JP7225577B2 - 電子時計 - Google Patents
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Description
特許文献1の電子時計では、太陽電池の電極によりアンテナが受信する電波が遮られないよう、文字板側から見た平面視において、太陽電池はアンテナと重ならない位置に設けられている。太陽電池は、半導体層が濃紫色を有し、文字板を表面側から見たとき、文字板を通して太陽電池の色が透けて見える。このため、特許文献1の電子時計では、文字板を表面側から見たとき、太陽電池が設けられている領域と、太陽電池が設けられていない領域とで色が違って見える。当該電子時計では、この色の違いがなくなるよう、文字板の裏面側に、前記平面視において太陽電池が設けられていない位置に着色部を有する遮光シートが設けられている。
特許文献2の電子時計では、太陽電池は、裏蓋から文字板に向かう方向に順番に積層された、金属電極と、半導体層と、透明電極とを備えている。そして、第2実施形態の電子時計では、文字板側から見た平面視において、アンテナと重なる位置にも、太陽電池が設けられている。当該電子時計では、太陽電池の電極によりアンテナが受信する電波が遮られないよう、前記平面視において太陽電池のアンテナと重なる位置には金属電極および透明電極が設けられていない。そして、文字板を表面側から見たとき、文字板を通して全体的に色が同じになるように、太陽電池のアンテナと重なる位置に、半導体層が設けられている。
また、特許文献2の電子時計では、太陽電池のアンテナと重なる位置に半導体層が設けられているため、文字板を表面側から見たとき、アンテナが設けられていない領域と、アンテナが設けられている領域との色の違いを小さくできる。
しかしながら、太陽電池のアンテナと重なる位置では、透明電極が設けられていないため、文字板側から半導体層に入射する光、および、半導体層により文字板側に反射される光が、透明電極で吸光されることがない。
このため、アンテナと重なる位置が、アンテナと重ならない位置よりも明るく見え、アンテナと重なる位置と、アンテナと重ならない位置とでは、僅かに色が違う。
このため、文字板を表面側から見たときにも、文字板を通して太陽電池が透けて見えるので、アンテナと重なる位置が、アンテナと重ならない位置よりも明るく見え、アンテナと重なる位置と、アンテナと重ならない位置とでは、僅かに色が違って見えるという問題がある。
なお、例えば、第1非発電部のうち、文字板を表面側から見たとき、電子時計が備えるダイヤルリングやケース等と重なり、視認されない部分がある場合、当該部分には半導体層および非導電性部材を設けなくてもよい。
また、非導電性部材は着色されているため、透明な場合と比べて光透過率が低い。このため、例えば非導電性部材を透明電極と同じ光透過率にする場合に、非導電性部材が透明の場合と比べて、非導電性部材を薄くできる。
また、第1非発電部には保護層が設けられていないため、保護層が設けられている場合と比べて、第1非発電部の厚み寸法を小さくできる。
さらに、本発明では、保護層は積層された複数の層を有する。これにより、例えば、透明電極および非導電部材の文字板側に樹脂を塗布した層の上に、フィルムによる層を積層して保護層を形成することができる。そのため、透明電極と非導電部材との間の段差を樹脂による層で解消した上で、より均一性の高いフィルムで樹脂による層の文字板側を覆うことができる。これにより、文字板の表面側から文字板を通して太陽電池を見たときの質感を統一することができ、外観をより効果的に向上できる。
本発明では、セル分割部である第2非発電部の少なくとも一部にも半導体層が設けられているため、第2非発電部の少なくとも一部が位置する領域と、ソーラーセルが位置する領域との色の違いを小さくできる。
なお、例えば、第2非発電部のうち、隣り合うソーラーセルの対向方向に沿った寸法が所定寸法以下の部分がある場合、文字板を表面側から見たとき、当該部分が位置する領域の色が、ソーラーセルが位置する領域の色と違っていても、色の違いが目立たない。このため、当該部分には、半導体層を設けなくてもよい。
本発明によれば、当該第2非発電部に半導体層を設けないことで、ソーラーセル間で干渉が起こることを抑制でき、ソーラーセルの間隔をより狭くできる。これにより、各ソーラーセルの面積を広くでき、太陽電池の発電能力を向上できる。
なお、例えば、第3非発電部のうち、文字板を表面側から見たとき、電子時計が備えるダイヤルリングやケース等と重なり、視認されない部分がある場合、当該部分には半導体層を設けなくてもよい。
この構成によれば、平面視において第1非発電部がアンテナと重なっている場合と比べて、第1非発電部の面積を小さくできる。これにより、太陽電池の第1非発電部が位置する位置と、ソーラーセルが位置する位置とで、僅かに色が違っていても、この違いを目立たなくすることができる。このため、例えば、文字板の透過率が高い場合においても、文字板を表面側から見たときには色の違いをほぼなくすことができ、外観を効果的に向上できる。
本発明では、太陽電池における放射電極の外周縁よりも内側に、ソーラーセルと同様に金属電極、半導体層、透明電極が設けられているため、太陽電池の放射電極の外周縁よりも内側の領域と、ソーラーセルが位置する領域とを同じ色にでき、文字板の表面側から文字板を通して太陽電池を見たときの色の違いをほぼなくすことができる。
ことを特徴とする電子時計。
ここで、第1非発電部が、隣り合う2つのソーラーセルと接する場合、当該隣り合うソーラーセルを電気的に接続する接続部が必要となる。このような接続部は、第1非発電部を避けて設けられるため、太陽電池の平面中心付近に設けられることが多い。そうすると、文字板側からみた平面視において、文字板の平面中心付近に当該接続部が透けて見えることがあり、外観が悪化してしまうおそれがある。
一方、本発明では、第1非発電部と接するソーラーセルが1つなので、太陽電池の平面中心付近に接続部が設けられることがない。そのため、接続部が透けて見えることで外観が悪化することを防ぐことができる。
[第1実施形態]
本実施形態の電子時計1(図1参照)は、GPS衛星からの電波(衛星信号)を受信して内部時刻を修正する腕時計であり、腕と接触する側(裏面側)の反対側(表面側)に時刻を表示する。
