JP7216603B2 - 電流検出用抵抗器の実装構造及び電流検出用抵抗器 - Google Patents

電流検出用抵抗器の実装構造及び電流検出用抵抗器 Download PDF

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Description

本発明は、電流検出用抵抗器の実装構造及び電流検出用抵抗器に関する。
特許文献1には、第1端子と、第2端子と、第1端子と第2端子との間に配置された抵抗体と、が厚み方向に積層された電流検出用抵抗器の実装構造が開示されている。
特開2018-170478号公報
上述のような縦型の電流検出用抵抗器においては、下側の端子は第1配線に直接接続される一方、上側の端子は第1配線から離れて配置された第2配線にボンディングワイヤを介して接続される。このように接続された電流検出用抵抗器を高周波電流の検出に使用した場合、電流検出用抵抗器が接続される第1配線又は第2配線のインダクタンスの影響によって、電流検出精度が低下するおそれがある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、電流検出用抵抗器周辺のインダクタンスを低減し、電流検出用抵抗器による電流検出精度を向上させることを目的とする。
本発明のある態様によれば、扁平な抵抗体と、抵抗体の下面に積層される第1電極ブロックと、抵抗体の上面に積層される第2電極ブロックと、を備えた電流検出用抵抗器が配線上に実装された電流検出用抵抗器の実装構造は、第1電極ブロックが接続される第1配線と、第2電極ブロックが接続される第2配線と、を備え、第2電極ブロックは、抵抗体の上面に接続される部分と第2配線に接続される部分との間において、第1配線に対向して延びる第1対向部を有する。
この態様によれば、抵抗体の上面を通過した電流が流れる第2電極ブロックは、抵抗体の下面へ向かう電流が流れる第1配線に対向して延びる第1対向部を有する。このように第1配線と第1対向部とを対向させることによって、第1配線において抵抗体の下面に向かう電流によって生じる磁束と第1対向部において抵抗体の上面を通過した電流によって生じる磁束とが相殺され、結果として、第1配線及び第1対向部におけるインダクタンスが低減される。このように電流検出用抵抗器周辺のインダクタンスが低減されることによって、電流検出用抵抗器による電流検出精度を向上させることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る電流検出用抵抗器の実装構造を示す斜視図であり、電流検出用抵抗器の一部を透過して示す透過斜視図である。 図2は、電流検出用抵抗器が実装される回路基板の実装面を示す図である。 図3は、電流検出用抵抗器の底面を示す底面図である。 図4は、図3のA-A線に沿う断面を示す断面図である。 図5は、図3のB-B線に沿う断面を示す断面図である。 図6は、図3のC-C線に沿う断面を示す断面図である。 図7は、第2電極ブロックの素材の正面図である。 図8は、第2電極ブロックの素材の平面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1~6を参照して、本発明の実施形態に係る電流検出用抵抗器の実装構造100について説明する。
図1は、電流検出用抵抗器10(以下、「シャント抵抗器10」という。)が回路基板40上に実装された実装構造100を示す斜視図であり、シャント抵抗器10の一部を透過して示す透過斜視図である。図2は、シャント抵抗器10が実装される回路基板40の実装面を示す図であり、図3は、回路基板40に接合されるシャント抵抗器10の底面を示す底面図である。図4~6は、図3のA-A線、B-B線、C-C線に沿うシャント抵抗器10のそれぞれの断面を示す断面図である。
シャント抵抗器10は、電流を検出するために用いられる抵抗器であり、例えば、パワーモジュールに搭載され、数十アンペアから数百アンペア程度の比較的大きな電流を検出するために使用される。図1に示される実装構造100において、シャント抵抗器10は、比較的大きな電流が流れる回路を有する回路基板40上に実装される。
回路基板40は、例えばガラスエポキシ基板やセラミック基板、メタルコア基板などからなる基板41と、基板41の一面に例えば銅箔などの導電性パターンにより形成される複数の配線パターンと、を有する。
基板41には、図2に示すように、直線状に延びる第1配線としての第1配線パターン43と、第1配線パターン43が延びる方向に対して直交する方向に所定の間隔をあけて配置される第2配線としての第2配線パターン44と、が形成される。また、第2配線パターン44は、第1配線パターン43が延びる方向において、第1配線パターン43の一方の端部43a寄りに位置している。
