JP7226351B2 - 弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体が流れる流体通路の開度を増減する弁装置に関するものである。
この種の弁装置として、例えば特許文献1に記載された弁装置が従来から知られている。この特許文献1に記載された弁装置は、バタフライバルブとして構成されている。この弁装置は、気体の流れるガス通路が形成されたハウジングと、そのガス通路内で回動変位することによりガス通路を開閉する弁体と、その弁体の外周縁とガス通路の内周面との間をシールする環形状のシールリングとを備えている。
そして、そのシールリングは、弁体の外周縁に形成された周溝に嵌め込まれている。また、シールリングには、そのシールリングの直径を拡縮可能とする合口が設けられている。
特開2016-211678号公報
上述した特許文献1の弁装置では、弁体によりガス通路が開かれたバルブ開時に、ガス通路内の流体(具体的には、気体)の圧力が、シールリングに対しそのシールリングを拡径させるように作用する場合がある。その場合、シールリングが拡径する側へ弾性変形して、そのシールリングが弁体の周溝から脱落する可能性がある。そのようにシールリングが弁体の周溝から脱落すると、例えば、シールリングが弁体とガス通路の内周面との間に挟まれて弁体の回転動作を妨げる場合がある。
これに対し、シールリングが上記のように弁体の周溝から脱落する可能性を低減するための対策は、特許文献1に示されていない。
また、シールリングを拡径するように付勢するテンションリングがシールリングに設けられている場合も想定される。そのような場合には、テンションリングの脱落も防止される必要がある。発明者らの詳細な検討の結果、以上のようなことが見出された。
本発明は上記点に鑑みて、シールリングを拡径させるように作用する流体の圧力を抑制することにより、シールリングまたはテンションリングが弁体の外周溝から脱落する可能性を低減することが可能な弁装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の弁装置は、
流体が流れる流体通路(123a)が内部に形成され、その流体通路に面する通路内壁面(123b)を有する通路形成部(123)と、
外周溝(161a)が形成された外周縁部(161)を有し、流体通路内に収容され、回転変位することに伴って流体通路を開閉する弁体(16)と、
外周溝に嵌め込まれて環形状を成し、弁体の全閉時に通路内壁面と弁体の外周縁部との間をシールするシールリング(18)とを備え、
シールリングは、そのシールリングの直径の拡縮を可能とする合口(181)を互いに重なり合って構成する一方側合口構成部(21)と他方側合口構成部(22)とを有し、
一方側合口構成部は、一方側第1接触部(211)と、その一方側第1接触部に対してシールリングの軸方向(Da)の一方側に配置され且つシールリングの周方向(Dc)に突き出た一方側第2接触部(212)とを有し、
他方側合口構成部は、一方側第2接触部に対してシールリングの径方向(Dr)に接触する他方側第1接触部(221)と、一方側第1接触部に対して径方向に接触すると共に一方側第2接触部に対して軸方向に接触し、他方側第1接触部に対して軸方向の他方側に配置され且つ周方向に突き出た他方側第2接触部(222)とを有し、
一方側第1接触部と他方側第2接触部とが接触した接触状態からシールリングの直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるときのシールリングの内径(Dis)は、弁体の外周縁部の外径(Dov)よりも小さい。
このようにすれば、流体通路内の流体の圧力によってシールリングが拡径させられても、シールリングの内径が弁体の外周縁部の外径に達する前に、一方側第1接触部と他方側第2接触部との間の隙間から、その流体の圧力が抜ける。従って、シールリングを拡径させるように作用する流体の圧力が抑制され、これにより、シールリングが弁体の外周溝から脱落する可能性を低減することが可能である。
また、請求項4に記載の弁装置は、
流体が流れる流体通路(123a)が内部に形成され、その流体通路に面する通路内壁面(123b)を有する通路形成部(123)と、
外周溝(161a)が形成された外周縁部(161)を有し、流体通路内に収容され、回転変位することに伴って流体通路を開閉する弁体(16)と、
外周溝に嵌め込まれて環形状を成し、弁体の全閉時に通路内壁面と弁体の外周縁部との間をシールするシールリング(18)と、
シールリングの周方向(Dc)に沿って円弧状に延びており、シールリングの直径を拡大させる側へそのシールリングを付勢するテンションリング(30)とを備え、
シールリングには、シールリングの軸方向(Da)に窪み周方向に延びる側方溝(182)が形成され、
テンションリングは側方溝に嵌め込まれており、
シールリングは、そのシールリングの直径の拡縮を可能とする合口(181)を互いに重なり合って構成する一方側合口構成部(21)と他方側合口構成部(22)とを有し、
一方側合口構成部は、一方側第1接触部(211)と、その一方側第1接触部に対して軸方向の一方側に配置され且つ周方向に突き出た一方側第2接触部(212)とを有し、
