JP2017122739A - 電子機器 - Google Patents
電子機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017122739A JP2017122739A JP2017064058A JP2017064058A JP2017122739A JP 2017122739 A JP2017122739 A JP 2017122739A JP 2017064058 A JP2017064058 A JP 2017064058A JP 2017064058 A JP2017064058 A JP 2017064058A JP 2017122739 A JP2017122739 A JP 2017122739A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solar panel
- circularly polarized
- secondary battery
- polarized antenna
- antenna
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
- Electric Clocks (AREA)
- Electromechanical Clocks (AREA)
Abstract
【解決手段】時計は、光発電を行うソーラーパネル5と、ソーラーパネル5で発生した電力を蓄える二次電池6と、所定周波数のGPS電波を受信する円偏波アンテナ4と、ソーラーパネル5と二次電池6とを電気的に接続する回路基板7とを備える。回路基板7のうち、ソーラーパネル5と二次電池6とを電気的に接続する配線経路上には、ソーラーパネル5からの発電電流に対する直流抵抗としては低くなりつつ、円偏波アンテナ4が受信するGPS電波に対するインピーダンスを高めるインダクタ74が設けられている。
【選択図】図2
Description
GPS電波は右旋円偏波のマイクロ波であり、これを受信するアンテナとしてはパッチアンテナが小型で受信性能が高い。
例えばGPS時計にソーラーパネルを備えれば、時刻修正も電池交換も不要となり、ユーザにとって扱いやすく便利な時計を実現することができる。
さらに、電波の受信中にはソーラーパネルの発電電力を二次電池に蓄えることができないため、その分だけ二次電池の蓄電量(充電量)が少なくなってしまう。
光発電を行うソーラーパネルと、
前記ソーラーパネルで発生した電力を蓄える二次電池と、
前記二次電池と電気的に接続される回路基板と、
前記ソーラーパネルの近傍に配置され、所定周波数の電波を受信するアンテナと、
前記ソーラーパネルと前記回路基板とを電気的に接続する接続部材と、
前記ソーラーパネルからの発電電流に対する電気抵抗としては低くなりつつ、前記アンテナが受信する電波に対する電気抵抗を高める回路素子と、
を備え、
前記回路基板は、前記ソーラーパネルが電気的に直列接続される正電極及び負電極を有し、前記回路素子が、正電極側と負電極側との前記配線経路上にそれぞれ設けられ、
前記回路素子は、前記回路基板上、且つ前記ソーラーパネルと前記二次電池とを電気的に接続する配線経路上であって前記接続部材の近傍に配置されていることを特徴とする。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本実施形態における時計100の分解斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の時計100は、文字板1と、円偏波アンテナ4を含むモジュール3と、ソーラーパネル5とを備えている。
これらの文字板1、モジュール3、円偏波アンテナ4、ソーラーパネル5は、図示しないケースに収納されている。
文字板1のほぼ中央部には、指針2が取り付けられる指針軸31を挿通させる貫通孔11が形成されている。
本実施形態の時計100は、後述するようにマイクロ波であるGPS電波を受信する円偏波アンテナ4を備えている。このため、文字板1は、マイクロ波を透過させる非金属材料で形成されていることが好ましく、例えば樹脂やガラス等により形成される。
また、時計100は、光を受光して発電するソーラーパネル5を備えている。このため、文字板1は、透明又は半透明の光透過性を有する材料で形成されている。
なお、文字板1は、例えば透明又は半透明の樹脂やガラス等で形成された基材の表面に、マイクロ波を減衰させず光の透過を妨げない程度の厚みの金属膜を蒸着したり、各種印刷を施したものであってもよい。
指針軸31は、時針用、分針用、秒針用等の複数の回転軸が同一軸上に重ねて配置されたものであり、後述するソーラーパネル5の貫通孔51及び文字板1の貫通孔11に挿通されて、各回転軸にこれと対応する指針2(例えば時針、分針、秒針)が接続されている。
ムーブメントの動作によって指針軸31が回転すると、指針軸31の各回転軸に取り付けられた各種指針2が、指針軸31の軸周りに文字板1の上面をそれぞれ個別に回転するようになっている。
この円偏波アンテナ4が配置される位置は、平面視において、円偏波アンテナ4の中心が文字板1における4時から6時を経て7時に至る領域の範囲内であることが好ましい。
