JP7217336B2 - 無線通信装置、車両、及び制御方法 - Google Patents

無線通信装置、車両、及び制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信装置、車両、及び制御方法に関する。
従来、車両用の緊急通報システムが知られている。近年、当該車両用の緊急通報システムとして、ERA-GLONASSというシステムがロシアで実施されており、eCallというシステムが欧州で実施されている。このような緊急通報システムにおいて、車両に搭載された無線通信装置が、車両事故の発生時に緊急通報センターへの緊急通報を自動で又は手動で行う。なお、緊急通報センターは、緊急応答機関(PSAP:Public Safety Answering Point)と呼ばれることがある。
ここで、車両事故の発生時に通信していた相手がいた場合、緊急通報を行うために通信相手との通信を切断しなければならないが、通信をいきなり切断することは通信相手にとって不親切である。
一方、特許文献1には、通信装置が、通信相手との通信を行っている状態において緊急地震速報を受信した場合、この通信を強制的に切断した後、切断された通信における通信相手に対して切断理由を通知する方法が記載されている。
また、特許文献2には、車両に設けられた車両事故通報装置が、車両事故の発生時に、事故発生場所の位置情報、事故の発生時刻、事故車両の車両番号、及び予め登録された緊急連絡先の情報(家族などの電話番号やメールアドレス)を緊急通報センターへ送信し、緊急通報センターが、この緊急連絡先に車両事故を通知するシステムが記載されている。
特開2010-34962号公報 特開2015-194830号公報
第1の態様に係る無線通信装置は、車両に搭載される装置である。前記無線通信装置は、ネットワークとの無線通信を行う通信部と、前記ネットワークを介して通信相手との通信を行っている状態において車両事故が発生した場合、前記通信が切断された後に緊急通報センターへの緊急通報を行う制御部とを備える。前記制御部は、前記通信が切断される前に、前記通信相手に切断理由を通知する。
第2の態様に係る車両は、第1の態様に係る無線通信装置を備える。
第3の態様に係る制御方法は、車両に搭載され、ネットワークとの無線通信を行う無線通信装置を制御する方法である。前記制御方法は、前記ネットワークを介して通信相手との通信を行っている状態において車両事故が発生した場合、前記通信が切断される前に前記通信相手に切断理由を通知することと、前記切断理由を通知し、且つ前記通信が切断された後に、緊急通報センターへの緊急通報を行うこととを含む。
第4の態様に係る無線通信装置は、車両に搭載される装置である。前記無線通信装置は、無線通信を行う通信部と、車両事故の発生時に前記通信部を介して緊急通報センターへの緊急発呼を行う制御部とを備える。前記制御部は、前記車両事故が重大事故であることを示す所定条件が満たされている場合、前記緊急発呼と共に、前記緊急通報センター以外の緊急連絡先に前記車両事故を通知するための通知処理を行い、前記所定条件が満たされていない場合、前記通知処理を行うことなく前記緊急発呼を行う。
第5の態様に係る車両は、第4態様に係る無線通信装置を備える。
第6の態様に係る制御方法は、車両に搭載され、無線通信を行う無線通信装置を制御する方法である。前記制御方法は、車両事故の発生時に、前記車両事故が重大事故であることを示す所定条件が満たされている場合、緊急通報センターへの緊急発呼と共に、前記緊急通報センター以外の緊急連絡先に前記車両事故を通知するための通知処理を行うことと、前記車両事故の発生時に、前記所定条件が満たされていない場合、前記通知処理を行うことなく前記緊急発呼を行うこととを含む。
第1実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図である。 第1実施形態に係るMSDの構成を示す図である。 第1実施形態に係る無線通信モジュール及び車両の構成を示す図である。 第1実施形態に係る自動トリガの場合における無線通信モジュールの動作を示す図である。 第1実施形態に係る手動トリガの場合における無線通信モジュールの動作を示す図である。 第1実施形態に係る無線通信モジュールにおける切断理由通知動作を示す図である。 第2実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図である。 第2実施形態に係る無線通信モジュール及び車両の構成を示す図である。 第2実施形態に係る第1モードの通知処理を行う場合の緊急通報動作を示す図である。 第2実施形態に係る第2モードの通知処理を行う場合の緊急通報動作を示す図である。 第2実施形態に係る無線通信モジュールにおける通知処理のモード選択動作を示す図である。
[第1実施形態]
車両用の緊急通報システムでは、事故発生時の音声が聞こえた状態で急に切断されたことで通信相手が心配になり、通信の切断後直ぐに通信相手が無線通信装置に発信する可能性がある。
このため、無線通信装置から緊急通報センターへの緊急通報が通信相手からの発信により阻害されうるという問題がある。ここで、特許文献1に記載の方法のように、通信切断後に切断理由を通信相手に通知するのでは通知タイミングが遅くなり、このような問題を解決できないと考えられる。
そこで、第1実施形態は、車両事故の発生時に通信相手との通信を行っていても円滑に緊急通報センターへの緊急通報を行うことを可能とする。
図面を参照しながら、第1実施形態に係る移動通信システムについて説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(移動通信システムの構成)
図1は、第1実施形態に係る移動通信システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、移動通信システム1は、無線通信モジュール10を搭載した車両20と、移動体通信サービスを提供するネットワーク30と、緊急通報サービスを提供するPSAP40とを有する。無線通信モジュール10は無線通信装置の一例であり、PSAP40は緊急通報センターの一例である。
