JP7222300B2 - インクジェット記録装置及び異常検出方法 - Google Patents

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Description

この発明は、インクジェット記録装置及び異常検出方法に関する。
ノズルからインクを吐出して画像などの記録を行うインクジェット記録装置がある。インク流路内のインクに対して圧力変動を付与することによってノズル内でインクを適切に押し引きすることにより、ノズルから適切な速さ、液量及び液滴径のインクが吐出されて飛翔する。
このとき、インクに対して印加する圧力が大気圧に対して適正に保たれないと、インク吐出量及び吐出速度などにバラつきが生じて記録画像にも濃度などのばらつきが生じるという問題がある。これに対し、インクが待機時などにノズルから漏出しないようにインクに対して印加される基準圧である所定の負圧を、インクカートリッジに連通する負圧タンクの圧力変化に基づいて、大気圧に対して一定になるように保つ技術がある(特許文献1)。
特開2010-155428号公報
しかしながら、インクに対して適正な圧力変動を印加しようとしても、ノズルにおけるインクの液面(メニスカス)が適切に壁面と接していないと圧力変動に伴って空気を巻き込んで、インクに対して印加した圧力が適正にインク内を伝わらず、インクの吐出に異常を生じる。このような液面の異常は、発生すると更に悪化していくので、検出が遅くなるほど大掛かりな対応な必要になって手間を要するという課題がある。
この発明の目的は、より容易に適正な画像記録動作に復帰させることが可能なインクジェット記録装置及び異常検出方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
インクを吐出するノズルを有する記録ヘッドと、
前記ノズルに連通するインク貯留室と、
前記インク貯留室内の気圧を負圧とする動作を行う圧力調整部と、
前記気圧の変化特性に基づいて前記ノズルにおけるインクの液面の異常の有無を判別する判別部と、
を備え
前記判別部は、前記気圧の変化速度に応じて前記異常の有無を判別する
ことを特徴とするインクジェット記録装置である。
また、請求項記載の発明は、請求項記載のインクジェット記録装置において、
前記圧力調整部の動作を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記気圧が第1基準値より大きい場合に前記圧力調整部による減圧動作を開始させ、前記気圧が前記第1基準値より小さい第2基準値未満の場合に前記減圧動作を停止させ、
前記判別部は、前記停止から前記開始までの経過時間が基準時間より短い場合に前記異常があると判別する
ことを特徴とする。
また、請求項記載の発明は、請求項記載のインクジェット記録装置において、
前記圧力調整部は、前記インク貯留室から空気を吸い出すファンを有することを特徴とする。
また、請求項記載の発明は、請求項2又は3記載のインクジェット記録装置において、
前記基準時間を記憶する記憶部を備えることを特徴とする。
また、請求項記載の発明は、請求項2~4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記インク貯留室に接続して空気を貯留する空気貯留室と、
前記空気貯留室の前記接続の有無を切り替える切替部と、
を備え、
前記制御部は、前記記録ヘッドの動作状況に応じて前記切替部による前記接続の有無を切り替える
ことを特徴とする。
また、請求項記載の発明は、請求項記載のインクジェット記録装置において、
前記制御部は、前記記録ヘッドがインク吐出動作を行っていない場合に、前記空気貯留室の前記接続がなされないように前記切替部を切り替える
ことを特徴とする。
また、請求項記載の発明は、
インクを吐出するノズルを有する記録ヘッドと、前記ノズルに連通するインク貯留室と、前記インク貯留室内の気圧を負圧とする動作を行う圧力調整部と、を備えるインクジェット記録装置の前記ノズルにおけるインクの液面の異常検出方法であって、
前記気圧の変化特性に基づいて前記ノズルにおける前記液面の異常の有無を判別するステップ、
を含み、
前記ステップでは、前記気圧の変化速度に応じて前記異常の有無を判別する
ことを特徴とする。
本発明に従うと、インクジェット記録装置において、より容易に適正な画像記録動作に復帰させることができるという効果がある。
インクジェット記録装置の構成を正面から見た模式図である。 ヘッドユニットにおいて搬送面と対向する面を示す底面図である。 記録ヘッドへのインク供給路について説明する図である。 インクジェット記録装置の機能構成を示すブロック図である。 インクタンク内の気圧の変化の例を示す図である。 インクタンク内の気圧の変化の例を示す図である。 液面状態検出処理の制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態のインクジェット記録装置1の構成を正面から見た模式図である。
