JP7215251B2 - 合成セグメント - Google Patents
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Description
(a)セグメントの背面側、即ち地山側に位置する裏込め注入材による防水、
(b)セグメントの継手面に施す防水、及び
(c)トンネルの内側に施す二次覆工による防水、
等がある。
一方、二次覆工による止水は、最近まで最も一般的に実施されているが、二次覆工における打継ぎ目や、覆工施工時の乾燥収縮によるひび割れ等の発生により、長期間に渡って信頼性の高い止水効果を期待することは困難となっている。
・止水性能が十分とは言えない。
・水圧とコンクリート強度の双方との関係条件を満足する止水材の弾性反力が不十分となりがちである。
・外殻を構成する鋼殻は止水材の弾性反力を受けて面外に変形し、コンクリートから剥離するために、コンクリートとの間の拘束力が低下することから、腹圧力の作用によって、コンクリートが鋼殻から抜け出てしまい、止水性能やセグメントの力学性能を計算値通りに発揮することができない。
・止水材の弾性反力が不十分の場合、鋼殻によるコンクリートの拘束力に影響を及ぼし、コンクリートが滑動することでコンクリートの損傷が発生しやすい。
・そのため、地下水圧の小さい浅深度トンネルに適用が限定されがちである。
・セグメントに掛る負荷荷重が小さく、均一な、浅深度トンネルや小断面トンネル、或いは円形トンネルに適用が限定され、負荷荷重の大きな大深度トンネルや、トンネル断面部位により、不均一な荷重が作用する非円形トンネルへの適用が困難である、
等の欠点を有している。
・合成セグメントにおける鋼殻とコンクリートとの異種材料界面の止水性能を高め、
・同時に隣接する合成セグメント同士の接合面における止水性能を高め、
・水圧とコンクリート強度の双方との関係条件を満足する止水材の弾性反力を実現し、
・コンクリートに対する鋼殻の拘束力を高めて、腹圧力の作用によって、コンクリートが鋼殻から抜け出ないようにする、
ことで、優れたセグメント強度と止水性能を発揮できる、との知見に達した。
・地下水圧の高い大深度トンネルへの適用が可能となり、
・負荷荷重や断面力の大きな大深度トンネルや、大断面トンネル、或いは非円形断面トンネルへの適用が可能となり、
・高い止水性能が長期間期待できるため、トンネルの長寿命化・低維持費化が実現し、
・鋼殻とコンクリートとの拘束力の増大により、地震時のコンクリートのひび割れ、或いは地下河川等のトンネルに作用する内水圧によるひび割れを防止する、
等の効果が期待できるものである。
(コンクリートひび割れ強度)>(内面止水材弾性反力)>(トンネルに作用する水圧)
本発明の合成セグメントは、図1に示すように、複数の合成セグメント1がトンネル断面の軸方向X及びトンネル断面の円周方向Yで連結されることで、トンネル7が構築されるものである。
図2に示す形態においては、この合成セグメントの主桁面3と、継手面4のそれぞれを主桁鋼板31、32と、継手鋼板41、42とで形成し、主桁鋼板と継手鋼板で画定される合成セグメント外周面に、該合成セグメントの高さ方向(Z方向)2段に渡って、外周止水溝100が設けられ、止水溝のなかに外周止水材82が設置されている。止水材を止水溝のなかに設置することで止水材が拘束されて止水効果が高まる。同様に内面止水材81も内面止水溝を設けて設置することで止水効果の向上が図れる。
この形態の合成セグメントを製造する場合には、主桁鋼板と継手鋼板で形成された鋼殻6を、トンネル内面側を画定するかまぼこ状の型枠台上に載置すると共に、地山側を画定する型枠で蓋をして、枠内6aにコンクリート60を充填し、矩形状の鋼殻とコンクリートとからなる合成セグメントとしている。なお、鋼殻6は、主桁面3、3および継手面4、4の少なくとも1面に設けられてもよく、その場合には主桁面もしくは継手面を拘束する型枠を用いることでコンクリート60を充填する。なお、内面止水材81はコンクリート打設前に事前に鋼殻6に設置しておき、外周止水材82は型枠の脱型後に設置すればよい。
また、コンクリート60の種類としては、通常のコンクリートの他、無収縮コンクリートや、適宜の膨張材を添加したコンクリートを選択して、コンクリートの充填率の向上を図ってもよい。
