JP7221770B2 - 機械システムの摩擦同定装置 - Google Patents

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本発明は、モータと機械装置が捻じれ要素によって結合されている機械システムの特性、とりわけ捻じれ要素によって生じる捻じれ摩擦を同定する摩擦同定装置に関する。
機械装置をモータにより駆動する際には、装置の特性を正確に把握することが重要である。とりわけ、モータと機械装置との間の共振による振動の特性を測定することが重要である。そこで、このような特性を測定するための技術が検討されている。
例えば、特許文献1には、モータトルク指令値から捻じれトルクまでの伝達関数とモータトルク指令値から機械装置回転速度の伝達関数の比を計算することで機械装置の特性を測定する技術が記載されている。
特許第6149948号公報
特許文献1に記載されている技術では、制御対象の摩擦は、モータと機械装置の摩擦という形で同定されている。しかし、実際にはモータと機械装置の摩擦以外に、捻じれ要素による捻じれ摩擦が別に存在する。
そのため、特許文献1に記載されている技術では、モータと機械装置を結合するカップリングなどの捻じれ要素による捻じれ摩擦が考慮されておらず、正しいモデル化ができず共振時における特性に誤差が生じてしまう。
上記のような問題点を鑑みてなされた本発明の目的は、モータと機械装置を結合する捻じれ要素によって生じる捻じれ摩擦を考慮して機械システムをモデル化し、前記捻じれ要素の捻じれ摩擦を同定する摩擦同定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る摩擦同定装置は、機械装置を駆動するモータと機械装置が捻じれ要素を介して結合された機械システムの特性を同定する装置であって、前記機械装置に入力されるトルクを検出するトルク検出部と、前記機械装置に入力されるトルクから捻じれトルクを算出するトルク算出器、モータ回転速度と機械装置回転速度との差である捻じれ速度と、前記捻じれ要素のバネ定数と、推定捻じれ摩擦に基づき、捻じれトルク推定値を演算する捻じれトルク推定部と、前記捻じれトルクと前記捻じれトルク推定値との偏差が小さくなるように前記推定捻じれ摩擦を調整する推定捻じれ摩擦調整部とを、備える。
また、本発明に係る摩擦同定装置において、前記推定捻じれ摩擦調整部は、前記捻じれトルク測定値と前記捻じれトルク推定値との実効値又は平均値を演算して用いることが好ましい。
また、本発明に係る摩擦同定装置において、前記捻じれトルクは、前記トルク検出部から得られる機械装置に入力されるトルクをフィルタに入力し、共振周波数の成分のみを取り出すことによって算出することを特徴とする。
また、本発明に係る摩擦同定装置において、前記機械装置回転速度は、前記トルク検出部から得られる機械装置に入力されるトルクと機械装置の慣性および摩擦から算出することを特徴とする。
本発明に係る摩擦同定装置によれば、モータと機械装置を結合するカップリングなどの捻じれ要素によって生じる摩擦を同定でき、正確な共振特性のモデルを得ることができる。
本発明の一実施形態に係る摩擦同定装置の概要を示す図である。 本発明の請求項1の実施形態(実施例1)を示す構成図である。 本発明の請求項3の実施形態(実施例2)を示す構成図である。 本発明の請求項4の実施形態(実施例3)を示す構成図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る摩擦同定装置の概要を示す図である。本実施形態に係る摩擦同定装置は、モータと機械装置とがカップリングなどの捻じれ要素により結合され、捻じれ要素を介してモータにより機械装置が駆動される機械システムにおいて、モータと機械装置との間に介在するカップリングなどの捻じれ要素によって生じる捻じれ摩擦を同定するものである。
図2は本発明の一実施形態に係る摩擦同定装置10の構成例を示す図である。上述したようなモータと機械装置とがカップリングなどの捻じれ要素により結合された機械システムは、図2に示す2慣性系モデル20に近似することができる。まず、この2慣性系モデル20について説明する。2慣性系モデル20は、モータ21と、機械装置22と、捻じれ要素23とを含む。
モータ21は、モータの機械的要素(慣性および摩擦)を示す。モータ21の伝達関数は1/(Js+D)で表される。Jはモータ21の慣性モーメントであり、Dはモータ21の摩擦であり、sはラプラス演算子である。モータ21は、減算器24により演算されるモータ出力トルクTと捻じれトルクTとの差が入力され、モータ回転速度ωを出力する。
機械装置22は、機械装置の機械的要素(慣性および摩擦)を示す。機械装置22の伝達関数は、1/(Js+D)で表される。Jは機械装置22の慣性モーメントであり、Dは機械装置22の摩擦である。機械装置22は、加算器25により演算される捻じれトルクTと機械装置側の負荷トルクである負荷トルクTとの和が入力され、機械装置回転速度ωを出力する。
捻じれ要素23の伝達特性は、(K/s+D)で表される。Kはばね定数であり、Dは捻じれ摩擦である。捻じれ要素23は、減算器26により演算されるモータ回転速度ωと機械装置回転速度ωとの差である捻じれ速度ωが入力され、捻じれトルクTとして出力する。
図2に示す2慣性系モデル20において、捻じれトルクは以下の式(1)で表される。
Figure 0007221770000001
式(1)より、バネ定数Kが既知でモータ回転速度ωと機械装置回転速度ωが回転数検出装置などによって検出あるいは推定できる場合、未知数は捻じれ摩擦Dのみとなる。
次に、本実施形態に係る摩擦同定装置10の構成について説明する。
図2に示す摩擦同定装置10は、トルク検出部11と、減算器12と、減算器13と、捻じれトルク推定部14と、推定捻じれ摩擦調整部15とを備える。
トルク検出部11は、捻じれ要素23と機械装置22の間に設けられ、機械装置22に入力されるトルクTを検出する。トルク検出部11としては、例えばトルク計を用いることができる。
減算器12は負荷トルクTと検出部によるトルクTとを減算し捻じれトルクTとして出力する。
減算器13はモータ回転速度ωと機械装置回転速度ωとを減算し捻じれ速度ωとして出力する。モータ回転速度ωと機械装置回転速度ωの検出には、例えばエンコーダなどの角度検出器から得た位置情報を用いて算出することができる。
捻じれトルク推定部14は、減算器13による捻じれ速度ωと、捻じれ要素のバネ定数Kと後述する推定捻じれ摩擦調整部15による推定捻じれ摩擦D^から式(2)を演算し、捻じれトルク推定値T^を出力する。なお、a^は、aの上に^が付された記号を表すものとする。
Figure 0007221770000002
推定捻じれ摩擦調整部15は、減算器12による捻じれトルクTと、捻じれトルク推定部14による捻じれトルク推定値T^の偏差が小さくなるように、捻じれトルク推定部14による捻じれトルク推定値T^の演算に用いられる推定捻じれ摩擦D^を調整する。
捻じれ摩擦Dと推定捻じれ摩擦D^の偏差は、以下の式(3)のように捻じれトルクTと捻じれトルク推定値T^の偏差に現れることになる。上述したように、推定捻じれ摩擦調整部15により推定捻じれ摩擦D^を調整することで捻じれトルクTと捻じれトルク推定値T^の偏差を小さくすることできる。すなわち、捻じれトルクTと捻じれトルク推定値T^の偏差がゼロになると、捻じれ要素による捻じれ摩擦Dと推定捻じれ摩擦D^の偏差もゼロになる。従って、モータと機械装置との間との共振特性を表す上で重要なパラメータである捻じれ要素による捻じれ摩擦Dを同定することができる。
Figure 0007221770000003
なお、推定捻じれ摩擦調整部15は、捻じれトルクTの実効値と捻じれトルク推定値T^の実効値を演算し、それらを用いて捻じれトルクTと捻じれトルク推定値T^の偏差を演算することが好ましい。
図3は請求項3の実施例を示したもので、図2と異なるところは、フィルタ16を設け、機械装置に入力されるトルクTをフィルタ16に入力し共振周波数の周波数成分のみを取り出すことでフィルタ16の出力を捻じれトルクとして得ることである。また、フィルタ16による捻じれトルクTの位相ずれを補償するために位相調整器17によって捻じれ速度ωの位相を調整することである。他は図2と同様である。
すなわち、フィルタ16は、機械装置に入力されるトルクTの低周波数成分を除去し、共振周波数の周波数成分を取得できるように適切に設定されたフィルタとして使用される。このように構成したことにより、負荷トルクTを取得できない場合でも、捻じれ摩擦Dの同定が可能となる。
図4は請求項4の実施例を示したものである。図2と異なるのは、速度演算器18を設け、トルク検出部11より得られる機械装置に入力されるトルクTを速度演算器18に入力することによって以下の式(4)より機械装置回転速度推定値ω^を得ることである。他は図2と同様である。このように構成したことにより、機械装置側に速度検出装置が設けられない場合でも捻じれ摩擦Dの同定が可能となる。
Figure 0007221770000004
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨および範囲内で、多くの変更および置換が可能であることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形および変更が可能である。
10 摩擦同定装置
11 トルク検出部
12,13,24,26 減算器
14 捻じれトルク推定部
15 推定捻じれ摩擦調整部
16 フィルタ
17 位相調整器
18 速度演算器
19 捻じれトルク算出器
20 2慣性系モデル
21 モータ
22 機械装置
23 捻じれ要素
25 加算器

