JP7226982B2 - 振動発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動発生装置に関する。より詳細には、ケースの内部において動作手段を進退動作させることにより、振動を発生させる振動発生装置に関する。
従来より、シートなどに設置された振動ユニットで振動を発生させて、着座者に報知を行う振動発生装置が提案されている(例えば、特許文献1(第5-7頁(特に、段落[0038]等)、第2図、第3図)参照)。振動ユニットは、振動を発生する一対の振動子と、各振動子に固定される板状部材と、振動子および板状部材とを覆う包囲部材とを備えている。振動ユニットは、シートの着座部に設けられる緩衝部材の凹部内に設置される。振動子の周囲には、隙間なく包囲部材が充填され、振動子の振動面と座部の緩衝部材との間にも隙間なく包囲部材が配置される。
このように、シートの座部に振動ユニットを配設した状態で、振動子で振動を発生させることにより、着座者に振動を体感させることができる。
特開2018-144545号公報
しかしながら、上述した振動発生装置は、振動子の周囲に隙間なく包囲部材が充填されると共に、振動子の振動面と座部の緩衝部材との間にも隙間なく包囲部材が配置された状態で、シートの緩衝部材(凹部内)に設置されるため、充分な放熱性能を確保することが容易ではない。
特に、着座者に対してより大きな振動を体感させる場合には、振動子に入力させる入力信号の大きさや電流量を増加させる必要が生じる。入力信号の大きさや電流量が増加すると、振動子の発熱量が多くなってしまい、充分な放熱性能を確保することが、より一層難しくなってしまう。
例えば、振動子を振動させる際に振動ユニットの磁気回路等で熱が発生しても、振動子の周囲を包囲部材が隙間なく覆っているため、発生した熱を、座部の外へ円滑に排出することが難しいという問題があった。
一方で、包囲部材を取り除いた場合には、熱の放出が行い易くなるが、振動子の振動面と座部の緩衝部材との間に隙間ができてしまうため、着座者に充分な強さの振動を体感させることが難しくなってしまう。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、充分な振動をユーザに体感させることができ、かつ、優れた放熱性能を備えた振動発生装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る振動発生装置は、ケースと、該ケースの内部に設けられる軸部材と、該軸部材に沿って前記ケースの内部で進退動作を行う動作手段と、前記ケースに一端が固定される振動伝達部材とを備え、前記振動伝達部材には、内部空間が形成されると共に、該内部空間と外部とを繋ぐ開口部が設けられ、前記軸部材の端部は、前記ケースの前記内部より貫出して前記振動伝達部材の前記内部空間まで延伸されることを特徴とする。
上述した振動発生装置において、動作手段は軸部材に沿って進退動作を行う。このため、動作手段の進退動作に伴って、動作手段と軸部材との間等に熱が発生するおそれがある。本発明に係る振動発生装置では、ケースの内部に設けられる軸部材の端部が、ケースを貫出して振動伝達部材の内部空間まで延伸されている。このため、動作手段と軸部材との間等に発生した熱を、軸部材を通じて振動伝達部材の内部空間へと伝達させることができる。内部空間は、開口部を介して外部に繋がっている。従って、内部空間へと伝達された熱を、開口部を介して外部に排出することができ、振動発生装置の放熱性能を高めることが可能になる。
また、動作手段の進退動作により発生した振動は、動作手段の進退動作に対するケース等への作用反作用によって増大されて、ケース等に伝わる。本発明に係る振動発生装置では、ケースの一端に振動伝達部材が固定されているので、ケースに伝わった振動を、振動伝達部材を介して遠方に伝達させることができると共に、伝達に伴う振動の減衰を低減させることができる。従って、ユーザに対して、充分な強さの振動をより広い範囲で体感させることが可能になる。
また、上述した振動発生装置において、前記ケースには、前記振動伝達部材の前記内部空間から前記ケースの前記内部へ繋がる連通孔が形成されるものであってもよい。
上述した振動発生装置では、ケースの内部で動作手段が進退動作を行うため、進退動作に伴ってケースの内部の温度が上昇するおそれがある。本発明に係る振動発生装置では、振動伝達部材の内部空間からケースの内部へ繋がる連通孔が形成されているため、進退動作に伴ってケースの内部の温度が上昇しても、連通孔を通じてケースの内部の熱を振動伝達部材の内部空間へ排出することができる。内部空間は、開口部を介して外部に繋がっている。このため、振動伝達部材の内部空間へ排出された熱を、開口部を介して外部に排出することができ、振動発生装置の放熱性能を高めることが可能になる。
さらに、上述した振動発生装置において、前記振動伝達部材は、前記動作手段の前進方向側における前記ケースの一端と、後退方向側における前記ケースの他端とに、それぞれ設けられており、前記連通孔は、前記動作手段の前記前進方向側における前記ケースの一端と、前記後退方向側における前記ケースの他端とにそれぞれ形成されるものであってもよい。
本発明に係る振動発生装置では、連通孔が、動作手段の前進方向側におけるケースの一端と、後退方向側におけるケースの他端とにそれぞれ形成される。このため、動作手段が前進動作した場合には、ケースの前進方向側の一端に形成された連通孔から、ケースの内部の空気(熱を帯びた空気)がケースの外部(振動伝達部材の内部空間)に排出されると共に、ケースの後退方向側の他端に形成された連通孔から、ケースの外部(振動伝達部材の内部空間)の空気(比較的温度の低い空気)がケースの内部へ導き入れられる。一方で、動作手段が後退動作した場合には、ケースの後退方向側の他端に形成された連通孔から、ケースの内部の空気(熱を帯びた空気)がケースの外部(振動伝達部材の内部空間)に排出されると共に、ケースの前進方向側の一端に形成された連通孔から、ケースの外部(振動伝達部材の内部空間)の空気(比較的温度の低い空気)がケースの内部へ導き入れられる。
