JP7226020B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
したがって、2次転写電圧をロール紙の非乾燥部分で2次転写が良好になるように調整すると、ロール紙の乾燥部分では2次転写電圧が不足するため、トナー像が十分に転写されない場合(以下、「転写カスレ」という。)があるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、低湿度環境下でロール紙に印刷する場合の転写カスレを抑制することを目的とする。
画像形成装置としてのプリンタ1は、電子写真方式により記録媒体であるロール紙P上に現像剤であるトナーを用いて画像を形成することが可能な、例えば、中間転写方式のカラー電子写真プリンタ1である。
フィードローラ対32は、媒体搬送方向における用紙センサ36の上流側に配置され、回転することによりロール紙Pを繰り出して搬送する。
フィーダ内搬送ローラ対34は、媒体搬送方向におけるカッター33の下流側に配置され、回転することによりロール紙Pを挟持して2次転写ローラ16に搬送する。
テンションローラ37は、フィードローラ対32の上流に配置され、ロール紙に張力を与えてロール紙の搬送をする。
中間転写ベルト12は、駆動ローラ13、従動ローラ14、2次転写対向ローラ15により張架された無端のベルト部材である。
2次転写対向ローラ15は、中間転写ベルト12を張架するとともに、中間転写ベルト12を介して後述する2次転写ローラ16と接触し、2次転写ローラ16との間で2次転写ニップ部を形成する。
画像形成部としての画像形成ユニット2は、イエロー(2Y)、マゼンタ(2M)、シアン(2C)、ブラック(2K)の各色に対応する4つの独立した画像形成ユニットを有している。
画像形成ユニット2は、中間転写体としての中間転写ベルト12に現像剤像としてのトナー像を形成するものであり、中間転写ベルト12に沿って図中矢印Aが示す回転方向(搬送方向)の上流から下流に向かって順次並ぶように配置されている。
また、1転写ローラは、後述する1次転写電圧発生部44から印加された所定の1次転写電圧に基づき、画像形成ユニット2で形成されたトナー像を中間転写ベルト12に1次転写させる。
廃トナーボックス23には、掻き落とされたトナーが収容される。
入力部としてのオペレーションパネル26は、ディスプレイ等の表示手段やハードキーやタッチパネル等の入力手段を備え、ユーザーに対して情報の表示やユーザーの入力操作を受け付ける。
また、オペレーションパネル26は、ユーザーの操作により、媒体情報の設定を受け付ける。
なお、本実施例では、媒体情報の設定をオペレーションパネル26で受け付けたが、上位装置としてのパーソナルコンピュータ上に入力部を設けてそこで受け付けてもよい。
図2において、プリンタ1は、コマンド/画像処理部53と、機構制御部52と、LEDヘッド制御部54とを有する。
電圧制御部としての機構制御部52は、印刷開始の指示を受けると、各モータ、LEDヘッド制御部54および高圧制御部40を制御し、ロール紙に画像を形成するものである。
高圧制御部40は、帯電電圧発生部41と、供給電圧発生部42と、現像電圧発生部43と、1次転写電圧発生部44と、2次転写電圧発生部45と、2次転写電流測定部46とを制御し、1次転写ローラ11に所定の1次転写電圧を印加して中間転写ベルト12にトナー像の1次転写を行い、2次転写ローラ16に所定の2次転写電圧を印加して中間転写ベルト上のトナー像をロール紙Pに2次転写を行うものである。
供給電圧発生部42は、高圧制御部40からの指示に基づき、供給電圧を制御して、供給ローラ7に対する供給電圧の印加と停止を行うものである。
現像電圧発生部43は、高圧制御部40からの指示に基づき、現像電圧を制御して、現像ローラ5に対する現像電圧の印加と停止を行うものである。
2次転写電圧発生部45は、高圧制御部40からの指示に基づき、2次転写電圧を制御して、2次転写ローラ16に対する2次転写電圧の印加と停止、または2次転写電圧を変更するものである。
