JP7216459B1 - 石材構造物、及び、回動機構 - Google Patents

石材構造物、及び、回動機構 Download PDF

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Abstract

【課題】回動石の回動の中心軸を回動石における所望の位置に高い精度にて一致させることが可能な石材構造物を提供すること。【解決手段】石材構造物1は、台石10に対して回動可能に回動石20を支持する回動機構40を備える。回動石は、下端面が水平面を構成する平面部と平面部にて開口する第1孔とを有する。回動機構は、台石から鉛直上方向へ突出するように固定される軸棒41と軸受体45とを備える。軸受体は、下端面にて開口する第2孔と、軸受体の鉛直下方向における端部にて軸受体の外周面から突出するように水平方向にて延びる平板状である突出部452と、を有する。回動機構は、軸受体の第2孔に軸棒が摺動可能に収容されるとともに、回動石の第1孔を形成する壁面から軸受体が隔てられた状態にて、軸受体の一部が回動石の第1孔に収容されるように、突出部の上端面が回動石の平面部に固定される。【選択図】図6

Description

本発明は、石材構造物、及び、回動機構に関する。
台石と、回動石と、台石の鉛直上方において回動の中心軸が鉛直方向にて延びるように台石に対して回動可能に回動石を支持する回動機構と、を備える石材構造物が知られている。例えば、特許文献1に記載の石材構造物は、台石の鉛直上方向における端面にて開口する第1孔と、回動石の鉛直下方向における端面にて開口する第2孔と、を有する。
回動機構は、軸受体と、軸棒と、を備える。軸受体は、台石の第1孔に埋め込まれて取り付けられる。軸棒は、回動石の第2孔に埋め込まれて取り付けられる。回動機構は、軸棒が軸受体に対して回動可能に嵌り込むことにより、台石に対して回動可能に回動石を支持する。
実用新案登録第3094643号公報
上述のように、軸受体、及び、軸棒は、第1孔、及び、第2孔にそれぞれ埋め込まれて取り付けられる。従って、回動石の回動の中心軸は、第1孔の中心軸、及び、第2孔の中心軸に一致する。
ところで、石材に孔を形成する場合、ドリルが用いられることが多い。この場合、ドリルの先端が比較的大きい等の理由により、石材に形成される孔の中心軸の位置は、比較的大きく変動しやすい。従って、第2孔の中心軸の位置を、回動石における所望の位置に高い精度にて一致させることは困難である。
このため、上記石材構造物においては、回動石の回動の中心軸を回動石における所望の位置に高い精度にて一致させることができない虞があった。
本発明の目的の一つは、回動石の回動の中心軸を回動石における所望の位置に高い精度にて一致させることである。
一つの側面では、石材構造物は、
台石と、回動石と、上記台石の鉛直上方において回動の中心軸が鉛直方向にて延びるように上記台石に対して回動可能に上記回動石を支持する回動機構と、を備える。
上記回動石は、
鉛直下方向における端面である下端面が水平面を構成する平面部と、
鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、上記平面部にて開口する第1孔と、を有し、
上記回動機構は、
中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状であるとともに、上記台石から鉛直上方向へ突出するように上記台石に固定される軸棒と、
中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状である軸受体と、を備え、
上記軸受体は、
鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、上記軸受体の鉛直下方向における端面である下端面にて開口する第2孔と、
上記軸受体の鉛直下方向における端部にて、上記軸受体の外周面から突出するように水平方向にて延びる平板状である突出部と、を有し、
上記回動機構は、上記軸受体の上記第2孔に上記軸棒の少なくとも一部が摺動可能に収容されるとともに、上記回動石のうちの、上記第1孔を形成する壁面から上記軸受体が隔てられた状態にて、上記軸受体の一部が上記回動石の上記第1孔に収容されるように、上記突出部の鉛直上方向における端面である上端面が、上記回動石の上記平面部に固定される。
他の一つの側面では、回動機構は、
台石の鉛直上方において回動の中心軸が鉛直方向にて延びるように上記台石に対して回動可能に回動石を支持する。
上記回動石は、
鉛直下方向における端面である下端面が水平面を構成する平面部と、
鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、上記平面部にて開口する第1孔と、を有し、
上記回動機構は、
中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状であるとともに、上記台石から鉛直上方向へ突出するように上記台石に固定される軸棒と、
中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状である軸受体と、を備え、
上記軸受体は、
鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、上記軸受体の鉛直下方向における端面である下端面にて開口する第2孔と、
上記軸受体の鉛直下方向における端部にて、上記軸受体の外周面から突出するように水平方向にて延びる平板状である突出部と、を有し、
上記回動機構は、上記軸受体の上記第2孔に上記軸棒の少なくとも一部が摺動可能に収容されるとともに、上記回動石のうちの、上記第1孔を形成する壁面から上記軸受体が隔てられた状態にて、上記軸受体の一部が上記回動石の上記第1孔に収容されるように、上記突出部の鉛直上方向における端面である上端面が、上記回動石の上記平面部に固定される。
回動石の回動の中心軸を回動石における所望の位置に高い精度にて一致させることができる。
第1実施形態の石材構造物の斜視図である。 第1実施形態の石材構造物の斜視図である。 第1実施形態の石材構造物の平面図である。 第1実施形態の石材構造物の底面図である。 第1実施形態の石材構造物の側面図である。 第1実施形態の石材構造物の断面図である。 第1実施形態の石材構造物の拡大断面図である。 第1実施形態の石材構造物の分解斜視図である。 第1実施形態の石材構造物の分解斜視図である。 第1実施形態の回動機構の斜視図である。 第1実施形態の回動機構の斜視図である。 第1実施形態の回動機構の側面図である。 第1実施形態の回動機構の平面図である。 第1実施形態の回動機構の底面図である。 第1実施形態の第1変形例の回動機構の斜視図である。 第1実施形態の第1変形例の回動機構の側面図である。 第1実施形態の第1変形例の回動機構の分解斜視図である。 第1実施形態の第1変形例の回動機構の分解斜視図である。 第1実施形態の第2変形例の石材構造物の断面図である。 第2実施形態の石材構造物の斜視図である。 第2実施形態の石材構造物の斜視図である。 第2実施形態の石材構造物の正面図である。 第2実施形態の石材構造物の側面図である。 第2実施形態の石材構造物の底面図である。 第2実施形態の石材構造物の平面図である。 第2実施形態の石材構造物の断面図である。 第2実施形態の石材構造物の平面図である。 第2実施形態の石材構造物の側面図である。 第2実施形態の第1変形例の石材構造物の正面図である。 第2実施形態の第1変形例の石材構造物の側面図である。 第2実施形態の第2変形例の、軸棒、第1座金、台石、及び、傾斜角調整部の拡大断面図である。
以下、本発明の石材構造物、及び、回動機構に関する各実施形態について図1乃至図31を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
(概要)
第1実施形態の石材構造物は、台石と、回動石と、台石の鉛直上方において回動の中心軸が鉛直方向にて延びるように台石に対して回動可能に回動石を支持する回動機構と、を備える。
回動石は、鉛直下方向における端面である下端面が水平面を構成する平面部と、鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、平面部にて開口する第1孔と、を有する。
回動機構は、中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状であるとともに、台石から鉛直上方向へ突出するように台石に固定される軸棒と、中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状である軸受体と、を備える。
軸受体は、鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、軸受体の鉛直下方向における端面である下端面にて開口する第2孔と、軸受体の鉛直下方向における端部にて、軸受体の外周面から突出するように水平方向にて延びる平板状である突出部と、を有する。
回動機構は、軸受体の第2孔に軸棒の少なくとも一部が摺動可能に収容されるとともに、回動石のうちの、第1孔を形成する壁面から軸受体が隔てられた状態にて、軸受体の一部が回動石の第1孔に収容されるように、突出部の鉛直上方向における端面である上端面が、回動石の平面部に固定される。
これによれば、回動石の第1孔の中心軸が、回動石における所望の位置に一致しない場合であっても、第1孔において軸受体が固定される位置を調整することにより、軸受体の第2孔の中心軸を、回動石における所望の位置に高い精度にて一致させることができる。また、回動石の平面部は、水平面に高い精度にて一致する。従って、突出部の上端面を回動石の平面部に固定することにより、軸受体の中心軸が延びる方向を鉛直方向に高い精度にて一致させることができる。
このようにして、回動石の回動の中心軸を回動石における所望の位置に高い精度にて一致させることができる。
(構成)
以下、図1乃至図14に表されるように、x軸、y軸、及び、z軸を有する右手系の直交座標系を用いて、第1実施形態の石材構造物1を説明する。なお、本明細書において、後述の図15乃至図31においても同様の座標系が用いられる。
本例では、石材構造物1は、墓石の近傍に、又は、墓石の一部として設置される花立てである。なお、石材構造物1は、墓石、ローソク立て、香炉、納骨壇、墓誌、霊標、戒名板、又は、法名碑の少なくとも一部であってもよい。
本例では、x軸方向、y軸方向、及び、z軸方向は、石材構造物1の左右方向、石材構造物1の前後方向、及び、石材構造物1の上下方向とそれぞれ表されてもよい。また、本例では、x軸の正方向、x軸の負方向、y軸の正方向、y軸の負方向、z軸の正方向、及び、z軸の負方向は、石材構造物1の左方向、石材構造物1の右方向、石材構造物1の後方向、石材構造物1の前方向、石材構造物1の上方向、及び、石材構造物1の下方向とそれぞれ表されてもよい。