GPS電波には、各GPS衛星に搭載されている高精度原子時計による時刻情報と、約6日毎に更新される全衛星の概略精度の天体暦(すなわち、軌道情報)と、約90分毎に更新される衛星自身の天体暦とを含むデータが含まれており、各GPS衛星は、L1(1575.42MHz)又はL2(1227.60MHz)の周波数の電波(マイクロ波)によって、これらの情報を地上に送信している。
時計100は、円偏波アンテナ4により複数のGPS衛星のうちの少なくともいずれか1つからGPS電波を受信して、その中に含まれる時刻情報等を用いて時計100内部の時刻を正確な時刻に修正することができる。
また、GPS電波には、上記のように各GPS衛星の軌道上の位置を示す軌道情報も含まれている。このため、時計100は、複数のGPS衛星からそれぞれ送信されたGPS電波を円偏波アンテナ4によって受信し、その中に含まれる時刻情報及び軌道情報等を用いて測位計算を行うことも可能である。
基台41は、例えばセラミック等の誘電材料により形成されている。
放射電極42は、例えば所定厚さの銀箔、金属板又は金属膜等で構成されている。
放射電極42の大きさ(各辺の長さ等)は、円偏波アンテナ4によって受信すべき電波の周波数等に基づいて最適化されるものであり、本実施形態では、GPS電波の周波数帯において最も高いアンテナ特性を示すように調整されている。
また、円偏波アンテナ4において円偏波特性を有する位置、すなわち、インピーダンス整合が図れる位置には、放射電極42への給電を行う給電点43が設けられている。
なお、放射電極42に給電する方式は特に限定されない。
また、給電点43に対応する位置に、放射電極42に給電する図示しない給電部材(例えば、給電ピンや同軸ケーブル等)が挿通される図示しない貫通孔を円偏波アンテナ4の厚み方向に貫通して形成してもよい。
本実施形態では、放射電極42はほぼ正方形に形成されており、各辺(周縁部)から広がる放射パターンが円偏波アンテナ4のアンテナ特性(アンテナの電波受信性能)に大きく影響する。
このため、円偏波アンテナ4のアンテナ特性を良好にするためには、放射電極42の周縁部からの放射パターンの広がりを阻害しないことが重要である。
この図に示すように、モジュール3内には、前述した二次電池6及び回路基板7が収容されている。
二次電池6は、回路基板7の下方に配置されて、当該回路基板7と電気的に接続されている。
回路基板7は、二次電池6とソーラーパネル5とを電気的に接続させており、その上方のソーラーパネル5と電気的に接続されている。具体的には、回路基板7上の+電極71pが、コネクタ(接続部材)81pを介してソーラーパネル5(後述するソーラーセル50a)と電気的に接続されており、−電極71nが、コネクタ(接続部材)81nを介してソーラーパネル5(後述するソーラーセル50f)と電気的に接続されている。
この図に示すように、回路基板7上には、時計100の各部を統合制御するCPU(Central Processing Unit)72と、ソーラーパネル5から二次電池6への充電動作を制御する充電制御回路73とが実装されている。
CPU72は、充電制御回路73と電気的に接続されており、当該充電制御回路73の動作を制御する。また、CPU72は、図示は省略するが、円偏波アンテナ4に接続された通信モジュールや時計ムーブメント等とも電気的に接続されており、GPS電波中の時刻情報等に基づいて時刻修正したりするようになっている。
充電制御回路73は、ソーラーパネル5(後述する複数のソーラーセル50)及び二次電池6それぞれと電気的に直列接続されており、CPU72からの制御指令に基づいて、ソーラーパネル5から二次電池6への充電動作を制御する。
このインダクタ74は、ソーラーパネル5からの発電電流が円偏波アンテナ4におけるGPS電波の受信に及ぼす影響(ノイズ)を低減するためのチョークコイルであり、本実施形態では、約1mHのインダクタンス値を有している。より詳しくは、インダクタ74は、ソーラーパネル5からの発電電流に対する電気抵抗(本実施形態では、直流抵抗)としては低く振る舞いつつ、円偏波アンテナ4が受信する所定周波数の電波に対するインピーダンス(電気抵抗)を高める回路素子である。
本実施形態のソーラーパネル5は、文字板1とモジュール3との間に配置され、文字板1の面方向の面積に対応した面積を有している。
本実施形態の文字板1は、前述のように光透過性を有する材料で形成されており、ソーラーパネル5の面積を文字板1の面方向の面積に対応させることで、ソーラーパネル5の受光面積を最大限広く確保することができる。
なお、ソーラーパネル5の形状等は特に限定されない。ソーラーパネル5は、文字板1の面方向の面積にほぼ対応した面積を有し、文字板1とほぼ重なり合うものであればよく、その面積や形状が文字板1の面積や形状と一致していなくてもよい。
図1及び図5に示すように、ソーラーパネル5のほぼ中央部には、指針軸31を挿通させる貫通孔51が設けられている。
本実施形態において、ソーラーパネル5は、受光部である複数のソーラーセル50(本実施形態では、6つのソーラーセル50a〜50f)のほかに、円偏波アンテナ4の放射電極42に対応する位置に配置された非発電部57を有している。