メモリ55は、高圧制御部40に接続されており、帯電電圧発生部41、供給電圧発生部42、現像電圧発生部43、1次転写電圧発生部44、2次転写電圧発生部45における各バイアス設定値(帯電電圧値、供給電圧値、現像電圧値、1次転写電圧値、2次転写電圧値の制御値)を記憶している。
タイマ25は、放置時間tを計測し、計測結果を適宜機構制御部52へと伝達する。
まず、プリンタ1が行う基本的な印刷処理を図1および図2を参照しながら説明する。
ロール紙Pは、ユーザーによりビニール等の包装からを取り出された後、ロール紙フィーダ31に搭載される。
用紙センサ36は、搬送されてくるロール紙Pの先端を検出し、その検出結果に基づいて、ロール紙Pの先端は所定の位置で停止させられる。
プリンタ1はホストコンピュータ51から印刷指示を受信する。
機構制御部52は、コマンド/画像処理部53から定着装置17のウォームアップ開始の指示を受けると、ヒートモータを制御することでヒートローラ19を駆動させるとともに、ヒータを制御することで定着温度を調整する。定着温度がトナー像を定着可能な所定温度に到達すると、機構制御部52は画像形成動作を開始する。
カッター33は、用紙センサ36で検出されたロール紙Pの先端からの距離が所望の長さになるように、ロール紙Pを所定の箇所で切断する。
機構制御部52は、ドラムモータ62を駆動させることで画像形成ユニット2の感光ドラム33、帯電ローラ4、現像ローラ5および供給ローラ7を回転させるとともに、中間転写ベルト12に1次転写されたトナー像が2次転写ニップ部に到達するまでの間に、2次転写電圧を算出する。
さらに、機構制御部52は、環境センサ24が測定した湿度に基づいて2次転写電圧の算出方法を変更する。
そして、高圧制御部40は、読み出した各設定値に基づいて、帯電電圧発生部41に指示して帯電ローラ4に帯電電圧を印加させ、供給電圧発生部42に指示して供給ローラ7に供給電圧を印加させ、現像電圧発生部43に指示して現像ローラ5に現像電圧を印加させる。
一方、感光ドラム3は、帯電ローラ4によってその表面を一様に帯電させられる。
現像ローラ5上のトナーが感光ドラム3に形成された静電潜像に付着することにより、静電潜像が現像されてトナー像が形成される。
中間転写ベルト12に1次転写されたトナー像は、2次転写ローラ16と2次転写対向ローラ15との間で形成される2次転写ニップ部に搬送される。
なお、2次転写電圧発生部45が出力する2次転写電圧の制御方法については後述する。
なお、印刷条件1として用紙長L=1000mm、放置時間t=5分とする。
具体的には、ロール紙Pの先端からカッター33により切断される箇所までの距離である。
ロール紙フィーダ31に搭載されたロール紙Pは、フィーダローラ対32により搬送された後、ロール紙Pの先端が所定の位置となるように停止させられる。
これでロール紙Pのロール紙フィーダ31への搭載が完了する。
このとき、機構制御部52は、環境センサ24が測定する温度及び湿度、オペレーションパネル26からユーザーによって設定された媒体情報等を取得する。
高圧制御部40は、メモリ55に格納されている2次転写電流測定用電圧Emを読み出す。
ここで、2次転写電流測定用電圧Emとは、2次転写ニップ部にロール紙Pが存在しな
い状態における2次転写ローラ16の2次転写電流を測定する際に、2次転写電圧発生部45から2次転写ローラ16に印加される2次転写電圧である。本実施例においては、2次転写電流測定用電圧をEm=3000Vとする。
次に、高圧制御部40は、メモリ55に格納されている2次転写電圧制御テーブルから2次転写電圧制御テーブル値a、bを読み出す。
したがって、印刷条件1かつ湿度が20%以上の場合の2次転写電圧は、Vtr=40×10+2800=3200Vとなる。
図4において、環境センサ24が測定した湿度が20%以上の場合、ロール紙Pの用紙長によらず2次転写電圧Vtrは一定の値となる。これは、湿度が20%以上の場合は、ロール紙Pの先端からロール紙Pの1周目までとロール紙Pの2週目以降での印刷面の乾燥状態による転写性の差が十分小さく、転写カスレが発生しないので、2次転写電圧Vtrの変更が不要なためである。
