JP7226003B2 - ボイラ薬注システム - Google Patents

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Description

本発明は、ボイラ薬注システムに関する。より詳細には、負荷機器から排出されるドレンを、大気に開放することなく回収してボイラに給水するクローズド方式のボイラシステムにおけるボイラ薬注システムに関する。
従来、ボイラによって生成された蒸気を負荷機器に供給し、負荷機器において熱源として使用された蒸気が凝縮して発生するドレンを、耐圧性を有する密閉型のドレンタンクに高温・高圧の状態で回収して、再度ボイラに給水するクローズド方式のボイラシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-21713号公報
特許文献1には、ドレン供給制御時において、ボイラの台数の増減と各ボイラの運転負荷の増減とに応じて、ドレン供給ラインへの薬注量を増減させる制御を行うことが示されている。
ここで、特許文献1には、各ボイラ運転信号から得られる間接的な各ボイラへの給水流量信号を求める上で、各ボイラ燃焼量から求めた蒸発量と缶体から排出したブロー水の量とから演算することや、ドレン制御弁の開度信号およびブロー弁の開信号を用いることが記載されている。これにより特許文献1のクローズドドレンシステムは、システム構成の簡素化を実現している。
しかしながら、クローズド方式のボイラシステムにおいては、供給するドレンの温度等の状態が大きく変動することがあるため、算出により求めた蒸発量等を用いた間接的な情報に基づく薬注量制御では、ドレンの実流量に対応するような高精度の薬注量制御を行いたい場合は、十分とはいえない場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、供給するドレンの状態が大きく変動する場合であっても、正確な薬注量制御を行うことが可能なボイラ薬注システムを提供することにある。
本発明は、負荷機器が蒸気を使用することによって凝縮して生じたドレンを大気に開放することなく回収するドレンタンクからドレンを複数のボイラに供給するドレン供給ラインと、前記ドレンタンクまたは前記ドレン供給ラインに薬注を行う第1薬注部と、前記第1薬注部による薬注量を制御する制御部と、を備え、前記ドレン供給ラインは、前記ドレンタンクと接続している共通ドレン供給ラインと、前記共通ドレン供給ラインから分岐し、各ボイラにドレンを供給するための複数の分岐ドレン供給ラインと、を備え、前記複数の分岐ドレン供給ラインにはそれぞれ、各分岐ドレン供給ラインを流れるドレンの流量を検出するドレン流量検出部が設けられ、前記制御部は、前記ドレン流量検出部の検出結果に基づいて、前記第1薬注部による薬注量を制御する、ボイラ薬注システムに関する。
また、前記ドレン供給ラインは、前記共通ドレン供給ラインから分岐し、前記ドレンタンクに接続して循環路を形成するドレン循環ラインをさらに備え、前記第1薬注部は、前記ドレン循環ラインに薬注を行うことが好ましい。
また、前記複数の分岐ドレン供給ラインにはそれぞれ、各分岐ドレン供給ラインを流れるドレンに薬注を行う第1薬注部が接続され、前記制御部は、各分岐ドレン供給ラインに設けられた各ドレン流量検出部の検出結果に基づいて、対応する各第1薬注部による薬注量を制御することが好ましい。
また、本発明のボイラ薬注システムは、新水タンクから前記複数のボイラに新水を供給する新水供給ラインと、前記新水タンクまたは前記新水供給ラインに薬注を行う第2薬注部と、をさらに備え、前記制御部は、前記複数のボイラの蒸気発生状態情報または前記新水供給ラインを流れる新水の流量を調整する新水流量調整部の動作状態情報に基づいて、前記第2薬注部による薬注量を制御することが好ましい。
また、本発明は、負荷機器が蒸気を使用することによって凝縮して生じたドレンを大気に開放することなく回収するドレンタンクからドレンを複数のボイラに供給するドレン供給ラインと、前記ドレンタンクまたは前記ドレン供給ラインに薬注を行う第1薬注部と、前記第1薬注部による薬注量を制御する制御部と、を備え、前記ドレン供給ラインは、前記ドレンタンクと接続している共通ドレン供給ラインと、前記共通ドレン供給ラインから分岐し、各ボイラにドレンを供給する複数の分岐ドレン供給ラインと、を備え、前記複数の分岐ドレン供給ラインにはそれぞれ、各分岐ドレン供給ラインを流れるドレンの流量を調整するドレン流量調整部が設けられ、前記制御部は、前記各ドレン流量調整部の動作状態情報を融合して生成した段階的な融合動作状態情報に基づき、前記第1薬注部による薬注量を制御する、ボイラ薬注システムに関する。
本発明によれば、供給するドレンの状態が大きく変動する場合であっても、正確な薬注量制御を行うことが可能なボイラ薬注システムを提供することができる。
本発明の第1実施形態のボイラシステムおよびボイラ薬注システムを示す概略図である。 上記実施形態の制御部を示す機能ブロック図である。 上記実施形態の制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の制御部を示す機能ブロック図である。 上記実施形態の制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態の制御部を示す機能ブロック図である。 上記実施形態の制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態のボイラシステムおよびボイラ薬注システムを示す概略図である。 本発明の第5実施形態のボイラシステムおよびボイラ薬注システムを示す概略図である。 上記実施形態の制御部を示す機能ブロック図である。 上記実施形態の制御の流れを示すフローチャートである。
<第1実施形態>
以下、第1実施形態のボイラ薬注システム100について、図面を参照しながら説明する。本実施形態のボイラ薬注システム100は、負荷機器において用いられた蒸気が凝縮して生じたドレンを、耐圧性を有する密閉型のタンクに高温高圧の状態で回収して、このドレンをボイラに給水するクローズド方式のボイラシステム1におけるボイラ薬注システムである。そこで、以下ボイラ薬注システム100とともに、ボイラシステム1の説明を行う。
なお、本明細書における「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。
図1は、本実施形態に係るボイラシステム1の構成を示す図である。
第1実施形態のボイラシステム1は、図1に示すように、ボイラ装置10と、負荷機器20と、ドレンタンク30と、オープンタンク40と、ボイラ薬注システム100を備える。
また、ボイラシステム1は、これらの機器を接続し、蒸気または水が流通する複数のライン、これら複数のラインを開閉させる複数の弁、所定のラインに配置される複数のポンプ、およびこれら複数の弁や複数のポンプ等の動作を制御する後述の制御部300を備える。具体的には、ボイラシステム1は、ラインとして、第1蒸気供給ラインL1と、ドレン回収ラインL2と、ドレン供給ラインL3と、第2蒸気供給ラインL4と、フラッシュ蒸気排出ラインL5と、新水供給ラインL6と、新水第2供給ラインL7と、ドレン循環ラインL8を備える。また、後述の制御部300に制御される複数の弁には、後述のドレン供給弁32および新水供給弁63が含まれ、複数のポンプには、ドレンポンプ31および新水ポンプ61が含まれる。
ボイラ装置10は、蒸気を生成する第1ボイラ11A、第2ボイラ11B、第3ボイラ11C(以下、ボイラ11A、11B、11Cともいう)と、これら複数のボイラ11A、11B、11Cで生成された蒸気が集合される蒸気ヘッダ12と、複数のボイラ11A、11B、11Cと蒸気ヘッダ12とを連結する連結管13と、複数のボイラ11A、11B、11Cのそれぞれに設けられる水位検出部としての水位センサ15A、15B、15Cと、を備える。
複数のボイラ11A、11B、11Cは、これらのボイラ11A、11B、11Cに供給された水を加熱して蒸気を生成する。複数のボイラ11A、11B、11Cで生成された蒸気は、連結管13を通って蒸気ヘッダ12に供給される。
水位センサ15A、15B、15Cは、対応する各ボイラ11A、11B、11Cの内部の水位を検出する。
負荷機器20は、ボイラ装置10で発生した蒸気を熱源として利用し、加熱対象物との間で熱交換を行う。
ドレンタンク30は、負荷機器20において熱交換に用いられた蒸気の一部が凝縮して生じるドレンを回収して収容する。このドレンタンク30は、耐圧性を有し密閉可能な圧力容器により構成される。
新水タンクとしてのオープンタンク40は、大気に開放されている。このオープンタンク40は、ボイラ装置10に供給される新水を貯留する。また、オープンタンク40には、ドレンタンク30においてドレンから発生したフラッシュ蒸気が導入される。
第1蒸気供給ラインL1は、蒸気ヘッダ12と負荷機器20とを接続し、ボイラ装置10で生成された蒸気を負荷機器20に供給する。
ドレン回収ラインL2は、負荷機器20とドレンタンク30とを接続し、負荷機器20で発生したドレンをドレンタンク30に回収する。このドレン回収ラインL2には、負荷機器20において発生したドレンを排出し、かつ、蒸気の排出を防ぐスチームトラップ21、逆止弁22およびモータバルブ23が配置される。
