JP7225835B2 - 電子時計、衛星信号受信装置および衛星信号受信装置の制御方法 - Google Patents

電子時計、衛星信号受信装置および衛星信号受信装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子時計、衛星信号受信装置および衛星信号受信装置の制御方法に関する。
特許文献1には、GPS衛星から送信されるGPS信号を受信して、航法データを取得するGPS受信装置が開示されている。特許文献1のGPS受信装置では、電池残量に応じて動作させる受信チャンネル数を決定することにより、電池残量が少ない場合でも、GPS信号を受信できるようにしている。
特開2007-271544号公報
しかし、特許文献1では、GPS信号を受信する前にしか電池残量を検出していないため、GPS信号の受信処理中に、ユーザー操作による機器動作等の不測の要因で電池残量が低下した場合に、GPS受信装置がシステムダウンしてしまうおそれがあるといった問題があった。
本開示の電子時計は、電源と、複数の衛星から送信される衛星信号の少なくとも1つを受信し、前記衛星信号をデジタル信号に変換して出力する受信部と、前記デジタル信号を信号サンプルとして記憶する信号サンプル記憶部と、前記信号サンプルおよび前記複数の衛星に対応した複数のコードの相関値を順次演算する相関演算処理を実行する相関演算部と、前記相関演算部による相関演算結果を記憶する相関演算結果記憶部と、前記電源からの電力を前記受信部、前記信号サンプル記憶部、前記相関演算部、および前記相関演算結果記憶部に供給する電源電力供給部と、前記電源の電圧を検知し、検知した前記電圧が第1閾値未満であるか否か、または、前記電圧が前記第1閾値以上に設定される第2閾値を超えたか否かを判定する電源電圧判定部と、前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第1閾値未満と判定された場合、前記相関演算処理を中断し、前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第2閾値を超えたと判定された場合、前記相関演算処理を再開するように、前記相関演算部を制御する相関演算制御部と、を備える。
本開示の電子時計において、前記電源電圧判定部は、前記電圧が前記第1閾値未満と判定した場合、前記相関演算処理を中断させる中断信号を前記相関演算制御部に出力し、前記電圧が前記第2閾値を超えたと判定した場合、前記中断信号の出力を停止し、前記相関演算制御部は、前記中断信号が入力されたら、前記中断信号が入力された時点で演算しているコードと前記信号サンプルとの相関値の演算が終了した時点で、前記相関演算処理を中断するよう前記相関演算部を制御し、前記相関演算結果を前記相関演算結果記憶部に記憶させ、前記中断信号の入力が停止したら、前記相関演算結果記憶部に記憶された前記相関演算結果に基づき、前記相関演算部を制御して前記相関演算処理を再開してもよい。
本開示の電子時計において、前記相関演算制御部は、前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第1閾値未満と判定された場合、前記電源電力供給部を制御して、前記相関演算部への前記電力の供給を停止させることで前記相関演算処理を中断し、前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第2閾値を超えたと判定された場合、前記電源電力供給部を制御して、前記相関演算部への前記電力の供給を再開させることで前記相関演算処理を再開してもよい。
本開示の電子時計において、前記相関演算部は、複数の相関器を有し、前記相関演算制御部は、前記電圧に応じて、使用する前記相関器の数を決定してもよい。
本開示の衛星信号受信装置は、複数の衛星から送信される衛星信号の少なくとも1つを受信し、前記衛星信号をデジタル信号に変換して出力する受信部と、前記デジタル信号を信号サンプルとして記憶する信号サンプル記憶部と、前記信号サンプルおよび前記複数の衛星に対応した複数のコードの相関値を順次演算する相関演算処理を実行する相関演算部と、前記相関演算部による相関演算結果を記憶する相関演算結果記憶部と、電源からの電力を前記受信部、前記信号サンプル記憶部、前記相関演算部、および相関演算結果記憶部に供給する電源電力供給部と、前記電源の電圧を検知し、検知した前記電圧が第1閾値未満であるか否か、または、前記電圧が前記第1閾値以上に設定される第2閾値を超えたか否かを判定する電源電圧判定部と、前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第1閾値未満と判定された場合、前記相関演算処理を中断し、前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第2閾値を超えたと判定された場合、前記相関演算処理を再開するように、前記相関演算部を制御する相関演算制御部と、を備える。
本開示の衛星信号受信装置において、前記電源電圧判定部は、前記電圧が前記第1閾値未満と判定した場合、前記相関演算処理を中断させる中断信号を前記相関演算制御部に出力し、前記電圧が前記第2閾値を超えたと判定した場合、前記中断信号の出力を停止し、前記相関演算制御部は、前記中断信号が入力されたら、前記中断信号が入力された時点で演算しているコードと前記信号サンプルとの相関値の演算が終了した時点で、前記相関演算処理を中断するよう前記相関演算部を制御し、前記相関演算結果を前記相関演算結果記憶部に記憶させ、前記中断信号の入力が停止したら、前記相関演算結果記憶部に記憶された前記相関演算結果に基づき、前記相関演算部を制御して前記相関演算処理を再開してもよい。
