JP3109428U - 種苗保護用フィルム - Google Patents

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和好 川名
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有限会社タイヨー種苗
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Abstract

【課題】作物成長の阻害防止と、フィルムによる成長中の作物の損傷防止と、作物の植え付け作業の高い作業性とを同時に満足させる種苗保護用フィルムを提供する。
【解決手段】プラスチックフィルム11に、プラスチックフィルム11の長さ方向に作物植え付け用の貫通孔12が所定間隔毎に複数形成され、かつプラスチックフィルム11の各貫通孔12の形成部に、スリット13をそれぞれ形成したので、作物成長の阻害防止と、フィルム11による成長中の作物の損傷防止と、作物の植え付け作業の高い作業性とを同時に満足させることができる。
【選択図】図1

Description

この考案は、種苗保護用フィルム、詳しくは野菜などの作物や樹木を畑の畝や山林などに栽培する際に使用される種苗保護用フィルムに関する。
たばこ、野菜などの作物を栽培する際には、保温、雑草の繁殖防止、雨による畝の土の流出防止などのため、貫通孔が形成されたプラスチック製の種苗保護用フィルムにより畝を覆い、貫通孔の位置に作物の種苗を植えることが行われている。
例えば、特許文献1には、(1) 作物の植え付け箇所に貫通孔だけを形成した種苗保護用フィルム、および、(2) 作物の植え付け箇所に孔あけ用のスリットだけが形成された種苗保護用フィルムが記載されている。
しかしながら、(1) 孔付きの種苗保護用フィルムにあっては、作物が貫通孔より大きく成長すると、フィルムの貫通孔の形成部が障害となって作物の成長を阻害し、また作物を傷つけてしまう恐れがある。
また、(2) スリット付きの種苗保護用フィルムにあっては、作物植え付け時に、フィルムのスリット部分を捲ってから作物を植え付けなければならず、作業性が悪い。
実開昭61−77754号公報
この考案は、作物成長の阻害防止と、フィルムによる成長中の作物の損傷防止と、作物の植え付け作業の高い作業性とを同時に満足させることができる種苗保護用フィルムを提供することを目的としている。
また、この考案は、作物の植え付け位置が、対応する貫通孔の中心位置ではなく、この中心位置からどの方向に若干位置ずれしても、種苗保護用フィルムによる土の被覆条件で同じように作物を成長させることができる種苗保護用フィルムを提供することを目的としている。
請求項1に記載の考案は、プラスチックフィルムに、該プラスチックフィルムの長さ方向に作物植え付け用の貫通孔が所定間隔毎に複数形成され、かつ前記プラスチックフィルムの各貫通孔の形成部に、スリットまたはミシン目がそれぞれ形成されたことを特徴とする種苗保護用フィルムである。
請求項1に記載の考案によれば、作物植え付け時には、各貫通孔を通して作物を植え付ける。そのため、従来のスリット付きの種苗保護用フィルムのように、フィルムのスリット部分を捲って作物を植え付ける煩わしさが解消される。
しかも、作物が貫通孔より大きく成長したときには、作物の成長に伴い、自然にスリットまたはミシン目が開く。これにより、種苗保護用フィルムの貫通孔の形成部が障害となって作物の成長を阻害したり、作物を傷つけるおそれが解消される。
種苗保護用フィルムにより被覆されるのは、例えば畝でもよいし、家庭菜園用のプランタの土やガーデニング用の土でもよい。
作物の種類は限定されない。例えば米、麦の他、各種の野菜(ほうれん草、大根、人参、タマネギ、じゃがいも、サツマイモ、レタス、白菜、春菊など)、各種の花(菊、チューリップ、グラジオラスなど)、各種の樹木(杉、ヒノキ、バラ、ツゲ、松など)を採用することができる。
植え付けられる作物は、種の状態でもよいし、苗の状態でもよい。
プラスチックフィルムとしては、一般に農業用フィルムとして用いられているものであれば、特に限定されない。例えば、塩化ビニル樹脂、エチレン樹脂、プロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体などを採用することができる。
プラスチックフィルムには、必要に応じて、防曇剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、アンチブロッキング剤、防霧剤、防錆剤、可塑剤、無機充填剤などの添加剤を添加してもよい。