無線通信モジュール10は、車両20に搭載される小型の通信端末である。無線通信モジュール10は、如何なる通信方式に対応していてもよい。無線通信モジュール10は、例えば、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)等の第2世代移動通信システム、CDMA(Code Division Mutlple Access)等の第3世代移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)等の第4世代移動通信システム、又はNR(New Radio)等の第5世代移動通信システムに対応している。
無線通信モジュール10は、車両20に搭載されたIVS(In Vehicle System)を構成する。車両20は、緊急通報サービスの対象となりうる車両であればよい。車両20は、例えば、自動二輪車、自動三輪車、又は自動四輪車等の自動車である。車両20は、自転車であってもよい。
無線通信モジュール10は、PSAP40への緊急通報を行う。緊急通報は、無線通信モジュール10がPSAP40への緊急発呼を行う処理と、無線通信モジュール10が事故関連情報をPSAP40に送信する処理とを含む。
第1に、無線通信モジュール10は、車両事故の発生時にPSAP40への緊急通報を行う。無線通信モジュール10は、例えば、車両事故が発生した時のエアバッグ作動や緊急通報ボタンの押下をトリガとして、PSAP40に緊急通報を行う。
第2に、無線通信モジュール10は、PSAP40との通信を開始すると、MSD(Minimum Set of Data)と呼ばれる事故関連情報をPSAP40に送信する。MSDには、図2に示すように、車両20の車種や乗車人数、及び/又は車両20の位置情報など、救助活動に必要な最低限の情報が含まれている。
第3に、MSDの送信後、PSAP40のオペレータは、車両20の乗員と通話を行い、MSDの内容と通話の内容とに基づいて車両事故の状況を把握する。そして、当該オペレータは、車両事故の状況に応じて救急センターや消防、及び/又は警察に救護活動を要請する。
なお、PSAP40のオペレータとの通話後に、PSAP40から無線通信モジュール10が着信を受けることもある。無線通信モジュール10は、VoIP(Voice over Internet Protocol)等によるIP電話で、発信又は着信できるようにしてもよい。
無線通信モジュール10は、ネットワーク30を介して、PSAP40以外の通信相手50との通信を行うことが可能である。通信相手50は、端末装置であってもよいし、サーバ装置であってもよい。無線通信モジュール10と通信相手50との通信は、音声通話であってもよいし、データ通信であってもよい。
音声通話とは、音声データの送受信を含む通信をいい、回線交換方式(非IP電話)であるか又はパケット交換方式(IP電話)であるかを問わない。また、音声通話の場合、通信相手50は端末装置であるとする。
データ通信とは、音声データの送受信を含まない通信をいい、回線交換方式であるか又はパケット交換方式であるかを問わない。データ通信には、例えば、通信相手50である端末装置とのチャット、及び/又は通信相手50であるサーバ装置との通信などが含まれる。
データ通信は、リアルタイムに情報サービスを提供するテレマティクスサービスを利用した通信であってもよい。テレマティクスサービスでは、無線通信モジュール10は、ナビゲーションシステムのデータ更新のための地図データ、及び/又はPOI(point of interest)データをネットワーク30上のサーバ(通信相手50)からダウンロードする。また、テレマティクスサービスでは、無線通信モジュール10は、車両搭載機器のダイアグ情報をネットワーク30上のサーバ(通信相手50)にアップロードする。無線通信モジュール10は、このようなダウンロード及びアップロードを、ネットワーク30を介して行う。
ネットワーク30は、無線通信モジュール10との無線通信を行う基地局31を有する。ネットワーク30を運営する通信事業者は、自社と契約したユーザに対し自社の移動体通信サービスを提供している。
(無線通信モジュール及び車両の構成)
図3は、第1実施形態に係る無線通信モジュール10及び車両20の構成を示す図である。但し、車両20の構成としては、無線通信モジュール10に関連する部分のみを図示している。
図3に示すように、無線通信モジュール10は、アンテナ11と、通信部12と、制御部13と、記憶部14と、接続部15と、カード駆動部16と、SIM(Subscriber Identity Module)カード17とを有する。
アンテナ11は、無線信号を基地局31と送受信する。
通信部12は、アンテナ11を介して基地局31との無線通信を行うためのものである。通信部12は、受信機12aと、送信機12bとを有する。
受信機12aは、アナログ信号処理として、アンテナ11から受信された無線信号の増幅、ダウンコンバート、及びアナログ/デジタル変換処理等を行う。受信機12aは、デジタル信号を復調及び復号し、復号したデータを制御部13に転送する。
送信機12bは、デジタル信号処理として、制御部13から転送されたデータを符号化し、無線信号の通信チャネルで送信できるように変調する。送信機12bは、アナログ信号処理として、デジタル信号のデジタル/アナログ変換処理、アップコンバート、及びアナログ信号の増幅等を行い、アンテナ11を介して無線信号を送信する。
制御部13は、種々のプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、バックアップRAM、及びI/O(Input/Output)等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成される。制御部13は、当該ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで各種の処理を実行するものである。制御部13は、通信部12を制御する上で必要な処理を実行する。
記憶部14は、電気的に内容を書き換えることが可能なEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)等によって構成される。記憶部14は、通信部12を制御する上で必要なプログラム及び情報を記憶する。
接続部15は、無線通信モジュール10を車両20と電気的に接続するためのインターフェイスであり、例えばUSBのIF、及び/又はその他のIF等である。接続部15は、車両20に設けられた車両制御部21と電気的に接続される。