本開示の衛星信号受信装置の制御方法は、複数の衛星から送信される衛星信号の少なくとも1つを受信し、前記衛星信号をデジタル信号に変換して出力する受信部と、前記デジタル信号を信号サンプルとして記憶する信号サンプル記憶部と、前記信号サンプルおよび前記複数の衛星に対応した複数のコードの相関値を順次演算する相関演算処理を実行する相関演算部と、前記相関演算部による相関演算結果を記憶する相関演算結果記憶部と、電源からの電力を前記受信部、前記信号サンプル記憶部、前記相関演算部、および相関演算結果記憶部に供給する電源電力供給部と、前記電源の電圧を検知し、検知した前記電圧が第1閾値未満であるか否か、または、前記電圧が前記第1閾値以上に設定される第2閾値を超えたか否かを判定する電源電圧判定部と、を備える衛星信号受信装置の制御方法であって、前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第1閾値未満と判定された場合、前記相関演算部による前記相関演算処理を中断するステップと、前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第2閾値を超えたと判定された場合、前記相関演算部による前記相関演算処理を再開するステップと、を備える。
本開示の衛星信号受信装置の制御方法において、前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第1閾値未満と判定された場合、前記相関演算処理を中断させる中断信号を出力するステップと、前記中断信号が入力されたら、前記中断信号が入力された時点で演算しているコードと前記信号サンプルとの相関値の演算が終了した時点で、前記相関演算処理を中断するよう前記相関演算部を制御し、前記相関演算結果を前記相関演算結果記憶部に記憶させるステップと、前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第2閾値を超えたと判定された場合、前記中断信号の出力を停止するステップと、前記中断信号の入力が停止したら、前記相関演算結果記憶部に記憶された前記相関演算結果に基づき、前記相関演算部を制御して前記相関演算処理を再開するステップと、を備えてもよい。
第1実施形態に係る電子時計を示す概略図。 第1実施形態の電子時計の概略構成を示すブロック図。 第1実施形態の記憶装置の概略構成を示すブロック図。 第1実施形態の衛星信号受信装置の概略構成を示すブロック図。 第1実施形態の衛星捕捉制御処理を示すフローチャート。 第2実施形態の衛星捕捉制御処理を示すフローチャート。
[第1実施形態]
以下、本開示の第1実施形態に係る電子時計1について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の電子時計1を示す概略図である。
電子時計1は、地球の上空を所定の軌道で周回している複数の位置情報衛星100から送信される衛星信号の少なくとも1つを受信して時刻情報を取得するように構成されている。また、電子時計1は、位置情報衛星100から送信される衛星信号の少なくとも3つを受信して位置情報を算出して取得するように構成されている。
なお、位置情報衛星100は、GPS衛星等のGNSSで用いられる位置情報衛星であり、地球の上空に複数存在している。例えば、GPS衛星は、現在約30個が地球の上空に存在している。なお、GNSSとは、全地球的航法衛星システムを示すGlobal Navigation Satellite Systemの略語である。
また、位置情報衛星100は上記に限られるものではなく、静止衛星型衛星航法補強システムなどの静止衛星や、準天頂衛星等の特定の地域のみで検索できる地域的衛星測位システムなどの衛星も含まれる。
図1に示すように、電子時計1は、文字板2と、指針3~6と、りゅうず7と、Aボタン8と、Bボタン9とを備えている。
指針3は時針であり、指針4は分針であり、指針5は秒針である。また、指針6は、各種情報を指示するモード針である。
[電子時計の構成]
図2は、電子時計1の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、電子時計1は、衛星信号受信装置10、アンテナ体23、二次電池24、充電回路25、太陽電池26、計時装置30、制御装置40、記憶装置50、入力装置60、駆動機構70、表示装置80を備えている。これらの各装置は、不図示のデータバスを介してデータを送受信する。
入力装置60は、図1に示すりゅうず7、Aボタン8、Bボタン9を備えて構成される。
充電回路25は、太陽電池26で発生した電力を二次電池24に供給し、二次電池24を充電する。
二次電池24は、公称電圧が3.7Vのコイン型リチウム二次電池であり、本開示の電源の一例である。なお、二次電池24は、上記構成に限られるものではなく、例えば、公称電圧が2.4Vのコイン型リチウム二次電池や、公称電圧が1.5Vのコイン型リチウム二次電池であってもよい。
駆動機構70は、図1に示す指針3~6を駆動する図示略のステップモーター、輪列、駆動回路等を備えて構成される。駆動機構70は、これらのステップモーターや輪列などを介して指針3~6を駆動する。
アンテナ体23は、位置情報衛星100から送信される衛星信号を受信するアンテナであり、本実施形態ではパッチアンテナで構成される。ただし、アンテナ体23は、パッチアンテナで構成されることに限られず、例えば、ダイポールアンテナ、逆Fアンテナ、リングアンテナなどで構成されていてもよい。
表示装置80は、図1に示す文字板2および指針3~6を備えて構成される。なお、表示装置80は、上記構成に限られるものではなく、例えば、液晶パネル等からなる時刻表示部を備えていてもよい。
[衛星信号受信装置]
衛星信号受信装置10は、制御装置40によって駆動されると、アンテナ体23を通じて位置情報衛星100から送信される衛星信号の電波を受信する。そして、衛星信号受信装置10は、衛星信号の電波の受信に成功した場合には、取得した軌道情報や時刻情報などの情報を制御装置40へ送信する。一方、衛星信号の受信に失敗した場合には、衛星信号受信装置10は、その旨の情報を制御装置40へ送信する。なお、衛星信号受信装置10の詳細については、後述する。
計時装置30は、二次電池24に蓄積された電力で駆動される水晶振動子等を備え、水晶振動子の発振信号に基づく基準信号を用いて内部時刻を計時する。
制御装置40は、電子時計1を制御するCPUで構成されている。制御装置40は、測時部410、測位部420、表示制御部430、タイムゾーン設定部440、タイムゾーン修正部450、時刻修正部460を備える。
図3は、記憶装置50の概略構成を示すブロック図である。
