JP7222407B2 - 耐火物の温度変化抑制方法、真空脱ガス設備の操業方法、および、溶鋼の製造方法 - Google Patents

耐火物の温度変化抑制方法、真空脱ガス設備の操業方法、および、溶鋼の製造方法 Download PDF

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本発明は、耐火物の温度変化抑制方法、真空脱ガス設備の操業方法、および、溶鋼の製造方法に関する。
従来、溶鋼を精錬する設備として、例えば、RH(Ruhrstahl-Hausen)式の真空脱ガス設備が知られている(特許文献1)。
RH式の真空脱ガス設備の脱ガス槽(真空槽)は、少なくとも、排気用ダクトを有する上部槽と、その下方に位置する下部槽と、を備える。下部槽には、溶鋼吸い上げ用および溶鋼排出用の2本の浸漬管(上昇側浸漬管および下降側浸漬管)が設けられている。上部槽および下部槽は、耐火物で内張りされている。
このようなRH式の真空脱ガス設備において、溶鋼の精錬は、概略的には、次のように行なう。まず、上昇側浸漬管および下降側浸漬管を、それぞれ、取鍋内の溶鋼中に浸漬させる。次いで、上昇側浸漬管の内部にArガスなどの不活性ガスを吹き込むことにより、溶鋼を、上昇側浸漬管を通じて、脱ガス槽の内部に上昇させる。そして、上昇した溶鋼を、下降側浸漬管を通じて、下方の取鍋内に戻す。これを繰り返して溶鋼を環流させる。こうして、脱ガス槽の内部で、溶鋼の脱ガス処理などの精錬を行なう。
特開2008-202080号公報
真空脱ガス設備は、複数の脱ガス槽を備える場合がある。例えば、脱ガス槽を2つ備える、ツインベッセルタイプの真空脱ガス設備がある。
この場合、通常は、1つの脱ガス槽(A槽)を稼働させて溶鋼を精錬する。そして、A槽の稼働を停止してA槽の補修を開始すると、別の脱ガス槽(B槽)の稼働を開始する。すなわち、B槽での精錬を開始する。
脱ガス槽の補修としては、浸漬管の交換が最も多い。すなわち、使用済み浸漬管を、新たな浸漬管に交換する。このため、浸漬管の寿命が来た時点で、脱ガス槽を入れ替える運用をする。
しかし、このような運用では、浸漬管の交換で脱ガス槽を入れ替える度に、脱ガス槽(特に、下部槽)に内張りされた耐火物が、加熱および冷却される。
すなわち、A槽に内張りされた耐火物は、A槽の稼働中は加熱され続ける。そして、A槽の稼働を停止してA槽の浸漬管の交換を開始すると、B槽の稼働(B槽での精錬)を開始するが、浸漬管の交換が終わったA槽は、B槽の浸漬管の寿命が来るまで、待機し続ける。A槽の待機中、A槽に内張りされた耐火物は冷却され続ける。再びA槽を稼働させて精錬を行なうと、この耐火物は再び加熱される。
この場合、A槽に内張りされた耐火物の温度変化量(稼働中の温度と非稼働中の温度との温度差)は、非常に大きくなり、耐火物に対する熱ストレスも非常に大きくなる。
その結果、熱ストレス起因による耐火物の損傷(剥離損傷)が助長される。そうすると、脱ガス槽(特に、下部槽)の耐火物を全体的に交換する頻度が増え、脱ガス槽の稼働効率が低くなりやすい。
本発明は、以上の点を鑑みてなされたものであり、真空脱ガス設備の脱ガス槽に内張りされた耐火物の温度変化を十分に抑制する方法を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討した結果、下記構成を採用することにより、上記目的が達成されることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[11]を提供する。