カード駆動部16は、SIMカード(又はUIM(User Identity Module)カード)と呼ばれるICカード、すなわち情報カードを駆動する。カード駆動部16は、SIMカード17を取り込み、取り出しができてもよい。カード駆動部16は、制御部13から情報の読み出しや書き込みを受けた場合、SIMカード17に記録された情報の読み出し、SIMカード17への書き込みを行う。
SIMカード17は、組み込み型のeSIM(Embedded SIM)でもよい。SIMカード17は、無線通信モジュール10の外にあってもよい。SIMカード17は、通信事業者から支給されてもよいし、その他の手段で入手してもよい。ユーザは、支給されたSIMカード17を無線通信モジュール10に装着又は接続することで、無線通信モジュール10を使用できるようになる。
車両20は、車両制御部21と、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機22と、センサ23と、エアバッグ24と、各種操作ボタン25と、スピーカ26と、マイク27とを有する。
車両制御部21は、種々のプログラムを実行するCPU、ROM、RAM、バックアップRAM、及びI/O等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成される。車両制御部21は、当該ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで各種の処理を実行するものである。車両制御部21は、ECU(Electronic Control Unit)と呼ばれることがある。車両制御部21は、車両20に関する各種情報を収集し、収集した情報を無線通信モジュール10に提供する。
GNSS受信機22は、位置情報(緯度及び経度)を取得し、取得された位置情報を車両制御部21に出力する。GNSS受信機22は、GPS(Global Positioning System)受信機、GLONASS(Global Navigation Satellite System)受信機、IRNSS(Indian Regional Navigational Satellite System)受信機、COMPASS受信機、Galileo受信機、及び/又はQZSS(Quasi-Zenith Satellites System)受信機等を含んでもよい。GNSS受信機22は、無線通信モジュール10に設けられていてもよい。
センサ23は、車両20に加わる衝撃などを検出し、検出結果を車両制御部21に出力する。センサ23は、例えば加速度センサを含む。車両制御部21は、センサ23の検出結果に基づいて、緊急通報を行うか否かを判定する。例えば、車両制御部21は、センサ23により所定値を超える衝撃が検出された場合、緊急通報を行うと判定し、緊急通報を行うことを示す情報を無線通信モジュール10に出力する。このような場合、自動トリガでの緊急通報が開始されることになる。センサ23は、無線通信モジュール10に設けられていてもよい。
エアバッグ24は、車両制御部21の制御下で作動(展開)する。例えば、車両制御部21がセンサ23の検出結果に基づいてエアバッグ24を作動させると決定すると、エアバッグ24を作動させるように制御する。車両制御部21は、エアバッグ24の状態(作動又は非作動)を示す情報を無線通信モジュール10に出力してもよい。
各種操作ボタン25は、車両事故発生に関する緊急通報操作を受け付ける緊急通報ボタンを含む。緊急通報ボタンは、乗員からの緊急通報操作を受け付けて、緊急通報操作を受け付けたことを示す信号を車両制御部21に出力する。車両制御部21は、各種操作ボタン25が緊急通報操作を受け付けると、緊急通報を行うと判定し、緊急通報を行うことを示す情報を無線通信モジュール10に出力する。このような場合、手動トリガでの緊急通報が開始されることになる。
各種操作ボタン25は、電話番号などの入力を受け付けるテンキー、発呼操作を受け付ける発呼ボタン、及び終話操作を受け付ける終話ボタンを含む。
スピーカ26は、車両制御部21からの音声信号を音声に変換して出力する。マイク27は、音声を音声信号に変換して車両制御部21に出力する。例えば、スピーカ26及びマイク27は、乗員がPSAP40のオペレータと通話をするために用いられる。
(無線通信モジュールの動作)
無線通信モジュール10において、制御部13は、ネットワーク30を介して通信相手50との通信を行っている状態において車両事故が発生した場合、通信相手50との通信が切断された後にPSAP40への緊急通報を行う。具体的には、無線通信モジュール10は同時に複数の通信相手との通信を確立することができないため、通信相手50との通信を切断した後にPSAP40との通信を行う。
制御部13は、緊急通報を行うために通信相手50との通信が切断される前に、通信相手50に切断理由を通知する。通信相手50に通知する切断理由は、1)車両事故が発生したこと、2)車両事故発生を知らせるために緊急通報を行うこと、3)緊急通報を行うために通信を切断すること、の少なくとも1つを含む。
これにより、通信切断後に通信相手50が直ぐに無線通信モジュール10に発信することを防止し、無線通信モジュール10からPSAP40への緊急通報を円滑に行うことが可能となる。
制御部13は、通信相手50に切断理由を通知する際に、無線通信モジュール10への発信禁止を要求する旨を通信相手50に通知してもよい。例えば、制御部13は、「事故が発生したため緊急通報を行います。切断しますが、しばらくこちらへの発信はご遠慮ください。」といった内容を通信相手50に通知する。これにより、通信切断後に通信相手50が直ぐに無線通信モジュール10に発信することをより確実に防止できる。
上述したように、緊急通報を開始するトリガには、自動トリガと手動トリガとの2種類がある。自動トリガの場合、制御部13は、車両事故の発生を検知し、車両事故の発生を検知したことに基づいて切断理由の通知を行う。自動トリガで緊急通報を開始する場合、重大事故が発生した可能性が高いため、乗員が自ら音声又はテキスト等により通信相手50に切断理由を通知することが困難であると考えられる。よって、制御部13は、車両事故の発生を検知したことに基づいて切断理由の通知を自動的に行うこととしている。
一方、手動トリガの場合、制御部13は、緊急通報操作が車両20の乗員によりなされたことに基づいて切断理由の通知を行う。制御部13は、緊急通報操作が乗員によりなされた後、乗員による所定の操作がなされた場合、切断理由の通知を省略して通信を切断し、緊急通報を行ってもよい。所定の操作は、例えば、緊急通報ボタンの2回連続押下、又は緊急通報ボタンの長押しなどである。手動トリガで緊急通報を開始する場合、乗員が自ら音声又はテキスト等により通信相手50に切断理由を通知しうるため、切断理由の通知を乗員の判断で省略可能としている。
