JP7216852B2 - 緩衝材 - Google Patents
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Description
比較的軽量となるスペーサ要素を形成すると、十分に軽くすることができる反面、強度に問題が生じるおそれがある。そして、比較的耐荷重性の高いスペーサ要素を形成すると、従来に比べて軽量のものとはなるが、人の手で運搬することを考えた際に未だ課題があった。
図1は、本実施形態の緩衝材が設置されるトレーラの構成を示す側面図である。また、図2は、図1の2-2線に沿う断面図である。また、図3は、トレーラに対する緩衝材の設置態様を示す斜視図である。
図1に示すように、トレーラ100は、トラクタヘッド200により牽引されて金属コイルCを搬送するためのものである。トレーラ100は、図1,図2に示すように、フレーム部110と、コイル積載部120とを備える。
フレーム部100は、前後方向(図1における左右方向)に並行して延びる2本の主フレーム111と、主フレーム111の各々に対して直交する方向内側に接続された複数の内クロスメンバ112とを備える。
各主フレーム111は、図2に示すように、例えば、上フランジ111a及び下フランジ111cと、上下フランジ111a,111cを接続するウエブ111bとを有するI形鋼により形成されている。また、図1に示すように、主フレーム111は、前後方向に延びる主要部111Aと、主要部111Aの前方側に一連に設けられ、主要部111Aのウエブ111bに対してウエブ111bが鉛直方向に短く形成されたネック部111Bとを有する。
各内クロスメンバ112は、例えばI形鋼により形成されており、主フレーム111に対して直交する方向に配置され、2本の主フレーム111,111間を懸架するように各主フレーム111の下フランジ111c(図2参照)の上部に接続されている。
コイル積載部120は、図2に示すように、2本の主フレーム111,111からそれぞれ幅方向に対向するように俯角をなして主フレーム111,111に沿って延びるように設けられた傾斜部121,121を備えている。すなわち、トレーラ100の側面同士を結ぶ方向に沿う断面が略台形状になるように折り曲げ形成された鋼板床板の幅方向(図1における紙面に垂直な方向)両端を、2本の主フレーム111,111間を懸架するように各主フレーム111に接続している。これによって、2本の主フレーム111,111からそれぞれ幅方向に対向するように俯角をなした傾斜部121,121を上記幅方向の端部に備えた鋼板床板は、前後方向に延びる略台形の溝状に形成されている。
[緩衝材の構成]
図3は、本実施形態における緩衝材の構成を示す斜視図であり、(a)は上面側から見た斜視図、(b)は下面側から見た斜視図である。また、図4は、本実施形態における緩衝材の構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図、(d)は正面図、(e)は(a)の4e-4e線に沿う断面図、(f)は(b)の4f-4f線に沿う断面図である。また、図5は、コイル積載部に設置された緩衝材の一態様を示す斜視図である。
緩衝材1の材料としては、成形性が高く、耐荷重性を備えた材料であれば特に制限はないが、発泡樹脂が好ましい。例えば、緩衝材1は、ポリオレフィン系樹脂発泡体によって形成され、発泡倍率が2倍以上30倍以下となるように発泡成形されたものが好ましい。なお、本実施形態においては、緩衝材1は、ポリプロピレン系樹脂によって形成され、発泡倍率が5倍程度となるように発泡成形されたものとなっている。
また、発泡樹脂の発泡倍率は、発泡樹脂の重量をw(g)とし、該発泡樹脂を水槽等に水没させたときの水の体積の増加分から求めた発泡樹脂の体積v(L)を用い、発泡倍率(倍)=d×v/w、により求めることができる。なお、dは発泡樹脂を発泡させる前の樹脂の密度であり、例えば、ポリプロピレン系樹脂であれば、d=900g/L、として計算すればよい。
