JP7218942B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は電子機器に関する。
コンピュータ、通信装置等をはじめとする各種の電子機器では、電子機器本体の筐体内に発熱部品を含む電子部品が収容されている。電子機器の動作時には、電子部品の発熱により筐体内の温度が上昇するため、このような電子機器では、筐体内を冷却する手段が設けられる。例えば、筐体に外部と連通した開口部を形成し、筐体内にファンを備えることにより、筐体内外の空気を入れ替えて、筐体内を冷却する電子機器が知られている。
特許文献1には、外気温度を検出する外気温度センサと、筐体の内部温度を検出する機器温度センサと、筐体の外壁に沿設されたアクチュエータによって位置移動が可能な空冷ファンと各温度センサの検出温度信号を入力し、これらの信号に基づいて空冷ファンの位置を制御する制御手段とで構成され、例えば外気温度と機器温度との温度差が最小となるように空冷ファンの位置を制御する電子機器の冷却構造が開示されている。
特開平5-145261号公報
特許文献1に記載の電子機器の冷却構造は、好適な冷却効果が得られるように、空冷ファンの位置制御を行うものである。しかしながら、特許文献1に記載の電子機器では、空冷ファンにより外気を取り込む際に、外気と共に取り込まれた塵埃等の異物がファンに付着及び堆積し、ファンの供給風量の低下、動作不具合、故障等が生じるという問題点があった。
本発明の目的は、上述した課題を鑑み、筐体内への異物の侵入を低減し、冷却効率を向上させる電子機器を提供することにある。
一実施の形態にかかる電子機器は、筐体と、筐体に設けられた開口部と、開口部を開閉する開閉機構と、開口部を介して外気を取り込み、筐体の内部方向に向かう気流を発生するファンと、筐体内の温度を検出する温度検出部と、温度検出部において検出された温度が予め設定した基準温度を超えた場合に、開閉機構を制御して、開口部を開状態とする制御部と、を有する。
本発明により、筐体内への異物の侵入を低減し、冷却効率を向上させる電子機器を提供することができる。
実施の形態1にかかる電子機器の温度上昇時における一部破断斜視図である。 実施の形態1にかかる電子機器の温度低下時における一部破断斜視図である。 実施の形態1にかかる電子機器の冷却動作を示すフローチャートである。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。図中に示したものは、全体の一部であり、図示しないその他の構成が実際には多く含まれる。なお、図面において、XYZの3方向は互いに直交する方向である。以下の説明では、筐体の幅方向をX方向とし、X方向に直交する方向であって、筐体の長さ方向をY方向とし、X方向及びY方向に直交する方向であって筐体の高さ方向をZ方向とする。
図1及び図2を参照して、実施の形態1にかかる電子機器の構成について説明する。図1は、実施の形態1にかかる電子機器の温度上昇時における一部破断斜視図である。図2は、実施の形態1にかかる電子機器の温度低下時における一部破断斜視図である。図1及び図2は、電子機器の内部構造を示しており、特に、電子機器における冷却構造の近傍を示す。以下に説明する冷却構造は、例えばルータをはじめとする通信装置等の電子機器に備えられるものである。また、以下の説明において、筐体の内部方向とは、筐体の開口部から筐体の内部に向かって離れる方向であって、図2の白抜き矢印の指す方向を意味する。
図1及び図2に示すように、電子機器1は、電子部品が格納された筐体10と、開口部20と、冷却ユニット30と、開閉機構40と、温度検出部50と、制御部60と、を有する。筐体10は、その内部空間に電子機器1を構成する各部品を格納する箱状の容器である。筐体10は、放熱性の観点から、少なくとも一部が熱伝導性の高い金属で形成される。筐体10は、例えば、鉄、アルミ等により構成される。筐体10は、XZ平面に沿う一対の前面部11及び背面部と、YZ平面に沿う一対の側面部12、13と、XY平面に沿う一対の天面部14及び底面部15と、を有する。なお、図1及び図2では、筐体10の内部構造を明示するために、前面部11、並びに、側面部12、13、天面部14及び底面部15の一部を図示し、前面部11と対向する背面部の図示は省略してある。
