JP7222329B2 - 軸受装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気圧を利用して回転軸をラジアル方向に支持するフォイル軸受を有する軸受装置に関するものである。
特許文献1に記載のフォイル軸受は、回転軸の外周に配置される筒状のトップフォイルと、トップフォイルの外周面に沿って延設されるとともにトップフォイル側に突出する山部が周方向に間隔を置いて並ぶ波形状をなすバンプフォイルと、同バンプフォイルの外周面を支持するハウジングとを有している。
上記フォイル軸受では、回転軸の回転停止時においては、同回転軸の外周面とトップフォイルの内周面とが接触している。そして、回転軸の回転が開始されると、同回転軸の外周面とトップフォイルの内周面との間に空気が侵入して空気膜が形成される。このときトップフォイルが拡径する態様で外周側に変形するため、これに伴い同トップフォイルから回転軸が浮上するようになる。このようにして回転軸は非接触状態で支持される。
また上記フォイル軸受では、トップフォイルの外周面がバンプフォイルによって弾性的に支持されている。回転軸の回転速度が高くなると、同回転軸の外周面とトップフォイルの内周面との隙間の空気圧力が高くなるため、バンプフォイルの圧縮方向への弾性変形量が大きくなり、トップフォイルの外周側への変形量も大きくなる。このようにフォイル軸受では、回転軸の回転速度が高くなるほど同回転軸とトップフォイルとの隙間が大きくなるといったように、同隙間が自動的に調整される。
特開2002-61645号公報
上記フォイル軸受では、その構造上、回転軸の回転開始時や低速回転時において同回転軸とトップフォイルとが摺動した状態になってしまう。そして、これがトップフォイルや回転軸の摩耗を招き、ひいては軸受装置の耐久性能の低下を招く一因になる。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐久性能の向上を図ることのできる軸受装置を提供することにある。
上記課題を解決するための軸受装置は、転がり軸受およびフォイル軸受によって回転軸をラジアル方向に支持する軸受装置であって、前記回転軸は、筒状をなすとともに回転時において外方に膨らむように変形する構造の中空部を有しており、前記転がり軸受は、前記回転軸における前記中空部以外の部分の周囲に同回転軸の外周面との間に隙間を有する状態で配置され、前記回転軸の回転停止時において前記転がり軸受の下部が前記回転軸に接触するとともに前記転がり軸受の上部が前記回転軸に接触しない構造をなしており、前記フォイル軸受は、前記回転軸の回転時において前記中空部が変形したときの同中空部の外面に沿った形状をなすとともに前記中空部の外周面に接触しない態様で同外周面に対向配置された対向部と、前記対向部を前記回転軸側に付勢するバネ部と、前記バネ部の外周側の部分を支持するハウジングと、を有している。
上記構成では、回転軸の回転停止時や低速回転時においては、中空部が変形していないため、あるいは中空部の変形量が小さいために、回転軸の外周面とフォイル軸受の対向部との隙間が大きくなる。このときには、フォイル軸受は回転軸をラジアル方向に支持するための軸受として機能しない状態になる。ただし、このとき回転軸が自重によって転がり軸受に接触する位置まで下方に移動して偏心するため、回転軸はその状態で転がり軸受によって回転可能に支持されるようになる。このように上記構成によれば、回転軸の回転停止時や低速回転時には、回転軸を転がり軸受によって回転可能に支持させることによって同回転軸とフォイル軸の対向部とを非接触状態にすることができるため、フォイル軸受の対向部や回転軸の摩耗を抑えることができる。
回転軸の高速回転時においては、中空部に作用する遠心力によって同中空部が外方に膨らむように変形して、回転軸の外周面とフォイル軸受の対向部との隙間が適度に小さくなる。そして、このときにはフォイル軸受の対向部と回転軸の外周面との隙間に動圧(空気膜)が発生して、同フォイル軸受が非接触状態で作動するようになる。
