JP7219150B2 - 防振装置取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、防振装置用ストッパーに関し、特に、車両においてエンジンマウント等の防振装置に使用される弾性ブッシュと、取付部との干渉を防止する防振装置用ストッパーに関する。
従来、自動車に用いられ、防振装置として機能するエンジンマウントは、内筒と外筒との間にゴムなどの弾性体を介在させて一体化した弾性ブッシュの外筒側をブラケット等に圧入して構成され、例えば、エンジン等に固定される。エンジンマウントは、弾性ブッシュの内筒側を車体側に設けられたエンジンマウント取付部に固定することで、内筒と外筒との間に介在する弾性体によりエンジンの振動が車体側に伝達されないように防振される。しかし、このようなエンジンマウントの取付構造では、走行時の加減速により車体に対してエンジンが前後に移動可能であるため、ブラケットが車体側のエンジンマウント取付部に接触することが想定される。この接触を防止するため、エンジンマウントとエンジンマウント取付部との間に、加減速時の車体に対するエンジンの可動範囲を規制するためのゴム製のストッパーを介在させる技術が知られている。ストッパーは、例えば、内筒の両端側のそれぞれに独立して設けたり、特許文献1に示すように独立したストッパーを連結部によって連結したものが知られている。
特開平7-158696号公報
しかしながら、ストッパーは、前述のようにそれぞれ独立して設けた場合、エンジンマウントをエンジンマウント取付部に組み付けるときに、ストッパーにエンジンマウント取付部が接触し、エンジンマウントから脱落する虞がある。このため、特許文献1に示すように、ストッパーに連結部を設けて一体化することにより、エンジンマウントからストッパーの脱落を防止することができるが、エンジンマウントをエンジンマウント取付部に取り付けるときの作業性を考慮して形成した場合、ストッパーとしての機能の低下や経年変化に対する耐久性が低くなる虞がある。
本発明は、ストッパーとしての耐久性を向上可能な防振装置用ストッパーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための防振装置用ストッパーの構成として、内筒と外筒とが弾性体を介して結合された弾性ブッシュの内筒に取り付けられる第1の部材と、外筒に取り付けられる第2の部材との間に設けられ、第1の部材及び第2の部材の接触を回避するための弾性ブッシュ用ストッパーであって、内筒の各端部が挿入される挿入孔を有し、挿入孔に内筒の端部を挿入した状態で第1の部材と第2の部材との間に配置される一対の本体部と、第2の部材の外周側を延長し、本体部同士を連結する連結部とを備え、本体部の一方は、第1の部材に接触可能に形成されたストッパー部と、挿入孔を有し、ストッパー部よりも薄く形成され、弾性ブッシュ及び第1の部材を被覆する被覆部とを備え、ストッパー部は、一方の本体部において最も厚さが厚い最厚部を含んで形成され、最厚部が前記第1の部材に向けて最も突出する構成とした。
本構成によれば、ストッパー部の厚みを他の部分より厚いストッパー部を備えることにより、ストッパーとしての耐久性を向上させることができる。
また、防振装置用ストッパーの他の構成として、連結部の延長方向の中央部を、該中央部に連続する両側部よりも厚く形成したり、被覆部の挿入孔の周辺の厚みを、該被覆部の他の部位の厚みより厚く形成したりしても良い。また、内筒の外周面に、軸方向に沿って延長する凸部を設け、内筒の備える凸部に対応する切欠き部を挿入孔に形成しても良い。
エンジンマウントの取付の構造を示す外観斜視図及び分解斜視図である。 エンジンマウントの部分平面図である。 エンジンマウントに取り付けられたストッパーを車体前方又は後方から見たときの平面視図である。 ストッパーの展開図である。 ストッパー部における厚みの関係を示す図である。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
