JP7211745B2 - 水栓スタンド - Google Patents

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Description

本発明は、水栓スタンドに関する。
特許文献1には、洗面台のデッキ面に設置して用いられる水栓スタンドについて記載されている。
図10に示すように、水栓スタンド90は、両端に開口部91aを有する筒状の本体部91と、本体部91の他端側に接続されるとともにデッキ面(図示省略)の貫通孔に挿入されてデッキ面に対する本体部91の位置を調節する継手管94と、本体部91の一端側に保持されるヘッド部(図示省略)とを備える。ヘッド部は本体部91の内部に挿通されたホース95を備え、本体部91の一端側から引き出し自在に構成されている。本体部91の一端側には、筒状の水切部材96が装着されている。水切部材96の外径は、本体部91の内径よりも小さく構成されており、本体部91の一端側の開口部91aに内嵌された状態で水切部材96は装着されている。水切部材96によって、ホース95と本体部91との隙間が小さくなっているため、ホース95の表面に付着した水が本体部91の内部に浸入することが抑制されている。本体部91の正面側の壁面には、上下2箇所に壁面を貫通した開口孔97が設けられている。水切部材96を通過して本体部91の内部に浸入した液体は、これら2箇所の開口孔97からデッキ面上に排出されるように構成されている。
特開2007-16454号公報
特許文献1の水栓スタンド90では、本体部91の内部に浸入した水(液体)を、本体部91の正面側の壁面の一部から排出しているため、本体部91の内部における背面側に浸入した水は排出されにくい。また、上下2箇所の開口孔97における下側の開口孔97よりも本体部91の他端側に水が浸入した場合、開口孔97から排出することが困難になる虞があった。本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、本体部の内部に浸入した液体をより適切に排出することのできる水栓スタンドを提供することにある。
上記課題を解決するための水栓スタンドは、両端に開口部を有する筒状の本体部と、前記本体部の他端側に設けられて前記本体部を壁部に取り付ける取付部と、前記本体部の一端側に保持されるとともに前記本体部の一端側から引き出し自在に構成されたヘッド部とを備える水栓スタンドであって、前記本体部の一端側の前記開口部から浸入した液体を、前記本体部の他端側の前記開口部から前記本体部の筒外方へ排出する排出路を有することを要旨とする。
この構成によれば、本体部の一端側の開口部から浸入した液体を、本体部の他端側の開口部から本体部の筒外方へ排出する排出路を有することにより、本体部に浸入した液体をより適切に排出することができる。
上記水栓スタンドについて、前記取付部は、前記本体部の他端側に接続されて前記壁部に対する前記本体部の位置を調節する継手管を有し、前記排出路は、前記継手管に設けられていることが好ましい。この構成によれば、継手管を活用して、排出路を設けることができる。
上記水栓スタンドについて、前記取付部は、前記壁部に設けられた台座を有し、前記排出路は、前記本体部の他端側の端部と、前記台座の一端側の端部との間に設けられていることが好ましい。この構成によれば、本体部の他端側の端部と台座の一端側の端部との隙間を排出路として利用することができる。
上記水栓スタンドについて、前記取付部は、前記排出路の通路間隔を維持する通路間隔維持部材を有することが好ましい。この構成によれば、排出路の通路間隔を維持することが容易になる。
本発明の水栓スタンドによれば、本体部の内部に浸入した液体をより適切に排出することができる。
水栓スタンドの斜視図。 水栓スタンドの部分断面図。 水栓スタンドの本体部と取付部の分解断面図。 (a)は継手管の部分斜視図、(b)は(c)のb-b線断面図、(c)は継手管の平面図、(d)は(b)のd-d線断面図。 (a)は台座の斜視図、(b)は(a)のb-b線断面図、(c)は回動部材の斜視図、(d)は回動部材の平面図。 水栓スタンドの部分断面図。 変更例の継手管の部分斜視図。 別の変更例の水栓スタンドの部分断面図。 さらに別の変更例の水栓スタンドの部分断面図。 従来技術の水栓スタンドの部分断面図。
水栓スタンドの実施形態を説明する。