しかも、このとき上記隙間で発生した動圧によって、回転軸が偏心していない正規の位置まで移動するようになるため、回転軸の外周面と転がり軸受の内面とが対向する部分の全体に隙間が形成されるようになる。これにより、転がり軸受は回転軸をラジアル方向に支持するための軸受として機能しない状態になる。
このように上記構成によれば、回転軸の高速回転時には、回転軸をフォイル軸受によって回転可能に支持させることによって、回転軸と転がり軸受とを非接触状態にして同転がり軸受を非作動状態にすることができるため、転がり軸受の耐久性能の向上を図ることができる。
本発明によれば、軸受装置の耐久性能の向上を図ることができる。
一実施形態の軸受装置の正面端面図。 同軸受装置の図1の2-2線に沿った断面図。 高速回転時における回転軸の中空部およびその周辺の正面断面図。 回転停止時および低速回転時における転がり軸受の状態を示す側面断面図。 高速回転時における転がり軸受の状態を示す側面断面図。 フォイル軸受の分解斜視図。 回転停止時および低速回転時におけるフォイル軸受の状態を示す側面端面図。 高速回転時におけるフォイル軸受の状態を示す側面端面図。
以下、軸受装置の一実施形態について説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態の軸受装置は、転がり軸受11およびフォイル軸受12を有している。これら転がり軸受11およびフォイル軸受12により、軸支対象の電動機20の回転軸21がラジアル方向に支持されている。本実施形態では、転がり軸受11およびフォイル軸受12からなる軸受部13が電動機20のケース22内に設けられている。軸受部13は、回転軸21の軸線方向に間隔を置いた位置、詳しくは電動機20のステータ23やロータ24を間に挟む位置に各別に設けられている。
以下、軸受部13の具体構造について説明する。なお、二つの軸受部13の基本構造は同一であるため、軸受部13の各部を同一の符号を付して示し、以下では一方の軸受部13の基本構造についてのみ説明するとともに他方の軸受部13の基本構造についての説明は省略する。
電動機20の回転軸21は外面が同一径で延びる円柱状をなしている。回転軸21の軸線方向における中央部分は、電動機20のロータ24が一体になっている。回転軸21の中央部分は、詳しくは、鉄合金等の磁性材料によって形成された中心軸部24Aと、中心軸部の外周を覆うように配置された永久磁石からなる円筒状の中間層24Bと、中間層24Bの外周を覆うように配置された炭素繊維樹脂からなる円筒状の外層24Cとからなる三層構造になっている。
また、回転軸21の軸線方向における両端部分は中空構造の中空部25になっている。中空部25は、円筒形状の周壁25Aと円筒形状における両開口を塞ぐ蓋壁25Bとによって構成されている。回転軸21における中空部25とその周辺部分とは、アルミニウム合金によって形成されている。本実施形態では、この中空部25が、回転軸21の各部のうちの前記フォイル軸受12によって支持される部分にあたる。
図3に示すように、中空部25は、回転軸21の高速回転時において周壁25Aに作用する遠心力によって同周壁25Aにおける軸線方向の中央部分が外方に膨らむように変形して樽形状になる構造をなしている。なお図3では、中空部25の周壁25Aの変形態様の理解を容易にするために、同周壁25Aの変形量を実際の変形量(例えば、100μm)よりも誇張して示している。
図2、図4および図5に示すように、転がり軸受11は三つのベアリング部30によって構成されている。各ベアリング部30は、ケース22内に軸線方向に延びる態様で立設された支持シャフト31と、同支持シャフト31に回転可能に支持された円環状のボールベアリング32とによって構成されている。それらベアリング部30は、回転軸21におけるロータ24と中空部25との間に挟まれた部分の周囲に等間隔で並ぶように配置されている。