第1配線パターン43には、図2及び図3に示すように、シャント抵抗器10の後述の第1電極ブロック12が第1ランド部51において接合され、第2配線パターン44には、シャント抵抗器10の後述の第2電極ブロック13が第2ランド部52において接合される。第1ランド部51は、第1配線パターン43が延びる方向において、第1配線パターン43の他方の端部43b寄り、つまり、第2配線パターン44から最も離れた部分に位置し、第2ランド部52は、第2配線パターン44の略中央に位置している。なお、回路基板40は、例えば、パワーモジュールの基板の一部を示したものであり、第1配線パターン43及び第2配線パターン44は、図2に示される形状から何れかの方向にさらに延びて形成されるものであってもよい。
この回路基板40において、電流は、図2に矢印で示すように、第1配線パターン43の一方の端部43a側から第1配線パターン43に沿って第1ランド部51へ向かって流れ、シャント抵抗器10を通過した後、第2ランド部52を介して第2配線パターン44に至る。なお、これは電流方向の例示であり、これに限定されず、逆方向に流すものでもよい。
回路基板40に実装されるシャント抵抗器10は、図1及び図3に示されるように、底面に三つの端子を有する略直方体状に形成された抵抗器ユニットである。
シャント抵抗器10は、図4に示すように、上下方向に扁平な抵抗体11と、導電性を有する金属材により形成される第1電極ブロック12及び第2電極ブロック13と、を有する。抵抗体11の下面11aには、第1電極ブロック12が積層され、抵抗体11の上面11bには第2電極ブロック13が積層される。
このように、扁平な抵抗体11に対して上下に電極を積層することによって、シャント抵抗器10は縦型構造の抵抗器となる。この実施例では、抵抗体11には、図4に矢印で示されるように、第1配線パターン43の第1ランド部51に接合される第1電極ブロック12から、第2配線パターン44の第2ランド部52に接合される第2電極ブロック13へと向かう電流が流れる。
縦型構造のシャント抵抗器10は、下面が平坦であるため、回路基板40への実装が容易であり、また、下面の面積を小さくし実装面積を小さくすることで実装密度を向上させることが可能である。また、縦型構造のシャント抵抗器10では、抵抗体11が金属製の第1電極ブロック12を介して基板41に近接して配置されることになるため、基板41を介して抵抗体11で生じた熱を効率良く放熱させることができる。
また、縦型構造のシャント抵抗器10では、電流が流れる方向における抵抗体11の厚さH1を薄くすることによって自己インダクタンスを小さくすることが可能であり、インダクタンスに起因する高周波電流の検出誤差を抑制することもできる。
抵抗体11は、積層方向に直交する断面形状が略正方形であり、積層方向における厚さH1が比較的薄い直方体状に形成される。なお、抵抗体11は、積層方向に直交する断面形状が円形である円柱状に形成されたものであってもよい。
抵抗体11の厚さH1は、シャント抵抗器10の自己インダクタンス値が小さくなるように、数mm(ミリメートル)以下、例えば、0.2mm程度に設定される。一方、抵抗体11の一辺の長さは、回路基板40への実装を容易とするために、抵抗体11の厚さH1よりも大きい数mm、例えば3mm程度に設定される。このように、抵抗体11は、積層方向に直交する断面の面積と積層方向における厚さH1との比率(断面の面積/厚さH1)が、例えば400~600となるように各寸法が設定される。
また、シャント抵抗器10における電流経路は、抵抗体11の厚さH1方向となるため、一般的なシャント抵抗器の電流経路に比べて短くなる。このため、抵抗体11の比抵抗(体積抵抗値)は、一般的なシャント抵抗器の抵抗材料として用いられる合金単体の比抵抗に比べて大きな値に設定される。
シャント抵抗器10が比較的大きな電流を検出するために用いられる場合は、抵抗体11の抵抗値を50μΩ以上1,000μΩ以下の範囲内の値に設定することが想定される。それゆえ、抵抗体11を構成する抵抗材料としては、比抵抗(体積抵抗率)が、一般的なシャント抵抗器における抵抗体の比抵抗(50μΩ・cm~100μΩ・cm)に比べて大きい200μΩ・cm(マイクロオームセンチメートル)以上、30000μΩ・cm以下の範囲内に設計可能なものが用いられる。
具体的には、抵抗体11の厚さH1を0.2mm、抵抗体11の一辺の長さL1を3mm、とした場合に、抵抗体11の抵抗値を50μΩとするには、抵抗体11の比抵抗は約225μΩ・cmとなる。また、抵抗体11の厚さH1を0.2mm、抵抗体11の一辺の長さL1を3mm、とした場合に、抵抗体11の抵抗値を1,000μΩとするには、抵抗体11の比抵抗は約4,500μΩ・cmとなる。また、抵抗体11の比抵抗を大きくすることによって、同じ抵抗値を有する抵抗体11の厚さH1を薄くすることが可能である。このように、抵抗体11の厚さH1は、比抵抗の大きさを変えることによって適宜変更することが可能である。
このような抵抗材料としては、導電性を有する金属体の粉末と絶縁性を有する絶縁粒子とを混合して形成されたものが用いられる。より具体的には、抵抗材料は、金属体を形成するための金属粉と絶縁粒子とを焼結した焼結体であり、絶縁粒子とこの絶縁粒子を囲む三次元網目状の金属体とによって構成される。