ここでいう「ポリプロピレン系樹脂」とは、プロピレンホモポリマーや、プロピレンと、プロピレン以外のコモノマーを含んだポリプロピレン系ランダム共重合体を含むものであり、前記コモノマーとしては、例えば、1-ブテン、エチレン、イソブテン、1-ペンテン、3-メチル-1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、3,4-ジメチル-1-ブテン、1-ヘプテン、3-メチル-1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセンなどの炭素数2または4~12のα-オレフィン、などが挙げられる。これらのコモノマーは、単独で使用されてもよいし、併用されてもよい。さらに、ここでいう「ポリプロピレン系樹脂」は、ポリプロピレン系樹脂と混合使用可能な他の熱可塑性樹脂をポリプロピレン系樹脂の特性が失われない範囲で使用してもよい。この混合使用可能な樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブデン、アイオノマー等がある。
上述したとおり、緩衝材1を構成する下面部20の長手方向の寸法は、上面部10の長手方向の寸法よりも小さい。そして、上面部10、下面部20、及び斜面部30の寸法は、設置されるトレーラ100のコイル積載部120の傾斜部121の寸法や、傾斜部121,121間の間隔に応じて当該トレーラ100の荷台がほぼ面一になるように決定される(図4参照)。
緩衝材1には、作業者が緩衝材1自体を容易につかむための把持部50が設けられてもよい。把持部50は、例えば、図3(a),(b)に示すように、側面部40A、他方の側面部40B、及び下面部20を切り欠いた切り欠き部51が設けられる態様で設けられる。切り欠き部51は、作業者が緩衝材1を取り扱いしやすいように、側面部40A及び他方の側面部40Bの少なくともいずれかと下面部20とを切り欠かれた態様であれば、図3(a),(b)に示す態様に限られない。この把持部50は、作業者が緩衝材1を抱えるようにして持つことなく、下面部20における切り欠き部51,51間を片手で掴んで持ち上げられるように形成されることが好ましい。また、この切り欠き部51は、作業者が容易に掴むきっかけを得やすい形状に切り欠かれていれば、その形状に制限はなく、例えば、図3(a),(b)に示すように下面部20から上面部10に向かって縮幅された台形形状に形成されてもよい。
本実施形態の緩衝材1においては、図4(f)に示すように、上面部10と下面部20とを高さ方向で連結する側面部40A,他方の側面部40Bが、上面部10から下面部20にかけて0.5°~5.0°の傾斜でテーパ状に縮幅されてもよい。この傾斜は1°程度が好ましい。以下、側面部40A,他方の側面部40Bを総称して「側面部40」ということがある。
型内発泡成形における効果として、金型構造上、通常は抜き勾配が設けられており、抜き勾配が設けられていない形状は離型性が悪く、生産性を低下させるが、傾斜面を例えば1°以上設けることで、離型性を向上させることができる。
本実施形態の緩衝材においては、図3及び図4に示すように、斜面部30と上面部10との間に第1垂直部31が形成されてもよい。第1垂直部31は、緩衝材1の長手方向の両端部において高さ方向にカットした態様で形成される。
本実施形態の緩衝材1においては、図4(d)に示すように、傾斜面が形成された側面部40において、側面部40全体のうち、上面部10側から5%~30%の範囲で第2垂直部41が形成されてもよい。第2垂直部41は、緩衝材1の幅方向の両端部において上面部10側の一部を高さ方向にカットした態様で形成される。すなわち、緩衝材1の上面部10側から5%~30%の範囲で側面部40に第2垂直部41が形成されると共に、第2垂直部41から下面部20にかけて0.5°~5.0°の傾斜でテーパ状に縮幅されたテーパ部42が形成されていてもよい。なお、図4(d)では、テーパ部42が中心線(長手方向に沿う側面部40A,40B間の中心線)又は第2垂直部41に対してなす傾斜角(0.5°~5.0°)を少々誇張して表現している。
緩衝材1の強度としては、本実施形態においては、金属コイルC,C間に設置されるため、金属コイルCの軸方向の動きを制限できるだけの強度があれば、特に制限はない。
また、後述の通り、緩衝材1を金属コイルC,C間のスペーサとして設置するだけでなく、上面部10上に金属コイルCを載置する態様においても、金属コイルCの運搬に支障が及ばない程度の強度が保持できれば特に制限はない。
図6は、コイル積載部に設置された本実施形態の緩衝材を示す図であり、(a)は平面図、(b)はトレーラの側方から見た概略図、(c)は斜視図である。
