JP7225835B2 - 電子時計、衛星信号受信装置および衛星信号受信装置の制御方法 - Google Patents
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Description
以下、本開示の第1実施形態に係る電子時計1について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の電子時計1を示す概略図である。
電子時計1は、地球の上空を所定の軌道で周回している複数の位置情報衛星100から送信される衛星信号の少なくとも1つを受信して時刻情報を取得するように構成されている。また、電子時計1は、位置情報衛星100から送信される衛星信号の少なくとも3つを受信して位置情報を算出して取得するように構成されている。
なお、位置情報衛星100は、GPS衛星等のGNSSで用いられる位置情報衛星であり、地球の上空に複数存在している。例えば、GPS衛星は、現在約30個が地球の上空に存在している。なお、GNSSとは、全地球的航法衛星システムを示すGlobal Navigation Satellite Systemの略語である。
また、位置情報衛星100は上記に限られるものではなく、静止衛星型衛星航法補強システムなどの静止衛星や、準天頂衛星等の特定の地域のみで検索できる地域的衛星測位システムなどの衛星も含まれる。
指針3は時針であり、指針4は分針であり、指針5は秒針である。また、指針6は、各種情報を指示するモード針である。
図2は、電子時計1の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、電子時計1は、衛星信号受信装置10、アンテナ体23、二次電池24、充電回路25、太陽電池26、計時装置30、制御装置40、記憶装置50、入力装置60、駆動機構70、表示装置80を備えている。これらの各装置は、不図示のデータバスを介してデータを送受信する。
入力装置60は、図1に示すりゅうず7、Aボタン8、Bボタン9を備えて構成される。
充電回路25は、太陽電池26で発生した電力を二次電池24に供給し、二次電池24を充電する。
二次電池24は、公称電圧が3.7Vのコイン型リチウム二次電池であり、本開示の電源の一例である。なお、二次電池24は、上記構成に限られるものではなく、例えば、公称電圧が2.4Vのコイン型リチウム二次電池や、公称電圧が1.5Vのコイン型リチウム二次電池であってもよい。
アンテナ体23は、位置情報衛星100から送信される衛星信号を受信するアンテナであり、本実施形態ではパッチアンテナで構成される。ただし、アンテナ体23は、パッチアンテナで構成されることに限られず、例えば、ダイポールアンテナ、逆Fアンテナ、リングアンテナなどで構成されていてもよい。
表示装置80は、図1に示す文字板2および指針3~6を備えて構成される。なお、表示装置80は、上記構成に限られるものではなく、例えば、液晶パネル等からなる時刻表示部を備えていてもよい。
衛星信号受信装置10は、制御装置40によって駆動されると、アンテナ体23を通じて位置情報衛星100から送信される衛星信号の電波を受信する。そして、衛星信号受信装置10は、衛星信号の電波の受信に成功した場合には、取得した軌道情報や時刻情報などの情報を制御装置40へ送信する。一方、衛星信号の受信に失敗した場合には、衛星信号受信装置10は、その旨の情報を制御装置40へ送信する。なお、衛星信号受信装置10の詳細については、後述する。
記憶装置50は、RAMやROM等で構成され、図3に示すように、時刻データ記憶部500と、タイムゾーンデータ記憶部550とを備えている。
時刻データ記憶部500には、受信時刻データ510と、内部時刻データ520と、表示用時刻データ530と、設定タイムゾーンデータ540とが記憶される。
なお、表示制御部430は、例えば、二次電池24の電圧に応じて、駆動機構70を制御可能に構成されていてもよい。すなわち、表示制御部430は、二次電池24の電圧が所定の閾値未満の場合、駆動機構70を制御して、指針3~6の駆動を停止するように構成されていてもよい。これにより、二次電池24の電圧が低下した場合に、消費電力を抑制することで、システムがダウンしてしまうことを防止できる。
なお、この場合、計時装置30による内部時刻の計時は継続させる。これにより、例えば、太陽電池26により充電されて、二次電池24の電圧が所定の閾値以上になった場合に、表示制御部430は、駆動機構70を制御して、時刻情報を指針3~5に表示させることができる。
また、タイムゾーン設定部440は、入力装置60の操作により、時差情報または都市情報のいずれかが選択された場合、選択された時差情報または都市情報に対応するタイムゾーンデータを設定タイムゾーンデータ540に設定する。