インクジェット記録装置1は、媒体供給部10と、画像形成部20と、媒体排出部30と、制御部40(図3参照)などを備えている。このインクジェット記録装置1では、制御部40による制御動作に基づいて、媒体供給部10に格納された記録媒体Mが画像形成部20に搬送され、画像が形成された後に媒体排出部30に排出される。
媒体供給部10は、媒体供給トレー11と供給搬送部12などを有する。
媒体供給トレー11は、記録媒体Mを一又は複数載置可能に設けられた板状部材である。媒体供給トレー11は、載置された記録媒体Mの量に応じて上下動し、記録媒体Mのうち一番上のものが供給搬送部12による搬送開始位置に保持される。
記録媒体Mとしては、種々の厚さの印刷用紙、セル、フィルムや布帛など種々のものが用いられる。記録媒体Mは、インクが内部に浸透しない非吸収性の材質の表面を有するものであってもよい。
供給搬送部12は、複数(例えば、2本)のローラー121、122と、内側面でローラー121、122により支持された輪状のベルト123と、媒体供給トレー11上に載置された記録媒体Mのうち一番上のものをベルト123に受け渡す図示略の供給部と、を有する。供給搬送部12は、ローラー121、122の回転によるベルト123の周回移動に従って供給部によりベルト123上に受け渡された記録媒体Mを搬送して画像形成部20へ送る。
画像形成部20は、画像形成ドラム21と、受け渡しユニット22と、ヘッドユニット23と、定着部24と、デリバリー部25などを備える。
画像形成ドラム21は、円筒状の外周形状を有し、当該外周面(搬送面)上に記録媒体Mを担持して、その回転動作に応じた搬送経路で記録媒体Mを搬送する。この画像形成ドラム21の内面側には、ヒーターが設けられ、搬送面上に載置された記録媒体Mが所定の設定温度になるように搬送面を加熱し得る。
受け渡しユニット22は、供給搬送部12から受け渡された記録媒体Mを画像形成ドラム21に受け渡す。受け渡しユニット22は、媒体供給部10の供給搬送部12と画像形成ドラム21との間の位置に設けられている。受け渡しユニット22は、供給搬送部12により送られてきた記録媒体Mの一端を把持する爪部221と、爪部221に把持された記録媒体Mを誘導する円筒状の受け渡しドラム222などを有する。爪部221により供給搬送部12から取得された記録媒体Mは、受け渡しドラム222に送られると回転する受け渡しドラム222の外周面に沿って移動し、そのまま画像形成ドラム21の外周面に誘導されて受け渡される。
ヘッドユニット23は、記録媒体Mが担持された画像形成ドラム21の回転に応じ、記録媒体Mと対向するインク吐出面に設けられた複数のノズル開口からヘッドユニット23と相対移動する当該記録媒体M(インク着弾対象の媒体)の各所にインクの液滴を吐出していくことで画像を形成する。本実施形態のインクジェット記録装置1では、ヘッドユニット23は、画像形成ドラム21の外周面から予め設定された距離だけ離隔されて、所定の間隔で4つ配置されている。4つのヘッドユニット23は、CMYK4色(シアン、マゼンタ、イエロー、黒色)のインクをそれぞれ出力する。ここでは、記録媒体Mの搬送方向について上流側から順番にC、M、Y、Kの各色インクがそれぞれ吐出される。インクとしては、任意のものが用いられ得るが、ここでは、温度に応じてゾル状態とゲル状態との間で相変化し、また、所定のエネルギー線、例えば、紫外線の照射により定着するインクが用いられる。ゾル状態でヘッドユニット23から吐出されたインクは、記録媒体M上に着弾すると温度が低下して速やかにゲル化して粘度が増大し、定着部24から照射される紫外線によりインクが記録媒体Mに定着する。
ヘッドユニット23の各々は、ここでは、画像形成ドラム21の回転との組み合わせにより記録媒体M上の画像記録幅にわたって画像を形成可能なラインヘッドである。
定着部24は、記録媒体Mの表面に対して所定のエネルギー線、ここでは、上述のように紫外線を照射する。定着部24は、例えば、紫外線発光するLEDランプなどを有する。定着部24は、画像形成ドラム21の外周面の近傍であって、画像形成ドラム21の回転により搬送される記録媒体M上にヘッドユニット23からインクの吐出がなされた後、記録媒体Mが画像形成ドラム21からデリバリー部25に渡る前の範囲で当該記録媒体Mに紫外線を照射可能に配置されている。
デリバリー部25は、インクが吐出、定着された記録媒体Mを画像形成ドラム21から媒体排出部30に搬送する。デリバリー部25は、複数(例えば、2本)のローラー251、252と、内側面でローラー251、252に支持された輪状のベルト253と、円筒状の受け渡しローラー254などを有する。デリバリー部25は、受け渡しローラー254により画像形成ドラム21上の記録媒体Mをベルト253上に誘導し、受け渡された記録媒体Mをローラー251、252の回転に伴い周回移動するベルト253と共に移動させることで搬送して媒体排出部30に送り出す。