ここで、2次転写電圧算出方法を変更する距離(以下、「2次転写電圧変更距離」という。)Lcについて図5を参照しながら説明する。なお、図5は第1の実施例における2次転写電圧変更距離の説明図である。
本実施例では、湿度20%未満である湿度の低い環境を想定しているため、1周目の用紙は2周目以降と比べて印刷面が乾燥した状態となり、1周目と2周目以降では2次転写を良好に行うための2次転写電圧が異なる。
そのため、ロール紙Pがロール紙フィーダ31に搭載された状態においては、ロール紙Pの先端からロール紙1周までの用紙は印刷面が外気に曝されるため乾燥しやすくなる。
したがって、第1の領域R1と第2の領域R2では2次転写電圧の算出方法を変更する必要がある。
また、印刷開始時において、第1の領域R1の印刷面はロール紙Pと接触しておらず、第2の領域R2の印刷面はロール紙Pと接触している。
また、印刷されることでロール紙Pの直径は、印刷が行われて用紙の残量が減るに応じて小さくなる。
そのため、2次転写電圧変更距離Lcは、メモリ55に記憶されているロール紙Pの先端からロール紙までの距離と、機構制御部52が用紙残量検出センサ38で検出したロール紙Pの直径に基づいて算出するロール紙Pの外周から決定される。例えば、ロール紙Pの直径が159mmであったとするとロール紙Pの円周(1周分の長さ)は500mmであるが、ロール紙Pを印刷に使用して直径が100mmになったとするとロール紙Pの円周(1周分の長さ)は314mmとなる。この場合、2次転写電圧変更距離Lcは、Lc=300+314=614となる。
なお、ロール紙Pの先端から800mm以上1000mm以下の第2の領域R2の場合は、外気の影響を受けないため上述した式(1)で2次転写電圧を計算する。
式(2)において、ΔVはロール紙Pに対して必要となる2次転写電圧の補正量の最大値を示しており、あらかじめ実験から算出されてメモリ55に記憶されている値である。tはタイマ25が計測するロール紙Pの放置時間(印刷条件1ではt=5)である。t0はΔVの転写電圧補正が必要になるまでにかかる時間であり、あらかじめ実験により算出された値がメモリ55に記憶されている。なお、Vtr1の算出方法については、図3のステップ5と同様であるため説明を省略する。
図6は放置時間と2次転写電圧の関係を示す説明図である。図6中の横軸はロール紙Pが外気に曝されてから印刷を行うまでの時間(放置時間)であり、図6中の縦軸は2次転写が良好になる2次転写電圧を示している。
図6において、放置時間が短い場合は、2次転写電圧3200Vで2次転写が良好になっているが、3分経過すると2次転写電圧が高くなり、5分以上においては放置時間に関わらずほぼ同じ2次転写電圧3600Vで2次転写良好となる。また、0分と5分における2次転写電圧の差分は400Vである。
図7において、用紙長800mm未満は外気に曝され乾燥している第1の領域R1(図7中のLc)なので、2次転写電圧が高め(図7中では3600V)に印加されている。
用紙長800mm以上は乾燥していない第2の領域R2(図7中のL-Lc)なので、2次転写電圧は第1の領域R1に印加された電圧に比べ低い(図7中では3200V)。
タイマ25は、印刷動作が終了すると、放置時間tの計測を再開するためにステップS2に移行する。
印刷条件2は、第1の実施例における2次転写電圧算出を伴う印刷処理(印刷条件2)を図8のフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって図1から図7を参照しながら説明する。
図9において、環境センサ24が測定した湿度が20%以上である場合は、2次転写電圧を変更する必要がないので、L2印刷及びL3印刷の2次転写電圧は同様である。
環境センサ24で測定した湿度が20%以上である場合(ステップS5)と異なり、湿度が20%未満の低湿環境下においては用紙長によって2次転写電圧を変更する必要がある。