上記図2に示した実施形態においては、セグメントの矩形状外面を画定する主桁面と継手面の全部を鋼板で形成したが、他の本発明の実施形態としては、図3に示すように、主桁面と継手面とが接する合成セグメントのコーナー部(四隅部)のみを隅角部鋼板5で形成してもよい。この例では、内面止水材81と外周止水材82は、合成セグメントの高さ方向(Z方向)中央に一重で配置しているものであり、内面止水材81と外周止水材82が隅角部鋼板5の両面の合成セグメントの高さ方向(Z方向)の同じ位置に設けられた内面止水溝101と外周止水溝100内に設置されている。
具体的には、図3の拡大図に示すように、内面止水材81の端部を延長して中詰めされたコンクリートにより形成された主桁面と継手面から突出するようにしておき、この突出部分を、後付けの外周止水材82の内側に折り込むようにして、内面止水材81端部が外周止水材82と接するようにしてもよい。
図6に示す形態においては、主桁鋼板31、32同士をトンネル軸方向に延在する軸方向の連結材61で連結している。図6の(a)~(d)において、左側の図は主桁面に直行する方向の断面図、右側は主桁面に平行な方向の断面図である。
本形態のうち、図6(a)では、上記連結材61のトンネル空間側(Z2方向側)に、これらの連結材と直交する鉄筋64を配置して、トンネル内を満たす雨水等の水圧がセグメントに及ぼす膨張力(コンクリート抜け出し力)に対する抗力を増大している。
さらに、連結材に設けた開口を貫通させるか、切欠きに篏合させる構造とすれば鉄筋の位置決めや仮固定が容易となる他、鉄筋構造体、ひいては合成セグメントの薄肉化設計が容易となる利点もある。
本発明においては、前述したように、型枠の一部を成す鋼殻の内面、即ち、コンクリートとの接触面側に、必要に応じて内面止水溝を形成しておき、内面止水材を設置して、鋼殻6とコンクリート60との接合面の隙間からの漏水を防止する。止水材を止水溝のなかに設置することで止水材が拘束されて止水効果が高まる。
(コンクリートひび割れ強度)>(内面止水材弾性反力)>(トンネルに作用する水圧)
の関係が満たされるように、コンクリートの材料特性、止水材の材料特性や寸法仕様等を適切に設定する必要がある。コンクリートひび割れ強度よりも内面止水材の弾性反力が大きい場合においては、内面止水材に接するコンクリートが局所的に過大に支圧され、コンクリートの支圧破壊を起こしてコンクリートにひび割れが発生し、水路が形成されて漏水を引き起こす。内面止水材の弾性反力よりもトンネルに作用する水圧が大きい場合は、止水材の止水効果が不足して漏水を引き起こす。
鋼殻内周面の内面溝に設置する止水材の弾性反力については、合成セグメントを構成するコンクリートの強度や、トンネルに作用する設計水圧を考慮し、さらには合成セグメントの製造プロセスを考慮して決定する。
即ち、合成セグメントの製造プロセスにおいて、止水材として、水膨潤性の材料を採用した場合、図7に示す様に、内面止水材の弾性反力には、材料の弾性反力に加えて、水分吸収による膨潤圧が加わるところ、止水材はコンクリート打設圧に抗して形状を維持するものの、この膨潤圧は図8に示す様に、時間の経過と共に増大する。また、コンクリートの硬化速度はコンクリートの配合やコンクリートを打設した後の養生方法・養生時間に依存する。それらを勘案の上、コンクリート中の水分による膨潤圧の増大を考慮して、(弾性反力+膨潤圧)が、硬化したコンクリート強度以下に収まるように、止水材の材料特性、大きさ(断面積や形状)等を決定する。
例えば、コンクリートの設計基準強度が42MPa、トンネルに作用する水圧が0.5MPaの場合、コンクリートのひび割れ強度は、支圧強度で評価すると15MPaとなる。従って、内面止水材弾性反力は0.5MPa<弾性反力<15MPaの範囲で設定する必要がある。止水材の材料特性は、材料が圧縮される際の圧縮率や圧縮速度、さらには膨張速度をもとに材質や形状を設定、一般的には止水材の材料特性試験を行い、製造プロセスを満足する特性を確認して設定することが望ましい。一例としては、合成セグメントの製造工程において、コンクリートの打設からコンクリートの初期強度が発現するまで1~2日に対して、止水材の膨張速度をコンクリートの初期強度が発現する速度に応じて調整することで、製造工程中のひび割れ発生を抑えることができる。水密性を高めるために、弾性反力を強く作用させたい場合は、止水材の膨張速度をコンクリートの初期強度が発現する期間よりも長く、かつコンクリートのひび割れ強度よりも小さくなるように設定すると良い。また、コンクリートへの過度の弾性反力を避けるために、圧縮率を40%程度以下にすると良い。止水材の高さは5mm~50mm程度、止水材の厚さは5mm~20mm程度に設定すると良い。
