JP7224908B2 - 車体台枠ユニット、機関車および機関車の製造方法 - Google Patents

車体台枠ユニット、機関車および機関車の製造方法 Download PDF

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Description

この発明の実施形態は、車体台枠ユニット、機関車および機関車の製造方法に関する。
鉄道車両、例えば、電気機関車は、台車と、台車に支持された車体台枠と、車体台枠上に設けられた車体と、を有している。車体は、運転室を形成する運転室構体および機械室を形成する機械室構体を有し、運転室構体および機械室構体は互いに溶接され箱状の車体を構成している。箱状の車体は、溶接により車体台枠に固定されている。機械室内で台枠上にインバータ、ブロワー、変圧器等の室内機器が設置されている。
運転室構体および機械室構体は、それぞれ複数の構成部材同士を互いに溶接することにより形成され、更に、運転室構体および機械室構体は、互いに、かつ、車体台枠に溶接されることにより箱状の車体を構成している。箱状の車体を形成した後、車体に塗装、防水処理等が施される。複数の室内機器は、箱状に形成された車体内に設置され、車体台枠に取付け固定される。更に、車体内で、室内機器に配線あるいは配管が接続される。
特開2009-179318号公報 特開平8-207757号公報
通常、上記のような機関車は、工場で組み立てられた後、納入先に搬送される。溶接により接合された車体は大型であり、かつ、大掛かりな溶接作業を必要とすることから、現地で組み立てることは困難となる。また、上記のように構成される機関車においては、箱状の車体の内部空間に多数の電気機器および配線が設けられるため、機器の設置、配線接続作業を比較的狭い空間で行う必要があり、作業性および作業効率が低くなる。
この発明の課題は、組立、製造が容易な車体台枠ユニット、機関車およびその製造方法を提供することにある。
実施形態によれば、車体台枠ユニットは、間隔を置いて対向配置された一対の側梁モジュールと、一方の前記側梁モジュールにボルトにより締結された一端と他方の側梁モジュールにボルトにより締結された他端とを有し前記一対の側梁モジュール間に配置された横梁を備える横梁モジュールと、前記一対の側梁モジュール間に配置され、前記一対の側梁モジュールにボルトにより締結された少なくとも2つの連結部を有する枕梁を備える枕梁モジュールと、前記一対の側梁モジュールの一端部の間に配置され、それぞれボルトにより前記一対の側梁モジュールに締結された連結部を有する引張箱を備える引張箱モジュールと、を備えている。前記側梁モジュールの各々は、長手方向に延在する側壁と、前記側壁の一側縁から前記一側縁の全長に亘って前記側壁と交差する方向に延出した第1壁と、前記側壁の他側縁から前記他側縁の全長に亘って前記側壁と交差する方向に延出し前記第1壁に間隔を置いて対向した第2壁と、前記第1壁と第2壁との間に前記長手方向に間隔を置いて設けられ、それぞれ前記第1壁、側壁、および前記第2壁に連結された複数の補強壁と、を一体に有し、前記一対の側梁モジュールは前記側壁が向かい合って配置されている。
図1は、実施形態に係る電気機関車を示す斜視図。 図2は、前記電気機関車の車体の分解斜視図。 図3は、前記車体の車体台枠を示す斜視図。 図4は、床板を取外した車体台枠の斜視図。 図5は、組立工程における台枠ユニットを下面側から見た分解斜視図。 図6は、組立工程における前記台枠ユニットを上面側から見た分解斜視図。 図7は、前記台枠ユニットの引張箱および側梁を示す分解斜視図。 図8は、前記台枠ユニットの引張箱および側梁を示す斜視図。 図9は、台枠ユニットの連結工程を示す車体台枠の斜視図。 図10は、前記車体台枠の連結部分を示す斜視図。 図11Aは、図3の線A-Aに沿った前記車体台枠の断面図。 図11Bは、図3の線B-Bに沿った前記車体台枠の断面図。 図11Cは、図3の線C-Cに沿った前記車体台枠の断面図。 図11Dは、図3の線D-Dに沿った前記車体台枠の断面図。 図12は、支持枠が取付けられた前記車体台枠を示す斜視図。 図13は、前記支持枠を概略的に示す断面図。 図14は、前記車体台枠およびエンドカバーを示す分解斜視図。 図15は、組立工程における前記車体台枠を下面側から見た分解斜視図。 図16は、組立工程における前記車体台枠および配線配管ユニットを示す分解斜視図。 図17は、前記配線配管ユニットを一部破断して示す斜視図。 図18は、組立工程における前記車体台枠および台車を示す分解斜視図。 図19は、運転室ユニットの分解斜視図。 図20は、組立工程における前記車体台枠および運転室ユニットを示す分解斜視図。 図21は、組立工における前記車体台枠、運転室ユニット、および設置される室内機器を示す分解斜視図。 図22は、組立工程における前記車体台枠および側壁ユニットを示す分解斜視図。 図23は、組立工程における前記車体、屋根モジュール、および外板を示す分解斜視図。 図24は、組立てられた前記車体の横断面図。
以下図面を参照しながら、この発明の実施形態について説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更であって容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状、寸法等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略あるいは簡略化することがある。
(実施形態)