内部時刻データ520には、受信時刻データ510に記憶された時刻情報にうるう秒を加味した内部時刻が記憶される。すなわち、内部時刻データ520には、UTCが記憶されることになる。受信時刻データ510が計時装置30で更新される際に、この内部時刻も更新される。
例えば、日本標準時は、UTCに対して9時間進めた時刻である。そのため、測位部420で取得した位置情報が日本である場合には、タイムゾーン設定部440は、タイムゾーンデータ記憶部550から日本標準時の時差情報を読み出して設定タイムゾーンデータ540に記憶する。
図4は、衛星信号受信装置10の概略構成を示すブロック図である。
図4に示すように、衛星信号受信装置10は、RF部11と、ベースバンド部12と、電源電力供給部13とを備えている。
電源電力供給部13は、RF部11およびベースバンド部12に、二次電池24からの電力を供給する。
RF部11は、アンテナ体23を用いて、衛星信号の周波数帯の電波を受信し、信号サンプルを出力する。RF部11は、具体的には、信号サンプルを増幅する増幅回路や、信号サンプルから衛星信号の周波数帯以外の信号成分を除去するバンドパスフィルターや、局部発振信号を混合させて受信信号を中間周波数帯の信号に変換するミキサー回路などの衛星信号を受信して処理する処理部等を備えて構成されている。
また、RF部11は、受信可能なGNSS毎に処理部が設けられ、受信するGNSSに対応した処理部を動作させる。例えば、GPS、ガリレオ、GLONASS、Beidouの4種類のGNSSを受信可能な場合、RF部11は、対応する4種類の処理部を備え、受信するGNSSに対応する処理部を動作させる。受信するGNSSの種類は、ユーザーが選択してもよいし、前回の受信時に情報取得に成功したGNSSを優先するように設定してもよい。
ベースバンド部12は、サンプリング部121、信号サンプル記憶部122、レプリカコード生成部123、相関演算部124、相関演算結果記憶部125、ベースバンド制御部126、電源電圧判定回路127を備える。
サンプリング部121は、アナログ・デジタル変換器などを備えて構成され、RF部11から出力された信号サンプルを、所定のサンプリング周期でデジタル信号に変換して出力する。すなわち、本実施形態では、前述したRF部11およびサンプリング部121により、本開示の受信部が構成される。
そして、相関演算結果記憶部125は、相関演算部124による相関演算処理の相関演算結果を記憶する。
ここで、本実施形態では、衛星信号受信装置10内に電源電圧判定回路127が回路として設けられている。そのため、例えば、制御装置40で電圧Vを検知・判定し、当該判定結果に基づく信号をベースバンド制御部126に入力する場合に比べて、電圧Vを判定してからベースバンド制御部126に信号を入力するまでの時間を短くできる。
次に、衛星信号受信装置10による衛星捕捉制御処理の制御方法について、図5のフローチャートに基づいて説明する。なお、本実施形態では、N個の位置情報衛星100を捕捉する処理について説明する。
ベースバンド制御部126は、ステップS100としての衛星捕捉制御処理において、1番目からN番目までの位置情報衛星100の捕捉処理を順次実行する。
図5に示すように、衛星捕捉制御処理が実行されると、電源電圧判定回路127は、ステップS1として、二次電池24の電圧Vを検知する。
そして、ベースバンド制御部126は、ステップS2として、二次電池24の電圧Vが、予め設定された閾値VSよりも大きいか否かを判定する。ここで、閾値VSとしては、相関演算部124による相関演算処理が実行可能な程度の値が設定されており、例えば、2.6V程度の値が設定されている。これにより、相関演算処理の開始直後に電子時計1がシステムダウンしてしまうことを抑制できる。
一方、ステップS2でYesと判定された場合、ベースバンド制御部126は、ステップS3として、電源電圧判定回路127から当該判定結果に基づく信号が入力され、RF部11、サンプリング部121、信号サンプル記憶部122、レプリカコード生成部123、相関演算部124を制御して、1番目からN番目までの位置情報衛星100の相関演算処理を順次開始する。
具体的には、ベースバンド制御部126は、RF部11、サンプリング部121、信号サンプル記憶部122を制御して電波を受信させ、サンプリング部121でデジタルデータに変換されたデジタル信号を信号サンプルとして信号サンプル記憶部122に記憶させる。次に、ベースバンド制御部126は、レプリカコード生成部123を制御して、位置情報衛星100に対応するレプリカコードを順次生成する。そして、ベースバンド制御部126は、相関演算部124を制御して、信号サンプル記憶部122に記憶された信号サンプルと当該レプリカコードとの相関値の演算を順次開始する。
ここで、位置情報衛星100から送信される衛星信号の周波数は、ドップラー効果により変化する。そのため、ベースバンド制御部126は、ある位相におけるレプリカコードの周波数を順次変化させながら相関演算処理を実行するように構成されていてもよい。例えば、1つの位置情報衛星100に対応するレプリカコードを設定して相関演算処理を行うように、周波数を予め設定した分解能で変更し、レプリカコードと信号サンプルとの相関値の演算を実行するように構成されていてもよい。これにより、ドップラー効果を除去することができる。
