JP7217410B2 - 横軸水中ポンプおよび横軸水中ポンプに用いられる吸込カバー - Google Patents

横軸水中ポンプおよび横軸水中ポンプに用いられる吸込カバー Download PDF

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特許法第30条第2項適用 平成31年3月11日に川崎第二排水区ポンプゲート電気機械設備工事現場にて公開
本発明は、雨水や下水等の圧送に用いられる横軸水中ポンプにおいて、吸込側の水位に応じて自動的に空気を吸気しながら定格運転を行う運転モードに移行する横軸水中ポンプおよび横軸水中ポンプに用いられる吸込カバーの改良に関する。
従来、雨水等の排水ポンプとして、ポンプ設備を着脱構造に改良して低水位型の横軸水中ポンプ(横軸軸流型の水中ポンプ)を採用する排水機場の建設が増加している。
また、例えば本川と支川とが合流するような場所には、支川側に開閉ゲートを設置し、大雨などの増水時に開閉ゲートを閉じることで、本川側の水が支川に逆流するのを抑止している。その際、支川の上流から流れてくる水を強制排水するために、横軸水中ポンプを開閉ゲートに取り付けたポンプゲートが多く用いられている。
そして、横軸水中ポンプあるいは吸込カバーに第1吸込開口と第2吸込開口を形成し、上流からの流入やポンプの排出に伴う水位変動に応じて、第2吸込開口からの空気を吸入することにより全量排水運転・気水混合排水運転・排水待機運転に自動制御する技術は、特許文献1により本出願人が開示している。
特許第6504247号公
特許文献1の切り欠きで形成した第2吸込開口は、吸気部の上端から下方に向かって開口が徐々に拡開しており、下方に向かうほど開口率が増大している。したがって、水位低下時には上端に近い位置で吸気量が増大し、気水混合排水運転から排水待機運転に早期に移行する。逆に、上流からの流入量の増加により水位が上がると開口部における気水混合排水運転の範囲が狭いため、モード移行が不安定であった。結果的に気水混合排水運転の運転時間が短く、気水混合排水運転から全量排水運転および排水待機運転への切り替えが早かった。
また、スリットで形成した第2吸込開口は、吸気部の上端から下端まで同幅で開口するとともに、上端近傍の開口総面積と下端近傍の開口総面積が同等である。したがって、水位低下時には上端からある程度の高さにて気水混合排水運転を行うものの、排水待機運転に移行する高さを特定して予め設定することが困難であった。
本発明は、吸込側の水位に応じて自動的に空気を吸気しながら定格運転を行う運転モードに移行する横軸水中ポンプであって、横軸水中ポンプにかかる負荷の急変を防止し、気水混合排水運転の許容水位および時間を長く、予め設定した水位にて排水待機運転に移行する横軸水中ポンプおよび横軸水中ポンプに用いられる吸込カバーを提供する。
本発明の横軸水中ポンプは、吸込口と排出口とを有するケーシングと、ケーシング内で支持された羽根車と、吸込口に接続された吸込カバーと、吸込カバーに設けられ、羽根車の中心より下方に開口する第1吸込開口と、吸込カバー及びケーシングのうち少なくとも一方において羽根車よりも上流側に設けられ、第1吸込開口の上端よりも高い位置に開口し、吸気部の上端が気水混合排水運転と排水待機運転の閾値である第2吸込開口と、第2吸込開口の上端よりも高い位置に開口し、吸気部の上端が全量排水運転と気水混合排水運転の閾値である第3吸込開口と、を有するもので、予め設定した水位に応じて全量排水運転、気水混合排水運転、排水待機運転に自動に切り替わる。
第3吸込開口の上端から第2吸込開口の上端までの水位高さが、第2吸込開口の上端から第1吸込開口の上端までの水位高さ以上とすると、気水混合排水運転の許容水位および運転時間を長くすることが可能となり、横軸水中ポンプにかかる負荷の急変を防止できる。
第2吸込開口の上端近傍の開口面積を、第3吸込開口の総開口面積と同等以上とすると、水位低下時に、第2吸込開口14から大量の空気混入により、確実に排水待機運転に移行させることができる。
本発明の吸込カバーは、排出開口と、上壁と、上壁の両側端および前後端から下方に延設される側壁と、側壁の下端で囲まれる第1吸込開口と、吸込カバー内部に連通し、上壁又は側壁に形成された少なくとも1以上の開口を備え、吸気部の上端が気水混合排水運転と排水待機運転の閾値である第2吸込開口と、第2吸込開口の上端よりも高い位置で吸込カバー内部に連通し、上壁又は側壁に形成された少なくとも1以上の開口を備え、吸気部の上端が全量排水運転と気水混合排水運転の閾値である第3吸込開口と、を有するもので、予め設定した水位に応じて全量排水運転、気水混合排水運転、排水待機運転に自動に切り替わる。