図6(a),(b)に示すように、本実施形態では、進行方向と直交する方向に対向するテーパ状の断面形状をなして形成されたトレーラ100のコイル積載部120に設置された金属コイルC,C間にスペーサとして緩衝材1が設置されている。
このような緩衝材1Bを設置することによって、緩衝材1Aと共に金属コイルCを固定するので、トレーラ100に金属コイルCを強固に搭載することができる。
緩衝材1の第2実施形態としては、斜面部30の長手方向の30%以上80%以下がコイル積載部120の傾斜部121,121に接するように形成される。すなわち、本実施形態の緩衝材1は、斜面部30,30の全面がコイル積載部120の傾斜部121,121に接するのではなく、撓むことによって斜面部30,30の30%以上80%以下がコイル積載部120の傾斜部121,121に接している。なお、斜面部30,30が傾斜部121,121に接する領域は、上面部10側から10%~40%の領域を含むことが好ましい。その領域を図4(c)に網掛けのハッチングで表示する。斜面部30,30の接する範囲が30%である場合は、例えば、上面部10側から10%~40%の領域で接し、斜面部30,30の接する範囲が80%である場合は、例えば、上面部10側から10%~90%の領域で接する。この緩衝材1の撓み量には把持部50の形状が関与していることが好ましい。
また、本実施形態の緩衝材1としては、上面部10に対する斜面部30の俯角θ(図4(b)参照)が、主フレーム111の上面に対する傾斜部121のなす俯角ψ(図2参照)に対して、-1.5°から-0.05°に設定されてもよい。
図7は、コイル積載部に設置された緩衝材の第3実施形態としての態様を示す図であり、(a)はトレーラの側方から見た概略図、(b)はトレーラの後方から見た概略図である。また、図8は、第3実施形態としてさらに重い金属コイルが搭載された緩衝材の設置態様を示す図であり、(a)はトレーラの側方から見た概略図、(b)は(a)の丸印で示した部分の拡大概略図、(c)はトレーラの後方から見た概略図である。
ここで、上述したように、緩衝材1に第2垂直部41が形成されていることにより、隣接して設置される緩衝材1,1同士も第2垂直部41で面接触することとなり、整列における安定性が向上する。特に、緩衝材1をスペーサとして用いる上述の実施形態よりも、本実施形態のように、金属コイルCを上面部10に載置する前提で多くの緩衝材1を隣接させて設置する場合には、その安定性の効果は顕著である。
支持台Wは、例えば木製であり、トレーラ100の進行方向における金属コイルCの動きを制限するために設けられる。また、シート状の弾性体Wは、トレーラ100の走行における衝撃吸収のために支持台Wと金属コイルC又は主フレーム111との間に設けられる。
そして、支持台W,Wによってトレーラ100の進行方向における動きを制限された金属コイルCは、レバーホイスト等によってトレーラ100に固定される。
板材Bは例えば木製であり、金属コイルCの荷重を緩衝材1にかけるためにシート状の弾性体Rと支持台Wとの間に設けられる。また、支持台Wは、例えば木製であり、トレーラ100の進行方向における金属コイルCの動きを制限するために設けられる。また、シート状の弾性体Wは、トレーラ100の走行における衝撃吸収のために支持台Wと金属コイルCとの間に設けられる。
そして、支持台W,Wによってトレーラ100の進行方向における動きを制限された金属コイルCは、レバーホイスト等によってトレーラ100に固定される。
本実施形態によれば、緩衝材1が支持台Wと共に金属コイルCを載置する架台として機能するため、金属コイルCを固定するための強度を分散させることができる。そして、従来、平坦な荷台上に設置されるため、強度向上の目的で重量化される支持台Wを軽量化させることができる。その結果、緩衝材1だけでなく、支持台Wも軽量化できるので、作業者の作業効率を向上させることができる。
以下、本発明の第4実施形態について説明する。なお、第4実施形態の説明においては、緩衝材の形状が第1実施形態~第3実施形態と異なるだけなので、第1実施形態~第3実施形態と同様の態様及び作用効果については説明を省略することがある。
[緩衝材の構成]