GPS衛星は、地球の上空において、所定の軌道上を周回する航法衛星であり、1.57542GHzの電波(L1波)に航法メッセージを重畳させて地上に送信している。以降の説明では、航法メッセージが重畳された1.57542GHzの電波を衛星信号という。衛星信号は、右旋偏波の円偏波である。
次に、電子時計1の概略構成について説明する。図1は、電子時計1の平面図である。図2は、電子時計1の断面図である。
電子時計1は、外装ケース30と、カバーガラス33と、裏蓋34とを備えている。外装ケース30は、金属で形成された円筒状のケース31(金属ケース)に、ベゼル32が嵌合されて構成されている。ベゼル32は金属で形成されていてもセラミックで形成されていても良い。セラミックであれば、非導電性であり導電率が低いので、電波をシールドしない。ベゼル32の内周側には、非導電性の樹脂で形成されたリング状のダイヤルリング35と、ポリカーボネートなどの非導電性部材にて円盤状に形成されている文字板11とが時刻表示部分として配置されている。
外装ケース30の側面には、文字板11の平面中心より、2時方向の位置にAボタン2と、4時方向の位置にBボタン3と、3時方向の位置にリューズ4とが設けられている。
外装ケース30の内側には、ベゼル32の内周に取り付けられているダイヤルリング35と、光透過性を有する文字板11と、指針21,22,23,24と、指針21~23が取り付けられる指針軸25(同軸上に設けられた3つの指針軸)と、指針24が取り付けられる指針軸26とが備えられている。さらに、太陽電池50と、アンテナ110と、文字板受けリング126と、地板125と、日車130と、日車押さえ131と、指針21~24を駆動する駆動機構140などとが備えられている(収容されている)。
指針軸25は、外装ケース30の平面中心を通り、表裏方向に延在する中心軸に沿って設けられている。指針軸26は、前記中心から6時方向にずれた位置を通り、前記中心軸に沿って設けられている。
文字板11の表面側には、ロゴ12が設けられる。ロゴ12は、製品名やメーカー名を示す文字や数字やマークであり、樹脂などの非導電性部材または導電性部材によって形成される。ロゴ12は印刷で形成しても良い。ロゴ12は、太陽電池50の後述するソーラーセル51~58の表面側にあると、ソーラーセル51~58に入射する光量が減少してしまう為、平面視においてソーラーセル51~58と重ならない位置に配置されることが望ましい。
ここで、文字板11に対して垂直な方向から電子時計1を構成する部材を見ることを、平面視と称する。
ロゴ12が、導電性の材料で形成され、かつ、平面視においてアンテナ110と重なる場合は、ロゴ12は、電波の受信に影響のない位置に配置したり、当該影響のない大きさで形成したりすることが望ましい。電波の受信に影響の無い範囲であれば、アンテナ110の放射電極112の外周縁と重なっていても良い。
太陽電池50は、文字板11を透過して入射した光の光エネルギーを電気エネルギー(電力)に変換する光発電を行う複数のソーラーセル51~58を有する。また、太陽電池50は、太陽光の検出機能も有している。太陽電池50の詳細については後述する。
文字板11は、太陽電池50によって多くの電気エネルギーを得るためには、光透過率を高くし、より装飾性を高めるため、太陽電池50が透けて見えにくくする場合には、光透過率を低くする。太陽電池50が透けて見えたとしても太陽電池50の全体の色が均一であれば、装飾性を損なうことがないので、光透過率を高めて多くの太陽エネルギーを得ることが可能となる。より多くの太陽エネルギーを二次電池128に蓄える事ができるようになると、電子時計1の電池寿命やGPS受信などの消費電流の多い機能を有効に使うことが可能となる。
なお、外装ケース30の内側には、太陽電池50を固定する案内板(図示略)が設けられている。案内板には、太陽電池50を位置決めする位置決め部が設けられている。案内板は、太陽電池50の裏面側に設けられ、当該案内板によって太陽電池50が補強され、反りが低減される。案内板は、非導電性材料であるポリカーボネートまたは金属板で形成される。金属板で形成される場合は、アンテナ110が受信する電波をシールドしないよう、平面視でアンテナ110と重ならない形状で形成される。
図3は、アンテナ110を表面側から見た斜視図であり、図4は、アンテナ110を裏面側から見た平面図である。
GPS衛星は、右旋円偏波で衛星信号を送信している。そのため、アンテナ110は、円偏波特性に優れるパッチアンテナ(マイクロストリップアンテナともいう)で構成されている。
本実施形態のアンテナ110は、図3に示すように、平面視で略正方形状を有するセラミックの誘電体基材111の表面側に、平面視で略正方形状を有する導電性の放射電極112を積層したパッチアンテナである。放射電極112は、アンテナ110の周波数、受信する信号の偏波を決める。
また、誘電体基材111の裏面側には、図4に示すように、給電電極114および複数のグランド電極115が設けられている。また、誘電体基材111の側面には、図3に示すように、給電電極114と接続された側面電極113が設けられている。
まず、比誘電率が60~150程度のチタン酸バリウムを主原料にプレス機で目的の形に成形し、焼成を経て誘電体基材111を生成する。
そして、誘電体基材111の表面側に放射電極112を主に銀(Ag)等のペースト材をスクリーン印刷すること等で形成する。側面電極113、給電電極114、グランド電極115も同様の方法で形成する。
そして、このように製造されたアンテナ110は、図5に示すように、円板状に形成された回路基板120に実装される。なお、図5に示すように、回路基板120は、切り欠き部120Aが設けられており、切り欠き部120Aに二次電池128が収められている。
回路基板120の裏面側には、回路押え123が設けられている。
図1に示すように、文字板11の外周部を囲むダイヤルリング35の内周側には、内周を60分割にする目盛が表記されている。この目盛を用いて、指針21は通常時に「秒」を表示し、指針22は「分」を表示し、指針23は「時」を表示する。
