JP7225623B2 - 車両用の空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用の空調装置に関する。
内燃機関(エンジン)を駆動源とする車両の暖房の熱源には、エンジンの冷却水が専ら用いられている。
しかし、内燃エンジンの始動初期には冷却水の温度が低いため、暖房によって車室内の温度が所定温度に達するまでにはある程度の時間を要していた。
特許文献1には、車両の暖房の熱源に排気ガスの熱を利用するためのヒートパイプシステムが開示されている。
また、特許文献2には、ループ型のヒートパイプを用いた給湯装置が開示されている。
実開平2-127511号公報 特公平6-078871号公報
特許文献1のヒートパイプシステムは、内燃機関の排気管に取り付けられた蒸発器と、空調用の空気が流れるダクトに設けられた凝縮器と、凝縮器で液化した作動媒体を蒸発器に送る液配管と、蒸発器で蒸発した作動媒体を凝縮器に送るガス配管と、を備えている。
このヒートパイプシステムにおいては、蒸発器において作動媒体(液体)を、排気管を流れる高温の排気ガスによって加熱して気化させる。凝縮器では、ガス配管を介して供給された気体状態の作動媒体が、ダクトを流れる空調用の空気に熱(凝縮潜熱)を放出して液化する。これにより、空調用の空気が凝縮器で加熱され、加熱された空調用の空気によって車室内が暖房される。
なお、凝縮器において液化した作動媒体は、液配管を経て蒸発器へと送られる。そして、蒸発器において液体状態の作動媒体は、排気管を流れる高温の排気ガスによって加熱されて、再び気化することになる。
ヒートパイプシステムでは、作動媒体が状態変化(サイクル)を繰り返しながら、蒸発器と凝縮器との間を循環することによって、排気ガスの熱の一部が、空調用の空気の加熱に有効利用(回収)される。
特許文献2の給湯装置が備えるループ型のヒートパイプ(ヒートパイプシステム)では、凝縮器に接続された液配管の途中に開閉弁が設けられている。
特許文献2に開示されたヒートパイプシステムにおいては、液配管の途中に設けられた開閉弁を閉じることによって、ヒートパイプシステムにおける作動媒体の循環を阻止できるようになっている。
これにより、ヒートパイプシステムにおける作動媒体を用いた熱輸送を、停止できるようになっている。
開閉弁を有するヒートパイプシステムでは、排気ガスの排熱を回収しない排熱非回収時に、液配管の途中に設けられた開閉弁が閉じられる。そうすると、蒸発器と凝縮器との間での作動媒体の循環が停止して、作動媒体による熱輸送が終了する。
作動媒体の循環が停止すると、冷却されて液体状態になった作動媒体が、凝縮器内に貯留される。
ヒートパイプシステムでは、液体状態になった作動媒体が凝縮器から溢れないようにしてシステムを安定化させるために、排熱非回収時に、液体状態の作動媒体が凝縮器内に十分に貯留される必要がある。
そのため、凝縮器には一定程度の容積が必要であり、凝縮器を小型化することが難しかった。そこで、凝縮器を小型化できるようにすることが求められている。
本発明は、
内燃機関で発生する排気ガスが通流する排気管と、
前記排気ガスの熱を回収するヒートパイプシステムと、を備える車両用の空調装置において、
前記ヒートパイプシステムは、
前記排気管に取り付けられて、前記排気ガスとの熱交換で作動媒体を蒸発させる蒸発器と、
前記蒸発器で蒸発した前記作動媒体を液化させる凝縮器と、
前記凝縮器で液化した前記作動媒体を前記蒸発器に送る液配管と、
前記蒸発器で蒸発した前記作動媒体を前記凝縮器に送るガス配管と、
前記液配管に設けられた開閉弁と、を有しており、
前記液配管における前記開閉弁と前記蒸発器との間の領域に、前記蒸発器の液配管入口高さよりも低い位置を経由する液溜り部を形成し、
前記凝縮器の容積と、前記液配管における前記開閉弁よりも上流側の容積と、前記液溜
り部の容積との合計が、前記ヒートパイプシステムに封入される液体状態の前記作動媒体の総容積と同等になるように設定し、前記排気ガスとの熱交換の非実施時には、前記ヒートパイプシステムに封入される液体状態の前記作動媒体が、前記凝縮器と、前記液配管における前記開閉弁よりも上流側と、前記液溜り部に貯留される構成の車両用の空調装置とした。
本発明によれば、液配管における開閉弁よりも上流側の容積と液溜り部の容積を、封入された作動媒体の貯留に用いることで、凝縮器の容積を抑えることができる。
これにより、凝縮器の小型化が可能になる。
車両用の空調装置の概略構成を説明する図である。 車両用の空調装置の基本構成を説明する図である。 車両用の空調装置における凝縮器と液配管とガス配管の配置を説明する図である。 空調装置から排熱回収器までの液配管とガス配管の配置を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、車両用の空調装置1の概略構成を説明する図である。
