JP7217410B2 - 横軸水中ポンプおよび横軸水中ポンプに用いられる吸込カバー - Google Patents
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Description
図5は、運転モードが全量排水運転M1(吸込側水位>水位H)であるときの横軸水中ポンプ1の動作を説明する図である。全量排水運転M1は、上流側で吸い込んだ水を下流側に全量排出させる運転モードである。大雨等によりゲート下流側(吐出側)の水位が上昇すると、逆流を抑止するために、ゲート扉体18が降下され、水路が閉止される。そして、ゲート上流側(吸込側)の水位が水位Hを越えると、横軸水中ポンプ1が起動され、横軸水中ポンプ1は、全量排水運転M1で、定格回転数で運転して下流側に排水する。このとき、横軸水中ポンプ1の内部に連通する開口(第1吸込開口8及び第2吸込開口14,第3吸込開口16)は全て没水しており、横軸水中ポンプ1の吐出圧力により吐出側のフラップゲート9は開放した状態となっている。ここで、横軸水中ポンプ1の運転開始のタイミングは、不図示の制御装置が、公知の水位計等により水位Hを超えていることを検知した上で判断してもよいし、実際に水位Hを検知することなく、予め設定された開始時間等に基づいて自動で判断してもよい。
図6は、運転モードが気水混合排水運転M2(水位H≧吸込側水位>水位M)であるときの横軸水中ポンプ1の動作を説明する図である。横軸水中ポンプ1が全量排水運転M1でゲート上流側の貯留水を排水した結果、ゲート上流側の水位が徐々に低下して水位H以下になると、運転モードが気水混合排水運転M2に移行する。気水混合排水運転M2は、水とともに少量の空気を吸気しつつ、定格回転数での運転で排水を行う運転モードである。
図7は、運転モードが排水待機運転M3(水位M≧吸込側水位>水位L)であるときの横軸水中ポンプ1の動作を説明する図である。横軸水中ポンプ1が排水を続けることで、更に水位が低下して水位M以下になると、運転モードは、気水混合排水運転M2から排水待機運転M3に移行する。排水待機運転M3は、いわゆる待機運転となるモードであり、水とともに大量の空気を吸気しつつ、定格回転数での運転を維持する運転モードである。
は、上記のように、第2吸込開口14の上端14aよりも高い位置に開口する
第3吸込開口16を有するので、吸込側の水位の変化に応じて運転モードを自
動的に切り替えることができる。具体的には、横軸水中ポンプ1は、吸込側の
水位が第3吸込開口16の上端16aよりも高いときには、第1~3吸込開口
を没水させて、全量排水運転M1で運転する。また、横軸水中ポンプ1は、吸
込側の水位が、第3吸込開口16の上端16aよりも低く、かつ、第2吸込開
口14の上端14aよりも高いときには、第1及び第2吸込開口から水を吸い
込みつつ第3吸込開口16から空気を吸い込む気水混合排水運転M2で運転を
行う。更に、横軸水中ポンプ1は、吸込側の水位が第2吸込開口14の上端1
4aよりも低いときには、第2及び第3吸込開口から空気を吸い込んでケーシ
ング2内で水を循環流動させる排水待機運転M3で運転を行う。
混合排水運転M2へ、又は、気水混合排水運転M2から排水待機運転M3へ移
行する。これにより、横軸水中ポンプ1は、羽根車3を駆動する水中電動機6
の定格回転数での運転を維持したまま、吸込側の水位の低下速度を抑制するこ
とができる。また、例えば、吸込側の水位が急速に上昇した場合には、排水待
機運転M3から気水混合排水運転M2へ、又は、気水混合排水運転M2から全
量排水運転M1へ移行する。これにより、横軸水中ポンプ1は、水中電動機6
の定格回転数での運転を維持したまま、吸込側の水位の上昇速度を抑制するこ
とができる。したがって、水中電動機6すなわちポンプのON/OFFの繰り
返し頻度を低下させることができる。
行するのに必要な吸気量を満たさないだけの総開口面積とすると、吸込側の水
位が、水位H以下で、かつ、水位Mを超えている範囲で気水混合排水運転M2
を持続させることができる。
を調整することで気水混合排水運転M2にて運転する吸込水位の幅を任意に設
定できる。例えば、第2吸込開口14の上端14aから離して第3吸込開口1
6の上端16aを上方に設定すれば気水混合排水運転M2で運転できる水位が
広くなり、第2吸込開口14の上端14aから近づけて第3吸込開口16の上
端16aを上方に設定すれば気水混合排水運転M2で運転できる水位が狭くな
る。少量の水位変動による全量排水運転M1から排水待機運転M3への切り替
え、又は、排水待機運転M3から全量排水運転M1への切り替え頻度を抑える
ことが可能となる。気水混合排水運転M2時の運転時間を長く継続させること
になるので、常時上流側から新鮮な水をケーシング2内に供給して水中電動機
6の冷却効率を高められる。