また、ダイヤルリング35には、12分位置にアルファベットの「Y」と、18分位置にアルファベットの「N」の英字が表記されている。この英字は、GPS衛星から受信した衛星信号に基づく各種情報の受信(取得)結果(Y:受信(取得)成功、N:受信(取得)失敗)を示す。指針21は、「Y」および「N」のいずれか一方を指示し、衛星信号の受信結果を表示する。なお、受信結果の表示は、Aボタン2を1秒未満押すことで行われる。
また、ダイヤルリング35の周囲に設けられているベゼル32には、ダイヤルリング35に表記されている時差情報36の時差に対応した標準時を使用しているタイムゾーンの代表都市名を表す都市情報37が、時差情報36に併記されている。ここで、時差情報36や都市情報37の表記をタイムゾーン表示という。本実施形態では、全世界で使用されているタイムゾーンの数と等しいタイムゾーン表示が表記されている。なお、図1に示す都市名の表記は一例であり、都市名は、タイムゾーンの変更に応じて適宜変更されることがある。
次に、電子時計1の回路構成について説明する。
図6に示すように、電子時計1は、制御部151、逆流防止ダイオード152、充電制御用トランジスター153を基本構成とする制御装置(CPU)150と、GPS受信部122、記憶部124、入力部127、駆動機構140の周辺装置とを備えている。これらの各装置は、データバスを介してデータを送受信する。入力部127は、図1に示すAボタン2、Bボタン3、リューズ4を備えて構成される。
充電制御用トランジスター153は、制御部151の指示により、太陽電池50と二次電池128とを接続状態または非接続状態に切り替える。二次電池128は、満充電状態からさらに充電されて過充電状態になると劣化してしまう。制御部151は、二次電池128の電圧が所定の電圧になった場合、充電制御用トランジスター153を制御して非接続状態とすることで、二次電池128が過充電状態にならないようにできる。
記憶部124に記憶されたプログラムを実行することにより、各種の演算、制御および計時を行う。この計時は、例えば、図示しない発振回路からの基準信号のパルス数を計数することによって行われる。
次に、太陽電池50の構成について詳細に説明する。図7は、太陽電池50、文字板受けリング126、アンテナ110を表面側から見た平面図である。図8は、図7のP1-P1線に沿った断面図である。
文字板受けリング126には、太陽電池50を固定する太陽電池フック部126Aが設けられている。当該太陽電池フック部126Aに、太陽電池50に設けられた案内板(図示略)の係合部が係合することで、太陽電池50が文字板受けリング126に対して固定される。なお、案内板が設けられずに、太陽電池50が直接文字板受けリング126で支持される構成でもよい。また、本実施形態では、太陽電池50において、例えば平面視でアンテナ110と重なる位置に切り欠きがないため、当該切り欠きがある場合と比べて、文字板受けリング126によって太陽電池50が保持し易い。
なお、文字板受けリング126には、地板125を受ける地板受け部126Bが設けられている。地板受け部126Bは、地板125が有する庇(図示略)に対応する位置に設けられ、庇が嵌め合わされる。
また、太陽電池50には、指針軸25が挿通される貫通孔509A、指針軸26が挿通される貫通孔509B、カレンダー小窓19に対応した開口部509Cが設けられている。
つまり、金属電極512、半導体層513、透明電極514が重なった部分は、光発電を行うソーラーセルを構成する。
ソーラーセル51~58は、図6に示すように、接続端子504,505間に直列に接続されている。各ソーラーセル51~58は、図7に示すように、接続部506によって互いに接続されている。接続部506は、隣り合うソーラーセルの一方のソーラーセルの金属電極512と、他方のソーラーセルの透明電極514とを接続する。
1つのソーラーセルの起電圧は0.7V以上であるため、太陽電池50は、5.6V(0.7V×8セル)以上の起電圧を得ることができる。そして、当該起電圧は、接続端子504,505によって取り出すことができる。
なお、ソーラーセルの数は、二次電池128を充電するのに必要な電圧となるように決めれば良い。本実施形態では、二次電池128に3.7Vのリチウムイオン電池を用いているため、6セル以上であれば充電できるが、低い照度で起電圧が低くなっても二次電池128に充電できるように余裕をもって8セルで構成している。
ソーラーセル51~58の構成に含まれる金属電極512および透明電極514は、導電率が高い。例えば、金属電極512の導電率は106S/cm(抵抗率は10-6Ωcm)であり、透明電極514の導電率は104/cm(抵抗率は10-4Ωcm)である。このため、金属電極512および透明電極514は、そのシールド効果によりマイクロ波を減衰させる。
本実施形態では、前記シールド効果をより確実に抑制するため、平面視において、第1非発電部A1の外周縁は、アンテナ110の放射電極112の外周縁から1mm以上離間している。また、第1非発電部A1は、太陽電池50の外周縁まで連続して設けられている。
すなわち、第1非発電部A1は、アンテナ110が受信する電波を透過させる部分である。
その他のソーラーセル51~54,57,58は、平面視において、前記平面中心から放射状に伸びた2本の線と、太陽電池50の外周縁に沿った線とで囲まれた形状を有している。すなわち、ソーラーセル51~54,57,58は、平面視で略扇型形状を有している。
第1非発電部A1が位置する領域では、文字板11側から半導体層513に入射する光、および、半導体層513により文字板11側に反射される光が、透明電極514により吸光されることがない。このため、樹脂層515がない場合は、太陽電池50の第1非発電部A1が位置する領域が、ソーラーセル51~58が位置する領域よりも明るく見える。そうすると、第1非発電部A1が位置する領域と、ソーラーセル51~58が位置する領域とで、僅かに色が違うため、文字板11を表面側から見たときにも、僅かに色が違って見える。
ここで、樹脂層515は、顔料などの色材が加えられることで着色されている。そして、色材の量や厚み寸法を調整することで、光透過率が透明電極514と同じになるように形成されている。当該色には、半導体層513の色と近い色が用いられる。なお、樹脂層515に代えて、他の非導電性部材を用いることも可能である。
なお、樹脂層515の吸光係数は、後述する保護層516の吸光係数よりも大きい。
図10は、図7のP2-P2線に沿った断面図である。図10の一点鎖線B2は、第2非発電部A2の外周縁を示している。
