JP7222312B2 - ガラス物品の製造方法 - Google Patents

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本発明は、ガラス物品の製造方法に関する。
溶融ガラスは、複数の耐火ブロックにより構成される供給路を備える溶融ガラス供給装置を通り、後工程に搬送される。特許文献1の溶融ガラス供給装置は、供給路を構成する耐火ブロックとして、供給路の底面を形成するボトムブロックと、供給路の側面を形成するサイドブロックとを備えている。供給路を流れる溶融ガラスは、成形工程へと供給されて所定形状のガラス物品に成形される。
特開2016-117608号公報
図5に示すように、従来の溶融ガラス供給装置の供給路30は、昇温に伴う熱膨張による応力を逃がすために、複数の耐火ブロック31が互いに接触することなく配置されており、耐火ブロック31の僅かな相対移動を許容するように構成されている。そのため、供給路30の内面に沿って溶融ガラスMGが流れる際に、隣接する耐火ブロック31同士の間に形成される目地32から空気が吸い込まれて、溶融ガラスMGに気泡33が混入する場合があった。供給路30を流れる溶融ガラスMGへの気泡33の混入は、成形工程にて成形されるガラス物品に成形不良を生じさせる原因になる。
ここで、特許文献1に記載されるように、溶融ガラスMGにおける供給路30に接する界面に位置する部分の全体を冷却して不動の固定層とすれば、固定層により目地32が塞がれることによって溶融ガラスMGへの気泡33の混入を抑制できる。しかしながら、この場合には、冷却による固定層の形成に伴って供給路30内の溶融ガラスMGが冷えてしまい、ガラス物品を目的の形状に成形することが難しくなる。成形工程に供給される溶融ガラスMGの温度の低下による成形性の低下もまた、ガラス物品に成形不良を生じさせる原因になる。なお、上記成形性の低下は、ロールアウト成形法等、成形時の溶融ガラスの温度が比較的高い成形法の場合により顕著になる。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、供給路を流れる溶融ガラスに混入する気泡及び溶融ガラスの温度低下に起因するガラス物品の成形不良を抑制することにある。
上記課題を解決するガラス物品の製造方法は、複数の耐火ブロックにより構成される供給路を通じて溶融ガラスを成形部に供給し、成形部において前記溶融ガラスからガラス物品を成形するガラス物品の製造方法であって、前記耐火ブロックを冷却することにより、前記耐火ブロック間に形成される目地のみに前記溶融ガラスが流動し難い不動層を設ける。
上記構成によれば、供給路を構成する耐火ブロック間に形成される目地のみに不動層が形成され、この不動層によって目地が封止される。これにより、供給路に沿って流れる溶融ガラスに、目地内の空気が吸い込まれて気泡が混入することが抑制される。また、供給路内の溶融ガラスが接する部分に流動層が存在するように、供給路を構成する耐火ブロックを冷却して目地のみに不動層を形成している。これにより、供給路内の溶融ガラスの温度が低下することを抑制できる。その結果、溶融ガラスに混入する気泡及び溶融ガラスの温度低下に起因するガラス物品の成形不良が抑制される。
上記ガラス物品の製造方法において、前記不動層は、その上端が前記供給路の底壁の上面以下の位置に配置されるように形成されることが好ましい。
上記構成によれば、供給路を流れる溶融ガラスに不動層が干渉して溶融ガラスの流れが乱れることが抑制される。そのため、不動層を形成することによる供給路における溶融ガラスの流動態様の変化を抑制できる。
上記ガラス物品の製造方法において、前記供給路の底壁の目地に冷却水を供給することにより前記不動層を形成することが好ましい。
上記構成によれば、供給路の底壁を構成する耐火ブロックにおける底壁の目地を形成する面を局所的に冷却することが可能であり、当該耐火ブロック全体の温度低下を抑制できる。これにより、供給路を流れる溶融ガラスの温度の低下を抑制しつつ、底壁の目地に不動層を形成できる。
上記ガラス物品の製造方法において、前記供給路の側壁を構成する前記耐火ブロックの外面に向かって側方から前記冷却水を噴射することによって、前記側壁を構成する前記耐火ブロック間に形成される側壁目地を通じて前記底壁の目地に冷却水を供給し、前記耐火ブロックにおける前記冷却水が当たる位置は、前記供給路の底面から30mm以上上方の位置であることが好ましい。