このように、本発明に係る振動発生装置では、動作手段の進退動作に応じてケースの内部の空気(熱を帯びた空気)が一方の連通孔から外部に排出されると共に、他方の連通孔から外部の空気(比較的温度の低い空気)がケースの内部に導入されるので、ケースの内部の空気を迅速に交換することが可能になる。このため、動作手段の進退動作に伴ってケースの内部の空気を積極的に循環させることができ、振動発生装置の放熱性能を高めることが可能になる。
また、上述した振動発生装置において、前記軸部材には、前記振動伝達部材の前記内部空間から前記ケースの前記内部へ繋がる中空空間が形成されるものであってもよい。
上述した振動発生装置では、動作手段がケースの内部で進退動作を行うため、進退動作に伴ってケースの内部の温度が上昇するおそれがある。本発明に係る振動発生装置では、振動伝達部材の内部空間からケースの内部へ繋がる中空空間が軸部材に形成されているため、進退動作に伴ってケースの内部の温度が上昇しても、中空空間を通じてケースの内部の空気(熱を帯びた空気)を振動伝達部材の内部空間へ排出することができる。内部空間は、開口部を介して外部に繋がっているため、内部空間へ排出された空気(熱を帯びた空気)を、開口部を介して外部に排出することができ、振動発生装置の放熱性能を高めることが可能になる。
さらに、上述した振動発生装置において、前記振動伝達部材は、前記動作手段の前進方向側における前記ケースの一端と、後退方向側における前記ケースの他端とに、それぞれ設けられており、前記軸部材には、前記ケースの前記一端に設けられる前記振動伝達部材の前記内部空間から前記ケースの前記内部へ繋がる中空空間と、前記ケースの前記他端に設けられる振動伝達部材の前記内部空間から前記ケースの前記内部へ繋がる中空空間とが形成されるものであってもよい。
本発明に係る振動発生装置では、軸部材に対して、動作手段の前進方向側におけるケースの一端に設けられる振動伝達部材の内部空間からケースの内部へ繋がる中空空間と、動作手段の後退方向側におけるケースの他端に設けられる振動伝達部材の内部空間からケースの内部へ繋がる中空空間とが形成されている。このため、動作手段が前進動作した場合には、ケースの内部の空気(熱を帯びた空気)が、中空空間を通って、ケースの一端に設けられる振動伝達部材の内部空間(ケースの外部)に排出されると共に、ケースの他端に設けられる振動伝達部材の内部空間(ケースの外部)の空気(比較的温度の低い空気)が、中空空間を通って、ケースの内部へ導き入れられる。一方で、動作手段が後退動作した場合には、ケースの内部の空気(熱を帯びた空気)が、中空空間を通って、ケースの他端に設けられる振動伝達部材の内部空間(ケースの外部)に排出されると共に、ケースの一端に設けられる振動伝達部材の内部空間(ケースの外部)の空気(比較的温度の低い空気)が、中空空間を通って、ケースの内部へ導き入れられる。
このように、本発明に係る振動発生装置では、動作手段の進退動作に応じてケースの内部の空気(熱を帯びた空気)が軸部材の中空空間を通って外部に排出されると共に、外部の空気(比較的温度の低い空気)が中空空間を通ってケースの内部に導入されるので、ケースの内部の空気を迅速に交換することが可能になる。従って、動作手段の進退動作に伴ってケースの内部の空気を積極的に循環させることができ、振動発生装置の放熱性能を高めることが可能になる。
なお、軸部材に形成される中空空間は、動作手段の前進方向側における振動伝達部材の内部空間からケースの内部へ繋がる空間と、後退方向側における振動伝達部材の内部空間からケースの内部へ繋がる空間とを確保するものであれば、別々の空間であっても、一体の空間であってもよい。中空空間が別々の空間であっても一体の空間であっても、動作手段の進退動作に伴ってケースの内部の空気を積極的に循環させることができるので、振動発生装置の放熱性能を高めることが可能になる。
本発明に係る振動発生装置では、ケースの内部に設けられる軸部材の端部が、ケースを貫出して振動伝達部材の内部空間まで延伸されている。このため、動作手段と軸部材との間等に発生した熱を、軸部材を通じて振動伝達部材の内部空間へと伝達させることができる。振動伝達部材の内部空間は、開口部を介して外部に繋がっている。従って、内部空間へと伝達された熱を、開口部を介して外部に排出することができ、振動発生装置の放熱性能を高めることが可能になる。
また、動作手段の進退動作により発生した振動は、動作手段の進退動作に対するケース等への作用反作用によって増大されて、ケース等に伝わる。本発明に係る振動発生装置では、ケースの一端に振動伝達部材が固定されているので、ケースに伝わった振動を、振動伝達部材を介して遠方に伝達させることができると共に、伝達に伴う振動の減衰を低減させることができる。このため、ユーザに対して、充分な強さの振動をより広い範囲で体感させることが可能になる。
実施の形態1に係る振動発生装置を備えたシートの概略構成を示した側方断面図である。 図1に示した振動発生装置を示した側方断面図である。 実施の形態2に係る振動発生装置を備えたシートの概略構成を示した側方断面図である。 図3に示した振動発生装置を示した側方断面図である。 実施の形態3に係る振動発生装置を示した側方断面図である。 実施の形態3に係る振動発生装置の変形例を示した側方断面図である。 実施の形態4に係る振動発生装置を示した側方断面図である。 実施の形態4に係る振動発生装置の変形例を示した側方断面図である。
以下、本発明に係る振動発生装置について一例を示し、図面を用いて詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係る振動発生装置を備えたシートの概略構成を示した側方断面図である。シート10は、背もたれ部11と座面部12とを備えている。背もたれ部11は、図示を省略したフレームと、フレームの外側を覆うようにして設けられるクッション部材(弾性部材)13とを有している。振動発生装置100aは、クッション部材13の内部に、振動発生装置100aの長尺方向を、背もたれ部11の上下方向(長尺方向)に沿わせるようにして設けられる。