図1は、本実施形態に係るエンジンマウント1の取付の構造を示す外観斜視図及び、エンジンマウント1の分解斜視図である。図2は、エンジンマウント1の部分平面図及びエンジンマウント1にストッパー6が装着された部分平面図である。エンジンマウント1は、概略、ブラケット2と、弾性ブッシュ4とで構成される。
ブラケット2は、エンジンマウント1をエンジンに取り付けた状態において、車体幅方向に延長する一対のプレート20;20とプレート20;20の下側を連結する連結片21とを備える。一対のプレート20は、互いに平行に、車体前後方向に所定距離離間して設けられ、その間に弾性ブッシュ4を取り付けるためのブッシュ収容筒22が設けられている。ブッシュ収容筒22は、各プレート20;20を貫通し、例えば、端部が各プレート20の表面と面一となるようにプレート20;20間に架橋される。
弾性ブッシュ4は、外筒40と内筒42との間に弾性体44を介装し、一体化されたものであって、ブッシュ収容筒22の内周側に外筒40を圧入する等して組み付けられる。
外筒40は、ブラケット2への組み付け時に一方のプレート20の端面から突出するように軸方向の長さが設定される。エンジンマウント1は、弾性ブッシュ4がブラケット2に対して常に所定の位置に組み付けられる必要がある。前述のように圧入等により組み付けを行う場合、例えば、一方のプレート20の端面を基準とし、このプレート20の立っ面と外筒40の端面が面一となるように押し込まれる。このため、外筒40の軸方向の長さは、ブッシュ収容筒22の端面間の長さよりも長い寸法が設定される。
本実施形態では、図2(a)に示すように、エンジンマウント1を図外のエンジンに取り付けたときに、ブラケット2から突出する外筒40の端部が、車体前方に突出するようにブラケット2に対する組み付け方向が設定されている。
内筒42は、軸方向に貫通する孔46を備え、外筒40の軸方向長さよりも長い寸法が設定され、ブッシュ収容筒22の両端面から所定長さ突出するように軸方向の長さが設定され、車体に設けられたエンジンマウント取付部5を形成する支持片50;50間の距離に対応する寸法で設定される(図1参照)。
図1に示すように、エンジンマウント取付部5は、車体幅方向に延長して設けられた一対の支持片50;50の間で内筒42を挟持し、各支持片50に設けたボルト挿入孔50Aと、内筒42の孔46とに図外のボルトを貫通させ、締め付けることで、エンジンと車体との間に介在し、防振装置として機能するエンジンマウント1が固定される。
また、図1(b),図2(a)に示すように、内筒42は、外周面に凸部48を備える。凸部48は、例えば、当該内筒42の軸方向に沿って延長し、軸方向と直交する断面視において内筒42の外周面から円弧状に膨出するように形成され、後述のストッパー6の装着時の位置決め手段として機能する。なお、凸部48は、1つに限定されず、2以上等適宜設けても良い。また、前述の断面視における形状も円弧状に限定されず、適宜変更しても良い。また、凸部48は、ストッパー6の位置決め手段として機能すれば良いので、凸部48に換えて凹部として形成しても良い。
図1,図2(a)等に示すように、弾性体44は、外筒40の内周と、内筒42の外周との間において、外筒40の各端部から内筒42の各端部側に向かってはみ出すように設けられ、エンジンの振動の吸収や走行時の車体に対して移動するエンジンの移動を弾性的に支持する。なお、弾性体44は、前述の凸部48が各端部において露出するように設けられている。
図3(a)は、エンジンマウント1に取り付けられたストッパー6を車体前方から見たときの平面視図、図3(b)は、エンジンマウント1に取り付けられたストッパー6を車体後方から見たときの平面視図である。図3に示すように、ストッパー6は、ゴムなどの弾性体により形成され、エンジンマウント1の端面から突出する内筒42により係止される一対の本体部60と、この本体部60を一定の幅で連結する連結部62とを備える。本実施形態では、図2(b)に示すように、ストッパー6は、連結部62を下側とし、コ字状になるように折り曲げることにより、弾性ブッシュ4を収容するブラケット2の一対のプレート20を囲むようにエンジンマウント1とエンジンマウント取付部5との間に配置される。