上記構成によれば、より高い位置から冷却水が供給されることにより、底壁の目地における供給路の幅方向の中央側まで冷却水が浸入しやすくなる。これにより、供給路の底面を構成する耐火ブロックにおける底壁の目地を形成する面を効率的に冷却できる。
上記ガラス物品の製造方法において、前記供給路における底面から溶融ガラスの液面までの距離の最大値をHsとした場合、前記耐火ブロックにおける前記冷却水が当たる位置は、前記供給路の底面から上方に1/3Hs以下の位置であることが好ましい。
上記構成によれば、供給路の側壁を構成する耐火ブロックが冷却水により過度に冷却されることを抑制できる。これにより、供給路を流れる溶融ガラスの温度の低下を抑制しつつ、底壁の目地に不動層を形成できる。
本発明によれば、供給路を流れる溶融ガラスに混入する気泡及び溶融ガラスの温度低下に起因するガラス物品の成形不良を抑制できる。
ガラス物品の製造方法の概略図。 図1の2-2線断面図。 図2の3-3線断面図。 供給路の底面の部分拡大図。 従来の供給路の説明図。
以下、本発明のガラス物品の製造方法を、ロールアウト成形法により板ガラスを製造する方法に具体化した一実施形態について説明する。
図1に示すように、ガラス物品の製造方法は、溶融炉等の溶融ガラスMGの供給源に接続される供給路10を通じて溶融ガラスMGを成形部20に供給し、成形部20において溶融ガラスMGからガラス物品Gを成形する。
図1に示すように、供給路10は、供給源から成形部20に向かう方向(以下、流動方向Dという。)に沿って延びる溶融ガラスMGの流路である。供給路10は、供給源側から成形部20側に向けて、第1領域R1、第2領域R2、及び第3領域R3を有している。
第1領域R1は、供給路10における最も上流側に位置し、底面11及び上面12が共に水平面状に形成されている。
第2領域R2は、第1領域R1の下流側に隣接して位置し、底面11が第1領域R1と同じ高さにて水平面状に形成されるとともに、上面12が第1領域R1よりも高い位置にて平面状に形成されている。
第3領域R3は、第2領域R2の下流側に隣接して位置し、底面11が下流側に向かって第2領域R2と同じ高さから徐々に高くなる傾斜面状に形成されるとともに、上面12が第2領域R2と同じ高さにて水平面状に形成されている。
図1~3に示すように、供給路10は、複数の耐火ブロックを組み合わせることにより区画されている。供給路10は、上記耐火ブロックとして、供給路10の底壁13を形成するボトムブロック13aと、供給路10の側壁14を形成するサイドブロック14aと、供給路10の上壁15を形成するトップブロック15aとを備えている。そして、複数の耐火ブロックのうち、隣接するボトムブロック13a同士、サイドブロック14a同士、及びトップブロック15a同士は、耐火ブロックの僅かな相対移動を許容するように接触することなく配置されている。
図1及び図2に示すように、ボトムブロック13aは、供給路10の幅方向(流動方向Dに直交する方向)に延びる矩形状をなし、複数のボトムブロック13aが流動方向Dに並んで配置されることにより底壁13が形成されている。供給路10の底壁13には、隣接するボトムブロック13a間の継ぎ目として、供給路10の幅方向に延びる目地13bが形成されている。
本実施形態においては、第1領域R1及び第2領域R2にそれぞれ一つずつ、第3領域R3に二つの合計4個のボトムブロック13aが流動方向Dに並んで配置されている。そして、目地13bは、第1領域R1と第2領域R2との間、第2領域R2と第3領域R3との間、及び第3領域R3の中間部分に位置するように形成されている。
図2及び図3に示すように、サイドブロック14aは、上下方向に延びる平板状をなし、ボトムブロック13aの上面に積み重ねられた複数のサイドブロック14aがボトムブロック13aの幅方向の両端縁に沿って流動方向Dに並んで配置されることにより側壁14が形成されている。供給路10の側壁14には、隣接するサイドブロック14a間の継ぎ目として、供給路10の上下方向に延びる側壁目地14bが形成されている。
本実施形態においては、各側壁14に関して、第1領域R1及び第2領域R2にそれぞれ一つずつ、第3領域R3に二つの合計4個のサイドブロック14aが流動方向Dに並んで配置されている。そして、側壁目地14bは、第1領域R1と第2領域R2との間、第2領域R2と第3領域R3との間、及び第3領域R3の中間部分に位置するように形成されている。したがって、側壁目地14bは、目地13bと同一平面上に位置し、側壁目地14bの下端は、目地13bの直上に位置している。