プラスチックフィルムは、透明、半透明、不透明の何れであってもよい。ただし、雑草防止のためには不透明が好ましい。プラスチックフィルムの色は、用途や目的により、無色、赤色、青色、黄色、緑色、白色、銀色、黒色などを適宜選択することができる。また、複数色をプラスチックフィルムの幅方向に帯状に塗り分けてもよい。
プラスチックフィルムの厚さは限定されない。例えば、0.01〜0.04mm、好ましくは0.02〜0.03mmである。
プラスチックフィルムの長さは限定されない。例えば数m〜数十mの長さであって、心材に反物のように巻き取られている。
プラスチックフィルムの幅は限定されない。例えば95cm〜150cm程度である。
隣接する貫通孔間の距離は限定されない。すなわち、植生される植物の株間、あるいは、畝間である。また、各貫通孔は、同じ間隔(一定ピッチ)であってもよいし、異なる間隔でもよい。
貫通孔は、プラスチックフィルムの幅方向に1つまたは2つ以上でもよい。
貫通孔の形状は限定されない。例えば、表面方向から視て円形、楕円形、三角形以上の多角形でもよい。
貫通孔の大きさは植え付けようとする作物の種類に応じて適宜変更される。一般的な野菜の場合、2〜15cm、好ましくは3〜10cm程度である。
プラスチックフィルムの各貫通孔の形成部に形成されるのはスリットでもよいし、ミシン目でもよい。また、必要に応じてスリットとミシン目との両方を形成してもよい。
各貫通孔に対して形成されるスリットまたはミシン目の本数は限定されない。例えば1本でもよいし、2本、3本、4本以上でもよい。
スリットまたはミシン目の長さは限定されない。例えば1〜10cm、好ましくは3〜5cm程度である。
対応する貫通孔にスリットまたはミシン目が複数本形成される場合には、各スリットの長さまたは各ミシン目の長さは同じでもよいし、異なってもよい。
また、プラスチックフィルムの各貫通孔の形成部に対するスリットまたはミシン目の形成方向は限定されない。対応する貫通孔の中心を中心して放射状に形成してもよいし、この放射方向とは無関係な方向に形成してもよい。
請求項2に記載の考案は、各貫通孔はそれぞれ丸孔で、各スリットまたは各ミシン目は、対応する貫通孔の周方向に向かって90度毎で、かつその貫通孔の中心から放射状に同じ長さでそれぞれ形成されたことを特徴とする種苗保護用フィルムである。
請求項2に記載の考案によれば、作物の成長が進むと、プラスチックィルムの各貫通孔の形成部には、作物の外周部に押されて、孔の半径方向外側に向かう力が作用される。これにより、スリットまたはミシン目が開き、丸くて小さかった各貫通孔は、略四角形状の大きな貫通孔に拡大される。
このとき、各貫通孔に対応するスリットの長さまたはミシン目の長さは、全て同じとしている。そのため、作物の植え付け位置が、対応する貫通孔の中心位置(最適な植え付け位置)ではなく、この中心位置からどの方向に若干位置ずれしても(貫通孔の周方向の角度位置に拘らず)、種苗保護用フィルムにより土を被覆した同じ条件で、作物を成長させることができる。もちろん、貫通孔の中心から位置ずれした分だけ、作物の成長障害がいくらか発生することは否めない。
この考案の種苗保護用フィルムによれば、プラスチックフィルムに、プラスチックフィルムの長さ方向に作物植え付け用の貫通孔が所定間隔毎に複数形成され、かつプラスチックフィルムの各貫通孔の形成部に、スリットまたはミシン目をそれぞれ形成したので、作物成長の阻害防止と、フィルムによる成長中の作物の損傷防止と、作物の植え付け作業の高い作業性とを同時に満足させることができる。
特に、請求項2に記載の考案によれば、各貫通孔が丸孔で、また各スリットまたは各ミシン目を、対応する貫通孔の周方向に向かって90度毎で、かつその貫通孔の中心から放射状に同じ長さとなるようにそれぞれ形成したので、作物の植え付け位置が、対応する貫通孔の中心位置ではなく、この中心位置からどの方向に若干位置ずれしても、同じ種苗保護用フィルムによる土の被覆条件で、作物を成長させることができる。
以下、この考案の実施例を具体的に説明する。
図1において、10はこの考案の実施例1に係る種苗保護用フィルムで、この種苗保護用フィルム10は、プラスチックフィルム11に、プラスチックフィルム11の長さ方向に作物植え付け用の貫通孔12が所定間隔毎に複数形成され、かつプラスチックフィルム11の各貫通孔12の形成部に、スリット13がそれぞれ形成されたものである。
以下、これを詳しく説明する。
プラスチックフィルム11は、黒色のポリ塩化ビニル樹脂製で、幅95cm、135cm、または150cm、厚さ0.01〜0.04mm、好ましくは0.02〜0.02mmである。このように、プラスチックフィルム11は長尺である。そのため、未使用時のプラスチックフィルム11は、図示しない心材に反物状に巻き取られている。