本発明は、横軸水中ポンプの吸込カバーに第1吸込開口と、第1吸込開口の上端よりも高い位置に開口する第2吸込開口と、第2吸込開口の上端よりも高い位置に開口する第3吸込開口を有するので、予め設定した水位に応じて全量排水運転、気水混合排水運転、排水待機運転に自動に切り替わりつつ、排水待機運転での稼働時間を短くできるもので、横軸水中ポンプにかかる負荷の急変を防止することができる。
本発明に係る横軸水中ポンプの構成を示す側断面図である。 同じく、横軸水中ポンプの吸込カバーの形状を示す三面図である。 同じく、横軸水中ポンプを用いたポンプゲートシステムの構成を示す概略図である。 同じく、横軸水中ポンプの運転モードを説明する図である。 同じく、運転モードが全量排水運転(吸込側水位>水位H)であるときの横軸水中ポンプの動作を説明する図である。 同じく、運転モードが気水混合排水運転(水位H≧吸込側水位>水位M)であるときの横軸水中ポンプ1の動作を説明する図である。 同じく、運転モードが排水待機運転(水位M≧吸込側水位>水位L)であるときの横軸水中ポンプ1の動作を説明する図である。 本発明に係る他の実施例の第2吸込開口の二面図である。 同じく、他の実施例の第2吸込開口の二面図である。 同じく、他の実施例の第2吸込開口の二面図である。 本発明に係る他の実施例の第2吸込開口の平面図である。 同じく、他の実施例の第3吸込開口の三面図である。 同じく、他の実施例の第3吸込開口の三面図である。 同じく、他の実施例の第3吸込開口の三面図である。 本発明に係る他の実施例の第3吸込開口の平面図である。 同じく、他の実施例の第3吸込開口の説明図である。
図1は、本発明に係る横軸水中ポンプ1の構成を示す側断面図である。横軸水中ポンプ1は、大容量の排水を行うことが可能な横軸軸流型の水中ポンプであり、ケーシング2と、羽根車3と、主軸4と、案内羽根5と、水中電動機6とを備える。
ケーシング2は、吸込口と排出口とを有する筒体であり、その内部を流体(水及び空気)が通過する。ケーシング2の内部には、吸込側から、羽根車3、案内羽根5及び水中電動機6が配置される。羽根車3は、排水機場の仕様に応じて選択されるものであり、例えば、軸流羽根又は斜流羽根である。主軸4は、水中電動機6で発生された回転力を羽根車3に伝達するものであり、一端が水中電動機6に接続され、他端が羽根車3に接続される。すなわち、羽根車3は、ケーシング2に保持されている水中電動機6により、主軸4を介して支持されている。案内羽根5は、ケーシング2内を流通する流体の流れ方向を整流する。
また、横軸水中ポンプ1は、ケーシング2の吸込側に、第1吸込開口8を下方に向けた吸込カバー7を備える。吸込カバー7は、例えば製缶製であり、第1吸込開口8から吸い込んだ流体をケーシング2の吸込口に導く。
更に、横軸水中ポンプ1は、ケーシング2の吐出側に開閉可能に支持されたフラップゲート9を備え得る。なお、フラップゲート9は、ケーシング2の排出口に直接的又は間接的に設けられ得る。例えば、ケーシング2とフラップゲート9とは、横軸水中ポンプ1の被取り付け対象である水門壁を介して互いに接続されてもよい。ここで、水門壁の一例としては、後述するようなポンプゲートシステムのゲート扉体が挙げられる。フラップゲート9は、横軸水中ポンプ1の吐出圧力が低いときには自重により閉じ、吐出圧力が高いときには上部の支点を軸として開くことで排水を可能とする。なお、用途に応じては、ケーシング2の吐出側に吐出配管を接続して排水することも可能である。
図2は、本発明る吸込カバー7の形状を示す三面図である。吸込カバー7は、上壁10と、上壁10の両側端および前後端からそれぞれ下方に延設される側壁11a,11b,11cとを有する。後端の側壁11cには取付部12を形成してもよい。また、前後端の側壁11b,11cは、必要に応じて除いてもよい。上壁10は、吸込側(側面図の左方向)に向かって下方に傾斜している。側壁11の下端は、羽根車3の中心より下方まで延設する。また、側壁11は、上壁10の両端部および前後端から垂設されるものとしたが、下方に延設されるものであれば、吸込カバー7の外側又は内側に向かって傾斜するものであってもよいし、例えば、丸みを帯びた形状であってもよい。また、ここでの上壁10の両端部は、厳密な端のみを表すのではなく、両端から内側にずれた位置も許容される。
吸込カバー7の第1吸込開口8は、各側壁の下端を結んだ略矩形状を有している。本実施形態では、吸込カバー7の第1吸込開口8は略水平に形成しているが、吸込側が吐出側よりも高くなるように傾いた状態で形成してもよい。上壁10の後縁は、中央部分が両端部より高い凸部を形成している。