制御部13は、車両事故発生時における通信相手50との通信が音声通話である場合、切断理由を表す音声データをこの音声通話において再生することにより切断理由を通知する。このようにして再生される音声は、コマンドプロンプトと呼ばれることがある。
これに対し、制御部13は、車両事故発生時における通信相手50との通信がデータ通信である場合、切断理由を表すデータを含むメッセージを通信相手50に送信することにより切断理由を通知する。切断理由を表すデータは、テキストデータであってもよい。メッセージは、電子メールであってもよいし、SMS(Short Message Service)であってもよい。ここで、制御部13は、データ通信の種別が所定の種別である場合、切断理由の通知を省略して通信を切断し、緊急通報を行ってもよい。例えば、制御部13は、データ通信の種別がインターネット閲覧などである場合、通知する必要性がないため、切断理由の通知を省略して通信を切断する。
図4は、第1実施形態に係る自動トリガの場合における無線通信モジュール10の動作を示す図である。
図4に示すように、ステップS11において、無線通信モジュール10(制御部13)は、ネットワーク30を介して通信相手50との通信を行っている。
ステップS12において、無線通信モジュール10(制御部13)は、車両事故発生を検知する。
ステップS13において、無線通信モジュール10(制御部13)は、通信相手50に切断理由を通知する。
ステップS14において、無線通信モジュール10(制御部13)は、通信相手50との通信を切断する。
ステップS15において、無線通信モジュール10(制御部13)は、PSAP40に対して緊急通報を行う。
このように、自動トリガの場合、無線通信モジュール10(制御部13)は、車両事故発生の検知(ステップS12)、通信相手50への切断理由の通知(ステップS13)、通信相手50との通信切断(ステップS14)、及びPSAP40への緊急通報(ステップS15)のいずれも、乗員の操作がなくても自動で行う。
図5は、第1実施形態に係る手動トリガの場合における無線通信モジュール10の動作を示す図である。
図5に示すように、ステップS21において、無線通信モジュール10(制御部13)は、ネットワーク30を介して通信相手50との通信を行っている。
ステップS22において、無線通信モジュール10(制御部13)は、乗員から緊急通報操作を受け付ける。
ステップS23において、無線通信モジュール10(制御部13)は、乗員から切断理由の通知を省略する操作(所定の操作)がなされたか否かを判定する。所定の操作がなされない場合は処理がステップS24に進み、所定の操作がなされた場合は処理がステップS26に進む。
ステップS24において、無線通信モジュール10(制御部13)は、通信相手50に切断理由を通知する。
ステップS25において、無線通信モジュール10(制御部13)は、乗員から通信を切断する操作(例えば、終話操作)がなされたか否かを判定する。通信を切断する操作がなされた場合は処理がステップS26に進む。但し、無線通信モジュール10(制御部13)は、切断理由の通知(ステップS24)後に、自動的に通信相手50との通信を切断(ステップS26)してもよい。
ステップS26において、無線通信モジュール10(制御部13)は、通信相手50との通信を切断する。
ステップS27において、無線通信モジュール10(制御部13)は、PSAP40に対して緊急通報を行う。
図6は、第1実施形態に係る無線通信モジュール10における切断理由通知動作を示す図である。
図6に示すように、ステップS101において、無線通信モジュール10(制御部13)は、車両事故発生時における通信相手50との通信が音声通話であるか又はデータ通信であるかを判定する。
車両事故発生時における通信相手50との通信が音声通話である場合、ステップS102において、無線通信モジュール10(制御部13)は、切断理由を表す音声データを再生することにより、通信相手50に切断理由を通知する。
一方、車両事故発生時における通信相手50との通信がデータ通話である場合、ステップS103において、無線通信モジュール10(制御部13)は、データ通話の種別が切断理由を通知する必要がない所定の種別であるか否かを判定する。
データ通話の種別が所定の種別である場合、無線通信モジュール10(制御部13)は、通信相手50への切断理由の通知を省略して通信を切断し、PSAP40への緊急通報を行う。
データ通話の種別が所定の種別ではない場合、ステップS104において、無線通信モジュール10(制御部13)は、切断理由を表すデータを含むメッセージを通信相手50に送信することにより、通信相手50に切断理由を通知する。
[第1実施形態の変更例]
上述した第1実施形態において、通信相手50との通信を無線通信モジュール10(制御部13)が切断する一例について説明したが、通信相手50が無線通信モジュール10との通信を切断してもよい。この場合、通信相手50は、無線通信モジュール10から通知された切断理由に基づいて無線通信モジュール10との通信を切断してもよい。
また、上述した第1実施形態において、無線通信モジュール10が同時に複数の通信相手との通信を確立ができないことを想定していたが、無線通信モジュール10が同時に複数の通信相手との通信を確立可能であってもよい。
このような想定下では、無線通信モジュール10の制御部13は、ネットワーク30を介して通信相手50との通信を行っている状態において車両事故が発生した場合、通信相手50との通信を保留してPSAP40への緊急通報を行うことが可能である。
ここで、制御部13は、通信相手50との通信を保留する前に、保留理由を通信相手50に通知してもよい。この場合、上述した第1実施形態における「切断理由」を「保留理由」と読み替えてもよい。
無線通信モジュール10が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。また、無線通信モジュール10が行う各処理を実行する機能部(回路)を集積化し、無線通信モジュール10を半導体集積回路(チップセット、SoC)として構成してもよい。
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を主に説明する。