記憶装置50は、RAMやROM等で構成され、図3に示すように、時刻データ記憶部500と、タイムゾーンデータ記憶部550とを備えている。
時刻データ記憶部500には、受信時刻データ510と、内部時刻データ520と、表示用時刻データ530と、設定タイムゾーンデータ540とが記憶される。
図2に戻って、制御装置40の構成について以下に説明する。
測時部410は、衛星信号受信装置10を作動して、少なくとも1つの位置情報衛星100を捕捉し、その位置情報衛星100から送信される衛星信号を受信して時刻情報を取得する。本実施形態では、測時部410は、自動受信処理と手動受信処理とにおいて受信処理を実行可能に構成されている。自動受信処理としては、定時受信時刻になった場合に受信処理を実行する定時自動受信処理や、屋外において太陽電池26に日光が照射していると判断できる場合に受信処理を実行する光自動受信処理等が例示される。
測位部420は、衛星信号受信装置10を作動して、少なくとも3個、好ましくは4個以上の位置情報衛星100を捕捉し、各位置情報衛星100から送信される衛星信号を受信して位置情報を算出して取得する。また、測位部420は、衛星信号を受信した際に時刻情報も同時に取得できる。本実施形態では、測位部420は、前述した測時部410と同様に、自動受信処理と手動受信処理とにおいて受信処理を実行可能に構成されている。
表示制御部430は、駆動機構70を制御して、時刻および各種情報を指針3~6に表示させる。
なお、表示制御部430は、例えば、二次電池24の電圧に応じて、駆動機構70を制御可能に構成されていてもよい。すなわち、表示制御部430は、二次電池24の電圧が所定の閾値未満の場合、駆動機構70を制御して、指針3~6の駆動を停止するように構成されていてもよい。これにより、二次電池24の電圧が低下した場合に、消費電力を抑制することで、システムがダウンしてしまうことを防止できる。
なお、この場合、計時装置30による内部時刻の計時は継続させる。これにより、例えば、太陽電池26により充電されて、二次電池24の電圧が所定の閾値以上になった場合に、表示制御部430は、駆動機構70を制御して、時刻情報を指針3~5に表示させることができる。
タイムゾーン設定部440は、測位部420で位置情報の取得に成功した場合、取得した緯度情報および経度情報に基づいて、タイムゾーンデータ記憶部550から取得したタイムゾーンデータを設定タイムゾーンデータ540に設定する。
また、タイムゾーン設定部440は、入力装置60の操作により、時差情報または都市情報のいずれかが選択された場合、選択された時差情報または都市情報に対応するタイムゾーンデータを設定タイムゾーンデータ540に設定する。
タイムゾーン修正部450は、タイムゾーン設定部440がタイムゾーンデータを設定すると、表示用時刻データ530を、設定タイムゾーンデータ540を用いて修正する。このため、表示用時刻データ530は、内部時刻データ520に設定タイムゾーンデータ540を加算した時刻となる。
時刻修正部460は、測時部410や測位部420の受信処理で時刻情報の取得に成功した場合、取得した時刻情報で受信時刻データ510を修正する。このため、内部時刻データ520および表示用時刻データ530も修正される。表示用時刻データ530が修正されると、表示用時刻データ530と同期している指針3~5の指示時刻も修正される。
次に、図3に示す記憶装置50の構成について説明する。
受信時刻データ510には、衛星信号受信装置10で受信した時刻情報が記憶される。この受信時刻データ510は、通常は計時装置30によって1秒毎に更新され、時刻情報を受信した際には、受信した時刻情報が記憶される。
[内部時刻データ]
内部時刻データ520には、受信時刻データ510に記憶された時刻情報にうるう秒を加味した内部時刻が記憶される。すなわち、内部時刻データ520には、UTCが記憶されることになる。受信時刻データ510が計時装置30で更新される際に、この内部時刻も更新される。
表示用時刻データ530には、前述した内部時刻データ520の内部時刻に、設定タイムゾーンデータ540のタイムゾーンデータを加味した時刻データが記憶される。
設定タイムゾーンデータ540には、タイムゾーン設定部440によりタイムゾーンデータ、つまり、時差情報が設定される。具体的には、タイムゾーン設定部440は、タイムゾーンデータ記憶部550から位置情報に対応するタイムゾーンデータ、つまり時差情報を選択して取得し、設定タイムゾーンデータ540に記憶する。
例えば、日本標準時は、UTCに対して9時間進めた時刻である。そのため、測位部420で取得した位置情報が日本である場合には、タイムゾーン設定部440は、タイムゾーンデータ記憶部550から日本標準時の時差情報を読み出して設定タイムゾーンデータ540に記憶する。
タイムゾーンデータ記憶部550は、緯度情報および経度情報とタイムゾーンデータとを関連付けて記憶している。このため、測位モードで位置情報を取得した場合、制御装置40は、その位置情報に基づいてタイムゾーンデータを取得できるようにされている。
[衛星信号受信装置の構成]
図4は、衛星信号受信装置10の概略構成を示すブロック図である。
図4に示すように、衛星信号受信装置10は、RF部11と、ベースバンド部12と、電源電力供給部13とを備えている。
電源電力供給部13は、RF部11およびベースバンド部12に、二次電池24からの電力を供給する。
[RF部]
RF部11は、アンテナ体23を用いて、衛星信号の周波数帯の電波を受信し、信号サンプルを出力する。RF部11は、具体的には、信号サンプルを増幅する増幅回路や、信号サンプルから衛星信号の周波数帯以外の信号成分を除去するバンドパスフィルターや、局部発振信号を混合させて受信信号を中間周波数帯の信号に変換するミキサー回路などの衛星信号を受信して処理する処理部等を備えて構成されている。
また、RF部11は、受信可能なGNSS毎に処理部が設けられ、受信するGNSSに対応した処理部を動作させる。例えば、GPS、ガリレオ、GLONASS、Beidouの4種類のGNSSを受信可能な場合、RF部11は、対応する4種類の処理部を備え、受信するGNSSに対応する処理部を動作させる。受信するGNSSの種類は、ユーザーが選択してもよいし、前回の受信時に情報取得に成功したGNSSを優先するように設定してもよい。