本例では、z軸の正方向、及び、z軸の負方向は、鉛直上方向、及び、鉛直下方向にそれぞれ一致する。
図1乃至図14に表されるように、石材構造物1は、台石10と、回動石20と、花筒30と、回動機構40と、を備える。なお、石材構造物1は、花筒30を備えなくてもよい。
図1は、石材構造物1の左方であり、石材構造物1の前方であり、且つ、石材構造物1の上方である位置から、石材構造物1を見た図(換言すると、左前上方斜視図)である。図2は、石材構造物1の左方であり、石材構造物1の前方であり、且つ、石材構造物1の下方である位置から、石材構造物1を見た図(換言すると、左前下方斜視図)である。
図3は、石材構造物1の上方から石材構造物1を見た図(換言すると、平面図)である。図4は、石材構造物1の下方から石材構造物1を見た図(換言すると、底面図)である。図5は、石材構造物1の右方へ向かって石材構造物1を見た図(換言すると、右側面図)である。
図6は、図5のVI-VI線により表される平面により切断された石材構造物1の断面をy軸の負方向にて見た図である。図7は、図6の点線により囲まれた領域VIIを拡大した図である。図8は、石材構造物1が分解された状態における石材構造物1の左前上方斜視図である。図9は、石材構造物1が分解された状態における石材構造物1の左前下方斜視図である。
図10は、回動機構40の左前上方斜視図である。図11は、回動機構40の左前下方斜視図である。図12は、回動機構40の右側面図である。図13は、回動機構40の平面図である。図14は、回動機構40の底面図である。
図1乃至図5に表されるように、台石10は、石材構造物1のうちの、鉛直下方向における端部を構成する。本例では、台石10は、回動石20の鉛直下方に位置する。本例では、台石10は、石からなる。本例では、台石10は、平面に載置される。
図4、図8、及び、図9に表されるように、台石10は、鉛直方向にて延びる柱体状である。本例では、台石10は、鉛直上方向における端面(換言すると、上端面)が、水平面を構成する平面部である。なお、台石10は、上端面の一部のみが平面部であってもよい。例えば、台石10は、上端面のうちの外縁部が、鉛直上方へ突出する凸部であってもよい。
本例では、台石10は、断面が円形状である。本例では、台石10は、断面における外縁の直径が鉛直方向にて一定である。なお、台石10は、断面における外縁の直径が鉛直方向にて変化してもよい。また、台石10は、断面が円形状と異なる形状(例えば、楕円形状、又は、多角形状等)であってもよい。
図6及び図7に表されるように、台石10は、鉛直方向にて台石10を貫通する貫通孔を形成する孔部11を有する。換言すると、台石10は、鉛直方向にて台石10を貫通する貫通孔を有する。例えば、孔部11は、ドリルを用いて形成される。孔部11により形成される貫通孔は、鉛直方向にて延びる柱体状である。
本例では、孔部11により形成される貫通孔の断面は、円形状である。孔部11により形成される貫通孔の中心軸は、台石10の中心軸を通る直線上に位置する。なお、孔部11により形成される貫通孔の断面は、円形状と異なる形状(例えば、楕円形状、又は、多角形状等)であってもよい。
図7に表されるように、孔部11は、小径部111と、大径部112と、を備える。
小径部111は、孔部11のうちの、鉛直上方向における端部を含む。大径部112は、孔部11のうちの、小径部111よりも鉛直下方向の部分である。
小径部111により形成される孔の断面の直径は、第1孔直径である。大径部112により形成される孔の断面の直径は、第1孔直径よりも大きい第2孔直径である。
図1乃至図5に表されるように、回動石20は、石材構造物1のうちの、台石10よりも鉛直上方向の部分を構成する。換言すると、回動石20は、台石10の鉛直上方に位置する。本例では、回動石20は、石からなる。
図5、図8、及び、図9に表されるように、回動石20は、鉛直方向にて延びる柱体状である。本例では、回動石20は、鉛直下方向における端面(換言すると、下端面)が、水平面を構成する平面部である。なお、回動石20は、下端面の一部のみが平面部であってもよい。例えば、回動石20は、下端面のうちの外縁部が、鉛直下方へ突出する凸部であってもよい。
本例では、回動石20は、断面が円形状である。本例では、回動石20は、断面における外縁の直径が鉛直方向にて一定である。なお、回動石20は、断面における外縁の直径が鉛直方向にて変化してもよい。また、回動石20は、断面が円形状と異なる形状(例えば、楕円形状、又は、多角形状等)であってもよい。
例えば、回動石20の外周面に、文字、写真、絵、及び、イラストの少なくとも1つが刻印されていてもよい。
図6及び図7に表されるように、回動石20は、鉛直方向にて回動石20を貫通する貫通孔を形成する孔部21を有する。換言すると、回動石20は、鉛直方向にて回動石20を貫通する貫通孔を有する。例えば、孔部21は、ドリルを用いて形成される。
本例では、孔部21により形成される貫通孔は、鉛直方向にて延びる柱体状である。孔部21により形成される貫通孔の断面は、円形状である。孔部21により形成される貫通孔の中心軸は、回動石20の中心軸を通る直線上に位置する。なお、孔部21により形成される貫通孔の断面は、円形状と異なる形状(例えば、楕円形状、又は、多角形状等)であってもよい。
図6に表されるように、孔部21は、大径部211と、小径部212と、を備える。
大径部211は、孔部21のうちの、鉛直上方向における端部を含む。小径部212は、孔部21のうちの、大径部211よりも鉛直下方向の部分である。
従って、大径部211により形成される孔は、回動石20の上端面にて開口し、且つ、小径部212により形成される孔と連通する。本例では、大径部211により形成される孔は、第3孔に対応する。
また、小径部212により形成される孔は、回動石20の下端面(本例では、平面部)にて開口する。本例では、小径部212により形成される孔は、第1孔に対応する。
大径部211により形成される孔の断面の直径は、第3孔直径である。小径部212により形成される孔の断面の直径は、第3孔直径よりも小さい第4孔直径である。
花筒30は、鉛直方向にて延びる円筒状である。花筒30は、上端面にて開口するとともに有底である。花筒30には、花等の植物の鉛直下方向における端部、及び、水が収容される。
花筒30は、花筒30のうちの鉛直下方向における端部を含む部分が、回動石20の大径部211により形成される孔に収容されるように、回動石20に載置される。花筒30は、花筒30が回動石20に載置された状態において、花筒30の下端面(換言すると、花筒30の底面)が、大径部211により形成される孔の底面(換言すると、大径部211と小径部212との境界を構成し且つ水平面に沿って延びる壁面)よりも鉛直上方に位置する(換言すると、鉛直方向にて隔てられる)。
図6、及び、図7に表されるように、回動機構40は、台石10の鉛直上方において回動の中心軸が鉛直方向にて延びるように台石10に対して回動可能に回動石20を支持する。回動機構40は、軸棒41と、第1座金42と、第2座金43と、締結体44と、軸受体45と、を備える。
軸棒41は、鉛直方向にて延びる柱体状である。軸棒41は、断面が円形状である。従って、軸棒41は、中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状である。本例では、軸棒41は、金属又は合金からなる。なお、軸棒41の少なくとも一部は、樹脂からなっていてもよい。
軸棒41は、大径部411と、小径部412と、を備える。
大径部411は、軸棒41のうちの、鉛直上方向における端部を含む。小径部412は、軸棒41のうちの、鉛直下方向における端部を含む。小径部412は、軸棒41のうちの、大径部411よりも鉛直下方向の部分である。
大径部411の直径は、第1軸直径である。小径部412の直径は、第1軸直径よりも小さい第2軸直径である。第2軸直径は、台石10の小径部111の第1孔直径よりも、第1マージン長だけ小さい。本例では、第1マージン長は、第2軸直径の略0.5倍の長さである。なお、第1マージン長は、第2軸直径の0.2倍乃至0.8倍の長さであってもよい。
小径部412は、小径部412の外周面のうちの、鉛直下方向における端部を含む部分に螺子部412aを備える。螺子部412aは、図示されない螺子(本例では、雄螺子)を有する。螺子部412aが有する螺子は、後述の締結体44が有する螺子に螺合する。
本例では、小径部412の鉛直方向における長さは、台石10の小径部111の鉛直方向における長さと、後述の第1座金42の鉛直方向における長さ(換言すると、厚さ)と、後述の第2座金43の厚さと、後述の締結体44の厚さと、の和よりも長い。本例では、小径部412の鉛直方向における長さは、台石10の孔部11の鉛直方向における長さと、後述の第1座金42の厚さと、の和よりも短い。
第1座金42は、第1厚さを有する平板状である。第1座金42は、円形状である。なお、第1座金42は、円形状と異なる形状(例えば、多角形状、又は、楕円形状等)であってもよい。第1座金42は、鉛直方向にて第1座金42を貫通する貫通孔を形成する孔部421を有する。換言すると、第1座金42は、鉛直方向にて第1座金42を貫通する貫通孔を有する。孔部421により形成される貫通孔は、鉛直方向にて延びる柱体状である。
本例では、孔部421により形成される貫通孔の断面は、円形状である。本例では、孔部421により形成される貫通孔の中心軸は、台石10の中心軸を通る直線上に位置する。孔部421により形成される貫通孔の断面の直径は、小径部412の直径よりも僅かに大きく、且つ、大径部411の直径よりも小さい。
第1座金42は、第1座金42の下端面が台石10の上端面に接するように、台石10の上端面に沿うように延びる。
第1座金42は、孔部421により形成される貫通孔を介して、軸棒41の小径部412によって貫通される。従って、第1座金42は、鉛直下方向へ軸棒41を見た場合において軸棒41を取り囲む。
第1座金42は、軸棒41の大径部411の下端面(換言すると、大径部411と小径部412との境界を構成し且つ水平面に沿って延びる壁面)と、台石10の上端面と、の間に挟まれた状態にて台石10に固定される。
第2座金43は、第2厚さを有する平板状である。本例では、第2厚さは、第1厚さよりも薄い。なお、第2厚さは、第1厚さと等しくてもよい。第2座金43は、円形状である。第2座金43の直径は、小径部111により形成される孔の断面の直径よりも大きい。なお、第2座金43は、円形状と異なる形状(例えば、多角形状、又は、楕円形状等)であってもよい。
第2座金43は、鉛直方向にて第2座金43を貫通する貫通孔を形成する孔部431を有する。換言すると、第2座金43は、鉛直方向にて第2座金43を貫通する貫通孔を有する。孔部431により形成される貫通孔は、鉛直方向にて延びる柱体状である。