図3(a),(b)に示すように、各本体部60は、エンジンマウント1の各プレート20;20を上下方向に覆うように延長して設けられる。各本体部60の中央部には、内筒42の端部を挿入する挿入孔66が設けられる。挿入孔66は、内筒42の外周形状に合致するように形成され、内筒42の外周に嵌着可能に形成される。挿入孔66には、内筒42の外周に設けられた凸部48に対応して形成された係合部68を備える。係合部68は、凸部48の断面形状に対応する形状で、挿入孔66における切欠きとして形成され、エンジンマウント1に対して所定の向きに位置決めされる。このように、内筒42の外周に凸部48を設けるとともに、ストッパー6に凸部48に対応する係合部68を設けたことにより、ストッパー6がエンジンマウント取付部5に接触したときに、ストッパー6が回転したり、位置ずれしたりすることを防止し、その位置を維持させることができる。
図2(b),図3(a)に示すように、車体前方に配置される本体部60は、エンジンマウント取付部5に主として接触させるように形成されたストッパー部70を備える。以下、ストッパー部70を備える本体部60を前方本体部60Aといい、他の本体部60を後方本体部60Bという。
図3(a)に示すように、本実施形態に係るストッパー部70は、ストッパー6をエンジンマウント1に取り付けたときに、エンジンマウント取付部5の支持片50に向けて最も突出する第1ストッパー部71と、第1ストッパー部71の次に突出する第2ストッパー部72とを備える。
第1ストッパー部71は、平面視において、内筒42の下端よりも下側、かつ、内筒42よりも車体側に被覆部69から張り出し、外筒40の円周上に沿うように円弧状に延長するように設けられ、車体前方側に延長するプレート20の先端側の下側半分を被覆可能に形成される。ストッパー部70は、ストッパー6の他の部位の肉厚よりも最も厚い最厚部分を含んで形成される。
第2ストッパー部72は、第1ストッパー部71と連続して設けられ、内筒42の下側を車体幅方向に直線状に延長するように設けられる。
図4は、ストッパー6の展開図である。以下、図4を用いてストッパー6の構成について詳述する。なお、図4(a)に主として示す面をストッパー6の裏面、図4(b)に主として示す面を表面等として説明する。また、図4(a),(b)に示す各面を基準として高い、低い等として説明する。ストッパー6は、前述したように、主として一対の本体部60と、連結部62とで構成され、組み付け前の状態において、本体部60及び連結部62とが直線上に並ぶように形成される。
図4(a)に示すように、前方本体部60Aは、ストッパー部70の裏面70aが、最も高い位置にあり、連結部62の裏面62aと同一面にあるように形成される。
ストッパー部70の裏面70aは、エンジンマウント1にストッパー6を取り付けたときに、プレート20の表面に当接されるプレート当接面73と、プレート20の表面から突出する外筒40の端面に当接する外筒当接面74とが設けられる。プレート当接面73は、前述の第1ストッパー部71に対応し、外筒当接面74は、第2ストッパー部72に対応する。
プレート当接面73は、平面状に形成され、連結部62の裏面62aと同一平面上に位置するように形成され、プレート20から突出する外筒40の外周及びプレート20の外形形状に沿うように形成される。
外筒当接面74は、例えば、プレート当接面73と平行な平面状に形成され、前述の外筒40のプレート20からの突出量分、プレート当接面73よりも低い位置に形成され、外筒40の端面に沿い、端面を跨ぐ所定幅で延長する。そして、外筒当接面74の内筒42側を境界として、外筒当接面74からすり鉢状に高さを低くしながら平面状に形成された被覆部69の裏面69aへと滑らかに連続する。
図4(b)に示すように、ストッパー部70の表面側には、前述のプレート当接面73に対応して設けられる第1接触面75と、外筒当接面74に対応する第2接触面76とが設けられる。
第1接触面75は、ストッパー部70における第1ストッパー部71に対応し、前方本体部60Aの表面側において最も高い位置となるように形成される。第2接触面76は、ストッパー部70における第2ストッパー部72に対応し、第1接触面75に次いで2番目に高い位置となるように形成される。第1接触面75及び第2接触面76は、エンジンマウント1に組み付けられた状態において、例えば、対向する支持片50の表面に対して平行となるような平面状に形成される。