Claims (4)

  1. 機械装置とモータが捻じれ要素を介して接続されている機械システムの摩擦同定装置であって、
    前記機械装置に入力されるトルクを検出するトルク検出部と、
    前記機械装置に入力されるトルクから捻じれトルクを算出するトルク算出器と、
    モータ回転速度と機械装置回転速度との差である捻じれ速度と、前記捻じれ要素のバネ定数と、推定捻じれ摩擦に基づき、捻じれトルク推定値を演算する捻じれトルク推定部と、
    前記捻じれトルクと前記捻じれトルク推定値との偏差が小さくなるように前記推定捻じれ摩擦を調整する推定捻じれ摩擦調整部と、
    を備えることを特徴とする摩擦同定装置。
  2. 請求項1に記載の摩擦同定装置において、前記推定捻じれ摩擦調整部は、前記捻じれトルクと前記捻じれトルク推定値の実効値又は平均値を演算して差分を計算し、前記推定捻じれ摩擦を調整することを特徴とする摩擦同定装置。
  3. 請求項1に記載の摩擦同定装置において、前記トルク検出部から得られる機械装置に入力されるトルクをフィルタに入力し共振周波数の周波数成分のみを取り出すことによって前記捻じれトルクを演算することを特徴とする摩擦同定装置。
  4. 請求項1に記載の摩擦同定装置において、前記トルク検出部から得られる機械装置に入力されるトルクと前記機械装置の慣性および摩擦を用いて前記機械装置回転速度を演算することを特徴とする摩擦同定装置。
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