図1は、鉄道車両として、実施形態に係る電気機関車を示す斜視図である。図示のように、電気機関車10は、複数台、例えば、2台の台車12と、台車12上に支持された車体14と、を備えている。後述するように、台車12は、台車枠、台車枠に回転自在に支持された複数の車軸、各車軸に取付けられた車輪、台車枠に実装され車軸を駆動する主電動機等を有している。車体14は、台車12上に支持される車体台枠20と、車体台枠20の前後両端部に搭載された2つの運転室ユニット30と、車体台枠20の両側縁部に立設され機械室を形成する一対の側壁ユニット80と、機械室を覆う屋根モジュール50a、50b、50cと、を備えている。電気機関車10は、車体台枠20の前後に設けられた連結器11により他の列車、貨車を牽引することができる。
図2は、電気機関車の車体の主要構成要素を示す車体の分解斜視図である。図示のように、車体14は、機関車の走行方向(レールの延在方向)に延在する車体台枠20と、車体台枠20の長手方向の両端に装着されるエンドカバー21と、車体台枠20の前後両端部に搭載される2つの運転室ユニット30と、互いに連結されて側壁ユニット80を構成する複数の側壁モジュール40と、を備えている。運転室ユニット30は、運転室モジュール31a、運転室モジュール31aの前端に締結される先頭モジュール31b、および運転室モジュール31aの後端に締結される隔壁モジュール31cを有している。複数の側壁モジュール40を有する側壁ユニット80は、車体台枠20の両側縁にボルトにより締結され、2つの運転室ユニット30の間に機械室を形成する。
車体14は、各側壁ユニット80の外面を覆う複数の外板(化粧板)41と、機械室内で車体台枠20上に搭載される複数の室内機器70と、を有している。室内機器70は、後述するように、主電力変換装置71、補助電源72、複数のブロワー73等を含んでいる。また、車体14は、側壁ユニット80の上端に掛け渡される複数、例えば、2本の垂木42と、垂木42に重ねて側壁ユニット80の上端に固定される複数、例えば、3つの屋根モジュール50a、50b、50cと、を有している。屋根モジュール50a、50b、50cは、側壁モジュール40に締結され、機械室を覆う。
次に、各構成要素の詳細な構成を車両の組立方法と併せて説明する。
図3は、車体台枠を示す斜視図、図4は、床板を取外した状態の車体台枠の分解斜視図である。
図3および図4に示すように、車体台枠20は、それぞれ車両の走行方向Xに延在し互いに間隔を置いて平行に対向配置された2本の側梁22と、側梁22の走行方向Xの一端部の間および他端部の間にそれぞれ配置され2本の側梁22に締結された2つの引張箱モジュール24と、それぞれ2本の側梁22間に配置され2本の側梁22に締結された2つの枕梁モジュール28と、それぞれ2本の側梁22間に配置され2本の側梁22に締結された2つの横梁モジュール26と、を有している。複数枚、例えば、3枚に分割された床板37a、37b、37cが車体台枠20上に敷設され、運転室および機械室の床を構成している。
車体台枠20は、複数、例えば、2つの台枠ユニット20A、20Bを有し、これらの台枠ユニットを互いに連結して構成されている。本実施形態において、台枠ユニット20A、20Bは同一構造を有していることから、一方の台枠ユニット20Aを代表して、その構成および組立工程を説明する。
図4に示すように、台枠ユニット20Aは、側梁22の長手方向のほぼ半分の長さに形成された、すなわち、側梁22を2つに分割した半側梁からなる一対の側梁モジュール22aと、一対の側梁モジュール22aの一端部間に配置され側梁モジュール22aに締結された引張箱モジュール24と、一対の側梁モジュール22aの他端部の近傍に配置され一対の側梁モジュール22aに締結された横梁モジュール26と、一対の側梁モジュール22aの間で、かつ、引張箱モジュール24と横梁モジュール26との間に配置され一対の側梁モジュール22aに締結された枕梁モジュール28と、を有している。
図5は、組立工程における一対の側梁モジュールおよび枕梁モジュールを下から見た分解斜視図、図6は、組立工程における一対の側梁モジュール、枕梁モジュール、および側梁モジュールを上から見た分解斜視図、図7は、組立工程における一対の側梁モジュールおよび引張箱モジュールを上から見た分解斜視図である。図8は、組立工程における一対の側梁モジュールおよび引張箱モジュールを上から見た斜視図である。
図5に示すように、側梁モジュール22a、すなわち、側梁22の半分の長さに形成された半側梁は、一例では、チャンネル鋼材で構成され、長手方向に延在する側壁23aと、側壁23aの一側縁から側壁23aに対して垂直に延出し一側縁に沿って延在する第1壁23bと、側壁23aの他側縁から側壁23aに対して垂直に延出し他側縁に沿って延在し第1壁23bと間隔を置いて対向した第2壁23cと、を一体に有している。側梁モジュール22aは、長手方向に間隔を置いて配置された複数の補強壁23dを有し、各補強壁23dは、第1壁23bと第1壁23cとの間に位置し第1壁23b、第1壁23c、および側壁23aに固定されている。側梁モジュール22aは、長手方向の一端部21aおよび他端部21bを有し、他端部21bは、他の側梁モジュールに連結可能に形成されている。第1壁23b、第1壁23c、側壁23aの所定位置に、ボルトを通すための複数の透孔が設けられている。
一対の側梁モジュール22aは、側壁23a同士が向かい合った状態で、互いに間隔をおいて平行に対向して配置される。一対の側梁モジュール22aは、一端部21a同士が対向し、かつ、他端部21b同士が対向して配置される。
枕梁モジュール28は、それぞれ走行方向Xと直交する方向(枕木方向)に延在する2本の横梁28aと、横梁28aの間に配置され走行方向Xに延在し2本の横梁28aに連結された縦梁(枕梁)28bと、2本の横梁28aおよび縦梁28bの下面に固定されたベース板28cと、を有している。ベース板28cは、それぞれ横梁28aの各端から外方に延出した4つのフランジ27を一体に有している。ベース板28cには、中心ピンが固定されるピン受け29aおよび台車12の枕ばねに当接する4つのばね受け29bが形成されている。
