JP7219028B2 - ホール素子及び磁気センサ - Google Patents

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Description

本発明は、ホール素子及び磁気センサに関する。
従来、基板の一方の面側に感磁部と絶縁膜と電極とをこの順に積層し、絶縁膜に形成した開口部を介して感磁部と電極とをコンタクト部により電気的に接続することで、S/N比を向上させるようにしたホール素子が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
国際公開第2017/051829号公報
ところで、上記特許文献1に記載のホール素子は、感度向上の改善余地を有している。
そこで、本発明は、上記従来の未解決の課題に着目してなされたものであり、高感度なホール素子及び磁気センサを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るホール素子は、基板と、当該基板上に形成された感磁部と、当該感磁部上に形成された絶縁膜と、当該絶縁膜上に形成された四つの電極部と、前記電極部それぞれに対応して設けられ、前記絶縁膜を貫通して前記電極部と前記感磁部とを電気的に接続する四つのコンタクト部と、を備え、平面視で、前記四つの電極部全てを囲む四角形は線対称な四角形であり、当該四角形と前記感磁部とは相似形であり、当該四角形で囲まれる領域が全て前記感磁部に含まれ、前記四つのコンタクト部は前記四角形の頂点となる位置に配置され、前記四角形の対角線上に存在する二つの前記コンタクト部で形成される二つの組のうち、一方の組に含まれる二つのコンタクト部に接続する二つの前記電極部は入力信号を印加するための入力用電極部であり、他方の組に含まれる二つのコンタクト部に接続する二つの前記電極部は前記感磁部からの出力信号を検出するための出力用電極部であって、前記一方の組に含まれる二つのコンタクト部の平面視における各面積は、前記他方の組に含まれる二つのコンタクト部の平面視における各面積よりも大きく形成され、さらに平面視で、前記四つの電極部それぞれは、前記感磁部の外周のうちの角をなす2辺に沿って略平行に配置される2辺を有し、前記出力用電極部は平面視で略正方形状であり、前記入力用電極部の少なくとも一方は、前記出力用電極部と形状が異なり且つ、前記入力用電極部のそれぞれは前記対角線上で互いに対向する側の形状が互いに異なることを特徴としている。
また、本発明の他の態様に係る磁気センサは、上記態様のホール素子と、封止部材と、前記ホール素子に含まれる電極部に接続されたリード端子と、を有することを特徴としている。
本発明の一態様によれば、出力電圧の変動が小さく、且つ入力用電極及び出力用電極を容易に識別することの可能なホール素子を実現することができる。
本発明の一実施形態に係るホール素子の一例を示す平面図である。 図1AのA-A′断面図である。 図1AのB-B′断面図である。 磁気センサの一例を示す平面図である。 磁気センサの断面の一例を示す概略図である。 本発明に係るホール素子の変形例を示す平面図である。
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の具体的な構成について記載されている。しかしながら、このような特定の具体的な構成に限定されることなく他の実施態様が実施できることは明らかである。また、以下の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、実施形態で説明されている特徴的な構成の組み合わせの全てを含むものである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一部分には同一符号を付与している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。
本発明の一実施形態に係るホール素子は、基板と、当該基板上に形成された感磁部と、当該感磁部上に形成された絶縁膜と、当該絶縁膜上に形成された四つの電極部と、前記電極部それぞれに対応して設けられ、平面視で線対称な四角形の頂点となる位置に配置され、前記絶縁膜を貫通して前記電極部と前記感磁部とを電気的に接続する四つのコンタクト部と、を備え、平面視で前記四角形で囲まれた領域が全て前記感磁部に含まれており、前記四角形の対角線上に存在する二つの前記コンタクト部で形成される二つの組のうち、一方の組に含まれる二つのコンタクト部の平面視における各面積は、他方の組に含まれる二つのコンタクト部の平面視における各面積よりも大きく形成され、前記四角形の同一辺上に存在する二つのコンタクト部に接続する二つの前記電極部で形成される四つの組のうち少なくとも一つの組に含まれる二つの隣接する電極部同士は、互いに異なる形状を有する。
なお、ここでいう「互いに異なる形状」とは、二つの隣接する電極部の形状が相似であり、且つ面積が異なる場合も含む。