[1]真空脱ガス設備の脱ガス槽に内張りされた耐火物の温度変化を抑制する方法であって、上記真空脱ガス設備は、複数の上記脱ガス槽を備え、1つの上記脱ガス槽であるA槽を稼働させて溶鋼を精錬し、上記A槽の稼働を停止して上記A槽を補修する間、別の上記脱ガス槽であるB槽を稼働させて溶鋼を精錬する、耐火物の温度変化抑制方法。
[2]上記A槽の稼働を停止して上記A槽を補修する間のみ、上記B槽を稼働させて溶鋼を精錬する、上記[1]に記載の耐火物の温度変化抑制方法。
[3]上記脱ガス槽は、少なくとも、排気用ダクトを有する上部槽と、溶鋼中に浸漬される浸漬管と、上記上部槽と上記浸漬管との間に配置されて上記浸漬管が取り付けられる下部槽と、を有する、上記[1]または[2]に記載の耐火物の温度変化抑制方法。
[4]上記下部槽に内張りされた耐火物の温度変化を抑制する、上記[3]に記載の耐火物の温度変化抑制方法。
[5]上記補修では、使用済み上記浸漬管を、新たな上記浸漬管に交換する、上記[3]または[4]に記載の耐火物の温度変化抑制方法。
[6]上記A槽を補修している間、上記A槽に内張りされた耐火物を加温する、上記[1]~[5]のいずれかに記載の耐火物の温度変化抑制方法。
[7]上記A槽を稼働させている間、上記B槽の稼働を停止し、上記B槽の稼働を停止している間、上記B槽に内張りされた耐火物を加温する、上記[1]~[6]のいずれかに記載の耐火物の温度変化抑制方法。
[8]上記[1]~[7]のいずれかに記載の方法を用いて、複数の脱ガス槽を備える真空脱ガス設備を操業する、真空脱ガス設備の操業方法。
[9]上記[1]~[7]のいずれかに記載の方法を用いて、複数の脱ガス槽を備える真空脱ガス設備において溶鋼を精錬して、精錬された溶鋼を製造する、溶鋼の製造方法。
[10]複数の脱ガス槽を備える真空脱ガス設備を操業する方法であって、上記脱ガス槽は、少なくとも、排気用ダクトを有する上部槽と、溶鋼中に浸漬される浸漬管と、上記上部槽と上記浸漬管との間に配置されて上記浸漬管が取り付けられる下部槽と、を有し、1つの上記脱ガス槽であるA槽の上記下部槽が新たな上記下部槽に交換されるまでの期間であるA槽下部槽使用期間中、別の上記脱ガス槽であるB槽の使用済み上記下部槽を新たな上記下部槽に交換するタイミングで、下記A槽低稼働期から下記A槽高稼働期に切り替える、真空脱ガス設備の操業方法。
A槽低稼働期:上記B槽を稼働させて溶鋼を精錬し、上記B槽の稼働を停止して上記B槽を補修する間のみ、上記A槽を稼働させて溶鋼を精錬する。
A槽高稼働期:上記A槽を稼働させて溶鋼を精錬し、上記A槽の稼働を停止して上記A槽を補修する間のみ、上記B槽を稼働させて溶鋼を精錬する。
[11]上記補修では、使用済み上記浸漬管を、新たな上記浸漬管に交換する、上記[10]に記載の真空脱ガス設備の操業方法。
本発明によれば、真空脱ガス設備の脱ガス槽に内張りされた耐火物の温度変化を十分に抑制できる。
真空脱ガス設備の脱ガス槽を取鍋と共に模式的に示す断面図である。 脱ガス槽の一部を拡大して示す断面図である。 従来(比較例1)の運用を示すチャート図である。 従来(比較例1)の運用におけるA槽の耐火物の温度変化を示すグラフである。 第1実施形態(実施例1)の運用を示すチャート図である。 第1実施形態(実施例1)の運用におけるA槽の耐火物の温度変化を示すグラフである。 別の従来の運用を示すチャート図である。 第2実施形態の運用を示すチャート図である。
以下、耐火物の温度変化抑制方法の好適な実施形態を説明する。以下の説明は、真空脱ガス設備の操業方法および溶鋼の製造方法の説明も兼ねる。
まず、図1に基づいて、真空脱ガス設備1の構成、および、真空脱ガス設備1を用いた溶鋼3の精錬について説明する。
<脱ガス槽の構成>
