむことができる
臭気ブロッキング材料又は臭気中和材料は、ヒトの嗅覚を鈍化させ得る物質又は物質の組み合わせを指す。このような物質は、(a)悪臭検出受容体に対して親和性を有していてもよく、又は(b)悪臭化合物と反応若しくは相互作用して、その化学的特性及び/若しくは物性を変化させてもよい。非限定的な例としては、ポリアミン、一級アミン、又は二級アミンが挙げられる。
臭気マスキング材料とは、悪臭化合物の効果をマスクする又は隠すことができる物質又は物質の組み合わせを指す。臭気マスキング材料は、悪臭化合物を感知する能力を制限するように施用される、不快ではない又は心地よい臭いを有する化合物又は化合物の組み合わせを含んでいてよい。臭気マスキング組成物の開発は、悪臭又は予期される悪臭と協調して、臭気を有する化合物の組み合わせによって提供される全体的な匂いの知覚を変化させる化合物の選択を伴い得る。
本発明のヘアケア組成物は、次の構造Iによって表すことができる1つ以上の化合物を含んでいてよい:
Figure 0007227372000003
[式中、
は、水素、1~5個の炭素原子を有するアルキル基、又はアセチルであってよく、
は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、フェネチル、メンチル、又はゲラニルであってよい]。
この種の悪臭保護材料の非限定的な例としては、アントラニル酸メチル、アントラニル酸エチル、アントラニル酸プロピル、アントラニル酸イソプロピル、アントラニル酸ブチル、アントラニル酸イソブチル、アントラニル酸ペンチル、アントラニル酸ヘキシル、アントラニル酸ヘプチル、アントラニル酸オクチル、アントラニル酸メンチル、アントラニル酸ゲラニル、アントラニル酸フェネチル、安息香酸2-アセトアミド、及びアントラニル酸ジメチルが挙げられる。
本発明のヘアケア組成物はまた、メチルマルトール、エチルマルトール、プロピルマルトール、及びこれらの混合物などの1つ以上のアルキルマルトールを含んでいてもよい。
本発明のヘアケア組成物はまた、ジメチル-3-(3-メチルフェニル)-プロパノール又は2-メチル2-ペンテン酸を含んでいてもよい。
本発明のヘアケア組成物は、ヘアケア組成物の約0.005重量%~約2重量%、約0.01~約0.5重量%、又は約0.01~約0.1重量%の濃度範囲で1つ以上の悪臭保護材料を含み得る。
4.ヘアケア組成物中の他の成分
ヘアケア組成物は、他の成分を含んでいてもよい。
a.水性担体
本発明のヘアケア組成物は、水性担体を含む。したがって、組成物は、ヘアケア組成物の約78重量%~約99.5重量%、約90重量%~約99重量%、又は約95重量%~約98重量%の水を含み得る。水性担体はまた、水混和性溶媒又は溶媒の混合物を含んでいてもよい。水混和性溶媒の非限定的な例としては、低級アルキルアルコール及び多価アルコールが挙げられる。本明細書において有用な低級アルキルアルコールは、エタノール及び/又はイソプロパノールなどの1~6個の炭素を有する一価アルコールである。本明細書において有用な多価アルコールとしては、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、及びプロパンジオールが挙げられる。1,3-ブタンジオール。水混和性溶媒の水に対する比は、約0~約2、約0~約1、又は約0~約0.8であってよい。
b.レオロジー変性剤
本発明のヘアケア組成物は、相安定性及び/又は改善された使用中の消費者体験を提供するために、1つ以上のレオロジー変性剤を含んでいてもよい。任意の好適なレオロジー変性剤を使用することができる。リーブオン水性洗浄組成物は、ヘアケア組成物の約0.05重量%~約5重量%のレオロジー変性剤、約0.1重量%~約3重量%のレオロジー変性剤、又は約0.5重量%~約1重量%のレオロジー変性剤を含んでいてもよい。
レオロジー変性剤は、ポリアクリルアミドなどの高分子レオロジー変性剤であってもよい。高分子レオロジー変性剤は、アクリル酸、メタクリル酸、又は他の関連する誘導体に基づくホモポリマーであってもよい。非限定的な例としては、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリエチルアクリレート、及びポリアクリルアミドが挙げられる。レオロジー変性剤はまた、アルカリ膨潤性又は疎水変性アルカリ膨潤性アクリルコポリマー又はメタクリレートコポリマーであってもよく、非限定的な例としては、アクリル酸/アクリロナイトロジェンコポリマー、アクリレート/ステアレス-20イタコネートコポリマー、アクリレート/セテス-20イタコネートコポリマー、アクリレート/アミノアクリレートコポリマー、アクリレート/ステアレス-20メタクリレートコポリマー、アクリレート/ベヘネス-25メタクリレートコポリマー、アクリレート/ステアレス-20メタクリレートクロスポリマー、アクリレート/ビニルネオデカノエートクロスポリマー、及びアクリレート/C10~C30アルキルアクリレートクロスポリマーが挙げられる。