媒体排出部30は、画像形成部20から送り出された画像記録後の記録媒体Mをユーザーにより取り出されるまで格納する。媒体排出部30は、デリバリー部25により搬送された記録媒体Mが載置される板状の媒体排出トレー31などを有する。
図2は、ヘッドユニット23において搬送面と対向する面を示す底面図である。
なお、ここでは、各色のヘッドユニット23はいずれも同一の形状、構成であるので、任意のいずれか一つのものについて説明する。
ヘッドユニット23は、ここでは、8個の記録ヘッド231が固定されている。各記録ヘッド231の底面には、幅方向に複数本(複数個)のノズルNの開口が所定のノズルピッチで配列されている。ノズルNの開口位置は、幅方向について所定の間隔で配列されていれば、搬送方向の位置が異なっていてもよい。ここでは、記録ヘッド231では、それぞれノズルNの開口が千鳥格子状に配置されている。この図で示すノズルNの開口の数やサイズは、説明のためのものであって、後述のように、実際にはこれよりも数が多く、サイズは、ノズルNの幅方向についての配置範囲の幅に比して十分に小さい。
一のヘッドユニット23に含まれる8個の記録ヘッド231は、異なる位置に千鳥格子状に配置されている。これに伴って、各記録ヘッド231におけるノズルNの開口の幅方向についての配置範囲は、互いに異なって位置しており、互いに異なる記録範囲にそれぞれ画像記録を行うことができる。隣り合う記録ヘッド231におけるノズルNの幅方向についての配置範囲の端部は、若干重複している。したがって、ヘッドユニット23では、8個の記録ヘッド231各々の幅方向についての記録範囲の組み合わせにより、幅方向について記録媒体の全幅(両端に若干のマージンがあってもよい)にわたって上記のノズルピッチで、各記録ヘッド231に区分された複数のノズルからインクを吐出可能になっている。
図3は、記録ヘッド231へのインク供給路について説明する図である。
図示略の上流タンクから送液ポンプ81により供給経路701を経てインクタンク70(ノズルNに連通するインク貯留室)に流入したインクは、流入経路702を経て記録ヘッド231の各ノズルNに供給される。インクタンク70からインクが供給される記録ヘッド231は一つでなくてもよい。ここでは、記録ヘッド231のノズルNからインクを排出させずに排出流路703を経てインクを排出可能であってもよい。排出されたインクは、上流タンクに回収されて再度記録ヘッド231に供給されてよい。
インクタンク70は、配管以外に開口部を持たない。インクタンク70内には空気層Aがあり、当該空気層Aの気圧を計測(検出)する計測部64(圧力検出部)が設けられている。
インクタンク70は配管704を介して第1電磁弁71及び第2電磁弁72につながっている。第1電磁弁71は、配管704を大気連通させるか否かを切り替える電磁弁である。第2電磁弁72は、配管704を吸引ポンプ82に連通させるか否かを切り替える電磁弁である。吸引ポンプ82(圧力調整部)は、配管704から空気を吸い出してインクタンク70内の気圧を負圧とする動作を行う。
第2電磁弁72と吸引ポンプ82との間で分岐する配管704は、第3電磁弁73(切替部)につながっている。第3電磁弁73は、配管704(インクタンク70)を空気室83(空気貯留室)に連通させるか否か(接続有無)を切り替える電磁弁である。空気室83は、インクタンク70の空気層Aの空気の容積より十分に大きい容積を有し、空気を貯留する。第2電磁弁72及び第3電磁弁73が開放されてインクタンク70に接続されることで、記録ヘッド231からのインクの吐出などによるインクタンク70内のインクの増減に応じた空気層Aの気圧の変動が抑制される。
図4は、本実施形態のインクジェット記録装置1の機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、上述の画像形成部20、計測部64、第1電磁弁71、第2電磁弁72、第3電磁弁73、送液ポンプ81、吸引ポンプ82に加えて、制御部40(判別部としても動作する)と、搬送駆動部45と、記憶部50と、通信部61と、表示部62と、操作受付部63と、バス90などを備える。
画像形成部20は、複数のノズルNと、当該複数のノズルNからインクを吐出させるヘッド駆動部28と、定着駆動部29などを有する。
ヘッド駆動部28は、各ノズルNに連通してインクを供給するインク流路において、当該インクに圧力を加える機構を動作させて、ヘッドユニット23(ヘッドモジュール230、記録ヘッド231)に記録動作を行わせる。例えば、ヘッド駆動部28は、インク流路中に設けられた加圧部(圧力室)の壁面を変形させる圧電素子に対する駆動電圧信号を生成して当該圧電素子に出力する。圧電素子の変形により圧力室が変形してインクに対して所定パターンで圧力変動が与えられ、これに応じてノズルNの開口から所望の液量のインク液滴が所望の速度で吐出される。