ここで、閾値V1としては、電子時計1がシステムダウンしないように設定されているシステム停止電圧に近い値が設定されており、例えば、2.4V程度の値が設定されている。なお、閾値V1は、本開示の第1閾値の一例である。
ステップS5でYesと判定された場合、ベースバンド制御部126は、ステップS6として、電源電圧判定回路127から当該判定結果に基づく信号が入力され、現在実行している位置情報衛星100の相関演算処理が終了したか否かを判定する。なお、ある位相におけるレプリカコードの周波数を変化させながら相関演算処理を実行させる場合、現在設定されている周波数のレプリカコードと信号サンプルとの相関値の演算が終了したか否かを判定する。
ステップS6でYesと判定された場合、ベースバンド制御部126は、ステップS7として、現在実行している位置情報衛星100の相関演算処理の相関演算結果を相関演算結果記憶部125に記憶させる。なお、ある位相におけるレプリカコードの周波数を変化させながら相関演算処理を実行させる場合、ベースバンド制御部126は、設定されていた位相および周波数と関連付けて相関演算結果を相関演算結果記憶部125に記憶させる。
ステップS8でYesと判定された場合、ベースバンド制御部126は、衛星捕捉制御処理を終了する。
ベースバンド制御部126は、中断信号が入力されたら、ステップS10として、相関演算処理を中断するよう相関演算部124を制御する。この際、ベースバンド制御部126は、中断信号が入力された時点で演算しているレプリカコードと信号サンプルとの相関値の演算が終了した時点で、相関演算処理を中断するよう相関演算部124を制御する。一般的に相関演算処理においては、信号サンプルとレプリカコードとの複数の位相、複数の周波数における複数の相関値を計算し、それらの中で最も相関値の高い位相と周波数とに基づいて位置情報衛星の相関演算結果、つまりメジャーメントを得る。本実施形態においては、いずれかの位相および周波数における相関演算処理の実行中に中断信号が入力されたら、ベースバンド制御部126は、実行中の位相および周波数における相関演算処理が完了したのちに、相関演算処理を中断するよう相関演算部124を制御する。
この際、前述したように、本実施形態では、電源電圧判定回路127で電圧Vを検知してから、中断信号がベースバンド制御部126に入力されるまでの時間を短くできる。また、相関演算部124による相関演算処理は約0.1msecで終了する。そのため、ステップS5でNoと判定されてから、ステップS10で相関演算処理が中断するまでの間に、二次電池24の電圧Vがシステム停止電圧まで低下して、電子時計1がシステムダウンしてしまうことを抑制できる。また、1つの位置情報衛星100の最終的な相関演算処理結果が得られる前、つまり1つの位置情報衛星100の捕捉処理の途中でも電源電圧に応じて捕捉処理を中断することができる。
そして、ベースバンド制御部126は、ステップS11として、中断信号が入力された時点で演算していた相関演算処理の結果を相関演算結果記憶部125に記憶させる。
そして、電源電圧判定回路127は、ステップS13として、二次電池24の電圧Vが、予め設定された閾値V2よりも大きいか否かを判定する。ここで、本実施形態では、閾値V2として、前述した閾値V1以上の値が設定されており、例えば、2.6V程度の値が設定されている。なお、閾値V2は、前述した閾値V1と同じ値に設定されていてもよい。また、閾値V2は、本開示の第2閾値の一例である。
ステップS13でYesと判定された場合、電源電圧判定回路127は、中断信号の出力を停止する。これにより、ベースバンド制御部126は、前述したステップS8以降の処理を実行する。つまり、ベースバンド制御部126は、二次電池24の電圧Vが閾値V2を超えて中断信号の入力が停止したら、相関演算処理を再開するように、相関演算部124を制御する。具体的には、ベースバンド制御部126は、中断信号の入力が停止したら、電源電力供給部13を制御して、相関演算部124への電力の供給を再開する。これにより、中断信号が入力された時点で演算していた位置情報衛星100の次の位置情報衛星100から相関演算処理を再開する。
言い換えると、中断信号が入力された時点のレプリカコード、位相、周波数における相関演算処理の次の相関演算処理、つまり中断した時点のレプリカコード、位相、周波数の少なくともいずれかが異なる相関演算処理を開始する。
なお、ドップラー効果を除去した相関演算結果を記憶させておくことで、信号サンプルとレプリカコードとの相関値の演算から再開させることもできる。