図1は、真空脱ガス設備1の脱ガス槽5を取鍋2と共に模式的に示す断面図である。
図1に示す真空脱ガス設備1は、いわゆるRH型であり、脱ガス槽5を備える。
脱ガス槽5は、鉛直方向上方側から順に、上部槽6および下部槽9の2つの部分で構成されている。上部槽6および下部槽9の外殻は、鉄皮15である。鉄皮15の内側には、耐火物16が内張りされている。具体的には、例えば、耐火物16は耐火煉瓦であり、鉄皮15の内側に、多数の耐火煉瓦が密接に配置されている。
上部槽6と下部槽9とは、フランジ構造によって接合されており、互いに着脱自在となっている。なお、上部槽6と下部槽9との間には、フランジ構造によって接合された1つ以上の中間槽(図示せず)が配置されていてもよい(特許文献1を参照)。
上部槽6には、排気装置(図示せず)に接続する排気用ダクト13、および、脱ガス槽5の内部に成分調整用合金鉄などを投入するための原料投入口14が設けられている。
下部槽9の下部には、溶鋼3に浸漬される浸漬管11(上昇側浸漬管11aおよび下降側浸漬管11b)が設けられている。
上昇側浸漬管11aには、環流用ガスを吹き込むためのノズル12が設けられている。ノズル12からは、環流用ガスとしてArガスなどの不活性ガスが、上昇側浸漬管11aの内部に吹き込まれる。
図1では、ノズル12を1本のみ図示している。しかし、実際には、上昇側浸漬管11aには、その円周方向に、1つの供給管から枝分かれした複数本のノズル12が設けられている。
図1において、ノズル12の吐出方向は、上昇側浸漬管11aの中心部に向けた水平方向としているが、これに限定されず、例えば、上向きまたは下向きの方向でもよい。
<脱ガス槽の稼働(溶鋼の精錬)>
このような構成において、次のように、脱ガス槽5を稼働させて、溶鋼3を精錬する。
まず、転炉や電気炉などで精錬した溶鋼3が収容された取鍋2を、脱ガス槽5の直下に搬送する。次いで、昇降装置(図示せず)を用いて取鍋2を上昇させて、上昇側浸漬管11aおよび下降側浸漬管11bを、取鍋2に収容された溶鋼3に浸漬させる。取鍋2には、転炉や電気炉などでの精錬で発生したスラグ4が一部混入し、溶鋼3の湯面を覆っている。
そして、ノズル12から、上昇側浸漬管11aの内部に、Arガスなどの不活性ガスを環流用ガスとして吹き込む。
ノズル12からの環流用ガスの吹き込みに前後して、脱ガス槽5の内部を、排気用ダクト13を介して排気装置で排気する。こうして、脱ガス槽5の内部を減圧する。
脱ガス槽5の内部が減圧されると、取鍋2に収容された溶鋼3は、ノズル12から吹き込まれる環流用ガスの気泡17と共に、ガスリフトポンプの原理によって、上昇側浸漬管11aを上昇して脱ガス槽5に流入する。その後、下降側浸漬管11bを介して、取鍋2に戻る。このような流れ(いわゆる環流)を形成することにより、脱水素処理、脱窒素処理、脱炭処理などの精錬(RH式の真空脱ガス精錬)が、溶鋼3に対して施される。
精錬の末期には、原料投入口14から、金属AlやFe-Siなどの合金鉄が、脱ガス槽5を環流する溶鋼3に投入され、溶鋼3の成分調整が行なわれ、精錬が終了する。こうして、精錬された溶鋼3が製造される。
<脱ガス槽の補修>
(浸漬管の交換)
このような精錬を繰り返すことにより、浸漬管11(を構成する耐火物19)が溶損する。この場合、脱ガス槽5の稼働を停止して、脱ガス槽5を補修する。すなわち、使用済み浸漬管11を、新たな浸漬管11に交換する。
図2に基づいて、浸漬管11の交換について説明する。
図2は、脱ガス槽5の一部を拡大して示す断面図である。図2に示すように、基本的に、脱ガス槽5において、鉄皮15の内側には、耐火物16が内張りされている。