筐体10内には、少なくとも1つの基板が格納される。基板上には、半導体素子等の発熱部品を含む電子部品が搭載される。本実施形態では、電子機器1は、筐体10の外部から冷却用の外気を取り入れて筐体10内を強制空冷する構成を有する。筐体10内において冷却に用いられた冷却風は、例えば、開口部20とは別に筐体10の他の部位に設けられた排気口から排気される。
筐体10の前面部11には、外気を取り込むための開口部20が形成される。図1に示すように、開口部20は、前面部11において貫通孔として形成された複数の通気口21がX方向及びZ方向にそれぞれ所定間隔で並設された状態である。しかしながら、筐体10に形成される開口部20の構成はこれに限定されるものではない。通気口21の形状、数量、配設位置等は適宜設計されるものであり、開口部20は筐体10の複数箇所に設けることもできる。本実施形態では、通気口21は吸気口として機能する。
図1及び図2に示すように、冷却ユニット30は、ファン31と、板状部材36と、を有する。さらに、冷却ユニット30は、スライド部材32と、スライドレール33と、第1のバネ部材34と、第1の電気スイッチ35と、からなるスライド機構を有する。ファン31は、筐体10内側の開口部20の近傍に開口部20と対向して配置される。ファン31は、開口部20から離れる筐体10の内部方向に向かう気流を発生する。開口部20を介して取り込んだ外気は、ファン31が発生する気流によって、筐体10の内部方向へ冷却風として流れる。ファン31は、電子機器の冷却に用いられる公知のファン31を用いることができる。ファン31のモータを駆動すると、ファン31のプロペラがY軸方向に延びる回転軸回りに回転し、風力が発生する。
また、冷却ユニット30のスライド機構は、ファン31を開口部20に対して接近する方向と離間する方向とに移動可能にスライドさせるものである。スライド機構は、筐体10の底面部15に沿うように設けられたスライド部材32を有する。スライド部材32は、略矩形状の板状に形成され、スライド部材32において開口部20側に存在する端部の一部からX方向に沿うスライド部材32の外側方向に突出する突出部32aが形成される。スライド部材32上には、ファン31が固定される。そのため、スライド部材32はファン31の底面よりも大きいX方向の幅とY方向の長さとを有する。また、スライド部材32のY方向に沿う両端部は、一対のスライドレール33に狭持される。一対のスライドレール33は、底面部15の天面部14と対向する面において、スライド部材32を挟んでX方向に対向するように設けられる。スライドレール33は、Y方向に延在するように配置され、スライド部材32の両端部をY方向に挿入可能である。スライドレール33に挿入されたスライド部材32は、スライドレール33に案内されてY方向に移動することができる。
スライド部材32の移動は、スライド部材32の突出部32a側の底面部15に設けられる第1のバネ部材34及び第1の電気スイッチ35により駆動される。スライド部材32の移動に伴って、ファン31がY方向に沿って開口部20に対して接近する方向と離間する方向とに移動可能に構成される。図1に示す電子機器1は、スライド部材32及びファン31が開口部20に接近した位置に配置されている。図2に示す電子機器1は、スライド部材32及びファン31が筐体10の内部方向に移動して開口部20から離間した位置に配置されている。
第1のバネ部材34として、例えばコイルばねを用いることができる。第1のバネ部材34の一端はスライド部材32の突出部32aに取り付けられ、他端は開口部20から離間した筐体10の底面部15に取り付けられる。第1のバネ部材34は、Y方向に伸縮するように配置される。第1の電気スイッチ35として、例えば、スライド部材32を開口部20に対して接近する方向に押圧するソレノイドを用いることができる。第1の電気スイッチ35における押圧方向に存在する先端部35aは、スライド部材32の突出部32aと連結される。第1の電気スイッチ35は、オン、オフが切り替わることによって、第1のバネ部材34をY方向に沿って縮んだ状態と伸びた状態とに切り替えることができる。また、ファン31及びスライド部材32は、第1の電気スイッチ35のオン、オフに応じて、Y方向に移動可能である。