図2は、車両用の空調装置1の基本構成を説明する図であって、ヒートパイプシステム4と、冷凍サイクル5と、冷却水循環サイクル6の回路構成を説明する図である。
図3は、車両用の空調装置1における凝縮器43と液配管42とガス配管41の配置を説明する図である。
[空調装置1の構成]
図1に示すように、車両Vの前部では、運転席71の前方(図1の左方)に空調装置1が設置されている。
車両Vのファイアウォール72よりも前方のエンジンルームには、駆動源である内燃機関2(ENG)が収容されている。
内燃機関2は、ガソリンなどの燃料の燃焼によって発生する熱エネルギーを運動エネルギー(駆動力)に変換するものである。内燃機関2には、燃料の燃焼により発生した排気ガスの排気系として、排気管3が接続されている。
排気管3は、フロア74の下面に沿って、車両後方(図1の右方)に向かって延びている。内燃機関2での燃料の燃焼によって発生する高温の排気ガスは、排気管3を車両後方に向かって流れて大気中に排出される。
排気管3の途中には、排気ガスを浄化するための触媒31と、排熱回収器35と、消音器である不図示のマフラーと、が設けられている。排気管3では、触媒31と排熱回収器35と、マフラーとが、排気ガスの流れ方向に沿って設けられている。
排熱回収器35は、排気ガスの熱の一部を回収するためのものである。排熱回収器35においては、排気管3が二股状に分岐して熱回収路32とバイパス路33とが形成されている。
熱回収路32とバイパス路33は、排気ガスの流れ方向下流において合流して排気管3の排熱回収器35の下流側部分に接続されている。
熱回収路32とバイパス路33の上流側の分岐部と、下流側の合流部には、切替ドア34a、34bが、それぞれ回転可能に設けられている。
切替ドア34a、34bは、触媒31側から排熱回収器35に流入する排気ガスを、熱回収路32またはバイパス路33に選択的に流すために設けられている。
ここで、図1では、熱回収路32とバイパス路33が、上下に並んで配置されており、熱回収路32のほうがバイパス路33よりも上側に位置している場合を例示している。
図4では、バイパス路33が熱回収路32の紙面奥側に隠れており、熱回収路32とバイパス路33が、水平方向に並んで配置されており、バイパス路33が紙面奥側に位置している場合を例示している。熱回収路32とバイパス路33の並びは、図1と図4の態様の何れでも良い。
排熱回収器35の熱回収路32には、排気ガスとの熱交換により、排気ガスの熱の一部を回収する蒸発器44が設けられている。
蒸発器44は、排気ガスの熱を作動媒体R4に回収するヒートパイプシステム4の構成要素である。車両用の空調装置1では、ヒートパイプシステム4で回収した排気ガスの熱を、空調装置1における空調用の空気Airの加熱に利用する。
図2に示すように、空調装置1は、ヒートパイプシステム4の他に、空調用の空気Airの冷却に用いられる冷凍サイクル5と、空調用の空気Airの加熱に用いられる冷却水循環サイクル6とを有している。
空調装置1の内部には、空調用の空気Airが通流するダクト11が形成されている。
ダクト11の内部には、ダクト11における空気Airの通流方向における上流側から順番に、シロッコファン12と、エバポレータ53と、ヒータコア63と、凝縮器43と、エア混合チャンバ14とが設けられている。
シロッコファン12(送風機)は、空調装置1の作動時に駆動されて、車室70(図1参照)内の空気(内気)および/または車室70外の空気(外気)を吸引する。シロッコファン12は、吸引した空気を、シロッコファン12の下流側に配置されたエバポレータ53に向けて送出する。
エバポレータ53では、熱媒体R5が蒸発する際の気化熱で、エバポレータ53を通過する空気Airを、冷却、除湿する。
空気Airの通流方向におけるエバポレータ53の下流側には、冷却水循環サイクル6のヒータコア63が設けられている。
ヒータコア63では、内燃機関2の冷却水R6(熱媒体)との熱交換で、ヒータコア63を通過する空気Airを加熱する。
空気Airの通流方向におけるヒータコア63の下流側には、ヒートパイプシステム4の凝縮器43が設けられている。
凝縮器43では、作動媒体R4との熱交換で、凝縮器43を通過する空気を加熱する。
空調装置1において凝縮器43は、ダクト11内を通流する空気の通流方向で、エバポレータ53の下流側に設けられている。エバポレータ53と凝縮器43との間であって、凝縮器43から見た上流側には、ヒータコア63が配置されている。
空調装置1では、ヒータコア63を通過した空気Airが、そのまま凝縮器43を通過する。
ヒータコア63とエバポレータ53との間には、ミックスドア13が設けられている。ミックスドア13は、エバポレータ53を通過した空気のヒータコア63側への流入量を調整するために設けられている。