被覆部69は、表面側において、第2接触面76よりも低い位置に形成された内側被覆面77aを有する内側被覆部77と、内側被覆面77aよりも低い位置に形成される外側被覆面78aを有する外側被覆部78とを備える。
内側被覆面77a及び外側被覆面78aは、被覆部69の裏面69aと平行な平面状にそれぞれ形成される。内側被覆面77aは、挿入孔66の外周を囲繞し、第1ストッパー部71及び第2ストッパー部72に向けて伸びるように形成される。外側被覆面78aは、前述の内側被覆面77aの周囲に設けられ、被覆部69における外形形状を裏面69aとともに形成する。
図5(a)は、ストッパー6の厚さ関係を示す図である。
ここで図5(a)に示すように、前方本体部60Aにおける厚さの関係についてまとめると、第1ストッパー部71を構成するプレート当接面73から第1接触面75を含む第1ストッパー部71の厚さd1が最も厚く、次いで、プレート当接面73及び第2接触面76を含む第2ストッパー部72の厚さd2が2番目に厚く形成される。
また、被覆部69は、前述の第1ストッパー部71及び第2ストッパー部72の厚さd1,d2よりも薄く形成され、裏面69aと内側被覆面77aとで形成される内側被覆部77の厚さd3が、第2ストッパー部72の厚さd2に次いで、厚くなるように形成されている。したがって、前方本体部60Aにおいて、裏面69aと外側被覆面78aとで形成される外側被覆部78の厚さd4が最も薄い。
前述の第1接触面75には、表面から球面状に突出する複数の凸部79が設けられる。凸部79は、ストッパー6をエンジンマウント1に取り付け、エンジンマウント1をエンジンマウント取付部5の支持片50;50の間に挿入するときに、支持片50の表面が接触したときの摩擦を低減したり、走行時にストッパー部70が支持片50に接触したときの摩擦を低減し、異音の発生を抑制するように機能する。
また、後方本体部60Bは、前方本体部60Aと同様に、ストッパー部80と、被覆部82とを備える。ストッパー部80は、例えば、前方本体部60Aの有する第2ストッパー部72と平行に延長するように設けられ、ストッパー6をエンジンマウント1に取り付けたときに、内筒42の下側において、プレート20の表面及び外筒40の端面に当接可能に設けられる。
図4(a)に示すように、後方本体部60Bは、ストッパー部80の裏面80aが、最も高い位置にあり、連結部62の裏面62aと同一面にあるように形成され、前述したようにプレート20の表面及び外筒40の端面に当接可能な幅で直線状に延長し、プレート20の表面及び外筒40の端面との当接面として機能する。
また、ストッパー部80とともに後方本体部60Bを形成する被覆部82の裏面82aは、ストッパー部80の裏面82aの内筒42側を境界として、階段状に高さを低くして平面状に形成される。
図4(b)に示すように、ストッパー部80の表面側には、車体前後方向後方に位置する支持片50の表面と接触するように設けられた接触面84が設けられる。接触面84は、例えば、エンジンマウント1に組み付けられた状態において対向する支持片50の表面に対して平行となるような平面状に形成される。
被覆部82は、表面側において、内側被覆面87aを有する内側被覆部87と、内側被覆面87aよりも低い位置に形成される外側被覆面88aを有する外側被覆部88とを備える。
内側被覆面87a及び外側被覆面88aは、被覆部82の裏面82aと平行な平面状にそれぞれ形成される。内側被覆面87aは、挿入孔66の外周を囲繞し、ストッパー部80に達するように形成される。外側被覆面88aは、前述の内側被覆面87aの外側に設けられ、被覆部82における外形形状を裏面82aとともに形成する。
ここで図5(b)に示すように、後方本体部60Bにおける厚さの関係についてまとめると、裏面80aと接触面84を含むストッパー部80の厚さd5が最も厚く、次いで、被覆部82の裏面82aと内側被覆面87aを含む内側被覆部87の厚さd6が2番目に厚く形成される。したがって、後方本体部60Bにおいて、裏面82aと外側被覆面88aとで形成される外側被覆部88の厚さd7が最も薄い。
