JP7225662B2 - 回転電機の制御装置 - Google Patents
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前記推定部により推定された磁極位置である推定磁極位置に基づいて、前記回転電機のロータを特定方向に回転させるために前記回転電機のステータ巻線に流れる電流を制御する駆動制御部と、
前記駆動制御部による電流制御が開始された場合において、前記ロータが前記特定方向とは逆方向に回転していることを判定する逆転判定部と、を備え、
原点を通って前記回転電機の実際の磁極位置の方向に延びるd軸と、前記原点を通って前記d軸に直交する方向に延びるq軸とにより規定される座標系をdq座標系とし、
前記逆転判定部により逆方向に回転していると判定された後、前記駆動制御部の電流制御で用いられる前記推定磁極位置を180°反転させると仮定した場合、前記dq座標系において前記電流ベクトルの先端が描くと想定される軌跡の開始位置を第1点とし、前記軌跡の最終位置を第2点とし、
前記dq座標系において、前記第1点及び前記第2点を通る直線と、前記軌跡とで囲まれる領域のうち、前記軌跡以外の領域を規定領域とする場合、
前記逆転判定部により逆方向に回転していると判定された場合、前記電流ベクトルの先端が前記規定領域からはみださないようにその先端を前記第1点から前記第2点まで移動させるために、前記ステータ巻線に流れる電流を制御する復帰処理を行う復帰制御部と、を備える。
以下、本発明に係る制御装置を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態において制御装置は、3相回転電機に接続された3相インバータに適用される。
・電流ベクトルItrの先端が第1点P1から第2点P2に移動するまでに、その先端が規定領域Arからはみださないことを条件として、指令電圧ベクトルVtrの位相θvtを180°反転させる処理とは別の処理を行ってもよい。例えば、電流ベクトルItrの先端が第1点P1から第2点P2まで移動するように、指令電圧ベクトルVtrを段階的(例えば2段階)に変更してもよい。なお、この場合、電流ベクトルItrの先端を第1点P1から第2点P2に移動させるまでの時間は、例えば、回転電機10の機械的時定数又はその時定数よりも短い時間に設定されていればよい。なお、機械的時定数Tmは、イナーシャをJ、インダクタンスをL、トルク定数をKt、逆起電力定数をKeとすると、「Tm=(J×L)/(Kt×Ke)」により定まる。
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、逆転判定処理の前に、図12に示す極性判定処理を行う。
以下、第3実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、逆転判定処理の内容を一部変更する。
図15のステップS24の処理に代えて、電気角加速度ACCの符号と指令トルクTrq*の符号とのそれぞれが正であるか否かを判定する処理を行ってもよい。また、図15のステップS24の処理に代えて、電気角加速度ACCの符号とδ軸指令電流Iδ*の符号とのそれぞれが正であるか否かを判定する処理を行ってもよい。
以下、第4実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、復帰処理として、指令電圧ベクトルVtrを変更する処理に代えて、指令電流ベクトルを変更する処理を行う。
・γ軸指令電流Iγ*が0以外の値(例えば、Iγ*<0)に設定されていてもよい。この設定は、例えば、回転電機が突極機であるIPMSMの場合に採用される。この場合、図19に示すように、第1点P1及び第2点P2がγ軸上からずれた位置に存在することとなる。この場合において、第1点P1と第2点P2とは、d,γ軸に対して線対称な関係にある。図19に、dq座標系において、第1点P1及び第2点P2を通る直線と、一点鎖線で示した軌跡とで囲まれる領域のうち、この軌跡以外の領域である規定領域をArで示す。
Claims (12)
- 同期式の回転電機(10)の磁極位置を推定する推定部と、
前記推定部により推定された磁極位置である推定磁極位置と、前記回転電機のロータ(10a)を特定方向に回転させるための、前記回転電機のステータ巻線(11U~11W)に印加する指令電圧ベクトルとに基づいて、前記ステータ巻線に流れる電流を制御する駆動制御部と、
前記駆動制御部による電流制御が開始された場合において、前記ロータが前記特定方向とは逆方向に回転していることを判定する逆転判定部と、を備え、
原点を通って前記回転電機の実際の磁極位置の方向に延びるd軸と、前記原点を通って前記d軸に直交する方向に延びるq軸とにより規定される座標系をdq座標系とし、
前記逆転判定部により逆方向に回転していると判定された後、前記駆動制御部の電流制御で用いられる前記推定磁極位置を180°反転させると仮定した場合、前記dq座標系において前記ステータ巻線に流す電流ベクトルの先端が描くと想定される軌跡の開始位置を第1点(P1)とし、前記軌跡の最終位置を第2点(P2)とし、
前記dq座標系において、前記第1点及び前記第2点を通る直線と、前記軌跡とで囲まれる領域のうち、前記軌跡以外の領域を規定領域(Ar)とし、
前記逆転判定部により逆方向に回転していると判定された場合、前記電流ベクトルの先端が前記規定領域からはみださないようにその先端を前記第1点から前記第2点まで移動させるために、前記ステータ巻線に流れる電流を制御する復帰処理を行う復帰制御部を備え、
前記復帰制御部は、前記復帰処理として、前記駆動制御部の電流制御で用いられる前記推定磁極位置及び前記指令電圧ベクトルの位相のそれぞれを180°反転させ、180°反転させた前記推定磁極位置に基づいて、位相を180°反転させた前記指令電圧ベクトルを、前記電流ベクトルの先端を前記第2点にするための前記指令電圧ベクトルにするように前記ステータ巻線に流れる電流を制御する処理を行う回転電機の制御装置。 - 同期式の回転電機(10)の磁極位置を推定する推定部と、