定着駆動部29は、定着部24に駆動信号を出力して、所定のエネルギー線(ここでは紫外線)を出射(発光)させる。
制御部40は、インクジェット記録装置1の全体動作を統括し、各部の動作を制御する。制御部40は、CPU41(Central Processing Unit)と、RAM42(Random Access Memory)などを備える。
CPU41は、各種演算処理を行い、インクジェット記録装置1における記録媒体Mの搬送、インクの供給、インクの吐出やメンテナンス動作などの制御を行う。また、CPU41は、記憶部50から読み出されたプログラムに従って画像データ、各部のステータス信号やクロック信号などに基づく画像記録に係る種々の処理を行う。
RAM42は、CPU41に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。RAM42には、不揮発性メモリーが含まれていてもよく、この不揮発性メモリーに記憶されるデータと記憶部50に記憶されるデータとは、適宜割り振られる。
記憶部50は、通信部61を介して外部から取得された画像記録に係るジョブデータ、及び制御部40の各種制御動作に係る制御プログラムや設定データなどを記憶する。ジョブデータやその処理データを一時記憶する構成としては、主にDRAMが用いられ、制御プログラムや設定データを記憶する構成としては、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性メモリーなどが用いられるが、これに限られない。例えば、ジョブデータが不揮発性メモリーに記憶されてもよいし、初期プログラムや初期設定データなどは、書き換え更新のできないマスクROMなどに記憶されてもよい。制御プログラムには、インクの液面異常(メニスカス異常)の有無を判別する液面状態検出処理に係るプログラム51が含まれる。
また、記憶部50に記憶されるデータには、液面状態の異常の有無を判別する基準時間Tet(図6参照)を空気室83の接続有無などに応じて予め定めて記憶する基準時間情報52が含まれる。
搬送駆動部45は、供給搬送部12、画像形成ドラム21、受け渡しユニット22やデリバリー部25など、記録媒体Mを搬送移動させる各部の動作を行わせる。搬送駆動部45は、各ローラーやドラムなどを回転動作させ、また爪部221の動作を行わせるモーターなどを備える。これらのうち、少なくとも画像形成ドラム21及び搬送駆動部45が本実施形態のインクジェット記録装置1における搬送部を構成する。
通信部61は、外部機器との間での通信動作を制御する通信インターフェイスである。通信インターフェイスとしては、例えば、LANカードなど、各種通信プロトコルに対応したものが一又は複数含まれる。通信部61は、制御部40の制御に基づいて外部機器から記録対象の元画像データや画像記録に係る設定データ(ジョブデータ)を取得し、また、外部機器に対してステータス情報などを送信することができる。
表示部62は、制御部40からの制御信号に応じて、インクジェット記録装置1のステータスや操作メニューなどの表示を行う。表示部62は、液晶画面といった表示画面などを有する。また、表示部62は、報知動作に用いられるLEDなどを有していてもよい。
また、操作受付部63は、ユーザーの操作を受け付けて制御部40に出力する。操作受付部63は、例えば、表示画面と重ねて設けられるタッチセンサーなどを有する。制御部40は、表示画面に表示させたメニューの内容や位置の情報と、操作受付部63が受け付けたユーザーのタッチ操作の種別や位置の情報とを対応付けて、操作に応じた処理をインクジェット記録装置1の各部に行わせる制御動作を行う。操作受付部63は、押しボタンスイッチやテンキーなどを備えていてもよい。
計測部64は、上述のように、気圧センサーである。気圧センサーとしては、例えば、圧電素子を用いたものなど周知のものが利用可能である。計測部64は、耐インク性を有するものであってよい。
第1電磁弁71~第3電磁弁73は、それぞれ制御部40の制御信号に応じて開閉の切り替えが行われる。
送液ポンプ81は、インクタンク70に供給するインクを送液するポンプである。送液ポンプ81の形式は、特には限られないが、例えばダイヤフラム式のポンプなどである。
吸引ポンプ82は、例えば、ファンを備え、制御部40の制御に基づく回転動作に応じて配管704内の空気を外部に吸い出す。ファンの回転速度は調整可能であってもよい。
バス90は、制御部40と上記の各構成との間を電気的に接続して信号のやり取りを行う信号伝送経路である。
次に、記録ヘッド231の背圧制御とノズルN内の液面状態について説明する。