他方側合口構成部は、一方側第2接触部に対してシールリングの径方向(Dr)に接触する他方側第1接触部(221)と、一方側第1接触部に対して径方向に接触すると共に一方側第2接触部に対して軸方向に接触し、他方側第1接触部に対して軸方向の他方側に配置され且つ周方向に突き出た他方側第2接触部(222)とを有し、
一方側第1接触部と他方側第2接触部とが接触した接触状態からシールリングの直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるときのテンションリングの内径(Dit)は、弁体の外周縁部の外径(Dov)よりも小さい。
このようにすれば、流体通路内の流体の圧力によってシールリングおよびテンションリングが拡径させられても、テンションリングの内径が弁体の外周縁部の外径に達する前に、一方側第1接触部と他方側第2接触部との間の隙間から、その流体の圧力が抜ける。従って、シールリングを拡径させるように作用する流体の圧力が抑制され、これにより、テンションリングがシールリングの側方溝から外れて弁体の外周溝から脱落する可能性を低減することが可能である。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態において弁装置の概略構成を示した図であって、弁体の中心軸線と回転軸の中心軸線とを含む平面で弁装置を切断した断面図である。 第1実施形態において、弁装置が有するシールリングとそのシールリングに取り付けられたテンションリングとを抜粋して、図1の矢印IIの方向視で示した矢視図である。 第1実施形態において、弁装置が有する弁体とその弁体に取り付けられたシールリングとを抜粋して、リング径方向に沿った方向視で示した図である。 図3のIV部分を拡大すると共に、図3と同じ方向視で断面図示し、弁体が全閉状態にあるとしてハウジングの通路部材も併せて示した断面図である。 図2のV方向の矢視図であって、シールリングの合口を拡大して示した図である。 図5のVI方向の矢視図である。 図5のVII方向の矢視図である。 第1実施形態において、シールリングの合口を構成する一方側合口構成部と他方側合口構成部とを図5と同じ方向視で示した図であって、その一方側合口構成部を他方側合口構成部からリング周方向に離した状態を示した図である。 図8のIX方向の矢視図である。 第1実施形態において図2のX-X断面を示した断面図であって、弁体が全閉状態にあるとしてハウジングの通路部材も併せて示した図である。 第2実施形態において、シールリングのうちの一方側合口構成部を図9と同じ方向視で示した図である。 第2実施形態において、シールリングのうちの他方側合口構成部を図11と同じ方向視で示した図である。
以下、図面を参照しながら、各実施形態を説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1に示す本実施形態の弁装置10は、エンジンを有する車両に搭載され、エンジンの排気の一部をエンジンの吸気通路に還流するEGRシステムの一部を構成する。そして、弁装置10は、そのEGRシステムにおいて、排気の一部であるEGRガスが通るEGR通路の開閉およびそのEGR通路の開度調整を行う。従って、本実施形態の弁装置10は、気体(具体的には、EGRガス)である流体の流量を増減する流体制御弁である。
図1および図2に示すように、弁装置10は、バタフライ式の流体制御弁である。弁装置10は、ハウジング12と回転軸14と弁体16とシールリング18とテンションリング30とを備えている。
ハウジング12は、弁装置10の外殻を構成している。ハウジング12は、回転軸14、その回転軸14を回転駆動する電動機、弁体16、シールリング18、および、テンションリング30などを、そのハウジング12の内部に収容している。
また、ハウジング12は複数の構成部材から構成されており、具体的に、ハウジング12は、ハウジング本体121、ハウジングカバー122、および通路部材123などを有している。
ハウジング本体121は、例えばアルミニウム合金などの金属製である。ハウジング本体121の内部には、EGRガスが流れるハウジング通路121aが形成されている。弁体16の開弁時に弁装置10を通過するEGRガスは、矢印FL1で示すようにハウジング通路121aの一端側から他端側へとハウジング通路121aを流れる。このハウジング通路121aは、EGRシステムにおいてEGRガスが流通するEGR通路の一部を構成している。
ハウジング通路121aの一部には、通路形成部としての通路部材123が嵌め込まれており、その嵌め込まれた状態で通路部材123はハウジング本体121に固定されている。この通路部材123は筒状を成し、通路部材123の内部には、ハウジング通路121aの一部を構成しEGRガスが流れる流体通路123aが形成されている。
ハウジングカバー122はハウジング本体121の一部に被さっており、ハウジング本体121との間に形成された空間内に、回転軸14を回転駆動する電動機等を収容している。ハウジングカバー122は例えば樹脂製である。ハウジングカバー122は、例えばハウジング本体121に対しビス止め等によって固定されている。
流体通路123aは通路部材123の内側に形成されているので、その通路部材123は、流体通路123aをその全周にわたって囲むと共にその流体通路123aに面する通路内壁面123bを有している。その流体通路123aは、例えば円形の通路断面形状を有している。