図5に示すように、枕梁モジュール28は、側梁モジュール22aの一方側から、例えば、下側から一対の側梁モジュール22の間に装填され、各横梁28aの両端が側梁モジュール22aの側壁23aに当接し、フランジ27が側梁モジュール22aの第2壁23cに当接する。次いで、複数のボルトにより、各横梁28aの両端が側壁23aに締結され、複数のボルトによりフランジ27が第2壁23cに締結される。フランジ27は、側梁モジュール22aに対して、枕梁モジュール28の上方(側梁と直交する上方向)への変位を規制するストッパとして機能する。
図6に示すように、横梁モジュール26は、それぞれ側梁モジュール22aと直交する方向に延在する2本の横梁26aと、それぞれ横梁26aの間に配置され2本の横梁26aに連結された2本の連結梁26bと、を有している。各横梁26aは、長手方向の両端上部からそれぞれ側梁モジュール22aと直交する方向に延出した2つのフランジ25を一体に有している。
組立工程において、横梁モジュール26は、側梁モジュール22aの一方側から、例えば、上側から一対の側梁モジュール22aの間に装填され、各横梁26aの両端が側梁モジュール22aの側壁23aに当接し、フランジ25が側梁モジュール22aの第1壁23bに当接する。次いで、複数のボルトにより、各横梁26aの両端が側壁23aに締結され、複数のボルトによりフランジ25が第1壁23bに締結される。各横梁26aの上面は、側梁モジュール22aの第1壁23bとほぼ面一に位置する。フランジ25は、側梁モジュール22aに対して、横梁モジュール26の下方向(側梁に直交する下方向)への変位を規制するストッパとして機能する。
図7に示すように、引張箱モジュール24は、ほぼ直方体形状を有する引張箱24aと、引張箱24aの両側面に固定された一対のブラケット24bと、引張箱24aの背面に固定された一対のストッパアーム24cと、を有している。各ブラケット24bは、引張箱24aの天井板の両端から側梁モジュール22aと直交する方向に延出するフランジ24dを有している。引張箱24aの底部に、後述する連結器11が取付けられる凹部29が形成されている。凹部29は、走行方向Xに延在し、引張箱24aの底面、前面、および背面に開口している。
図7および図8に示すように、組立工程において、引張箱モジュール24は、側梁モジュール22aの一方側から、例えば、上側から一対の側梁モジュール22aの一端部21a間に装填され、引張箱24aの両側面に固定されたブラケット24bがそれぞれ側梁モジュール22aの側壁23aに当接し、フランジ24dが側梁モジュール22aの第1壁23cに当接する。次いで、複数のボルトにより、各ブラケット24bが側壁23aに締結され、複数のボルトによりフランジ24dが第1壁23cに締結される。ボルトにより、各ストッパアーム24cの延出端が側梁モジュール22aの側壁23aに締結される。更に、本実施形態では、ボルトにより、L字鋼からなる支持ブラケット29fが引張箱24aのブラケット24bおよび側梁モジュール22aの第1壁23bに締結される。
これにより、引張箱モジュール24が一対の側梁モジュール22aに固定され、引張箱24aの上面は、側梁モジュール22aの第1壁23cとほぼ面一に位置する。引張箱24aの前面は、走行方向Xに直交して延在し、かつ、一対の側梁モジュール22aの一端にほぼ整列して位置している。フランジ24dは、側梁モジュール22aに対して、引張箱モジュール24の下方向への変位を規制するストッパとして機能する。更に、ストッパアーム24cは、側梁モジュール22aに対して、引張箱モジュール24の走行方向への変位を規制するストッパとして機能する。
以上の工程により台枠ユニット20Aが組立てられる。なお、台枠ユニット20A、20Bを構成する側梁モジュール22a、引張箱モジュール24、横梁モジュール26、および枕梁モジュール28は、予め、モジュール単位で塗装、防水処理が施されている。そして、塗装、防水処理が施された各モジュールをボルトにより締結して台枠ユニット20A、20Bが組立てられる。
図9は、車体台枠の組立工程における台枠ユニットを示す斜視図、図10は、台枠ユニットの連結部を示す斜視図である。
図9に示すように、車体台枠20の組立工程において、台枠ユニット20A、20Bは、側梁モジュール22aが整列した状態に、かつ、側梁モジュール22aの他端部21b同士が向い合う向きに配置される。続いて、他端部21b同士を突き合わせた後、位置あわせ、レベル出しを行い、2つの台枠ユニット20A、20Bを一列に整列させる。
この状態で、図10に示すように、複数の連結板(例えば、ガセットプレート)CPおよびボルトにより、側梁モジュール22aの他端部21b同士を連結する。一例では、連結部において、各側梁モジュール22aの側壁23aの外面および内面、第1壁23bの内面および外面、並びに、第1壁23cの外面および内面に分割位置を跨いで連結板CPをそれぞれ配置し、複数のボルトにより、これらの連結板CPを側梁モジュール22aに締結する。これにより、2つの台枠ユニット20A、20Bが互いに連結され、車体台枠20が構成される。
図3および図4に示したように、上記のように構成された車体台枠20に3枚の床板37a、37b、37cが取り付けられる。車体台枠20の前後端側に位置する床板37a、37cは、それぞれ矩形状に形成され、さらに、両側縁の一端部に、引張箱モジュール24のフランジ24dを収容する凹所38aが設けられている。中央に位置する床板37bは、矩形状に形成され、両側縁にそれぞれ横梁モジュール26のフランジ25を収容する複数の凹所38bが設けられている。また、床板37bには、床下に連通する複数の開口38cが設けられている。