上記内面止水構造と同様に、同鋼板及びコンクリート製の主桁面と継手面の外周面には、外周止水溝が連続的に形成され、この溝内に外周止水材が設置されて、隣接セグメントとの接合面における止水構造を形成している。このように連続的に外周止水溝を設けることによって、水の流路が遮断されて止水性能が向上する。
図2と図4に示した例においては、セグメント高さ方向(Z方向)に距離を隔てて、上下2段に外周止水材82を設けて隣接セグメントと接合した際に、シール構造を形成するようにしている。
本発明に係る合成セグメントを製造する、特に、コンクリートを充填する場合には、セグメント外側面中央を床面に置く、いわゆる舟打ちではなく、セグメントの円周方向両端の継手面を床面に置く、いわゆる伏せ打ちで、コンクリートを充填するのが好ましい。伏せ打ちの場合は、トンネル内面側を画定するかまぼこ状の型枠台上に載置することから、トンネル内面側のコンクリート表面の仕上げ処理が不要となり製造コストが抑えられる。また、伏せ打ちを採用することによって、隣接するセグメントとの継手面を構成する継手面部近傍のコンクリートが高い充填圧により、緻密なものとなり、完成したトンネルの強度向上に寄与する。
例えば、主桁面に設置する内面止水材に水膨潤性のものを採用する場合、両側の継手面に近い部分の止水材として、膨潤速度が比較的小さなものを採用し、セグメント中央部を、コンクリートに含まれる水分との接触開始が遅いことを鑑みて、相対的に膨潤速度の速い止水材とすることで、主桁面内面に設置された止水材の膨潤の程度を、部位に拘わらず略均一化して、主桁面内面全体に亘って、鋼殻とコンクリートとの間の防水構造を均一なものとすることができる。同様の考え方により、両側の継手面に近い部分の止水材として、膨潤量もしくは膨潤圧が比較的小さなものを採用、セグメント中央部には膨潤量もしくは膨潤圧が比較的大きなものを採用することもできる。
これらの実施形態の概念図を図9に示した。図示した例では、目安として、主桁面の中央1/3と両端各1/3で、膨潤速度の大小や、膨潤性の有無を変化させている。
隣接セグメントとの接合面にはトンネルの水圧が直接作用する。さらにはトンネルに外力が作用することで隣接セグメントの接合面に目違いや目開きが生じる可能性があるので、水圧と隙間に対応するために、外周止水材には水膨潤型の止水材を設けることで、外周面に比べてコンクリートとの隙間が大きくない内面側には非水膨潤型の止水材を採用することで製造コストを抑えることができる。
合成セグメント同士の接合面、即ち、主桁面同士及び継手面同士の連結面については、単なる平板状とするよりも、連結面自体に相互に嵌合可能な形状・構造を採用することで、より強固な連結面とし、セグメント間の水密連結性を高めることができる。同時に鋼殻とコンクリートとの間においては、コンクリートが嵌合の凹凸形状に密実に充填されることで止水性と一体性が同時に高められ、合成セグメントの性能が高められる。
例えば、上記連結面に、図10に示すような波型断面をもつ主桁鋼板31、32を採用することができる。この主桁鋼板は、鋼板の内外面同士で嵌合する形状を有しており、1対の主桁鋼板について、内外面を反転させることにより、1種類の断面形状で相互に嵌合する主桁面を構成するとともに嵌合部に凹凸空間を形成することができるため、合理的であり、製造コストも削減できる。
前記した嵌合凹凸面の他、合成セグメントの四辺を構成する主桁面と継手面には、それぞれ隣接するセグメントと連結するためのボルト締め構造や、その他の嵌合構造が設置される場合がある。
これらの構造を内蔵するために、セグメントの主桁面或いは継手面の表面には開口孔が設置される。