各貫通孔12は、プラスチックフィルム11の幅方向の両端部に、プラスチックフィルム11の長さ方向に、植生される植物の株間のピッチにあわせてそれぞれ形成されている。
各貫通孔12は、直径2〜15cmの丸孔である。
プラスチックフィルム11の各貫通孔12の形成部には、周方向に向かって90度毎で、かつ対応する貫通孔12の中心から外方に向かって放射状に、それぞれ4本ずつスリット13が形成されている。
各スリット13の長さは全て5cmである。なお、スリット13に代えて、ミシン目をプラスチックフィルム11の各貫通孔12の形成部に形成してもよい。
なお、貫通孔およびスリットの形成は、例えば先端に、円筒状の刃とその放射線方向に90度毎に直線の刃が設けられた刃型を用い、プラスチックフィルム(マルチ)に押圧して、貫通孔とスリットとを同時に形成することができる。
次に、実施例1の種苗保護用フィルム10の使用方法を説明する。
図1〜図3に示すように、種苗保護用フィルム10は、その長さ方向を作物(例えばだいこん、ほうれん草など)を育成する畝14の長さ方向に合致させ、この状態を保持して畝14の上に被せられる。
次に、各貫通孔12を通して、畝14に一定ピッチで作物を植え付ける。このとき、作物は予め穴があいた貫通孔12を通して植え付けられるので、従来のスリット13付きの種苗保護用フィルム10のように、フィルムのスリット13部分を捲って作物を植え付けるという煩わしさがない。
このようして作物が植え付けられた畝14は、種苗保護用フィルム10によって被覆されている。そのため、畝14は保温されるとともに、雑草の育成も抑えられる。これにより、作物を良好に成長させることができる。
畝14に植え付けた作物が大きく成長すると、作物の成長に伴い、プラスチックフィルム11の各貫通孔12の形成部には、作物の外周部に押されて、孔の外方に向かう力がそれぞれ作用される。その結果、各貫通孔12では、自然にスリット13(ミシン目の場合には、作物の外周部に押されて、順次、ミシン目が徐々に裂かれて行く)が開く。よって、種苗保護用フィルム10の各貫通孔12の形成部が障害となり、作物の成長が阻害されたり、作物を傷つけたりするおそれが解消される。
しかも、実施例1では、各貫通孔12を丸孔とし、各スリット13を、対応する貫通孔12の周方向に90度毎に、かつ各貫通孔12の中心から放射状に形成している。そのため、作物の成長が進むと、プラスチックフィルム11の各貫通孔12の形成部には、孔の半径方向外側に向かう力が作用する。これにより、各スリット13が開き、丸くて小さい各貫通孔12が、略角形状の大きな貫通孔12にまで拡大される。
このとき、各貫通孔12に対応するスリット13の長さは、全て同じとしている。そのため、作物の植え付け位置が、対応する貫通孔12の中心位置(最適な植え付け位置)ではなく、この中心位置からどの方向に若干位置ずれしても(貫通孔12の周方向の角度位置に拘らず)、同じ種苗保護用フィルム10による土の被覆条件で、作物を成長させることができる。もちろん、位置ずれにより、作物の成長障害がいくらか発生することは否めない。また、このような作物の位置ずれ現象は、例えば植え付け後の大雨時にも発生することがある。
この考案の実施例1に係る種苗保護用フィルムの平面図である。 この考案の実施例1に係る種苗保護用フィルムにおける作物の植え付け直後の状態を示す斜視図である。 この考案の実施例1に係る種苗保護用フィルムにおける作物の成長後の状態を示す斜視図である。
符号の説明
10 種苗保護用フィルム
11 プラスチックフィルム
12 貫通孔
13 スリット

Claims (2)

  1. プラスチックフィルムに、該プラスチックフィルムの長さ方向に作物植え付け用の貫通孔が所定間隔毎に複数形成され、かつ前記プラスチックフィルムの各貫通孔の形成部に、スリットまたはミシン目がそれぞれ形成されたことを特徴とする種苗保護用フィルム。
  2. 各貫通孔はそれぞれ丸孔で、各スリットまたは各ミシン目は、対応する貫通孔の周方向に向かって90度毎で、かつその貫通孔の中心から放射状に同じ長さでそれぞれ形成された請求項1記載の種苗保護用フィルム。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013039124A (ja) * 2011-07-15 2013-02-28 Koizumi Co Ltd 種子プラグおよび汚染土壌の浄化方法

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