各ベアリング部30は、三つのボールベアリング32のうちの少なくとも一つの外周面と回転軸21の外周面との間に隙間が形成される態様で配置されている。具体的には、図4に示すように、回転軸21の回転停止時においては、下方に配置される二つのボールベアリング32が回転軸21の外周面に接触した状態になるとともに、上方に配置される残りの一つのボールベアリング32が回転軸21に接触しない状態になる。また図5に示すように、回転軸21の高速回転時においては、全てのボールベアリング32が回転軸21の外周面に接触しない状態になる。なお図4および図5では、転がり軸受11による回転軸21の支持状態についての理解を容易にするために、各ベアリング部30と回転軸21との隙間を実際の隙間(例えば、100μm)よりも誇張して示している。
図1および図6に示すように、フォイル軸受12は回転軸21の中空部25の周囲に配置される。
フォイル軸受12は、回転軸21の中空部25の外周面に対向配置される対向部としてのトップフォイル40と、トップフォイル40の外周に配置されて同トップフォイル40を弾性的に支持するバネ部としてのバンプフォイル41とを備えている。また、フォイル軸受12は、バンプフォイル41の外周に配置されて同バンプフォイル41の外周面を支持する円筒状のハウジング43を備えている。ハウジング43の両開口の内縁には、円環状のリング部45が設けられている。ハウジング43は、軸線方向に延びる態様で、ケース22の内部に固定されている。フォイル軸受12は、回転軸21の外周面とハウジング43の内周面との間に、トップフォイル40およびバンプフォイル41が配置された構造になっている。
トップフォイル40は、例えばステンレス鋼などの可撓性を有する金属板材を筒状に丸めることにより形成されている。トップフォイル40の周方向の一端部40Aは保持端であり、周方向における他端部40Bは自由端である。一端部40Aは、径方向の外側に向けて突出するとともに、ハウジング43の内周面に形成された凹溝44内に挿入されている。他端部40Bは、周方向において一端部40Aとの間に隙間を有している。本実施形態では、回転軸21の回転停止時において、同回転軸21の外周面とトップフォイル40の内周面とが接触しない構造になっている。
バンプフォイル41は、例えばステンレス鋼などの可撓性を有する金属板材を筒状に丸めることにより形成されている。バンプフォイル41は、トップフォイル40の外周面に沿って延設されている。バンプフォイル41は、上記トップフォイル40側に突出する山部が周方向に間隔を置いて並ぶ波形状をなしている。フォイル軸受12では、バンプフォイル41における隣り合う山部の間に配置される各谷部がハウジング43の内周面に支持された状態で、同バンプフォイル41の各山部がトップフォイル40の外周面に当接することによって、同トップフォイル40が弾性的に支持されている。
バンプフォイル41の周方向における一端部41Aは保持端であり、周方向における他端部41Bは自由端である。一端部41Aは、径方向の外側に向けて突出するとともに、トップフォイル40の一端部40Aに重ね合わされた状態でハウジング43の凹溝44内に挿入されている。したがって、凹溝44内には、トップフォイル40の一端部40Aとバンプフォイル41の一端部41Aとが重ね合わされた状態で挿入されている。これにより、トップフォイル40およびバンプフォイル41がハウジング43内において回り止めされた状態で保持されている。バンプフォイル41の一端部41Aと他端部41Bとの間には、周方向における隙間が形成されている。
本実施形態では、図3に示すように、回転軸21の中空部25が回転時において樽形状になる態様で変形する構造になっている。そして本実施形態では、トップフォイル40、バンプフォイル41、およびハウジング43の内周面がいずれも、回転軸21の高速回転時において中空部25が変形したときの同中空部25の外面に沿った形状、具体的には、軸線方向における中央部分が外方に膨らんだ樽形状になっている。
以下、本実施形態の軸受装置による作用について説明する。
回転軸21の回転停止時においては、フォイル軸受12の内部に動圧(空気膜)が発生しない。また、回転軸21の低速回転時においては、フォイル軸受12の内部に動圧が発生するとはいえ、その動圧は低い。そのため、回転軸21の回転停止時や低速回転時においては、フォイル軸受12は回転軸21をラジアル方向に支持するための軸受として機能しない状態になる。