開口孔内には、隣接セグメントとの連結構造自体が配置されており、この部分に水分等が侵入して発錆すると、セグメント連結強度が損なわれ、トンネル自体に強度上、極めて深刻な問題を生じるので、該開口孔の周囲に、内面止水材や外周止水材を環状に設置して、開口孔内への水分侵入を防ぎ、連結継手構造の発錆を防止してもよい。
さらに、該スキンプレートの表面、或いは、スキンプレートを具備しない形態においても、合成セグメントの最外表面に樹脂層を設けて、セグメントの耐摩耗性と止水性能を向上させてもよい。
樹脂層を構成する樹脂としては、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリウレア樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、アクリルゴム系樹脂、ポリブタジエンゴム系樹脂、クロロブレンゴム系樹脂、クロロスルホン化ポリエチレン樹脂、樹脂モルタル、繊維補強モルタル、及び、非加硫ブチルゴム、並びに、これらの材料うちのいくつかによる複合材料等が適用できるが、地山側に用いる場合は何れも、シールドマシンのテーブルブラシによる表面摩耗への対処が必要となる。
合成セグメント1は、合成セグメント1の地山側の面11及び内空側の面12の少なくとも一方の一部又は全面を覆う、カバー止水材83を更に有することができる。具体的には、カバー止水材83は、地山側止水材83aと、内空側止水材83bと、を含んでいる。他の実施形態では、カバー止水材83は、地山側止水材83a及び内空側止水材83bのいずれか一方のみを含んでいてもよい。
打設型枠20は、例えば、リング状を呈する。打設型枠20は、その内周面にリング状に配置された複数の合成セグメント1を支持し、かつ、複数の合成セグメント1の地山側の面11と接触するように構成されている。遠心打設では、鋼殻6の内面に内面止水材81及び連結部83c、83eを配置した後に、打設型枠20の内周面に複数の合成セグメント1の鋼殻6をリング状に設置する。また、鋼殻6の形態に応じて、必要な補助型枠21を配置する。この際、必要に応じて鋼殻6の内側に鉄筋64及び連結材61が鋼殻6に設置されていてもよい。続いて、リング状の打設型枠20の中心軸周りに打設型枠20を回転させ、且つ、打設型枠20の内側の所定の位置から、打設型枠20の内周面の所定の位置に向けて生コンクリートを放出する。回転による遠心力によって、各鋼殻6の内側に生コンクリートが充填され、各鋼殻6の内側にコンクリート60が打設される。コンクリート60の養生が完了した後に、打設型枠20の回転を停止し、各合成セグメント1を脱型する。その後、鋼殻6の外周面の外周止水溝100内に外周止水材82を貼り付け、さらに、地山側止水材83a、内空側止水材83b、及び、連結部83d、83fを塗布する。このような遠心打設の場合、コンクリート60の地山側の面11が打設型枠20の内周面と接触することから、コンクリート60の地山側の面11を平滑に形成することができる。
・地下水圧の高い大深度トンネルへの適用が可能となり、
・負荷荷重や断面力の大きな大深度トンネルや、大断面トンネル、或いは非円形断面トンネルへの適用が可能となり、
・高い止水性能が長期間期待できるため、トンネルの長寿命化が実現し、
・鋼殻とコンクリートとの拘束力の増大により、地震時のコンクリートのひび割れ、或いは地下河川等のトンネルに作用する内水圧によるひび割れを防止する、
等の効果が期待でき、合成セグメントの製造コストも低減できることから、インフラ整備上の初期費用及び維持コストの低減に大いなる効果を期待することができる。
11 :地山側の面
12 :内空側の面
3 :主桁面
31 :一端側主桁鋼板
32 :他端側主桁鋼板
4 :継手面
41 :一端側継手鋼板
42 :他端側継手鋼板
5 :隅角部鋼板
6 :鋼殻
6a :枠内(空間)
60 :コンクリート
61 :連結材
63 :開口
64 :鉄筋
7 :トンネル
70 :セグメントリング
8 :止水材
81 :内面止水材
82 :外周止水材
83 :カバー止水材
83a :地山側止水材
83b :内空側止水材
83c :連結部
83d :連結部
83e :連結部
83f :連結部
