JP7213321B2 - サーバ、および、家電機器システム - Google Patents

サーバ、および、家電機器システム Download PDF

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Description

本発明は、サーバ、および、家電機器システムに関する。
特許文献1は、家電機器10に格納された稼動情報13aを通信端末1が読み取り、通信端末1がこの稼動情報3aや不良状況3c,23aを利用して不良内容を推測して、故障診断を可能とする方法を開示している(0012,0015,0020,0025、図1等)。
特開2016-95601号公報
特許文献1は、故障診断をその目的としていることから、実際に家電製品10に故障が生じた場合にこの診断を行うものとして構成されている。
ところで、ユーザが機器、例えば冷蔵庫などの家電製品が故障しているとの疑義を抱いた場合、実際に機器が故障していればサービスパーソンを呼び出して特許文献1の掲げるような故障診断を行うことが効果的である。しかしその前に、それがそもそも故障なのか正常なのかをユーザが区別することは必ずしも容易ではないところ、その判断を行えるような構成は、特許文献1には記載も示唆もされていない。
ユーザにとって故障と紛らわしい正常状態(以下、「擬故障」と呼ぶ。)としては、機器の自律制御中に実行されるメンテナンス中に生じる一時的な状態、又は外部からの信号や負荷の入力若しくはユーザの機器への行為に起因して、正常でも生じる状態が挙げられる。
擬故障の場合、例えば或る程度の時間、機器にそのまま自律制御を継続させれば安定するものであるし、或いは、機器の自律的なメンテナンスでは不足だがユーザのメンテナンス行為やユーザの過去の操作ミス(例えば、冷蔵庫の扉が半ドア)を修正すれば、擬故障との疑義を与えずに済む状態に復帰できるものである。このように、故障と誤認しやすい擬故障が生じ得る場合、その機器が正常なのか擬故障であるのかをユーザに知らせることができれば、ユーザが擬故障の機器に対して誤ってサービスパーソンの派遣を要求してしまうといった事態を抑制できる。
上記事情に鑑みてなされた本発明は、以下の特徴を有する。
本発明は、ネットワークを介して家電機器に関するユーザからの問合せを取得し、該問合せに対応して家電機器の故障、擬故障及び正常を判定した判定結果を生成又は出力するサーバであって、
ネットワークを介して、前記家電機器から該家電機器の自律制御に供されるセンサデータに基づく動作履歴を取得する記憶部を有し、
該記憶部に記憶された過去の動作履歴を用いて、前記判定を行い、
故障には該当しないと判定した場合、前記問合せに含まれる問合せ項目に対応する擬故障の原因及び/又は解決案を出力することを特徴とする。
その他の手段は、後記する。
本発明によれば、ユーザが擬故障の機器に対して誤ってサービスパーソンの派遣を要求してしまうといった事態を抑制できる。
実施例1の家電製品システムの一例である冷蔵庫システムの構成を示す図 実施例1の冷蔵庫の側面断面図 実施例1の冷蔵庫のサーバや記憶装置への情報送信の流れを示すフローチャート 実施例1のユーザからの問合せを受領したサーバ及び記憶装置の処理を示すフローチャート 実施例1のユーザが選択可能な問合せ項目と、問合せ項目に対応した評価に使用するログ等を出力するセンサ等、問合せ項目に対応して想定される原因を集めた原因群、原因群に属する各原因に対応する解決案とを示す表を示す図 実施例1の問合せを行うに際してユーザが指定可能な問合せ項目の一覧を示す図 実施例1の問合せ項目の一覧を選択可能に表示する端末又は入力部を示す図 実施例1の「原因群」に属する原因のそれぞれへの該当可能性を、「評価に使うログ」を利用して評価していくステップS500の処理の詳細フローチャートの最初 実施例1の問合せ項目「冷蔵室が冷えない」を受領した場合に原因「熱い食品が入った」の評価を行うフローチャート 実施例1の問合せ項目「冷蔵室が冷えない」を受領した場合に原因「冷蔵室扉の開き時間長/開き頻度高かった」の評価を行うフローチャート 実施例1の問合せ項目「冷蔵室が冷えない」を受領した場合に原因「外気温度が高かった」の評価を行うフローチャート 実施例1の問合せ項目「冷蔵室が冷えない」を受領した場合に原因「冷蔵室温度目標値高又は節電モードだった」の評価を行うフローチャート 実施例1の問合せ項目「冷蔵室が冷えない」を受領した場合に原因「半ドア(パッキンに汚れ又は隙間有)だった」の評価を行うフローチャート 実施例1の問合せ項目「冷蔵室が冷えない」を受領した場合に原因「蒸発器除霜していた」の評価を行うフローチャート 実施例1の問合せ項目「氷ができない」を受領した場合に原因「給水されたばかり(製氷時間不足)」の評価を行うフローチャート 実施例1の問合せ項目「氷ができない」を受領した場合に原因「給水器に水が足りなかった)」の評価を行うフローチャート 実施例1の問合せ項目「冷蔵室が冷え過ぎ」を受領した場合に原因「急冷モードにされていた」の評価を行うフローチャート 実施例1の問合せ項目「冷蔵室が冷え過ぎ」を受領した場合に原因「冷気吹出し口近くに食品が置かれていた」の評価を行うフローチャート 実施例1の冷蔵庫システム1のシーケンス図 実施例1の擬故障判定結果を受領した端末又は冷蔵庫の出力画面の一例を示す図
以下、本発明の実施例について添付の図面を参照しつつ説明する。
故障と正常(又は擬故障)との区別は、例えば、機器の動作履歴(ログ)を解析等して推定することが考え得る。これらの区別をユーザが問合せることを「問合せ」等と呼称する。本実施例では、機器として家電製品、特に冷蔵庫を例示して説明するが、その他の家電製品に同様の技術的思想を適用できる。本実施例のサーバは、ユーザの問合せに応じて、これら機器の故障、擬故障及び正常の判定をしたり、擬故障や故障の原因を動作履歴等を利用して出力又は生成したり、擬故障や故障に対する解決案を出力又は生成したりする。ユーザの問合せには、ユーザが、どの部分(どの現象)を以て機器が故障しているとの疑義を抱いているかを示す問合せ項目を好ましくは含ませることができる。