インクジェット記録装置1では、インクタンク70内の気圧を大気圧よりも所定気圧(例えば、-3kPa)低くすることで、ノズルNのインクを重力とバランスさせて当該ノズルNからのインクの漏出を防ぐ。このために、計測部64により計測された気圧が基準範囲内にない場合には、第1電磁弁71を開放させて大気を流入させて気圧を上昇させたり、第2電磁弁72を開放させた状態で吸引ポンプ82を動作させて気圧を低下させたりすることができる。実際には、インクタンク70が完全な気密状態ではないので、徐々に空気がインクタンク70内に進入して気圧が上昇していく。したがって、インクジェット記録装置1では、概ね一定の間隔で概ね一定の時間ずつ吸引ポンプ82を動作させることになる。
図5及び図6は、インクタンク70内の気圧の変化の例を示す図である。図5(a)に示すように、吸引ポンプ82の動作により当初の気圧(大気圧)から気圧が低下し、下限値PL(第2基準値)未満にまで低下したところで吸引ポンプ82の動作が停止される。吸引ポンプ82が停止している時間Teの間に徐々に空気が進入して気圧が上昇し、下限値PLより大きい上限値PH(第1基準値)を超えると(よりも大きい場合に)、吸引ポンプ82の動作(減圧動作)が開始(再開)される。そして、時間Tiの間の吸引動作で気圧が下限値PLを切ると、再び吸引ポンプ82の動作が停止される。上限値PH及び下限値PLは、変動する大気圧に対して相対的に定められる可変値であってよい。このために、計測部64は、大気圧を計測する気圧センサーを別途有していてよい。上限値PHと下限値PLの差(例えば、0.1kPa)は、大気圧と下限値PLの差(上述のように、例えば、3kPaなど)に比して小さい。
このときに、第3電磁弁73を開放しておくと、インクタンク70及び空気室83の容積の和が大きく増大するので、図5(b)に示すように、第3電磁弁73が閉止されている場合(太線)と比較して、相対的に気圧の変化が緩やかになる(細線)。インク吐出動作時には、背圧の変化が小さい方がよいので、第3電磁弁73を開放することとしてよい。反対に、変化が大きいほうが異常を速やかに検出できるので、インク吐出動作を行っていない場合には、第3電磁弁73を閉止することとしてよい。すなわち、第3電磁弁73の開閉(空気室83の接続有無)は、インク吐出動作の有無(記録ヘッドの動作状況)に応じて切り替えられる。なお、第3電磁弁73が閉止されている間の大気圧の変化に応じて第3電磁弁73の開放時に背圧が正圧とならないように、吸引ポンプ82が適宜動作されてもよい。
ノズルN内でインクの液面に異常が生じ、メニスカスが破れると、液面によりノズルNの断面全体が覆われなくなるので、隙間が生じて空気が入り込む。その結果、図6に示すように、入り込んだ空気がインクタンク70に流入して当該インクタンク70内の空気圧(気圧)の上昇が通常(実線)速くなり、また、空気圧の低下が遅くなる(破線)。したがって、このようなインクタンク70内の気圧の変化特性に基づいて、ここでは特に、インクタンク70の空気圧の上昇速度(変化速度)、すなわち、気圧が下限値PL(第2基準値)から上限値PH(第1基準値)まで上昇する経過時間が基準時間Tetよりも短い場合に、インクの液面に異常が生じているものと判断することができる。基準時間Tetは、特には限られず、一つのインクタンク70からインクが供給されるノズルNの数などによっても調整されてよいが、例えば、通常の時間Teの1/3などに定められてよい。また、基準時間Tetは、上述のように、第3電磁弁73の開閉、すなわち、空気室83への連通有無に応じて変更される。
図7は、本実施形態のインクジェット記録装置1で実行される液面状態検出処理の制御部40による制御手順を示すフローチャートである。この液面状態検出処理は、インクジェット記録装置1の動作中には継続して実行されるが、画像記録動作が中断される場合には、一時的に中止されてもよい。また、ヘッドのクリーニングなどがなされる場合にも一時的に中止されてもよい。
液面状態検出処理が開始されると、制御部40(CPU41)は、第1電磁弁71を閉止させる(通常では閉止状態のままである)(ステップS101)。制御部40は、第2電磁弁72を開放させる(ステップS102)。
制御部40は、記録動作が有るか否か、すなわち、記録動作中か又は記録動作の命令を受けて記録動作を開始する直前であるか否かを判別する(ステップS103)。記録動作中であると判別された場合には(ステップS103で“YES”)、制御部40は、第3電磁弁73を開放させる(ステップS114)。それから、制御部40の処理は、ステップS105に移行する。記録動作中ではないと判別された場合には(ステップS103で“NO”)、制御部40は、第3電磁弁73を閉止させる(ステップS104)。それから、制御部40の処理は、ステップS105に移行する。