図1及び図2に示すように、トップブロック15aは、供給路10の幅方向に延びる矩形状をなし、サイドブロック14aの上面に積み重ねられた複数のトップブロック15aが流動方向Dに並んで配置されていることにより上壁15が形成されている。本実施形態においては、第1領域R1及び第2領域R2にそれぞれ一つずつ、第3領域R3に二つの合計4個のトップブロック15aが流動方向Dに並んで配置されている。
図2及び図3に示すように、供給路10の外側には、供給路10の側壁14の外面に向かって側方から冷却水を噴射する複数の第1噴射ノズル16a及び複数の第2噴射ノズル16bが流動方向Dに所定の間隔をあけて配置されている。第1噴射ノズル16aは、側壁14を構成するサイドブロック14a間の側壁目地14bに向かって冷却水を噴射するノズルであり、第2噴射ノズル16bは、サイドブロック14aの表面に向かって冷却水を噴射するノズルである。そして、隣接する2つの第1噴射ノズル16aの間に1個又は2個の第2噴射ノズル16bが配置される。
図1及び図2に示すように、側壁14の外面において、第1噴射ノズル16a及び第2噴射ノズル16bから噴射される冷却水が当たる位置は、供給路10の底面11から30mm以上上方となる高さである。図1及び図2においては、供給路10の底面11から30mm上方の位置をH1として示している。また、第1噴射ノズル16a及び第2噴射ノズル16bから噴射される冷却水が当たる位置は、供給路10における底面11から溶融ガラスMGの液面MGaまでの距離の最大値をHsとした場合、供給路10の底面11から上方に1/3Hs以下となる高さである。なお、図1に示すように、本実施形態においては、供給路10の第2領域R2における底面11から溶融ガラスMGの液面MGaまでの距離が最大値Hsとなる。図1及び図2においては、供給路10の底面11から上方に1/3Hsとなる位置をH2として示している。
図1及び図2に示すように、供給路10の外側には、供給路10の底壁13に向かって下方から冷却水を噴射する複数の第3噴射ノズル16cが配置されている。第3噴射ノズル16cは、第1領域R1と第2領域R2との間に形成される目地13bに向かって冷却水を噴射する。
図1に示すように、成形部20は、供給路10から排出される溶融ガラスMGの幅や流量等の供給態様を調節するリップブロック17を介して、供給路10の下流側に配置されている。成形部20は、第1ロール21と、この第1ロール21に対向して配置される第2ロール22とを備え、第1ロール21と第2ロール22との間で溶融ガラスMGを圧延することで、ガラス物品Gとしての板ガラスを成形するように構成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図1に示すように、溶融炉等の溶融ガラスMGの供給源から排出された溶融ガラスMGは、供給路10を流れて成形部20に供給される。そして、成形部20は、供給された溶融ガラスMGを第1ロール21と第2ロール22との間で圧延することで、ガラス物品Gとしての板ガラスを成形する。
供給路10を溶融ガラスMGが流れる際に、供給路10の側壁14の側壁目地14bに向かって冷却水を噴射する第1噴射ノズル16a、及び2つの第1噴射ノズル16aの間に配置された1個の第2噴射ノズル16bから室温の冷却水が噴射されるとともに、供給路10の底壁13の目地13bに向かって第3噴射ノズル16cから室温の冷却水が噴射される。
図2に示すように、第1噴射ノズル16a及び第2噴射ノズル16bから噴射された冷却水は、側壁目地14bに入り込み、側壁目地14b内を供給路10の幅方向中央側に進みながら自重により下方へと流れる。そして、側壁目地14b内を下方へと流れた冷却水は、目地13bに入り込み、目地13b内を下方へと流れて排出される。
第3噴射ノズル16cから噴射された冷却水は、目地13bに入り込んで広がり、目地13b内を下方へと流れて排出される。第1噴射ノズル16a、第2噴射ノズル16b、及び第3噴射ノズル16cから噴射された冷却水が目地13b内に供給されることにより、ボトムブロック13aにおける目地13bを構成する表面の温度が局所的に低下する。
これにより、図2及び図4に示すように、溶融ガラスMGが供給路10内を底壁13に沿って流れる際に、目地13bに浸入した溶融ガラスMGが冷却されて、流動性が著しく低下した不動層MG1となり、この不動層MG1によって目地13bが封止される。