本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、例えば、一の構成要素が複数の部材から成ること、複数の構成要素が一の部材から成ること、或る構成要素の一部と別の構成要素の一部とが重複すること、を許容する。例えば、サーバ3は記憶部31を内蔵するものでも良いし、外部に別装置として備えるものであっても良い。
[冷蔵庫システム]
図1は、本実施例における家電製品システムの一例である冷蔵庫システムの構成を示す図である。冷蔵庫システムは、家電製品としての冷蔵庫1、インターネット等の広域ネットワーク2、サーバ3、記憶部31、端末5を有する。
冷蔵庫1は、後述するように、例えばユーザが所有する飲食物等を収納して冷却可能な家電製品である。冷蔵庫1は広域ネットワーク2を通じて、サーバ3、記憶部31、及び端末5と情報のやり取りが可能であり、冷蔵庫1に設けられている種々のセンサ等の検知値や通電量を送信したりサーバ3からの情報を受信したりできる。なお、冷蔵庫1は、飲食物の冷蔵又は冷凍機能に加えて、温める温蔵機能等種々公知の機能を有していても良い。また、インターネットプロトコルを利用する広域ネットワーク2に直接接続せず無線LANやBluetooth(登録商標)等の無線通信プロトコルを利用した通信を介して広域ネットワーク2に接続しても良い。
サーバ3は、冷蔵庫1や端末5を通じて入力されたユーザからの問合せに基づいて、冷蔵庫1の動作履歴等を記憶している記憶部31の情報等を利用して演算処理を行ったり、演算結果を冷蔵庫1や端末5に送信可能な機器である。
端末5は、広域ネットワーク2を通じた通信が可能であり、ユーザからの入力を受付可能な機器である。例えば、スマートフォンやパーソナルコンピュータ等の携帯端末、デジタルテレビ等の据え付けの端末にすることができ、例えばアプリケーションプログラム等をインストールして冷蔵庫1の操作の用に供することができる。
[冷蔵庫1]
図2は本実施例の冷蔵庫1の側面断面図である。冷蔵庫1は、後述する各センサ検知値を受信したり、冷凍サイクルや電気品への制御信号を出力したり、入力部101を通じたユーザの入力信号を検知したり、広域ネットワーク2を介した通信を行ったりする制御基板10を有し、これにより自律的な制御が行われている。入力部101の配される場所は特に制限されないが、例えば本実施例のように冷蔵室扉111に設けても良いし何れかの貯蔵室内に配しても良い。
(貯蔵室)
冷蔵庫1は、貯蔵室として、冷蔵温度帯の温度を維持するように制御される冷蔵室11、冷凍温度帯の温度を維持するように制御される冷凍室12及び製氷室13、冷蔵温度帯のうち比較的高温に維持するように制御される野菜室14、チルド温度帯の温度を維持しかつ大気圧未満の圧力に減圧可能な減圧室15を有する。減圧室15は冷蔵室11内に設置されている。
(貯蔵室扉)
冷蔵室11、冷凍室12、製氷室13、野菜室14、減圧室15には、それぞれの貯蔵室の開口を開閉可能な扉として、冷蔵室扉111、冷凍室扉121、製氷室扉131、野菜室扉141、減圧室扉151が設けられている。
各扉のうち、各貯蔵室の開口に接する側の縁には、扉が閉塞された時に開口との密着性を向上させるべくパッキンが付されている。
(冷気の供給)
冷蔵庫1は、冷気を生成する冷凍サイクルを構成するものとして、冷媒を圧縮する圧縮機161、圧縮された冷媒を外気に向けて放熱させる放熱器(不図示)、冷媒を減圧させる減圧器(不図示)、冷媒を蒸発させる蒸発器としての第1蒸発器162及び第2蒸発器163、を配管で環状で接続して有している。
蒸発器162,163で生成される冷気はそれぞれ、第1ファン164、第2ファン165によって昇圧されて何れかの貯蔵室に送風される。本実施例では、第1ファン164により昇圧される冷気は冷蔵室11に送られるとともに、冷蔵室11と野菜室14とを連通する風路(不図示)を通って野菜室14に送られる。野菜室14の冷気は第1蒸発器162に連通する第1戻り風路(不図示)を通って循環する。
また、第2ファン165により昇圧される冷気は冷凍室12及び製氷室13に送られて、第2蒸発器163に連通する第2戻り風路(不図示)を通って循環する。
各貯蔵室への風路及び/又は各貯蔵室からの風路には、風路の開度を調整可能又は風路の開閉を切替可能な、電気品の一例としてのダンパ(不図示)がそれぞれ設けられている。ダンパの駆動は、ダンパモータ(不図示)を利用して行うことができる。ダンパ近傍には、ダンパ開時又は閉時の一方でONされ他方でOFFされる位置に配されたダンパスイッチとしての機械スイッチが配されている。これにより、ダンパの開閉を検知することができる。
なお、減圧器としては、キャピラリーチューブのような制御不能のものでもよいし、膨張弁のように減圧量を調整可能なものでもよい。
(熱の供給)
例えば貯蔵室や蒸発器162,163は、何らかの原因又は物理的に不可避に冷えすぎたり着霜したりすることがある。このような場合、その冷え過ぎの領域や着霜した領域を熱して冷え過ぎや着霜を解消することが望まれる。本実施例では、貯蔵室のうち減圧室15の下方、蒸発器162,163近傍それぞれに、電気品の一例としての減圧室ヒータ153、第1蒸発器ヒータ166、第2蒸発器ヒータ167を配している。これらヒータは、通電して発熱する通電型でもよいし、冷凍サイクルの流路を切替えることで冷媒が流れ、この冷媒が放熱するものでもよいが、通電量の調整を通じて細やかな制御がし易い点で通電型の方が好ましい。また、その他の貯蔵室にヒータを配しても良い。冷え過ぎや着霜は、後述するセンサや貯蔵室の目標温度設定の参照を利用して区別又は推定することができる。