図1に示すシート10では、背もたれ部11に振動発生装置100aが設けられる構成が示されているが、振動発生装置100aの設置位置は、背もたれ部11に限定されない。振動発生装置100aを、座面部12や、シート10のヘッドレスト部(図示省略)や、肘置き部(図示省略)等に設けることも可能である。
クッション部材13の上部であって、振動発生装置100aの上端部の延伸方向には、振動発生装置100aの端部(後述する振動伝達部材150の開口部151)からシート10の外部へと連通する空間13aが形成されている。この空間13aは、後述するように、振動発生装置100aで発生した熱を、シート10の外部に排出するための通路として機能する。
図2は、振動発生装置100aの概略構成を示した側方断面図である。上述したように、振動発生装置100aは、長尺方向を背もたれ部11の上下方向(長尺方向)に沿わせるようにして、クッション部材13の内部に設けられる。図2では、説明の便宜上、振動発生装置100aの長尺方向が、紙面の左右方向になるように示されている。
振動発生装置100aは、図2に示すように、ケース110と、軸部材130と、可動部(動作手段)140と、振動伝達部材150と、一対のバネ161,162と、ボイスコイルボビン145とにより概略構成されている。ケース110は、有底の筒形状(円柱外観形状)を呈している。図2では、底部分111が紙面の左側を向き、開口部分112が紙面の右側を向くようにして記載されている。
ケース110の中央であって、中心軸が伸びる方向には、軸部材130が設置されている。より詳細には、ケース110の底部分111の中心に軸部材130を貫通させるための貫通孔113が形成されており、さらに貫通孔113の縁部分に軸部材130の外周に当接する第1縁部114が形成されている。貫通孔113に貫設された軸部材130は、一端側の本体がケース110の内部に位置し、他端側の端部133(少なくとも端部133の端面)がケース110の外側へ露出されるようにして、第1縁部114に固定される。
可動部140は、後述するように、軸部材130に沿って進退動作を行う構成となっている。このため、軸部材130は、可動部140の可動方向を規定する機能を備えることになる。さらに、軸部材130は、可動部140の進退動作に伴って発生する熱を、ケース110の内部からケース110の外部へと伝達(排出)させる役割を有している。熱をケース110の内部から外部へと伝達させるため、軸部材130は、熱伝導性の高い金属等の棒状部材等によって構成される。実施の形態1に係る軸部材130では、断面が円形状に形成された棒状体が用いられる。
ケース110の底部分111に形成される第1縁部114は、ケース110の外側および内側に突出する形状(例えば、ボス等)で形成されており、ケース110内側に突出した部分は、バネ161の内径に対応する径を備えた円筒形状となっている。また、第1縁部114のケース110の外側に突出した部分は、軸部材130の外周を一定の肉厚X1で覆う円筒形状となっている。さらに、ケース110の底部分111には、ケース110の外側の第1縁部114の外周面に対し、一定距離X2を保って対向する円環状の第2縁部115が形成されている。第1縁部114と第2縁部115との間に一定の距離X2が確保されているため、第1縁部114の外周面と、第2縁部115の内周面と、ケース110の底部分111の外側壁とにより、円環状の溝116が形成されることになる。また、第2縁部115の外周面とケース110の底部分111の外側面との間には、複数のリブ117が設けられている。
ケース110の開口部分112には、蓋部材170が取り付けられている。蓋部材170の中央部にも、軸部材130を固定するための開口部171が形成され、開口部171の周縁に第3縁部172が形成されている。ケース110に軸部材130が固定される場合、第1縁部114によって軸部材130の一部分が固定され、第3縁部172によって軸部材130の端部が固定されることになる。第3縁部172におけるケース110の内側部分は、ケース110の内部に突出するようにして形成されている。ケース110の内側に突出した部分は、バネ162の内径に対応する径幅を備えた円筒形状となっている。
可動部140は、軸受け部141と、ヨーク142と、マグネット143と、ポール144とを有している。軸受け部141は、筒形状を呈しており、筒内部に軸部材130が貫通された状態で、軸部材130に沿って進退動可能に取り付けられる。軸受け部141は、可動部140が軸部材130の軸方向に円滑に動くことを補助するため部材である。このため、軸受け部141は、スライド部材として機能する。軸受け部141の一方の端部には、ヨーク142の端面に係止する係止部141aが設けられている。係止部141aの径方向寸法は、バネ161の内径に対応する寸法となっている。
軸受け部141には、ヨーク142とマグネット143とポール144とが固定される。ポール144は、導磁率の高い鉄製の部材であり、ヨーク142は、マグネット143の磁力を効率よくポール144へ伝えて磁束(磁場、磁界)を発生させる部材である。
ヨーク142は有底筒形状を呈しており、底部分(図2の左側部分)の中央には、軸受け部141を貫入・固定させるための貫通孔142aが形成されている。貫通孔142aの縁部分には、軸受け部141の係止部141aを係止するための係止溝142bが形成されている。ヨーク142の外側径は、ケース110の内側径よりも小径となっており、ケース110の内周面とヨーク142の外周面との間に間隙が確保されている。この間隙の存在により、可動部140が軸部材130の軸方向に進退動作する場合(図2の紙面の左右方向へ動く場合)であっても、ヨーク142の外周面が、ケース110の内周面に接触することを防ぐことができる。