さらに、図1及び図2に示すように、冷却ユニット30は、ファン31及びスライド機構を挟んでファン31の左右に対向配置された一対の板状部材36を有する。板状部材36は、筐体10の底面部15に接する板状部材36の下端から天面部14に向かうZ方向に延設された略矩形状の金属製の板状を有する。板状部材36のZ方向の高さは、ファン31のZ方向の高さと同程度、或いは筐体10の内部空間においてファン31の高さより高く構成される。また、板状部材36は、ファン31に対して離間した位置に設けられ、開口部20に対して筐体10の内部方向に突出して形成される。さらに、板状部材36は、開口部20の近傍から筐体10の内部方向に向かって開くV字状に配置される。
このような構成により、ファン31が作動することにより、通気口21から周囲の外気が筐体10内に取り込まれる。ファン31が送風する冷却風は、一対の板状部材36の対向面に沿って誘導され、筐体10の内部方向へ進む。そして、冷却風は、筐体10内の各部品の間隙を通過し、冷却風が接触した各部品の熱は筐体10の外部へ排出される。このように、筐体10内の冷却を行う。なお、板状部材36は、ファン31が送風する冷却風を所望の方向へ誘導する機能を果たせば良い。本実施形態では、一対の板状部材36がファン31の左右に配置された場合について説明したが、筐体10内における板状部材36の配設位置や数量は適宜設計されるものである。例えば、一対の板状部材36はファン31を挟んでファン31の上下に対向配置されても良く、ファン31を囲うように、ファン31の上下左右に配置されても良い。板状部材36は、ファン31の上下、或いは、左右の少なくとも一方において、ファン31に対して離間した位置に設けられれば良い。
開閉機構40は、遮蔽板41と、遮蔽板ガイドレール42と、第2のバネ部材43と、第2の電気スイッチ44と、により構成される。遮蔽板41は、開口部20より大きい略矩形状を有し、遮蔽板41の上端部の一部からX方向に沿う遮蔽板41の外側方向に突出する突出部41aが形成される。また、遮蔽板41には、X方向に沿って細長いスリット41bがZ方向に所定間隔離間して複数形成される。また、遮蔽板41のZ方向に沿う両端部は、一対の遮蔽板ガイドレール42に狭持される。一対の遮蔽板ガイドレール42は、前面部11の背面部と対向する面において、開口部20を挟んでX方向に対向するように設けられる。遮蔽板ガイドレール42はZ方向に延在するように配置され、遮蔽板41の両端部をZ方向に挿入可能である。遮蔽板ガイドレール42に挿入された遮蔽板41は、遮蔽板41の移動方向を決定する遮蔽板ガイドレール42に案内されてZ方向に移動することができる。
遮蔽板41のスリット41bは、通気口21と対応するように形成されているため、遮蔽板41が移動することにより通気口21を開閉することができる。スリット41bが通気口21と対応する位置にある場合、通気口21が開放される。スリット41bが通気口21からずれた位置にある場合、遮蔽板41が通気口21を覆うため、通気口21の開口面積が減少する。遮蔽板41が通気口21を完全に覆う位置にある場合には、通気口21は閉鎖される。図1に示す電子機器1は、スリット41bが通気口21と対応する位置にあるため、通気口21が開放された開状態である。また、図2に示す電子機器1は、スリット41bが通気口21からずれた位置にあるため、通気口21が閉鎖された閉状態である。