ステップS105の処理に移行すると、制御部40は、吸引ポンプ82の動作を開始させる(ステップS105)。制御部40は、計測部64により計測されるインクタンク70内の気圧が下限値PL未満であるか否かを判別する(ステップS106)。下限値PL未満ではないと判別された場合には(ステップS106で“NO”)、制御部40は、ステップS106の処理を繰り返す。なお、長時間続いて気圧が下限値PLを下回らない場合には、第1電磁弁71の故障などによるより大きな異常が想定されるので、動作を中止して所定の報知動作を行い、処理を中止してもよい。
気圧が下限値PL未満であると判別された場合には(ステップS106で“YES”)、制御部40は、吸引ポンプ82の動作を中止させる(ステップS107)。このとき、制御部40は、経過時間の計数を開始させる。制御部40は、インクタンク70の気圧が上限値PHを超えたか否かを判別する(ステップS108)。上限値PHを超えない場合には(ステップS108で“NO”)、制御部40は、ステップS108の処理を繰り返す。
気圧が上限値PHを超えたと判別した場合には(ステップS106で“YES”)、制御部40は、このタイミングまでの吸引ポンプ82の停止時間が基準時間Tet未満であるかいなかを判別する(ステップS109)。基準時間Tet未満ではない(基準時間Tet以上である)と判別された場合には、処理をステップS103にもどす。
吸引ポンプ82の停止時間が基準時間Tet未満であると判別された場合には(ステップS109で“YES”)、制御部40は、ノズルNの液面(メニスカス)に異常があるものと判別(異常判定)をし、画像記録動作及び記録媒体の搬送動作など、インク吐出などに関連する各種動作を中止させて、所定の報知動作を行う(ステップS110)。制御部40は、液面状態検出処理を終了する。
以上のように、本実施形態のインクジェット記録装置1は、インクを吐出するノズルNを有する記録ヘッド231と、ノズルNに連通するインクタンク70と、インクタンク70内の気圧を負圧とする動作を行う吸引ポンプ82と、制御部40とを備える。制御部40は、判別部として、気圧の変化特性に基づいてノズルNにおけるインクの液面の異常の有無を判別する。ノズルN内でインクの液面に異常がある(メニスカスが破れている)場合には、当該破れの部分から空気が進入して負圧状態のインクタンク70に流入し、通常よりも速くインクタンク70内の圧力が上昇したり、吸引ポンプ82の動作時における圧力の低下が遅れたりする。負圧を維持するために吸引ポンプ82が断続的に動作しているので、この動作周期で気圧の変化特性を調べることで、インクジェット記録装置1では、記録動作後に画像読取動作などを行ったりせずとも、効率的かつ速やかにインクの液面の異常を検出することができる。このように、記録動作前及び記録動作中でも速やかに異常の検出がなされることで、異常が悪化する前に速やかに復旧処理を行うことが可能となり、より容易に適正な画像記録動作に復帰させることができる。
また、制御部40は、判別部として、気圧の変化速度に応じて異常の有無を判別する。上述のように、インク液面からの空気の侵入がインクタンク70内の負圧の変化に影響するので、所定条件下における気圧の変化速度を得ることで、異常の判別を行うことができる。気圧情報自体はもともと負圧の維持のために取得される構成であるので、特別な構成を追加せずとも容易に異常の検出が可能である。
また、制御部40は、気圧が上限値PHより大きい場合に吸引ポンプ82による減圧動作を開始させ、気圧が上限値PHより小さい下限値PL未満の場合に減圧動作を停止させ、判別部として、停止から開始までの経過時間が基準時間Tetより短い場合に異常があると判別する。
このように、吸引ポンプ82を気圧の上限値PHと下限値PLとの間で断続的に動作させる場合に、空気の侵入による気圧の上昇時間の方が吸引ポンプ82の吸引による気圧の低下時間よりも計測がしやすいので、容易に基準時間Tetとの違いを判別可能であり、また、演算処理も容易である。
また、吸引ポンプ82は、インクタンク70から空気を吸い出すファンを有する。インクタンク70内は負圧に維持されればよく、負圧を解消して昇圧させる場合でも、大気を流入させればよいだけであるから、気圧調整部としては、吸引動作さえ可能であればよい。そして、この吸引動作として、ファンを用いることで、容易な構成で適切な負圧を維持することができる。
また、インクジェット記録装置1は、また、基準時間Tetを基準時間情報52として記憶する記憶部50を備える。基準時間Tetは、通常ではほぼ変化がないので、このように予め保持しておくことで、起動時に別途ユーザーが入力設定したりする必要がない。