焼結前の金属粉としては、アスペクト比が1.0以上2.0以下の範囲内にある粒子を用いるのが好ましい。また、金属粉としては粒径が0.5μm以上20μm以下の範囲内にある粒子を用い、絶縁粒子としては粒径が0.1μm以上10μm以下の範囲内にある粒子を用いることができる。
ここで、抵抗体11の抵抗材料を構成する金属体と絶縁粒子とについて説明する。
<金属体>
抵抗体11の抵抗材料の金属体としては、一般的なシャント抵抗器の抵抗材料を用いることができる。抵抗特性の安定性を確保する観点から、大電流の検出に適した金属材料、例えば抵抗体11の温度変化による抵抗値の変化の割合が小さな合金が好ましい。
具体例としては、ニクロムや、マンガニン(登録商標)、ゼラニン(登録商標)、銅ニッケルなどの抵抗材料から選択される少なくとも一つの合金が挙げられる。特に、抵抗材料の抵抗値を確保する観点からニクロムを用いるのが好ましい。また、加工性の観点からはマンガニン(登録商標)を用いることが好ましい。このように、抵抗体11の抵抗材料の金属体としては、ニクロム、銅マンガン、及び銅ニッケルからなる群から選択される少なくとも一つを用いて形成するのが好ましい。
ここにいうニクロムは、Ni-Cr系合金、又はこれを主成分とする合金であり、銅マンガンは、Cu-Mn系合金、又はこれを主成分とする合金であり、銅ニッケルは、Cu-Ni系合金、又はこれを主成分とする合金である。なお、マンガニン(登録商標)は、Cu-Mn-Ni系合金、又はこれを主成分とする合金であり、ゼラニン(登録商標)は、Cu-Mn-Sn系合金、又はこれを主成分とする合金である。
<絶縁粒子>
一方、抵抗体11の抵抗材料の絶縁粒子としては、絶縁性に加えて耐熱性に優れたセラミックス材料を用いることができる。例えば、熱応力による接合部のクラックの発生を抑制する観点から、酸化アルミニウム(Al23)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ケイ素(Si34)及びジルコニア(ZrO2)からなる群から選択される少なくとも一つのセラミックス材料が挙げられる。
上述のセラミックス材料の中では、放熱性とヒートサイクル耐久性の観点から、絶縁材料として広く利用されている酸化アルミニウム(アルミナ)を用いることが好ましい。また、より高い放熱性が要求される用途では、熱伝導度の大きい窒化アルミニウム(窒化アルミ)を選択することが好ましく、高いヒートサイクル耐久性が要求される用途では、窒化ケイ素を選択することが好ましい。
次に、抵抗体11の抵抗材料の製造方法について説明する。
抵抗体11の抵抗材料の製造方法は、導電性を有する金属粉(金属の粉末)と絶縁性を有する絶縁粉(絶縁体の粉末)とを混合する混合工程と、混合により得られた混合粉末を所定の温度において一軸加圧法により混合粉体を加圧しながら焼結する焼結工程と、を有する。
混合工程においては、金属粉として融点が絶縁粉の融点よりも低い金属の粉末が用いられ、金属粉の粒径は絶縁粉の粒径に対して同等又は小さくなるように造粒するのが好ましい。
焼結工程においては、例えば、混合粉体の容器を真空に近い状態にすることで混合粉体をプレスする。なお、不活性雰囲気で混合粉体をプレスしてもよい。プレス圧を高くするほど、抵抗体11の抵抗材料の比抵抗は低下するものの、電流が流れる電流経路を確保しやすくなる傾向がある。このため、プレス圧を高めに設定するのが好ましい。また、所定の温度は、金属塊の融点よりも低い温度であり、金属塊の融点よりも15%程度低い温度に設定するのが好ましい。
上述の製造方法により、抵抗体11の抵抗材料において絶縁粒子間を金属体が三次元網目状に形成される。
上記構成の抵抗体11に積層される第1電極ブロック12及び第2電極ブロック13は、無酸素銅やアルミ合金といった導電性の高い金属材により形成されるブロック体である。また、図3及び図4に示すように、第1電極ブロック12は、抵抗体11の下面11aと第1配線パターン43とを接続可能な形状に形成され、第2電極ブロック13は、抵抗体11の上面11bと第2配線パターン44とを接続可能な形状に形成される。
第1電極ブロック12は、抵抗体11と同様に、積層方向に直交する断面形状が略正方形であり、積層方向における厚さH2が0.1mm程度の比較的厚さが薄い直方体状に形成される。
第1配線パターン43の第1ランド部51に接合される第1電極ブロック12の下面12aには、めっき層21が形成される。めっき層21としては、実装時のはんだ濡れ性を向上させるためにスズ(Sn)めっきが施される。なお、実装する際のはんだによって第1電極ブロック12が侵食されることを抑制するために、ニッケル(Ni)めっき層をさらに設けてもよい。また、めっき層21としては、スズ(Sn)やニッケル(Ni)以外に、銅(Cu)や銀(Ag)、パラジウム(Pd)、銀-パラジウム(Ag-Pd)合金、金(Au)、金-パラジウム(Au-Pd)等のめっきが施されてもよい。