ドレン供給ラインL3は、ドレンタンク30とボイラ装置10とを接続し、ドレンタンク30に収容されたドレンをボイラ装置10に供給する。本実施形態では、ドレン供給ラインL3の上流側の端部は、ドレンタンク30の下部に接続される。また、ドレン供給ラインL3の下流側は、複数のボイラ11A、11B、11Cのそれぞれに接続されるように、ドレン分配用分岐部Aにおいて分岐している。
より詳細には、ドレン供給ラインL3は、ドレンタンク30と接続している共通ドレン供給ラインL3Mと、共通ドレン供給ラインL3Mから分岐し、複数のボイラ11A、11B、11Cのそれぞれにドレンを供給するための複数の分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cを備える。
共通ドレン供給ラインL3Mには、ドレンポンプ31が配置される。
ドレンポンプ31は、ドレンタンク30から供給されたドレンを昇圧してボイラ装置10に供給する。ドレンポンプ31は後述の制御部300により駆動制御される。ドレンポンプ31は、例えば不図示のインバータを介して周波数制御される。ドレンポンプ31は、インバータから供給された駆動電力の周波数に応じた回転速度で駆動される。なお、本実施形態においては、ドレンポンプ31は回転数一定制御により制御されている。
ドレンポンプ31よりも下流側の各分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cにはそれぞれ、各ボイラ11A、11B、11Cそれぞれに対応するように、ドレン供給弁32A、32B、32Cが配置される。
ドレン供給弁32A、32B、32Cは、モータバルブにより構成され、後述の制御部300により開閉が制御される。ボイラ11A、11B、11Cの全部またはいずれかにドレンを供給する際には、ドレン供給弁32A、32B、32Cのうち、ドレン供給対象のボイラに対応するドレン供給弁を開放する。
ドレンポンプ31よりも下流側の各分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cにはそれぞれ、各ボイラ11A、11B、11Cそれぞれに対応するように、ドレン流量検出部としてのドレン流量センサ33A、33B、33Cが配置される。ドレン流量センサ33A、33B、33Cは、例えばドレン供給弁32A、32B、32Cの上流側に配置される。ドレン流量センサ33A、33B、33Cとしては、高温水対応の流量センサを用いる必要がある。但し、各分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cに設けるため、システム全体のドレン流量に対応可能な大流量対応のものを用いる必要はない。
ドレン流量センサ33A、33B、33Cは、各分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cを流れるドレンの単位時間当たりの流量を検出し、その流量に対応した流量検出信号(パルス信号)を出力する機器である。ドレン流量センサ33A、33B、33Cとしては、例えば、流路ハウジング内に羽根車を配置したパルス発信式の流量センサを用いることができる。このパルス発信式の流量センサでは、羽根車が1回転する毎に矩形波のパルス信号が出力される。羽根車が1回転するときの流量[L/パルス]は、流量センサの設計仕様により決まる。そのため、本システムでは、ドレン流量センサ33A、33B、33Cから出力される流量検出信号に基づいて、各分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cを流れるドレンの流量を算出することができる。
本実施形態のドレン流量センサ33A、33B、33Cは、不図示の出力端子から、流量に対応する流量検出信号を薬注制御信号として、例えば無電圧パルスの形式で後述の第1薬注制御部350に出力する。
なお、本実施形態においては、ドレン流量センサ33A、33B、33Cとして、羽根車式流量計を用いているが、ドレン流量センサの種類としては、これに限らず、容積式流量計や、差圧流量計といった、物理的な検出方法を用いる他の流量計を用いることができる。ボイラ給水の流量計としては、圧力損失が少なく、給水温度等の影響を受けにくい電磁式流量計を用いることが望ましいとも考えられるが、本実施形態においては、容積式流量計、羽根車式流量計、差圧式流量計、超音波式流量計、渦式流量計の中から選択される物理的な検出方法を用いる流量計を採用し、これにより、新水と比較して純度が高い(純水に近い)状態のドレンであっても、適切に流量を検出する。
ドレン循環ラインL8は、共通ドレン供給ラインL3Mから分岐し、ドレンタンク30に接続して循環路を形成している。より具体的には、ドレン循環ラインL8の上流側を構成する共通ドレン循環ラインL8Mの上流側端部は、共通ドレン供給ラインL3Mにおけるドレンポンプ31の下流側であって、ドレン分配用分岐部Aの上流側に位置する、ドレン返送用分岐部Bに接続される。共通ドレン循環ラインL8Mの下流側は、循環路分岐部Cで、ドレンタンク30の上部に接続される気相部側循環ラインL8Aと、ドレンタンク30の下部に接続される液相部側循環ラインL8Bとに分岐している。ドレン循環ラインL8のうち、ドレンタンク30の上部に接続される気相部側循環ラインL8Aには、モータバルブ81が配置される。ドレン循環ラインL8のうち、ドレンタンク30の下部に接続される液相部側循環ラインL8Bには、オリフィス82が配置される。
ドレン循環ラインL8は、ドレン供給ラインL3を流通するドレンの一部または全部を、ドレンタンク30に戻す。より詳細には、ドレンタンク30の下部に接続される液相部側循環ラインL8Bからは、ドレンタンク30の液相部にドレンが循環され、ドレンタンク30の上部に接続される気相部側循環ラインL8Aからは、ドレンタンク30の気相部にドレンが循環される。
このような構成により、液相部側循環ラインL8Bを流通して液相部に循環されるドレンの流量を、オリフィス82により調整してドレンタンク30に貯留されるドレンの温度を均一化させつつ、気相部側循環ラインL8Aを流通して気相部に循環させるドレンにより、ドレンタンク30の内部で発生するフラッシュ蒸気を回収している。
このドレン循環ラインL8は、最終的にボイラに供給するためのドレンが流通するラインであり、共通ドレン供給ラインL3M、分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cとともに、本実施形態におけるドレン供給ラインを構成する。
第2蒸気供給ラインL4は、蒸気ヘッダ12とドレンタンク30とを接続する。この第2蒸気供給ラインL4は、ボイラ装置10で生成された蒸気をドレンタンク30に供給し、ドレンタンク30の内部の圧力を調節する。第2蒸気供給ラインL4には、圧力調整弁41およびモータバルブ42が配置される。
フラッシュ蒸気排出ラインL5は、ドレンタンク30とオープンタンク40とを接続し、ドレンタンク30で発生したフラッシュ蒸気をオープンタンク40に排出する。このフラッシュ蒸気排出ラインL5には、圧力調整弁51が配置されている。圧力調整弁51は、ドレンタンク30の内部の圧力が所定の圧力を超えた場合に、フラッシュ蒸気をオープンタンク40側に逃がして、ドレンタンク30の内部の圧力を低下させる。
新水供給ラインL6は、新水タンクとしてのオープンタンク40とボイラ装置10とを接続する。この新水供給ラインL6は、オープンタンク40に貯留された水を、新水としてボイラ装置10に給水する。本実施形態では、新水供給ラインL6の上流側の端部は、オープンタンク40の下部に接続される。また、新水供給ラインL6の下流側は、複数のボイラ11A、11B、11Cのそれぞれに接続されるように、新水分配用分岐部Dで分岐している。
より詳細には、新水供給ラインL6は、オープンタンク40と接続している共通新水供給ラインL6Mと、共通新水供給ラインL6Mから分岐し、複数のボイラ11A、11B、11Cのそれぞれに新水を供給するための複数の分岐新水供給ラインL6A、L6B、L6Cを備える。
各分岐新水供給ラインL6A、L6B、L6Cにはそれぞれ、各ボイラ11A、11B、11Cそれぞれに対応するように、新水ポンプ61A、61B、61C、逆止弁62A、62B、62C、新水供給弁63A、63B、63Cが配置されている。これらは、新水供給ラインL6における新水分配用分岐部Dよりも下流側に配置される。
新水ポンプ61A、61B、61Cはそれぞれ、オープンタンク40から供給された新水を昇圧してボイラ11A、11B、11Cに供給する。新水ポンプ61A、61B、61Cは後述の制御部300により駆動制御される。新水ポンプ61A、61B、61Cは、例えば不図示のインバータを介して周波数制御される。新水ポンプ61A、61B、61Cは、インバータから供給された駆動電力の周波数に応じた回転速度で駆動される。
逆止弁62A、62B、62Cはそれぞれ、各新水ポンプ61A、61B、61Cの下流側に配置される。この逆止弁62A、62B、62Cは、オープンタンク40側からボイラ装置10側への新水の流通を許容し、ボイラ装置10側からオープンタンク40側への新水の流通を遮断する。
