JP6488548B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器に関し、特にGPS電波を受信して時刻修正を行う電子機器に関するものである。
従来、世界中どこでも正確な時刻に時刻修正することが可能な電子機器として、例えばGPS(Global Positioning System)を利用した時計(以下「GPS時計」という。)が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
GPS時計は、地球上空の軌道を周回する人工衛星(GPS衛星)が時刻情報や軌道情報を重畳させた電波(以下「GPS電波」という。)を送信し、地上の受信機(GPS受信機)がこれを受信して自己の位置を測位するGPSを利用し、当該GPS電波に重畳されている正確な時刻情報を取得して、時刻修正を行う時計である。
GPS電波は円偏波のマイクロ波であり、これを受信するアンテナとしてはパッチアンテナが小型で受信性能が高く、最も適している。
また、光を受光して発電するソーラーパネルを備える電子機器が広く知られている。このような電子機器は、ソーラーパネルにより発電して二次電池に充電させることにより、電池交換を行うことなく長期間使用することが可能である。
例えばGPS時計にソーラーパネルを備えれば、時刻修正も電池交換も不要となり、ユーザにとって扱いやすく便利な時計を実現することができる。
しかし、ソーラーパネルにはアルミニウム導体等の導電性材料で形成された金属電極、半導体層及び透明電極が設けられている。このため、アンテナの上方にソーラーパネルを配置すると、この導電性材料の影響によって著しくアンテナ特性(アンテナの電波受信性能)が劣化してしまう。
このため、例えば、特許文献1には、ソーラーパネルにおけるアンテナに対応する部分に切り欠きを設けて、アンテナの上方にソーラーパネルが配置されないようにし、アンテナのアンテナ特性の劣化を抑える構成が提案されている。
特開2010−96707号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成のように、アンテナに対応する部分についてソーラーパネルを切り欠いてしまうと、その分ソーラーパネルの受光面積が減少し、発電量が低下してしまうという問題がある。
また、ソーラーパネルを切り欠くと、切り欠き部分が文字板側から透けて見えやすく、デザイン性を損なうという問題もある。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、ソーラーパネルによる発電量の低下をできる限り抑えつつ、GPS電波を受信する円偏波アンテナのアンテナ特性の劣化を回避することができ、デザイン性にも優れる電子機器を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明に係る電子機器は、
文字板と、
前記文字板の下に配置され、給電点と放射電極とを有する円偏波アンテナを含むモジュールと、
前記文字板と前記モジュールとの間に配置され、前記文字板の面方向の面積に対応した面積を有するソーラーパネルと、
を備え、
前記ソーラーパネルは、複数のソーラーセルからなり、平面視において前記放射電極の内側に配置される受光面を有するソーラーセルを含んでおり、
平面視において、前記放射電極の外周部の略全周に亘り、前記ソーラーパネルの受光面が配置されていないことを特徴とするアナログ電子時計である。
本発明によれば、ソーラーパネルによる発電量の低下をできる限り抑えつつ、GPS電波を受信する円偏波アンテナのアンテナ特性の劣化を回避することができ、デザイン性にも優れるという効果を奏する。
第1の実施形態における時計の分解斜視図である。 第1の実施形態におけるソーラーパネルの平面図である。 図2におけるIII-III線に沿うソーラーパネルの断面図である。 第2の実施形態におけるソーラーパネルの平面図である。 図4に示すソーラーパネルの一変形例を示す平面図である。 第3の実施形態におけるソーラーパネルの平面図である。 図6に示すソーラーパネルの一変形例を示す平面図である。 第4の実施形態におけるソーラーパネルの平面図である。 図8におけるIX-IX線に沿うソーラーパネルの断面図である。 第5の実施形態におけるソーラーパネルの平面図である。 図10に示すソーラーパネルの一変形例を示す平面図である。
[第1の実施形態]
図1から図3を参照しつつ、本発明に係る電子機器の第1の実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
本実施形態では、電子機器が指針を運針させて時刻等の表示を行うアナログ式の時計である場合について説明する。
図1は、本実施形態における時計の分解斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の時計100は、文字板1と、円偏波アンテナ4を含むモジュール3と、ソーラーパネル5と、を備えている。
また、時計100は、ソーラーパネル5によって発電された電力が充電され、時計100の電源部を構成する図示しない二次電池を備えている。
これらの文字板1、モジュール3、円偏波アンテナ4、ソーラーパネル5及び二次電池は、図示しないケースに収納されている。ケースは、例えばSUSやチタン等の金属材料で形成されている。なお、ケースを形成する材料はここに例示したものに限定されない。例えば、樹脂等、金属以外の材料で形成されていてもよい。
本実施形態において、文字板1は、時計100における視認側に配置されており、時針や分針等の指針2によって時刻を表示させるアナログ式の文字板である。
文字板1のほぼ中央部には、指針2が取り付けられる指針軸31を挿通させる貫通孔11が形成されている。
本実施形態の時計100は、後述するようにマイクロ波であるGPS電波を受信する円偏波アンテナ4を備えている。このため、文字板1は、マイクロ波を透過させる非金属材料で形成されていることが好ましく、例えば樹脂やガラス等により形成される。
また、時計100は、光を受光して発電するソーラーパネル5を備えている。このため、文字板1は、透明又は半透明の光透過性を有する材料で形成されている。
なお、文字板1は、例えば透明又は半透明の樹脂やガラス等で形成された基材の表面に、マイクロ波を減衰させず光の透過を妨げない程度の厚みの金属膜を蒸着したり、各種印刷を施したものであってもよい。
モジュール3は、文字板1の下方(すなわち、時計100における裏面側)に配置され、例えば指針2を運針させるための輪列機構やモータ等で構成される時計ムーブメント、円偏波アンテナ4に接続された通信モジュール、指針2による時刻表示を行わせるための制御回路等の各種電子部品を搭載した回路基板等(いずれも図示せず)が、樹脂等で形成された図示しないハウジング内に収められたものである。
本実施形態の時計100に設けられている制御回路は、GPS電波の中に含まれる時刻情報等を用いて時計100内部の時刻を正確な時刻に修正する機能を有している。
本実施形態では、モジュール3のほぼ中央部に、ムーブメント側から上方に向けて突出する指針軸31が設けられている。
指針軸31は、後述するソーラーパネル5の貫通孔51及び文字板1の貫通孔11を挿通して文字板1の上に突出するようになっている。
指針軸31は、時針用、分針用、秒針用等の複数の回転軸が同一軸上に重ねて配置されたものであり、指針2(例えば時針、分針、秒針)は指針軸31の各回転軸にそれぞれ接続されている。
ムーブメントの動作によって指針軸31が回転すると、指針軸31の各回転軸に取り付けられた各種指針2が、指針軸31の軸周りに文字板1の上面をそれぞれ個別に回転するようになっている。
なお、指針軸31に取り付けられ指針軸31の軸周りに運針される指針2の数等は、図示例に限定されない。例えば指針2は1つのみでもよいし、時針、分針、秒針の他に各種機能に関する表示を行う機能針が指針2として設けられていてもよい。
また、モジュール3の外周に沿う一端部には、円偏波アンテナ4が嵌装されるアンテナ嵌装部32が形成されている。
アンテナ嵌装部32は円偏波アンテナ4の外形形状に沿う形状の切欠き部又は凹部である。
なお、アンテナ嵌装部32内に円偏波アンテナ4が嵌装された状態において、モジュール3の上面と円偏波アンテナ4の上面とはほぼ面一となることが好ましい。
円偏波アンテナ4は、円偏波のマイクロ波であるGPS電波(すなわち、GPS衛星から送信される時刻情報等を含む電波)を受信可能なものであり、例えばパッチアンテナが好適に用いられる。