第1電極ブロック12の上面12bには、抵抗体11が接合される。上面12bと抵抗体11の接合は、抵抗体11とCu等の金属材を圧接したり、所定の接合層を介在させて抵抗体11と金属材を接合したり、等の方法が採用できる。
第2電極ブロック13は、抵抗体11の上面11bに接合される電極部14と、電極部14の側面から積層方向に直交する方向に延びる対向部としての第1対向部15と、第1対向部15の先端部の側面から第1対向部15が延びる方向に直交する方向に延びる接続部としての第1接続部16と、を有する。
電極部14は、図3及び図4に示すように、抵抗体11と同様に、積層方向に直交する断面形状が略正方形であり、積層方向における厚さが比較的薄い直方体状に形成された部分である。電極部14の下面には、抵抗体11が接合される。電極部14の下面と抵抗体11の接合は、抵抗体11とCu等の金属材を圧接したり、所定の接合層を介在させて抵抗体11と金属材を接合したり、等の方法が採用できる。
また、電極部14の下面には、図4に示すように、抵抗体11の上面11b側の端部がわずかに収容される凹部14bが設けられる。この凹部14bは、抵抗体11と第2電極ブロック13とを接合する際に、第2電極ブロック13に対する抵抗体11の位置決めを行うためのガイド部として機能する。
第1対向部15は、図1に示すように、シャント抵抗器10が回路基板40に実装された状態において、第1配線パターン43と平行に延び、積層方向において第1配線パターン43と正対するように設けられる。
また、第1接続部16は、図1及び図5に示すように、シャント抵抗器10が回路基板40に実装された状態において、第2配線パターン44が設けられる位置に向かって基板41と平行に延びる延出部16aと、延出部16aの先端部から積層方向に沿って下方に延び第2配線パターン44の第2ランド部52に接続される脚部16bと、を有する。
脚部16bの下端面には、第1電極ブロック12の下面12aと同様に、めっき層22が形成される。めっき層22としては、実装時のはんだ濡れ性を向上させるためにスズ(Sn)めっきが施される。なお、実装する際のはんだによって第2電極ブロック13が侵食されることを抑制するために、ニッケル(Ni)めっき層をさらに設けてもよい。また、めっき層22としては、スズ(Sn)やニッケル(Ni)以外に、銅(Cu)や銀(Ag)、パラジウム(Pd)、銀-パラジウム(Ag-Pd)合金、金(Au)、金-パラジウム(Au-Pd)等のめっきが施されてもよい。
このように、第2電極ブロック13には、抵抗体11の上面11bに接続される部分である電極部14と第2配線パターン44に接続される部分である第1接続部16との間の部分に、第1配線パターン43に対向し、且つ、第1配線パターン43に対して平行に延びる第1対向部15が設けられている。
このような形状の第2電極ブロック13を有するシャント抵抗器10が実装された実装構造100では、抵抗体11の下面11aに向かう電流が流れる第1配線パターン43に対して、抵抗体11の上面11bを通過した電流が流れる第2電極ブロック13の第1対向部15が対向して配置されることになる。このため、第1配線パターン43において抵抗体11の下面11aに向かう電流によって生じる磁束と第1対向部15において抵抗体11の上面11bを通過した電流によって生じる磁束とが相殺され、結果として、第1配線パターン43及び第1対向部15におけるインダクタンスを低減させることができる。
また、抵抗体11の厚さH1は0.2mm程度に薄くすることができるため、正対する第1配線パターン43と第1対向部15との積層方向における間隔を小さくすることが可能である。このように第1配線パターン43と第1対向部15との間の隙間を小さくすることによって、第1配線パターン43及び第1対向部15におけるインダクタンスをさらに低減させることができる。
また、第2電極ブロック13を上記形状とすることにより、抵抗体11は、複数本のボンディングワイヤではなく、第2電極ブロック13を介して第2配線パターン44に接続される。このようにシャント抵抗器10が縦型の構造であったとしても、抵抗体11を第2配線パターン44に接続するために複数本のボンディングワイヤを接続する必要がなくなることによって、シャント抵抗器10の実装性を向上させることができる。
また、ボンディングワイヤを使用した場合と比べ、上記形状の第2電極ブロック13を用いた場合の方が、抵抗体11を通過した電流が流れる部分の抵抗を小さくすることができるため、比較的大きな電流をシャント抵抗器10に流すことが可能となる。
また、上記構成のシャント抵抗器10が実装される回路基板40の基板41には、図2に示すように、シャント抵抗器10における電圧降下を検出するために、シャント抵抗器10の上流側の電位が導かれる第1電圧配線としての第1電圧端子46と、シャント抵抗器10の下流側の電位が導かれる第2電圧配線としての第2電圧端子47と、がさらに設けられる。