吸込カバー7の側壁11の下端近傍には、少なくとも1以上の第2吸込開口14を有している。第2吸込開口14は、側壁11の表面と裏面とを貫通する開口で、水及び空気が流入自在外部から吸込カバー内に空気を取り込むことが可能な開口であればよい。例えば、上壁10や側壁11に形成した孔や切り欠き、あるいは部材間の間隙であってもよい。第2吸込開口14は、第1吸込開口8の上端よりも高い位置に開口し、第2吸込開口14の最も低い位置にある端14bは、第1吸込開口8に連通していてもよい。また、第2吸込開口14の最も高い位置にある端14aは、排水機場や横軸水中ポンプ1の仕様に応じて、後述する排水待機運転M3で運転可能な位置に設定される。
第2吸込開口14の上方には、少なくとも1以上の第3吸込開口16を有している。第3吸込開口16は、側壁11の表面と裏面とを貫通する開口で、水及び空気が流入自在外部から吸込カバー内に空気を取り込むことが可能な開口であればよい。例えば、上壁10や側壁11に形成した孔や切り欠き、あるいは部材間の間隙であってもよい。第3吸込開口16の最も高い位置にある端16aは、第2吸込開口14の最も高い位置にある端16aより上方に位置している。第3吸込開口16の最も低い位置にある端16bは、第2吸込開口14より上方でも下方でもよく、第2吸込開口14あるいは第1吸込開口8に連通していてもよい。また、第3吸込開口16の最も高い位置にある端16aは、排水機場や横軸水中ポンプ1の仕様に応じて、後述する気水混合排水運転M2で運転可能な位置に設定される。
図3は、横軸水中ポンプ1を用いたポンプゲートシステム17の構成を示す概略図である。ポンプゲートシステム17は、ポンプゲート19と、天壁20から垂下し、ゲート扉体18を吊り上げるラック棒21と、ラック棒21を上下動させることでポンプゲート19を昇降させる開閉機22とを備える。
ポンプゲート19は、ゲート扉体18に横軸水中ポンプ1を着脱自在に組み込み、河川等の水路を開閉するものであり、上流側(図左方)から下流側(図右方)へ水を排水する。具体的には、平時は、ゲート扉体18を上昇させた状態で、ポンプ吸込側(上流側)の水路の水をポンプ吐出側(下流側)の水路に自然排水する。一方、大雨等で下流側の外水位が上昇した際には、開閉機22の駆動によりゲート扉体18を下降させて水路を閉じ、横軸水中ポンプ1は、上流側の水を下流側に強制的に排水する。なお、本実施形態におけるポンプゲートシステム17は、ポンプゲート19を垂直に降下させて水路を閉止しているが、揺動又は回転等の公知技術により水路を閉止してもよい。
次に、ポンプゲートシステム17に用いられる横軸水中ポンプ1の運転モードについて説明する。図4は、横軸水中ポンプ1の運転モードを説明する図である。なお、図4では、吸込カバー7の形状が図2に示すものであるとして説明するが、後述する他の実施例に示す吸込カバー7であっても同様である。
横軸水中ポンプ1は、予め設定された吸込側の2つの水位H,M(H>M)を基準とした3つの運転モードを有する。具体的には、全量排水運転M1と、気水混合排水運転M2と、排水待機運転M3とである。全量排水運転M1は、吸込側の水位が水位Hを超えているときに実施される。気水混合排水運転M2は、吸込側の水位が、水位H以下で、かつ、水位Mを超えているときに実施される。排水待機運転M3は、吸込側の水位が水位M以下であるときに実施される。なお、不図示であるが、吸込側の水位が特定の水位L(L<M)以下であるときは、横軸水中ポンプ1は、運転を停止する。
吸込カバー7が図2に示す形状である場合、水位Hは、吸込カバー7の第3吸込開口16の上端16aの位置に設定される。水位Mは、吸込カバー7の第2吸込開口14の上端14aの位置に設定される。また、水位Lは、羽根車3が回転していても、水中電動機6に十分な水が供給できない水位の上限に設定される。なお、吸込カバー7が図2に示す形状である場合には、水位Hは、吸込カバー7の第3吸込開口16の端16aの位置に設定され、水位Mは、第2吸込開口14の端14aの位置に設定される。
<全量排水運転>
図5は、運転モードが全量排水運転M1(吸込側水位>水位H)であるときの横軸水中ポンプ1の動作を説明する図である。全量排水運転M1は、上流側で吸い込んだ水を下流側に全量排出させる運転モードである。大雨等によりゲート下流側(吐出側)の水位が上昇すると、逆流を抑止するために、ゲート扉体18が降下され、水路が閉止される。そして、ゲート上流側(吸込側)の水位が水位Hを越えると、横軸水中ポンプ1が起動され、横軸水中ポンプ1は、全量排水運転M1で、定格回転数で運転して下流側に排水する。このとき、横軸水中ポンプ1の内部に連通する開口(第1吸込開口8及び第2吸込開口14,第3吸込開口16)は全て没水しており、横軸水中ポンプ1の吐出圧力により吐出側のフラップゲート9は開放した状態となっている。ここで、横軸水中ポンプ1の運転開始のタイミングは、不図示の制御装置が、公知の水位計等により水位Hを超えていることを検知した上で判断してもよいし、実際に水位Hを検知することなく、予め設定された開始時間等に基づいて自動で判断してもよい。