図10に示すように、本実施形態では、第2非発電部A2にも、半導体層513が設けられている。すなわち、第2非発電部A2は、フィルム基板511および半導体層513が設けられ、金属電極512および透明電極514は設けられていない。そして、第2非発電部A2の半導体層513の表面側には、樹脂層515が設けられている。ここで、当該樹脂層515は、第1非発電部A1に設けられた樹脂層515と同じ材質および厚み寸法で形成され、透明電極514と同じ光透過率を有している。
そして、ソーラーセル51~58の間のその他の第2非発電部A2も、同様に構成されている。
これにより、太陽電池50の第2非発電部A2が位置する領域と、ソーラーセル51~58が位置する領域および第1非発電部A1が位置する領域との色の違いをほぼなくし、文字板11を表面側から見たときには色の違いをほぼなくすことができる。
図11は、図7のP3-P3線に沿った断面図である。図11の一点鎖線B3は、第3非発電部A3の外周縁を示している。
図11に示すように、本実施形態では、第3非発電部A3にも、半導体層513が設けられている。すなわち、第3非発電部A3は、フィルム基板511および半導体層513が設けられ、金属電極512および透明電極514は設けられていない。そして、第2非発電部A2の半導体層513の表面側には、樹脂層515が設けられている。ここで、当該樹脂層515は、第1非発電部A1および第2非発電部A2に設けられた樹脂層515と同じ材質および厚み寸法で形成され、透明電極514と同じ光透過率を有している。
そして、ソーラーセル51~55,57,58と太陽電池50の外周縁との間の第3非発電部A3も、同様に構成されている。
これにより、太陽電池50の第3非発電部A3が位置している領域と、ソーラーセル51~58が位置する領域、第1非発電部A1が位置する領域および第2非発電部A2が位置する領域との色の違いをほぼなくすことができる。そのため、文字板11を表面側から見たときには色の違いをほぼなくすことができる。
また、保護層516は、太陽電池50に入射する光を多くするため、光透過率が高い、無色透明な樹脂で形成されていることが好ましい。
このような樹脂としては、ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等が例示できる。なお、保護層516は、1種または2種以上の材料により複数層で形成されていてもよい。
また、保護層516の表面で光が反射すると、その分光が半導体層513に届かないので、出来るだけ反射を抑える為、保護層516の表面には、無反射処理が施されていてもよい。
本実施形態によれば、太陽電池50の第1非発電部A1が位置する領域と、第2非発電部A2が位置する領域と、第3非発電部A3が位置する領域と、ソーラーセル51~58が位置する領域との色の違いがほぼなくなり、全体的にほぼ同じ色になる。文字板11を表面側から見たときには、太陽電池50が透けて見えても全体的に色ムラがなく同じ色に見えるため、外観を向上でき、装飾性が向上し、高級感のある電子時計となる。さらに、文字板11の表面側から見たときの文字板11全体の質感が統一される。
また、樹脂層515は、半導体層513の色と近い色で着色されている。そのため、太陽電池50の第1非発電部A1、第2非発電部A2、第3非発電部A3が位置する領域と、ソーラーセル51~58が位置する領域との色の違いをほぼなくし、文字板11を表面側から見たときには色の違いをほぼなくすことができる。なお、通常、樹脂は透明や乳白色で着色されていない。樹脂層515を着色せず、使用する樹脂そのものの色を用いて光透過率を調整することも可能である。この場合は、樹脂層515の厚みにより光透過率を調整する。
本実施形態では、太陽電池50にアンテナ110に重なる第1非発電部A1を一体化して設けるため、別部材である遮光シートを用いる場合と比較して、電子時計1の厚みを薄くできる。また、遮光シートを用いる場合、文字板11と太陽電池50間の距離と、文字板11と遮光シート間の距離とが異なることにより、文字板11の表面側から見たときに色の違いが生じる場合がある。これに対し、本実施形態では、文字板11との距離を同じにできるため、文字板11を表面側から見たときの色の違いをほぼなくすことができる。
第1実施形態の太陽電池50では、平面視でアンテナ110と重なる部分には、透明電極514が設けられていないが、第2実施形態の太陽電池50Aでは、平面視でアンテナ110と重なる部分の一部に、透明電極514が設けられている。
図12は、太陽電池50Aの平面図であり、図13は、図12のP4-P4線に沿った断面図である。
すなわち、太陽電池50Aにおける平面視で放射電極112の外周縁よりも内側の部分には、フィルム基板511、半導体層513、透明電極514、保護層516が積層されている。
本実施形態では、透明電極514によりアンテナ110の受信性能が低下することを確実に抑制するため、アンテナ110と重なる位置に設けられた透明電極514は、放射電極112よりサイズを小さくしている。そして、平面視において、当該透明電極514の外周縁は、放射電極112の外周縁から1mm以上離間している。
本実施形態によれば、平面視において第1非発電部A1がアンテナ110と重なっている場合と比べて、第1非発電部A1の面積を小さくできる。これにより、第1非発電部A1が位置する位置と、ソーラーセル51~58が位置する位置とで、僅かに色が違っていても、この違いをさらに目立たなくすることができる。このため、文字板11を表面側から見たときには色の違いをほぼなくすことができる。
第2実施形態の太陽電池50Aでは、平面視でアンテナ110と重なる部分の一部には、透明電極514が設けられ、金属電極512は設けられていない。これに対し、第3実施形態の太陽電池50Bでは、平面視でアンテナ110と重なる部分の一部に、透明電極514に加えて金属電極512が設けられている。
図14は、太陽電池50Bおよびアンテナ110の断面図である。
本実施形態では、図14に示すように、平面視において、太陽電池50Bにおける放射電極112の外周縁よりも内側に、放射電極112よりもサイズが小さい金属電極512が設けられている。すなわち、太陽電池50Bにおける平面視で放射電極112の外周縁よりも内側の部分には、フィルム基板511、金属電極512、半導体層513、透明電極514、保護層516が積層されている。