新水供給弁63A、63B、63Cは、逆止弁62A、62B、62Cの下流側に配置される。
新水第2供給ラインL7は、オープンタンク40とドレンタンク30とを接続し、オープンタンク40に貯留された水をドレンタンク30に供給する。新水第2供給ラインL7には、ポンプ71が配置されており、ドレンの不足を補うために、ポンプ71によりオープンタンク40内の新水を加圧してドレンタンク30へ供給することが可能である。例えば、ドレンタンク30内の水位を検出する水位センサを設けて、ドレンタンク30内の水位が低下すると水位センサによりこの低下を検出してドレンタンク30内の水位が設定水位となるように制御してもよい。
ボイラ薬注システム100は、ドレン供給制御時に駆動される第1薬注装置110を備える。第1薬注装置110により注入される薬剤は、例えば防食剤としての復水処理剤や、スケール防止剤としての清缶剤である。
第1薬注装置110は、ドレンタンク30またはドレン供給ライン(ドレン供給ラインL3、ドレン循環ラインL8)に薬注を行う。本実施形態においては、第1薬注装置110は、ドレン循環ラインL8における、液相部側循環ラインL8Bのオリフィス82とドレンタンク30との間に薬注を行う。
第1薬注装置110は、制御部300を構成する各ボイラのボイラ制御部310A、310B、310Cおよびドレン流量センサ33A、33B、33Cと電気的に接続されている。ドレン流量センサ33A、33B、33Cは、ボイラ制御部310A、310B、310Cを介して、第1薬注装置110と電気的に接続されていてもよい。第1薬注装置110は、ボイラ制御部310A、310B、310Cから出力されるドレン供給弁32A、32B、32Cのドレン供給弁開閉信号に基づいて、薬剤の供給を許容または制限する。また、第1薬注装置110は、ドレン流量センサ33A、33B、33Cの検出結果に基づいて、薬注量を制御する。この薬注制御の詳細については後述する。
第1薬注装置110は、図1に示すように、ボイラ11A、11B、11Cの台数に等しい台数の第1薬注ポンプ111A、111B、111Cを備えている。ここで、第1薬注ポンプ111A、111B、111Cは、本実施形態における第1薬注部を構成する。
各第1薬注ポンプ111A、111B、111Cは、共通の薬液を貯留する不図示の薬注タンクに接続され、各第1薬注ポンプ111A、111B、111Cに対応する吐出口112A、112B、112Cから第1薬注ラインL11A、L11B、L11Cを通して、液相部側循環ラインL8Bに薬剤を注入する。
図1に示すように、本実施形態の第1薬注部としての第1薬注ポンプ111A、111B、111Cは、第1薬注ラインL11A、L11B、L11Cを介して、液相部側循環ラインL8Bと接続している。
各第1薬注ポンプ111A、111B、111Cとしては、パルス信号に基づいて、間欠的(パルス的)に薬注を行うことができるパルス駆動式の電磁ポンプを用いている。なお、オリフィス82の下流側に薬注を行うことから、各第1薬注ポンプ111A、111B、111Cとしては、高圧薬注ポンプを用いることなく、一般的な低圧薬注ポンプを用いることができる。
本実施形態においては、ボイラ薬注システム100は、第1薬注装置110に加えて、新水供給制御時に駆動される第2薬注装置120を備える。第2薬注装置120により注入される薬剤は、例えば防食剤としての復水処理剤や、スケール防止剤としての清缶剤である。
第2薬注装置120は、新水タンクとしてのオープンタンク40または新水供給ラインL6に薬注を行う。本実施形態においては、第2薬注装置120は、各分岐新水供給ラインL6A、L6B、L6Cそれぞれに薬注を行う。
第2薬注装置120は、制御部300を構成する各ボイラのボイラ制御部310A、310B、310Cと電気的に接続されている。第2薬注装置120は、ボイラ制御部310A、310B、310Cから出力される各ボイラ11A、11B、11Cの蒸気発生状態情報に基づいて、薬注量を制御する。この薬注制御の詳細については、後述する。
第2薬注装置120は、図1に示すように、ボイラ11A、11B、11Cの台数に等しい台数の第2薬注ポンプ121A、121B、121Cを備えている。ここで、第2薬注ポンプ121A、121B、121Cは、本実施形態における第2薬注部を構成する。
各第2薬注ポンプ121A、121B、121Cは、共通の薬液を貯留する不図示の薬注タンクに接続され、各第2薬注ポンプ121A、121B、121Cに対応する吐出口122A、122B、122Cから第2薬注ラインL12A、L12B、L12Cを通して、各分岐新水供給ラインL6A、L6B、L6Cにおける各新水ポンプ61A、61B、61Cの上流側に薬剤を注入する。
図1に示すように、本実施形態の第2薬注部としての第2薬注ポンプ121A、121B、121Cは、第2薬注ラインL12A、L12B、L12Cを介して、各分岐新水供給ラインL6A、L6B、L6Cと接続している。
各第2薬注ポンプ121A、121B、121Cとしては、パルス信号に基づいて、間欠的(パルス的)に薬注を行うことができる電磁ポンプを使用している。なお、各第2薬注ポンプ121A、121B、121Cとしては、各新水ポンプ61A、61B、61Cの上流側に薬注を行うことから、高圧薬注ポンプを用いることなく、一般的な低圧薬注ポンプを用いることができる。
図2は、制御部300を示す機能ブロック図である。制御部300は、第1ボイラ11A、第2ボイラ11B、第3ボイラ11Cをそれぞれ制御するための第1ボイラ制御部310A、第2ボイラ制御部310B、第3ボイラ制御部310C(以下、ボイラ制御部310A、310B、310Cともいう)を備える。また、制御部300は、第1薬注装置110を制御する第1薬注制御部350と、第2薬注装置120を制御する第2薬注制御部360とを備える。
そして、各ボイラ制御部310A、310B、310Cはそれぞれ、給水切替部311A、311B、311Cと、ドレン供給制御部312A、312B、312Cと、新水供給制御部313A、313B、313Cと、ドレン供給弁開閉信号出力部314A、314B、314Cと、蒸気発生状態情報信号出力部315A、315B、315Cとを備える。
ここで、第1薬注制御部350と、第2薬注制御部360は、本実施形態におけるボイラ薬注システムの一部を構成する。
なお、制御部300は、上述のように複数の機能ブロックにより構成されているが、各ブロックは必ずしも物理的に分かれている必要は無く、複数の機能ブロックの機能を1つのCPUで実現できるように構成してもよい。また、制御部300は、制御対象機器の配置や配線を考慮するなどして、2つ以上に分かれていてもよい。
なお、制御部と制御対象機器を結ぶ信号ライン(例えば、第2ボイラ制御部310Bとドレン供給弁32B、第3ボイラ制御部310Cとドレン供給弁32C等)は、一部図示を省略している。
本実施形態においては、各ボイラ制御部310A、310B、310Cは、各ボイラ11A、11B、11Cに設けられ、第1薬注制御部350は、第1薬注装置110に設けられ、第2薬注制御部360は、第2薬注装置120に設けられている。
但し、各機能ブロックの配置場所はこれに限らず、例えばボイラ制御部310A、310B、310Cを一つの集中制御盤に設けるなど、各種の態様を採用することが可能である。また、例えば、第1薬注制御部350および第2薬注制御部360の一部の機能を集中制御盤やボイラ装置10に設けてもよい。
給水切替部311A、311B、311Cは、ボイラ11A、11B、11C毎に、ドレン供給制御部312A、312B、312Cによるドレン供給制御と、新水供給制御部313A、313B、313Cによる新水供給制御とを選択的に切り替える。また、集中制御盤を用いて、全てのボイラの給水状態を一括で切り替えてもよい。
ドレン供給制御部312A、312B、312Cは、ドレン供給弁32A、32B、32Cの開閉により、ドレン供給制御を行う。
具体的には、ドレン供給制御部320は、ドレン給水制御が選択されている場合においては、各ボイラ11A、11B、11Cに対応する各水位センサ15A、15B、15Cの検出結果に基づき、各ボイラ11A、11B、11Cの缶体内の水位が設定水位となるように、ドレン供給弁32A、32B、32Cの開閉制御を行う。
ドレン供給制御時、ドレンポンプ31は回転数一定制御により制御される。よって、ボイラ11A、11B、11Cのうち、ドレン供給弁32A、32B、32Cが開いている分岐ドレン供給ラインに対応するボイラには、ドレンタンク30内のドレンが供給される。
なお、ドレン供給制御部312A、312B、312Cは、ドレン供給弁32A、32B、32Cの「開」と「閉」のみを制御する態様としてもよいし、ドレン供給弁32A、32B、32Cの開度を「開」と「閉」の間で制御して、ドレンの供給流量を調整する態様としてもよい。
新水供給制御部313A、313B、313Cは、新水ポンプ61A、61B、61Cを駆動制御することにより、新水供給制御を行う。
具体的には、新水供給制御部313A、313B、313Cは、新水給水制御が選択されている場合において、各ボイラ11A、11B、11Cに対応する各水位センサ15A、15B、15Cの検出結果に基づき、各ボイラ11A、11B、11Cの缶体内の水位が設定水位となるように、各新水ポンプ61A、61B、61Cの駆動制御を行う。