本例では、孔部431により形成される貫通孔の断面は、円形状である。孔部431により形成される貫通孔の中心軸は、台石10の中心軸を通る直線上に位置する。孔部431により形成される貫通孔の断面の直径は、軸棒41の小径部412の第2軸直径よりも大きく、且つ、台石10の大径部112の第2孔直径よりも小さい。
第2座金43は、第2座金43の上端面が、大径部112の上端面(換言すると、台石10のうちの、小径部111と大径部112との間の境界を構成し且つ水平面に沿って延びる壁面)に接するように、当該上端面に沿うように延びる。
第2座金43は、締結体44の上端面と、大径部112の上端面と、の間に挟まれた状態にて台石10に固定される。
なお、石材構造物1は、締結体44が、小径部111により形成される孔よりも大きい場合、第2座金43を備えなくてもよい。
このような構成により、軸棒41の小径部412は、孔部421により形成される貫通孔を通って第1座金42を貫通するように、軸棒41の大径部411から鉛直下方へ突出する。更に、軸棒41の小径部412は、孔部431により形成される貫通孔を通って第2座金43を貫通するように、第2座金43よりも鉛直下方向へ突出する。
締結体44は、軸棒41の小径部412の螺子部412aが有する螺子に螺合する、図示されない螺子(本例では、雌螺子)を有する。本例では、締結体44は、ナットである。締結体44は、小径部412の鉛直下方向における端部にて、締結体44が有する螺子が、螺子部412aが有する螺子に螺合することにより、小径部412に締結される。
このようにして、軸棒41は、台石10から鉛直上方向へ突出するように、鉛直下方向における端部が台石10に固定される。従って、本例では、軸棒41は、台石10に対して、取り外し可能に取り付けられる。
なお、締結体44は、ボルトであってもよい。この場合、軸棒41は、小径部412に代えて、ボルトが有する螺子が螺合する螺子を内壁面に有し、大径部411の下端面にて開口する有底の孔を有してよい。
図6、及び、図7に表されるように、軸受体45は、本体部451と、突出部452と、を備える。本例では、軸受体45は、金属又は合金からなる。なお、軸受体45のうちの少なくとも一部は、樹脂(例えば、フッ素樹脂等)からなっていてもよい。本例では、軸受体45は、単一の部材により構成される。なお、軸受体45は、複数の部材により構成されていてもよい。
本体部451は、鉛直方向にて延びる柱体状である。本体部451は、下端面が、水平面を構成する平面部である。本体部451は、断面が円形状である。本体部451は、断面における外縁の直径が鉛直方向にて一定である。換言すると、本体部451は、中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状である。
本体部451の直径は、第1軸受直径である。第1軸受直径は、回動石20の小径部212の第4孔直径よりも、第2マージン長だけ小さい。本例では、第2マージン長は、第1軸受直径の略0.3倍の長さである。なお、第2マージン長は、第1軸受直径の0.2倍乃至0.5倍の長さであってもよい。
図7に表されるように、本体部451は、本体部451の下端面にて開口する孔を形成する孔部451aを有する。換言すると、本体部451は、本体部451の下端面にて開口する孔を有する。
孔部451aにより形成される孔は、鉛直方向にて延びる柱体状である。孔部451aにより形成される孔の断面は、円形状である。従って、孔部451aにより形成される孔は、鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状である。本例では、孔部451aにより形成される孔は、第2孔に対応する。
孔部451aにより形成される孔の断面の直径は、第5孔直径である。第5孔直径は、軸棒41の大径部411の第1軸直径よりも僅かに大きい。
本例では、孔部451aにより形成される孔の中心軸は、回動石20の中心軸を通る直線上に位置する。換言すると、本例では、回動の中心軸は、鉛直下方向へ回動石20を見た場合において、回動石20の重心と一致する位置を有する。
本体部451は、鉛直上方向における端部にて、孔部451aにより形成される孔を塞ぐ蓋部を有する。換言すると、孔部451aにより形成される孔は、有底である。なお、本体部451は、蓋部を有しなくてもよい。換言すると、孔部451aにより形成される孔は、鉛直方向にて本体部451を貫通する貫通孔であってもよい。
孔部451aにより形成される孔の鉛直方向における長さ(換言すると、孔の深さ)は、軸棒41の大径部411の鉛直方向における長さよりも長い。孔部451aにより形成される孔には、軸棒41のうちの大径部411が摺動可能に収容される。
本例では、本体部451の下端面は、第1座金42の上端面に対して摺動可能であるように、第1座金42の上端面により支持される。従って、本例では、本体部451の蓋部の下端面は、軸棒41の上端面よりも鉛直上方に位置する(換言すると、軸棒41の上端面から鉛直方向にて隔てられる)。
突出部452は、本体部451の鉛直下方向における端部にて、本体部451の外周面から突出するように水平方向にて延びる平板状である。本例では、突出部452は、円環状である。突出部452の外縁の直径は、回動石20の小径部212の第4孔直径よりも大きい。なお、突出部452の外縁の形状は、円形状と異なる形状(例えば、楕円形状、又は、多角形状等)であってもよい。
突出部452は、本体部451の下端面よりも第1ギャップ長だけ鉛直上方に位置する。例えば、第1ギャップ長は、1mm乃至5mmの長さである。従って、本例では、突出部452の下端面は、第1座金42の上端面よりも鉛直上方に位置する(換言すると、第1座金42の上端面から鉛直方向にて隔てられる)。なお、突出部452は、突出部452の下端面の一部のみが、第1座金42の上端面から鉛直方向にて隔てられていてもよい。
突出部452は、鉛直方向にて突出部452を貫通する貫通孔を形成する孔部452aを有する。換言すると、突出部452は、鉛直方向にて突出部452を貫通する貫通孔を有する。本例では、突出部452が有する孔部452aの数は、2個である。なお、突出部452が有する孔部452aの数は、1個、又は、3個以上であってもよい。
本例では、孔部452aにより形成される貫通孔は、鉛直方向にて延びる柱体状である。孔部452aにより形成される貫通孔の断面は、円形状である。孔部452aにより形成される貫通孔は、回動石20の小径部212により形成される孔と連通する。なお、孔部452aにより形成される貫通孔の断面は、円形状と異なる形状(例えば、楕円形状、又は、多角形状等)であってもよい。本例では、孔部452aにより形成される貫通孔は、第4孔に対応する。
軸受体45は、回動石20の小径部212(換言すると、第1孔を形成する壁面)から軸受体45が隔てられた状態にて、本体部451が、小径部212により形成される第1孔に収容されるように、突出部452の上端面が、回動石20の下端面に固定される。本例では、突出部452の上端面は、接着剤を用いて回動石20の下端面に接着されることにより固定される。
このような構成により、回動機構40は、本体部451の下端面が、第1座金42の上端面に対して摺動することにより、軸受体45が軸棒41に対して回動可能であるように、本体部451の下端面が第1座金42の上端面によって支持される。
以上により、回動機構40は、台石10の鉛直上方において回動の中心軸が鉛直方向にて延びるように台石10に対して回動可能に回動石20を支持する。
(動作)
次に、第1実施形態の石材構造物1の動作について説明する。
本例では、回動石20に、軸棒41の中心軸回りに回転させようとする力が加えられた場合、回動石20は、当該中心軸回りに台石10に対して回転する。これにより、回動石20を台石10に対して回動させることができる。
以上、説明したように、第1実施形態の石材構造物1は、台石10と、回動石20と、台石10の鉛直上方において回動の中心軸が鉛直方向にて延びるように台石10に対して回動可能に回動石20を支持する回動機構40と、を備える。
回動石20は、鉛直下方向における端面である下端面が水平面を構成する平面部(本例では、回動石20の下端面)と、鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、平面部にて開口する第1孔(本例では、小径部212により形成される孔)と、を有する。
回動機構40は、中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状であるとともに、台石10から鉛直上方向へ突出するように台石10に固定される軸棒41と、中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状である軸受体45と、を備える。
軸受体45は、鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、軸受体45の鉛直下方向における端面である下端面にて開口する第2孔(本例では、孔部451aにより形成される孔)と、軸受体45の鉛直下方向における端部にて、軸受体45の外周面から突出するように水平方向にて延びる平板状である突出部452と、を有する。
回動機構40は、軸受体45の第2孔に軸棒41の少なくとも一部が摺動可能に収容されるとともに、回動石20のうちの、第1孔を形成する壁面から軸受体45が隔てられた状態にて、軸受体45の一部が回動石20の第1孔に収容されるように、突出部452の鉛直上方向における端面である上端面が、回動石20の平面部に固定される。
これによれば、回動石20の第1孔の中心軸が、回動石20における所望の位置に一致しない場合であっても、第1孔において軸受体45が固定される位置を調整することにより、軸受体45の第2孔の中心軸を、回動石20における所望の位置に高い精度にて一致させることができる。また、回動石20の平面部は、水平面に高い精度にて一致する。従って、突出部452の上端面を回動石20の平面部に固定することにより、軸受体45の中心軸が延びる方向を鉛直方向に高い精度にて一致させることができる。
このようにして、回動石20の回動の中心軸を回動石20における所望の位置に高い精度にて一致させることができる。
更に、第1実施形態の石材構造物1において、台石10は、鉛直上方向における端面である上端面が水平面を構成する平面部(本例では、台石10の上端面)を有する。回動機構40は、台石10の平面部に沿うように延びるとともに、鉛直下方向へ軸棒41を見た場合において軸棒41を取り囲み、且つ、軸棒41と、台石10の平面部と、の間に挟まれた状態にて台石10に固定される第1座金42を備える。
突出部452の鉛直下方向における端面である下端面の少なくとも一部は、第1座金42の鉛直上方向における端面である上端面から隔てられる。
