JP7223158B2 - ラムダプローブを動作させるための方法 - Google Patents
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Description
従来技術から、例えば、独国特許出願公開第102011007068号明細書から、又は、後に公開された独国特許出願公開第102018201479号明細書から、ラムダプローブのポンプセルが許容し得ないほど高いポンプ電圧に曝されることを回避するための措置が講じられる、ラムダプローブを動作させるための方法が既に公知である。
本発明者らは、これらの公知の解決策は、固定された所定のしきい値に到達したときに、ネルンスト電圧を閉ループ制御するための閉ループ制御回路が一時的に中断されることを想定していて、これにより、特に、中断が繰り返される場合には、ラムダプローブの動作が遅延する可能性があり、又は、ラムダプローブが損傷する可能性さえもあるという点において、不利であることを認識した。
LR=IpMin/(1+eD*Ip*(Up0-Up0R-dU))
によって定めることができ、ここで、LRは、下限値であり、Ipは、ポンプ電流であり、Up0は、非通電のポンプ電圧であり、IpMin、D、Up0R及びdUは、所定のパラメータである。
図1は、本発明に係る方法を実施するための装置を例示的に示している。それ自体公知であるラムダプローブ10(詳細については、例えば、冒頭で述べた従来技術を参照のこと)は、ここでは概略的にのみ示されている。ラムダプローブ10には、入力変数としてポンプ電流Ipが対応付けられており、出力変数としてネルンスト電圧Un及びポンプ電圧Upが対応付けられている。被測定ガスの酸素含有量を特定するためのラムダプローブ10の機能に関しては、冒頭で述べた従来技術も参照されたい。
・まず始めにUnコントローラ21が、ポンプ電流Ipをラムダプローブ10に出力する。方法の開始時には、例えば、ポンプ電流Ipは、例えば値0mAを有する初期値Ipiであるものとしてよい。後々の時点において、ポンプ電圧の値は、さらに後述するように規定される(方法ステップS1、図2を参照)。
・差分形成器25は、反転入力部においてネルンスト電圧Unを検出し、非反転入力部において所定の値UnSetを検出し、このようにして形成された制御偏差eをUnコントローラに出力する(方法ステップS2)。
・Up0計算機は、ポンプ電圧Up及びポンプ電流Ipを検出し、これらの変数の変化によってラムダプローブのポンプセルの内部抵抗Rpを特定し、方程式Up0=Up-Rp*Ipに従って非通電のポンプ電圧Up0を計算し、非通電のポンプ電圧Up0を限界値計算機23に出力する(方法ステップS3)。
・限界値計算機は、以下の式
LL=IpMax/(1+eD*Ip*(Up0-Up0L+dU))
に従って上限値LLを計算し、ここで、パラメータは、例えば、以下の固定値、即ち、IpMax=6.2mA、D=60W-1、Up0L=1.1V、dU=0.05Vを有し、
限界値計算機は、以下の式
LR=IpMin/(1+eD*Ip*(Up0-Up0R-dU))
に従って下限値LRを計算し、ここで、パラメータは、例えば、以下の固定値、即ち、IpMin=-IpMax、Up0R=1.4Vを有し(方法ステップS4)、
・ラグフィルタ24a,24bは、上限値LL及び/又は下限値LRの振動が回避されるように、上限値及び下限値をフィルタリングする(方法ステップS5)。
・I’p>LLの場合、Ipn=LL
・I’p<LRの場合、Ipn=LR
・それ以外の場合、Ipn=I’p
の条件付きで、ポンプ電流の新しい値Ipnが決定される(方法ステップS7)。
Claims (9)
- ワイドバンドラムダプローブを動作させるための方法であって、
前記ワイドバンドラムダプローブは、被測定ガスと連絡している測定室を有し、かつ、電気化学的ポンプセルを有し、前記電気化学的ポンプセルに全体として印加されるポンプ電圧(Up)に応じて、結果として生じるポンプ電流(Ip)に応じて、前記電気化学的ポンプセルにより、酸素を前記測定室内に輸送可能であり、かつ、前記測定室から輸送可能であり、