レオロジー変性剤は、可溶性架橋アクリルポリマーであってもよく、このクラスの非限定的な例としては、カルボマーが挙げられる。レオロジー変性剤は、アルギン酸系材料であってもよく、その非限定的な例としては、アルギン酸ナトリウム及びアルギン酸プロピレングリコールエステルが挙げられる。レオロジー変性剤は、会合性高分子増粘剤(非限定的な例としては、疎水変性セルロース誘導体が挙げられる);疎水変性アルコキシル化ウレタンポリマー(非限定的な例としては、PEG-150/デシルアルコール/SMDIコポリマー、PEG-150/ステアリルアルコール/SMDIコポリマー、ポリウレタン-39が挙げられる);疎水変性アルカリ膨潤性エマルション(非限定的な例としては、疎水変性ポリアクリレート、疎水変性ポリアクリル酸、及び疎水変性ポリアクリルアミドが挙げられる);疎水変性ポリエーテルであってよく、これらの物質は、セチル、ステアリル、オレアイル(oleayl)、及びこれらの組み合わせから選択され得る疎水性物質、並びに約10~約300個、約30~約200個、約40~約150個の反復単位を有する反復エチレンオキシド基の親水性部分を有していてよい。このクラスの非限定的な例には、PEG-120-メチルグルコースジオレエート、PEG-(40又は60)ソルビタンテトラオレエート、PEG-150ペンタエリトリチルテトラステアレート、PEG-55プロピレングリコールオレエート、PEG-150ジステアレートが挙げられる。レオロジー変性剤は、セルロース及び誘導体であってもよく、その非限定的な例としては、微結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸塩、セルロース粉末、及び疎水変性セルロースが挙げられる。レオロジー変性剤は、グアー又はグアー誘導体であってもよく、その非限定的な例としては、ヒドロキシプロピルグアー及びヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドが挙げられる。レオロジー変性剤は、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、又はPOE-PPOコポリマーであってもよい。レオロジー変性剤は、ポリビニルピロリドン、架橋ポリビニルピロリドン、若しくは誘導体、又はポリビニルアルコール若しくはその誘導体、又はポリエチレンイミン若しくはその誘導体であってもよい。レオロジー変性剤は、シリカであってもよく、その非限定的な例としては、ヒュームドシリカ、沈降シリカ、及びシリコーン表面処理シリカが挙げられる。レオロジー変性剤は、水膨潤性粘土であってもよく、その非限定的な例としては、ラポナイト、ベントナイト、モンモリロナイト、スメクタイト、及びヘクトナイトが挙げられる。レオロジー変性剤は、ゴムであってもよく、その非限定的な例としては、キサンタンガム、グアーガム、ヒドロキシプロリルグアーガム、アラビアガム、トラガント、ガラクタン、カロブガム、カラヤガム、及びローカストビーンガムが挙げられる。レオロジー変性剤は、ジベンジリデンソルビトール、カラギーナン、ペクチン、寒天、マルメロ(Cydonia oblonga Mill)種子、デンプン(コメ、トウモロコシ、ジャガイモ、コムギ由来など)、デンプン誘導体(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン)、藻類抽出物、デキストラン、サクシノグルカン(succinoglucan)、及びプレラン(pulleran)であってもよい。
他のレオロジー変性剤の非限定的な例としては、アクリルアミド/アンモニウムアクリレートコポリマー(及び)ポリイソブテン(及び)ポリソルベート20、アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80、アクリレートコポリマー、アクリレート/ベヘネス-25メタクリレートコポリマー、アクリレート/C10~C30アルキルアクリレートルクロスポリマー、アクリレート/ステアレス-20イタコネートコポリマー、アンモニウムポリアクリレート/イソヘキサデカン/PEG-40ヒマシ油、C12~16アルキルPEG-2ヒドロキシプロピルヒドロキシエチルエチルセルロース(HM-EHEC)、カルボマー、架橋ポリビニルピロリドン(PVP)、ジベンジリデンソルビトール、ヒドロキシエチルエチルセルロース(EHEC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、メチルヒドロキシエチルセルロース(MEHEC)、PEG-150/デシルアルコール/SMDIコポリマー、PEG-150/ステアリルアルコール/SMDIコポリマー、ポリアクリルアミド/C13~14イソパラフィン/ラウレス-7、ポリアクリレート13/ポリイソブテン/ポリソルベート20、ポリアクリレートクロスポリマー-6、ポリアミド-3、ポリクオタニウム-37(及び)水素添加ポリデセン(及び)トリデセス-6、ポリウレタン-39、アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウレート/ジメチルアクリルアミド、クロスポリマー(及び)イソヘキサデカン(及び)ポリソルベート60、ポリアクリル酸ナトリウムが挙げられる。