GPS電波には、各GPS衛星に搭載されている高精度原子時計による時刻情報と、約6日毎に更新される全衛星の概略精度の天体暦(すなわち、軌道情報)と、約90分毎に更新される衛星自身の天体暦とを含むデータが含まれており、各GPS衛星は、L1(1575.42MHz)又はL2(1227.60MHz)の周波数の電波(マイクロ波)によって、これらの情報を地上に送信している。
時計100は、円偏波アンテナ4により複数のGPS衛星のうちの少なくともいずれか1つからGPS電波を受信して、その中に含まれる時刻情報等を用いて時計100内部の
時刻を正確な時刻に修正することができる。
また、GPS電波には、上記のように各GPS衛星の軌道上の位置を示す軌道情報も含まれている。このため、時計100は、複数のGPS衛星からそれぞれ送信されたGPS電波を円偏波アンテナ4によって受信し、その中に含まれる時刻情報及び軌道情報等を用いて測位計算を行うことも可能である。
図1に示すように、本実施形態の円偏波アンテナ4は、平面視において矩形に形成され、基台41と基台41の上に配置された放射電極42(放射素子)とを備えている。なお、円偏波アンテナ4の形状は図示例に限定されない。
基台41は、例えばセラミック等の誘電材料により形成されている。
放射電極42は、例えば所定厚さの銀箔、金属板又は金属膜等で構成されている。
放射電極42の大きさ(各辺の長さ等)は、円偏波アンテナ4によって受信すべき電波の周波数等に基づいて最適化されるものであり、本実施形態では、GPS電波の周波数帯において最も高いアンテナ特性を示すように調整されている。
また、円偏波アンテナ4において円偏波特性を有する位置、すなわち、インピーダンス整合が図れる位置には、放射電極42への給電を行う給電点43が設けられている。
なお、放射電極42に給電する方式は特に限定されない。
また、給電点43に対応する位置に、放射電極42に給電する図示しない給電部材(例えば、給電ピンや同軸ケーブル等)が挿通される図示しない貫通孔を円偏波アンテナ4の厚み方向に貫通して形成してもよい。
前述のように、本実施形態の円偏波アンテナ4は、モジュール3に設けられているアンテナ嵌装部32に嵌装されている。
アンテナ嵌装部32に嵌装された状態において、円偏波アンテナ4は、指針軸31を避けた位置に配置される(図2参照)。なお、円偏波アンテナ4を設ける位置や配置する向きは図示例に限定されない。
円偏波アンテナ4は、放射電極42の端部(周縁部)から放射パターンが広がっていく。
本実施形態では、放射電極42はほぼ正方形に形成されており、各辺(周縁部)から広がる放射パターンが円偏波アンテナ4のアンテナ特性(アンテナの電波受信性能)に大きく影響する。
このため、円偏波アンテナ4のアンテナ特性を良好にするためには、放射電極42の各辺からの放射パターンの広がりを阻害しないことが重要である。
ソーラーパネル5は、光を受光して発電するものであり、ソーラーパネル5により発電された電力は二次電池に充電される。
本実施形態のソーラーパネル5は、文字板1とモジュール3との間に配置され、文字板1の面方向の面積に対応した面積を有している。
本実施形態の文字板1は、前述のように光透過性を有する材料で形成されており、ソーラーパネル5の面積を文字板1の面方向の面積に対応させることで、ソーラーパネル5の受光面積を最大限広く確保することができる。
なお、ソーラーパネル5の形状等は特に限定されない。ソーラーパネル5は、文字板1の面方向の面積にほぼ対応した面積を有し、文字板1とほぼ重なり合うものであればよく、その面積や形状が文字板1の面積や形状と一致していなくてもよい。
図2は、本実施形態におけるソーラーパネル5の平面図であり、図3は、図2におけるIII-III線に沿うソーラーパネル5の断面図である。
図1及び図2に示すように、ソーラーパネル5のほぼ中央部には、指針軸31を挿通させる貫通孔51が設けられている。
本実施形態において、ソーラーパネル5は、複数のソーラーセル50(本実施形態では、7つのソーラーセル50a〜50g)からなり、円偏波アンテナ4の放射電極42に対応する位置に配置される受光面を有するソーラーセル50(本実施形態では、ソーラーセル50d)を含んでいる。
ここで「受光面」とは、ソーラーセル50における受光・発電が可能な面をいう。
また、「放射電極42に対応する位置」とは、放射電極42の上方位置であって、放射電極42とほぼ重なり合う位置である。
前述のように、円偏波アンテナ4は、放射電極42の端部(周縁部)から放射パターンが広がっていくため、放射電極42の端部が電波の透過を阻害する部材によって覆われると、円偏波アンテナ4のアンテナ特性(電波受信性能)が劣化する。
このため、本実施形態では、放射電極42の上方位置に配置されるソーラーセル50dについては、その受光面が放射電極42と重なり合うか、これよりも小さく形成し、ソーラーセル50dが放射電極42の端部よりも外側に張り出して配置されないようにし、ソーラーセル50dによって放射電極42の端部が覆われないようにしている。
例えば、円偏波アンテナ4の放射電極42が11.5mm四方の正方形である場合、ソーラーセル50dの受光面を、放射電極42の各辺よりも1mm程度内側に収まる大きさとすれば、円偏波アンテナ4のアンテナ特性の劣化を回避することができる。
なお、放射電極42に対応する位置に配置されるソーラーセル50dの受光面は、放射電極42の端部よりも内側に配置される大きさであることが好ましいが、ソーラーセル50dと放射電極42の上面との距離によっては、放射電極42とほぼ重なり合う程度の大きさであっても受光面が放射電極42の端部を完全に覆うことはなく、円偏波アンテナ4のアンテナ特性は維持される。
ソーラーパネル5は、図3に示すように、樹脂基板53の上に金属電極54が形成され、さらにその上に半導体層55、透明電極56、保護層(保護フィルム)58が順に積層された積層構造となっている。また、積層構造の側面には、絶縁層59が配置されている。
樹脂基板53は、フレキシブルなフィルム状の基板である。樹脂基板53を形成する材料は特に限定されないが、例えばプラスチック等で形成される。
金属電極54は、例えばアルミニウム導体等の金属材料を含んで形成されている。なお、金属電極54を形成する材料はこれに限定されない。
半導体層55は、例えばアモルファスシリコン(a-Si:H)等で形成されている。半導体層55としては、例えばp型半導体とn型半導体とが接合されたpn接合型の半導体が用いられる。
金属電極54や半導体層55は、例えば、樹脂基板53の上に蒸着等の手法により積層形成される。なお、樹脂基板53上に金属電極54や半導体層55を設ける手法はこれに限定されない。
また、透明電極56は、例えば、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化スズ等をガラス等の基板上に結晶化させることで形成されている。なお、透明電極56を形成する材料や形成手法はこれに限定されない。
また、本実施形態では、ソーラーパネル5のうち、放射電極42に対応する位置に配置される受光面を有するソーラーセル50dの周囲の金属電極54、半導体層55及び透明電極56を除去する処理を行っており、ソーラーセル50dの周囲に電極除去部57が形成されている。
金属電極54、半導体層55及び透明電極56を除去する手法は特に限定されず、例えばレーザーによる加工処理等が用いられる。
本実施形態の電極除去部57は、放射電極42の外形形状に沿うとともに放射電極42
の端部に対応する位置(すなわち、放射電極42の外形を画する各辺)を挟んで、端部よりも内側に1mm程度、端部よりも外側に2mm程度の幅で設けられている。
なお、電極除去部57の幅や形状等は、ここに例示したものに限定されず、適宜設定される。
円偏波アンテナ4のアンテナ特性を維持する観点からは、放射電極42の端部からの放射パターンの広がりに影響を与える範囲すべてに電極除去部57が設けられることが好ましいが、電極除去部57を広く形成しすぎるとソーラーパネル5の受光面積が減少して発電効率を損なうこととなる。このため、電極除去部57は、円偏波アンテナ4のアンテナ特性を損なわない範囲で最小限度の幅に設けられることが好ましい。
本実施形態において、7つのソーラーセル50a〜50gは、それぞれの出力電流がほぼ等しくなるようにほぼ等面積に形成されている。
ソーラーセル50a〜50g(ソーラーセル50a〜50gの受光面)は直列接続されており、1つのソーラーパネルとして機能するようになっている。
具体的には、ソーラーセル50aは接続部52aにおいて隣接するソーラーセル50bと電気的に接続され、ソーラーセル50bは接続部52bにおいて隣接するソーラーセル50cと電気的に接続されている。また、ソーラーセル50eは接続部52eにおいて隣接するソーラーセル50fと電気的に接続され、ソーラーセル50fは接続部52fにおいて隣接するソーラーセル50gと電気的に接続されている。