図9は、本実施形態における緩衝材の構成を示す斜視図であり、(a)は上面側から見た斜視図、(b)は下面側から見た斜視図である。また、図10は、本実施形態における緩衝材の構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図、(d)は正面図、(e)は(a)の10e-10e線に沿う断面図、(f)は(b)の10f-10f線に沿う断面図である。また、図11は、本実施形態の緩衝材をコイル積載部に設置した態様を示す斜視図である。
緩衝材1の材料としては、第1実施形態と同様に、成形性が高く、耐荷重性を備えた材料であれば特に制限はないが、発泡樹脂が好ましい。なお、発泡樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂発泡体が好ましく、ポリプロピレン系樹脂発泡体がより好ましい。なお、発泡樹脂としてポリオレフィン系樹脂以外を用いることも可能である。
上述したとおり、緩衝材1を構成する下面部20の長手方向の寸法は、上面部10の長手方向の寸法よりも小さい。そして、上面部10、下面部20、及び斜面部30の寸法は、設置されるトレーラ100のコイル積載部120の傾斜部121の寸法や、傾斜部121,121間の間隔に応じて当該トレーラ100の荷台がほぼ面一になるように決定される(図10参照)。
本実施形態の緩衝材においては、図9及び図10に示すように、斜面部30と上面部10との間に第1垂直部31が形成されている。第1垂直部31は、緩衝材1の長手方向の両端部において高さ方向にカットした態様で形成される。ここで、本実施形態の第1垂直部31の形成箇所は、長手方向の寸法における斜面部30の各先端から約1/3程度で切断されたような態様が好ましい。
本実施形態においては、第1実施形態と同様に、緩衝材1には、作業者が緩衝材1自体を容易につかむための把持部50が設けられてもよい。
本実施形態の緩衝材1においては、図10(f)に示すように、上面部10と下面部20とを高さ方向で連結する側面部40A,他方の側面部40Bが、上面部10から下面部20にかけて0.5°~5.0°の傾斜でテーパ状に縮幅されてもよい。この傾斜は1°程度が好ましい。以下、側面部40A,他方の側面部40Bを総称して「側面部40」ということがある。
型内発泡成形における効果として、金型構造上、通常は抜き勾配が設けられており、抜き勾配が設けられていない形状は離型性が悪く、生産性を低下させるが、傾斜面を例えば1°以上設けることで、離型性を向上させることができる。
緩衝材1の強度としては、本実施形態においては、第1実施形態と同様に、金属コイルC,C間に設置されるため、金属コイルCの軸方向の動きを制限できるだけの強度があれば、特に制限はない。
また、後述の通り、緩衝材1を金属コイルC,C間のスペーサとして設置するだけでなく、上面部10上に金属コイルCを載置する態様においても、金属コイルCの運搬に支障が及ばない程度の強度が保持できれば特に制限はない。
図12は、コイル積載部に設置された本実施形態の緩衝材を示す図であり、(a)は平面図、(b)はトレーラの側方から見た概略図、(c)は斜視図である。
図12(a),(b)に示すように、本実施形態では、進行方向と直交する方向に対向するテーパ状の断面形状をなして形成されたトレーラ100のコイル積載部120に設置された金属コイルC,C間にスペーサとして緩衝材1が設置されている。
このような緩衝材1Bを設置することによって、緩衝材1Aと共に金属コイルCを固定するので、トレーラ100に金属コイルCを強固に搭載することができる。
以下、本発明の第5実施形態について説明する。なお、第5実施形態の説明においては、緩衝材の側面部の形状、すなわち第1垂直部の態様が第4実施形態と異なるだけなので、第4実施形態と同様の態様及び作用効果については説明を省略する。
[緩衝材の構成]
図13は、本実施形態における緩衝材の構成を示す斜視図であり、(a)は上面側から見た斜視図、(b)は下面側から見た斜視図である。
本実施形態の緩衝材においては、図9及び図10に示すように、斜面部30と上面部10との間に第1垂直部31が形成されている。第1垂直部31は、緩衝材1の長手方向の両端部において高さ方向にカットした態様で形成される。ここで、本実施形態の第1垂直部31の形成箇所は、長手方向の寸法における斜面部30の各先端から約1/2程度で切断されたような態様が好ましい。