本実施形態では、金属電極512によりアンテナ110の受信性能が低下することを確実に抑制するため、平面視において、アンテナ110と重なる位置に設けられた金属電極512の外周縁は、放射電極112の外周縁から1mm以上離間している。
なお、放射電極112の外周縁よりも内側で積層された金属電極512、半導体層513、透明電極514を、ソーラーセル51~58と接続し、発電を行うソーラーセルとして機能させてもよい。
太陽電池50Bでは、金属電極512で反射された光が、僅かではあるが半導体層513および透明電極514を透過して文字板11側に出射されるため、金属電極512がある領域とない領域とでは、僅かに色が違って見える。
本実施形態では、平面視において、太陽電池50Bにおける放射電極112の外周縁よりも内側に、ソーラーセル51~58と同様に金属電極512、半導体層513、透明電極514が設けられている。これにより、太陽電池50Bの放射電極112の外周縁よりも内側の領域と、ソーラーセル51~58が位置する領域とを同じ色にできる。このため、例えば、文字板11の光透過率が高い場合においても、文字板11を表面側から見たときには色の違いをほぼなくすことができ、外観を効果的に向上できる。
下記表1は、比較例1~3および第1実施形態~第3実施形態における、アンテナ110が受信する電波の信号レベルの評価結果である。表1の「あり」、「なし」は、太陽電池における平面視でアンテナ110と重なる位置の、金属電極512、半導体層513、樹脂層515、透明電極514の有無を示している。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、第1非発電部A1および第3非発電部A3に、半導体層513および樹脂層515が設けられているが、これに限定されない。
例えば、第1非発電部A1および第3非発電部A3のうち、文字板11を表面側から見たとき、ダイヤルリング35等と重なり、視認されない部分がある場合、当該部分には半導体層513および樹脂層515を設けなくてもよい。
前記各実施形態では、セル分割部である第2非発電部A2に、半導体層513および樹脂層515が設けられているが、これに限定されない。
第2非発電部A2のうち、隣り合うソーラーセルの対向方向に沿った寸法(幅)が所定寸法(例えば200μm)以下の第2非発電部A2は、当該第2非発電部A2が位置する領域の色が、ソーラーセル51~58が位置する領域の色と違っていても、色の違いが目立たない。
このため、第2非発電部A2のうち、前記対向方向に沿った寸法が所定寸法以下の部分には、図15に示すように、半導体層513および樹脂層515を設けない構成としてもよい。すなわち、フィルム基板511および保護層516を備える構成としてもよい。なお、この場合、半導体層513は、例えばレーザー加工で除去される。ここで、第2非発電部A2のうち、前記対向方向に沿った寸法とは図15のB2-B2の距離のことである。
この構成によれば、第2非発電部A2に半導体層513が設けられていないことで、ソーラーセル51~58間で干渉が起こることを抑制でき、ソーラーセル51~58の間隔をより狭くできる。これにより、各ソーラーセル51~58の面積を広くでき、太陽電池の発電能力を向上できる。
なお、当該第2非発電部A2の色と、ソーラーセル51~58との色の違いをより目立たなくするため、フィルム基板511を着色してもよい。半導体層513と同じ色になるように着色するのがより望ましい。
前記各実施形態では、樹脂層515の文字板11側に保護層516が設けられていたが、これに限定されない。
例えば、図16に示すように、樹脂層515の文字板11側に保護層516が設けられていない構成としてもよい。
この構成によれば、樹脂層515の文字板11側に保護層516が設けられている構成と比べて、第1非発電部A1、第2非発電部A2、第3非発電部A3の厚み寸法を小さくできる。
前記各実施形態では、太陽電池50,50A,50Bは、平面視において、扇型形状ではないソーラーセル55,56を備えているが、これに限定されない。
例えば、図17に示すように、太陽電池は、平面視で略扇型形状のソーラーセル51~54,57,58のみ備える構成としてもよい。
この構成によれば、太陽電池が備える各ソーラーセルを同じ面積に設計し易くできる。また、各ソーラーセルに対応する金属電極512や透明電極514をレーザー加工でパターニングする場合に、レーザーで切る長さを最短にできるため、製造工程を短縮できる。また、各実施形態と比べて、平面視において、アンテナ110に隣り合うソーラーセルとアンテナ110との距離を離すことができるため、受信性能をより向上できる。
また、上記変形例3の場合のように、保護層516がソーラーセルにのみ設けられる場合、次の効果を得ることができる。すなわち、材料を塗布して保護層516を形成する際に、ソーラーセルの外周縁に屈曲部や湾曲部が多い場合と比べて、材料が不均一になりにくく、材料がソーラーセルの外側にはみ出しにくい。このため、保護層516を形成し易くなる。
なお、変形例4では、各実施形態と比べて、ソーラーセル全体の面積は小さくなるが、文字板11の光透過率を高くすることで、太陽電池の発電能力を維持できる。
また、アンテナ110のサイズを小さくできる場合は、図18に示すように、ソーラーセル51~58を、平面視において、略扇型形状とし、かつ、太陽電池の外周縁から所定距離離間して配置させる。そして、平面視において、ソーラーセル51~58の外周縁と、太陽電池の外周縁との間に、アンテナ110を配置させてもよい。また、ソーラーセル51~58を、平面視において、太陽電池の平面中心から離間させ、当該平面中心とソーラーセル51~58との間に、アンテナ110を配置させてもよい。
また、図19に示すように、ソーラーセル55,56の代わりに、平面視において、アンテナ110の外周縁を囲み、かつ、太陽電池の平面中心から放射状に伸びた2本の線、および、太陽電池の外周縁に沿った線で囲まれた形状を有する1つのソーラーセル59を設けてもよい。この場合、平面視において、第1非発電部A1は、ソーラーセル59に囲まれる。