図1、2に示すように、水栓スタンド10は、洗面化粧台のデッキ面を構成する壁部11に設置されている。水栓スタンド10は、両端に開口部21a、21bを有する筒状の本体部20と、本体部20の他端側に設けられて本体部20を壁部11に取り付ける取付部30と、本体部20の一端側に保持されるとともに本体部20の一端側から引き出し自在に構成されたヘッド部25とを備える。本体部20は、他端側の軸心が鉛直方向に沿う状態で取付部30としての台座70上に配置されている。本体部20は、中央側から一端側にかけて湾曲しており、一端側が洗面化粧台の洗面ボウル11a側(正面側)に向かって傾斜した状態となっている。本体部20の軸方向中央部における正面側の壁面には、水抜き用の開口孔23が形成されている。
ヘッド部25におけるヘッド本体25aの下面には、湯水を吐出する吐出部25cが設けられている。ヘッド本体25aの先端には、吐出部25cから吐出される湯水の吐出形態を切り替える切替ボタン25dが設けられている。吐出部25cは、水栓スタンド10に隣接する位置に設置された操作部(図示省略)を操作することにより、吐出量の調整や吐止水の切替を行うことができるように構成されている。
各部材について説明する。
まず、取付部30について説明する。
図2に示すように、取付部30は、壁部11に設けられた貫通孔11bに挿入されるホルダ40と、ホルダ40に螺合してホルダ40を壁部11に固定するナット50と、ホルダ40の一端側に取り付けられる回動部材60と、同じくホルダ40の一端側に取り付けられる台座70とを備える。また、取付部30は、ホルダ40、ナット50、回動部材60、及び、台座70を挿通した状態で本体部20に接続されて壁部11に対する本体部20の位置を調節する継手管80を備える。
図3に示すように、ホルダ40は、筒状部41と、筒状部41の一端側の外周に形成されたフランジ部42とを有している。筒状部41及びフランジ部42は、共に外周が円形状となるように構成されている。筒状部41の外径は、壁部11に設けられた貫通孔11bの外径よりも若干小さく構成されている。フランジ部42の外径は、壁部11に設けられた貫通孔11bの外径よりも大きく構成されている。
筒状部41の一端側の端面には、筒状部41の内周縁から軸方向に突出した環状の縦壁43が設けられている。筒状部41におけるフランジ部42よりも他端側の外周には、ネジ溝44が形成されている。筒状部41の他端側の内周には、周方向に沿って環状の凹部45が形成されている。ホルダ40は、筒状部41を壁部11の貫通孔11bに挿入した際に、ネジ溝44の一部が、壁部11の下面から突出した状態となるように構成されている。壁部11の下面から突出したネジ溝44にナット50のネジ溝51が螺合することにより、ホルダ40は壁部11に固定される。すなわち、ホルダ40のフランジ部42とナット50とで壁部11が挟持されることによって、ホルダ40は壁部11に固定される。
図2、3に示すように、ホルダ40のフランジ部42と壁部11の上面との間には、両者の間をシールする環状のパッキン46が配置されている。パッキン46の材質は特に限定されないが、発泡樹脂であることが好ましい。発泡樹脂であると、ホルダ40にナット50を螺合した際に、パッキン46を厚さ方向に圧縮することができるため、パッキン46を目立たなくすることができる。発泡樹脂としては、例えば、発泡ポリエチレンを用いることができる。
ナット50と壁部11の下面との間には、環状のパッキン47が配置されている。パッキン47の材質は特に限定されないが、ゴムであることが好ましい。環状のパッキン47と壁部11の下面との間の摩擦力によって、壁部11に対する取付部30の回転が抑制される。さらに、パッキン47とナット50との間には、環状のスリップワッシャー48が配置されている。スリップワッシャー48が配置されていることにより、ナット50とパッキン47の摩擦を低減させることができる。
図2、3に示すように、取付部30としての回動部材60は、筒状に構成されている。回動部材60の内周には、軸方向中央部に段差部63が形成されている。この段差部63は、回動部材60の周方向に沿って環状に形成されている。回動部材60は、段差部63よりも一端側の第1内周部61と、段差部63よりも他端側の第2内周部62とを有している。第1内周部61の内径は、第2内周部62の内径よりも小さく構成されている。第1内周部61は、非円形状に構成されている。具体的には、第1内周部61は、矩形状の四隅が曲線状となった形状を有しており、後述する継手管80の軸部81と嵌合することができるように構成されている。第2内周部62は、円形状に構成されている。第2内周部62の内径は、ホルダ40の一端側に設けられた縦壁43の外径より若干大きく構成されており、第2内周部62がホルダ40の縦壁43に外嵌した状態で、回動部材60はホルダ40の一端側に配置される。ホルダ40の一端側に配置された状態で、回動部材60は、周方向に回動自在に構成されている。回動部材60の段差部63と、ホルダ40の縦壁43との間には、両者の間をシールする断面U字状の環状パッキン64が配置されている。環状パッキン64が配置されていることにより、ホルダ40と回動部材60との間、及び、回動部材60に挿入される継手管80と回動部材60との間をシールすることができる。