ここで、L2印刷の用紙長(L2=400mm)は、2次転写電圧変更距離Lc=800mmよりも短いため、第1の領域R1への2次転写が良好になるように電圧を補正する補正項Vtr2を設けた式(2)により2次転写電圧が算出される。
Vtr=Vtr1+ΔV×t/t0 ・・・(2)
すわなち、5分間放置した後のL2印刷での2次転写電圧は、Vtr=3200+400×5/5=3600Vとなる。
2次転写ローラ16に2次転写電圧が印加されてトナー像がロール紙Pに2次転写される。2次転写されたロール紙Pは、定着装置17によりトナー像が定着されるとプリンタ1から排出される。
このとき、ステップS12から計測している放置時間tも併せて継続して計測する。これは、L2印刷の印刷動作で印刷に使用されず放置されたロール紙Pの用紙の乾燥について、L3印刷の2次転写電圧算出で考慮する必要があるからである。
図10(a)に示すように、L2印刷により図中実線で示すP1のロール紙が印刷されると、P1の搬送方向における距離に応じて、図中破線で示すP2のロール紙がフィードローラ対32に引き込まれる。
したがって、2次転写電圧はVtr=3600Vとなる。
図6の放置時間と2次転写の関係から、放置時間t=3分の場合、2次転写電圧Vtrは3200Vとなる。
Vtr=Vtr1 ・・・(1)
このとき、2次転写電圧はVtr=3200Vとなる。
図11(a)において、L2印刷時の2次転写電圧Vtrは、放置時間t=5分として上述した(2)式より、3600Vと算出される。
また、P1(図10中実線)の部分の放置時間は同じため、L2印刷で印刷される用紙長によらず2次転写電圧Vtrは一定である。
図11(b)において、P2(図10中破線)の部分の2次転写電圧Vtrは、図6の放置時間と2次転写の関係から、放置時間t=8分の場合、3600Vとなる。
すなわち、P2の部分(用紙長<400mm)とP3の部分(400mm<用紙長≦800mm)で2次転写電圧Vtrは異なる。
2次転写されたロール紙Pは、定着装置17によりトナー像が定着されるとプリンタ1から排出される。
また、変形例として、ロール紙Pの乾燥状態をプリンタ1の環境センサ24が測定した湿度情報により判断するのではなく、2次転写ローラ16に流れる2次転写電流から媒体の抵抗値を測定して、測定した抵抗値に基づいてロール紙Pの吸湿状態を判断し、2次転写電圧を変更するようにしても良い。
さらに、本実施例では、低湿環境において2次転写電圧を変更すると説明したが、それに限定されず、高湿環境において2次転写電圧を変更するようにしても良い。
なお、変形例として、機構制御部52は湿度が所定の湿度未満の場合であっても、所定の放置時間(例えば、3分)を経過していないときは2次転写電圧の算出方法を変更しないようにしてもよい。
第1の実施例では、ユーザーが包装紙やビニール等から取り出したロール紙Pをすぐにロール紙フィーダ31に搭載する場合を想定しているが、ロール紙Pが包装等から取り出されて低湿環境に保管されていた場合や、ロール紙フィーダ31に長時間搭載したロール紙Pを取り外し再度搭載し直した場合等、ロール紙Pの低湿環境での放置時間を正しく把握することができない場合がある。
そうすると、ロール紙Pの第1の領域R1の印刷面では、2次転写電圧が不足するために、転写カスレが発生してしまう。
上述した構成の作用について説明する。なお、本実施例においても基本的な動作は第1の実施例と同様であるため、重複する動作についての説明は省略する。
ステップS31及びS32までの動作については、図3のフローチャートのステップS1及びS3の説明と同様のため省略する。
なお、本実施例では、湿度20%を閾値として判断するが、それに限定されず、例えば、30%未満及び60%以上の場合とそれ以外の場合のように、高湿の場合を閾値としてよい。また、本実施例においては、湿度のみを閾値としているが、温度を閾値として用いてもよい。