遮蔽板41の移動は、遮蔽板41の突出部41a側の前面部11に設けられる第2のバネ部材43及び第2の電気スイッチ44により駆動される。第2のバネ部材43として、例えばコイルばねを用いることができる。第2のバネ部材43の一端は遮蔽板41の突出部41aに取り付けられ、他端は筐体10の前面部11の下端側に取り付けられる。第2のバネ部材43は、Z方向に伸縮するように配置される。第2の電気スイッチ44として、例えば、遮蔽板41を上方に押圧するソレノイドを用いることができる。第2の電気スイッチ44における押圧方向に存在する先端部44aは、遮蔽板41の突出部41aと連結される。第2の電気スイッチ44は、オン、オフが切り替わることによって、第2のバネ部材43をZ方向に沿って縮んだ状態と伸びた状態とに切り替えることができる。また、遮蔽板41は、第2の電気スイッチ44のオン、オフに応じて、Z方向に移動可能である。
温度検出部50は、温度センサを有する。温度センサは、例えばサーミスタである。温度センサは、所要の数量の温度センサが筐体10内の所要の位置に設けられ、筐体10内の温度を検出する。温度センサは、例えば、筐体10内の電子部品と接触するように、或いは、電子部品の近傍に取り付けられる。
冷却ユニット30の第1の電気スイッチ35、開閉機構40の第2の電気スイッチ44、及び温度検出部50は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成される制御部60と電気的に接続される。制御部60は、これらを統括的に制御するものである。制御部60は、温度検出部50において検出された温度が予め設定した基準温度を超えた場合に、スライド機構を制御してファン31を開口部20に接近した位置に移動させる。一方、制御部60は、温度検出部50において検出された温度が予め設定した基準温度以下の場合に、スライド機構を制御してファン31を開口部20から離間した位置に移動させる。また、制御部60は、温度検出部50において検出された温度が予め設定した基準温度を超えた場合に、開閉機構40を制御して開口部20を開状態とする。一方、制御部60は、温度検出部50において検出された温度が基準温度以下の場合に、開閉機構40を制御して開口部20を閉状態とする。
次に、図3を参照して電子機器1の動作について説明する。図3は実施の形態1にかかる電子機器の冷却動作を示すフローチャートである。電源が供給された電子機器1では、ファン31が作動する。また、温度検出部50は、温度センサにより検出された検出信号を筐体10の内部温度として制御部60に出力する。制御部60は、温度検出部50により検出される筐体10の内部温度をモニターする。そして、制御部60では、予め設定した基準温度と温度検出部50により検出される内部温度とを比較した結果に基づいて、第1の電気スイッチ35及び第2の電気スイッチ44に制御信号を出力する。
筐体10の内部温度が常温の場合には、電子機器1は、図2の状態である。すなわち、開閉機構40の遮蔽板41が通気口21を覆う位置にあり、通気口21は閉鎖されている。この時、冷却ユニット30のスライド部材32及びファン31は、開口部20から離間した位置にある。
電子機器1の動作中は、電子部品の発熱により、筐体10の内部温度が上昇する。図3に示すように、ステップS1では、制御部60は、基準温度と温度検出部50により検出された内部温度とを比較する。内部温度が基準温度を超えた場合に、制御部60は、電子機器1が図2の状態から図1の状態となるように、ステップS2において第1の電気スイッチ35及び第2の電気スイッチ44に制御信号を出力する。ステップS2では、制御部60は、第1の電気スイッチ35及び第2の電気スイッチ44に対して通電するオン信号を出力する。
ステップS3では、制御部60のオン信号に応じて、第2の電気スイッチ44がオン状態となると、遮蔽板41が通気口21を覆う位置から、遮蔽板41のスリット41bが通気口21と対応する位置になるように、遮蔽板41がZ方向の上方へ移動する。この時、制御部60のオン信号に応じて、第1の電気スイッチ35は、スライド部材32を開口部20に対して接近するY方向に移動させ、これに伴いファン31も開口部に接近する方向に移動する。