ミックスドア13が、エバポレータ53を通過した空気のヒータコア63側への流入を阻止する位置(図3、仮想線参照)に配置されると、エバポレータ53を通過した空気がそのままエア混合チャンバ14に供給される。
ミックスドア13が、エバポレータ53を通過した空気のエア混合チャンバ14側への流入を阻止する位置(図3、実線参照)に配置されると、エバポレータ53を通過した空気Airが、ヒータコア63と凝縮器43側を通過する。ヒータコア63と凝縮器43側を通過した空気Airは、最終的にエア混合チャンバ14に供給される。
空調装置1では、図示しない制御装置が、車室70内の設定温度等に応じてミックスドア13の位置を変更することで、ヒータコア63側を通過する空気の量が調整される。
エア混合チャンバ14では、エバポレータ53を通過する際に冷却された空気Airと、ヒータコア63および凝縮器43を通過する際に加熱された空気Airと、が混合されて、所望の温度に調整される。
エア混合チャンバ14には、デフダクト側の流入口15と、ベントダクト側の流入口16と、フットダクト側の流入口17と、が開口している。各流入口15、16、17には、図示しない制御装置により駆動される開閉弁が設けられている。
流入口15に流入した空気Airは、図示しないデフ吹出口から、車両Vのフロントウインドウに向けて送出される。流入口16に流入した空気Airは、図示しないベント吹出口から、乗員の上半身に向けて送出される。流入口17に流入した空気Airは、図示しないフット吹出口から、乗員の足元に向けて送出される。
エア混合チャンバ14で温度が調節された空気Air(空調用の空気Air)は、少なくともひとつの流入口15、16、17を通って、車室70に供給されて、車室70内を空調する。
図2に示すように、空気Airの冷却に関与するエバポレータ53は、冷凍サイクル5が備える冷媒配管50上に設けられている。冷媒配管50は、気体状態の熱媒体R5が通流するガス配管51と、液体状態の熱媒体R5が通流する液配管52と、を有している。
冷凍サイクル5は、エバポレータ53の他に、膨張弁54と、コンプレッサ55と、コンデンサ56と、を有している。
膨張弁54は、コンデンサ56とエバポレータ53とを連絡させる液配管52に設けられており、液配管52を通流する液体状態の熱媒体R5を減圧膨張させる。
エバポレータ53は、膨張弁54から供給された熱媒体R5を減圧下で蒸発させる。
コンプレッサ55は、エバポレータ53とコンデンサ56とを連絡させるガス配管51に設けられており、エバポレータ53で蒸発した熱媒体R5を吸引して、高温高圧に圧縮する。
コンデンサ56は、ガス配管51を介してコンプレッサ55側から供給された高温高圧の熱媒体R5を、外気との熱交換で冷却して凝縮させる。
冷凍サイクル5では、コンプレッサ55の動力によって、エバポレータ53とコンデンサ56との間を熱媒体R5が循環する。コンデンサ56で冷却された熱媒体R5が、エバポレータ53で蒸発する際に吸熱することにより、ダクト11を通流する空気Airが、冷却および除湿される。
空気Airの加熱に関与するヒータコア63は、冷却水循環サイクル6が備える冷却経路60に、冷却水導入配管61と冷却水導出配管62を介して接続されている。
冷却経路60は、第1経路601と、第2経路602と、を有している。第1経路601は、内燃機関2と、ラジエータ67と、冷却水バルブ64と、ウォータポンプ66とが、冷却水の通流路に沿って設けられた循環路である。ラジエータ67には、冷却水タンク65が付設されている。
冷却水バルブ64は、開位置および閉位置の何れか一方に切り替えるタイプ(いわゆる開閉弁)、または制御によってその開度の調整ができるタイプ(流量コントロール弁)の何れであってもよい。
第2経路602は、第1経路601における冷却水の通流方向で、内燃機関2の下流側と、ウォータポンプ66の上流側に接続されている。第2経路602は、ラジエータ67と冷却水バルブ64を迂回する迂回路である。
ヒータコア63から延びる冷却水導入配管61と冷却水導出配管62は、第2経路602に接続されている。
冷却水循環サイクル6では、冷却水バルブ64を開いた状態で、ウォータポンプ66が駆動されると、第1経路601側と、第2経路602側を冷却水R6が通流する。
冷却水バルブ64を閉じた状態で、ウォータポンプ66が駆動されると、第2経路602側を冷却水R6が通流する。
第1経路601は、内燃機関2を通って設けられており、冷却水R6は、内燃機関2の領域を通過する際に、内燃機関2の排熱で加熱される一方で、内燃機関2を冷却する。
内燃機関2の排熱で加熱された冷却水R6のうち、第1経路601側を通過する冷却水R6は、ラジエータ67を通過する際に、外気との熱交換で冷却される。