図2、3に示すように、取付部30としての台座70は、円形の天壁71と、天壁71の外周縁から天壁71の厚さ方向に延びる外周壁72とを有している。外周壁72の内径は、ホルダ40のフランジ部42の外径よりも僅かに大きいか、もしくは略同じ大きさで構成されている。天壁71の中央には、後述する継手管80が挿通される挿通孔73が形成されている。挿通孔73の周縁には、外周壁72と同じ方向に延びる内周壁74が形成されている。外周壁72と内周壁74とは、所定の間隔をおいて形成されており、内周壁74の高さは、外周壁72の高さよりも低く構成されている。
図2に示すように、台座70の外周壁72が、ホルダ40のフランジ部42に外嵌した状態で、台座70はホルダ40に取り付けられる。外周壁72の撓みを利用して台座70は圧入され、フランジ部42外周と外周壁72内周との凹凸嵌合(図示省略)によって台座70の外周壁72とホルダ40のフランジ部42とは無理嵌めされた状態となる。言い換えれば、台座70の外周壁72は、ホルダ40のフランジ部42に対して嵌め殺し状に固定される。これにより、ホルダ40に対する台座70の回動が抑制される。台座70がホルダ40に取り付けられた状態において、台座70の内部に回動部材60が配置された状態となる。具体的には、回動部材60の一端側が、台座70の内周壁74の内側に嵌合した状態となる。台座70を取り付けると、ホルダ40のフランジ部42及び回動部材60は台座70に覆われて外側から見えない状態となるため、台座70は、カバーとしても機能している。
図3に示すように、取付部30としての継手管80は、筒状の軸部81と、軸部81の一端側に設けられた鍔部82とを有する。
図4(d)に示すように、軸部81の外周は、非円形状に構成されている。具体的には、軸部81の外周は、矩形状の四隅が曲線状となった形状を有しており、回動部材60の第1内周部61に嵌合することができるように構成されている。軸部81が回動部材60の第1内周部61に嵌合することにより、継手管80と回動部材60とが一体回動するように構成されている。
図3に示すように、軸部81の他端側の外周には、軸方向に所定の間隔をおいて、複数の凹溝83が形成されている。複数の凹溝83は、それぞれ、軸部81の周方向に沿って環状に形成されている。この凹溝83にCリング27取り付けられる。
図4(a)~(d)に示すように、鍔部82は、軸部81の全周に亘って設けられており、外周が円形状に構成されている。鍔部82の外周には、ネジ溝82aが設けられている。このネジ溝82aと、本体部20の他端側内周に設けられたネジ溝22とが螺合することによって、本体部20と継手管80とが接続されるように構成されている。鍔部82のネジ溝82aと、本体部20の他端側内周に設けられたネジ溝22との間には接着剤(図示省略)が塗布されている。両者の間に接着剤が塗布されていることにより、両者の螺合状態を強固にすることができる。
鍔部82は、軸部81の径方向外側に延びる底壁82bと、底壁82bの外周縁から軸部81の一端側に延びる側壁82cと、側壁82cと軸部81とを繋ぐ複数のリブ82dとを備える。複数のリブ82dは板状に構成され、底壁82bから立設するとともに、軸部81の軸心に対して放射線状となるように並設されている。
図4(b)、(c)に示すように、鍔部82には、鍔部82の底壁82bにおける外周縁から内周側に向かって略矩形状に切り欠かれた切欠き部82fが複数形成されている。この切欠き部82fは、鍔部82の側壁82cにも連続して形成されており、側壁82cの基端側から先端側に向かって略矩形状に切り欠かれている。複数の切欠き部82fは、複数のリブ82dにおける隣接するリブ82d同士の間にそれぞれ設けられている。切欠き部82fが設けられていることによって、鍔部82の底壁82bには、軸部81の軸方向に貫通した孔が形成された状態となっている。