このような本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、電子時計1は、電源電圧判定回路127で電圧Vが閾値V1未満と判定された場合、相関演算処理を中断し、電源電圧判定回路127で電圧Vが閾値V2を超えたと判定された場合、相関演算処理を再開するように、相関演算部124を制御するベースバンド制御部126を備える。
これにより、ベースバンド制御部126は、二次電池24の電池残量に応じて、相関演算処理を中断・再開するように相関演算部124を制御するので、衛星捕捉制御処理中に電子時計1がシステムダウンしてしまうことを抑制できる。
これにより、ベースバンド制御部126は、相関演算処理中に中断信号が入力された時点で演算している相関演算処理の結果を相関演算結果記憶部125に記憶させる。そして、ベースバンド制御部126は、中断信号の入力が停止した場合、つまり、二次電池24の電圧Vが閾値V2になった場合に、相関演算部124を制御して相関演算処理を再開する。そのため、相関演算部124は、相関演算処理中に二次電池24の電圧Vが閾値V1未満になるような場合でも、位置情報衛星100に対応した複数のレプリカコードの相関値を順次演算することができる。
これにより、ベースバンド制御部126は、電源電圧判定回路127で電圧Vが閾値V1未満であることを検知してから、相関演算処理を中断させるまでの時間を短くできる。そのため、二次電池24の電圧低下により、電子時計1がシステムダウンしてしまうことを抑制できる。
次に、第2実施形態を図6の図面に基づいて説明する。
第2実施形態では、ベースバンド制御部126は、電源電圧判定回路127に入力された電圧V、すなわち、二次電池24の電圧Vに応じて、使用する相関器1241の数を決定する点で前述した第1実施形態と異なる。
なお、第2実施形態の電子時計1の構造は、前述した第1実施形態と同様であるから、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図6に示すように、本実施形態では、電源電圧判定回路127は、ステップS101として、二次電池24の電圧Vを検知する。
なお、ステップS105において、ベースバンド制御部126は、「M/2」個の相関器1241を使用するように設定することに限られない。例えば、ベースバンド制御部126は、「M/3」個の相関器1241を使用するように構成されていてもよく、相関器1241の使用数を任意の数に設定するように構成することができる。
このような本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、ベースバンド制御部126は、二次電池24の電圧Vに応じて、使用する相関器1241の数を決定する。
これにより、二次電池24の電圧Vが高い場合は、使用する相関器1241の数を多くすることで、相関演算処理の時間を短くできる。また、二次電池24の電圧Vが低い場合は、使用する相関器1241の数を少なくすることで、電子時計1がシステムダウンしてしまうことを抑制できる。
なお、本開示は前述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれるものである。
Claims (5)
- 電源と、
複数の衛星から送信される衛星信号の少なくとも1つを受信し、前記衛星信号をデジタル信号に変換して出力する受信部と、
前記デジタル信号を信号サンプルとして記憶する信号サンプル記憶部と、
前記信号サンプルおよび前記複数の衛星に対応した複数のコードの相関値を順次演算する相関演算処理を実行する相関演算部と、
前記相関演算部による相関演算結果を記憶する相関演算結果記憶部と、
前記電源からの電力を前記受信部、前記信号サンプル記憶部、前記相関演算部、および前記相関演算結果記憶部に供給する電源電力供給部と、
前記電源の電圧を検知し、検知した前記電圧が第1閾値未満であるか否か、または、前記電圧が前記第1閾値以上に設定される第2閾値を超えたか否かを判定する電源電圧判定部と、
前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第1閾値未満と判定された場合、前記相関演算処理を中断し、前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第2閾値を超えたと判定された場合、前記相関演算処理を再開するように、前記相関演算部を制御する相関演算制御部と、を備え、
前記電源電圧判定部は、
前記電圧が前記第1閾値未満と判定した場合、前記相関演算処理を中断させる中断信号を前記相関演算制御部に出力し、
前記電圧が前記第2閾値を超えたと判定した場合、前記中断信号の出力を停止し、
前記相関演算制御部は、
前記中断信号が入力されたら、前記中断信号が入力された時点で演算しているコードと前記信号サンプルとの相関値の演算が終了した時点で、前記相関演算処理を中断するよう前記相関演算部を制御し、前記相関演算結果を前記相関演算結果記憶部に記憶させ、
