JP7211745B2 - 水栓スタンド - Google Patents
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Description
図10に示すように、水栓スタンド90は、両端に開口部91aを有する筒状の本体部91と、本体部91の他端側に接続されるとともにデッキ面(図示省略)の貫通孔に挿入されてデッキ面に対する本体部91の位置を調節する継手管94と、本体部91の一端側に保持されるヘッド部(図示省略)とを備える。ヘッド部は本体部91の内部に挿通されたホース95を備え、本体部91の一端側から引き出し自在に構成されている。本体部91の一端側には、筒状の水切部材96が装着されている。水切部材96の外径は、本体部91の内径よりも小さく構成されており、本体部91の一端側の開口部91aに内嵌された状態で水切部材96は装着されている。水切部材96によって、ホース95と本体部91との隙間が小さくなっているため、ホース95の表面に付着した水が本体部91の内部に浸入することが抑制されている。本体部91の正面側の壁面には、上下2箇所に壁面を貫通した開口孔97が設けられている。水切部材96を通過して本体部91の内部に浸入した液体は、これら2箇所の開口孔97からデッキ面上に排出されるように構成されている。
図1、2に示すように、水栓スタンド10は、洗面化粧台のデッキ面を構成する壁部11に設置されている。水栓スタンド10は、両端に開口部21a、21bを有する筒状の本体部20と、本体部20の他端側に設けられて本体部20を壁部11に取り付ける取付部30と、本体部20の一端側に保持されるとともに本体部20の一端側から引き出し自在に構成されたヘッド部25とを備える。本体部20は、他端側の軸心が鉛直方向に沿う状態で取付部30としての台座70上に配置されている。本体部20は、中央側から一端側にかけて湾曲しており、一端側が洗面化粧台の洗面ボウル11a側(正面側)に向かって傾斜した状態となっている。本体部20の軸方向中央部における正面側の壁面には、水抜き用の開口孔23が形成されている。
まず、取付部30について説明する。
図2に示すように、取付部30は、壁部11に設けられた貫通孔11bに挿入されるホルダ40と、ホルダ40に螺合してホルダ40を壁部11に固定するナット50と、ホルダ40の一端側に取り付けられる回動部材60と、同じくホルダ40の一端側に取り付けられる台座70とを備える。また、取付部30は、ホルダ40、ナット50、回動部材60、及び、台座70を挿通した状態で本体部20に接続されて壁部11に対する本体部20の位置を調節する継手管80を備える。
図4(d)に示すように、軸部81の外周は、非円形状に構成されている。具体的には、軸部81の外周は、矩形状の四隅が曲線状となった形状を有しており、回動部材60の第1内周部61に嵌合することができるように構成されている。軸部81が回動部材60の第1内周部61に嵌合することにより、継手管80と回動部材60とが一体回動するように構成されている。
図2に示すように、本体部20は、他端側の内周にネジ溝22が形成されており、このネジ溝22に、継手管80の鍔部82のネジ溝82aが螺合している。本体部20の一端側の開口部21aには、水切部材24が取り付けられている。水切部材24は筒状に構成され、水切部材24の外径は、本体部20の一端側の開口部21aの内径よりも小さく構成されている。水切部材24の他端側が本体部20の一端側の開口部21aに内嵌した状態で、水切部材24は本体部20に取り付けられる。水切部材24の内径は、後述するヘッド本体25aに接続されるホース25bの直径より若干大きく構成されており、水切部材24の内周とホース25bの外周との隙間が小さくなるように構成されている。そのため、ホース25bの表面に付着した水が、水切部材24の一端側に接触して落下しやすく構成されている。これにより、本体部20の一端側の開口部21aから内部に水が浸入することが抑制される。
図1、2に示すように、ヘッド部25は、筒状のヘッド本体25aと、ヘッド本体25aの他端側に接続されたホース25bとを有している。ホース25bは、ヘッド本体25aに湯水を供給するものであり、水栓スタンド10の本体部20と取付部30とを挿通した状態で、壁部11の裏側へ延びている。ホース25bは、ヘッド本体25aを本体部20から引き出した際に、所定の長さだけヘッド本体25aとともに引き出すことができるように構成されている。