図4(b)、(d)に示すように、底壁82bにおける側壁82cが設けられた表側とは反対側の裏側には、軸部81の他端側に突出した突出部82eが形成されている。この突出部82eは、底壁82bよりも外径が小さい円環状に形成されており、突出部82eの内周側は軸部81と一体に構成されている。突出部82eにおける軸部81の他端側の端面Mは平面で構成されており、本体部20と継手管80とが接続された状態において、本体部20の他端側の端部20aと、突出部82eの端面Mとが、同一平面上に位置するように構成されている。
図2、3に示すように、突出部82eの外周には、通路間隔維持部材としてのOリング84が取り付けられている。Oリング84は、ゴム製で構成されている。Oリング84の太さは、突出部82eの突出高さよりも大きくなるように構成されており、突出部82eに取り付けられた状態で、突出部82eよりも軸部81の他端側にOリング84が突出するように構成されている。
ここで、上述した環状のパッキン46、環状のパッキン47、環状のスリップワッシャー48、断面U字状の環状パッキン64、Oリング84、及び、Cリング27も、取付部30に含まれるものとする。
次に、本体部20について説明する。
図2に示すように、本体部20は、他端側の内周にネジ溝22が形成されており、このネジ溝22に、継手管80の鍔部82のネジ溝82aが螺合している。本体部20の一端側の開口部21aには、水切部材24が取り付けられている。水切部材24は筒状に構成され、水切部材24の外径は、本体部20の一端側の開口部21aの内径よりも小さく構成されている。水切部材24の他端側が本体部20の一端側の開口部21aに内嵌した状態で、水切部材24は本体部20に取り付けられる。水切部材24の内径は、後述するヘッド本体25aに接続されるホース25bの直径より若干大きく構成されており、水切部材24の内周とホース25bの外周との隙間が小さくなるように構成されている。そのため、ホース25bの表面に付着した水が、水切部材24の一端側に接触して落下しやすく構成されている。これにより、本体部20の一端側の開口部21aから内部に水が浸入することが抑制される。
次に、ヘッド部25について説明する。
図1、2に示すように、ヘッド部25は、筒状のヘッド本体25aと、ヘッド本体25aの他端側に接続されたホース25bとを有している。ホース25bは、ヘッド本体25aに湯水を供給するものであり、水栓スタンド10の本体部20と取付部30とを挿通した状態で、壁部11の裏側へ延びている。ホース25bは、ヘッド本体25aを本体部20から引き出した際に、所定の長さだけヘッド本体25aとともに引き出すことができるように構成されている。
ヘッド本体25aは、本体部20の一端側に保持されるように構成されている。具体的には、ヘッド本体25aの他端側の内周が、本体部20の一端側に取り付けられた水切部材24の外周に嵌合した状態で本体部20に保持されるように構成されている。
水栓スタンド10の位置調節機構について説明する。
図2に示すように、本体部20と、ヘッド部25と、取付部30とを組み付けた状態において、継手管80の他端側外周に設けられた凹溝83にCリング27が取り付けられている。本体部20を壁部11に対して鉛直方向に持ち上げると、本体部20とともに継手管80も持ち上げられる。本体部20をさらに持ち上げると、継手管80に取り付けられたCリング27が、ホルダ40の他端側内周に設けられた凹部45に嵌合した状態となる。Cリング27がホルダ40の凹部45に嵌合することによって、本体部20の位置が固定される。本体部20を壁部11に対して持ち上げる前の位置と、Cリング27がホルダ40の凹部45に嵌合した位置との2箇所において、本体部20の位置を調節することが可能になる。そのため、継手管80は、壁部11に対する本体部20の位置を調節する調節部材として機能する。また、継手管80の他端側において、Cリング27を取り付ける凹溝83を複数の凹83溝から選択することにより、本体部20の調節可能な位置を選択することができる。
水栓スタンド10の節度感付与機構について説明する。
図5(a)、(b)に示すように、台座70の内周壁74の内壁面には、周方向に沿って複数の凸部75が並設されている。
図5(c)、(d)に示すように、回動部材60の一端側の外周には、径方向に対して弾性を有する係合部65が設けられている。係合部65は、回動部材60の周方向に沿って延びる腕部65aと、腕部65aの先端において、回動部材60の径方向外側に突出した爪部65bとを有する。腕部65aは、基端側が回動部材に接続され、先端側が回動部材から離間するように構成されている。