第2経路602側を通過する冷却水R6の一部は、ヒータコア63を通って、第1経路601に循環し、残りの一部は、ヒータコア63を通らずに第1経路601に循環する。
ヒータコア63では、冷却経路60(第2経路602)側から供給された高温の冷却水R6と、空気Airとの熱交換を行って空気Airを加熱する。
空気Airとの熱交換で温度が低下した冷却水R6は、冷却水導出配管62を介して、冷却経路60(第2経路602)内に戻される。
空気Airの加熱に関与する凝縮器43は、ヒートパイプシステム4が備える作動媒体R4の循環路40(ガス配管41と液配管42)上に設けられている。
循環路40は、金属材料からなる筒状管を環状に配置して、内部に作動媒体R4を減圧封入したものである。
ヒートパイプシステム4は、前記した蒸発器44のほかに、凝縮器43(インターナルコンデンサI/C)を有している。蒸発器44と凝縮器43は、ガス配管41と液配管42で接続されている。液配管42には、開閉弁(電磁弁)45が設けられている。
図2に示すように、蒸発器44では、液体状態の作動媒体R4(例えば、水)が、排気ガスとの熱交換で加熱されて蒸発する。
ガス配管41は、蒸発器44で蒸発して気体状態になった作動媒体R4を、凝縮器43に供給する機能を果たす。
凝縮器43では、気体状態の作動媒体R4が、凝縮器43を通過する空気Airとの熱交換で冷却されて凝縮する。
液配管42は、凝縮器43で凝縮して液体状態になった作動媒体R4を、蒸発器44に供給する機能を果たす。
ヒートパイプシステム4では、作動媒体R4が、気体と液体との間での状態変化(サイクル)を繰り返しながら、蒸発器44と凝縮器43との間を循環する。
ヒートパイプシステム4では、排気ガスの排熱を利用して作動媒体R4を加熱することで、排気ガスの熱の一部を作動媒体R4に回収している。
そして、作動媒体R4に回収した熱を利用して、凝縮器43を通過する空気Airを加熱しているので、排気ガスの熱を有効に利用している。
ヒートパイプシステム4では、液配管42に設けた開閉弁(電磁弁)45を閉じると、循環路40内での作動媒体R4の循環が停止する。これにより、排気ガスから作動媒体R4に回収した熱の凝縮器43側への輸送が停止する。
図3に示すように凝縮器43は、気体状態の作動媒体R4の導入口43aと、液体状態の作動媒体R4の排出口43bと、を有している。
導入口43aは、凝縮器43の側縁部の上端部位に設けられている。排出口43bは、凝縮器43の側縁部の下端部位に設けられている。
ガス配管41は、配管接続部310を貫通してダクト11内に引き込まれており、ガス配管41の先端部は、凝縮器43の側縁部の上端部位で、導入口43aに接続されている。
液配管42もまた、配管接続部310を貫通してダクト11内に引き込まれており、液配管42の先端部は、凝縮器43の側縁部の下端部位で、排出口43bに接続されている。
図4は、車両用の空調装置1から排熱回収器35までの液配管42とガス配管41の配置を説明する図である。
図4に示すように、空調装置1から外部に延びるガス配管41および液配管42は、車両Vのファイアウォール72を貫通して、内燃機関2の収容部(エンジンルーム)内に達している。
エンジンルーム内においてガス配管41および液配管42は、ファイアウォール72に沿って、フロア74側の下方に延びたのち、フロア74の下面に沿って車両Vの後方側に延びている。
ガス配管41は、フロア74におけるファイアウォール72との接続点74aの地上からの高さhaよりも下側を、フロア74の下面に沿って車両Vの後方側に延びている。
ガス配管41は、車両Vの前方側から排熱回収器35(蒸発器44)の上部に接続されている。
液配管42は、ガス配管41の下方を、フロア74の下面に沿って車両Vの後方側に延びている。液配管42におけるフロア74よりも下側に配置された領域は、排気管3に略沿って配置されている。液配管42は、車両Vの前方側から排熱回収器35の蒸発器44の下部に接続されている。
液配管42は、ガス配管41よりも小さい内径で形成されている。液配管42とガス配管41は、排気管3における触媒31よりも車両前方側の領域に、ブラケット18を介して支持されている。
液配管42では、ブラケット18よりも蒸発器44側であって、蒸発器44の液配管入口44aを通る水平線HLよりも下側の位置に、開閉弁45(電磁弁)が設けられている。
開閉弁45は、排気管3における触媒31と排熱回収器35(蒸発器)との間の領域の配管径が最も狭くなった位置に設けられている。
開閉弁45は、空調装置1を搭載した車両の走行時に走行風が通過する領域に位置している。
液配管42では、開閉弁45よりも蒸発器44側の領域が、液配管42を屈曲させて形成した液溜り部46となっている。
液配管42において液溜り部46は、開閉弁45と蒸発器44との間の領域に設けられている。