[実施形態]
図1Aは、本発明の一実施形態に係るホール素子100の一例を示す平面図である。図1Bは、図1AのA-A′断面の断面図を示す。図1Cは、図1AのB-B′断面の断面図を示す。
本発明の一実施形態に係るホール素子100は、基板10、感磁部20、電極部31~電極部34、絶縁膜40、及びコンタクト部51~コンタクト部54を備える。感磁部20は、導電層21及び表面層22を備える。
基板10は、Siや化合物半導体等の半導体基板である。本発明の一実施形態に係る基板10は、例えばGaAs基板である。基板(GaAs基板)10の抵抗率は1.0×10Ω・cm以上である。基板10の抵抗率の上限は1.0×10Ω・cm以下であってよい。基板10は、例えば略正方形の平面形状を有する。なお、基板10の平面形状は略正方形に限るものではなく任意に設定可能であり、例えば、感磁部20の平面形状と相似した、感磁部20よりも大きい平面形状を有していてもよい。
感磁部20は、基板10上に形成される。感磁部20は、基板10上であり一部が基板10に埋まって形成されていてもよい。感磁部20は、略正方形の平面形状を有する。感磁部20は、基板10よりも低抵抗の層である。感磁部20は、例えばGaAs、InSb及びInAs等の化合物半導体で形成される。本発明の一実施形態に係る感磁部20は、GaAsで形成される。また、感磁部20は、基板10にSi、Sn、S、Se、Te、Ge及びC等の不純物を注入し、加熱することにより活性化されてもよい。
また、感磁部20は、少なくとも1つの角が丸みを帯びた平面形状を有していてもよい。感磁部20の端部では、ホール素子100に流れる電流が集中する場合がある。感磁部20の平面形状が丸みを有することにより、感磁部20の端部における電流集中が緩和される。なお、感磁部20を基板10上に段差状(メサ状)に形成する際にこの効果は顕著となる。特に感磁部20の角部が感磁部20の厚みに対して10%以上の曲率半径を有することにより、感磁部20の端部での電流集中を緩和することができる点で好ましい。また、感磁部20の厚みに対して10000%以下の曲率半径を有することにより、ホール素子100の出力電圧の揺らぎを抑制できる点で好ましい。これは、感磁部20の側面ではダングリングボンドの一番小さな面(例えば、(100)面)以外の面の露出を減らすことができ、キャリアの表面再結合が生じにくくなることによると推測される。
感磁部20は、略正方形に限るものではない。四つのコンタクト部51~コンタクト部54が平面視で線対称な四角形の頂点となる位置に配置され且つ、コンタクト部51~コンタクト部54に囲まれた領域全てが平面視で感磁部20に含まれていればよい。感磁部20を略正方形、あるいは四つのコンタクト部51~コンタクト部54に囲まれた領域全てが平面視で感磁部20に含まれる形状とすることにより、電流集中を生じにくい形状とすることができる。また、基板10に対する感磁部20の面積を最大限大きくすることができる。これにより1/fノイズを抑制することができ、また、ホール素子100の出力特性の変動を抑制することができる点で好ましい。
四つのコンタクト部51~コンタクト部54が平面視で線対称な四角形の頂点となる位置に配置され、且つ四つのコンタクト部に囲まれた領域全てが平面視で感磁部20に含まれていれば、感磁部20はこの四つのコンタクト部に囲まれた領域の外側に広がっていてもよい。例えば、感磁部20の縁部は直線でなくともよく、また、感磁部20の縁部に切欠き等が形成されていてもよい。これに対して、感磁部20の縁部に形成された切欠きが比較的大きく、四つのコンタクト部51~コンタクト部54に囲まれた領域全てが感磁部20に含まれない形状(いわゆる十字型の形状)となる場合、切欠きの近傍(即ち、十字の交点部分)で電流集中が生じやすくなる。そのため、1/fノイズが大きくなる場合がある。
四つのコンタクト部51~コンタクト部54に囲まれた領域は、次のように決めることができる。まず、感磁部20の平面視における重心を、感磁部20の中心とする。次に、感磁部20の中心と各コンタクト部51~コンタクト部54との間の距離が最小となる点を各コンタクト部51~コンタクト部54に描く。そして、これらの点間を結んで形成される領域を四つのコンタクト部51~コンタクト部54に囲まれた領域とする。なお、感磁部20の中心との間の距離が最小となる点が各コンタクト部に複数ある場合には、これら全ての点を結んだ領域を四つのコンタクト部51~コンタクト部54に囲まれた領域とする。また、入出力いずれにも用いられないコンタクト部が存在する場合、当該コンタクト部は考慮せずには上述の領域を決めるものとしてよい。
導電層21は、基板10上に形成される。本発明の一実施形態に係る導電層21は、n型GaAsである。導電層21の膜厚は特に限定されない。本発明の一実施形態に係る導電層21の膜厚は、50nm以上2000nm以下である。導電層21の膜厚は、100nm以上1000nm以下であってもよい。