ロール紙Pは、2次転写電圧変更距離Lc(図5に示すロール紙Pの第1の領域R1の距離)に応じて、ロール紙フィーダ31により繰り出され、フィードローラ対32によりプリンタ1内部のカッター33に搬送されて切断される。
切断されたロール紙Pは、搬送ローラ対35によって、2次転写ニップ部に搬送された後、定着装置17を通過してプリンタ1外に排紙される。
このとき、ロール紙Pは2次転写ニップ部に搬送されるが、画像形成動作は行われない。
このようにした第2の実施例では、ロール紙Pの低湿環境での放置時間を正しく把握することができない場合であっても、機構制御部52は湿度センサにより測定された湿度が所定の湿度未満か否かを判断し、所定の湿度未満の場合、ロール紙Pを2次転写電圧変更距離Lcの分排紙することにより、低湿度環境下でロール紙に印刷する場合の転写カスレを抑制することができる。
第1の実施例及び第2の実施例では、ロール紙Pは外巻きのため外気に触れる印刷面は、ロール紙Pの先端からロール紙Pの1周目の部分として説明したが、ロール紙Pが内巻きの場合は外気に曝される印刷面が異なる場合がある。
外巻きの場合、第1の領域R1は、図14(a)中破線Lcで示すように、ロール紙Pの先端からロール紙1周目まである。
換言すると、ロール紙Pが内巻きの場合は、外巻きと同様にロールフィーダにセットしても、印刷面が直接外気に曝される部分はロール紙が外巻きの場合より短い(Ld<Lc)。
この問題を解決するために、ロール紙Pが内巻きの場合は、2次転写を良好に行うための2次転写電圧の算出方法を変更する必要がある。
S6:機構制御部52は、ロール紙Pが外巻きである場合の2次転写電圧を算出する。
図14は第3の実施例における2次転写電圧変更距離の説明図である。なお、図14(a)はロール紙Pが外巻き場合の2次転写電圧変更距離の説明図であり、図14(b)はロール紙Pが内巻き場合の2次転写電圧変更距離の説明図である。
また、ロール紙Pが内巻きの場合は、第2の領域R2は印刷面が内側に入るため直接外気に触れることはないが、ロール紙Pの用紙種類によっては、ロール紙Pの1周目(第2の領域の第1の部分R2´)は外気の湿度が影響してしまう。
本実施例においては、図14(b)内の破線で示す部分を2次転写電圧変更距離Ld=300mm(ロール紙P先端からロール紙まで)とし、実線で示す部分を2次転写電圧変更距離Le=500mm(ロール紙1周分)として、ロール紙Pの用紙長さ300mm未満と用紙長さ300mm以上800mm未満と用紙長さ800mm以上とで2次転写電圧算出方法を切り替える。つまり、図14(b)に示したL12の位置で2次転写電圧算出方法を切り替える。
Vtr=Vtr1+ΔV×t1/t0 ・・・(2)
このとき、2次転写電圧はVtr=3200+400×5/5=3600Vとなる。
Ld≦用紙長<Le(300≦用紙長<800)の部分は、式(3)で算出する。
Vtr=Vtr1+α×ΔV×t1/t0 ・・・(3)
ここで、ロール紙Pの用紙種類や用紙厚に応じて変化する用紙係数αについて図15を参照しながら説明する。なお、図15は第3の実施例における媒体種類と用紙係数αの対応テーブルの説明図であり、あらかじめメモリ55に格納されている。
本実施例では、台紙およびラベルは普通紙であり、かつ薄目とする。したがって、図6より用紙係数αは0.72になる。
このとき、2次転写電圧はVtr=3200+0.72×400×5/5=3488Vとなる。
図16において、第1の領域R1(Lc)と第2の領域R2(Ld+Le)では印刷面が外気に曝されているか否かによって2次転写電圧が異なり、第2の領域の第1の部分R2´(Ld)と第2の部分R2´´では印刷面の裏側から湿度の影響を受けるか否かによって2次転写電圧が異なる。
以上説明したように、第3の実施例では、第1の実施例及び第2の実施例の効果に加え、機構制御部52はロール紙Pの媒体情報(例えば、内巻きや外巻きの媒体種類、媒体の厚さ等の情報)に基づいて、印刷面の裏側から受ける温湿度の影響を考慮して2次転写電圧の算出方法を決定し、2次転写ニップ部に2次転写電圧を印加することにより、ロール紙の乾燥が進行している場合であっても、転写カスレを防ぐことができるという効果が得られる。