図4に示すように、液溜り部46は、蒸発器44の液配管入口44aから斜め下方に延びる第1領域46aと、第1領域46aの下端から斜め上方に延びる第2領域46bと、を有している。第2領域46bの上端は、開閉弁45に接続されている。
液溜り部46は、蒸発器44の液配管入口44aの高さhよりも低い位置を経由して設けられている。
蒸発器44の側方から見て液溜り部46は、第1領域46aと第2領域46bとで、屈曲点Pを下方に向けたV形状に形成されている。
液溜り部46は、空調装置1を搭載した車両の走行時に、走行風が通過する領域に設けられており、液溜り部46(第1領域46a、第2領域46b)内の液体状の作動媒体R4が冷却されるようになっている。
本実施形態では、液配管42に開閉弁45が設けられている。そのため、開閉弁45を閉じて液体状態の作動媒体R4の蒸発器44側への流入を阻止することで、ヒートパイプシステム4の作動を停止できる。
さらに、開閉弁45よりも蒸発器44側に設けた液溜り部46が、蒸発器44の液配管入口44aの高さhよりも低い位置を経由して設けられている。そのため、開閉弁45を閉じてヒートパイプシステム4の作動を停止した際に、液溜り部46内に、液化した作動媒体R4を貯留できる。
また、空調装置1の車両Vへの設置状態を基準とした上下方向で、液配管42の上端部421(最も高い位置にある領域)が、凝縮器43の上端の高さh1以下となるように、液配管42の取り回しが設定されている。
そのため、凝縮器43に液体状態の作動媒体R4が貯留されると、液配管42では、凝縮器43に貯留されている作動媒体R4と同じ高さまで、作動媒体R4を貯留できる。
例えば、図4の場合には、液配管42の上端部421が高さh2になっているので、凝縮器43内に液体状態の作動媒体R4が高さh2まで貯留されると、液配管42における開閉弁45と凝縮器43と間の領域に作動媒体R4を密に貯留できる。
本実施形態では、以下の条件を満たすように、凝縮器43の容積V1と、液配管42における開閉弁45よりも上流側(凝縮器43側)の領域の容積V2と、液溜り部46の容積V3との合計Vsumが決定されている。
(I)凝縮器43の容積V1と、液配管42における開閉弁45よりも上流側(凝縮器43側)の領域の容積V2と、液溜り部46の容積V3との合計Vsumが、ヒートパイプシステム4に封入される作動媒体R4の総容積Vtotalと同等になる。
ここで、用語「同等」は、厳密な意味での「同じ」ではない。例えば、総容積Vtotalを基準とすると、合計Vsumが総容積Vtotalの+10%の範囲で収まる程度を意味する。ヒートパイプシステム4に封入される作動媒体R4の総容積は、ヒートパイプシステム4における作動媒体封入量である。
本実施形態では、凝縮器43と蒸発器44とを繋ぐ液配管42の部分(液溜り部46、開閉弁45よりも凝縮器43側の領域)も利用して、液体状態の作動媒体R4を貯留するようにした。
そのため、凝縮器43の容積V1のみを考慮して、ヒートパイプシステム4に封入される作動媒体R4の総容積Vtotalを決める場合よりも、より多くの作動媒体R4を封入できる。
そのため、封入する作動媒体R4の総容積を、既存の総容積から変更しない場合には、液配管42の部分の容積分だけ、凝縮器43の容積を減らすことができる。これにより、凝縮器43の小型化と、凝縮器43を収容する空調装置1の小型化が可能になる。
なお、図4では、液体状態の作動媒体R4が貯留されている領域に、交差したハッチングを付して示している。この図4では、開閉弁45を閉じてヒートパイプシステム4の作動を停止した後における作動媒体R4の貯留状態がハッチングで示されている。
[車両用の空調装置1の作用]
次に、車両用の空調装置1の作用について説明する。
冬季などにおいて車両Vの車室70内を暖房する必要がある場合には、ミックスドア13が、図3に実線にて示す位置に配置される。
さらに、排熱回収器35に設けられた切替ドア34a、34bが、図1に実線にて示す位置に設定される。
内燃機関2の始動初期においては、冷却水循環サイクル6の冷却水R6の温度が低い。そのため、冷却水R6がヒータコア63を通流しても、ヒータコア63は、暖房に殆ど寄与しない。
一方、内燃機関2から排出される排気ガスの温度は、内燃機関2の始動初期においても十分に高い。そのため、ヒートパイプシステム4で回収した排気ガスの熱を、車室70内に供給する空気Airの加熱に用いることで、車室70内の暖房を、内燃機関2の始動初期から実施できる。
すなわち、ヒートパイプシステム4においては、内燃機関2から排出される高温の排気ガスが、排熱回収器35の熱回収路32を通過する際に、熱回収路32に設置された蒸発器44において、液体状態にある作動媒体R4を加熱して蒸発(気化)させる。
蒸発器44で蒸発して気体状態になった作動媒体R4(水蒸気)は、ガス配管41を通ってダクト11内の凝縮器43に流入する。