表面層22は、導電層21上に導電性の材料で形成される。表面層22は、導電層21よりも導電性の低いGaAs層、AlGaAs又はAlAs等の高抵抗な結晶からなる。本発明の一実施形態に係る表面層22の膜厚は、150nm以上である。表面層22の膜厚は、200nm以上であってもよい。表面層22の膜厚の上限は、800nm以下であっても、600nm以下であってもよい。なお、感磁部20には、表面層22が形成されなくてもよい。
絶縁膜40は、感磁部20の上面及び感磁部20の側面を覆うように形成される。本発明の一実施形態に係る絶縁膜40は、表面層22全体と、導電層21及び表面層22の積層体の側面全体とを覆うように形成される。
絶縁膜40には、コンタクト用の開口部40aが設けられている。絶縁膜40の厚みは、例えば100nm以上であるがこれに限るものではない。絶縁膜40は、例えば、シリコン窒化膜(Si膜)、シリコン酸化膜(SiO膜)、アルミナ膜(Al)、ポリイミド膜及びこれらの膜の少なくとも1つを積層した多層膜である。なお、図1Aに示す平面図では、簡略化のため絶縁膜40を省略している。
電極部31~電極部34は、絶縁膜40上に形成される。電極部31及び電極部32は、感磁部20に電流を流すための入力用の電極部(入力用電極部)であり、電極部33及び電極部34は、感磁部20のホール電圧を検出するための出力用の電極部(出力用電極部)である。
電極部31~電極部34は、絶縁膜40に設けられた開口部40aを通じてコンタクト部51~コンタクト部54を介して感磁部20と電気的に接続される。電極部31~電極部34は、金属、ポリシリコン等の導電性材料により形成される。本発明の一実施形態における電極部31~電極部34は、金を主成分として含有する。
電極部31~電極部34は、それぞれ対応するコンタクト部51~コンタクト部54上に形成される。後述のようにコンタクト部51~コンタクト部54は平面視で線対称な四角形(図1では、略正方形)の頂点となる位置に形成されるため、コンタクト部51~コンタクト部54上に配置される電極部31~電極部34も、線対称な四角形(図1では、略正方形)の頂点となる位置に形成されることになる。
また、電極部31~電極部34は、それぞれ対応するコンタクト部51~コンタクト部54を基点として見た場合に対角線上の対向する電極部に近づく方向及び両隣の電極部のそれぞれに近づく方向に延出して形成される。また、電極部31~34のうち、同一辺上に存在する二つの電極部で形成される四つの組のうち少なくとも一つの組に含まれる隣接する電極部同士(以後、隣接電極部ともいう。)は、互いに異なる形状を有する。図1では、電極部31、33及び34は同一形状であり、電極部32の形状は他の電極部と異なっており、同一辺上に存在する隣接電極部としての電極部32と34、また、隣接電極部としての電極部32と33が、互いに異なる形状を有している。
本発明の一実施形態に係る電極部31、電極部33、電極部34は、例えば略正方形の平面形状を有し、このとき、略正方形の四つの角部のうち、平面視で、感磁部20の角部と重なる角部を除く三つの角部は角を斜めに切り欠いた形状を有する。また、電極部32は、線対称の略ホームベース形状を有し、線対称の軸を通る角部が、感磁部20の角部と重なっている。つまり、同一辺上に存在する一方の隣接電極部である電極部32は、他方の隣接電極部である電極部33、34のそれぞれと頂点数が異なる。また、入力側の電極部である電極部31及び32は、ホール素子100のオフセット電圧を低減する観点から、コンタクト部51~コンタクト部54により形成される四角形の対角線のうち、電極部31及び32に対応する対角線に対して線対称な形状を有することが好ましい。
また、電極部31~電極部34は、電極部31~電極部34の各辺と感磁部20の各辺とが平行となるように配置される。また、電極部31~電極部34それぞれの外周は、平面視で、感磁部20の外周で囲まれる領域の内側に位置する。電極部31~電極部34の大きさについては後述する。
ここで、感磁部20の上部に電極部31~電極部34が形成される場合、感磁部20は、少なくとも1つの角が丸みを帯びていることで、チッピングの影響を抑制することができる。
すなわち、基板10を個片化する際にダイシングを行うが、基板10の外周部と感磁部20の外周部との間に電極部31~電極部34が配置されていない場合、チッピングにより感磁部20が欠け、当該欠けを原因とした電流集中を生じる場合がある。特に、感磁部20の角が丸みを帯びていない場合、絶縁膜40からの応力やダイシング時の応力が感磁部の角へ集中し、亀裂の起点となる場合がある。感磁部20の少なくとも1つの角が丸みを帯びている場合、上記応力等を緩和し、チッピングによる感磁部20の端の欠けを抑制することで、電流集中を緩和することができる。