[ベースバンド部]
ベースバンド部12は、サンプリング部121、信号サンプル記憶部122、レプリカコード生成部123、相関演算部124、相関演算結果記憶部125、ベースバンド制御部126、電源電圧判定回路127を備える。
サンプリング部121は、アナログ・デジタル変換器などを備えて構成され、RF部11から出力された信号サンプルを、所定のサンプリング周期でデジタル信号に変換して出力する。すなわち、本実施形態では、前述したRF部11およびサンプリング部121により、本開示の受信部が構成される。
信号サンプル記憶部122には、サンプリング部121から出力されたデジタル信号が信号サンプルとして記憶される。なお、信号サンプル記憶部122は、GNSSの種類毎に専用の領域を確保してもよいし、複数種類のGNSSで共用してもよく、蓄積可能な信号サンプルのサイズを変更可能に構成してもよい。信号サンプル記憶部122は、少なくとも受信するGNSSに対応できるようなサイズを設定可能とされている。
レプリカコード生成部123は、ベースバンド制御部126によって指定されたGNSSの種類および受信対象となる位置情報衛星100に対応するPRNコードのレプリカコードを生成する。なお、レプリカコードは、本開示の衛星に対応したコードの一例である。
相関演算部124は、信号サンプル記憶部122に記憶された信号サンプルと、レプリカコード生成部123が生成したレプリカコードとの相関値を演算する相関演算処理を実行する。本実施形態では、相関演算部124は、相関演算処理を実行する相関器1241を複数有する。本実施形態では、相関演算部124は、M個の相関器1241を有する。
そして、相関演算結果記憶部125は、相関演算部124による相関演算処理の相関演算結果を記憶する。
ベースバンド制御部126は、制御装置40からの指令に基づいて、RF部11、サンプリング部121、信号サンプル記憶部122、レプリカコード生成部123、相関演算部124を制御して、位置情報衛星100を捕捉する。そして、ベースバンド制御部126は、捕捉した位置情報衛星100から当該位置情報衛星100のコード位相や周波数を含むメジャーメントを生成し、生成したメジャーメントを制御装置40に出力する。なお、ベースバンド制御部126は、本開示の相関演算制御部の一例である。
電源電圧判定回路127は、一定間隔で二次電池24の電圧Vを検知する。そして、電源電圧判定回路127は、検知した電圧Vを所定の閾値値と比較して判定する。具体的には、電源電圧判定回路127は回路で構成されており、0.1msec以下の間隔で、二次電池24の電圧Vを検知し、所定の閾値と比較して判定するする。そして、電源電圧判定回路127は、判定結果に基づく信号をベースバンド制御部126に出力する。なお、電源電圧判定回路127は、本開示の電源電圧判定部の一例である。
ここで、本実施形態では、衛星信号受信装置10内に電源電圧判定回路127が回路として設けられている。そのため、例えば、制御装置40で電圧Vを検知・判定し、当該判定結果に基づく信号をベースバンド制御部126に入力する場合に比べて、電圧Vを判定してからベースバンド制御部126に信号を入力するまでの時間を短くできる。
[衛星捕捉制御処理]
次に、衛星信号受信装置10による衛星捕捉制御処理の制御方法について、図5のフローチャートに基づいて説明する。なお、本実施形態では、N個の位置情報衛星100を捕捉する処理について説明する。
ベースバンド制御部126は、ステップS100としての衛星捕捉制御処理において、1番目からN番目までの位置情報衛星100の捕捉処理を順次実行する。
図5に示すように、衛星捕捉制御処理が実行されると、電源電圧判定回路127は、ステップS1として、二次電池24の電圧Vを検知する。
そして、ベースバンド制御部126は、ステップS2として、二次電池24の電圧Vが、予め設定された閾値VSよりも大きいか否かを判定する。ここで、閾値VSとしては、相関演算部124による相関演算処理が実行可能な程度の値が設定されており、例えば、2.6V程度の値が設定されている。これにより、相関演算処理の開始直後に電子時計1がシステムダウンしてしまうことを抑制できる。
ステップS2でNoと判定された場合、ステップS1に戻って処理を繰り返す。
一方、ステップS2でYesと判定された場合、ベースバンド制御部126は、ステップS3として、電源電圧判定回路127から当該判定結果に基づく信号が入力され、RF部11、サンプリング部121、信号サンプル記憶部122、レプリカコード生成部123、相関演算部124を制御して、1番目からN番目までの位置情報衛星100の相関演算処理を順次開始する。
具体的には、ベースバンド制御部126は、RF部11、サンプリング部121、信号サンプル記憶部122を制御して電波を受信させ、サンプリング部121でデジタルデータに変換されたデジタル信号を信号サンプルとして信号サンプル記憶部122に記憶させる。次に、ベースバンド制御部126は、レプリカコード生成部123を制御して、位置情報衛星100に対応するレプリカコードを順次生成する。そして、ベースバンド制御部126は、相関演算部124を制御して、信号サンプル記憶部122に記憶された信号サンプルと当該レプリカコードとの相関値の演算を順次開始する。
ここで、位置情報衛星100から送信される衛星信号の周波数は、ドップラー効果により変化する。そのため、ベースバンド制御部126は、ある位相におけるレプリカコードの周波数を順次変化させながら相関演算処理を実行するように構成されていてもよい。例えば、1つの位置情報衛星100に対応するレプリカコードを設定して相関演算処理を行うように、周波数を予め設定した分解能で変更し、レプリカコードと信号サンプルとの相関値の演算を実行するように構成されていてもよい。これにより、ドップラー効果を除去することができる。
次に、電源電圧判定回路127は、ステップS4として、二次電池24の電圧Vを検知する。
そして、電源電圧判定回路127は、ステップS5として、二次電池24の電圧Vが、予め設定された閾値V1よりも大きいか否かを判定する。