凝縮器43に流入した気体状態の作動媒体R4は、凝縮器43を通過する空調用の空気(内気または外気)との間での熱交換により凝縮する。
凝縮器43において気体状態の作動媒体R4は、空調用の空気に凝縮潜熱を放出して凝縮(液化)する。これにより、空調用の空気Airが加熱される。
そして、凝縮器43において液化した作動媒体R4(水)は、液配管42を通って排熱回収器35に設けられた蒸発器44に流入する。
蒸発器44に流入した液体状態の作動媒体R4は、排熱回収器35内の熱回収路32を流れる排気ガスによって再び加熱されて蒸発(気化)することで、排気ガスの熱の一部を再び回収する。
作動媒体R4が、状態変化(気化と液化)を繰り返しながら閉回路(循環路40)を循環することによって、内燃機関2から排出される排気ガスの熱の一部が回収され、回収された熱によって車室70内が暖房される。
内燃機関2が始動されて、所定の時間が経過すると、内燃機関2は暖まって所定の温度状態で安定するようになる(いわゆる温間時)。
その時、冷却水R6の温度は高温(常温よりも高い温度、例えば60℃以上)になる。従って、そのような状態の下で、冷却水が循環しているヒータコア63を空気が通過すると、冷却水と熱交換することにより、ヒータコア63が放熱し、その空気は加熱される。
そして、内燃機関2の始動後に冷却水R6の温度が高くなると、高温の冷却水R6が、冷却水導入配管61を通ってヒータコア63内に流入した後、冷却水導出配管62を通って、冷却経路60に戻される。
ここで、ヒートパイプシステム4においては、排熱回収器35に設けられた切替ドア34a、34bの切り替えによって、排気ガスの熱の回収と非回収が選択される。
すなわち、切替ドア34a、34bが図1に実線にて示す位置にあるときには、前述のように排気ガスが排熱回収器35内の熱回収路32を流れ、排気ガスの熱の一部が蒸発器44において作動媒体R4によって回収される。
これに対して、切替ドア34a、34bが図1に破線にて示す位置に切り替えられると、内燃機関2から排気管3へと排出される排気ガスは、排熱回収器35において熱回収路32をバイパスしてバイパス路33へと流れる。このため、排気ガスの熱は、排熱回収器35において回収されない。
本実施の形態の車両用の空調装置1においては、ヒータコア63とヒートパイプシステム4とが併用されているが、ヒータコア63だけで暖房を十分賄うことができる場合には、ヒートパイプシステム4の運転を停止するようにしている。
具体的には、図示しない制御装置が、排熱回収器35の切替ドア34a、34bを、図1において破線で示す位置に切り替えて排気ガスが、蒸発器44をバイパスして流れるようにする。さらに、開閉弁45を閉じて、作動媒体R4の循環路40内の循環を停止させる。
図4に示すように、ヒートパイプシステム4を停止するために開閉弁45を閉じると、凝縮器43の内部と、液配管42における開閉弁45よりも上流側の領域と、下流側の領域(蒸発器44側の液溜り部46)に、液体状態の作動媒体R4が溜まることになる。
ここで、ヒートパイプシステム4の運転を停止して排気ガスの熱を回収しない場合(排熱非回収時)であっても、蒸発器44の排気管3からの受熱を完全に遮断することは実際には難しい。
そのため、蒸発器44内の作動媒体(液媒体)が多少の受熱によって気化するために、液配管42の液溜り部46内の作動媒体R4もまた、受熱によって気化する可能性がある。
本実施形態では、液配管42の下流側の液溜り部46が、空調装置1を搭載した車両の走行時に、走行風が通過する領域に配置されている。そのため、液溜り部46に貯留された作動媒体が、走行風により冷却されるので、液溜り部46内の作動媒体R4が、完全に気化し難くなるようにされている。
本実施形態では、開閉弁45を閉じてヒートパイプシステム4の作動を停止したのちに、凝縮器43だけでなく、液配管42における開閉弁45よりも凝縮器43側と、蒸発器44側の液溜り部46にも、液体状態の作動媒体R4が貯留されるようにしている。
そのため、開閉弁45を開いてヒートパイプシステム4の運転を再開すると、液配管42内の作動媒体R4を、蒸発器44に素早く送出することができる。
そのため、蒸発器44における排気ガスと、液体状態の作動媒体R4との熱交換を速やかに開始することができるので、ヒートパイプシステム4が時間遅れなく始動する。
よって、ヒートパイプシステム4の始動性が高められることになる。
本実施の形態では、図4に示すように、液配管42のブラケット18による排気管3への保持が、開閉弁45よりも上流側(排気ガスと液冷媒の流れ方向上流側)で行われている。そして、液配管42では、ブラケット18よりも蒸発器44側が、排気管3に直接接していない。
よって、排気管3を通流する排気ガスの熱がブラケット18を介して液配管42の作動媒体R4に伝わり難くなっている。そのため、液配管42の開閉弁45よりも蒸発器44側(液溜り部46側)に貯留されている作動媒体R4の気化が、より一層効果的に防がれている。