前述のように、円偏波アンテナ4は、放射電極42の周縁部から放射パターンが広がっていくため、放射電極42の周縁部が電波の透過を阻害する部材によって覆われると、円偏波アンテナ4のアンテナ特性(電波受信性能)が劣化する。
これを防止するため、本実施形態では、ソーラーパネル5のうち、放射電極42の上方に位置する部分が、導電性材料を含まずに非導電性材料のみで構成されて受光・発電を行わない非発電部57となっている。
なお、非発電部57の大きさは、放射電極42よりもやや大きいことが好ましく、本実施形態では、ほぼ全周に亘って放射電極42よりも片幅2mm程大きく形成されている。
金属電極54は、例えばアルミニウム導体等の金属材料を含んで形成されている。なお、金属電極54を形成する材料はこれに限定されない。
半導体層55は、例えばアモルファスシリコン(a-Si:H)等で形成されている。半導体層55としては、例えばp型半導体とn型半導体とが接合されたpn接合型の半導体が用いられる。
金属電極54や半導体層55は、例えば、樹脂基板53の上に蒸着等の手法により積層形成される。なお、樹脂基板53上に金属電極54や半導体層55を設ける手法はこれに限定されない。
また、透明電極56は、例えば、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化スズ等をガラス等の基板上に結晶化させることで形成されている。なお、透明電極56を形成する材料や形成手法はこれに限定されない。
金属電極54、半導体層55及び透明電極56を除去する手法は特に限定されず、例えばレーザーによる加工処理等が用いられる。また、積層後の金属電極54、半導体層55及び透明電極56を除去するのではなく、非発電部57を設ける部分(すなわち、放射電極42の上方に位置する部分)を避けて金属電極54、半導体層55及び透明電極56を積層することとしてもよい。
ソーラーセル50a〜50fは直列接続されており、1つのソーラーパネルとして機能するようになっている。
具体的には、ソーラーセル50aは接続部52aにおいて隣接するソーラーセル50bと電気的に接続され、ソーラーセル50bは接続部52bにおいて隣接するソーラーセル50cと電気的に接続されている。同様にして、ソーラーセル50c〜50eは、接続部52c〜52eにおいて隣接するソーラーセル50d〜50fと電気的に接続されている。
また、ソーラーセル50aがコネクタ81pを介して回路基板7上の+電極71pと電気的に接続されており、ソーラーセル50fがコネクタ81nを介して回路基板7上の−電極71nと電気的に接続されている(図2参照)。
これにより、6つのソーラーセル50a〜50fは、直列接続された状態で回路基板7と電気的に接続されている。
但し、この接続位置は、本実施形態のように、円偏波アンテナ4から離れた位置であることが好ましい。具体的には、当該接続位置は、平面視において、ソーラーパネル5のうち、円偏波アンテナ4の中心とソーラーパネル5の中心とを結ぶ線と直交しつつソーラーパネル5の中心を通る線を境界線として、円偏波アンテナ4が設けられた領域(図5の下半部の領域)とは当該境界線を介して反対側の領域(図5の上半部の領域)内に設けられることが好ましい。円偏波アンテナ4の位置が、前述のように、平面視での中心を文字板1における4時から6時を経て7時に至る領域の範囲内である場合には、当該接続位置は、文字板1における8時から12時を経て2時に至る領域の範囲内であることがより好ましい(図1参照)。なお、円偏波アンテナ4がソーラーパネル5の中心を避けた位置に設けられていることは勿論である。
このように、ソーラーパネル5と回路基板7との接続位置を円偏波アンテナ4から離間させることにより、この接続位置に設けられる導電性材料(2つの電極71p,71nや2つのコネクタ81p,81n等)が円偏波アンテナ4から離れた位置に配置されることとなる。このため、円偏波アンテナ4の上方位置付近におけるソーラーパネル5のインピーダンスが、円偏波アンテナ4から離れた接続位置付近におけるソーラーパネル5のインピーダンスよりも高くなり、ひいては、ソーラーパネル5の導電性材料(ソーラーセル50の金属電極54、半導体層55及び透明電極56等)が円偏波アンテナ4におけるGPS電波の受信に及ぼす悪影響(電磁シールド効果)を低減することができる。
そして、ソーラーパネル5には、文字板1の日付表示窓12に対応する位置に、日付表示用の開口部511が形成されている。
本実施形態では、この日付表示用の開口部511を、ソーラーパネル5のうち受光・発電を行わない非発電部57に設けている。
これにより、ソーラーパネル5における発電量への影響を抑えつつ、つまり複数のソーラーセル50の総面積を殆ど減少させることなく、日付表示用の開口部511を設けることができる。
本実施形態の時計100では、視認側から文字板1を透過した光がソーラーセル50a〜50fを有するソーラーパネル5に入射すると、光が透明電極56を通過して半導体層55に入射する。半導体層55に光が入射すると、p型半導体とn型半導体との接合部付近で電子と正孔が発生する。発生した電子と正孔は、n型半導体、p型半導体の方にそれぞれ移動して起電力(光起電力)が発生する。その結果、透明電極56及び金属電極54に接続された回路に電流が流れる。このようにしてソーラーパネル5により発電された電力は、回路基板7を介して二次電池6に蓄電される。