ところで、突出部、及び、座金の近傍に雨水又は結露等により水が付着するとともに、当該水が凍結した場合、突出部と座金とが接触する面積が大きくなるほど、突出部を座金に対して回動させにくくなるので、回動石を台石に対して回動させにくくなる。また、突出部は、回動石を支持するために面積が比較的大きい。このため、仮に、突出部の下端面の全体が座金の上端面と接触する場合、回動石が台石に対して回動不能となる虞がある。
これに対し、石材構造物1によれば、突出部452の下端面の少なくとも一部が第1座金42の上端面から隔てられる。従って、突出部452の下端面の全体が第1座金42の上端面に接触する場合よりも、突出部452が第1座金42に対して回動不能となることを抑制できるので、回動石20が台石10に対して回動不能となることを抑制できる。
更に、第1実施形態の石材構造物1において、突出部452は、軸受体45の鉛直下方向における端面である下端面よりも鉛直上方に位置する。回動機構40は、軸受体45の下端面が、第1座金42の鉛直上方向における端面である上端面に対して摺動することにより、軸受体45が軸棒41に対して回動可能であるように、当該下端面が当該上端面によって支持される。
軸受体に第2孔を加工によって形成する場合において、鉛直上方向における端部にて第2孔を塞ぐ蓋部を形成する場合、蓋部の位置及び形状の精度は低くなりやすい。このため、蓋部の下端面を軸棒の上端面によって支持すると、突出部の下端面と座金の上端面との間の距離が変動しやすい。
これに対し、石材構造物1によれば、突出部452の下端面と第1座金42の上端面との間の距離は、軸受体45の下端面と突出部452の下端面との間の距離に略一致する。従って、突出部452の下端面と第1座金42の上端面との間の距離の変動を抑制できる。この結果、突出部452の下端面が第1座金42の上端面から十分に隔てられるので、回動石20が台石10に対して回動不能となることを抑制できる。
また、軸棒がボルト又はナットの締結によって台石に固定されている場合において、蓋部の下端面が軸棒の上端面によって支持される場合、蓋部の下端面の、軸棒の上端面に対する摺動に伴って、軸棒を回転しようとする力が加えられる。このため、軸棒を固定するボルト又はナットの締結が緩められる虞がある。
これに対し、石材構造物1によれば、軸受体45の下端面が第1座金42の上端面によって支持されるので、軸棒41がボルト又はナットの締結によって台石10に固定されている場合であっても、軸棒41を固定するボルト又はナットの締結が緩められることを抑制できる。
更に、第1実施形態の石材構造物1において、回動石20は、回動石20の鉛直上方向における端面である上端面にて開口し、且つ、第1孔と連通する第3孔(本例では、大径部211により形成される孔)を有する。突出部452は、第1孔と連通するように鉛直方向にて突出部452を貫通する第4孔(本例では、孔部452aにより形成される孔)を有する。
これによれば、第3孔から水が流入した場合であっても、当該水は、第1孔、及び、第4孔を通って、石材構造物1の外部へ排出される。従って、水が石材構造物1の内部に滞留することを抑制できる。このように、石材構造物1によれば、別途、排水のための孔を回動石20に設けることなく、石材構造物1の内部へ流入した水を石材構造物1の外部へ排出できる。
更に、第1実施形態の石材構造物1において、軸受体45は、鉛直上方向における端部にて第2孔を塞ぐ蓋部を備える。
これによれば、軸受体45の内部に水が流入することを防止できる。従って、回動機構40が劣化することを抑制できる。
<第1実施形態の第1変形例>
次に、第1実施形態の第1変形例の石材構造物について説明する。第1実施形態の第1変形例の石材構造物は、第1実施形態の石材構造物に対して、軸受体が複数の部材により構成される点が相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第1実施形態の第1変形例の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又は略同様のものである。
(構成)
図15乃至図18に表されるように、第1実施形態の第1変形例の石材構造物1が備える回動機構40Aは、第1実施形態の回動機構40と同様の、軸棒41と、第1座金42と、第2座金43と、締結体44と、を備える。更に、回動機構40Aは、回動機構40が備える軸受体45に代えて、軸受体45Aを備える。
図15は、回動機構40Aの左前下方斜視図である。図16は、回動機構40Aの右側面図である。図17は、回動機構40Aが分解された状態における回動機構40Aの左前上方斜視図である。図18は、回動機構40Aが分解された状態における回動機構40Aの左前下方斜視図である。
軸受体45Aは、本体451Aと、突出体452Aと、止め輪453Aと、を備える。止め輪453Aは、ストップリング、リテーニングリング、サークリップ、又は、スナップリングと表されてもよい。本例では、突出体452Aは、突出部に対応する。
本例では、本体451A、突出体452A、及び、止め輪453Aのそれぞれは、金属又は合金からなる。なお、本体451A、突出体452A、及び、止め輪453Aのそれぞれの少なくとも一部は、樹脂(例えば、フッ素樹脂等)からなっていてもよい。
本体451Aは、鉛直方向にて延びる柱体状である。本体451Aは、下端面が、水平面を構成する平面部である。本体451Aは、断面が円形状である。本体451Aは、断面における外縁の直径が鉛直方向にて一定である。換言すると、本体451Aは、中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状である。
本体451Aの直径は、第1軸受直径である。第1軸受直径は、回動石20の小径部212の第4孔直径よりも、第2マージン長だけ小さい。本例では、第2マージン長は、第1軸受直径の略0.3倍の長さである。なお、第2マージン長は、第1軸受直径の0.2倍乃至0.5倍の長さであってもよい。
本体451Aは、第1実施形態の本体部451と同様に、本体451Aの下端面にて開口する孔を形成する孔部451aを有する。換言すると、本体451Aは、本体451Aの下端面にて開口する孔を有する。
孔部451aにより形成される孔は、鉛直方向にて延びる柱体状である。孔部451aにより形成される孔の断面は、円形状である。従って、孔部451aにより形成される孔は、鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状である。本例では、孔部451aにより形成される孔は、第2孔に対応する。
孔部451aにより形成される孔の断面の直径は、第5孔直径である。第5孔直径は、軸棒41の大径部411の第1軸直径よりも僅かに大きい。
本例では、孔部451aにより形成される孔の中心軸は、回動石20の中心軸を通る直線上に位置する。
本体451Aは、鉛直上方向における端部にて、孔部451aにより形成される孔を塞ぐ蓋部を有する。換言すると、孔部451aにより形成される孔は、有底である。なお、本体451Aは、蓋部を有しなくてもよい。換言すると、孔部451aにより形成される孔は、鉛直方向にて本体451Aを貫通する貫通孔であってもよい。
孔部451aにより形成される孔の鉛直方向における長さ(換言すると、孔の深さ)は、軸棒41の大径部411の鉛直方向における長さよりも長い。孔部451aにより形成される孔には、軸棒41のうちの大径部411が摺動可能に収容される。
本例では、本体451Aの下端面は、第1座金42の上端面に対して摺動可能であるように、第1座金42の上端面により支持される。従って、本例では、本体451Aの蓋部の下端面は、軸棒41の上端面よりも鉛直上方に位置する(換言すると、軸棒41の上端面から鉛直方向にて隔てられる)。
本体451Aは、本体451Aの外周面に溝部451bAを有する。溝部451bAは、本体451Aのうちの、鉛直下方向における端部にて、水平面に沿って本体451Aを周回する溝を形成する。本例では、溝部451bAは、本体451Aの下端面よりも第2ギャップ長だけ鉛直上方に位置する。例えば、第2ギャップ長は、1mm乃至5mmの長さである。溝部451bAにより形成される溝の、本体451Aの径方向における長さ(換言すると、溝の深さ)は、第1深さである。
止め輪453Aは、一部が欠落する円環状である。止め輪453Aの径方向における長さ(換言すると、止め輪453Aの幅)は、第1深さよりも長い。止め輪453Aは、内径を調整するように変形可能である。止め輪453Aは、溝部451bAにより形成される溝を取り囲む位置にて、内径を縮小するように変形させられることにより、当該溝に嵌入される。なお、止め輪453Aは、接着剤により本体451Aに接着されていてもよい。
突出体452Aは、本体451Aの鉛直下方向における端部にて、本体451Aの外周面から突出するように水平方向にて延びる平板状である。本例では、突出体452Aは、円環状である。突出体452Aの外縁の直径は、回動石20の小径部212の第4孔直径よりも大きい。なお、突出体452Aの外縁の形状は、円形状と異なる形状(例えば、楕円形状、又は、多角形状等)であってもよい。突出体452Aの内縁の直径は、本体451Aの直径よりも僅かに大きい。
突出体452Aは、突出体452Aの下端面が止め輪453Aの上端面により支持される。従って、本例では、突出体452Aの下端面は、第1座金42の上端面よりも鉛直上方に位置する(換言すると、第1座金42の上端面から鉛直方向にて隔てられる)。なお、突出体452Aは、突出体452Aの下端面の一部のみが、第1座金42の上端面から鉛直方向にて隔てられていてもよい。
突出体452Aは、鉛直方向にて突出体452Aを貫通する貫通孔を形成する孔部452aAを有する。換言すると、突出体452Aは、鉛直方向にて突出体452Aを貫通する貫通孔を有する。本例では、突出体452Aが有する孔部452aAの数は、2個である。なお、突出体452Aが有する孔部452aAの数は、1個、又は、3個以上であってもよい。
本例では、孔部452aAにより形成される貫通孔は、鉛直方向にて延びる柱体状である。孔部452aAにより形成される貫通孔の断面は、円形状である。孔部452aAにより形成される貫通孔は、回動石20の小径部212により形成される孔と連通する。なお、孔部452aAにより形成される貫通孔の断面は、円形状と異なる形状(例えば、楕円形状、又は、多角形状等)であってもよい。本例では、孔部452aAにより形成される貫通孔は、第4孔に対応する。
なお、突出体452Aは、接着剤により本体451Aに接着されていてもよい。
軸受体45Aは、回動石20の小径部212(換言すると、第1孔を形成する壁面)から軸受体45Aが隔てられた状態にて、本体451Aが、小径部212により形成される第1孔に収容されるように、突出体452Aの上端面が、回動石20の下端面に固定される。本例では、突出体452Aの上端面は、接着剤を用いて回動石20の下端面に接着されることにより固定される。