具体的には、第2の電気スイッチがオン状態となると、遮蔽板41は、第2の電気スイッチ44の動作により、第2のバネ部材43の弾性復帰力に抗して押し上げられる。遮蔽板41は、遮蔽板ガイドレール42に案内されてZ方向の上方向へ移動し、開口部20の通気口21を開放する。また、第2のバネ部材43は伸びた状態になる。この時、第1の電気スイッチ35がオン状態となると、スライド部材32は、第1の電気スイッチ35の動作により、第1のバネ部材34の弾性復帰力に抗して開口部20に向かって押し進められる。スライド部材32は、ファン31の移動方向を決定するスライドレール33に案内されて、Y方向に沿って開口部20に対して接近する方向へ移動する。これに伴い、ファン31は、開口部20に接近した位置に移動する。その結果、ファン31は開口部20に接近した位置に配置される。また、第1のバネ部材34は伸びた状態になる。電子機器1が図1の状態の場合、ファン31は通気口21を介して外気を取り込み、筐体10内に冷却風を送風する。これにより、筐体10内を冷却する。
そして、ステップS4では、制御部60は、基準温度と温度検出部50により検出された内部温度とを比較する。内部温度が基準温度以下である場合、電子機器1が図1の状態から図2の状態となるように、ステップS5において制御部60は第1の電気スイッチ35及び第2の電気スイッチ44に制御信号を出力する。ステップS5では、制御部60は、第1の電気スイッチ35及び第2の電気スイッチ44に対して通電をやめるオフ信号を出力する。
ステップS6では、制御部60のオフ信号に応じて、第2の電気スイッチ44がオフ状態となると、第2のバネ部材43が弾性復帰する。これにより、遮蔽板41が通気口21を開放する位置から、遮蔽板41のスリット41bが通気口21からずれた位置になるように、Z方向の下方へ移動する。この時、制御部60のオフ信号に応じて、第1の電気スイッチ35は、スライド部材32を開口部20に対して離間するY方向に移動させ、これに伴いファン31も開口部から離間する方向に移動する。
具体的には、第2の電気スイッチ44がオフ状態となると、第2の電気スイッチ44による遮蔽板41の押し上げが解除され、第2のバネ部材43が弾性復帰することにより、遮蔽板41に対して下方向の力が加わる。遮蔽板41は、遮蔽板ガイドレール42に案内されてZ方向の下方向へ移動し、通気口21を閉鎖する。また、第2のバネ部材43は縮んだ状態になる。この時、第1の電気スイッチ35がオフ状態となると、第1の電気スイッチ35によってスライド部材32を押し進める力が解除される。そして、第1のバネ部材34が弾性復帰することにより、スライド部材32に対して筐体10の内部方向に向かう力が加わる。スライド部材32は、ファン31の移動方向を決定するスライドレール33に案内されて、Y方向に沿って開口部20に対して離間する方向へ移動する。これに伴い、ファン31は、開口部20と所定距離離間した位置に移動する。その結果、ファン31は開口部20から所定距離離間した位置に配置される。また、第1のバネ部材34は、縮んだ状態になる。
電子機器1が図2の状態の場合、ファン31は、開口部20から離れて筐体10のより内部側に配置されることにより、筐体10内を攪拌する対流を発生する。また、ファン31が発生する気流は、板状部材36の対向面に沿って流れるため、より効率的に筐体10の内部方向へ流れる。これらにより、筐体10内の温度分布を均一化することができる。
以上のように、本実施形態にかかる電子機器1では、筐体10内の空冷に用いられるファン31が、スライド機構により、外気を取り込むための開口部20に対して、接近する方向と離間する方向とに移動可能に設けられる。また、開閉機構40の遮蔽板41が、開口部20を開閉するために上下方向に移動可能に設けられる。そして、ファン31及び遮蔽板41の移動は、温度検出部50により検出された筐体10内の温度に基づいて、制御部60により制御される。制御部60は、開閉機構40が開口部20を閉状態としている期間は、スライド機構によりファン31を開口部20から離間した位置に移動させる。その結果、ファン31は、開口部20から所定間隔離隔した位置に配置される。一方、制御部60は、開閉機構40が開口部20を開状態としている期間は、スライド機構によりファン31を開口部20に接近した位置に移動させる。その結果、ファン31は、開口部20に接近した位置に配置される。