一方、下部槽9の下部に設けられた浸漬管11においては、鉄皮18の内側だけでなく、鉄皮18の外側にも、耐火物19が設けられている。すなわち、浸漬管11は、鉄皮18を覆うように設けられた耐火物19によって構成されている。
下部槽9を構成する鉄皮15の末端には、フランジ21が一体的に設けられている。一方、浸漬管11を構成する鉄皮18の末端にも、フランジ22が一体的に設けられている。下部槽9のフランジ21と、浸漬管11のフランジ22とは、ボルト23およびナット24によって、接合している。こうして、下部槽9の下部に、浸漬管11が取り付けられている。
そして、この接合を解除することにより、下部槽9から、浸漬管11(使用済み浸漬管11)が取り外される。次いで、新たな浸漬管11のフランジ22を、再び、下部槽9のフランジ21に、ボルト23およびナット24によって接合する。こうして、使用済み浸漬管11を、新たな浸漬管11に交換できる。
なお、補修(浸漬管11の交換)の態様としては、例えば、下降側浸漬管11bのみを新品に交換する態様が挙げられる。より詳細には、使用済み下降側浸漬管11bを取り外し、新たな上昇側浸漬管11aを取り付ける。このとき、使用済み上昇側浸漬管11aについては、ノズル12の孔を埋めて、引き続き、下降側浸漬管11bとして使用を継続する。その後、同様の交換を繰り返す。
(下部槽の交換)
図1に示すように、精錬中の溶鋼3は、浸漬管11だけでなく、下部槽9を構成する耐火物16にも接触する。このため、精錬を繰り返すことにより、浸漬管11だけでなく、下部槽9の耐火物16も溶損する。下部槽9は、例えば、その耐火物16の厚さが所定値を下回った場合に、寿命と判断される。
この場合、脱ガス槽5の稼働を停止して、使用済み下部槽9(寿命となった下部槽9)を、充分な厚さの耐火物16を有する新たな下部槽9に交換する。
具体的には、上述したように、下部槽9はフランジ構造によって上部槽6と接合されているから、まず、この接合を解除することにより、下部槽9(使用済み下部槽9)を、上部槽6から取り外す。次いで、新たな下部槽9のフランジを、上部槽6のフランジに対して、ボルトおよびナットを用いて接合する。こうして、使用済み下部槽9を新たな下部槽9に交換できる。
下部槽9の交換と併せて、浸漬管11を交換してもよい。
<稼働および補修の運用(その1)>
真空脱ガス設備1は、上述した脱ガス槽5を複数備え、便宜的に、1つの脱ガス槽5を「A槽」と呼び、別の脱ガス槽5を「B槽」と呼ぶ。以下では、代表的に、脱ガス槽5の数が2である場合(ツインベッセルタイプ)を例に説明する。
まず、A槽を稼働させて、上述した精錬を行なう。精錬を繰り返すことにより、A槽において、浸漬管11(を構成する耐火物19)が溶損して、浸漬管11が寿命となる。この時点で、A槽の稼働を停止して、A槽を補修する。すなわち、A槽の浸漬管11を交換する。
A槽の浸漬管11を交換する際、まず、A槽を、精錬を行なう場所(精錬場所)とは異なる待機場所に移動させ、その後、浸漬管11を交換する。
このとき、A槽と入れ替える形で、B槽を待機場所から精錬場所に移動させる。そして、B槽を稼働させて、精錬を行なう。
(従来の運用)
図3は、従来(後述する比較例1)の運用を示すチャート図である。
図3に示すように、従来の運用では、A槽において浸漬管11の交換が完了しても、B槽の浸漬管11が寿命となり、B槽の浸漬管11を交換するまで、A槽を待機場所で待機させる。
図4は、従来(後述する比較例1)の運用におけるA槽の耐火物16の温度変化を示すグラフである。より詳細には、図4の縦軸は、A槽において、下部槽9の鉄皮15の温度から求めた耐火物16の温度(任意単位)を示す。一方、図4の横軸は、A槽を稼働させて精錬した回数を示す(以下、「チャージ数」とも表記する)。