蒸発器162,163近傍には、蒸発器162,163それぞれの温度を検知する蒸発器温度センサ(不図示)が配されている。
(各貯蔵室に特有の構成)
冷蔵室11は、電気品の一例として、庫内を照明可能な冷蔵室照明119が設けられている。冷蔵室照明119は、例えば後述する冷蔵室扉センサが開を検知している場合に点灯することができる。その他の貯蔵室にも照明を設けても良い。
製氷室13は、製造すべき氷の形状に区画された製氷容器と、水を貯留可能な給水器からの水が通過する給水路と、製氷容器を回転させる製氷容器モータと、製氷容器モータ電流センサを有する。
給水器は、例えば冷蔵室11に設けられることができ、汲み上げモータにより水を汲み上げて、給水路を通じて製氷容器に給水できる。汲み上げモータと製氷容器モータには、通電したときの電流量を検知する汲み上げモータ電流センサと製氷容器モータ電流センサを有する。汲み上げモータ電流センサの電流量が低い場合、給水器に貯留された水が不足していることを検知できる。給水器内に水がない又は少ないと判断すると、その旨を制御基板10に送信することができる。また、汲み上げモータ電流センサや製氷容器モータ電流センサの電流量が高い場合、これらの故障を推定できる。
製氷容器に給水すると、制御基板10が給水からの時間経過を測定する。時間経過量に基づいて水が凍結して氷が生成されたと推定され、かつ製氷室温度センサ134が低温を検知している場合、製氷容器モータに通電させて製氷容器を回転させる。製氷容器は、これが回転した場合に例えば何らかの部材に押し付けられて捩じり変形するよう配されており、捩じり変形によって氷を製氷容器から離脱させて製氷室13に落下させることができる。
減圧室扉151には、ロック機構152が設けられている。ロック機構152は、例えば減圧室扉151の閉塞側に向けて付勢されることが可能なばねと、このばねに付勢力を付す又は解除することが可能なレバーとを有する。ユーザがこのレバーを操作することで、減圧室扉151の開閉を切替えることができる。また、減圧室15内の圧力を検知する圧力センサ155が設けられている。
(センサ)
冷蔵庫1は、種々のセンサを利用して庫外及び庫内の情報、並びに冷凍サイクルや電気品の駆動状態を検知することができる。
冷蔵庫1は、冷蔵室11に設けた冷蔵室温度センサ114、冷凍室12に設けた冷凍室温度センサ114、製氷室13に設けた製氷室温度センサ134、野菜室14に設けた野菜室温度センサ144を有する。これら温度センサに加えて、湿度を検知する湿度センサを配しても良い。
冷蔵庫1は、庫外の温度及び湿度をそれぞれ検知する庫外温度センサ171と庫外湿度センサ172を有する。
各扉には、その開閉を検知可能な扉センサ(不図示)として、冷蔵室扉センサ、冷凍室扉センサ、製氷室扉センサ、野菜室扉センサが設けられている。減圧室扉151の開閉を検知する減圧室扉センサが設けられていても良い。各扉センサとしては種々公知のものを採用できる。
冷蔵庫1は、圧縮機161のモータ回転数を検知する圧縮機センサ(不図示)、蒸発器162,163それぞれの温度を検知する第1蒸発器温度センサ(不図示)と第2蒸発器温度センサ(不図示)、第1ファンの回転数を検知する第1ファンセンサ(不図示)、第2ファンの回転数を検知する第2ファンセンサ(不図示)を有する。
(目標温度設定)
各貯蔵室の目標温度は、所定値又は入力部101若しくは端末5によって変更可能にされている。変更可能にされている場合、例えば、具体的な温度値をユーザが細やかに指定可能にしても良いし、「弱」「中」「強」のように概ねの指定が可能にしても良い。本実施例では、「弱」「中」「強」のような指定を受付可能にしている。
なお、入力部101や端末5は、現在の目標温度設定、給水器の水の不足等、本明細書で掲げる各種のセンサ値、電気品の状態やその履歴をユーザが五感で認識できる態様で出力することができる。これらの情報は記憶部31から入手しても良いし冷蔵庫1から入手しても良い。
また、入力部101や端末5は、後述するような問合せを受付けることができる。
[情報の送信]
図3は、冷蔵庫1のサーバ3への情報送信の流れを示すフローチャート、図11は冷蔵庫システム1のシーケンス図である。冷蔵庫1は、サーバ3に向けて、種々のセンサ検知値、電気品や冷凍サイクルの情報を送信する。
冷蔵庫1は、電源の供給を受けると、本明細書に掲げる各種のセンサ値が検知する温度、湿度、扉の開閉、若しくは圧力、電気品や冷凍サイクル中の構成要素の通電量、照明の点灯や消灯、モータ回転数、水の不足といった各種の状態をメモリ(不図示)に記憶する(ステップS101)。冷蔵庫1は経過時間のカウントが可能であり、例えば所定時間(常に一定である必要はない)が経過すると(ステップS110,Yes)サーバ3へ記憶した情報を送信する(ステップS120)。また、冷蔵庫1は、冷蔵庫1の型番や個体ごとに付された固有の識別番号を併せて送信することができる。
[問合せ]
図4は、ユーザからの問合せを受領したサーバ3の処理を示すフローチャートである。問合せの受領は、入力部101又は端末5を介してサーバ3が受け取ることができる。
(故障診断)
サーバ3は、入力部101又は端末5からの問合せを受領すると(ステップS200)、サーバ3はまず、冷蔵庫1の故障診断を実行する(ステップS300)。本実施例では、圧縮機161、蒸発器162,163、製氷室(汲み上げモータや製氷容器モータ)、ダンパモータ、及び第1ファンや第2ファン、それぞれの故障診断をする。