上記特許文献2に記載のシステムは、軽度な車両事故や、手動トリガでの車両事故通報であっても、緊急連絡先の情報を緊急通報センターに送信しうる。そのため、緊急通報センターから車両事故を通知された家族などに不要な心配をかける可能性がある。また、家族などの緊急連絡先の情報はプライバシー情報であり、緊急連絡先の情報は慎重に取り扱われるべきである。
そこで、第2実施形態は、緊急通報センター以外の緊急連絡先への車両事故通知を適切に行うことを可能とする。
図面を参照しながら、第2実施形態に係る移動通信システムについて説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(移動通信システムの構成)
図7は、第2実施形態に係る移動通信システム1の構成を示す図である。
図7に示すように、移動通信システム1は、無線通信モジュール10を搭載した車両20と、移動体通信サービスを提供するネットワーク30と、緊急通報サービスを提供するPSAP40とを有する。無線通信モジュール10は無線通信装置の一例であり、PSAP40は緊急通報センターの一例である。
無線通信モジュール10は、車両20に搭載される小型の通信端末である。無線通信モジュール10は、如何なる通信方式に対応していてもよい。無線通信モジュール10は、例えば、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)等の第2世代移動通信システム、CDMA(Code Division Mutlple Access)等の第3世代移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)等の第4世代移動通信システム、又はNR(New Radio)等の第5世代移動通信システムに対応している。
無線通信モジュール10は、車両20に搭載されたIVS(In Vehicle System)を構成する。車両20は、緊急通報サービスの対象となりうる車両であればよい。車両20は、例えば、自動二輪車、自動三輪車、又は自動四輪車等の自動車である。車両20は、自転車であってもよい。
無線通信モジュール10は、PSAP40への緊急通報を行う。緊急通報は、無線通信モジュール10がPSAP40への緊急発呼を行う処理と、無線通信モジュール10が事故関連情報をPSAP40に送信する処理とを含む。
第1に、無線通信モジュール10は、車両事故の発生時にPSAP40への緊急発呼を行う。無線通信モジュール10は、例えば、車両事故が発生した時のエアバッグ作動や緊急通報ボタンの押下をトリガとして、PSAP40に緊急発呼を行う。
第2に、無線通信モジュール10は、PSAP40との通信を開始すると、MSD(Minimum Set of Data)と呼ばれる事故関連情報をPSAP40に送信する。MSDには、車両20の車種や乗車人数、及び/又は車両20の位置情報など、救助活動に必要な最低限の情報が含まれている。
第3に、MSDの送信後、PSAP40のオペレータは、車両20の乗員と通話を行い、MSDの内容と通話の内容とに基づいて車両事故の状況を把握し、車両事故の状況に応じて救急センターや消防、警察に救護活動を要請する。
なお、PSAP40のオペレータとの通話後に、PSAP40から無線通信モジュール10が着信を受けることもある。無線通信モジュール10は、VoIP(Voice over Internet Protocol)等によるIP電話で、発信又は着信できるようにしてもよい。
無線通信モジュール10は、リアルタイムに情報サービスを提供するテレマティクスサービスを利用可能であってもよい。テレマティクスサービスでは、無線通信モジュール10は、ナビゲーションシステムのデータ更新のための地図データ、及び/又はPOI(point of interest)データをネットワーク30上のサーバからダウンロードする。また、テレマティクスサービスでは、無線通信モジュール10は、車両搭載機器のダイアグ情報をネットワーク30上のサーバにアップロードする。無線通信モジュール10は、このようなダウンロード及びアップロードを、ネットワーク30を介して行う。
ネットワーク30は、無線通信モジュール10との無線通信を行う基地局31を有する。ネットワーク30を運営する通信事業者は、自社と契約したユーザに対し自社の移動体通信サービスを提供している。
(無線通信モジュール及び車両の構成)
図8は、第2実施形態に係る無線通信モジュール10及び車両20の構成を示す図である。但し、車両20の構成としては、無線通信モジュール10に関連する部分のみを図示している。
図8に示すように、無線通信モジュール10は、アンテナ11と、通信部12と、制御部13と、記憶部14と、接続部15と、カード駆動部16と、SIM(Subscriber Identity Module)カード17とを有する。
アンテナ11は、無線信号を基地局31と送受信する。
通信部12は、アンテナ11を介して基地局31との無線通信を行うためのものである。通信部12は、受信機12aと、送信機12bとを有する。
受信機12aは、アナログ信号処理として、アンテナ11から受信された無線信号の増幅、ダウンコンバート、及びアナログ/デジタル変換処理等を行う。受信機12aは、デジタル信号を復調及び復号し、復号したデータを制御部13に転送する。
送信機12bは、デジタル信号処理として、制御部13から転送されたデータを符号化し、無線信号の通信チャネルで送信できるように変調する。送信機12bは、アナログ信号処理として、デジタル信号のデジタル/アナログ変換処理、アップコンバート、及びアナログ信号の増幅等を行い、アンテナ11を介して無線信号を送信する。
制御部13は、種々のプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、バックアップRAM、及びI/O(Input/Output)等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成される。制御部13は、当該ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで各種の処理を実行するものである。制御部13は、通信部12を制御する上で必要な処理を実行する。
記憶部14は、電気的に内容を書き換えることが可能なEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)等によって構成される。記憶部14は、通信部12を制御する上で必要なプログラム及び情報を記憶する。