また、インクジェット記録装置1は、インクタンク70に接続して空気を貯留する空気室83と、空気室83の接続の有無を切り替える第3電磁弁73と、を備える。制御部40は、記録ヘッド231の動作状況に応じて第3電磁弁73の開閉による接続の有無を切り替える。このように、空気室83を接続することで、負圧に係る容量を拡大することができるので、必要に応じて動作時などの気圧の変動を抑制することができる。一方で、この空気室83を切り離し可能とすることで、負圧に係る容量を縮小して気圧の変化時間を短縮し、より速やかにインク液面の異常検出を行うことが可能となる。
また、制御部40は、記録ヘッド231がインク吐出動作を行っていない場合に、空気室83の接続がなされないように第3電磁弁73を切り替える。すなわち、インク吐出動作時には負圧の変動を小さくすることが好ましいので、空気室83を接続した方がよいが、それ以外の場合には、より速やかにインク液面の異常を検出可能に切り替えることができる。
また、本実施形態の異常検出方法は、インクを吐出するノズルNを有する記録ヘッド231と、ノズルNに連通するインクタンク70と、インクタンク70内の気圧を負圧とする動作を行う吸引ポンプ82と、を備えるインクジェット記録装置1のノズルNにおけるインクの液面の異常検出方法であって、インクタンク70内の気圧の変化特性に基づいてノズルNにおける液面の異常の有無を判別するステップ、を含む。
これにより、効率的かつ速やかにインクの液面の異常を検出することができる。このように記録動作前及び記録動作中でも速やかに異常の検出がなされることで、異常が悪化する前に速やかに復旧処理を行うことが可能となり、より容易に適正な画像記録動作に復帰させることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、吸引ポンプ82がオフされてからオンされるまでの時間に基づいてインク液面の異常判別がなされたが、オンからオフまでの時間が用いられてもよい。また、オンからオフとオフからオンまでは異常の有無による経過時間の短縮/延長が反対向きの特性を有するが、オフからオンまでの方が長いので、オンからオン、オフからオフなどの一周期の時間を計測することでも、異常判別が可能である。
また、例えば、吸引ポンプ82のオフからオンまでの間のうち、所定時間内における気圧の上昇幅を基準幅と比較することでも、異常判別が可能である。
また、上述のように気圧の値を取得する必要がなければ、計測部64において単純に上限値PH及び下限値PLとの大小関係のみが検出されて制御部40に検出信号が出力されてもよい。また、この場合、大小が反転したタイミングでのみ制御信号が制御部40に対して出力される構成であってもよく、制御部40は、当該制御信号に応じて吸引ポンプ82の動作のオン/オフを切り替える処理を起動し、切り替え後には、当該処理を終了してもよい。
また、圧力の情報さえ取得されればよいので、計測部64は、インクジェット記録装置1に属さない外部機器又はモジュールであって、当該外部機器から信号が通信部61を介して取得されてもよい。
また、上記実施の形態では、吸引ポンプ82を用いて負圧を維持することとしたが、負圧が継続的に維持できるものであれば、これに限られない。
また、基準時間Tetは、毎回ユーザーにより入力設定されてもよいし、適宜な間隔で更新可能であってもよい。更新時の値は、ユーザーが入力してもよいし、正常動作時における吸引ポンプ82のオフからオンまでの平均的な計測時間に基づいてその定数倍、例えば、1/3倍などに設定されてもよい。また、実際に異常が検出された場合の計測時間が確実に含まれるように定数を適宜調整して設定してもよい。
また、上記実施の形態では、空気室83を有し、第3電磁弁73により記録動作の有無に応じて当該空気室83を接続したり切り離したりしたが、常時空気室83が接続されていてもよいし、反対に空気室83を有しなくてもよい。
また、空気室83の接続有無は、インク吐出動作の有無だけに応じて切り替えられるのではなく、記録ヘッド231の他の動作、例えば、インクを吐出させない圧力変動、又は記録ヘッド231のメンテナンスの状態などに応じても切り替えられてよい。
また、上記実施の形態では、インクタンク70に対して1つの記録ヘッド231が取り付けられて個別にインクの供給が行われているが、インクタンク70に対して複数の記録ヘッドが取り付けられて、インクタンク70からインクがこれら複数の記録ヘッドに対して分配されてもよい。この場合、当該複数の記録ヘッドのうちいずれかで液面の異常が生じた場合に、インクタンク70の負圧の変化特性が変化する。
また、インクは、色付きのインクに限られず、透明なクリアインクなどを含む。クリアインクは、記録媒体の表面に被覆を形成するためのものであってもよい。また、3Dプリンターにおいて、吐出後に積層されて固化し、3次元構造を形作るインクであってもよい。
また、上記実施の形態では、記録ヘッド231(ノズルN)へインクを供給するインクタンク70の負圧を例に挙げて説明したが、記録ヘッド231(ノズルN)から排出されたインクを回収するインクタンクに同様に負圧が付与されている場合には、この回収側のインクタンクの圧力変化特性に基づいて液面状態の異常の有無を判別してもよい。