このような構成により、回動機構40Aは、本体451Aの下端面が、第1座金42の上端面に対して摺動することにより、軸受体45Aが軸棒41に対して回動可能であるように、本体451Aの下端面が第1座金42の上端面によって支持される。
このように、第1実施形態の第1変形例の石材構造物1によっても、上述した第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
<第1実施形態の第2変形例>
次に、第1実施形態の第2変形例の石材構造物について説明する。第1実施形態の第2変形例の石材構造物は、第1実施形態の石材構造物に対して、軸受体の蓋部の下端面が軸棒の上端面によって支持される点が相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第1実施形態の第2変形例の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又は略同様のものである。
(構成)
図19に表されるように、第1実施形態の第2変形例の石材構造物1が備える回動機構40Bは、第1実施形態の回動機構40と同様の、軸棒41と、第1座金42と、第2座金43と、締結体44と、を備える。更に、回動機構40Bは、回動機構40が備える軸受体45に代えて、軸受体45Bを備える。
図19は、図6と同じ平面により切断された石材構造物1の断面をy軸の負方向にて見た図である。
図19に表されるように、軸受体45Bは、第1実施形態の軸受体45と同様の突出部452を備える。更に、軸受体45Bは、軸受体45が備える本体部451に代えて、本体部451Bを備える。本例では、軸受体45Bは、金属又は合金からなる。なお、軸受体45Bのうちの少なくとも一部は、樹脂(例えば、フッ素樹脂等)からなっていてもよい。本例では、軸受体45Bは、単一の部材により構成される。なお、軸受体45Bは、複数の部材により構成されていてもよい。
本体部451Bは、鉛直方向にて延びる柱体状である。本体部451Bは、下端面が、水平面を構成する平面部である。本体部451Bは、断面が円形状である。本体部451Bは、断面における外縁の直径が鉛直方向にて一定である。換言すると、本体部451Bは、中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状である。
本体部451Bの直径は、第1軸受直径である。第1軸受直径は、回動石20の小径部212の第4孔直径よりも、第2マージン長だけ小さい。本例では、第2マージン長は、第1軸受直径の略0.3倍の長さである。なお、第2マージン長は、第1軸受直径の0.2倍乃至0.5倍の長さであってもよい。
本体部451Bは、本体部451Bの下端面にて開口する孔を形成する孔部451aBを有する。換言すると、本体部451Bは、本体部451Bの下端面にて開口する孔を有する。
孔部451aBにより形成される孔は、鉛直方向にて延びる柱体状である。孔部451aBにより形成される孔の断面は、円形状である。従って、孔部451aBにより形成される孔は、鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状である。本例では、孔部451aBにより形成される孔は、第2孔に対応する。
孔部451aBにより形成される孔の断面の直径は、第5孔直径である。第5孔直径は、軸棒41の大径部411の第1軸直径よりも僅かに大きい。
本例では、孔部451aBにより形成される孔の中心軸は、回動石20の中心軸を通る直線上に位置する。
本体部451Bは、鉛直上方向における端部にて、孔部451aBにより形成される孔を塞ぐ蓋部を有する。換言すると、孔部451aBにより形成される孔は、有底である。
孔部451aBにより形成される孔の鉛直方向における長さ(換言すると、孔の深さ)は、軸棒41の大径部411の鉛直方向における長さよりも第3ギャップ長だけ短い。例えば、第3ギャップ長は、1mm乃至5mmの長さである。孔部451aBにより形成される孔には、軸棒41の大径部411の一部が摺動可能に収容される。
本例では、本体部451Bの下端面は、突出部452の下端面と同じ水平面を構成する。従って、本体部451Bの下端面、及び、突出部452の下端面は、第1座金42の上端面よりも鉛直上方に位置する(換言すると、第1座金42の上端面から鉛直方向にて隔てられる)。
このような構成により、本体部451Bの蓋部の下端面は、軸棒41の上端面に対して摺動することにより、軸受体45Bが軸棒41に対して回動可能であるように、当該蓋部の下端面が軸棒41の上端面によって支持される。
このように、第1実施形態の第2変形例の石材構造物1によっても、上述した第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
更に、第1実施形態の第2変形例の石材構造物1において、軸受体45Bは、鉛直上方向における端部にて第2孔(本例では、孔部451aBにより形成される孔)を塞ぐ蓋部を備える。
回動機構40Bは、突出部452の鉛直下方向における端面である下端面が、第1座金42の鉛直上方向における端面である上端面から隔てられるとともに、蓋部の鉛直下方向における端面である下端面が、軸棒41の鉛直上方向における端面である上端面に対して摺動することにより、軸受体45Bが軸棒41に対して回動可能であるように、当該下端面が当該上端面によって支持される。
ところで、鋳型を用いて軸受体を形成する場合、又は、第2孔を形成する壁面が樹脂からなる場合等のように、蓋部の位置及び形状の精度を十分に高めることができることがある。この場合、石材構造物1のように、蓋部の下端面が軸棒41の上端面によって支持されるように構成された石材構造物1によれば、突出部452の下端面が第1座金42の上端面から隔てられた状態にて軸受体45Bを支持できる。この結果、回動石20が台石10に対して回動不能となることを抑制できる。
また、この場合、軸受体45Bの下端面も第1座金42の上端面から隔てることができる。この場合、突出部452の下端面、及び、本体部451Bの下端面の両方が、第1座金42の上端面から隔てられるので、回動石20が台石10に対して回動不能となることをより一層抑制できる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態の石材構造物について説明する。第2実施形態の石材構造物は、第1実施形態の石材構造物に対して、回動の中心軸が回動石の重心と異なる位置を有する点が相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又は略同様のものである。
(構成)
図20乃至図26に表されるように、第2実施形態の石材構造物1Cは、台石10Cと、回動石20Cと、回動機構40Cと、を備える。
本例では、石材構造物1Cは、墓石の近傍に、又は、墓石の一部として設置される扉である。例えば、石材構造物1Cは、左右対称に構成された1対の扉の一方であってよい。例えば、扉は、香炉、又は、納骨壇の少なくとも一部であってもよい。
図20は、石材構造物1Cの左前上方斜視図である。図21は、石材構造物1Cの左前下方斜視図である。図22は、石材構造物1Cの前方から石材構造物1Cを見た図(換言すると、正面図)である。図23は、石材構造物1Cの右側面図である。図24は、石材構造物1Cの底面図である。図25は、石材構造物1Cの平面図である。図26は、図25のXXVI-XXVI線により表される平面により切断された石材構造物1Cの断面をy軸の負方向にて見た図である。
図20乃至図26に表されるように、台石10Cは、石材構造物1Cのうちの、鉛直下方向における端部を構成する。本例では、台石10Cは、回動石20Cの鉛直下方に位置する。本例では、台石10Cは、石からなる。本例では、台石10Cは、平面に載置される。
台石10Cは、鉛直方向にて延びる柱体状である。本例では、台石10Cは、断面が、y軸方向にて延びる短辺と、x軸方向にて延びる長辺と、を有する長方形状である。なお、台石10Cは、断面が長方形状と異なる形状(例えば、円形状、楕円形状、又は、多角形状等)であってもよい。なお、台石10Cは、図20乃至図26に例示される形状よりも大きい形状を有していてもよい。例えば、台石10Cは、x軸の正方向、x軸の負方向、及び、y軸の正方向の少なくとも1つの方向へ拡張された形状を有していてもよい。
本例では、台石10Cは、平面部101Cと、傾斜部102Cと、を有する。
平面部101Cは、台石10Cの上端面のうちの、x軸の正方向における端部であり、且つ、y軸の負方向における端部である隅部以外の部分である。平面部101Cは、水平面を構成する。
傾斜部102Cは、台石10Cの上端面のうちの、x軸の正方向における端部であり、且つ、y軸の負方向における端部である隅部である。換言すると、傾斜部102Cは、台石10Cの上端面のうちの、水平方向における端部を構成する。傾斜部102Cは、水平面に対して傾斜する。本例では、傾斜部102Cは、y軸の負方向へ向かうにつれてz軸の負方向の位置を有するように傾斜する。
例えば、傾斜部102Cのz軸方向における、最高の位置と最低の位置との差は、5mm乃至10mmの高さである。例えば、傾斜部102Cのy軸方向における長さは、5mm乃至30mmの長さである。
図26に表されるように、台石10Cは、x軸の負方向における端部にて、第1実施形態の台石10の孔部11と同様の孔部11を有する。
図20乃至図26に表されるように、回動石20Cは、石材構造物1Cのうちの、台石10Cよりも鉛直上方向の部分を構成する。換言すると、回動石20Cは、台石10Cの鉛直上方に位置する。本例では、回動石20Cは、石からなる。
回動石20Cは、鉛直方向にて延びる柱体状である。本例では、回動石20Cは、鉛直下方向における端面(換言すると、下端面)が、水平面を構成する平面部である。なお、回動石20Cは、下端面の一部のみが平面部であってもよい。
本例では、回動石20Cは、円柱部201Cと、平板部202Cと、を備える。円柱部201Cは、断面が円形状である。円柱部201Cは、回動石20Cのうちの、x軸の負方向における端部を構成する。平板部202Cは、断面が、y軸方向にて延びる短辺と、x軸方向にて延びる長辺と、を有する長方形状である。平板部202Cは、円柱部201Cからx軸の正方向へ延出する。
図26に表されるように、回動石20Cは、回動石20Cの下端面(本例では、平面部)にて開口する有底の孔を形成する孔部21Cを有する。換言すると、回動石20Cは、回動石20Cの下端面にて開口する有底の孔を有する。例えば、孔部21Cは、ドリルを用いて形成される。
本例では、孔部21Cにより形成される孔は、鉛直方向にて延びる柱体状である。孔部21Cにより形成される孔の断面は、円形状である。孔部21Cにより形成される孔の中心軸は、円柱部201Cの中心軸を通る直線上に位置する。なお、孔部21Cにより形成される孔の断面は、円形状と異なる形状(例えば、楕円形状、又は、多角形状等)であってもよい。