図4に示すように、従来の運用では、下部槽9に内張りされた耐火物16は、A槽の稼働中は加熱され続けて温度が上昇するが、A槽の補修(浸漬管11の交換)およびその後の待機中に、冷却され続けて、温度が大きく低下する。再び、A槽を稼働させて精錬を行なうと、A槽の下部槽9の耐火物16は温度が上昇する。
この場合、A槽の下部槽9の耐火物16の温度変化量は、非常に大きい。
(第1実施形態の運用)
図5は、第1実施形態(後述する実施例1)の運用を示すチャート図である。
図5に示すように、第1実施形態の運用では、A槽の稼働を停止してA槽の補修(浸漬管11の交換)を開始すると、B槽の稼働(B槽での精錬)を開始するが、従来の運用とは異なり、A槽の補修(浸漬管11の交換)をする間、B槽を稼働させる。つまり、A槽の補修(浸漬管11の交換)の後、A槽を待機させない。A槽の補修(浸漬管11の交換)をする間のみ、B槽を稼働させることが好ましい。
すなわち、第1実施形態においては、A槽の浸漬管11の交換が完了したら、B槽をすぐに精錬場所から待機場所に移動させ、これと入れ替えるように、A槽を待機場所から精錬場所に移動させて、A槽にて精錬を行なう。
より詳細には、B槽を移動させるタイミングは、例えば、A槽の補修(浸漬管11の交換)が完了したときにB槽で実施している精錬が終了した直後である。
しかし、精錬の状況によっては、B槽で実施している精錬が終了した直後ではなく、その後のタイミングであってもよい。
図6は、第1実施形態(後述する実施例1)の運用におけるA槽の耐火物16の温度変化を示すグラフである。図6の縦軸は、A槽において、下部槽9の鉄皮15の温度から求めた耐火物16の温度(任意単位)を示す。図6の横軸は、A槽を稼働させて精錬した回数(チャージ数)を示す。図6の縦軸および横軸のスケールは、図4と同じである。
図6に示すように、下部槽9の耐火物16は、A槽の稼働中に加熱され続けて温度が上昇し、A槽の補修(浸漬管11の交換)の際に温度が低下する。
しかし、第1実施形態においては、A槽の補修(浸漬管11の交換)後に、A槽を待機させないで、A槽をすぐに稼働させて精錬を行なう。これにより、A槽の下部槽9の耐火物16の温度変化量は、従来の運用よりも、減少する。このため、従来の運用よりも、耐火物16に対する熱ストレスは、小さくなる。
これにより、耐火物16の損傷を十分に抑制できる。
その結果、脱ガス槽5(特に、下部槽9)の耐火物16を全体的に交換する頻度が抑制され、脱ガス槽5の稼働効率を良好にできる。脱ガス槽5の稼働効率が良好になるので、原単価を削減する効果なども期待できる。
A槽の補修(浸漬管11の交換)をしている間、A槽(とりわけ、下部槽9)の耐火物16を加温することが好ましい。これにより、耐火物16に対する熱ストレスをより小さくできる。
このとき、A槽の耐火物16の温度は、特に限定されないが、この温度が高すぎると、浸漬管11を交換する作業等に支障が出やすいこと等を考慮して、適宜調整する。
A槽を稼働させている間、B槽は、待機場所にて、その稼働を停止している。B槽の稼働を停止している間、B槽(特に、下部槽9)に内張りされた耐火物16を加温することが好ましい。これにより、B槽の耐火物16ついても、熱ストレスを小さくできる。
このとき、B槽の耐火物16の温度は、A槽と同様に、適宜調整する。
なお、以上の説明では、A槽およびB槽が、それぞれ、精錬場所と待機場所とに移動する態様を説明したが、この態様に限定されない。