このとき、回路基板7上におけるソーラーパネル5から二次電池6までの配線経路上に設けられたインダクタ74は、ソーラーパネル5からの発電電流(直流電流)に対する電気抵抗としてはほぼ0Ωであるため、当該発電電流を阻害することはない。これにより、ソーラーパネル5での発電電力は、好適に二次電池6に蓄電される。
具体的に説明すると、回路のインピーダンスZは、理想的には、Z=2πfLで表される。ここで、fは信号の周波数であり、Lは回路のインダクタンス値である。GPS電波の周波数は前述の通り約1.5GHzであり、インダクタ74のインダクタンス値は前述の通り約1mHであることから、上式により、GPS電波の周波数における当該充電回路のインピーダンスZは約10kΩとなる。
このように、GPS電波の周波数における充電回路のインピーダンスが高くなることにより、充電回路には当該周波数においては電流が殆ど流れないこととなる。したがって、GPS電波の周波数帯においてはソーラーパネル5と回路基板7との電気的な接続状態をほぼオープンな状態とすることができるため、ソーラーパネル5の導電性材料(ソーラーセル50の金属電極54、半導体層55及び透明電極56等)が、円偏波アンテナ4におけるGPS電波の受信に及ぼす悪影響(電磁シールド効果)を低減することができる。
このため、ソーラーパネル5から二次電池6への発電電流を阻害することなく、GPS電波の周波数における充電回路のインピーダンスを高くして、ソーラーパネル5の導電性材料が円偏波アンテナ4におけるGPS電波の受信に及ぼす悪影響を低減することができる。したがって、円偏波アンテナ4の上方にソーラーパネル5が配置された場合であっても、ソーラーパネル5と二次電池6とを接続する配線経路上にインダクタ74を設けるだけの簡便な構成で、円偏波アンテナ4でのGPS電波の受信及び二次電池6での蓄電を好適に行うことができる。
このため、当該接続位置に設けられる導電性材料(2つの電極71p,71nや2つのコネクタ81p,81n等)が円偏波アンテナ4から離れた位置に配置され、円偏波アンテナ4の上方位置付近におけるソーラーパネル5のインピーダンスが、円偏波アンテナ4から離れた接続位置付近におけるソーラーパネル5のインピーダンスよりも高くなる。したがって、ソーラーパネル5の導電性材料が円偏波アンテナ4におけるGPS電波の受信に及ぼす悪影響をさらに低減することができる。
このため、放射電極42の周縁部が導電性材料で覆われることがない。したがって、円偏波アンテナ4のアンテナ特性の劣化を抑制し、GPS電波を良好に受信することができる。
ここで、図7は、ソーラーパネル5の変形例を示す平面図であり、図8は、図7におけるVIII−VIII線に沿った断面図である。
これらの図に示すように、非発電部57は、金属電極54のみが除去されて、半導体層55及び透明電極56がソーラーセル50と同様に設けられていてもよい。透明電極56は、導電性材料で構成されてはいるものの、アルミニウム導体等で構成される金属電極54に比べれば電気伝導率が小さいため、円偏波アンテナ4のアンテナ特性に及ぼす悪影響も比較的に小さい。
また、非発電部57のうち表面側の透明電極56及び半導体層55がソーラーセル50と同様に設けられることにより、文字板1側から時計100を視認した際に、ソーラーセル50と非発電部57とが同様の見栄えとなる。
したがって、非発電部57を金属電極54のみが除去されたものとすることにより、円偏波アンテナ4のアンテナ特性の劣化を抑制しつつ、デザイン性を向上させることができる。
ここで、図9は、ソーラーパネル5の他の変形例を示す平面図である。
この図に示すように、非発電部57は、円偏波アンテナ4の放射電極42の全体ではなく、そのうちの周縁部に対応する位置のみに設けられた環状のものであってもよい。前述のように、円偏波アンテナ4のアンテナ特性を良好に保つためには、放射電極42の周縁部からの放射パターンの広がりを阻害しないことが重要である。このため、非発電部57を放射電極42の周縁部に対応する位置、すなわち当該周縁部の上方位置のみに設けることにより、円偏波アンテナ4のアンテナ特性の劣化抑制効果は十分に期待できる。この場合、非発電部57は、上述の変形例のように、金属電極54のみが除去されたものであってもよい。
また、この場合、非発電部57よりも内側(非発電部57に囲まれた領域)に、追加のソーラーセル50(ソーラーセル50g)を設けることで、ソーラーパネル5の受光部をより広く確保して発電能力を向上させることができる。なお、この場合に、追加したソーラーセル50gが他のソーラーセル50a〜50fと電気的に直列接続される(例えば図中の接続部52c,52gによって)ことや、当該他のソーラーセル50a〜50fとほぼ等面積に形成されることは勿論である。
したがって、非発電部57を放射電極42の周縁部に対応する位置に設けられたものとすることにより、円偏波アンテナ4のアンテナ特性の劣化を抑制しつつ、ソーラーパネル5の発電能力を向上させることができる。