床板37a、37b、37cは、それぞれ両側縁部が側梁22の第1壁23b上に載置され、複数のボルトにより第1壁23bに締結される。床板37a、37b、37cは、引張箱モジュール24、横梁モジュール26、および枕梁モジュール28を覆い、運転室および機械室の床を構成している。
図11A、11B、11C、11Dは、それぞれ図3の線A-A、線B-B、線C-C、線D-Dに沿った台車台枠の各部の断面図である。
図11Aに示すように、床板37bの両側縁部は側梁22の第1壁23b上に載置され、ボルトにより第1壁23bに締結されている。
図11Bに示すように、横梁26aの両端は、ボルトにより側梁22の側壁23aに締結され、フランジ25は第1壁23b上に位置しボルトにより第1壁23bに締結されている。床板37bは、横梁26aの上面に重ねて敷設されている。フランジ25は、床板37bの凹所38b内に位置している。
図11Cに示すように、枕梁モジュール28の横梁28aの両端は、ボルトにより側梁22の側壁23aに締結され、ベース板28cのフランジ27は側梁22の第2壁23c上に位置しボルトにより第2壁23cに締結されている。床板37aは、横梁28aの上面に隙間をおいて対向している。
図11Dに示すように、引張箱モジュール24のブラケット24bは、ボルトにより側梁22の側壁23aに締結され、ブラケット24bのフランジ24dは側梁22の第1壁23b上に位置しボルトにより第1壁23bに締結されている。床板37aの一部は、引張箱24aの上面に重ねて敷設されている。また、フランジ24dは、床板37aの凹所38a内に位置している。
図12は、複数の支持枠が設置された車体台枠を示す斜視図、図13は、支持枠の断面図である。
図12に示すように、組立工程において、車体台枠20の床板37a、37b、37c上に複数の支持枠(例えば、チャンネルフレーム)44が設置される。複数の支持枠44は、走行方向Xに沿って2列に並んで設置されている。支持枠44は、床板37a、37b、37c上において、機械室の床を構成する領域に設置されている。2列の支持枠列は、それぞれ側梁22の近傍に設置され、2列の支持枠列の間には設置スペースあるいは通路スペースが残されている。支持枠44上に後述する室内機器が搭載され、ボルトにより支持枠44に固定される。複数の支持枠44は、設置する室内機器に合わせて種々の長さに形成されている。
図13に示すように、各支持枠44は、床板37a、37b、37c上に載置されボルトにより床板に締結された矩形状の底板44aと、底板44aの両側縁に立設された一対の側板44bと、側板44bの上端縁から他方の側板に向って延出した一対の支持板44cと、を一体に有している。各支持板44cに走行方向Xに延在するチャンネル(長溝)45が形成されている。チャンネル45は、長孔を通して支持板の上面に開口している。支持板44cの上面は、後述する室内機器が搭載される支持面を構成している。また、チャンネル45にはボルトの頭が挿通され、ボルトのねじ部は長孔を通して支持面から上方に突出する。ボルトは、チャンネル45に沿って任意の位置にスライド可能に支持されている。
図14は、エンドカバーおよび車体台枠の一端部を示す分解斜視図、図15は、車体台枠先端部の背面、エンドカバー、ダクト、連結器を示す分解斜視図である。
図14および図15に示すように、組立工程において、車体台枠20の一端および他端にエンドカバー21が取り付けられる。エンドカバー21は、床板37a上に設置される天井壁19aと、天井壁19aの一側縁からほぼ垂直に延出し引張箱24aの前面に対向する前壁19bと、前壁19bの両側縁から走行方向の後方に延出し側梁22の一端部21aの外面を覆う一対の側壁19cと、を一体に有している。前壁19bの中央下部に凹所19dが形成されている。この凹所19dは、引張箱24aの凹部29と対向して配置される。エンドカバー21内に複数の配管カップラー46が設置されている。車体台枠20側に設けられる配管を各配管カップラー46の一端に接続可能に形成されている。各配管カップラーの他端に接続配管47が接続されている。前壁19bに電気配線を接続するためのコネクタを設けてもよい。
図15に示すように、組立工程において、引張箱モジュール24の凹部29に連結器11が取り付けられる。引張箱モジュール24のピン受けに中心ピン48が固定される。また、車体台枠20の床下、例えば、横梁モジュール26に通風ダクト52が設置される。
図16は、配線配管ユニットおよび車体台枠を示す分解斜視図、図17は、一部を破断して示す配線配管ユニットの斜視図である。
図16に示すように、車両は、床板37a、37b、37c上に設置される配線配管ユニット60を備えている。配線配管ユニット60は、機械室とほぼ等しい長さを有する細長い帯状に形成されている。配線配管ユニット60は、2列の支持枠44列の間で、床板37a、37b、37c上に敷設され、機械室のほぼ全長に渡って延在する。配線配管ユニット60の複数個所は、ボルトにより、床板に締結される。
図17に示すように、配線配管ユニット60は、床板37b上に敷設された細長い第1トレイ61aと、第1トレイ61a上に敷設された複数本の配管PPと、第1トレイ61aに重ねて配置された細長い第2トレイ61bと、第2トレイ61b上に敷設された多数本の配線(ハーネス)WHと、第2トレイ61bに重ねて配設された細長い天板61cと、を有している。