回転軸14は、所定の回転軸線Csh(言い換えると、中心軸線Csh)を中心としてその回転軸線Cshの軸方向に延びた軸である。例えば、回転軸14は金属製である。回転軸14は、その軸方向位置に応じて直径は異なるが略円柱状の形状を成している。なお、本実施形態の説明では、その回転軸14の軸方向(別言すれば、回転軸線Cshの軸方向)は回転軸方向とも称される。
ハウジング本体121には、ハウジング通路121aに連結した軸挿通孔121bが形成されており、その軸挿通孔121bには、回転軸14が回転自在に挿通されている。回転軸14は、その回転軸14のうちの一端側の部位が流体通路123a内に配置されるように、軸挿通孔121bから流体通路123a内へ突き出ている。
また、回転軸14のうち他端側の部位は、ハウジング本体121内に収容された減速機構を介して電動機に対し動力伝達可能に連結されている。回転軸14は、ハウジング本体121内に設けられた軸受を介してハウジング本体121に対し回転可能に支持されている。
弁体16は、流体通路123a内に収容されており、弁体16が回転変位することに伴ってその流体通路123aを開閉する。弁体16は、例えば金属製であり、回転軸14に対し溶接等によって固定されている。そのため、電動機の回転力は回転軸14を介して弁体16に伝達される。そして、その弁体16は回転軸14と共に回転軸線Cshまわりに一体回転し、それにより流体通路123aを開閉する。
具体的に、弁体16は例えば円盤状であり、弁体16が流体通路123aを塞いだ全閉状態において流体通路123aの径方向に拡がった形状を成している。従って、弁体16の全閉状態(言い換えれば、弁体16の全閉姿勢)では、弁体16の径方向は流体通路123aの径方向に一致し、弁体16の軸方向は流体通路123aの軸方向に一致する。なお、図1は、全閉状態とされた弁体16を表示している。
また、弁体16の中心軸線Cvは回転軸14の回転軸線Cshと交わるように配置されているが、詳細に言えば、その弁体16の中心軸線Cvは、回転軸14の回転軸線Cshに対し傾斜している。要するに、弁体16は、回転軸14に対し傾斜した姿勢で固定されている。
また、図1、図3、図4に示すように、弁体16は、その弁体16の径方向外側に外周縁部161を有している。その外周縁部161には、弁体16の径方向外側から径方向内側へ窪んだ外周溝161aが形成されており、その外周溝161aは弁体16の全周にわたって延びている。すなわち、その外周溝161aは環形状を成すように延びた環状溝である。
シールリング18は、例えば弾性変形可能な樹脂で構成されている。図1、図2、図4に示すように、シールリング18は、弁体16が全閉状態とされた全閉時に通路内壁面123bと弁体16の外周縁部161との間をシールする。このシールリング18は、弁体16の外周溝161aに嵌め込まれており、弁体16と同心の環形状を成している。シールリング18は、弁体16の外周溝161aに嵌め込まれることで、その弁体16に対して保持されている。
なお、外周溝161aに対しシールリング18は僅かな隙間をもって嵌り込んでいる。そのため、シールリング18の中心軸線Csは弁体16の中心軸線Cvに対し僅かにずれる場合もあるが、基本的にシールリング18の中心軸線Csは弁体16の中心軸線Cvに対し一致する。
また、本実施形態の説明において、シールリング18の軸方向Daはリング軸方向Daとも称され、シールリング18の径方向Drはリング径方向Drとも称され、シールリング18の周方向Dcはリング周方向Dcとも称される。
シールリング18は、弁体16の外周溝161aに嵌め込まれた状態で、閉じた環形状を成しているが、シールリング18の直径の拡縮を可能とするために、一方側合口構成部21と他方側合口構成部22とを有している。
この一方側合口構成部21はリング周方向Dcにおけるシールリング18の一端部分に設けられ、他方側合口構成部22はリング周方向Dcにおけるシールリング18の他端部分に設けられている。そして、一方側合口構成部21と他方側合口構成部22は、シールリング18の直径の拡縮を可能とする合口181を、互いに重なり合って構成している。このシールリング18の合口181は、所謂、ステップカットジョイントと称されるものである。なお、シールリング18は環形状であるので、シールリング18の直径とは、シールリング18の内径Disと外径とを総称したものである。
具体的には図5~図7に示すように、一方側合口構成部21は、一方側第1接触部211と一方側第2接触部212とを有している。その一方側第2接触部212は、一方側第1接触部211に対してリング軸方向Daの一方側に配置され、且つ、一方側第1接触部211に対してリング周方向Dcに突き出ている。
また、他方側合口構成部22は、例えば、リング径方向Drに延びる軸線まわりに一方側合口構成部21を180°回転させた対称形状を成している。従って、他方側合口構成部22は、他方側第1接触部221と他方側第2接触部222とを有している。その他方側第2接触部222は、他方側第1接触部221に対してリング軸方向Daの他方側に配置され、且つ、他方側第1接触部221に対してリング周方向Dcに突き出ている。