この構成によれば、平面視において、太陽電池におけるアンテナ110よりも外周側の領域を、ソーラーセルとして機能させることができるため、ソーラーセルの面積を大きくでき、太陽電池の発電能力を向上できる。
前記各実施形態では、平面視において、太陽電池50,50A,50Bは、アンテナ110と重なっていたが、これに限定されない。例えば、図20に示すように、平面視において、アンテナ110の一部が、太陽電池50,50A,50Bの外側に位置していてもよい。
電子時計1は、衛星信号を受信するアンテナ110に加えて、Bluetooth(登録商標)、BLE(Bluetooth Low Energy)、Wi-Fi(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、LPWA(Low Power, Wide Area)、標準電波等の他の電波を受信するアンテナ210を備えていてもよい。この場合、例えば、図21に示すように、太陽電池において、平面視でアンテナ210と重なる位置には、ソーラーセルは設けられず、当該位置も、第1非発電部A1となる。
前記各実施形態では、アンテナ110の放射電極112は、平面視で略正方形状に形成されているが、これに限定されない。例えば、図22に示すように、放射電極112は、平面視で略円形状に形成されていてもよい。これによれば、より円偏波を受信し易くなる。
前記各実施形態では、電子時計は、文字板11の平面中心から6時方向にずれた位置に指針24が設けられているが、指針24の代わりに、例えば、図23に示すように、文字板11に開口部11Aを設け、当該開口部11Aから、液晶ディスプレイ、EPD(Electrophoretic Display)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のデジタル表示部が視認される構成としてもよい。このようなデジタル表示部は、例えば、曜日や天気等を表示する。
この場合、太陽電池には、図24に示すように、平面視においてデジタル表示部と重なる位置に、開口部509Dが設けられる。
前記各実施形態では、第2非発電部A2および第3非発電部A3において、半導体層513の表面側に樹脂層515が設けられているが、これに限定されない。
例えば、第2非発電部A2および第3非発電部A3の位置する領域と、ソーラーセル51~58の位置する領域との色が違っていても、色の違いが目立ちにくい場合は、第2非発電部A2および第3非発電部A3において、半導体層513の表面側に樹脂層515が設けられていなくてもよい。ただし、樹脂層515が設けられていた方が、色の違いをほぼなくすことができるため好ましい。
前記各実施形態では、第1非発電部A1、第2非発電部A2、第3非発電部A3に設けられた樹脂層515は、同じ材質で構成されているが、これに限定されない。例えば、別々の材質で構成されていてもよい。
前記各実施形態では、太陽電池50,50A,50Bに、第3非発電部A3が設けられているが、これに限定されない。例えば、第3非発電部A3はなくてもよい。すなわち、ソーラーセル51~58が、太陽電池の外周縁まで連続していてもよい。
前記各実施形態では、アンテナ110には、衛星信号を受信するパッチアンテナが設けられているが、これに限定されない。例えば、逆Fアンテナや、チップアンテナであってもよい。また、アンテナ110は、Bluetooth(登録商標)、BLE、Wi-Fi(登録商標)、NFC、LPWA、標準電波等の他の電波を受信するアンテナであってもよい。この場合、例えば、半導体層513は、電波を阻害しない厚み寸法や抵抗率に設定すればよい。
ただし、パッチアンテナは、例えばバーアンテナと比べてサイズが大きいため、太陽電池50,50A,50Bにおいて、電極が設けられると、アンテナ110の受信性能が低下する部分が広範囲に及ぶ。すなわち、第1非発電部A1を広範囲に設ける必要がある。このため、第1非発電部A1が位置する領域と、ソーラーセル51~58が位置する領域との色の違いをほぼなくすことで、文字板11を表面側から見たときの外観を効果的に向上できる。
また、前記第1実施形態では、平面視において、第1非発電部A1は、アンテナ110と重なっているため、アンテナ110の文字板11側から入射する電波は、ソーラーセル51~58の電極で遮られない。このため、例えばパッチアンテナやバーアンテナ等のアンテナ110の種類に依らずに、ソーラーセル51~58の電極で遮られる場合と比較してアンテナ110の受信性能を向上できる。
前記各実施形態では、第1非発電部A1において、樹脂層515の文字板11側に保護層516が設けられていたが、これに限定されない。
例えば、図25に示すように、第1非発電部A1において、保護層516の文字板11側に樹脂層515が設けられる構成としてもよい。
この構成によれば、樹脂層515は厚み寸法を変更することで、光の透過率を調整できる。そのため、樹脂層515の厚み寸法を調整することで、第1非発電部A1において半導体層513で反射され文字板11側に出射される光の量と、ソーラーセル51~58において半導体層513で反射され透明電極514および保護層516を透過して文字板11側に出射される光の量との差を小さくできる。この際、樹脂層515は最も文字板11側に配置されるので、厚み寸法の調整がしやすい。そのため、太陽電池の第1非発電部A1が位置する領域と、ソーラーセル51~58が位置する領域との色の違いをなくすことができ、外観を向上できる。
前記各実施形態では、非導電性を有する強度に優れた樹脂が塗布されることにより保護層516が形成されていたが、これに限定されない。例えば、ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等から形成される樹脂フィルムが貼付されることにより保護層516が形成されていてもよい。
また、図26に示すように、保護層516は、樹脂により形成される保護層516Aと、樹脂フィルムにより形成される保護層516Bとが積層されて形成されていてもよい。すなわち、保護層516は、積層された複数の層を有していてもよい。
この構成によれば、透明電極514と樹脂層515との間の段差を樹脂による保護層516Aで解消した上で、より均一性の高い樹脂フィルムによる保護層516Bでその文字板11側を覆うことができる。そのため、文字板11の表面側から文字板11を通して太陽電池50を見たときの質感を統一でき、外観をより効果的に向上できる。
