JP7211908B2 - 農業用マルチフィルム - Google Patents
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Description
しかしながらフィルムの一部が押し開かれると、該押し開かれた部分においてマルチフィルムが大きく開口する為、地温調節機能が著しく低下するという問題があった。また押し開かれた部分から土壌が露出するため、芽の周囲に雑草が生えやすく、また土壌も乾燥しやすい。
しかしながらスリットがすべて略平行である為、剥ぎ取り難いという問題があった。地温上昇を目的としたマルチフィルムは気温が高くなると、農作物の収穫前であっても剥ぎ取られる。このときマルチフィルムは、農作物を傷つけないように、農作物の茎を挿通するスリットから引裂かれるのであるが、すべてのスリットが略平行であると、特定の方向以外から引裂くことが困難であった。
また、前記第一スリット群A、前記第二スリット群Bおよび前記第三スリット群Cはいずれも、フィルムの長手方向に延在することを特徴とする前記農業用マルチフィルムが提供される。
更に、前記スリットa、前記スリットbおよび前記スリットcの少なくとも一つは、直線状であることを特徴とする前記農業用マルチフィルムが提供される。
更にまた、前記スリットaと前記スリットcと、が平行であることを特徴とする前記農業用マルチフィルムが提供される。
更に、前記スリットbと、前記スリットdと、が平行であることを特徴とする前記農業用マルチフィルムが提供される。
更にまた、前記農業用マルチフィルムであって、種子が蒔かれた畝の表面を被覆する用途に用いられることを特徴とする農業用マルチフィルムが提供される。
また各スリット群がフィルムの長手方向に延在していると、スリット群が畝に沿うようにマルチフィルムを敷設することができる。
また各スリット群を形成するスリットが直線状であると、スリットから外気や光が侵入し難く、マルチフィルムの持つ地温調整機能、雑草防止機能等が低下しにくい。
更に、複数のスリット群のうち、隣の隣に位置するスリット群を形成するスリット同士が平行であると、マルチフィルムが過剰に強度低下することを防止できる。
本発明の農業用マルチフィルは、地温調整機能に優れ、高い種子発芽率を達成することができるので種子が蒔かれた畝を覆う農業用マルチフィルムとして特に適する。
図1は本発明の農業用マルチフィルムの一実施形態を表す平面図(A)とその部分拡大図(B)である。本発明の農業用マルチフィルム10は、複数のスリット群が形成された基材11からなる。
基材は、従来、農業用マルチフィルムに用いられていたフィルムを適宜採用することができ、例えば15~50μm、好ましくは18~30μmの熱可塑性樹脂からなるフィルムを採用することができる。該熱可塑性樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピレン共重合体、ポリブデン、ポリ・4-メチルペンテン等のC2~C8オレフィン(α-オレフィン)の単独重合体もしくは共重合体、これらオレフィンとジエンとの共重合体、エチレン-アクリレート共重合体、ポリスチレン、ABS樹脂、AAS樹脂、AS樹脂、MBS樹脂、エチレン-塩化ビニル共重合樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-塩ビ-酢ビ共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、プロピレン-塩化ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、フェノキシ樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、メタクリル樹脂等を採用することができる。
また基材として、ポリ乳酸、ポリ(3-ヒドロキシブチレート-3-ヒドロキシヘキサノエート)、ポリグリコール酸、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートサクシネート等からなる生分解性フィルムを採用することもできる。
本発明の農業用マルチフィルムは、互いに平行な複数のスリットからなるスリット群を少なくとも3条備えることを特徴とする。図1の農業用マルチフィルム1は、互いに平行な複数の直線状スリットaからなる第1スリット群Aと、互いに平行な複数の直線状スリットbからなる第2スリット群Bと、互いに平行な複数の直線状スリットcからなる第3スリット群Cを備える。各スリットa、b、cはいずれも直線状である為、風等の影響によってスリット部分が開口することがなく、マルチフィルムの持つ地温調整機能、雑草防止機能を低下させることがない。
同様に、スリットbとスリットcとが平行でなく、スリットbとスリットcの距離d2が0.2~15mmである為、スリットbの延在方向と垂直な方向bx又はスリットcの延在方向と垂直な方向cxにフィルムを引き伸ばすことにより、スリットbまたはスリットcを引裂き、スリットbとスリットcとを結合させることができる。
また各スリット群におけるスリットの間隔sは5~50mmが好ましく、特に10~30mmが好ましい。間隔sが5mm未満の場合は、スリット加工が難しく、加工時にフィルムが裂ける恐れがある。また間隔sが50mmを超えると、発芽不良や茎の屈曲を引き起こす恐れが生じる。
尚、直線αとスリットsrとの距離βは、直線αに垂直な直分であって、一端が直線αに接し、他端がスリットsrに接する線分のうち、最も長い線分の長さを意味する。
また隣接するスリット群の各スリットが形成する角度θは60~120°が好ましく、特に80~100°が好ましい。角度θが60°未満あるいは120°を超えると、マルチフィルムをスリット部分から引裂く際に、引裂きやすい方向と引裂き難い方向が生じる。
尚、隣の隣に位置するスリット、即ち図4においては、スリットaとスリットc、スリットbとスリットdが、それぞれ平行であると、破れやすい方向性がおおむね二方向に定まるため、フィルムのハンドリング性が向上する。
2週間後に、マルチフィルムのスリットの間を通って、芽がマルチフィルムの外に出てきた。目視による発芽率はほぼ100%であった。更に3か月4週間経過後、マルチフィルムに斜め方向の力をかけたところ、各スリットが結合し、マルチフィルムを容易に引裂くことができた。
11、41、51 側辺
A、B、C スリット群
a、b、c スリット
Claims (7)
- 互いに平行な複数のスリットaからなる第一スリット群Aと、互いに平行な複数のスリットbからなる第二スリット群Bと、互いに平行な複数のスリットcからなる第3スリット群Cと、を順に備える農業用マルチフィルムであって、
第一スリット群Aを形成する前記スリットaと、第二スリット群Bを形成する前記スリットbとは平行でなく、前記スリットaの第二スリット群B側端縁a2と、前記スリットbの第一スリット群A側端縁b1との距離d1が0.2mm≦d1≦15mmであり、
第二スリット群Bを形成する前記スリットbと、第三スリット群Cを形成する前記スリットcとは平行でなく、前記スリットbの第三スリット群側端縁b2と、前記スリットcの第二スリット群B側端縁c1との距離d2が0.2mm≦d2≦15mmであることを特徴とする農業用マルチフィルム。 - 前記第一スリット群A、前記第二スリット群Bおよび前記第三スリット群Cはいずれも、フィルムの長手方向に延在することを特徴とする請求項1記載の農業用マルチフィルム。
- 前記スリットa、前記スリットbおよび前記スリットcの少なくとも一つは、直線状であることを特徴とする請求項1記載の農業用マルチフィルム。
- 前記スリットaと前記スリットcと、が平行であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の農業用マルチフィルム。
- 前記第三スリット群Cの、前記第二スリット群Bと反対側に、互いに平行な複数のスリットdからなる第四スリット群Dが形成されていることを特徴とする請求項1乃至4記載のいずれかに農業用マルチフィルム。
- 前記スリットbと、前記スリットdと、が平行であることを特徴とする請求項5記載の農業用マルチフィルム。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の農業用マルチフィルムであって、種子が蒔かれた畝の表面を被覆する用途に用いられることを特徴とする農業用マルチフィルム。
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