例示的な市販のレオロジー変性剤としては、ACULYN(商標)28、Klucel M CS、Klucel H CS、Klucel G CS、SYLVACLEAR AF1900V、SYLVACLEAR PA1200V、Benecel E10M、Benecel K35M、Optasense RMC70、ACULYN(商標)33、ACULYN(商標)46、ACULYN(商標)22、ACULYN(商標)44、Carbopol Ultrez 20、Carbopol Ultrez 21、Carbopol Ultrez 10、Carbopol Ultrez 30、Carbopol 1342、Sepigel(商標)305、Simulgel(商標)600、Sepimax Zen、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
c.構造化剤
本発明のヘアケア組成物は、アシル誘導体、長鎖アミンオキシド、及びこれらの混合物として分類することができる結晶性懸濁剤を含む、構造化剤又は懸濁剤を含んでいてもよい。これらの懸濁剤は、米国特許第4,741,855号に記載されている。これらの懸濁剤としては、1つの態様では、約16~約22個の炭素原子を有する脂肪酸のエチレングリコールエステルが挙げられる。1つの態様では、有用な懸濁剤としては、エチレングリコールステアレート(モノ及びジステアレートの両方)が挙げられるが、1つの態様では、約7%未満のモノステアレートを含有するジステアレートが挙げられる。他の好適な懸濁剤としては、約16~約22個の炭素原子、又は更には約16~18個の炭素原子を有する脂肪酸のアルカノールアミドが挙げられ、その例としては、ステアリン酸モノエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸モノイソプロパノールアミド、及びステアリン酸モノエタノールアミドステアレートが挙げられる。他の長鎖アシル誘導体としては、長鎖脂肪酸の長鎖エステル(例えば、ステアリルステアレート、セチルパルミテートなど);長鎖アルカノールアミドの長鎖エステル(例えば、ステアラミドジエタノールアミドジステアレート、ステアラミドモノエタノールアミドステアレート);及びグリセリルエステル(例えば、グリセリルジステアレート、トリヒドロキシステアリン、トリベヘニン)(その市販例はThixin(登録商標)Rであり、Rheox,Inc.から入手可能である)が挙げられる。上に列挙した材料に加えて、長鎖アシル誘導体、長鎖カルボン酸のエチレングリコールエステル、長鎖アミンオキシド、及び長鎖カルボン酸のアルカノールアミドを懸濁化剤として使用してもよい。懸濁剤として用いるのに好適な他の長鎖アシル誘導体としては、N,N-ジヒドロカルビルアミド安息香酸及びその可溶性塩(例えば、Na、K)、特に、この分類のN,N-ジ(水素添加)C16、C18及びタローアミド安息香酸種が挙げられ、これらはStepan Company(Northfield,Ill.,USA)から市販されている。懸濁剤として使用するのに好適な長鎖アミンオキシドの例としては、アルキルジメチルアミンオキシド、例えば、ステアリルジメチルアミンオキシドが挙げられる。他の好適な懸濁剤としては、少なくとも約16個の炭素原子を有する脂肪酸アルキル部分を有する一級アミン(その例としては、パルミタミン又はステアラミンが挙げられる)、及びそれぞれ少なくとも約12個の炭素原子を有する2つの脂肪酸アルキル部分を有する二級アミン(その例としては、ジパルミトイルアミン又はジ(水素添加タロー)アミンが挙げられる)が挙げられる。更に他の好適な懸濁剤としては、ジ(水素添加タロー)フタル酸アミド、及び架橋無水マレイン酸-メチルビニルエーテルコポリマーが挙げられる。
d.乳化剤