第1電圧端子46及び第2電圧端子47は、基板41上において、第1配線パターン43に対して第2配線パターン44が設けられる側と同じ側に、第1配線パターン43が延びる方向に沿って第2配線パターン44と並べて配置される。具体的には、第1配線パターン43の一方の端部43a側から、第2配線パターン44、第1電圧端子46、第2電圧端子47の順で配置される。このようにシャント抵抗器10を実装するために基板41上に設けられる複数の配線パターンは、比較的狭い範囲に集約して配置される。
第1電圧端子46及び第2電圧端子47には、第1電圧端子46と第2電圧端子47との間の電圧信号に基づいてシャント抵抗器10における電圧降下を検出し、検出された電圧降下に基づいてシャント抵抗器10を流れる電流値を演算する図示しない電流検出装置が接続される。
第1電圧端子46は、第1配線パターン43から延びる分岐配線45を介して第1配線パターン43に接続される。分岐配線45は、第1配線パターン43が延びる方向に直交する方向に第1配線パターン43から第2電圧端子47に向かって延びる直線部45aを有する。
一方、第2電圧端子47には、第3ランド部53において第2電極ブロック13が接合される。
第2電極ブロック13は、第2電圧端子47にシャント抵抗器10の下流側の電位を導くために、電極部14の側面から積層方向に直交する方向に延びる第2接続部17をさらに有する。
第2接続部17は、図1及び図6に示すように、シャント抵抗器10が回路基板40に実装された状態において、第2電圧端子47が設けられる位置に向かって基板41と平行に延びる第2対向部17aと、第2対向部17aの先端部から積層方向に沿って下方に延び第2電圧端子47の第3ランド部53に接続される脚部17bと、を有する。また、第2対向部17aは、シャント抵抗器10が回路基板40に実装された状態において、分岐配線45の直線部45aと積層方向において正対するように設けられる。
脚部17bの下端面には、第1電極ブロック12の下面12aと同様に、めっき層23が形成される。めっき層23としては、実装時のはんだ濡れ性を向上させるためにスズ(Sn)めっきが施される。なお、実装する際のはんだによって第2電極ブロック13が侵食されることを抑制するために、ニッケル(Ni)めっき層をさらに設けてもよい。また、めっき層22としては、スズ(Sn)やニッケル(Ni)以外に、銅(Cu)や銀(Ag)、パラジウム(Pd)、銀-パラジウム(Ag-Pd)合金、金(Au)、金-パラジウム(Au-Pd)等のめっきが施されてもよい。
このように、第2電極ブロック13には、抵抗体11の上面11bに接続される部分である電極部14と第2電圧端子47に接続される部分である脚部17bとの間の部分に、分岐配線45の直線部45aに対向し、且つ、直線部45aに対して平行に延びる第2対向部17aが設けられている。
このような形状の第2電極ブロック13を有するシャント抵抗器10が実装された実装構造100では、電流検出用の電圧信号を引き出す引出線である分岐配線45の直線部45aと第2電極ブロック13の第2対向部17aとが近接して配索されることになる。このため、第1電圧端子46及び第2電圧端子47に電圧信号を引き出す引出線を離間させた場合と比較して、分岐配線45と第2接続部17との間に形成されるループ面積が小さくなり、分岐配線45及び第2接続部17において生じる寄生インダクタンスを抑制することが可能となる。この結果、電流検出装置による電流の検出精度をさらに向上させることができる。
次に、図5~8を参照し、上記形状の第2電極ブロック13の形成方法について説明する。図7は、第2電極ブロック13の素材60の正面図であり、図8は、第2電極ブロック13の素材60の平面図である。
図5及び図6に示すように、第2電極ブロック13において、電極部14、第1対向部15、第1接続部16の延出部16a及び第2接続部17の第2対向部17aにおける積層方向における厚さH3は、互いに同じ厚さである。また、第1接続部16の脚部16bが設けられる部分及び第2接続部17の脚部17bが設けられる部分における積層方向における厚さH4も、互いに同じ厚さである。なお、脚部16bと脚部17bの長さは異ならせてもよく、脚部16bよりも脚部17bを短くすることも可能である。
また、第1接続部16が設けられる部分の第2電極ブロック13の延出部16aが延びる方向における長さL1と、第2接続部17が設けられる部分の第2電極ブロック13の第2対向部17aが延びる方向における長さL1と、は同じ長さであり、第1接続部16の延出部16aが延びる方向における脚部16bの長さL2と第2接続部17の第2対向部17aが延びる方向における脚部17bの長さL2とは同じ長さである。
さらに、電極部14、第1対向部15、第1接続部16の延出部16a及び第2接続部17の第2対向部17aは、同一平面上に配置することが可能である。このため、電極部14と第1対向部15との間、電極部14と第2接続部17の第2対向部17aとの間、または、第1対向部15と第1接続部16の延出部16aとの間に段差や折り曲げ部を形成する必要がない。