なお、図1および図3に示すように、弁体16の全閉時には、リング軸方向Daの一方側は流体通路123aにおける流体流れ上流側になり、リング軸方向Daの他方側は流体通路123aにおける流体流れ下流側になる。
図8および図9に示すように、一方側合口構成部21では一方側第2接触部212は一方側第1接触部211に対しリング径方向Drの外側に位置している。そして、他方側合口構成部22では他方側第2接触部222は他方側第1接触部221に対しリング径方向Drの外側に位置している。
更に、一方側合口構成部21のうち、一方側第1接触部211に対するリング径方向Drの外側かつ一方側第2接触部212に対するリング軸方向Daの他方側の部位は、えぐれた形状になっている。これは、一方側合口構成部21に対し他方側第2接触部222がリング周方向Dcに相対移動することを妨げないようにするためである。
これと同様に、他方側合口構成部22のうち、他方側第1接触部221に対するリング径方向Drの外側かつ他方側第2接触部222に対するリング軸方向Daの一方側の部位も、えぐれた形状になっている。これは、他方側合口構成部22に対し一方側第2接触部212がリング周方向Dcに相対移動することを妨げないようにするためである。
なお、図1に示すように、弁装置10では、弁体16とシールリング18はハウジング12の通路部材123内に収容されているので、シールリング18の拡径側への変形は通路部材123によって制限されている。図8および図9は、そのシールリング18の拡径側への変形に対する制限が無いと仮定した場合におけるシールリング18の動きを示すものである。
上記のように構成されたシールリング18の合口181では、図5~図7に示すように、他方側第1接触部221は、一方側第2接触部212に対してリング径方向Drに接触している。そして、他方側第2接触部222は、一方側第1接触部211に対してリング径方向Drに接触すると共に、一方側第2接触部212に対してリング軸方向Daに接触している。
詳細には、一方側第1接触部211は、他方側第2接触部222に対しリング径方向Drの内側に位置し、他方側第1接触部221は、一方側第2接触部212に対しリング径方向Drの内側に位置している。また、一方側第2接触部212は他方側第2接触部222に対しリング軸方向Daの一方側に位置している。
そして、一方側第1接触部211は、リング径方向Drの外側を向いた接触面211aを有し、他方側第1接触部221も、リング径方向Drの外側を向いた接触面221aを有している。一方側第2接触部212は、リング径方向Drの内側を向いた径方向接触面212aと、リング軸方向Daの他方側を向いた軸方向接触面212bとを有している。他方側第2接触部222は、リング径方向Drの内側を向いた径方向接触面222aと、リング軸方向Daの一方側を向いた軸方向接触面222bとを有している。
合口181では、一方側第1接触部211の接触面211aと他方側第2接触部222の径方向接触面222aとが摺動可能に接触し、他方側第1接触部221の接触面221aと一方側第2接触部212の径方向接触面212aとが摺動可能に接触している。それと共に、一方側第2接触部212の軸方向接触面212bと他方側第2接触部222の軸方向接触面222bとが摺動可能に接触している。
また、図4に示すように、リング径方向Drを向いた各接触面211a、212a、221a、222aは、弁体16の全閉時には弁体16の外周溝161a内に入っている。すなわち、それらの接触面211a、212a、221a、222aは、弁体16の全閉時には、弁体16の外径位置よりもリング径方向Drの内側に配置されている。
なお、図6および図7に示すように、リング径方向Dr向きの接触面211a、212a、221a、222aの両端にはそれぞれ、コーナーRが接続されているが、そのコーナーRの部位は、各接触面211a、212a、221a、222aに含まれない。そのコーナーRの部位は、相手側の接触面に摺動接触する部位ではないからである。
図2および図6に示すように、テンションリング30は、シールリング18の中心軸線Csを中心として、リング周方向Dcに沿って円弧状に延びている。そして、テンションリング30は、例えばバネ材など、弾力性を備えた金属で構成されている。
テンションリング30は、そのテンションリング30自体の弾力性により、シールリング18の直径を拡大させる側(すなわち、拡径側)へそのシールリング18を付勢する。そのため、図1および図4に示すように、弁体16の全閉時には、シールリング18は通路内壁面123bへ押し付けられて密着し、それに加えて、EGRガスの圧力によっても通路内壁面123bへ押し付けられる。なお、図4には、図6のIVa-IVa断面に表われるシールリング18が示されている。
具体的に、図2、図6、図10に示すように、テンションリング30は、シールリング18に形成された側方溝182に嵌め込まれている。その側方溝182は、シールリング18のうちリング軸方向Daの一方側を向いた側面183に形成されている。そして、側方溝182は、その側面183からリング軸方向Daの他方側に窪むと共に、リング周方向Dcに延伸している。例えば側方溝182は、矩形断面形状の溝である。なお、テンションリング30および側方溝182は、シールリング18のうち合口181が占める部分には及んでいない。