圧縮機161の故障診断(ステップS301)では、例えば圧縮機161の動作履歴(ログ)を読み込み、通電しているにも拘らず圧縮機161電圧(例えば圧縮機161に流れている電流をシャント抵抗で変換することで取得できる。)が上昇していない事態があったか否かを確認する。このような事態の存在は、圧縮機161の起動の失敗等を示唆するため、圧縮機161の故障、ひいては冷蔵庫1の故障が発生したと推定できるので、その旨を送信できるように処理する(ステップS302)。
蒸発器162,163の故障診断(ステップS303)では、例えば圧縮機161及び蒸発器センサの動作履歴を読み込み、圧縮機161が正常と推定できるのに、蒸発器センサの温度が或る程度の時間以上(例えば3時間以上)に亘って高温(例えば-10℃以上)状態であった事態があったか否かを確認する。このような事態の存在は、冷凍サイクルの詰まりや冷媒抜け等を示唆するため、蒸発器162,163の故障、ひいては冷蔵庫1の故障が発生したと推定できるので、その旨を送信できるように処理する(ステップS304)。
製氷室の故障診断(ステップS305)では、例えば過去、製氷容器モータや汲み上げモータに通電したときに電流量が異常に高かった履歴があるかを確認する。このような履歴の存在は、製氷容器モータや汲み上げモータの故障を示唆するので、その旨を送信できるように処理する(ステップS306)。本診断は、問合せとして後述する問合せ項目「氷ができない」旨が選択されていた場合に限って実行しても良い。
ダンパモータの故障診断(ステップS307)では、例えば過去、ダンパモータを動作させる電流を流したにも拘らずダンパスイッチの検知状態が変動しなかった事態があるか否かを確認する。このような履歴の存在は、ダンパモータの故障を示唆するので、その旨を送信できるように処理する(ステップS308)。
ファンの故障診断(ステップS309)では、例えば過去、第1ファン又は第2ファンに通電したときに電流量が異常に高かった履歴があるかを確認する。このような履歴の存在は、ファンの故障を示唆するので、その旨を送信できるように処理する(ステップS3010)。
このようにして冷蔵庫1が故障していることを判断すると、サーバ3は故障である旨を送信する(ステップS302,S304,S306)。この情報を受領したユーザは、「故障」が生じていると判断し、サービスパーソンを呼び出す又はサービスセンタに相談することができる。
(擬故障の詳細判定S400~S700)
図5はユーザが選択可能な問合せ項目と、問合せ項目に対応した評価に使用するログ等を出力するセンサ等、問合せ項目に対応して想定される原因を集めた原因群、原因群に属する各原因に対応する解決案とを示す表である。
列「原因群」、「影響度」、及び「解決案」に記載されている各行の項目は対応している。例えば、問合せ項目「冷蔵室が冷えない」における原因群に属する原因「熱い食品が入った」の影響度は「大」であり、解決案は「しばらく扉を開けずに待つ」である。
故障診断(ステップS300,S303,S305)を通じて、圧縮機161、蒸発器162,163、製氷室、又はダンパモータが「故障」していないと判断される場合、冷蔵庫1は正常であることが期待される。しかし、この正常状態は、ユーザに「故障ではないか?」と疑義を抱かせてしまった「擬故障」であるため、ユーザに疑義を抱かせてしまった原因と、その解決案とを提示することが望まれる。以下、その方法について記載する。
まず、サーバ3は記憶部31に記憶されている冷蔵庫1の情報のうち、図6に示すように、「問合せ項目」に応じた「評価に使うログ」に掲げられたセンサ等の履歴を読み込む(ステップS400)。
次に、「原因群」に属する原因のそれぞれへの該当可能性を、「評価に使うログ」を利用して評価していく(ステップS500)。各原因の評価をしたのち、該当可能性が高いと評価された原因に対応する「解決案」が呼び出される(ステップS600)。これら「評価に使うログ」、「原因群」、「解決案」は、サーバ3(記憶部31)に予め記憶されていることができる。それぞれの「問合せ項目」を受領した場合の評価の流れは後述する。なお、ステップS500とステップS600とは、可能な限りにおいて並列処理したり順番を入れ替えたりしても良い。その他のステップについても、前の処理の結果が無ければならない場合を除き、並列処理したり入れ替えたりすることができる。
そして、該当可能性が高いと判断された原因及びその解決案が、冷蔵庫1及び/又は端末5に送信される(ステップS700)。これら原因及び解決案は、冷蔵庫1や端末5からユーザが知覚可能な態様で出力される。
[擬故障の詳細判定の流れ]
(問合せ項目)
図6(a)は、問合せを行うに際してユーザが指定可能な問合せ項目の一覧、図6(b)はこの一覧を選択可能に表示する端末5又は入力部101を示す図である。
ユーザは、入力部101又は端末5を通じて、「冷蔵室11が冷えない」、「冷凍室12が冷えない」、「製氷室13に氷ができない」、「野菜室14が冷えない」、「冷蔵室11が冷え過ぎている」、「野菜室14が冷え過ぎている」の何れか一つまたは二つ以上を選択して、その原因をサーバ3に問合せることができる。
図7乃至図10(b)は、「原因群」に属する原因のそれぞれへの該当可能性を、「評価に使うログ」を利用して評価していくステップS500の処理の詳細フローチャートである。
原因それぞれへの該当可能性の評価(ステップS500)を行うには、まず、ユーザからの問合せ項目を判定する(ステップS501)。本実施例では、問合せ項目として6種類を用意しているため、この何れに該当するのかを判定して処理を続行する。なお、複数の問合せ項目が選択されていた場合は、そのそれぞれについて順次処理を行えばよい。
((1)問合せ項目「冷蔵室が冷えない」を受領した場合)