<気水混合排水運転>
図6は、運転モードが気水混合排水運転M2(水位H≧吸込側水位>水位M)であるときの横軸水中ポンプ1の動作を説明する図である。横軸水中ポンプ1が全量排水運転M1でゲート上流側の貯留水を排水した結果、ゲート上流側の水位が徐々に低下して水位H以下になると、運転モードが気水混合排水運転M2に移行する。気水混合排水運転M2は、水とともに少量の空気を吸気しつつ、定格回転数での運転で排水を行う運転モードである。
気水混合排水運転M2の具体的な水位としては、吸込カバー7の第3吸込開口16の一部又は全部が大気開放しているが、第1吸込開口8及び第2吸込開口14は没水している水位である。吸込カバー7の第3吸込開口16の上端16aを水位Hに設定することにより、第1吸込開口8及び第2吸込開口14から水を吸い込みながら、第3吸込開口16から空気を吸い込むことができる。排水量は、水位と吸気量との関係より決定される。この気水混合排水運転M2を設けることにより、低水位での不安定運転を緩和することができる。
なお、気水混合排水運転M2では、横軸水中ポンプ1の吐出圧力は、全量排水運転M1のときよりも低下している。ただし、フラップゲート9は、開放されたままである。
<排水待機運転>
図7は、運転モードが排水待機運転M3(水位M≧吸込側水位>水位L)であるときの横軸水中ポンプ1の動作を説明する図である。横軸水中ポンプ1が排水を続けることで、更に水位が低下して水位M以下になると、運転モードは、気水混合排水運転M2から排水待機運転M3に移行する。排水待機運転M3は、いわゆる待機運転となるモードであり、水とともに大量の空気を吸気しつつ、定格回転数での運転を維持する運転モードである。
排水待機運転M3の具体的な水位としては、吸込カバー7の第2吸込開口14の一部もしくは全部が大気開放しているものの、吸込カバー7の第1吸込開口8と羽根車3の一部が没水している水位である。吸込カバー7の第2吸込開口14の上端14aを水位Mに設定することにより、水位が水位M低下になったときに、吸込カバー7の第2吸込開口14,第3吸込開口16から大量の空気を吸い込むことができる。その結果、横軸水中ポンプ1の吐出圧力は低下するが、ケーシング2内で水と空気とが混合した状態で運転が継続される。ケーシング2内の水量は、吸込側水位に応じて変動する。この排水待機運転M3では、ケーシング2内で攪拌される水により、水中電動機6が冷却されるため、過度の発熱を抑えることができる。
なお、排水待機運転M3では、水と空気とがケーシング2内で循環流動し、吐出圧力が低いため、フラップゲート9は、基本的には閉塞した状態にある。ただし、下流側の水位が低下すると、フラップゲート9が開放する場合もある。また、フラップゲート9を閉塞した締切状態で定格回転数での運転を行っても、大量の空気が混入しているため、水動力が低く、ポンプ動力の上昇を抑制することができる。
ここで、排水待機運転M3では、基本的には水を排出しないので、吸込側の水位の低下はない。しかし、下流側の水位の低下により横軸水中ポンプ1の吐出圧力がフラップゲート9を開放するだけの圧力になると、排水により吸込側の水位が低下してくる。吸込側の水位が低下して水位L以下になると、横軸水中ポンプ1は、吸込側の流入予測量にもよるが、再排水の可能性が低いと判断して運転を停止する。横軸水中ポンプ1の運転停止のタイミングは、不図示の制御装置が、公知の水位計等により、水位L以下の水位を一定時間継続した状態を検知した上で判断してもよいし、実際に水位Lを検知することなく、予め設定された開始時間等に基づいて自動で判断してもよい。
一方、いずれかの運転モード中に上流側の流入量が増大して水位が上昇したときも、別の運転モードに移行する。例えば、水位L以下の状態で水位が上昇し、吸込側の水位が水位Lを超えたとする。この場合、運転モードは、第2吸込開口14からは水と空気を、第3吸込開口16からは空気を吸気しつつ、フラップゲート9を閉じた状態でケーシング2内の水を攪拌する排水待機運転M3に移行する。また、排水待機運転M3中に水位が上昇し、吸込側の水位が水位Mを超えると、運転モードは、第2吸込開口14からは水を、第3吸込開口16からは空気を吸気しながら排水する気水混合排水運転M2に移行する。更に、気水混合排水運転M2中に水位が上昇し、吸込側の水位が水位Hを超えると、運転モードは、第1吸込開口8及び第2吸込開口14,第3吸込開口16から水を吸い込む全量排水運転M1に移行する。