したがって、図7及び図8に示されるような、平坦部61と、平坦部61よりも厚さが厚い厚肉部62と、を有する素材60から第2電極ブロック13を容易に形成することが可能である。
具体的には、板状または棒状の部材から平坦部61及び厚肉部62を有する素材60を圧延加工等により形成し、図8において一点鎖線で囲まれる打ち抜き部63を打ち抜き加工することにより、所定の厚さH4及び長さL2の二つの脚部16b,17bを有する第2電極ブロック13が形成される。なお、図8において括弧書きの符号で示されるように、打ち抜き部63が打ち抜かれた素材60には、第2電極ブロック13の各部に相当する部分が形成される。
一方で、板材を折り曲げることによって脚部16b,17bを形成することも可能であるが、この場合、曲げ加工に特有のスプリングバックが生じることにより、電極部14及び第1対向部15と脚部16b,17bとが成す角度が安定せず、脚部16b,17bの下端面の位置がばらつくことになる。
このように脚部16b,17bの下端面の位置がばらついてしまうと、脚部16b,17bの下端面を、第1電極ブロック12の下面12aと同一平面上に位置させることができず、端子平坦度が大きくなる。この結果、はんだ付け強度の低下などによって、脚部16bと第2配線パターン44との接触状態が不安定となり、シャント抵抗器10に比較的大きい電流を流すことが困難になるおそれがある。さらには、脚部17bと第2電圧端子47との接触状態が不安定となり、電流検出装置による電流の検出精度が悪化してしまうおそれがある。
これに対して、上述のように、圧延加工等によって脚部16b,17bを形成した場合、電極部14及び第1対向部15と脚部16b,17bとが成す角度を安定して形成することが可能である。
このため、脚部16b,17bの下端面を、第1電極ブロック12の下面12aと同一平面上に位置させることも容易であり、3つの端子間の端子平坦度を小さくすることができる。この結果、第1電極ブロック12の下面12aと第1配線パターン43との接触状態及び脚部16bと第2配線パターン44との接触状態が安定し、シャント抵抗器10に比較的大きい電流を流すことが可能となる。また、脚部17bと第2電圧端子47との接触状態が安定し、電流検出装置による電流の検出精度を向上させることができる。なお、第2電極ブロック13の脚部16b,17bの成形方法は、圧延加工に限定されず、スプリングバックを生じさせることなく脚部16b,17bを成形することができればどのような方法であってもよく、例えば切削加工やプレス加工であってもよい。
さらに、シャント抵抗器10では、抵抗体11、第1電極ブロック12及び第2電極ブロック13が、樹脂等の絶縁材19によってモールド成形される。具体的には、第1電極ブロック12の下面12aと、第2電極ブロック13の脚部16b,17bの下端面と、が露出されるようにこれらはモールド成形される。
このようにモールド成形することによって、抵抗体11、第1電極ブロック12及び第2電極ブロック13の側面が全周に渡って絶縁材19により被覆される。
シャント抵抗器を縦型の構造とした場合、シャント抵抗器を実装する際に生じるはんだフィレットによって、上側の電極と下側の電極とが短絡してしまうおそれがある。本実施形態のシャント抵抗器10では、上述のように抵抗体11、第1電極ブロック12及び第2電極ブロック13の側面が絶縁材19により被覆されているため、はんだフィレットが形成されず、第1電極ブロック12と第2電極ブロック13とが短絡することを防止することができる。また、下面12aと脚部16bと脚部17bの下面のみが絶縁材19から露出する構造であるため、回路基板40と接続するためのめっき層21,22,23を形成しやすい。
ここで、第1電極ブロック12と抵抗体11とを基板41に実装した後に、第1対向部15及び第2対向部17aを有する第2電極ブロック13に相当する部材を取り付けることによっても、上述のようにインダクタンスを低減させることは可能と考えられる。しかしながら、この場合、実装工程が多くなることで製造コストの増加や品質のばらつきが生じるおそれがある。
これに対して、本実施形態のシャント抵抗器10は、上述のようにモールド成形によって一体的な構成となっているため、基板41上にシャント抵抗器10を設置し、はんだ付けを行うことで容易に実装することができる。このように、シャント抵抗器10は、実装性が良好であるとともに、扱いや管理が容易であることから実装構造100の製造コストを低減させることができる。
なお、モールド成形は、第2電極ブロック13の上面の少なくとも一部が露出するように行われてもよい。この場合、露出した第2電極ブロック13の上面にワイヤーボンディングを行うことが可能となり、ワイヤを介して抵抗体11の下流側の電位を引き出すことができる。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