図1および図7に示すように、回転軸21の回転停止時においては、同回転軸21の中空部25の周壁25Aに遠心力が作用しないため、中空部25の周壁25Aが変形しない。また、回転軸21の低速回転時においては、同回転軸21の中空部25の周壁25Aに作用する遠心力が小さいため、中空部25の周壁25Aの変形量が小さい。こうした回転軸21の回転停止時や低速回転時においては、回転軸21の外周面とフォイル軸受12のトップフォイル40との隙間が大きくなる。なお図7では、フォイル軸受12による回転軸21の支持状態についての理解を容易にするために、トップフォイル40と回転軸21との隙間を実際の隙間よりも誇張して示している。
このときには、回転軸21が自重によって転がり軸受11の下方の二つのボールベアリング32に接触する位置まで下方に移動して偏心するとともに、その状態で転がり軸受11によって回転可能に支持されるようになる。このように本実施形態によれば、回転軸21の回転停止時や低速回転時には、回転軸21を転がり軸受11によって回転可能に支持させることによって同回転軸21とフォイル軸受12のトップフォイル40とを非接触状態にすることができる。これにより、トップフォイル40や回転軸21の摩耗を抑えることができる。
本実施形態では、回転軸21の回転に伴って同回転軸21の中空部25が外方に膨らむ構造になっているため、回転軸21の回転停止時や低速回転時における同回転軸21の中空部25とフォイル軸受12のトップフォイル40との隙間を大きくすることができる。これにより、回転軸21の回転停止時や低速回転時における前述の構造、すなわちフォイル軸受12のトップフォイル40に回転軸21の外周面が接触しない状態を保ちつつ回転軸21が正規の回転中心から偏心した状態で転がり軸受11に支持されるといった構造を容易に実現することができるようになっている。
一方、図3に示すように、回転軸21の高速回転時においては、回転軸21の中空部25の周壁25Aに作用する遠心力によって同中空部25の周壁25Aが外方に膨らむように変形する。これに伴って、図1および図8に示すように、回転軸21の外周面とフォイル軸受12のトップフォイル40との間隙が、それらの間に動圧(空気膜)を形成可能な程度に小さくなる。そして、このときフォイル軸受12のトップフォイル40と回転軸21の外周面との間隙において発生する動圧により、同フォイル軸受12が非接触状態で作動するようになる。なお図8では、フォイル軸受12による回転軸21の支持状態についての理解を容易にするために、中空部25の変形量やトップフォイル40と回転軸21との間隙を実際の値よりも誇張して示している。
しかも、図5に示すように、このとき上記間隙で発生した動圧によって、回転軸21が偏心していない正規の位置に移動するようになるため、回転軸21の外周面と転がり軸受11の三つのボールベアリング32との間にそれぞれ隙間が形成されるようになる。したがって、このとき転がり軸受11は回転軸21をラジアル方向に支持するための軸受として機能しない状態になる。このように本実施形態によれば、回転軸21の高速回転時には、回転軸21をフォイル軸受12によって回転可能に支持させることによって、回転軸21と転がり軸受11とを非接触状態にして同転がり軸受11を非作動状態にすることができる。そのため、転がり軸受11の耐久性能の向上を図ることができる。
なお本実施形態では、転がり軸受11が軸受として機能する状態から機能しない状態に切替わるようになる回転軸21の回転速度、すなわちフォイル軸受12および転がり軸受11のうちの同フォイル軸受12のみが軸受として機能する状態に切り替わる回転軸21の回転速度が、転がり軸受11のボールベアリング32の信頼性が高いままで維持される速度範囲の値になるように、軸受装置の各部の形状や変形特性が定められている。これにより、フォイル軸受12が軸受として機能しない低速回転時において回転軸21を回転可能に支持させるために転がり軸受11が設けられるとはいえ、フォイル軸受12が十分に機能するようになる回転軸21の高速回転時において転がり軸受11の信頼性が低下することが抑えられるようになる。