このように、緩衝材1に第1垂直部31,31を形成することによって、コイル積載部に設置された緩衝材1の長手方向の一方の端部に作業者が不用意に荷重をかけてしまっても、モーメントが小さくなるので、緩衝材1の他方の端部がコイル積載部の傾斜部の表面に沿ってズレて跳ね上がることを防ぐことができる。なお、本実施形態でも、緩衝材1の長手方向の寸法は、緩衝材1の材質、比重や形状、設置態様によって適切な寸法に設定される。すなわち、作業状況に応じて、第1実施形態のように、第1垂直部31を僅かにしか設けない緩衝材1の態様が好ましい場合もある。本実施形態は、長手方向の寸法を斜面部30の1/2程度ずつ短くするように第1垂直部31,31を形成した緩衝材1を設けても作業効率に著しい影響が及ばない場合、上記作用効果が望める点で有用である。また、複数の緩衝材1を隣接させてコイル積載部120に設置する態様においては、緩衝材1に第2垂直部41が形成されていることにより、隣接して設置される緩衝材1,1同士も第2垂直部41で面接触することとなり、整列における安定性が向上する。
緩衝材1の材料としては、第1,4実施形態と同様に、成形性が高く、耐荷重性を備えた材料であれば特に制限はないが、発泡樹脂が好ましい。なお、発泡樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂発泡体が好ましく、ポリプロピレン系樹脂発泡体がより好ましい。なお、発泡樹脂としてポリオレフィン系樹脂以外を用いることも可能である。
本実施形態においては、第1実施形態と同様に、緩衝材1には、作業者が緩衝材1自体を容易につかむための把持部50が設けられてもよい。
10 上面部
20 下面部
21 離型ピン跡
30 斜面部
31 第1垂直部
40A 側面部(一方の側面部)
40B 他方の側面部
41 第2垂直部
42 テーパ部
50 把持部
51 切り欠き部
100 トレーラ
110 フレーム部
111 主フレーム
111A 主要部
111B ネック部
112 内クロスメンバ
120 コイル積載部
121 傾斜部
C 金属コイル
Claims (7)
- 進行方向に沿って並行して延びるトレーラの2本の主フレームからそれぞれ幅方向に対向するように俯角をなして前記主フレームに沿って延びるように設けられた一対の傾斜部を備えたコイル積載部に設置される緩衝材であって、
ポリオレフィン系樹脂発泡体からなり、
上面部及び該上面部より寸法が小さい下面部と、
前記上面部と前記下面部との幅方向の両端部間を連結し、等脚台形形状をなす側面部と、
前記幅方向に直交する長手方向における前記上面部と前記下面部との両端部間を連結し、前記一対の傾斜部にそれぞれ接する一対の斜面部とを有することを特徴とする緩衝材。 - 進行方向に沿って並行して延びるトレーラの2本の主フレームからそれぞれ幅方向に対向するように俯角をなして前記主フレームに沿って延びるように設けられた一対の傾斜部を備えたコイル積載部に設置される緩衝材であって、
ポリオレフィン系樹脂発泡体からなり、
上面部及び該上面部より寸法が小さい下面部と、
前記上面部と前記下面部との幅方向の両端部間を連結し、六角形状をなす側面部と、
前記幅方向に直交する長手方向における前記上面部と前記下面部との両端部間を連結し、前記一対の傾斜部にそれぞれ接する一対の斜面部及び一対の第1垂直部とを有することを特徴とする緩衝材。 - 前記斜面部の30%以上80%以下が前記コイル積載部の前記傾斜部に接するように形成された請求項1又は2に記載の緩衝材。
- 前記上面部に対する前記斜面部のなす角度が26.0°~26.75°である請求項1から3のいずれか一項に記載の緩衝材。
- 前記ポリオレフィン系樹脂発泡体が、発泡倍率2倍以上30倍以下であるポリプロピレン系樹脂発泡体である請求項1から4のいずれか一項に記載の緩衝材。
- 前記側面部と前記下面部とを切り欠いてなる把持部が設けられた請求項1から5のいずれか一項に記載の緩衝材。
- 前記側面部には、前記上面部側から5%~30%の範囲で前記上面部に垂直に形成された第2垂直部と、該第2垂直部のそれぞれの下端から前記下面部にかけて0.5°~5.0°の傾斜でテーパ状に縮幅されたテーパ部とが形成された請求項1から6のいずれか一項に記載の緩衝材。
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