例えば、時刻やカレンダ情報等の各種情報を文字等により表示させる文字板(例えば、液晶表示部等)を備えるデジタル式の時計でもよい。また、アナログ式の表示部及びデジタル式の表示部の両方を備える文字板を電子機器に備えてもよい。
本発明に係る電子機器は、ソーラーパネルにより光発電を行って、その発電電力を二次電池に蓄えるとともに、ソーラーパネルの近傍に配置されたアンテナにより所定周波数の電波を受信するものであればよく、例えば、歩数計、心拍計や脈拍計等の生体情報表示装置、移動距離や移動ペース情報、高度情報や気圧情報等の各種の情報を表示させる表示装置等であってもよい。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
光発電を行うソーラーパネルと、
前記ソーラーパネルで発生した電力を蓄える二次電池と、
前記ソーラーパネルの近傍に配置され、所定周波数の電波を受信するアンテナと、
前記ソーラーパネルと前記二次電池とを電気的に接続する回路基板と、
を備え、
前記回路基板のうち、前記ソーラーパネルと前記二次電池とを電気的に接続する配線経路上には、前記ソーラーパネルからの発電電流に対する電気抵抗としては低くなりつつ、前記アンテナが受信する電波に対する電気抵抗を高める回路素子が設けられていることを特徴とする電子機器。
<請求項2>
前記回路基板は、
前記ソーラーパネルが電気的に直列接続される正電極及び負電極を有し、
前記回路素子が、正電極側と負電極側との前記配線経路上にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
<請求項3>
前記ソーラーパネルと前記回路基板とが電気的に接続される接続位置は、平面視において、前記ソーラーパネルのうち、前記アンテナの中心と前記ソーラーパネルの中心とを結ぶ線と直交しつつ前記ソーラーパネルの中心を通る線を境界線として、前記アンテナが設けられる領域とは当該境界線を介して反対側の領域内に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
<請求項4>
当該電子機器が時刻の表示を行う電子時計であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電子機器。
3 モジュール
4 円偏波アンテナ
5 ソーラーパネル
6 二次電池
7 回路基板
42 放射電極
50 ソーラーセル
54 金属電極
55 半導体層
56 透明電極
57 非発電部
71n −電極
71p +電極
73 充電制御回路
74 インダクタ(回路素子)
100 時計
511 開口部
Claims (3)
- 光発電を行うソーラーパネルと、
前記ソーラーパネルで発生した電力を蓄える二次電池と、
前記二次電池と電気的に接続される回路基板と、
前記ソーラーパネルの近傍に配置され、所定周波数の電波を受信するアンテナと、
前記ソーラーパネルと前記回路基板とを電気的に接続する接続部材と、
前記ソーラーパネルからの発電電流に対する電気抵抗としては低くなりつつ、前記アンテナが受信する電波に対する電気抵抗を高める回路素子と、
を備え、
前記回路基板は、前記ソーラーパネルが電気的に直列接続される正電極及び負電極を有し、前記回路素子が、正電極側と負電極側との前記配線経路上にそれぞれ設けられ、
前記回路素子は、前記回路基板上、且つ前記ソーラーパネルと前記二次電池とを電気的に接続する配線経路上であって前記接続部材の近傍に配置されていることを特徴とする電子機器。 - 前記接続部材は、平面視において、前記ソーラーパネルのうち、前記アンテナの中心と前記ソーラーパネルの中心とを結ぶ線と直交しつつ前記ソーラーパネルの中心を通る線を境界線として、前記アンテナが設けられる領域とは当該境界線を介して反対側の領域内に設けられることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 当該電子機器が時刻の表示を行う電子時計であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017064058A JP6428823B2 (ja) | 2017-03-29 | 2017-03-29 | 電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017064058A JP6428823B2 (ja) | 2017-03-29 | 2017-03-29 | 電子機器 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014133744A Division JP6119683B2 (ja) | 2014-06-30 | 2014-06-30 | 電子機器 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017122739A true JP2017122739A (ja) | 2017-07-13 |
JP2017122739A5 JP2017122739A5 (ja) | 2017-08-24 |
