JP7222329B2 - 軸受装置 - Google Patents
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Description
図1および図2に示すように、本実施形態の軸受装置は、転がり軸受11およびフォイル軸受12を有している。これら転がり軸受11およびフォイル軸受12により、軸支対象の電動機20の回転軸21がラジアル方向に支持されている。本実施形態では、転がり軸受11およびフォイル軸受12からなる軸受部13が電動機20のケース22内に設けられている。軸受部13は、回転軸21の軸線方向に間隔を置いた位置、詳しくは電動機20のステータ23やロータ24を間に挟む位置に各別に設けられている。
フォイル軸受12は、回転軸21の中空部25の外周面に対向配置される対向部としてのトップフォイル40と、トップフォイル40の外周に配置されて同トップフォイル40を弾性的に支持するバネ部としてのバンプフォイル41とを備えている。また、フォイル軸受12は、バンプフォイル41の外周に配置されて同バンプフォイル41の外周面を支持する円筒状のハウジング43を備えている。ハウジング43の両開口の内縁には、円環状のリング部45が設けられている。ハウジング43は、軸線方向に延びる態様で、ケース22の内部に固定されている。フォイル軸受12は、回転軸21の外周面とハウジング43の内周面との間に、トップフォイル40およびバンプフォイル41が配置された構造になっている。
回転軸21の回転停止時においては、フォイル軸受12の内部に動圧(空気膜)が発生しない。また、回転軸21の低速回転時においては、フォイル軸受12の内部に動圧が発生するとはいえ、その動圧は低い。そのため、回転軸21の回転停止時や低速回転時においては、フォイル軸受12は回転軸21をラジアル方向に支持するための軸受として機能しない状態になる。
本実施形態では、回転軸21の高速回転時において、中空部25が樽形状になる態様で変形する。また、フォイル軸受12のトップフォイル40が樽形状をなしている。そのため、回転軸21の高速回転時においては、図8に示すように、外方に凸状をなす回転軸21の中空部25の周壁25Aが、同じく外方に凸状をなすフォイル軸受12のトップフォイル40に嵌まるようになる。これにより、フォイル軸受12のトップフォイル40に対する回転軸21の中空部25の軸線方向位置が規制されるようになるため、同回転軸21の軸線方向への位置ずれを抑えることができる。
(1)回転軸21の回転停止時や低速回転時には、回転軸21を転がり軸受11によって回転可能に支持させることによって同回転軸21とフォイル軸受12のトップフォイル40とを非接触状態にすることができるため、トップフォイル40や回転軸21の摩耗を抑えることができる。しかも、回転軸21の高速回転時には、回転軸21をフォイル軸受12によって回転可能に支持させることによって、回転軸21と転がり軸受11とを非接触状態にして同転がり軸受11を非作動状態にすることができるため、転がり軸受11の耐久性能の向上を図ることができる。したがって本実施形態によれば、フォイル軸受12を有する軸受装置の耐久性能の向上を図ることができる。
・ボールベアリング32に代えて、例えばローラーベアリングなどといった他の転がり軸受を採用することができる。
・上記実施形態の軸受装置は、バネ部材としてバンプフォイルが設けられたフォイル軸受を有する軸受装置に限らず、板ばね部材や金属メッシュ部材などバネ部が設けられたフォイル軸受を有する軸受装置にも適用することができる。
・上記実施形態の軸受装置は、電動機の回転軸以外の回転軸を軸支対象とする軸受装置にも適用することができる。
Claims (4)
- 転がり軸受およびフォイル軸受によって回転軸をラジアル方向に支持する軸受装置であって、
前記回転軸は、筒状をなすとともに回転時において外方に膨らむように変形する構造の中空部を有しており、
前記転がり軸受は、前記回転軸における前記中空部以外の部分の周囲に配置され、前記回転軸の回転停止時において前記転がり軸受に前記回転軸の下部が接触するとともに前記転がり軸受に前記回転軸の上部が接触しない構造をなしており、
前記フォイル軸受は、前記回転軸の回転時において前記中空部が変形したときの同中空部の外面に沿った形状をなすとともに前記中空部の外周面に接触しない態様で同外周面に対向配置された対向部と、前記対向部を前記回転軸側に付勢するバネ部と、前記バネ部の外周側の部分を支持するハウジングと、を有している、軸受装置。 - 前記中空部は、回転時において樽形状になる態様で変形する構造になっている
請求項1に記載の軸受装置。 - 前記対向部は、前記回転軸の外周に配置される樽形状のトップフォイルであり、
前記バネ部は、前記トップフォイルの外周面に沿って延設されるとともに前記トップフォイル側に突出する山部が周方向に間隔を置いて並ぶ波形状をなすバンプフォイルである
請求項2に記載の軸受装置。 - 前記転がり軸受および前記フォイル軸受からなる軸受部が、前記回転軸の軸線方向に間隔を置いた位置に各別に設けられている
請求項1~3のいずれか一項に記載の軸受装置。
Priority Applications (1)
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JP2019140616A JP7222329B2 (ja) | 2019-07-31 | 2019-07-31 | 軸受装置 |
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JP2019140616A JP7222329B2 (ja) | 2019-07-31 | 2019-07-31 | 軸受装置 |
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JP2021025531A JP2021025531A (ja) | 2021-02-22 |
JP7222329B2 true JP7222329B2 (ja) | 2023-02-15 |
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ID=74664608
Family Applications (1)
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JP2019140616A Active JP7222329B2 (ja) | 2019-07-31 | 2019-07-31 | 軸受装置 |
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Citations (2)
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JP2002061645A (ja) | 2000-08-24 | 2002-02-28 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 動圧型空気軸受 |
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Patent Citations (2)
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JP2021025531A (ja) | 2021-02-22 |
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