第1トレイ61aは、床板37a、37b、37c上に配置された帯状の細長い底板65aと、底板65aの両側縁に沿って立設された一対の側板65bと、側板65bの上端部を他方の側板側に折り曲げて形成された一対のフランジ65cと、を一体に有している。各側板65bの複数個所がブラケット64を介して床板37a、37b、37cに固定されている。また、第1トレイ61aは、側板65bの複数個所に形成された複数の開口61dを有し、これらの開口61dは、第1トレイ61aの長手方向に間隔を置いて設けられている。
第1トレイ61a上に敷設された複数本の配管PPは、第1トレイ61aの全長に亘って延在し、一端が第1トレイ61aの一端から外方に延出し、他端が第1トレイ61aの他端から外方に延出している。配管PPの一部は、他の配管から分岐し、側板の開口61dを通して側方に延出している。
第2トレイ61bは、第1トレイ61aのフランジ65c上に敷設された帯状の細長い底板66aと、底板66aの両側縁に沿って立設された一対の側板66bと、側板66bの上端部を他方の側板側に折り曲げて形成された一対のフランジ66cと、を一体に有している。底板66aは、複数のボルトにより第1トレイ61aのフランジ65cに締結されている。第2トレイ61bは、側板の複数個所に形成された複数の開口61fを有し、これらの開口61fは、第2トレイ61bの長手方向に間隔を置いて設けられている。
第2トレイ61b上に敷設された複数本の配線WHは、第2トレイ61bの全長に亘って延在し、一端が第2トレイ61bの一端から外方に延出し、他端が第2トレイ61bの他端から外方に延出している。複数本の配線WHは、側板66bの開口61fを通して側方に延出している。
天板61cは、第2トレイ61bのフランジ66c上に敷設され、複数のボルトによりフランジ66cに締結されている。天板61cは、第2トレイ61bの上部開口を閉塞しているとともに、作業員が乗ることが可能な床板を構成している。
図18は、車体台枠および台車を示す分解斜視図である。図示のように、組立工程において、上述した配線配管ユニット60が床板37a、37b、37c上に敷設され、第1トレイ61aおよび第2トレイ61bの側板から延出する複数の配線WHおよび配管PPが、対応する支持枠44の近傍に引き回される。また、車体台枠20の床下に複数の床下機器が艤装される。実施形態において、床下機器は、変圧器81、バッテリ82、圧縮空気タンク83等を含み、これらの床下機器は、横梁モジュール26に艤装されている。
複数台、例えば、2台の台車12がレール上に配置される。一例では、台車12は、3軸台車を用いている。すなわち、台車12は、台車枠13aと、台車枠13aに回転自在に支持された3本の車軸13bと、各車軸13bに取り付けられた一対の車輪13cと、台車枠13aに支持され各車軸を駆動する3台の主電動機13dと、台車枠13aに一体に設けられた芯皿部15と、台車枠13a上に設置された複数の枕ばね17と、を有している。
車体台枠20は2台の台車12上に載置され、枕梁モジュール28に固定された中心ピン48を台車12の芯皿部15に差込むことにより、車体台枠20が2台の台車12に支持される。枕梁モジュール28の複数のバネ受け29bは、それぞれ対応する枕ばね17に当接する。これにより、枕梁モジュール28は、枕バネ17を介して台車12に支持される。
上述した組立工程と並行して、あるいは、上述した組立工程の後に、運転室ユニット30が組立てられる。図19は、運転室ユニットを分解して示す分解斜視図である。
図19に示すように、運転室ユニット30は、運転室モジュール31a、先頭モジュール31b、隔壁モジュール31c、および運転機器としての運転台32を有している。運転室モジュール31aは、互いに対向して配置された一対の側壁33aと、一対の側壁33aの上端部に連結された屋根33bと、を有し、運転室DRを規定している。各側壁33aには側窓33cおよび扉33dが設けられている。屋根33bの上に空調装置34が設置されている。側壁33aおよび屋根33bは、側壁33aおよび屋根33bの一側縁(前端縁)に沿って形成されたフランジ35aを一体に有し、このフランジ35aには、ボルトを挿通するための複数の透孔が設けられている。また、一対の側壁33aは、側壁33aの他側縁(後端縁)に形成されたフランジ35bを一体に有している。
先頭モジュール31bは、走行方向と交差する方向に延在する先頭壁36aと、先頭壁36aの両側縁および上側縁から走行方向の後方に延出する周壁36bとを一体に有している。先頭壁36aに前窓36cが形成され、また、先頭壁36aに複数のライト36dが装着されている。
運転台32は先頭モジュール31bの内側に配置され、図示しないブラケットを介して先頭壁36aに連結されている。隔壁モジュール31cは、運転室DRと機械室とを仕切る隔壁39aを有している。隔壁39aの中央部には、出入口となる矩形状の開口39bが形成されている。
組立工程において、先頭モジュール31bの周壁36bの端縁が運転室モジュール31aの一側縁およびフランジ35aに突き当てられ、複数のボルトにより、フランジ35aに締結される。この際、先頭モジュール31bとフランジ35aとの間に防水用のパッキンを挟んで締結する。隔壁モジュール31cは、運転室DRを塞ぐように運転室モジュール31aの後端に装着され、複数のボルトにより運転室モジュール31aに締結される。これにより、運転室ユニット30が組立てられる。
なお、運転室モジュール31a、先頭モジュール31b、および隔壁モジュール31cは、予め、モジュール単位で塗装、防水処理が施されている。塗装、防水処理が施された各モジュールをボルトにより締結して運転室ユニット30が組立てられる。
図20は、台車上に支持された車体台枠および2つの運転室ユニットを示す分解斜視図、図21は、運転室ユニットが設置された車体台枠および機械室に設置される複数の室内機器を示す分解斜視図である。