JP6428823B2 JP6428823B2 (ja) | 2018-11-28 |
Family
ID=59306606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017064058A Active JP6428823B2 (ja) | 2017-03-29 | 2017-03-29 | 電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6428823B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019060721A (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-18 | セイコーエプソン株式会社 | 電子時計 |
JP2019060847A (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-18 | セイコーエプソン株式会社 | 電子時計 |
JP2020098144A (ja) * | 2018-12-18 | 2020-06-25 | セイコーエプソン株式会社 | 電子時計 |
CN112782963A (zh) * | 2019-11-06 | 2021-05-11 | 精工爱普生株式会社 | 电子钟表 |
US11221591B2 (en) | 2018-03-23 | 2022-01-11 | Seiko Epson Corporation | Electronic timepiece having a conductive member spaced apart from a planar antenna |
WO2022024504A1 (ja) * | 2020-07-27 | 2022-02-03 | Tdk株式会社 | ソーラーセル及びこれを備える電子機器 |
US11831067B2 (en) | 2019-07-12 | 2023-11-28 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Electronic apparatus and method of manufacturing electronic apparatus |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012198176A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-18 | Seiko Epson Corp | アンテナ装置および電子機器 |
JP2013205333A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Citizen Holdings Co Ltd | 通信機能付きの時計 |
JP2014006145A (ja) * | 2012-06-25 | 2014-01-16 | Seiko Epson Corp | 太陽電池付電子時計 |
-
2017
- 2017-03-29 JP JP2017064058A patent/JP6428823B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012198176A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-18 | Seiko Epson Corp | アンテナ装置および電子機器 |
JP2013205333A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Citizen Holdings Co Ltd | 通信機能付きの時計 |
JP2014006145A (ja) * | 2012-06-25 | 2014-01-16 | Seiko Epson Corp | 太陽電池付電子時計 |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019060847A (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-18 | セイコーエプソン株式会社 | 電子時計 |
JP2019060721A (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-18 | セイコーエプソン株式会社 | 電子時計 |
JP2021185379A (ja) * | 2017-09-26 | 2021-12-09 | セイコーエプソン株式会社 | 電子時計 |
JP7225577B2 (ja) | 2017-09-26 | 2023-02-21 | セイコーエプソン株式会社 | 電子時計 |
US11221591B2 (en) | 2018-03-23 | 2022-01-11 | Seiko Epson Corporation | Electronic timepiece having a conductive member spaced apart from a planar antenna |