また、放射電極42に対応する位置に配置される受光面を有するソーラーセル50dは、接続部52cにおいてソーラーセル50cと電気的に接続され、接続部52dにおいて隣接するソーラーセル50eと電気的に接続されている。
なお、例えばソーラーセル50a側の接続部52gとソーラーセル50g側の接続部52gとはそれぞれ独立しており、各接続部52g,52gにはそれぞれ図示しないコネクタ(接続部材)が接続される。そして、このコネクタが図示しない回路基板上の+電極・−電極にそれぞれ接続されることにより、ソーラーパネル5が回路基板と電気的に接続される。なお、回路基板と接続される接続部は接続部52g,52gに限定されず、いずれかの接続部がこのような構成を有していればよい。
なお、接続部52a〜52gの位置や形状は図示例に限定されない。
なお、ソーラーセル50dの受光面と他のソーラーセル50c,50eの受光面とを接続する接続部52c,52dは、金属材料を含むため、接続部52c,52dが放射電極42の端部を跨いで配置されるとその分円偏波アンテナ4のアンテナ特性に影響を与える。
このため、接続部52c,52dの面積をできる限り小さくし、円偏波アンテナ4のアンテナ特性に与える影響を最小限に止めるようにすることが好ましい。
また、放射電極42に対応する位置に配置される受光面を有するソーラーセル50dと他のソーラーセル50c,50eとを接続する接続位置は、給電点43からできるだけ離間した位置であることが好ましい。
モジュール3やソーラーパネル5等を収納するケースが金属材料で形成されている場合、金属が周囲にあると円偏波アンテナ4のアンテナ特性が劣化する。アンテナ特性の劣化を防止するためには、金属製のケースに対して円偏波アンテナ4の給電点43をできるだけ離間させることが好ましく、図2等に示すように、指針軸31に寄った位置に給電点43が設けられる。
一方、放射電極42に対応する位置に配置される受光面(本実施形態ではソーラーセル50dの受光面)と他の受光面(本実施形態ではソーラーセル50c,50eの受光面)との接続は、円偏波アンテナ4の給電点43からできるだけ離間させることが好ましい。このため、指針軸31に寄った位置に給電点43を設けた場合には、ソーラーセル50dと他のソーラーセル50c,50eとの接続位置は給電点43からは離間した位置となる

なお、ケースが金属材料以外(例えば樹脂等)で形成されている場合には、給電点43を設ける位置は特に制限されないが、ケースが樹脂等で形成されている場合でも、ソーラーセル50の接続位置を給電点43から離間させることが好ましい。
次に、本実施形態における時計100の作用について説明する。
本実施形態における時計100を組み立てる際は、まず複数のソーラーセル50に分割されたソーラーパネル5を形成し、このうち、放射電極42に対応する位置に配置される受光面を有するソーラーセル50dの周囲の金属電極54、半導体層55及び透明電極56を除去して電極除去部57を形成する。
そして、各ソーラーセル50a〜50gの受光面を各接続部52a〜52gにおいて直列接続するとともに、いずれかの接続部52a〜52g(例えばソーラーセル50a側に設けられた接続部52gとソーラーセル50g側に設けられた接続部52g)にそれぞれ図示しないコネクタ(接続部材)を接続し、このコネクタを図示しない回路基板上の+電極・−電極にそれぞれ接続する。これにより、ソーラーパネル5が回路基板と電気的に接続され、ソーラーパネル5において発電された電力が二次電池に充電可能な状態となる。
円偏波アンテナ4をモジュール3のアンテナ嵌装部32に嵌装し、円偏波アンテナ4の上方にソーラーセル50dが配置されるように位置を合わせてソーラーパネル5をモジュール3の上に配置する。そして、ソーラーパネル5の上に文字板1を積層して、ケースの中に収納する。
さらに、モジュール3側からソーラーパネル5及び文字板1を貫通して文字板1の上面に突出している指針軸31に指針2を取り付けた後、ケース上面(視認側)であって文字板1の上に透明なガラス等で形成された図示しない風防部材を装着する。これにより、時計100の組み立てが完了する。
本実施形態の時計100では、視認側から風防部材及び文字板1を透過した光がソーラーセル50a〜50gからなるソーラーパネル5に入射すると、光が透明電極56を通過して半導体層55に入射する。半導体層55に光が入射すると、p型半導体とn型半導体との接合部付近で電子と正孔が発生する。発生した電子と正孔は、n型半導体、p型半導体の方にそれぞれ移動して起電力(光起電力)が発生する。その結果、透明電極56及び金属電極54に接続された回路に電流が流れる。このようにしてソーラーパネル5により発電された電力は、二次電池に充電される。
また、時計100では、風防部材及び文字板1を透過したGPS電波が円偏波アンテナ4に入射する。
前述のように円偏波アンテナ4における放射電極42の端部は、導電性部材(ソーラーパネル5の金属電極54、半導体層55及び透明電極56等)によって覆われない状態となっているため、放射パターンの広がりは阻害されず、円偏波アンテナ4は良好にGPS電波を受信することができる。
円偏波アンテナ4によって受信されたGPS電波は、モジュール3内の図示しない制御回路に送られ、制御回路は、このGPS電波に含まれる時刻情報等を用いて時計100内部の時刻を正確な時刻に修正する。
以上のように、本実施形態によれば、モジュール3が給電点43と放射電極42とを有する円偏波アンテナ4を含んでいるとともに、文字板1の面方向の面積に対応した面積を有するソーラーパネル5が文字板1とモジュール3との間に配置されている。
このため、円偏波アンテナ4によってGPS電波を受信して正確な時刻情報を取得し時刻修正を適切に行うことができるとともに、ソーラーパネル5によって発電した電力で時計100の各部を動作させることができる。これにより、時計100において、ユーザによる時刻合わせや電池交換の手間を省くことができる。
そして、ソーラーパネル5は、複数のソーラーセル50からなり、円偏波アンテナ4の放射電極42に対応する位置に配置される受光面を有するソーラーセル50dを含んでいる。
このため、ソーラーパネル5における受光面積(すなわち光発電に用いることのできる有効領域の面積)を広く確保することができ、発電効率を向上させることができる。
また、このように円偏波アンテナ4の放射電極42の上方にソーラーセル50dを配置しても、受光面の面積が放射電極42に対応するもの(すなわち、放射電極42と同程度かこれよりも小さいもの)となっているため、ソーラーセル50dによって放射電極42の端部が覆われない。
このため、円偏波アンテナ4のアンテナ特性が劣化せず、時刻情報等を含むGPS電波を良好に受信することができる。
また、本実施形態では、円偏波アンテナ4の放射電極42の端部を覆う部分について金属電極54、半導体層55及び透明電極56を除去する処理を施し、ソーラーパネル5自体は文字板1とほぼ同じ大きさとして、文字板1全体を覆うように配置している。
このため、文字板1側から時計100を視認した際に、円偏波アンテナ4に対応する部分のソーラーパネルを切り欠いた場合と比較してアンテナ周囲での境界線が目立たず、時計100のデザイン性が向上する。
また、本実施形態では、モジュール3の中央部に指針軸31が設けられ、指針軸31に接続されて当該指針軸31の軸周りに文字板1の上面を回転する複数の指針2を備え、円偏波アンテナ4は、指針軸31を避けた位置に配置されている。
このため、円偏波アンテナ4に指針軸31を挿通させる孔を形成する必要がない。これにより放射電極42の面積を広く確保することができ、円偏波アンテナ4のアンテナ特性の劣化を避けることができる。
また、本実施形態では、放射電極42に対応する位置に配置される受光面(本実施形態ではソーラーセル50dの受光面)と他の受光面(本実施形態ではソーラーセル50c,50eの受光面)とを接続する接続位置を、給電点43から離間した位置としている。
モジュール3やソーラーパネル5等を収納するケースが金属材料で形成されている場合、給電点43をケースからできるだけ離間させるために、指針軸31に寄った位置に給電点43が設けられる。このように指針軸31側(すなわち、時計100における中央部寄り)に設けられた給電点43からソーラーセル50の接続位置を離すことで、ソーラーセル50の接続位置は円偏波アンテナ4の端部又はその近傍となり放射パターンに対する影響を抑えることができる。これにより、ソーラーパネル5が円偏波アンテナ4のアンテナ特性に与える影響を最小限にとどめることができる。
[第2の実施形態]