例えば、A槽およびB槽は、位置固定されていてもよい。その場合、取鍋2が、A槽およびB槽のどちらにも搬送されるようにする。これにより、A槽およびB槽のどちらでも、取鍋2に収容された溶鋼3を精錬できる。
A槽とB槽とを1組として、複数の組を用いて操業してもよい。
また、A槽とB槽との組に、更に、予備の脱ガス槽5を加えて操業してもよい。
<稼働および補修の運用(その2)>
上述したように、寿命となった下部槽9(溶損によって耐火物16の厚さが減った下部槽9)は、充分な厚さの耐火物16を有する新たな下部槽9に交換される。
A槽の下部槽9が新品(新たな下部槽9)に交換されるまでの期間を「A槽下部槽使用期間」と呼ぶ。すなわち、A槽下部槽使用期間は、A槽の下部槽9が新品に交換された後から開始する期間であって、その新品の下部槽9が使用されて寿命となり、別の新品の下部槽9に交換されるまでの期間である。
B槽についても、同様の期間を「B槽下部槽使用期間」と呼ぶ。
(従来の運用)
図7は、別の従来の運用を示すチャート図である。
図7に示すように、従来の運用では、A槽下部槽使用期間においては、まず、下部槽9の交換が完了したA槽を、待機場所で待機させる。その間、B槽は稼働中である。
B槽の稼働を停止してB槽の浸漬管11の交換を開始するタイミングで、A槽の稼働(A槽での精錬)を開始する。A槽の稼働中、B槽の浸漬管11の交換が完了しても、B槽は待機場所で待機させる。
そして、A槽の稼働を停止してA槽の浸漬管11の交換を開始するタイミングで、B槽の稼働(B槽での精錬)を開始する。B槽の稼働中、A槽の浸漬管11の交換が完了しても、A槽は待機場所で待機させる。
このような作業を繰り返す。
ところで、下部槽9の耐火物16は、上述したように、例えば耐火煉瓦であり、鉄皮15の内側に、多数の耐火煉瓦が密接に配置されている。
A槽下部槽使用期間(B槽下部槽使用期間)の中~後期において、下部槽9の耐火物16(耐火煉瓦)の厚さが溶損によって次第に減少する(例えば150mm未満になる)と、耐火煉瓦どうしのせり合いが減少して、鉄皮15から脱落しやすくなる場合がある。
とりわけ、高温で膨張していた下部槽9の耐火物16(耐火煉瓦)が温度低下によって収縮すると、耐火煉瓦どうしのせり合いがより減少して、脱落がより生じやすくなる。
そこで、このような脱落を抑制するために、以下に説明する第2実施形態の運用が好ましく用いられる。
(第2実施形態の運用)
図8は、第2実施形態の運用を示すチャート図である。
図8に示すように、第2実施形態では、A槽下部槽使用期間は、以下のA槽低稼働期およびA槽高稼働期を含む。
A槽低稼働期:B槽を稼働させてB槽での精錬を行ない、B槽の稼働を停止してB槽の補修(浸漬管11の交換)をする間のみ、A槽を稼働させてA槽での精錬を行なう。
A槽高稼働期:A槽を稼働させてA槽での精錬を行ない、A槽の稼働を停止してA槽の補修(浸漬管11の交換)をする間のみ、B槽を稼働させてB槽での精錬を行なう。
そして、A槽下部槽使用期間中、B槽の使用済み下部槽9(寿命となった下部槽9)を新たな下部槽9に交換するタイミングで、A槽低稼働期からA槽高稼働期に切り替える。
A槽高稼働期は、従来は下部槽9の耐火物16(耐火煉瓦)の脱落が発生しやすいA槽下部槽使用期間の中~後期に相当する。
もっとも、A槽高稼働期においては、A槽の浸漬管11の交換が完了したら、B槽をすぐに精錬場所から待機場所に移動させ、これと入れ替えるように、A槽を待機場所から精錬場所に移動させて、A槽にて精錬を行なう(上述した第1実施態様と同様である)。
