JP7210011B2 - 光ファイバ把持機構及び光コネクタ - Google Patents
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Description
また、特許文献1にかかる前記光コネクタは、光ファイバに取り付ける前の状態では、複数の部品に分かれている。このため、取り付け作業が煩雑になり、手間がかかる。更に、一度組み立ててしまうと、分解することが容易ではない。このため、保持した前記光ファイバを取り外すことが難しい。
特許文献2にかかる前記光ファイバコネクタは、ストッパをフェルールと維持部材との間に差し込むことにより、前記維持部材と前記フェルールとが所定距離だけ離間した状態となり、光ファイバを容易に交換できる。しかし、前記ストッパがなければ、前記光ファイバを交換できない。
本発明は、例えば、上記のような課題を解決するためになされたものである。
前記光ファイバ把持機構は、更に、前記係合部材を、前記把持部材に対して、前記根元方向へ向けて付勢する第二付勢部材と、前記係合部材に当接して、前記係合部材が前記根元方向へ向けて移動するのを阻止する当接部とを備えてもよい。前記付勢部材に逆らって前記把持部材を前記根元方向へ向けて移動させることにより、前記第二付勢部材が前記係合部材を前記把持部材とともに前記根元方向へ向けて移動させ、前記係合部材が前記当接部に当接することにより、前記係合部材が前記第二付勢部材に逆らって前記把持部材に対して相対的に前記先端方向へ向けて移動し、前記係合部材が前記把持部から外れて、前記把持部が開いてもよい。前記付勢部材が前記把持部材を前記先端方向へ向けて移動させることにより、前記係合部材が前記当接部から離れ、これにより、前記第二付勢部材が前記係合部材を前記把持部材に対して相対的に前記根元方向へ向けて移動させ、前記係合部材が前記把持部に係合して、前記把持部材が閉じてもよい。
前記光ファイバ把持機構は、前記把持部材と、前記係合部材と、前記第二付勢部材とが一体に組み立てられた組立体を備えてもよい。
前記把持部材を前記根元方向へ向けて移動させることにより、前記把持部が開くので、光ファイバを容易に交換でき、別部品は不要である。
前記係合部材が前記当接部に当接することにより、前記係合部材が前記把持部材から外れる構成であれば、前記把持部材を前記根元方向へ向けて移動させても、前記係合部材が前記当接部に当接しない範囲内であれば、前記把持部が前記光ファイバを保持し続ける。したがって、前記光ファイバが意図せず抜け出すのを防ぐことができる。
前記把持部材と、前記係合部材と、前記第二付勢部材とが一体に組み立てられた組立体を備える構成であれば、前記光ファイバを容易に組み立てることができる。
図1に示すとおり、前記光コネクタ10は、例えば、ハウジング12と、把持機構13とを有する。前記把持機構13は、前記光ファイバを把持して固定する。
前記停止部材31は、前記ハウジング12と嵌合するなどして、前記ハウジング12に固定されている。前記停止部材31は、F-R方向に貫通した貫通孔313(図3参照)を有する。
前記把持部材34は、前記停止部材31の貫通孔313のなかに部分的に挿入され、前記停止部材31に対してF-R方向に移動可能である。
前記付勢部材33は、例えば、圧縮コイルばねであり、前記停止部材31と前記把持部材34との間に配置され、前記停止部材31をR方向へ向けて付勢し、前記把持部材34をF方向へ向けて付勢する。
前記係合部材35は、前記把持部344と係合し、前記把持部材34に対してF-R方向に移動可能である。
前記付勢部材32は、例えば、圧縮コイルばねであり、前記把持部材34と前記係合部材35との間に配置され、前記把持部材34をF方向へ向けて付勢し、前記係合部材35をR方向へ向けて付勢する。
前記円筒部352は、R側へ行くほどわずかに径が大きくなる。
前記鍔部351は、前記円筒部352のR側の端から径方向外側へ向けて延びる円環状である。前記鍔部351は、外径が前記当接部311の内径よりも大きく、前記当接部311に当接できる。
前記受け部353は、前記円筒部352のF側の端から、径方向内側かつF側へ向けて延びている。前記付勢部材32は、R側の端が前記受け部353に当接し、前記係合部材35をR方向へ向けて付勢する。
前記突出部342は、前記把持部材34のF-R方向における中間付近にあり、径方向外側へ向けて突出している。前記付勢部材33は、F側の端が前記突出部342のR側の面に当接し、前記把持部材34をF方向へ向けて付勢する。
前記受け部343は、前記突出部342よりもR側にあり、例えばR方向に向いた円環面状である。前記把持部材34の外径は、前記受け部343を境として変化し、F側における外径が、R側における外径よりも大きい。前記付勢部材32は、F側の端が前記受け部343に当接し、前記把持部材34をF方向へ向けて付勢する。