図5に示すように、「冷蔵室が冷えない」についての原因としては、「熱い食品が入った」、「冷蔵室扉の開き時間が長かった」、「外気温度が高かった」、「冷蔵室温度目標値高又は節電モードだった」、「半ドア(パッキンに汚れ又は隙間がある)だった」、が用意されている。これらそれぞれに対応する判定処理の流れが予め用意されており、これに沿って判定を行う。原因群に属する原因の何れから順番に原因可能性を評価していくかは特に制限されないが、本実施例では図5に示す表の上から順に評価していくとする。
<原因「熱い食品が入った」の評価及び解決案>
図8(a)は、問合せ項目「冷蔵室が冷えない」を受領した場合に原因「熱い食品が入った」の評価を行うフローチャートである。
本原因に関する処理の流れとして、冷蔵室11について記載するが、同様の処理を冷凍室12、野菜室14にも適用できる。
冷蔵室11に熱い食品等が収納されると、冷蔵室扉センサが開を検知してから例えば数分以内に閉を検知し、その後から冷蔵室温度センサ114の検知値が上昇していくことになる。この上昇は、食品の温度及び熱容量にも依存するが、例えば1~3時間程度持続すると予測される。
このため、本評価は、問合せを受けたタイミングから例えば1時間以上過去から例えば現在までの冷蔵室温度センサ114、冷蔵室扉センサの履歴を利用して行われることができる(ステップS510)。冷蔵室扉センサが開を検知してから例えば数十秒以内に閉を検知し、その後から冷蔵室温度センサ114の検知値が上昇していった場合(ステップS511,Yes)、本原因の評価は高くなる(ステップS512)。そうでなかった場合(ステップS511,No)、本原因の評価は低くなる(ステップS513)。ステップS511の判定は、好ましくは、冷蔵室温度センサ114の検知値が庫外温度センサ171の検知値を上回ることを以てYesと判定することができる。
また、本原因に対応する解決案としてユーザに出力する内容は「正常です。しばらく扉を開けずに待ってください」等とすることができる。
<原因「冷蔵室扉の開き時間長/開き頻度高かった」の評価及び解決案>
図8(b)は、問合せ項目「冷蔵室が冷えない」を受領した場合に原因「冷蔵室扉の開き時間長/開き頻度高かった」の評価を行うフローチャートである。
本原因に関する処理の流れとして、冷蔵室11について記載するが、同様の処理を冷凍室12、野菜室14にも適用できる。
冷蔵室扉111の開が検知されてから閉が検知されるまでの時間が長い(例えば1分以上)又は頻度が高い(例えば10分以内に5回以上)場合、外気の流入等に起因して冷蔵室11の温度が上昇する。この温度上昇は、庫外温度や冷蔵室扉111が開かれていた時間にも依存するが、熱い食品が投入された場合に比して短い時間、例えば10~30分程度持続すると予測される。
このため、開き時間に係る評価は、問合せを受けたタイミングから例えば10分以上過去から例えば現在までの冷蔵室扉センサの履歴を利用して行われることができる(ステップS520)。冷蔵室扉センサが開を検知してから例えば1分以上後に閉を検知した場合(ステップS521,Yes)、本原因の評価は高くなる(ステップS522)。そうでなかった場合(ステップS522,No)、本原因の評価は低くなる(ステップS523)。
また、開き頻度に係る評価は、問合せを受けたタイミングから例えば10分以上過去から例えば現在までの冷蔵室扉センサの履歴を利用して行われることができる(ステップS520)。冷蔵室扉センサの開閉回数が多かった場合(ステップS524,Yes)、本原因の評価は高くなる(ステップS525)。そうでなかった場合(ステップS525,No)、本原因の評価は低くなる(ステップS526)。
また、本原因に対応する解決案としてユーザに出力する内容は「正常です。しばらく扉を開けずに待ってください」等とすることができる。
<原因「外気温度が高かった」の評価及び対応する解決案>
図8(c)は、問合せ項目「冷蔵室が冷えない」を受領した場合に原因「外気温度が高かった」の評価を行うフローチャートである。
本原因に関する処理の流れとして、冷蔵室11について記載するが、同様の処理を野菜室14にも適用できる。
外気温度が高い場合、冷蔵室11への熱浸入量が大きいため、庫内温度が上昇しやすい。
このため、本評価は、問合せを受けたタイミングから例えば3時間程度過去から例えば現在までの庫外温度センサ171の履歴を利用して行われることができる(ステップS530)。庫外温度センサ171が所定値、例えば30℃以上を平均して検知していた場合(ステップS531,Yes)、本原因の評価は高くなる(ステップS522)。そうでなかった場合(ステップS532,No)、本原因の評価は低くなる(ステップS533)。
また、本原因に対応する解決案としてユーザに出力する内容は「正常です。好みで目標温度を下げてください」等とすることができる。
<原因「冷蔵室温度目標値高又は節電モードだった」の評価及び解決案>
図8(d)は、問合せ項目「冷蔵室が冷えない」を受領した場合に原因「冷蔵室温度目標値高又は節電モードだった」の評価を行うフローチャートである。
本原因に関する処理の流れとして、冷蔵室11について記載するが、同様の処理を冷凍室12、野菜室14にも適用できる。
入力部101や端末5を通じて冷蔵室11の目標温度を変更できるように構成された冷蔵庫1や、節電モードを設定可能に構成された冷蔵庫1は、目標温度が高かったり節電モードONに設定されていると、冷却を控えめにするためユーザによっては冷えが弱いと感じることが想定される。このように設定された温度に定常状態として至るには、冷蔵庫1の仕様態様にもよるが、設定から例えば3時間以上要すると予測される。
このため、本評価は、目標温度が当業者の常識として高め(例えば冷蔵室11なら5℃以上、冷凍室12なら-12℃以上)又は節電モードONに、例えば3時間以上過去から現在までに設定されていたかという履歴を利用して行われることができる(ステップS540)。目標温度設定が高かった場合(ステップS541,Yes)、本原因の評価は高くなる(ステップS542)。そうでなかった場合(ステップS542,No)、本原因の評価は低くなる(ステップS543)。