1,2-ジオールは、未希釈で又はプレエマルションとしてヘアケア組成物に添加されてよい。後者の場合、乳化剤を使用して、プレエマルションを作製する。乳化剤の選択は、乳化剤の親水性-親油性-バランス値(HLB値)が指針となる。HLB値の好適な範囲は、約6~約16又は約8~約14である。10超のHLBを有する乳化剤は、水溶性である。低いHLBを有する乳化剤は、脂溶性である。好適なHLB値を得るために、2つ以上の乳化剤の混合物を使用してもよい。好適な乳化剤としては、非イオン性、カチオン性、アニオン性及び両性の乳化剤が挙げられる。組成物中の乳化剤の濃度は、コンディショニング活性物質の所望の乳化を提供して、所望の粒径及びエマルション安定性を達成するのに十分でなければならず、一般に、組成物の約0.1重量%~約5重量%、約0.5重量%~約3重量%、約0.6重量%~約2重量%の範囲である。
e.溶媒
本発明のヘアケア組成物は、イソプロピルミリステート、2-ヘキシルデカノール、PEG-3グリセリルココエート、PEG-7グリセリルココエート、イソドデカン、及びイソパラフィンC11~12、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、水混和性ではない1つ以上の溶媒を含んでいてもよい。組成物中の溶媒の濃度は、組成物の約0.1重量%~約20重量%、約0.5重量%~約10重量%、約1重量%~約5重量%の範囲であり得る。
f.洗浄性界面活性剤
本発明のヘアケア組成物は、1つ以上の洗浄性界面活性剤を含んでいてもよい。洗浄性界面活性剤は、アニオン性、両性、非イオン性、カチオン性、又はこれらの混合物であってよい。組成物中の洗浄性界面活性剤の濃度は、組成物の約0.1重量%~約10重量%、約0.5重量%~約10重量%、約1重量%~約5重量%の範囲であり得る。
g.組成物のpH
本発明のヘアケア組成物はまた、1つ以上のpH調整物質を含んでいてもよい。組成物は、25℃において約2~約10の範囲、約2~約7の範囲、又は3.5~約6.5の範囲のpHを有していてよい。あるいは、組成物は、約3.5~6の範囲又は約5.25~約7の範囲のpHを有していてもよい。本発明のヘアケア組成物は、1つ以上のpH緩衝剤を更に含んでいてもよい。緩衝剤の例は、当該技術分野で周知であり、例えば、アンモニア/酢酸アンモニウム混合物、並びにモノエタノールアミン(MEA)、クエン酸及びクエン酸塩が挙げられる。
h.コンディショニング有益剤
本発明のヘアケア組成物はまた、シリコーン又は有機疎水性油などの1つ以上のコンディショニング有益剤を含んでいてもよい。油であるコンディショニング有益剤は、組成物の固体粒子の吸収能力を保持するために、中等度の量、例えば、ヘアケア組成物の3重量%未満で添加されなければならない。組成物中のコンディショニング有益剤の濃度は、組成物の約0重量%~約3重量%、約0重量%~約1重量%、約0重量%~約0.5重量%の範囲であり得る。
i.他の成分
本発明のヘアケア組成物はまた、抗ふけ剤、かゆみ止め剤、他の頭皮健康剤、酸化防止剤、ビタミン、キレート剤、感覚剤、着色剤、漂白剤、防腐剤、香料、保湿剤、及びこれらの混合物などの1つ以上の他の有益剤又は他の成分を含んでいてもよい。
香料及び/又は感覚剤の存在が特に重要である。このような成分は、洗浄方法中及び洗浄方法後に、毛髪及び/又は頭皮が清潔でリフレッシュされたという感覚的なシグナルを消費者に提供することができる。
製品形態
本発明のヘアケア組成物は、リーブオン組成物であってもリンスオフ組成物であってもよい。当該組成物は、毛髪及び/又は頭皮上に直接スプレー又は液体又はフォームとして送達されてもよく、あるいは、手に送達され、次いで、毛髪又は頭皮上に適用されてもよい。当該組成物はまた、不織布などの基材上に送達され、次いで、毛髪及び/又は頭皮に適用され、基材上に噴霧され、毛髪及び頭皮に適用されてもよい。上述したように、当該組成物は、適用後、適用直後、又は適用の数分後に、水ですすがれてもよい。また、当該組成物は、適用後15分間以上の期間、毛髪又は頭皮に放置(リーブオン)されてもよい。加えて、不織布などの基材を使用して、適用後のいずれかの時点で組成物を毛髪又は頭皮から部分的に除去してもよい。
評価方法
A.示差走査熱量(differential scanning calorimetry、DSC)測定用の試料調製
1.0gの量の人工皮脂(人工皮脂の組成については表3を参照)を、1.0gの皮脂変性剤材料と室温で混合し、40℃の水浴で2分間加熱して均一な溶液/混合物にし、当該溶液/混合物を室温で冷却する。調製された試料の融解特性は、以下に記載の示差走査熱量測定(DSC)法を使用して決定される。
Figure 0007227372000004
B.示差走査熱量(DSC)測定