このとき、新水供給制御部313A、313B、313Cは、新水供給弁63A、63B、63Cのうち、新水を供給する対象となるボイラ11A、11B、11Cに対応する新水供給弁を開く。
これにより、ボイラ11A、11B、11Cのうち、新水ポンプ61A、61B、61Cが駆動している分岐新水供給ラインに対応するボイラには、オープンタンク40内の新水が供給される。そして、その供給流量は、インバータから供給される駆動電力の周波数、すなわち新水ポンプ61A、61B、61Cの回転速度により制御される。
なお、新水供給弁63A、63B、63Cの開度を制御することにより、供給流量を調整する態様としてもよい。
ドレン供給弁開閉信号出力部314A、314B、314Cは、ドレン供給弁32A、32B、32Cのドレン供給弁開閉信号を、薬注制御信号として後述の第1薬注制御部350に出力する。このドレン供給弁開閉信号は、ドレン供給弁32A、32B、32Cの開閉を制御するための制御信号であってもよいし、ドレン供給弁32A、32B、32Cの開閉状態を検知した検知信号であってもよい。
蒸気発生状態情報信号出力部315A、315B、315Cは、各ボイラ11A、11B、11Cの蒸気発生状態情報を取得し、これを薬注制御信号として、後述の第2薬注制御部360に出力する。
本実施形態においては、蒸気発生状態情報として、各ボイラ11A、11B、11Cの燃焼量から算出した蒸気発生量の情報を用いる。
蒸気発生状態情報信号出力部315A、315B、315Cは、各ボイラ11A、11B、11Cの蒸気発生状態情報量(例えば、単位時間あたりの蒸気発生量)に対応した蒸気発生状態情報信号を、有電圧パルスの制御信号として出力する。
第1薬注制御部350は、ドレン供給制御時に、第1薬注制御を行う。
具体的には、第1薬注制御部350は、ドレン供給弁開閉信号出力部314A、314B、314Cから出力されるドレン供給弁開閉信号に基づいて、第1薬注部としての第1薬注ポンプ111A、111B、111Cによる薬剤の供給を許容または制限する。
また、第1薬注制御部350は、ドレン流量センサ33A、33B、33Cの検出結果に基づいて、第1薬注部としての第1薬注ポンプ111A、111B、111Cによる薬注量を制御する。
なお、第1薬注制御を行う上で、第1薬注ポンプ111Aは、ドレン供給弁32A(ドレン供給弁開閉信号出力部314A)およびドレン流量センサ33Aと対応づけられており、第1薬注ポンプ111Bは、ドレン供給弁32B(ドレン供給弁開閉信号出力部314B)およびドレン流量センサ33Bと対応づけられており、第1薬注ポンプ111Cは、ドレン供給弁32C(ドレン供給弁開閉信号出力部314C)およびドレン流量センサ33Cと対応づけられている。
本実施形態においては、第1薬注制御部350は、ドレン供給制御が選択されている場合においては、ドレン供給弁32A、32B、32Cのドレン供給弁開閉信号を取得し、この開閉信号が「開」を示す信号の場合に、対応する第1薬注ポンプ111A、111B、111Cへの駆動電力の供給を許容する一方、この開閉信号が「閉」を示す信号の場合に、対応する第1薬注ポンプ111A、111B、111Cへの駆動電力の供給を禁止する。これにより、ボイラ11A、11B、11Cにドレンが供給されていないときに、薬剤が無駄に投入されることを防ぐことができる。
そして、第1薬注制御部350は、第1薬注ポンプ111A、111B、111Cのうち、駆動電力の供給が許容されている第1薬注ポンプについて、対応するドレン流量センサ33A、33B、33Cから出力される流量検出信号(パルス信号)の入力数に応じた投入量の薬剤を供給するように制御する。
ここで、ドレン流量センサ33A、33B、33Cから出力される薬注制御信号としての流量検出信号は無電圧パルスである。よって、第1薬注装置には、薬注制御信号通信ラインに加えて、第1薬注ポンプ111A、111B、111Cに駆動電力を供給するための電力供給ラインが別途設けられている。
こうして、ドレン流量センサ33A、33B、33Cによる流量検出信号によって薬注量が調整された薬剤は、各第1薬注ポンプ111A、111B、111Cから第1薬注ラインL11A、L11B、L11Cを通して、液相部側循環ラインL8Bに注入される。
このように、ボイラ11A、11B、11Cの台数に等しい台数の第1薬注ポンプ111A、111B、111Cを備え、さらに、各ドレン流量センサ33A、33B、33Cによって測定されたドレンの実流量に基づいて各第1薬注ポンプ111A、111B、111Cを制御することにより、簡素な制御ロジックで、極めて高い精度で薬注量制御を行うことができる。また、各分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cに各ドレン流量センサ33A、33B、33Cを設けるため、高温水対応かつ大流量対応の特殊なドレン流量センサを用いる必要がない。
なお、ドレン供給弁開閉信号は用いずに、ドレン流量センサ33A、33B、33Cから出力される流量検出信号のみを用いて、薬注タイミングおよび薬注量の制御を行ってもよい。この場合は、第1薬注ポンプ111A、111B、111Cを駆動するための駆動電力は、ドレン供給弁開閉信号によらず、常時供給可能な状態としておく。
第2薬注制御部360は、新水供給制御時に、第2薬注制御を行う。
具体的には、第2薬注制御部360は、蒸気発生状態情報信号出力部315A、315B、315Cから出力される各ボイラ11A、11B、11Cの蒸気発生状態情報信号に基づいて、第2薬注部としての第2薬注ポンプ121A、121B、121Cによる薬注量を制御する。
なお、第2薬注制御を行う上で、第2薬注ポンプ121Aは、第1ボイラ11A(第1ボイラ制御部310A、蒸気発生状態情報信号出力部315A)と対応づけられており、第2薬注ポンプ121Bは、第2ボイラ11B(第2ボイラ制御部310B、蒸気発生状態情報信号出力部315B)と対応づけられており、第2薬注ポンプ121Cは、第3ボイラ11C(第3ボイラ制御部310C、蒸気発生状態情報信号出力部315C)と対応づけられている。
本実施形態においては、第2薬注制御部360は、新水供給制御が選択されている場合においては、各ボイラ11A、11B、11Cの蒸気発生状態情報を取得し、これらの蒸気発生状態情報に基づき、対応する第2薬注ポンプ121A、121B、121Cを駆動して、各分岐新水供給ラインL6A、L6B、L6Cへの薬注量を制御する。
ここで、蒸気発生状態情報信号出力部315A、315B、315Cから出力される各ボイラ11A、11B、11Cの蒸気発生状態情報は、有電圧パルスの制御信号として出力され、第2薬注装置120は、この制御信号(パルス信号)の入力数に応じた投入量の薬剤を、各分岐新水供給ラインL6A、L6B、L6Cに供給するように制御する。
ここで、蒸気発生状態情報信号出力部315A、315B、315Cから出力される各ボイラ11A、11B、11Cの蒸気発生状態情報は有電圧パルスであり、第2薬注ポンプ121A、121B、121Cを駆動するための駆動電力としても用いることができる。よって、第2薬注装置には、第2薬注ポンプ121A、121B、121Cに駆動電力を供給するための電力供給ラインを別途設ける必要がない。
こうして、蒸気発生状態情報に基づく制御信号(パルス信号)によって薬注量が調整された薬液は、各第2薬注ポンプ121A、121B、121Cから第2薬注ラインL12A、L12B、L12Cを通して、各分岐新水供給ラインL6A、L6B、L6Cに注入される。
このように、ボイラ11A、11B、11Cの台数に等しい台数の第2薬注ポンプ121A、121B、121Cを備え、さらに、各ボイラ11A、11B、11Cの蒸気発生状態情報に基づいて、各分岐新水供給ラインL6A、L6B、L6Cに薬注を行うため、各分岐新水供給ラインL6A、L6B、L6C毎に適切な量の薬注を行うことができる。
図3は、本実施形態の制御の流れを示すフローチャートである。以下の制御は、ボイラ11A、11B、11C毎に行われる。
ステップS11では、給水切替部311A、311B、311Cにより切り替えられた制御状態が、ドレン供給制御状態であるか、新水供給制御状態であるかを判定する。
ドレン供給制御状態である場合は、ステップS12に移る。ドレン供給制御状態でない場合、すなわち新水供給制御状態の場合は、ステップS15に移る。
ステップS12では、ドレン供給制御部312A、312B、312Cが、水位センサ15A、15B、15Cの検出結果に基づき、ボイラ11A、11B、11Cの缶体内の水位が設定水位となるように、ドレン供給弁32A、32B、32Cの開閉制御を行う。これにより、ドレン供給制御を実行する。
ステップS13では、ドレン供給制御によって各分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cに流れるドレン流量を、ドレン流量センサ33A、33B、33Cにより検出する。