このように本実施形態によれば、フォイル軸受12を有する軸受装置の耐久性能の向上を図ることができる。
本実施形態では、回転軸21の高速回転時において、中空部25が樽形状になる態様で変形する。また、フォイル軸受12のトップフォイル40が樽形状をなしている。そのため、回転軸21の高速回転時においては、図8に示すように、外方に凸状をなす回転軸21の中空部25の周壁25Aが、同じく外方に凸状をなすフォイル軸受12のトップフォイル40に嵌まるようになる。これにより、フォイル軸受12のトップフォイル40に対する回転軸21の中空部25の軸線方向位置が規制されるようになるため、同回転軸21の軸線方向への位置ずれを抑えることができる。
ここで本実施形態では、回転軸21の低速回転時において、回転軸21の外周面と転がり軸受11のボールベアリング32の内面との間に隙間を有する状態で、同回転軸21が転がり軸受11によって回転可能に支持される。そのため本実施形態の軸受装置では、回転軸と転がり軸受との間に隙間がない状態で同回転軸を転がり軸受によって支持する構造の軸受装置と比較して、回転軸21の回転状態が不安定になり易いと云える。
この点、本実施形態では、図1に示すように、転がり軸受11およびフォイル軸受12からなる軸受部13が、回転軸21の軸線方向に間隔を置いた位置、詳しくは電動機20のロータ24を間に挟む位置に各別に設けられている。これにより、軸受装置を二つの軸受部13によって回転軸21を支持する両持ち構造にすることができるため、回転軸を一つの軸受部によって支持する片持ち構造のものと比較して、回転軸21を安定した状態で支持することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)回転軸21の回転停止時や低速回転時には、回転軸21を転がり軸受11によって回転可能に支持させることによって同回転軸21とフォイル軸受12のトップフォイル40とを非接触状態にすることができるため、トップフォイル40や回転軸21の摩耗を抑えることができる。しかも、回転軸21の高速回転時には、回転軸21をフォイル軸受12によって回転可能に支持させることによって、回転軸21と転がり軸受11とを非接触状態にして同転がり軸受11を非作動状態にすることができるため、転がり軸受11の耐久性能の向上を図ることができる。したがって本実施形態によれば、フォイル軸受12を有する軸受装置の耐久性能の向上を図ることができる。
(2)中空部25を、回転軸21の高速回転時において樽形状になる態様で変形する構造にした。これにより、回転軸21の高速回転時において、外方に凸状をなす回転軸21の中空部25の周壁25Aが同じく外方に凸状をなすフォイル軸受12のトップフォイル40に嵌まるようになるため、同回転軸21の軸線方向への位置ずれを抑えることができる。
(3)転がり軸受11およびフォイル軸受12からなる軸受部13を、電動機20のロータ24を間に挟む位置に各別に設けるようにした。そのため、回転軸21を二つの軸受部13によって安定した状態で支持することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態および以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・回転軸21の中空部25を合成樹脂材料によって形成してもよい。
・ボールベアリング32に代えて、例えばローラーベアリングなどといった他の転がり軸受を採用することができる。
・トップフォイル40を回転軸21側に付勢した状態で支持することができるのであれば、バンプフォイル41の形状やハウジング43の内周面の形状は任意に変更可能である。