上記構成のシャント抵抗器10が実装された実装構造100では、抵抗体11に向かう電流が流れる第1配線パターン43に対して、抵抗体11を通過した電流が流れる第2電極ブロック13の第1対向部15が対向して配置される。このため、抵抗体11に向かう電流によって生じる磁束と抵抗体11を通過した電流によって生じる磁束とが相殺され、結果として、第1配線パターン43及び第1対向部15におけるインダクタンスを低減させることができる。このように、シャント抵抗器10の周辺のインダクタンスを低減させることにより、例えば、20kHz以上の高周波電流がシャント抵抗器10に流れる場合であっても電流検出精度を向上させることができる。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、第2配線パターン44、第1電圧端子46及び第2電圧端子47は、第1配線パターン43が延びる方向に沿って、第1配線パターン43と平行に配置されている。各配線の配置はこれに限定されず、第2配線パターン44と抵抗体11とを接続する第2電極ブロック13の一部を第1配線パターン43と対向させることができればどのように配置されていてもよい。例えば、第1配線パターン43の一方の端部43aから所定の間隔をあけて第2配線パターン44を配置し、第1配線パターン43の他方の端部43bから所定の間隔をあけて第1電圧端子46及び第2電圧端子47を配置し、略一直線上に各配線を配置した構成としてもよい。この場合も第2電極ブロック13の一部を第1配線パターン43と対向させることが可能となり、シャント抵抗器10の周辺のインダクタンスを低減させることができる。
また、上記実施形態では、第1配線パターン43、第2配線パターン44、第1電圧端子46及び第2電圧端子47は、基板41上に銅箔で形成された配線パターンである。これに代えて、これらの配線は、銅板等の板状部材からなるリードフレームであってもよい。
以下に、上記実施形態における実装構造100及びシャント抵抗器10の作用効果について説明する。
本実施形態によれば、扁平な抵抗体11と、抵抗体11の下面11aに積層される第1電極ブロック12と、抵抗体11の上面11bに積層される第2電極ブロック13と、を備えたシャント抵抗器10が配線上に実装された実装構造100は、第1電極ブロック12が接続される第1配線パターン43と、第2電極ブロック13が接続される第2配線パターン44と、を備え、第2電極ブロック13は、抵抗体11の上面11bに接続される部分と第2配線パターン44に接続される部分との間において、第1配線パターン43に対向して延びる第1対向部15を有する。
この構成では、抵抗体11の下面11aに向かう電流が流れる第1配線パターン43に対して、抵抗体11の上面11bを通過した電流が流れる第2電極ブロック13の第1対向部15が対向して配置される。このため、第1配線パターン43において抵抗体11の下面11aに向かう電流によって生じる磁束と第1対向部15において抵抗体11の上面11bを通過した電流によって生じる磁束とが相殺され、結果として、第1配線パターン43及び第1対向部15におけるインダクタンスを低減させることができる。このように、シャント抵抗器10の周辺のインダクタンスを低減させることにより、例えば、20kHz以上の高周波電流がシャント抵抗器10に流れる場合であっても電流検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、実装構造100は、第1配線パターン43から分岐する分岐配線45と、分岐配線45を介して第1配線パターン43に接続される第1電圧端子46と、第2電極ブロック13が接続される第2電圧端子47と、をさらに備え、第2電極ブロック13は、抵抗体11の上面11bに接続される部分と第2電圧端子47に接続される部分との間において、分岐配線45に対向して延びる第2対向部17aを有する。
この構成では、電流検出用の電圧信号を引き出す引出線である分岐配線45と第2電極ブロック13の第2対向部17aとが近接して配索される。このため、第1電圧端子46及び第2電圧端子47に電圧信号を引き出す引出線を離間させた場合と比較して、分岐配線45と第2接続部17との間に形成されるループ面積が小さくなり、分岐配線45及び第2接続部17において生じる寄生インダクタンスを抑制することが可能となる。この結果、電流検出装置による電流の検出精度をさらに向上させることができる。
また、本実施形態によれば、第1対向部15と第2対向部17aとは、互いに直交する方向に延びており、第2電極ブロック13は、第1対向部15から第2対向部17aと同じ方向に延びる第1接続部16を介して第2配線パターン44に接続される。
この構成では、第2配線パターン44に接続される第1接続部16と、第2対向部17aと、が共に第1対向部15が延びる方向に直交する方向に延びている。このように第1接続部16と第2対向部17aとを同じ方向に延出させることによって、シャント抵抗器10が実装される実装構造100をコンパクト化することが可能となり、例えば、パワーモジュール内において、電流検出のために使用される領域を小さくすることができる。