接続部15は、無線通信モジュール10を車両20と電気的に接続するためのインターフェイスであり、例えばUSBのIF、及び/又はその他のIF等である。接続部15は、車両20に設けられた車両制御部21と電気的に接続される。
カード駆動部16は、SIMカード(又はUIM(User Identity Module)カード)と呼ばれるICカード、すなわち情報カードを駆動する。カード駆動部16は、SIMカード17を取り込み、取り出しができてもよい。カード駆動部16は、制御部13から情報の読み出しや書き込みを受けた場合、SIMカード17に記録された情報の読み出し、SIMカード17への書き込みを行う。
SIMカード17は、組み込み型のeSIM(Embedded SIM)でもよい。SIMカード17は、無線通信モジュール10の外にあってもよい。SIMカード17は、通信事業者から支給されてもよいし、その他の手段で入手してもよい。ユーザは、支給されたSIMカード17を無線通信モジュール10に装着又は接続することで、無線通信モジュール10を使用できるようになる。
車両20は、車両制御部21と、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機22と、センサ23と、エアバッグ24と、緊急通報ボタン28と、スピーカ26と、マイク27とを有する。
車両制御部21は、種々のプログラムを実行するCPU、ROM、RAM、バックアップRAM、及びI/O等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成される。車両制御部21は、当該ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで各種の処理を実行するものである。車両制御部21は、ECU(Electronic Control Unit)と呼ばれることがある。車両制御部21は、車両20に関する各種情報を収集し、収集した情報を無線通信モジュール10に提供する。
GNSS受信機22は、位置情報(緯度及び経度)を取得し、取得された位置情報を車両制御部21に出力する。GNSS受信機22は、GPS(Global Positioning System)受信機、GLONASS(Global Navigation Satellite System)受信機、IRNSS(Indian Regional Navigational Satellite System)受信機、COMPASS受信機、Galileo受信機、及び/又はQZSS(Quasi-Zenith Satellites System)受信機等を含んでもよい。GNSS受信機22は、無線通信モジュール10に設けられていてもよい。
センサ23は、車両20に加わる衝撃等を検出し、検出結果を車両制御部21に出力する。センサ23は、例えば加速度センサを含む。車両制御部21は、センサ23の検出結果に基づいて、緊急通報を行うか否かを判定する。例えば、車両制御部21は、センサ23により所定値を超える衝撃が検出された場合、緊急通報を行うと判定し、緊急通報を行うことを示す情報を無線通信モジュール10に出力する。このような場合、自動トリガでの緊急通報が開始されることになる。センサ23は、無線通信モジュール10に設けられていてもよい。
エアバッグ24は、車両制御部21の制御下で作動(展開)する。例えば、車両制御部21がセンサ23の検出結果に基づいてエアバッグ24を作動させると決定すると、エアバッグ24を作動させるように制御する。車両制御部21は、エアバッグ24の状態(作動又は非作動)を示す情報を無線通信モジュール10に出力してもよい。
緊急通報ボタン28は、乗員からの緊急通報操作を受け付けて、緊急通報操作を受け付けたことを示す信号を車両制御部21に出力する。車両制御部21は、緊急通報ボタン28が緊急通報操作を受け付けると、緊急通報を行うと判定し、緊急通報を行うことを示す情報を無線通信モジュール10に出力する。このような場合、手動トリガでの緊急通報が開始されることになる。
スピーカ26は、車両制御部21からの音声信号を音声に変換して出力する。マイク27は、音声を音声信号に変換して車両制御部21に出力する。例えば、スピーカ26及びマイク27は、乗員がPSAP40のオペレータと通話をするために用いられる。
(無線通信モジュールの動作)
無線通信モジュール10において、制御部13は、車両事故の発生時に通信部12を介してPSAP40への緊急発呼を行う。制御部13は、車両事故が重大事故であることを示す所定条件が満たされている場合、PSAP40への緊急発呼と共に、PSAP40以外の緊急連絡先に車両事故を通知するための通知処理を行う。制御部13は、所定条件が満たされていない場合、緊急連絡先への通知処理を行うことなく、PSAP40への緊急発呼を行う。
緊急連絡先は、予め設定された連絡先であって、例えば家族又は会社である。緊急連絡先の情報(例えば、電話番号、メールアドレス)は、記憶部14に予め記憶されている。
緊急連絡先に車両事故を通知するための通知処理には、緊急連絡先の情報をPSAP40に送信する第1モードと、車両事故に関する情報を緊急連絡先に送信する第2モードとがある。すなわち、緊急連絡先への通知処理のモードとして2通りのモードがあり、制御部13は、いずれか一方のモードによって通知処理を行う。
第1モードの場合、無線通信モジュール10からPSAP40を介して間接的に緊急連絡先に対して車両事故が通知される。第2モードの場合、無線通信モジュール10からPSAP40を介さずに直接的に緊急連絡先に対して車両事故が通知される。第1モード及び第2モードの詳細については後述する。
車両事故が重大事故であることを示す所定条件は、PSAP40への緊急発呼が自動で行われたことでもよい。制御部13は、PSAP40への緊急発呼が自動で行われた場合、PSAP40への緊急発呼と共に緊急連絡先への通知処理を行う。PSAP40への緊急発呼が自動で行われた場合、重大事故の可能性が高く、緊急連絡先への通知を行う必要性が高いと考えられる。そのため、制御部13は、緊急連絡先への通知処理を行うこととしている。
一方、PSAP40への緊急発呼が手動で行われた場合、制御部13は、緊急連絡先への通知処理を行うことなく、PSAP40への緊急発呼を行う。PSAP40への緊急発呼が手動で行われた場合、少なくとも乗員に意識がある状態であり、重大事故の可能性が低く、緊急連絡先への通知を行う必要性が低いと考えられる。そのため、制御部13は、緊急連絡先への通知処理を行わないこととしている。