なお、横軸水中ポンプ1は、運転停止後、吸込側の流入予測量や、排水機場又は横軸水中ポンプ1の仕様に応じて、運転再開を適宜判断する。運転再開のタイミングは、吸込側の水位がどの水位であっても構わない。
次に、横軸水中ポンプ1の作用及び効果について説明する。横軸水中ポンプ1
は、上記のように、第2吸込開口14の上端14aよりも高い位置に開口する
第3吸込開口16を有するので、吸込側の水位の変化に応じて運転モードを自
動的に切り替えることができる。具体的には、横軸水中ポンプ1は、吸込側の
水位が第3吸込開口16の上端16aよりも高いときには、第1~3吸込開口
を没水させて、全量排水運転M1で運転する。また、横軸水中ポンプ1は、吸
込側の水位が、第3吸込開口16の上端16aよりも低く、かつ、第2吸込開
14の上端14aよりも高いときには、第1及び第2吸込開口から水を吸い
込みつつ第3吸込開口16から空気を吸い込む気水混合排水運転M2で運転を
行う。更に、横軸水中ポンプ1は、吸込側の水位が第2吸込開口14の上端
4aよりも低いときには、第2及び第3吸込開口から空気を吸い込んでケーシ
ング内で水を循環流動させる排水待機運転M3で運転を行う。
例えば、吸込側の水位が急速に低下した場合には、全量排水運転M1から気水
混合排水運転M2へ、又は、気水混合排水運転M2から排水待機運転M3へ移
行する。これにより、横軸水中ポンプ1は、羽根車3を駆動する水中電動機6
の定格回転数での運転を維持したまま、吸込側の水位の低下速度を抑制するこ
とができる。また、例えば、吸込側の水位が急速に上昇した場合には、排水待
機運転M3から気水混合排水運転M2へ、又は、気水混合排水運転M2から全
量排水運転M1へ移行する。これにより、横軸水中ポンプ1は、水中電動機6
の定格回転数での運転を維持したまま、吸込側の水位の上昇速度を抑制するこ
とができる。したがって、水中電動機6すなわちポンプのON/OFFの繰り
返し頻度を低下させることができる。
第3吸込開口16の総開口面積を、横軸水中ポンプ1が排水待機運転M3に移
行するのに必要な吸気量を満たさないだけの総開口面積とすると、吸込側の水
位が、水位H以下で、かつ、水位Mを超えている範囲で気水混合排水運転M2
を持続させることができる。
第3吸込開口16の上端16aから第2吸込開口14の上端14aまでの距離
を調整することで気水混合排水運転M2にて運転する吸込水位の幅を任意に設
定できる。例えば、第2吸込開口14の上端14aから離して第3吸込開口
の上端16aを上方に設定すれば気水混合排水運転M2で運転できる水位が
広くなり、第2吸込開口14の上端14aから近づけて第3吸込開口16の上
16aを上方に設定すれば気水混合排水運転M2で運転できる水位が狭くな
る。少量の水位変動による全量排水運転M1から排水待機運転M3への切り替
え、又は、排水待機運転M3から全量排水運転M1への切り替え頻度を抑える
ことが可能となる。気水混合排水運転M2時の運転時間を長く継続させること
になるので、常時上流側から新鮮な水をケーシング内に供給して水中電動機
6の冷却効率を高められる。
第3吸込開口16の総開口面積と第2吸込開口14の上端14a近傍の開口面
積からの吸気量で排水待機運転M3に移行するように開口面積を形成すると、
気水混合排水運転M2と排水待機運転M3の閾値となる水位Mが明確になり、
予め設定した水位にて横軸水中ポンプ1を排水待機運転M3に移行させること
ができる。
また、羽根車3が完全に没水しない気水混合排水運転M2及び排水待機運転M3の各運転モードでは、空気を吸気しつつ運転するので、羽根車3に大きな負圧がかからず、また、水面からの空気吸込渦を抑制することができる。
更に、横軸水中ポンプ1は、水位に応じた各運転モード間の移行を、複雑な制御装置等を設けることなく実現することができる。
以上のように、本実施形態によれば、気水混合排水運転M2の許容水位を長く
設定できるので、全量排水運転M1から排水待機運転M3への急激な移行を防止し、ポンプに掛かる負荷を軽減することが可能な横軸水中ポンプを提供することができる。
図8~13は、吸込カバー7に有する第2吸込開口14に特化した説明図である。なお、第2吸込開口14と第3吸込開口16の組み合わせについては、後述する図14~20にて説明する。