9 :スキンプレート
100 :外周止水溝
101 :内面止水溝
S :試験片
S1、S2:セグメント
S3 :カット
Claims (15)
- コンクリートと鋼殻と止水材とを有するトンネル用合成セグメントであって、
前記鋼殻は、前記合成セグメントのトンネルの軸方向側の端面である主桁面と、トンネルの周方向側の端面である継手面で構成される外周面の少なくとも前記合成セグメントの両主桁面における前記トンネル断面の円周方向およびトンネル断面の法線方向に延設され、
前記合成セグメントの主桁面および継手面に少なくとも一つの外周止水溝を設け、前記外周止水溝内に外周止水材が配置され、前記鋼殻の前記コンクリートに対する内面側に少なくとも一つの内面止水材が配置され、
前記合成セグメントは、前記合成セグメントの地山側の面及び内空側の面の少なくとも一方の一部又は全面を覆う、カバー止水材を更に有する、合成セグメント。 - 前記カバー止水材は、前記鋼殻と前記コンクリートとに跨っている、請求項1に記載の合成セグメント。
- 前記カバー止水材は、前記鋼殻及び前記コンクリートに対する付着性を有する、請求項1又は2に記載の合成セグメント。
- 前記カバー止水材は、
前記付着性として、前記鋼殻及び前記コンクリートに対して1.5MPa以上の付着力を有し、
前記コンクリートのひび割れに対する追従性として、0.2mm以上のゼロスパン伸びを有する、
請求項3に記載の合成セグメント。 - 前記カバー止水材は、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリウレア樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、アクリルゴム系樹脂、ポリブタジエンゴム系樹脂、クロロブレンゴム系樹脂、クロロスルホン化ポリエチレン樹脂、樹脂モルタル、繊維補強モルタル、及び、非加硫ブチルゴム、並びに、これらの材料うちのいくつかによる複合材料、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の合成セグメント。
- 前記外周止水材と前記カバー止水材とが繋がっている、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の合成セグメント。
- 前記内面止水材と前記カバー止水材とが繋がっている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の合成セグメント。
- 前記コンクリートのひび割れ強度と、前記内面止水材の弾性反力と、トンネル外部から作用する水圧とが、以下の関係式を満足する、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の合成セグメント。
(コンクリートひび割れ強度)>(内面止水材弾性反力)>(トンネルに作用する水圧) - 前記内面止水材が、前記鋼殻の内面に設けられた内面止水溝内に配置されている請求項1ないし8のいずれか1項に記載の合成セグメント。
- 前記内面止水材の端部と前記外周止水材とが接する状態で配置されている請求項1ないし9のいずれか1項に記載の合成セグメント。
- 前記合成セグメントの両主桁面に鋼殻が配置されており、前記鋼殻同士を連結する連結材と、該連結材に当接して鉄筋が配置されている請求項1ないし10のいずれか1項に記載の合成セグメント。
- 前記連結材が、前記鉄筋の地山側と内空側の双方に当接して設けられている請求項11に記載の合成セグメント。
- 前記止水材の少なくとも一部が、水膨潤性止水材である請求項1ないし12のいずれか1項に記載の合成セグメント。
- 前記外周止水材が水膨潤性止水材であり、前記内面止水材が非水膨潤性止水材である請求項1ないし13のいずれか1項に記載の合成セグメント。
- 前記合成セグメントの主桁面、継手面のうち、いずれか1つ以上が、凹凸部を有する波型面を具備する前記鋼殻であるとともに、該波型面の凹部が外周止水溝もしくは内面止水溝である請求項1ないし14のいずれか1項に記載の合成セグメント。
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