マグネット143およびポール144は、リング形状を呈しており、それぞれのリング孔に軸受け部141を貫入させる構造になっている。マグネット143およびポール144のそれぞれのリング形状の外径は、ヨーク142の内径よりも小径となっている。ヨーク142の開放された側の端部(図2の右側端部)から、マグネット143がヨーク142の内部に収納され、さらに、ポール144が収納される。このようにヨーク142の内部にマグネット143とポール144とが収納された状態で、ヨーク142とマグネット143とポール144とが連結され、さらに軸受け部141がヨーク142の貫通孔142aおよびマグネット143・ポール144のリング孔に貫通された状態で、ヨーク142とマグネット143とポール144とが、軸受け部141に固定されて、一体となる。
バネ161,162は、中央部に軸部材130を貫通させた状態で、ケース110の内部に設置される。具体的に、バネ161の一端は、バネ161の内部に第1縁部114を貫入させた状態で、第1縁部114が設けられるケース110の底部分111の内面(図2の紙面左側)に当接する。バネ161の他端は、バネ161の内部に係止部141aを貫入させた状態で、ヨーク142の係止溝142bに当接する。また、バネ162の一端は、ポール144の端面に形成される凸部144aを、バネ162の内部に貫入させた状態で、ポール144の端面に当接する。バネ162の他端は、バネ162の内部に第3縁部172を貫入させた状態で、蓋部材170に当接する。2つのバネ161,162は、原則として同じバネ定数および変動量を備える同一の圧縮バネが用いられる。
蓋部材170には、ボイスコイルボビン145が設けられている。ボイスコイルボビン145の一端145aには、ボイスコイル(コイル)180が設けられ、ボイスコイルボビン145の他端145bは、蓋部材170の内側壁に固定される。ボイスコイルボビン145の一端145aは、ポール144の外周面とヨーク142の内周面との間に配設されている。
上述したように、ポール144の外径はヨーク142の内径よりも小径となっているため、ヨーク142の内周面と、この内周面に対向するポール144の外周面との間には間隙が確保されている。ボイスコイルボビン145の一端145aは、この間隙内に位置しており、ボイスコイル180が、ヨーク142とポール144の間に位置している。さらに、蓋部材170の外側には、ボイスコイル180に信号を入力するためのケーブル線190が接続されている。
ケース110の底部分111における外側壁には、筒状の振動伝達部材150が取り付けられている。振動伝達部材150は、可動部140の進退動作に伴って発生した振動を、ケース110より受振して、ケース110の遠方へと伝達させる役割を有している。振動伝達部材150は、振動の伝達性に優れた素材、例えば、金属材料等によって構成されている。振動伝達部材150は筒形状を呈しており、内部には空間(内部空間S1)が確保されている。
すでに説明したように、ケース110の外側壁(図2におけるケースの左側壁)には、第1縁部114と第2縁部115とによって、一定の距離X2が確保された円環状の溝116が形成されている。また、筒状の振動伝達部材150は、この円環状の溝116の直径に対応する直径を備えており、距離X2に対応する肉厚を備えている。このため、振動伝達部材150の一端を円環状の溝116に嵌入することによって、円環状の溝116に振動伝達部材150の一端を固定することが可能となっている。
振動伝達部材150の他端には、内部空間S1の端部開口となる開口部151が設けられている。振動伝達部材150は、開口部151からクッション部材13の空間13aを介してシート10の外部に連通されている。このため、振動伝達部材150の開口部151は、内部空間S1をシート10の外部に繋げる(開放する)ための開放端として機能する。
ここで、振動伝達部材150の内径は、軸部材130の直径よりも幅広となっている。このため、振動伝達部材150を円環状の溝116に固定した状態において、ケース110の外側に露出する軸部材130の端部133が、振動伝達部材150の内部空間S1に案内されて、振動伝達部材150の内周面と軸部材130の外周面との間に、隙間(空間)が確保された状態となる。
また、振動伝達部材150の長尺長は、ケース110の端部から背もたれ部11の端部近傍まで(より詳細には、図1に示すように、クッション部材13によって形成された空間13aまで)の長さとなっている。このため、ケース110を介して振動伝達部材150へ伝達された振動は、長尺の振動伝達部材150によって、背もたれ部11の全体へと伝達されることになる。なお、軸部材130の端部133は、ケース110の外側壁から振動伝達部材150の内部へ少し露出する状態となっており、軸部材130は振動伝達部材150に比べて短い。
このようにして構成される振動発生装置100aは、図1に示すように、背もたれ部11のクッション部材13に埋設された状態で、シート10に設置される。この状態で、振動発生装置100aのケーブル線190を介して、ボイスコイル180に電流が流れると、ヨーク142とポール144との間に発生する磁束との影響によって、軸部材130の軸方向に作用する力が発生する(フレミングの左手の法則)。軸方向に作用する力により、ヨーク142とマグネット143とポール144と軸受け部141とからなる可動部140が一体となって、軸部材130に沿ってケース110の内部を進退動作することになる。
可動部140の進退動作によって、ケース110に対して可動部140が相対的に近接離反することになり、互いの動きによる作用反作用によって、ケース110に対して増大された振動が伝達される。ケース110に伝達された振動は、ケース110の外側壁(底部分111)に固定された振動伝達部材150に伝わって、振動伝達部材150の延伸方向へと伝達されることになる。