このように構成された弁装置10では、図1に示すように、弁体16が回転軸線Cshまわりに回転軸14と一体回転する。そして、その弁体16の回転位置に応じて流体通路123aの開度が増減される。
また、図2および図4に示すように、シールリング18の内径Disとテンションリング30の内径Ditは、合口181の機能によって増減可能であるが、弁体16の外径Dov(詳細に言えば、外周縁部161の外径Dov)との関係で次のように定められている。
すなわち、図5~図7に示す一方側第1接触部211と他方側第2接触部222とが接触した接触状態からシールリング18の直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるときのシールリング18の内径Disは、弁体16の外径Dov(図10参照)よりも小さい。別言すると、一方側第1接触部211と他方側第2接触部222とが接触状態からシールリング18の直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるときのシールリング18の内径Disを第1シール内径D1isとした場合、下記不等式F1が成立する。
D1is<Dov ・・・(F1)
また、一方側第1接触部211と他方側第2接触部222とが接触状態からシールリング18の直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるときのテンションリング30の内径Dit(図10参照)も、弁体16の外径Dovより小さい。別言すると、一方側第1接触部211と他方側第2接触部222とが接触状態からシールリング18の直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるときのテンションリング30の内径Ditを第1テンションリング内径D1itとした場合、下記不等式F2が成立する。
D1it<Dov ・・・(F2)
ここで、上記の「一方側第1接触部211と他方側第2接触部222とが接触状態からシールリング18の直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるとき」とは、言い換えれば、図7の第1掛り代L1が零よりも大きい状態から零になるときである。その第1掛り代L1とは、一方側第1接触部211の接触面211aと他方側第2接触部222の径方向接触面222aとが互いに接触するリング周方向Dcの長さである。なお、弁体16の外径Dovは、弁体外径Dovとも称される。
また、一方側第1接触部211と他方側第2接触部222とが接触状態からシールリング18の直径拡大に伴って非接触状態に切り替わる場合、それと同時または略同時に、他方側第1接触部221と一方側第2接触部212とが接触状態から非接触状態に切り替わる。従って、他方側第1接触部221と一方側第2接触部212とが接触状態からシールリング18の直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるときのシールリング18の内径Disを第2シール内径D2isとした場合、下記不等式F3が成立する。
D2is<Dov ・・・(F3)
そして、他方側第1接触部221と一方側第2接触部212とが接触状態からシールリング18の直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるときのテンションリング30の内径Ditを第2テンションリング内径D2itとした場合、下記不等式F4が成立する。
D2it<Dov ・・・(F4)
ここで、上記の「他方側第1接触部221と一方側第2接触部212とが接触状態からシールリング18の直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるとき」とは、言い換えれば、図6の第2掛り代L2が零よりも大きい状態から零になるときである。その第2掛り代L2とは、他方側第1接触部221の接触面221aと一方側第2接触部212の径方向接触面212aとが互いに接触するリング周方向Dcの長さである。
また、一方側第2接触部212と他方側第2接触部222とが接触した接触状態からシールリング18の直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるときのシールリング18の内径Disは、弁体外径Dovよりも小さい。別言すると、一方側第2接触部212と他方側第2接触部222とが接触状態からシールリング18の直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるときのシールリング18の内径Disを第3シール内径D3isとした場合、下記不等式F5が成立する。
D3is<Dov ・・・(F5)
また、一方側第2接触部212と他方側第2接触部222とが接触状態からシールリング18の直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるときのテンションリング30の内径Dit(図10参照)も、弁体外径Dovより小さい。別言すると、一方側第2接触部212と他方側第2接触部222とが接触状態からシールリング18の直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるときのテンションリング30の内径Ditを第3テンションリング内径D3itとした場合、下記不等式F6が成立する。