前記把持部344は、径方向において複数に分割されている。また、前記把持部344は、弾性を有し、これにより、前記端部345は、径方向へ向けて移動可能である。したがって、前記端部345の径方向における位置によって、前記端部345の外径及び内径が変化する。
前記把持部344が自由状態であるとき、前記端部345の最大外径は、前記鍔部351の内径よりも大きく、前記当接部311の内径よりは小さい。したがって、前記端部345は、前記鍔部351に当接できるが、前記当接部311には当接しない。また、前記端部345の内径は、前記光ファイバの外径よりも大きい。したがって、前記通路のなかで前記光ファイバがF-R方向に自由に移動できる。
前記把持部344の弾性に逆らって、前記端部345を径方向内側へ向けて移動させると、前記端部345の外径及び内径は、小さくなる。前記端部345の最大外径は、前記鍔部351の内径より小さくできるが、前記受け部353の内径よりも小さくはならない。前記端部345の内径は、前記光ファイバの外径よりも小さくできる。したがって、前記端部345で前記光ファイバを把持することができる。
組み立て時において、まず、割部材42のF側の端を、前記係合部材35に挿通し、更に、前記付勢部材32に挿通し、その後、前記フェルール本体41に嵌合させて固定する。
上述したとおり、前記端部345の最大外径は、前記受け部353の内径より小さくならないので、前記係合部材35が前記割部材42からR方向に外れることはない。これにより、前記フェルール本体41と割部材42とからなる把持部材34と、前記付勢部材32と、前記係合部材35とが一体になった組立体40が形成される。
以後の工程では、この組立体40を一体として取り扱うことができるので、光コネクタ10の組み立てが容易になる。
前記係合部材35は、前記付勢部材32の付勢力によって、前記把持部材34に対してR方向へ向けて付勢され、前記端部345に当接することにより、前記端部345を径方向内側へ向けて付勢する。これにより、前記端部345の内径が、前記光ファイバの径よりも小さくなる。したがって、このままの状態では、前記光ファイバを前記通路に通すことができない。
その結果、図9に示すとおり、前記端部345が前記光ファイバ80の中間部分を把持する。
したがって、別部品を用意する必要がなく、前記光ファイバ80を容易に交換することができる。
Claims (4)
- 光ファイバの先端部分が挿通される挿通孔と、前記光ファイバの中間部分を把持する把持部とを有し、前記光ファイバに沿った方向に移動可能な把持部材と、
前記把持部と係合する係合部材と、
前記把持部材を、前記光ファイバの先端方向へ向けて付勢する付勢部材と
を備え、
前記付勢部材が前記把持部材を前記先端方向へ向けて移動させることにより、前記係合部材が前記把持部に係合し、前記把持部が閉じて前記光ファイバを把持し、
前記付勢部材に逆らって前記把持部材を前記先端方向とは逆の根元方向へ向けて移動させることにより、前記係合部材が前記把持部から外れて、前記把持部が開く、
光ファイバ把持機構。 - 請求項1の光ファイバ把持機構において、更に、
前記係合部材を、前記把持部材に対して、前記根元方向へ向けて付勢する第二付勢部材と、
前記係合部材に当接して、前記係合部材が前記根元方向へ向けて移動するのを阻止する当接部と
を備え、
前記付勢部材に逆らって前記把持部材を前記根元方向へ向けて移動させることにより、前記第二付勢部材が前記係合部材を前記把持部材とともに前記根元方向へ向けて移動させ、前記係合部材が前記当接部に当接することにより、前記係合部材が前記第二付勢部材に逆らって前記把持部材に対して相対的に前記先端方向へ向けて移動し、前記係合部材が前記把持部から外れて、前記把持部が開き、
前記付勢部材が前記把持部材を前記先端方向へ向けて移動させることにより、前記係合部材が前記当接部から離れ、これにより、前記第二付勢部材が前記係合部材を前記把持部材に対して相対的に前記根元方向へ向けて移動させ、前記係合部材が前記把持部に係合して、前記把持部材が閉じる、
光ファイバ把持機構。 - 請求項2の光ファイバ把持機構において、
前記把持部材と、前記係合部材と、前記第二付勢部材とが一体に組み立てられた組立体
を備える、
光ファイバ把持機構。 - 請求項1乃至3いずれかの光ファイバ把持機構を備える、光コネクタ。
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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