図20および図21に示すように、組立工程において、2つの運転室ユニット30が車体台枠20の前端部および後端部に載置され、それぞれボルトにより車体台枠20に締結される。各運転室ユニット30は、先頭壁36aが車体台枠20の走行方向の一端に隣接し、一対の側壁33aが側梁22の側縁と整列する位置に設置される。2つの運転室ユニット30の隔壁モジュール31cは、走行方向に間隔を置いて、すなわち、機械室を挟んで向かい合うように配置されている。また、配線配管ユニット60の配線WHの一部が各運転室ユニット30内の運転機器に接続される。
次いで、図21および図22に示すように、複数の室内機器が車体台枠20上の機械室に設置される。一例では、室内機器は、2つの主電力変換装置71、補助電源72、4台のブロワー73、空気制御バルブユニット74、圧縮空気タンク75、ブレーキ抵抗器76等を含んでいる。これらの室内機器は、それぞれ対応する支持枠44上に載置され、複数のボルトにより、支持枠44に締結される。また、配線配管ユニット60から導出している配管PPあるいは配線WHが各室内機器に接続される。室内機器の設置作業および配線、配管作業は、少なくとも機械室の一側および上側が開放した状態で行われる。
次いで、左右一対の側壁ユニット80が車体台枠20の両側縁に設置され、これら一対の側壁ユニット80、床板、および運転室ユニット30の隔壁モジュール31cにより機械室が規定される。図22は、運転室ユニットおよび室内機器が設置された状態の車体および一対の側壁ユニットを示す分解斜視図、図23は、一対の側壁ユニットが設置された状態の車体および屋根モジュール、外板を示す分解斜視図である。
図22に示すように、側壁ユニット80は、複数、例えば、3つの側壁モジュール40を有し、これら3つの側壁モジュール40をボルトにより互いに連結して構成されている。各側壁モジュール40は、矩形状の側板40aと側板40aの一方の表面(外面)に固定された枠体(フレーム)40bとを有している。枠体40bは、側板40aの4辺に沿って延在する外枠と、外枠の内側に格子状に延在した格子枠と、を有している。側壁モジュール40は、側板40aの他方の表面(内面)に取り付けられた複数のフック(後述する)を有している。フックにより後述する複数の制御配線を保持可能としている。3つの側壁モジュール40は、短辺同士を突き合わせ、ボルトにより枠体40b同士を締結することにより互いに連結され、1つの側壁ユニット80を構成している。なお、側壁モジュール40は、予め、モジュール単位で塗装、防水処理が施されている。塗装、防水処理が施された側壁モジュール40をボルトにより締結して側壁ユニット80が組立てられる。
図23に示すように、側壁ユニット80は、その長手方向の一側縁が車体台枠20の一方の側梁22上に当接し、長手方向の両端縁が2つの運転室ユニット30のフランジ35bにそれぞれ当接した状態に設置され、更に、枠体40bが車両の外側に位置し側板40aが機械室側に位置する向きに設置される。複数のボルトにより枠体40bが側梁22およびフランジ35bに締結され、側壁ユニット80が車体台枠20および運転室ユニット30に固定される。
なお、前述した室内機器の設置および配線作業は、一対の側壁ユニット80が設置されていない状態で行っているが、これに限らず、一方の側壁ユニット80を車体台枠20の一側に設置した状態で、設置作業および配線作業を行う組立工程としてもよい。また、各側壁モジュール40を車体台枠20に取付けた後、側壁モジュール40同士をボルトにより締結する組立工程とすることも可能である。
次いで、図23に示すように、左右の側壁ユニット80の上端に複数本、例えば、2本の垂木42が掛け渡される。続いて、3つの屋根モジュール50a、50b、50cが垂木に重ねて左右の側壁ユニット80の上端縁に設置され、機械室の天井を形成する。
屋根モジュール50aは、平坦な天井部および天井部の両側に傾斜して延在する左右の側部を有する屋根板51aを備えている。屋根板51aは、左右の側縁から延出するフランジ51b、および前端縁および後端縁からそれぞれ垂直に延出するフランジ51bを一体に有している。屋根板51aの天井部にパンタグラフ53が設置されている。屋根モジュール50aは、複数のボルトにより、左右のフランジ51bを防水用のパッキンを挟んで側壁ユニット80の枠体40bに締結することにより、更に、複数のボルトにより先端側のフランジ51cをパッキンを挟んで運転室ユニット30に締結することにより、車体に取付けられる。
屋根モジュール50bは、平坦な天井部および天井部の両側に傾斜して延在する左右の側部を有する屋根板54aを備えている。屋根板54aは、左右の側縁から延出するフランジ54b、および前端縁および後端縁からそれぞれ垂直に延出するフランジ54c(図2を参照)を一体に有している。屋根板54aの側部に複数の吸気口が形成され、更に、吸気口を覆うメッシュ状のカバー54dが側部に取り付けられている。屋根モジュール50bは、複数のボルトにより、左右のフランジを防水用のパッキンを挟んで側壁ユニット80の枠体40bに締結することにより、側壁ユニット80に取付けられる。更に、複数のボルトにより、屋根モジュール50bの前端側のフランジ54cがパッキンを挟んで屋根モジュール50aのフランジに締結される。
屋根モジュール50cは、平坦な天井部および天井部の両側に傾斜して延在する左右の側部を有する屋根板55aを備えている。屋根板55aは、左右の側縁から延出するフランジ55b、および前端縁および後端縁からそれぞれ垂直に延出するフランジ55c(図2を参照)を一体に有している。屋根板55aの側部に複数の吸気口が形成され、また、吸気口を覆うメッシュ状のカバー55dが側部に取り付けられている。屋根モジュール50cは、複数のボルトにより、左右のフランジ55bをパッキンを挟んで側壁ユニット80の枠体40bに締結することにより、更に、複数のボルトにより、後端側のフランジをパッキンを挟んで運転室ユニット30に締結することにより、車体に取付けられる。また、複数のボルトにより、屋根モジュール50cの前端側のフランジ55cがパッキンを挟んで屋根モジュール50bのフランジに締結される。