ステップS14では、第1薬注制御部350が、ドレン供給弁開閉信号出力部314A、314B、314Cから出力されるドレン供給弁開閉信号に基づいて、第1薬注ポンプ111A、111B、111Cによる薬剤の供給を許容または制限する。さらに、第1薬注制御部350は、ドレン流量センサ33A、33B、33Cの検出結果に基づいて、第1薬注ポンプ111A、111B、111Cによる薬注量を制御する。このようにして、第1薬注装置110による第1薬注制御が行われる。
次に、ステップS11がNOの場合、すなわち新水供給制御状態の場合について説明する。
ステップS15では、新水供給制御部313A、313B、313Cが、水位センサ15A、15B、15Cの検出結果に基づき、ボイラ11A、11B、11Cの缶体内の水位が設定水位となるように、新水ポンプ61A、61B、61Cの駆動制御を行う。これにより、新水供給制御を行う。
ステップS16では、蒸気発生状態情報信号出力部315A、315B、315Cが、ボイラ11A、11B、11Cの蒸気発生状態情報を取得し、取得した情報を第2薬注制御部360に出力する。
ステップS17では、第2薬注制御部360が、蒸気発生状態情報信号出力部315A、315B、315Cから出力される各ボイラ11A、11B、11Cの蒸気発生状態情報信号に基づいて、第2薬注ポンプ121A、121B、121Cによる薬注量を制御する。このようにして、第2薬注装置120による第2薬注制御が行われる。
以上のように、本実施形態においては、各分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cに設けられた各ドレン流量センサ33A、33B、33Cの検出結果に基づいて、第1薬注部による薬注量を制御するため、供給するドレンの状態が大きく変動する場合であっても、正確な薬注量制御を行うことが可能となる。
なお、本実施形態においては、ドレン供給弁開閉信号、ドレン流量センサの流量検出信号、ボイラの蒸気発生状態情報は、第1薬注装置110および第2薬注装置120を制御するための薬注制御信号を構成している。
なお、本実施形態においては、液相部側循環ラインL8Bに薬注を行う構成を採用しているが、薬注を行う場所は、液相部側循環ラインL8B以外の部位であってもよい。例えばドレン循環ラインL8に薬注することにより、第1薬注装置110を間欠的に薬注する薬注ポンプで構成した場合であっても、ドレン供給ラインL3おける薬液濃度を均一にすることができる。
なお、薬注を行う場所は、共通ドレン供給ラインL3Mであってもよい。ドレン循環ラインL8または共通ドレン供給ラインL3Mに薬注する構成を採用すれば、薬注を1か所で行うことができるため、システム構成の簡素化を図ることができる。
なお、薬注を行う場所は、ドレンタンク30であってもよい。ドレンタンク30に薬注する構成を採用しても、ドレン供給ラインL3おける薬液濃度を均一にすることができる。また、薬注を1か所で行うことができる。
なお、本実施形態においては、新水供給制御における蒸気発生状態情報に基づく制御として、各ボイラ11A、11B、11Cの燃焼量から算出した蒸気発生量に基づく制御を行っているが、これに各ボイラ11A、11B、11Cの缶体から排出されるブロー水の量を加えた情報に基づく制御を行ってもよい。また、各ボイラ11A、11B、11Cに設けられた不図示の蒸気流量計の検出結果に基づく制御を行ってもよい。
このように、新水供給制御においては、直接的な各ボイラ11A、11B、11Cへの給水流量信号ではなく、各ボイラ11A、11B、11Cの運転信号から得られる間接的な蒸気発生状態情報を用いることで、薬注制御のための流量センサを追加増設する必要性を減少させることができる。
なお、蒸気発生状態情報に基づく制御に換えて、新水供給ラインを流れる新水の流量を調整する新水流量調整部の動作状態情報に基づく制御を行ってもよいが、この態様については、第2実施形態で説明する。
なお、複数種類の薬剤を薬注したい場合、例えば2種類の薬剤、復水処理剤および清缶剤を薬注したい場合は、第1薬注装置110として、第1剤としての復水処理剤を注入するための第1剤用第1薬注部(第1剤用第1薬注ポンプ)を有する第1剤用第1薬注装置と、第2剤としての清缶剤を注入するための第2剤用第1薬注部(第2剤用第2薬注ポンプ)を有する第2剤用第1薬注装置とを用いることが好ましい。また、第2薬注装置120として、復水処理剤を注入するための第1剤用第2薬注部(第1剤用第2薬注ポンプ)を有する第1剤用第2薬注装置と、清缶剤を注入するための第2剤用第2薬注部(第2剤用第2薬注ポンプ)を有する第2剤用第2薬注装置とを用いることが好ましい。
そして、それぞれの薬注装置に対して、薬注制御信号を個別に入力することが好ましい。これにより、ドレンおよび新水に対して、複数の薬剤を正確な薬注量で注入することができる。
この場合、各ボイラが、蒸気発生状態情報に基づく薬注制御信号(有電圧パルス信号)を出力する出力端子を2か所備えている場合は、各出力端子から出力する薬注制御信号を、4つの薬注装置のうち、2つの薬注装置に入力する。本実施形態においては、第1剤用第2薬注装置および第2剤用第2薬注装置に入力する。
ここで、蒸気発生状態情報に基づく薬注制御信号は有電圧パルスであるため、この薬注制御信号は、2つの薬注装置の各薬注ポンプを駆動するための駆動電力としても用いることができる。よって、2つの薬注装置については、各薬注ポンプに駆動電力を供給するための電力供給ラインを別途設ける必要がない。
そして、ドレン流量センサの流量検出信号に基づく薬注制御信号(無電圧パルス信号)は、パルス分配器によりパルス分配され、4つの薬注装置のうち、残りの2つの薬注装置に入力される。本実施形態においては、第1剤用第1薬注装置および第2剤用第1薬注装置に入力される。
ここで、ドレン流量センサから出力される薬注制御信号は無電圧パルスであるため、この2つの薬注装置については、薬注制御信号通信ラインに加えて、各薬注ポンプに駆動電力を供給するための電力供給ラインを別途設ける。
これにより、ドレン流量センサの検出結果に基づいて、2つの薬注装置(本実施形態においては、第1剤用第1薬注装置および第2剤用第1薬注装置)の各薬注部による薬注量を制御することができるとともに、複数のボイラの蒸気発生状態情報または新水供給ラインを流れる新水の流量を調整する新水流量調整部の動作状態情報に基づいて、残りの2つの薬注装置(本実施形態においては、第1剤用第2薬注装置および第2剤用第2薬注装置)の各薬注部による薬注量を制御することができる。
このような構成により、ドレン水および新水に対して2種類、あるいはそれ以上の薬剤を薬注したい場合であっても、各ボイラが備えている既存の出力端子の利用と、最低限の機器の増設により、新水およびドレンに対して、各薬剤を正確な薬注量で注入することができる。
なお、第1薬注装置110は一体である必要はなく、例えば第1薬注ポンプ111A、111B、111C毎に分かれていてもよい。また第2薬注装置120についても一体である必要はなく、例えば第2薬注ポンプ121A、121B、121C毎に分かれていてもよい。
なお、第1薬注部は、ポンプと、開閉弁や流量調整弁等により構成されていてもよい。また、第2薬注部についても、ポンプと、開閉弁や流量調整弁等により構成されていてもよい。
なお、本実施形態の第1薬注装置110は、ボイラの台数に等しい台数の第1薬注ポンプが設けられているが、複数のボイラに対して共通の第1薬注ポンプを設ける構成を採用してもよい。この場合は、各ドレン流量センサの検出結果としての各流量情報を融合して生成した融合実流量情報に基づき、第1薬注部としての第1薬注ポンプを制御して薬注量を制御してもよい。例えば複数のボイラに対して1つの第1薬注ポンプを設ける構成を採用する場合においては、融合実流量情報として、検出された全ての流量を加算した合計実流量を用いることができる。
これにより、第1薬注装置110による薬注を1か所で行う場合においても、各分岐ドレン供給ラインに設けられた各ドレン流量計による各実流量情報を融合して生成した融合実流量情報に基づいて、第1薬注部による薬注量の制御を行うことができる。
なお、第2薬注装置120による薬注箇所は、各分岐新水供給ラインL6A、L6B、L6Cに限らず、新水タンクとしてのオープンタンク40または共通新水供給ラインL6Mであってもよい。
この場合、第2薬注部による薬注を1か所(共通部分)で行うことができるため、システム構成の簡素化を図ることができる。
なお、本実施形態においては、各ボイラにおいてドレン供給制御と新水供給制御とが同時に行われないようにするために、ドレン制御弁および新水制御弁を設けることが好ましい。
具体的には、各分岐ドレン供給ラインには、ドレン供給制御時に開き、新水供給制御時に閉じるような遮断用のドレン制御弁を設ける。また、各分岐新水供給ラインには、新水供給制御時に開き、ドレン供給制御時に閉じるような遮断用の新水制御弁を設ける。この遮断用のドレン制御弁としては、水位制御用のドレン供給弁32A、32B、32Cを用いてもよいし、これとは別個に設けてもよい。遮断用の新水制御弁としては、例えば水位制御を新水ポンプ61A、61B、61Cで行っている場合、新水供給弁63A、63B、63Cを用いてもよい。