振動伝達部材150は、図1に示すように、背もたれ部11のクッション部材13に埋設されている。振動伝達部材150を介して伝達された振動は、振動伝達部材150からクッション部材13を介して、シート10に着座する着座者に伝達される。特に、振動伝達部材150は長尺の筒形状を呈しており、背もたれ部11の長手方向に対して振動伝達部材150の長手方向が沿うようにして埋設されるため、着座者に対して、背もたれ部11の広い範囲で充分な強さの振動を体感させることができる。
また、可動部140の進退動作によって、軸部材130と軸受け部141との間、あるいはその近傍に、熱が発生する可能性がある。特に、振動発生装置100aのボイスコイル180に流れる電流量が多くなって、可動部140の進退動作が速くなったり、あるいは進退幅が大きくなったりすると、発熱量の増大を招くおそれがある。
実施の形態1に係る振動発生装置100aでは、軸部材130と軸受け部141との間等に発生した熱が、熱伝導性の高い軸部材130を介して、ケース110の外部に位置する軸部材130の端部133まで伝達される。ケース110の外側に位置する軸部材130の端部133は、振動伝達部材150の内部空間S1に露出された状態となっているため、この内部空間S1に対して伝達された熱が放出される。
特に、振動伝達部材150の内周面と軸部材130の外周面との間に、隙間(空間)が確保されているため、軸部材130と振動伝達部材150とが直接接することがない。このため、軸部材130の端部133(ケース110の外側)へ誘導された熱は、振動伝達部材150の内周面に直接に伝わることなく、内部空間S1へ放出される。内部空間S1に放出された熱は、振動伝達部材150の延伸方向へと内部空間S1を伝わっていき、振動伝達部材150の開口部151およびクッション部材13の空間13aを介して背もたれ部11の外部へ放出される。このように、ケース110の内部における可動部140の進退動作に伴って発生する熱を、軸部材130によってケース110の内部からケース110の外部へと伝達することができると共に、軸部材130の端部133から振動伝達部材150の内部空間S1および開口部151を介して、クッション部材13の外部へ放出することができる。従って、振動発生装置100aで発生する熱を効果的かつ迅速にシート10の外部へと放出することができ、振動発生装置100aにおける放熱性能を高めることが可能になる。
[実施の形態2]
次に、実施の形態2に係る振動発生装置100bについて説明する、図3は、背もたれ部11に振動発生装置100bが設置されたシート10の概略構成を示した側方断面図を示している。また、図4は、振動発生装置100bを示した側方断面図である。図4では、振動発生装置100bの長手方向が、紙面の左右方向になるように示されている。なお、図3および図4において、図1および図2に示した振動発生装置100aと同一の構成であって同じ機能を有する部分については、同一符号を附すと共に、実施の形態2における詳細な説明を省略する。
実施の形態2に係る振動発生装置100bは、実施の形態1に係る振動発生装置100aに比べて、蓋部材170aが、蓋部材170aの反対側に位置するケース110の外側壁(底部分111)と同じような構造になっている点で相違する。このため、図4に示すように、軸部材130は、ケース110の内部を貫くようにして、ケース110の外側壁(底部分111)および蓋部材170aの中央に固定(貫設)され、軸部材130の両端133a,133bがケース110および蓋部材170aの外側に露出した構造になっている。また、ケース110および蓋部材170aの外側壁には、円環状の溝116a,116bがそれぞれ形成されており、それぞれの円環状の溝116a,116bに端部を嵌入固定させた状態で、2つの振動伝達部材150a,150bが、それぞれに取り付けられている。なお、蓋部材170aは、軸部材130を固定するための第3縁部172aを備えている。
図3に示すように、背もたれ部11に設置された振動発生装置100bは、一方の振動伝達部材150bの端部が、背もたれ部11の下側端部近傍まで延設されている。振動伝達部材150bの端部には、開口部151bが設けられる。振動伝達部材150bの下側端部近傍には、背もたれ部11のクッション部材13によって空間13bが形成されており、開口部151bおよび空間13bを介して、軸部材130の下側の端部133bからシート10の下側外部まで連通された状態となっている。
また、振動発生装置100bにおける他方の振動伝達部材150aの端部は、背もたれ部11の上側端部近傍まで延設されている。振動伝達部材150aの端部には、開口部151aが設けられる。振動伝達部材150aの上側端部近傍には、背もたれ部11のクッション部材13によって空間13aが形成されており、開口部151aおよび空間13aを介して、軸部材130の上側の端部133aからシート10の上側外部まで連通された状態になっている。
このように、軸部材130の両端部133a,133bを、ケース110および蓋部材170aの外側壁を貫き通して(貫出して)、ケース110の内部から外部へ露出させた状態で、可動部140が進退動作を行うことにより、軸部材130と可動部140の軸受け部141との間等で発生した熱が、軸部材130に伝わって、軸部材130の両端部133a,133bへと伝達される。軸部材130の両端部133a,133bは、ケース110および蓋部材170aの外側壁から振動伝達部材150a,150bの内部空間S1,S2に露出した状態となっており、軸部材130の端部133a,133bに伝達された熱は、振動伝達部材150a,150bの内周面に直接に伝わることなく、振動伝達部材150a,150bの内部空間S1,S2へ放出される。内部空間S1,S2に放出された熱は、振動伝達部材150a,150bの延伸方向へと内部空間S1,S2を伝わっていき、振動伝達部材150a,150bの開口部151a,151bおよびクッション部材13の空間13a,13bを介して背もたれ部11の外部に放出される。