また、本原因に対応する解決案としてユーザに出力する内容は「正常です。好みで目標温度を下げてください」等とすることができる。
<原因「半ドア(パッキンに汚れ又は隙間有)だった」の評価及び解決案>
図8(e)は、問合せ項目「冷蔵室が冷えない」を受領した場合に原因「半ドア(パッキンに汚れ又は隙間有)だった」の評価を行うフローチャートである。
本原因に関する処理の流れとして、冷蔵室11について記載するが、同様の処理を冷凍室12、製氷室13、野菜室14にも適用できる。
冷蔵室扉111のパッキンは、例えば弾性を有する樹脂で形成されており、冷蔵室11の開口縁と冷蔵室扉111の本体部分との間に挟まって変形することで両者の密着性を高めて隙間の発生を抑制することができる。しかし、パッキンに食品の破片や液体が付着すると、この密着性を低下させて、隙間から外気との熱交換がされるため、冷蔵室温度センサ114が目標温度より高温を検知したり、圧縮機センサが通常より高回転を検知したりする。なお、この場合、冷蔵室扉センサは開を検知せず閉を検知することが多く、冷蔵室扉センサを利用した判定ができないことが想定される。半ドアは比較的気付かれにくい状態であるため、長時間生じたままになる可能性が高いことから、例えば12時間以上過去の動作履歴を利用して行われることができる。
このため、本評価は、例えば圧縮機センサ、蒸発器温度センサ、冷蔵室扉センサの履歴を利用して行われることができる(ステップS550)。過去例えば12時間以上に亘る、圧縮機センサの平均値が比較的高く、冷蔵室扉センサの過去の開時間や開閉回数が長くなくかつ多くなく、蒸発器温度センサの検知値が高くなかった場合(ステップS551,Yes)に、本原因の評価は高くなる(ステップS552)。そうでなかった場合(ステップS552,No)本原因の評価は低くなる(ステップS553)。なお、除霜中でもない場合、さらに評価は高くなる。また、本原因の評価は、複数の観点から推測することになるため、適宜重みづけを設定して良い。
また、本原因に対応する解決案としてユーザに出力する内容は「正常です。パッキンを掃除又は交換してください」等とすることができる。
<原因「蒸発器除霜していた」の評価及び解決案>
図8(f)は、問合せ項目「冷蔵室が冷えない」を受領した場合に原因「蒸発器除霜していた」の評価を行うフローチャートである。
本原因に関する処理の流れとして、冷蔵室11及び第1蒸発器162について記載するが、同様の処理を冷凍室12又は製氷室13及び第2蒸発器163と、野菜室14及び第1蒸発器162にも適用できる。
蒸発器162,163が水分を含む大気と熱交換をする以上、定期的に蒸発器162,163に付着して蓄積する霜を溶解させる(除霜する)必要が生じる。除霜の方法としては例えば、蒸発器ヒータ166,167に通電して発熱させることなど種々公知の方法を採り得るが、その間低温の冷気の供給ができなくなる又は困難になるため、冷蔵室11の温度が上昇しやすい。
このため、本評価は、除霜運転の際に駆動するセンサや、制御基板10が除霜運転指令を、例えば過去30分以内に出力していたかという履歴を利用して行われることができる(ステップS560)。行われていた場合(ステップS561,Yes)、本評価は高くなる(ステップS562)。そうでなかった場合(ステップS562,No)本原因の評価は低くなる(ステップS563)。
また、本原因に対応する解決案としてユーザに出力する内容は「正常です。しばらく扉を開けずに待ってください」等とすることができる。
((2)問合せ項目「冷凍室が冷えない」、又は(4)問合せ項目「野菜室が冷えない」を受領した場合)
本問合せ項目に係る原因群に属する原因のそれぞれの評価の方法は、上述の「(1)問合せ項目「冷蔵室が冷えない」を受領した場合」と同様にできる。
((3)問合せ項目「氷ができない」を受領した場合)
図5に示すように、「氷ができない」についての原因としては、「製氷室扉の開き時間長/開き頻度高かった」、「給水されたばかり(製氷時間不足)」、「給水器に水が足りなかった)」、「半ドア(パッキンに汚れ又は隙間がある)だった」、が用意されている。このうち、「製氷室扉の開き時間長/開き頻度高かった」、「半ドア(パッキンに汚れ又は隙間がある)だった」、については上述したものと同様の処理で評価できる。
<原因「給水されたばかり(製氷時間不足)」の評価及び対応案>
図9(a)は、問合せ項目「氷ができない」を受領した場合に原因「給水されたばかり(製氷時間不足)」の評価を行うフローチャートである。
製氷容器に汲み上げモータの駆動を通じて給水器から供給された水が凍結するには数時間を要する。このため、本評価は、直前の汲み上げモータの通電時の汲み上げモータ電流センサが正常な電流量を検知していた(水を実際に汲み上げていた)履歴があったかを確認して行われることができる(ステップS570)。履歴があった場合(ステップS571,Yes)、本評価は高くなる(ステップS572)。そうでなかった場合(ステップS572,No)本原因の評価は低くなる(ステップS573)。
また、本原因に対応する解決案としてユーザに出力する内容は「正常です。しばらく待ってください」等とすることができる。同時に製氷室温度センサ134の検知値が正常かを判断し、正常な場合にYesと判定すると好ましい。
<原因「給水器に水が足りなかった」の評価及び対応案>
図9(b)は、問合せ項目「氷ができない」を受領した場合に原因「給水器に水が足りなかった)」の評価を行うフローチャートである。