積からの吸気量で排水待機運転M3に移行するように開口面積を形成すると、
気水混合排水運転M2と排水待機運転M3の閾値となる水位Mが明確になり、
予め設定した水位にて横軸水中ポンプ1を排水待機運転M3に移行させること
ができる。
設定できるので、全量排水運転M1から排水待機運転M3への急激な移行を防止し、ポンプに掛かる負荷を軽減することが可能な横軸水中ポンプ1を提供することができる。
2 ケーシング
3 羽根車
7 吸込カバー
8 第1吸込開口
10 上壁
11 側壁
14 第2吸込開口
16 第3吸込開口
M1 全量排水運転
M2 気水混合排水運転
M3 排水待機運転
Claims (4)
- 吸込口と排出口とを有するケーシング(2)と、
ケーシング(2)内で支持された羽根車(3)と、
吸込口に接続された吸込カバー(7)と、
吸込カバー(7)に設けられ、羽根車(3)の中心より下方に開口する第1吸込開口(8)と、
吸込カバー(7)及びケーシング(2)のうち少なくとも一方において羽根車(3)よりも上流側に設けられ、
第1吸込開口(8)の上端よりも高い位置に開口し、吸気部の上端(14a)が気水混合排水運転(M2)と排水待機運転(M3)の閾値である第2吸込開口(14)と、
第2吸込開口(14)の上端(14a)よりも高い位置に開口し、吸気部の上端(16a)が全量排水運転(M1)と気水混合排水運転(M2)の閾値である第3吸込開口(16)と、を有する
ことを特徴とする横軸水中ポンプ。 - 前記第3吸込開口(16)の上端(16a)から第2吸込開口(14)の上端(14a)までの水位高さが、第2吸込開口(14)の上端(14a)から第1吸込開口(8)の上端までの水位高さ以上である
ことを特徴とする請求項1に記載の横軸水中ポンプ。 - 前記第2吸込開口(14)の上端(14a)近傍の開口面積が、第3吸込開口(16)の総開口面積と同等以上である
ことを特徴とする請求項1に記載の横軸水中ポンプ。 - 排出開口と、
上壁(10)と、
上壁(10)の両側端および前後端から下方に延設される側壁(11)と、
側壁(11)の下端で囲まれる第1吸込開口(8)と、
吸込カバー(7)内部に連通し、上壁(10)又は側壁(11)に形成された少なくとも1以上の開口を備え、吸気部の上端(14a)が気水混合排水運転(M2)と排水待機運転(M3)の閾値である第2吸込開口(14)と、
第2吸込開口(14)の上端(14a)よりも高い位置で吸込カバー(7)内部に連通し、上壁(10)又は側壁(11)に形成された少なくとも1以上の開口を備え、吸気部の上端(16a)が全量排水運転(M1)と気水混合排水運転(M2)の閾値である第3吸込開口(16)と、を有する
ことを特徴とする横軸水中ポンプに用いられる吸込カバー。
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JP2020036451A JP7217410B2 (ja) | 2020-03-04 | 2020-03-04 | 横軸水中ポンプおよび横軸水中ポンプに用いられる吸込カバー |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020036451A JP7217410B2 (ja) | 2020-03-04 | 2020-03-04 | 横軸水中ポンプおよび横軸水中ポンプに用いられる吸込カバー |
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Citations (3)
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JP2004360503A (ja) | 2003-06-03 | 2004-12-24 | Kubota Corp | 横軸ポンプの吸込みカバー構造 |
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JP2005069048A (ja) * | 2003-08-21 | 2005-03-17 | Ebara Corp | 立軸ポンプ及びその運転方法 |
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- 2020-03-04 JP JP2020036451A patent/JP7217410B2/ja active Active
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JP2020159285A (ja) | 2019-03-27 | 2020-10-01 | 株式会社クボタ | 吸込カバー、横軸ポンプ、ポンプゲートおよびポンプゲートの運転方法 |
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