本実施形態にかかる電子機器によれば、筐体内の温度が上昇した場合には、開口部が開放され、開口部を介してファンにより外気を筐体内に取り込むため、筐体内の強制空冷を行うことができる。筐体内の温度が低下した場合には、開口部が閉鎖されるため、筐体内へ塵埃等の異物が侵入することを抑制する。したがって、筐体内に侵入した異物によって電子機器に不具合や故障が生じる可能性を低減することができる。特に、ファンを備えた電子機器においては、ファンに付着した異物に起因するファンの供給風量の低下、動作不具合、故障等が生じる可能性を低減することができる。そのため、冷却効率が向上するとともに、ファンの寿命を延ばすことができる。
一方、開口部が閉状態において、開口部から離間した位置に移動したファンは、筐体のより内部側に配置される。これにより、筐体内を攪拌する対流を発生することができる。また、ファンが発生する気流は、筐体の内部方向に突出して形成される板状部材の対向面に沿って流れる。そのため、ファンが発生する気流は、より効率的に筐体の内部方向へ流れる。したがって、本実施形態にかかる電子機器によれば、筐体内の温度分布を均一化することができる。筐体内の温度分布が均一になると、筐体を構成する全ての面を利用して放熱を行うことができるため、放熱効率が向上する。
1 電子機器
10 筐体
11 前面部
12、13 側面部
14 天面部
15 底面部
20 開口部
21 通気口
30 冷却ユニット
31 ファン
32 スライド部材
32a 突出部
33 スライドレール
34 第1のバネ部材
35 第1の電気スイッチ
35a 先端部
36 板状部材
40 開閉機構
41 遮蔽板
41a 突出部
41b スリット
42 遮蔽板ガイドレール
43 第2のバネ部材
44 第2の電気スイッチ
44a 先端部
50 温度検出部
60 制御部

Claims (5)

  1. 筐体と、
    前記筐体に設けられた開口部と、
    前記開口部を開閉する開閉機構と、
    前記開口部を介して外気を取り込み、前記筐体の内部方向に向かう気流を発生するファンと、
    前記筐体内の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部において検出された温度が予め設定した基準温度を超えた場合に、前記開閉機構を制御して、前記開口部を開状態とする制御部と、
    前記ファンを前記開口部に対して接近する方向と離間する方向とに移動可能にスライドさせるスライド機構と、を有し、
    前記制御部は、前記開閉機構が前記開口部を閉状態としている期間は、前記スライド機構により前記ファンを前記開口部から離間した位置に移動させる電子機器。
  2. 前記スライド機構は、
    前記ファンの移動方向を決定するスライドレールと、
    前記ファンを移動させる第1のバネ部材と、
    前記第1のバネ部材を縮んだ状態と伸びた状態とに切り替える第1の電気スイッチと、
    を有する請求項に記載の電子機器。
  3. 前記ファンの上下、或いは、左右の少なくとも一方において前記ファンに対して離間した位置に設けられ、前記開口部に対して前記筐体の内部方向に突出して形成される板状部材をさらに有する請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記開閉機構は、
    前記開口部を開閉する遮蔽板と、
    前記遮蔽板をスライドさせる第2のバネ部材と、
    前記第2のバネ部材を縮んだ状態と伸びた状態とに切り替える第2の電気スイッチと、
    を有する請求項1乃至のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記筐体は、少なくとも一部が金属で形成されている請求項1乃至のいずれか1項に記載の電子機器。
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