給水器に水が足りなかった場合、製氷器に供給すべき水が不足しているから当然に氷はできない。このため、本評価は、直前の汲み上げモータ駆動時に製氷器に水が不足していたことを示唆する履歴がないかを確認して行われることができる(ステップS580)。例えば汲み上げモータに通電したにも拘らず汲み上げモータ電流センサの電流量が小さい場合である。履歴があった場合(ステップS581,Yes)、本評価は高くなる(ステップS582)。そうでなかった場合(ステップS582,No)本原因の評価は低くなる(ステップS583)。
また、本原因に対応する解決案としてユーザに出力する内容は「正常です。給水器の水量を確認してください」等とすることができる。
((5)問合せ項目「冷蔵室が冷え過ぎ」を受領した場合)
図5に示すように、「冷蔵室が冷え過ぎ」についての原因としては、「急冷モードにされていた」、「冷気吹出し口近くに食品が置かれていた」、が用意されている。
<原因「急冷モードにされていた」の評価及び対応案>
図10(a)は、問合せ項目「冷蔵室が冷え過ぎ」を受領した場合に原因「急冷モードにされていた」の評価を行うフローチャートである。
本原因に関する処理の流れとして、冷蔵室11について記載するが、同様の処理を野菜室14にも適用できる。
入力部101又は端末5から冷蔵室11を急冷する急冷モードをONにする操作をされた場合、冷蔵室11の温度が通常又は目標温度よりも一時的に下回る。このため、本評価は、過去急冷モードがONにされ、かつ、問合せがされた時点で急冷モードがON又は急冷モード終了から例えば1時間以内である履歴があるか確認して行われることができる(ステップS590)。履歴があった場合(ステップS591,Yes)、本評価は高くなる(ステップS592)。そうでなかった場合(ステップS592,No)本原因の評価は低くなる(ステップS593)。
また、本原因に対応する解決案としてユーザに出力する内容は「正常です。しばらく待ってください」等とすることができる。
<原因「冷気吹出し口近くに食品が置かれていた」の評価及び対応案>
図10(b)は、問合せ項目「冷蔵室が冷え過ぎ」を受領した場合に原因「冷気吹出し口近くに食品が置かれていた」の評価を行うフローチャートである。
本原因に関する処理の流れとして、冷蔵室11について記載するが、同様の処理を野菜室14にも適用できる。
冷気吹き出し口の近くに置かれていた食品は、冷蔵室11の温度設定値よりも低温の冷気に晒されるため、凍結することがある。このため、本評価は、過去ユーザが冷え過ぎていると感じる原因となった食品が冷気吹き出し口の近くに置かれていなかったかを推定することで行われることができる。このような履歴を示すセンサ値等は想定しづらいため、他に用意されている原因の評価が低い場合(ステップS5101,Yes)、本評価は高くなる(ステップS5102)。そうでなかった場合(ステップS5102,No)本原因の評価は低くなる(ステップS5103)。
また、本原因に対応する解決案としてユーザに出力する内容は「正常です。吹出し口から食品を離してください」等とすることができる。
しかし、本推定の確度は他の推定よりも信頼性が低いと思われるため、併せて「吹き出し口から遠かった場合は原因不明ですので、サービスパーソンを呼ぶかサービスセンタにご相談ください」といった故障時又は原因不明時の通知を行うことが好ましい。
[結果の出力]
サーバ3から故障判定結果を受領した冷蔵庫1や端末5は、故障の有無と、故障が有る場合には故障した部材(機器)の名称とサービスパーソンを呼ぶかサービスセンタに相談してほしい旨とを出力する。
図12は擬故障判定結果を受領した端末5又は冷蔵庫1(例えば入力部101)の出力画面の一例を示す図である。サーバ3から擬故障判定結果を受領した冷蔵庫1や端末5は、評価の高かった擬故障の原因とそれに対応する解決案とを出力する。原因については、その原因が生じた時間帯を併せて出力するようにすると好ましい。
図12では、問合せ項目「冷蔵室が冷えない」であった場合に、原因「熱い食品が入った」と「外気温度が高かった」と「蒸発器除霜していた」の評価が高かった場合を示している。また、原因「熱い食品が入った」の評価を高くした根拠が、問合せから1時間以内の冷蔵室扉111の開閉後から冷蔵室11の温度上昇が生じていたからだとする。また、原因「外気温度が高かった」の評価を高くした根拠が、過去8時間の平均気温が31℃であったからだとする。また、原因「蒸発器除霜していた」の評価を高くした根拠が、問合せから30分前まで除霜運転をしていたからだとする。
より具体的に、端末5又は冷蔵庫1は、出力画面中に、問合せ項目とこの問合せ項目の原因を調べた旨を表示する原因調査内容表示領域91、故障か正常(擬故障)かを表示する結果表示領域92、評価の高かった原因に対応するメッセージを表示する原因表示領域93、原因表示領域93の近傍に位置し、その原因に対応する解決案を表示する解決案表示領域94を有する。
<評価が高い原因の優先順位づけ>
同一の原因群に属する原因について、複数の原因の評価が高かった場合、それらを同等にユーザに通知すると、ユーザはどの原因が尤もらしいのか一見して判定できない虞がある。しかし、それぞれの原因が問合せ項目を生じさせる影響度の大きさは必ずしも同一ではないものであるから、複数段階の影響度を定義して各原因に割り当ててもよい。
例えば問合せ項目「冷蔵室が冷えない」に対応する原因の場合、貯蔵室をより高温にしてしまいユーザに故障との疑義を感じさせるであろう事象は、原因「熱い食品が入った」であろうと推定できるので、その影響度を大きいと設定しておくことができる。本実施例では、「大」、「中」、「小」との影響度を割り当てており、評価の高い原因が複数残った場合には、その影響度の大きい順にユーザに通知するように構成されている。本実施例では、図5に示すように影響度を割り当てている。
図12に掲げる例示では、評価が高かった原因の影響度は順に「大」「小」「中」であるため、端末5又は冷蔵庫1は、影響度の高い順に並び替えて各原因及び解決案の表示領域93,94をレイアウトして出力している。