US11435701B2 (en) | 2018-12-18 | 2022-09-06 | Seiko Epson Corporation | Electronic watch |
JP2020098144A (ja) * | 2018-12-18 | 2020-06-25 | セイコーエプソン株式会社 | 電子時計 |
US11831067B2 (en) | 2019-07-12 | 2023-11-28 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Electronic apparatus and method of manufacturing electronic apparatus |
CN112782963A (zh) * | 2019-11-06 | 2021-05-11 | 精工爱普生株式会社 | 电子钟表 |
CN112782963B (zh) * | 2019-11-06 | 2023-07-11 | 精工爱普生株式会社 | 电子钟表 |
JP2022023567A (ja) * | 2020-07-27 | 2022-02-08 | Tdk株式会社 | ソーラーセル及びこれを備える電子機器 |
WO2022024504A1 (ja) * | 2020-07-27 | 2022-02-03 | Tdk株式会社 | ソーラーセル及びこれを備える電子機器 |
JP7400653B2 (ja) | 2020-07-27 | 2023-12-19 | Tdk株式会社 | ソーラーセル及びこれを備える電子機器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6428823B2 (ja) | 2018-11-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6119683B2 (ja) | 電子機器 | |
JP6428823B2 (ja) | 電子機器 | |
US9891597B2 (en) | Electronic device | |
JP6003937B2 (ja) | 電子機器 | |
JP6488548B2 (ja) | 電子機器 | |
JP6459455B2 (ja) | 電子時計 | |
US8804466B2 (en) | Electronic timepiece | |
US20140016441A1 (en) | Electronic Timepiece | |
US11226594B2 (en) | Electronic timepiece | |
US11537083B2 (en) | Electronic timepiece | |
JP2019056616A (ja) | 携帯型電波時計 | |
JP2016181816A (ja) | アンテナ及び電子機器 | |
EP3767398A1 (en) | Solar panel, display device, and watch | |
JP2019032212A (ja) | 電子時計 | |
JP6575588B2 (ja) | ソーラーパネル、および電子機器 | |
JP6264987B2 (ja) | 電子機器 | |
JP5742349B2 (ja) | アンテナ装置および電子機器 | |
US11231688B2 (en) | Electronic timepiece having an antenna holding a timepiece part | |
US20210111292A1 (en) | Solar panel, electronic device, and electronic timepiece | |
JP6423744B2 (ja) | 衛星電波時計 | |
JP2019053071A (ja) | 衛星電波時計 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170628 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170628 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180517 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180626 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180821 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181002 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181015 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6428823 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |