JP7214456B2 - 破ビン検知装置及び破ビン検知方法 - Google Patents
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この特許文献1では、液入りビンの液体による吸収と反射とを利用することで、液入りビンの割れを検知している。
図8に示すように、ビン洗浄機1は、リサイクルの為に回収したビン(空ビン)3を洗浄するものであり、ビン供給部5と、洗浄部7と、洗浄後のビン3を排出するビン排出部9とを備えており、ビン洗浄機1内にはビン3を保持して搬送するボトルケージ11と、ボトルケージ11を循環移動するコンベア13とが設けてある。
洗浄部7は複数の浸漬槽15を備えており、各浸漬槽15ではカセイソーダ等の薬液でビン3を洗浄し、その後、ビン3はシャワー部19で洗浄水によるすすぎを行う。
すすぎを行ったビン3はビン排出部9に搬送される。
ビン搬送ライン12はビン3の底が徐々に下に向くように案内しており、上から下に向けて略円弧状に形成した反転移送部12aと、反転移送部12aからビン立設部14まで傾斜状態で案内する傾斜移送部12bとを備えている。図1及び図2に示すように、反転移送部12aは隙間のない面材であり、傾斜移送部12bは、搬送方向に沿って隙間Sを形成するように簀子状に板材17を所定間隔で設けてある。
尚、図1及び図2では、説明の為に破片受け21をその内側が見えるようにビン搬送ライン12に対して開いた状態を示しているが、稼働時には図7に示すように、破片受け21はビン搬送ライン12のビン搬送方向と略平行に配置されている。
破ビン検知装置20は、搬送ライン12の傾斜移送部12bの下方に設けた破片受け21と、破片受け21に装着した振動検知器23を備えている。
破片受け21は、金属製であり、具体的にはSUS(スチール鋼)製である。
この実験では、破片3aとして約5g(グラム)のガラス片(図1参照)を傾斜移送部12bから数回、落下した。図4は、そのときの電圧波形を示す。いずれも所定の閾値Kを越えた鮮明な波形を示した。一方、ガラス片を落下していない状態(通常運転時)では、図3に示すように、工場内における装置駆動に伴うわずかな振動を受けるが、閾値Kに比較して、著しく小さな値であった。
また、この実験では、破片受け21について、図5に示すイ、ロ、ハ・・・の6点に破片を落下したが、いずれも同様な結果を得ることができた。
この実験から、明らかなように、破片受け21において、振動検知器23を壁部21bの任意の位置に設置することで、いずれも高い検知精度で且つ破片受け21の全体に亘って、ビンの破片の落下を検知することができる。
図8に示すように、ビン洗浄機1で洗浄されたビン3は、コンベア13によりボトルケージ11にビン3の口部を入れた倒立状態でビン排出部9に搬送されてくる。
図7に示すように、ビン排出部9では、ビン3の底をビン搬送ライン12でその移動を案内するようにしてボトルケージ11と共にビン3をビン搬送ライン12に沿って搬送する。
その後、ビン3がビン立設部14に到達すると、ビン3は正立した状態で落下し、ビン整列部16に移送される。
この破片3aは、例えば、ビン洗浄機1(図8参照)で洗浄されている間にビン3が破損してボトルケージ11に入り込んでいたり、反転移送部12a又は傾斜移送部12bで破損した場合が考えられる。
また、破片3aは、ボトルケージ11から落下したり、反転移送部12aに落下したものが反転移送部12aを滑って傾斜移送部12bに到達したものが考えられる。
振動検知器23が受けた振動は、制御部で電圧信号に変換されて、電圧信号が所定の閾値Kを越えている場合には、制御部は報知部を通じて警報を発すると共に、コンベア13を停止する。コンベア13の停止により、ビン搬送ライン12、ビン立設部14、ビン整列部16におけるビン3の移動を止める。更に、ビン整列部16の下流に設けてビンを次工程に搬送するビン搬送ライン(図示せず)も停止する。
報知部では、警報灯を点燈すると同時に図示していないモニタのタッチパネルにおいて、「洗ビン部振動検知(割れビン確認)」の表示がされる。
作業員は、モニタ画面の「目視確認 割れビン有?」S2の表示にしたがって、破片受け21を目視により確認し、破片3a(図1参照)の有無を確認する。目視により破片3aを発見した場合には、破片3aを除去すると共に破ビンを探して取り除き、モニタ画面に戻る。一方、破片3aを発見しなかった場合にも、作業員はモニタ画面に戻る。