この問題を解決するために、用紙係数が所定の値より小さい場合は、印刷に使用せず排紙してから、印刷動作を行うこととする。
上述した構成の作用について説明する。なお、本実施例においても基本的な動作は第1の実施例と同様であるため、重複する動作についての説明は省略する。
ロール紙Pは、所定の排紙距離に応じて、ロール紙フィーダ31により繰り出され、フィードローラ対32によりプリンタ1内部のカッター33に搬送されて切断される。
切断されたロール紙Pは、搬送ローラ対35によって、2次転写ニップ部に搬送された後、定着装置17を通過してプリンタ1外に排紙される。
このとき、ロール紙Pは2次転写ニップ部に搬送されるが、画像形成動作は行われない。
ステップS40以降の印刷動作については、第1の実施例での説明と同様のため省略する。
以上説明したように、第4の実施例では、第1の実施例から第3の実施例の効果に加え、ロール紙Pの低湿環境での放置状態を正しく把握することができない場合であっても、機構制御部52は、ロール紙Pの媒体情報に対応する用紙係数αに基づいて排紙距離を設定することにより、ロール紙Pの放置環境及び放置時間を正しく把握することができない場合でも転写カスレが発生しない良好な印刷物が得られるという効果が得られる。
なお、第1の実施例から第4の実施例では、プリンタ1として説明したが、MFPやファクシミリ、複写機にも利用できる。
また、第1の実施例から第4の実施例では、中間転写方式のプリンタ1で説明したが、直接転写方式のプリンタ1でも利用できる。
また、第1の実施例および第3の実施例における2次転写電圧の算出方法は、上述した方法に限定されるものではない。例えば、媒体の幅を考慮した2次転写電圧計算方法を用いてもよい。
なお、本発明は上述した各実施例の携帯に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
画像形成ユニット 2(2Y、2M、2C、2K)
感光ドラム 3
帯電ローラ 4
現像ローラ 5
現像ブレード 6
供給ローラ 7
LEDヘッド 8(8Y、8M、8C、8K)
クリーニングブレード 9
トナーカートリッジ 10
1次転写ローラ 11
中間転写ベルト 12
駆動ローラ 13
従動ローラ 14
2次転写対向ローラ 15
2次転写ローラ 16
定着装置 17
ヒートローラ 19
加圧ローラ 20
ベルトクリーニングブレード 21
クリーニング対向ローラ 22
廃トナーボックス 23
環境センサ 24
タイマ 25
オペレーションパネル 26
排出口 27
中間転写ユニット 28
ロール紙フィーダ 31
フィードローラ対 32
カッター 33
フィーダ内搬送ローラ対 34
搬送ローラ対 35
用紙センサ 36
テンションローラ 37
用紙残量検出センサ 38
高圧制御部 40
帯電電圧発生部 41
供給電圧発生部 42
現像電圧発生部 43
1次転写電圧発生部 44
2次転写電圧発生部 45
2次転写電流測定部 46
ホストコンピュータ 51
機構制御部 52
コマンド/画像処理部 53
LEDヘッド制御部 54
メモリ 55
ベルトモータ 61
ドラムモータ 62
ヒータモータ 63
フィードモータ 64
カッターモータ 65
フィーダ内搬送モータ 66
搬送モータ 67
Claims (12)
- 現像剤像を形成する画像形成部と、
前記現像剤像をロール紙上に転写する転写部と、
前記転写部へ前記ロール紙を搬送する媒体搬送部と、
前記転写部へ印加する電圧を制御する電圧制御部と、
を有し、
前記電圧制御部は、前記ロール紙の巻き取り方向に応じて、前記ロール紙の1周目である第1の部分に転写する際に前記転写部に印加する電圧を変更することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
印刷開始前において前記ロール紙は、
前記現像剤像が形成される印刷面が外気に曝されている第1の領域と、