なお、本実施形態は、複数の燃焼位置(例えば、燃焼停止位置、低燃焼位置、中燃焼位置および高燃焼位置)を備え、燃焼位置を切り換えることで、燃焼量が段階的に制御可能とされている段階値制御ボイラや、最小燃焼状態(例えば、最大燃焼量の20%の燃焼量における燃焼状態)から最大燃焼状態の範囲で、燃焼量が連続的に制御可能とされている比例制御ボイラなど、給水要求が変動するボイラに対しても好適に適用可能である。
以上説明した第1実施形態のボイラ薬注システム100によれば、以下のような効果を奏する。
(1)本実施形態のボイラ薬注システム100は、負荷機器20が蒸気を使用することによって凝縮して生じたドレンを大気に開放することなく回収するドレンタンク30からドレンを複数のボイラ11A、11B、11Cに供給するドレン供給ラインL3と、ドレンタンク30またはドレン供給ラインに薬注を行う第1薬注部と、第1薬注部による薬注量を制御する制御部300と、を備え、ドレン供給ラインは、ドレンタンク30と接続している共通ドレン供給ラインL3Mと、共通ドレン供給ラインL3Mから分岐し、各ボイラ11A、11B、11Cにドレンを供給するための複数の分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cと、を備え、複数の分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cにはそれぞれ、各分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cを流れるドレンの流量を検出するドレン流量センサ33A、33B、33Cが設けられ、制御部300は、ドレン流量センサ33A、33B、33Cの検出結果に基づいて、第1薬注部による薬注量を制御する。
これにより、供給するドレンの状態が大きく変動する場合であっても、正確な薬注量制御を行うことができる。
また、この構成であれば、共通ドレン供給ラインL3Mに、大流量に対応し、かつ広い流量変動範囲に対応する、高温仕様の流量計を設ける必要がない。
(2)本実施形態のドレン供給ラインは、共通ドレン供給ラインL3Mから分岐し、ドレンタンク30に接続して循環路を形成するドレン循環ラインL8をさらに備え、第1薬部は、ドレン循環ラインL8に薬注を行う。
これにより、第1薬注部による薬注を1か所(共通部分)で行うことができるため、システム構成の簡素化を図ることができる。
(3)本実施形態のボイラ薬注システム100は、新水タンクとしてのオープンタンク40から複数のボイラ11A、11B、11Cに新水を供給する新水供給ラインL6と、新水タンク40または新水供給ラインL6に薬注を行う第2薬注部と、をさらに備え、制御部300は、複数のボイラ11A、11B、11Cの蒸気発生状態情報に基づいて、第2薬注部による薬注量を制御する。
これにより、新水供給ラインL6を備えたボイラ薬注システム100において、流量センサの情報を用いることなく、新水への薬注を行うことができる。よって、第1薬注部による薬注量を制御するためのドレン流量センサは設ける一方、第2薬注部による薬注量を制御することのみを目的とする追加の流量センサを設ける必要がないため、最小限の設備により、ドレンへの薬注および新水への薬注を効果的に行うことができる。なお、新水はドレンと比べて温度等の状態が大きく変動しないため、流量センサによる実流量を用いなくても、実用的なレベルで薬注量の制御を行うことができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について、図4~5を参照しながら説明する。なお、第1実施形態と同様の構成についてはその説明を省略する。
第1実施形態においては、第2薬注装置120による薬注量を制御するための情報として、各ボイラ11A、11B、11Cの蒸気発生状態情報を用いたが、本実施形態においては、これに換えて、新水供給ラインL6を流れる新水の流量を調整する新水流量調整部としての新水ポンプ61A、61B、61Cの動作状態情報を用いる。
図4は、本実施形態に係るボイラ薬注システム100の制御部300を示す機能ブロック図である。
本実施形態の制御部は、第1実施形態の蒸気発生状態情報信号出力部315A、315B、315C(図2参照)に換えて、新水ポンプ動作状態情報出力部325A、325B、325Cを備えている。
図5は、本実施形態の制御の流れを示すフローチャートである。
本実施形態においては、第1実施形態のステップS16(図3参照)の処理に換えて、ステップ16Bの処理を実行する。
図5に示すように、本実施形態においては、ステップS16Bにおいて、新水ポンプ動作状態情報出力部325A、325B、325Cが、新水ポンプ61A、61B、61Cの動作情報を取得する。そして、新水ポンプ動作状態情報出力部325A、325B、325Cは、これを薬注制御信号として、第2薬注制御部360に出力する。
そして、ステップS16Bの後、ステップS17において、第2薬注制御部360は、新水ポンプ動作状態情報出力部325A、325B、325Cから出力される新水ポンプ61A、61B、61Cの動作情報に基づいて、第2薬注部としての第2薬注ポンプ121A、121B、121Cによる薬注量を制御する。ここで、新水ポンプ61A、61B、61Cの動作状態情報としては、例えば新水ポンプ61A、61B、61Cのオンオフ情報を用いる。
第2薬注制御部360は、新水ポンプ61A、61B、61Cのオンオフ情報を取得し、この情報が「オン」を示す情報の場合に、対応する第2薬注ポンプ121A、121B、121Cを駆動する一方、この情報が「オフ」を示す情報の場合に、対応する第2薬注ポンプ121A、121B、121Cの駆動を停止する。
なお、本実施形態においては、第2薬注ポンプ121A、121B、121Cとして、一定の薬注流量の薬剤を継続して注入できるように構成された薬注ポンプを用いてもよい。この一定の薬注流量は、操作ダイアル等によって設定可能である。
なお、薬注量の制御には、一定の薬注流量による薬注を実施するタイミングの制御も含まれる。
なお、第2薬注制御を行う上で、第2薬注ポンプ121Aは、第1ボイラ11A(第1ボイラ制御部310A、新水ポンプ動作状態情報出力部325A)と対応づけられており、第2薬注ポンプ121Bは、第2ボイラ11B(第2ボイラ制御部310B、新水ポンプ動作状態情報出力部325B)と対応づけられており、第2薬注ポンプ121Cは、第3ボイラ11C(第3ボイラ制御部310C、新水ポンプ動作状態情報出力部325C)と対応づけられている。
このような構成によっても、新水供給ラインL6を備えたボイラ薬注システム100において、流量計の情報を用いることなく、新水への薬注を行うことができる。よって、第1薬注装置110による薬注量を制御するためのドレン流量計は設ける一方、第2薬注装置120による薬注量を制御することのみを目的とする追加の流量計を設ける必要がないため、最小限の設備により、ドレンへの薬注および新水への薬注を効果的に行うことができる。なお、新水はドレンと比べて温度等の状態が大きく変動しないため、流量計による実流量を用いなくても、実用的なレベルで薬注量の制御を行うことができる。
なお、新水ポンプ61A、61B、61Cの動作状態情報としては、例えば新水ポンプ61A、61B、61Cに入力する駆動電力の周波数や、新水ポンプ61A、61B、61Cの回転速度などの情報を用いることもできる。このような給水流量を反映する連続的な値を用いる場合は、例えばこの情報をパルス信号に変換し、さらにパルス駆動式の薬注ポンプを用いることにより、第2薬注ポンプ121A、121B、121Cによる薬注量を、より詳細に調整することができる。
また、新水供給弁63A、63B、63Cの開度を制御することにより、供給流量を調整する構成の場合などは、新水流量調整部の動作情報として、新水供給弁63A、63B、63Cの開閉情報や開度情報を用いることもできる。
以上説明した本実施形態のボイラ薬注システム100によれば、上記(1)~(3)に加えて、以下のような効果が奏される。
(4)本実施形態の制御部は、新水供給ラインL6を流れる新水の流量を調整する新水流量調整部としての新水ポンプ61A、61B、61Cの動作状態情報に基づいて、第2薬注部による薬注量を制御する。
これにより、新水供給ラインL6を備えたボイラ薬注システム100において、流量センサの情報を用いることなく、新水への薬注を行うことができる。よって、第1薬注部による薬注量を制御するためのドレン流量センサは設ける一方、第2薬注部による薬注量を制御することのみを目的とする追加の流量センサを設ける必要がないため、最小限の設備により、ドレンへの薬注および新水への薬注を効果的に行うことができる。なお、新水はドレンと比べて温度等の状態が大きく変動しないため、流量計による実流量を用いなくても、実用的なレベルで薬注量の制御を行うことができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について、図6~7を参照しながら説明する。なお、第1、第2実施形態と同様の構成についてはその説明を省略する。
第1実施形態においては、第1薬注部による薬注量を制御するための薬注制御信号として、ドレン流量センサ33A、33B、33Cから出力される流量検出信号をそのまま用いていたが、本実施形態においては、この流量検出信号に基づいて算出されるドレン流量積算値情報を用いる。