ここで、閾値V1としては、電子時計1がシステムダウンしないように設定されているシステム停止電圧に近い値が設定されており、例えば、2.4V程度の値が設定されている。なお、閾値V1は、本開示の第1閾値の一例である。
ステップS5でYesと判定された場合、ベースバンド制御部126は、ステップS6として、電源電圧判定回路127から当該判定結果に基づく信号が入力され、現在実行している位置情報衛星100の相関演算処理が終了したか否かを判定する。なお、ある位相におけるレプリカコードの周波数を変化させながら相関演算処理を実行させる場合、現在設定されている周波数のレプリカコードと信号サンプルとの相関値の演算が終了したか否かを判定する。
ステップS6でNoと判定された場合、ステップS4に戻って、現在実行している位置情報衛星100の相関演算処理を継続する。
ステップS6でYesと判定された場合、ベースバンド制御部126は、ステップS7として、現在実行している位置情報衛星100の相関演算処理の相関演算結果を相関演算結果記憶部125に記憶させる。なお、ある位相におけるレプリカコードの周波数を変化させながら相関演算処理を実行させる場合、ベースバンド制御部126は、設定されていた位相および周波数と関連付けて相関演算結果を相関演算結果記憶部125に記憶させる。
そして、ベースバンド制御部126は、ステップS8として、捕捉処理が終了したか否か、つまり、N番目の位置情報衛星100の相関演算処理が終了したか否かを判定する。
ステップS8でNoと判定された場合、ステップS3に戻る。すなわち、次の位置情報衛星100の相関演算処理を開始する。これにより、ベースバンド制御部126は、1番目からN番目までの位置情報衛星100の相関演算処理を順次実行する。なお、レプリカコードの周波数を変化させながら相関演算処理を実行させる場合、次の周波数のレプリカコードと信号サンプルとの相関演算処理を開始する。
ステップS8でYesと判定された場合、ベースバンド制御部126は、衛星捕捉制御処理を終了する。
ステップS5に戻って、ステップS5でNoと判定された場合、電源電圧判定回路127は、ステップS9として、中断信号をベースバンド制御部126に出力する。
ベースバンド制御部126は、中断信号が入力されたら、ステップS10として、相関演算処理を中断するよう相関演算部124を制御する。この際、ベースバンド制御部126は、中断信号が入力された時点で演算しているレプリカコードと信号サンプルとの相関値の演算が終了した時点で、相関演算処理を中断するよう相関演算部124を制御する。一般的に相関演算処理においては、信号サンプルとレプリカコードとの複数の位相、複数の周波数における複数の相関値を計算し、それらの中で最も相関値の高い位相と周波数とに基づいて位置情報衛星の相関演算結果、つまりメジャーメントを得る。本実施形態においては、いずれかの位相および周波数における相関演算処理の実行中に中断信号が入力されたら、ベースバンド制御部126は、実行中の位相および周波数における相関演算処理が完了したのちに、相関演算処理を中断するよう相関演算部124を制御する。
この際、前述したように、本実施形態では、電源電圧判定回路127で電圧Vを検知してから、中断信号がベースバンド制御部126に入力されるまでの時間を短くできる。また、相関演算部124による相関演算処理は約0.1msecで終了する。そのため、ステップS5でNoと判定されてから、ステップS10で相関演算処理が中断するまでの間に、二次電池24の電圧Vがシステム停止電圧まで低下して、電子時計1がシステムダウンしてしまうことを抑制できる。また、1つの位置情報衛星100の最終的な相関演算処理結果が得られる前、つまり1つの位置情報衛星100の捕捉処理の途中でも電源電圧に応じて捕捉処理を中断することができる。
また、ステップS10では、ベースバンド制御部126は、電源電力供給部13を制御して、相関演算部124への電力の供給を停止させることで、相関演算部124による相関演算処理を中断する。
そして、ベースバンド制御部126は、ステップS11として、中断信号が入力された時点で演算していた相関演算処理の結果を相関演算結果記憶部125に記憶させる。
相関演算処理の中断中において、電源電圧判定回路127は、ステップS12として、二次電池24の電圧Vを検知する。
そして、電源電圧判定回路127は、ステップS13として、二次電池24の電圧Vが、予め設定された閾値V2よりも大きいか否かを判定する。ここで、本実施形態では、閾値V2として、前述した閾値V1以上の値が設定されており、例えば、2.6V程度の値が設定されている。なお、閾値V2は、前述した閾値V1と同じ値に設定されていてもよい。また、閾値V2は、本開示の第2閾値の一例である。
ステップS13でNoと判定された場合、ステップS12に戻って処理を繰り返す。
ステップS13でYesと判定された場合、電源電圧判定回路127は、中断信号の出力を停止する。これにより、ベースバンド制御部126は、前述したステップS8以降の処理を実行する。つまり、ベースバンド制御部126は、二次電池24の電圧Vが閾値V2を超えて中断信号の入力が停止したら、相関演算処理を再開するように、相関演算部124を制御する。具体的には、ベースバンド制御部126は、中断信号の入力が停止したら、電源電力供給部13を制御して、相関演算部124への電力の供給を再開する。これにより、中断信号が入力された時点で演算していた位置情報衛星100の次の位置情報衛星100から相関演算処理を再開する。
言い換えると、中断信号が入力された時点のレプリカコード、位相、周波数における相関演算処理の次の相関演算処理、つまり中断した時点のレプリカコード、位相、周波数の少なくともいずれかが異なる相関演算処理を開始する。
なお、ドップラー効果を除去した相関演算結果を記憶させておくことで、信号サンプルとレプリカコードとの相関値の演算から再開させることもできる。
[第1実施形態の作用効果]
このような本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、電子時計1は、電源電圧判定回路127で電圧Vが閾値V1未満と判定された場合、相関演算処理を中断し、電源電圧判定回路127で電圧Vが閾値V2を超えたと判定された場合、相関演算処理を再開するように、相関演算部124を制御するベースバンド制御部126を備える。