図2に示すように、回動部材60の一端側が、台座70の内周壁74の内側に嵌合した状態において、回動部材60の係合部65が、台座70の内周壁74の凸部75に係合する。水栓スタンド10の本体部20とともに継手管80を回動させると、回動部材60も一体回動するため、回動部材60の係合部65が、台座70の内周壁74の凸部75に係合して抵抗が生じる。この抵抗が、節度感として水栓スタンド10の本体部20を回動操作する人の手に伝わることになる。そのため、台座70の内周壁74に設けられた複数の凸部75は、被係合部として機能する。回動部材60の係合部65及び台座70の被係合部によって、節度感付与部材が構成される。
本実施形態の作用について説明する。
図6に示すように、水栓スタンド10の各部材が組み付けられた状態において、本体部20の他端側の端部20aと台座70の一端側の端部70aとの間には、隙間Sが形成されている。この隙間Sは、継手管80の鍔部82裏側の突出部82eに取り付けられたOリング84が、継手管80の軸方向において突出部82eより突出することによって形成されている。継手管80の鍔部82には、複数の切欠き部82fが形成されており、鍔部82を貫通した複数の孔が形成された状態となっている。これにより、矢印で示すように、本体部20の一端側の開口部から浸入した水は、本体部20の他端側の開口部21bにおける鍔部82の切欠き部82fを通過する。さらに、本体部20の他端側の端部20aと台座70一端側の端部70aとの隙間Sとを通過して、本体部20の筒外方である壁部11上に排出される。そのため、鍔部82の切欠き部82fと、本体部20の他端側の端部20aと台座70の一端側の端部70aとの隙間Sとによって、排出路が構成されている。ここで、鍔部82の切欠き部82fによって構成される排出路を第1排出路R1とし、本体部20の他端側の端部20aと台座70の一端側の端部70aとの隙間Sとによって構成される排出路を第2排出路R2とする。
本実施形態の効果について説明する。
(1)本体部20の一端側の開口部21aから浸入した水を、本体部20の他端側の開口部21bから本体部20の筒外方へ排出する排出路を有する。
本体部20の正面側や背面側等の位置に関係なく、本体部20の内部に浸入した水を他端側の開口部21bから本体部20の筒外方へ排出することができるため、本体部20の内部に浸入した水をより適切に排出することができる。また、本体部20の壁面に設けられた開口孔23の数を少なくすることができるため、水栓スタンド10の外観を向上させることができる。
(2)継手管80は、排出路の通路間隔を維持する通路間隔維持部材としてのOリング84を有する。したがって、本体部20の他端側の端部20aと、台座70の一端側の端部70aとの間に、排出路の通路間隔となる所定の隙間Sを維持することが容易になる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・水栓スタンド10の排出路から排出される液体は水に限定されない。液状の石鹸や洗剤等であってもよい。
・本実施形態では、本体部20の軸方向中央部における正面側の壁面に、水抜き用の開口孔23が1つ形成されていたが、水抜き用の開口孔23は形成されていなくてもよい。本体部20の壁面に開口孔23が形成されていないことによって、水栓スタンド10の外観をさらに向上させることができる。水抜き用の開口孔23は、2つ以上形成されていてもよい。
・水栓スタンド10のヘッド部25は、本体部20の一端側に接続された水切部材24にヘッド本体25aが保持された態様に限定されない。水栓スタンド10が水切部材24を有してなく、ヘッド本体25aが、本体部20の一端側に直接保持された態様であってもよい。
・通路間隔維持部材としてのOリング84は、継手管80に取り付けられた態様に限定されない。例えば、Oリング84が、台座70の一端側の端部70aに取り付けられていてもよい。
・通路間隔維持部材は、ゴム製のOリング84に限定されない。本体部20の他端側の端部20aと台座70の一端側の端部70aとの間に所定の隙間Sを維持することができる部材を適宜採用することができる。ゴム製のOリング84以外としては、例えば、樹脂製や金属製の環状のパッキンを用いることができる。
・通路間隔維持部材としてのOリング84は省略されていてもよい。すなわち、Oリング84を用いることなく、第2排出路R2が形成されていてもよい。例えば、台座70の一端側の端部70a側に、複数の凹凸や溝を設けて隙間Sを形成してもよい。また、例えば、本体部20の他端側の端部20a側に、複数の凹凸や溝を設けて隙間Sを形成してもよい。また、継手管80における鍔部82の突出部82eを、本体部20の他端側の端部20aよりも壁部11側へ突出させて、隙間Sを形成してもよい。