図6は、本実施形態に係るボイラ薬注システム100の制御部300を示す機能ブロック図である。
本実施形態の制御部は、第1、第2実施形態のドレン供給弁開閉信号出力部314A、314B、314C(図2、4参照)に換えて、ドレン流量積算値情報出力部324A、324B、324Cを備えている。
図7は、本実施形態の制御の流れを示すフローチャートである。本実施形態においては、第1、第2実施形態(図3、5)のステップS13の処理に換えて、ステップS13Bの処理を実行する。
図7に示すように、本実施形態においては、ステップS13Bにおいて、ドレン流量積算値情報出力部324A、324B、324Cがドレン流量積算値を算出し、これを第1薬注制御部350に出力する。
具体的には、ドレン流量積算値情報出力部324A、324B、324Cは、ドレン流量センサ33A、33B、33Cから出力される流量検出信号を取得し、さらにこれらをそれぞれ時間方向に積算して、ドレン流量センサごとの流量積算値を算出する。そして、流量積算値が所定の積算値に到達するたびに、パルス信号を第1薬注制御部350に出力する。このパルス信号の出力処理は、ドレン流量センサ毎に行われる。
そして、ステップS13Bの後、ステップS14において、第1薬注制御部350は、ドレン流量積算値情報出力部324A、324B、324Cから出力されるドレン流量積算値情報としてのパルス信号に基づいて、第1薬注部としての第1薬注ポンプ111A、111B、111Cを制御して薬注量を調整する。
なお、第1薬注制御を行う上で、第1薬注ポンプ111Aは、第1ボイラ11A(第1ボイラ制御部310A、ドレン流量積算値情報出力部324A)と対応づけられており、第1薬注ポンプ111Bは、第2ボイラ11B(第2ボイラ制御部310B、ドレン流量積算値情報出力部324B)と対応づけられており、第1薬注ポンプ111Cは、第3ボイラ11C(第3ボイラ制御部310C、ドレン流量積算値情報出力部324C)と対応づけられている。
なお、本実施形態においては、第2実施形態と同様、新水ポンプ動作状態情報出力部325A、325B、325Cを備える構成を採用しているが、第1実施形態と同様、蒸気発生状態情報信号出力部315A、315B、315Cを備える構成を採用してもよい。
以上説明した本実施形態のボイラシステム1によれば、上記(1)~(4)に加えて、以下のような効果が奏される。
(5)本実施形態のボイラシステム1は、ドレン流量積算値情報出力部324A、324B、324Cから出力されるドレン流量積算値情報に基づいて、第1薬注部による薬注量を制御する。
このように、ドレン流量積算値情報に基づいて第1薬注部を制御することで、適切なタイミングで薬注を行うことができる。また、ドレン流量センサから出力した流量検出信号が一度ドレン流量積算値情報出力部324A、324B、324Cによって取得され、これが処理されて流量積算値情報としてドレン流量積算値情報出力部324A、324B、324Cから出力される態様であるため、流量に応じたパルス信号を出力する流量センサでなくても、採用することが可能となる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について、図8を参照しながら説明する。なお、第1実施形態と同様の構成についてはその説明を省略する。
第1実施形態においては、ドレン循環ラインL8に対して第1薬注部による薬注を行っていたが、本実施形態においては、各分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cに対して第1薬注部による薬注を行う。
図8は、本実施形態に係るボイラシステム1およびボイラ薬注システム100の構成を示す図である。
図8に示すように、本実施形態の第1薬注部としての第1薬注ポンプ111A、111B、111Cは、第1薬注ラインL11A、L11B、L11Cを介して、各分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cと接続している。
そして、第1薬注制御部350は、各分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cに設けられた各ドレン流量センサ33A、33B、33Cの検出結果に基づいて、第1薬注装置110の各第1薬注ポンプ111A、111B、111Cを駆動し、各分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cに薬注する薬注量を制御する。
よって、各分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3C毎に、適切な量の薬注を行うことができる。
なお、第1薬注制御を行う上で、第1薬注ラインL11Aに薬剤を供給する第1薬注ポンプ111Aは、分岐ドレン供給ラインL3Aを流れるドレンの流量を検出するドレン流量センサ33Aと対応づけられており、第1薬注ラインL11Bに薬剤を供給する第1薬注ポンプ111Bは、分岐ドレン供給ラインL3Bを流れるドレン流量センサ33Bと対応づけられており、第1薬注ラインL11Cに薬剤を供給する第1薬注ポンプ111Cは、分岐ドレン供給ラインL3Cを流れるドレン流量センサ33Cと対応づけられている。
なお、各第1薬注ポンプ111A、111B、111Cとしては、ドレンポンプ31の下流側、すなわち高圧となる個別ラインにて薬注を行うことから、高圧薬注ポンプを用いる。
このように、本実施形態においては、ドレンポンプ31が設けられている共通ドレン供給ラインL3Mの下流側の高圧領域である複数の分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cに、第1薬注部としての高圧対応の第1薬注ポンプ111A、111B、111Cが個別に接続されている。
これにより、分岐ドレン供給ライン毎に、正確に薬注制御を行うことができる。
また、このような構成を新水供給ラインL6にも適用し、新水ポンプ61A、61B、61Cの代わりに、共通新水供給ラインL6Mに共通新水ポンプを設け、この共通新水供給ラインL6Mの下流側の高圧領域である複数の分岐新水供給ラインL6A、L6B、L6Cに、第2薬注部としての高圧対応の第2薬注ポンプ121A、121B、121Cを個別に接続する構成を採用してもよい。
これにより、ボイラへの給水ライン(ドレン供給ラインL3、新水供給ラインL6)が複数の分岐給水ラインに分岐している場合であっても、共通の給水ポンプと、複数の分岐給水ラインに薬剤を供給する複数の高圧薬注ポンプとを用いて、ボイラ薬注システムを構成することができる。よって、多数の給水ポンプを用いることなく、複数の分岐給水ラインに薬注を行うシステムを構築することができる。特に給水ポンプとして高温対応のポンプを用いる必要のあるドレンラインにおいては、高温対応の給水ポンプを多数用意する必要がなくなるという利点がある。
なお、ドレンは新水と比較して純度が高い(純水に近い)状態であるため、各ボイラに応じて適切な薬液濃度にならない場合、すなわち細やかな薬注制御ができない場合、電気伝導度等の関係により、水位センサで水位を正しく検知できず、キャリーオーバーの可能性が高くなる。しかしながら、本実施形態によれば、分岐ドレン供給ライン毎、すなわちボイラ毎に正確に薬注制御を行うことができるため、キャリーオーバーの可能性が低くなる。
なお、ドレンラインは新水ラインと比べると給水温度が高いため、ボイラ節炭器内でドレンが沸騰して蒸気が発生する可能性があるが、本実施形態に示されるような、ボイラ直近の複数の分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cに対して個別に薬注を行う構成を採用することで、ボイラ直近でボイラへの給水温度を下げることができる。よって、ドレンタンクで高いドレン温度にてドレンを回収することが可能となり、且つボイラ節炭器内でのドレンの沸騰を防止することができる。
以上説明した本実施形態のボイラ薬注システム100によれば、上記(1)、(3)~(5)に加えて、以下のような効果が奏される。
(6)本実施形態のボイラ薬注システム100の複数の分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cにはそれぞれ、各分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cを流れるドレンに薬注を行う第1薬注装置110の第1薬注ラインL11A、L11B、L11Cが接続され、制御部は、各分岐ドレン供給ラインL3A、L3B、L3Cに設けられた各ドレン流量センサ33A、33B、33Cの検出結果に基づいて、対応する各第1薬注ラインL11A、L11B、L11Cから注入される薬注量を制御する。
これにより、分岐ドレン供給ライン毎に、正確に薬注制御を行うことができる。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態について、図9~11を参照しながら説明する。なお、第1、第2実施形態と同様の構成についてはその説明を省略する。