但し、PSAP40への緊急発呼が手動で行われた場合に緊急連絡先への通知処理を行うか否かを、ユーザ設定により切り替え可能であってもよい。
車両事故が重大事故であることを示す所定条件は、車両20のエアバッグ24が作動したことであってもよい。制御部13は、車両事故の発生時にエアバッグ24が作動した場合、PSAP40への緊急発呼と共に緊急連絡先への通知処理を行う。車両事故の発生時にエアバッグ24が作動した場合、重大事故の可能性が高く、緊急連絡先への通知を行う必要性が高いと考えられる。そのため、制御部13は、緊急連絡先への通知処理を行うこととしている。
一方、車両事故の発生時にエアバッグ24が作動していない場合、制御部13は、緊急連絡先への通知処理を行うことなく、PSAP40への緊急発呼を行う。車両事故の発生時にエアバッグ24が作動していない場合、重大事故の可能性が低く、緊急連絡先への通知を行う必要性が低いと考えられる。そのため、制御部13は、緊急連絡先への通知処理を行わないこととしている。
但し、車両事故の発生時にエアバッグ24が作動していない場合に緊急連絡先への通知処理を行うか否かを、ユーザ設定により切り替え可能であってもよい。
このように、車両事故が重大事故であることを示す所定条件が満たされていない場合、制御部13は、緊急連絡先への通知処理を行うことなくPSAP40への緊急発呼を行う。これにより、軽度な車両事故、及び/又は手動トリガでの車両事故通報の場合、緊急連絡先への通知が行われないようにすることができる。これに対し、車両事故が重大事故である場合は、制御部13は、車両事故に遭った旨を家族などの緊急連絡先に速やかに通知できる。
図9は、第1モードの通知処理を行う場合の緊急通報動作を示す図である。
図9に示すように、ステップS31において、無線通信モジュール10の制御部13は、車両制御部21からの情報に基づいて、車両事故の発生を検知する。例えば、車両制御部21からの情報には、緊急通報を開始する旨、及び緊急通報の開始トリガの種別(自動又は手動)が含まれている。制御部13は、緊急通報を開始する旨を車両制御部21から通知されると、車両事故の発生を検知する。或いは、車両制御部21からの情報には、センサ23の検出結果が含まれていてもよい。制御部13は、センサ23により所定値を超える衝撃が検出されると、車両事故の発生を検知してもよい。
ステップS32において、無線通信モジュール10の制御部13は、通信部12を介してPSAP40への緊急発呼を行う。具体的には、制御部13は、予め設定された緊急通報用電話番号を用いて緊急発呼を行う。
ステップS33において、無線通信モジュール10の通信部12は、PSAP40から発呼応答を受信する。これにより、無線通信モジュール10とPSAP40との間で呼が確立される。
ステップS34において、無線通信モジュール10の制御部13は、通信部12を介してMSDをPSAP40に送信する。MSDは、第1実施形態と同様に図2に示すフォーマットを有する。図2に示すように、MSDは、任意の情報を格納可能なオプション領域を有する。制御部13は、このオプション領域に、緊急連絡先60の情報(例えば、電話番号、メールアドレス)を含める。オプション領域を利用することにより、MSDのメッセージフォーマットを変更することなく、緊急連絡先60の情報をPSAP40に知らせることができる。
ステップS35において、無線通信モジュール10の通信部12は、PSAP40からMSD Ackを受信する。MSD Ackは、PSAP40がMSDを正しく受信したことを示す確認応答である。
ステップS36において、PSAP40は、MSDに含まれる緊急連絡先60の情報を用いて、この緊急連絡先60に対して事故通知を行う。
第1モードでは、MSDのオプション領域に含めるべき情報として緊急連絡先60の情報を無線通信モジュール10の記憶部14に予め登録しておく必要がある。このような登録は、車両20のディーラーにより行われてもよいし、ユーザにより行われてもよい。
しかしながら、緊急連絡先60の情報はプライバシー情報であるため、緊急連絡先60の情報をPSAP40に知られることを望まないユーザも居ると想定される。また、MSDのオプション領域のデータ容量などに起因して、緊急連絡先60の情報をMSDのオプション領域に含めることができないことも想定される。このような場合、MSDのオプション領域に含めるべき情報として緊急連絡先60の情報が無線通信モジュール10の記憶部14に登録されない。
このため、MSDのオプション領域に含めるべき情報として緊急連絡先60の情報が無線通信モジュール10の記憶部14に登録されていない場合、第2モードの通知処理を行うこととする。
図10は、第2モードの通知処理を行う場合の緊急通報動作を示す図である。
図10に示すように、ステップS41乃至S43の動作は、第1モードの通知処理と同様にして行われる。
ステップS44において、無線通信モジュール10の制御部13は、通信部12を介して、緊急連絡先60の情報を含まないMSDをPSAP40に送信する。
ステップS45において、無線通信モジュール10の通信部12は、PSAP40からMSD Ackを受信する。
ステップS46において、無線通信モジュール10の制御部13は、MSD AckをPSAP40から受信したことに応じて、通信部12を介して、車両事故に関する情報を含むメッセージを緊急連絡先60に送信する。メッセージは、例えばSMS(Short Message Service)である。メッセージは、Eメールであってもよい。
第2モードでは、メッセージの送信先とする宛先情報として緊急連絡先60の情報を無線通信モジュール10の記憶部14に予め登録しておく必要がある。このような登録は、車両20のディーラーにより行われてもよいし、ユーザにより行われてもよい。
図11は、無線通信モジュール10における通知処理のモード選択動作を示す図である。
図11に示すように、ステップS201において、無線通信モジュール10の制御部13は、車両事故が発生したか否かを判定する。
車両事故が発生したと判定した場合(ステップS201:YES)、ステップS202において、無線通信モジュール10の制御部13は、通信部12を介してPSAP40への緊急発呼を行う。