また、本発明の一実施形態に係る電極部31~電極部34は平面視で感磁部20の領域内に形成されているが、これらの電極部の少なくとも一部が平面視で感磁部20の領域の外側まで延出していてもよい。なお、平面視で感磁部20の領域内に電極部31~電極部34が形成されていると、ホール素子100の出力電圧の揺らぎを小さくできる点で好ましい。これは、感磁部20と電極部31~電極部34との熱膨張係数の差による応力が感磁部20にかかりにくくなるためである。
コンタクト部51~コンタクト部54は、感磁部20上に形成される。本発明の一実施形態に係るコンタクト部51~コンタクト部54は、絶縁膜40を貫通して、電極部31~電極部34と感磁部20とを電気的に接続する。本発明の一実施形態では、コンタクト部51~コンタクト部54は略正方形の頂点となる位置に形成される。なお、コンタクト部51~コンタクト部54の配置位置は略正方形の頂点となる位置に限るものではなく、平面視で線対称な四角形の頂点となる位置であればよい。
本発明の一実施形態に係るコンタクト部51~コンタクト部54は、例えば、電極部31~電極部34と同一の材料で形成される。電極部31~電極部34及びコンタクト部51~コンタクト部54は、一体に形成されていてもよい。コンタクト部51~コンタクト部54は、電極部31~電極部34とは異なる材料で形成されてもよい。
コンタクト部51~コンタクト部54は、感磁部20の平面形状に応じた平面形状を有し、感磁部20と電極部31~電極部34のそれぞれとを電気的に接続可能な大きさに形成される。コンタクト部51~コンタクト部54の平面形状は、平面視で入力用の電極部31及び32と重なる入力用のコンタクト部51及び52同士は同一であり、平面視で出力用の電極部33及び34と重なる出力用のコンタクト部53及び54同士は同一であるが、入力用のコンタクト部51及び52と、出力用のコンタクト部53及び54とは、面積が異なる。コンタクト部51~コンタクト部54は、例えば、感磁部20の角部部分と相似な略三角形状を有し、三つの頂点が感磁部20の頂点の外側の領域と上下方向で対向し、三辺のうちの二辺が感磁部20の二辺と平行となるように形成されるが、入力用のコンタクト部51及び52それぞれの面積の方が、出力用のコンタクト部53及び54それぞれの面積よりも大きい。なお、入力用のコンタクト部51及び52同士は必ずしも同一面積でなくともよく、同様に、出力用のコンタクト部53及び54同士は必ずしも同一面積でなくともよく、入力用のコンタクト部51及び52のそれぞれの面積が、出力用のコンタクト部53及び54のそれぞれの面積よりも大きければよい。
また、コンタクト部51~コンタクト部54の平面形状は、感磁部20の外周側に対応する外側領域の少なくとも一部に丸みを有していてもよい。また、コンタクト部51~コンタクト部54の平面形状は、感磁部20の中心側の内側領域に丸みを有していてもよく、例えば全体として扇形を有していてもよい。これにより、コンタクト部51~コンタクト部54の端部における電流集中が緩和される。コンタクト部51~コンタクト部54の平面形状は、コンタクト部51~コンタクト部54の端部における電流集中を緩和できるものであれば、扇形に限らず他の形状であってもよい。なお、ここでいう外側領域とは、コンタクト部51~コンタクト部54の外周であって、感磁部20の外周と対向する領域を指す。一方、内側領域とは、外側領域以外の感磁部20の中心側の領域を指す。また、四つのコンタクト部51~コンタクト部54に囲まれた領域全てが感磁部20に含まれている場合、特にコンタクト部51~コンタクト部54の端部に流れる電流量が多くなるので、顕著に電流集中緩和効果が得られる。
図2Aは、本発明の一実施形態に係るホール素子100を用いた磁気センサ200の一例を示す平面図である。図2Bは、磁気センサ200の断面図の一例を示す概略図である。
磁気センサ200は、平面視で長方形状に形成される。磁気センサ200は、ホール素子100、リード端子211~リード端子214、保護層220、封止部材230、外装めっき層240及びボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254を備える。なお、磁気センサ200の構成は一例であり、これに限るものではない。
ホール素子100は、ボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254によりリード端子211~リード端子214に接続される。電極部31は、ボンディングワイヤ251により、リード端子211と電気的に接続される。電極部32は、ボンディングワイヤ252により、リード端子212と電気的に接続される。電極部33は、ボンディングワイヤ253により、リード端子213と電気的に接続される。電極部34は、ボンディングワイヤ254により、リード端子214と電気的に接続される。
ボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254は、導電性の材料で形成される。ボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254は、例えば金ワイヤを適用することができるが、これに限るものではない。ボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254は、封止部材230により覆われている。これにより、ボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254が固定される。
なお、電極部31~電極部34と、ボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254とのそれぞれの間にボール部が設けられていてもよい。ボール部は、導電性の材料で形成される。ボール部は、ボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254と同一の材料で形成されてよい。ボール部は、例えば金ボール、又ははんだボールである。一例において、ボール部は、平面視で10μm以上、100μm以下の直径を有し、例えば、60μmの直径を有する。なお、ボール部が平面視で真円でない場合には、平面視したボール部と同じ面積を有する楕円に近似し、楕円の長径を直径としてもよい。また、ボール部の厚みは応力緩和の観点から5μm以上であることが好ましい。また、製造容易性の観点からボール部の厚みは100μm以下であることが好ましい。なお、ボール部の厚みとは、ボール部の一番高い部分とボール部が配置された電極部31~電極部34との距離である。
ここで、磁気センサ200のX線撮影にて得られた断面透過図を観察した際に、ボンディングワイヤ252をリード端子212側からホール素子100側にたどった場合にボンディングワイヤの太さよりも幅が大きくなった部分をボール部と定義してもよい。
リード端子211~リード端子214は、互いに線対称となる形状を有する。具体的には、平面視で略長方形状に形成され、各リード端子211~リード端子214は、長手方向が、磁気センサ200の長手方向と略平行となるように配置される。また、略長方形状のリード端子211~リード端子214の一部が、封止部材230の隣り合う二つの面で露出するように、略長方形状のリード端子211~リード端子214の各辺のうちの、隣り合う二つの面と対向する辺が、隣り合う二つの面側に延伸した形状を有する。
リード端子211~リード端子214は、外装めっき層240を介して外部と電気的に接続される。リード端子211~リード端子214は、ボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254と接続された面と反対側の面とに外装めっき層240が形成される。これにより、ホール素子100は、磁気センサ200の外部と電気的に接続される。なお、外装めっき層240は、例えばスズ(Sn)で形成されているが、これに限るものではない。
図2Bに示すように、保護層220は、ホール素子100のボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254と接続された面とは反対側の面を覆う。保護層220は、例えば基板10を保護可能な材料であれば限定されない。保護層220は、導体、絶縁体、又は半導体の何れか1つからなる膜であってもよく、これらのうち2つ以上を含む膜であってもよい。導体の場合、保護層220は、銀ペースト等の導電性樹脂であってよい。絶縁体の場合、保護層220は、エポキシ系の熱硬化型樹脂とシリカ(SiO)とを含む絶縁ペースト、窒化ケイ素及び二酸化ケイ素等であってよい。半導体の場合、保護層220は、Si基板やGe基板等の貼り合わせであってよい。
封止部材230は、ホール素子100と、ボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254と、リード端子211~リード端子214とを封止する。封止部材230は、リフロー時の高熱に耐えられる材料で形成される。例えば、封止部材230は、エポキシ系の熱硬化型樹脂で形成される。封止部材230の外形が、磁気センサ200の外形を形作っている。
ここで、ホール素子100は、図1Aに示すように、入力用のコンタクト部51及び52それぞれの面積の方が、出力用のコンタクト部53及び54それぞれの面積よりも大きくなるようにしている。そのため、ホール効果による電荷蓄積を効率的に行うことができ、その結果、より大きな出力電圧を得ることができる。
また、電極部31~34のうち、同一辺上に存在する二つの電極部で形成される四組のうち少なくとも一組に含まれる電極部同士が、互いに異なる形状を有することによって、電極部31~34のうちいずれが入力用の電極部であり、いずれが出力用の電極部であるのかを、電極部31~34の形状から容易に判別することができる。特に、電極部31~34の頂点数を異ならせることで電極部31~34の形状を異ならせることにより、頂点数を把握することによって、入力用の電極部であるのか出力用の電極部であるのかをより容易に判別することができる。