本例では、孔部21Cにより形成される孔は、第1孔に対応する。孔部21Cにより形成される孔の断面の直径は、第4孔直径である。
図26に表されるように、回動機構40Cは、台石10Cの鉛直上方において回動の中心軸が鉛直方向にて延びるように台石10Cに対して回動可能に回動石20Cを支持する。回動機構40Cは、第1実施形態の回動機構40と同様に、軸棒41と、第1座金42と、第2座金43と、締結体44と、軸受体45と、を備える。回動機構40Cの軸受体45は、軸受体45の突出部452が孔部を備えない点を除いて、第1実施形態の軸受体45と同様の構成を有する。
従って、回動機構40Cの軸棒41は、台石10Cから鉛直上方向へ突出するように、軸棒41の鉛直下方向における端部が台石10Cに固定される。更に、回動機構40Cの軸受体45は、回動石20Cの孔部21C(換言すると、第1孔を形成する壁面)から軸受体45が隔てられた状態にて、軸受体45が、孔部21Cにより形成される第1孔に収容されるように、軸受体45の突出部452の上端面が、回動石20Cの下端面に固定される。軸受体45の本体部451の孔部451aにより形成される孔(本例では、第2孔)には、軸棒41の一部が摺動可能に収容される。
このような構成により、回動機構40Cは、軸受体45の本体部451の下端面が、回動機構40Cの第1座金42の上端面に対して摺動することにより、軸受体45が軸棒41に対して回動可能であるように、本体部451の下端面が第1座金42の上端面によって支持される。
以上により、回動機構40Cは、台石10Cの鉛直上方において回動の中心軸が鉛直方向にて延びるように台石10Cに対して回動可能に回動石20Cを支持する。
本例では、回動の中心軸は、鉛直下方向へ回動石20Cを見た場合において、回動石20Cの重心と異なる第1位置を有する。本例では、第1位置は、回動石20Cのうちの、x軸の負方向における端部である。
更に、回動機構40Cは、支持部46Cを備える。支持部46Cは、鉛直下方向へ回動石20Cを見た場合において、第1位置と異なる第2位置を有する。本例では、第2位置は、回動石20Cのうちの、x軸の正方向における端部である。本例では、鉛直下方向へ回動石20Cを見た場合において、回動石20Cの重心は、第1位置と第2位置との間に位置する。
本例では、支持部46Cは、回動石20Cの回動に伴って、傾斜部102Cを通過する位置を有する。換言すると、傾斜部102Cは、台石10Cの上端面の水平方向における端部のうちの、回動石20Cの回動に伴って、支持部46Cが通過する部分である。
支持部46Cは、回動石20Cの下端面と、台石10Cの上端面と、の間に介在することにより、回動石20Cの回動に伴って台石10Cに対して移動可能に回動石20Cを支持する。本例では、支持部46Cは、回動石20Cの回動に伴って台石10Cに対して転動する、円柱状のローラーを備える。なお、支持部46Cは、円柱状のローラーに代えて、球体を備えていてもよい。
ところで、軸棒41と軸受体45の第2孔を形成する壁面(本例では、孔部451a)との間には、軸受体45が軸棒41に対して摺動可能であるように隙間が存在する。また、上述のように、本例では、鉛直下方向へ回動石20Cを見た場合において、回動の中心軸が回動石20Cの重心と異なる位置を有する。従って、当該隙間によって軸受体45が軸棒41に対して傾斜することにより、回動石20Cが軸棒41に対して傾斜する虞がある。
これに対し、上記構成によれば、回動石20Cの下端面と台石10Cの上端面との間に支持部46Cが介在するので、回動石20Cの下端面と台石10Cの上端面との間の距離が変化することが抑制される。従って、回動石20Cが軸棒41に対して傾斜することを抑制できる。この結果、回動石20Cを円滑に回動させることができる。
(動作)
次に、第2実施形態の石材構造物1Cの動作について説明する。
本例では、鉛直下方向へ回動石20Cを見た場合における時計方向へ、回動石20Cに、軸棒41の中心軸回りに回転させようとする力が加えられた場合、図27及び図28に表されるように、回動石20Cは、当該時計方向へ、当該中心軸回りに台石10Cに対して回転する。本例では、回動石20Cは、支持部46Cが台石10Cの水平方向における端(本例では、y軸の負方向における端)を超える位置まで回転する。
図27は、石材構造物1Cの平面図である。図28は、石材構造物1Cの右側面図である。図27、及び、図28は、石材構造物1Cが当該時計方向へ回転させられた後の状態を表す。
この状態においては、回動石20Cの下端面が支持部46Cによって支持されなくなるので、回動石20Cは、軸棒41に対して傾斜する。なお、図27、及び、図28においては、理解を容易にするために、回動石20Cが軸棒41に対して傾斜していない状態が表されている。
その後、鉛直下方向へ回動石20Cを見た場合における反時計方向へ、回動石20Cに、軸棒41の中心軸回りに回転させようとする力が加えられた場合、回動石20Cは、当該反時計方向へ、当該中心軸回りに台石10Cに対して回転する。
このとき、支持部46Cが傾斜部102Cに当接することにより、回動石20Cの回転に伴って回動石20Cの軸棒41に対する傾斜を徐々に低減できる。これにより、支持部46C、又は、回動石20Cの下端部が台石10Cの側面(本例では、台石10Cのうちの、y軸の負方向における端面)に衝突することを回避できる。従って、回動石20Cを円滑に回動させることができる。
このように、第2実施形態の石材構造物1Cによっても、上述した第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
更に、第2実施形態の石材構造物1Cにおいて、回動の中心軸は、鉛直下方向へ回動石20Cを見た場合において、回動石20Cの重心と異なる第1位置を有する。回動機構40Cは、鉛直下方向へ回動石20Cを見た場合における、第1位置と異なる第2位置において、回動石20Cの鉛直下方向における端面である下端面と、台石10Cの鉛直上方向における端面である上端面と、の間に介在することにより、回動石20Cの回動に伴って台石10Cに対して移動可能に回動石20Cを支持する支持部46Cを備える。
ところで、軸棒41と軸受体45の第2孔を形成する壁面(本例では、孔部451a)との間には、軸受体45が軸棒41に対して摺動可能であるように隙間が存在する。このため、鉛直下方向へ回動石20Cを見た場合において、回動の中心軸が回動石20Cの重心と異なる位置を有する場合、当該隙間によって軸受体45が軸棒41に対して傾斜することにより、回動石20Cが軸棒41に対して傾斜する虞がある。
これに対し、石材構造物1Cによれば、回動石20Cの下端面と台石10Cの上端面との間に支持部46Cが介在するので、回動石20Cの下端面と台石10Cの上端面との間の距離が変化することが抑制される。従って、回動石20Cが軸棒41に対して傾斜することを抑制できる。この結果、回動石20Cを円滑に回動させることができる。
更に、第2実施形態の石材構造物1Cにおいて、台石10Cは、鉛直上方向における端面である上端面が水平面を構成する平面部101Cと、上端面の水平方向における端部のうちの、回動石20Cの回動に伴って支持部46Cが通過する部分の少なくとも一部が水平面に対して傾斜する傾斜部102Cと、を有する。
ところで、支持部46Cが、台石10Cの水平方向における端を超える位置まで回動石20Cが回転した場合、回動石20Cの下端面が支持部46Cによって支持されなくなるので、回動石20Cは、軸棒41に対して傾斜する。その後、逆方向へ回動石20Cを回転させることにより、回動石20Cの位置を元の位置へ戻す場合、支持部46C、又は、回動石20Cの下端部が台石10Cの側面に衝突する虞がある。
これに対し、石材構造物1Cによれば、支持部46Cが台石10Cの水平方向における端を超える位置まで回動石20Cが回転し、その後、逆方向へ回動石20Cを回転させることにより、回動石20Cの位置を元の位置へ戻す場合、支持部46Cが傾斜部102Cに当接することにより、回動石20Cの回転に伴って回動石20Cの軸棒41に対する傾斜を徐々に低減できる。これにより、支持部46C、又は、回動石20Cの下端部が台石10Cの側面に衝突することを回避できる。従って、回動石20Cを円滑に回動させることができる。
なお、第2実施形態の回動機構40Cは、第1実施形態の回動機構40に代えて、第1実施形態の第1変形例の回動機構40A、又は、第1実施形態の第2変形例の回動機構40Bと同様の構成を有していてもよい。
<第2実施形態の第1変形例>
次に、第2実施形態の第1変形例の石材構造物について説明する。第2実施形態の第1変形例の石材構造物は、第2実施形態の石材構造物に対して、支持部が台石に対して摺動する点が相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第2実施形態の第1変形例の説明において、第2実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又は略同様のものである。
(構成)
図29、及び、図30に表されるように、第2実施形態の第1変形例の石材構造物1Dは、回動機構40Cが、第2実施形態の支持部46Cに代えて、支持部46Dを備える点を除いて、第2実施形態の石材構造物1Cと同様の構成を有する。
図29は、石材構造物1Dの正面図である。図30は、石材構造物1Dの右側面図である。
支持部46Dは、回動石20Cの下端面と、台石10Cの上端面と、の間に介在することにより、回動石20Cの回動に伴って台石10Cに対して移動可能に回動石20Cを支持する。本例では、支持部46Dは、回動石20Cの回動に伴って台石10Cに対して摺動する。
このように、第2実施形態の第1変形例の石材構造物1Dによっても、上述した第2実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
<第2実施形態の第2変形例>
次に、第2実施形態の第2変形例の石材構造物について説明する。第2実施形態の第2変形例の石材構造物は、第2実施形態の石材構造物に対して、軸棒の傾斜角を調整可能である点が相違している。以下、相違点を中心として説明する。なお、第2実施形態の第2変形例の説明において、第2実施形態にて使用した符号と同じ符号を付したものは、同一又は略同様のものである。
(構成)
図31に表されるように、第2実施形態の第2変形例の回動機構40Cは、第1座金42に代えて、第1座金42Eを備える。更に、回動機構40Cは、支持部46Cに代えて、傾斜角調整部47Eを備える。なお、回動機構40Cは、支持部46Cを備えていてもよい。
図31は、図26と同じ平面により切断された石材構造物1Cの断面をy軸の負方向にて見るとともに、第1座金42Eの近傍が拡大された図である。なお、図31においては、理解を容易にするために、軸棒41、第1座金42E、台石10C、及び、傾斜角調整部47Eのみが図示される。