前記現像剤像が形成される印刷面が外気に曝されていない第2の領域と、
を有し、
前記電圧制御部は、前記第1の領域と前記第2の領域で前記転写部に印加する電圧を変更することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成装置において、
前記第1の領域は、前記現像剤像が形成される前の印刷面が前記ロール紙と非接触であり、
前記第2の領域は、前記現像剤像が形成される前の印刷面が前記ロール紙と接触していることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成装置において、
前記第2の領域は、
前記第1の部分と、
前記ロール紙の2周目以降の部分である第2の部分と
を有し、
前記電圧制御部は、前記第1の領域、前記第2の領域の第1の部分および第2の部分で前記転写部に印加する電圧を変更することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
湿度情報を含む環境情報を検知する環境センサ部と、
を有し、
前記電圧制御部は、前記環境センサ部が所定の環境情報を検知したときに、前記第1の領域と前記第2の領域で前記転写部に印加する電圧を変更することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記ロール紙の印刷終了から次の印刷開始までを計測するタイマと、
を有し、
前記電圧制御部は、前記タイマが計測する放置時間が所定時間を経過する場合、前記第1の領域と前記第2の領域で前記転写部に印加する電圧を変更することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記ロール紙の残量を検出する残量検出部と、
を有し、
前記電圧制御部は、前記残量検出部の検出結果に基づいて、前記媒体搬送部により搬送されている前記ロール紙が前記第1の領域であるか前記第2の領域であるかを判断することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記ロール紙の媒体情報を入力する入力部と、
を有し、
前記媒体情報は、前記ロール紙の媒体種類を含み、
前記電圧制御部は、前記媒体種類に応じて、前記第1の部分に転写する際に前記転写部に印加する電圧の絶対値を変更することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8に記載の画像形成装置において、
前記媒体情報は、前記ロール紙の巻き取り方向を含むことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項9に記載の画像形成装置において、
前記媒体種類は、前記ロール紙の材質または用紙厚であることを特徴とする画像形成装置。 - 現像剤像を形成する画像形成部と、
前記現像剤像をロール紙上に転写する転写部と、
前記転写部へ前記ロール紙を搬送する媒体搬送部と、
前記転写部へ印加する電圧を制御する電圧制御部と、
を有し、
印刷開始前において前記ロール紙は、
前記現像剤像が形成される印刷面が外気に曝されている第1の領域と、
前記現像剤像が形成される印刷面が外気に曝されていない第2の領域と、
を有し、
前記第2の領域は、
前記ロール紙の1周目の部分である第1の部分と、
前記ロール紙の2周目以降の部分である第2の部分と
を有し、
前記電圧制御部は、前記ロール紙の巻き取り方向が内側の場合に、前記第1の領域、前記第2の領域の第1の部分および第2の部分で前記転写部に印加する電圧を変更することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記巻き取り方向が内側である場合に、前記巻き取り方向が外側である場合に対して、前記第1の部分に転写する際に前記転写部に印加する電圧を変更することを特徴とする画像形成装置。
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