なお、屋根モジュール50a、50b、50cは、予め、モジュール単位で塗装、防水処理が施されている。塗装、防水処理が施された屋根モジュール50a、50b、50cが、複数のボルトにより、側壁ユニット80あるいは運転室ユニット30に締結される。
次いで、図23に示すように、複数の外板(化粧板)41を側壁ユニット80の枠体40bに取り付け、側壁ユニット80の外面および側梁22の側面を外板41で覆う。各外板41は、ボルトあるいはリベットにより側壁ユニット80の枠体40bに締結される。
以上により機関車の組立が完了し、図1に示した電気機関車10が得られる。
図24は、組立てられた車体の横断面図である。図示のように、床板37bの両側縁部は、側梁22の第1壁23bにボルトにより締結されている。配線配管ユニット60は、床板37bの中央部に敷設されている。左右の側壁ユニット80は、それぞれ側梁22の第1壁23b上に立設され、ボルトにより枠体40bが第1壁23bに締結されている。複数の制御配線CWが側板40aの内面に設けられた複数のフック40cに保持され、側壁ユニット80の長手方向に延在している。これらの制御配線CWは、室内機器、あるいは、運転室内の運転機器に接続される。外板41は側壁ユニット80の外面側に配置され、枠体40bに固定されている。外板41は、側壁ユニット80の外面および側梁22の側面を覆っている。屋根モジュール50bのフランジ54bは、パッキン88を挟んで側壁ユニット80の上端縁上に配置され、ボルトにより、側壁ユニット80の枠体40bに締結されている。
複数の室内機器、例えば、主電力変換装置71およびブロワー73が床板37b上の支持枠44に載置され、ボルトにより支持枠44に固定されている。配線配管ユニット60の一部の配線WHは、主電力変換装置71およびブロワー73に接続されている。ブロワー73は、屋根モジュール50bの吸気口に連通した上端部73aを有し、吸気口から外気を吸引し、床下の通風ダクトを介して主電動機13dに冷却空気を供給する。
以上のように構成された本実施形態に係る台枠ユニット、電気機関車、および組立方法によれば、複数の部材を締結してモジュール化し、複数のモジュールを締結してユニット化し、更に、複数のユニットを締結して車体を構成する構造とすることにより、組立性が向上し、容易に組立可能な台枠ユニットおよび電気機関車を得ることができる。また、本実施形態に係る組立方法によれば、側壁ユニット80の一方あるいは両方を設置する前の状態で、複数の室内機器を機械室に設置および配線接続する工程としているため、開放された比較的広い空間で設置作業および配線作業を行うことができ、作業性および作業効率が大幅に向上する。更に、大掛かりな溶接作業を必要とすることなく、組立が容易であることから、モジュール単位あるいはユニット単位で構成部品を任意の現地、例えば、海外の現地に搬送し、現地の作業員により台枠ユニットおよび電気機関車を組立てることが可能となる。
なお、この発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、電気機関車の台車は、3軸台車に限らず、2軸台車あるいは4軸以上の多軸台車を用いてもよい。運転室ユニットは、2つに限らず、車体台枠のいずれか一方の端部に設けられる1つ運転室ユニットとしてもよい。更に、横梁モジュール、枕梁モジュール、および引張箱モジュールのストッパは、各モジュールに設けられたフランジに限らず、側梁に設けられたブラケット等を用いても良い。
10…電気機関車、12…台車、14…車体、20…車体台枠、
20A、20B…台枠ユニット、22…側梁、22a…側梁モジュール、
24…引張箱モジュール、26…横梁モジュール、26a…横梁、
28…枕梁モジュール、28c…枕梁、37a、37b、37c…床板、
30…運転室ユニット、31a…運転室モジュール、31b…先頭モジュール、
31c…隔壁モジュール、40…側壁モジュール、40a…側板、40b…枠体、
41…外板、50a、50b、50c…屋根モジュール、60…配線配管ユニット、
80…側壁ユニット

Claims (8)

  1. 間隔を置いて対向配置された一対の側梁モジュールと、
    一方の前記側梁モジュールにボルトにより締結された一端と他方の側梁モジュールにボルトにより締結された他端とを有し前記一対の側梁モジュール間に配置された横梁を備える横梁モジュールと、
    前記一対の側梁モジュール間に配置され、前記一対の側梁モジュールにボルトにより締結された少なくとも2つの連結部を有する枕梁を備える枕梁モジュールと、
    前記一対の側梁モジュールの一端部の間に配置され、それぞれボルトにより前記一対の側梁モジュールに締結された連結部を有する引張箱を備える引張箱モジュールと、
    を具備し、
    前記側梁モジュールの各々は、長手方向に延在する側壁と、前記側壁の一側縁から前記一側縁の全長に亘って前記側壁と交差する方向に延出した第1壁と、前記側壁の他側縁から前記他側縁の全長に亘って前記側壁と交差する方向に延出し前記第1壁に間隔を置いて対向した第2壁と、前記第1壁と第2壁との間に前記長手方向に間隔を置いて設けられ、それぞれ前記第1壁、側壁、および前記第2壁に連結された複数の補強壁と、を一体に有し、前記一対の側梁モジュールは前記側壁が向かい合って配置されている、
    車体台枠ユニット。