ステップS203において、無線通信モジュール10の制御部13は、車両事故が重大事故であることを示す所定条件が満たされているか否かを判定する。所定条件が満たされていない場合(ステップS203:NO)、制御部13は、緊急連絡先への通知処理を伴わない通常の緊急通報動作を行う。
一方、車両事故が重大事故であることを示す所定条件が満たされている場合(ステップS203:YES)、ステップS204において、無線通信モジュール10の制御部13は、MSDに含めるための緊急連絡先の情報が登録されているか否かを判定する。
MSDに含めるための緊急連絡先の情報が登録されている場合(ステップS204:YES)、ステップS205において、無線通信モジュール10の制御部13は、第1モードの通知処理を選択する。
一方、MSDに含めるための緊急連絡先の情報が登録されていない場合(ステップS204:NO)、ステップS206において、無線通信モジュール10の制御部13は、第2モードの通知処理を選択する。
そして、制御部13は、第1モード及び第2モードのうち選択したモードによって緊急連絡先への通知処理を行う。
[第2実施形態の変更例]
車両事故が重大事故であることを示す所定条件は、車両事故発生時の車速、加速度、衝突速度、及び/又は乗員のシートベルト着用の有無などに基づくものであってもよい。例えば、無線通信モジュール10の制御部13は、車両事故発生時の車速、加速度、又は衝突速度が閾値を超える場合、車両事故が重大事故であると判定してもよい。無線通信モジュール10の制御部13は、車両事故発生時の車速、加速度、又は衝突速度が閾値を超えており、且つ、乗員がシートベルトを着用していない場合、車両事故が重大事故であると判定してもよい。
無線通信モジュール10の制御部13は、第1モードを選択して緊急連絡先への通知処理を開始した後、PSAP40からMSD Ackを一定時間内に受信できなかった場合が想定される。このような場合、無線通信モジュール10の制御部13は、PSAP40に何らかの異常が発生したとみなし、第2モードに切り替えて緊急連絡先への通知処理を行ってもよい。
無線通信モジュール10が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。また、無線通信モジュール10が行う各処理を実行する機能部(回路)を集積化し、無線通信モジュール10を半導体集積回路(チップセット、SoC)として構成してもよい。
以上、図面を参照して第1及び第2実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
本願は、日本国出願第2019-032408号(2019年2月26日出願)及び日本国出願第2019-032411号(2019年2月26日出願)の優先権を主張し、その内容の全てが本願明細書に組み込まれている。

Claims (8)

  1. 車両に搭載される無線通信装置であって、
    無線通信を行う通信部と、
    車両事故の発生時に前記通信部を介して緊急通報センターへの緊急発呼を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記車両事故が重大事故であることを示す所定条件が満たされている場合、前記緊急発呼と共に、前記緊急通報センター以外の緊急連絡先に前記車両事故を通知するための通知処理を行い、
    前記所定条件が満たされていない場合、前記通知処理を行うことなく前記緊急発呼を行い、
    前記緊急連絡先の情報を前記緊急通報センターに送信する第1モードと、前記車両事故に関する情報を前記緊急連絡先に送信する第2モードとの中から選択されたモードによって前記通知処理を行う
    無線通信装置。
  2. 前記所定条件は、前記緊急発呼が自動で行われたことであり、
    前記制御部は、
    前記緊急発呼が自動で行われた場合、前記緊急発呼と共に前記通知処理を行い、
    前記緊急発呼が手動で行われた場合、前記通知処理を行うことなく前記緊急発呼を行う
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記所定条件は、前記車両のエアバッグが作動したことであり、
    前記制御部は、
    前記車両事故の発生時に前記エアバッグが作動した場合、前記緊急発呼と共に前記通知処理を行い、
    前記車両事故の発生時に前記エアバッグが作動していない場合、前記通知処理を行うことなく前記緊急発呼を行う
    請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 前記制御部は、
    前記緊急発呼に伴って前記緊急通報センターに送信するMSD(Minimum Set of Data)に含めるための前記緊急連絡先の情報が登録されている場合、前記第1モードを選択し、
    前記MSDに含めるための前記緊急連絡先の情報が登録されていない場合、前記第2モードを選択する
    請求項に記載の無線通信装置。
  5. 前記MSDは、オプション領域を有し、
    前記第1モードにおいて、前記制御部は、前記オプション領域に前記緊急連絡先の情報を含む前記MSDを前記緊急通報センターに送信する
    請求項に記載の無線通信装置。
  6. 前記第2モードにおいて、前記制御部は、前記緊急発呼に伴って前記MSDを前記緊急通報センターに送信した後、前記MSDに対する確認応答を前記緊急通報センターから受信したことに応じて、前記車両事故に関する情報を含むメッセージを前記緊急連絡先に送信する
    請求項又はに記載の無線通信装置。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の無線通信装置を備える
    車両。
  8. 車両に搭載され、無線通信を行う無線通信装置を制御する制御方法であって、
    車両事故の発生時に、前記車両事故が重大事故であることを示す所定条件が満たされている場合、緊急通報センターへの緊急発呼と共に、前記緊急通報センター以外の緊急連絡先に前記車両事故を通知するための通知処理を行うことと、
    前記車両事故の発生時に、前記所定条件が満たされていない場合、前記通知処理を行うことなく前記緊急発呼を行うことと、
    前記緊急連絡先の情報を前記緊急通報センターに送信する第1モードと、前記車両事故に関する情報を前記緊急連絡先に送信する第2モードとの中から選択されたモードによって前記通知処理を行うことと、を含む
    制御方法。
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