このように、ケース110の内部における可動部140の進退動作に伴って発生する熱を、軸部材130によってケース110の内部から外部へ逃がすことができると共に、軸部材130の両方の端部133a,133bから、それぞれの振動伝達部材150a,150bの内部空間S1,S2を介して、クッション部材13の外部へと放出することができる。従って、振動発生装置100bで発生する熱を、複数の熱伝達経路(振動伝達部材150a,150bの内部空間S1,S2)を介して、効果的かつ迅速にシート10の外部へ放出することができ、振動発生装置100bの温度上昇を効果的に抑制すると共に、放熱性能を高めることが可能になる。
[実施の形態3]
次に、実施の形態3に係る振動発生装置100cについて説明する、図5は、振動発生装置100cを示した側方断面図である。図5では、振動発生装置100cの長手方向が、紙面の左右方向になるように示されている。図5において、図2に示した振動発生装置100aと同一の構成であって同じ機能を有する部分については、同一符号を附すと共に、実施の形態3における詳細な説明を省略する。
実施の形態3に係る振動発生装置100cは、実施の形態1に係る振動発生装置100aに比べて、ケース110の内部から外部へと連通する連通孔200が、第1縁部114に設けられる点で相違する。連通孔200は、ケース110の貫通孔113の中心から等距離になるようにして散点状に複数設けられる。
上述したように、可動部140の進退動作によって、軸部材130と軸受け部141との間に熱が発生するおそれがある。また、熱の発生は、軸部材130と軸受け部141との間だけには限定されず、ボイスコイル180を流れる電流の量に応じて、ボイスコイル180自体に熱が発生するおそれがある。このため、可動部140がケース110の内部で進退動作すると、軸部材130と軸受け部141との間に発生した熱やボイスコイル180に発生した熱によって、ケース110の内部の温度が上昇して、ケース110の内部に熱が籠もってしまうおそれがある。
実施の形態3に係る振動発生装置100cでは、ケース110の一方の壁面(底部分111の第1縁部114)に、複数の連通孔200が形成されている。このため、ケース110の内部で可動部140が進退動作すると、ケース110の内部の空気(熱を帯びた空気)が、可動部140の前進動作に伴って連通孔200からケース110の外部へ排出されると共に、可動部140の後退動作に伴って、ケース110の外部の空気(比較的低い温度の空気)が連通孔200を介してケース110の内部に流入される。この空気の排出および流入によって、ケース110の内部の空気が、積極的に循環されることになり、ケース110の内部の温度を積極的に低下させることが可能になる。
さらに、ケース110の外部に取り付けられる振動伝達部材150が筒形状を呈しており、振動伝達部材150の開口部151およびクッション部材13の空間13aを介してシート10の外部へと連通されている。このため、ケース110の外部に排出された空気を、円滑にシート10(背もたれ部11)の外部へ排出することが可能になると共に、シート10(背もたれ部11)の外部の空気を、ケース110の内部へ導入することが可能になる。
また、実施の形態1に係る振動発生装置100aと同様に、振動発生装置100cにおいて、軸部材130と可動部140の軸受け部141との間で発生した熱は、軸部材130を介してケース110の外部へと伝達され、振動伝達部材150の開口部151およびクッション部材13の空間13aを介して、背もたれ部11の外部に排出される。
このように、振動発生装置100cでは、ケース110の内部で可動部140が進退動作することにより発生する空気(熱を帯びた空気)を、第1縁部114に形成される連通孔200を介してケース110の外部へと排出し、また、軸部材130によって熱をケース110の外部に放出することができる。そして、ケース110の外部に排出・放出された空気・熱を、軸部材130の端部133から、振動伝達部材150の内部空間S1や空間13a等を介して、背もたれ部11の外部へ排出することができる。従って、振動発生装置100cで発生する熱を、効果的かつ迅速にシート10の外部へ排出することができ、振動発生装置100cにおける温度上昇を抑制すると共に、放熱性能を高めることが可能になる。
なお、図6に示すように、図3および図4に示した振動発生装置100bの第1縁部114および第3縁部172aのそれぞれに対して、複数の連通孔200a,200bを設けてもよい。図6に示した振動発生装置100dでは、ケース110の両側面、つまり可動部140の前進方向側と後退方向側とのそれぞれの縁部(第1縁部114および第3縁部172a)に連通孔200a,200bが形成されており、それぞれの連通孔200a,200bの先に、振動伝達部材150a,150bがそれぞれ設けられて、背もたれ部11の相異なる端部まで連通された内部空間S1,S2が形成されている。
可動部140が前進した場合には、ケース110の内部の空気(熱を帯びた空気)が前進方向側の連通孔200aからケース110の外部に排出されると共に、反対側の連通孔200bからケース110の外部の空気(比較的温度の低い空気)がケース110の内部に導入されることなる。一方で、可動部140が後退した場合には、ケース110の内部の空気(熱を帯びた空気)が、後退方向側の連通孔200bからケース110の外部に排出されると共に、反対側の連通孔200aからケース110の外部の空気(比較的温度の低い空気)が、ケースの内部に導入されることなる。
このように、可動部140の進退動作に伴って、前進時および後退時に、ケース110の内部の空気が外部の空気と入れ替わり、ケース110の内部の空気の循環を行って熱を積極的に排出することが可能になる。従って、振動発生装置100dにおける温度上昇を積極的に抑制して、放熱性能を高めることが可能になる。