このため、A槽高稼働期においては、従来の運用(図7参照)の中~後期と比較して、A槽の下部槽9の耐火物16(耐火煉瓦)は、温度変化量が減少して(第1実施態様の図6を参照)、高温により膨張した状態が維持される。これにより、A槽の下部槽9の耐火物16(耐火煉瓦)は、A槽下部槽使用期間の中~後期においても、収縮によるせり合いの減少が抑制され、脱落が防止される。
上述した効果は、B槽(B槽下部槽使用期間)においても同様に得られる。
すなわち、図8に示すように、第2実施形態では、B槽下部槽使用期間は、以下のB槽低稼働期およびB槽高稼働期を含む。
B槽低稼働期:A槽を稼働させてA槽での精錬を行ない、A槽の稼働を停止してA槽の補修(浸漬管11の交換)をする間のみ、B槽を稼働させてB槽での精錬を行なう。
B槽高稼働期:B槽を稼働させてB槽での精錬を行ない、B槽の稼働を停止してB槽の補修(浸漬管11の交換)をする間のみ、A槽を稼働させてA槽での精錬を行なう。
そして、B槽下部槽使用期間中、A槽の使用済み下部槽9(寿命となった下部槽9)を新たな下部槽9に交換するタイミングで、B槽低稼働期からB槽高稼働期に切り替える。
このため、B槽高稼働期において、A槽の下部槽9の耐火物16(耐火煉瓦)は、高温により膨張した状態が維持されて、収縮によるせり合いの減少が抑制され、脱落が防止される。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。ただし、本発明は、以下に説明する実施例に限定されない。
図1および図2に基づいて説明した、ツインベッセルタイプの真空脱ガス設備1を用いて、上述した精錬および補修(浸漬管11の交換)を行なった。
より詳細には、A槽を精錬場所にて稼働させて、精錬を行なった。浸漬管11が寿命となった時点で、A槽の稼働を停止して、待機場所に移動させてから、A槽の浸漬管11を交換した。このとき、A槽と入れ替える形で、B槽を待機場所から精錬場所に移動させてから、B槽を稼働させて、精錬を行なった。
<比較例1>
図3に示すように、比較例1では、A槽において浸漬管11の交換が完了しても、B槽の浸漬管11を交換するまで、A槽を待機場所で待機させた。
図4に示すように、比較例1では、A槽の下部槽9の耐火物16は、A槽の稼働中は温度上昇し、A槽の浸漬管11の交換およびその後の待機中に、温度が大きく低下した。
具体的には、図4のグラフにおいて、チャージ数が90回付近で、A槽の浸漬管11の交換および待機をしたが、このとき、A槽の下部槽9の耐火物16の温度は、縦軸2目盛り分ほど低下した。
<実施例1>
図5に示すように、実施例1では、A槽の浸漬管11の交換が完了したら、B槽をすぐに精錬場所から待機場所に移動させた。これと入れ替えるように、A槽を待機場所から精錬場所に移動させて、A槽にて精錬を行なった。
図6に示すように、実施例1においては、A槽の下部槽9の耐火物16の温度変化量は、比較例1よりも減少していた。
具体的には、図6のグラフにおいて、チャージ数が120回付近で、A槽の浸漬管11を交換したが、このとき、A槽の下部槽9の耐火物16の温度は、縦軸1目盛り分しか低下しなかった。
<損耗速度の対比>
次に、比較例1および実施例1について、A槽の下部槽9の耐火物16の損耗速度を対比した。具体的には、比較例1および実施例1について、それぞれ、耐火物16が一定の厚さ(単位:mm)だけ減少するまでのチャージ数(ch)を求めて、そこから、耐火物16の損耗速度(単位:mm/ch)を算出した。
その結果、比較例1の損耗速度を100とした場合、実施例1の損耗速度は73であった。このように、実施例1では、比較例1よりも、耐火物16の損耗速度が遅くなっており、すなわち、耐火物16の損傷が抑制できたことが分かった。
1:真空脱ガス設備
2:取鍋
3:溶鋼
4:スラグ