前記中断信号の入力が停止したら、前記相関演算結果記憶部に記憶された前記相関演算結果に基づき、前記相関演算部を制御して前記相関演算処理を再開する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1に記載の電子時計において、
前記相関演算制御部は、
前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第1閾値未満と判定された場合、前記電源電力供給部を制御して、前記相関演算部への前記電力の供給を停止させることで前記相関演算処理を中断し、
前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第2閾値を超えたと判定された場合、前記電源電力供給部を制御して、前記相関演算部への前記電力の供給を再開させることで前記相関演算処理を再開する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
前記相関演算部は、複数の相関器を有し、
前記相関演算制御部は、前記電圧に応じて、使用する前記相関器の数を決定する
ことを特徴とする電子時計。 - 複数の衛星から送信される衛星信号の少なくとも1つを受信し、前記衛星信号をデジタル信号に変換して出力する受信部と、
前記デジタル信号を信号サンプルとして記憶する信号サンプル記憶部と、
前記信号サンプルおよび前記複数の衛星に対応した複数のコードの相関値を順次演算する相関演算処理を実行する相関演算部と、
前記相関演算部による相関演算結果を記憶する相関演算結果記憶部と、
電源からの電力を前記受信部、前記信号サンプル記憶部、前記相関演算部、および相関演算結果記憶部に供給する電源電力供給部と、
前記電源の電圧を検知し、検知した前記電圧が第1閾値未満であるか否か、または、前記電圧が前記第1閾値以上に設定される第2閾値を超えたか否かを判定する電源電圧判定部と、
前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第1閾値未満と判定された場合、前記相関演算処理を中断し、前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第2閾値を超えたと判定された場合、前記相関演算処理を再開するように、前記相関演算部を制御する相関演算制御部と、を備え、
前記電源電圧判定部は、
前記電圧が前記第1閾値未満と判定した場合、前記相関演算処理を中断させる中断信号を前記相関演算制御部に出力し、
前記電圧が前記第2閾値を超えたと判定した場合、前記中断信号の出力を停止し、
前記相関演算制御部は、
前記中断信号が入力されたら、前記中断信号が入力された時点で演算しているコードと前記信号サンプルとの相関値の演算が終了した時点で、前記相関演算処理を中断するよう前記相関演算部を制御し、前記相関演算結果を前記相関演算結果記憶部に記憶させ、
前記中断信号の入力が停止したら、前記相関演算結果記憶部に記憶された前記相関演算結果に基づき、前記相関演算部を制御して前記相関演算処理を再開する
ことを特徴とする衛星信号受信装置。 - 複数の衛星から送信される衛星信号の少なくとも1つを受信し、前記衛星信号をデジタル信号に変換して出力する受信部と、前記デジタル信号を信号サンプルとして記憶する信号サンプル記憶部と、前記信号サンプルおよび前記複数の衛星に対応した複数のコードの相関値を順次演算する相関演算処理を実行する相関演算部と、前記相関演算部による相関演算結果を記憶する相関演算結果記憶部と、電源からの電力を前記受信部、前記信号サンプル記憶部、前記相関演算部、および相関演算結果記憶部に供給する電源電力供給部と、前記電源の電圧を検知し、検知した前記電圧が第1閾値未満であるか否か、または、前記電圧が前記第1閾値以上に設定される第2閾値を超えたか否かを判定する電源電圧判定部と、を備える衛星信号受信装置の制御方法であって、
前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第1閾値未満と判定された場合、前記相関演算部による前記相関演算処理を中断させる中断信号を出力するステップと、
前記中断信号が入力されたら、前記中断信号が入力された時点で演算しているコードと前記信号サンプルとの相関値の演算が終了した時点で、前記相関演算処理を中断するよう前記相関演算部を制御し、前記相関演算結果を前記相関演算結果記憶部に記憶させるステップと、
前記電源電圧判定部で前記電圧が前記第2閾値を超えたと判定された場合、前記中断信号の出力を停止するステップと、
前記中断信号の入力が停止したら、前記相関演算結果記憶部に記憶された前記相関演算結果に基づき、前記相関演算部を制御して前記相関演算処理を再開するステップと、を備える
ことを特徴とする衛星信号受信装置の制御方法。
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