図4に示すように、連結部62は、前方本体部60Aの第2ストッパー部72と後方本体部60Bのストッパー部80とを連結する。連結部62は、延長方向の中央部62Aが前方及び後方本体部60A;60Bと連結される側部62B;62Bの厚みよりも厚く形成される。即ち、連結部62は、前方本体部60A及び後方本体部60B側の肉厚が中央部62Aよりも薄くなるように形成される。中央部62Aは、例えば、図2(b)に示すように、エンジンマウント取付部5を形成する連結片21に含まれる範囲で形成すると良い。好ましくは、ストッパー6をエンジンマウント1に取り付けるときに、側部62Bが連結片21からプレート20へと延長する範囲で設定すると良い。
前述のように、連結部62の厚さを設定することにより、ストッパー6をエンジンマウント1に取り付けるときに、各側部62B;62Bが、連結片21及びプレート20の外側に沿って容易に変形し、簡単にエンジンマウント1に組み付けることができる。また、ストッパー6のエンジンマウント1への取り付け後において、側部62Bは、中央部62Aよりも薄肉に形成されているため、側部62Bには変形に伴なう大きな復元力が生じないため、内筒42の外周と、挿入孔66との間に生じる摩擦よりも小さくすることができ、ストッパー6のエンジンマウント1からの脱落防止に寄与する。
以上説明したように、本実施形態に係るエンジンマウント1の取付構造によれば、エンジンマウント1のブラケット2をエンジンに取り付け、更にエンジンマウント1にストッパー6を取り付ける。この状態で車体を上方から下降させ、あるいはエンジンを上昇させる等して、車体に設けられたエンジンマウント取付部5の一対の支持片50;50の間に、内筒42を介挿し、各支持片50に形成されたボルト挿入孔50Aと、内筒42の孔46とを一致させ、図外のボルトを挿入し、エンジンマウント1をエンジンマウント取付部5に固定する。このときストッパ-6は、多少の接触があってもエンジンマウント1の内筒42の外周にしっかりと嵌着された状態にあるため、エンジンマウント1から脱落しない。
また、エンジンマウント取付部5への組み付け時に、支持片50がストッパー6において最も突出する第1ストッパー部71の第1接触面75とに擦れる状況であっても、第1接触面75の表面に形成された凸部79が、ストッパー6を脱落するほどの摩擦を生じさせないため、第1接触面75を滑るように支持片50を移動させることができ、エンジンマウント1の組み付けを容易に行うことができる。
ストッパー6は、エンジンマウント1と、エンジンマウント取付部5との間に、組み付け時の状態が維持されている状態から、例えば、車両において急減速した場合、第1接触面75が、車体前方側の支持片50の表面に接触し、エンジンマウント1を形成するブラケット2とエンジンマウント取付部5との直接的な接触が回避される。これにより、エンジンマウント1とエンジンマウント取付部5との間に生じうる破壊が回避される。
また、本実施形態では、ストッパー6は、第2接触面76を備えているため、第1接触面75が支持片50との繰り返しの接触により摩耗したり、変形したりして、第1ストッパー部71の厚みが薄くなり、例えば、第1接触面75が第2接触面76と面一、或いは面一に近い高さとなったとしても、第1接触面75と第2接触面76とが、支持片50に接触し、エンジンマウント1とエンジンマウント取付部5との直接的な接触を回避することができる。
このように、第1ストッパー部71の厚さが薄くなった場合であっても、ストッパー6の接触部分の面積が広がることにより、例えば、大きな力で接触したとしても受圧面積が広がり、エンジンマウント1を形成するブラケット2とエンジンマウント取付部5との直接的な接触を回避することができる。したがって、本実施形態に係るストッパー6によれば、第1接触面75のみの接触から、第1接触面75及び第2接触面76による接触へと変化するため、ストッパー6としての機能を長期化、即ち、耐久性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、ストッパー6をエンジンマウント1に用いるものとして説明したが、これに限定されず、例えば、弾性ブッシュ4を用いたリンク機構において互いの部材の干渉を防止するようにストッパー6を設けると良い。