さらに、本実施形態では、凝縮器43と蒸発器44とを繋ぐ液配管42の部分(液溜り部46、開閉弁45よりも凝縮器43側の領域)も利用して、液体状態の作動媒体R4を貯留する。
そのため、凝縮器43の容積のみを考慮して、ヒートパイプシステム4に封入される作動媒体R4の総容積を決める場合よりも、より多くの作動媒体R4を封入できる。
これにより、液配管42の部分の容積分だけ、凝縮器43の容積を減らすことができるので、凝縮器43の小型化と、凝縮器43を収容する空調装置1の小型化が可能になる。
以上の通り、本実施形態にかかる車両用の空調装置1は、以下の構成を有している。
(1)空調装置1は、
内燃機関2で発生する排気ガスを排出する排気管3と、
排気ガスの熱を回収するヒートパイプシステム4と、を備える。
ヒートパイプシステム4は、
排気管3に取り付けられて、排気ガスとの熱交換で作動媒体R4を蒸発させる蒸発器44と、
蒸発器44で蒸発した作動媒体R4を液化させる凝縮器43と、
凝縮器43で液化した作動媒体R4を蒸発器44に送る液配管42と、
蒸発器44で蒸発した作動媒体R4を凝縮器43に送るガス配管41と、
液配管42に設けられた開閉弁45と、を有する。
液配管42における開閉弁45と蒸発器44との間の領域に、蒸発器44の液配管入口44aの高さhよりも低い位置を経由する液溜り部46が設けられている。
凝縮器43の容積V1と、液配管42における開閉弁45よりも上流側(凝縮器43側)の領域の容積V2と、液溜り部46の容積V3との合計Vsumが、ヒートパイプシステム4に封入される作動媒体R4の総容積Vtotalと同等に設定されている。(Vsum≒Vtotal)。
このように構成すると、凝縮器43と蒸発器44とを繋ぐ液配管42の部分(液溜り部46、開閉弁45よりも凝縮器43側の領域)も利用して、液体状態の作動媒体R4を貯留できる。
そのため、凝縮器43の容積のみを考慮して、ヒートパイプシステム4に封入される作動媒体R4の総容積を決める場合よりも、より多くの作動媒体R4を封入できる。
これにより、ヒートパイプシステム4内の圧力を高めることができるので、作動媒体R4を用いた熱輸送の効率が向上する。
また、封入する作動媒体R4の総容積を、既存の総容積から変更しない場合には、液配管42の部分の容積分だけ、凝縮器43の容積を減らすことができる。これにより、凝縮器43の小型化と、凝縮器43を収容する空調装置1の小型化が可能になる。
さらに、開閉弁45を閉じて、作動媒体(液媒体)の蒸発器44への流入を止めると、ヒートパイプシステム4の循環路40内の作動媒体R4の循環が停止して、蒸発器44内の作動媒体R4が完全に蒸発した状態(ドライアウトした状態)なる。
そうすると、ヒートパイプシステム4に封入された作動媒体R4の略総てが、凝縮器43側で凝縮して液体状態となる。
上記したように、凝縮器43の容積V1と、液配管42における開閉弁45よりも上流側(凝縮器43側)の領域の容積V2と、液溜り部46の容積V3との合計Vsumが、ヒートパイプシステム4に封入される作動媒体R4の総容積Vtotalと同等に設定されている。(Vsum≒Vtotal)。
そのため、凝縮器43側で凝縮した作動媒体R4の総てを、凝縮器43と、液配管42における開閉弁45よりも凝縮器43側と、蒸発器44側の液溜り部46に貯留できる。
これにより、凝縮した作動媒体(液媒体)が凝縮器43から溢れて蒸発器44に流入しない。
凝縮器43から溢れた作動媒体(液媒体)が蒸発器44に流入すると、流入した作動媒体R4(液媒体)が蒸発器44で気化することになる。そして、蒸発器44で気化した作動媒体R4が凝縮器43に再び供給されて凝縮する。
かかる場合、ヒートパイプシステム4では、ガス配管41側で、熱輸送が生じてしまう。
上記したように、本実施形態では、凝縮した作動媒体R4(液媒体)が、凝縮器43から溢れて蒸発器44に流入しない。そのため、溢れた作動媒体R4(液媒体)に起因する熱輸送の発生を好適に防止できる。
すわち、ヒートパイプシステム4の循環路40内の作動媒体R4の循環を停止して、ヒートパイプシステム4における作動媒体R4を用いた熱輸送を、確実に停止できる。
車両用の空調装置1は、以下の構成を有している。
(2)開閉弁45が、蒸発器44の液配管入口44aの高さhよりも低い位置に配置されている。
このように構成すると、液配管42における開閉弁45と蒸発器44との間の領域の総てを、液溜り部として利用できるので、ヒートパイプシステム4の停止時により多くの液体状態の作動媒体R4を貯留できる。
本実施形態にかかる車両用の空調装置1は、以下の構成を有している。
(3)液配管42におけるフロア74(車室フロア)よりも下方に配置された領域は、排気管3に沿って設けられている。