図2に示すように、本体部20と、ヘッド部25と、取付部30とを組み付けた状態において、継手管80の他端側外周に設けられた凹溝83にCリング27が取り付けられている。本体部20を壁部11に対して鉛直方向に持ち上げると、本体部20とともに継手管80も持ち上げられる。本体部20をさらに持ち上げると、継手管80に取り付けられたCリング27が、ホルダ40の他端側内周に設けられた凹部45に嵌合した状態となる。Cリング27がホルダ40の凹部45に嵌合することによって、本体部20の位置が固定される。本体部20を壁部11に対して持ち上げる前の位置と、Cリング27がホルダ40の凹部45に嵌合した位置との2箇所において、本体部20の位置を調節することが可能になる。そのため、継手管80は、壁部11に対する本体部20の位置を調節する調節部材として機能する。また、継手管80の他端側において、Cリング27を取り付ける凹溝83を複数の凹83溝から選択することにより、本体部20の調節可能な位置を選択することができる。
図5(a)、(b)に示すように、台座70の内周壁74の内壁面には、周方向に沿って複数の凸部75が並設されている。
図6に示すように、水栓スタンド10の各部材が組み付けられた状態において、本体部20の他端側の端部20aと台座70の一端側の端部70aとの間には、隙間Sが形成されている。この隙間Sは、継手管80の鍔部82裏側の突出部82eに取り付けられたOリング84が、継手管80の軸方向において突出部82eより突出することによって形成されている。継手管80の鍔部82には、複数の切欠き部82fが形成されており、鍔部82を貫通した複数の孔が形成された状態となっている。これにより、矢印で示すように、本体部20の一端側の開口部から浸入した水は、本体部20の他端側の開口部21bにおける鍔部82の切欠き部82fを通過する。さらに、本体部20の他端側の端部20aと台座70一端側の端部70aとの隙間Sとを通過して、本体部20の筒外方である壁部11上に排出される。そのため、鍔部82の切欠き部82fと、本体部20の他端側の端部20aと台座70の一端側の端部70aとの隙間Sとによって、排出路が構成されている。ここで、鍔部82の切欠き部82fによって構成される排出路を第1排出路R1とし、本体部20の他端側の端部20aと台座70の一端側の端部70aとの隙間Sとによって構成される排出路を第2排出路R2とする。
(1)本体部20の一端側の開口部21aから浸入した水を、本体部20の他端側の開口部21bから本体部20の筒外方へ排出する排出路を有する。
・水栓スタンド10の排出路から排出される液体は水に限定されない。液状の石鹸や洗剤等であってもよい。
Claims (4)
- 両端に開口部を有する筒状の本体部と、前記本体部の他端側に設けられて前記本体部を壁部に取り付ける取付部と、前記本体部の一端側に保持されるとともに前記本体部の一端側から引き出し自在に構成されたヘッド部とを備える水栓スタンドであって、
前記本体部の一端側の前記開口部から浸入した液体を、前記本体部の他端側の前記開口部から前記本体部の筒外方へ排出する排出路を有し、
前記取付部は、前記壁部に設けられた台座を有し、
前記排出路は、前記本体部の他端側の端部と、前記台座の一端側の端部との間に設けられており、
前記取付部は、前記本体部の他端側の端部と、前記台座の一端側の端部との間に設けられた前記排出路の通路間隔を維持する通路間隔維持部材を有することを特徴とする水栓スタンド。 - 両端に開口部を有する筒状の本体部と、前記本体部の他端側に設けられて前記本体部を壁部に取り付ける取付部と、前記本体部の一端側に保持されるとともに前記本体部の一端側から引き出し自在に構成されたヘッド部とを備える水栓スタンドであって、
前記本体部の一端側の前記開口部から浸入した液体を、前記本体部の他端側の前記開口部から前記本体部の筒外方へ排出する排出路を有し、
前記取付部は、前記壁部に設けられた台座を有し、
前記排出路は、前記本体部の他端側の端部と、前記台座の一端側の端部との間に形成された隙間により、前記本体部の軸回り全周にわたって設けられていることを特徴とする水栓スタンド。 - 両端に開口部を有する筒状の本体部と、前記本体部の他端側に設けられて前記本体部を壁部に取り付ける取付部と、前記本体部の一端側に保持されるとともに前記本体部の一端側から引き出し自在に構成されたヘッド部とを備える水栓スタンドであって、
前記本体部の一端側の前記開口部から浸入した液体を、前記本体部の他端側の前記開口部から前記本体部の筒外方へ排出する排出路を有し、
前記取付部は、前記本体部の他端側に接続されて前記壁部に対する前記本体部の位置を調節する継手管を有し、
前記排出路は、前記継手管に設けられており、
前記継手管は、筒状の軸部と、前記軸部の一端側に設けられた鍔部とを有し、前記排出路は、前記鍔部を貫通した孔、もしくは前記鍔部の外周縁に設けられた前記軸部の軸方向に延びる溝で構成されていることを特徴とする水栓スタンド。 - 前記取付部は、前記排出路の通路間隔を維持する通路間隔維持部材を有する請求項2に記載の水栓スタンド。
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