また、本実施形態によれば、抵抗体11の厚さは、1mmよりも薄い。
この構成では、抵抗体11の積層方向における厚さH1を比較的薄くすることによって、第1配線パターン43と第1対向部15との積層方向における間隔を小さくすることが可能である。このように第1配線パターン43と第1対向部15との間の隙間を小さくすることによって、第1配線パターン43及び第1対向部15におけるインダクタンスをさらに低減させることができる。
また、本実施形態によれば、配線上に実装されるシャント抵抗器10は、扁平な抵抗体11と、抵抗体11の下面11aを第1配線パターン43に接続する第1電極ブロック12と、抵抗体11の上面11bを第2配線パターン44に接続する第2電極ブロック13と、を備え、第2電極ブロック13は、抵抗体11の上面11bに接続される部分と第2配線パターン44に接続される部分との間において、第1配線パターン43に対向して延びる第1対向部15を有する。
この構成では、抵抗体11の下面11aに向かう電流が流れる第1配線パターン43に対して、抵抗体11の上面11bを通過した電流が流れる第2電極ブロック13の第1対向部15が対向して配置される。このため、第1配線パターン43において抵抗体11の下面11aに向かう電流によって生じる磁束と第1対向部15において抵抗体11の上面11bを通過した電流によって生じる磁束とが相殺され、結果として、第1配線パターン43及び第1対向部15におけるインダクタンスを低減させることができる。このように、シャント抵抗器10の周辺のインダクタンスを低減させることにより、例えば、20kHz以上の高周波電流がシャント抵抗器10に流れる場合であっても電流検出精度を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は、本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
100 実装構造
10 シャント抵抗器(電流検出用抵抗器)
11 抵抗体
12 第1電極ブロック
13 第2電極ブロック
14 電極部
15 第1対向部(対向部)
16 第1接続部(接続部)
17 第2接続部
17a 第2対向部
40 回路基板
43 第1配線パターン(第1配線)
44 第2配線パターン(第2配線)
45 分岐配線
45a 直線部
46 第1電圧端子(第1電圧配線)
47 第2電圧端子(第1電圧配線)

Claims (5)

  1. 扁平な抵抗体と、前記抵抗体の下面に積層される第1電極ブロックと、前記抵抗体の上面に積層される第2電極ブロックと、を備えた電流検出用抵抗器が配線上に実装された電流検出用抵抗器の実装構造であって、
    前記第1電極ブロックが接続される第1配線と、
    前記第2電極ブロックが接続される第2配線と、を備え、
    前記第2電極ブロックは、前記抵抗体の前記上面に接続される部分と前記第2配線に接続される部分との間において、前記第1配線に対向して延びる第1対向部を有する、
    電流検出用抵抗器の実装構造。
  2. 請求項1に記載の電流検出用抵抗器の実装構造であって、
    前記第1配線から分岐する分岐配線と、
    前記分岐配線を介して前記第1配線に接続される第1電圧配線と、
    前記第2電極ブロックが接続される第2電圧配線と、をさらに備え、
    前記第2電極ブロックは、前記抵抗体の前記上面に接続される部分と前記第2電圧配線に接続される部分との間において、前記分岐配線に対向して延びる第2対向部を有する、
    電流検出用抵抗器の実装構造。
  3. 請求項2に記載の電流検出用抵抗器の実装構造であって、
    前記第1対向部と前記第2対向部とは、互いに直交する方向に延びており、
    前記第2電極ブロックは、前記第1対向部から前記第2対向部と同じ方向に延びる接続部を介して前記第2配線に接続される、
    電流検出用抵抗器の実装構造。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の電流検出用抵抗器の実装構造であって、
    前記抵抗体の厚さは、1mmよりも薄い、
    電流検出用抵抗器の実装構造。
  5. 配線上に実装される電流検出用抵抗器であって、
    扁平な抵抗体と、
    前記抵抗体の下面を第1配線に接続する第1電極ブロックと、
    前記抵抗体の上面を第2配線に接続する第2電極ブロックと、を備え、
    前記第2電極ブロックは、前記抵抗体の前記上面に接続される部分と前記第2配線に接続される部分との間において、前記第1配線に対向して延びる対向部を有する、電流検出用抵抗器。
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