図8は、他の実施例の第2吸込開口の二面図である。本実施形態において、吸込カバー7の形状は、図2に示すようなものに限定されず、図8に示すようなものであってもよい。本実施形態における第2吸込開口14は、上壁10の両側端あるいは後端からそれぞれ下方に延設される側壁11a,11cに形成する吸気部である。取付部12は吸込カバー7の内面に形成してあり、第2吸込開口14は、切り欠きと、側壁11の下端を結ぶ直線(2点鎖線)とで囲まれる吸気部としての第2吸込開口14であって、側壁11に形成する切り欠きでも、側壁11と取付部12等の部材間の間隙でもよく、側壁11の表面と裏面とを貫通する開口で、水及び空気が流入自在外部から吸込カバー7内に空気を取り込むことが可能な開口であればよい。側壁11および第2吸込開口14の延設長さは、気水混合排水運転M2や排水待機運転M3の運転状況により適宜設定される。また、第2吸込開口14の形状は、三角状、角状、半円状等、適宜選択可能であり、第2吸込開口14の個数や切り欠き幅なども、運転条件に応じて適宜決定される。なお、第2吸込開口14による応力集中を軽減するために、各角を円弧状に形成してもよい。
図9は、他の実施例の第2吸込開口の二面図である。本実施形態において、吸込カバー7の形状は、図2に示すようなものに限定されず、図9に示すようなものであってもよい。本実施形態における第2吸込開口14は、上壁10の両側端あるいは前後端からそれぞれ下方に延設される側壁11を貫通する孔形状の吸気部である。側壁11および第2吸込開口14の延設長さは、気水混合排水運転M2や排水待機運転M3の運転状況により適宜設定される。また、第2吸込開口14の形状は、円状、長孔状等、適宜選択可能であり、第2吸込開口14の開口幅や開口高さなども、運転条件に応じて適宜決定される。なお、第2吸込開口14による応力集中を軽減するために、各角を円弧状に形成してもよい。
図10は、他の実施例の第2吸込開口の二面図である。本実施形態において、吸込カバー7の形状は、図2に示すようなものに限定されず、図10に示すようなものであってもよい。本実施形態における第2吸込開口14は、上壁10の両側端あるいは前後端からそれぞれ下方に延設される側壁11を貫通する複数の細孔形状の吸気部である。側壁11および第2吸込開口14の延設長さは、気水混合排水運転M2や排水待機運転M3の運転状況により適宜設定される。また第2吸込開口14の形状は、円状、長孔状、スリット状等、適宜選択可能であり、第2吸込開口14の孔径やスリットの幅なども、運転条件に応じて適宜決定される。
図11(a)は、他の実施例の第2吸込開口の平面図である。上壁10の前縁13から下方に延設される側壁11aを有しない吸込カバー7であって、本実施形態における第2吸込開口14は、上壁10の前縁13に形成する少なくとも1以上の吸気部を有している。第2吸込開口14は、下方に向かって拡開した切り欠きであって、第1吸込開口8に連通しており、これらの切り欠きを全体として見ると、その形状は、鋸状又は波状である。この場合、本実施形態における第2吸込開口14は、切り欠きと、上壁10の下端を結ぶ直線(2点鎖線)とで囲まれる開口としての第2吸込開口14である。また、第2吸込開口14の最も高い位置にある端14aと、最も低い位置にある端14bは、気水混合排水運転M2や排水待機運転M3の運転状況により適宜設定される。
図11(b)は、他の実施例の第2吸込開口の平面図である。本実施形態において、吸込カバー7の形状は、図11に示すようなものに限定されず、図12に示すようなものであってもよい。本実施形態における第2吸込開口14は、上壁10を貫通する孔形状の吸気部である。上壁10および第2吸込開口14の延設長さは、気水混合排水運転M2や排水待機運転M3の運転状況により適宜設定される。また、第2吸込開口14の形状は、円状、長孔状等、適宜選択可能であり、第2吸込開口14の開口幅や開口高さなども、運転条件に応じて適宜決定される。
図11(c)は、他の実施例の第2吸込開口の平面図である。本実施形態において、吸込カバー7の形状は、図12に示すようなものに限定されず、図13に示すようなものであってもよい。本実施形態における第2吸込開口14は、上壁10を貫通する複数の細孔形状の吸気部である。上壁10および第2吸込開口14の延設長さは、気水混合排水運転M2や排水待機運転M3の運転状況により適宜設定される。また、第2吸込開口14の形状は、円状、長孔状、スリット状等、適宜選択可能であり、第2吸込開口14の孔径やスリットの幅なども、運転条件に応じて適宜決定される。
図12は、他の実施例の第3吸込開口の三面図である。本実施形態において、吸込カバー7の形状は、図2に示すようなものに限定されず、図14に示すようなものであってもよい。本実施形態における第2吸込開口14は、上壁10の両側端あるいは前後端からそれぞれ下方に延設される側壁11に形成する切り欠き状の吸気部である。第3吸込開口16は、上壁10の両側端あるいは前後端からそれぞれ下方に延設される側壁11を貫通する孔形状の吸気部である。第3吸込開口16の最も高い位置にある端16aは、第2吸込開口14の最も高い位置にある端14aより上方に位置している。第3吸込開口16の最も低い位置にある端16bは、第2吸込開口14あるいは第1吸込開口8に連通してもよい。その際、第2吸込開口14の最も高い位置にある端14aより下方に位置する第3吸込開口16は、第2吸込開口14として機能する。また、第3吸込開口16の形状は、テーパー状、矩形状、円状等、適宜選択可能であり、第3吸込開口16の個数や幅なども、気水混合排水運転M2や排水待機運転M3の運転条件に応じて適宜決定される。なお、第3吸込開口16の開口による応力集中を軽減するために、各角を円弧状に形成してもよい。