次に、図4を参照しつつ、本発明に係る電子機器の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、ソーラーパネルの構成が第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
図4は、本実施形態におけるソーラーパネルの平面図である。
図4に示すように、本実施形態のソーラーパネル6のほぼ中央部には、第1の実施形態と同様に、指針軸31を挿通させる貫通孔61が設けられている。
本実施形態において、ソーラーパネル6は、複数のソーラーセル60(本実施形態では、6つのソーラーセル60a〜60f)からなり、円偏波アンテナ4の放射電極42に対応する位置に配置される受光面を有するソーラーセル60(本実施形態では、ソーラーセル60c及び60d)を含んでいる。
また、このソーラーセル60c及び60dの一部であって放射電極42の外形形状に沿うとともに放射電極42の端部に対応する位置を挟んだ領域には、金属電極、半導体層及び透明電極を除去する処理が行われ、電極除去部67が形成されている。
ソーラーセル60c及び60dの受光面の一部分(第1領域)は、放射電極42に対応する位置(放射電極42の上方位置であって、放射電極42とほぼ重なり合う位置)に配置されており、放射電極42の各辺の中点部分を避けた位置(例えば放射電極42の角部分)であって円偏波アンテナ4の給電点43からできるだけ離間した位置においてソーラーセル60c及び60dの他の受光面(第2領域)と接続されている。
図4に示すように、ソーラーセル60c及び60dにおいて放射電極42の端部と重なる部分(すなわち、第1領域の受光面と第2領域の受光面との接続部分)は、ソーラーパネル6の性能を維持できる範囲において、可能な限り細い幅で形成される。
これにより、放射電極42の端部からの放射パターンの広がりが阻害されるのを最小限度に止めることができる。
本実施形態において、6つのソーラーセル60a〜60fは、それぞれの出力電流がほぼ等しくなるようにほぼ等面積に形成されている。
ソーラーセル60a〜60fの受光面は直列接続されており、1つのソーラーパネルとして機能するようになっている。
具体的には、ソーラーセル60aは接続部62aにおいて隣接するソーラーセル60bと電気的に接続され、ソーラーセル60bは接続部62bにおいて隣接するソーラーセル60cと電気的に接続され、ソーラーセル60cは接続部62cにおいて隣接するソーラーセル60dと電気的に接続され、ソーラーセル60dは接続部62dにおいて隣接するソーラーセル60eと電気的に接続され、ソーラーセル60eは接続部62eにおいて隣接するソーラーセル60fと電気的に接続されている。
なお、ソーラーセル60cとソーラーセル60dとを接続する接続部62cは、図示例の位置に限定されない。例えば、円偏波アンテナ4の上方にかからない位置(図4において、例えば貫通孔61の近傍等)に接続部を設けて、ソーラーセル60c,60dを接続してもよい。
なお、例えばソーラーセル60a側の接続部62fとソーラーセル60f側の接続部62fとはそれぞれ独立しており、各接続部62f,62fにはそれぞれ図示しないコネクタ(接続部材)が接続される。そして、このコネクタが図示しない回路基板上の+電極・−電極にそれぞれ接続されることにより、ソーラーパネル6が回路基板と電気的に接続される。なお、回路基板と接続される接続部は接続部62g,62gに限定されず、いずれかの接続部がこのような構成を有していればよい。
なお、その他の構成は、第1の実施形態と同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態における時計の作用について説明する。
本実施形態では、複数のソーラーセル60に分割されたソーラーパネル6を形成し、このうち、放射電極42の端部に対応する位置及びその近傍に配置される部分(本実施形態では、ソーラーセル60c及び60dの一部分)の金属電極、半導体層及び透明電極を除去して電極除去部67を形成する。
そして、各ソーラーセル60a〜60fの受光面を各接続部62a〜62fにおいて直列接続するとともに、いずれかの接続部62a〜62f(例えばソーラーセル60a側に設けられた接続部62fとソーラーセル60f側に設けられた接続部62f)にそれぞれ図示しないコネクタ(接続部材)を接続し、このコネクタを図示しない回路基板上の+電極・−電極にそれぞれ接続する。これにより、ソーラーパネル6が回路基板と電気的に接続され、ソーラーパネル6において発電された電力が二次電池に充電可能な状態となる。
本実施形態では、ソーラーセル60a〜60fからなるソーラーパネル6は光が入射することにより発電し、ソーラーパネル6により発電された電力が二次電池に充電される。
また、第1の実施形態と同様に、円偏波アンテナ4における放射電極42の端部は、導
電性部材(ソーラーパネル6の金属電極、半導体層及び透明電極等)によって覆われない状態となっているため、放射パターンの広がりは阻害されず、円偏波アンテナ4は良好にGPS電波を受信することができる。
なお、その他の点については、第1の実施形態と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、円偏波アンテナ4の放射電極42に対応する位置に配置される受光面を独立したソーラーセルによって構成するのではなく、ソーラーセル60c及び60dの受光面の一部を放射電極42の上方に配置される受光面(第1領域の受光面)とし、この第1領域の受光面と、放射電極42の上方から外れる他の受光面(第2領域の受光面)とを接続して一繋がりの受光面としている。
このため、円偏波アンテナ4の放射電極42の面積が小さい場合でも、各ソーラーセル60の面積を、放射電極42の面積(又はこれ以下の面積)に合わせた小さい面積とする必要がない。これにより、個々のソーラーセル60の面積を大きくして、ソーラーパネル6を構成するソーラーセル60の数を少なくすることができ、発電効率がよく、かつ生産性に優れたソーラーパネル6とすることができる。
なお、本実施形態では、円偏波アンテナ4の放射電極42に対応する位置に配置される受光面を有するソーラーセル60を2つ(すなわち、ソーラーセル60c及び60d)としたが、ソーラーセルの構成はこれに限定されない。
例えば、図5に示すように、放射電極42の上方に配置される部分(第1領域の受光面)と放射電極42の上方から外れる部分(第2領域の受光面)とを有し、第1領域の受光面と第2領域の受光面とが一繋がりに接続されたソーラーセル68を1つ(図5においてソーラーセル68c)備えてもよい。
この場合には、個々のソーラーセル68の面積を大きくして、ソーラーパネル6の分割数をさらに少なくすることができ、より生産性に優れたソーラーパネル6とすることができる。
また、ソーラーセル68の一部が放射電極42の端部を跨ぐ部分が1か所で済むため、円偏波アンテナ4のアンテナ特性への影響をさらに少なくすることができる。
この場合にも、6つのソーラーセル68a〜68eは、それぞれの出力電流がほぼ等しくなるようにほぼ等面積に形成されている。
ソーラーセル68a〜68eの受光面は直列接続されており、1つのソーラーパネルとして機能するようになっている。
具体的には、ソーラーセル68aは接続部69aにおいて隣接するソーラーセル68bと電気的に接続され、ソーラーセル68bは接続部69bにおいて隣接するソーラーセル68cと電気的に接続され、ソーラーセル68cは接続部69cにおいて隣接するソーラーセル68dと電気的に接続され、ソーラーセル68dは接続部69dにおいて隣接するソーラーセル68eと電気的に接続される。
また、例えばソーラーセル68a側の接続部69e及びソーラーセル68e側の接続部69eにそれぞれ図示しないコネクタ(接続部材)を接続し、このコネクタを図示しない回路基板上の+電極・−電極にそれぞれ接続する。
[第3の実施形態]
次に、図6を参照しつつ、本発明に係る電子機器の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、ソーラーパネルの構成が第1の実施形態等と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態等と異なる点について説明する。
図6は、本実施形態におけるソーラーパネルの平面図である。
図6に示すように、本実施形態のソーラーパネル7のほぼ中央部には、第1の実施形態と同様に、指針軸31を挿通させる貫通孔71が設けられている。
本実施形態において、ソーラーパネル7は、複数のソーラーセル70(本実施形態では、7つのソーラーセル70a〜70g)からなり、円偏波アンテナ4の放射電極42に対応する位置に配置される受光面を有するソーラーセル70(本実施形態では、ソーラーセル70c及び70e)を含んでいる。