D3it<Dov ・・・(F6)
ここで、上記の「一方側第2接触部212と他方側第2接触部222とが接触状態からシールリング18の直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるとき」とは、言い換えれば、図5の第3掛り代L3が零よりも大きい状態から零になるときである。その第3掛り代L3とは、一方側第2接触部212の軸方向接触面212bと他方側第2接触部222の軸方向接触面222bとが互いに接触するリング周方向Dcの長さである。
なお、確認的に述べるが、上述した弁体外径Dovと各内径Dis、Ditとの寸法関係は、通路内壁面123b(図10参照)によって制限されずにシールリング18の直径を拡大できると仮定した場合のものである。
本実施形態の弁装置10では次のような作用効果が考えられる。上述したように本実施形態によれば、シールリング18の直径拡大に伴って図7の一方側第1接触部211と他方側第2接触部222とが接触状態から非接触状態に切り替わるときのシールリング18の内径Dis(図10参照)は、弁体外径Dovよりも小さい。そのため、図1の流体通路123a内の流体圧力によってシールリング18が拡径させられても、シールリング18の内径Disが弁体外径Dovに達する前に、一方側第1接触部211と他方側第2接触部222との間の隙間B1(図8参照)から、その流体圧力が抜ける。
従って、シールリング18を拡径させるように作用する流体圧力が抑制され、これにより、シールリング18が弁体16の外周溝161aから脱落する可能性を低減することが可能である。このように流体圧力を逃がすことによりシールリング18の脱落防止を図ることは、ステップカットジョイントと称される合口181が本実施形態のシールリング18において採用されているので、特に有効である。なお、図9には、シールリング18を拡径させる流体通路123a内の流体圧力が矢印Pexで表されている。
また、本実施形態によれば、シールリング18の直径拡大に伴って図5の一方側第2接触部212と他方側第2接触部222とが接触状態から非接触状態に切り替わるときのシールリング18の内径Disは、弁体外径Dovよりも小さい。そのため、図1の流体通路123a内の流体圧力によってシールリング18が拡径させられた場合、シールリング18の内径Disが弁体外径Dovに達する前に、一方側第2接触部212と他方側第2接触部222との間の隙間B2(図8参照)からも流体圧力が抜ける。従って、シールリング18が弁体16の外周溝161aから脱落する可能性を更に低減することが可能である。
また、本実施形態によれば、シールリング18の直径拡大に伴って図7の一方側第1接触部211と他方側第2接触部222とが接触状態から非接触状態に切り替わるときのテンションリング30の内径Dit(図10参照)は、弁体外径Dovよりも小さい。そのため、図1の流体通路123a内の流体圧力によってシールリング18とテンションリング30とが拡径させられても、テンションリング30の内径Ditが弁体外径Dovに達する前に、図8の隙間B1から、その流体圧力が抜ける。
従って、シールリング18を拡径させるように作用する流体圧力が抑制され、これにより、テンションリング30がシールリング18の側方溝182から外れて弁体16の外周溝161aから脱落する可能性を低減することが可能である。
また、本実施形態によれば、シールリング18の直径拡大に伴って図5の一方側第2接触部212と他方側第2接触部222とが接触状態から非接触状態に切り替わるときのテンションリング30の内径Dit(図10参照)は、弁体外径Dovよりも小さい。そのため、図1の流体通路123a内の流体圧力によってシールリング18が拡径させられた場合、テンションリング30の内径Ditが弁体外径Dovに達する前に、図8の隙間B2からも流体圧力が抜ける。従って、テンションリング30がシールリング18の側方溝182から外れて弁体16の外周溝161aから脱落する可能性を更に低減することが可能である。
また、本実施形態によれば、テンションリング30は、例えば弾力性を備えた金属で構成されている。このようにすれば、弁体16の全閉時にシールリング18を通路内壁面123bへ押し付け密着させる機能を、テンションリング30によって確保することができる。
また、本実施形態によれば、シールリング18は、例えば樹脂で構成されている。このようにすれば、シールリング18の成形において合口181をシールリング18に形成しやすいというメリットがある。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。また、前述の実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。このことは後述の実施形態の説明においても同様である。
図11および図12に示すように、本実施形態では、シールリング18の合口181を構成する一方側第2接触部212の形状と他方側第2接触部222の形状とがそれぞれ、第1実施形態に対し異なっている。