図13は、他の実施例の第3吸込開口の三面図である。本実施形態において、吸込カバー7の形状は、図14に示すようなものに限定されず、図15に示すようなものであってもよい。本実施形態における第2吸込開口14は、上壁10の両側端あるいは前後端からそれぞれ下方に延設される側壁11を貫通する孔形状の吸気部である。第3吸込開口16は、上壁10の両側端あるいは前後端からそれぞれ下方に延設される側壁11を貫通する孔形状の吸気部である。第3吸込開口16の最も高い位置にある端16aは、第2吸込開口14の最も高い位置にある端14aより上方に位置している。第3吸込開口16の最も低い位置にある端16bは、第2吸込開口14あるいは第1吸込開口8に連通してもよい。
図14は、他の実施例の第3吸込開口の三面図である。本実施形態において、吸込カバー7の形状は、図14に示すようなものに限定されず、図16に示すようなものであってもよい。本実施形態における第2吸込開口14は、上壁10の両側端あるいは前後端からそれぞれ下方に延設される側壁11を貫通する複数の細孔形状の吸気部である。第3吸込開口16は、上壁10の両側端あるいは前後端からそれぞれ下方に延設される側壁11を貫通する孔形状の吸気部である。第3吸込開口16の最も高い位置にある端16aは、第2吸込開口14の最も高い位置にある端14aより上方に位置している。第3吸込開口16の最も低い位置にある端16bは、第2吸込開口14あるいは第1吸込開口8に連通してもよい。
図15(a)は、他の実施例の第3吸込開口の平面図である。上壁10の前縁13から下方に延設される側壁11aを有しない吸込カバー7であって、本実施形態における第2吸込開口14は、上壁10の前縁13に形成する切り欠き状の吸気部である。第3吸込開口16は、上壁10を貫通する孔形状の吸気部である。第3吸込開口16の最も高い位置にある端16aは、第2吸込開口14の最も高い位置にある端14aより上方に位置している。第3吸込開口16の最も低い位置にある端16bは、第2吸込開口14あるいは第1吸込開口8に連通してもよい。
図15(b)は、他の実施例の第3吸込開口の平面図である。本実施形態において、吸込カバー7の形状は、図17に示すようなものに限定されず、図18に示すようなものであってもよい。本実施形態における第2吸込開口14は、上壁10を貫通する孔形状の吸気部である。第3吸込開口16は、上壁10を貫通する孔形状の吸気部である。第3吸込開口16の最も高い位置にある端16aは、第2吸込開口14の最も高い位置にある端14aより上方に位置している。第3吸込開口16の最も低い位置にある端16bは、第2吸込開口14あるいは第1吸込開口8に連通してもよい。
図15(c)は、他の実施例の第3吸込開口の平面図である。本実施形態において、吸込カバー7の形状は、図17に示すようなものに限定されず、図19に示すようなものであってもよい。本実施形態における第2吸込開口14は、上壁10を貫通する複数の細孔形状の吸気部である。第3吸込開口16は、上壁10を貫通する孔形状の吸気部である。第3吸込開口16の最も高い位置にある端16aは、第2吸込開口14の最も高い位置にある端14aより上方に位置している。第3吸込開口16の最も低い位置にある端16bは、第2吸込開口14あるいは第1吸込開口8に連通してもよい。
第2吸込開口14あるいは第3吸込開口16は、上壁10、あるいはそれぞれの側壁11a,11b,11cに個別に形成してもよく、複数の部材に亘って形成してもよい。
図16は、他の実施例の第3吸込開口の説明図である。本実施形態において、第2吸込開口14および第3吸込開口16は図2に示すようなものに限定されず、図20に示すようなものであってもよい。本実施形態における第2吸込開口14は、吸込カバー7の上壁10の両側端あるいは前後端からそれぞれ下方に延設される側壁11の吸気部である。第3吸込開口16は、羽根車3の上流側のケーシング2を貫通する孔形状の吸気部である。第3吸込開口16の最も高い位置にある端16aは、第2吸込開口14の最も高い位置にある端14aより上方に位置している。な、第2吸込開口14は、上壁10又はケーシング2に形成してもよく、第3吸込開口16は、上壁10又は側壁11に形成してもよい。