また、このソーラーセル70c及び70eの一部であって放射電極42の外形形状に沿うとともに放射電極42の端部に対応する位置を挟んだ領域には、金属電極、半導体層及び透明電極を除去する処理が行われ、電極除去部77が形成されている。
ソーラーセル70c及び70eの受光面の一部分(第1領域)は、放射電極42に対応する位置(放射電極42の上方位置であって、放射電極42とほぼ重なり合う位置)に配置されており、放射電極42の各辺の中点部分を避けた位置(例えば放射電極42の角部分)であって円偏波アンテナ4の給電点43からできるだけ離間した位置においてソーラーセル70c及び70eの他の受光面(第2領域)と接続されている。
図6に示すように、ソーラーセル70c及び70dにおいて、放射電極42の端部と重なる部分(すなわち、第1領域の受光面と第2領域の受光面との接続部分)は、ソーラーパネル7の性能を維持できる範囲において、可能な限り細い幅で形成される。
これにより、放射電極42の端部からの放射パターンの広がりが阻害されるのを最小限度に止めることができる。
また、本実施形態における複数のソーラーセル70a〜70gは、その上方を運針する指針2(図6において二点鎖線で示す)が、複数のソーラーセル70a〜70gのうち少なくとも2つ以上と重なるように、指針軸31(図6において二点鎖線で示す)を中心とした半径方向に並べて配置されている。
すなわち、本実施形態では、ソーラーセル70dがソーラーパネル7のほぼ中央部に配置されており、その他のソーラーセル70a〜70c及び70e〜70gが、ソーラーセル70dを取り囲むようにソーラーパネル7の周方向に沿って配置されている。
これにより、指針2は、いかなる方向を指している場合でも、常に、ソーラーセル70dと、その他のソーラーセル70a〜70c及び70e〜70gのうちの少なくともいずれか1つと重なるようになっている。
具体的には、例えば、図6に示すように、指針2が時計における3時方向を指しているときには、指針2はソーラーセル70dとソーラーセル70fの2つのソーラーセル70と重なる。また、例えば、指針2が時計における6時方向を指しているときには、指針2はソーラーセル70dとソーラーセル70cとソーラーセル70eの3つのソーラーセル70と重なる。
ソーラーセル70のうち指針2が重なっている部分では、光が透過しない又は透過しにくいために発電効率が低下する。
すなわち、指針2が重畳されているソーラーセル70では、指針2が重なっている部分だけ受光面積(発電可能な部分の面積)が減少する。
そして、指針2は、指針軸31からソーラーパネル7の周縁部に対して直線的に配置されるため、ソーラーパネル7を放射状に分割すると、指針2が重なっているソーラーセル70と重なっていないソーラーセル70とで発電可能な面積の差が大きくなる。
各ソーラーセル70の発電量は、最も発電量の少ないソーラーセル70(すなわち、上記の場合、指針2が重畳しているソーラーセル70)の発電量に合わせて減少してしまう。このため、一部のソーラーセル70の受光面積が減少して発電量が少なくなると、結果的にソーラーパネル7全体としての発電効率が大きく低下する。
この点、指針2が重なるソーラーセル70を2つ以上とした場合には、ソーラーセル70の受光面のうち発電できない部分を複数のソーラーセル70に分散させることができ、発電量のばらつきを抑えて、ソーラーパネル7全体としての発電効率を向上させることができる。
本実施形態において、7つのソーラーセル70a〜70gは、それぞれの出力電流がほぼ等しくなるようにほぼ等面積に形成されている。
なお、指針2がいかなる方向を指している場合でも、常に指針2が重なり合う部分であるソーラーセル70dについては、その他のソーラーセル70a〜70c及び70e〜70gよりも指針2が重なり合う面積分だけ大きく形成してもよい。これにより、各ソーラーセル70a〜70gの実質的な出力電流をより精密に合わせることができる。
特に、指針2は、一般に指針軸31に取り付けられている基端部の方が幅が広く、先端部に行くほど幅が狭く細くなっており、指針2の先端側はソーラーセル80に重畳されてもその影響が少ない。また、指針2の長さが短い場合には、ソーラーセル70dの周囲に設けられているソーラーセル70a〜70c及び70e〜70gまで指針2の先端が届かない場合もある。このため、常に指針2の基端部が重畳されているソーラーセル70dを、重畳される指針2の面積分だけ大きく形成しておくことで、指針2がソーラーセル70と重なることによる発電効率の低下を効率よく改善することが期待できる。
ソーラーセル70a〜70gの受光面は直列接続されており、1つのソーラーパネルとして機能するようになっている。
具体的には、ソーラーセル70aは接続部72aにおいて隣接するソーラーセル70bと電気的に接続され、ソーラーセル70bは接続部72bにおいて隣接するソーラーセル70cと電気的に接続され、ソーラーセル70cは接続部72cにおいて隣接するソーラーセル70dと電気的に接続され、ソーラーセル70dは接続部72dにおいて隣接するソーラーセル70eと電気的に接続され、ソーラーセル70eは接続部72eにおいて隣接するソーラーセル70fと電気的に接続され、ソーラーセル70fは接続部72fにおいて隣接するソーラーセル70gと電気的に接続されている。
なお、例えばソーラーセル70a側の接続部72gとソーラーセル70g側の接続部72gとはそれぞれ独立しており、各接続部72g,72gにはそれぞれ図示しないコネクタ(接続部材)が接続される。そして、このコネクタが図示しない回路基板上の+電極・−電極にそれぞれ接続されることにより、ソーラーパネル7が回路基板と電気的に接続される。なお、回路基板と接続される接続部は接続部72g,72gに限定されず、いずれかの接続部がこのような構成を有していればよい。
また、本実施形態では、モジュールに図示しない日車が配置されており、文字板には日付を表示させる日付表示窓(図示せず)が設けられている。
そして、ソーラーパネル7には、文字板の日付表示窓に対応する位置に、日付表示用の開口部711が形成されている。
本実施形態では、この日付表示用の開口部711を、ソーラーパネル7のうち発電に利用することのできない電極除去部77に設けている。
これにより、ソーラーパネル7における発電量に影響を与えずに日付表示用の開口部711を設けることができる。
なお、その他の構成は、第1の実施形態と同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態における時計の作用について説明する。
本実施形態では、複数のソーラーセル70が指針軸31を中心とした半径方向に並べて配置されるようにソーラーパネル7を形成する。
そして、複数のソーラーセル70のうち、放射電極42の端部に対応する位置及びその近傍に配置される部分(本実施形態では、ソーラーセル70c及び70eの一部分)の金属電極、半導体層及び透明電極を除去して電極除去部77を形成する。
そして、各ソーラーセル70a〜70gの受光面を各接続部72a〜72gにおいて直列接続するとともに、いずれかの接続部72a〜72g(例えばソーラーセル70a側に設けられた接続部72gとソーラーセル70g側に設けられた接続部72g)にそれぞれ図示しないコネクタ(接続部材)を接続し、このコネクタを図示しない回路基板上の+電極・−電極にそれぞれ接続する。これにより、ソーラーパネル7が回路基板と電気的に接続され、ソーラーパネル7において発電された電力が二次電池に充電可能な状態となる。
本実施形態では、ソーラーセル70a〜70gからなるソーラーパネル7は光が入射することにより発電し、ソーラーパネル7により発電された電力が二次電池に充電される。
また、第1の実施形態と同様に、円偏波アンテナ4における放射電極42の端部は、導電性部材(ソーラーパネル7の金属電極、半導体層及び透明電極等)によって覆われない状態となっているため、放射パターンの広がりは阻害されず、円偏波アンテナ4は良好にGPS電波を受信することができる。
なお、その他の点については、第1の実施形態等と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態等と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、ソーラーパネル7を構成する複数のソーラーセル70は、その上方を運針する指針2が、複数のソーラーセル70のうち少なくとも2つ以上と重なるように、指針軸31を中心とした半径方向に並べて配置されている。