[実施の形態4]
次に、実施の形態4に係る振動発生装置100eについて説明する、図7は、振動発生装置100eを示した側方断面図である。図7では、振動発生装置100eの長手方向が、紙面の左右方向になるよう示されている。図7において、図2に示した振動発生装置100aと同一の構成であって同じ機能を有する部分については、同一符号を附すと共に、実施の形態4における詳細な説明を省略する。
実施の形態4に係る振動発生装置100eは、軸部材の内部が中空(中空空間S3)となっている点で、実施の形態1に係る振動発生装置100aと相違する。具体的には、軸部材130aが筒形状となって内部に中空空間S3が確保されており、軸部材130aの一方の端部133cには、端部開口131が形成されている。一方で、軸部材130aの反対側の端部は、塞がれた状態となっている。
さらに、バネ161,162の内側に位置する軸部材130aの周面には、ケース110の内部に繋がる複数の側面開口132が形成されている。軸部材130aの側面開口132は、可動部140の前進側および後退側の両方のバネ161,162の内側位置に設けられている。このため、可動部140が前進した場合には、少なくとも後退側の側面開口132が、ケース110の内部に対して開放された状態となり、可動部140が後退した場合には、少なくとも前進側の側面開口132が、ケース110の内部に対して開放された状態となる。
実施の形態4に係る振動発生装置100eのように、軸部材130aの内部に中空空間S3を形成して、ケース110の内部とケース110の外部とを連通する通路を確保した状態で、可動部140を進退動作させると、可動部140の進退動作に伴って、ケース110の内部の空気(熱を帯びた空気)が、側面開口132から軸部材130aの中空空間S3を通って端部開口131へと運ばれて、ケース110の外部へと搬出される。特に、側面開口132は可動部140の前進側と後退側との両方の位置に対応して複数設けられているので、可動部140が前進しても後退しても、確実に側面開口132が開放された状態となり、空気(熱を帯びた空気)をケース110の外部へ円滑に排出することができる。
ケース110の外部へ排出された空気(熱を帯びた空気)は、振動伝達部材150の内部空間S1を通って背もたれ部11の外部へと排出される。また、同様にして、可動部140の進退動作に応じて、背もたれ部11の外部の空気(比較的低い温度の空気)が、振動伝達部材150の内部空間S1を通り、軸部材130aの中空空間S3を介してケース110の内部へと取り込まれる。
さらに、軸部材130aと可動部140の軸受け部141との間に発生する熱も、軸部材130aを伝わって、あるいは中空空間S3を介してケース110の外部に排出される。このように、可動部140の進退動作に伴ってケース110の内部で発生する熱が、軸部材130aの側面開口132および端部開口131を介してケース110の外部へ排出され、さらに、振動伝達部材150の内部空間S1を介して背もたれ部11の外部へと排出される。従って、ケース110の内部の空気を積極的に循環させることが可能になり、ケース110の内部の温度上昇を抑制して、放熱性能を高めることができる。
なお、図8に示すように、図3および図4に示した振動発生装置100bの軸部材に対して、一方の端部から他方の端部まで貫通する中空空間S4を形成し、さらに、図7と同様に、バネ161,162の内側に位置する軸部材の側面に複数の側面開口132を形成する構造にすることも可能である。具体的には、ケース110の両端に振動伝達部材150a,150bが設けられた振動発生装置100fの軸部材130bに、中空空間S4を形成して、両端133d,133eを端部開口131a,131bにより開放させると共に、側面に側面開口132を設ける。
このように構成される振動発生装置100fにおいて、可動部140を前進動作させると、ケース110の内部における空気の流れを一方の振動伝達部材150bから他方の振動伝達部材150aへと誘導することができ、可動部140を後退動作させた場合には、逆方向へと空気の流れを誘導することが可能となる。このため、可動部140の進退動作に応じて、背もたれ部11の一方の端部から空気(比較的温度の低い空気)をケース110の内部に誘導しつつ、背もたれ部11の他方の端部からケース110の内部の空気(熱を帯びた空気)を排出することできるため、効率よくケース110の内部の空気循環を行うことが可能になる。従って、振動発生装置100fにおける温度上昇を抑制して、放熱性能を高めることが可能になる。
以上、本発明に係る振動発生装置について、図面を用いて詳細に説明したが、本発明に係る振動発生装置は、上述した実施の形態1~実施の形態4で説明した振動発生装置100a~100fの構造には限定されない。例えば、実施の形態1~実施の形態4に係る振動発生装置100a~100fでは、シート10の内部、より詳細には背もたれ部11のクッション部材13の内部に振動発生装置100a~100fを埋設させる場合について説明した。しかしながら、本発明に係る振動発生装置は、シートそのものに設置される構成に限定されない。
例えば、シートに着脱可能なクッション性を備えたシートカバー等に、振動発生装置を設置するものであってもよい。今日では、腰部分や背中のサイド部分のサポートを重視して背もたれ部等が立体的に加工されたシートカバーが市販されている。この立体形状部分のクッション部材等に本発明に係る振動発生装置を埋設することにより、実施の形態1~実施の形態4に示した振動発生装置100a~100fと同様の効果を奏することが可能になる。また、シートカバーに振動発生装置を設置することによって、既存の様々なシートを用いて、簡単に振動による報知等を行うことが可能になる。従って、シートの種類や構造に拘わらず、あらゆるシートに対して、本発明に係る振動発生装置を適用することが可能になる。