開閉弁45は、排気管3に設けられた触媒31よりも下流側の領域に設けられている。
開閉弁45は、高温の排気ガスが通流する排気管3の触媒31よりも下流側で、排気管3に近接配置される。この位置は、高温となる排気管3において上流側に比べて低温となる領域である。そのため、開閉弁45は、熱の影響を可能な限り受けないような位置に設けられているので、特に開閉弁45として電磁弁を採用した場合には、電磁弁の耐久性に熱の影響が及ぶ可能性を、可能な限り低減できる。
本実施形態にかかる車両用の空調装置1は、以下の構成を有している。
(4)液配管42は、凝縮器43の下端部位に設けた排出口43bと、蒸発器44の液配管入口44aとを繋いでいる。
開閉弁45は、液配管42の長手方向の途中に設けられている。
空調装置1の車両Vへの設置状態を基準とした上下方向で、液配管42の最も高い位置にある領域(上端部421)が、凝縮器43の上端の高さh1以下となるように、液配管42の取り回しが設定されている。
液配管42の最も高い位置にある領域(上端部421)は、凝縮器43と開閉弁45との間にある。
このように構成すると、開閉弁45を閉じてヒートパイプシステム4を停止した際に、液配管42における開閉弁45と凝縮器43と間の領域に、作動媒体R4を密に貯留できる。
なお、本実施の形態では、ヒートパイプシステム4を循環する作動媒体R4として、水を例示した。作動媒体R4には、水以外の任意の流体(例えば、HFCなどのフロン系冷媒)を使用することができる。
なお、本発明は、以上説明した実施の形態に適用が限定されるものではなく、特許請求の範囲および明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
1 空調装置
11 ダクト
12 シロッコファン
13 ミックスドア
14 エア混合チャンバ
15、16、17 流入口
18 ブラケット
2 内燃機関
3 排気管
31 触媒
310 配管接続部
32 熱回収路
33 バイパス路
34a、34b 切替ドア
35 排熱回収器
4 ヒートパイプシステム
40 循環路
41 ガス配管
42 液配管
421 上端部
43 凝縮器
43a 導入口
43b 排出口
44 蒸発器
44a 液配管入口
45 開閉弁
46 液溜り部
46a 第1領域
46b 第2領域
5 冷凍サイクル
50 冷媒配管
51 ガス配管
52 液配管
53 エバポレータ
54 膨張弁
55 コンプレッサ
56 コンデンサ
6 冷却水循環サイクル
60 冷却経路
601 第1経路
602 第2経路
61 冷却水導入配管
62 冷却水導出配管
63 ヒータコア
64 冷却水バルブ
65 冷却水タンク
66 ウォータポンプ
67 ラジエータ
70 車室
71 運転席
72 ファイアウォール
74 フロア
Air 空気
HL 水平線
R4 作動媒体
R5 熱媒体
R6 冷却水(熱媒体)
V 車両

Claims (3)

  1. 内燃機関で発生する排気ガスが通流する排気管と、
    前記排気ガスの熱を回収するヒートパイプシステムと、を備える車両用の空調装置において、
    前記ヒートパイプシステムは、
    前記排気管に取り付けられて、前記排気ガスとの熱交換で作動媒体を蒸発させる蒸発器と、
    前記蒸発器で蒸発した前記作動媒体を液化させる凝縮器と、
    前記凝縮器で液化した前記作動媒体を前記蒸発器に送る液配管と、
    前記蒸発器で蒸発した前記作動媒体を前記凝縮器に送るガス配管と、
    前記液配管に設けられた開閉弁と、を有しており、
    前記液配管における前記開閉弁と前記蒸発器との間の領域に、前記蒸発器の液配管入口高さよりも低い位置を経由する液溜り部を形成し、
    前記凝縮器の容積と、前記液配管における前記開閉弁よりも上流側の容積と、前記液溜り部の容積との合計が、前記ヒートパイプシステムに封入される液体状態の前記作動媒体の総容積と同等になるように設定し、前記排気ガスとの熱交換の非実施時には、前記ヒートパイプシステムに封入される液体状態の前記作動媒体が、前記凝縮器と、前記液配管における前記開閉弁よりも上流側と、前記液溜り部に貯留されるようにしたことを特徴とする車両用の空調装置。
  2. 前記開閉弁を、前記蒸発器の液配管入口高さよりも低い位置に配置したことを特徴とする請求項1に記載の車両用の空調装置。
  3. 前記空調装置の前記車両への設置状態を基準とした上下方向で、前記液配管の最も高い位置にある領域が、前記凝縮器の上端の高さ以下となるように、前記液配管の取り回しが設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用の空調装置。
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