前記ワイドバンドラムダプローブは、電気化学的ネルンストセルを有し、前記電気化学的ネルンストセルでは、前記ワイドバンドラムダプローブの参照室内の酸素含有量に対する、前記測定室内の酸素含有量の比率に応じて、ネルンスト電圧(Un)が形成される、方法において、
当該方法は、制御ループを提供し、前記制御ループの実際値は、前記ネルンスト電圧(Un)であり、前記制御ループの設定値は、所定の値(UnSet)であり、前記制御ループの操作変数は、前記ポンプ電流(Ip)であり、
前記操作変数である前記ポンプ電流(Ip)は、前記ポンプセルを保護するために、さらなる作用ループにより、上限値(LL)及び/又は下限値(LR)による制限の対象となっており、
前記上限値(LL)及び/又は前記下限値(LR)は、それぞれ、前記ポンプ電流(Ip)と、前記ポンプ電圧(Up)と、前記ポンプセルの内部抵抗(R)とに依存して可変的に決定される、
ワイドバンドラムダプローブを動作させるための方法。 - 前記さらなる作用ループにおいて、まず始めに、前記ポンプ電流(Ip)と前記ポンプセルの前記内部抵抗(Rp)との積と、前記ポンプ電圧(Up)との間の差として、非通電のポンプ電圧(Up0)の値が特定され、
その後、前記上限値(LL)及び/又は前記下限値(LR)が、それぞれ、前記ポンプ電流(Ip)と、前記非通電のポンプ電圧(Up0)とのみに依存して決定される、
請求項1に記載の方法。 - 前記さらなる作用ループにおいて、前記上限値(LL)及び/又は前記下限値(LR)は、前記上限値(LL)及び/又は前記下限値(LR)の振動が回避されるように、それぞれ伝達要素によって、例えばラグ要素によって、フィルタリングされる、
請求項1又は2に記載の方法。 - 前記下限値(LR)及び/又は前記上限値(LL)は、特性マップ又は関数によって定められる、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。 - 前記下限値(LR)は、前記ポンプ電流(Ip)及び前記非通電のポンプ電圧(Up0)の関数として定められ、負の符号を有する前記非通電のポンプ電圧(Up0)が絶対値で大きい場合には、値0mAを取り、負の符号を有する前記非通電のポンプ電圧(Up0)が絶対値で小さい場合には、値IpMinを取り、
前記非通電のポンプ電圧(Up0)の関数としての、前記値0mAと前記値IpMinとの間の移行部は、前記ポンプ電流(Ip)の絶対値が大きくなればなるほどより急峻になり、
及び/又は、
前記上限値(LL)は、前記ポンプ電流(Ip)及び前記非通電のポンプ電圧(Up0)の関数として定められ、正の符号を有する前記非通電のポンプ電圧(Up0)が絶対値で大きい場合には、値0mAを取り、正の符号を有する前記非通電のポンプ電圧(Up0)が絶対値で小さい場合には、値IpMaxを取り、
前記非通電のポンプ電圧(Up0)の関数としての、前記値0mAと前記値IpMaxとの間の移行部は、前記ポンプ電流(Ip)の絶対値が大きくなればなるほどより急峻になる、
請求項2に記載の方法。 - 前記下限値(LR)は、前記ポンプ電流(Ip)及び前記非通電のポンプ電圧(Up0)の関数として、シグモイド関数によって、特に、
LR=IpMin/(1+eD*Ip*(Up0-Up0R-dU))
によって定められ、Ipは、前記ポンプ電流(Ip)であり、Up0は、前記非通電のポンプ電圧(Up0)であり、ここで、IpMin、D、Up0R及びdUは、所定のパラメータであり、
及び/又は、
前記上限値(LL)は、前記ポンプ電流(Ip)及び前記非通電のポンプ電圧(Up0)の関数として、シグモイド関数によって、特に、
LL=IpMax/(1+eD*Ip*(Up0-Up0L-dU))
によって定められ、Ipは、前記ポンプ電流(Ip)であり、Up0は、前記非通電のポンプ電圧(Up0)であり、ここで、IpMax、D、Up0L及びdUは、所定のパラメータである、
請求項2に記載の方法。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法を実施するためのコンピュータプログラム。
- 請求項7に記載のコンピュータプログラムが不揮発的に記憶されている電子データ担体。
- 請求項8に記載の電子データ担体を備える制御装置。
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