これにより、ベースバンド制御部126は、二次電池24の電池残量に応じて、相関演算処理を中断・再開するように相関演算部124を制御するので、衛星捕捉制御処理中に電子時計1がシステムダウンしてしまうことを抑制できる。
本実施形態では、ベースバンド制御部126は、中断信号が入力されたら、中断信号が入力された時点で演算しているレプリカコードと信号サンプルとの相関値の演算が終了した時点で、相関演算処理を中断するよう相関演算部124を制御し、相関演算結果を相関演算結果記憶部125に記憶させる。そして、ベースバンド制御部126は、中断信号の入力が停止したら、相関演算結果記憶部125に記憶された相関演算結果に基づき、相関演算部124を制御して相関演算処理を再開する。
これにより、ベースバンド制御部126は、相関演算処理中に中断信号が入力された時点で演算している相関演算処理の結果を相関演算結果記憶部125に記憶させる。そして、ベースバンド制御部126は、中断信号の入力が停止した場合、つまり、二次電池24の電圧Vが閾値V2になった場合に、相関演算部124を制御して相関演算処理を再開する。そのため、相関演算部124は、相関演算処理中に二次電池24の電圧Vが閾値V1未満になるような場合でも、位置情報衛星100に対応した複数のレプリカコードの相関値を順次演算することができる。
本実施形態では、ベースバンド制御部126は、電源電圧判定回路127で電圧Vが閾値V1未満と判定された場合、電源電力供給部13を制御して、相関演算部124への電力の供給を停止させることで相関演算処理を中断する。そして、ベースバンド制御部126は、電源電圧判定回路127で電圧Vが閾値V2を超えたと判定された場合、電源電力供給部13を制御して、相関演算部124への電力の供給を再開させることで相関演算処理を再開する。
これにより、ベースバンド制御部126は、電源電圧判定回路127で電圧Vが閾値V1未満であることを検知してから、相関演算処理を中断させるまでの時間を短くできる。そのため、二次電池24の電圧低下により、電子時計1がシステムダウンしてしまうことを抑制できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態を図6の図面に基づいて説明する。
第2実施形態では、ベースバンド制御部126は、電源電圧判定回路127に入力された電圧V、すなわち、二次電池24の電圧Vに応じて、使用する相関器1241の数を決定する点で前述した第1実施形態と異なる。
なお、第2実施形態の電子時計1の構造は、前述した第1実施形態と同様であるから、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図6は、第2実施形態における衛星捕捉制御処理を示すフローチャートである。
図6に示すように、本実施形態では、電源電圧判定回路127は、ステップS101として、二次電池24の電圧Vを検知する。
次に、電源電圧判定回路127は、ステップS102として、二次電池24の電圧Vが、予め設定された閾値V3よりも大きいか否かを判定する。ここで、閾値V3としては、二次電池24の公称電圧3.7Vに近い値が設定されており、例えば、3.6V程度の値が設定されている。
ステップS102でYesと判定された場合、ベースバンド制御部126は、ステップS103として、電源電圧判定回路127から当該判定結果に基づく信号が入力され、相関演算部124での相関器1241の使用数を「M」個と設定する。すなわち、ベースバンド制御部126は、二次電池24の電圧VがV3よりも大きい場合、相関演算部124において全ての相関器1241を使用するように設定する。
そして、ベースバンド制御部126は、ステップS100として、前述した第1実施形態の衛星捕捉制御処理を実行する。
ステップS102に戻って、ステップS102でNoと判定された場合、電源電圧判定回路127は、ステップS104として、二次電池24の電圧Vが、予め設定された閾値V4よりも大きいか否かを判定する。ここで、閾値V4としては、閾値V3よりも低い値、例えば、3.0V程度の値が設定されている。
ステップS104でYesと判定された場合、ベースバンド制御部126は、ステップS105として、電源電圧判定回路127から当該判定結果に基づく信号が入力され、相関演算部124での相関器1241の使用数を「M/2」個と設定する。すなわち、ベースバンド制御部126は、二次電池24の電圧Vが、V3以下で、かつ、V4よりも大きい場合、相関演算部124において半数の相関器1241を使用するように設定する。
なお、ステップS105において、ベースバンド制御部126は、「M/2」個の相関器1241を使用するように設定することに限られない。例えば、ベースバンド制御部126は、「M/3」個の相関器1241を使用するように構成されていてもよく、相関器1241の使用数を任意の数に設定するように構成することができる。
そして、ベースバンド制御部126は、ステップS100として、前述した第1実施形態の衛星捕捉制御処理を実行する。
ステップS104に戻って、ステップS104でNoと判定された場合、ベースバンド制御部126は、ステップS106として、電源電圧判定回路127から当該判定結果に基づく信号が入力され、相関演算部124での相関器1241の使用数を「1」個と設定する。そして、ベースバンド制御部126は、ステップS100として、前述した第1実施形態の衛星捕捉制御処理を実行する。つまり、第2実施形態では、二次電池24の電圧Vが低い場合、使用する相関器1241の数を少なくして、衛星捕捉制御処理を実行する。
[第2実施形態の作用効果]
このような本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、ベースバンド制御部126は、二次電池24の電圧Vに応じて、使用する相関器1241の数を決定する。
これにより、二次電池24の電圧Vが高い場合は、使用する相関器1241の数を多くすることで、相関演算処理の時間を短くできる。また、二次電池24の電圧Vが低い場合は、使用する相関器1241の数を少なくすることで、電子時計1がシステムダウンしてしまうことを抑制できる。
[変形例]