・継手管80の鍔部82に設けられた切欠き部82fの形状や個数は、本実施形態の態様に限定されない。切欠き部82fは、鍔部82の底壁82bのみに設けられていてもよいし、鍔部82の側壁82cのみに設けられていてもよい。本体部20の内部に浸入した水を排出することができる範囲で、切欠き部82fの形状や個数は適宜選択することができる。
・継手管80の鍔部82の構成は、本実施形態の構成に限定されない。例えば、図7に示すように、継手管80の鍔部82が、円板状に構成されており、この円板状の外周縁に軸方向に延びる溝85を設け、この溝85を第1排出路R1としてもよい。また、例えば、本体部20の他端側の内周に、軸方向に延びる溝を設け、この溝を第1排出路R1としてもよい。
・取付部30としての継手管80は、本体部20の位置を調節する調節部材としての機能を有していなくてもよい。例えば、図8に示すように、継手管80の軸部81の他端側外周の凹溝83に取り付けられたCリング27が、ホルダ40の他端側の端部40bに当接しており、ホルダ40の軸方向に対して、継手管80の位置が変更できないように構成されていてもよい。
・水栓スタンド10の取付部30は、台座70、回動部材60、及び、ホルダ40を有することなく構成されていてもよい。例えば、図9に示すように、継手管80の軸部81の他端側外周にネジ溝86が形成されており、このネジ溝86にナット50のネジ溝51が直接螺合することによって、水栓スタンド10の本体部20が壁部11に取り付けられていてもよい。
・水栓スタンド10の本体部20が取り付けられる壁部11は、洗面化粧台のデッキ面を構成する壁部11に限定されない。キッチンや浴室のカウンターを構成する壁部に取り付けられていてもよい。また、壁部11は、本実施形態の洗面化粧台のデッキ面のように、水平方向に配置された態様に限定されず、鉛直方向に配置されていてもよい。
10…水栓スタンド、11…壁部、20…本体部、21a、21b…開口部、25…ヘッド部、30…取付部。

Claims (4)

  1. 両端に開口部を有する筒状の本体部と、前記本体部の他端側に設けられて前記本体部を壁部に取り付ける取付部と、前記本体部の一端側に保持されるとともに前記本体部の一端側から引き出し自在に構成されたヘッド部とを備える水栓スタンドであって、
    前記本体部の一端側の前記開口部から浸入した液体を、前記本体部の他端側の前記開口部から前記本体部の筒外方へ排出する排出路を有し、
    前記取付部は、前記壁部に設けられた台座を有し、
    前記排出路は、前記本体部の他端側の端部と、前記台座の一端側の端部との間に設けられており、
    前記取付部は、前記本体部の他端側の端部と、前記台座の一端側の端部との間に設けられた前記排出路の通路間隔を維持する通路間隔維持部材を有することを特徴とする水栓スタンド。
  2. 両端に開口部を有する筒状の本体部と、前記本体部の他端側に設けられて前記本体部を壁部に取り付ける取付部と、前記本体部の一端側に保持されるとともに前記本体部の一端側から引き出し自在に構成されたヘッド部とを備える水栓スタンドであって、
    前記本体部の一端側の前記開口部から浸入した液体を、前記本体部の他端側の前記開口部から前記本体部の筒外方へ排出する排出路を有し、
    前記取付部は、前記壁部に設けられた台座を有し、
    前記排出路は、前記本体部の他端側の端部と、前記台座の一端側の端部との間に形成された隙間により、前記本体部の軸回り全周にわたって設けられていることを特徴とする水栓スタンド。
  3. 両端に開口部を有する筒状の本体部と、前記本体部の他端側に設けられて前記本体部を壁部に取り付ける取付部と、前記本体部の一端側に保持されるとともに前記本体部の一端側から引き出し自在に構成されたヘッド部とを備える水栓スタンドであって、
    前記本体部の一端側の前記開口部から浸入した液体を、前記本体部の他端側の前記開口部から前記本体部の筒外方へ排出する排出路を有し、
    前記取付部は、前記本体部の他端側に接続されて前記壁部に対する前記本体部の位置を調節する継手管を有し、
    前記排出路は、前記継手管に設けられており、
    前記継手管は、筒状の軸部と、前記軸部の一端側に設けられた鍔部とを有し、前記排出路は、前記鍔部を貫通した孔、もしくは前記鍔部の外周縁に設けられた前記軸部の軸方向に延びる溝で構成されていることを特徴とする水栓スタンド。
  4. 前記取付部は、前記排出路の通路間隔を維持する通路間隔維持部材を有する請求項に記載の水栓スタンド。
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