・回転停止時における中空部25の形状を樽形状にしてもよい。同構成によっても、回転軸21の回転停止時や低速回転時においては同回転軸21の外周面とフォイル軸受12のトップフォイル40との隙間を大きくすることができ、回転軸21の高速回転時においては回転軸21の外周面とフォイル軸受12のトップフォイル40との隙間をそれらの間に空気膜を形成可能な程度に小さくすることができる。
・回転停止時における中空部の形状を軸線方向中央が凹んだ鼓形状にしてもよい。この場合には、フォイル軸受のトップフォイルを、鼓形状にしたり同一径で延びる円筒形状にしたりするなど、回転軸の中空部が変形したときの同中空部の外面に沿った形状にすればよい。
・中空部25を、回転軸21の軸線方向における両端のうちの一方が開口した円筒状に形成してもよい。同構成では、回転軸21の中空部は、高速回転時において、樽形状になるのではなく、軸線方向の端部に向かうに連れて拡径した形状、いわゆるファンネル形状になる。こうした構成においては、フォイル軸受のトップフォイルの形状を、回転軸の中空部が変形したときの同中空部の外面に沿った形状、具体的にはファンネル形状にすればよい。
・転がり軸受11とフォイル軸受12とからなる軸受部13を一つのみ設けるようにしてもよい。
・上記実施形態の軸受装置は、バネ部材としてバンプフォイルが設けられたフォイル軸受を有する軸受装置に限らず、板ばね部材や金属メッシュ部材などバネ部が設けられたフォイル軸受を有する軸受装置にも適用することができる。
・上記実施形態の軸受装置は、リーフ型のフォイル、いわゆるリーフフォイルが複数設けられたフォイル軸受を有する軸受装置にも適用することができる。同構成においては、各リーフフォイルの自由端、すなわち回転軸の外周面に対向する部分が対向部に相当し、各リーフフォイルの固定端側の部分、すなわちハウジング側の部分がバネ部に相当する。
・電動機20のステータやロータ24の構造は、任意に変更可能である。
・上記実施形態の軸受装置は、電動機の回転軸以外の回転軸を軸支対象とする軸受装置にも適用することができる。
11…転がり軸受、12…フォイル軸受、13…軸受部、20…電動機、21…回転軸、22…ケース、23…ステータ、24…ロータ、24A…中心軸部、24B…中間層、24C…外層、25…中空部、25A…周壁、25B…蓋壁、30…ベアリング部、31…支持シャフト、32…ボールベアリング、40…トップフォイル、40A…一端部、40B…他端部、41…バンプフォイル、41A…一端部、41B…他端部、43…ハウジング、44…凹溝、45…リング部。

Claims (4)

  1. 転がり軸受およびフォイル軸受によって回転軸をラジアル方向に支持する軸受装置であって、
    前記回転軸は、筒状をなすとともに回転時において外方に膨らむように変形する構造の中空部を有しており、
    前記転がり軸受は、前記回転軸における前記中空部以外の部分の周囲に配置され、前記回転軸の回転停止時において前記転がり軸受に前記回転軸の下部が接触するとともに前記転がり軸受に前記回転軸の上部が接触しない構造をなしており、
    前記フォイル軸受は、前記回転軸の回転時において前記中空部が変形したときの同中空部の外面に沿った形状をなすとともに前記中空部の外周面に接触しない態様で同外周面に対向配置された対向部と、前記対向部を前記回転軸側に付勢するバネ部と、前記バネ部の外周側の部分を支持するハウジングと、を有している、軸受装置。
  2. 前記中空部は、回転時において樽形状になる態様で変形する構造になっている
    請求項1に記載の軸受装置。
  3. 前記対向部は、前記回転軸の外周に配置される樽形状のトップフォイルであり、
    前記バネ部は、前記トップフォイルの外周面に沿って延設されるとともに前記トップフォイル側に突出する山部が周方向に間隔を置いて並ぶ波形状をなすバンプフォイルである
    請求項2に記載の軸受装置。
  4. 前記転がり軸受および前記フォイル軸受からなる軸受部が、前記回転軸の軸線方向に間隔を置いた位置に各別に設けられている
    請求項1~3のいずれか一項に記載の軸受装置。
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