  2. 前記横梁モジュールは、前記横梁の一端から延出した第1フランジと、前記横梁の他端から延出した第2フランジと、を有し、前記横梁の一端および他端がボルトにより前記一対の側梁モジュールの前記側壁に締結され、前記第1フランジおよび第2フランジはそれぞれ前記側梁モジュールの前記第1壁上に位置しボルトにより前記第1壁に締結され、
    前記枕梁モジュールは、前記2つの連結部から延出した2つのフランジを有し、前記2つの連結部はそれぞれボルトにより前記側梁モジュールの側壁に締結され、前記2つのフランジは、前記側梁モジュールの第2壁上に位置し、それぞれボルトにより前記第2壁に締結され、
    前記引張箱モジュールは、前記引張箱の一端および他端から延出した2つのフランジを有し、前記引張箱の一端および他端は、それぞれボルトにより前記側梁モジュールの側壁に締結され、前記2つのフランジは、前記側梁モジュールの第1壁上に位置し、それぞれボルトにより前記第1壁に締結されている請求項1に記載の車体台枠ユニット。
  3. 台車と、
    複数の請求項1に記載の車体台枠ユニットをボルトにより連結して構成され、前記台車上に支持された車体台枠と、
    前記車体台枠上に敷設された床板と、
    一対の側壁および前記一対の側壁を連結している屋根を有する運転室モジュールと、先頭壁および前記先頭壁の周縁から延出する周壁を有する先頭モジュールと、隔壁および前記隔壁に形成された出入口を有する隔壁モジュールと、運転機器と、を具備し、前記先頭モジュールの周壁がボルトにより前記運転室モジュールの側壁および屋根に締結され、前記隔壁の周縁部がボルトにより前記運転室モジュールの端部に締結され、前記運転機器が前記運転室モジュール内に配置され前記先頭モジュールに支持されている運転室ユニットと、
    側板と前記側板の一方の表面に固定された枠体とをそれぞれ有する複数の側壁モジュールを有し、前記複数の側壁モジュールをボルトにより連結して構成された一対の側壁ユニットと、
    それぞれ屋根板を有する複数の屋根モジュールと、を備え、
    前記運転室ユニットは、前記車体台枠の一端部上に設置され、ボルトにより前記車体台枠に締結され、
    前記一対の側壁ユニットは、前記車体台枠の側縁部に立設され、ボルトにより、前記車体台枠および前記運転室ユニットに締結され、
    前記複数の屋根モジュールの各々は、前記一対の側壁ユニットに重ねて配置され、ボルトにより前記一対の側壁ユニットに締結されている、
    機関車。
  4. 前記車体台枠は、間隔を置いて向かい合って配置された一対の側梁を備え、
    前記床板は、前記一対の側梁の一部に重ねて配置されボルトにより前記側梁に締結された両側縁部を有し、
    前記一対の側壁ユニットの各々は、前記床板の外側で前記側梁に重ねて配置されボルトにより前記側梁に締結されている請求項3に記載の機関車。
  5. 前記床板上に設置された複数の室内機器と、
    前記床板上に敷設された配線配管ユニットと、を備え、
    前記配線配管ユニットは、
    前記床板上に配置された帯状の細長い底板と、前記底板の両側縁に沿って立設された一対の側板と、前記側板の上端部を他方の側板側に折り曲げて形成された一対のフランジと、を一体に有する第1トレイと、
    前記第1トレイ内で前記底板上に配置され前記底板の長手方向に延在する複数の配管と、
    前記第1トレイの一対のフランジ上に敷設されボルトにより前記フランジに締結された帯状の細長い底板と、前記底板の両側縁に沿って立設された一対の側板と、前記側板の上端部を他方の側板側に折り曲げて形成された一対のフランジと、を一体に有する第2トレイと、
    前記第2トレイ内で前記底板上に配置された複数本の配線と、
    前記第2トレイの一対のフランジ上に配置され、ボルトにより前記一対のフランジに締結された天板と、
    前記第2トレイ内で前記底板上に配置され前記底板の長手方向に延在する複数本の配線と、
    を備えている請求項3に記載の機関車。
  6. 前記第1トレイは、前記側板に形成された複数の開口を有し、
    前記複数の配管の一部は、他の配管から分岐し前記開口を通して前記第1トレイの側方に延出し、
    前記第2トレイは、前記側板に形成された複数の開口を有し、
    前記複数の配線の一部は、前記開口を通して前記第2トレイの側方に延出している前記室内機器に接続されている請求項5に記載の機関車。
  7. 複数の請求項1に記載の車体台枠ユニットをボルトにより互いに連結して車体台枠を構成し、
    前記車体台枠に床板を敷設し、
    一対の側壁および前記一対の側壁を連結している屋根を有する運転室モジュールと、先頭壁および前記先頭壁の周縁から延出した周壁を有する先頭モジュールと、隔壁を有する隔壁モジュールと、をボルトにより締結して運転室ユニットを構成し、
    前記運転室ユニットを前記車体台枠の一端部上に設置し、ボルトにより前記車体台枠に締結し、
    前記床板上に複数の室内機器を設置し、
    前記室内機器に配線あるいは配管を接続し、
    側板および側板の一方の表面に固定された枠体を有する複数の側壁モジュールをボルトにより互に連結して一対の側壁ユニットを構成し、
    前記側壁ユニットを前記車体台枠の側縁部に立設し、ボルトにより前記枠体を前記車体台枠および運転室ユニットに締結し、
    それぞれ屋根板を有する複数の屋根モジュールを前記一対の側壁ユニット上に設置し、
    ボルトにより前記屋根板の両側縁部を前記一対の側壁ユニットに締結する
    機関車の製造方法。
  8. 前記運転室モジュール、先頭モジュール、隔壁モジュール、側壁モジュールを個別に塗装処理する請求項7に記載の機関車の製造方法。
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