5:脱ガス槽
6:上部槽
9:下部槽
11:浸漬管(11a:上昇側浸漬管、11b:下降側浸漬管)
12:ノズル
13:排気用ダクト
14:原料投入口
15:鉄皮
16:耐火物
18:鉄皮
19:耐火物
17:気泡
21:フランジ
22:フランジ
23:ボルト
24:ナット

Claims (11)

  1. 真空脱ガス設備の脱ガス槽に内張りされた耐火物の温度変化を抑制する方法であって、
    前記真空脱ガス設備は、複数の前記脱ガス槽を備え、
    1つの前記脱ガス槽であるA槽を稼働させて溶鋼を精錬し、
    前記A槽の稼働を停止して前記A槽を補修する間、別の前記脱ガス槽であるB槽を稼働させて溶鋼を精錬し、
    前記A槽の補修後に、前記A槽を待機させないで、前記A槽を稼働させて溶鋼を精錬する、耐火物の温度変化抑制方法。
  2. 前記A槽の稼働を停止して前記A槽を補修する間のみ、前記B槽を稼働させて溶鋼を精錬する、請求項1に記載の耐火物の温度変化抑制方法。
  3. 前記脱ガス槽は、少なくとも、排気用ダクトを有する上部槽と、溶鋼中に浸漬される浸漬管と、前記上部槽と前記浸漬管との間に配置されて前記浸漬管が取り付けられる下部槽と、を有する、請求項1または2に記載の耐火物の温度変化抑制方法。
  4. 前記下部槽に内張りされた耐火物の温度変化を抑制する、請求項3に記載の耐火物の温度変化抑制方法。
  5. 前記補修では、使用済み前記浸漬管を、新たな前記浸漬管に交換する、請求項3または4に記載の耐火物の温度変化抑制方法。
  6. 前記A槽を補修している間、前記A槽に内張りされた耐火物を加温する、請求項1~5のいずれか1項に記載の耐火物の温度変化抑制方法。
  7. 前記A槽を稼働させている間、前記B槽の稼働を停止し、
    前記B槽の稼働を停止している間、前記B槽に内張りされた耐火物を加温する、請求項1~6のいずれか1項に記載の耐火物の温度変化抑制方法。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の方法を用いて、複数の脱ガス槽を備える真空脱ガス設備を操業する、真空脱ガス設備の操業方法。
  9. 請求項1~7のいずれか1項に記載の方法を用いて、複数の脱ガス槽を備える真空脱ガス設備において溶鋼を精錬して、精錬された溶鋼を製造する、溶鋼の製造方法。
  10. 複数の脱ガス槽を備える真空脱ガス設備を操業する方法であって、
    前記脱ガス槽は、少なくとも、排気用ダクトを有する上部槽と、溶鋼中に浸漬される浸漬管と、前記上部槽と前記浸漬管との間に配置されて前記浸漬管が取り付けられる下部槽と、を有し、
    1つの前記脱ガス槽であるA槽の前記下部槽が新たな前記下部槽に交換されるまでの期間であるA槽下部槽使用期間中、別の前記脱ガス槽であるB槽の使用済み前記下部槽を新たな前記下部槽に交換するタイミングで、下記A槽低稼働期から下記A槽高稼働期に切り替える、真空脱ガス設備の操業方法。
    A槽低稼働期:前記B槽を稼働させて溶鋼を精錬し、前記B槽の稼働を停止して前記B槽を補修する間のみ、前記A槽を稼働させて溶鋼を精錬する。
    A槽高稼働期:前記A槽を稼働させて溶鋼を精錬し、前記A槽の稼働を停止して前記A槽を補修する間のみ、前記B槽を稼働させて溶鋼を精錬し、前記A槽の補修後に、前記A槽を待機させないで、前記A槽を稼働させて溶鋼を精錬する。
  11. 前記補修では、使用済み前記浸漬管を、新たな前記浸漬管に交換する、請求項10に記載の真空脱ガス設備の操業方法。

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