また、第2噴射ノズル16bの数を限定していることから、目地13bを構成する表面以外の部分は、温度が大きく低下しない。そのため、供給路10内の溶融ガラスMGにおけるボトムブロック13aに接する底側部分のうち、目地13bに浸入した一部の溶融ガラスMGのみが不動層MG1となり、その他の大部分は、不動層MG1にはならずに底壁13に沿って流動する。
つまり、図4に示すように、溶融ガラスMGは、ボトムブロック13aに接する底側部分に、底壁13に沿って溶融ガラスMGが流動する流動層MG2と、目地13bに形成され、流動層MG2よりも溶融ガラスMGが流動し難い不動層MG1とを有する状態にて供給路10内を流動する。
なお、溶融ガラスMGの流れが不動層MG1により乱されないようにするために、不動層MG1は、目地13bから突出しないように形成すること、即ち、上端MG1aが供給路10の底面11以下(底壁13の上面以下)に位置するように形成することが好ましい。
目地13bが不動層MG1によって封止されることにより、供給路10内を底壁13に沿って流れる溶融ガラスMGに、目地13b内の空気が吸い込まれて気泡が混入することが抑制される。また、供給路10内の溶融ガラスMGの底側部分に流動層MG2が存在するように、ボトムブロック13aを部分的に冷却して目地13bのみに不動層MG1を形成している。これにより、供給路10内の溶融ガラスMGの温度が低下することを抑制できる。
次に、本実施形態の効果について記載する。
(1)複数の耐火ブロックにより構成される供給路10を通じて溶融ガラスMGを成形部20に供給し、成形部20において溶融ガラスMGからガラス物品Gを成形する。供給路10の底壁13を構成するボトムブロック13aを冷却することにより、ボトムブロック13a間に形成される目地13bのみに溶融ガラスMGが流動し難い不動層MG1を設ける。
上記構成によれば、目地13bが不動層MG1によって封止されることにより、供給路10を流れる溶融ガラスMGに目地13b内の空気が吸い込まれて気泡が混入することを抑制できる。そして、不動層MG1が設けられる位置を目地13bのみとするようにボトムブロック13aを冷却することにより、供給路10内の溶融ガラスMGの温度の低下を抑制できる。したがって、溶融ガラスMGに混入する気泡及び溶融ガラスMGの温度低下に起因するガラス物品Gの成形不良が抑制される。
(2)不動層MG1は、その上端MG1aが供給路10の底面11以下の位置に配置されるように形成される。
上記構成によれば、供給路10を流れる溶融ガラスMGに不動層MG1が干渉して溶融ガラスMGの流れが乱れることが抑制される。そのため、不動層MG1を形成することによる供給路10における溶融ガラスMGの流動態様の変化を抑制できる。
(3)目地13bに冷却水を供給することにより不動層MG1を形成している。
上記構成によれば、ボトムブロック13aにおける目地13bを形成する面を局所的に冷却することが可能であり、ボトムブロック13a全体の温度低下を抑制できる。これにより、供給路10を流れる溶融ガラスMGの温度の低下を抑制しつつ、目地13bに不動層MG1を形成できる。
(4)サイドブロック14aの外面に向かって側方から冷却水を噴射することによって、サイドブロック14a間に形成される側壁目地14bを通じて目地13bに冷却水を供給している。サイドブロック14aにおける冷却水が当たる位置は、供給路10の底面11から30mm以上上方の位置である。
上記構成によれば、より高い位置から冷却水が供給されることにより、目地13bにおける供給路10の幅方向の中央側まで冷却水が浸入しやすくなる。これにより、ボトムブロック13aにおける目地13bを形成する面を効率的に冷却できる。
(5)供給路10における底面11から溶融ガラスMGの液面MGaまでの距離の最大値をHsとした場合、サイドブロック14aにおける冷却水が当たる位置は、供給路10の底面11から上方に1/3Hs以下の位置である。
上記構成によれば、冷却水によってサイドブロック14aが過度に冷却されることを抑制できる。これにより、供給路10を流れる溶融ガラスMGの温度の低下を抑制しつつ、不動層MG1を形成できる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・ボトムブロック13a間に形成される目地13bの全てに対して不動層MG1を形成してもよいし、特定の目地13bのみに不動層MG1を形成してもよい。なお、流動方向Dの最も上流側に位置する目地13bは、その上部を流れる溶融ガラスMGの流速が速いことから空気が吸い込まれやすい。そのため、流動方向Dの最も上流側に位置する目地13bに不動層MG1を形成することが好ましい。