具体的に、一方側第2接触部212は、リング周方向Dcの先端に位置する周方向頂部212eを有している。そして、その周方向頂部212eは、一方側第2接触部212がリング径方向Dr(図3参照)に有する径方向幅W1rのうちリング径方向Drの内側に偏るように配置されている。例えば、その周方向頂部212eは、一方側第2接触部212の径方向接触面212aと重複するように配置されている。
他方側第2接触部222の先端形状もこれと同様である。すなわち、他方側第2接触部222は、リング周方向Dcの先端に位置する周方向頂部222eを有している。そして、その周方向頂部222eは、他方側第2接触部222がリング径方向Drに有する径方向幅W2rのうちリング径方向Drの内側に偏るように配置されている。例えば、その周方向頂部222eは、他方側第2接触部222の径方向接触面222aと重複するように配置されている。
従って、例えば前述の第1実施形態と比較して、より小さいシールリング18の内径Disで、シールリング18を拡径させる流体圧力を逃がす連通経路を一方側第2接触部212と他方側第2接触部222との間に生じさせることが可能である。その連通経路とは、具体的には、シールリング18に対するリング軸方向Daの一方側と他方側との間を連通させる経路である。そのため、図1の流体通路123a内の流体圧力によってシールリング18が拡径させられた場合、そのシールリング18を拡径させる流体圧力を更に逃がしやすくすることができる。
なお、本実施形態では、一方側第2接触部212と他方側第2接触部222とのそれぞれが所定接触部に対応する。
以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
(他の実施形態)
(1)上述の各実施形態において、弁装置10により流量が増減される流体は気体であるが、その流体は気体に限らず、例えば液体であっても差し支えない。
(2)上述の各実施形態において、弁装置10はEGRシステムに用いられるEGRバルブであるが、弁装置10の用途に限定はない。例えば、弁装置10は、車両のスロットル弁として用いられても差し支えない。
(3)上述の各実施形態では図1および図3に示すように、弁装置10はバタフライ式の流体制御弁であるが、バタフライ式以外の流体制御弁であっても差し支えない。
(4)上述の各実施形態では図10に示すように、テンションリング30が嵌め込まれる側方溝182は、シールリング18のうちリング軸方向Daの一方側を向いた側面183に形成されているが、これは一例である。例えば逆に、その側方溝182は、シールリング18のうちリング軸方向Daの他方側を向いた側面に形成されていても差し支えない。
(5)上述の各実施形態では図10に示すように、例えば側方溝182は矩形断面形状の溝であるが、テンションリング30によってシールリング18を拡径側へ付勢できれば、その側方溝182の断面形状に限定はない。
(6)上述の各実施形態では図2に示すように、弁装置10は、シールリング18に取り付けられたテンションリング30を備えているが、これは一例である。例えばシールリング18自体の弾性力によりシールリング18が弁体16の全閉時に通路内壁面123bへ不足の無い押圧力で押し付けられるのであれば、テンションリング30は設けられていなくても差し支えない。
(7)上述の第2実施形態では図11および図12に示すように、一方側第2接触部212は、周方向頂部212eがリング径方向Drの内側に偏るように形成されている。そして、他方側第2接触部222も、周方向頂部222eがリング径方向Drの内側に偏るように形成されている。しかしながら、これは一例である。例えば、一方側第2接触部212と他方側第2接触部222とのうちの一方は第2実施形態に示された通りの形状とされ、他方は、図9のように第1実施形態に示された通りの形状とされることも考え得る。
(8)なお、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
16 弁体
161 弁体の外周縁部
18 シールリング
21 一方側合口構成部
22 他方側合口構成部
123 通路部材(通路形成部)
123b 通路内壁面
181 シールリングの合口
211 一方側第1接触部
222 他方側第2接触部

Claims (8)

  1. 弁装置であって、
    流体が流れる流体通路(123a)が内部に形成され、該流体通路に面する通路内壁面(123b)を有する通路形成部(123)と、
    外周溝(161a)が形成された外周縁部(161)を有し、前記流体通路内に収容され、回転変位することに伴って前記流体通路を開閉する弁体(16)と、
    前記外周溝に嵌め込まれて環形状を成し、前記弁体の全閉時に前記通路内壁面と前記弁体の前記外周縁部との間をシールするシールリング(18)とを備え、
    前記シールリングは、該シールリングの直径の拡縮を可能とする合口(181)を互いに重なり合って構成する一方側合口構成部(21)と他方側合口構成部(22)とを有し、
    前記一方側合口構成部は、一方側第1接触部(211)と、該一方側第1接触部に対して前記シールリングの軸方向(Da)の一方側に配置され且つ前記シールリングの周方向(Dc)に突き出た一方側第2接触部(212)とを有し、