これにより、指針2が一部のソーラーセル70と重なり合うことで生じるソーラーセル70間での発電量のばらつきを最小限に抑えることができる。このため、ソーラーパネル7全体としての発電効率を向上させることができる。
なお、本実施形態では、円偏波アンテナ4の放射電極42に対応する位置に配置される受光面を有するソーラーセル70を2つ(すなわち、ソーラーセル70c及び70e)としたが、ソーラーセルの構成はこれに限定されない。
例えば、図7に示すように、放射電極42の上方に配置される部分(第1領域の受光面)と放射電極42の上方から外れる部分(第2領域の受光面)とを有し、第1領域の受光面と第2領域の受光面とが受光面によって一繋がりに接続されたソーラーセル78を1つ(図7においてソーラーセル78c)備えてもよい。
この場合には、ソーラーセル78の一部が放射電極42の端部を跨ぐ部分が1か所で済み、円偏波アンテナ4のアンテナ特性への影響をさらに少なくすることができる。
この場合にも、7つのソーラーセル78a〜78gは、それぞれの出力電流がほぼ等しくなるようにほぼ等面積に形成されている。
ソーラーセル78a〜78gの受光面は直列接続されており、1つのソーラーパネルとして機能するようになっている。
具体的には、ソーラーセル78aは接続部79aにおいて隣接するソーラーセル78bと電気的に接続され、ソーラーセル78bは接続部79bにおいて隣接するソーラーセル78cと電気的に接続され、ソーラーセル78cは接続部79cにおいて隣接するソーラーセル78dと電気的に接続され、ソーラーセル78dは接続部79dにおいて隣接するソーラーセル78eと電気的に接続され、ソーラーセル78eは接続部79eにおいて隣接するソーラーセル78fと電気的に接続され、ソーラーセル78fは接続部79fにおいて隣接するソーラーセル78gと電気的に接続される。
また、例えばソーラーセル78a側の接続部79g及びソーラーセル78g側の接続部79gにそれぞれ図示しないコネクタ(接続部材)を接続し、このコネクタを図示しない回路基板上の+電極・−電極にそれぞれ接続する。
[第4の実施形態]
次に、図8及び図9を参照しつつ、本発明に係る電子機器の第4の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、ソーラーセル間の接続の仕方が第1の実施形態等と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態等と異なる点について説明する。
図8は、本実施形態におけるソーラーパネルの平面図であり、図9は、図8におけるIX-IX線に沿う断面図である。
図8に示すように、本実施形態のソーラーパネル8のほぼ中央部には、第1の実施形態と同様に、指針軸31を挿通させる貫通孔81が設けられている。
本実施形態において、ソーラーパネル8は、複数のソーラーセル80(本実施形態では、7つのソーラーセル80a〜80g)からなり、円偏波アンテナ4の放射電極42に対応する位置に配置される受光面を有するソーラーセル80(本実施形態では、ソーラーセル80g)を含んでいる。
また、このソーラーセル80gの周囲であって放射電極42の端部に対応する位置を挟んだ領域には、放射電極42の外形形状に沿って金属電極、半導体層及び透明電極を除去する処理が行われ、電極除去部87が形成されている。
本実施形態において、7つのソーラーセル80a〜80gは、それぞれの出力電流がほぼ等しくなるようにほぼ等面積に形成されている。
ソーラーセル80a〜80gの受光面は直列接続されており、1つのソーラーパネルとして機能するようになっている。
具体的には、ソーラーセル80aは接続部82aにおいて隣接するソーラーセル80bと電気的に接続され、ソーラーセル80bは接続部82bにおいて隣接するソーラーセル80cと電気的に接続され、ソーラーセル80cは接続部82cにおいて隣接するソーラーセル80dと電気的に接続され、ソーラーセル80dは接続部82dにおいて隣接するソーラーセル80eと電気的に接続され、ソーラーセル80eは接続部82eにおいて隣接するソーラーセル80fと電気的に接続されている。
また、図9に示すように、本実施形態の円偏波アンテナ4には、給電点43に対応する位置に貫通孔44が形成されている。この貫通孔44の内面には、金属材料等を蒸着する等の手法により形成された導電性膜44aが設けられている。導電性膜44aは、放射電極42に給電ための給電部材として機能する。なお、放射電極42に給電する給電部材は導電性膜44aに限定されない。例えば、給電部材としての給電ピンや同軸ケーブル等が貫通孔44に挿通されていてもよい。
ソーラーセル80fの接続部82fは、コネクタ(接続部材)88fを介して回路基板35側の基板内層パターン36aと電気的に接続されている。
また、一端側がソーラーセル80gに接続されるとともに、他端側が回路基板35側の基板内層パターン36aと接続されるコネクタ(接続部材)881gを、円偏波アンテナ4の給電点43に形成された貫通孔44に挿通させることにより、ソーラーセル80gは、基板内層パターン36aを介してソーラーセル80fと回路基板35内において電気的に接続されている。
さらに、一端側がソーラーセル80gに接続されるとともに、他端側が回路基板35側の基板内層パターン36bと接続されるコネクタ(接続部材)882gを、貫通孔44に挿通させることにより、ソーラーセル80gは、基板内層パターン36bを介して回路基板35側の−電極89gと電気的に接続されている。
また、ソーラーセル80aの接続部82gはコネクタ(接続部材)88aを介して回路
基板35側の基板内層パターン36cに電気的に接続されており、基板内層パターン36cを介して回路基板35側の+電極89aと電気的に接続されている。これにより、ソーラーパネル8が回路基板35と電気的に接続される。
なお、その他の構成は、第1の実施形態等と同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態における時計の作用について説明する。
本実施形態では、複数のソーラーセル80に分割されたソーラーパネル8を形成し、このうち、放射電極42の端部に対応する位置に配置されるソーラーセル80gの周囲の金属電極、半導体層及び透明電極を除去して電極除去部87を形成する。
そして、各ソーラーセル80a〜80gの受光面を各接続部82a〜82gにおいて直列接続するとともに、コネクタ(接続部材)882g及び基板内層パターン36bを介して、ソーラーセル80gを回路基板35側の−電極89gと電気的に接続する。また、ソーラーセル80aの接続部82gをコネクタ(接続部材)88a及び基板内層パターン36cを介して回路基板35側の+電極89aと電気的に接続する。これにより、ソーラーパネル8が回路基板35と電気的に接続され、ソーラーパネル8において発電された電力が二次電池に充電可能な状態となる。
本実施形態では、ソーラーセル80a〜80gからなるソーラーパネル8は光が入射することにより発電し、ソーラーパネル8により発電された電力が二次電池に充電される。
また、第1の実施形態と同様に、円偏波アンテナ4における放射電極42の端部は、導電性部材(ソーラーパネル8の金属電極、半導体層及び透明電極等)によって覆われない状態となっているため、放射パターンの広がりは阻害されず、円偏波アンテナ4は良好にGPS電波を受信することができる。
なお、その他の点については、第1の実施形態等と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態等と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、円偏波アンテナ4の給電点43の貫通孔44にコネクタ881gを設けることにより、円偏波アンテナ4の放射電極42に対応する位置に配置される受光面を有するソーラーセル80gを、回路基板35内において他のソーラーセル80(図8ではソーラーセル80f)と電気的に接続している。
このため、ソーラーセル80gと他のソーラーセル80fとの電気的接続を円偏波アンテナ4の放射電極42の上方で行う必要がなく、放射電極42の端部を跨ぐ導電性部材部分がないため、円偏波アンテナ4のアンテナ特性への影響を回避して、受信性能の向上を図ることができる。
[第5の実施形態]
次に、図10を参照しつつ、本発明に係る電子機器の第5の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、ソーラーパネルの構成が第1の実施形態等と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態等と異なる点について説明する。
図10は、本実施形態におけるソーラーパネルの平面図である。