また、記録ヘッドの圧力変動付与方式(サーマル方式であってもよい)、ノズル配列パターン(記録ヘッドの数は任意であり、記録媒体に対して走査されながらインクを吐出する記録ヘッドであってもよい)、インクの種別(染料、顔料などを問わない)、記録媒体の形状(例えば、搬送方向に連続した紙又は布帛などであってもよい)、搬送系の構成(例えば、ベルトなどにより記録媒体が平面状をまっすぐ搬送されてもよい)など、インクジェット記録装置1の構成は上記実施の形態に限られない。
その他、上記実施の形態で示した構成、構造、配置、制御内容及び手順などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1 インクジェット記録装置
10 媒体供給部
11 媒体供給トレー
12 供給搬送部
121、122 ローラー
123 ベルト
20 画像形成部
21 画像形成ドラム
22 受け渡しユニット
221 爪部
222 受け渡しドラム
23 ヘッドユニット
230 ヘッドモジュール
231 記録ヘッド
24 定着部
25 デリバリー部
251、252 ローラー
253 ベルト
254 受け渡しローラー
28 ヘッド駆動部
29 定着駆動部
30 媒体排出部
31 媒体排出トレー
40 制御部
41 CPU
42 RAM
45 搬送駆動部
50 記憶部
51 プログラム
52 基準時間情報
61 通信部
62 表示部
63 操作受付部
64 計測部
70 インクタンク
701 供給経路
702 流入経路
703 排出流路
704 配管
71 第1電磁弁
72 第2電磁弁
73 第3電磁弁
81 送液ポンプ
82 吸引ポンプ
83 空気室
90 バス
A 空気層
M 記録媒体
N ノズル
PH 上限値
PL 下限値
Tet 基準時間

Claims (7)

  1. インクを吐出するノズルを有する記録ヘッドと、
    前記ノズルに連通するインク貯留室と、
    前記インク貯留室内の気圧を負圧とする動作を行う圧力調整部と、
    前記気圧の変化特性に基づいて前記ノズルにおけるインクの液面の異常の有無を判別する判別部と、
    を備え
    前記判別部は、前記気圧の変化速度に応じて前記異常の有無を判別する
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記圧力調整部の動作を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記気圧が第1基準値より大きい場合に前記圧力調整部による減圧動作を開始させ、前記気圧が前記第1基準値より小さい第2基準値未満の場合に前記減圧動作を停止させ、
    前記判別部は、前記停止から前記開始までの経過時間が基準時間より短い場合に前記異常があると判別する
    ことを特徴とする請求項記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記圧力調整部は、前記インク貯留室から空気を吸い出すファンを有することを特徴とする請求項記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記基準時間を記憶する記憶部を備えることを特徴とする請求項2又は3記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記インク貯留室に接続して空気を貯留する空気貯留室と、
    前記空気貯留室の前記接続の有無を切り替える切替部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記記録ヘッドの動作状況に応じて前記切替部による前記接続の有無を切り替える
    ことを特徴とする請求項2~4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記制御部は、前記記録ヘッドがインク吐出動作を行っていない場合に、前記空気貯留室の前記接続がなされないように前記切替部を切り替える
    ことを特徴とする請求項記載のインクジェット記録装置。
  7. インクを吐出するノズルを有する記録ヘッドと、前記ノズルに連通するインク貯留室と、前記インク貯留室内の気圧を負圧とする動作を行う圧力調整部と、を備えるインクジェット記録装置の前記ノズルにおけるインクの液面の異常検出方法であって、
    前記気圧の変化特性に基づいて前記ノズルにおける前記液面の異常の有無を判別するステップ、
    を含み、
    前記ステップでは、前記気圧の変化速度に応じて前記異常の有無を判別する
    ことを特徴とする異常検出方法。
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