第1座金42Eは、螺子孔部422Eを有する点を除いて、第2実施形態の第1座金42と同様の構成を有する。螺子孔部422Eは、第1座金42Eの厚さ方向にて第1座金42Eを貫通する貫通孔を形成する。螺子孔部422Eにより形成される貫通孔は、円柱状であるとともに、内周面に図示されない螺子(本例では、雌螺子)を有する。
螺子孔部422Eは、第1座金42Eの中心軸を通り且つx軸方向にて延びる直線上における、第1座金42Eの中心軸よりもx軸の正方向の位置を有する。なお、螺子孔部422Eは、第1座金42Eの中心軸を通り且つx軸方向にて延びる直線の近傍に位置していてもよい。また、第1座金42Eが備える螺子孔部422E、及び、回動機構40Cが備える傾斜角調整部47Eの数は、2つ以上であってもよい。
傾斜角調整部47Eは、円柱状であるとともに、外周面に図示されない螺子(本例では、雄螺子)を有する。傾斜角調整部47Eが有する螺子は、螺子孔部422Eが有する螺子に螺合する。例えば、傾斜角調整部47Eは、六角穴付き止螺子であってよい。傾斜角調整部47Eは、傾斜角調整部47Eが有する螺子が、螺子孔部422Eが有する螺子に螺合するように、傾斜角調整部47Eの少なくとも一部が、螺子孔部422Eにより形成される貫通孔に収容される。
このような構成により、傾斜角調整部47Eは、第1座金42Eの下端面から、鉛直下方向へ突出する長さ(換言すると、突出量)を調整可能であるように、第1座金42Eに取り外し可能に取り付けられる。
傾斜角調整部47Eが第1座金42Eの下端面から鉛直下方向へ突出することにより、第1座金42Eは、台石10Cの上端面に対して傾斜する。これにより、第1座金42Eの上端面は、水平面に対して傾斜する。この結果、軸棒41は、鉛直方向に対して傾斜する。
従って、本例では、傾斜角調整部47Eは、軸棒41が鉛直方向に対して傾斜する角度である傾斜角を調整する傾斜角調整手段に対応する。
このように、第2実施形態の第2変形例の石材構造物1Cによっても、上述した第2実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
更に、第2実施形態の第2変形例の石材構造物1Cにおいて、回動機構40Cは、軸棒41が鉛直方向に対して傾斜する角度である傾斜角を調整する傾斜角調整手段(本例では、傾斜角調整部47E)を備える。
これによれば、鉛直下方向へ回動石20Cを見た場合において、回動の中心軸が回動石20Cの重心と異なる位置を有する場合であっても、軸棒41の傾斜角を調整することにより、回動石20Cの下端面を水平面に十分に近づけることができる。従って、例えば、支持部46Cを設けることなく、回動石20Cを円滑に回動させることができる。
なお、第2実施形態の回動機構40Cは、螺子孔部422E、及び、傾斜角調整部47Eに代えて、第1座金42の下端面と台石10Cの上端面との間に挟まれる薄板体を備えていてもよい。この場合、薄板体の数、又は、薄板体の厚さを変化させることにより、軸棒41の傾斜角を調整してよい。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。例えば、上述した実施形態に、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において当業者が理解し得る様々な変更が加えられてよい。
1,1C,1D 石材構造物
10,10C 台石
101C 平面部
102C 傾斜部
11 孔部
111 小径部
112 大径部
20,20C 回動石
201C 円柱部
202C 平板部
21,21C 孔部
211 大径部
212 小径部
30 花筒
40,40A,40B,40C 回動機構
41 軸棒
411 大径部
412 小径部
412a 螺子部
42,42E 第1座金
421 孔部
422E 螺子孔部
43 第2座金
431 孔部
44 締結体
45,45A,45B 軸受体
451 本体部
451a 孔部
451A 本体
451B 本体部
451aB 孔部
451bA 溝部
452 突出部
452a 孔部
452A 突出体
452aA 孔部
453A 止め輪
46C,46D 支持部
47E 傾斜角調整部

Claims (10)

  1. 台石と、回動石と、前記台石の鉛直上方において回動の中心軸が鉛直方向にて延びるように前記台石に対して回動可能に前記回動石を支持する回動機構と、を備える石材構造物であって、
    前記回動石は、
    鉛直下方向における端面である下端面が水平面を構成する平面部と、
    鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、前記平面部にて開口する第1孔と、を有し、
    前記回動機構は、
    中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状であるとともに、前記台石から鉛直上方向へ突出するように前記台石に固定される軸棒と、
    中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状である軸受体と、を備え、
    前記軸受体は、
    鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、前記軸受体の鉛直下方向における端面である下端面にて開口する第2孔と、
    前記軸受体の鉛直下方向における端部にて、前記軸受体の外周面から突出するように水平方向にて延びる平板状である突出部と、を有し、
    前記回動機構は、前記軸受体の前記第2孔に前記軸棒の少なくとも一部が摺動可能に収容されるとともに、前記回動石のうちの、前記第1孔を形成する壁面から前記軸受体が隔てられた状態にて、前記軸受体の一部が前記回動石の前記第1孔に収容されるように、前記突出部の鉛直上方向における端面である上端面が、前記回動石の前記平面部に固定され
    前記台石は、鉛直上方向における端面である上端面が水平面を構成する平面部を有し、
    前記回動機構は、
    前記台石の前記平面部に沿うように延びるとともに、鉛直下方向へ前記軸棒を見た場合において前記軸棒を取り囲み、且つ、前記軸棒と、前記台石の前記平面部と、の間に挟まれた状態にて前記台石に固定される座金を備え、
    前記突出部の鉛直下方向における端面である下端面の少なくとも一部は、前記座金の鉛直上方向における端面である上端面から隔てられ、
    前記突出部は、前記軸受体の鉛直下方向における端面である下端面よりも鉛直上方に位置し、
    前記回動機構は、前記軸受体の前記下端面が、前記座金の鉛直上方向における端面である上端面に対して摺動することにより、前記軸受体が前記軸棒に対して回動可能であるように、当該下端面が当該上端面によって支持される、石材構造物
  2. 台石と、回動石と、前記台石の鉛直上方において回動の中心軸が鉛直方向にて延びるように前記台石に対して回動可能に前記回動石を支持する回動機構と、を備える石材構造物であって、
    前記回動石は、
    鉛直下方向における端面である下端面が水平面を構成する平面部と、
    鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、前記平面部にて開口する第1孔と、を有し、
    前記回動機構は、
    中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状であるとともに、前記台石から鉛直上方向へ突出するように前記台石に固定される軸棒と、
    中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状である軸受体と、を備え、
    前記軸受体は、
    鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、前記軸受体の鉛直下方向における端面である下端面にて開口する第2孔と、
    前記軸受体の鉛直下方向における端部にて、前記軸受体の外周面から突出するように水平方向にて延びる平板状である突出部と、を有し、
    前記回動機構は、前記軸受体の前記第2孔に前記軸棒の少なくとも一部が摺動可能に収容されるとともに、前記回動石のうちの、前記第1孔を形成する壁面から前記軸受体が隔てられた状態にて、前記軸受体の一部が前記回動石の前記第1孔に収容されるように、前記突出部の鉛直上方向における端面である上端面が、前記回動石の前記平面部に固定され、
    前記回動石は、前記回動石の鉛直上方向における端面である上端面にて開口し、且つ、前記第1孔と連通する第3孔を有し、
    前記突出部は、前記第1孔と連通するように鉛直方向にて前記突出部を貫通する第4孔を有する、石材構造物。
  3. 請求項に記載の石材構造物であって、
    前記軸受体は、鉛直上方向における端部にて前記第2孔を塞ぐ蓋部を備える、石材構造物。
  4. 台石と、回動石と、前記台石の鉛直上方において回動の中心軸が鉛直方向にて延びるように前記台石に対して回動可能に前記回動石を支持する回動機構と、を備える石材構造物であって、
    前記回動石は、
    鉛直下方向における端面である下端面が水平面を構成する平面部と、
    鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、前記平面部にて開口する第1孔と、を有し、
    前記回動機構は、
    中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状であるとともに、前記台石から鉛直上方向へ突出するように前記台石に固定される軸棒と、
    中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状である軸受体と、を備え、
    前記軸受体は、
    鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、前記軸受体の鉛直下方向における端面である下端面にて開口する第2孔と、
    前記軸受体の鉛直下方向における端部にて、前記軸受体の外周面から突出するように水平方向にて延びる平板状である突出部と、を有し、
    前記回動機構は、前記軸受体の前記第2孔に前記軸棒の少なくとも一部が摺動可能に収容されるとともに、前記回動石のうちの、前記第1孔を形成する壁面から前記軸受体が隔てられた状態にて、前記軸受体の一部が前記回動石の前記第1孔に収容されるように、前記突出部の鉛直上方向における端面である上端面が、前記回動石の前記平面部に固定され、
    前記回動の中心軸は、鉛直下方向へ前記回動石を見た場合において、前記回動石の重心と異なる第1位置を有し、
    前記回動機構は、