次に、作業員は、モニタ画面において、目視確認の結果、破片3aを発見した場合には「はい」S3のボトルを押し(又はタッチ)、発見しなかった場合には、「いいえ」S4を押す(又はタッチ)。
作業員が「いいえ」S4を押した場合には、制御部は、コンベア13の停止を解除すると共に、ビン搬送ライン12、ビン立設部14、ビン整列部16におけるビン3の移動停止を解除する。更に、ビン整列部16の下流にあるビン搬送ラインの停止も解除する。
尚、戻し動作では、ビン排出部9及びビン整列部16にある一群のビン3がビン洗浄機1のビン供給部5(図8参照)に戻される。
図1に示すように、ビン搬送ライン12の下方に設けた破片受け21に振動検知器23を設けて、ビン3の破片3aが破片受け21に落下したときの振動を検知しているので、簡易な構成で且つ迅速に破びん(割れビン)の検出を行うことができる。
例えば、ビン搬送ライン12は、洗浄したビン3のビン搬送ライン12に限らず、飲料を充填した後のビン搬送ラインであっても良いし、任意の工程から他の工程へ移動するビン搬送ラインであってもよい。
5 ビン供給部
3 ビン
3a 破片
9 ビン排出部
12 ビン搬送ライン
20 破ビン検知装置
21 破片受け
21b 壁部
23 振動検知器
25 モニタ画面
K 閾値
S 隙間
Claims (8)
- ビン搬送ラインと、
ビン搬送ラインの下方に設けて、破ビンの破片を受ける金属製の破片受けと、
破片受けの金属面に破片が落下したときの振動を検知する振動検知器と、
振動検知器が振動を検知したときに報知する報知器と、を備えることを特徴とする破ビン検知装置。 - 振動検知器及び報知器に接続された制御部を備え、制御部は、振動検知器で検知した振動の大きさを電気信号に変換した振動波形を出力しており、出力値が所定の閾値を越えると破片検知信号を報知器に発することを特徴とする請求項1に記載の破ビン検知装置。
- 報知器は、モニタ画面を有し、報知を受けたときにモニタ画面に振動検知を表示すると共に制御部はビン搬送ラインを停止することを特徴とする請求項2に記載の破ビン検知装置。
- ビン搬送ラインはビンを複数列で搬送しており、破片受けは全てのビン搬送列に亘って配置してあることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の破ビン検知装置。
- ビン搬送ラインは、ビン洗浄機から洗浄後のビンを排出する排ビン部に設けてあり、且つビンの底面を受けて移送する面には移送方向に沿う隙間を設けてあり、ビンの破損があったときに破片は前記隙間から破片受けに落下することを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の破ビン検知装置。
- ビン搬送ラインにビンを搬送する搬送工程と、
ビン搬送ラインの下方に設けた金属製の破片受けの振動を振動検知器で検知する振動検知工程と、
振動検知器が検知した振動が所定値よりも大きい値の時にビンの破片が破片受けの金属面への落下を報知する報知工程と、を備えることを特徴とする破ビン検知方法。 - 報知工程で報知したときに、ビン搬送ラインにおけるビンの搬送を停止する搬送停止工程と、を備え、
搬送停止工程の後に、作業員が目視により破片受けに破片があるか否かを確認する確認工程と、
確認工程において、破片がない場合には、ビン搬送ラインの停止を解除する解除工程と、を備えることを特徴とする請求項6に記載の破ビン検知方法。 - ビン搬送ラインは、ビン洗浄機から洗浄後のビンを排出する排ビン部に設けてあり、前記確認工程において、破片があった場合には、破ビンを除去した後に少なくとも排ビン部にある全てのビンをビン洗浄機のビン供給側に戻すことを特徴とする請求項7に記載の破ビン検知方法。
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JP2008178861A (ja) | 2006-12-25 | 2008-08-07 | Kirin Brewery Co Ltd | 容器破損装置及び容器破損方法並びに容器検査装置及び容器検査方法 |
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