なお、本開示は前述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれるものである。
前記各実施形態では、ベースバンド制御部126は、中断信号が入力されたら、中断信号が入力された時点で演算しているレプリカコードと信号サンプルとの相関値の演算が終了した時点で、相関演算処理を中断するよう相関演算部124を制御していたが、これに限定されない。例えば、ベースバンド制御部126は、中断信号が入力された時点で、相関演算部124を制御して相関演算処理を中断してもよい。この場合、ベースバンド制御部126は、中断信号が入力された時点までの相関演算結果を相関演算結果記憶部125に記憶させるように構成されていてもよい。このようにすることで、相関演算部124は、中断信号の入力が停止した際に、レプリカコードと信号サンプルとの相関値の演算を、中断した時点から再開することができる。
前記各実施形態では、ベースバンド制御部126は、相関演算部124への電力の供給を停止させることで相関演算処理を中断し、相関演算部124への電力の供給を再開させることで相関演算処理を再開していたが、これに限定されない。例えば、相関演算部124は、電力が供給された状態で、相関演算処理を中断・再開するように構成されていてもよい。
前記第1実施形態では、相関演算部124は、複数の相関器1241を有していたが、これに限定されない。例えば、相関演算部124は、相関器1241を1個のみ有する場合も本開示に含まれる。
前記第2実施形態では、ベースバンド制御部126は、衛星捕捉制御処理を実行する前に、二次電池24の電圧Vに応じて使用する相関器1241の数を決定していたが、これに限定されない。例えば、ベースバンド制御部126は、衛星捕捉制御処理を実行している間に、二次電池24の電圧Vに応じて、使用する相関器1241の数を変更するように構成されていてもよい。
前記第2実施形態では、ベースバンド制御部126は、二次電池24の電圧Vに応じて、使用する相関器1241の数を3段階に決定していたが、これに限定されない。例えば、ベースバンド制御部126は、二次電池24の電圧Vに応じて、使用する相関器1241の数を2段階に決定してもよく、あるいは、4段階以上に決定してもよい。
前記第2実施形態では、ベースバンド制御部126は、使用する相関器1241の数に関わらず、本開示の衛星捕捉制御処理、つまり、二次電池24の電圧Vに応じて、相関演算処理を中断・再開する衛星捕捉制御処理を実行していたが、これに限定されない。例えば、ベースバンド制御部126は、使用する相関器1241の数が少ない場合、つまり、二次電池24の電圧Vが低い場合にのみ本開示の衛星捕捉制御処理を実行し、使用する相関器1241の数が多い場合には、公知の衛星捕捉処理を実行するように構成されていてもよい。
また、前記第2実施形態では、ベースバンド制御部126は、使用する相関器1241の数に応じて、閾値V2を設定するように構成されていてもよい。すなわち、ベースバンド制御部126は、使用する相関器1241の数が多い場合には、閾値V2を高く設定し、使用する相関器1241の数が少ない場合には、閾値V2を低く設定するように構成されていてもよい。このようにすることで、使用する相関器1241の数が多い場合でも、より確実に電子時計1がシステムダウンしてしまうことを抑制できる。
前記各実施形態では、制御装置40が測時部410および測位部420を有していたが、これに限らない。例えば、衛星信号受信装置10が測時部および測位部を有し、制御装置40は衛星信号受信装置10から時刻情報や位置情報を取得するように構成してもよい。このような構成とすることで、制御装置40を作動させることなく、衛星信号受信装置10が測位処理や測時処理を実施することができるので、電子時計1の低消費電力化を実現することができる。
前記各実施形態では、充電回路25は、太陽電池26で発生した電力を二次電池24に供給し、二次電池24を充電する構成としたが、これに限定されない。例えば、回転錘を用いた自動巻き発電、圧電素子を用いた力学的な発電、体温と外気温との差を利用した熱力学的な発電、電磁波を用いた電磁波発電、およびそれらを組み合わせた構成でもよい。
前記各実施形態では、電源電圧判定回路127は、ベースバンド制御部126に中断信号を出力し、ベースバンド制御部126は、入力された中断信号に基づいて、相関演算処理を中断・再開するよう相関演算部124を制御していたが、これに限定されない。例えば、電源電圧判定回路127は、相関演算部124に中断信号を出力し、相関演算部124は、入力された中断信号に基づいて、相関演算処理を中断・再開するように構成されていてもよい。つまり、電源電圧判定回路127により、本開示の電源電圧判定部および相関演算制御部が構成されていてもよい。
1…電子時計、10…衛星信号受信装置、11…RF部、12…ベースバンド部、13…電源電力供給部、23…アンテナ体、24…二次電池(電源)、30…計時装置、40…制御装置、50…記憶装置、60…入力装置、70…駆動機構、80…表示装置、121…サンプリング部、122…信号サンプル記憶部、123…レプリカコード生成部、124…相関演算部、125…相関演算結果記憶部、126…ベースバンド制御部(相関演算制御部)、127…電源電圧判定回路(電源電圧判定部)、1241…相関器。

Claims (5)

  1. 電源と、
    複数の衛星から送信される衛星信号の少なくとも1つを受信し、前記衛星信号をデジタル信号に変換して出力する受信部と、
    前記デジタル信号を信号サンプルとして記憶する信号サンプル記憶部と、
    前記信号サンプルおよび前記複数の衛星に対応した複数のコードの相関値を順次演算する相関演算処理を実行する相関演算部と、
    前記相関演算部による相関演算結果を記憶する相関演算結果記憶部と、
    前記電源からの電力を前記受信部、前記信号サンプル記憶部、前記相関演算部、および前記相関演算結果記憶部に供給する電源電力供給部と、
    前記電源の電圧を検知し、検知した前記電圧が第1閾値未満であるか否か、または、前記電圧が前記第1閾値以上に設定される第2閾値を超えたか否かを判定する電源電圧判定部と、