前記各実施形態では、太陽電池50,50A,50Bは、平面視において、扇型形状ではないソーラーセル55,56を備えているが、これに限定されない。
例えば、図27に示すように、ソーラーセル55,56の代わりに、平面視において、太陽電池の平面中心から放射状に伸びた第1線61および第2線62と、アンテナ110の外周縁に沿った線の中で太陽電池の平面中心の最も近くに位置する第3線63と、第3線63と交差する線であって、第1線側に位置する第4線64と、第4線64とアンテナ110を挟んで反対側に位置する第5線65と、太陽電池の外周縁に沿った線であって、第1線61と第4線64とを結ぶ第6線66と、第2線62と第5線65とを結ぶ第7線67とで囲まれた形状を有するソーラーセル59Aを設けてもよい。この場合、第1非発電部A1と隣り合うソーラーセルは、1つのソーラーセル59Aで構成されている。つまり、第1非発電部A1は、ソーラーセル59Aとのみ接する。
この構成によれば、ソーラーセル55,56を接続する接続部506が不要となる。そのため、文字板11の表面側から文字板11を通して太陽電池50を見たときに、接続部506が透けて見えることで外観が悪くなることを防ぐことができる。
また、前記各実施形態では、1つの突出部503に接続端子504,505が設けられていたが、これに限定されない。例えば、図27に示すように、隣り合うソーラーセル51,58の外側に突出した突出部503A,503Bを離して設け、突出部503Aに接続端子504を設け、突出部503Bに接続端子505を設けるようにしてもよい。さらに、接続端子504,505は、突出部に設けられることに限られず、例えば、ソーラーセルと平面視で重なる位置、すなわち、ソーラーセルの裏側等に設けられていてもよい。
Claims (24)
- 光透過性を有する文字板と、
前記文字板の裏面側に設けられた太陽電池と、
前記太陽電池の裏面側に設けられた電波を受信するアンテナと、を備え、
前記太陽電池は、発電を行う1つ以上のソーラーセル、および、前記アンテナが受信する電波を透過させる第1非発電部を備え、
前記ソーラーセルは、金属電極と、前記金属電極の前記文字板側に積層された半導体層と、前記半導体層の前記文字板側に積層された透明電極とを備え、
前記第1非発電部には、前記金属電極および前記透明電極が設けられず、かつ、少なくとも一部に前記半導体層が設けられ、
前記太陽電池は、さらに、前記第1非発電部における前記半導体層の前記文字板側に、光透過率を調整する非導電性部材を一体に備えている
ことを特徴とする電子時計。 - 光透過性を有する文字板と、
前記文字板の裏面側に設けられた太陽電池と、
前記太陽電池の裏面側に設けられた電波を受信するアンテナと、を備え、
前記太陽電池は、発電を行う1つ以上のソーラーセル、および、前記アンテナが受信する電波を透過させる第1非発電部を備え、
前記ソーラーセルは、金属電極と、前記金属電極の前記文字板側に積層された半導体層と、前記半導体層の前記文字板側に積層された透明電極とを備え、
前記第1非発電部には、前記金属電極および前記透明電極が設けられず、かつ、少なくとも一部に前記半導体層が設けられ、
前記太陽電池は、さらに、前記第1非発電部における前記半導体層の前記文字板側に、着色された非導電性部材を一体に備えている
ことを特徴とする電子時計。 - 光透過性を有する文字板と、
前記文字板の裏面側に設けられた太陽電池と、
前記太陽電池の裏面側に設けられた電波を受信するアンテナと、を備え、
前記太陽電池は、発電を行う1つ以上のソーラーセル、および、前記アンテナが受信する電波を透過させる第1非発電部を備え、
前記ソーラーセルは、金属電極と、前記金属電極の前記文字板側に積層された半導体層と、前記半導体層の前記文字板側に積層された透明電極と、前記透明電極の前記文字板側に積層された保護層とを備え、
前記第1非発電部には、前記金属電極および前記透明電極が設けられず、かつ、少なくとも一部に前記半導体層および前記保護層が設けられ、
前記太陽電池は、さらに、前記第1非発電部における前記半導体層および前記保護層の間に、非導電性部材を一体に備えている
ことを特徴とする電子時計。 - 光透過性を有する文字板と、
前記文字板の裏面側に設けられた太陽電池と、
前記太陽電池の裏面側に設けられた電波を受信するアンテナと、を備え、
前記太陽電池は、発電を行う1つ以上のソーラーセル、および、前記アンテナが受信する電波を透過させる第1非発電部を備え、
前記ソーラーセルは、金属電極と、前記金属電極の前記文字板側に積層された半導体層と、前記半導体層の前記文字板側に積層された透明電極と、前記透明電極の前記文字板側に積層された保護層とを備え、
前記第1非発電部には、前記金属電極、前記透明電極および前記保護層が設けられず、かつ、少なくとも一部に前記半導体層が設けられ、
前記太陽電池は、さらに、前記第1非発電部における前記半導体層の前記文字板側に、非導電性部材を一体に備えている
ことを特徴とする電子時計。 - 光透過性を有する文字板と、
前記文字板の裏面側に設けられた太陽電池と、
前記太陽電池の裏面側に設けられた電波を受信するアンテナと、を備え、
前記太陽電池は、発電を行う1つ以上のソーラーセル、および、前記アンテナが受信する電波を透過させる第1非発電部を備え、
前記ソーラーセルは、金属電極と、前記金属電極の前記文字板側に積層された半導体層と、前記半導体層の前記文字板側に積層された透明電極と、前記透明電極の前記文字板側に積層された保護層とを備え、
前記第1非発電部には、前記金属電極および前記透明電極が設けられず、かつ、少なくとも一部に前記半導体層および前記保護層が設けられ、
前記太陽電池は、さらに、前記第1非発電部における前記保護層の前記文字板側に、非導電性部材を一体に備えている
ことを特徴とする電子時計。 - 光透過性を有する文字板と、
前記文字板の裏面側に設けられた太陽電池と、
前記太陽電池の裏面側に設けられた電波を受信するアンテナと、を備え、
前記太陽電池は、発電を行う1つ以上のソーラーセル、および、前記アンテナが受信する電波を透過させる第1非発電部を備え、
前記ソーラーセルは、金属電極と、前記金属電極の前記文字板側に積層された半導体層と、前記半導体層の前記文字板側に積層された透明電極と、前記透明電極の前記文字板側に積層された保護層とを備え、