本実施形態においては、第1薬注装置110による薬注量を制御するための薬注制御信号として、ドレン流量センサ33A、33B、33Cの検出結果を用いる替わりに、各分岐ドレン供給ラインを流れるドレンの流量を調整するドレン流量調整部としての、ドレン供給弁32A、32B、32Cの動作情報を用いる。
本実施形態においては、図9に示すように、ドレン流量センサ33A、33B、33Cを備えていない場合においても対応可能であり、ボイラ制御部310A、310B、310Cからの出力信号を用いて、第1薬注装置110による薬注量を制御する。
図10は、本実施形態に係るボイラ薬注システム100の制御部を示す機能ブロック図である。
本実施形態においては、各ボイラ制御部310A、310B、310Cの各ドレン供給弁開閉信号出力部314A、314B、314Cから出力される出力信号を、第1薬注装置110による薬注量を制御するための薬注制御信号として用いる。
図11は、本実施形態の制御の流れを示すフローチャートである。本実施形態においては、第1、第2実施形態(図3、5)のステップS13、S13Bの処理に換えて、ステップS13Cの処理を実行する。
図11に示すように、本実施形態においては、ステップS13Cにおいて、ドレン供給弁開閉信号出力部314A、314B、314Cが、ドレン供給弁開閉情報を取得する。そして、ドレン供給弁開閉信号出力部314A、314B、314Cは、これを薬注制御信号として、第1薬注制御部350に出力する。
そして、ステップS13Cの後、ステップS14において、第1薬注制御部350は、ドレン供給弁開閉信号出力部314A、314B、314Cから出力されるドレン供給弁32A、32B、32Cの動作情報に基づいて、第1薬注部としての第1薬注ポンプ111A、111B、111Cによる薬注量を制御する。ここで、ドレン供給弁32A、32B、32Cの動作状態情報としては、例えばドレン供給弁32A、32B、32Cの「開」と「閉」の情報を用いる。
第1薬注制御部350は、ドレン供給弁32A、32B、32Cの「開」と「閉」の情報を取得し、この情報が「開」を示す情報の場合に、対応する第1薬注ポンプ111A、111B、111Cを駆動する一方、この情報が「閉」を示す情報の場合に、対応する第1薬注ポンプ111A、111B、111Cの駆動は停止する。
なお、本実施形態においては、第1薬注ポンプ111A、111B、111Cとして、一定の薬注流量の薬剤が継続して注入できるように構成された薬注ポンプを用いてもよい。この一定の薬注流量は、操作ダイアル等によって設定可能である。
なお、薬注量の制御には、一定の薬注流量による薬注を実施するタイミングの制御も含まれる。
なお、本実施形態においては、第1薬注ポンプ111A、111B、111Cを駆動するための駆動電力は、常時供給可能な状態としておいてもよい。
このような構成によって、流量センサを用いることなく、ドレンおよび新水への薬注を効果的に行うことができる。よって、第1薬注装置110による薬注量を制御することのみを目的とする流量センサを設ける必要がないため、最小限の設備により、ドレンおよび新水への薬注を行うことができる。
なお、各ドレン流量調整部の動作状態情報を融合して生成した段階的な融合動作状態情報に基づき、第1薬注部としての第1薬注ポンプによる薬注量を制御してもよい。
例えば、融合動作状態情報として、複数のドレン供給弁の開閉情報を組み合わせて生成した段階的な融合動作状態情報を用いることができる。
例えば、3個のドレン供給弁の開閉情報を組み合わせて生成した段階的な融合動作状態情報としては、「閉×3個」、「閉×2個,開×1個」、「閉×1個,開×2個」、「開×3個」の4段階の信号を生成することができる。この4段階の信号に基づき、4段階の薬注量となるように、第1薬注ポンプを制御してもよい。この場合、第1薬注部を、3個の薬注ポンプにより構成してもよいし、1個の薬注ポンプにより構成してもよい。
これにより、供給するドレンの状態が大きく変動する場合であっても、各ドレン流量調整部としてのドレン供給弁の動作状態情報を融合した段階的な融合動作状態情報に基づき、簡素な構成で、薬注量制御を行うことができる。
なお、ドレン供給弁32A、32B、32Cの開度を制御することにより、供給流量を調整する構成の場合は、ドレン流量調整部の動作情報として、ドレン供給弁32A、32B、32Cの開度情報を用いることもできる。この場合、ドレン供給弁32A、32B、32Cの開度情報の変動に基づき、第1薬注部による薬注量も変動させてもよい。
なお、本実施形態においては、第2実施形態と同様、新水ポンプ動作状態情報出力部325A、325B、325Cを備える構成を採用しているが、第1実施形態と同様、蒸気発生状態情報信号出力部315A、315B、315Cを備える構成を採用してもよい。
以上説明した本実施形態のボイラ薬注システム100によれば、上記(1)~(6)に加えて、以下のような効果が奏される。
(7)本実施形態のボイラ薬注システム100は、前記複数の分岐ドレン供給ラインにはそれぞれ、各分岐ドレン供給ラインを流れるドレンの流量を調整するドレン流量調整部が設けられ、前記制御部は、前記各ドレン流量調整部の動作状態情報を融合して生成した段階的な融合動作状態情報に基づき、前記第1薬注部による薬注量を制御する。
これにより、供給するドレンの状態が大きく変動する場合であっても、各ドレン流量調整部のON/OFF(ドレン供給開閉弁の開閉)等に基づく動作状態情報を融合した段階的な融合動作状態情報に基づき、簡素な構成で、薬注量制御を行うことができる。
また、この構成であれば、共通ドレン供給ラインに、大流量に対応し、かつ広い流量変動範囲に対応する、高温仕様の流量計を設ける必要がない。
以上、本発明のボイラ薬注システムの好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
1 ボイラシステム
10 ボイラ装置
11A、11B、11C ボイラ
15A、15B、15C 水位センサ
30 ドレンタンク
31 ドレンポンプ
32A、32B、32C ドレン供給弁
33A、33B、33C ドレン流量センサ(ドレン流量検知部)
40 オープンタンク(新水タンク)
61A、61B、61C 新水ポンプ
63A、63B、63C 新水供給弁
82 オリフィス
100 ボイラ薬注システム
110 第1薬注装置
111A、111B、111C 第2薬注ポンプ(第1薬注部)
120 第2薬注装置
121A、121B、121C 第2薬注ポンプ(第2薬注部)
300 制御部
310A、310B、310C ボイラ制御部
312A、312B、312C ドレン供給制御部
313A、313B、313C 新水供給制御部
314A、314B、314C ドレン供給弁開閉信号出力部
315A、315B、315C 蒸気発生状態情報信号出力部
324A、324B、324C ドレン流量積算値出力部
325A、325B、325C 新水ポンプ動作状態情報出力部
350 第1薬注制御部
360 第2薬注制御部
L3 ドレン供給ライン
L3M 共通ドレン供給ライン
L3A、L3B、L3C 分岐ドレン供給ライン
L6 新水供給ライン
L6M 共通新水供給ライン
L6A、L6B、L6C 分岐新水供給ライン
L8 ドレン循環ライン(ドレン供給ライン)
L8M 共通ドレン循環ライン(ドレン供給ライン)
L8A 気相部側循環ライン(ドレン供給ライン)
L8B 液相部側循環ライン(ドレン供給ライン)

Claims (3)

  1. 負荷機器が蒸気を使用することによって凝縮して生じたドレンを大気に開放することなく回収するドレンタンクからドレンを複数のボイラに供給するドレン供給ラインと、
    前記ドレンタンクまたは前記ドレン供給ラインに薬注を行う第1薬注部と、
    前記第1薬注部による薬注量を制御する制御部と、を備え、
    前記ドレン供給ラインは、
    前記ドレンタンクと接続している共通ドレン供給ラインと、
    前記共通ドレン供給ラインから分岐し、各ボイラにドレンを供給する複数の分岐ドレン供給ラインと、を備え、
    前記複数の分岐ドレン供給ラインにはそれぞれ、各分岐ドレン供給ラインを流れるドレンの流量を調整するドレン流量調整部が設けられ、
    前記制御部は、
    前記各ドレン流量調整部の動作状態情報を融合して生成した段階的な融合動作状態情報に基づき、前記第1薬注部による薬注量を制御する、ボイラ薬注システム。
  2. 前記ドレン供給ラインは、前記共通ドレン供給ラインから分岐し、前記ドレンタンクに接続して循環路を形成するドレン循環ラインをさらに備え、
    前記第1薬注部は、前記ドレン循環ラインに薬注を行う、請求項1に記載のボイラ薬注システム。
  3. 新水タンクから前記複数のボイラに新水を供給する新水供給ラインと、
    前記新水タンクまたは前記新水供給ラインに薬注を行う第2薬注部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記複数のボイラの蒸気発生状態情報または前記新水供給ラインを流れる新水の流量を調整する新水流量調整部の動作状態情報に基づいて、前記第2薬注部による薬注量を制御する、請求項1又は2のいずれか1項に記載のボイラ薬注システム。
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