図10に示すように、本実施形態では、円偏波アンテナ4が、指針軸31が設けられるモジュールのほぼ中央部に対応する位置に配置されている。
円偏波アンテナ4のほぼ中央部であって、指針軸31に対応する位置には、指針軸31を挿通させる指針軸挿通孔45が形成されている。
また、本実施形態のソーラーパネル9のほぼ中央部には、第1の実施形態と同様に、指針軸31を挿通させる貫通孔91が設けられている。
本実施形態において、ソーラーパネル9は、複数のソーラーセル90(本実施形態では、9つのソーラーセル90a〜90i)からなり、円偏波アンテナ4の放射電極42に対応する位置に配置される受光面を有するソーラーセル90(本実施形態では、ソーラーセル90e)を含んでいる。本実施形態では、円偏波アンテナ4の位置に対応して、ソーラーセル90eがソーラーパネル9のほぼ中央部に配置され、その他のソーラーセル90a〜90d及び90f〜90iは、ソーラーセル90eの周囲に、ソーラーパネル9の周方向に沿って配置されている。
また、このソーラーセル90eの周囲であって放射電極42の端部に対応する位置を挟んだ領域には、放射電極42の外形形状に沿って金属電極、半導体層及び透明電極を除去する処理が行われ、電極除去部97が形成されている。
この電極除去部97の範囲内には、機能針等を取り付ける軸を挿通させるための貫通孔911が設けられている。
このように、発電に用いることができない部分である電極除去部97に貫通孔911を設けることで、ソーラーパネル9の発電効率を落とさずに各種の機能針を備える多機能の時計を実現することができる。
本実施形態において、9つのソーラーセル90a〜90iは、それぞれの出力電流がほぼ等しくなるようにほぼ等面積に形成されている。
なお、ソーラーパネル9の中央部に配置されているソーラーセル90eについては、常に指針2の基端部が配置された状態となるため、指針2が重畳される分だけ発電可能な面積が減少する。このため、ソーラーセル90eのみ、その他のソーラーセル90よりも指針2が重畳される面積分だけ大きく形成してもよい。
ソーラーセル90a〜90iの受光面は直列接続されており、1つのソーラーパネルとして機能するようになっている。
具体的には、ソーラーセル90aは接続部92aにおいて隣接するソーラーセル90bと電気的に接続され、ソーラーセル90bは接続部92bにおいて隣接するソーラーセル90cと電気的に接続され、ソーラーセル90cは接続部92cにおいて隣接するソーラーセル90dと電気的に接続されている。また、ソーラーセル90fは接続部92fにおいて隣接するソーラーセル90gと電気的に接続され、ソーラーセル90gは接続部92gにおいて隣接するソーラーセル90hと電気的に接続され、ソーラーセル90hは接続部92hにおいて隣接するソーラーセル90iと電気的に接続されている。
また、放射電極42に対応する位置に配置される受光面を有するソーラーセル90eは、接続部92dにおいてソーラーセル90dと電気的に接続され、接続部92eにおいて隣接するソーラーセル90fと電気的に接続されている。
なお、例えばソーラーセル90a側の接続部92iとソーラーセル90i側の接続部92iとはそれぞれ独立しており、各接続部92i,92iにはそれぞれ図示しないコネクタ(接続部材)が接続される。そして、このコネクタが図示しない回路基板上の+電極・−電極にそれぞれ接続されることにより、ソーラーパネル9が回路基板と電気的に接続される。なお、回路基板と接続される接続部は接続部92i,92iに限定されず、いずれかの接続部がこのような構成を有していればよい。
なお、その他の構成は、第1の実施形態と同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態における時計の作用について説明する。
本実施形態では、円偏波アンテナ4のほぼ中央部に指針軸挿通孔45を形成する。
また、ソーラーセル90eがソーラーパネル9のほぼ中央部に配置され、その他のソーラーセル90がソーラーセル90eの周りにソーラーパネル9の周方向に沿って配置されるようにソーラーパネル9を形成する。
そして、複数のソーラーセル90のうち、放射電極42に対応する位置に配置される90eの周囲の金属電極、半導体層及び透明電極を除去して電極除去部97を形成する。
そして、各ソーラーセル90a〜90iの受光面を各接続部92a〜92iにおいて直列接続するとともに、いずれかの接続部92a〜92i(例えばソーラーセル90a側に設けられた接続部92iとソーラーセル90i側に設けられた接続部92i)にそれぞれ図示しないコネクタ(接続部材)を接続し、このコネクタを図示しない回路基板上の+電極・−電極にそれぞれ接続する。これにより、ソーラーパネル9が回路基板と電気的に接続され、ソーラーパネル9において発電された電力が二次電池に充電可能な状態となる。
本実施形態では、ソーラーセル90a〜90iからなるソーラーパネル9は光が入射することにより発電し、ソーラーパネル9により発電された電力が二次電池に充電される。
また、第1の実施形態と同様に、円偏波アンテナ4における放射電極42の端部は、導電性部材(ソーラーパネル9の金属電極、半導体層及び透明電極等)によって覆われない状態となっているため、放射パターンの広がりは阻害されず、円偏波アンテナ4は良好にGPS電波を受信することができる。
なお、その他の点については、第1の実施形態等と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態等と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、円偏波アンテナ4をモジュール3のほぼ中央部に配置している。
これにより、小型の腕時計等のように指針軸31からモジュールの周縁部までの距離が短く、指針軸31を避けて円偏波アンテナ4を配置するスペースを十分に確保することができない場合でも電波を受信するのに十分な大きさの円偏波アンテナ4を設けることができる。
また、指針2が重畳されるソーラーセル90をモジュール3のほぼ中央部に配置されたソーラーセル90eと、この周囲に配置されたその他のソーラーセル90とに分散させることができる。
これにより、指針2が一部のソーラーセル90と重なり合うことで生じるソーラーセル90間での発電量のばらつきを最小限に抑えることができ、ソーラーパネル9全体としての発電効率を向上させることができる。
また、ケースが金属材料で形成されている場合であっても、円偏波アンテナ4をモジュール3のほぼ中央部に配置することで、金属材料の影響によるアンテナ特性の劣化を回避することができる。
なお、本実施形態では、モジュール3のほぼ中央部であって、放射電極42に対応する位置に配置される受光面を有するソーラーセル90eと、その他のソーラーセル90(本実施形態では、ソーラーセル90d,90f)との電気的接続を接続部92d,92eによって行う例を示したが、ソーラーセル90eと、その他のソーラーセル90d,90fとを電気的に接続する手法はこれに限定さない。
例えば、図11に示すように、接続部92d,92eを設けずに、指針軸31を挿通させるために円偏波アンテナ4に設けられた指針軸挿通孔45を介して回路基板内においてソーラーセル90eとその他のソーラーセル90d,90fとを電気的に接続してもよい。
このように、円偏波アンテナ4の放射電極42に対応する位置に配置される受光面を有
するソーラーセル90eを、回路基板内において他のソーラーセル90(図11ではソーラーセル90d,90f)と電気的に接続した場合には、ソーラーセル90eと他のソーラーセル90d,90fとの電気的接続を円偏波アンテナ4の放射電極42の上方で行う必要がない。このため、放射電極42の端部を跨ぐ導電性部材部分をなくすことができ、円偏波アンテナ4のアンテナ特性への影響を回避して、受信性能の向上を図ることができる。
なお、ソーラーセル90の接続を行うための貫通孔は、指針軸挿通孔45に限定されない。例えば第4の実施形態と同様に、円偏波アンテナ4の給電点43に対応する位置に設けられた給電用の貫通孔を用いてソーラーセル90の接続を行ってもよい。さらに、機能針用の貫通孔等が放射電極42の配置されている範囲内に形成されている場合には、これらの貫通孔を用いてソーラーセル90の接続を行ってもよい。
また、本実施形態では、円偏波アンテナ4のほぼ中央部に指針軸挿通孔45を設け、円偏波アンテナ4をモジュールのほぼ中央部に配置する場合を例示したが、円偏波アンテナ4の位置はこれに限定されず、モジュールの中央部から外れた位置であってもよい。
例えば、モジュールの中央部に、指針2を動作させるための歯車機構等が集中している場合には、モジュールの中央部からずれた位置に円偏波アンテナ4を配置して、実装密度の分散を図ることが好ましい。