DSC 204 Netzsch TASC 414/3Aを、トリプリケート試料で実施する試験に使用する。試料は、人工皮脂及び皮脂変性剤の1:1の均一な溶液/混合物の組み合わせ約5.5mgからなる。試料をT-ZeroアルミニウムDSCパンに入れ、次いで、ステンレス鋼メッシュで被覆し、試料を試験する前及び10試料ごとにサンドベースラインバーンオフ(sand baseline and burn-off)を行う。200mL/分の窒素パージ下において、5℃/分で-50℃~300℃の温度範囲内で試験を行う。同じタイプの空のパンを参照として使用し、同一実験条件下で試験する。この方法の標準偏差は、5%未満である。皮脂成分の物理的変化の吸熱ピーク時に温度測定を行い、吸熱全体に対して、曲線当てはめエネルギー統合を行う。
C.接触角法を使用する固体粒子の物性の測定:
「Standard Test Method for Measurement of the Surface Tension of Solid Coatings,Substrates and Pigments using Contact Angle Measurements」と題されたASTM D7490-13を改変したものを使用して、固体粒子の接触角を求める。
清潔な未処理のセラミックタイルの仕上げ側で、蒸留水の液滴の両側における接触角を測定する。ジヨードメタン(Sigma Aldrich(St.Louis,MO)により供給)の液滴について、接触角測定を繰り返す。次に、(水及びジヨードメタンについての)2つの接触角の値を、Owens-Wendt-Kaelble等式の2つの別個の式に代入する(各液体につき1つ)。これは、3つの等式及び2つの未知数をもたらし、次いで、未知数を、表面張力の分散及び極性成分に分解する。
接触角法に使用する機器
ゴニオメーター-制御された光源、タイルを保持するためのステージ、及びタイル上の液滴を観察するための顕微鏡又はカメラからなる機器を必要とする(First Ten Angstrom、Model200、又は等価品)。
皮下注射器-No.27平滑先端ステンレス鋼針を備え、1mLから100~200滴を提供することができる、1mLの皮下注射器等のガスタイトシリンジを使用する。
試薬及び材料
水-ASTM規格D1193-99に準拠するType II試薬水(蒸留)。
ジヨードメタン(純度99%以上)。
手順
タイルを一定温度(73°F±2°F)及び湿度環境(相対湿度50±5%)で試験する。ゴニオメーターを設置し、製造業者の指示に従ってステージを平坦化する。ASTM D7334又は使用する機器に関する製造業者の説明書に記載されているとおり、タイル上の水及びジヨードメタンの各個別の液滴について接触角を測定する。タイルを位置決めして、移動による液滴の形状の可視的な歪みがないように液滴を置く。皮下注射器の先端を、機器の製造業者によって推奨されている表面からの距離に設定し(3mm(1/8インチ))、サイズ5μLの試験液の液滴をタイル上に置く。液滴サイズは±0.1μLに制御する。
接触角
液滴の画像を捕捉できるように、カメラ又はビデオ装置の焦点を合わせる。動画又は画像から接触角を抽出するよう設計された市販のソフトウェアを使用して、タイル上の2つの液滴(水及びジヨードメタン)のそれぞれについて2回測定を行う(各液滴の縁部で1回)。例えば、First Ten Angstromソフトウェアバージョン2.1、ビルド363、又は等価品を使用してよい。2つの縁部における接触角が、4°よりも大きく異なる場合は、その値を除外し、試験を繰り返す。この測定を、新しい液滴に対して更に5回、繰り返す。タイルに対する接触角を、各側について測定した6つの角度の平均として報告する。
高速ビデオ撮像。
画像取得速度は、液滴が表面に衝突した時点から、液滴を試料の表面から解像することができなくなる時点まで、少なくとも10~20枚の画像を捕捉する。900枚の画像/秒の捕捉速度を使用する。上記のソフトウェアは、ビデオ送りから接触角を抜き出すものである。液滴体積はまた、静止体積(sessile volume)下で同一ソフトウェアを使用して算出される。接触角は、静止体積プロットをプロットする。十分な時間をとり、液滴が濡れて平衡になるようにする。しかし、高吸収系では、液滴は、平衡に達する前に物質に吸収される。このように液滴が基材に急速に(<0.2秒)吸収される場合、液滴の体積の2%が基材に吸収されるまで撮影を進める。接触角はその時間点で記録される。これは、2枚目の画像が2%を超える体積喪失を示す場合、極めて急速な吸収系において1枚目の解像画像を意味する。
表面エネルギー法
計算
Owens-Wendt-Kaelbleの等式:
Figure 0007227372000005
[式中、
θ=試験片上での試験液についての平均接触角であり、
Figure 0007227372000006
=試験液の合計表面張力(ダイン/cm)であり、
σ及びσ=それぞれ、液体の表面張力の分散成分及び極性成分やはり、ダイン/cm)であり、
σsg=試験基質の合計表面エネルギー(ダイン/cm)であり、
σ及びσ=それぞれ、試験基質の分散成分及び極性成分(やはり、ダイン/cm)である]。
Figure 0007227372000007
ジヨードメタン等の分散性(非極性)溶媒を使用する場合、Owens-Wendt-Kaelble等式を以下に簡易化する。
Figure 0007227372000008
表面エネルギーの分散性(非極性)成分(σ sg)が決定される。ジヨードメタンの表面張力特性は既知であり、上の表に含まれている。接触角は、上で概説した方法を使用して、実験的に決定される。
基質に対する表面エネルギーの計算された分散成分(σ sg)を、上記のOwens-Wendt-Kaelbleの等式に代入し、水に対する表面張力特性が既知であり、上の表に含まれているので、水に対して決定された接触角を使用して、基質の表面エネルギーの極性成分(σ sg)を決定する。基質の分散成分(σ sg)は、上で説明されているジヨードメタンで決定する。
熱力学的パラメータ
熱力学的パラメータは、以下の状態式に表面エネルギー成分を代入することによって算出される。
拡散係数:
拡散係数は、de Gennesによって決定される:
Figure 0007227372000009
(式中、σslは界面張力である)。
参照文献:de Gennes,P G.,Reviews of Modern Physics(1985),57,827-863
界面張力:
Owens-Wendtの状態式を使用して、界面張力(σsl)を決定する:
Figure 0007227372000010
参照文献:D.K.Owens and R.C.Wendt,Journal of Applied Polymer Science(1969),13,1741-1747。
付着仕事:
Dupreの状態式を用いた付着仕事(W):
Figure 0007227372000011
参照文献:A Dupre,Theorie Mechanique de la Chaleur;Gauthier-Villars:Paris,1869;pp 36W.
D.臭気の判定方法
皮脂で処理された基材試料の調製方法
10μgの量の人工皮脂を、指手袋を使用してウシコラーゲン皮膚(寸法5cm×5cm)上に広げる。皮膚表面が皮脂で完全に被覆されるように、ウシコラーゲン皮膚上に皮脂を広げる。次いで、皮膚をペトリ皿で保管し、カバーをする。各データ点について、3回反復実験を実施する。10μgの量のヘアケア組成物を皮脂で処理されたコラーゲン皮膚に適用し、皮膚をペトリ皿で再度カバーをする。
皮脂臭気の判定
皮脂で処理されたウシコラーゲン皮膚を、官能評価によって臭気について評価する。3人の悪臭専門採点者(n=3)の助けを借りて、皮脂で処理されたコラーゲンの官能評価を行い、データを平均する。使用する評価尺度は、0~100である。
0臭気が存在しない
10非常にわずかな臭気
20わずかな臭気「臭気が存在すると思う」
25わずかな臭気「何らかの臭気を感じるが、具体的な臭気を特定することはできない」
50中等度
75強い臭気
100極めて強い臭気
各実験(データ点)ごとに、3つの試料を調製し、評価し、平均する。
E.皮脂除去の判定方法
皮脂-蛍光色素の調製方法
人工皮脂20gの分量を、0.03gのTinopal B(ベンゾオキサゾール、2,2’-(2,5-チオフェンジイル)ビス[5-(1,1-ジメチルエチル)]、BASF製)と混合する。光曝露を防止するために、混合物を褐色バイアル中で調製し、構成成分を融解及び混合するために水浴を使用して54℃まで加熱する。表3に記載の物質を添加することにより人工皮脂組成物を調製し、次いで、均質な混合物になるように水浴を使用して54℃まで加熱する。
水性プレウォッシュ組成物により毛髪を処置する方法
0.20gの分量の皮脂蛍光色素混合物を施用し、シリンジにより、4.0gの重量の褐色の天然バージンヘアピースのヘアピースに揉み込む(投与量は、毛髪1gあたり、皮脂蛍光物0.05g)。その直後、8Wの電力を有する256nmのUV光下で、平行偏光子を備えるデジタル一眼レフカメラを使用して、ヘアピースの画像を取得する(tにおける画像)。次いで、0.4gの量の水性プレウォッシュ組成物を適用し、ヘアピース上に広げ、25℃及び相対湿度50%の下で30分間ヘアピース上に放置する。次に、毛髪を水で湿らせ、0.4gのシャンプーを施用する(投与量は、毛髪1gあたり、0.1gのシャンプーである)。シャンプーを10秒間、毛髪に揉み込み、20mL/分の速度で10秒間、脱イオン水により濯ぐ。次いで、ヘアピースを空気乾燥させ、上記の条件下で同じカメラを使用して画像を撮影する(tにおける画像)。この場合も、ヘアピースを、以下に記載のとおり専門採点者によって評価する。
皮脂-蛍光混合物に起因する青色の強い光に占有された画像領域を、2D投影を使用して解析する(ヘアピース全体を選択する)。この分析に関し、Javaベースの画像処理プログラムを使用する。次に、tでのヘアピース(At)、及びtでのヘア(At)について平均投影面積を求め、以下に与えられる等式を使用して皮質除去を算出する。各実験を、3つのヘアピースを用いて繰り返し、結果を平均する。パーセント皮質除去量は、以下の等式を使用して算出する:
皮質除去%=100×(At/At)。皮質除去量の標準偏差は、10%未満である。
F.清潔感及び清潔な外観の評価
ヘアピースの清潔な外観及び感覚の評価方法
10名の専門家の採点者により、空気乾燥処理したヘアピースを、5点スケールに基づいて、清潔な(べた付きがない)外観及び感覚について等級付けし、5を最良の清潔(べた付きがない)とし、1が最悪の清潔(ひじょうにべた付く)となる。
実施例及び組成物
以下の実施例は、本明細書に述べられる本発明の実施形態を例示する。例示されるヘアケア組成物は、従来の配合及び混合技術により調製することができる。製剤分野の当業者の技術範囲内で、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなくヘアケア組成物の他の変更が行われ得ることが理解されよう。本明細書における全ての部、百分率(%)、及び比は、別途指定されない限り、重量基準である。いくつかの成分は、供給元から希釈溶液として供給され得る。明記されている量は、別途指定されない限り、活性物質の重量%を表す。
組成物を作製する方法
1,2-ジオール及び固体粒子は、未希釈で又はプレエマルションとしてヘアケア組成物に添加してよい。後者の場合、乳化剤を使用して、プレエマルションを作製する。実施例の表に例示される組成物は、1,2-ジオールはプレエマルションとしてヘアケア組成物に添加される。プレエマルション製造プロセスは、以下の工程aを行うことである。
リーブオン水性洗浄組成物の製造方法の非限定的な例は、以下の工程を含む:
a.全ての油溶性成分(1,2-ジオール及び固体粒子を含む)を容器内で混合する。構成成分を融解させるために構成成分の加熱が必要になる場合がある。
b.全ての水溶性成分を別個の容器内で混合し、容器の内容物の温度を工程aの油相と同じ温度に調整する;
c.Turraxミキサー(IKAにより供給)などの高剪断ミキサーで油相と水相とを合わせる;
d.必要に応じて、増粘剤/レオロジー変性剤(実施例のうちのいくつかではSepigel 305)を工程cの混合物に添加し、均一な混合物が得られるまで2~5分間高速混合を適用する。
組成物実施例の臭気除去
Figure 0007227372000012
Figure 0007227372000013
(a)アントラニル酸メチル又はアントラニル酸イソブチル、2,2-ジメチル-3-(3-メチルフェニル)-プロパノールとエーテル及びアセテートとの混合物。
(b)エチルマルトール又はメチルマルトール、2-メチル2-ペンテン酸とエステル、アルコール、アルデヒドとの混合物。
(c)上記(b)と同じエステル、アルコール、アルデヒドの混合物。
結果:全ての本発明の要素、1,2-ジオール、疎水性固体粒子、及び悪臭保護材料を含む本発明の実施例IIIの組成物は、対照及び比較例に対して、本発明の実施例が臭気の著しい低減をもたらすことを示す。
組成物実施例-洗浄性能
プレウォッシュ組成物
Figure 0007227372000014
Figure 0007227372000015
Figure 0007227372000016
結果:
実施例A、実施例D、実施例E、実施例G、実施例H、実施例iの組成物は、対照プレウォッシュ処理よりも皮脂除去%の増加を示した。感覚評価の結果は、以下の組み合わせ:
(a)1,2-デカンジオール及び炭酸亜鉛、
(b)1,2-デカンジオール及び疎水性シリカ、
が、皮脂除去量(清潔の利点をもたらす)だけではなく、清潔感の利点ももたらすことを示している。これは、(a)実施例G対実施例A及び実施例C、並びに(b)実施例H対実施例A及びC、の自由比較によって示される。したがって、1,2-ジオールと疎水性粒子との組み合わせは、改善された皮脂洗浄、清潔感、及び清潔な外観を提供することが示される。
本発明の配合物は、典型的なヘアケア組成物中で提供することができる。当該配合物は、分散液、エマルション、粉末、タルク、カプセル状、球体、スポンジ状、固体剤形、泡、及び他の送達機構の形態であってよい。本発明の組成物は、ヘアトニック、リーブオンヘア製品、リンスオフヘア製品、例えば、コンディショナー、トリートメント、及びスタイリング製品、並びに毛髪に適用可能な任意の他の形態であってよい。
実施例においては、別途記載のない限り、全ての濃度は重量%として掲載されており、希釈剤、充填剤などの微量の物質は除外され得る。そのため、掲載した処方は、掲載した構成成分及びそのような構成成分に関連する任意の微量物質を含む。当業者に明白なとおり、これらの微量物の選択は、ヘアケア組成物を作製するために選択した特定成分の物理的及び化学的特性に応じて変わる。
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
本発明の実施形態の詳細な説明で引用される文献は全て、関連部分において参照により本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものとして解釈されるべきではない。本文献における用語のいずれかの意味又は定義が、参照により組み込まれる文献における同じ用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいては、本文献においてその用語に割り当てられた意味又は定義が優先するものとする。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にある全てのそのような変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図されている。

Claims (12)

  1. 毛髪及び頭皮を洗浄及びリフレッシュするためのヘアケア組成物であって、
    a)0.1重量%~12重量%の、1,2-ドデカンジオール、1,2-デカンジオール、1,2-オクタデカンジオール及びこれらの混合物からなる群から選択される1,2-ジオールと、
    b)0.1重量%~10重量%の、炭酸亜鉛、サリチル酸、疎水性シリカ、及びこれらの混合物からなる群から選択される固体粒子と、
    c)0.1重量%~5重量%の、アニオン性、非イオン性、カチオン性、及び両性、並びにこれらの混合物からなる群から選択される乳化剤と、
    )0.005重量%~2重量%の悪臭保護材料と、
    )水性担体と、
    を含む、ヘアケア組成物。
  2. 高分子レオロジー変性剤を更に含む、請求項1に記載のヘアケア組成物。
  3. 1つ以上の溶媒を更に含む、請求項1又は2に記載のヘアケア組成物。
  4. 前記溶媒が、1,3-ブタンジオール、ミリスチン酸イソプロピル、2-ヘキシルデカノール、プロピレングリコール、PEG-3グリセリルココエート、PEG-7グリセリルココエート、イソドデカン、イソパラフィンC11~12、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項3に記載のヘアケア組成物。
  5. 前記ヘアケア組成物がリーブオン組成物である、請求項1~のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  6. 前記ヘアケア組成物がリンスオフ組成物である、請求項1~のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  7. 前記ヘアケア組成物が、噴霧装置を介して送達される、請求項1~のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  8. 前記水性担体が、水及びエタノールの組み合わせである、請求項1~のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  9. 前記悪臭保護材料が、臭気ブロッキング材料、臭気マスキング材料又は臭気中和材料からなる群から選択され、前記悪臭保護材料が、アントラニル酸メチル、アントラニル酸エチル、アントラニル酸プロピル、アントラニル酸イソプロピル、アントラニル酸ブチル、アントラニル酸イソブチル、アントラニル酸ペンチル、アントラニル酸ヘキシル、アントラニル酸ヘプチル、アントラニル酸オクチル、アントラニル酸メンチル、アントラニル酸ゲラニル、アントラニル酸フェネチル、2-アセトアミドベンゾエート、アントラニル酸ジメチル、メチルマルトール、エチルマルトール、プロピルマルトール、ジメチル-3-(3-メチルフェニル)-プロパノール、2-メチル2-ペンテン酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1~のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  10. ヘア組成物が、香料を更に含む、請求項1に記載のヘアケア組成物。
  11. 前記水性担体が、前記ヘアケア組成物の80重量%~95重量%である、請求項1に記載のヘアケア組成物。
  12. 前記水性担体が、前記ヘアケア組成物の30重量%~60重量%のエチルアルコールを含む、請求項1に記載のヘアケア組成物。
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