    鉛直下方向へ前記回動石を見た場合における、前記第1位置と異なる第2位置において、前記回動石の鉛直下方向における端面である下端面と、前記台石の鉛直上方向における端面である上端面と、の間に介在することにより、前記回動石の回動に伴って前記台石に対して移動可能に前記回動石を支持する支持部を備える、石材構造物。
  5. 請求項に記載の石材構造物であって、
    前記台石は、
    前記鉛直上方向における端面である上端面が水平面を構成する平面部と、
    前記上端面の水平方向における端部のうちの、前記回動石の回動に伴って前記支持部が通過する部分の少なくとも一部が水平面に対して傾斜する傾斜部と、を有する、石材構造物。
  6. 台石と、回動石と、前記台石の鉛直上方において回動の中心軸が鉛直方向にて延びるように前記台石に対して回動可能に前記回動石を支持する回動機構と、を備える石材構造物であって、
    前記回動石は、
    鉛直下方向における端面である下端面が水平面を構成する平面部と、
    鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、前記平面部にて開口する第1孔と、を有し、
    前記回動機構は、
    中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状であるとともに、前記台石から鉛直上方向へ突出するように前記台石に固定される軸棒と、
    中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状である軸受体と、を備え、
    前記軸受体は、
    鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、前記軸受体の鉛直下方向における端面である下端面にて開口する第2孔と、
    前記軸受体の鉛直下方向における端部にて、前記軸受体の外周面から突出するように水平方向にて延びる平板状である突出部と、を有し、
    前記回動機構は、前記軸受体の前記第2孔に前記軸棒の少なくとも一部が摺動可能に収容されるとともに、前記回動石のうちの、前記第1孔を形成する壁面から前記軸受体が隔てられた状態にて、前記軸受体の一部が前記回動石の前記第1孔に収容されるように、前記突出部の鉛直上方向における端面である上端面が、前記回動石の前記平面部に固定され、
    前記回動機構は、
    前記軸棒が鉛直方向に対して傾斜する角度である傾斜角を調整する傾斜角調整手段を備える、石材構造物。
  7. 台石の鉛直上方において回動の中心軸が鉛直方向にて延びるように前記台石に対して回動可能に回動石を支持する回動機構であって、
    前記回動石は、
    鉛直下方向における端面である下端面が水平面を構成する平面部と、
    鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、前記平面部にて開口する第1孔と、を有し、
    前記回動機構は、
    中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状であるとともに、前記台石から鉛直上方向へ突出するように前記台石に固定される軸棒と、
    中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状である軸受体と、を備え、
    前記軸受体は、
    鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、前記軸受体の鉛直下方向における端面である下端面にて開口する第2孔と、
    前記軸受体の鉛直下方向における端部にて、前記軸受体の外周面から突出するように水平方向にて延びる平板状である突出部と、を有し、
    前記回動機構は、前記軸受体の前記第2孔に前記軸棒の少なくとも一部が摺動可能に収容されるとともに、前記回動石のうちの、前記第1孔を形成する壁面から前記軸受体が隔てられた状態にて、前記軸受体の一部が前記回動石の前記第1孔に収容されるように、前記突出部の鉛直上方向における端面である上端面が、前記回動石の前記平面部に固定され
    前記台石は、鉛直上方向における端面である上端面が水平面を構成する平面部を有し、
    前記回動機構は、
    前記台石の前記平面部に沿うように延びるとともに、鉛直下方向へ前記軸棒を見た場合において前記軸棒を取り囲み、且つ、前記軸棒と、前記台石の前記平面部と、の間に挟まれた状態にて前記台石に固定される座金を備え、
    前記突出部の鉛直下方向における端面である下端面の少なくとも一部は、前記座金の鉛直上方向における端面である上端面から隔てられ、
    前記突出部は、前記軸受体の鉛直下方向における端面である下端面よりも鉛直上方に位置し、
    前記回動機構は、前記軸受体の前記下端面が、前記座金の鉛直上方向における端面である上端面に対して摺動することにより、前記軸受体が前記軸棒に対して回動可能であるように、当該下端面が当該上端面によって支持される、回動機構。
  8. 台石の鉛直上方において回動の中心軸が鉛直方向にて延びるように前記台石に対して回動可能に回動石を支持する回動機構であって、
    前記回動石は、
    鉛直下方向における端面である下端面が水平面を構成する平面部と、
    鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、前記平面部にて開口する第1孔と、を有し、
    前記回動機構は、
    中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状であるとともに、前記台石から鉛直上方向へ突出するように前記台石に固定される軸棒と、
    中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状である軸受体と、を備え、
    前記軸受体は、
    鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、前記軸受体の鉛直下方向における端面である下端面にて開口する第2孔と、
    前記軸受体の鉛直下方向における端部にて、前記軸受体の外周面から突出するように水平方向にて延びる平板状である突出部と、を有し、
    前記回動機構は、前記軸受体の前記第2孔に前記軸棒の少なくとも一部が摺動可能に収容されるとともに、前記回動石のうちの、前記第1孔を形成する壁面から前記軸受体が隔てられた状態にて、前記軸受体の一部が前記回動石の前記第1孔に収容されるように、前記突出部の鉛直上方向における端面である上端面が、前記回動石の前記平面部に固定され、
    前記回動石は、前記回動石の鉛直上方向における端面である上端面にて開口し、且つ、前記第1孔と連通する第3孔を有し、
    前記突出部は、前記第1孔と連通するように鉛直方向にて前記突出部を貫通する第4孔を有する、回動機構。
  9. 台石の鉛直上方において回動の中心軸が鉛直方向にて延びるように前記台石に対して回動可能に回動石を支持する回動機構であって、
    前記回動石は、
    鉛直下方向における端面である下端面が水平面を構成する平面部と、
    鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、前記平面部にて開口する第1孔と、を有し、
    前記回動機構は、
    中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状であるとともに、前記台石から鉛直上方向へ突出するように前記台石に固定される軸棒と、
    中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状である軸受体と、を備え、
    前記軸受体は、
    鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、前記軸受体の鉛直下方向における端面である下端面にて開口する第2孔と、
    前記軸受体の鉛直下方向における端部にて、前記軸受体の外周面から突出するように水平方向にて延びる平板状である突出部と、を有し、
    前記回動機構は、前記軸受体の前記第2孔に前記軸棒の少なくとも一部が摺動可能に収容されるとともに、前記回動石のうちの、前記第1孔を形成する壁面から前記軸受体が隔てられた状態にて、前記軸受体の一部が前記回動石の前記第1孔に収容されるように、前記突出部の鉛直上方向における端面である上端面が、前記回動石の前記平面部に固定され、
    前記回動の中心軸は、鉛直下方向へ前記回動石を見た場合において、前記回動石の重心と異なる第1位置を有し、
    前記回動機構は、
    鉛直下方向へ前記回動石を見た場合における、前記第1位置と異なる第2位置において、前記回動石の鉛直下方向における端面である下端面と、前記台石の鉛直上方向における端面である上端面と、の間に介在することにより、前記回動石の回動に伴って前記台石に対して移動可能に前記回動石を支持する支持部を備える、回動機構。
  10. 台石の鉛直上方において回動の中心軸が鉛直方向にて延びるように前記台石に対して回動可能に回動石を支持する回動機構であって、
    前記回動石は、
    鉛直下方向における端面である下端面が水平面を構成する平面部と、
    鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、前記平面部にて開口する第1孔と、を有し、
    前記回動機構は、
    中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状であるとともに、前記台石から鉛直上方向へ突出するように前記台石に固定される軸棒と、
    中心軸が鉛直方向にて延びる円柱状である軸受体と、を備え、
    前記軸受体は、
    鉛直方向にて中心軸が延びる円柱状であるとともに、前記軸受体の鉛直下方向における端面である下端面にて開口する第2孔と、
    前記軸受体の鉛直下方向における端部にて、前記軸受体の外周面から突出するように水平方向にて延びる平板状である突出部と、を有し、
    前記回動機構は、前記軸受体の前記第2孔に前記軸棒の少なくとも一部が摺動可能に収容されるとともに、前記回動石のうちの、前記第1孔を形成する壁面から前記軸受体が隔てられた状態にて、前記軸受体の一部が前記回動石の前記第1孔に収容されるように、前記突出部の鉛直上方向における端面である上端面が、前記回動石の前記平面部に固定され、
    前記回動機構は、
    前記軸棒が鉛直方向に対して傾斜する角度である傾斜角を調整する傾斜角調整手段を備える、回動機構。
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