また、本実施形態では、減速時にエンジンマウント1とエンジンマウント取付部5との接触を防ぐようにストッパー6の前方本体部60Aにストッパー部70を設けたが、これに限定されず、加速時にエンジンマウント1とエンジンマウント取付部5との接触を防ぐように、後方本体部60Bにストッパー部70を設けるようにしても良い。
また、本実施形態では、ストッパー部70は、平面視において、内筒42の下端よりも下側、かつ、内筒42よりも車体側に被覆部69から張り出し、車体前方に位置するプレート20の車体側、かつ、下側を覆うように設けるものとして説明したが、これに限定されない。ストッパー6において最も厚みがあるストッパー部70を形成する位置等の形態は、適宜設定すれば良い。
1 エンジンマウント、2 ブラケット、4 弾性ブッシュ、
5 エンジンマウント取付部、6 ストッパー、20 プレート、
21 連結片、22 ブッシュ収容筒、40 外筒、42 内筒、
44 弾性体、46 孔、48 凸部、50 支持片、
50A ボルト挿入孔、60 本体部、60A 前方本体部、60B 後方本体部、
62 連結部、62a 裏面、62A 中央部、62B 側部、
66 挿入孔、68 係合部、69 被覆部、69a 裏面、
70 ストッパー部、70a 裏面、71 第1ストッパー部、
72 第2ストッパー部、73 プレート当接面、74 外筒当接面、
75 第1接触面、76 第2接触面、77 内側被覆部、77a 内側被覆面、
78 外側被覆部、78a 外側被覆面、
79 凸部、80 ストッパー部、80a 裏面、
82 被覆部、82a 裏面、84 接触面、87 内側被覆部、87a 内側被覆面、
88 外側被覆部、88a 外側被覆面。

Claims (4)

  1. 内筒と外筒とが弾性体を介して結合された弾性ブッシュの前記内筒に取り付けられる第1の部材と、
    前記外筒に取り付けられる第2の部材と
    前記弾性ブッシュと、
    前記第1の部材及び前記第2の部材の間に設けられ、前記第1の部材及び前記第2の部材の接触を回避するための防振装置用ストッパーと、を含んで構成される防振装置取付構造であって、
    前記防振装置用ストッパーは、
    前記内筒の各端部が挿入される挿入孔を有し、前記挿入孔に前記内筒の端部を挿入した状態で前記第1の部材と前記第2の部材との間に配置される一対の本体部と、
    前記第2の部材の外周側を延長し、前記本体部同士を連結する連結部と、を備え、
    前記本体部の一方は、
    前記第1の部材に接触可能に形成されたストッパー部と、
    前記挿入孔を有し、前記ストッパー部よりも薄く形成され、前記弾性ブッシュ及び前記第1の部材を被覆する被覆部と、を備え、
    前記ストッパー部は、前記一方の本体部において最も厚さが厚い最厚部を含んで形成され、
    前記最厚部が前記第1の部材に向けて最も突出し、
    前記ストッパー部は、前記一方の本体部において前記最厚部の次に厚さが厚い、第2ストッパー部をさらに含み、
    前記ストッパー部の前記最厚部の表面には、球面状に突出する複数の凸部が設けられていることを特徴とする防振装置取付構造
  2. 前記連結部は、延長方向の中央部が、該中央部に連続する両側部よりも厚く形成されたことを特徴とする請求項1に記載の防振装置取付構造
  3. 前記被覆部は、前記挿入孔の周辺の厚みが、該被覆部の他の部位の厚みより厚く形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防振装置取付構造
  4. 前記内筒は、外周面に軸方向に沿って延長する凸部を備え、
    前記挿入孔は、前記内筒の備える凸部に対応する切欠き部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の防振装置取付構造
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