・サイドブロック14aにおける冷却水が当たる位置を変更してもよい。例えば、供給路10の底面11から上方に30mmとなる位置H1よりも低い位置であってもよいし、供給路10の底面11から上方に1/3Hsとなる位置H2よりも高い位置であってもよい。
・第1噴射ノズル16a、第2噴射ノズル16b、及び第3噴射ノズル16cのうちのいずれか一種又はいずれか二種を省略してもよい。例えば、第2噴射ノズル16bにより、目地13b以外の部分に不動層MG1が形成されないようにするため、第2噴射ノズル16bを省略してもよい。
・第2噴射ノズル16bにより、目地13b以外の部分に不動層MG1が形成されないようにするため、第1噴射ノズル16aや第3噴射ノズル16cより噴射される冷却水と比較して、第2噴射ノズル16bから噴射される冷却水の量を減らしてもよい。また、第2噴射ノズル16bから噴射される冷却水の温度を、第1噴射ノズル16aや第3噴射ノズル16cより噴射される冷却水の温度よりも高くしてもよい。
・上記実施形態では、供給路10の底壁13を構成するボトムブロック13aを部分的に冷却するために、第1噴射ノズル16aの間に1個の第2噴射ノズル16bを配置したが、目地13b以外の部分に不動層MG1が形成されない限りにおいては、第2噴射ノズル16bを2個以上配置してもよい。
・上記実施形態では、第3噴射ノズル16cは、供給路10の底壁13を構成するボトムブロック13a間の目地13bに向かって下方から冷却水を噴射するように構成されていたが、ボトムブロック13a間の目地13bに向かって側方から冷却水を噴射するように構成してもよい。
・冷却水には、水以外の成分が含まれていてもよい。また、冷却水の温度は室温以上であってもよいし、室温以下であってもよい。
・上記実施形態では、ボトムブロック13aにおける目地13bを形成する面を水冷により冷却していたが、風冷等の他の手法を用いて冷却してもよい。
・供給路10の形状は特に限定されるものではない。例えば、底面11及び上面12の高さが一定の供給路10であってもよい。
・供給路10の底壁13に目地13bが形成されていれば、供給路10を構成する各耐火ブロック(ボトムブロック13a、サイドブロック14a、トップブロック15a)の形状、及びその組み合わせ方は特に限定されるものではない。
・成形部20により成形されるガラス物品Gは、板ガラスに限定されるものではなく、管ガラス等のその他の形状のガラス物品であってもよい。
G…ガラス物品、MG…溶融ガラス、MGa…液面、MG1…不動層、MG2…流動層、10…供給路、11…底面、12…上面、13…底壁、13a…ボトムブロック、13b…目地、14…側壁、14a…サイドブロック、14b…側壁目地、15…上壁、15a…トップブロック、16a…第1噴射ノズル、16b…第2噴射ノズル、16c…第3噴射ノズル、20…成形部。

Claims (4)

  1. 複数の耐火ブロックにより構成される供給路を通じて溶融ガラスを成形部に供給し、成形部において前記溶融ガラスからガラス物品を成形するガラス物品の製造方法であって、
    前記供給路の底壁の目地に冷却水を供給して、前記耐火ブロックを冷却することにより、前記耐火ブロック間に形成される目地のみに前記溶融ガラスが流動し難い不動層を設けることを特徴とするガラス物品の製造方法。
  2. 前記不動層は、その上端が前記供給路の底壁の上面以下の位置に配置されるように形成される請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
  3. 前記供給路の側壁を構成する前記耐火ブロックの外面に向かって側方から前記冷却水を噴射することによって、前記側壁を構成する前記耐火ブロック間に形成される側壁目地を通じて前記底壁の目地に冷却水を供給し、
    前記耐火ブロックにおける前記冷却水が当たる位置は、前記供給路の底面から30mm以上上方の位置である請求項1又は請求項2に記載のガラス物品の製造方法。
  4. 前記供給路における底面から溶融ガラスの液面までの距離の最大値をHsとした場合、前記耐火ブロックにおける前記冷却水が当たる位置は、前記供給路の底面から上方に1/3Hs以下の位置である請求項に記載のガラス物品の製造方法。
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