そのほか、評価が高かった原因のうち、ユーザに何らかの作為を求める解決案に対応するものを優先して表示するようにしても良い。例えば、原因「外気温度が高かった」では、解決案で「好みで目標温度下げる」ことをユーザに求めるため、これを優先して表示することができる。一方、例えば原因「蒸発器除霜していた」では、解決案は「しばらく扉を開けずに待つ」という不作為を求めるものであるため、これは優先順位を下げて表示することができる。
<原因不明のとき>
それぞれの問合せ項目に対応する原因群に属する原因すべての評価が低かったときは、現在用意されている評価項目では原因を推定できないことを示す。このときは、「故障か否か不明である」旨を出力する及び/又は、サービスパーソンを呼ぶかサービスセンタに相談してほしい旨を出力することができる。
[関連する技術との対比]
特開2015-28760号公報は、パーソナルコンピュータ1が表示するキー28~30が操作された場合に、パーソナルコンピュータ1は、冷蔵庫7の制御通信回路23に対して、冷蔵庫7の現在の状態に応じた情報に相当する「第1運転情報」を判断し、サーバ5を経由してパーソナルコンピュータ1に送信するよう要求する(0025)。例えば、キー28「冷えない・冷えが悪い」が操作されると、通信制御回路23は、冷蔵庫7の現在の「電源情報(電源供給の有無を示すもの)」を判断し、その結果としての「第1運転情報」をパーソナルコンピュータ1に送信する(0024,0025)。
その他の第1運転情報としては、電源供給開始からの時間経過有無を示す「時間情報」、また、「弱運転情報」、「節電情報」、「強運転情報」などの、冷蔵庫7の現在の状態に応じた情報が挙げられている(0021)。上記「電源情報」が第1運転情報とされなかった場合、これらを順々に判断していく(0026-0028)。
また、選択されたキー28-30及び第1運転情報に応じて決定される「独自アドバイス」がパーソナルコンピュータ1に表示されることが開示されている(0031,0033、図6)。
このように特開2015-28760号公報は、ユーザがキー28-30を選択したとき(現在)の冷蔵庫7の設定を利用してアドバイスを作成するものであり、現在も「冷えない」などの原因が確認できる場合でなければアドバイスを作成できない。このため、冷蔵庫7が正常ではあるものの、過去の動作等に応じて一時的に状態が乱れていて現在回復に向かっている場合、その乱れた状態を感得したユーザが「故障ではないか?」と疑義を抱いても、特開2015-28760号公報は、何らアドバイスをすることができない。また、冷蔵庫7の現在その瞬間の状態のみからでは原因の推定が難しい事象については、原因推定が特開2015-28760号公報は、実質的にできない。
1 冷蔵庫
10 制御基板
101 入力部
11 冷蔵室
111 冷蔵室扉
114 冷蔵室温度センサ
119 冷蔵室照明
12 冷凍室
121 冷凍室扉
124 冷凍室温度センサ
13 製氷室
131 製氷室扉
134 製氷室温度センサ
14 野菜室
141 野菜室扉
144 野菜室温度センサ
15 減圧室
151 減圧室扉
152 ロック機構
153 減圧室ヒータ
154 減圧室温度センサ
155 圧力センサ
161 圧縮機
162 第1蒸発器162
163 第2蒸発器163
164 第1ファン164
165 第2ファン165
166 第1蒸発器ヒータ166
167 第2蒸発器ヒータ167
171 庫外温度センサ
172 庫外湿度センサ
2 広域公衆ネットワーク
3 サーバ
31 記憶部
5 端末
91 原因調査内容表示領域
92 結果表示領域
93 原因表示領域
94 解決案表示領域

Claims (3)

  1. ネットワークを介して家電機器に関するユーザからの問合せを取得し、該問合せに対応して家電機器の故障、擬故障及び正常を判定した判定結果を生成又は出力するサーバであって、
    ネットワークを介して、前記家電機器から該家電機器の自律制御に供されるセンサデータに基づく動作履歴を取得する記憶部を有し、
    該記憶部に記憶された過去の動作履歴を用いて、前記判定結果の判定を行い、
    故障には該当しないと判定した場合、前記問合せに含まれる問合せ項目に対応する擬故障の原因及び/又は解決案を出力することを特徴とするサーバ。
  2. 前記原因及び/又は前記解決案のうち、前記ユーザに作為を求めるものを優先して表示する請求項1に記載のサーバ。
  3. サーバ、家電機器及び端末を有する家電機器システムであって、
    前記サーバは、
    ネットワークを介して前記家電機器の過去の動作履歴を取得する記憶部を有し又は該記憶部と通信し、
    ネットワークを介して前記家電機器に関するユーザからの問合せを取得し、
    該問合せに含まれる問合せ項目に対応する前記家電機器の故障、擬故障及び正常を判定した判定結果を生成又は出力し、さらに、前記判定結果として故障には該当しないと判定した場合、擬故障の原因及び/又は擬故障の解決案を生成又は出力し、
    前記家電機器又は前記端末は、
    前記家電機器に関する問合せを送信し、
    該問合せに応じて出力される前記判定結果を受信し、さらに、前記判定結果として故障には該当しないと判定した場合、擬故障の原因及び/又は擬故障の解決案を受信するものであり、
    擬故障の前記原因、擬故障の前記解決案及び前記判定結果は、
    前記家電機器から出力した該家電機器の自律制御に供されるセンサデータに基づく動作履歴であって、前記記憶部に記憶された前記家電機器の過去の動作履歴を利用して出力され、
    前記問合せ項目に対応するものであることを特徴とする家電機器システム。
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