    前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第1閾値未満と判定された場合、前記相関演算処理を中断し、前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第2閾値を超えたと判定された場合、前記相関演算処理を再開するように、前記相関演算部を制御する相関演算制御部と、を備え
    前記電源電圧判定部は、
    前記電圧が前記第1閾値未満と判定した場合、前記相関演算処理を中断させる中断信号を前記相関演算制御部に出力し、
    前記電圧が前記第2閾値を超えたと判定した場合、前記中断信号の出力を停止し、
    前記相関演算制御部は、
    前記中断信号が入力されたら、前記中断信号が入力された時点で演算しているコードと前記信号サンプルとの相関値の演算が終了した時点で、前記相関演算処理を中断するよう前記相関演算部を制御し、前記相関演算結果を前記相関演算結果記憶部に記憶させ、
    前記中断信号の入力が停止したら、前記相関演算結果記憶部に記憶された前記相関演算結果に基づき、前記相関演算部を制御して前記相関演算処理を再開する
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記相関演算制御部は、
    前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第1閾値未満と判定された場合、前記電源電力供給部を制御して、前記相関演算部への前記電力の供給を停止させることで前記相関演算処理を中断し、
    前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第2閾値を超えたと判定された場合、前記電源電力供給部を制御して、前記相関演算部への前記電力の供給を再開させることで前記相関演算処理を再開する
    ことを特徴とする電子時計。
  3. 請求項1または請求項に記載の電子時計において、
    前記相関演算部は、複数の相関器を有し、
    前記相関演算制御部は、前記電圧に応じて、使用する前記相関器の数を決定する
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 複数の衛星から送信される衛星信号の少なくとも1つを受信し、前記衛星信号をデジタル信号に変換して出力する受信部と、
    前記デジタル信号を信号サンプルとして記憶する信号サンプル記憶部と、
    前記信号サンプルおよび前記複数の衛星に対応した複数のコードの相関値を順次演算する相関演算処理を実行する相関演算部と、
    前記相関演算部による相関演算結果を記憶する相関演算結果記憶部と、
    電源からの電力を前記受信部、前記信号サンプル記憶部、前記相関演算部、および相関演算結果記憶部に供給する電源電力供給部と、
    前記電源の電圧を検知し、検知した前記電圧が第1閾値未満であるか否か、または、前記電圧が前記第1閾値以上に設定される第2閾値を超えたか否かを判定する電源電圧判定部と、
    前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第1閾値未満と判定された場合、前記相関演算処理を中断し、前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第2閾値を超えたと判定された場合、前記相関演算処理を再開するように、前記相関演算部を制御する相関演算制御部と、を備え
    前記電源電圧判定部は、
    前記電圧が前記第1閾値未満と判定した場合、前記相関演算処理を中断させる中断信号を前記相関演算制御部に出力し、
    前記電圧が前記第2閾値を超えたと判定した場合、前記中断信号の出力を停止し、
    前記相関演算制御部は、
    前記中断信号が入力されたら、前記中断信号が入力された時点で演算しているコードと前記信号サンプルとの相関値の演算が終了した時点で、前記相関演算処理を中断するよう前記相関演算部を制御し、前記相関演算結果を前記相関演算結果記憶部に記憶させ、
    前記中断信号の入力が停止したら、前記相関演算結果記憶部に記憶された前記相関演算結果に基づき、前記相関演算部を制御して前記相関演算処理を再開する
    ことを特徴とする衛星信号受信装置。
  5. 複数の衛星から送信される衛星信号の少なくとも1つを受信し、前記衛星信号をデジタル信号に変換して出力する受信部と、前記デジタル信号を信号サンプルとして記憶する信号サンプル記憶部と、前記信号サンプルおよび前記複数の衛星に対応した複数のコードの相関値を順次演算する相関演算処理を実行する相関演算部と、前記相関演算部による相関演算結果を記憶する相関演算結果記憶部と、電源からの電力を前記受信部、前記信号サンプル記憶部、前記相関演算部、および相関演算結果記憶部に供給する電源電力供給部と、前記電源の電圧を検知し、検知した前記電圧が第1閾値未満であるか否か、または、前記電圧が前記第1閾値以上に設定される第2閾値を超えたか否かを判定する電源電圧判定部と、を備える衛星信号受信装置の制御方法であって、
    前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第1閾値未満と判定された場合、前記相関演算部による前記相関演算処理を中断させる中断信号を出力するステップと、
    前記中断信号が入力されたら、前記中断信号が入力された時点で演算しているコードと前記信号サンプルとの相関値の演算が終了した時点で、前記相関演算処理を中断するよう前記相関演算部を制御し、前記相関演算結果を前記相関演算結果記憶部に記憶させるステップと、
    前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第2閾値を超えたと判定された場合、前記中断信号の出力を停止するステップと、
    前記中断信号の入力が停止したら、前記相関演算結果記憶部に記憶された前記相関演算結果に基づき、前記相関演算部を制御して前記相関演算処理を再開するステップと、を備える
    ことを特徴とする衛星信号受信装置の制御方法。
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