前記第1非発電部には、前記金属電極および前記透明電極が設けられず、かつ、少なくとも一部に前記半導体層および前記保護層が設けられ、
前記太陽電池は、さらに、前記第1非発電部における前記半導体層および前記保護層の間に、非導電性部材を一体に備え、
前記保護層は積層された複数の層を有する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の電子時計において、
前記非導電性部材の吸光係数は、前記保護層の吸光係数よりも大きい
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電子時計において、
前記太陽電池は、前記ソーラーセルを複数備え、
前記太陽電池における前記ソーラーセルの間には、前記金属電極および前記透明電極が設けられていないセル分割部である第2非発電部が設けられ、
前記第2非発電部の少なくとも一部には、前記半導体層が設けられている
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項8に記載の電子時計において、
前記第2非発電部における前記半導体層の前記文字板側には、非導電性部材が設けられている
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項9に記載の電子時計において、
前記第1非発電部に設けられた前記非導電性部材と、前記第2非発電部に設けられた前記非導電性部材とは、同じ材質で構成されている
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の電子時計において、
前記太陽電池は、前記ソーラーセルを複数備え、
前記太陽電池における前記ソーラーセルの間には、前記金属電極および前記透明電極が設けられていないセル分割部である第2非発電部が設けられ、
前記第2非発電部のうち、隣り合う前記ソーラーセルの対向方向に沿った寸法が所定寸法以下の第2非発電部には、前記半導体層が設けられていない
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の電子時計において、
前記太陽電池において、外周縁よりも内側に前記ソーラーセルは設けられ、
前記太陽電池は、前記ソーラーセルと前記外周縁との間に第3非発電部を備え、
前記第3非発電部には、前記金属電極および前記透明電極が設けられておらず、少なくとも一部には前記半導体層が設けられている
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項12に記載の電子時計において、
前記第3非発電部における前記半導体層の前記文字板側には、非導電性部材が設けられている
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項13に記載の電子時計において、
前記第1非発電部に設けられた前記非導電性部材と、前記第3非発電部に設けられた前記非導電性部材とは、同じ材質で構成されている
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の電子時計において、
前記第1非発電部は、前記文字板側から見た平面視において少なくとも前記アンテナと重なっている
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の電子時計において、
前記アンテナは、パッチアンテナである
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の電子時計において、
前記アンテナは、放射電極を備えたパッチアンテナであり、
前記文字板側から見た平面視において、前記太陽電池には、前記放射電極の外周縁よりも内側に、前記半導体層と、前記放射電極よりもサイズが小さい前記透明電極とが設けられ、
前記第1非発電部は、前記平面視において、前記透明電極を囲んで設けられている
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項17に記載の電子時計において、
前記平面視において、前記太陽電池には、前記放射電極の前記外周縁よりも内側に、前
記放射電極よりもサイズが小さい前記金属電極が設けられている
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の電子時計において、
前記第1非発電部は、前記文字板側から見た平面視において、前記太陽電池の外周縁まで連続し、
前記平面視において、前記第1非発電部は前記アンテナに重なっている
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の電子時計において、
前記文字板側から見た平面視において、前記アンテナの外周縁は、前記ソーラーセルで囲まれている
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の電子時計において、
前記太陽電池は、前記ソーラーセルを複数備え、
前記文字板側から見た平面視において、前記ソーラーセルは、それぞれ、前記太陽電池の平面中心から放射状に伸びた2本の線と、前記太陽電池の外周縁に沿った線とで囲まれた形状を有し、
前記平面視において、前記ソーラーセルと重ならない位置に前記アンテナが位置している
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の電子時計において、
前記太陽電池は、前記ソーラーセルを複数備え、
前記文字板側から見た平面視において、前記第1非発電部と隣り合う前記ソーラーセルは、1つの前記ソーラーセルで構成される
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項22のいずれか1項に記載の電子時計において、
金属ケースを備えている
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項23のいずれか1項に記載の電子時計において、
非導電性のベゼルを備えている
ことを特徴とする電子時計。
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