第2吸込開口14および第3吸込開口16の吸気部は、直線状に開口する必要はなく、水位に応じて順次吸込部の開口面積が増加あるいは減少するように吸込カバー7に形成しても同様の効果を得ることができる。
第2吸込開口14の最も高い位置にある端14aから第3吸込開口16の最も高い位置にある端16aまでの水位高さを、第1吸込開口の最も高い位置から第2吸込開口14の最も高い位置にある端14aまでの水位高さ以上とすることで、気水混合排水運転M2の運転時間を長く継続させることが可能となる。
水位低下時に気水混合排水運転M2をより幅広い水位で維持できるため、全量排水運転M1から排水待機運転M3への短時間での急激な移行を防止できる。気水混合排水運転M2で待機しつつ、流入水による水位上昇時には全量排水運転M1に移行することで、排水待機運転M3への移行を抑え、横軸水中ポンプ1の負荷の急変を抑制できる。
また、排水待機運転M3からの水位上昇時には、吸込カバー7内に滞留していた空気溜まりを上方に位置する第3吸込開口16から排気できるため、早期に気水混合排水運転M2および全量排水運転M1に移行でき、流入水を早急に排水可能となる。
このように本発明は、第3吸込開口16を一定の開口率で上下方向に開口し、水位Mにて第2吸込開口14の開口面積を急拡大させることを特徴とする。具体的には、第2吸込開口14の最も高い位置にある端14a近傍の開口面積を第3吸込開口16の総開口面積と同等以上とすることで、水位低下時に、水位Mにおいて第2吸込開口14から大量の空気混入により、確実に排水待機運転M3に移行させることができる。水位Mを気水混合排水運転M2と排水待機運転M3の閾値であることを明確にでき、羽根車3との水位設定が容易となり、排水待機運転M3時に水中電動機6の冷却を効果的に行うことができる。なお、端14a近傍の開口面積とは、流入水の脈動等により生じる振幅高さ、つまり端14aから数mm下方までの開口面積である。

1 横軸水中ポンプ
2 ケーシング
3 羽根車
7 吸込カバー
8 第1吸込開口
10 上壁
11 側壁
14 第2吸込開口
16 第3吸込開口
M1 全量排水運転
M2 気水混合排水運転
M3 排水待機運転

Claims (4)

  1. 吸込口と排出口とを有するケーシング(2)と、
    ケーシング(2)内で支持された羽根車(3)と、
    吸込口に接続された吸込カバー(7)と、
    吸込カバー(7)に設けられ、羽根車(3)の中心より下方に開口する第1吸込開口(8)と、
    吸込カバー(7)及びケーシング(2)のうち少なくとも一方において羽根車(3)よりも上流側に設けられ、
    第1吸込開口(8)の上端よりも高い位置に開口し、吸気部の上端(14a)が気水混合排水運転(M2)と排水待機運転(M3)の閾値である第2吸込開口(14)と、
    第2吸込開口(14)の上端(14a)よりも高い位置に開口し、吸気部の上端(16a)が全量排水運転(M1)と気水混合排水運転(M2)の閾値である第3吸込開口(16)と、を有する
    ことを特徴とする横軸水中ポンプ。
  2. 前記第3吸込開口(16)の上端(16a)から第2吸込開口(14)の上端(14a)までの水位高さが、第2吸込開口(14)の上端(14a)から第1吸込開口(8)の上端までの水位高さ以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載の横軸水中ポンプ。
  3. 前記第2吸込開口(14)の上端(14a)近傍の開口面積が、第3吸込開口(16)の総開口面積と同等以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載の横軸水中ポンプ。
  4. 排出開口と、
    上壁(10)と、
    上壁(10)の両側端および前後端から下方に延設される側壁(11)と、
    側壁(11)の下端で囲まれる第1吸込開口(8)と、
    吸込カバー(7)内部に連通し、上壁(10)又は側壁(11)に形成された少なくとも1以上の開口を備え、吸気部の上端(14a)が気水混合排水運転(M2)と排水待機運転(M3)の閾値である第2吸込開口(14)と、
    第2吸込開口(14)の上端(14a)よりも高い位置で吸込カバー(7)内部に連通し、上壁(10)又は側壁(11)に形成された少なくとも1以上の開口を備え、吸気部の上端(16a)が全量排水運転(M1)と気水混合排水運転(M2)の閾値である第3吸込開口(16)と、を有する
    ことを特徴とする横軸水中ポンプに用いられる吸込カバー。
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