なお、この場合には、放射電極42に対応する位置に配置される受光面を有するソーラーセル90eも円偏波アンテナ4の位置に応じて、ソーラーパネル9の中央部からずれた位置に配置される。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記各実施形態では、円偏波アンテナ4を1つ設ける場合を例示したが、時計に設けられる円偏波アンテナ4の数はこれに限定されない。
円偏波アンテナ4を複数設ける場合には、複数のソーラーセルのうち放射電極42に対応する位置に配置される受光面を有する全てのソーラーセルについて、放射電極42よりも外側に張り出さない大きさとなるように大きさや形状を調整する。
また、上記各実施形態では、放射電極42に対応する位置に配置されるソーラーセルの受光面を放射電極42の外形を画する各辺よりも内側に配置される大きさとする場合を例示したが、例えば、放射電極42にスリットや切欠きが形成されている場合には、ソーラーセルの受光面は、これらの設けられている位置よりもさらに内側に配置される大きさとすることが好ましい。
また、ソーラーパネルの分割の仕方(分割数や分割された各ソーラーセルの形状等)は、上記各実施形態において例示したものに限定されない。
また、上記各実施形態では、電子機器である時計が、文字板1上において指針2を回転させて時刻等を表示させるアナログ式の時計100である場合を例示したが、時計は、アナログ式のものに限定されない。
例えば、時刻やカレンダ情報等の各種情報を文字等により表示させる文字板(例えば、液晶表示部等)を備えるデジタル式の時計でもよい。また、アナログ式の表示部及びデジタル式の表示部の両方を備える文字板を電子機器に備えてもよい。
また、上記各実施形態では、電子機器が時計である場合を例示したが、電子機器はこれに限定されない。
電子機器は、円偏波アンテナによりGPS電波を受信して時刻情報等の各種情報を取得
するものであって、ソーラーパネルにより発電を行い、発電された電力を駆動源として動作するものであればよく、例えば、歩数計、心拍計や脈拍計等の生体情報表示装置、移動距離や移動ペース情報、高度情報や気圧情報等の各種の情報を表示させる表示装置等であってもよい。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
文字板と、
前記文字板の下に配置され、給電点と放射電極とを有する円偏波アンテナを含むモジュールと、
前記文字板と前記モジュールとの間に配置され、前記文字板の面方向の面積に対応した面積を有するソーラーパネルと、
を備え、
前記ソーラーパネルは、複数のソーラーセルからなり、前記放射電極に対応する位置に配置される受光面を有するソーラーセルを含んでいることを特徴とする電子機器。
<請求項2>
前記モジュールの中央部に指針軸が設けられ、
前記指針軸に接続されて当該指針軸の軸周りに前記文字板の上面を回転する複数の指針を備え、
前記円偏波アンテナは、前記指針軸を避けた位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
<請求項3>
前記円偏波アンテナに貫通孔を設け、
前記放射電極に対応する位置に配置される受光面と他の受光面とを、前記円偏波アンテナに設けた貫通孔を介して接続することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
<請求項4>
前記モジュールの中央部に指針軸が設けられ、
前記指針軸に接続されて当該指針軸の軸周りに前記文字板の上面を回転する複数の指針を備え、
前記円偏波アンテナは、前記モジュールの中央部に対応する位置に配置されるとともに、前記円偏波アンテナには前記指針軸を貫通させる指針軸挿通孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
<請求項5>
前記放射電極に対応する位置に配置される受光面と他の受光面とを、前記円偏波アンテナに設けられた指針軸挿通孔を介して接続することを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
<請求項6>
前記複数のソーラーセルは、その上方を運針する前記指針が、前記複数のソーラーセルのうち少なくとも2つ以上と重なるように、前記指針軸を中心とした半径方向に並べて配置されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電子機器。<請求項7>
前記放射電極に対応する位置に配置される受光面と他の受光面とを接続する接続位置を、前記給電点から離間した位置としたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか
一項に記載の電子機器。
1 文字板
2 指針
3 モジュール
4 円偏波アンテナ
5 ソーラーパネル
31 指針軸
42 放射電極
43 給電点
50 ソーラーセル
52a〜52g 接続部
54 金属電極
55 半導体層
56 透明電極
57 電極除去部
100 時計

Claims (6)

  1. 文字板と、
    前記文字板の下に配置され、給電点と放射電極とを有する円偏波アンテナを含むモジュールと、
    前記文字板と前記モジュールとの間に配置され、前記文字板の面方向の面積に対応した面積を有するソーラーパネルと、
    を備え、
    前記ソーラーパネルは、複数のソーラーセルからなり、平面視において前記放射電極の内側に配置される受光面を有するソーラーセルを含んでおり、
    平面視において、前記放射電極の外周部の略全周に亘り、前記ソーラーパネルの受光面が配置されていないことを特徴とする電子機器。
  2. 前記モジュールの中央部に指針軸が設けられ、
    前記指針軸に接続されて当該指針軸の軸周りに前記文字板の上面を回転する複数の指針
    を備え、
    前記円偏波アンテナは、前記指針軸を避けた位置に配置されていることを特徴とする
    求項1に記載の電子機器。
  3. 文字板と、
    前記文字板の下に配置され、給電点と放射電極とを有する円偏波アンテナを含むモジュールと、
    前記文字板と前記モジュールとの間に配置され、前記文字板の面方向の面積に対応した面積を有するソーラーパネルと、
    を備え、
    前記ソーラーパネルは、複数のソーラーセルからなり、平面視において前記放射電極の内側に配置される受光面を有するソーラーセルを含んでおり、
    前記円偏波アンテナに貫通孔を設け、
    前記放射電極の内側に配置される受光面と他の受光面とを、前記円偏波アンテナに設けた貫通孔を介して接続することを特徴とする電子機器。
  4. 文字板と、
    前記文字板の下に配置され、給電点と放射電極とを有する円偏波アンテナを含むモジュールと、
    前記文字板と前記モジュールとの間に配置され、前記文字板の面方向の面積に対応した面積を有するソーラーパネルと、
    前記モジュールの中央部に指針軸が設けられ、前記指針軸に接続されて当該指針軸の軸周りに前記文字板の上面を回転する複数の指針と、
    を備え、
    前記ソーラーパネルは、複数のソーラーセルからなり、平面視において前記放射電極の内側に配置される受光面を有するソーラーセルを含んでおり、
    前記円偏波アンテナは、前記モジュールの中央部に対応する位置に配置されるとともに、前記円偏波アンテナには前記指針軸を貫通させる指針軸挿通孔が設けられ、前記放射電極の内側に配置される受光面と他の受光面とを、前記円偏波アンテナに設けられた指針軸挿通孔を介して接続することを特徴とする電子機器。
  5. 文字板と、
    前記文字板の下に配置され、給電点と放射電極とを有する円偏波アンテナを含むモジュールと、
    前記文字板と前記モジュールとの間に配置され、前記文字板の面方向の面積に対応した面積を有するソーラーパネルと、
    を備え、
    前記ソーラーパネルは、複数のソーラーセルからなり、平面視において前記放射電極の内側に配置される受光面を有するソーラーセルを含んでおり、
    前記複数のソーラーセルは、その上方を運針する指針が、前記複数のソーラーセル
    のうち少なくとも2つ以上と重なるように、指針軸を中心とした半径方向に並べて配
    置されていることを特徴とする電子機器。
  6. 前記放射電極の内側に配置される受光面と他の受光面とを接続する接続位置を、前記給電点から離間した位置としたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電子機器。
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