    前記他方側合口構成部は、前記一方側第2接触部に対して前記シールリングの径方向(Dr)に接触する他方側第1接触部(221)と、前記一方側第1接触部に対して前記径方向に接触すると共に前記一方側第2接触部に対して前記軸方向に接触し、前記他方側第1接触部に対して前記軸方向の他方側に配置され且つ前記周方向に突き出た他方側第2接触部(222)とを有し、
    前記一方側第1接触部と前記他方側第2接触部とが接触した接触状態から前記シールリングの直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるときの前記シールリングの内径(Dis)は、前記弁体の前記外周縁部の外径(Dov)よりも小さい、弁装置。
  2. 前記一方側第2接触部と前記他方側第2接触部とが接触した接触状態から前記シールリングの直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるときの前記シールリングの内径も、前記弁体の前記外周縁部の外径より小さい、請求項1に記載の弁装置。
  3. 前記周方向に沿って円弧状に延びており、前記シールリングの直径を拡大させる側へ該シールリングを付勢するテンションリング(30)を備え、
    前記シールリングには、前記軸方向に窪み前記周方向に延びる側方溝(182)が形成され、
    前記テンションリングは前記側方溝に嵌め込まれており、
    前記一方側第1接触部と前記他方側第2接触部とが接触した接触状態から前記シールリングの直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるときの前記テンションリングの内径(Dit)も、前記弁体の前記外周縁部の外径より小さい、請求項1または2に記載の弁装置。
  4. 弁装置であって、
    流体が流れる流体通路(123a)が内部に形成され、該流体通路に面する通路内壁面(123b)を有する通路形成部(123)と、
    外周溝(161a)が形成された外周縁部(161)を有し、前記流体通路内に収容され、回転変位することに伴って前記流体通路を開閉する弁体(16)と、
    前記外周溝に嵌め込まれて環形状を成し、前記弁体の全閉時に前記通路内壁面と前記弁体の前記外周縁部との間をシールするシールリング(18)と、
    前記シールリングの周方向(Dc)に沿って円弧状に延びており、前記シールリングの直径を拡大させる側へ該シールリングを付勢するテンションリング(30)とを備え、
    前記シールリングには、前記シールリングの軸方向(Da)に窪み前記周方向に延びる側方溝(182)が形成され、
    前記テンションリングは前記側方溝に嵌め込まれており、
    前記シールリングは、該シールリングの直径の拡縮を可能とする合口(181)を互いに重なり合って構成する一方側合口構成部(21)と他方側合口構成部(22)とを有し、
    前記一方側合口構成部は、一方側第1接触部(211)と、該一方側第1接触部に対して前記軸方向の一方側に配置され且つ前記周方向に突き出た一方側第2接触部(212)とを有し、
    前記他方側合口構成部は、前記一方側第2接触部に対して前記シールリングの径方向(Dr)に接触する他方側第1接触部(221)と、前記一方側第1接触部に対して前記径方向に接触すると共に前記一方側第2接触部に対して前記軸方向に接触し、前記他方側第1接触部に対して前記軸方向の他方側に配置され且つ前記周方向に突き出た他方側第2接触部(222)とを有し、
    前記一方側第1接触部と前記他方側第2接触部とが接触した接触状態から前記シールリングの直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるときの前記テンションリングの内径(Dit)は、前記弁体の前記外周縁部の外径(Dov)よりも小さい、弁装置。
  5. 前記一方側第2接触部と前記他方側第2接触部とが接触した接触状態から前記シールリングの直径拡大に伴って非接触状態に切り替わるときの前記テンションリングの内径も、前記弁体の前記外周縁部の外径より小さい、請求項3または4に記載の弁装置。
  6. 前記テンションリングは、弾力性を備えた金属で構成されている、請求項3ないし5のいずれか1つに記載の弁装置。
  7. 前記一方側第1接触部は、前記他方側第2接触部に対し前記径方向の内側に位置し、
    前記他方側第1接触部は、前記一方側第2接触部に対し前記径方向の内側に位置し、
    前記一方側第2接触部または前記他方側第2接触部である所定接触部は、前記周方向の先端に位置する周方向頂部(212e、222e)を有し、
    該周方向頂部は、前記所定接触部が前記径方向に有する幅(W1r、W2r)のうち前記径方向の内側に偏るように配置されている、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の弁装置。
  8. 前記シールリングは樹脂で構成されている、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の弁装置。
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