また、このように、ホール素子100の外観から、入力用の電極部及び出力用の電極部を容易に認識することができるため、例えば、ホール素子100を実装する際に、実装先の基板等と、ホール素子100の向き、具体的には、入力用の電極部と出力用の電極部との相対位置関係を考慮すべき場合等には、ホール素子100の向きの判別に要する時間を短縮することができるため、製造工程の短縮等を図ることができる。
なお、上記実施形態においては、電極部31~34のうち、同一辺上に存在する二つの電極部で形成される四組のうち少なくとも一組に含まれる電極部同士の平面視における形状を、頂点数の異なる多角形とした場合について説明したが、必ずしも多角形でなくともよい。例えば平面視が、曲線と直線とを含む閉じた図形となる形状であってもよい。
また、上記実施形態においては、電極部31~34のうち、電極部32のみ、平面視における形状を、他の電極部31、33、34と異ならせた場合について説明したが、これに限るものではない。四つの電極部全てが互いに異なる形状であってもよい。また、図3に示すように、電極部31~34を頂点の位置とする四角形の一方の対角線上に位置する電極部33及び34のみを同一形状とし、他の二つの電極部31及び32は互いに異なる形状であり、且つ電極部33及び34とも異なる形状としてもよい。このときも、入力側の電極部である電極部31及び32については、電極部31及び32に対応する対角線に対して線対称な形状とすることによって、ホール素子100のオフセット電圧を低減することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
10 基板
20 感磁部
21 導電層
22 表面層
31~34 電極部
40 絶縁膜
51~54 コンタクト部
70 電極層
100 ホール素子
200 磁気センサ
211~214 リード端子
251~254 ボンディングワイヤ
230 封止部材

Claims (7)

  1. 基板と、
    当該基板上に形成された感磁部と、
    当該感磁部上に形成された絶縁膜と、
    当該絶縁膜上に形成された四つの電極部と、
    前記電極部それぞれに対応して設けられ、前記絶縁膜を貫通して前記電極部と前記感磁部とを電気的に接続する四つのコンタクト部と、を備え、
    平面視で、前記四つの電極部全てを囲む四角形は線対称な四角形であり、当該四角形と前記感磁部とは相似形であり、当該四角形で囲まれる領域が全て前記感磁部に含まれ、前記四つのコンタクト部は前記四角形の頂点となる位置に配置され、
    前記四角形の対角線上に存在する二つの前記コンタクト部で形成される二つの組のうち、一方の組に含まれる二つのコンタクト部に接続する二つの前記電極部は入力信号を印加するための入力用電極部であり、他方の組に含まれる二つのコンタクト部に接続する二つの前記電極部は前記感磁部からの出力信号を検出するための出力用電極部であって、
    前記一方の組に含まれる二つのコンタクト部の平面視における各面積は、前記他方の組に含まれる二つのコンタクト部の平面視における各面積よりも大きく形成され、
    さらに平面視で、前記四つの電極部それぞれは、前記感磁部の外周のうちの角をなす2辺に沿って略平行に配置され且つ角をなす2辺を有し、前記出力用電極部は平面視で略正方形状であり、前記入力用電極部の少なくとも一方は前記出力用電極部と形状が異なり、且つ前記入力用電極部のそれぞれは前記対角線上で互いに対向する側の形状が互いに異なるホール素子。
  2. 前記入力用電極部の少なくとも一方と前記出力用電極部とは、平面視で頂点数が互いに異なる形状である請求項1に記載のホール素子。
  3. 前記入力用電極部の少なくとも一方と前記出力用電極部とは、平面視で頂点数が互いに異なる多角形である請求項1または請求項2に記載のホール素子。
  4. 前記他方の組に含まれる二つのコンタクト部は平面視で互いに同一形状である請求項1から請求項のいずれか一項に記載のホール素子。
  5. 前記感磁部は平面視で正方形である請求項1から請求項のいずれか一項に記載のホール素子。
  6. 前記入力用電極部のそれぞれは、前記一方の組に対応する前記対角線に対して線対称な形状を有する請求項1から請求項のいずれか一項に記載のホール素子。
  7. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載のホール素子と、封止部材と、前記ホール素子に含まれる電極部に接続されたリード端子と、を有する磁気センサ。
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