前記推定部により推定された磁極位置である推定磁極位置と、前記回転電機のロータ(10a)を特定方向に回転させるための、前記回転電機のステータ巻線(11U~11W)に流す指令電流ベクトルとに基づいて、前記ステータ巻線に流れる電流を制御する駆動制御部と、
前記駆動制御部による電流制御が開始された場合において、前記ロータが前記特定方向とは逆方向に回転していることを判定する逆転判定部と、を備え、
原点を通って前記回転電機の実際の磁極位置の方向に延びるd軸と、前記原点を通って前記d軸に直交する方向に延びるq軸とにより規定される座標系をdq座標系とし、
前記逆転判定部により逆方向に回転していると判定された後、前記駆動制御部の電流制御で用いられる前記推定磁極位置を180°反転させると仮定した場合、前記dq座標系において前記ステータ巻線に流す電流ベクトルの先端が描くと想定される軌跡の開始位置を第1点(P1)とし、前記軌跡の最終位置を第2点(P2)とし、
前記dq座標系において、前記第1点及び前記第2点を通る直線と、前記軌跡とで囲まれる領域のうち、前記軌跡以外の領域を規定領域(Ar)とし、
原点を通って前記推定磁極位置の方向に延びるγ軸と、前記原点を通って前記γ軸に直交する方向に延びるδ軸とにより規定される座標系をγδ座標系とし、
前記逆転判定部により逆方向に回転していると判定された場合、前記電流ベクトルの先端が前記規定領域からはみださないようにその先端を前記第1点から前記第2点まで移動させるために、前記ステータ巻線に流れる電流を制御する復帰処理を行う復帰制御部を備え、
前記復帰制御部は、前記復帰処理として、前記駆動制御部の電流制御で用いられる前記指令電流ベクトルを、前記γδ座標系において前記γ軸に対して線対称なベクトルに変更する処理を行う回転電機の制御装置。 - 同期式の回転電機(10)のステータ巻線(11U~11W)に高周波電圧を印加する高周波印加部と、
前記高周波電圧の印加によって前記ステータ巻線に流れる高周波電流を検出する高周波検出部と、
前記高周波検出部により検出された高周波電流に基づいて、前記回転電機の磁極位置を推定する推定部と、
前記推定部により推定された磁極位置である推定磁極位置に基づいて、前記回転電機のロータ(10a)を特定方向に回転させるために前記ステータ巻線に流れる電流を制御する駆動制御部と、
前記駆動制御部による電流制御が開始された場合において、前記ロータが前記特定方向とは逆方向に回転していることを判定する逆転判定部と、を備え、
原点を通って前記回転電機の実際の磁極位置の方向に延びるd軸と、前記原点を通って前記d軸に直交する方向に延びるq軸とにより規定される座標系をdq座標系とし、
前記逆転判定部により逆方向に回転していると判定された後、前記駆動制御部の電流制御で用いられる前記推定磁極位置を180°反転させると仮定した場合、前記dq座標系において前記ステータ巻線に流す電流ベクトルの先端が描くと想定される軌跡の開始位置を第1点(P1)とし、前記軌跡の最終位置を第2点(P2)とし、
前記dq座標系において、前記第1点及び前記第2点を通る直線と、前記軌跡とで囲まれる領域のうち、前記軌跡以外の領域を規定領域(Ar)とし、
前記逆転判定部により逆方向に回転していると判定された場合、前記電流ベクトルの先端が前記規定領域からはみださないようにその先端を前記第1点から前記第2点まで移動させるために、前記ステータ巻線に流れる電流を制御する復帰処理を行う復帰制御部を備え、
前記復帰制御部は、前記復帰処理に加え、前記ステータ巻線に印加される前記高周波電圧の位相を180°反転させる処理を行う回転電機の制御装置。 - 前記回転電機の磁極位置の極性を判定する極性判定部を備え、
前記復帰制御部は、前記極性判定部により極性が判定された後に前記復帰処理を行う請求項1~3のいずれか1項に記載の回転電機の制御装置。 - 前記逆転判定部は、前記推定磁極位置と、前記ステータ巻線に流れる電流とに基づいて、前記逆方向に回転していることを判定する請求項1~4のいずれか1項に記載の回転電機の制御装置。
- 前記推定部は、前記回転電機の電気角速度を推定し、推定した前記電気角速度に基づいて磁極位置を推定し、
前記逆転判定部は、推定された前記電気角速度と、前記ステータ巻線に流れる電流とに基づいて、前記逆方向に回転していることを判定する請求項5に記載の回転電機の制御装置。 - 前記逆転判定部は、推定された前記電気角速度の符号と、前記ステータ巻線に流れるトルク電流の符号とに基づいて、前記逆方向に回転していることを判定する請求項6に記載の回転電機の制御装置。
- 前記逆転判定部は、推定された前記電気角速度がその閾値よりも高いことを条件として、前記逆方向に回転していることを判定する請求項6又は7に記載の回転電機の制御装置。
- 前記推定部は、前記回転電機の電気角加速度を推定し、
前記逆転判定部は、推定された前記電気角加速度と、前記ステータ巻線に流れる電流とに基づいて、前記逆方向に回転していることを判定する請求項1~4のいずれか1項に記載の回転電機の制御装置。 - 前記逆転判定部は、推定された前記電気角加速度の符号と、前記ステータ巻線に流れるトルク電流の符号とに基づいて、前記逆方向に回転していることを判定する請求項9に記載の回転電機の制御装置。
- 前記逆転判定部は、推定された前記電気角加速度がその閾値よりも高いことを条件として、前記逆方向に回転していることを判定する請求項9又は10に記載の回転電機の制御装置。
- 前記逆転判定部は、前記ステータ巻線に流れる各相電流の出現順序に基づいて、前記逆方向に回転していることを判定する請求項1~4のいずれか1項に記載の回転電機の制御装置。
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