また、本発明に係る振動発生装置を設置するシートの一例として、車両用シートを用いることができる。今日では、車両走行時に走行車線の境界線(白線等)を逸脱した場合や、前方に障害物等がある場合等に、運転者に対して報知を行う警報システムが提案されている。本発明に係る振動発生装置を車両用シートに設置することにより、振動によって運転者に報知を行うことが可能になる。
また、今日では、ゲームにおける遊技演出の一つとして、ゲームに連動した振動を遊技者に与えるシステムが提案されている。本発明に係る振動発生装置をゲーム用シートに設置することにより、ゲームの内容・状況に応じて様々な振動を発生させることができ、遊技の演出効果を高めることが可能になる。
また、実施の形態1~実施の形態4に係る振動発生装置では、振動発生装置の長尺方向が背もたれ部の上下方向に設置される場合について説明した。しかしながら、振動発生装置の設置方向は、背もたれ部の上下方向には限定されず、振動発生装置の長尺方向が背もたれ部の左右方向になるように設置してもよく、また斜め方向になるように設置してもよい。また、振動発生装置が座面部やヘッドレスト部や肘置き部等に設置される場合においても、振動発生装置の長尺方向を、座面部等の左右方向や前後方向や斜め方向等にして設置することが可能である。
また、シートやシートカバー等に振動発生装置を設置する場合、振動発生装置の設置個数は、必ずしも1つには限定されず、複数設置することが可能である。例えば、背もたれ部の左右のサイド部分に、振動発生装置をそれぞれ設置することによって、着座者の背中・脇腹部分に対して右側からの振動と左側からの振動とを別々に体感させることが可能になる。
10 …シート
11 …(シートの)背もたれ部
12 …(シートの)座面部
13 …(シートの)クッション部材
13a,13b …(クッション部材の)空間
100a,100b,100c,100d,100e,100f …振動発生装置
110 …ケース
111 …(ケースの)底部分
112 …(ケースの)開口部分
113 …(ケースの)貫通孔
114 …(ケースの)第1縁部
115 …(ケースの)第2縁部
116,116a,116b …(ケースの)円環状の溝
117 …リブ
130,130a,130b …軸部材
131,131a,131b …(軸部材の)端部開口
132 …(軸部材の)側面開口
133,133a,133b,133c,133d,133e …(軸部材の)端部
140 …可動部(動作手段)
141 …(可動部の)軸受け部
141a …(軸受け部の)係止部
142 …(可動部の)ヨーク
142a …(ヨークの)貫通孔
142b …(ヨークの)係止溝
143 …(可動部の)マグネット
144 …(可動部の)ポール
144a …(ポールの)凸部
145 …ボイスコイルボビン
145a …(ボイスコイルボビンの)一端
145b …(ボイスコイルボビンの)他端
150,150a,150b …振動伝達部材
151,151a,151b …(振動伝達部材の)開口部
161,162 …バネ
170,170a …蓋部材
171 …(蓋部材の)開口部
172,172a …(蓋部材の)第3縁部
180 …ボイスコイル
190 …ケーブル線
200,200a,200b …(ケースの)連通孔
S1,S2 …(振動伝達部材の)内部空間
S3,S4 …(軸部材の)中空空間

Claims (5)

  1. ケースと、
    該ケースの内部に設けられる軸部材と、
    該軸部材に沿って前記ケースの内部で進退動作を行う動作手段と、
    前記ケースに一端が固定される振動伝達部材と
    を備えてシートまたはシートカバーの内部に設置され
    前記振動伝達部材には、内部空間が形成されると共に、該内部空間と外部とを繋ぐ開口部が設けられ、
    前記軸部材の端部は、前記ケースの前記内部より貫出して前記振動伝達部材の前記内部空間まで延伸され、
    前記軸部材には、前記振動伝達部材の前記内部空間から前記ケースの前記内部へ繋がる中空空間が形成されること
    を特徴とする振動発生装置。
  2. 前記振動伝達部材は、前記動作手段の前進方向側における前記ケースの一端と、後退方向側における前記ケースの他端とに、それぞれ設けられており、
    前記軸部材には、前記ケースの前記一端に設けられる前記振動伝達部材の前記内部空間から前記ケースの前記内部へ繋がる中空空間と、前記ケースの前記他端に設けられる前記振動伝達部材の前記内部空間から前記ケースの前記内部へ繋がる中空空間とが形成されること
    を特徴とする請求項に記載の振動発生装置。
  3. 前記ケースには、前記振動伝達部材の前記内部空間から前記ケースの前記内部へ繋がる連通孔が形成されること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の振動発生装置。
  4. 前記振動伝達部材は、前記動作手段の前進方向側における前記ケースの一端と、後退方向側における前記ケースの他端とに、それぞれ設けられており、
    前記連通孔は、前記動作手段の前記前進方向側における前記ケースの一端と、前記後退方向側における前記ケースの他端とにそれぞれ形成されること
    を特徴とする請求項に記載の振動発生装置。
  5. ケースと、
    該ケースの内部に設けられる軸部材と、
    該軸部材に沿って前記ケースの内部で進退動作を行う動作手段と、
    前記ケースに一端が固定される振動伝達部材と
    を備えてシートまたはシートカバーの内部に設置され
    前記振動伝達部材には、内部空間が形成されると共に、該内部空間と外部とを繋ぐ開口部が設けられ、
    前記軸部材の端部は、前記ケースの前記内部より貫出して前記振動伝達部材の前記内部空間まで延伸され、
    前記ケースには、前記振動伝達部材の前記内部空間から前記ケースの前記内部へ繋がる連通孔が形成されること
    を特徴とする振動発生装置。
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